JP2002037992A - ポリエステル樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物およびその用途

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JP2002037992A
JP2002037992A JP2000228568A JP2000228568A JP2002037992A JP 2002037992 A JP2002037992 A JP 2002037992A JP 2000228568 A JP2000228568 A JP 2000228568A JP 2000228568 A JP2000228568 A JP 2000228568A JP 2002037992 A JP2002037992 A JP 2002037992A
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polyester
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Junji Tan
淳 二 丹
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明のポリエステル樹脂組成物は、
(A)コハク酸共重合ポリエステルの全構成単位を10
0モル%とするとき、コハク酸単位を24〜50モル%
含有し、芳香族ジカルボン酸単位を0〜26モル%含有
し、コハク酸単位、芳香族ジカルボン酸単位およびエチ
レングリコール単位を合計で90モル%以上含有し、さ
らに、エステル形成能を有する官能数3以上のモノマー
単位を0.001〜2モル%含有するコハク酸共重合ポ
リエステル:1〜70重量部と、(B)結晶性ポリエス
テル:99〜30重量部とからなることを特徴としてい
る。 【効果】 本発明のポリエステル樹脂組成物は、ガスバ
リア性および機械的特性のいずれにも優れる成形品を提
供することができ、ガスバリア性を必要とするフィルム
やブロー容器などの食品用包装材料、電子部品などの包
装材料、医療用材料などに好適に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、コハク酸を共重合したポ
リエステルと、結晶性ポリエステルとからなるポリエス
テル樹脂組成物およびその用途に関する。詳しくは、本
発明は、コハク酸単位と官能数3以上のモノマー単位を
有するコハク酸共重合ポリエステル(A)と、結晶性ポ
リエステル(B)とからなり、ガスバリア性および機械
的特性に優れたポリエステル樹脂組成物と、該樹脂組成
物からなるシート、フィルムおよび中空成形品に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】食品包装等に高分子材料を用いる
場合、内容物の変質を防ぐためガス透過性が低いことが
望まれている。ポリエステル樹脂のうちでは、ポリエチ
レンテレフタレートが、成形性、機械物性、ガスバリア
性のバランスが優れるため各種の飲料容器などの食品包
装材料に使用される例が多かった。しかしながら、特に
長期保存性が求められる食品包装に対してはポリエチレ
ンテレフタレート樹脂をもってしてもガスバリア性が必
ずしも十分であるとはいえなかった。
【0003】このため、特公昭63−40444号公報
には、イソフタル酸とエチレングリコールおよび1,3
ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンの共重合体が
二酸化炭素、酸素透過性の低い樹脂として提案されてい
る。しかしながら、このポリエステル樹脂をポリエチレ
ンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルにガスバリ
ア性改良剤として添加しても、その効果は充分とはいえ
なかった。
【0004】本発明者は、上記のような状況を解決する
ため鋭意検討したところ、コハク酸を特定量含有するポ
リエステルにガスバリア性の改質性能があること見出
し、既に提案している(特願平11−369732
号)。しかしながら、コハク酸を主体に共重合したポリ
エステル樹脂は、テレフタル酸などの芳香族基を主体に
共重合したポリエステルに比べ、一般に分子量が向上し
にくく、これと結晶性ポリエステルとからなる樹脂組成
物の機械的特性も、充分とはいえないものであった。
【0005】本発明者はこのような状況に鑑みて鋭意研
究した結果、コハク酸単位を有する特定のポリエステル
と、結晶性ポリエステルとからなる樹脂組成物が、ガス
バリア性と機械的特性とに優れることを見出して、本発
明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、コハク酸単位を含有するポリ
エステルと、結晶性ポリエステルとからなる、ガスバリ
ア性および機械的特性に優れたポリエステル樹脂組成物
を提供することを目的としている。また、本発明は、前
記ポリエステル樹脂組成物からなる、ガスバリア性およ
び機械的特性に優れたシート、フィルムおよび中空成形
体を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明のポリエステル樹脂組成物は、
(A)コハク酸共重合ポリエステルの全構成単位を10
0モル%とするとき、コハク酸単位を24〜50モル%
含有し、芳香族ジカルボン酸単位を0〜26モル%含有
し、コハク酸単位、芳香族ジカルボン酸単位およびエチ
レングリコール単位を合計で90モル%以上含有し、さ
らに、エステル形成能を有する官能数3以上のモノマー
単位を0.001〜2モル%含有するコハク酸共重合ポ
リエステル:1〜70重量部と、(B)結晶性ポリエス
テル:99〜30重量部とからなることを特徴としてい
る。
【0008】このようなポリエステル樹脂組成物は、コ
ハク酸共重合ポリエステル(A)の芳香族ジカルボン酸
単位が、イソフタル酸単位および/または2,6-ナフタレ
ンジカルボン酸単位であることも好ましい。また、本発
明のポリエステル樹脂組成物は、(A)コハク酸共重合
ポリエステルの全構成単位を100モル%とするとき、
コハク酸単位を24〜49モル%含有し、イソフタル酸
単位および/または2,6-ナフタレンジカルボン酸単位を
合計で1〜26モル%含有し、コハク酸単位、イソフタ
ル酸単位、2,6-ナフタレンジカルボン酸単位およびエチ
レングリコール単位を合計で90モル%以上含有し、さ
らに、エステル形成能を有する官能数3以上のモノマー
単位を0.001〜2モル%含有することを特徴とする
コハク酸共重合ポリエステル:1〜70重量部と、
(B)結晶性ポリエステル:99〜30重量部とからな
ることも好ましい。
【0009】このような本発明のポリエステル樹脂組成
物は、コハク酸共重合ポリエステル(A)のエステル形
成能を有する官能数3以上のモノマー単位が、多官能ア
ルコールから導かれる単位であることも好ましく、ま
た、グリセリン、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)エ
タン、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、ペ
ンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトールより
なる群から選ばれる1種以上から導かれる単位であるこ
とも好ましい。
【0010】また、本発明のポリエステル樹脂組成物
は、結晶性ポリエステル(B)が、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチ
レンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフタレー
ト、ポリエチレンイソフタレートよりなる群から選ばれ
る少なくとも1種類の結晶性ポリエステルであることも
好ましい。
【0011】このような本発明のポリエステル樹脂組成
物は、コハク酸共重合ポリエステル(A)と結晶性ポリ
エステル(B)とが相溶していること藻好ましい。本発
明のシートまたはフィルムは、上述した本発明のポリエ
ステル樹脂組成物を成形してなる。また、本発明の中空
成形品は、上述した本発明のポリエステル樹脂組成物を
ブロー成形してなる。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明のポリエステル樹脂組成物は、コハク酸
共重合ポリエステル(A)と、結晶性ポリエステル
(B)とを含有する。コハク酸共重合ポリエステル(A) 本発明のポリエステル樹脂組成物を構成するコハク酸共
重合ポリエステル(A)は、全構成単位を100モル%
とするとき、コハク酸単位を24〜50モル%、芳香族
ジカルボン酸単位を0〜26モル%含有し、コハク酸単
位、芳香族ジカルボン酸単位およびエチレングリコール
単位を合計で90モル%以上含有し、さらに、エステル
形成能を有する官能数3以上のモノマー単位を0.00
1〜2モル%含有している。
【0013】ここで、コハク酸共重合ポリエステルの全
構成単位とは、コハク酸共重合ポリエステルを酸やアル
カリにより完全に加水分解したときに得られる全ての単
位を意味する。本発明で用いるコハク酸共重合ポリエス
テル(A)としては、このうち特に、コハク酸共重合ポ
リエステルの全構成単位を100モル%とするとき、コ
ハク酸単位と芳香族ジカルボン酸単位が合計で48〜5
0モル%であり、コハク酸単位を24〜49モル%、好
ましくは30〜48モル%含有し、芳香族ジカルボン酸
単位を26〜1モル%、好ましくは20〜2モル%含有
し、エチレングリコール単位を45モル%以上含有し、
官能数3以上のモノマー単位を0.01〜0.3モル%
含有するのが好ましい。
【0014】芳香族ジカルボン酸単位としては、イソフ
タル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、
フタル酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレ
ンジカルボン酸、4,4’-スルホンビス安息香酸、4,4’-
ビフェニルジカルボン酸、4,4’-スルフィドビス安息香
酸、4,4’-オキシビス安息香酸、ジフェノキシエタンジ
カルボン酸などの芳香族ジカルボン酸から導かれる単位
が挙げられ、特に、イソフタル酸単位および/または2,
6-ナフタレンジカルボン酸単位が好ましい。
【0015】また、本発明で用いるコハク酸共重合ポリ
エステル(A)は、コハク酸共重合ポリエステルの全構
成単位を100モル%とするとき、コハク酸単位を24
〜49モル%含有し、イソフタル酸単位および/または
2,6-ナフタレンジカルボン酸単位を合計で1〜26モル
%含有し、コハク酸単位、イソフタル酸単位、2,6-ナフ
タレンジカルボン酸単位およびエチレングリコール単位
を合計で90モル%以上含有し、さらに、エステル形成
能を有する官能数3以上のモノマー単位を0.001〜
2モル%含有することも望ましい。
【0016】このうち特に、コハク酸共重合ポリエステ
ルの全構成単位を100モル%とするときに、コハク酸
とイソフタル酸および/または2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸から構成される単位が合計で48〜50モル%であ
り、コハク酸の単位を24〜49モル%、好ましくは、
30〜48モル%、イソフタル酸および/または2,6
ナフタレンジカルボン酸の単位を26〜1モル%、好ま
しくは20〜2モル%、エチレングリコールの単位を4
5モル%以上、官能数3以上のモノマー単位を0.01
〜0.3モル%含有するのが好ましい。
【0017】これらのコハク酸共重合ポリエステル
(A)を構成するエステル形成能を有する官能数3以上
のモノマー単位としては、3以上のカルボキシル基を有
する多官能カルボン酸類、または3以上のヒドロキシル
基を有する多官能アルコール類から導かれる単位、3以
上のカルボキシル基およびヒドロキシル基を有する多官
能ヒドロキシ酸類から導かれる単位が挙げられる。
【0018】これらの中では、特に3以上のヒドロキシ
ル基を有する多官能アルコール類から導かれる単位が好
ましい。具体的には、グリセリン、ジグリセリン、トリ
ス(ヒドロキシメチル)メタン、1,1,1-トリス(ヒドロ
キシメチル)エタン、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチ
ル)プロパン、ペンタエルスリトール、ジペンタエリス
リトールや、ソルビトール、グルコース、ラクトース、
ガラクトース、フルクトース、サッカロースなどの糖
類、1,3,5トリスヒドロキシエトキシイソシアヌレート
などの窒素含有多価アルコールから導かれる単位が挙げ
られる。
【0019】本発明で用いるコハク酸共重合ポリエステ
ル(A)では、官能数3以上のモノマー単位として、こ
れらのなかでも、グリセリン、1,1,1-トリス(ヒドロキ
シメチル)エタン、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)
プロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ールから選ばれる1種以上から導かれる単位がより好ま
しく挙げられる。
【0020】また、本発明で用いるコハク酸共重合ポリ
エステル(A)は、上述した構成を満たす範囲で、その
他の構成単位を通常10モル%以下、好ましくは5モル
%以下の範囲で含有していてもよい。コハク酸共重合ポ
リエステル(A)が含有していてもよい、その他の構成
単位としては、上述した以外のジカルボン酸単位、ジオ
ール単位、ヒドロキシカルボン酸単位などが挙げられ
る。
【0021】具体的には、上述した以外のジカルボン酸
単位としては、マロン酸、グルタル酸、フマル酸、マレ
イン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカ
ンジカルボン酸、ジグリコール酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸から導かれる単位、シクロヘキサンジカルボン酸な
どの脂環族ジカルボン酸から導かれる単位などが挙げら
れる。
【0022】なお、本発明で用いるコハク酸共重合ポリ
エステル(A)が、イソフタル酸および/または2,6-ナ
フタレンジカルボン酸から導かれる単位を含有すると
き、その他の構成単位として、イソフタル酸および2,6-
ナフタレンジカルボン酸以外の芳香族ジカルボン酸単位
を含有していてもよいことはいうまでもなく、具体的に
は、テレフタル酸、フタル酸、2,7-ナフタレンジカルボ
ン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-スルホンビ
ス安息香酸、4,4’-ビフェニルジカルボン酸、4,4’-ス
ルフィドビス安息香酸、4,4’-オキシビス安息香酸、ジ
フェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸から導かれる単位を挙げることができる。
【0023】ジオール単位としては、具体的には、ジエ
チレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパ
ンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ドデカメチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ルなどの脂肪族ジオールから導かれる単位、シクロヘキ
サンジメタノールなどの脂環族ジオールから導かれる単
位、1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2-
ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス[4-(2-ヒドロキシ
エトキシ)フェニル]スルホン、2,2-ビス(4-β-ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパン、ビスフェノール類、
ハイドロキノン、レゾルシンなどの芳香族基を含むジオ
ール類から導かれる単位などが挙げられる。
【0024】また、ヒドロキシカルボン酸類の単位とし
ては、グリコール酸、乳酸、3ヒドロキシブチル酸、p-
ヒドロキシ安息香酸、m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロ
キシメチル安息香酸、m-ヒドロキシメチル安息香酸、p-
(2-ヒドロキシエチル)安息香酸、m-(2-ヒドロキシエチ
ル)安息香酸から導かれる単位などが挙げられる。本発
明で用いるコハク酸共重合ポリエステル(A)の分子量
は任意であるが、数平均分子量が40000以下、好ま
しくは20000以下、さらに好ましくは10000以
下であることが望ましい。このような分子量であれば、
結晶性ポリエステル(B)と混合する際、混合時間を短
縮することができ好ましい。
【0025】このようなコハク酸共重合ポリエステル
(A)は、ポリエステルの製造方法として一般的に採用
されているいずれの方法に準じて製造されたものであっ
てもよいが、特に、溶融重縮合反応により製造されるの
が好ましい。溶融重縮合反応により、コハク酸共重合ポ
リエステル(A)を製造すると、イソフタル酸やナフタ
レンジカルボン酸などの共重合成分を容易に導入するこ
とができる。以下、コハク酸共重合ポリエステル(A)
を溶融重縮合反応によって製造する場合について説明す
る。
【0026】本発明で用いるコハク酸共重合ポリエステ
ル(A)を溶融重縮合反応によって製造する方法として
は、上述した各構成単位を導くモノマーを用いて低重合
体を製造した後、低重合物を溶融重縮合する方法がいず
れも好ましく挙げられる。このような方法としては、例
えば、(i) コハク酸などのジカルボン酸とエチレングリ
コールなどのジオールを直接エステル化したのち、溶融
重縮合反応を行う方法、(ii) コハク酸ジメチルエステ
ルなどのジカルボン酸ジエステルとエチレングリコール
などのジオールをエステル交換したのち、溶融重縮合反
応を行う方法、(iii) 無水コハク酸などのジカルボン酸
無水物とエチレングリコールなどのジオールを反応さ
せ、溶融重縮合反応を行う方法などが挙げられる。
【0027】低重合体の製造は、上述したジカルボン酸
単位を導くジカルボン酸原料、すなわちコハク酸や無水
コハク酸を主体とするジカルボン酸や酸無水物、または
その低級アルコールエステルからなるジカルボン酸原料
と、エチレングリコールを主体とするジオール原料と、
上述した官能数3以上のモノマー単位を導く3官能アル
コールなどの多官能化合物原料とを用いて、エステル化
反応またはエステル交換反応することにより行う。
【0028】低重合体を製造するエステル化反応の方法
としては、所定量のジカルボン酸原料と、所定量のジオ
ール原料と、所定量の多官能化合物原料とを、100〜
230℃の温度条件で、加圧あるいは常圧にて、脱水縮
合を行う方法が挙げられる。このようなエステル化で
は、ジカルボン酸原料合計1モルに対して、ジオール原
料を通常1.01〜3モル、好ましくは1.1〜2.2
モル、多官能化合物原料を通常5×10-6〜0.01モ
ル、好ましくは0.0001〜0.005モルの割合で
仕込み、反応させるのが好ましい。
【0029】このようなエステル化反応は、触媒の存在
下に行ってもよく、触媒を用いずに行ってもよい。エス
テル化反応で用いることのできる触媒としては、濃硫酸
やp-トルエンスルホン酸などの酸や2-エチルオクタン酸
スズなどの金属錯体などの触媒が挙げられる。また、低
重合体を製造するエステル交換反応の方法としては、ジ
カルボン酸原料として、ジカルボン酸の低級アルコール
ジエステル、または、コハク酸無水物とコハク酸以外の
ジカルボン酸類との低級アルコールジエステルを用い
て、所定量のジカルボン酸原料と、所定量のジオール原
料と、所定量の多官能化合物原料とを、100〜230
℃の温度で常圧下に、低級モノアルコールを留出しなが
らエステル交換を行う方法が挙げられる。
【0030】このようなエステル交換では、ジカルボン
酸原料合計1モルに対して、ジオール原料を通常1.0
1〜3モル、好ましくは1.2〜2.2モル、多官能化
合物原料を通常5×10-6〜0.01モル、好ましくは
0.0001〜0.005モルの割合で仕込み、反応さ
せるのが好ましい。このようなエステル交換反応は、酢
酸マンガンや酢酸マグネシウムなどの金属錯体触媒の存
在下に行うのが好ましい。
【0031】次いで、上記のような方法で得たコハク酸
単位を有する低重合体を溶融重縮合する。溶融重縮合
は、重合触媒の存在下に、通常200〜300℃、好ま
しくは220〜280℃の温度条件で、通常10Tor
r以下、好ましくは2Torr以下の減圧条件にて、エ
チレングリコールを主体とする成分を留出しながら行う
のが好ましい。
【0032】溶融重縮合で用いる重合触媒としては、ナ
トリウムなどのアルカリ金属、マグネシウムなどのアル
カリ土類金属や、アルミニウム、亜鉛、スズ、チタン、
銅、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、ゲルマニウ
ム、鉄、アンチモン、バナジウム、などの金属の有機錯
体、酸化物、単体を用いることができるが、特に、亜
鉛、スズ、チタン、コバルト、ゲルマニウム、アンチモ
ンなどの遷移金属の有機錯体あるいは酸化物が好まし
く、二酸化ゲルマニウム、三酸化アンチモン、酢酸アン
チモンが特に好ましく用いられる。
【0033】さらに、これらの反応は、各種安定剤や着
色防止剤の存在下で行ってもよい。安定剤や着色防止剤
としては、リン化合物や、ヒンダードフェノール化合物
などが挙げられる。これらの中では、特にリン化合物を
含有するのが好ましい。リン化合物としては、リン酸、
亜リン酸、ポリリン酸などの無機リン化合物、トリメチ
ルリン酸やジフェニルリン酸などのリン酸エステル化合
物、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4ジーt-ブチ
ルフェニル)ホスファイトなどの亜リン酸エステル化合
物などが挙げられる。
【0034】コハク酸共重合ポリエステル(A)を製造
する際には、このような溶融重縮合の工程において、3
官能以上のアルコールなどの多官能モノマー単位を有す
る低重合物を用いるため、官能数3以上のモノマー単位
を全く含まない低重合物を溶融重縮合する場合に比べ、
重合速度が速く、より短時間で効率的に所望の分子量の
コハク酸共重合ポリエステルを得ることができ好まし
い。
【0035】このような方法によれば、所望の分子量の
コハク酸共重合ポリエステル(A)を製造することがで
き、通常、数平均分子量が40000以下、好ましくは
20000以下、さらに好ましくは10000以下であ
るコハク酸共重合ポリエステル(A)を好適に製造する
ことができる。本発明に係るコハク酸共重合ポリエステ
ル(A)は、多官能アルコールなどの官能数3以上のモ
ノマー単位を含むため、重合速度が早く、効率よく製造
することができる。
【0036】上述したコハク酸共重合ポリエステル
(A)は、1種単独で用いてもよく、2種以上混合して
用いてもよい。結晶性ポリエステル(B) 本発明で用いる結晶性ポリエステル(B)としては、融
点以下30〜90℃の温度範囲に24時間以上保持して
充分にアニールした状態における結晶化度が、通常5%
以上、好ましくは10〜80%である結晶性ポリエステ
ルが望ましい。
【0037】具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポ
リエチレン2,6ナフタレート、ポリトリメチレン2,
6ナフタレート、ポリブチレン2,6ナフタレート、ポ
リヘキサメチレン2,6ナフタレート、ポリエチレンイ
ソフタレート、ポリトリメチレンイソフタレート、ポリ
ブチレンイソフタレート、ポリヘキサメチレンイソフタ
レート、ポリ1,4シクロヘキサンジメタノールテレフ
タレートの芳香族結晶性ポリエステルや、ポリ乳酸、ポ
リカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエ
チレンアジペート、ポリブチレンアジペートなどの脂肪
族結晶性ポリエステルが挙げられる。
【0038】本発明で用いる結晶性ポリエステル(B)
としては、これらのうち、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレン2,6ナフタレート、ポリ
エチレンイソフタレートから選ばれる結晶性ポリエステ
ルが特に好ましい。以下、これらについてさらに詳細に
説明する。
【0039】<ポリエチレンテレフタレート>結晶性ポ
リエステル(B)として用いられるポリエチレンテレフ
タレートは、テレフタル酸またはそのエステル誘導体か
ら導かれるジカルボン酸単位と、エチレングリコールま
たはそのエステル誘導体から導かれるジオール(ジヒド
ロキシ)単位およびその他ヒドロキシカルボン酸単位な
どとからなる。
【0040】このポリエチレンテレフタレートのジカル
ボン酸、ジオール、その他ヒドロキシカルボン酸などの
単位を計100モル%とするとき、テレフタル酸の単位
およびエチレングリコールの単位以外の単位を20モル
%以下の範囲で含有しても構わない。含有してもよいジ
カルボン酸の単位としては、具体的に、フタル酸、イソ
フタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレ
ンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-
スルホンビス安息香酸、4,4’-ビフェニルジカルボン
酸、4,4’-スルフィドビス安息香酸、4,4’-オキシビス
安息香酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香
族ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フ
マル酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼラ
イン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボ
ン酸が挙げられる。
【0041】また、含有してもよいジオール類として
は、具体的に、ジエチレングリコール、1,2-プロパンジ
オール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ドデ
カメチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、シクロヘ
キサンジメタノールなどの脂環族ジオール、1,3-ビス
(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2-ビス(2-ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]スルホン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビスフェノール類、ハイドロキノ
ン、レゾルシンなどの芳香族基を含むジオール類などが
挙げられる。
【0042】また、含有してもよいヒドロキシカルボン
酸類の単位としては、グルコール酸、ジグルコール酸、
乳酸、3ヒドロキシブチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、
m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシメチル安息香酸、
m-ヒドロキシメチル安息香酸、p-(2-ヒドロキシエチル)
安息香酸、m-(2-ヒドロキシエチル)安息香酸が挙げられ
る。
【0043】さらに本発明で用いられるポリエチレンテ
レフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボン酸
類、または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ジオー
ルから導かれる単位を含有していてもよく、たとえばト
リメシン酸、無水ピロメリット酸などの多官能カルボン
酸類、グリセリン、トリメチロールメタン、1,1,1-トリ
メチロールエタン、1,1,1-トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトールなどの多官能アルコール類から導か
れる単位を含有していてもよい。
【0044】<ポリトリメチレンテレフタレート>ま
た、結晶性ポリエステル(B)として用いられるポリト
リメチレンテレフタレートは、テレフタル酸またはその
エステル誘導体から導かれるジカルボン酸単位と、トリ
メチレングリコールまたはそのエステル誘導体から導か
れるジオール(ジヒドロキシ)単位およびその他ヒドロ
キシカルボン酸の単位などとからなる。
【0045】このポリトリメチレンテレフタレートのジ
カルボン酸、ジオール、その他ヒドロキシカルボン酸な
どの単位を計100モル%とするとき、テレフタル酸の
単位およびトリメチレングリコールの単位以外の単位を
20モル%以下の範囲で含有しても構わない。含有して
もよいジカルボン酸の単位としては、具体的に、フタル
酸、イソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-
ナフタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン
酸、4,4’-スルホンビス安息香酸、4,4’-ビフェニルジ
カルボン酸、4,4’-スルフィドビス安息香酸、4,4’-オ
キシビス安息香酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、フマル酸、マレイン酸アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカ
ルボン酸が挙げられる。
【0046】また、含有してもよいジオール類として
は、具体的に、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,2-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,
6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ドデカ
メチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコールなどの脂肪族ジオール、シクロヘキ
サンジメタノールなどの脂環族ジオール、1,3-ビス(2-
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2-ビス(2-ヒドロキ
シエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル]スルホン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェ
ニル)プロパン、ビスフェノール類、ハイドロキノン、
レゾルシンなどの芳香族基を含むジオール類、が挙げら
れる。
【0047】また、含有してもよいヒドロキシカルボン
酸類の単位としては、グルコール酸、ジグルコール酸、
乳酸、3ヒドロキシブチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、
m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシメチル安息香酸、
m-ヒドロキシメチル安息香酸、p-(2-ヒドロキシエチル)
安息香酸、m-(2-ヒドロキシエチル)安息香酸が挙げられ
る。
【0048】さらに本発明で用いられるポリトリメチレ
ンテレフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲で
あれば、3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボ
ン酸類、または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ジ
オールから導かれる単位を含有していてもよく、たとえ
ばトリメシン酸、無水ピロメリット酸などの多官能カル
ボン酸類、グリセリン、トリメチロールメタン、1,1,1-
トリメチロールエタン、1,1,1-トリメチロールプロパ
ン、ペンタエルスリトールなどの多官能アルコール類か
ら導かれる単位を含有していてもよい。
【0049】<ポリブチレンテレフタレート>結晶性ポ
リエステル(B)として用いられるポリブチレンテレフ
タレートは、テレフタル酸またはそのエステル誘導体か
ら導かれるジカルボン酸単位と、1,4ブタンジオールま
たはそのエステル誘導体から導かれるジオール(ジヒド
ロキシ)単位およびその他ヒドロキシカルボン酸の単位
などとからなる。
【0050】このポリブチレンテレフタレートのジカル
ボン酸、ジオール、その他ヒドロキシカルボン酸などの
単位を計100モル%とするとき、テレフタル酸の単位
および1,4ブタンジオールの単位以外の単位を20モル
%以下の範囲で含有することが好ましい。含有してもよ
いジカルボン酸の単位としては、具体的に、フタル酸、
イソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフ
タレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、4,
4’-スルホンビス安息香酸、4,4’-ビフェニルジカルボ
ン酸、4,4’-スルフィドビス安息香酸、4,4’-オキシビ
ス安息香酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳
香族ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボ
ン酸が挙げられる。
【0051】また、含有してもよいジオール類として
は、具体的に、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ドデ
カメチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、シクロヘ
キサンジメタノールなどの脂環族ジオール、1,3-ビス
(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2-ビス(2-ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]スルホン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビスフェノール類、ハイドロキノ
ン、レゾルシンなどの芳香族基を含むジオール類、が挙
げられる。
【0052】また、含有してもよいヒドロキシカルボン
酸類の単位としては、グルコール酸、ジグルコール酸、
乳酸、3ヒドロキシブチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、
m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシメチル安息香酸、
m-ヒドロキシメチル安息香酸、p-(2-ヒドロキシエチル)
安息香酸、m-(2-ヒドロキシエチル)安息香酸が挙げられ
る。
【0053】さらに本発明で用いられるポリブチレンテ
レフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボン酸
類、または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ジオー
ルから導かれる単位を含有していてもよく、たとえばト
リメシン酸、無水ピロメリット酸などの多官能カルボン
酸類、グリセリン、トリメチロールメタン、1,1,1-トリ
メチロールエタン、1,1,1-トリメチロールプロパン、ペ
ンタエルスリトールなどの多官能アルコール類から導か
れる単位を含有していてもよい。
【0054】<ポリエチレン2,6-ナフタレート>結晶性
ポリエステル(B)として用いられるポリエチレン2,6-
ナフタレートは、2,6-ナフタレンジカルボン酸またはそ
のエステル誘導体から導かれるジカルボン酸単位と、エ
チレングリコールまたはそのエステル誘導体から導かれ
るジオール(ジヒドロキシ)単位およびその他ヒドロキ
シカルボン酸単位などとからなる。
【0055】このポリエチレン2,6ナフタレートのジカ
ルボン酸、ジオール、その他ヒドロキシカルボン酸など
の単位を計100モル%とするとき、2,6ナフタレンジ
カルボン酸の単位およびエチレングリコールの単位以外
の単位を20モル%以下の範囲で含有することが好まし
い。含有してもよいジカルボン酸の単位としては、具体
的に、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7-ナ
フタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、
4,4’-スルホンビス安息香酸、4,4’-ビフェニルジカル
ボン酸、4,4’-スルフィドビス安息香酸、4,4’-オキシ
ビス安息香酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカ
ルボン酸が挙げられる。
【0056】また、含有してもよいジオール類として
は、具体的に、ジエチレングリコール、1,2-プロパンジ
オール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ドデ
カメチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、シクロヘ
キサンジメタノールなどの脂環族ジオール、1,3-ビス
(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2-ビス(2-ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]スルホン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビスフェノール類、ハイドロキノ
ン、レゾルシンなどの芳香族基を含むジオール類、が挙
げられる。
【0057】また、含有してもよいヒドロキシカルボン
酸類の単位としては、グルコール酸、ジグルコール酸、
乳酸、3ヒドロキシブチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、
m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシメチル安息香酸、
m-ヒドロキシメチル安息香酸、p-(2-ヒドロキシエチル)
安息香酸、m-(2-ヒドロキシエチル)安息香酸が挙げられ
る。
【0058】さらに本発明で用いられるポリエチレン2,
6-ナフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲であ
れば、3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボン
酸類、または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ジオ
ールから導かれる単位を含有していてもよく、たとえば
トリメシン酸、無水ピロメリット酸などの多官能カルボ
ン酸類、グリセリン、1,1,1-トリメチロールメタン、1,
1,1-トリメチロールエタン、1,1,1-トリメチロールプロ
パン、ペンタエルスリトールなどの多官能アルコール類
から導かれる単位を含有していてもよい。
【0059】<ポリエチレンイソフタレート>結晶性ポ
リエステル(B)として用いられるは、イソフタル酸ま
たはそのエステル誘導体から導かれるジカルボン酸単位
と、エチレングリコールまたはそのエステル誘導体から
導かれるジオール(ジヒドロキシ)単位およびその他ヒ
ドロキシカルボン酸単位などとからなる。
【0060】このポリエチレンイソフタレートのジカル
ボン酸、ジオール、その他ヒドロキシカルボン酸などの
単位を計100モル%とするとき、イソフタル酸の単位
およびエチレングリコールの単位以外の単位を20モル
%以下の範囲で含有することが好ましい。含有してもよ
いジカルボン酸の単位としては、具体的に、フタル酸、
テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフ
タレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、4,
4’-スルホンビス安息香酸、4,4’-ビフェニルジカルボ
ン酸、4,4’-スルフィドビス安息香酸、4,4’-オキシビ
ス安息香酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳
香族ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボ
ン酸が挙げられる。
【0061】また、含有してもよいジオール類として
は、具体的に、ジエチレングリコール、1,2-プロパンジ
オール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ドデ
カメチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、シクロヘ
キサンジメタノールなどの脂環族ジオール、1,3-ビス
(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2-ビス(2-ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]スルホン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビスフェノール類、ハイドロキノ
ン、レゾルシンなどの芳香族基を含むジオール類が挙げ
られる。
【0062】また、含有してもよいヒドロキシカルボン
酸類の単位としては、グルコール酸、ジグルコール酸、
乳酸、3ヒドロキシブチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、
m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシメチル安息香酸、
m-ヒドロキシメチル安息香酸、p-(2-ヒドロキシエチル)
安息香酸、m-(2-ヒドロキシエチル)安息香酸が挙げられ
る。
【0063】さらに本発明で用いられるポリエチレンイ
ソフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボン酸
類、または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ジオー
ルから導かれる単位を含有していてもよく、たとえばト
リメシン酸、無水ピロメリット酸などの多官能カルボン
酸類、グリセリン、1,1,1-トリメチロールメタン、1,1,
1-トリメチロールエタン、1,1,1-トリメチロールプロパ
ン、ペンタエルスリトールなどの多官能アルコール類か
ら導かれる単位を含有していてもよい。
【0064】上記のような結晶性ポリエステル(B)
は、単独で用いてもよいし、2種以上組合わせて用いて
もよい。また、これら上記に示される結晶性ポリエステ
ル(B)は、通常のポリエステル樹脂を製造するのに一
般的に採用されているいずれの方法に準じて製造された
ものであっても良く、例えば、溶融重縮合により製造さ
れたものでよい。さらに、上記の結晶性ポリエステル
(B)は、固相重合されたものであってもよい。
【0065】また、上記の結晶性ポリエステル(B)の
25℃のテトラクロロエタン/フェノール=1/1の混
合溶液中で測定した極限粘度[η]は0.4dl/g以
上であることが好ましく、0.5〜2.0dl/gであ
ることがより好ましい。さらに上記の結晶性ポリエステ
ル(B)の結晶性は、DSC、広角X線回折などの公知
の方法で知ることができる。
【0066】結晶性ポリエステル(B)のDSC(指差
走査熱量計)で測定する融解ピーク温度は50〜300
℃の範囲にあることが好ましい。ここで、DSCの融解
ピーク温度は、常圧の窒素あるいはヘリウム気流下で、
樹脂組成物を溶融成形加工可能な温度で一度、溶融させ
た後、−10℃/分程度の冷却速度で室温まで急冷し固
化させた後、再度溶融温度まで10℃/分の昇温速度で
測定することにより得られる。また、その条件で測定し
たピークの面積から融解熱が求められるが、その融解熱
ΔHfbは1(J/g)以上であることが好ましく、1
0(J/g)であることがより好ましい。
【0067】さらに、上記のような結晶性ポリエステル
としては、一度使用された後、分別回収された結晶性ポ
リエステル、特に回収されたポリエチレンテレフタレー
ト樹脂も好適に用いることができる。ポリエステル樹脂組成物 本発明のポリエステル樹脂組成物は、上述したコハク酸
共重合ポリエステル(A):1〜70重量部、好ましく
は3〜65重量部、より好ましくは5〜60重量部と、
上述した結晶性ポリエステル(B):99〜30重量
部、好ましくは97〜35重量部、より好ましくは95
〜40重量部とからなる。
【0068】このような本発明のポリエステル樹脂組成
物は、上述したコハク酸共重合ポリエステル(A)と結
晶性ポリエステル(B)との所定量を溶融混合して得る
のが好ましい。また、溶融混合後さらに固相重合を行っ
て得ることも好ましい。溶融混合を行う温度は、コハク
酸共重合ポリエステル(A)の流動温度以上、かつ結晶
性ポリエステル(B)の融点以上の温度であればよく、
特に限定されるものではないが、180〜300℃の温
度範囲、好ましくは220〜290℃の温度範囲である
ことが望ましい。また、溶融混合を行う時間は、30秒
〜4時間の間が好ましく、1分〜2時間の間がより好ま
しい。
【0069】この溶融混合を行う装置としては、一軸押
出機、二軸押出機、プラストミル、ニーダーあるいは、
攪拌装置、減圧装置の付いた反応器などが挙げられる。
また、この溶融混合は不活性気体雰囲気下および/また
は減圧下で行われるのが望ましい。これらの溶融混合
は、コハク酸共重合ポリエステル(A)と結晶性ポリエ
ステル(B)以外に、触媒や安定剤の存在下で行っても
よい。触媒や安定剤は、コハク酸共重合ポリエステル
(A)や結晶性ポリエステル(B)に、あらかじめ含有
していてもよく、溶融混合の際に添加してもよい。
【0070】溶融混合時に用いることのできる触媒とし
ては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、あるいはマン
ガン、亜鉛、スズ、コバルト、チタン、アンチモン、ゲ
ルマニウムなどの金属やそれらを含む有機・無機化合物
が例示される。また、安定剤や着色防止剤としては、リ
ン化合物や、ヒンダードフェノール化合物などが例示さ
れる。
【0071】これらの中では、特にリン化合物が好まし
い。リン化合物としては、リン酸、亜リン酸、ポリリン
酸などの無機リン化合物、トリメチルリン酸やジフェニ
ルリン酸などのリン酸エステル化合物、トリフェニルホ
スファイト、トリス(2,4ジーt-ブチルフェニル)ホスフ
ァイトなどの亜リン酸エステル化合物などがあげられ
る。このようなリン化合物を含有していると、少なくと
も色相が良好な樹脂組成物が得られるため好ましい。
【0072】溶融温度、溶融時間、溶融混合の装置等、
溶融条件の選択は、コハク酸共重合ポリエステル(A)
や結晶性ポリエステル(B)の混合比、分子量、触媒や
安定剤の有無により、適宜選択される。たとえば、ラボ
プラストミルなどの常圧条件で溶融混練を行う装置を用
いて、数平均分子量が6000〜30000のコハク酸
・イソフタル酸・エチレングリコール共重合体と、極限
粘度[η]が0.6〜0.9dl/gのポリエチレンテ
レフタレートとを、触媒の存在下に混合する場合には、
270〜290℃の温度範囲で、2分から15分の間、
溶融混合されるのが好ましい。
【0073】コハク酸共重合ポリエステル(A)および
/または結晶性ポリエステル(B)の分子量がこれより
大きい場合には、さらに長時間溶融混合されるのが好ま
しく、触媒が存在しないか失活している場合には、さら
に長時間溶融混合されるのが好ましく、リン酸エステル
などの安定剤が存在している場合にも、さらに長時間溶
融混合されるのが好ましい。また、この混合が減圧下で
行われる場合には、より短時間で溶融混合されるのが好
ましく、より強混練な条件下では、より短時間で溶融混
合されるのが好ましい。
【0074】また、溶融混合にて得られたポリエステル
樹脂組成物は、さらに、その融点以下の温度で、減圧下
あるいは不活性気流下にて20分〜100時間の範囲で
保持し、固相重合を行ってもよい。固相重合の方法は、
公知の方法を採用することができ、たとえば、不活性ガ
ス雰囲気下にポリエステル樹脂組成物のペレットを80
℃〜融解ピーク温度以下30℃の温度範囲の下に1〜3
00分保つことにより予備結晶化を行った後、130℃
〜融解ピーク温度以下20℃の温度範囲で1〜100時
間保つことにより固相重合を行うことができる。固相重
合を行った樹脂は、分子量が大きくなり、機械的強度が
向上するとともに、低分子成分含有量が低減するため好
ましい。
【0075】上記のような方法で、コハク酸共重合ポリ
エステル(A)と結晶性ポリエステル(B)を溶融混合
して、あるいは溶融混合後固相重合して得られる本発明
のポリエステル樹脂組成物は、コハク酸共重合ポリエス
テル(A)と結晶性ポリエステル(B)とが相溶してい
ることが望ましい。相溶しているかどうかは、例えばガ
ラス状態、あるいは溶融状態での樹脂組成物の透明性、
電子顕微鏡観察、固体粘弾性におけるガラス転移挙動の
観察、DSCでのガラス転移挙動の観察などにより判断
することができる。
【0076】本発明において、相溶している状態とは、
以下の4つの事象のうち、2つ以上を同時に満たす状態
であることをいう。 樹脂組成物の結晶の全くないガラス状態あるいは溶融
状態における0.5mm厚のプレスシートの内部ヘイズ
値が5%以下である状態である。 透過型電子顕微鏡で観察した樹脂組成物の面積0.1
mm2中に長さ1μm以上の不連続相の数が平均2個以
下の状態である。 固体粘弾性においてのガラス転移に伴うtanδのピー
ク(ショルダーは含めない)が一つの状態である。 DSCで観察されるガラス転移の比熱変化が単一温度
域にて起こるような状態である。
【0077】ポリエステル樹脂組成物が相溶している
と、樹脂組成物成形体のガスバリア性は非相溶のものよ
りも高く、透明性も有するため、容器、包装材料として
好ましく用いることができる。さらに、本発明のポリエ
ステル樹脂組成物は、耐熱安定剤、耐候安定剤、架橋
剤、滑剤、核剤、離型剤、無機充填剤、顔料分散剤、顔
料あるいは染料などの各種配合剤を、本発明の目的を損
なわない範囲で含有していてもよい。
【0078】本発明のポリエステル樹脂組成物は、ガス
バリア性および機械物性に優れるため、食品や機械部品
などの包装材料、医薬品容器などの医療用材料等の用途
に好適であり、具体的には、ブロー成形ボトル、多層ボ
トル、アンプルなどのボトルあるいは容器、ガスバリア
フィルム、多層フィルム、紙ラミネートフィルムなどの
フィルム、壁紙、床シート、遮音シートなどのシート等
の用途に好適に用いることができる。また、繊維、不織
布、発泡体などの素材として、また、他のポリエステル
樹脂や他の熱可塑性樹脂との多層成形体用材料としても
好適に使用することができる。
【0079】フィルム、シートおよび中空成形品 本発明のフィルムおよびシートは、コハク酸共重合ポリ
エステル(A)と、結晶性ポリエステル(B)とからな
る、上述した本発明の樹脂組成物を成形してなる。この
ようなフィルムおよびシートは、ガスバリア性および機
械的特性に優れるため、食品や機械部品などの包装材料
などに特に好適に使用することができ、特に食品包装用
フィルムとして好適に使用することができる。
【0080】本発明のフィルムおよびシートは、延伸ま
たは未延伸のいずれであってもよく、樹脂からフィルム
またはシートを成形する公知のいかなる方法によって成
形されてもよい。本発明のフィルムおよびシートを成形
する方法としては、具体的には、押出成形、射出成形、
空冷または水冷インフレーション成形、ブロー成形、押
出ブロー成形、射出ブロー成形、プレス成形、真空成
形、カレンダー成形、発泡成形などが挙げられる。
【0081】たとえば、本発明のフィルムおよびシート
を、押出成形により製造する場合には、従来公知の押出
装置および成形条件を採用することができ、たとえば単
独スクリュー押出機、混練押出機、ラム押出機、ギヤ押
出機などを用いて、溶融した本発明のポリエステル樹脂
組成物をTダイなどから押し出すことにより、未延伸の
フィルムまたはシートに成形することができる。
【0082】また、本発明のフィルムおよびシートを、
射出成形により製造する場合には、従来公知の射出成形
装置および成形条件を採用することができ、本発明のポ
リエステル樹脂組成物を所望の形状および厚さに射出成
形して製造することができる。 押出成形あるいは射出
成形により得られたフィルムおよびシートは、さらに延
伸して成形してもよい。
【0083】延伸したフィルムまたはシートは、上述の
押出フィルムまたはシートなどの、未延伸のフィルムま
たはシートを、たとえばテンター法(縦横延伸、横縦延
伸)、同時二軸延伸法、一軸延伸法などの公知の延伸方
法により延伸して得ることができる。未延伸のフィルム
またはシートを延伸する際の延伸倍率は、未延伸のフィ
ルムまたはシートの厚さなどにもよるが、二軸延伸の場
合には通常2〜70倍程度、また一軸延伸の場合には通
常2〜10倍程度であるのが望ましい。延伸後のフィル
ムまたはシートの厚さは、その用途にもよるが、5〜2
00μm程度であるのが好ましい。
【0084】このような本発明のフィルムおよびシート
は、単層であってもよく、多層構造であってもよく、本
発明のポリエステル樹脂組成物以外の樹脂からなるシー
トまたはフィルムとの多層構造であってもよい。また、
本発明の中空成形品は、コハク酸共重合ポリエステル
(A)と、結晶性ポリエステル(B)とからなる、上述
した本発明の樹脂組成物をブロー成形してなる。中空成
形品としては、液体充填用ボトル、炭酸飲料充填用ボト
ル等の飲料用ボトル、容器、タンク、パイプ等が挙げら
れ、特に飲料用ボトルが好ましい。
【0085】このような本発明の中空成形品は、ガスバ
リア性および機械的特性に優れている。本発明の中空成
形品は、ブロー成形を伴う方法で成形されればよいが、
中空成形品の前駆体であるプリフォームを、押出成形、
射出成形などにより一旦成形し、ので形成したプリフォ
ームをブロー成形することにより、目的とする中空成形
品を好適に製造することができる。この方法によれば、
複雑な形状の中空成形品の成形が可能であるため好まし
い。
【0086】このような本発明の中空成形品は、単層で
あってもよく、多層構造であってもよく、本発明のポリ
エステル樹脂組成物以外の樹脂との多層構造であっても
よい。ブロー成形の条件は特に限定されるものではな
く、従来公知のポリエステル樹脂をブロー成形する条件
を適宜採用することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂組成物は、特
定のコハク酸共重合ポリエステル(A)と、結晶性ポリ
エステル樹脂(B)とからなるため、ガスバリア性およ
び機械的特性のいずれにも優れる成形品を提供すること
ができる。本発明のポリエステル樹脂組成物は、ガスバ
リア性を必要とするフィルムやブロー容器などの食品用
包装材料、電子部品などの包装材料、医療用材料などに
好適に用いることができる。
【0088】本発明のポリエステル樹脂組成物を構成す
るコハク酸共重合ポリエステル(A)は、官能数3以上
のモノマーを含むため、重合速度が早く効率よく製造さ
れる。また、本発明のフィルム、シートおよび中空成形
体は、ガスバリア性に優れ、かつ機械的特性にも優れて
おり、食品用包装材料、電子部品などの表層材料、医療
用材料として好適である。
【0089】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、以下の製造例、実施例および比較
例において、各樹脂および樹脂組成物の物性は、以下の
方法により測定あるいは評価した。 〔ポリエステルの組成〕核磁気共鳴装置(NMR;日本
電子製 LA500型)を用いて、1H核についてのス
ペクトルから算出して求めた。 〔ポリエステルの分子量〕ゲルパーミエーションクロマ
トグラフ(GPC)を用いてポリスチレン換算の数平均
分子量を測定した。 〔ポリエステルおよび樹脂組成物の極限粘度[η]〕2
5℃、テトラクロロエタン/フェノール=1/1の混合
溶液中で測定した。 〔ポリエステルおよび樹脂組成物のガスバリア性〕所定
の方法で得た厚さ100μmのフィルムについて、炭酸
ガス透過性の評価に用いた。25℃における炭酸ガス透
過係数をガス透過率測定装置GPM−250(ジーエル
サイエンス社製)を用いて測定し、この値で評価した。
なお、透過係数の値が小さいほど、ガスバリア性は優れ
ることが示される。 〔ポリエステルおよび樹脂組成物の機械的特性〕所定の
方法で得た厚さ0.5mmのプレスシートについて、2
3℃、相対湿度50%の条件中に3日間放置した後、ダ
ンベル型の試料を切り出し、引張試験機インストロン4
501(インストロン社製)を用い、23℃、相対湿度
50%の条件下で、ひずみ速度100%/分の条件で引
張試験を行い、ヤング率と引張強度で評価した。
【0090】
【製造例1】コハク酸ジメチル 131.5g、イソフ
タル酸ジメチル 58.3g、エチレングリコール 14
9.0g、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)エタン
0.29gおよび酢酸マンガン4水和物 0.15g
を、攪拌装置、留出管を装備したガラス製反応器に仕込
んだ。留出管は真空ポンプと減圧調整器からなる真空装
置に接続されており、蒸発物を留去可能な構造となって
いる。
【0091】まず、反応器を充分に窒素置換を行った
後、常圧窒素雰囲気下にて、160℃から220℃まで
3時間かけて攪拌しながら昇温し、さらに1時間保持
し、メタノールを留去しながらエステル交換反応を行っ
た。引き続き、得られた化合物に二酸化ゲルマニウム
0.034gをエチレングリコール 3.16gととも
に添加し、充分に窒素置換した後、常圧窒素気流下22
0℃で1時間攪拌した。その後、真空ポンプを作動さ
せ、1時間かけ240℃までの昇温を行い、さらに1時
間かけ260℃、1Torrまでの昇温・減圧を行い、
引き続き、30分かけて270℃までの昇温を行い、さ
らに、その状態で、3時間攪拌を続け重縮合を行った。
以上のような重縮合反応後、系内に窒素ガスを導入し
て、常圧に戻し、反応容器からポリエステル樹脂(A
1)を取り出した。
【0092】得られたポリエステルの組成は、コハク酸
単位が37.3モル%、イソフタル酸単位が12.8モ
ル%、エチレングリコール単位が46.7モル%、ジエ
チレングリコール単位が3.2モル%、1,1,1-トリス
(ヒドロキシメチル)エタン単位が0.1モル%であっ
た。また、GPCにて測定された数平均分子量は240
00であった。
【0093】
【製造例2】コハク酸ジメチル 131.5g、イソフ
タル酸ジメチル 58.3g、エチレングリコール 14
9.0g、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)エタン
0.29gと酢酸マンガン4水和物 0.15gとを反
応器に仕込み、製造例1と同様にエステル交換を行っ
た。さらに、製造例1と同量の二酸化ゲルマニウムとエ
チレングリコールを添加し、270℃での保持時間を1
時間とした以外は製造例1と同様の方法で重縮合を行
い、ポリエステル樹脂(A2)を製造した。GPCにて
測定された数平均分子量は9300であった。また組成
を第1表に示す。
【0094】
【製造例3】コハク酸ジメチル 131.5g、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸ジメチル 73.2g、エチレン
グリコール 149.0g、1,1,1-トリス(ヒドロキシ
メチル)エタン 0.29gと酢酸マンガン4水和物
0.15gとを反応器に仕込み、製造例1と同様にエス
テル交換を行った。さらに、製造例1と同量の二酸化ゲ
ルマニウムとエチレングリコールを添加し、270℃で
の保持時間を1時間とした以外は製造例1と同様の方法
で重縮合を行い、ポリエステル樹脂(A3)を製造し
た。GPCにて測定された数平均分子量は10200で
あった。また、組成を第1表に示す。
【0095】
【製造例4】コハク酸ジメチル 175.4g、エチレ
ングリコール 149.0g、1,1,1-トリス(ヒドロキ
シメチル)エタン 0.29gと酢酸マンガン4水和物
0.15gとを反応器に仕込み、製造例1と同様にエス
テル交換を行った。さらに、製造例1と同量の二酸化ゲ
ルマニウムとエチレングリコールを添加し、270℃で
の保持時間を1時間とした以外は製造例1と同様の方法
で重縮合を行い、ポリエステル樹脂(A4)を製造し
た。GPCにて測定された数平均分子量は8100であ
った。また、組成を第1表に示す。
【0096】
【比較製造例1】コハク酸ジメチル 131.5g、イ
ソフタル酸ジメチル 58.3g、エチレングリコール
149.0gと酢酸マンガン4水和物 0.15gとを
反応器に仕込み、製造例1と同様にエステル交換を行っ
た。さらに、製造例1と同量の二酸化ゲルマニウムとエ
チレングリコールを添加し、270℃での保持時間を3
時間とした以外は製造例1と同様の方法で重縮合を行
い、ポリエステル樹脂(D1)を製造した。GPCにて
測定された数平均分子量は8500であった。また、組
成を第1表に示す。この結果、製造例1と同時間重縮合
を行っても分子量は小さく、生産性が悪いものであっ
た。
【0097】
【表1】
【0098】
【実施例1】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1;Tm=252℃、極限粘
度[η]=0.82dl/g)80重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例1で製造したポリエ
ステル(A1)を20重量部とを、真空乾燥機で充分に
乾燥した後、攪拌装置、留出管を装備したガラス製反応
器に仕込んだ。反応器を280℃に加熱し、20分間の
予熱の後に、常圧窒素雰囲気下で10分間攪拌したの
ち、1Torrまでの減圧を行い、15分間攪拌を行っ
た。そののち、容器からポリエステル樹脂組成物(C
1)を取り出し、ペレット化を行った。得られたペレッ
トについては極限粘度[η]の測定を行った。
【0099】次いで、得られたポリエステル樹脂組成物
(C1)ペレットを真空乾燥機でよく乾燥させた後、2
枚の真鍮板、アルミ板および離型フィルムの間に所定量
はさみ、280℃で溶融させ10MPaで1分間圧縮し
た後、0℃の温度に設定した圧縮成形機で再び10MP
aで圧縮冷却し、厚さ0.5mmのシートおよび厚さ1
00μmのフィルムを成形した。
【0100】上記の方法で得た厚さ100μmのフィル
ムは、炭酸ガス透過性の評価に用い、厚さ0.5mmの
プレスシートは引張試験に用いた。各評価結果を第2表
に示す。
【0101】
【実施例2】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)70重量部用い、コハク
酸共重合ポリエステルとして、製造例1で製造したポリ
エステル(A1)を30重量部用いたこと以外は実施例
1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行っ
た。各評価結果を第2表に示す。
【0102】
【実施例3】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)90重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例1で製造したポリエ
ステル(A1)を10重量部用いたこと以外は、実施例
1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行っ
た。各評価結果を第2表に示す。
【0103】
【実施例4】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)80重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例2で製造したポリエ
ステル(A2)を20重量部用いたこと以外は、実施例
1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行っ
た。各評価結果を第2表に示す。
【0104】
【実施例5】実施例4で得られた樹脂組成物ペレットに
ついて、窒素雰囲気下140℃に2時間保持し、結晶化
させた後、窒素気流下190℃に6時間保持し、固相重
合を実施した。得られた樹脂組成物について、実施例1
と同様にして評価を行った。各評価結果を第2表に示
す。
【0105】
【比較例1】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)80重量部と、比較製造
例1で製造した官能数3以上のモノマー単位を全く含ま
ないコハク酸共重合ポリエステル(D1)を20重量部
用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を
製造し、同様に評価を行った。各評価結果を第2表に示
す。この結果、分子量が低いため特に引張強度が小さか
った。
【0106】
【比較例2】比較例1にて得られた樹脂組成物ペレット
について、窒素雰囲気下140℃に2時間保持し、結晶
化させた後、窒素気流下190℃に6時間保持し、固相
重合を実施した。得られた樹脂組成物を実施例1と同様
にして評価を行った。各評価結果を第2表に示す。この
結果、固相重合を行っても分子量の伸びが小さく、実施
例1や実施例5より引張強度が劣ることがわかった。
【0107】
【実施例6】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)80重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例3で製造したポリエ
ステル(A3)を20重量部用いたこと以外は、実施例
1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行っ
た。各評価結果を第2表に示す。
【0108】
【実施例7】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)70重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例3で製造したポリエ
ステル(A3)を30重量部用いたこと以外は、実施例
1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行っ
た。各評価結果を第2表に示す。
【0109】
【実施例8】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)80重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例4で製造したポリエ
ステル(A4)を20重量部用いた以外は実施例1と同
様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行った。各
評価結果を第2表に示す。
【0110】
【実施例9】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)70重量部と、コハク酸
共重合ポリエステルとして、製造例4で製造したポリエ
ステル(A4)を30重量部用いた以外は実施例1と同
様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行った。各
評価結果を第2表に示す。
【0111】
【実施例10】結晶性ポリエステルとして市販のポリブ
チレンテレフタレート(B2;Tm=224℃、 [η]
=0.87dl/g)70重量部と、コハク酸共重合ポ
リエステルとして、製造例1で製造したポリエステル
(A1)を30重量部用いた以外は実施例1と同様にし
て樹脂組成物を製造し、同様に評価を行った。各評価結
果を第2表に示す。
【0112】
【実施例11】結晶性ポリエステルとして市販のポリト
リメチレンテレフタレート(B3;Tm=227℃、
[η]=1.00dl/g)70重量部と、コハク酸共重
合ポリエステルとして、製造例1で製造したポリエステ
ル(A1)を30重量部用いた以外は実施例1と同様に
して樹脂組成物を製造し、同様に評価を行った。各評価
結果を第2表に示す。
【0113】
【実施例12】2,6ナフタレンジカルボン酸ジメチル 2
44.2g、エチレングリコール 124.2gと酢酸
マンガン4水和物 0.12gとを常圧窒素雰囲気下に
て、160℃から220℃まで3時間かけて攪拌しなが
ら昇温し、さらに1時間保持し、メタノールを留去しな
がらエステル交換反応を行った。引き続き、得られた化
合物に二酸化ゲルマニウム 0.028gをエチレング
リコール 2.63gとともに添加し、充分に窒素置換
した後、常圧窒素気流下220℃で1時間攪拌した。そ
の後、真空ポンプを作動させ、2時間かけ260℃まで
の昇温を行い、さらに1時間かけ285℃、1Torr
までの昇温・減圧を行い、その状態で、2時間30分攪
拌を続け重縮合を行った。以上のような重縮合反応後、
ポリエチレン2,6ナフタレート(B4;Tm=270
℃、極限粘度[η]=0.57dl/g)のペレットを
得た。
【0114】次いで、結晶性ポリエステルとして上記で
得た市販のポリエチレン2,6ナフタレート(B4)70
重量部と、コハク酸共重合ポリエステルとして、製造例
1で製造したポリエステル(A1)を30重量部用いた
以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様
に評価を行った。各評価結果を第2表に示す。
【0115】
【比較例3】ポリエチレンテレフタレート(B1)につ
いて、実施例1と同様にして評価を行った。各評価結果
を第2表に示す。
【0116】
【比較例4】ポリブチレンテレフタレート(B2)につ
いて、実施例1と同様にして評価を行った。各評価結果
を第2表に示す。
【0117】
【比較例5】ポリトリメチレンテレフタレート(B3)
について、実施例1と同様にして評価を行った。各評価
結果を第2表に示す。
【0118】
【比較例6】ポリエチレン2,6ナフタレート(B4)に
ついて、実施例1と同様にして評価を行った。各評価結
果を第2表に示す。
【0119】
【比較例7】結晶性ポリエステルとして、市販のポリエ
チレンテレフタレート(B1)80重量部と、市販のガ
スバリアポリエステル(三井化学(株)製 B100;
[η]=0.814)を20重量部用いたこと以外は実施
例1と同様にして樹脂組成物を製造し、同様に評価を行
った。各評価結果を第2表に示す。
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA20 BA10 BA17 BA18 BB01 BB04 BB08 CA03 CA16 FA02 FA03 4F071 AA43 AA44 AF08 AH04 BA01 BB05 BB06 BB07 BB09 BC01 BC04 4J002 CF00W CF01X CF02X CF03X CF04W CF04X CF05W CF06W CF06X CF07W CF08W CF08X CF14X FD030 FD150 GB01 GG00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)コハク酸共重合ポリエステルの全構
    成単位を100モル%とするとき、 コハク酸単位を24〜50モル%含有し、 芳香族ジカルボン酸単位を0〜26モル%含有し、 コハク酸単位、芳香族ジカルボン酸単位およびエチレン
    グリコール単位を合計で90モル%以上含有し、 さらに、エステル形成能を有する官能数3以上のモノマ
    ー単位を0.001〜2モル%含有するコハク酸共重合
    ポリエステル:1〜70重量部と、(B)結晶性ポリエ
    ステル:99〜30重量部とからなることを特徴とする
    ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】コハク酸共重合ポリエステル(A)の芳香
    族ジカルボン酸単位が、イソフタル酸単位および/また
    は2,6-ナフタレンジカルボン酸単位である請求項1に記
    載のポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(A)コハク酸共重合ポリエステルの全構
    成単位を100モル%とするとき、 コハク酸単位を24〜49モル%含有し、 イソフタル酸単位および/または2,6-ナフタレンジカル
    ボン酸単位を合計で1〜26モル%含有し、 コハク酸単位、イソフタル酸単位、2,6-ナフタレンジカ
    ルボン酸単位およびエチレングリコール単位を合計で9
    0モル%以上含有し、 さらに、エステル形成能を有する官能数3以上のモノマ
    ー単位を0.001〜2モル%含有するコハク酸共重合
    ポリエステル:1〜70重量部と、(B)結晶性ポリエ
    ステル:99〜30重量部とからなることを特徴とする
    ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】コハク酸共重合ポリエステル(A)のエス
    テル形成能を有する官能数3以上のモノマー単位が、多
    官能アルコールから導かれる単位である、請求項1〜3
    のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】コハク酸共重合ポリエステル(A)のエス
    テル形成能を有する官能数3以上のモノマー単位が、グ
    リセリン、1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)エタン、
    1,1,1-トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、ペンタエ
    リスリトールおよびジペンタエリスリトールよりなる群
    から選ばれる1種以上から導かれる単位である、請求項
    1〜3のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
  6. 【請求項6】結晶性ポリエステル(B)が、ポリエチレ
    ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
    トリメチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフ
    タレート、ポリエチレンイソフタレートよりなる群から
    選ばれる少なくとも1種類の結晶性ポリエステルであ
    る、請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】コハク酸共重合ポリエステル(A)と結晶
    性ポリエステル(B)とが相溶していることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載のポリエス
    テル樹脂組成物を成形してなるシートまたはフィルム。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載のポリエス
    テル樹脂組成物をブロー成形してなる中空成形品。
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