JP2002038082A - 塗料組成物及び塗装金属板 - Google Patents

塗料組成物及び塗装金属板

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JP2002038082A
JP2002038082A JP2000228771A JP2000228771A JP2002038082A JP 2002038082 A JP2002038082 A JP 2002038082A JP 2000228771 A JP2000228771 A JP 2000228771A JP 2000228771 A JP2000228771 A JP 2000228771A JP 2002038082 A JP2002038082 A JP 2002038082A
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JP2000228771A
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Naoki Shibahara
直紀 柴原
Akihiro Sawaguchi
彰廣 澤口
Hiroaki Tanabe
裕章 田部
Atsushi Miyagaki
敦志 宮垣
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境問題上好ましくないクロメート系の防錆
顔料を用いずに同等の防錆性及び耐湿性を有する塗料組
成物及び塗装金属板を提供する。 【解決手段】 第一の構成は、(A)水酸基含有のポリ
エステル及び又はエポキシ樹脂、(B)アミノ樹脂及び
又はブロック化ポリイソシアネート化合物を含有する皮
膜形成樹脂組成物、(C1)カルシウムイオン交換性の
非晶質シリカ、及び、(C2)リン酸塩を含有する防錆
顔料、亜リン酸塩を含有する防錆顔料及びモリブテン酸
塩を含有する防錆顔料からなる群から選ばれた少なくと
も1種以上の防錆顔料を含有することを特徴とする塗料
組成物であり、第二の構成は、該塗料組成物を金属板表
面にプライマーとして施したことを特徴とする塗装金属
板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防食性、耐湿性に
優れた塗料組成物及び該塗料組成物をプライマーとして
施した塗装金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装金属板(プレコート金属板)は、燐
酸塩処理、クロメート処理等の化成処理が施された金属
板の上に、熱硬化性皮膜用樹脂組成物である下塗り塗料
及び上塗り塗料を形成しており、需要側で塗装工程を必
要とすることなく、プレス加工等の成形加工を行い家電
機器、事務機器、建材、家具等の構造材として使用され
ている。加工部の傷や、塗膜表面についた傷から腐食が
進行するため、プレコート金属板には下塗り塗料にクロ
メート系の防錆顔料を用いている。しかしながらクロメ
ート系の防錆顔料からは6価クロームが発生し、環境問
題上、好ましくない。
【0003】6価クロームを含まない顔料を使用した組
成物としては、例えば、特開平11−222575号公
報には、カルシウムイオン交換された非晶質シリカを有
する塗料組成物が紹介されているが、プライマーとして
の使用に於いて耐湿性が不十分であった。又、特開平4
−149278号公報には、粒子表面を金属化合物で被
覆したトリポリ燐酸2水素アルミニウムと亜鉛化合物と
を併用してなる防錆顔料組成物が提案されているが、防
食性が未だ不十分であり、必ずしも満足のいく性能が得
られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のよう
な、クロメート系防錆顔料を用いずに、防錆性、耐湿性
に優れた塗料組成物及び塗装金属板を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第一の構成は、(A)水酸基含有のポリエス
テル及び又はエポキシ樹脂、(B)アミノ樹脂及び又は
ブロック化ポリイソシアネート化合物を含有する皮膜形
成樹脂組成物、(C1)カルシウムイオン交換性非晶質
シリカ、及び、(C2)リン酸塩を含有する防錆顔料、
亜リン酸塩を含有する防錆顔料及びモリブテン酸を含有
する防錆顔料からなる群から選ばれた少なくとも1種以
上の防錆顔料を含有することを特徴とする塗料組成物で
ある。
【0006】又、本発明の第一の構成は、更に、前記し
たリン酸塩、亜リン酸塩、及びモリブテン酸塩が、亜
鉛、カルシウム、マグネシウム及びアルミニウムからな
る群から選ばれた少なくとも1種以上の金属のリン酸
塩、亜リン酸塩及びモリブテン酸塩である塗料組成物で
ある。更に、前記した(C1):(C2)の比率が5:
95〜30:70である塗料組成物である。
【0007】本発明の第二の構成は、(A)水酸基含有
のポリエステル及び又はエポキシ樹脂、(B)アミノ樹
脂及び又はブロック化ポリイソシアネート化合物を含有
する皮膜形成用樹脂組成物、(C1)カルシウムイオン
交換性非晶質シリカ、及び、(C2)リン酸塩を含有す
る防錆顔料、亜リン酸塩を含有する防錆顔料およびモリ
ブテン酸を含有する防錆顔料からなる群から選ばれた少
なくとも1種以上の防錆顔料を含有する塗料組成物を、
化成処理が施された亜鉛メッキ鋼板、亜鉛アルミ合金メ
ッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、ステンレス鋼板、
アルミ板等の金属板の表面にプライマーとして施したこ
とを特徴とする塗装金属板である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の塗料用組成物は(A)水
酸基含有樹脂、(B)硬化剤、(C1)カルシウムイオ
ン交換性の非晶質シリカ、及び、(C2)リン酸塩を含
有する防錆顔料、亜リン酸塩を含有する防錆顔料及びモ
リブテン酸を含有する防錆顔料からなる群から選ばれた
少なくとも1種以上の防錆顔料を主成分とする。
【0009】(A)水酸基含有樹脂はポリエステル樹脂
及びエポキシ樹脂から選ばれる。ポリエステル樹脂は、
数平均分子量が2000〜25000が好ましく、より
好ましくは3000〜20000である水酸基含有ポリ
エステルである。エポキシ樹脂は、数平均分子量が20
00〜25000が好ましく、より好ましくは3000
〜20000である水酸基含有エポキシ樹脂である。
【0010】ポリエステル樹脂は、多価アルコールと多
塩基酸から公知のエステル化法により得られる。多価ア
ルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、水添ビスフェノー
ル、ビスフェノールAのEO,PO付加物、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール等が挙げられる。多塩基酸として
は、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ア
ゼライン酸、セバチン酸、無水マレイン酸、フマ−ル
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げ
られる。必要に応じて安息香酸、p−ターシャリーブチ
ル安息香酸等の一塩基酸も併用出来る。
【0011】又、エポキシ樹脂としては、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0012】(B)硬化剤はアミノ樹脂及び又はブロッ
クイソイアネート化合物である。上記アミノ樹脂として
は、特に限定されないがメラミン樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。上記アミノ樹脂のう
ち、メラミン樹脂が好ましく、更にはアルキルエーテル
化メラミン樹脂、混合アルキルエーテル化メラミン樹脂
が好ましい。上記アルキルエーテル化メラミン樹脂とし
てはメチルアルコールによりエーテル化されたメチルエ
ーテル化樹脂、n−ブタノール、iso−ブタノールで
エーテル化されたブチルエーテル化メラミン樹脂、及び
メチルエーテルとブチルエーテルの混合エーテル化メラ
ミン樹脂がある。上記メチルエーテル化メラミン樹脂と
しては、サイメル300、301、303、325、3
50(以上いずれも三井サイテック製)、スーパーベッ
カミンL−l05−60(大日本インキ化学工業製)、
スミマールM−100、M−55(いずれも住友化学
製)等が挙げられる。上記ブチルエーテル化メラミン樹
脂としては、スーパーベッカミンL110−60、L−
109−60、L−117−60、L−127−60
(いずれも大日本インキ化学工業製)、ユーバン20S
B、20SE60(三井化学製)等が挙げられる。上記
混合エーテル化メラミン樹脂としてはサイメル235、
231、236、266、267(いずれも三井サイテ
ック)、ニカラックMX500(三和ケミカル製)、ス
ミマールM−66B(住友化学製)等が挙げられる。
【0013】これらメラミン樹脂は1種または2種以上
の混合物として用いることが出来る。硬化剤としてメラ
ミン樹脂を使用する場合、通常、水酸基含有樹脂100
重量部(固形分)に対してメラミン樹脂10〜50重量
部(固形分)が好ましくある。より好ましくは15〜3
5重量部(固形分)である。
【0014】硬化剤として上記メラミン樹脂を用いる場
合、硬化触媒を用いるのが好ましい。触媒としては、酸
触媒を用い、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼ
ンスルホン、ジノニルナフタレンジスルホン酸等の芳香
族スルホン酸及びそのアミン塩が好適に用いられる。上
記触媒の使用量は水酸基含有樹脂とメラミン樹脂の固形
分の合計100重量部に対して、0.5〜3重量部であ
る。
【0015】上記ブロックイソシアネート化合物は、イ
ソシアネート化合物のイソシアネート基を適当なブロッ
ク剤によりブロックした化合物である。ブロックされる
イソシアネート化合物としては、トルエンジイソシアネ
ート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート
類、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネ
ート類、水添キシレンジイソシアネート、水添4、4ー
ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート類、または、トリメチロールプロパン等との
アダクト体、イソシアヌレート等の多量体が挙げられ
る。ブロック剤としては、フェノール、クレゾール等の
フェノール系ブロック剤、メチルエチルケトキシム、ア
セトオキシム、ベンゾフェノンオキシム等のオキシム系
ブロック剤、ε−カプロァクタム、γーブチロラクタム
等のラクタム系ブロック剤、メタノール、エタノール、
ブタノール、シクロヘキサノール等のアルコール系ブロ
ック剤、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル等の活性
メチレン化合物系ブロック剤、チオ尿素等の尿素系ブロ
ック剤等が挙げられる。特にオキシム系ブロック剤、ラ
クタム系ブロック剤、活性メチレン化合物系ブロック剤
が好ましい。市販のブロックイソシアネート化合物とし
ては、デスモジュールBL3370、BL4265、B
L3175、BL3272、スミジュールBL3175
(住友バイエルウレタン製)、タケネートB−830、
B−820NSU、B−842N、B−846N(武田
薬品製)バーノックD−500、D−550、DB−9
80K、B3−867(大日本インキ化学製)等が挙げ
られる。硬化剤としてブロックイソシアネート化合物を
使用する場合、通常、水酸基含有樹脂100重量部(固
形分)に対してメラミン樹脂10〜50重量部(固型
分)が好ましく、より好ましくは15〜35重量部(固
形分)である。
【0016】硬化剤として上記ブロックイソシアネート
化合物を用いる場合、硬化触媒を用いるのが好ましい。
硬化触媒としては、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチ
ル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫オキサイド等の有機錫化合物が好適である。上記触
媒の使用量は水酸基含有樹脂とブロックイソシアネート
化合物の固形分の合計100重量部に対して、好ましく
は0.05〜0.5重量部である。
【0017】防錆顔料として、(C1)カルシウムイオ
ン交換性の非晶質シリカ及び、(C2)リン酸塩を含有
する防錆顔料、亜リン酸塩を含有する防錆顔料及びモリ
ブテン酸を含有する防錆顔料からなる群から選ばれた少
なくとも1種以上の防錆顔料を併せ有しており、これら
顔料をそれぞれ単独で用いた場合には、達せ得ない性能
が得られる。
【0018】カルシウムイオン交換性の非晶質シリカは
多孔質シリカゲル粉末にカルシウムイオンをイオン交換
させた無毒性の防錆顔料である。塗膜を通過してきたH
+が塗膜中のCa+とイオン交換し、放出されたCa+
が金属表面を保護し防錆作用が現れると考えられてい
る。カルシウムイオン交換性の非晶質シリカとしては、
シールデックス303、AC−3、AC−5(W.R
Grace&Co社製)、シールデックス(富士シリシ
ア製)等が挙げられる。
【0019】リン酸塩は無毒性の防錆顔料であり、リン
酸塩としては、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びア
ルミニウムからなる群から、選ばれた1種以上の金属の
リン酸塩が好ましい。外部より侵入してくる水分に、徐
々に溶出するリン酸イオンと金属表面の金属イオンが反
応し、密着性の良い不動態被膜を形成し、金属表面を保
護し防錆作用が現れると考えられている。
【0020】リン酸塩を主体とした防錆顔料としては、
リン酸亜鉛系のLFボウセイ D−1、ZP−50S
(キクチカラー製)、リン酸カルシウム系のLFボウセ
イ CP−Z(キクチカラー製)、リン酸マグネシウム
系のLFボウセイ MZP−500(キクチカラー
製)、リン酸アルミニウム系のLFボウセイ CRFC
−1(キクチカラー製)等が挙げられる。
【0021】亜リン酸塩は無毒性の防錆顔料であり、亜
リン酸塩としては、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及
びアルミニウムからなる群から、選ばれた1種以上の金
属の亜リン酸塩が好ましい。溶出した亜リン酸イオン
が、塗膜中に侵入してくる酸素を補足し、亜リン酸はリ
ン酸に酸化され、そのリン酸イオンが金属表面の金属イ
オンと反応し、錯化合物を形成して金属表面を保護し、
防錆効果をもたらすと考えられている。
【0022】亜リン酸塩を主体とした防錆顔料としは、
亜リン酸亜鉛系のEXPERT NP−1500、NP
−1600(東邦顔料製)、亜リン酸カルシウム系のE
XPERT NP−1000、NP−1020C(東邦
顔料製)、亜リン酸アルミニウム系としてはEXPER
T NP−1100、NP−1102(東邦顔料製)等
が挙げられる。
【0023】モリブテン酸塩は無毒性の顔料であり、モ
リブテン酸塩としては、亜鉛、カルシウム、マグネシウ
ム及びアルミニウムからなる群から、選ばれた1種以上
の金属のモリブテン酸塩が好ましい。外部より侵入して
くる水分に、徐々に溶出するモリブテン酸イオンと金属
表面の金属イオン反応し、密着性の良い不動態被膜を形
成し、金属表面を保護し防錆作用が現れると考えられて
いる。
【0024】モリブテン酸塩を主体とした防錆顔料とし
ては、モリブテン酸亜鉛系のLFボウセイ M−PSN
(キクチカラー製)、モリブテン酸カルシウム系のLF
ボウセイ MC−400WR(キクチカラー製)、モリ
ブテン酸アルミニウム系のLFボウセイ PM−30
0、PM−308(キクチカラー製)等が挙げられる。
【0025】(C1)カルシウムイオン交換性の非晶質
シリカと、(C2)リン酸塩を含有する防錆顔料、亜リ
ン酸塩を含有する防錆顔料及びモリブテン酸を含有する
防錆顔料からなる群から選ばれた少なくとも1種以上の
防錆顔料を、併用することにより、防錆性と耐湿性の両
立が図られる。(C1)と、(C2)との比率(重量
比)、即ち、(C1):(C2)が5:95〜30:7
0が好ましくあり、より好ましくは、10:90〜2
5:75である。また上記(C1)(C2)の合計が水
酸基含有樹脂100部(固形分)に対して15〜100
重量部が好ましくあり、より好ましくは25〜75重量
部である。
【0026】(D)その他の添加物として、本発明の組
成物には、必要により、有機溶剤、染料、有機顔料、無
機顔料、金属顔料等の着色剤、分散剤、沈降防止剤、レ
ベリング剤、等を加えることが出来る。
【0027】本発明の塗料用組成物は、プライマーとし
て使用され、化成処理が施された亜鉛メッキ鋼板、亜鉛
アルミ合金メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、ステ
ンレス鋼板、アルミ板等の金属板の表面に、塗布され
る。塗装方法としては、ロールコーター塗装、スプレー
塗装、刷毛塗りなどの公知の方法で塗装出来る。乾燥塗
膜厚は、特に限定されないが、1〜10μmが好まし
い。上記塗装を施した金属板を、到達板温180〜23
0℃になる様に焼き付けを行う。この様にプライマー塗
膜を施した上に、上塗り塗装を行う。上塗り塗料として
は、ポリエステル樹脂系、シリコン変性ポリエステル樹
脂系、シリコン変性アクリル樹脂系、フッ素樹脂系等の
公知の塗料を用いることができる。塗装方法としては、
ロールコーター塗装、スプレー塗装、刷毛塗りなどの公
知の方法で塗装出来る。乾燥塗膜厚は、特に限定されな
いが、10〜20μmが好ましい。上記塗装を施した金
属板を到達板温180〜250℃になる様に焼き付けを
行う。
【0028】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を具体的に詳述す
る。実施例中の部、%はすべて重量基準である。
【0029】(実施例1)スーパーベッコライトM68
01−30(大日本インキ化学製 固形分30%のポリ
エステル樹脂溶液、数平均分子量は約15,000)を
267部(固形分量80部)、シールデックスC−30
3(W.R.Grace & Co.社製、カルシウムイ
オン交換性の非晶質シリカ)4部、LFボウセイ D−
1(テイカ製、リン酸亜鉛系防錆顔料)36部、チタン
白20部およびソルベッソ100(エッソ石油製、芳香
族系混合溶剤)とシクロヘキサノンとの1/1(重量
比)混合溶剤の適当量を混合し、ガラスビーズミルで1
時間分散させた。粒ゲージにて、10μm以下の粒度で
あることを確認した。次いでスーパーベッカミンL10
5−60(大日本インキ化学製、固形分60%のメチル
化メラミン樹脂)を33.3部(固形分20部)及びネ
イキュアー5225(キング・インダストリー社製、ド
デシルベンゼンスルホン酸のアミン塩、有効成分25
%)1部を加えて均一に混合して、上記混合溶剤にて、
粘度約100秒(フォードカップ#4/25℃)に調製
して、塗料組成物を得た。得られた塗料をクロメート処
理された厚さ0.5mmの溶融亜鉛メッキ鋼板(亜鉛付
着量45g/m2)にバーコーターにて、乾燥膜厚5μ
mになる様に塗布し、到達板温200℃で、焼き付けを
行った。次に、ポリエステル系上塗り塗料(大日本イン
キ化学製、「SRF05」)をバーコーターにて、乾燥
膜厚15μmになる様に塗布し、到達温度225℃で、
焼き付けを行った。
【0030】(実施例2〜27、比較例1〜4)表1〜
4に示す塗料配合割合以外は、実施例1と同様にして、
塗料組成物を得た。表1〜4に示す配合量は、固形分量
または有効成分量(重量部)で表示する。
【0031】次いで、実施例1と同様にして、塗装鋼板
を作成した。以下、表1〜4に用いた成分について説明
する。 ・エピクロン9055−40AX:大日本インキ化学
製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂溶液、固形分40
%、樹脂の数平均分子量約5,200。 ・デスモジュールBL4265:住友バイエルウレタン
製、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレートの
オキシムブロック体、固形分65%。 ・フォーメートTK−1:武田薬品製、有機スズ系解離
触媒、固形分10%。 ・EXPERT NP−1500:東邦顔料製、亜リン
酸亜鉛系防錆顔料。 ・LFボウセイ M−PSN:キクチカラー製、モリブ
テン酸亜鉛系防錆顔料。
【0032】以上の様にして得られた塗装板について、
耐食性及び耐湿性を以下の評価基準で評価した。
【0033】(耐食性)塗装板を50×150mmの大
きさに切断し、ほぼ中央に素地に達するクロスカットを
入れる。この試験板について、JIS Z2371に準
じて、750時間の塩水噴霧試験を行った。クロスカッ
ト部の最大膨れ幅を測定した。以下の基準で評価した。 ◎:クロスカット部に膨れが見られない。 ○:カット部の片側の最大膨れ幅が1mm未満である。 △:カット部の片側の最大膨れ幅が1mm以上5mm未
満である。 ×:カット部の片側の最大膨れ幅が5mm以上である。
【0034】(耐湿性)塗装板を50×150mmの大
きさに切断し、これを試験片とする。JIS K540
0の耐湿性試験の回転式に準じ、耐湿試験を行った。試
験片の平面部の膨れをASTM D714の評価基準に
従って評価した。 ◎:膨れなし ○:8F △:8M、6F ×:8MD以上、6M以上
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】本発明の塗料組成物は防食性、耐湿性に
優れているため、プライマー塗料として有用に使用され
る。又、6価クロムを含まないため、環境上の問題を生
じない。本発明の金属板は、上述の特性を有するため、
プレコートメタルとして有用に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/08 C09D 5/08 161/20 161/20 163/00 163/00 175/04 175/04 175/06 175/06 (72)発明者 宮垣 敦志 東京都板橋区小豆沢1−4−1−220 Fターム(参考) 4D075 AE03 CA33 CA38 DA06 DB02 EA02 EA05 EB33 EB35 EB38 EB45 EB56 EC03 EC15 4J038 DA142 DA162 DA172 DB061 DB071 DD041 DD121 DD191 DG111 DG161 DG221 DG301 HA246 HA416 HA446 KA05 KA08 MA14 NA03 NA04 NA27 PC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水酸基含有のポリエステル及び又
    はエポキシ樹脂、(B)アミノ樹脂及び又はブロック化
    ポリイソシアネート化合物を含有する皮膜形成樹脂組成
    物、(C1)カルシウムイオン交換性の非晶質シリカ、
    及び、(C2)リン酸塩を含有する防錆顔料、亜リン酸
    塩を含有する防錆顔料及びモリブテン酸塩を含有する防
    錆顔料からなる群から選ばれた少なくとも1種以上の防
    錆顔料を含有することを特徴とする塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記した塩が、亜鉛、カルシウム、マグ
    ネシウム及びアルミニウムからなる群から選ばれた少な
    くとも1種以上の金属塩である請求項1に記載の塗料組
    成物。
  3. 【請求項3】 (C1):(C2)の比率が、5:95
    〜30:70である請求項1又は2に記載の塗料組成
    物。
  4. 【請求項4】 (A)水酸基含有のポリエステル及び又
    はエポキシ樹脂、(B)アミノ樹脂及び又はブロック化
    ポリイソシアネート化合物を含有する皮膜形成用樹脂組
    成物、(C1)カルシウムイオン交換性非晶質シリカ、
    及び、(C2)リン酸塩を含有する防錆顔料、亜リン酸
    塩を含有する防錆顔料及びモリブテン酸を含有する防錆
    顔料からなる群から選ばれた少なくとも1種以上の防錆
    顔料を含有する塗料組成物を金属板表面にプライマーと
    して施したことを特徴とする塗装金属板。
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