JP2002037838A - ポリウレタンフォーム製造用ポリオール - Google Patents

ポリウレタンフォーム製造用ポリオール

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JP2002037838A
JP2002037838A JP2000226307A JP2000226307A JP2002037838A JP 2002037838 A JP2002037838 A JP 2002037838A JP 2000226307 A JP2000226307 A JP 2000226307A JP 2000226307 A JP2000226307 A JP 2000226307A JP 2002037838 A JP2002037838 A JP 2002037838A
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polyol
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polyurethane foam
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carbon atoms
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JP2000226307A
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Tsuyoshi Tomosada
強 友定
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キュアー性に優れ、脱型時間の大幅短縮が可
能なポリウレタンフォーム製造用ポリオールの提供。 【解決手段】 一般式(1)で表されるポリエーテルポ
リオールの、k個の末端−OH基の少なくとも1個が、
一般式(2’)で表される基に置換されてなる変性ポリ
エーテルポリオールからなるポリウレタンフォーム製造
用ポリオール。 R[(AO)nA−OH]k (1) [式中、Rは炭素数20以下のk個の活性水素を有する
ポリオールもしくはアミンから活性水素を除いた残基、
Aは炭素数2〜4の1種以上のアルキレン基、kは2〜
8の整数、nは15〜70の整数。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリウレタンフォー
ム製造用ポリオールに関する。さらに詳しくは、軟質ポ
リウレタンフォームの製造に適したポリオールに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軟質ウレタンフォームは、発泡液
注入から脱型まで6〜8分の時間を要した。しかしなが
ら近年、生産性の改善の目的で発泡液注入から脱型まで
3〜4分の時間しか要しない軟質ウレタンフォーム原料
システムの要望が高まっている。
【0003】注入から脱型までの時間を短縮させる方法
としては、多官能イニシエーターから誘導されるのポリ
エーテルポリオールを使用する方法や、多量の反応触媒
を使用する方法、高官能架橋剤を使用する方法などが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法はポリエーテルポリオールの粘度が高くなりすぎ、
発泡液の混合性が悪くなったり、成形したフォームの独
立気泡率が高く、収縮をおこしやすい等の問題点があ
る。本発明の目的は、脱型時間短縮が可能な上に、低粘
度で混合性が良く、しかも成形品が収縮をおこしにくい
軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオールを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、キュアー
性に優れ、発泡液注入から脱型までの時間を大幅に短縮
することが可能な軟質ポリウレタンフォームの製造方法
について鋭意検討を重ねた結果、特定の変性ポリエーテ
ルポリオールを使用することにより、上記の問題点が解
決できることを見い出し本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、下記一般式(1)で表
されるポリエーテルポリオール(a)の、k個の末端−
OH基の少なくとも1個が下記一般式(2)で表される
基に置換されてなる変性ポリエーテルポリオール(A)
からなるポリウレタンフォーム製造用ポリオール;なら
びに、ポリエーテルポリオールとポリイソシアネート
(C)とを反応させるポリウレタンフォームの製造法に
おいて、上記のポリウレタンフォーム製造用ポリオール
を使用することを特徴とする製造法である。 R[(AO)nA−OH]k (1)
【0007】
【化2】
【0008】[式中、Rは炭素数20以下のk個の活性
水素を有するポリオールもしくはアミンから活性水素を
除いた残基、Aは炭素数2〜4の1種以上のアルキレン
基、kは2〜8の整数、mは1以上の整数、nは15〜
70の整数でk個のnは同じでも異なっていてもよ
い。]
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリエーテルポ
リオール(A)の原料となる、一般式(1)で表される
ポリエーテルポリオール(a)は、炭素数が20以下で
活性水素を2〜8個有するイニシエーター:R[−H]
k (kは2〜8の整数)にアルキレン基の炭素数が2〜
4のアルキレンオキサイド(以下AOと略記)を付加さ
せることによって得ることができる。
【0010】該イニシエーターとしてはポリオール(多
価アルコール類、多価フェノール類)およびアミン類が
挙げられる。多価アルコール類としては、炭素数2〜2
0の2価アルコール(脂肪族ジオール、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−および
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール;
および脂環式ジオール、例えば、シクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどのシクロアルキレ
ングリコール)、炭素数3〜20の3価アルコール(脂
肪族トリオール、例えば、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール
などのアルカントリオール);炭素数5〜20の4〜8
価またはそれ以上の多価アルコール(脂肪族ポリオー
ル、例えば、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリ
スリトールなどのアルカンポリオールおよびその分子内
もしくは分子間脱水物;ならびにショ糖、グルコース、
マンノース、フラクトース、メチルグルコシドなどの糖
類およびその誘導体)が挙げられる。
【0011】多価フェノールとしては、ピロガロール、
ハイドロキノンおよびフロログルシン等の単環多価フェ
ノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF、および
ビスフェノールスルホン等のビスフェノール類等が挙げ
られる。
【0012】アミン類としては、脂肪族アミン類とし
て、炭素数2〜20のアルカノールアミン類(例えば、
モノエタノールアミンおよびイソプロパノールアミ
ン)、炭素数1〜20のアルキルアミン類(例えば、n
−ブチルアミンおよびオクチルアミン)、炭素数2〜6
のアルキレンジアミン(例えば、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミン)、炭
素数4〜20のポリアルキレンポリアミン類(アルキレ
ン基の炭素数が2〜6のジアルキレントリアミン〜ヘキ
サアルキレンヘプタミン、例えば、ジエチレントリアミ
ンおよびトリエチレンテトラミン)が挙げられる。ま
た、炭素数6〜20の芳香族モノもしくはポリアミン類
(例えば、アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミ
ン、メチレンジアニリンおよびジフェニルエーテルジア
ミン);炭素数4〜20の脂環式アミン類(イソホロン
ジアミン、シクロヘキシレンジアミンおよびジシクロヘ
キシルメタンジアミン);炭素数4〜20の複素環式ア
ミン類(例えば、ピペラジンおよびアミノエチルピペラ
ジン)等が挙げられる。
【0013】イニシエーターのうち、好ましいものは、
多価アルコール類およびアミン類、とくに炭素数3〜2
0の3価アルコールおよび炭素数5〜20の4〜8価ま
たはそれ以上の多価アルコールである。一般式(1)に
おいて、kは2〜8の整数であり、好ましくは3〜6の
整数である。kが2未満であると、脱型時間の短縮効果
が得られず、8を超えると得られるポリオールの粘度が
高くなり、ポリウレタンフォーム製造時にポリイソシア
ネートとの混合性が不良となる。
【0014】付加させるAOとしては、炭素数2〜4の
もの、例えばエチレンオキサイド(以下EOと略記)、
プロピレンオキサイド(以下POと略記)、1,2−、
1,4−および2,3−ブチレンオキサイド(以下BO
と略記)、ならびにこれらの2種以上の併用が挙げられ
る。これらのうち好ましいものは、より触感の良い軟質
フォームが得られることから、PO単独およびとくにP
OとEOの併用(質量比100/0〜10/90、好ま
しくは95/5〜50/50)である。2種以上のAO
を併用する場合の付加形式は、ブロックおよび/または
ランダム付加が好ましい。後述する1級化率が高くなる
ことから、ブロック付加(チップド型、バランスド型)
およびランダムチップ型の場合、全AOの質量に基づき
5%以上のEOを末端付加させるのがさらに好ましく、
ランダム付加の場合、全AOの質量に基づき10%以上
のEOをランダム付加させるのがさらに好ましい。
【0015】一般式(1)中の末端の−A−OH基に
は、下記の一般式(3)で表される1級水酸基含有基
と、一般式(3’)で表される2級水酸基含有基の2種
類があるが、1級化率(全末端水酸基中の1級水酸基含
有基の割合)は、脱型時間の短縮効果の点から、好まし
くは40%以上、さらに好ましくは50%以上である。 −R2CH2OH (3) [一般式(3)および(3’)中、R2 は炭素数1〜3
の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表し、R3 はメチ
レン基、エチレン基またはエチリデン基、R4 はメチル
基またはエチル基を表し、R3 とR4 の炭素数の合計は
2または3である。]また、これらの末端水酸基の中で
は、脱型時間短縮効果と汎用性の点で、
【0016】本発明における1級化率(末端1級水酸基
化率)は、予め試料をエステル化の前処理した後に、 1
H−NMR法により測定し、算出したものである。 1
−NMR法の詳細を以下に具体的に説明する。
【0017】<試料調製法>測定試料約30mgを直径
5mmのNMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水
素化溶媒を加え溶解させる。その後、約0.1mlの無
水トリフルオロ酢酸を添加し、分析用試料とする。ここ
で述べた重水素化溶媒とは重水素化クロロホルム、重水
素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素
化ジメチルホルムアミド等であり、試料を溶解させるこ
とのできる溶媒を適宜選択する。 <NMR測定>通常の条件で 1H−NMR測定を行う。
【0018】<1級化率の計算方法>上に述べた前処理
の方法により、ポリオキシアルキレンポリオールの末端
の水酸基は、添加した無水トリフルオロ酢酸と反応して
トリフルオロ酢酸エステルとなる。その結果、1級水酸
基が結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近
に観測され、2級水酸基が結合したメチン基由来の信号
は5.2ppm付近に観測される。末端水酸基の1級化
率は次の計算式により算出する。 1級化率(%)=[p/(p+2×q)]×100 但し、pは4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメ
チレン基由来の信号の積分値;qは5.2ppm付近の
2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値であ
る。
【0019】1級化率の高いものを得る方法としては、
EO単独、EOとEO以外の他AOとの併用(末端EO
ブロックおよびランダム)、1,4−BO(テトラヒド
ロフラン)単独の場合などでは、通常AOの付加に用い
られる触媒の存在下に、前記のイニシエーター:R[−
H]k (kは2〜8の整数)にAOを付加させればよ
い。上記触媒は特に限定されないが、隣接AOの場合
は、塩基性触媒、例えば、水酸化物〔KOH、NaOH
などのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化
物等〕、酸化物〔K2O 、CaOなどのアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属の酸化物等〕、1,4−BOの
場合は、ルイス酸とその錯体〔BF3 、AlCl3 、B
3 ・テトラヒドロフラン錯体等〕などが挙げられる。
【0020】AOが、PO単独、1,2−BO単独など
の場合には、特定の触媒の存在下にAOを付加させるこ
とによって、1級化率の高いものを得ることができる。
上記の特定の触媒としては、特許第3076032号に
記載のものが挙げられ、具体的には、フッ素原子、(置
換)フェニル基および/または3級アルキル基が結合し
たホウ素もしくはアルミニウム化合物であり、トリフェ
ニルボラン、ジフェニル−t−ブチルボラン、トリ(t
−ブチル)ボラン、トリフェニルアルミニウム、ジフェ
ニル−t−ブチルアルミニウム、トリ(t−ブチル)ア
ルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラ
ン、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルボラ
ン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム、
ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルアルミニ
ウムなどが挙げられる。これらの中で好ましいものは、
トリフェニルボラン、トリフェニルアルミニウム、トリ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタ
フルオロフェニル)アルミニウムであり、さらに好まし
いのはトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリ
ス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムである。
【0021】AOの付加条件についても上記特許に記載
の方法と同様でよく、例えば、生成する付加重合体に対
して、通常0.0001〜10質量%、好ましくは0.
001〜1質量%の上記触媒を用い、通常0〜250
℃、好ましくは20〜180℃で反応させる。なお、通
常の塩基性触媒を用いてイニシエーターにAOを付加さ
せた後に、上記の触媒を用いてAO(好ましくはOH基
1モルに対して2モル以上)を付加させることによって
も、1級化率の高いものを得ることができる。
【0022】ポリエーテルポリオール(a)の、数平均
分子量(水酸基価換算による、以下同様)は、好ましく
は1500〜20000、さらに好ましくは1800〜
15000である。上記範囲内であれば、(a)から得
られた(A)を用いた、軟質ポリウレタンフォームの触
感が良好である。
【0023】ポリエーテルポリオール(a)のk個の末
端−OH基の少なくとも1個を、一般式(2)で表され
る基に変性する方法は、特に限定されないが、(a)に
エピハロヒドリン(エピクロルヒドリン、エピブロムヒ
ドリンなど)を付加させ、そのハロゲン原子の少なくと
も一部を、金属水酸化物と反応させて水酸基に置換する
方法など、通常の方法でよい。
【0024】(a)にエピハロヒドリンを付加させる方
法としては、ルイス酸触媒存在下に、(a)中にエピハ
ロヒドリンを滴下し、付加させる方法が挙げられる。反
応温度は、通常20〜100℃、好ましくは40〜80
℃であり、付加モル数は、(a)1モル当たり少なくと
も1モル、好ましくは1〜3kモル、さらに好ましくは
1〜kモルである。また、一般式(2)において、OH
基1個に付加したエピハロヒドリンの付加モル数に相当
するmは、脱型時間短縮効果と得られる(A)の粘度の
点から、好ましくは1〜3、さらに好ましくは1であ
る。
【0025】上記ルイス酸触媒としては、BF3 、BC
3 、AlCl3 、FeCl3 、SnCl3 、トリエチ
ルアルミニウム、BF3 テトラヒドロフラン錯体、BF
3ジエチルエーテル錯体、およびこれらの2種以上の併
用などが挙げられる。触媒の使用量は、(a)100質
量部に対して、好ましくは0.0001〜5質量部、さ
らに好ましくは0.001〜2質量部である。
【0026】ハロゲン原子を水酸基に置換する方法とし
ては、金属水酸化物の水溶液を滴下する方法が挙げられ
る。反応温度は、通常40〜95℃、好ましくは50〜
85℃であり、金属水酸化物の使用量は、反応に用いた
エピハロヒドリン1モルに対して、好ましくは0.9〜
1.1モルである。反応終了後、水は、好ましくは70
〜90℃で減圧脱水し、さらに少量の無機脱水剤(硫酸
マグネシウム、硫酸ナトリウムなど)に吸着させ、生成
した塩とともに濾過して除去する。
【0027】上記金属水酸化物としては、アルカリ金属
水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
セシウムなど)などが挙げられるが、発生する塩の量を
低減させる観点で水酸化ナトリウムが好ましい。
【0028】変性ポリエーテルポリオール(A)として
は、上記の方法で変性したものを、さらに、アルカリ
(前記のアルカリ金属の水酸化物など)の存在下に炭素
数1〜4のジハロアルカン(1,2−ジクロルエタン、
1,2−および1,3−ジクロルプロパンなど)と反応
させてエーテル化(ジョイント)したものであってもよ
い。また、(A)中で、ラジカル重合開始剤の存在下、
ビニル単量体を重合し安定分散させた重合体ポリオール
として用いることもできる。ビニル単量体の種類、量、
重合方法等は、(B)の例として後述する重合体ポリオ
ールと同様である。
【0029】(A)中の式(2)で表される基の数は、
通常1〜k個、好ましくは、2〜k個である。また、脱
型時間短縮効果から、(a)のOH基数からの(A)の
平均OH基数の増加率は、好ましくは15%以上、さら
に好ましくは20〜100%である。また、(A)の数
平均分子量は、好ましくは1550〜20000、さら
に好ましくは1800〜16000であり、(A)の平
均OH基数は、好ましくは3〜12、さらに好ましくは
4〜10である。OH当量は、好ましくは150〜30
00、さらに好ましくは300〜2500である。上記
範囲内であれば、低粘度であり、かつ脱型時間短縮が可
能である。
【0030】軟質ポリウレタンフォームを製造するにあ
たり、数平均分子量が1000〜20000の、(A)
以外のポリエーテルポリオール(B)を(A)とともに
併用してもよい。数平均分子量1000〜20000の
範囲であれば、軟質フォームの触感はさらに良好にな
る。
【0031】(B)としては通常の軟質ポリウレタンフ
ォームに使用される公知のポリオールが使用できる。こ
のようなポリオールとしては、例えば活性水素を2個以
上(好ましくは2〜8個)有する化合物に、AO付加さ
せた構造のポリエーテルポリオールや重合体ポリオール
が挙げられる。該活性水素を2個以上有する化合物とし
ては多価アルコール類、多価フェノール類、アミン類、
ポリカルボン酸類等が挙げられる。多価アルコール類、
多価フェノール類およびアミン類としては、前記の
(a)の原料として用いられるものと同様のものが挙げ
られる。ポリカルボン酸としては、炭素数4〜18の脂
肪族ポリカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、グルタル酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸
など)、炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸(フタ
ル酸もしくはその異性体、トリメリット酸など)、およ
びこれらの2種以上の混合物などが挙げられる。
【0032】付加させるAOとしては炭素数2〜8のも
のが挙げられ、EO、PO、1,2−、1,4−もしく
は2,3−BO、スチレンオキサイドおよびこれらの2
種以上の併用が挙げられる。併用の場合の付加形式は、
ブロックまたはランダムのいずれでもよい。これらのう
ち好ましいものは、PO単独およびとくにPOとEOの
併用(質量比100/0〜10/90、好ましくは95
/5〜50/50)である。また、AO付加物を、さら
に、前記アルカリの存在下に炭素数1〜4のジハロアル
カンと反応させてエーテル化(ジョイント)したもので
あってもよい。
【0033】重合体ポリオールとしては、上記に例示し
たポリエーテルポリオールの少なくとも一種中で、ラジ
カル重合開始剤の存在下、ビニル単量体(b)を重合し
安定分散させたものが挙げられる。重合方法の具体例と
しては、米国特許第3383351号明細書、特公昭3
9−25737号公報等に記載の方法が挙げられる。ラ
ジカル重合開始剤としては、遊離基を生成して重合を開
始させるものが使用でき、例えば、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メ
チルブチロニトリル)等のアゾ化合物;ジベンゾイルパ
ーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドおよび過コハ
ク酸等の有機過酸化物;過硫酸塩および過ホウ酸塩等の
無機過酸化物等が挙げられる。なお、これらは2種以上
を併用することができる。
【0034】(b)としては、芳香族炭化水素単量体
(b1)、不飽和ニトリル類(b2)、(メタ)アクリ
ル酸エステル類(b3)、その他のビニル単量体(b
4)、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
(b1)としては、スチレン、α−メチルスチレン、ヒ
ドロキシスチレン、クロルスチレンなどが挙げられる。
(b2)としては、アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリルなどが挙げられる。(b3)としては、メチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレ
ート、ドデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メ
タ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレートなど
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル類(アルキル基
の炭素数が1〜30);ヒドロキシポリオキシアルキレ
ンモノ(メタ)アクリレート類(たとえば、アルキレン
基の炭素数2〜4、ポリオキシアルキレン鎖の数平均分
子量200〜1000)などが挙げられる。
【0035】その他のビニル単量体(b4)としては、
ビニル基含有カルボン酸およびその誘導体〔(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリルアミドなど〕、脂肪族もし
くは脂環式炭化水素単量体〔エチレン、プロピレン、ノ
ルボルネンなど〕、フッ素含有ビニル単量体〔パーフル
オロオクチルエチルメタクリレート、パーフルオロオク
チルエチルアクリレートなど〕、上記以外の窒素含有ビ
ニル単量体〔ジアミノエチルメタクリレート、モルホリ
ノエチルメタクリレートなど〕およびビニル変性シリコ
ンなどが挙げられる。
【0036】これらの中では、(b1)および(b2)
が好ましく、スチレンおよび/またはアクリロニトリル
がさらに好ましい。これらのの質量比率は、要求される
ポリウレタンの物性等に応じて変えることができ、特に
限定されないが、一例を示すと次の通りである。 (b1):通常0〜100質量%、好ましくは20〜8
0質量% (b2):通常0〜95質量%、好ましくは20〜80
質量% (b3):通常0〜50質量%、好ましくは0〜20質
量% (b4):通常0〜10質量%、好ましくは0〜5質量
% なお、(b)の少なくとも一部(好ましくは0.05〜
1質量%)として、多官能(好ましくは2〜8官能)ビ
ニル基含有モノマー〔ジビニルベンゼン、エチレンジ
(メタ)クリレートなど〕を用いることにより、重合体
の強度をさらに向上させることができる。重合体ポリオ
ール中のビニルポリマーの含量は、通常50質量%以
下、好ましくは5〜45質量%である。
【0037】(B)の平均官能基数は通常2以上、好ま
しくは2.3〜8であり、OH当量は、好ましくは50
0以上、さらに好ましくは1000〜3000である。
平均官能基数が2以上では、フォームのキュアー性が向
上して、注入から脱型までの時間が短縮され、OH当量
が500以上では、軟質フォームの触感が良好である。
また、(B)の1級化率についても、脱型時間の短縮効
果の点から、好ましくは40%以上、さらに好ましくは
50%以上である。(B)としては、(A)の製造の際
に残存する未反応の(a)でも、(a)とは別のもので
も、両者でもよい。
【0038】また、必要により数平均分子量が1000
未満、好ましくは62〜500の活性水素化合物を架橋
剤(D)として使用してもよい。(D)としては、前記
の(a)の原料として挙げた多価アルコール類、アミン
類(アルカノールアミン類、アルキレンジアミン、芳香
族ポリアミン類)およびこれらに前記の炭素数2〜8の
AOを1〜10モル付加したものなどが挙げられる。こ
れらは単独で使用しても2種以上を併用しても良い。こ
れらの中では、多価アルコール類、アルカノールアミン
類およびこれらのAO付加物が好ましく、グリセリン、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミンがさらに好
ましい。これらを使用すると、フォームの強度、触感が
より良好となる。
【0039】本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリ
オール(X)中の(A)の含量は、好ましくは5質量%
以上、さらに好ましくは10質量%以上、特に好ましく
は20〜90質量%である。(B)の含量は、好ましく
は95質量%以下、さらに好ましくは10〜80質量%
である。(D)の含量は、好ましくは10質量%以下、
さらに好ましくは0.1〜5質量%である。
【0040】本発明の方法におけるポリイソシアネート
成分(C)としては、従来から軟質ポリウレタンフォー
ムの製造に使用されているものが使用できる。このよう
なイソシアネートとしては、芳香族ポリイソシアネー
ト、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネ
ート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらの変性物
(例えば、カルボジイミド変性、アロファネート変性、
ウレア変性、ビューレット変性、イソシアヌレート変
性、オキサゾリドン変性など)、イソシアネート基末端
プレポリマー、およびこれらの2種以上の混合物が挙げ
られる。
【0041】芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素
数(NCO基中の炭素を除く;以下のポリイソシアネー
トも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数
6〜20の芳香族トリイソシアネートおよびこれらのイ
ソシアネートの粗製物などが挙げられる。具体例として
は、1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、2,4−および2,6−トリレンジイソシアネート
(TDI)、粗製TDI、2,4’−および4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート(粗製MDI)、ナ
フチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメ
タン−4,4’,4’’−トリイソシアネートなどが挙
げられる。脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数
6〜10の脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。
具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、リジンジイソシアネートなどが挙げられる。
【0042】脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素
数6〜16の脂環式ジイソシアネートなどが挙げられ
る。具体例としては、イソホロンジイソシアネート、
4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナ
ンジイソシアネートなどが挙げられる。芳香脂肪族イソ
シアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイ
ソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、キシ
リレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラ
メチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、ウレタン変
性MDI、カルボジイミド変性MDI、ショ糖変性TD
Iおよびひまし油変性MDIなどが挙げられる。
【0043】本発明の製造法において、ポリオール
(X)とポリイソシアネート(C)の比率は種々変える
ことができるが、イソシアネート指数[(X)(発泡剤
として水を用いる場合は水も含む)の活性水素基1当量
に対する(C)のイソシアネート基の当量数×100]
は、好ましくは50〜150、さらに好ましくは70〜
130である。また、(X)と(C)との反応は、一括
して反応させるワンショット法であっても、あらかじめ
(X)の一部と(C)を反応させて得られるNCO末端
プレポリマーを用いるプレポリマー法のいずれもが可能
であるが、脱型時間短縮の点で、ワンショット法が好ま
しい。
【0044】本発明の製造法においては、必要によりポ
リウレタン反応に通常使用される発泡剤を使用すること
ができる。発泡剤としては水、水素原子含有ハロゲン化
炭化水素、低沸点炭化水素などが挙げられる。水を用い
る場合の使用量は、ポリオール(X)100質量部あた
り、好ましくは0.5〜10質量部、さらに好ましくは
0.8〜8質量部である。0.5質量部以上では、反応
熱の発生が大きいために成形品を得る時間が短縮され、
10質量部以下であると、良好な発泡体が得られる。
【0045】水素原子含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤
の具体例としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロ
カーボン)タイプのもの(例えばHCFC−123、H
CFC−141b、HCFC−22およびHCFC−1
42b);HFC(ハイドロフルオロカーボン)タイプ
のもの(例えばHFC−134a、HFC−152a、
HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−
245ca、HFC−245faおよびHFC−365
mfc)などが挙げられる。これらのうち好ましいもの
は、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−
356mff、HFC−236ea、HFC−245c
a、HFC−245fa、HFC−365mfcおよび
これらの2種以上の混合物である。水素原子含有ハロゲ
ン化炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオール
(X)100質量部あたり、好ましくは0〜50質量
部、さらに好ましくは0〜45質量部である。
【0046】低沸点炭化水素は、通常沸点が−5〜50
℃の炭化水素であり、その具体例としては、ブタン、ペ
ンタン、シクロペンタンおよびこれらの混合物が挙げら
れる。低沸点炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオ
ール(X)100質量部あたり、好ましくは0〜40質
量部、さらに好ましくは0〜30質量部である。
【0047】本発明の製造法においては、必要によりポ
リウレタン反応に通常使用される触媒を使用することが
できる。触媒としては、例えばアミン系触媒(トリエチ
レンジアミン、N−エチルモルホリン、ジエチルエタノ
ールアミン、1−イソブチル−2−メチルイミダゾー
ル、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−ウンデ
セン−7など)および金属触媒(オクチル酸第一スズ、
ジラウリル酸ジブチル第二スズ、オクチル酸鉛など)が
挙げられる。触媒の使用量は、ポリオール(X)100
質量部あたり、好ましくは5質量部以下、さらに好まし
くは0.001〜4質量部である。
【0048】本発明の製造法においては、必要により、
さらに整泡剤などの通常用いられる添加剤も使用するこ
とができる整泡剤としては、通常のポリウレタンフォー
ムの製造に用いられるものはすべて使用でき、例とし
て、ジメチルシロキサン系整泡剤[例えば、トーレダウ
コーニングシリコーン(株)製の「SRX−253」、
信越化学工業(株)製の「F−122」等]、ポリエー
テル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[例えば、日本ユ
ニカー(株)製の「L−5309」、「L−360
1」、「SZ−1311」等]等のシリコーン整泡剤が
挙げられる。整泡剤の使用量は、ポリオール(X)10
0質量部に対して、好ましくは10質量部以下、さらに
好ましくは0.2〜5質量部である。
【0049】本発明の製造法においては、さらに、酸化
防止剤(ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系
など)や紫外線吸収剤(トリアゾール系、ベンゾフェノ
ン系など)のような老化防止剤;無機塩(炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウムなど)、無機繊維(ガラス繊維、炭素
繊維など)、ウイスカー(チタン酸カリウムウイスカー
など)のような充填材;難燃剤(リン酸エステル類、ハ
ロゲン化リン酸エステル類など);接着剤(変性カプロ
ラクトンポリオールなど);可塑剤(フタル酸エステル
類など);着色剤(染料、顔料);抗菌剤;抗カビ剤等
の、通常の添加剤および助剤を必要に応じて使用するこ
とができる。
【0050】軟質ポリウレタンフォームの製造法の一例
を示せば下記のとおりである。まず、ポリオール、架橋
剤、発泡剤、整泡剤、触媒およびその他の添加剤を所定
量混合する。次いでポリウレタン発泡機又は撹拌機を使
用して、この混合物とポリイソシアネートとを急速混合
する。得られた混合液を直ちに、低圧あるいは高圧の注
入装置を用いて、密閉型もしくは開放型のモールド(金
属製または樹脂製)に注入する。硬化後脱型し、軟質ポ
リウレタンフォームを得る。モールド温度は、好ましく
は20〜80℃(とくに40〜70℃)であり、脱型時
間は、通常3分以上、好ましくは3〜4分である。
【0051】本発明の製造法で得られる軟質ポリウレタ
ンフォームは強度が高くて弾性が良いため、シートクッ
ション、シートバック、ヘッドレスト、アームレストな
どの自動車部品材、家具材として広く利用できる。
【0052】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて「部」および「%」はそれぞれ質量基準である。ま
た、1級化率は、前記のNMR測定法で測定したもので
ある。
【0053】製造例1 ソルビトール182部(1モル)に9976部(172
モル)のPOおよび1848部(42モル)のEOを順
次付加して得た1級化率75%のポリエーテルポリオー
ル(a−1)に、BF3 ジエチルエーテル錯体1部を触
媒として添加し、60℃でエピクロルヒドリン185部
(2モル)を滴下して、約2時間反応させて付加させ
た。ついで水80部に溶解させた水酸化ナトリウム80
部(2モル)を70℃で滴下し、約1時間反応させクロ
ルを水酸基に置換し、80℃で減圧して水を除去したの
ち、少量の硫酸マグネシウムを加えて水分を吸着させ、
生成した塩とともに濾過してこれを除き、数平均分子量
12100、水酸基価37のポリオール(A−1)を得
た。
【0054】製造例2 グリセリン92部(1モル)に4988部(86モル)
のPOおよび880部(20モル)のEOを順次付加し
て得た1級化率68%のポリエーテルポリオール(a−
2)に、BF3 ジエチルエーテル錯体1部を触媒として
添加し、60℃でエピクロロヒドリン277.5部(3
モル)を滴下して、約2時間反応させ付加させた。つい
で水120部に溶解させた水酸化ナトリウム120部
(3モル)を70℃で滴下し、約1時間反応させクロル
を水酸基に置換し、80℃で減圧して水を除去したの
ち、少量の硫酸マグネシウムを加えて水分を吸着させ、
生成した塩とともに濾過してこれを除き、数平均分子量
6200、水酸基価54のポリオール(A−2)を得
た。
【0055】製造例3 グリセリン92部(1モル)に、4988部(86モ
ル)のPOを付加し、ついで880部(20モル)のE
Oを付加して、数平均分子量6000、水酸基価28、
1級化率75%のポリエーテルポリオール(B−1)を
得た。
【0056】製造例4 ソルビトール182部(1モル)に9976部(172
モル)のPOを付加し、ついで1848部(42モル)
のEOを付加して、数平均分子量12000、水酸基価
28、1級化率68%のポリエーテルポリオール(B−
2)を得た。
【0057】製造例5 ポリオール(A−1)800部中でアゾビスイソブチロ
ニトリル2部を触媒としてアクリロニトリル200部を
重合させて水酸基価22の重合体ポリオール(B−3)
を得た。
【0058】実施例1 ポリオール(A−1)30部とポリエーテルポリオール
(B−1)70部との混合物に、ジエタノールアミン
1.5部、「シリコーンL−3601」(日本ユニカー
社製、整泡剤)1.5部、水4部、「DABCO NC
−IM」(三共エアプロダクツ社製アミン触媒、1−イ
ソブチル−2−メチルイミダゾール)0.4部、および
「DABCO 33LV」(三共エアプロダクツ社製ア
ミン触媒、トリエチレンジアミンの33質量%ジプロピ
レングリコール溶液)0.3部を予め配合して25℃に
温度調節し、この中に25℃に温度調節した「CE−7
29」(日本ポリウレタン工業製、粗製MDI/TDI
混合物)51部を加えて、ホモディスパー(特殊機化製
撹拌機)を用い、3000rpmで10秒撹拌後、60
℃に温度調節した300mm×300mm×50(高
さ)mmのモールドに注入し、キュアーの後脱型し、軟
質ポリウレタンフォームを得た。
【0059】実施例2 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリオー
ル(A−2)70部とポリエーテルポリオール(B−
1)30部との混合物を用い、「CE−729」を54
部用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、軟
質ポリウレタンフォームを得た。
【0060】実施例3 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリオー
ル(A−2)70部と重合体ポリオール(B−3)30
部との混合物を用い、「CE−729」を53部用いた
こと以外は、実施例1と同様の操作を行い、軟質ポリウ
レタンフォームを得た。
【0061】実施例4 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリオー
ル(A−2)40部とポリエーテルポリオール(B−
1)40部と重合体ポリオール(B−3)20部との混
合物を用い、「CE−729」を52部用いたこと以外
は、実施例1と同様の操作を行い、軟質ポリウレタンフ
ォームを得た。
【0062】比較例1 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリエー
テルポリオール(B−1)70部とポリエーテルポリオ
ール(B−2)30部との混合物を用いたこと以外は、
実施例1と同様の操作を行い、軟質ポリウレタンフォー
ムを得た。
【0063】比較例2 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリエー
テルポリオール(B−1)100部を用いたこと以外
は、実施例1と同様の操作を行い、軟質ポリウレタンフ
ォームを得た。
【0064】比較例3 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリエー
テルポリオール(B−1)70部と重合体ポリオール
(B−3)30部との混合物を用い、「CE−729」
を50部用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行
い、軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0065】比較例4 (A−1)と(B−1)との混合物に代えて、ポリエー
テルポリオール(B−1)80部と重合体ポリオール
(B−3)20部との混合物を用い、「CE−729」
を50部用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行
い、軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0066】試験例 脱型可能時間の評価は脱型直後にフォーム端部を2kg
/cm2f で圧縮し、変形の発生しない最短時間とし
た。密度、引張強度、引裂強度、切断伸度はJIS K
−6301に準じて測定した。25%ILD、反発弾性
率、圧縮永久歪はJIS K−6382に準じて測定し
た。通気性はダウ式フローメーター法(試験片5cm×
5cm×2.5cm)にて測定した。実施例1〜4の脱
型可能時間およびフォーム物性測定結果を表1に、比較
例1〜4の脱型可能時間およびフォーム物性測定結果を
表2に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】表1および表2から明らかなように、実施
例1〜4のポリオールを用いると脱型時間を大幅に短縮
できかつ、通気性も高く反発弾性率や圧縮永久歪の良好
な軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の軟質ポリウレタンフォームの製
造法を用いることにより、反発弾性率や圧縮永久歪など
のフォーム物性を損なうことなく、従来の成形サイクル
を大幅に短縮することができる。上記効果を奏すること
から、本発明の方法により得られる軟質ポリウレタンフ
ォームは、シートクッション、シートバック、ヘッドレ
スト、アームレストなどの自動車部品材、家具材として
極めて有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるポリエーテ
    ルポリオール(a)の、k個の末端−OH基の少なくと
    も1個が下記一般式(2)で表される基に置換されてな
    る変性ポリエーテルポリオール(A)からなるポリウレ
    タンフォーム製造用ポリオール。 R[(AO)nA−OH]k (1) 【化1】 [式中、Rは炭素数20以下のk個の活性水素を有する
    ポリオールもしくはアミンから活性水素を除いた残基、
    Aは炭素数2〜4の1種以上のアルキレン基、kは2〜
    8の整数、mは1以上の整数、nは15〜70の整数で
    k個のnは同じでも異なっていてもよい。]
  2. 【請求項2】 (a)の末端1級水酸基化率が40%以
    上である請求項1記載のポリウレタンフォーム製造用ポ
    リオール。
  3. 【請求項3】 (a)の末端−A−OH基が、−CH2
    CH2OH基および/ ム製造用ポリオール。
  4. 【請求項4】 さらに数平均分子量が1000〜200
    00の(A)以外のポリエーテルポリオール(B)を含
    有する請求項1〜3のいずれか記載のポリウレタンフォ
    ーム製造用ポリオール。
  5. 【請求項5】 ポリエーテルポリオールとポリイソシア
    ネート(C)とを反応させる軟質ポリウレタンフォーム
    の製造法において、請求項1〜4のいずれか記載のポリ
    ウレタンフォーム製造用ポリオールを使用することを特
    徴とする製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010095708A (ja) * 2008-09-22 2010-04-30 Sanyo Chem Ind Ltd ポリエーテル化合物の製造方法
CN104529222A (zh) * 2014-12-22 2015-04-22 西南科技大学 一种缓凝型水泥助磨剂及其制备方法

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