JP2002037717A - ヘアリンス組成物 - Google Patents

ヘアリンス組成物

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JP2002037717A
JP2002037717A JP2000223212A JP2000223212A JP2002037717A JP 2002037717 A JP2002037717 A JP 2002037717A JP 2000223212 A JP2000223212 A JP 2000223212A JP 2000223212 A JP2000223212 A JP 2000223212A JP 2002037717 A JP2002037717 A JP 2002037717A
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Japan
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group
hair
carbon atoms
acid
weight
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JP2000223212A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hara
匡 原
Nariyoshi Shirasaki
斉美 白崎
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NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 髪質によらず使用時の指通りおよび乾燥後の
櫛通りが良好であり、柔軟性に優れるばかりでなく髪に
適度なこし、艶を付与するとともにセット性を良好に
し、さらに経時安定性の良好なヘアリンス組成物を提供
する。 【解決手段】 a.特定の第4級アンモニウム塩もしく
はアミン塩0.1〜25重量%、b.シリコーンペンダ
ントを有するポリオキシアルキレンエーテル化合物0.
1〜15重量%を含有するヘアリンス組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘアリンス組成物に
関し、さらに詳しくは髪質によらず使用時の指通りおよ
び乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優れるばかり
でなく髪に適度なこし、艶を付与するとともにセット性
を良好にし、さらに経時安定性の良好なヘアリンス組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からヘアリンスやヘアトリ−トメン
ト等においては毛髪に対するコンディショニング性(使
用時の指通り、なめらかさ、柔軟性、しっとり感、乾燥
後の髪のつやおよび櫛通り)を付与するためにアルキル
トリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチル
アンモニウムクロリド等のカチオン性界面活性剤が使用
されてきた(特開昭56−169610号公報および特
開昭56−169616号公報)。更に疎水基にアルケ
ニル基中の不飽和結合中にトランス異性体を含有するカ
チオン性界面活性剤が使用されている(特開平1−93
514号公報)。しかし、このトランス異性体を含有す
るカチオン性界面活性剤のみでは、毛髪に対して柔軟性
としっとり感を付与できるが、髪の仕上り感が重くなっ
てしまうという問題があった。また、疎水基に特徴のあ
る構造をもつステアロイルコリンクロリド、タロイルコ
リンクロリド等に代表されるN−アシルオキシ−2−エ
チル、N,N−ジヒドロキシ−2−エチル、N−メチル
アンモニウムクロリド等のモノエステル型カチオン性界
面活性剤も使用されている(特開昭57−109709
号公報)。しかし、モノエステル型カチオン性界面活性
剤に代表されるカチオン性界面活性剤では柔軟性が出す
ぎて柔らかい髪質は逆に猫毛になり、髪にこしがなくな
ってしまうという問題があった。一方、近年では特に髪
の仕上がり感を軽くすることが好まれており、ジメチル
ポリシロキサン、エ−テル変性ジメチルポリシロキサン
等の各種シリコ−ン誘導体が使用されている(特開平0
7−258043号公報)が、これらのシリコ−ン誘導
体は一般的に水不溶性であることからヘアーリンス組成
物の経時安定性に悪影響を与えるだけでなく、さらに帯
電防止効果が弱く髪の毛がまとまり難くなるという欠点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決し、髪質によらず使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通
りが良好であり、柔軟性に優れるばかりでなく髪に適度
なこし、艶を付与するとともにセット性を良好にし、さ
らに経時安定性の良好なヘアリンス組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、a.
式(1)で示される第4級アンモニウム塩もしくはアミ
ン塩0.1〜25重量%、b.式(2)および式(4)
で示される化合物を反応させることにより得られるポリ
オキシアルキレンエーテル化合物0.1〜15重量%を
含有するヘアリンス組成物である。
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1COは炭素数8〜24のアシ
ル基、そのうち二重結合を有する割合が20〜95重量
%、かつ二重結合中のトランス異性体の割合が30〜7
0モル%である。Yは炭素数2〜3のポリオキシアルキ
レン基、R2はR1COY、炭素数1〜3のアルキル基、
ヒドロキシアルキル基、水素原子またはベンジル基であ
る。R3は炭素数1〜3のアルキル基またはベンジル
基、Xはハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫
酸基である。) Z{O(AO)h(DO)i4k (2) (式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、
4は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基または炭
素数8〜24のアシル基、AOは炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基、DOは式(3)で示される基である。A
OおよびDOは、ブロック状でもランダム状に付加して
いてもよい。hは1〜75、iは1〜3、kは2〜8、
h×kは5〜150、i×kは2〜8である。)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R5は炭素数3〜4のアルケニル
基である。)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R6、R7、R8およびR9は水素原
子、メチル基、フェニル基であり、いずれか1つは水素
原子である。uおよびwはそれぞれくり返し単位数であ
り、uとwの合計は2〜800である。)
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いる式(1)で示され
る第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩のR1COは
炭素数8〜24のアシル基であり、そのうち二重結合を
有するアシル基の割合は20〜95重量%であり、かつ
二重結合中のトランス異性体の割合は30〜70モル%
である。
【0012】炭素数8〜24のアシル基としては、カプ
ロレイン酸、リンデル酸、ミリストレイン酸、パルミト
レイン酸、エライジン酸、エイコセン酸、エルシン酸、
セラコレン酸、オレオステアリン酸等の不飽和脂肪酸由
来のアシル基を主に含み、さらにカプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸などの飽和脂肪酸由来のアシル基を含
む。また牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パ−ム油脂肪
酸、硬化パ−ム油脂肪酸、パ−ム核油脂肪酸、硬化パ−
ム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、硬化大豆油脂肪酸、ヒマ
ワリ油脂肪酸、硬化ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、
硬化綿実油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、硬化サフラワ
ー油脂肪酸、菜種油脂肪酸、硬化菜種油脂肪酸、トウモ
ロコシ油脂肪酸、硬化トウモロコシ油脂肪酸、ゴマ油脂
肪酸、硬化ゴマ油脂肪酸等の油脂脂肪酸由来のアシル基
に前述の不飽和脂肪酸由来のアシル基を含めてもよい。
また必要に応じオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、
アラキドン酸などのアシル基を加熱などにより化学変性
を行いトランス体の割合を増やして用いてもよい。また
これらのアシル基をもつ化合物を1種または2種以上使
用してもよい。R1COの炭素数が8より小さいと使用
時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが悪くなり、炭素数が
24より大きい原料は入手困難である。
【0013】R1COのうち二重結合を有するアシル基
の割合は20〜95重量%であり、好ましくは30〜8
5重量%である。二重結合の割合が20重量%未満では
使用時の指通りおよび乾燥後の髪の櫛通りが不足し、9
5重量%より多い化合物は二重結合部による酸化反応が
起こりやすくなり、ヘアーリンス組成物の経時安定性が
悪くなる。さらに二重結合中のトランス異性体の割合は
30〜70モル%であり、好ましくは40〜60モル%
である。30モル%未満では乾燥後の髪の柔軟性が不足
し、70モル%より多い場合は油性が強くなりすぎてし
まい、ヘアーリンス組成物の経時安定性が悪くなる。
【0014】Yは炭素数2〜3のポリオキシアルキレン
基を示し、好ましくはオキシエチレン基1〜4モル付加
体、オキシプロピレン基1〜4モル付加体である。より
好ましくはオキシエチレン基1モル付加体である。
【0015】R2はR1COY、炭素数1〜3のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、水素原子またはベンジル基
を示す。炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げら
れ、ヒドロキシアルキル基としてはヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒド
ロキシイソプロピル基等が挙げられる。R2として、好
ましくはR1COY、メチル基、エチル基、ヒドロキシ
メチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基
またはヒドロキシイソプロピル基である。
【0016】R3は炭素数1〜3のアルキル基またはベ
ンジル基を示し、炭素数1〜3のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が
挙げられる。R3として好ましくはメチル基またはエチ
ル基である。
【0017】Xはハロゲン原子または炭素数1〜2のア
ルキル硫酸基を示す。ハロゲン原子としてはフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。また、炭素数1〜2
のアルキル硫酸基としてはメチル硫酸基、エチル硫酸基
が挙げられる。Xとして好ましくは塩素またはメチル硫
酸基である。
【0018】式(1)で示される第4級アンモニウム塩
もしくはアミン塩は公知の方法で製造することができ
る。好ましくはアルカノールアミンの脂肪酸エステルを
塩化メチルまたはジメチル硫酸とともに反応することに
よって得られる。
【0019】a.成分は組成物全量中に0.1〜25重
量%であり、好ましくは0.3〜20重量%、さらに好
ましくは0.7〜15重量%である。0.1重量%未満
では使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが悪くなるば
かりでなく、髪の柔軟性、こしや艶を与えることができ
ない。また25重量%を超えると経時安定性が悪くな
る。
【0020】本発明に用いる式(2)で示される化合物
において、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基
である。2〜8個の水酸基を有する化合物としては、例
えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ジブチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ジテトラメチレングリコール、ドデシレング
リコール、オクタデシレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、スチレングリコール、グリセリン、ジグリセ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−ペンタントリオール、エリスリトー
ル、ペンタエリスルトール、ジペンタエリスリトール、
ソルビトール、ソルビタン、ソルバイド、ソルビトール
−グリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キ
シリトール、マンニトールなどの多価アルコール;カテ
コール、レゾルシン、ヒドロキノン、フロログルシンな
どの多価フェノール;キシロース、アラビノース、リボ
ース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラク
トース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マル
トース、イソマルトース、トレハロース、シュクロース
等の糖類;さらにこれらの化合物が持つ水酸基の一部を
エステル化またはエーテル化した化合物等が挙げられ
る。好ましくはエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール
またはグリセリンである。
【0021】R4は水素原子、炭素数1〜24の炭化水
素基または炭素数8〜24のアシル基を示し、好ましく
は炭素数1〜22のアルキル基である。炭素数1〜24
の炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、イソヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシ
ル基、イソオクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル
基、ドコシル基、テトラコシル基等の脂肪族飽和炭化水
素基、オレイル基等の脂肪族不飽和炭化水素基、シクロ
ヘキシル基等の脂環式炭化水素基、ベンジル基、クレジ
ル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、オクチ
ルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル基
等の芳香族炭化水素基等が挙げられる。これらを1種ま
たは2種以上使用することができる。
【0022】炭素数8〜24のアシル基としてはカプリ
ル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン
酸、ベヘン酸、リグノセリン酸などの飽和脂肪酸由来の
アシル基、カプロレイン酸、リンデル酸、ミリストレイ
ン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、
エイコセン酸、エルシン酸、セラコレン酸、オレオステ
アリン酸などの不飽和脂肪酸由来のアシル基が挙げられ
る。また牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パ−ム油脂肪
酸、硬化パ−ム油脂肪酸、パ−ム核油脂肪酸、硬化パ−
ム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、硬化大豆油脂肪酸、ヒマ
ワリ油脂肪酸、硬化ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、
硬化綿実油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、硬化サフラワ
ー油脂肪酸、菜種油脂肪酸、硬化菜種油脂肪酸、トウモ
ロコシ油脂肪酸、硬化トウモロコシ油脂肪酸、ゴマ油脂
肪酸、硬化ゴマ油脂肪酸等の油脂脂肪酸由来のアシル基
に前述の不飽和脂肪酸由来のアシル基を用いてもよい。
またこれらの1種または2種以上を使用することができ
る。好ましくは炭素数8〜22のアシル基である。
【0023】AOは炭素数2〜4の1種または2種以上
のオキシアルキレン基を示し、好ましくはオキシエチレ
ン基、オキシプロピレン基またはオキシブチレン基であ
る。これらはいずれも各エポキシ化合物を付加して得ら
れる。2種以上用いる場合には、ブロック状に付加して
いても、ランダム状に付加していても良い。好ましくは
ランダム状付加体である。
【0024】DOは式(3)で示される1種または2種
以上の基であり、R5は炭素数3〜4のアルケニル基で
あり、アリル基またはメタリル基が挙げられる。DOを
2種以上用いる場合には、ブロック状に付加していて
も、ランダム状に付加していても良い。DOはグリシド
ールをAOとともに混合付加した後得られた化合物の末
端の水酸基をアルケニルエーテル化するか、アリル基の
場合、アリルグリシジルエーテルをAOとともに混合付
加して得ても良い。
【0025】hは炭素数2〜4のオキシアルキレン基の
平均付加モル数であり、1〜75、好ましくは5〜50
である。iは式(3)で示される基の平均付加モル数で
1〜3であり、好ましくは1である。kは2〜8であ
り、好ましくは2〜6である。8より大きくなるとべた
つきの原因となる。h×kは5〜150であり、好まし
くは10〜100である。150より値が大きくなると
やはりb.化合物として粘度が高くなりすぎ製造困難と
なる。5未満ではセット性が不十分となり、その結果、
指通り、櫛通りが悪くなる。i×kは2〜8であり、好
ましくは2〜6である。8より大きくなると、粘度が高
くなりすぎて、柔軟性が失われる。
【0026】式(4)においてR6、R7、R8およびR9
は水素原子、メチル基またはフェニル基であり、いずれ
か1つは水素原子である。好ましくはR7が水素原子
で、他はメチル基である。uおよびwはくり返し単位数
であり、uとwの合計は2〜800であり、好ましくは
10〜500である。合計が800より大きくなると、
化合物の粘度が高くなりすぎて、式(2)で示される化
合物との反応が困難となる。
【0027】式(2)と式(4)で示される化合物を反
応させる方法は、塩化白金を触媒としてアルケニル基に
シリコーン骨格中の水酸基を反応させる方法でよい。
【0028】b.成分である式(2)および式(4)で
示される化合物を反応させることにより得られるポリオ
キシアルキレンエーテル化合物は組成物全量中に0.1
〜15重量%であり、好ましくは0.2〜12重量%、
さらに好ましくは0.5〜9重量%である。0.1%重
量未満ではセット性が不足であり、15重量%を超える
と経時安定性が悪くなる。
【0029】本発明のヘアリンス組成物には通常ヘアリ
ンスで使われるアルコール等の可溶化成分、水溶性カチ
オン性高分子等を添加することができる。可溶化成分で
あるアルコ−ルとしては例えば、オクチルアルコ−ル、
デシルアルコ−ル、ドデシルアルコ−ル、テトラデシルア
ルコ−ル、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアル
コ−ル、オクタデセニルアルコ−ル、ドコシルアルコ−
ル等が挙げられる。カチオン性高分子としては例えば、
ポリエチレンイミン、テトラエチルペンタミンとエピク
ロルヒドリンの水溶性カチオン性高分子、カチオン性セ
ルロース誘導体、カチオン性デンプン、ジアリル4級ア
ンモニウム塩またはジアリル4級アンモニウム塩とアク
リルアミドの共重合物、ポリグリコールとポリアミン縮
合物、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩
またはメタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩
とポリビニルピロリドンの共重合物、その他カチオン性
ビニル重合体が挙げられる。具体的な商品名としてはポ
リマーIR(UCC社製)、マーコート100、マーコ
ート550(ケーアイケミカル社製)がある。
【0030】本発明のヘアリンス組成物においては、通
常使用される成分や添加剤を配合することが可能であ
る。すなわち、高級脂肪酸モノグリセリド、ポリオキシ
エチレンモノステアレ−ト、アルキルアミンオキシド等
のノニオン性界面活性剤、パルミチン酸イソプロピル、
流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、ホホバ油、オ
リ−ブ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、レシチン、ポリエチ
レングリコ−ルの脂肪酸エステル等の油性成分、グリセ
リン、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、
1,3−ブチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル
等の保湿剤、ココイルアミドプロピルベタイン等の両性
界面活性剤、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド誘
導体、第四級窒素含有セルロースエーテル誘導体、第四
級窒素含有グァーガム誘導体、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、カルボキ
シメチルセルロ−ス、カルボキシビニルポリマ−等の水
溶性ポリマ−、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲ
ン誘導体、加水分解ケラチン、加水分解ケラチン誘導
体、加水分解シルク、加水分解シルク誘導体、加水分解
コンキオリン、加水分解コンキオリン誘導体、加水分解
カゼイン、加水分解カゼイン誘導体、大豆蛋白加水分解
物、加水分解小麦等に代表される蛋白質誘導体、殺菌
剤、キレ−ト剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、動植物由
来の天然エキス、色素、香料等を含むことができる。
【0031】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。
【0032】製造例1 攪拌装置、圧力計、温度計および窒素吹き込み管のつい
たオートクレーブ反応装置に、メタノール160gおよ
び水酸化カリウム10gを加え、窒素で置換の後、加温
し100℃であらかじめ計量したアリルグリシジルエー
テル627g、エチレンオキシド2,222gおよびプ
ロピレンオキシド325.4gを滴下層より8時間かけ
て圧入した。その後1時間反応を続けた後、塩酸にて中
和し、95〜105℃、0.004MPa以下で3時間
脱水処理を行った。その後75〜85℃に降温しキョー
ワード#300およびキョーワード#700(協和化学
(株)製品)を添加し、同温度で0.004MPa、1
時間処理をした後、濾過を行い中間化合物を得た。得ら
れた中間化合物を分析したところ不飽和度1.49ミリ
当量/g、水酸基価89.1mgKOH/gであった。
攪拌装置、還流管、温度計および窒素吹き込み管のつい
た4つ口フラスコに、中間化合物31.48gおよびト
ルエン70g塩化白金酸(H2PtCl6・6H 2O)の
2%2−プロパノール溶液0.35gを仕込み、その後
70〜90℃に昇温してシリリジン基片末端ポリジメチ
ルシロキサン267.3gを同温度で2時間かけて滴下
し、更に3時間反応させた。反応終了は混合物のIRス
ペクトルを測定しSi−H吸収(2150cm-1)が消
失したことを確認した。その後、110〜120℃に昇
温して同温度で0.004MPa、3時間かけて溶剤を
除去し化合物b−1を得た。得られた化合物を分析した
ところ水酸基価12.3mgKOH/gであった。
【0033】製造例2〜10 製造例1と同様の方法で反応を行い、化合物b−2〜b
−10を作製した。詳細を表4に示す。a成分である第
4級アンモニウム塩およびアミン塩を表2〜3に示す。
原料である脂肪酸の組成を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】1)Ca:bはa:炭素数、b:不飽和結合
数を示す。各脂肪酸中のアルキル組成は、ガスクロマト
グラフィー(GC−14B:(株)島津製作所製)を用
いて測定を行った。 2)NAA−173K(日本油脂(株)製) 3)13C−NMRスペクトル中の27ppm(Cis
体)、32.5ppm(Trans体)のピークから算
出した。
【0036】
【表2】
【0037】1)化合物8のR1COYは2個のうち1
個はCH3である。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】1)EO:オキシエチレン基、PO:オキ
シプロピレン基、/:はランダム状付加を示す。 実施例1〜11および比較例1〜10
【0041】ヘアリンスおよびヘアトリートメントを表
6〜7に示した配合例のもと調整し、下記の方法により
評価を行なった。ただし、表5に示す10成分を共通添
加成分として使用した。結果を表6〜7に示す。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】1)UCC社製 2)ブロモイスWK−Q 成和化成株式会社製
【0045】
【表7】
【0046】1)UCC社製 2)ブロモイスWK−Q 成和化成株式会社製
【0047】(1)使用時の指通り 20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表
6〜7に示す組成を持つ試料5gを塗布し、すすいだ時
の指通りについて下記のように判定し、20名の平均値
を求めて、平均値2.0点以上を使用時の指通りの良好
な組成物と評価した。 3点:指通りがスムースで髪が引っかからないと感じた
場合。 2点:指通りがスムースであると感じた場合。 1点:髪が指に引っかかると感じた場合。 0点:指通りが非常に悪いと感じた場合。
【0048】(2)乾燥後の櫛通り 20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に、
表6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥し
た後の櫛通りについて下記のように判定し、20名の平
均値を求めて、平均値2.0点以上を乾燥後の櫛通りの
良好な組成物であると評価した。 3点:髪にきしみ感がなく、櫛通りがスムースであると
感じた場合。 2点:髪にきしみ感が感じられない場合。 1点:髪がやや櫛に引っかかると感じた場合。 0点:櫛通りが非常に悪いと感じた場合。
【0049】(3)乾燥後の髪の柔軟性 20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表
6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した
後の髪の柔軟性について下記のように判定し、20名の
平均値を求めて、平均値1.5点以上を乾燥後の髪に柔
軟性のある組成物であると評価した。 2点:髪に柔軟性があり、なめらかであると感じた場
合。 1点:髪にやや柔軟性があると感じた場合。 0点:髪に柔軟性がないと感じた場合。
【0050】(4)乾燥後の髪のこし 20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表
6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した
後の髪のこしについて下記のように判定し、20名の平
均値を求めて、平均値1.5点以上を乾燥後の髪にこし
のある組成物であると評価した。 2点:髪のこしに優れていると感じた場合。 1点:髪のこしがややあると感じた場合。 0点:髪のこしがないと感じた場合。
【0051】(5)乾燥後の髪の仕上がり感 20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表
6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した
後の髪の仕上がり感について下記のように判定し、20
名の平均値を求めて、平均値2.0点以上を乾燥後の髪
に仕上がり感のある組成物であると評価した。 3点:髪が軽い仕上がり感になると感じた場合。 2点:髪がやや軽い仕上がり感になると感じた場合。 1点:髪の仕上がりが軽いとも重いとも感じられない場
合 0点:髪が重い仕上がり感になると感じた場合。
【0052】(6)経時安定性 試料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃および4
5℃で1ヶ月保存し、その外観を観察して、下に示す3
段階で評価した。 ○:安定性良好(外観の変化がない。) △:安定性やや不良(若干凝固もしくは分離する。また
は若干着色を生じる。) ×:安定性不良(凝固状態もしくは分離する。または着
色が著しい。)
【0053】実施例1〜11より、本発明の成分を用い
たヘアリンス組成物はいずれも髪質によらず、使用時の
指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優
れ、なめらかであるとともに髪に適度な仕上がり感を与
え、経時安定性も優れていた。
【0054】一方、比較例1〜10では十分な性能が得
られていない。比較例1ではエステル(R1COY)が
本発明の範囲より少なく乾燥後の髪のこしが不足してい
る。比較例2では二重結合の割合が本発明の範囲より少
なく使用時の指通り、乾燥後の櫛通り、さらには乾燥後
の髪の柔軟性が不足している。比較例3では、トランス
異性体の割合が本発明の範囲より少なく乾燥後の髪の柔
軟性、さらには乾燥後の髪の仕上がり感が不足してい
る。比較例4ではb.成分中のAOの付加モル数が本発
明の範囲より少なく、使用時の指通り、乾燥後の櫛通
り、乾燥後の髪のこし、さらには経時安定性も悪くなっ
ている。比較例5ではb.成分中のAOの付加モル数が
本発明の範囲より多くなりすぎて乾燥後の髪の柔軟性、
乾燥後の髪の仕上がり感、経時安定性が悪くなってい
る。比較例6ではDO成分が本発明の範囲より多くなっ
ており、使用時の指通り、乾燥後の髪の柔軟性、乾燥後
の髪の仕上がり感、経時安定性が悪くなっている。比較
例7ではa.成分が本発明の範囲より少なく配合されて
おり、使用時の指通り、乾燥後の櫛通り、乾燥後の髪の
柔軟性、乾燥後の髪のこしが悪くなっている。比較例8
ではa.成分中が本発明の範囲より多くなっており、経
時安定性が悪くなっている。比較例9ではb.成分が本
発明の範囲より少なく配合されており乾燥後の髪の柔軟
性が悪くなっている。比較例10ではb.成分が本発明
の範囲より多く配合されており、経時安定性が悪くなっ
ている。
【0055】
【発明の効果】本発明のヘアリンス組成物は、髪質によ
らず、使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であ
り、柔軟性に優れ、なめらかであるとともに髪に適度な
仕上がり感を与え、髪に艶を付与するとともに経時安定
性に優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.式(1)で示される第4級アンモニ
    ウム塩もしくはアミン塩0.1〜25重量%、b.式
    (2)および式(4)で示される化合物を反応させるこ
    とにより得られるポリオキシアルキレンエーテル化合物
    0.1〜15重量%を含有するヘアリンス組成物。 【化1】 (式中、R1COは炭素数8〜24のアシル基、そのう
    ち二重結合を有する割合が20〜95重量%、かつ二重
    結合中のトランス異性体の割合が30〜70モル%であ
    る。Yは炭素数2〜3のポリオキシアルキレン基、R2
    はR1COY、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ
    アルキル基、水素原子またはベンジル基である。R3
    炭素数1〜3のアルキル基またはベンジル基であり、X
    はハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基で
    ある。) Z{O(AO)h(DO)i4k (2) (式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、
    4は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基または炭
    素数8〜24のアシル基、AOは炭素数2〜4のオキシ
    アルキレン基、DOは式(3)で示される基である。A
    OおよびDOは、ブロック状でもランダム状に付加して
    いてもよい。hは1〜75、iは1〜3、kは2〜8、
    h×kは5〜150、i×kは2〜8である。) 【化2】 (式中、R5は炭素数3〜4のアルケニル基である。) 【化3】 (式中、R6、R7、R8およびR9は水素原子、メチル
    基、フェニル基であり、いずれか1つは水素原子であ
    る。uおよびwはそれぞれくり返し単位数であり、uと
    wの合計は2〜800である。)
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