JP2002047911A - サイレンサー - Google Patents
サイレンサーInfo
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- Compressor (AREA)
Abstract
してコストを抑えたサイレンサーを得る。 【解決手段】 サイレンサー10は、真空発生器110
に取付けられる本体12と本体12に取付けられる箱状
のケース14を備え、ケース14の内部空間には緩衝材
36及び消音材38、40が収納される。消音材38
は、真空発生器110の排気ポート114から噴射され
る空気を導く本体12の筒部22に通路44を挿入して
内部に空気を導入し、消音材38に導入された空気は、
消音材40の通路46へと排出されるまでの間にエネル
ギが奪われて消音され、排気口34から排気される。こ
のため、ケース14の構造が簡単となり加工が容易にで
きて安価となる。
Description
り、特に、真空発生器等の空気噴出源から噴出される空
気の騒音を低減させるサイレンサーに関する。
真空発生器110が示されている。この真空発生器11
0は、圧縮空気等の圧力流体を供給して真空を得るエゼ
クタ式真空発生器であり、圧力流体が供給される圧力流
体供給ポート112と圧力流体を排出する排気ポート1
14、及び、真空を得る真空ポート116を備えてい
る。圧力流体供給ポート112と排気ポート114との
間にはディフューザー118が配設されており、このデ
ィフューザー118内へノズル(図示省略)から圧力流
体を噴射することにより、ノズルの噴射口近傍に配置さ
れた真空ポート116に負圧を発生するようになってい
る。
激に大気へ放出されるため騒音を発生することになる
が、排気ポート114側に取付けられるサイレンサー1
00によって騒音が抑えられるよう構成されている。
に、有底で箱状のケース120を備えており、ケース1
20の開口側端部には真空発生器110との間にガスケ
ット121を介在させ固定ピンPにより抜け止めがなさ
れて取付けられている。ケース120の内部空間は、ケ
ース120に一体的に形成された隔壁122によって第
1消音室124と第2消音室126とに分割されてお
り、両消音室は隔壁122に穿設された矩形断面の連通
孔128によって連通されている。
た消音材130が内装されており、サイレンサー100
を真空発生器110に取付けると、消音材130の内部
通路132がガスケット121の円形孔133を介し排
気ポート114に連通されて、排気ポート114から噴
出される空気(排気)を消音材130の内部に導入する
ようになっている。そしてこの空気は、消音材130を
通過した後に第1消音室124から矩形孔128を通り
抜けて第2消音室126に流入する。
れており、第2消音室126の上下各内壁面と内筒13
4の外周面との間に流路を形成して空気の流れを二分す
るようになっている。この各流路は、内筒134の外周
面に巻き付けられた板状の消音材136によって塞れて
いる(図6(B)参照)。また、第2消音室126の側
壁及び上下壁側端部には、外部と連通する矩形の排気口
138A、138B、138Cが穿設されている。
空気は内筒134の回りを二手に分かれて消音材136
に導入され、消音材136の内部を通過して排気口13
8A、138B、138Cから外部へと排出される。
ト114から噴出される空気は、サイレンサー100の
第1消音室124及び第2消音室126を通過する際に
消音材130及び消音材136によりエネルギが吸収さ
れて消音されることになる。
サイレンサー100では、隔壁122や連通孔128を
設けたケース120の形状が複雑であるため、加工性が
悪く、高価なものとなっていた。
低下させることなく構造を簡単にしてコストを抑えたサ
イレンサーを提供することを課題とする。
は、空気噴出源に取付けられ、前記空気が流入する流入
口が設けられた本体と、前記本体に設けられ、前記流入
口から流入した空気が導入される筒部と、前記本体に取
付けられて閉塞空間を構成し、前記筒部を通過した空気
を排出する排出口を備えたケースと、前記閉塞空間に収
納され、前記筒部に挿入される導入通路と、前記導入通
路との間に隔壁をなして前記排出口に連通する排出通路
と、を備えた消音部材と、を有することを特徴としてい
る。
ら噴出される空気は、サイレンサー本体の流入口から流
入し、筒部に導びかれて消音部材の導入通路へと排出さ
れる。さらにこの空気は、導入通路から消音部材の内部
へと導かれて消音部材により構成される隔壁を通過し、
エネルギが吸収されて排出通路へと排出され、そのまま
排出口から排気される。
路と排出通路を消音部材に設け、それら両通路間を消音
部材の隔壁によって仕切る構造であるため、従来のよう
にケース内部に隔壁を設けて消音室を分割し、連通口に
よって連通させる必要がなくなり、ケースの加工性が良
好となってサイレンサーを安価に作製することができ
る。さらに、消音部材をケースに収納する組み付け作業
も容易となる。
のサイレンサーにおいて、前記消音部材は、微細気孔構
造の多孔質体で形成され、且つ、前記導入通路を設けた
第1消音材と、前記第1消音材よりも前記微細気孔の平
均径が小さくされるとともに前記排出通路を設けた第2
消音材と、で構成されていることを特徴としている。
例えばPVF(ポリビニルホルマール)やスポンジ等の
消音効果を有する微細気孔構造の多孔質体で形成すると
ともに、導入通路を設けた第1消音材と排出通路を設け
た第2消音材とで構成する。しかも、第2消音材は微細
気孔の平均径が第1消音材よりも小さい多孔質体とす
る。
部に導入する空気の流れを悪化させることなく、第2消
音材によってより大きなエネルギ吸収作用を得ることが
可能となり、消音効果を向上することができる。
求項2記載のサイレンサーにおいて、前記筒部の空気流
出側と前記ケースとの間に緩衝材が配置されていること
を特徴としている。
ェルト等の緩衝材を筒部の空気流出側とケースとの間に
配置することで、筒部から噴出されてケースに衝突する
空気のエネルギが緩衝材によって吸収され、騒音レベル
の増加が抑制される。
参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2
には、本発明の第1の実施形態に係るサイレンサー10
と、従来の真空発生器110が示されている。
排気ポート114が設けられた取付面110Aに取付け
られる略直方体形状の本体12と、本体12に取付けら
れる有底で内部を空洞とした箱状のケース14とを備え
ている。真空発生器110と本体12との間には、従来
と同様、ガスケット16を介在させ、略U字形状の固定
ピンPを真空発生器110の長穴111と本体12の長
穴18とに跨って挿入することで位置決め及び抜け止め
し取付ける構造である。
の排気ポート114側)には、真空発生器110への取
付状態で排気ポート114に挿入される円筒形状の連結
部20と、連結部20と内部が連通して反対方向に延出
する円筒形状の筒部22が突設されている。連結部20
の開口部となる流入口24にはディフューザー118の
排出口側の端部が内挿され、排出される空気が連結部2
0から流入して筒部22へと導かれるようにされてい
る。なお、連結部20の先端縁にはOリング26が嵌挿
されて排気ポート114との間をシールしている。
周縁は段部28とされており、ケース14は、開口30
の周縁を段部28に嵌合させて本体12に取付けられる
構造である。開口30と対向するケース14の後端壁3
2の他側端寄りには、円形の排気口34が穿設されてい
る。またケース14の内部空間には、羊毛フェルト製の
緩衝材36が後端壁32側に配設され、さらに、微細気
孔構造のPVFで形成された消音材38、40が充填さ
れるようになっている。
壁32の内壁面とほぼ同じ大きさとされ、排気口34と
の対応位置に、排気口34と同じ大きさの円形の開口4
2が穿設されている。
μmのPVF素材で作製されており、消音材40は、微
細気孔の平均径が消音材38よりも小さい60μmのP
VF素材により作製されている。これら消音材38、4
0は、同じ大きさの直方体形状とされ、長手方向の軸心
に沿って貫通する断面円形の通路44、46が形成され
ており、図示のように通路44、46の向きを揃え隣接
させてケース14に収納すると、消音材40の通路46
は緩衝材36の開口42を介してケース14の排気口3
4に連通されるとともに、消音材38、40の外側面が
ケース14の内壁面に密接するようにされている(図2
参照)。
14を本体12に取付けると、消音材38の通路44が
本体12の筒部22に挿入されて通路44と筒部22と
の間に空隙48を形成するようになっている。
12に配管したエアコンプレッサー等から圧縮空気を供
給すると、圧縮空気はノズル140から噴出され、ディ
フューザー118へと流入する。さらに圧縮空気は、そ
のままディフューザー118内を通って排気ポート11
4からサイレンサー10へと噴出され、このときの圧力
降下により、真空ポート116に接続された配管内が負
圧となって配管の先に接続された真空機器に作用する。
ー10へと流入した空気は、図3の矢印で模式的に示す
ように、本体12の筒部22内を通過してケース14の
後端壁32側に噴出される。ここで、噴出された空気の
ケース14への衝突エネルギは緩衝材36によって緩和
されるため、騒音が抑制される。
んで消音材38の内部へと導入され、消音材38の内部
を行渡って消音材40に入り込み、消音材40の内部を
巡って通路46へと排出される。このとき、空気のエネ
ルギは、主に、消音材38の通路44と消音材40の通
路46との間に形成された隔壁50によって吸収されて
騒音が低減される。
ース14の排気口34から外部へと排気される。
イレンサー10では、真空発生器110に取付けられ空
気が流入する流入口24が設けられた本体12と、本体
12に設けられて流入口24から流入した空気が導入さ
れる筒部22と、本体12に取付けられて閉塞空間を構
成し筒部22を通過した空気を排出する排気口34を備
えたケース14と、ケース14の閉塞空間に収納されて
筒部22に挿入される通路44を備えた消音材38と、
ケース14の閉塞空間に収納されて通路44との間に隔
壁50をなし排気口34に連通する通路46を備えた消
音材40と、を有することで、従来のようにケース内部
に隔壁や連通口を設けなくとも騒音を低減することがで
き、ケース14の加工性が良好となって安価に作製でき
る。
体として、空気を導入する通路44を設けた消音材38
と、空気を排出する通路46を設けるとともに細気孔の
平均径を消音材38よりも小さくした消音材40とで構
成したことにより、通路44から消音材38の内部に導
入する空気の流れを悪化させることなく、消音材40に
よってより大きなエネルギ吸収作用を得ることができ、
消音効果が向上する。
部22の空気流出側とケース14との間に配置したこと
で、筒部22から噴出されてケース14に衝突する空気
のエネルギが緩衝材36によって吸収され、騒音レベル
の増加が抑制される。
径は、本実施形態の組み合わせに限定されるものではな
く、騒音レベルやサイレンサーのサイズ等に応じて適宜
変更できる。また、本体12及びケース14の形状につ
いても本実施形態に限らず、それらの組み合わせにより
消音材38、40や緩衝材36を収納する閉塞空間が構
成できればよいため、例えば、本体を箱状とし蓋状のケ
ースで本体の開口部を塞ぐ構造としてもよい。
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同
一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
サイレンサー60と真空発生器110が示されている。
ここでは、ケース14に収納される消音材62を、微細
気孔の平均径が100〜200μm程度のPVF素材を
用いて作製し、筒部22に挿入される通路44と排気口
34に連通する通路46とを備えた一体構造とされてい
る。
施形態と同様、主に消音材62の隔壁50によって噴射
される空気のエネルギを吸収することができ、消音効果
を損なうことなくサイレンサー60の構造が簡単にでき
る。さらに、消音材62をケース14に収納する組み付
け作業も容易となる。
ので、消音効果が低下することなく構造を簡単にするこ
とができ、コストが抑えられる。
分解状態と従来の真空発生器を示した斜視図である。
である。
の空気の流れを説明する図で、(A)が平断面図であ
り、(B)が(A)のB−B線断面図である。
分解状態と従来の真空発生器を示した斜視図である。
空発生器を示した斜視図である。
図で、(A)が平断面図であり、(B)が(A)のB−
B線断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 空気噴出源に取付けられ、前記空気が流
入する流入口が設けられた本体と、 前記本体に設けられ、前記流入口から流入した空気が導
入される筒部と、 前記本体に取付けられて閉塞空間を構成し、前記筒部を
通過した空気を排出する排出口を備えたケースと、 前記閉塞空間に収納され、前記筒部に挿入される導入通
路と、前記導入通路との間に隔壁をなして前記排出口に
連通する排出通路と、を備えた消音部材と、 を有することを特徴とするサイレンサー。 - 【請求項2】 前記消音部材は、微細気孔構造の多孔質
体で形成され、且つ、前記導入通路を設けた第1消音材
と、前記第1消音材よりも前記微細気孔の平均径が小さ
くされるとともに前記排出通路を設けた第2消音材と、
で構成されていることを特徴とする請求項1記載のサイ
レンサー。 - 【請求項3】 前記筒部の空気流出側と前記ケースとの
間に緩衝材が配置されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2記載のサイレンサー。
Priority Applications (1)
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- 2000-08-01 JP JP2000232822A patent/JP4567851B2/ja not_active Expired - Fee Related
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