JP2002047383A - ラップフィルム - Google Patents

ラップフィルム

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JP2002047383A
JP2002047383A JP2001138654A JP2001138654A JP2002047383A JP 2002047383 A JP2002047383 A JP 2002047383A JP 2001138654 A JP2001138654 A JP 2001138654A JP 2001138654 A JP2001138654 A JP 2001138654A JP 2002047383 A JP2002047383 A JP 2002047383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッピング性、透明性、変形復元性、耐
突き刺し性などラップフィルムとしての特性を有すると
共に、塩素を含有せず、廃棄焼却時に塩化水素ガス、ダ
イオキシンなどの有害物質の発生の恐れのない地球環境
に優しいラップフィルムの提供。 【解決手段】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
レン重合体〔I〕1〜99質量部、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量部からな
る樹脂組成物から形成されてなるラップフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用あるいは家
庭用ラップフィルムに関し、特に塩素を含まず、環境に
やさしく、安全性に優れると共に、ラッピング性、透明
性、変形復元性などラップフィルムとしての要求特性を
満足することができるラップフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、青果、精肉、魚類あるいはこれら
の加工食品、惣菜などの調理済食品などは、軽量発泡樹
脂製トレーに載せてフィルムでラッピングして百貨店、
スーパー、食料品店などで販売されている。また、家庭
においても、食料品の冷凍、冷蔵などでの保存、電子レ
ンジでの加熱時などの際に、容器などに入れラッピング
することが行われている。
【0003】このラッピングフィルムとしては、透視
性、ラッピング仕上がり外観、ラッピング効率、耐突き
刺し性、指で押した場合の変形復元性などの特性が求め
られている。これらのラッピング特性を満足できるフィ
ルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニ
リデン(PVDC)などのポリ塩化ビニル系樹脂が一般
的に多量に使用されている。
【0004】しかしながら、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などのポリ塩化
ビニル系樹脂は、分子構造中に塩素を含有しているた
め、使用後廃棄された後の焼却処理により有害な、塩化
水素ガス、ダイオキシンなどを発生させることが環境面
から問題視されてきている。さらに、ラップフィルムと
しての軟質化のために多量に配合されている可塑剤の溶
出も安全性の観点から問題視されている。
【0005】これらの問題点の解消のために、ポリエチ
レン系フィルムやポリプロピレン系フィルムを用いる試
みもなされ一部実用化されている。しかしながら、ポリ
エチレン系フィルムは低温特性はよいものの耐熱性が低
く、また、ポリプロピレン系フィルムは耐熱性は高いも
のの低温特性が低い問題点がある。さらに、ポリエチレ
ン系、ポリプロピレン系どちらにあっても、トレーなど
への粘着力、フィルム同士の粘着力が不十分である問題
点がある。
【0006】このため、たとえば、プロピレン系樹脂
に、エチレン−プロピレンゴム、スチレン−エチレン−
ブチレン−スチレンブロツク共重合体、変成ポリオレフ
ィン、ポリブテン、炭化水素樹脂、粘着性付与助剤など
を配合する方法が各種提案されている。しかしこれらの
配合剤はポリプロピレン系樹脂との相溶性が必ずしも十
分でなく、表面の荒れ、透明性の低下、製膜性の低下、
あるいは粘着性付与助剤である低分子量化合物のブリー
ドなど新たな問題点がある。
【0007】他のラップフィルムとして、特開平11−
29967号公報には、ポリプロピレン系樹脂(A)5
0〜98質量部及び密度が0.900g/cm3 以下の
エチレン−α−オレフィン共重合体(B)2〜50質量
部からなる樹脂組成物から形成されたラップフィルム、
特開平11−29968号公報には、ポリプロピレン系
樹脂(A)100質量部に対して、油脂(B)1〜15
質量部含有する樹脂組成物からなるラップフィルムが開
示されている。しかしながら、ラップフィルムとしての
粘着性を確保するためには、実質的にポリブテンや油脂
などの低分子量化合物の添加が必要である点から従来の
方法と何ら変わらないものである。
【0008】特開2000−44742号公報には、
(イ)80以上のアイソタクチック指数を有するポリプ
ロピレン成分、20〜60質量%、及び(ロ)50〜9
5質量%のエチレンを含有する、エチレンと炭素数4以
上のオレフィンとの共重合体成分であって、25℃にお
けるキシレンに不溶性の結晶性ポリエチレンを有する結
晶成分(I)、25〜95質量%と、25℃キシレンに
可溶性である非晶成分(II)、5〜75質量%とから
なる共重合体成分、40〜80質量%からなる軟質ポリ
プロピレン系樹脂を含有するフィルムが開示されてい
る。しかしながら、ラップフィルムとしての評価は、単
層フィルムではなくプロピレン−エチレン−ブテン−1
共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体を両外層とし
た多層フィルムであり、実質的にラップフィルムとして
の特性はポリプロピレン系樹脂を生かしたものではな
く、また透明性のレベルも十分なものではない。
【0009】したがって、これらの塩素を含有しないポ
リオレフィン系樹脂からなるラップフィルムは、耐環境
性の問題は解決できるものの、ポリ塩化ビニル系樹脂の
ラップフィルムのレベルには及ばず依然としてポリ塩化
ビニル系樹脂からなるラップフィルムが巾広く使用され
ているのが実情である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラッピング
性、透明性、変形復元性、耐突き刺し性などラップフィ
ルムとしての特性を有すると共に、塩素を含有せず、廃
棄焼却時に塩素に由来する塩化水素、ダイオキシンなど
の有害物質の発生の恐れのない地球環境に優しいラップ
フィルムを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定のプロピ
レン重合体とオレフィン系重合体からなる組成物を製膜
してなるフィルムが、本目的を達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨
は、 〔1〕 下記の(1)及び(2)を満たすプロピレン重
合体〔I〕1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からな
る樹脂組成物から形成されてなるラップフィルム。 〔2〕 プロピレン重合体〔I〕が下記の(3)を満た
すプロピレン重合体である前記〔1〕記載のラップフィ
ルム。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η] が1〜3デシリットル/gである 〔3〕 プロピレン重合体〔I〕が下記の(4)を満た
すプロピレン重合体である前記〔1〕または〔2〕記載
のラップフィルム。 (4) 昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で
溶出する成分量(W25)が20〜100質量%である 〔4〕 プロピレン重合体〔I〕が2個の架橋基を介し
て架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触媒から
なるメタロセン触媒を用いて重合されたものである前記
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のラップフィルム。 〔5〕 オレフィン系重合体〔II〕がプロピレン系重
合体である前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のラッ
プフィルム。 〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の樹脂組
成物からなる層を少なくとも1層有する多層ラップフィ
ルムを提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のラップフィルムは、特定
のプロピレン重合体〔I〕99〜1質量%及びオレフィ
ン系重合体〔II〕1〜99質量%からなる樹脂組成物
から形成されたフィルムからなるものである。すなわ
ち、本発明のラップフィルムは、この特定のプロピレン
重合体を必須成分として含有する樹脂組成物を製膜して
なるラップフィルムである。以下、本発明のラップフィ
ルムについて詳しく説明する。
【0013】本発明のラップフィルムで用いられる特定
のプロピレン重合体〔I〕は、下記の(1)及び(2)
を満たすものである。 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 本発明におけるプロピレン重合体〔I〕としては、前記
範囲を満たせばよいが、メソペンタッド分率(mmm
m)が0.3〜0.5であることが好ましく、ラセミペ
ンタッド分率(rrrr)と(1−mmmm)が、[r
rrr/(1−mmmm)]≦0.08であることが好
ましく、[rrrr/(1−mmmm)]≦0.06で
あることがより好ましく、[rrrr/(1−mmm
m)]≦0.05であることが特に好ましい。
【0014】プロピレン重合体〔I〕の、(1)メソペ
ンタッド分率(mmmm)が0.6を超える場合、及び
(2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)の関係が満たされない場合は、組成物を製膜して
得られたフィルムがラップフィルムとして要求される特
性であるラッピング性、柔軟性、透明性、変形復元性、
耐突き刺し性などを確保することができにくくなる。ま
た、(1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2未
満の場合は製膜安定性、添加剤のブリードによるトラブ
ル発生、強度の低下などからラップフィルムとして適当
でなくなる。
【0015】本発明で用いるプロピレン重合体〔I〕を
特定する、メソペンタッド分率(mmmm)とは、エイ
・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Mac
romolecules,6,925(1973)」で
提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルのメ
チル基のシグナルにより測定されるポリプロピレン分子
鎖中のペンタッド単位でのメソ分率である。これが大き
くなると、立体規則性が高くなることを意味する。前記
プロピレン重合体のメソペンタッド分率(mmmm)が
0.2未満では、フィルムのべたつき性により製膜が困
難となる場合がある。また、0.6を超えると柔軟性や
粘着性の低下によりラッピング性が十分とならない場合
がある。
【0016】同じくラセミペンタッド分率(rrrr)
とは、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのラ
セミ分率である。[rrrr/(1−mmmm)]は、
上記のペンタッド単位の分率から求められ、プロピレン
重合体の立体規則性分布の均一さを表す指標である。こ
の値が大きくなると立体規則性分布が広がり、既存触媒
系を用いて製造される従来のポリプロピレンのように高
立体規則性ポリプロピレン(PP)と非晶性ポリプロピ
レン(APP)の混合物となり、べたつきが増し製膜性
が悪化すると共に透明性が低下することを意味する。前
記プロピレン重合体〔I〕の[rrrr/(1−mmm
m)]が0.1を超えるとべたつきの原因となる。
【0017】なお、13C−NMRスペクトルの測定は、
エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「M
acromolecules,8,687(197
5)」で提案されたピークの帰属に従い、下記の装置及
び条件にて行う。
【0018】 装置:日本電子(株)製JNM−EX400型13C−N
MR装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:220mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)の混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10,000回
【0019】本発明で用いられる特定のプロピレン重合
体〔I〕としては、前記要件の他に、(3)テトラリン
溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3デ
シリットル/gのものが好ましい。この極限粘度 [η]
は、フィルムの製膜性に関係し、Tダイキャスト成形方
法が採用される場合には、1.0〜2.5デシリットル
/g、インフレーション成形方法が採用される場合に
は、1.5〜3.0デシリットル/gが特に好ましい。
ここにおいて [η] が、1デシリットル/g未満では、
製膜性が低下し、3デシリットル/gを超えると、溶融
粘度が高く流動性が低下し同様に製膜性が低下すること
になる。
【0020】さらに、前記(1)、(2)、(3)の要
件の他に、(4)昇温クロマトグラフィーにおける25
℃以下で溶出する成分量(W25)が20〜100質量
%であることが好ましく、更に50〜100質量%がよ
り好ましい。W25とは、実施例において述べる操作
法、装置構成及び測定条件の昇温クロマトグラフィーに
より測定して求めた溶出曲線におけるTREFのカラム
温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出する成
分の量(質量%)である。W25は、プロピレン重合体
が軟質であるか否かを表す指標である。この値が大きく
なると弾性率の低い成分が多くなったり、及び/又は立
体規則性分布の不均一さが広がっていることを意味す
る。本発明においては、W25が20%未満では、柔軟
性などがなくなり好ましくない。
【0021】本発明で用いられる特定のプロピレン重合
体〔I〕は、さらに下記の要件を有するものが好まし
い。 ゲルパーミエイション(GPC)法により測定した分
子量分布(Mw/Mn)が4以下が好ましく、Mw/M
nが3.5以下がより好ましい。分子量分布(Mw/M
n)が4を超えると製膜性が低下する場合がある。な
お、上記分子量分布(Mw/Mn)は、実施例において
述べるゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)
法により求められる。
【0022】DSC測定による融解吸熱量ΔHが30
J/g以下であることが好ましい。このΔHは、軟質で
あるかないかを表す指標でこの値が大きくなると弾性率
が高く、軟質性が低下していることを意味する。 融点(Tm)は、あってもなくてもよいが、軟質性の
点からないこと或いは低い値、特にTmについては10
0℃以下であることが好ましい。なお、ΔH、Tmは、
実施例において述べるDSC測定により求める。
【0023】本発明で用いられるプロピレン重合体
〔I〕としては、前記特定要件である(1)、(2)を
満足するものであればよく、プロピレン以外のコモノマ
ーを2質量%以下共重合させたものであっても構わな
い。コモノマーとしては、エチレン、1−ブテン、1−
ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラ
デセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エ
イコセンなどが挙げられこれらの一種又は二種以上を用
いて共重合することにより得られた共重合体であっても
よい。
【0024】本発明で用いられるプロピレン重合体
〔I〕の製造方法としては、前記(1)、(2)の要件
を満足するものであれは特に限定はない。たとえば、2
個の架橋基を介して架橋構造を形成している遷移金属化
合物(A)と助触媒(B)を組み合わせて得られるメタ
ロセン触媒を用いてプロピレンを重合または共重合する
公知の方法(WO99/67303参照)で好ましく製
造できる。具体的に、例示すれば、一般式(1)
【0025】
【化1】
【0026】〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はラ
ンタノイド系列の金属元素を示し、E 1 及びE2 はそれ
ぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換
インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘ
テロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド
基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子
であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成してお
り、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、
複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,
1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩
基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異な
っていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋して
いてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二
価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、
ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、
−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−PR1
−、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR1 −を
示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水
素基を示し、それらは互いに同一でも異なっていてもよ
い。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示
し、rは0〜3の整数を示す。〕で表される遷移金属化
合物(A)と助触媒(B)としての、該(A)成分の遷
移金属化合物又はその派生物と反応してイオン性の錯体
を形成し得る化合物(B−1)及びアルミノキサン(B
−2)から選ばれる助触媒成分を含有する重合用触媒の
存在下、プロピレンの単独重合、またはプロピレンと少
量の他のα−オレフィンとを共重合させる方法が挙げら
れる。
【0027】一般式(1)で表される遷移金属化合物の
具体例としては、(1,2' −ジメチルシリレン)
(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(3−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(4,5
−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(5,6−ジメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(4,7−ジ−i−プロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(4−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−メ
チル−4−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −
ジメチルシリレン)ビス(5,6−ベンゾインデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(3−
メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −イソプロピリデ
ン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −イソプロピリデン)−ビス(3−n−ブチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,など及びこれらの化合物におけるジルコ
ニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げる
ことができる。
【0028】次に、助触媒(B)成分の、(B−1)と
しての、該(A)成分の遷移金属化合物又はその派生物
と反応してイオン性の錯体を形成し得る化合物は、テト
ラフェニル硼酸トリエチルアンモニウム,テトラフェニ
ル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウム,テトラフェニル
硼酸トリメチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸テト
ラエチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸メチル(ト
リ−n−ブチル)アンモニウム,テトラフェニル硼酸ベ
ンジル(トリ−n−ブチル)アンモニウムなどを挙げる
ことができる。(B−1)は一種用いてもよく、また二
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0029】また、(B−2)としてのアルミノキサン
は、メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、イ
ソブチルアルミノキサン等が挙げられる。これらのアル
ミノキサンは一種用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0030】前記重合用触媒としては、上記(A)成分
と(B)成分に加えて(C)成分として有機アルミニウ
ム化合物を用いることができる。ここで、(C)成分の
有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミニ
ウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルアル
ミニウム,トリイソブチルアルミニウム,ジメチルアル
ミニウムクロリド,ジエチルアルミニウムクロリド,メ
チルアルミニウムジクロリド,エチルアルミニウムジク
ロリド,ジメチルアルミニウムフルオリド,ジイソブチ
ルアルミニウムヒドリド,ジエチルアルミニウムヒドリ
ド,エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙げられ
る。これらの有機アルミニウム化合物は一種用いてもよ
く、二種以上を組合せて用いてもよい。
【0031】ここで、プロピレンの重合に際しては、触
媒成分の少なくとも一種を適当な担体に担持して用いる
こともできる。重合方法は特に制限されず、スラリー重
合法,気相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合
法などのいずれの方法を用いてもよいが、塊状重合法,
溶液重合法が好ましい。
【0032】重合温度は通常−100〜250℃、反応
原料に対する触媒の使用割合は、原料モノマー/上記
(A)成分(モル比)が、好ましくは1〜108 、10
0〜105 となることがより好ましい。さらに、重合時
間は通常5分〜10時間、反応圧力は通常、常圧〜20
MPa(gauge)である。
【0033】次に、本発明のラップフィルムとしての樹
脂組成物の他の成分について説明する。他の成分であ
る、オレフィン系重合体〔II〕としては、ポリプロピ
レン、プロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレ
ン−エチレン−ジエン共重合体、高圧法低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、密度が850〜940kg
/m3 のエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、水素添加スチレン系エラストマ
ー等が挙げられる。中でもポリプロピレン、プロピレン
−α−オレフィン共重合体、密度が850〜940kg
/m3 のエチレン−α−オレフィン共重合体が好まし
く、これらのオレフィン系重合体は複数用いることもで
きる。オレフィン系集合体〔II〕としては、特にプロ
ピレン系重合体が好ましい。
【0034】本発明のラップフィルムを形成する樹脂組
成物は、前記プロピレン重合体〔I〕1〜99質量%と
オレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からなる。
好ましくは、前記プロピレン重合体〔I〕25〜96質
量%とオレフィン系重合体〔II〕75〜4質量%から
なる。さらに好ましくは、前記プロピレン重合体〔I〕
40〜92質量%とオレフィン系重合体〔II〕60〜
8質量%、最も好ましくは、前記プロピレン重合体
〔I〕50〜90質量%とオレフィン系重合体〔II〕
50〜10質量%からなるものである。
【0035】ここで、前記プロピレン重合体〔I〕の組
成比が少ない場合は、柔軟性、透明性、変形復元性、ラ
ッピング性などのラップフイルムとしての性能が低下
し、また、逆に多い場合には、製膜安定性に劣り生産性
よく安定したフィルムの製造が困難となる場合がある。
したがって、その配合比率は、用いるプロピレン重合体
〔I〕の、たとえばメソペンタッド分率、 [η] など
や、オレフィン系重合体〔II〕の種類、分子量、溶融
粘度などを考慮して、主としてラッピング性を基に適宜
選定することができる。
【0036】なお、本発明のラップフィルムの製造に当
たっては、樹脂組成物に所望により、公知の各種添加剤
を配合することができる。所望により用いられる各種添
加剤としては、酸化防止剤、中和剤、スリップ剤、アン
チブロッキング剤、防曇剤、滑剤、造核剤又は帯電防止
剤等が挙げられる。これらの添加剤は、1種用いてもよ
く、2種以上を組み合わせて用いてもよい。例えば、酸
化防止剤としては、リン系酸化防止剤、フェノール系酸
化防止剤及びイオウ系酸化防止剤等が挙げられる。
【0037】リン系酸化防止剤の具体例としては、トリ
スノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペン
タエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイ
ト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチ
レンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチル
ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−4,4−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、
アデカスタブ1178(旭電化(製))、スミライザー
TNP(住友化学(製))、JP−135(城北化学
(製))、アデカスタブ2112(旭電化(製))、J
PP−2000(城北化学(製))、Weston61
8(GE(製))、アデカスタブPEP−24G(旭電
化(製))、アデカスタブPEP−36(旭電化
(製))、アデカスタブHP−10(旭電化(製))、
SandstabP−EPQ(サンド(製))、フォス
ファイト168(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(製))等が挙げられる。
【0038】フェノール系酸化防止剤の具体例として
は、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
n−オクタデシル−3−(3' ,5' −ジ−t−ブチル
−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラ
キス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート、4,4' −ブチリデンビス−(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレング
リコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、3,9−
ビス{2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−
ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン、スミライザーBHT(住友
化学(製))、ヨシノックスBHT(吉富製薬
(製))、アンテージBHT(川口化学(製))、イル
ガノックス1076(チバ・スペシャルティ・ケミカル
ズ(製))、イルガノックス1010(チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ(製))、アデカスタブAO−60
(旭電化(製))、スミライザーBP−101(住友化
学(製))、トミノックスTT(吉富製薬(製))、T
THP(東レ(製))、イルガノックス3114(チバ
・スペシャルティ・ケミカルズ(製))、アデカスタブ
AO−20(旭電化(製))、アデカスタブAO−40
(旭電化(製))、スミライザーBBM−S(住友化学
(製))、ヨシノックスBB(吉富製薬(製))、アン
テージW−300(川口化学(製))、イルガノックス
245(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(製))、
アデカスタブAO−70(旭電化(製))、トミノック
ス917(吉富製薬(製))、アデカスタブAO−80
(旭電化(製))、スミライザーGA−80(住友化学
(製))等が挙げられる。
【0039】イオウ系酸化防止剤の具体例としては、ジ
ラウリル−3,3' −チオジプロピオネート、ジミリス
チル−3,3' −チオジプロピオネート、ジステアリル
−3,3' −チオジプロピオネート、ペンタエリスリト
ールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、
スミライザーTPL(住友化学(製))、ヨシノックス
DLTP(吉富製薬(製))、アンチオックスL(日本
油脂(製))、スミライザーTPM(住友化学
(製))、ヨシノックスDMTP(吉富製薬(製))、
アンチオックスM(日本油脂(製))、スミライザーT
PS(住友化学(製))、ヨシノックスDSTP(吉富
製薬(製))、アンチオックスS(日本油脂(製))、
アデカスタブAO−412S(旭電化(製))、SEE
NOX 412S(シプロ化成(製))、スミライザー
TDP(住友化学(製))等が挙げられる。
【0040】これらの中でも、イルガノックス101
0:物質名:ペンタエリスリチル−テトラキス[ 3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート] 、イルガフォス168:物質名:トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、イルガノックス1076:物質名:オクタデシル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、イルガノックス1330:物質
名:1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、イルガノックス3114:物質名:トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレイト、P−EPQ:物質名:テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4' −ビフェ
ニレン−ジ−フォスファイトが特に好ましい。
【0041】本発明において酸化防止剤を用いる場合
は、前記プロピレン重合体樹脂組成物100質量部に対
し酸化防止剤を0.001〜1質量部程度添加すればよ
い。これにより、黄変等を防ぐことができて好ましい。
【0042】上記の酸化防止剤の具体的な使用例を挙げ
れば、 例1:イルガノックス1010 1,000ppm PEP−Q 1,000ppm 例2:イルガノックス1076 1,200ppm PEP−Q 600ppm イルガフォス168 800ppm 例3:イルガノックス1010 400〜1,000ppm イルガフォス168 700〜1,500ppm 等が挙げられる。
【0043】また、中和剤としては、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウ
ム、ハイドロタルサイト(DHT−4A):組成式:M
4.5Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O、Li2
Al4 (OH)12CO3 ・3H 2 O〔水沢化学(製)の
「ミズカラックH−1」〕等が特に好ましい。
【0044】アンチブロッキング剤としては、富士シリ
シア(製)の「サイリシア」:合成シリカ系や水澤化学
工業(製)の「ミズカシル」:合成シリカ系等が特に好
ましい。
【0045】スリップ剤としては、エルカ酸アミド、オ
レイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオ
レイン酸アミド、ステアリルエルカアミド、オレイルパ
ルミトアミドが特に好ましい。
【0046】防曇剤としては、(ジ)グリセリンモノ
(ジ、トリ)オレート、(ジ)グリセリンモノ(ジ、ト
リ)ステアレート、(ジ)グリセリンモノ(ジ)パルミ
テート、(ジ)グリセリンモノ(ジ)ラウレートなどの
グリセリン脂肪酸エステル化合物、ソルビタンラウレー
ト、ソルビタンパルミテート、ソルビタン(トリ)スチ
アレート、ソルビタン(トリ)オレートなどのソルビタ
ン脂肪酸エステル化合物、ポリオキシエチレンアルキル
(フェニル)エーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレート、ポリオキシエチレングリセリンモノステ
アレートなどのエチレンオキサイド付加物、プロピレン
グリコールモノラウレート、プロピレングリコールモノ
パルミテート、プロピレングリコールモノステアレー
ト、プロピレングリコールモノオレートなどのプロピレ
ングリコール脂肪酸エステルなどを挙げることができ
る。これらの防曇剤は複数もちいることもできる。防曇
剤の使用によって、ラッピッング物からの蒸気による曇
りを防止でき、透視性の維持による展示商品価値を高く
することができる。
【0047】造核剤を用いる場合、造核剤の添加量は、
通常、プロピレン重合体〔I〕とオレフィン系重合体か
らなる樹脂組成物に対して10ppm以上であり、好ま
しくは10〜10,000ppmの範囲であり、より好
ましくは10〜5,000ppmの範囲であり、さらに
好ましくは10〜2,500ppmである。
【0048】本発明のラップフィルムを形成する樹脂組
成物は、前記特定のプロピレン重合体〔I〕とオレフィ
ン系重合体〔II〕および必要により加えられる各種添
加剤を所定量加えて、通常の方法、たとえば押出成形
機、バンバリーミキサーなどの溶融混練機によりペレッ
ト化する方法で製造することができる。
【0049】このようにして得られた組成物ペレットを
用いての、本発明のラップフィルムを形成する方法とし
ては、例えば、Tダイキャスト成形法、インフレーショ
ン成形法、カレンダー成形法などが採用できる。フィル
ムの成形方法においては、成形樹脂温度を190〜27
0℃程度に樹脂を加熱して押し出し、冷却して製膜す
る。なお、冷却方法としては空冷、水冷のどちらを採用
することもできる。
【0050】本発明のラップフィルムは、無延伸フィル
ムでも十分にラップフィルムとしての機能を有するもの
である。しかしながら、必要により、公知の方法で二軸
延伸することもできる。この延伸によってラップフィル
ムのカット性を向上させることができる。本発明のラッ
プフィルムの厚みは通常5〜40μm、好ましくは10
〜20μmの範囲であり、ラップフィルムの用途、使用
形態などを考慮して適宜決定される。
【0051】本発明のラップフィルムは、前記樹脂組成
物からなる単層フィルムを基準とするものであるが、こ
の樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有する多層フ
ィルムとすることもできる。多層フィルムとしては、本
発明で用いる特定のプロピレン重合体〔I〕の要件の範
囲内での多層フィルムの場合であってもよく、また、要
件、組成比が同じで添加剤処方が異なる樹脂組成物から
なる多層フィルムでもよい。
【0052】また、本発明のラップフィルムを形成する
樹脂組成物層と他のオレフィン系樹脂から適宜選ばれた
一層以上からなる多層フィルムとすることもできる。こ
の場合には、特定のプロピレン重合体〔I〕を含む樹脂
組成物からなる層の比率は1〜99%、好ましくは20
〜80%の範囲であり、また、この層が少なくとも片外
層にくることが、本発明の特徴を生かすことができ好ま
しい。なお、多層フィルムの他のオレフィン系樹脂とし
ては、前記樹脂組成物でのオレフィン系樹脂〔II〕で
詳述したオレフィン系樹脂から適宜選択して用いること
ができる。
【0053】このようにして得られた本発明のラップフ
ィルムは、安全性、柔軟性、ラッピング性(粘着性)、
透明性、変形回復性、耐突き刺し性、カット性などが良
好であると共に、廃棄焼却時の有害物質の排出がなく、
地球環境にも優しいものである。したがって、本発明の
ラップフィルムは、食品類などの樹脂発泡トレー包装、
冷蔵、冷凍、保存用として、業務用、家庭用ラップフィ
ルムとして好適に使用することができる。
【0054】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
制限されるものではない。
【0055】プロピレン重合体〔I〕の製造 (イ)錯体の合成 (1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチル
シリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロライドの合成シュレンク瓶に
(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチル
シリレン)−ビス(インデン)のリチウム塩の3.0g
(6.97mmol)をTHF50mLに溶解し−78
℃に冷却する。ヨードメチルトリメチルシラン2.1m
L(14.2mmol)をゆっくりと滴下し室温で12
時間攪拌する。溶媒を留去しエーテル50mLを加えて
飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄する。分液後、有機相
を乾燥し溶媒を除去して(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリ
メチルシリルメチルインデン)を3.04g(5.88
mmol)を得た。(収率84%)
【0056】次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に
前記で得られた(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリ
ルメチルインデン)を3.04g(5.88mmol)
とエーテル50mLを入れる。−78℃に冷却しn−B
uLi(ヘキサン溶液1.54M)を7.6mL(1
1.7mmol)加えた後、室温で12時間攪拌する。
溶媒を留去し、得られた固体をヘキサン40mLで洗浄
することによりリチウム塩をエーテル付加体として3.
06g(5.07mmol)を得た。(収率73%)1
H−NMR(90MHz,THF−d8 )による測定の
結果は、: δ 0.04(s,18H,トリメチルシ
リル),0.48(s,12H,ジメチルシリレン),
1.10(t,6H,メチル),2.59(s,4H,
メチレン),3.38(q,4H,メチレン),6.2
−7.7(m,8H,Ar−H)であった。
【0057】窒素気流下で前記で得られたリチウム塩を
トルエン50mLに溶解する。−78℃に冷却し、ここ
へ予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム1.2g
(5.1mmol)のトルエン(20mL)懸濁液を滴
下する。滴下後、室温で6時間攪拌する。その反応溶液
の溶媒を留去する。得られた残渣をジクロロメタンより
再結晶化することにより(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリ
メチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロラ
イドを0.9g(1.33mmol)を得た。(収率2
6%)1H−NMR(90MHz,CDCl3 )による
測定の結果は、: δ 0.0(s,18H,トリメチ
ルシリル),1.02,1.12(s,12H,ジメチ
ルシリレン),2.51(dd,4H,メチレン),
7.1−7.6(m,8H,Ar−H)であった。
【0058】(ロ)プロピレンの重合 攪拌機付き、内容積10リットルのステンレス製オート
クレーブにn−ヘプタン4リットル、トリイソブチルア
ルミニウム2ミリモル、さらに、メチルアルミノキサン
(アルベマール社製)2ミリモルと、前記で得た(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)
ジルコニウムジクロライド2マイクロモルを、順次投入
した。次いで、水素を0.06MPa(gauge)ま
で導入し、60℃まで温度を上昇させながら、全圧で
0.8MPa(gauge)になるまでプロピレンガス
を導入し、重合を開始した。重合中、全圧が0.8MP
a(gauge)になるように調圧器によりプロピレン
ガスを連続的に供給した。温度60℃で、30分間重合
を行なった後、内容物を取り出し、減圧下、乾燥するこ
とにより、プロピレン重合体〔I〕を得た。
【0059】(ハ)プロピレン重合体の評価 .ペンタッド分率の測定 前記明細書本文に記載した方法により測定した。 .極限粘度[η] の測定 (株) 離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テ
トラリン溶媒中135℃において測定した。 .昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶出
する成分量 以下のようにして、溶出曲線におけるTREFのカラム
温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出する成
分の量W25(質量%)を求めた。 (a)操作法 試料溶液を温度135℃に調節したTREFカラムに導
入し、次いで降温速度5℃/時間にて徐々に0℃まで降
温し、30分間ホールドし、試料を充填剤に吸着させ
る。その後、昇温速度40℃/時間にてカラムを135
℃まで昇温し、溶出曲線を得た。
【0060】 (b)装置構成 TREFカラム :GLサイエンス社製 シリカゲルカラム (4.6φ×150mm) フローセル :GLサイエンス社製 光路長1mm KBrセル 送液ポンプ :センシュウ科学社製 SSC−3100ポンプ バルブオーブン :GLサイエンス社製 MODEL554オーブン (高温型) TREFオーブン:GLサイエンス社製 二系列温調器 :理学工業社製 REX−C100温調器 検出器 :液体クロマトグラフィー用赤外検出器 FOXBORO社製 MIRAN 1A CVF 10方バルブ :バルコ社製 電動バルブ :バルコ社製 500マイクロリットルループ
【0061】 (c)測定条件 溶媒 :o−ジクロロベンゼン 試料濃度 :7.5g/リットル 注入量 :500マイクロリットル ポンプ流量 :2.0ミリリットル/分 検出波数 :3.41μm カラム充填剤 :クロモソルブP(30〜60メッシュ) カラム温度分布 :±0.2℃以内 .分子量分布(Mw/Mn)の測定 GPC測定装置:WATERS 150C カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT 検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器 溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン 測定温度 :145℃ 流速 :1.0ミリリットル/分 試料濃度 :2.2mg/ミリリットル 注入量 :160マイクロリットル 検量線 :Universal Calibration 解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)
【0062】.DSC測定 示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−
7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下220℃で3
分間溶融した後、1℃/分で−40℃まで降温したとき
に得られる結晶化発熱カーブの最大ピークのピークトッ
プを結晶化温度:Tcとした。さらに、−40℃で3分
間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得ら
れる融解吸熱量をΔHとした。また、このときに得られ
る融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップを融点:
Tmとした。
【0063】(ニ)プロピレン重合体〔I〕の物性 (1)メソペンタッド分率(mmmm):0.45 (2)〔rrrr/(1−mmmm)〕:0.044
〔rrrr:0.024〕 (3)極限粘度 [η] :1.5デシリットル/g (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25):91質量% (5)分子量分布(Mw/Mn):2.0 (6)融点:81℃ (7)融解吸熱量(ΔH):25J/g (8)メルトフローレート(MFR:230℃、荷重:
21.18N):6g/10分
【0064】実施例1〜4 (イ)ペレットの製造 上記で得られたプロピレン重合体〔I〕に、フェノール
系酸化防止剤:イルガノックス1010:500pp
m、リン系酸化防止剤:イルガフォス168:1000
ppmを添加し、単軸押出成形機(TLC35−20
型、塚田樹機製作所製)を用いて、樹脂温度:200℃
で押出成形してペレットを得た。
【0065】(ロ)ラップフィルムの製造 前記(イ)で得られたペレットと出光石油化学(株)製
IDEMITSU PP F−704NP(メルトフ
ローレート:7g/10分)、F−734NP(メルト
フローレート:6g/10分)を、表1に示す比率でド
ライブレンドした。次いで、田辺プラスチック機械
(株)製のVS40粍押出機、及びTダイキャスト成形
機を使用して厚み20μmのラップフィルムを下記製膜
条件で得た。
【0066】
【0067】(ハ)ラップフィルムの評価 得られたラップフィルムを、全て温度23℃±2℃、湿
度50±10%で16時間以上状態調節を行い、同じ温
度、湿度下で下記項目などを評価した。評価結果を第1
表に示す。 透明性(ヘーズ) JIS K7105に準拠して測定した。 引張降伏強度・引張弾性率 JIS K 7127に準拠した引張試験により測定し
た。 ・クロスヘッド速度:50mm/min ・測定方向:マシン方向(MD方向)
【0068】ラッピング性1 ステンレス製バット(内寸法125×180×深さ:7
0mm)の口を160×220mmにカットしたラップ
フィルムによりラッピングした。5℃で1週間放置後も
フィルムが剥がれたりしないでラッピング状態が保持さ
れた場合を◎、それ以外を×として判定した。
【0069】ラッピング性2 上記のバットの口に、短辺側から30mm、50mm離
して160×170mmにカットしたラップフィルムを
置き、フィルムの耳を角バットに密着させる。続いて、
中央端部から順次フィルムを引き伸ばして、開口部の被
覆を試みた。30mm、50mm何れも成功しラッピン
グを完成できた場合を◎、30mmのみ成功の場合を
○、何れも失敗した場合を×と判定した。
【0070】耐突き刺し性 ラッピング性1と同様に角バットの口をラッピングし、
続いてその中央部をゆっくりと指で突いた。角バットの
底に当たるまで破れなかった場合を◎、それ以外の場合
を×として判定した。
【0071】変形(弾性)回復性 ラッピング性1と同様の角バットの中央部に、一辺が4
5mmのサイコロを置き、ラッピング性1と同様な操作
でラッピングを行った。次いで、フィルムの中央部を指
でゆっくりと突き、底に置いたサイコロに当たったら、
指をフィルムから離し、3分後の状態を観察した。元通
りに復元する場合を◎、袋状の痕が残る場合を△、破け
た場合を×として判定した。
【0072】比較例1 市販のポリ塩化ビニリデン製のラップフィルム〔商品
名:サランラップR(旭化成(株)製〕を実施例1と同
様に評価した。結果を第1表に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】本発明のラップフィルムは、廃棄焼却時
に塩素由来の塩化水素ガス、ダイオキシンなどの有毒ガ
ス等が発生する恐れがなく、地球環境に優しく安全で、
透明性、耐突き刺し性、変形回復性が現在多量に用いら
れていポリ塩化ビニリデン樹脂製のラッピングフィルム
と同等乃至は、耐突き刺し性、変形復元性などにおいて
はさらに優れた特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 10/06 C08F 10/06 4J100 C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES Fターム(参考) 3E086 AB01 AD13 BA02 BA04 BA15 BB57 BB66 BB90 CA01 CA17 CA18 CA22 CA25 4F071 AA20 AA80 AF14 AH04 BB06 BC01 BC12 4F100 AK07A AK07B AL05A AL05B BA02 GB15 GB23 JA06A JA06B JA11A JA11B JK14 JL00 JN01 4J002 BB12X BB14W BB14X GG02 4J028 AA01A AB00A AB01A AC01A AC10A AC28A BA00A BA02B BB00A BB02B BC12B BC25B EB04 FA01 FA02 GA04 GA12 GA15 4J100 AA03P AA04Q AA05Q AA16Q AA17Q AA21Q CA01 CA04 FA10 FA18 FA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
    レン重合体〔I〕1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
    6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
    mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からな
    る樹脂組成物から形成されてなるラップフィルム。
  2. 【請求項2】 プロピレン重合体〔I〕が下記の(3)
    を満たすプロピレン重合体である請求項1記載のラップ
    フィルム。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
    [η] が1〜3デシリットル/gである
  3. 【請求項3】 プロピレン重合体〔I〕が下記の(4)
    を満たすプロピレン重合体である請求項1または2記載
    のラップフィルム。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
    出する成分量(W25)が20〜100質量%である
  4. 【請求項4】 プロピレン重合体〔I〕が2個の架橋基
    を介して架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触
    媒からなるメタロセン触媒を用いて重合されたものであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載のラップフィルム。
  5. 【請求項5】 オレフィン系重合体〔II〕がプロピレ
    ン系重合体である請求項1〜4のいずれかに記載のラッ
    プフィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組
    成物からなる層を少なくとも1層有する多層ラップフィ
    ルム。
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