JP2002045298A - 「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」 - Google Patents

「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」

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JP2002045298A JP2000266206A JP2000266206A JP2002045298A JP 2002045298 A JP2002045298 A JP 2002045298A JP 2000266206 A JP2000266206 A JP 2000266206A JP 2000266206 A JP2000266206 A JP 2000266206A JP 2002045298 A JP2002045298 A JP 2002045298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、基本的な構成を単純にする事によ
り、電気炊飯器の吹き出し蒸気を利用した蒸し器の取り
扱いを簡単にし実用化を実現する。電気炊飯器の蒸気
は、受け止めて中に閉じ込め、外部へは僅かに洩らす程
度にして、長時間、蒸し効果を持続させ効率の良い蒸し
料理を得る。結露は蓄積し、電気炊飯器の蓋を汚さな
い。以上を目的とした「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
を得る。 【解決手段】「容器部」107は、「蒸気孔包囲部」1
09と「蒸気誘導壁」113と「蒸気放散部」106と
「結露流下壁」114と「結露蓄積部」108を設け
る。「蒸籠部」116は、蒸気を閉じ込めて加圧、滞
留、残留させる「蒸籠蓋部」101と外部へ僅かの蒸気
しか漏らさない「蒸籠隙間」118と中の高さと広さを
決める「蒸籠内壁」117と被スチーム体を支える「ス
チーム支持体」104と「蒸籠容器連結部」105を設
ける。上記の「容器部」107と「蒸籠部」116とが
一体となった構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本的な構成を
「容器部」と「蒸籠部」に集約させて単純にする事によ
り、取り扱いを簡単にし、一般家庭での便利な蒸し器と
して、実用性を可能にする。また、電気炊飯器の蒸気孔
から吹き出る蒸気を洩らさないように受け止めて「蒸籠
部」の中に閉じ込める。次に、ごく僅かな「洩れ蒸気」
しか外部に洩らさないようにして加圧しながら滞留して
いる蒸気で蒸し料理をする。更に、電気炊飯器から蒸気
が出なくなった後にも、閉じ込められた蒸気は「蒸籠
部」の中に残留し続け、長時間に渡って蒸し効果を持続
させる事が出来る。「蒸籠部」から外部へ排出される
「洩れ蒸気」は洩れる程度の極めて少量であり、殆どは
結露となって「容器部」で受け止められ蓄積されるので
電気炊飯器の蓋を結露で汚さず、環境を電気炊飯器の排
出蒸気で汚染する心配もなくなる。以上のように工夫さ
れた、使い勝手も蒸し効率もよく、環境に優しい「電気
炊飯器の蒸気孔用蒸し器」に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、電気炊飯器の蒸気を利用した蒸
し器としては構成が複雑なため、取り扱いも複雑であっ
た。また蒸し料理の手段が、生卵等の特定の被スチーム
体を用い、位置を固定して保持する等、特殊な方法であ
ったため、一般家庭での便利な蒸し器としては殆ど機能
せず実用性に乏しかった。電気炊飯器の蒸気孔の上に設
置して、蒸し器の機能を備えた従来の技術としては、特
開平10−272061があった。該技術について、該
技術の明細書及び図5、図6、図7、図8から説明す
る。該技術は、電気炊飯器の蒸気吹き出し口(3)を覆
う、カップ状の、蒸気吹き出し口カバー(1)であっ
て、その内部が蒸気吹き出し口(3)から吹き出る蒸気
を受け、生卵(E)等の、只一つの被スチーム体を、ス
チーム室となるチャンバー(12)の中で固定して支持
し、且つ、チャンバー(12)から側方へ延出して蒸気
を排出する排出口(11)を備え、該排出口(11)の
断面積は電気炊飯器の蒸気吹き出し口(3)の面積より
も大きい。 以下該技術の特徴について述べる。
【0003】チャンバー(12)内で蒸し料理できる鶏
の生卵(E)等の被スチーム体は、只一個である。この
事の裏付けとして、特開平10−272061、(4)
の5の3行から5行に「この場合は、複数の蒸篭を上下
多段に積み上げる構成とすれば、複数個の蒸し卵等を同
時的に調理できることになる。」と記述されている。特
開平10−272061、図1から図8までのカバー本
体やチャンバーや蒸篭等から、鶏の卵を只一つしか収納
する事ができない構成となっている。特開平10−27
2061、(5)の8の28行から33行に「第3の実
施形態の効果は、図示の蒸篭25を複数個用意してこれ
を多段に積み重ねられることである。つまり、複数個の
生卵を同時的に調理できるのである。本発明者の実験に
よれば、通常の炊飯器にこれを適用した場合、炊飯終了
時には、5個又は6個までの生卵を同時的に蒸し卵(ゆ
で卵)として完成するに至った。」と記述されている。
該発明において、生卵を同時的に5個又は6個までを蒸
し卵とする事ができた。と言うことは、1つのチャンバ
ー又は蒸篭室の中に只1つの生卵を入れて、5段又は6
段重ねにして蒸したものである。
【0004】チャンバー(12)内で 只一つの被スチ
ーム体(E)を、安定させ、固定して保持する構成とな
っている。固定して保持する手段としては、22a(図
5、生卵支持壁)及び24(図5、直流防止板、但し、
この場合は、単に被スチーム体の支持体としての機能で
あり、請求項5に記載されている、蒸気が排出口(1
1)へ直接流れるのを防止する役目を果していない)、
又は25e(図8、受け穴)とである。この事の裏付け
として、特開平10−272061、(3)の4の45
行から50行及び(4)の5の1行から3行に「すなわ
ち、生卵等の被スチーム体を収納するに適したスペース
を確保するとともに、それらをチャンバー内に安定支持
し、かつ、蒸気を蒸気排出口に誘導する構成とする。上
記水滴受け皿の周壁自体を被スチーム体の支持体として
構成するのもよく、この場合は、支持された被スチーム
体と周壁の間にスチーム逃し空間を形成する。さらに、
上記吹き出し口カバーのカバー本体と上記水滴受け皿と
の間に、生卵等の被スチーム体(E)を支持する特別の
蒸篭を備えてもよい。」と記述されている。特開平10
−272061、(5)の7の50行及び(5)の8の
1行から5行に「そして、この生卵Eを安定的に支持す
るために、水滴受け皿20の内周壁22に工夫を施して
いる。すなわち、前方の直流防止板24を1つの生卵支
持壁として構成するとともに、その対向側に今1つの支
持壁22aを構成して、この2つの支持壁24,22a
で生卵Eを支持しているのである。」と記述されてい
る。特開平10−272061、(5)の8の23行か
ら25行に「天板25bは、その中央に生卵Eを受け入
れて支持する受け穴25eを有するとともに、」と記述
されている。
【0005】従来の技術は、電気炊飯器からの吹き出し
蒸気の内、単にチャンバー内で被スチーム体を通過する
時の蒸気熱だけを利用して蒸し料理をし、後は、蒸気を
出来るだけ抵抗なく、スムースに外部へ排出させようと
している。この事の裏付けとして、特開平10−272
061、(3)の3の5行から8行に「そして、チャン
バーから側方へ延出して蒸気を排出する排出口を備えて
おり、排出口の断面積が蒸気吹き出し口よりも大きい事
を特徴としている。」と記述されている。特開平10−
272061、(3)の3の36から39行に「排出口
は、横長の断面形状にすることが好ましい。そうすれ
ば、蒸気が横方向に広い範囲から排出されるために拡散
しやすくなるので、」と記述されている。従来の技術は
本発明の特徴である、電気炊飯器の吹き出し蒸気を、
「蒸籠部」の中に閉じ込めごく僅かな「洩れ蒸気」しか
外部に洩らさないようにし、「蒸籠部」の中で加圧、滞
留しながら殆どの蒸気を蒸し料理に有効利用し、更に電
気炊飯器からの蒸気吹き出し時間が終了した後は、約2
0分から30分の長時間に渡って、残留蒸気が蒸し効果
を持続させるように工夫した、蒸し料理の動作原理とは
明らかに異なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術として、次
の様な欠点があった。 (イ)構成が複雑なため、実際に電気炊飯器の蓋の上に
載せて、蒸し料理をしようとすると、設置や取り外しや
被スチーム体の収納方法等の取扱が非常に複雑になり、
一般の家庭用の蒸し器としては殆ど実用性が無かった。 (ロ)チャンバーから側方へ延出した蒸気の排出口の断
面積が蒸気吹き出し口よりも大きくとるために、蒸気は
排出口よりスムースに排出されるので、チャンバーや蒸
篭の内部で、被スチーム体を蒸気が、加圧しながら蒸す
事がなく、蒸し効果が悪かった。 (ハ)チャンバーから側方へ延出した蒸気の排出口の断
面積が蒸気吹き出し口よりも大きくとるため、蒸気は排
出口よりスムースに排出され、殆どの蒸気を外部へ抵抗
なく逃がしてしまう事になる。この事により、蒸気の殆
どを蒸篭の内部に滞留させて蒸し料理に有効利用する事
がなく、蒸し効果が悪かった。 (ニ)一般の家庭用電気炊飯器では、米を2合から5合
炊きする時、蒸気吹き出し時間は、およそ7分から8分
前後である。上記の理由により、従来の発明は、蒸気が
排出口からスムースに排出されるので、チャンバー内に
蒸気が長時間に渡って滞留、残留する事がない。この事
により、蒸気が被スチーム体を通過する時の、僅か7分
から8分前後の間の蒸気熱だけでしか蒸し料理をする事
ができなかった。そのため、電気炊飯器からの蒸気吹き
出し時間が終了した後は、チャンバー内に残留する蒸気
はなくなり、本発明の特徴の一つである、およそ20分
から30分の長時間に渡って、この間も蒸し効果を持続
させる特別の作用がなく、蒸し効果が悪かった。 (ホ)チャンバーや蒸篭の内部に、支持体によって固定
して、只1つの、鶏卵大の被スチーム体しか、収納する
事ができなかった。このため、複数の被スチーム体を蒸
す時には、チャンバーを円筒型に数段高く積み重ねる必
要があり、電気炊飯器の蓋は、必ずしも水平ではないこ
ともあって、設置するのに不安定であった。 (ヘ)チャンバーや蒸篭の内部に、支持体によって固定
して、只1つの、鶏卵大の被スチーム体しか、収納する
事ができなかった。このため、しゅうまい、ぎょうざ等
の被スチーム体を、例えば10個等の複数個、チャンバ
ー内や蒸篭の一室内に収納しなれければ、通常の蒸し料
理として機能しないような時には利用できず、家庭では
通常の蒸し器として殆ど利用出来なかった。 (ト)チャンバーや蒸篭の内部に、支持体によって固定
して、只1つの、鶏卵大の被スチーム体しか、収納する
事ができなかった。しかし、通常の蒸し料理では、肉マ
ン、蒸しパン、魚等の、形の大きな被スチーム体も、内
部に確実に収納して、蒸す事が要求される。このため、
通常の蒸し料理に対応できず、家庭では蒸し器として殆
ど利用出来なかった。 (チ)チャンバーや蒸篭の内部に、支持体によって固定
して、只1つの、鶏卵大の被スチーム体しか、収納する
事ができなかった。しかし、通常の蒸し料理では、例え
ば、ぎょうざやしゅうまい等をチャンバーや蒸篭の内部
に配置する時は、場所を固定しないで任意に選んで配置
したいものである。このため、配置する時の機能が不便
であり、通常の蒸し料理に対応できず、家庭では蒸し器
として殆ど殆ど利用出来なかった。 (リ)チャンバーや蒸篭の内部に鶏卵大の大きな穴(特
開平10−272061、図8、25eや図2、21)
が開いていた。従って、支持体で固定して、只1つの、
鶏卵大の被スチーム体しか、収納する事ができなかっ
た。このため、例えば、焼きそば等の形の定まらない被
スチーム体を内部に配置すると、鶏卵大の大きな穴(特
開平10−272061、図8、25eや図2、21)
から落下して、安定して配置する事が出来ず、通常の蒸
し器として家庭では殆ど利用出来なかった。 (ヌ)排出口から排出される蒸気は、卵等の蒸し料理に
使用した後であっても、実際に使用してみると、排出口
が吹き出し口の断面積よりも大きいために、やはり多量
の蒸気が勢いよく排出されるので、蒸気熱を持ち火傷等
の危険性があった。また、炊飯特有の米の匂いも相変わ
らず残っていて消失しないので、妊婦等の匂いに特に過
敏な方にとっては悪臭となり悪阻等の原因となった。ま
た室内の環境の汚染の原因にもなった。本発明は、これ
らの欠点を解決する為になされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る上記の課題は、下記のような「電気炊飯器の蒸気孔用
蒸し器」を提供する事によって解決できる。 (イ)電気炊飯器の蓋の上に蒸気孔を包囲するように
「容器部」の「蒸気孔包囲部」を置き、「蒸籠部」を支
え、電気炊飯器の蒸気孔から吹き上げる蒸気を洩らさな
いように受け通して上方の「蒸籠部」の中へ誘導し、
「蒸籠部」の中に収納されている被スチーム体を蒸し料
理させ、流下する結露を受け止めて蓄積し電気炊飯器の
蓋を汚さない、以上のような機能を有する「容器部」を
設ける。 (ロ)「蒸籠部」の中に被スチーム体を収納し、「容器
部」から誘導された吹き上げる蒸気を受け入れて、「蒸
籠部」の中に閉じ込める。次に外部へはごく僅かな「洩
れ蒸気」しか洩らさないようにして、加圧、滞留させ
る。電気炊飯器の蒸気吹き出し時間中は、中に閉じ込め
られた蒸気の加圧、滞留による蒸気熱を利用し、電気炊
飯器の蒸気吹き出し時間が終了した後は、中に閉じ込め
られた蒸気の残留による蒸気熱を利用する事によって長
時間に渡り蒸し効果を持続させ、効率のよい蒸し料理を
する事が出来る、以上のような機能を有する「蒸籠部」
とを設ける。上記において、(イ)の「容器部」と
(ロ)の「蒸籠部」とがそれぞれ一体又は取り外し自由
の別体となった構成よりなる「電気炊飯器の蒸気孔用蒸
し器」を提供する。
【0008】(ハ)電気炊飯器の蓋の上に置いて、蒸気
孔を包囲し、吹き上げる蒸気を洩らさないように受け通
す「蒸気孔包囲部」と、受け通した蒸気を上方へ絞るよ
うに誘導する「蒸気誘導壁」と、電気炊飯器の蒸気孔の
断面積よりも広く取り、絞るように誘導された蒸気を更
に上方へ抵抗なく安定して放散する「蒸気放散部」と、
蒸気の結露が壁面を伝わりながら流下する「結露流下
壁」と、流下した結露を受け止めて蓄積する「結露蓄積
部」と、で構成される「容器部」を設ける。 (ニ)「容器部」から誘導された吹き上げる電気炊飯器
の蒸気を受け通して更に上方へ放散させる「蒸気通過
孔」と、蒸し料理される少なくとも一塊り以上の被スチ
ーム体を固定して保持する事なく、「蒸気通過孔」から
落下させないで安定した状態で支える事ができる「スチ
ーム支持体」と、「スチーム支持体」を支え「蒸籠部」
と「容器部」を連結する「蒸籠容器連結部」と、被スチ
ーム体を収納する事が出来るように「蒸籠部」の中の高
さと広さを充分に保つ「蒸籠内壁」と、蒸気を「蒸籠
部」の中に閉じ込めて加圧、滞留、残留させる「蒸籠蓋
部」と、ごく僅かな「洩れ蒸気」しか外部へ洩らさない
「蒸籠隙間」と、で構成される「蒸籠部」を設ける。上
記において、「蒸籠容器連結部」で(ハ)の「容器部」
と(ニ)の「蒸籠部」とが一体となった構成よりなる
「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」を提供する。上記にお
いて、「蒸籠内壁」に「蒸籠仕切り部」を設け、1つ以
上の新たな「スチーム支持体」を該「蒸籠仕切り部」に
載せて「蒸籠内壁」とほぼ直角方向に支持する事によ
り、「蒸籠部」の中を該「スチーム支持体」で少なくと
も2つ以上の分室に仕切る事が好ましい。上記におい
て、「スチーム支持体」の外回りの大きさが「蒸籠内
壁」の内回りの大きさよりも僅かに小さく「スチーム支
持体」の外回りと「蒸籠内壁」との間に結露が通り易く
なる「結露通過間隙」を設け、少なくとも一塊り以上の
被スチーム体が「蒸気通過孔」から落下する事がなく、
「容器部」からの蒸気を「蒸籠部」の中に抵抗なく通過
させる事が出来る、直径が2ミリ前後から10ミリ前後
の範囲に入るある定まった値を持つ、円状の「蒸気通過
孔」を複数個設けた「スチーム支持体」を提供する事が
好ましい。上記において、「蒸籠容器連結部」又は「蒸
籠仕切り部」が、「スチーム支持体」と接する面に「ス
チーム支持体」と当接し結露が通過し易くなる「結露通
過間隙」を設けるための少なくとも1つ以上の「間隙突
出部」を設ける事が好ましい。
【0009】(ホ)電気炊飯器の蓋の上に置いて、蒸気
孔を包囲し、吹き上げる蒸気を洩らさないように受け通
す「蒸気孔包囲部」と、受け通した蒸気を上方へ絞るよ
うに誘導する「蒸気誘導壁」と、電気炊飯器の蒸気孔の
断面積よりも広く取り、絞るように誘導された蒸気を更
に上方へ抵抗なく安定して放散する「蒸気放散部」と、
蒸気の結露が壁面を伝わりながら流下する「結露流下
壁」と、流下した結露を受け止めて蓄積する「結露蓄積
部」と、「蒸籠部」を支える「蒸籠支え部」とで構成さ
れる「容器部」を設ける。 (ヘ)「容器部」から誘導された吹き上げる電気炊飯器
の蒸気を受け通して更に上方へ放散させる「蒸気通過
孔」と、蒸し料理される少なくとも一塊り以上の被スチ
ーム体を固定して保持する事なく、「蒸気通過孔」から
落下させないで安定した状態で支える事ができる「スチ
ーム支持体」と、被スチーム体を収納する事が出来るよ
うに「蒸籠」の中の高さと広さを充分に保つ「蒸籠内
壁」と、で構成される「蒸籠」に、蒸気を「蒸籠」の中
に閉じ込めて加圧、滞留、残留させる「蒸籠蓋部」と、
ごく僅かな「洩れ蒸気」しか外部へ洩らさない「蒸籠隙
間」と、を加えた「蒸籠部」を設ける。上記において、
「蒸籠支え部」で、(ホ)の「容器部」と(ヘ)の「蒸
籠部」とが取り外し自由に別体となった構成よりなる
「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」を提供する。上記にお
いて、直径が2ミリ前後から10ミリ前後の範囲に入る
ある定まった値を持つ、円状の「蒸気通過孔」を複数個
設けた「スチーム支持体」を有する事が好ましい。上記
において、「蒸籠部」が、「蒸籠」をそれぞれ別体とし
て複数個、縦方向に多段に重ね合わせ、その最上段に
「蒸籠蓋部」を重ねた構成である事が好ましい。上記に
おいて、「容器部」の「蒸籠支え部」が、倒立した円錐
状に伸びた形状として形成される事が好ましい。この事
により、大小直径の異なる円筒状の「蒸籠部」であって
も、「蒸籠支え部」の上に置く位置を変える事により、
それぞれの大きさに対応して、同じ「容器部」で大きさ
の異なる円筒状の「蒸籠部」を支える事ができる。また
電気炊飯器の蓋が水平でない時にも、円筒状の「蒸籠
部」を「蒸籠支え部」の上で傾けて、置く位置を調節す
る事により、円筒状の「蒸籠部」を水平になるように保
持する事が出来る。上記において、「蒸籠部」が、主
に、竹材又は木材とで構成される事が好ましい。この事
により、蒸し料理する時、「蒸籠内壁」に付着する蒸気
の結露を竹材又は木材が適当に吸収し、被スチーム体に
湿気のかからない好適な蒸し料理を提供する事が出来
る。
【0010】上記において、「蒸籠内壁」が、高さがお
よそ20ミリ前後から200ミリ前後、内径がおよそ4
0ミリ前後から200ミリ前後の範囲に入るある定まっ
た値をそれぞれが持つ、円筒状に形成される事が好まし
い。
【0011】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、「容器部」の「蒸気孔包囲部」の大きさが、
直径30ミリ前後から80ミリ前後の範囲に入るある定
まった値を持つ、円状に形成される事が好ましい。一般
の家庭用電気炊飯器の蒸気孔の断面積の大きさは、だい
たい直径が20ミリ前後から60ミリ前後の円の範囲に
入るものが多い。従って、「蒸気孔包囲部」の大きさ
を、直径が上記の範囲に入るような値を持つ円状に形成
すれば、殆どの一般の家庭用電気炊飯器の蒸気孔に対応
して包囲する事が出来る。
【0012】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、少なくとも「容器部」が透明又は半透明のプ
ラスチック材によって形成される事が好ましい。
【0013】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、「容器部」の形状が、倒立した半球状、倒立
した円錐状、倒立した多角錐状である事、又は円筒状、
多角柱状である事が好ましい。
【0014】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、持ち運びを便利にするために、「蒸籠部」又
は「容器部」に「取っ手」をつける事が好ましい。
【0015】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、「容器部」を電気炊飯器の蓋の上に固定でき
るように、「蒸気孔包囲部」の周囲に「吸着部」を設け
る事か好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を述べ
る。(実施例1)図1は、実施例1の「電気炊飯器の蒸
気孔用蒸し器」1を示している。この「電気炊飯器の蒸
気孔用蒸し器」1は、基本的に「容器部」107と、円
筒状の「蒸籠部」116とが「蒸籠容器連結部」105
で連結されて一体となって構成されている。
【0017】上記において、「容器部」107は、電気
炊飯器の蓋の上の蒸気孔の周囲を包囲し、吹き出す蒸気
を洩らさないように受け通す「蒸気孔包囲部」109
と、蒸気を上方へ絞るように誘導する「蒸気誘導壁」1
13と、電気炊飯器の蒸気孔よりも断面積を広くとり、
絞るように誘導された蒸気を抵抗なくスムースに上方の
「容器部」107の中に放散させる「蒸気放散部」10
6と、蒸気の結露が壁面を伝わりながら流下する「結露
流下壁」114と、蒸し料理中に流下する大量の結露を
受け止めて蓄積し、溢れ出して電気炊飯器の蓋を汚さな
いように充分な容積を設けた「結露蓄積部」108と、
「容器部」107を電気炊飯器の蓋の上に吸着固定し、
滑らないようにする「吸着部」112とで構成される。
【0018】上記において、「蒸籠部」116は、「容
器部」107の内部に放散された吹き上げる蒸気を「蒸
籠部」116の中へ通過させる「蒸気通過孔」115
と、蒸し料理される被スチーム体を支える「スチーム支
持体」104と、「スチーム支持体」104を支え「蒸
籠部」116と「容器部」107を連結する「蒸籠容器
連結部」105と、被スチーム体を収納する事が出来る
ように「蒸籠部」116の中の高さと広さを充分に保つ
「蒸籠内壁」117と、持ち運びを便利にする「取っ
手」102と、蒸気を「蒸籠部」116の中に閉じ込め
て加圧、滞留、残留させる「蒸籠蓋部」101と、ごく
僅かな「洩れ蒸気」100しか外部に洩らさない「蒸籠
隙間」118とで構成される。
【0019】上記において、「スチーム支持体」104
は、少なくとも一塊り以上の被スチーム体が固定して保
持されることなく、「蒸気通過孔」115から落下する
心配がなく、安定した状態で任意に場所を選択して配置
でき、しかも蒸気が抵抗なく「蒸籠部」116の中に通
過できるように、「蒸気通過孔」115を、直径が2ミ
リ前後から10ミリ前後の範囲に入るある定まった値を
持つ、円状に形成し、複数個設けた。
【0020】上記において、「取っ手」102は、「蒸
籠部」116に取り付けられ持ち運ぶ時に、ここを手で
持って移動させる。
【0021】続いて、実施例1の「電気炊飯器の蒸気孔
用蒸し器」1を電気炊飯器の蓋の上に載せて蒸し料理す
る時の使用状況について述べる。まず、電気炊飯器の蓋
の上に、蒸気孔を包囲するようにして「蒸気孔包囲部」
109を配置し「吸着部」112で吸着固定する。電気
炊飯器の蒸気孔から蒸気が吹き出し「蒸気誘導壁」11
3に絞られるようにして上方の「蒸気放散部」106へ
誘導される。「蒸気放散部」106の断面積を電気炊飯
器の蒸気孔の断面積よりも大きくとる事により電気炊飯
器の蒸気孔から吹き出された蒸気は抵抗なくスムースに
上方の「容器部」107の中へと放散される。この放散
された蒸気は更に「蒸気通過孔」115を通って「蒸籠
部」116の中へと上昇し被スチーム体を蒸気熱で加熱
する。この時、「蒸籠蓋部」101は、蒸気を「蒸籠
部」116の中に閉じ込めて滞留させる。更に下から上
昇する蒸気は「蒸籠部」116の中で充満し加圧して被
スチーム体を加熱し、加圧する事によって蒸し効果を上
げる。一般の家庭用電気電気炊飯器では、米を2合から
5合炊きする時、電気炊飯器の蒸気孔から吹き出る蒸気
の吹き出し時間はおよそ7分から8分前後である。本発
明は、その全ての蒸気を一度は受け止めて「蒸籠部」1
16の中に閉じ込めて加圧する。次に、ごく僅かな「洩
れ蒸気」100だけしか外部に洩れ出さないようにし
て、蒸気の加圧、滞留の蒸気熱を有効利用し効率のよい
蒸し料理ができるように工夫した。「蒸籠内壁」117
に付着した蒸気の結露は、「蒸籠内壁」117から「蒸
籠容器連結部」105を経て「容器部」107の「結露
流下壁」114を伝わって流下し、「結露蓄積部」10
8で受け止められ蓄積されるので電気炊飯器の蓋を汚さ
ない。更に、炊飯が終了し電気炊飯器の蒸気孔から蒸気
が吹き出さなくなった後、円筒状の「蒸籠部」116の
中は蒸気で加圧されないので蒸気は「蒸籠蓋部」101
の「蒸籠隙間」118から殆ど洩れださず「蒸籠部」1
16の中に滞留し残留する。その後は、残留した蒸気の
蒸気熱で約20分から30分位の長時間に渡って蒸し効
果を持続させるので効率のよい蒸し料理をする事か出来
る。そして、この事が本発明の重要な特徴の一つであ
る。洗浄は、ただ「蒸籠蓋部」101と「スチーム支持
体」104とを取り外すだけで内部を容易に洗浄できる
ので取り扱いが簡単である。
【0022】(実施例2)図7は、実施例2の「電気炊
飯器の蒸気孔用蒸し器」1aを示している。この「電気
炊飯器の蒸気孔用蒸し器」1aにおいて、円筒状の「蒸
籠部」116aは、実施例1の図1の「蒸籠部」116
の中に、「スチーム支持体」104とほぼ平行になるよ
うに「スチーム支持体」120を加え支える事により、
「蒸籠部」116の中を「蒸籠内壁」117とほぼ直角
方向に「スチーム支持体」120で仕切り、2つの分室
を形成した構成である。
【0023】図8に示されるように、「スチーム支持
体」104,120の外回りの大きさを「蒸籠内壁」1
22,119の内回りの大きさよりも僅かに小さくし
た。この事により、「蒸籠内壁」122,119と「ス
チーム支持体」104,120の外回りとの間に「結露
通過間隙」127を設け、結露がこの間を通過し易くな
るようにした。上記において「スチーム支持体」10
4,120に、直径が2ミリ前後から10ミリ前後の範
囲に入るある定まった値を持つ、円状の「蒸気通過孔」
115,124を複数個設けた。この事により、少なく
とも一塊り以上の被チスーム体が「蒸気通過孔」11
5,124から落下せず、「スチーム支持体」104,
120の上で場所を固定されず任意の位置で安定して支
えられ、且つ、下からの蒸気が「蒸籠部」116aの中
へ抵抗なく通過し放散されることができる。上記におい
て、「蒸籠容器連結部」105と「蒸籠仕切り部」12
1は、「スチーム支持体」104,120と接する面に
少なくとも1つ以上の「間隙突出部」123を設けた。
この事により、該「間隙突出部」123が「スチーム支
持体」104,120と当接し、「蒸籠容器連結部」1
05と「蒸籠仕切り部」121の「スチーム支持体」1
04,120と接する面と「スチーム支持体」104,
120との間に「結露通過間隙」126を設け、結露が
この間を通過し易くするようにした。
【0024】続いて、実施例2の「電気炊飯器の蒸気孔
用蒸し器」1aを電気炊飯器の蓋の上に載せて蒸し料理
する時の使用状況について述べる。電気炊飯器の蓋の上
の蒸気孔から吹き出される蒸気は、実施例1と同様の過
程を辿り「容器部」107の中へと放散される。この蒸
気は更に「蒸気通過孔」115を通り「蒸籠内壁」12
2で囲まれた分室の中へ放散され、被スチーム体を蒸
す。更に蒸気は「蒸気通過孔」124を通過して上方の
「蒸籠内壁」119で囲まれた分室の中へと放散され被
スチーム体を蒸す。「蒸籠蓋部」101は、蒸気を「蒸
籠部」116aの中へ閉じ込めてしまい加圧、滞留、残
留させる。外部へはごく僅かに「洩れ蒸気」100とし
て洩らすだけなので殆どの蒸気は「蒸籠部」116aの
中に滞留し加圧して蒸し料理に有効利用される。また、
電気炊飯器の蒸気孔からの、およそ7分から8分程度の
蒸気吹き出し時間が終了した後は、蒸気は、「蒸籠部」
116aの中におよそ20分から30分の長時間に渡っ
て残留し続ける。この残留した蒸気の熱により蒸し効果
を持続させて効率のよい蒸し料理をする事ができる。
実施例2においては、「蒸籠部」116aの中が2室に
仕切られるので被スチーム体の収納能力が2倍に増え、
一度に数の多い被スチーム体を蒸し料理する事ができ
る。また、「蒸籠内壁」122で囲まれた分室の中と上
方の「蒸籠内壁」119で囲まれた分室の中とで種類の
違う被スチーム体を収納して、一度で二種類の蒸し料理
をする事ができ蒸し器としての機能を上げる事ができ
た。図8に示されるように、「結露通過間隙」126,
127を設ける事により、「蒸籠内壁」119,122
の内壁に付着した結露は、「結露流下道の一例」125
で示されるような経路を辿り「蒸籠内壁」119,12
2から「容器部」107の「結露流下壁」114を伝わ
りながら流下し「結露蓄積部」108の中に受け止めら
れて蓄積されて電気炊飯器の蓋を汚さない。
【0025】(実施例3)図2は、実施例3の「電気炊
飯器の蒸気孔用蒸し器」2を示している。この「電気炊
飯器の蒸気孔用蒸し器」2において、円筒状の「蒸籠
部」222は「蒸籠」211と「蒸籠」213が取り外
し自由の別体として上下2段に重なり、更にその上に
「蒸籠蓋部」215が重なった構成となっている。基本
的に「容器部」210と、「蒸籠部」222が、「容器
部」210の「蒸籠支え部」204で取り外しが自由に
できるように着脱自在に別体として構成されている。
【0026】「容器部」210は、電気炊飯器の蓋の上
の蒸気孔の周囲を包囲し、吹き出す蒸気を洩らさないよ
うに受け通す「蒸気孔包囲部」209と、蒸気を上方へ
絞るようにして誘導する「蒸気誘導壁」221と、電気
炊飯器の蒸気孔よりも断面積を広くとり、絞るように誘
導された蒸気を抵抗なくスムースに上方の「容器部」2
10の中に放散させる「蒸気放散部」205と、蒸気の
結露が壁面を伝わりながら流下する「結露流下壁」21
9と、蒸し料理中の大量の結露を蓄積して外部に溢れ出
さないように充分な容積を設けた「結露蓄積部」220
と、持ち運びを便利にする「取っ手」と、「蒸籠部」2
22を「容器部」210から着脱自在に取り外し外す事
が出来るように別体とした状態で支える事が出来る「蒸
籠支え部」204とで構成される。
【0027】「蒸籠部」222は、「容器部」210の
中に放散された蒸気を「蒸籠」211,213の中へ通
過させる「蒸気通過孔」217,218と、蒸し料理さ
れる被スチーム体を支える「スチーム支持体」203,
202と、被スチーム体を収納する事が出来るように充
分な高さと広さを保つ「蒸籠内壁」212,214と、
蒸気を「蒸籠部」222の中に閉じ込め、加圧、滞留、
残留させる「蒸籠蓋部」215と、ごく僅かな「洩れ蒸
気」200しか外部に洩らさない「蒸籠隙間」216と
で構成される。更に、「蒸籠」211と「蒸籠」213
と「蒸籠蓋部」215と「スチーム支持体」203,2
02とを、主に、竹材又は木材で形成したので、蒸し料
理中の結露を竹材又は木材がある程度吸収し、竹材又は
木材特有の蒸し効果をかもし出すので好適な家庭用蒸し
器として機能した。
【0028】上記において、「スチーム支持体」20
3,202は、「蒸籠」211,213の中に於いて、
少なくとも一塊り以上の被スチーム体が、固定して保持
されることなく、しかも「蒸気通過孔」217,218
から落下する等の心配もなく、安定した状態で任意に場
所を選択して配置でき、更に「容器部」210から上昇
する蒸気が抵抗なく「蒸籠」211,213の中へ放散
できるように、直径が2ミリ前後から10ミリ前後の範
囲に入るある定まった値を持つ、円状の「蒸気通過孔」
217,218を複数個設けた。
【0029】上記において、「取っ手」は、「容器部」
210に取り付けられ持ち運ぶ時に、ここを手で持って
移動させる事ができ便利である。
【0030】続いて、実施例3の「電気炊飯器の蒸気孔
用蒸し器」2を電気炊飯器の蓋の上に載せて蒸し料理す
る時の使用状況について述べる。被スチーム体を「蒸
籠」211,213の中に収納する。電気炊飯器の蒸気
孔から吹き出す蒸気を、上記の実施例1及び実施例2と
同様の過程を辿り、「容器部」210の中から「蒸籠」
211,213の中へ誘導し放散させる。「蒸籠蓋部」
215は、誘導された蒸気を「蒸籠」211,213の
中へ閉じ込めて加圧し、滞留、残留し、ごく僅かな「洩
れ蒸気」200しか外部に洩らさないようにする。この
ため、殆どの蒸気を「蒸籠」211,213の中へ滞留
させて加圧して効率のよい蒸し料理をする事が出来る。
更に、およそ7分から8分程度の電気炊飯器の蒸気吹き
出し時間が終了した後、蒸気は、「蒸籠」211,21
3の中へ残留し続け、この残留している蒸気の蒸気熱に
よりおよそ20分から30分の長時間に渡って蒸し効果
を持続させて効率のよい蒸し料理をする事が出来る。
「蒸籠内壁」212,214に付着した結露は、「蒸籠
内壁」212,214を流下し、「蒸籠支え部」204
を伝わって、「結露流下壁」219を流下し、「容器
部」210の「結露蓄積部」220に受け止められて蓄
積される。「容器部」210と「蒸籠」211と「蒸
籠」213と「蒸籠蓋部」215とはそれぞれが取り外
し自由で別体として多段構成されている。この事によ
り、蒸し料理が終了した後、被スチーム体を収納したま
ま、「容器部」210から「蒸籠」211,213及び
「蒸籠蓋部」215とを取り外し、料理のテーブルの上
へ持ち運び、会食用の器として利用する事が出来るので
家庭用の蒸し器としての利用範囲を広げる事が出来る。
【0031】本発明の実施例3に於いて、生の鶏卵を用
いて蒸し料理をした時の効果試験の結果を述べる。本発
明の蒸し料理試験に於いては、白米を10合炊ける容量
をもつ、一般の家庭用電気炊飯器を用いた。電気炊飯器
の中に白米を2合入れて炊飯した。蒸気吹き出し時間
は、7分25秒。用いた生の鶏卵の大きさは、長軸約6
0ミリ、短軸約40ミリの楕円球。用いた円筒状の「蒸
籠部」の「蒸籠」の大きさは、内径が143ミリ、高さ
が43ミリ。用いた「蒸籠」の数は、縦に2段重ね。用
いた鶏卵の条件は、冷蔵庫等の中で冷やしたものではな
く、長時間、常温にさらした生の鶏卵。以上の条件によ
り、「蒸籠」211,213の中に生の鶏卵をそれぞれ
6個ずつ、合計「生鶏卵12個」を収納させて蒸し料理
をした。上記の蒸気吹き出し時間が終了した後、残留蒸
気で30分間蒸し効果を持続させてた後、「蒸籠」21
1,213の中から鶏卵を取り出した。試験結果は、合
計「生鶏卵12個」を完全な、ゆで卵とする事ができ
た。従来の技術では、蒸し能力は、特開平10−272
061の明細書の(5)の8の31行から33行に「通
常の電気炊飯器にこれを適用した場合、炊飯終了時に
は、5個又は6個までの生卵を同時的に蒸し卵(ゆで
卵)として完成するに至った。」とある。以上の蒸し料
理の効果試験結果により、本発明は、従来の技術よりも
蒸し効果を2倍に上げた事を確認できる。
【0032】(実施例4)図5,図6は、実施例4の
「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」5,6を示している。
この「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」5,6の基本的な
構成及び蒸し料理する時の使用状況は、実施例3と同様
である。ただ、異なる所は、「蒸籠支え部」51,61
が図5,図6に示す様に倒立した円錐状に伸び、その壁
面が内側に向かって突出した弧状に曲がって形成されて
いる事である。この事により、図5及び図6に示される
通り、外径の異なる、大小の円筒状の「蒸籠部」50又
は60でも「蒸籠支え部」51又は61のように置く位
置を変える事によって同じ「容器部」52で支える事が
出来る。また、電気炊飯器の蓋が水平でない時には、円
筒状の「蒸籠部」50又は60を水平になるように、
「蒸籠支え部」対して置く位置を傾けて調節させる事に
より、円筒状の「蒸籠部」50又は60を電気炊飯器の
蓋の上で水平に保持でき、安定した位置状態を保って蒸
し料理をする事が出来る。
【0033】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、「容器部」は、「蒸籠部」を支え、電気炊飯
器の蒸気孔からの吹き出し蒸気を洩らさないように受け
通して、「蒸籠部」の中へ誘導し放散し、「蒸籠部」の
中で被スチーム体を蒸し料理させ、「蒸籠内壁」から
「結露流下壁」を経て伝わりながら流下する結露を「結
露蓄積部」に蓄積し、電気炊飯器の蓋を汚さないという
基本的機能を備えている事が必要である。「容器部」が
上記の基本的機能を備えているならば、その形状は、倒
立した半球状,倒立した円錐状,倒立した正多角錐状で
あってもよい。又は円筒状,正多角柱状であってもよ
い。又は上記の形状がそれぞれツイストしたような変形
したものであってもよい。又は「結露流下壁」に結露が
流下し易くなるような溝が刻まれたものであってもよ
い。その形状は問わない。また図3,4で示されるよう
に、「容器部」3,4の「容器壁」31,43の曲がり
方は、外側に突出した弧状に曲がったものでもよい。又
は、その反対に内側に突出した弧状に曲がったものでも
よい。又は、その変形されたものであってもよく、その
曲がり方は問わない。
【0034】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、「容器部」の「蒸気孔包囲部」の大きさが、
直径30ミリ前後から80ミリ前後の範囲に入るある定
まった値を持つ、円状である事が好ましい。一般の家庭
用電気炊飯器の蒸気孔の断面積の大きさは、だいたい直
径が20ミリ前後から60ミリ前後の円の範囲に入るも
のが多い。従って、「蒸気孔包囲部」の大きさを上記の
ような範囲に形成すれば、殆どの一般の家庭用電気炊飯
器の蒸気孔に対応して包囲する事が出来る。
【0035】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、「蒸籠内壁」の大きを、高さがおよそ20ミ
リ前後から200ミリ前後、内径がおよそ40ミリ前後
から200ミリ前後の範囲に入るある定まった値をそれ
ぞれが持つ、円筒状に形成すれば、一般家庭で蒸し料理
される形の小さなものから大きなものまでの被スチーム
体を殆ど収納する事が出来る。
【0036】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、少なくとも「容器部」を透明または半透明の
プラスチック材で形成すれば、電気炊飯器の蒸気孔から
蒸気が吹き出ている様子や、蒸し料理による結露が「蒸
籠内壁」から流下し、「蒸籠容器連結部」又は「蒸籠支
え部」を経て「結露流下壁」を伝わりながら流下し、
「結露蓄積部」に蓄積される様子が外部から確認でき、
蒸し料理する時の適切な判断が出来る。
【0037】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」
において、その利用分野は、電気炊飯器やガス炊飯器の
ように蒸気孔を有してそこから料理中の蒸気を吹き上げ
るものならば電気湯沸器や鍋類、釜類等その種類は問わ
ない。
【0038】
【発明の効果】本発明の「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し
器」において、生み出したメリットを以下に記述する。 (イ)基本的な構成を本発明の請求項1に記載されるよ
うに「容器部」と「蒸籠部」に集約させて単純にした。
この事により、本発明品を用いて蒸し料理をする時、取
り扱いが簡単になり、一般家庭での実用性を可能にし
た。
【0039】(ロ)「蒸籠部」が電気炊飯器からの吹き
出し蒸気を受け止めて中に閉じ込め加圧する。次に、
「蒸籠蓋部」の「蒸籠隙間」から極めてごく僅かの「洩
れ蒸気」しか外部へ洩らさず加圧しながら被スチーム体
を加熱するので、加圧によって蒸し効果を上げる事がで
きる。 (ハ)電気炊飯器から吹き出される殆どの蒸気を、外部
へ逃がさずに、加圧、滞留、残留させ、被スチーム体の
蒸し料理に有効利用するので、効率のよい蒸し料理を得
る。 (ニ)一般の家庭用電気炊飯器では、米を2合から5合
炊きする時、蒸気吹き出し時間は、およそ7分から8分
前後である。本発明の特徴の一つは、蒸気を殆ど外部へ
洩らさない事である。この事により、蒸気吹き出し時間
が終了した後でも「蒸籠部」の中には蒸気が残留し続け
る。このように電気炊飯器からの蒸気吹き出し時間が終
了した後でも、「蒸籠部」の中に残留した蒸気によっ
て、長時間に渡り蒸気の熱が保持され、蒸し効果を持続
させ効率のよい蒸し料理をする事が出来る。
【0040】(ホ)本発明の実施例3による蒸し料理効
果試験結果によって明らかな通り、10合炊きの一般の
家庭用電気炊飯器を用いて、米を2合炊きした時。蒸気
吹き出し時間は、7分25秒。冷蔵庫等の中で冷やした
ものではなく、長時間、常温に晒た生の鶏卵を用いた。
上記の蒸気吹き出し時間の終了後、30分間、残留蒸気
により蒸し効果を持続させた後、「蒸籠部」の中から鶏
卵を取り出した。上記の試験結果、「生鶏卵12個」を
完全な、ゆで卵とする事ができた。従来の技術では、蒸
し能力は、特開平10−272061の明細書の(5)
の8の31行から33行に「通常の電気炊飯器にこれを
適用した場合、炊飯終了時には、5個又は6個までの生
卵を同時的に蒸し卵(ゆで卵)として完成するに至っ
た。」とある。上記により、本発明は、蒸し効果を2倍
に上昇させた事が確認出来る。
【0041】(ヘ)従来の技術は、只1つの被スチーム
体しか1つの「蒸籠」の中に収納する事が出来なかっ
た。このために、複数の被スチーム体を一度の蒸し料理
でする時は、「蒸籠」を高く積み重ねる必要があった。
しかし、例えば、本発明の請求項11項によると、「蒸
籠内壁」の高さを50ミリ、内径を150ミリの円筒状
に形成する事が出来る。この構成であれば、被スチーム
体の形の小さなものから大きなものまで、また、数の多
い複数のものまで1つの「蒸籠」の中に充分に対応して
収納でき、従来の技術のように「蒸籠」を高く積み重ね
る必要が無く、電気炊飯器の蓋の上で安定して蒸し料理
が出来るようになった。 (ト)上記(ヘ)の理由により、例えば、しゅうまい、
ぎょうざ等の被スチーム体を、例えば6個位の複数個を
1つの「蒸籠」の中に、場所を固定しないで任意に選ん
で配置させる事が出来た。 (チ)上記(ヘ)の理由により、例えば、肉マン、蒸し
パン、魚等の、形の大きな被スチーム体も、「蒸籠」の
中に確実に収納する事が出来、家庭用の蒸し器として実
用性が増した。 (リ)「スチーム支持体」の「蒸気通過孔」を、直径が
2ミリ前後から10ミリ前後の範囲に入るある定まった
値を持つ、円状に形成し、複数設ける事により、「蒸
気」は抵抗なく「容器部」から「蒸籠部」の中に通過す
る事ができ、少なくとも一塊り以上の被スチーム体を
「蒸籠部」の中で、「蒸気通過孔」から落下させないで
安定させて支え、場所を固定しないで任意に選んで配置
させる事が出来た。 (ヌ)「容器部」と「蒸籠部」とが一体の場合、「蒸籠
部」の中に複数の分室が縦に重なるように形成する。ま
たは、「容器部」と「蒸籠部」とが別体の場合、「蒸
籠」を数段、縦に重ねた「蒸籠部」を形成する。以上の
事により、一度の蒸し料理で、各「蒸籠部」の中に被ス
チーム体をそれぞれ分室倍又は段数倍の数を収納するこ
とができるようになった。 (ル)また、各「分室」又は各段の「蒸籠」の中にそれ
ぞれ別の種類の被スチーム体、例えば1室又は1段目は
生鶏卵、2室又は2段目はしゅうまい、3室又は3段目
は魚等を、収納する事ができるので蒸し機能を上げる事
が出来た。
【0042】(ヲ)本発明により、「蒸籠部」から外部
に排出される「洩れ蒸気」を極めて少量に押さえ、蒸気
熱も低下させる事ができたので火傷等の心配がなくなっ
た。また、炊飯特有の米の悪臭がなく、妊婦等の匂いに
過敏な方の悪阻対策になった。室内を「洩れ蒸気」で汚
染する事もなく環境衛生の向上にもつながった。 (ワ)「容器部」の「結露蓄積部」で「蒸籠部」から流
下する結露を受け止めて蓄積する事により、蒸し料理中
の蒸気の結露によって電気炊飯器の蓋が汚れる事がな
い。 (カ)「容器部」と「蒸籠部」とが別体の場合、図5,
6に示すように、「蒸籠支え部」を倒立した円錐形状の
形にして伸ばす事により、直径の異なる円筒状の「蒸籠
部」の大小に応じて、「容器部」がそれぞれ対応して支
える事ができ、必要な大きさの円筒状の「蒸籠部」を任
意に選ぶ事が出来る。また、「蒸籠支え部」の上で円筒
状の「蒸籠部」を傾けて置く位置を調節する事により、
傾斜をもった電気炊飯器の蓋の上でも円筒状の「蒸籠
部」を水平に保持し、安定した配置で蒸し料理をする事
が出来る。 (ヨ)「容器部」と「蒸籠部」とを取り外し自由の別体
とする事により、蒸し料理が終わった後、被スチーム体
を入れたまま「蒸籠部」だけを「容器部」から取り外
し、料理のテーブルの上に出す事ができ、「蒸籠部」の
料理の器としての利用範囲を広げる事が出来た。 (レ)「容器部」の「蒸気孔包囲部」の大きさを、直径
30ミリ前後から80ミリ前後の範囲に入るある定まっ
た値を持つ、円状に形成すれば、殆どの家庭用電気炊飯
器に対応して、「蒸気孔包囲部」が電気炊飯器の蒸気孔
を確実に包囲し、吹き上げる蒸気を洩らさないように受
け通す事ができ、電気炊飯器への対応範囲が広がった。 (ソ)「容器部」又は「蒸籠部」に「取っ手」を付ける
事により、持ち運びを便利にする事が出来た。 (ツ)「蒸気孔包囲部」の周囲に「吸着部」を付ける事
によって、「容器部」を電気炊飯器の蓋の上で吸着固定
し、滑り移動する心配が無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 「容器部」と「蒸籠部」とが一体となった本
発明の一使用状態を示す参考図
【図2】 「容器部」と「蒸籠部」とが別体となった本
発明の一使用状態を示す参考図
【図3】本発明の図2「容器部」210の正面図
【図4】本発明の図3のX−X線断面図
【図5】 本発明の「蒸籠支え部」204,30,40
が、「容器部」の内側へ突出した弧状に曲がり、倒立し
た円錐形状に伸びた一使用状態を示す参考図
【図6】 本発明の図5において使用される円筒形の
「蒸籠部」50よりも、直径の大きい円筒形の「蒸籠
部」60を使用した他の使用状態を示す参考図
【図7】 本発明の図1において、「スチーム支持体」
104とほぼ平行に「スチーム支持体」120を「蒸籠
部」116の中に加え、「蒸籠壁」117とほぼ直角方
向に「蒸籠部」116の中を仕切った、他の一使用状態
を示す参考図
【図8】本発明の図7の部分拡大断面図
【符号の説明】
1,1a,2,5,6……………………………「電気炊
飯器の蒸気孔用蒸し器」 107,210,3,4,52…………………「容器
部」 116,116a,222,50,60………「蒸籠
部」 100,200……………………………………「洩れ蒸
気」 101,215……………………………………「蒸籠蓋
部」 102………………………………………………「取っ
手」 104,120,202,203………………「スチー
ム支持体」 105………………………………………………「蒸籠容
器連結部」 121………………………………………………「蒸籠仕
切り部」 106,205,41,54……………………「蒸気放
散部」 108,220……………………………………「結露蓄
積部」 31,43…………………………………………「容器
壁」 109,209,32,42,53……………「蒸気孔
包囲部」 113,221……………………………………「蒸気誘
導壁」 114,219……………………………………「結露流
下壁」 115,124,217,218………………「蒸気通
過孔」 211,213……………………………………「蒸籠」 117,212,214,122,119……「蒸籠内
壁」 118,216……………………………………「蒸籠隙
間」 204,30,40,51,61………………「蒸籠支
え部」 123………………………………………………「間隙突
出部」 126,127……………………………………「結露通
過間隙」 112………………………………………………「吸着
部」 110,207……………………………………「電気炊
飯器の蓋」 111,208……………………………………「電気炊
飯器の蒸気孔」 206………………………………………………「電気炊
飯器」 103,201……………………………………「蒸気」 128………………………………………………「結露」 125………………………………………………「結露流
下道の一例」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 忍耐子 埼玉県飯能市笠縫190−13 Fターム(参考) 4B055 AA03 AA23 BA15 BA22 BA23 BA27 BA34 BA35 BA36 BA52 BA53 CA01 CA02 CA22 CA73 CB02 CB07 CB08 CB17 CC44 CC53 CC55 DB01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ) 電気炊飯器の蓋の上に蒸気孔を
    包囲するように「容器部」の「蒸気孔包囲部」を置き、
    「蒸籠部」を支え、電気炊飯器の蒸気孔から吹き上げる
    蒸気を洩らさないように受け通して上方の「蒸籠部」の
    中へ誘導し、「蒸籠部」の中に収納されている被スチー
    ム体を蒸し料理させ、流下する結露を受け止めて蓄積し
    電気炊飯器の蓋を汚さない、以上のような機能を有する
    「容器部」を設ける。 (ロ) 「蒸籠部」の中に被スチーム体を収納し、「容
    器部」から誘導された吹き上げる蒸気を受け入れて、
    「蒸籠部」の中に閉じ込め、次に外部へはごく僅かな
    「洩れ蒸気」しか洩らさないようにして、加圧、滞留さ
    せ、電気炊飯器の蒸気吹き出し時間中は、中に閉じ込め
    られた蒸気の加圧、滞留による蒸気熱を利用し、電気炊
    飯器の蒸気吹き出し時間が終了した後は、中に閉じ込め
    られた蒸気の残留による蒸気熱を利用する事によって長
    時間に渡り蒸し効果を持続させ、効率のよい蒸し料理を
    する事が出来る、以上のような機能を有する「蒸籠部」
    を設ける。上記において、(イ)の「容器部」と(ロ)
    の「蒸籠部」とがそれぞれ一体又は取り外し自由の別体
    となった構成よりなる「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し
    器」。
  2. 【請求項2】 (ハ)電気炊飯器の蓋の上に置いて、蒸
    気孔を包囲し、吹き上げる蒸気を洩らさないように受け
    通す「蒸気孔包囲部」と、受け通した蒸気を上方へ絞る
    ように誘導する「蒸気誘導壁」と、電気炊飯器の蒸気孔
    の断面積よりも広く取り、絞るように誘導された蒸気を
    更に上方へ抵抗なく安定して放散する「蒸気放散部」
    と、蒸気の結露が壁面を伝わりながら流下する「結露流
    下壁」と、流下した結露を受け止めて蓄積する「結露蓄
    積部」と、で構成される「容器部」を設ける。 (ニ)「容器部」から誘導された吹き上げる電気炊飯器
    の蒸気を受け通して更に上方へ放散させる「蒸気通過
    孔」と、蒸し料理される少なくとも一塊り以上の被スチ
    ーム体を固定して保持する事なく、「蒸気通過孔」から
    落下させないで安定した状態で支える事ができる「スチ
    ーム支持体」と、「スチーム支持体」を支え「蒸籠部」
    と「容器部」を連結する「蒸籠容器連結部」と、被スチ
    ーム体を収納する事が出来るように「蒸籠部」の中の高
    さと広さを充分に保つ「蒸籠内壁」と、蒸気を「蒸籠
    部」の中に閉じ込めて加圧、滞留、残留させる「蒸籠蓋
    部」と、ごく僅かな「洩れ蒸気」しか外部へ洩らさない
    「蒸籠隙間」と、で構成される「蒸籠部」を設ける。上
    記において、「蒸籠容器連結部」で(ハ)の「容器部」
    と(ニ)の「蒸籠部」とが一体となった構成よりなる
    「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  3. 【請求項3】 上記において、「蒸籠内壁」に「蒸籠仕
    切り部」を設け、1つ以上の新たな「スチーム支持体」
    を該「蒸籠仕切り部」に載せて「蒸籠内壁」とほぼ直角
    方向に支持する事により、「蒸籠部」の中を該「スチー
    ム支持体」で少なくとも2つ以上の分室に仕切る事を特
    徴とする上記、請求項2に記載される「電気炊飯器の蒸
    気孔用蒸し器」。
  4. 【請求項4】 上記において、「スチーム支持体」の外
    回りの大きさが「蒸籠内壁」の内回りの大きさよりも僅
    かに小さく、直径が2ミリ前後から10ミリ前後の範囲
    に入るある定まった値を持つ、円状の「蒸気通過孔」を
    複数個設けた「スチーム支持体」を有する事を特徴とす
    る、上記、請求項2から請求項3のいづれか1項に記載
    される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  5. 【請求項5】 上記において、「蒸籠容器連結部」又は
    「蒸籠仕切り部」が、「スチーム支持体」と接する面に
    「スチーム支持体」と当接し結露が通過し易くなる「結
    露通過間隙」を設けるための少なくとも1つ以上の「間
    隙突出部」を設けた事を特徴とする、上記、請求項2か
    ら請求項4のいづれか1項に記載される「電気炊飯器の
    蒸気孔用蒸し器」。
  6. 【請求項6】 (ホ)電気炊飯器の蓋の上に置いて、蒸
    気孔を包囲し、吹き上げる蒸気を洩らさないように受け
    通す「蒸気孔包囲部」と、受け通した蒸気を上方へ絞る
    ように誘導する「蒸気誘導壁」と、電気炊飯器の蒸気孔
    の断面積よりも広く取り、絞るように誘導された蒸気を
    更に上方へ抵抗なく安定して放散する「蒸気放散部」
    と、蒸気の結露が壁面を伝わりながら流下する「結露流
    下壁」と、流下した結露を受け止めて蓄積する「結露蓄
    積部」と、「蒸籠部」を支える「蒸籠支え部」とで構成
    される「容器部」を設ける。 (ヘ)「容器部」から誘導された吹き上げる電気炊飯器
    の蒸気を受け通して更に上方へ放散させる「蒸気通過
    孔」と、蒸し料理される少なくとも一塊り以上の被スチ
    ーム体を固定して保持する事なく、「蒸気通過孔」から
    落下させないで安定した状態で支える事ができる「スチ
    ーム支持体」と、被スチーム体を収納する事が出来るよ
    うに「蒸籠」の中の高さと広さを充分に保つ「蒸籠内
    壁」と、で構成される「蒸籠」に、蒸気を「蒸籠」の中
    に閉じ込めて加圧、滞留、残留させる「蒸籠蓋部」と、
    ごく僅かな「洩れ蒸気」しか外部へ洩らさない「蒸籠隙
    間」と、を加えた「蒸籠部」を設ける。上記において、
    「蒸籠支え部」で、(ホ)の「容器部」と(ヘ)の「蒸
    籠部」とが取り外し自由に別体となった構成よりなる
    「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  7. 【請求項7】 上記において、直径が2ミリ前後から1
    0ミリ前後の範囲に入るある定まった値を持つ、円状の
    「蒸気通過孔」を複数個設けた「スチーム支持体」を有
    する事を特徴とする、上記、請求項6に記載される「電
    気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  8. 【請求項8】 上記において、「蒸籠部」が、「蒸籠」
    をそれぞれ別体として複数個、縦方向に多段に重ね合わ
    せ、その最上段に「蒸籠蓋部」を重ねた構成である事を
    特徴とする、上記、請求項6から請求項7のいづれか1
    項に記載される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  9. 【請求項9】 上記において、「容器部」の「蒸籠支え
    部」が、倒立した円錐状に伸びた形状として形成された
    事を特徴とする、上記、請求項6から請求項8のいづれ
    か1項に記載される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  10. 【請求項10】 上記において、「蒸籠部」が、主に、
    竹材又は木材とで形成された事を特徴とする、上記、請
    求項6から請求項9のいづれか1項に記載される「電気
    炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  11. 【請求項11】 上記において、「蒸籠内壁」が、高さ
    がおよそ20ミリ前後から200ミリ前後、内径がおよ
    そ40ミリ前後から200ミリ前後の範囲に入るある定
    まった値をそれぞれが持つ、円筒状に形成された事を特
    徴とする、上記、請求項2から請求項10のいづれか1
    項に記載される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  12. 【請求項12】 上記において、「容器部」の「蒸気孔
    包囲部」の大きさが、直径30ミリ前後から80ミリ前
    後の範囲に入るある定まった値を持つ、円状に形成され
    た事を特徴とする、上記、請求項1から請求項11のい
    づれか1項に記載される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し
    器」。
  13. 【請求項13】 上記において、少なくとも「容器部」
    が、透明又は半透明のプラスチック材によって形成され
    た事を特徴とする、上記、請求項1から請求項12のい
    づれか1項に記載される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し
    器」。
  14. 【請求項14】 上記において、「容器部」の形状が、
    倒立した半球状、倒立した円錐状、倒立した多角錐状で
    ある事、又は円筒状、多角柱状である事を特徴とする、
    上記、請求項1から請求項13のいづれか1項に記載さ
    れる「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  15. 【請求項15】 上記において、「蒸籠部」又は「容器
    部」に「取っ手」をつけて持ち運びを便利にした事を特
    徴とする、上記、請求項1から請求項14のいづれか1
    項に記載される「電気炊飯器の蒸気孔用蒸し器」。
  16. 【請求項16】 上記において、「容器部」の「蒸気孔
    包囲部」の周囲に「吸着部」をつけ電気炊飯器の蓋の上
    に固定できる事を特徴とする、上記、請求項1から請求
    項15のいづれか1項に記載される「電気炊飯器の蒸気
    孔用蒸し器」。
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