JP2002035686A - 耐候性鋼の防食方法 - Google Patents

耐候性鋼の防食方法

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JP2002035686A
JP2002035686A JP2000221778A JP2000221778A JP2002035686A JP 2002035686 A JP2002035686 A JP 2002035686A JP 2000221778 A JP2000221778 A JP 2000221778A JP 2000221778 A JP2000221778 A JP 2000221778A JP 2002035686 A JP2002035686 A JP 2002035686A
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Hironari Tanabe
弘往 田辺
Toru Taki
徹 多記
Yoshinori Nagai
昌憲 永井
Goji Matsumoto
剛司 松本
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Dai Nippon Toryo KK
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Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防錆性及び耐候性を長期間維持し、任意の着
色を可能にした省工程の耐候性鋼の防食方法を提供す
る。 【解決手段】 着色塗料として、フッ素樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルシリコーン樹脂及び
湿気硬化型ウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種の
バインダー樹脂と、無公害防錆顔料とを配合する。着色
塗料から形成する塗膜の促進耐候性試験サンシャインウ
ェザーメーター照射300時間後の光沢保持率は80%
以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性鋼の新規な
塗装方法に関し、更に詳しくは、耐候性鋼の流れ錆(赤
錆)を防止し、環境に調和した様々な着色の付与を可能
にし、更に省工程で、長期耐候性、防錆性を付与する耐
候性鋼の防食方法に関する。また、本発明は、そのよう
な防食方法に使用される着色塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼構造物は、そのコストが安いと
いうこともあって、炭素鋼を使用する場合が多い。しか
しながら、炭素鋼は、空気中の水分(降雨、湿気等)や
酸素が鋼材表面に接触して、短期間で赤錆が発生する。
この赤錆発生を防止する方法としては、塗料を塗装する
方法が一般的である。この方法は、塗装の塗替を極力減
らすため、耐久性の良好な塗装を施すことが一般的であ
る。例えば、無機ジンクリッチペイント塗装→エポキシ
樹脂塗料ミストコート→エポキシ樹脂塗料下塗塗装(2
回)→エポキシ樹脂塗料中塗塗装→ポリウレタン樹脂塗
料上塗塗装は、耐久性15年以上有する代表的な鋼材の
塗装システムである。この塗装システムは、環境と調和
した色彩を付与した美観及び長期の防錆性が維持できる
長所があるが、一方でこの塗装システムは、膜厚が厚
く、更に6回塗りが必要なので、完成までに時間とコス
トがかかる。そこで、最近では鋼構造物に耐食性の良い
耐候性鋼を使用する場合が増加してきている。
【0003】耐候性鋼は、一般的にP、Cu、Cr、N
i等の元素を添加した低合金鋼である。この鋼材は屋外
に於て十数年で腐食に対して保護作用のある錆(以下、
「保護錆」という。)を形成し、以後防錆処理作業を不
要とする、いわゆるメンテナンスフリーになるといった
特徴を有している。この腐食に対して保護作用のある錆
とはいわゆる錆をもって錆を制すものであって、結晶水
を多量に含む無定型オキシ水酸化鉄が主体であり、これ
が緻密で密着性の良い保護錆の形成に寄与するものと考
えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐候性
鋼の鋼材を無処理のままで使用すると、保護錆が形成さ
れるまでの期間中に、赤錆や黄錆等の浮き錆や流れ錆を
生じてしまい、外見的又は審美的に好ましくないばかり
でなく、周囲環境の汚染原因にもなると云う問題点を有
していた。また、従来例において、耐候性鋼の表面に保
護錆を得るための塗装による表面処理法があるが、それ
でも保護錆が形成されるまでに数年間の長い期間を要
し、この間に塗膜自体の白化、ふくれ、剥離といった問
題点を引き起こしている。また、発生した錆を目立たな
くするため色調はさび色に統一されており、炭素鋼への
塗装のように環境と調和した様々な色彩を付与する配慮
が全くなされていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、耐候性鋼表面に、耐
候性の良好なバインダー樹脂と、無公害防錆顔料と、着
色剤とを含む塗料を塗装することで、防錆性、耐候性を
長期維持し、更に任意の着色を可能にした、省工程の耐
候性鋼の防食方法を完成したものである。即ち、本発明
は、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ア
クリルシリコーン樹脂及び湿気硬化型ウレタン樹脂から
選ばれる少なくとも1種のバインダー樹脂と、無公害防
錆顔料とを含有し、かつ、促進耐候性試験サンシャイン
ウェザーメーター照射300時間後の光沢保持率が80
%以上の塗膜を形成する着色塗料を、耐候性鋼表面に塗
装する耐候性鋼の防食方法に関する。また、本発明は、
耐候性鋼の防食用の着色塗料であって、フッ素樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルシリコーン樹
脂及び湿気硬化型ウレタン樹脂から選ばれる少なくとも
1種のバインダー樹脂と、無公害防錆顔料とを含有し、
かつ、促進耐候性試験サンシャインウェザーメーター照
射300時間後の光沢保持率が80%以上の塗膜を形成
する塗料に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いる耐候性鋼は、SPA材、SMA材
と言われ、JISに規定されているものであり、錆等が
付着している場合は、前処理としてブラストや酸洗を行
なったものが望ましい。
【0007】次に、本発明で使用する塗料について説明
する。本発明の塗料は、省工程のため1コートフィニッ
シュタイプが望ましく、しかも長期の防錆性、耐候性を
有し、更に希望に合致した任意の着色ができることであ
る。従って、本発明で使用する塗料は、バインダー樹
脂、無公害防錆顔料、着色剤及び必要に応じて配合され
るバインダー樹脂用の硬化剤、硬化促進剤や、シランカ
ツプリング剤、溶媒、中和剤、更には分散剤、紫外線吸
収剤、抗菌剤などの各種添加剤から構成される。塗料の
形態は、溶剤系や、水系、無溶剤系を問わない。
【0008】塗料を構成する結合剤であるバインダー樹
脂は、耐候性の良好な樹脂を使用することが必要であ
る。即ち、促進耐候性試験サンシャインウェザーメータ
ー照射300時間後の光沢保持率が80%以上、好まし
くは90%以上維持する塗膜を形成する樹脂である。光
沢保持率が80%未満であると、塗膜に白化、フクレ、
剥離等が生じやすくなるので好ましくない。なお、本発
明でいう、促進耐候性試験サンシャインウェザーメータ
ーとは、JIS K5400で規定されるサンシャインカー
ボンアーク灯式の、実際の屋外暴露と相関のある促進耐
候性試験機であり、光沢保持率とは、JIS K5400で
規定される60度鏡面光沢度から下記の式で計算され
た、光沢の残存の程度をいう。
【0009】光沢保持率=A×100/B(%) ここで、Aは、サンシャインウェザーメーター照射30
0時間後の光沢である。また、Bは、初期光沢である。
このような耐候性の良好なバインダー樹脂の具体例とし
ては、フッ素樹脂や、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリルシリコーン樹脂、湿気硬化型ウレタン樹脂
等が挙げられる。また、これらの樹脂には、必要に応じ
て硬化剤や硬化促進剤を併用してもよい。これら樹脂
は、前述の光沢保持率を有する塗膜を形成するものであ
れば、従来から常温硬化型塗料に通常使用されている公
知の樹脂が特に制限なく利用可能である。
【0010】具体的には、フッ素樹脂は、例えば、フル
オロオレフィンに基づく含フッ素共重合体に、水酸基
や、カルボン酸基、アミノ基、シリル基等の硬化反応性
部位を含有させた樹脂であり、該樹脂は、例えば、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等に代表されるポリイソシアネート硬化剤や、ジブ
チルチンジラウレート、テトラプロピルチタネート、オ
クチル酸コバルト等に代表される硬化促進剤を必要に応
じて併用される。このような樹脂としては、例えば、特
開昭57−34107号、特開昭63−196644
号、特開平1−247448号、特開平2−75611
号、特開平3−231906号、特開平11−7154
6号等の各種公報に記載されている。
【0011】アクリル樹脂は、従来から通常使用されて
いるアクリル系単量体混合物からなる共重合体に、水酸
基や、カルボン酸基、アミノ基、エポキシ基等の硬化反
応性部位を含有した樹脂であり、該樹脂は、前述の硬化
剤や硬化促進剤を必要に応じて併用して使用される。ア
クリルシリコーン樹脂は、前述のアクリル樹脂に、硬化
反応性部位としてシリル基を含有させる以外は、アクリ
ル樹脂と同様である。ポリエステル樹脂は、従来から通
常使用されているオイルフリーポリエステル樹脂及びア
ルキド樹脂のいずれをも包含するものであり、フタル酸
や、コハク酸、トリメリット酸等の多塩基酸成分と、エ
チレングリコールや、プロピレングリコール、トリメチ
ロールプロパン等のポリオール成分を縮合重合させて得
られる樹脂、もしくは、その油変性樹脂であり、該樹脂
は、前述の硬化剤や硬化促進剤を必要に応じて併用して
使用される。
【0012】湿気硬化型ウレタン樹脂は、水酸基を有す
るフッ素樹脂や、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、キ
シレン樹脂等のポリオール樹脂と、過剰量のポリイソシ
アネートとの混合物、もしくは両者の反応物であり、遊
離のイソシアネート基を有し、空気中の水分と反応して
ウレア結合、ビュレット結合などを形成し、高分子化し
て硬化する樹脂である。こらの樹脂の水酸基価は、例え
ば、20〜500mgKOH/g、好ましくは、50〜
300mgKOH/gが適当である。
【0013】また、本発明においては、これらバインダ
ー樹脂とともに、得られる塗膜の密着性を向上させるた
めに、ビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂を併用
するのが好ましい。該エポキシ樹脂としては、ビスフェ
ノールA型や、ビスフェノールF型、ビスフェノールA
D型等のエポキシ樹脂、あるいは、これらをウレタン変
性や、塩基性窒素化合物変性、多塩基酸化合物変性、ゴ
ム変性等の変性エポキシ樹脂が、代表的なものとして挙
げられる。エポキシ樹脂は、例えば、エポキシ当量12
0〜5000g/eq、好ましくは、400〜2000
g/eqが好適である。エポキシ樹脂は、前述のバイン
ダー樹脂100質量部に対して、40質量部以下、好ま
しくは5〜30質量部配合するのが適当である。この範
囲内でエポキシ樹脂を使用すると、耐候性を悪くするこ
となく、密着性のよい塗膜が得られるので好ましい。
【0014】塗料を構成する無公害防錆顔料は、クロム
フリー、鉛フリーの防錆顔料であり、具体的には、アル
ミニウム粉末や、亜鉛粉末の他、リン酸アルミニウム
や、リン酸亜鉛、亜リン酸亜鉛、亜リン酸カリウム、亜
リン酸カルシウム、亜リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛
カルシウム、リン酸亜鉛アルミニウム、トリポリリン酸
アルミニウム、モリブデン酸亜鉛、リンモリブデン酸亜
鉛、リンモリブデン酸アルミニウム、モリブデン酸カル
シウム、ハイドロカルマイト等の防錆顔料が代表的なも
のとして挙げられ、これらは一種もしくは二種以上の混
合物として用いられる。これら防錆顔料は、バインダー
樹脂(及び硬化剤)100質量部に対して、1〜80質
量部、好ましくは、5〜60質量部添加するのが良い。
1質量部未満では、防錆性が不充分で、一方、80質量
部を越えると、塗料の安定性が悪くなる傾向にある。な
お、本発明の塗料には、無公害防錆顔料とともに、有機
系防錆剤の併用も可能である。
【0015】このような有機防錆剤としては、例えば、
鋼材表面を不働態化し、電位を均一にする作用のある導
電性ポリアニリン、塗膜と鋼材の密着性を強固にする2
−ベンゾチアゾチオコハク酸や、ジフェニルチオカルバ
ゾン、N,N−ジフェニルエチレンジアミン、S−ジフ
ェニルカルバジド、フェノシアゾリンなどが代表的なも
のとして挙げられる。これら有機防錆剤の添加量は、バ
インダー樹脂(及び硬化剤)100質量部に対して、0
〜40質量部、好ましくは、2〜30質量部添加するの
が良い。更に、本発明で使用される塗料には、バインダ
ー樹脂と、無公害防錆顔料と、耐候性鋼素材とを複合化
し、密着性を向上させるために、シランカップリング剤
を配合するのが好ましい。
【0016】該シランカップリング剤の具体例を挙げる
と、γ−クロロプロピルトリメトキシシランや、ビニル
トリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエト
キシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−ユレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルジメチル、γ−グリシドキシプロピ
ルジメチルエトキシシラン等が代表的なものとして挙げ
られる。シランカップリング剤はバインダー樹脂(及び
硬化剤)100質量部に対して、0.1〜8質量部、好
ましくは、1〜5質量部添加する。0.1質量部未満の
場合、複合化の効果は弱く、一方、8質量部越えると塗
料の安定性が低下する傾向にある。
【0017】本発明で使用される塗料において、要望に
合致した着色を施すための着色顔料としては、具体的に
は、二酸化チタンや、酸化亜鉛等の白色顔料、カーボン
ブラック、黒鉛等の黒色顔料、モリブデートオレンジ、
パーマネントカーミン、キナクリドンレッド等の赤色顔
料、キノフタレンイエロー、パーマネントイエロー等の
黄色顔料、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブ
ルー等の緑、青顔料等の、通常塗料用に使用されている
各色の顔料が代表的なものとして挙げられる。更に、体
質顔料も併用してもよい。着色顔料は、その種類によっ
ても異なるが、バインダー樹脂(及び硬化剤)100重
量部に対して、0.1〜70重量部添加するのが適当で
ある。次に耐候性鋼の塗装方法について述べる。ブラス
ト処理した、あるいは全く処理しない耐候性鋼に対し
て、上記塗料をハケや、スプレー、ローラー等の手段で
乾燥膜厚が、例えば、30〜200μm、好ましくは、
50〜90μmとなるように塗装し、自然乾燥もしくは
100℃以下の温度で強制乾燥させる。
【0018】
【実施例】以下、本発明について、実施例により、更に
詳細に説明する。なお、実施例中「部」、「%」は質量
基準で示す。
【0019】実施例1 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理を施し
た、3×100×300(mm)のJIS G3141に規定さ
れた耐候性鋼(SMA400)の表面に、下記フッ素樹
脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう塗装し、裏面及び
側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、7日間自然乾燥さ
せた。その塗装鋼の耐候性及び防食性評価結果を表1に
示す。 <主剤成分> フッ素樹脂溶液 1) 154.0部 リンモリブデン酸アルミニウム 22.8部 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン 4.9部 ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂溶液 2) 15.0部 二酸化チタン 55.4部 キシレン 61.6部 注1)旭硝子社製商品名「LF936」(樹脂の水酸基価 45mgKOH/g、数平均分子量7000;固形分65%) 注2)油化シェルエポキシ社製商品名「エピコート1001」 (樹脂のエポキシ当量450〜500g/eq;固形分70%) <硬化剤成分> ヘキサメチレンジイソシアネート 19.4部 酢酸ブチル 53.6部
【0020】実施例2 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記アクリル樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう塗装
し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、7日
間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性評価
結果を表1に示す。 <主剤成分> アクリル樹脂溶液 3) 154.0部 モリブデン酸亜鉛 9.9部 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン 4.9部 キナクリドンレッド 30.8部 キシレン 43.1部 注3)大日本インキ化学工業社製商品名「アクリディック55−129」 (樹脂の水酸基価80mgKOH/g、数平均分子量12000; 固形分65%) <硬化剤成分> ヘキサメチレンジイソシアネート 27.7部 酢酸ブチル 75.8部
【0021】実施例3 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記アクリル樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう塗装
し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、7日
間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性評価
結果を表1に示す。 <主剤成分> アクリル樹脂溶液 3) 154.0部 モリブデン酸亜鉛 9.9部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 4.9部 キノフタレンイエロー 30.8部 ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂溶液 2) 15.0部 キシレン 43.1部 <硬化剤成分> ヘキサメチレンジイソシアネート 30.5部 酢酸ブチル 75.8部
【0022】実施例4 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記アクリルシリコーン樹脂塗料を乾燥膜厚60μmにな
るよう塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシー
ルし、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び
防食性評価結果を表1に示す。 <主剤成分> アクリルシリコーン樹脂溶液 4) 200.0部 亜リン酸亜鉛 54.4部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 3.2部 キノフタレンイエロー 40.0部 キシレン 56.0部 注4)日本ユピカ社製商品名「ユピカコートAC3765」 (数平均分子量12000のアルコキシシリル基を含有する アクリル樹脂;固形分50%) <硬化剤成分> ジブチルチンジラウリレート 12.8部 キシレン 80.0部
【0023】実施例5 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記湿気硬化型ウレタン樹脂塗料を乾燥膜厚70μmにな
るよう塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシー
ルし、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び
防食性評価結果を表1に示す。 キシレン樹脂 5) 100.0部 芳香族ポリイソシアネート 6) 310.0部 亜リン酸亜鉛 210.0部 脱水剤 7) 16.0部 キシレン 290.0部 キナクリドンレッド 30.8部 注5)三菱瓦斯化学工業社製商品名「ニカノール3L」(キシレン /ホルムアルデヒド樹脂) 注6)住友バイエルウレタン社製商品名「スミジュールE21-1」 注7)住友バイエルウレタン社製商品名「アディティブT1」
【0024】実施例6 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼の表面
に、下記水系フッ素樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになる
よう塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシール
し、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防
食性評価結果を表1に示す。 <主剤成分> フッ素樹脂エマルション 8) 200.0部 リンモリブデン酸アルミニウム 32.5部 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン 10.5部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂エマルション 9) 27.0部 二酸化チタン 55.4部 水 61.6部 注8)旭硝子社製商品名「ルミフロンE−3029」(樹脂の水酸基価5 5mgKOH/g;固形分50%) 注9)ヘンケル白水社製商品名「Waterpoxy 1401」 (樹脂のエポキシ当量530g/eq;固形分56%) <硬化剤成分> 水分散型ポリイソシアネート 10) 49.0部 水 24.6部 注10)日本ポリウレタン工業社製商品名「アクアネート100」 (NCO含有17%;固形分100%)
【0025】実施例7 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記水系アクリル樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう
塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、
7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性
評価結果を表1に示す。 <主剤成分> アクリル樹脂エマルション 11) 154.0部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂エマルション 9) 14.3部 モリブデン酸亜鉛 9.9部 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン 4.9部 キナクリドンレッド 30.8部 水 46.1部 注11)ロームアンドハース社製商品名「メインコートHG−56」(固形 分50%)
【0026】実施例8 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記水系アクリル樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう
塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、
7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性
評価結果を表1に示す。 <主剤成分> アクリル樹脂エマルション 12) 100.0部 トリポリリン酸アルミニウム 30.0部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 9.9部 キノフタレインイエロー 30.8部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂エマルション 9) 22.5部 水 49.0部 注12)三菱油化バディシュ社製商品名「アクロナール S760」 (固形分50%) <硬化剤成分> 水分散型ポリイソシアネート 10) 27.6部 水 52.0部
【0027】実施例9 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記水系ウレタン樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう
塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、
7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性
評価結果を表1に示す。 水系ウレタンエマルション 13) 270.0部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂エマルション 9)53.8部 亜リン酸亜鉛 41.5部 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン 6.7部 キナクリドンレッド 30.8部 水 20.1部 注13)旭電化工業社製商品名「アデカボンタイターHUX−401」 (固形分37%)
【0028】実施例10 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、下
記ポリエステル樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう
塗装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、
7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性
評価結果を表1に示す。 <主剤成分> ポリエステル樹脂溶液 14) 200.0部 モリブデン酸アルミニウム 32.0部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 11.1部 二酸化チタン 88.4部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂溶液 2) 30.0部 キシレン 86.1部 <硬化剤成分> ヘキサメチレンジイソシアネート 125.0部 酢酸ブチル 150.8部 注14)大日本インキ工業社製商品名「バーノックD−220」 (樹脂の水酸基価200mgKOH/g、固形分100%)
【0029】比較例1 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼を、全
く塗装しない状態で、耐候性及び防食性評価結果を表1
に示す。比較例2 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に、エ
ポキシ樹脂、防錆顔料及びシランカップリング剤を除い
たフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう塗装
し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、7日
間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性評価
結果を表1に示す。比較例3 実施例1と同様のブラスト処理を施した耐候性鋼に下記
エポキシ樹脂塗料を乾燥膜厚60μmになるよう塗装
し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、7日
間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防食性評価
結果を表1に示す。
【0030】 <主剤成分> クレゾールノボラック型エポキシ樹脂溶液 15) 290.0部 リンモリブデン酸アルミニウム 29.6部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 6.4部 二酸化チタン 72.0部 メチルエチルケトン 80.0部 注15)大日本インキ化学工業 社製商品名 「エピクロンN−670EP」(樹脂のエポキシ当量 210eq/g;固形分50%) <硬化剤成分> ポリアミドアミン溶液 16) 58.9部 キシレン 172.4部 注16)ヘンケル白水社製商品名「DSX1020」(ポリアミドアミ ンのアミン価75mgKOH/g;固形分65%)
【0031】表1 耐候性、防食性評価結果及び
色味、光沢保持率
【0032】注17)サンシャインウエザ−メ−タ−3
00時間後の光沢保持率(%) 注18)屋外暴露試験1年 注19)塩水噴霧試験1000時間 表1からも明らかな通り、本発明の実施例においては、
任意の色に着色でき、また優れた耐候性、防食性を有し
ていた。一方、無塗装の比較例1、防錆顔料を含有しな
い比較例2は、いずれも赤錆が発生した。また、バイン
ダー樹脂としてエポキシ樹脂のみを使用した比較例3で
は、チョーキングが発生した。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法により、防錆性及び耐候性
を長期間保持し、更に任意の着色を可能にした、省工程
の耐候性鋼の防食が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 302 B05D 7/24 302Y B32B 15/08 B32B 15/08 G C23C 26/00 C23C 26/00 A // C09D 5/08 C09D 5/08 201/00 201/00 C23F 11/00 C23F 11/00 A (72)発明者 松本 剛司 栃木県那須郡西那須野町下永田3−1172− 4 Fターム(参考) 4D075 CA33 DB02 EB16 EB22 EB35 EB42 EC15 EC45 4F100 AB03A AH06B AH06H AK17B AK25B AK25J AK41B AK51B AK52B AK52J AK53 AL01B BA02 CA15B CC00B EH462 EJ341 HB00B JB02 JB02B JB12B JL00B JL09 JL09B JL10B JN21B YY00B 4J038 CD091 CG141 DB062 DB352 DB442 DB482 DD041 DD231 DG261 DJ002 GA03 GA06 GA07 GA09 GA15 HA066 HA246 HA406 JB07 JC03 JC06 JC31 JC34 JC35 JC36 KA03 KA05 KA08 NA01 NA03 NA27 PA07 PA18 PB05 PC02 4K044 AA02 BA10 BA12 BA17 BA21 BB11 BB16 BC02 BC09 CA53 4K062 AA01 BA08 BA14 BA20 BB12 BB18 BB22 BB30 BC09 BC13 BC15 CA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
    ル樹脂、アクリルシリコーン樹脂及び湿気硬化型ウレタ
    ン樹脂から選ばれる少なくとも1種のバインダー樹脂
    と、無公害防錆顔料とを含有し、かつ、促進耐候性試験
    サンシャインウェザーメーター照射300時間後の光沢
    保持率が80%以上の塗膜を形成する着色塗料を、耐候
    性鋼表面に塗装することを特徴とする耐候性鋼の防食方
    法。
  2. 【請求項2】 前記塗料が、シランカップリング剤を含
    有する請求項1に記載の防食方法。
  3. 【請求項3】 前記塗料が、バインダー樹脂100質量
    部に対し、ビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂を
    5〜40質量部含有する請求項1又は請求項2に記載の
    防食方法。
  4. 【請求項4】 耐候性鋼の防食用の着色塗料であって、
    フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリ
    ルシリコーン樹脂及び湿気硬化型ウレタン樹脂から選ば
    れる少なくとも1種のバインダー樹脂と、無公害防錆顔
    料とを含有し、かつ、促進耐候性試験サンシャインウェ
    ザーメーター照射300時間後の光沢保持率が80%以
    上の塗膜を形成することを特徴とする塗料。
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