JP2002043125A - 電磁アクチュエータ及びこれを用いた内燃機関用弁開閉機構 - Google Patents

電磁アクチュエータ及びこれを用いた内燃機関用弁開閉機構

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JP2002043125A
JP2002043125A JP2000320702A JP2000320702A JP2002043125A JP 2002043125 A JP2002043125 A JP 2002043125A JP 2000320702 A JP2000320702 A JP 2000320702A JP 2000320702 A JP2000320702 A JP 2000320702A JP 2002043125 A JP2002043125 A JP 2002043125A
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stem
armature
electromagnetic actuator
valve
internal combustion
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Hitoshi Oyama
仁 尾山
Takao Nishioka
隆夫 西岡
Kenji Matsunuma
健二 松沼
Koichi Sogabe
浩一 曽我部
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • F01L1/46Component parts, details, or accessories, not provided for in preceding subgroups
    • F01L1/462Valve return spring arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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    • F01L3/02Selecting particular materials for valve-members or valve-seats; Valve-members or valve-seats composed of two or more materials
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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    • F01L9/20Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関に用いられる電磁アクチュエータ及
び弁開閉機構を構成するステムを従来より軽い材料から
構成することによって、軽量化を図る。 【解決手段】 ステータ5とコイル18から構成される
一対の電磁石6、7を隙間10を設けて対向させ、この
隙間10にアーマチャ3を配設し、上記両電磁石6、7
によって、上記アーマチャ3を、一方の電磁石7と他方
の電磁石6の間で往復動自在とし、上記アーマチャ3の
他方の電磁石6から一方の電磁石7への移動を内燃機関
の弁開閉用のバルブ9に伝達するための第1ステム15
を、上記一方の電磁石7のステータ5に設けられた案内
孔22に挿入して設け、上記第1ステム15を、上記ア
ーマチャ3より軽い材料を用いて形成することにより、
電磁アクチュエータの軽量化を図り、これを内燃機関の
弁開閉機構に利用することにより、この軽量化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に自動車用内燃機
関に用いられる電磁アクチュエータ及び弁開閉機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関に検討されている従来
の電磁アクチュエータ及び弁開閉機構は、例えば特開平
11−93629号公報に示され、この発明の一実施例
を示す図1を参照して説明すると、電磁アクチュエータ
4は、ステータ5とコイル18から構成される一対の電
磁石6、7を隙間10を設けて対向させ、この隙間10
にアーマチャ3を配設し、上記両電磁石6、7によっ
て、上記アーマチャ3を、一方の電磁石7と他方の電磁
石6との間で往復動自在とし、上記アーマチャの他方の
電磁石6から一方の電磁石7への移動を、内燃機関の弁
開閉用のバルブ9に伝達するための第1ステム15を上
記アーマチャの移動側の面、すなわち、上記電磁石7の
ある側に設けたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この電磁アクチュエー
タにおいて、上記のアーマチャ3は、上記2つの電磁石
6、7によってこの間を移動するものであるため、強磁
性体である必要がある。このため、このアーマチャ3
は、鉄系又は鋼系の磁性材料が一般に使用される。ま
た、第1ステム15は、一般にアーマチャ3と一体化さ
れているため、第1ステム15は鉄系又は鋼系の材料が
使用される。
【0004】したがって、アーマチャ3と第1ステム1
5とは、いずれも鉄系又は鋼系の重い材料が使用される
ため、作動時の慣性重量として電磁アクチュエータの駆
動電力消費に影響を与え、例えばこれを自動車に用いた
場合、燃料消費に直接影響を与える。
【0005】そこで、この発明は、内燃機関に用いられ
る電磁アクチュエータ及び弁開閉機構を構成するステム
を従来より軽い材料から構成することによって、軽量化
を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ステータ5
及びコイル18からなる電磁石6、7と、アーマチャ3
及びこのアーマチャ3に働く力を外部の負荷に伝達する
第1ステム15からなる可動子を有し、上記第1ステム
15を、上記アーマチャ3より軽い材料を用いて形成す
ることにより、アーマチャ3と第1ステム15との組み
合わせの総重量を減少させ、作動時の慣性重量として電
磁アクチュエータの駆動電力消費量を低減させ、これを
自動車に用いた場合、燃料消費を低減させることができ
る。
【0007】すなわち、ステータ5とコイル18から構
成される一対の電磁石6、7を隙間10を設けて対向さ
せ、この隙間10にアーマチャ3を配設し、上記両電磁
石6,7によって、上記アーマチャ3を、一方の電磁石
7と他方の電磁石6の間で往復動自在とし、上記アーマ
チャ3の他方の電磁石6から一方の電磁石7への移動を
内燃機関の弁開閉用のバルブ9に伝達するための第1ス
テム15を、上記一方の電磁石7のステータ5に設けら
れた案内孔22に挿入して設け、上記第1ステム15
を、上記アーマチャ3より軽い材料を用いて形成する。
【0008】また、上記の電磁アクチュエータをハウジ
ング8に収納し、このハウジング8を固定部材によって
内燃機関本体19に取り付け、上記内燃機関本体19
に、この内燃機関の吸気ポート25又は排気ポート26
と燃焼室27とを導通又は遮断するためのバルブ9を設
け、上記アーマチャ3を上記の他方の電磁石6から一方
の電磁石7の方に移動させることにより、上記第1ステ
ム15が上記バルブ9を押して開弁操作を行うように、
上記電磁アクチュエータの第1ステム15先端部と上記
バルブ9の先端部とを突き合わせ、閉弁操作を行うため
の付勢力を上記バルブ9に与えるため、上記バルブ9に
リテイナー13を設けると共に、このリテイナー13と
内燃機関本体19との間に第1戻しバネ2を取り付け、
第2ステム14を、上記他方の電磁石6のステータ5に
設けられた案内孔22’に挿入して、上記第1ステム1
5と連結されていない側の上記アーマチャ3の面と着脱
自在に接触させ、上記第2ステム14にリテイナー1
3’を設け、上記リテイナー13’と上記ハウジング8
との間に、上記第2ステム14が上記アーマチャ3を押
す方向の付勢力を与える第2戻しバネ1を取り付ける。
【0009】第1ステム15として、従来用いられてい
た、比重7〜8の鉄系又は鋼系の部材に比べ軽い材料を
用いるので、内燃機関用電磁アクチュエーア及び内燃機
関用電磁弁開閉機構の総重量を低減させ、作動時の慣性
重量として電磁アクチュエータの駆動電力消費量を低減
させることが可能となる。
【0010】また、アーマチャ3と第1ステム15とを
スライド自在に連結、又は、接合若しくは機械的締結に
より連結することにより、従来の、ステム及びアーマチ
ャが鉄又は鋼材からなり、両者が一体化されている場合
と同様に、第1ステム15は、アーマチャ3の動きを、
内燃機関のバルブ9に伝達することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明にかかる内燃機関用電磁
アクチュエータ4は、図1に示すように、一対の電磁石
6、7、並びに、アーマチャ3及びこのアーマチャ3に
働く力を外部の負荷に伝達する第1ステム15からなる
可動子から形成され、上記第1ステム15は、上記アー
マチャ3より軽い材料を用いて形成したことを特徴とす
る。
【0012】上記アーマチャ3は、主として磁性材料か
ら構成されるものである。また、上記電磁石6、7は、
ステータ5とコイル18から構成され、コイル18に電
流を通すことにより磁場を発生させることができる。こ
の一対の電磁石6、7を隙間10を設けて対向させ、こ
の隙間10にアーマチャ3を配設するので、電磁石6、
7によって発生する磁場によって、アーマチャ3は、2
つの電磁石6、7を往復動自在となる。このとき、アー
マチャ3が、後述するように、上記第1ステム15若し
くは第2ステム14の少なくとも1つと接合若しくは機
械的に締結される場合は、その接合若しくは機械的に締
結された第1ステム15若しくは第2ステム14によっ
て、又は、電磁石間ハウジング8cを、アーマチャ3の
外周面ぎりぎりに設ける場合は、この電磁石間ハウジン
グ8cをガイドとして、アーマチャ3を2つの電磁石
6、7の間でスムーズに往復動させることができる。
【0013】上記第1ステム15は、アーマチャ3の他
方の電磁石6から一方の電磁石7への移動を外部に伝達
するために、アーマチャ3の移動側の面に開口した上記
一方の電磁石7のステータ5に設けられた案内孔22に
挿入して設けられる。この第1ステム15により、アー
マチャ3の電磁石6側の位置から電磁石7側の位置への
移動が、第1ステム15の先端部と突き合わされている
バルブ9の押し出しに作用し、内燃機関の開弁につなが
る。
【0014】上記アーマチャ3の材質は、上記のとお
り、主として磁性材料となるが、後述するように、アー
マチャ3と第1ステム15との連結部分は、第1ステム
15と衝突したり、接合や機械的に締結させたりするの
で、衝突による変形を防止したり、接合や機械的締結を
容易とする必要がある。このため、アーマチャ3と第1
ステム15との連結部の周縁部3aに、柔らかい磁性材
料よりある程度硬い鋼を用いることが好ましい。このた
め、アーマチャ3としては、アーマチャ本体3bを磁性
材料から構成し、上記アーマチャ3の連結部周縁部3a
を、アーマチャ本体3bに比べて硬度の高い材料から構
成することが好ましい。これらの2つの鋼は、接合によ
って一体化することができる。
【0015】上記のアーマチャ本体3bに比べて硬度の
高い材料としては、SKS鋼、SKD鋼、SKT鋼又は
SNCM鋼等の合金工具鋼が好ましい。これらの中で
も、第1ステム15と焼きバメをする場合は、SKD鋼
又はSNCM鋼がより好ましい。また、上記磁性材料と
しては、SUYP鋼等の電磁軟鉄やPCYH鋼やPCY
C鋼等の磁極用鋼板等があげられる。
【0016】ここで、アーマチャ3よりも軽い材料とし
ては、上記の窒化ケイ素若しくはサイアロンを主成分と
するセラミックス、粉末成形法を用いてアルミニウム合
金粉末等を成形し、次いで焼結したアルミニウム合金焼
結材(以下、「アルミニウム合金固化材」と称す
る。)、或いはチタン合金があげられる。上記粉末成形
法とは、金属粉末を冷間金型プレス成形法、温間金型プ
レス成形法又は射出成形法のいずれかの方法で成形する
ことにより、製造する方法をいう。
【0017】上記窒化ケイ素に関しては、破損に対する
信頼性の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80
重量%以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体
の使用が好ましい。
【0018】さらに、上記セラミックスには、繊維やウ
ィスカで強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強
化セラミックスが含まれる。
【0019】また、アルミニウム合金固化材としては、
摺動状況下において、耐熱強度を有する高温摺動部材で
あることが必要である。
【0020】さらに、上記第1ステム15の表面には、
セラミックス被覆膜や、炭素系被覆膜を設けることがで
きる。これにより、上記第1ステム15がステータ5の
案内孔22で駆動する際の摺動面での動摩擦係数や焼き
付き性の低減が図れ、摺動によるエネルギーロスを軽減
させることが可能となる。
【0021】上記被覆膜を構成する材料としては、元素
周期律表のIVa、Va、VIa族金属あるいはアルミ
ニウム(Al)、ホウ素(B)、シリコン(Si)の窒
化物、炭化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、炭酸窒
化物等のセラミック被覆膜、DLC(ダイヤモンドライ
クカーボン)膜、ダイヤ膜、窒化炭素膜等があげられ
る。
【0022】上記被覆膜の構成としては、上記の材料の
うち、いずれか一種の材料を用いた被覆膜、あるいは2
種以上の混合被膜、及び、上記一種の材料からなる被覆
膜や混合被膜の積層被膜があげられる。これらの被覆膜
を設けることにより、上記第1ステム15又は第2ステ
ム14がステータ5の案内孔22で駆動する際の摺動面
への潤滑オイルの強制的な供給が不要となりアクチュエ
ーターの故障を抑制することが可能となる。
【0023】上記のアーマチャ3と第1ステム15との
連結法としては、スライド自在に連結する方法、また
は、接合若しくは機械的に締結することにより連結する
方法等があげられる。このようにすれば、アーマチャ3
と第1ステム15とを上記のように異なる材料で構成す
ることが可能となる。
【0024】上記のスライド自在に連結する方法は、第
1ステム15を上記アーマチャ3に対してスライド自在
に取り付けると共に、上記アーマチャ3の他方の電磁石
6から一方の電磁石7へ移動するのに伴って第1ステム
15が移動するように、第1ステム15とアーマチャ3
とを連結する方法をいう。
【0025】例えば、図6に示すように、第1ステム1
5のアーマチャ3との連結端部15aを、上記アーマチ
ャ3の中心部に設けた挿入孔35にスライド自在に取り
付ける方法があげられる。このとき、上記連結端部15
aは、第1ステム本体15bの軸径より小さい軸径に形
成され、また、上記挿入孔35は、第1ステム本体15
bの軸径より小さい径とする。
【0026】この場合、第1ステム本体15bの端面1
5cがアーマチャ3と衝突する。したがって、アーマチ
ャ3が電磁石6から電磁石7へ移動すると、この移動
は、第1ステム15の端面15cに的確に伝達される。
【0027】この場合の連結端部15aの軸径と挿入孔
35の径とは、連結端部15aが挿入孔35をスライド
自在となれば特に限定されないが、連結端部15aの外
周面と挿入孔35の周面が直接摺動できる径をそれぞれ
有すれば、両者間のガタつきが防止され、より好まし
い。
【0028】このとき、図6に示すように、第1ステム
本体15bの連結端部15a側の端面15cを、連結端
部15aに向かう傾斜面とすると、アーマチャ3の中心
軸と第1ステム15の軸心を一致させやすくなり、アー
マチャ3及び第1ステム15をスムーズに動作させやす
くなる。
【0029】また、第1ステム15の連結端部15aが
アーマチャ3の貫通した挿入孔35に完全に挿入したと
き、挿入孔35には、連結端部15aが配されない空洞
部36が設けられるのが好ましい。これは、連結端部1
5aが挿入孔35に完全に挿入したとき、この空洞部3
6が第1ステム15と第2ステム14との間に介在しな
いと、第1ステム15が第2ステム14の下端面に衝突
する場合が生じ、第1ステム15と第2ステム14とが
アーマチャ3を介さずに直接、影響を与え、電磁石6、
7によるアクチュエータの制御ができなくなる場合が生
じることがあるからである。なお、第1ステム15の連
結端部15aがアーマチャ3の挿入孔35に完全に挿入
したとき、連結端部15aの先端が挿入孔35より突き
出す場合、図7に示すように、第2ステム14の下端部
に連結端部15aの先端と衝突しないように空洞部37
を設けてもよい。このようにすることにより、第1ステ
ム15と第2ステム14との直接衝突を防止できる。
【0030】また、上記のスライド自在に連結する方法
の他の例は、図示しないが、アーマチャ3の中心部に、
上記第1ステム15の端部を挿入することができる未貫
通の挿入孔35を設け、この挿入孔35に、第1ステム
15の端部をスライド自在に取り付ける方法があげられ
る。この場合の第1ステム15の端部は、上記連結端部
15aのように、第1ステム本体15bより細い径とす
る必要はない。これは、第1ステム15の端部が直接、
アーマチャ3の未貫通挿入孔35の底部に衝突するの
で、この未貫通挿入孔35の底部によって、アーマチャ
3の電磁石6から電磁石7への移動を直接、第1ステム
15の端部に伝達することができるからである。
【0031】さらに、上記のスライド自在に連結する方
法の他の例として、図示しないが、第1ステム15の円
周方向に凹溝部を設け、ここにアーマチャを挟み込む方
法があげられる。これを用いると、連結に対する信頼性
を確保することができる。
【0032】接合若しくは機械的に締結することにより
アーマチャ3と第1ステム15とを連結する方法として
は、接着剤による接着や所定の加熱接合、圧接等の化学
的接合、カシメや焼きバメ、冷やしバメ、ねじ切り、摩
擦圧接等の機械的締結等があげられる。
【0033】上記第1ステムとして、上記セラミックス
を用いる場合、上記のスライド自在に連結する方法や、
焼きバメを用いると、鋼とセラミックの連結が容易にな
ると共に、セラミックスの圧壊等が生じるのを防止で
き、より好ましい。
【0034】上記ステータ5は、鉄系材料を機械加工し
て製造してもよいが、鉄系粉末を上記粉末成形法によっ
て成形することにより製造してもよい。
【0035】これに対し、従来の電磁石は、図5に示す
ように、電磁銅板31等を入れた凹部32や、案内孔3
3等を機械加工により形成されたステータ34にコイル
を巻き付けた構造を取るので、電磁石としては、体積の
大きいものとなり、切削等の機械加工が必要となる。
【0036】このため、上記の粉末成形法によって成形
する方法を採用することにより、図4に示すように、凹
部21や案内孔22を精度よく成形でき、成形後の機械
加工を省略できる利点がある。また、予め形成したコイ
ルを当該凹部に装着することが可能となり、極めて工数
の少ない量産性に富んだ製造が可能となる。
【0037】特に、得られる成形体の密度を上げ、従来
の電磁石と同じ磁束密度を得、かつ、よりコンパクトに
ステータ5を成形するためには、温間でのプレス成形や
射出成形がより有利である。
【0038】上記粉末成形に使用される鉄系粉末は、通
常の鉄系粉末でもよいが、鉄酸化皮膜又は被覆樹脂膜を
有する鉄系粉末が好ましい。これらの鉄系粉末を用いて
粉末成形すると、得られたステータ5の構成成分とし
て、上記鉄酸化被膜又は被覆樹脂膜の一部又は全部が残
留する。このため、無垢の金属では生じやすい渦電流の
発生が抑制され、低鉄損のステータが得られる。上記鉄
酸化皮膜とは、鉄系粉末の表面を酸化させることにより
形成される被膜をいう。また、上記被覆樹脂膜とは、熱
可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を鉄系粉末の表面に塗布、浸
漬、蒸着等を行い、鉄系粉末の表面に形成させた樹脂被
膜をいう。
【0039】このため、このステータ5を用いた電磁石
は、上記の体積減少の効果により、後述するハウジング
8を含めた構成部品の体積減少にもつながり重量軽減が
図れることになる。
【0040】また、従来はステータ34の案内孔33に
ステムを通す場合、所定のすべり軸受を装着する必要が
あったのに対し、上記ステータ5を用いると、成形体表
面の平滑性や寸法精度が確保されるので、すべり軸受を
設ける必要がなく、案内孔22に第1ステム15又は第
2ステム14を挿入し、そして、これらを直接摺動させ
ることが可能となり、部品点数の軽減が重量低減および
量産性につながる。
【0041】上記コイル18は、銅系材料から形成して
もよいが、アルミニウムやアルミニウム等のアルミニウ
ムを主成分とする材料から形成するのが好ましい。これ
により、コイル18の軽量化が図ることができる。この
コイル18としては、JISH 4000に規定されて
いる、1000系や6000系のアルミニウム合金を用
いることができる。またコイル18の被覆材としては、
必要な耐熱性により異なるが、180℃以上の耐熱性が
好ましく、エステルイミドやポリイミド、ポリアミドイ
ミドがあげられる。
【0042】次に、この発明にかかる内燃機関用弁開閉
機構は、上記電磁アクチュエータ4、ハウジング8、バ
ルブ9、第2ステム14から構成される。
【0043】上記の電磁アクチュエータ4は、ハウジン
グ8に収納され、このハウジング8を固定部材20によ
って内燃機関本体19に取り付けられる。
【0044】このハウジング8は、図1に示すように、
電磁石6、7の外周面を覆うハウジング8a、電磁石
6、7の上端部を覆うハウジング8b、2つの電磁石
6、7の隙間10を保持するための電磁石間ハウジング
8cの組合せから構成されるが、ハウジング8として
は、上記3つの部材から構成されることに限定されるも
のではなく、この発明にかかる内燃機関用弁開閉機構の
組立て条件等に応じて任意の部材から構成することがで
きる。
【0045】上記ハウジング8を形成する材料として
は、鉄系材料でもよいが、金属多孔体よりなる骨材に金
属材料を含浸させた含浸複合材料が好ましい。この材料
を用いることにより、強度の高いハウジング8が得ら
れ、また、ハウジング8の薄肉化、コンパクト化が可能
となる。このため、重量軽減につなげることができる。
【0046】上記金属多孔体は、発泡樹脂に黒鉛等で導
電処理をした後に電気メッキし、熱処理して発泡樹脂を
除去して得る方法、発泡樹脂に金属・樹脂スラリーを含
浸させて乾燥し、次いで熱処理して発泡樹脂を除去して
得る方法等によって製造することができる。
【0047】上記金属多孔体としてはFe,Cr,Ni
等を含む高強度な合金材料が好ましく、またその体積率
は、必要とされる強度や重量等により変わるが、3%〜
20%の範囲内であることが好ましい。
【0048】上記の金属多孔体よりなる骨材に含浸させ
る金属材料としては、アルミニウム金属やアルミニウム
合金等のアルミニウムを主成分とする材料、マグネシウ
ム金属やマグネシウム合金等のマグネシウムを主成分と
する材料、又は発泡アルミニウムから選ばれるいずれか
1つ又は2つ以上があげられる。
【0049】上記の金属多孔体よりなる骨材に金属材料
を含浸させて含浸複合化する方法としては、ダイキャス
ト、溶湯鍛造等の高圧鋳造法や、数MPa以下の低圧で
の含浸鋳造法も用いることができる。これは金属多孔体
のセル孔径が0.1mm〜1mm程度と比較的大きなサ
イズであることと、全てのセルが連通したオープンセル
構造を有するためである。
【0050】上記発泡アルミニウムとは、アルミニウム
やアルミニウム−カルシウム合金等のアルニミウム合金
を溶融させ、これに水素化チタニウムや水素化ジルコニ
ウム等の発泡剤を加え、この発泡剤の分解によって発泡
を生じさせて得られた発泡状態のアルミニウム又はアル
ミニウム合金をいう。
【0051】このようにして得られた含浸複合材料は、
上記金属材料として、アルミニウム系材料やマグネシウ
ム系材料を用いると、全体として重量を軽減することが
でき、ハウジング8自体の重量軽減を図ることができ
る。
【0052】上記第2ステム14は、上記の他方の電磁
石6のステータ5に設けられた案内孔22’に挿入し
て、上記第1ステム15と連結されていない側の上記ア
ーマチャの面と着脱自在に接触させる。この第2ステム
14を構成する材料としては、上記第1ステムの場合と
同様の理由で、上記第1ステムと同様の材料を用いるこ
とができる。さらに、上記第1ステム15と第2ステム
14とは、同じ材質で構成してもよく、異なる材質で構
成してもよい。
【0053】上記第2ステム14は、必要に応じて、ア
ーマチャ3と接合又は機械的に締結してもよく、また、
第2ステム14とアーマチャ3とを分離させてもよい。
第2ステム14とアーマチャ3とを分離させると、第1
ステム15と第2ステム14の軸心を一致させる必要が
なくなり、電磁石6及び7の各ステータ5に設けられる
案内孔22、22’の軸心を一致させるための必要がな
くなるので、この発明にかかる内燃機関用弁開閉機構の
組立てが容易となる。
【0054】上記固定部材20は、図1に示すように、
一般にボルトが使用される。この固定部材20の材料と
しては、鉄系材料を用いることができるが、アルミニウ
ム金属やアルミニウム合金等のアルミニウムを主成分と
する材料を用いるのが好ましい。
【0055】固定部材20として上記のアルミニウムを
主成分とする材料を用いることにより、軽量化が図れ
る。また、固定部材20として上記のアルミニウムを主
成分とする材料を用いることは、このハウジング8を取
り付ける内燃機関本体19、例えばエンジンヘッド等
は、アルミニウム系材料でできているため、組み付け時
及び動作時に温度変化が生じたときの熱膨張係数の差異
により余分な応力発生が抑制できるために好ましい。上
記固定部材20を構成する材料の具体例としては、JI
S H 4000に規定の材料がよく、引張強度の点で
は同4000、5000、6000、7000系が好ま
しい。
【0056】上記内燃機関本体19には、この内燃機関
の吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27とを
導通又は遮断するためのバルブ9が設けられる。
【0057】このバルブ9は、弁を構成するマージン部
17と、軸を構成するステム部16とから形成される。
このバルブ9を構成する材料は、鉄系材料でもよいが、
少なくとも、マージン部17が耐熱性を有する材料であ
ればよい。例えば、ステム部16として、アルミニウム
合金固化材を用い、マージン部17として耐熱鋼合金を
用いたものや、ステム部16及びマージン部17共、窒
化ケイ素若しくはサイアロンを主成分とするセラミック
スを用いたものがあげられる。これらの材料を用いるこ
とにより、弁を構成するマージン部17の耐熱性を維持
するとともに、軽量化に寄与することができる。
【0058】上記耐熱鋼合金としては、JIS SUH
3(Fe−11重量%Cr−2重量%Si−1重量%M
o−0.6重量%Mn−0.4重量%C)等を例として
あげられる。
【0059】上記窒化ケイ素に関しては、破損に対する
信頼性の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80
重量%以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体
の使用が好ましい。
【0060】上記セラミックスには、繊維やウィスカで
強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強化セラミ
ックスが含まれる。
【0061】また、アルミニウム合金固化材は、摺動状
況下における耐熱強度を有するので、微細なアルミ基結
晶粒内に、同程度に微細な金属間化合物が析出して耐熱
強化した合金設計を有し、かつ緻密体であることが望ま
しい。このような例としては、Al−17重量%、Si
−1.5重量%、Zr−1.5%、Ni−2%、Fe−
5%Mmがあげられる。ここで、「Mm」とは、ミッシ
ュメタル、すなわち、ランタンやセリウム等の希土類元
素で主に構成された複合金属をいう。このような組成の
合金溶湯を高圧のガス吹きつけにより急冷凝固粉末を作
成し、これを圧粉のうえ、500℃程度で加熱したの
ち、熱間鍛造し緻密化と同時に部品化するために形状付
与する。このようにして得られた所定形状のアルミニウ
ム合金固化材は、100〜1000nm程度の微細なア
ルミ基結晶粒で構成されそのベースにアルミと他元素金
属との硬質な複合金属間結合化合物が微細析出して強化
されている。この緻密化の程度は95%以上が好まし
い。
【0062】ステム部16として、上記アルミニウム合
金固化材を用い、マージン部17として、耐熱鋼合金を
用いる場合、これらは熱圧着等によって接合できる。
【0063】このように、ステム部16とマージン部1
7とを異なる材料で製造して接合する方法により、バル
ブの大部分をアルミニウム合金化して軽量化を図ること
ができ、燃焼にさらされ、高温となる部位を選択的に強
化することが可能となる。
【0064】また、アルミニウム合金固化材やチタン合
金材に関してはステム部16表面の摺動面の耐摩耗性を
向上させるため、後述するセラミック被覆膜や炭素系被
覆膜を設けたり、また酸化による酸化膜を設けてもよ
い。
【0065】上記バルブ9は、アーマチャ3を他方の電
磁石6から一方の電磁石7の方に移動させることによ
り、第1ステム15をバルブ9のステム部16を押して
開弁操作を行うように、電磁アクチュエータ4の第1ス
テム15の先端部とバルブ9のステム部16の先端部と
を突き合わせるように設けられる。
【0066】また、閉弁操作を行うための付勢力をバル
ブ9に与えるため、バルブ9のステム部16に、リテイ
ナー13を設けると共に、このリテイナー13と内燃機
関本体19との間に第1戻しバネ2を取り付ける。
【0067】さらに、バルブ9の開弁及び閉弁を案内す
るためのバルブガイド11を内燃機関本体19に設け
る。
【0068】具体的には、バルブ9のマージン部17が
吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27との境
界に設けられ、その境界部にバルブシート12が取り付
けられる。バルブ9は、上記の第1戻しバネ2によって
閉鎖され、吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室
27とは遮断される。そして、アーマチャ3の移動によ
って第1ステム15がバルブ9のステム部16の先端を
押すと、マージン部17が燃焼室27内に押し出され、
吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27が導通
される。その後、再び第1戻しバネ2の付勢力により、
マージン部17がバルブシート12に押しつけられ、そ
の経路は遮断される。ここで、バルブシート12は、マ
ージン部17を受ける部材であり、これにより、マージ
ン部17が内燃機関本体19に直接衝突するのを防止で
きる。
【0069】また、第1戻しバネ2は、内燃機関本体1
9に設けられた凹部に収納されており、また、バルブガ
イド11は、上記凹部と吸気ポート25又は排気ポート
26との間を貫通するバルブ9のステム部16をガイド
するように設けられる。
【0070】上記リテイナー13、13’を構成する材
料としては、鉄系材料であってもよいが、高速でのバル
ブ9の開閉特性を向上する慣性重量低減および内燃機関
総重量低減の観点から、上記のアルミニウム合金固化材
が好ましい。これは、圧縮バネの繰り返し応力を受ける
ため、高い疲労特性を要求されるため、サブミクロンの
微細な結晶粒を形成する合金設計と急冷凝固プロセスを
行う必要があるからである。これを用いることにより、
リテイナー13、13’自体を軽量化することができ
る。
【0071】上記アルミニウム合金固化材としては、上
記のバルブ9や第1ステム15、第2ステム14等で使
用するアルミニウム合金固化材を使用することができる
が、バルブ高速運動時に第1戻しバネ2や第2戻しバネ
1との摺動が生じるため、アルミニウム合金だけでは対
処が困難となる場合がある。この場合は、平均粒径1〜
5μm程度、最大15μm径程度の硬質粒子を10重量
%配合した上記のアルミニウム合金粉末を使用すること
により、摩耗を抑制することができる。上記硬質粒子と
しては、窒化セラミック、酸化セラミック、炭化セラミ
ック等が好ましい。この例としては、窒化珪素、アルミ
ナ、炭化珪素等があげられる。
【0072】上記のアーマチャ3の面のうち、第1ステ
ム15を設けた面と反対側の面に第2ステム14が設け
られる。そして、この第2ステム14に上記と同様のリ
テイナー13’が設けられ、このリテイナー13’とハ
ウジング8との間に、上記第2ステム14がアーマチャ
3を押す方向の付勢力を与える第2戻しバネ1が取り付
けられる。
【0073】この第2戻しバネ1により、アーマチャ3
にかかる第1戻しバネ2の付勢力に対抗することがで
き、アーマチャ3が第1戻しバネ2の付勢力によって、
他方の電磁石6の方に押しつけられるのを防止できる。
【0074】上記第1戻しバネ2又は第2戻しバネ1を
構成する材料としては、鉄系材料でもよいが、下記の材
料、すなわち、C量0.55〜0.70重量%、Si量
1.0〜2.2重量%、Cr量1重量%以下、Mn量1
重量%以下、V量0.2重量%以下、必要に応じてMo
及びNbを含有し、引張強度1960N/mm2 以上、
SiO2 やAl2 3 等の介在物が25μm以下、焼戻
しマルテンサイト組織を有した合金鋼を用いることによ
り、所望のバネ特性を得ることができる共に、バネ重量
が軽減できる。こうした高強度鋼の場合、溶解鋳造、熱
間圧延後、シェービング、伸線、パテンティングを組み
合わせて目的の線径まで加工し、その後焼入れ焼戻しを
行い鋼線を得る。その後コイリング加工、歪取り焼きな
まし、ショットピーニング、さらに必要に応じて窒化処
理、ショットピーニング、歪取り焼きなましが行われる
のが一般的である。
【0075】さらに、第1戻しバネ2又は第2戻しバネ
1の構成材料として、AlとVの合計が13重量%以上
からなり、引張り強さが1500N/mm2 以上で表面
に耐磨耗性の良好な表面被覆のされているチタン合金を
用いると、所望のバネ特性を得ることができ、バネ重量
が軽減できる。高強度チタン合金は、真空中で溶解し、
成分偏析が十分低減するまで溶解鋳造を繰り返し、鋳造
後熱間圧延し、その後溶体化処理と伸線加工を繰り返
し、目的の線径まで加工後、時効処理を施す。コイリン
グ加工後は上記の工程と基本的に同様である。
【0076】さらにまた、第1戻しバネ2又は第2戻し
バネ1の構成材料として、Cu、Mg及びZnが合計で
5重量%以上で結晶粒径のアスペクト比が3以上の長い
結晶粒を有し、引張強さが600N/mm2 以上のアル
ミニウム合金を用いると、所望のバネ特性を得ることが
できると共に、バネ重量が軽減できる。高強度アルミニ
ウム合金は、目的成分の粉末を作成し、その紛末をイン
ゴットに固化したのち、鍛造、圧延の両方もしくはどち
らかの加工を行い、さらに伸線加工、溶体化を繰り返
し、目的の線経とし、最終的に時効処理を施す。コイリ
ング以降の工程は高強度鋼と基本的に同じであるが、窒
化処理は施さない。
【0077】また、上記のチタン合金やアルミニウム合
金を第1戻しバネ2又は第2戻しバネ1に用いるため
に、表面に耐摩耗性を向上させることを目的とした被覆
膜を設けることも、必要に応じて施すことができる。
【0078】ところで、この発明において、ステータ5
を鉄系粉末を粉末成形法によって成形した場合、この弁
開閉機構の作動時又は作動中に、アーマチャ3とステー
タ5が直接接触し、衝撃等を生じたとき、ステータ5が
摩耗や欠損等の問題を生じる場合がある。したがって、
アーマチャ3をステータ5と直接接触しないように往復
動させることが好ましい。この方法としては、アーマチ
ャ3の往復動を電気回路で制御する方法や、図2に示す
ように、ステータ5とアーマチャ3との間に、ストッパ
ー23を設ける方法があげられる。
【0079】上記の第1ステム15、第2ステム14、
ハウジング8、バルブ9、第1戻しバネ2、第2戻しバ
ネ1、リテイナー13、13’、又は固定部材20は、
その全てを上記の鉄より比重の小さな金属若しくはその
合金、骨材により強化された鉄より比重の小さな合金、
セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化セラミック
ス等で製造する必要はなく、それらのうちのうち少なく
とも1つを、鉄より比重の小さな金属若しくはその合
金、骨材により強化された鉄より比重の小さな合金、セ
ラミックス、繊維若しくはウイスカー強化セラミックス
で形成し、残りを、鉄系材料で形成しても、得られる内
燃機関用電磁アクチュエータや内燃機関用弁開閉機構の
軽量化を図ることができる。
【0080】
【実施例】本発明の実施態様を以下に示す。
【0081】〔実施例1、2〕図1に示す弁開閉機構を
構成する各部品を下記の材料を用いて製造し、弁開閉機
構を構成した。
【0082】(アーマチャ)アーマチャ3として、連結
部周縁部にSKD鋼を用い、アーマチャ本体にPCYH
鋼を用い、両者を溶接接合したものを用いた。そして、
図6に示すように、挿入孔35の下端部に、第1ステム
15の傾斜端面15cと接するように、傾斜面を形成し
た。
【0083】(ステム)第1ステム15及び第2ステム
14として、市販の窒化ケイ素粉末(α結晶相率90%
以上、平均投径0.8μm)に5重量%の酸化イットリ
ウム、2重量%の酸化アルミニウムをエタノール中で湿
式混合した紛末を乾燥し所定の成形用有機バインダーを
加えた後、所定の成形を行い、1800度、4気圧窒素
ガス雰囲気、10時間焼結を行い、更にダイヤモンド砥
石で所定の形状に加工したものを用いた。この焼結体と
同時に作製した焼結体の強度をJIS R 1601に
準拠して3点曲げ強度を測定した結果、平均強度は10
50MPaであった。
【0084】なお、形状としては、図6に示すように、
アーマチャ3との連結する端部側に、第1ステム本体1
5bより軸径の小さい連結端部15a及び傾斜端面15
cを有する形状とした。
【0085】(アーマチャと第1ステムの連結) 連結(実施例1における連結方法):図6に示すよう
に、アーマチャ3の挿入孔35に第1ステム部材15の
連結端部15aを挿入してスライド自在に連結した。
【0086】連結(実施例1における連結方法):加
熱したアーマチャ3の挿入孔35に第1ステム部材15
の連結端部15aを挿入してアーマチャ3を冷し、焼き
バメにより両者を締結した。
【0087】(ステータ)図4に示す形態のステータ5
を粉末圧縮成形体で作製した。使用した鉄粉末は、純鉄
粉であり、溶湯に高圧の水を吹きつけることにより急冷
凝固された粉末を得、その後、乾燥、所定大きさのメッ
シュを通すことによる粉末粒度分布調整等の基本工程を
経て製造される。この一連の工程は、通常の焼結機械部
品用の出発原料粉末の製造方法と同様である。その後、
純鉄粉末間の絶縁性を得るために、熱処理によって酸化
被膜形成工程を行った。
【0088】酸化被膜形成前の主な不純物成分は、酸素
が0.1重量%前後、Si,Mnは0.05重量%前
後、炭素、燐、硫黄が0.005重量%前後である。粉
末粒度は、金型へのスムーズで均一な流れ充填性を有
し、かつなるべく高い見かけ密度が得られるように、上
記急冷凝固工程及び粒度分布調整工程で制御される。そ
のようにして得られた粒度分布は、200μm未満15
0μm以上が5〜10重量%、150μm未満75μm
以上が40〜50重量%、75μm未満30μm以上が
40〜50重量%であった。この粒度分布を有する粉末
の、流れ充填性の指標であるJSPM標準規格の流れ性
評価によれば、径2.5mmの出口を有する漏斗容器に
納めた50g粉末がその出口を通り終わるのに要する時
間は20〜30秒である。また、同標準規格による見か
け密度は2.9〜3.5g/cm3 であった。
【0089】上記粉末を成形してステータを製造するた
め、上記粉末を金型内に充填し、一軸圧縮する際に、金
型と鉄粉末との焼き付き防止を行うため、熱硬化性樹脂
を主成分とする有機樹脂を0.5〜0.7重量%を配合
した。
【0090】上記粉末を冷間圧縮成形して得られる粉末
圧縮成形体は、密度7.1g/cm 3 であり、温間圧縮
成形して得られる粉末圧縮成形体は、密度7.4g/c
3であった。温間圧縮成形は、金型及び圧縮前粉末を
130〜150℃で制御した。この場合の密度が高いの
は、主に鉄粉末の降伏応力が減少、軟化により変形能が
増して、圧密性が上昇した結果による。
【0091】これらの成形体は、大気中200℃で樹脂
を焼成して、ステータを得た。
【0092】一般に交流磁場においては、高周波になる
程渦電流を生じ、磁力の損失が生じるが、このような粉
末の集合体とすると、渦電流の発生が粉末単位内に抑制
され、損失を低下させることができる。このステータ
は、構造の特徴上、透磁率の異方性はほとんどない。成
形焼成後の寸法ばらつきは小さく、追加工の必要はなか
った。このため、ステムを通すための軸受をセットする
必要がなかった。
【0093】比較部材は、積層珪素鋼板で製造した。積
層珪素鋼板は、打ち抜き加工性と鉄より高い透磁率の特
性のバランスから3重量%シリコン一方向珪素鋼板を使
用した。圧延方向で透磁率が大きく、直角方向で小さい
という異方性が生じるので、図5(a)(b)に示すよ
うに、積層した構造とした。渦電流発生抑制を目的に鋼
板表面には、樹脂による電気絶縁層が形成され、鋼板を
重ね合わせることによって組立てた。これは、短冊状に
打ち抜いた板を積層組立し、レーザで鋼板端部を溶接し
て固定化した。このステータの精度は、鋼板単体の精度
と積層組立時の精度が乗じられるため、上記の粉末圧縮
成形されたステータに比較して、高い寸法精度を得るこ
とができない。このため、セットされるハウジングとの
接触側端面、アーマチュアとの機械加工が必要であっ
た。また、ステムを通す孔の寸法精度も低く、追加工及
び軸受をセットするための工程が生じた。組み上げた積
層鋼板部材は、密度7.8g/cm3 であった。
【0094】以上のようにして作成した粉末圧縮成形に
よるステータの直流時の最大磁束密度は、冷間成形体
1.3T、温間成形体1.5Tであった。これに対し、
積層珪素鋼を用いた直流時の最大磁束密度は、1.3T
であった。
【0095】上記の結果から、積層珪素銅板に比べて、
粉末圧縮成形体は、密度が低く工数が小さいながら、同
等以上の磁気特性を示すことが確認できた。
【0096】(コイル)コイル18としては、JIS
H 4000に規定の導電率50%IACSの6000
系材料を従来の銅系材料に対して用いた。またこのコイ
ル材の被覆材はポリイミドとした。
【0097】(ハウジング)ハウジング8は、下記の方
法で製造した。平均粒径2.5μmのFe18%、Cr
8%のNi粉末65重量部、分散剤2重量部、水11重
量部にフェノール樹脂12重量部の配合比率で混合しス
ラリーを作製した。このスラリーを厚さ8mm、1イン
チあたりのセル数が29個のポリウレタンフォームに含
浸した後、金属ロールで過剰に付着したスラリーを除去
し120℃で10分乾燥した。このシートを1200℃
真空中で1時間熱処理することで密度=0.91g/c
3 の金属多孔体を作製した。この金属多孔体を円筒形
状に加工した後金型にセットし、760℃に加熱したア
ルミニウム合金(2重量%Cu含有Al)溶湯を1.2
MPaで加圧注入することにより金属多孔体/アルミニ
ウム合金複合材よりなるハウジングを作製した。比較部
材として金属多孔体を複合化せずにアルミニウム合金の
みでハウジングも形成し、それぞれについて引張強度を
測定した結果、複合材:231MPa、アルミニウム合
金:142MPaであった。
【0098】(戻しバネ)戻しバネは下記の方法で製造
した。C=0.65重量%、Si=1.98重量%、M
n=0.78重量%、Cr=0.75重量%、V=0.
11重量%、残部は実質Feである成分の鋼を、溶解鋳
造、圧延、シェービング、伸線加工、熱処理を繰り返し
3.0mmのワイヤを得た。非金属介在物は最大20μ
mであった。このワイヤを、コイリング、歪取り焼きな
まし、ショットピーニング、窒化を組み合わせて高強度
コイルバネを製造した。
【0099】(リテイナー)リテイナー13、13’
は、コッタ(リテーナロック)と呼ばれる保持部品を介
してバルブを保持し、バルブ9と一体となって高速の往
復運動をするため、耐熱疲労強さ、衝撃強さが要求され
る。また、バルブ9の回転に伴い第1戻しバネ2や第2
戻しバネ1と摺動するため、耐摩耗性も要求される。耐
熱疲労強さ、衝撃強さ確保のため、アルミニウム合金で
は、サブミクロンの微細な結晶粒を形成する合金設計
と、急冷凝固プロセスを行う必要がある。このようなア
ルミニウム合金として、Al−17重量%、Si−1.
52重量%、Zr−1.5重量%、Ni−2重量%、F
e−5重量%Mmを使用し、平均粒径50μmのアルミ
ニウム粉末をガス冷却凝固プロセスにて作製し、出発原
料とした。また、耐摩耗特性の必要性の観点からは、ア
ルミニウム合金だけでは対処が困難であり、硬質粒子と
して平均粒径2μm、最大12μm径のアルミナ粒子を
9重量%配合した。
【0100】一軸粉末圧縮成形した後、500℃で加熱
し、熱間鍛造にて緻密化と最終形状付与を同時に行い、
その後、バリとり及び表層部の粉末結合が弱い層を除去
するためにバレル処理を行った。機械加工は行わなかっ
た。密度は、3.2g/cm 3 であった。
【0101】従来のリテイナーは、JIS 17C等の
機械構造用鋼、場合によっては、JIS 17C SC
r415などの合金鋼が用いられることが多い。この比
較部材としてのリテイナーは、後者を用いて製造した。
後者の合金鋼を熱間鍛造で形状付与した後、粗加工を
し、浸炭焼入れ焼き戻しを行い、その後仕上げ加工を行
った。密度は、7.8g/cm3 であった。
【0102】(ボルト)内燃機関本体19へのハウジン
グ8の取り付けに用いられるボルトとして、JISH
4000に規定の4000系材料を従来の鋼材料に対し
て用いた。
【0103】(バルブ)バルブ9として、市販の窒化ケ
イ素粉末(α結晶相率90%以上、平均投径0.8μ
m)に5重量%の酸化イットリウム、2重量%の酸化ア
ルミニウムをエタノール中で湿式混合した紛末を乾燥し
所定の成形用有機バインダーを加えた後、所定の成形を
行い、1800度、4気圧窒素ガス雰囲気、10時間焼
結を行い、更にダイヤモンド砥石で所定の形状に加工し
たものを用いた。この焼結体と同時に作製した焼結体の
強度をJIS R 1601に準拠して3点曲げ強度を
測定した結果、平均強度は1050MPaであった。
【0104】(弁開閉機構の製造)上記の各部品を用い
て、電磁アクチュエーター及び弁開閉機構を製造した。
【0105】〔実施例3、4〕ステムとして下記のステ
ムを使用した以外は、実施例1と同様にして電磁アクチ
ュエーター及び弁開閉機構を製造した。
【0106】(ステム)実施例1で製造したステムの表
面にDLC膜を形成した。このDLC膜の形成には、下
記の方法を採用した。公知の容量結合型プラズマCVD
法により、高周波電源(発生周波数13.56MHz)
を接続した電極に、予め溶剤や洗剤で洗浄・乾燥したス
テム基材を取付け、1×10-4Paの真空度で排気した
後に、アルゴンガスを1×10-1Paの圧力で維持され
るようになるまでガスを導入した。この状態で高周波電
源から出力400Wの高周波を電極に供給し、上記ステ
ムを取付けた電極がプラズマで覆われるように15分間
維持し、基材表面の自然酸化膜をイオンクリーニングし
て除去した後、アルゴンガスの供給を止め、メタンガス
を1×10-1Paの圧力で維持されるようになるまでガ
スを導入し、高周波電源から出力600Wの高周波を電
極に供給することでDLC膜形成を行った。膜厚は約1
μmとした。
【0107】〔比較例1〕ステータ、ハウジング及びリ
テイナーについては、上記の比較部材を使用し、その他
の部品は、鉄系材料で製造した各部品を使用して電磁ア
クチュエーター及び弁開閉機構を製造した。
【0108】〔結果〕実施例1〜4、比較例1の総重量
を測定したところ、実施例1及び2は、比較例1と比較
したところ、総重量として70重量%の軽量化が図れ
た。
【0109】また、実施例1及び2の弁開閉機構、並び
に実施例3及び4の弁開閉機構をそれぞれ、12Vの直
流定電圧電源を電源として動作試験を行って、その際の
消費電力の測定を行った。その結果、実施例3及び4は
実施例1及び2より消費電力が20%低減しており、ス
テム表面へのDLC膜形成により、ステータとステムと
の間の摺動抵抗をより低減できることがわかった。
【0110】さらに、実施例1の場合、アーマチャ3と
第1ステム15はフリー締結構造であるが、アーマチャ
3の移動を第1ステム15に十分に伝達することがで
き、弁開閉に支障は生じなかった。
【0111】
【発明の効果】第1ステム及び第2ステムに、軽量化し
た材料を用いるので、製造される電磁アクチュエータや
弁開閉機構は、総重量の軽減を行うことができる。
【0112】また、第1ステムとアーマチャとをスライ
ド自在に連結したときであっても、アーマチャの移動を
第1ステムに十分に伝達することができる。
【0113】さらに、第1ステムとアーマチャとを接合
又は機械的な締結によって連結したとき、両者の連結は
強固となり、アーマチャの移動を確実に、第1ステムに
伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の弁開閉機構の例を示す断面図
【図2】他の弁開閉機構の例を示す部分拡大断面図
【図3】バルブの例を示す正面図
【図4】(a)ステータの例を示す平面図 (b)(a)の正面断面図
【図5】(a)従来のステータの例を示す平面図 (b)(a)の正面断面図
【図6】アーマチャと第1ステムの連結の状態を示す断
面図
【図7】アーマチャと第1ステムの連結の他の状態を示
す断面図
【符号の説明】
1 第2戻しバネ 2 第1戻しバネ 3 アーマチャ 3a 連結部周縁部 3b アーマチャ本体 4 電磁アクチュエータ 5 ステータ 6 電磁石 7 電磁石 8、8a、8b、8c ハウジング 9 バルブ 10 隙間 11 バルブガイド 12 バルブシート 13、13’ リテイナー 14 第2ステム 15 第1ステム 15a 連結端部 15b 第1ステム本体 15c 傾斜端面 16 ステム部 17 マージン部 18 コイル 19 内燃機関本体 20 ボルト 21 凹部 22、22’ 案内孔 23 ストッパ 25 吸気ポート 26 排気ポート 27 燃焼室 31 電磁鋼板 32 凹部 33 案内孔 34 ステータ 35 挿入孔 36 空洞部 37 空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松沼 健二 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 曽我部 浩一 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 3G018 AB09 AB16 BA38 CA12 DA24 DA36 DA41 DA81 FA06 GA14 GA37 5E048 AB01 AD07 5H633 BB07 BB10 GG02 GG04 GG09 GG13 HH16 JA02 JA05 JA10 JB07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ5及びコイル18と、アーマチ
    ャ3及びこのアーマチャ3に働く力を外部の負荷に伝達
    する第1ステム15からなる可動子を有し、上記第1ス
    テム15は、上記アーマチャ3より軽い材料を用いて形
    成したことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 ステータ5とコイル18から構成される
    一対の電磁石6、7を隙間10を設けて対向させ、 この隙間10にアーマチャ3を配設し、上記両電磁石
    6、7によって、上記アーマチャ3を、一方の電磁石7
    と他方の電磁石6の間で往復動自在とし、 上記アーマチャ3の他方の電磁石6から一方の電磁石7
    への移動を伝達するための第1ステム15を設けた請求
    項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 上記第1ステム15は、窒化ケイ素若し
    くはサイアロンを主成分とするセラミックス、粉末成形
    法による成形されたアルミニウム合金焼結体、又はチタ
    ン合金のいずれかの材料で形成されることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 上記第1ステム15を上記アーマチャ3
    に対してスライド自在に取り付けると共に、上記アーマ
    チャ3の他方の電磁石6から一方の電磁石7へ移動に伴
    って第1ステム15が移動するように、第1ステム15
    とアーマチャ3とを連結したことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 上記第1ステム15の上記アーマチャ3
    との連結端部15aを、第1ステム本体15bの軸径よ
    り小さい軸径に形成し、 上記アーマチャ3の中心部に、上記第1ステム15の連
    結端部15aを挿入することができ、かつ、上記第1ス
    テム本体15bの軸径より小さい径である貫通した挿入
    孔35を設け、 上記連結端部15aを挿入孔35にスライド自在に取り
    付けることにより、上記のアーマチャ3と第1ステム1
    5とを連結したことを特徴とする請求項4に記載の電磁
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 上記アーマチャ3に、上記第1ステム1
    5の端部を挿入することができる未貫通の挿入孔35を
    有し、 上記第1ステム15の端部を挿入孔35にスライド自在
    に取り付けることにより、上記のアーマチャ3と第1ス
    テム15とを連結したことを特徴とする請求項4に記載
    の電磁アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 上記アーマチャ3と第1ステム15と
    を、接合又は機械的な締結により連結したことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の電磁アクチュエ
    ータ。
  8. 【請求項8】 上記アーマチャ3は、アーマチャ本体3
    bを構成する磁性材料と、上記第1ステム15との連結
    部の周縁部3aを構成する、上記アーマチャ本体3bに
    比べて硬度の高い材料とから形成される請求項4乃至7
    のいずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の電磁
    アクチュエータをハウジング8に収納し、このハウジン
    グ8を固定部材によって内燃機関本体19に取り付け、 上記内燃機関本体19に、この内燃機関の吸気ポート2
    5又は排気ポート26と燃焼室27とを導通又は遮断す
    るためのバルブ9を設け、 上記アーマチャ3を上記の他方の電磁石6から一方の電
    磁石7の方に移動させることにより、上記第1ステム1
    5が上記バルブ9を押して開弁操作を行うように、上記
    電磁アクチュエータの第1ステム15先端部と上記バル
    ブ9の先端部とを突き合わせ、 閉弁操作を行うための付勢力を上記バルブ9に与えるた
    め、上記バルブ9にリテイナー13を設けると共に、こ
    のリテイナー13と内燃機関本体19との間に第1戻し
    バネ2を取り付け、 第2ステム14を、上記他方の電磁石6のステータ5に
    設けられた案内孔22’に挿入して、上記第1ステム1
    5と連結されていない側の上記アーマチャ3の面と着脱
    自在に接触させ、 上記第2ステム14にリテイナー13’を設け、上記リ
    テイナー13’と上記ハウジング8との間に、上記第2
    ステム14が上記アーマチャ3を押す方向の付勢力を与
    える第2戻しバネ1を取り付けた内燃機関用弁開閉機
    構。
  10. 【請求項10】 上記第2ステム14は、上記アーマチ
    ャ3より軽い材料から形成されることを特徴とする請求
    項9に記載の内燃機関用弁開閉機構。
  11. 【請求項11】 上記第2ステム14は、窒化ケイ素若
    しくはサイアロンを主成分とするセラミックス、粉末成
    形法によって成形されたアルミニウム焼結体、又はチタ
    ン合金から形成されることを特徴とする請求項9又は1
    0に記載の内燃機関用弁開閉機構。
  12. 【請求項12】 上記アーマチャ3の挿入孔35が貫通
    している場合において、第1ステム15を上記挿入孔3
    5に完全に挿入したとき、上記第1ステム15と第2ス
    テム14との間には、空洞部36、37が介在すること
    を特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の内燃
    機関用弁開閉機構。
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