JP2002032572A - 認証システムと認証方法及び決済システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 認証システムにおいて、不正なユーザと登録
されたユーザとを正確に判別することを可能にして、不
正なユーザが登録されたユーザの口座から商品又は役務
の購入代金を引き落とすことを防ぐ。 【解決手段】 決済代行サービスサイト８から携帯電話
５の登録上の所有者の顔写真を含む画像４１を携帯電話
５に送信して、携帯電話５の画面１３（携帯端末画面）
に表示させるようにしたので、提供者３が、この登録上
の所有者の画像４１に基づいて、不正なユーザである
か、又は正規の登録上のユーザであるかを正確に判別す
ることができ、正確な認証を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザが登録され
たユーザと同一人物であることを認証するシステムとこ
の認証システムを応用した決済システムに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来より、商品又は役務の購買者から提
供者への代金の支払にクレジットカードが使用されてい
る。提供者は、このクレジットカードによる代金の支払
を受け付ける際に、クレジットカードに記入されたサイ
ンと購買者が伝票等に記入したサインとを比較する方法
で、購買者が登録されたユーザと同一人物であることを
認証している。また、インターネット上の各種サービス
のユーザに対して課金を行う課金システムの分野におい
て、ユーザＩＤとパスワードを用いて、各種サービスに
アクセス中のユーザが登録されたユーザと同一人物であ
ることを認証するようにしたものが知られている（例え
ば、特許第２９３９７２３号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のサインを比較して購買者が登録されたユー
ザと同一人物であることを認証する方法では、購買者が
クレジットカードを盗んだ者であり、クレジットカード
に記入されたサインの真似をして伝票等にサインをした
場合に、提供者が購買者を登録されたユーザと同一人物
であると誤認してしまう場合があり、また、購買者がク
レジットカードを持ち歩く必要があるため、安全面の問
題がある。また、上記特許第２９３９７２３号公報に示
されるようなユーザＩＤとパスワードを用いた認証方法
を、商品又は役務の購買者から提供者への代金の支払に
適用した場合には、登録されたユーザのパスワードが盗
み見られる危険性があり、また、ユーザが生年月日等の
簡単な数字をパスワードに用いている場合は、他人が容
易にパスワードを推定できる。このため、登録されたユ
ーザ以外の不正なユーザが他人のパスワードを用いてそ
の他人の口座から商品又は役務の購入代金を引き落とす
可能性がある。

【０００４】本発明は、上記問題を解消するものであっ
て、登録されたユーザ以外の不正なユーザと正規の登録
ユーザとを正確に判別することができるようにして、不
正なユーザが登録ユーザの口座から商品又は役務の購入
代金を引き落とすことを防ぐことが可能な認証システム
と認証方法及び決済システムを提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、携帯端末の所持者が登録上の所
有者と同じであることを、所有者が所望する商品又は役
務を提供する提供者に認証するシステムであって、各種
データの送受信が可能な携帯端末の登録上の所有者の顔
写真を含む画像データを携帯端末又は提供者側の端末に
送信可能なネットワーク上のサイトを備え、サイトから
携帯端末又は提供者側の端末に送信された所有者の画像
データに基づく画像を画面に表示させ、携帯端末の所持
者が登録上の所有者と同じであることを提供者に対して
認証可能とするものである。

【０００６】上記構成においては、サイトから携帯端末
の登録上の所有者の顔写真を含む画像データが携帯端末
又は提供者側の端末に送信されて、この画像データに基
づいて携帯端末又は提供者側の端末が携帯端末の登録上
の所有者の顔写真を含む画像を画面上に表示する。この
画面表示を見ることにより、携帯端末の所持者が正規の
登録上の所有者であるか、又は不正な所持者であるかを
正確に判別可能となり、提供者側での正確な認証が可能
となる。

【０００７】また、サイトは、携帯端末又は提供者側端
末から当該携帯端末の所有者についての識別情報を受信
した際に、携帯端末又は提供者側端末に所有者の画像デ
ータを送信するものとすることが望ましい。これによ
り、携帯端末の所持者又は商品・役務の提供者は、携帯
端末又は提供者側の端末から当該携帯端末の所有者につ
いての識別情報を送信するという簡単な操作を行うだけ
で、携帯端末又は提供者側の端末に携帯端末の登録上の
所有者の顔写真を含む画像を表示させることができ、容
易に上記作用が得られる。

【０００８】また、請求項３の発明は、携帯端末の所持
者が登録上の所有者と同じであることを、所有者が所望
する商品又は役務を提供する提供者に認証する方法であ
って、携帯端末又は提供者側の端末からの指示により、
携帯端末の登録上の所有者の顔写真を含む画像データ
を、ネットワーク上のサイトから携帯端末又は提供者側
の端末に送信することを要求するステップと、この要求
に基づき携帯端末の所有者の画像データを携帯端末又は
提供者側の端末に送信するステップと、送信するステッ
プにより送信された画像データを携帯端末又は提供者側
の端末で受信して所有者の画像を画面表示するステップ
とからなるものである。この方法により、上記と同様な
作用を得ることができる。

【０００９】また、請求項４の発明は、携帯端末の所有
者から該所有者が所望する商品又は役務を提供する提供
者への代金支払いについての決済を行うシステムであっ
て、各種データの送受信が可能な携帯端末の登録上の所
有者の顔写真を含む画像データを送信可能で、携帯端末
の所有者からの集金と提供者への代金支払を代行するネ
ットワーク上のサイトと、サイトに対して各種データの
送受信が可能な提供者側の端末とを備え、サイトは、携
帯端末又は提供者側端末から当該携帯端末の所有者につ
いての識別情報を受信した際に、携帯端末又は提供者側
の端末に所有者の画像データを送信して、その画像を画
面表示させ、提供者によって提供者側の端末から送信さ
れた認証データを受信した際に、携帯端末の所有者から
の集金と提供者への代金支払を代行する処理を実行する
ものである。

【００１０】この構成においては、提供者が携帯端末又
は提供者側の端末に表示された携帯端末の登録上の所有
者の顔写真を含む画像に基づいて、携帯端末の所持者が
登録上の所有者と同じであることを正確に認証すること
ができる。これにより、携帯端末の所持者が登録上の所
有者と異なる不正な所持者である場合に、サイトが不正
な所持者による商品又は役務の購入代金を携帯端末の登
録上の所有者から集金してしまうことを防ぐことができ
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態について図面を参照して説明する。図１に本発明を適
用した認証決済システムの概念を示す。この認証決済シ
ステム１は、商品又は役務の購入者２（図中の利用者）
が所持する携帯電話５（請求項における携帯端末）と、
商品又は役務の提供者３が利用可能な通信機能を有する
ＰＯＳ（Point Of Sales）レジスタ６（請求項における
提供者側の端末：以下、ＰＯＳレジと略す）と、画像デ
ータの送信が可能なネットワーク上の電子決済サイト４
とから構成される。図に示されるように、携帯電話５を
所持する購入者２は、店舗等で商品又は役務を購入する
際に、所持している携帯電話５の電話番号（TELNo) を
提供者３に通知する。提供者３は、購入者２から通知さ
れた電話番号をＰＯＳレジ６を用いて電子決済サイト４
に送信する。電子決済サイト４は、この電話番号につい
ての情報をＰＯＳレジ６から受信すると、携帯電話５の
登録上の所有者の顔写真を含む画像（図中の本人証明情
報：以下、顔画像という）を携帯電話５又はＰＯＳレジ
６の画面上に表示する。提供者３は、この顔画像に基づ
いて購入者２が携帯電話５の登録上の所有者と同じであ
るか否かを確認する。そして、購入者２が登録上の所有
者と同じであることが確認できた場合には、携帯電話５
又はＰＯＳレジ６から電子決済サイト４に対して認証し
た旨の応答（請求項４における認証データ）を送信す
る。電子決済サイト４は、この認証した旨の応答を受信
すると、携帯電話５の登録上の所有者と交わしたプリペ
イド契約又は口座引き落とし契約及び提供者３と交わし
た決済契約に基づいて、購入者２により購入された商品
又は役務の購入代金を登録上の所有者の口座等から集金
し、集金した代金を提供者３に支払う。

【００１２】図２に上記認証決済システム１における購
買者２と提供者３との間の決済の仕組みを示す。図中の
決済代行サービスサイト８及び購買者の指定金融機関９
は、図１中の電子決済サイト４に相当する。購買者２
は、この決済方法を導入する前提として、図に示される
ように、本人の引き落とし口座、携帯電話５の電話番
号、暗証番号等を決済代行サービスサイト８に登録して
おく必要がある。また、提供者（販売者）３は、決済代
行サービスサイト８より指定された通信機能を持った端
末（ＰＯＳレジ）６を導入した上で、決済代行サービス
サイト８との間で決済方法やユーザの目視認証の合意に
ついての契約を行っておく必要がある。

【００１３】次に、購買者２が提供者３から商品又は役
務を購入する際の処理と、決済代行サービスサイト８及
び指定金融機関９による購買者２と提供者３との間の決
済の仕組みについて説明する。購買者２は、所持してい
る携帯電話５の電話番号を提供者３に通知した上で、提
供者３に対して所望する商品又は役務を指定して、”
これを買います”と伝える。提供者３は、”この電話
番号の人に売りますよ”という情報をＰＯＳレジ６から
決済代行サービスサイト８に送信する。これに対して、
決済代行サービスサイト８は、提供者３のＰＯＳレジ６
又は購買者２の携帯電話５の画面上に携帯電話５の登録
上の所有者の顔画像を表示した上で、提供者３のＰＯＳ
レジ６の画面上に、”その人はこんな顔の人ですか
？”というメッセージを表示させる。提供者３がＰＯＳ
レジ６から決済代行サービスサイト８に対して、”そ
うです”という旨の応答情報を送信すると、決済代行サ
ービスサイト８は、”この店でこれを○円で買います
か？”というメッセージを購買者２の携帯電話５の画面
上に表示させる。そして、購買者２が、携帯電話５から
決済代行サービスサイト８に対して、”はい”という
旨の応答情報を送信すると、決済代行サービスサイト８
は、購買者２の指定金融機関９における指定口座の残高
を確認した上で、この指定口座から購買者２が購入した
商品又は役務の代金を引き落とす。そして、決済代行サ
ービスサイト８は、この引き落とした金額から決済代行
サービスサイト８自身の受け取る手数料を差し引いた金
額を、提供者３の指定する方法で提供者３に支払う。但
し、購買者２の指定口座の残高が何らかの理由（法律上
の問題で他人の指定口座の残高紹介ができない等の理
由）で確認できなかった場合は、決済代行サービスサイ
ト８は、購買者２がプリペイド方式で特定の運営会社に
預け入れたお金から購買者２が購入した商品又は役務の
代金を引き落とす。

【００１４】図３に上記概念を具現化する第１の実施形
態による認証決済システム１の構成を示す。この認証決
済システム１は、上述した購買者側の携帯電話５、提供
者側のＰＯＳレジ６、決済代行サービスサイト８、及び
銀行等の金融機関が運営する各種決済システム３０（図
２中の指定金融機関９に相当）より構成される。携帯電
話５は、全体の制御を行う制御回路１１、決済代行サー
ビスサイト８等とのデータの送受信に用いられるアンテ
ナ１２、携帯電話５の所有者の顔画像等を表示する液晶
ディスプレイ１３、電話番号等の各種データを入力する
ための数字キー１４、及び液晶ディスプレイ１３に表示
された各種項目の選択を行うためのカーソルキー１５と
決定キー１６とを有している。携帯電話５には画像デー
タの受信と表示が可能な機種（ｉモードに対応した機種
等）のものが用いられる。また、ＰＯＳレジ６は、装置
全体の制御を行うＣＰＵ２１、決済代行サービスサイト
８等とのデータの送受信を行うデータ送受信部２２、各
種の情報を表示するディスプレイ２３、購入された商品
又は役務のバーコードの読み取りや携帯電話５の電話番
号を入力するための入力部２４、及び決済代行サービス
サイト８から送信されたデータ等の記憶を行う記憶部２
５からなる。また、各種決済システム３０は、プリペイ
ド決済システム３１（購買者２からプリペイド方式で預
け入れられたお金の管理を行う運営会社のシステム）、
金融系決済システム３２（銀行等の一般金融機関の勘定
系システム）、及び通信系決済システム３３（店舗を持
たないネットワーク上の金融機関）より構成される。携
帯電話５、ＰＯＳレジ６、決済代行サービスサイト８及
び各種決済システム３０は、通信回線３５により相互に
接続されている。

【００１５】次に、上記第１の実施形態による認証決済
システム１の処理の流れについて図４及び図５を参照し
て説明する。図４中の乃至は、図５中の乃至に
対応している。購買者２が、所持している携帯電話５の
電話番号を提供者３に通知すると（Ｓ１）、提供者３
は、この電話番号をＰＯＳレジ６に入力して（Ｓ２）、
この電話番号をＰＯＳレジ６のデータ送受信部２２から
決済代行サービスサイト８に送信する（Ｓ３）。この電
話番号を受信すると、決済代行サービスサイト８は、利
用者特定情報データベース（Ｄ／Ｂ）３８に格納された
携帯電話５の登録上の所有者の顔画像データを購買者２
の携帯電話５に送信して、登録上の所有者の顔画像画面
４１を携帯電話５の液晶ディスプレイ１３（図５中の携
帯端末画面に相当）上に表示させた上で（Ｓ４）、提供
者３のＰＯＳレジ６のディスプレイ２３（図５中のＰＯ
Ｓレジ画面に相当）上に、”購買者の端末に映し出され
た顔写真を確認して下さい”という確認用メッセージ４
２を表示させる（Ｓ５）。これに対して、提供者３は、
購買者２の顔と携帯電話５の登録上の所有者の顔画像画
面４１とを見比べて、購買者２が登録上の所有者と同じ
であると認証できた場合には、ＰＯＳレジ６の入力部２
４を用いて”１（ＯＫ）”を入力して、確認用メッセー
ジ４２に対して応答する（Ｓ６）。

【００１６】上記購買者２が購入した商品又は役務の種
類や数量についての情報（以下、購入情報と略す）を提
供者３がＰＯＳレジ６の入力部２４から入力して（Ｓ
７）、決済代行サービスサイト８に送信すると、決済代
行サービスサイト８は、購買者２の購入了解を確認する
ためのメッセージを購買者２の携帯電話５に送信して、
確認用メッセージ画面４３として携帯電話５の液晶ディ
スプレイ１３上に表示させる（Ｓ８）。これに対して、
購買者２が携帯電話５のカーソルキー１５及び決定キー
１６を用いて”１（はい）”を選択し、確認用メッセー
ジ４３に対して応答すると（Ｓ９）、決済代行サービス
サイト８は、決済契約情報データベース（Ｄ／Ｂ）３９
の内容に基づいて、各種決済システム３０中の購買者２
の指定口座から購買者２が購入した商品又は役務の代金
を引き落とし、引き落とした金額から決済代行サービス
サイト８の受け取る手数料を差し引いた金額を、提供者
３の指定する口座に振り込む。そして、決済代行サービ
スサイト８は、ＰＯＳレジ６に取引成立情報を送信し
て、ＰＯＳレジ６のディスプレイ２３上に取引成立情報
画面４４として表示させる（Ｓ１０）。また、各種決済
システム３０中の購買者２の指定口座が存在する決済シ
ステムは、購買者２の携帯電話５と提供者３のＰＯＳレ
ジ６に正式な決済情報を送信して、この決済情報を携帯
電話５の液晶ディスプレイ１３とＰＯＳレジ６のディス
プレイ２３上に表示させる（Ｓ１１，Ｓ１２）。

【００１７】上述したように第１の実施形態による認証
決済システム１によれば、決済代行サービスサイト８か
ら携帯電話５の登録上の所有者の顔画像を携帯電話５に
送信して、この顔画像を携帯電話５の液晶ディスプレイ
１３上に表示するようにしたことにより、提供者３は、
携帯電話５の所持者が登録上の所有者であるか、又は不
正なユーザであるかを容易かつ正確に判別することがで
き、提供者側での購買者２についての認証が正確に行え
る。これにより、不正なユーザが登録上のユーザのふり
をして商品又は役務を購入することができなくなり、従
って、不正なユーザが登録上のユーザの口座から商品又
は役務の購入代金を引き落とすことを防ぐことができ
る。

【００１８】上記のような認証決済の方法を採ることに
より、購買者２及び提供者３の双方にとってカード決済
よりも安全性の高い決済を実現することができる。ま
た、購買者２は、決済代行サービスサイト８と決済につ
いての契約を行っておくだけで、現金を持ち歩く必要が
なくなる。さらにまた、購買者２は、商品又は役務の購
入の際に、確認用メッセージ画面４３と各種決済システ
ム３０から送信された正式な決済情報とに基づいて、リ
アルタイムに決済内容を確認できる。

【００１９】次に、第２の実施形態による認証決済シス
テム１の処理の流れについて図６を参照して説明する。
図６中の乃至の処理は、それぞれ図５中の乃至
に対応した処理である。第２の実施形態では、決済代行
サービスサイト８は、携帯電話５の所有者の顔画像を、
購買者２の携帯電話５ではなく、提供者３のＰＯＳレジ
６に送信して、そのディスプレイ２３上に表示させる。
すなわち、決済代行サービスサイト８は、ＰＯＳレジ６
から送信された電話番号を受信すると、に示されるよ
うに、前述した図５中の顔画像画面４１と確認用メッセ
ージ４２とを結合させた顔写真確認用画面５１をＰＯＳ
レジ６のディスプレイ２３上に表示させる。これに対し
て、提供者３は、この顔写真確認用画面５１と購買者２
の顔とを見比べて、購買者２が登録上の所有者と同じで
あることが認証できた場合には、ＰＯＳレジ６の入力部
２４を用いて”１（ＯＫ）”を入力して、に示される
ように、確認用メッセージ４２に対して肯定的な応答を
する。この後、決済代行サービスサイト８は、及び
に示されるように、上述した図５と同様な処理を行っ
て、購買者２と提供者３との間の購買代金の決済を代行
する。

【００２０】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記第１及
び第２の実施形態による認証決済システム１は、携帯電
話５とＰＯＳレジ６の両方を含んだ構成であったが、認
証決済システムを携帯電話とＰＯＳレジのいずれか片方
のみを含んだ構成として、携帯電話とＰＯＳレジのいず
れか片方のみから決済代行サービスサイトに対する送受
信を行うようにしてもよい。また、上記第１及び第２の
実施形態では、決済代行サービスサイト８に送信する携
帯電話５の所有者の識別情報としてその携帯電話５の電
話番号を用いたが、携帯電話５の所有者の識別情報はこ
れに限らず、例えばユーザＩＤ等でもよいし、また、携
帯電話５の電話番号と暗証番号とを合わせたものであっ
てもよい。さらにまた、購買者２の所有する携帯端末
は、携帯電話に限らず、通信機能と文字等の表示機能を
有するモバイルタイプの情報機器であれば何でもよい。
また、提供者側の端末もＰＯＳレジに限らず、例えば一
般のパーソナル・コンピュータであってもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上のように請求項１の発明によれば、
サイトから携帯端末の登録上の所有者の顔写真を含む画
像を携帯端末又は提供者側の端末に送信して、この顔写
真を含む画像を携帯端末又は提供者側の端末の画面に表
示させるようにしたことにより、提供者が、この登録上
の所有者の顔写真に基づいて、不正なユーザと登録上の
ユーザとを正確に判別することができる。これにより、
不正なユーザが登録上のユーザのふりをして商品又は役
務を購入することができなくなり、従って、不正なユー
ザが登録上のユーザの口座から商品又は役務の購入代金
を引き落とすことを防ぐことができる。

【００２２】また、サイトを、携帯端末又は提供者側端
末から当該携帯端末の所有者についての識別情報を受信
した際に、携帯端末又は提供者側端末に所有者の画像デ
ータを送信するものとすることにより、携帯端末の所持
者又は商品・役務の提供者が、携帯端末又は提供者側の
端末から当該携帯端末の所有者についての識別情報を送
信するという簡単な操作を行うだけで、携帯端末又は提
供者側の端末に携帯端末の登録上の所有者の顔写真を含
む画像を表示させることができる。これにより、携帯端
末を不正に取得したユーザと携帯端末の本来の所有者で
ある登録上のユーザとを判別するための処理を簡単にす
ることができる。

【００２３】また、請求項３の発明によれば、携帯端末
又は提供者側の端末からの指示により、携帯端末の登録
上の所有者の顔写真を含む画像データを、ネットワーク
上のサイトから携帯端末又は提供者側の端末に送信する
ことを要求するステップと、要求に基づき携帯端末の所
有者の画像データを携帯端末又は提供者側の端末に送信
するステップと、送信するステップにより送信された画
像データを携帯端末又は提供者側の端末で受信して所有
者の画像を画面表示するステップとを備えたものとした
ことにより、上記に記載の発明と同等の効果を得ること
ができる。

【００２４】また、請求項４の発明によれば、サイト
を、携帯端末又は提供者側端末から当該携帯端末の所有
者についての識別情報を受信した際に、携帯端末又は提
供者側の端末に所有者の画像データを送信して、その画
像を画面表示するものとしたことにより、提供者が、携
帯端末又は提供者側の端末に表示された携帯端末の登録
上の所有者の顔写真に基づいて、携帯端末の所持者が登
録上の所有者と同じであることを正確に認証することが
できる。これにより、携帯端末の所持者が登録上の所有
者と異なる不正なユーザである場合に、サイトが、この
不正なユーザにより購入された商品又は役務の購入代金
を、携帯端末の本来の所有者である登録上のユーザから
集金してしまうことを防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を適用した認証決済システムの概念を
示す図。

【図２】 上記認証決済システムにおける購買者と提供
者との間の決済の仕組みを示す図。

【図３】 本発明の第１の実施形態による認証決済シス
テムの構成図。

【図４】 上記認証決済システムの全体の処理の流れを
示す図。

【図５】 上記認証決済システムにおける販売店での処
理の流れ示す図。

【図６】 本発明の第２の実施形態の認証決済システム
における販売店での処理の流れ示す図。

【符号の説明】

１ 認証決済システム（認証システム、決済システ
ム） ２ 購入者（携帯端末の所持者） ３ 提供者 ５ 携帯電話（携帯端末） ６ ＰＯＳレジ（提供者側端末） ８ 決済代行サービスサイト（サイト）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 9/00 ６７３Ｄ Ｆターム(参考） 5B049 AA05 BB46 CC36 FF04 GG02 GG03 GG06 5B055 BB12 HB04 5B085 AE23 AE25 BE07 5J104 AA07 KA01 KA16 MA01 NA01 NA05 PA10

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯端末の所持者が登録上の所有者と同
   じであることを、該所有者が所望する商品又は役務を提
   供する提供者に認証するシステムであって、 各種データの送受信が可能な携帯端末の登録上の所有者
   の顔写真を含む画像データを該携帯端末又は前記提供者
   側の端末に送信可能なネットワーク上のサイトを備え、 前記サイトから前記携帯端末又は提供者側の端末に送信
   された前記所有者の画像データに基づく画像を画面に表
   示させ、前記携帯端末の所持者が登録上の所有者と同じ
   であることを前記提供者に対して認証可能とすることを
   特徴とする認証システム。
2. 【請求項２】 前記サイトは、前記携帯端末又は提供者
   側端末から当該携帯端末の所有者についての識別情報を
   受信した際に、該携帯端末又は提供者側端末に前記所有
   者の画像データを送信することを特徴とする請求項１に
   記載の認証システム。
3. 【請求項３】 携帯端末の所持者が登録上の所有者と同
   じであることを、該所有者が所望する商品又は役務を提
   供する提供者に認証する方法であって、 携帯端末又は提供者側の端末からの指示により、携帯端
   末の登録上の所有者の顔写真を含む画像データを、ネッ
   トワーク上のサイトから携帯端末又は提供者側の端末に
   送信することを要求するステップと、 前記要求に基づき前記携帯端末の所有者の画像データを
   前記携帯端末又は提供者側の端末に送信するステップ
   と、 前記送信するステップにより送信された画像データを前
   記携帯端末又は提供者側の端末で受信して該所有者の画
   像を画面表示するステップとからなることを特徴とする
   認証方法。
4. 【請求項４】 携帯端末の所有者から該所有者が所望す
   る商品又は役務を提供する提供者への代金支払いについ
   ての決済を行うシステムであって、 各種データの送受信が可能な携帯端末の登録上の所有者
   の顔写真を含む画像データを送信可能で、前記携帯端末
   の所有者からの集金と前記提供者への代金支払を代行す
   るネットワーク上のサイトと、 前記サイトに対して各種データの送受信が可能な前記提
   供者側の端末とを備え、 前記サイトは、前記携帯端末又は提供者側端末から当該
   携帯端末の所有者についての識別情報を受信した際に、
   前記携帯端末又は提供者側の端末に前記所有者の画像デ
   ータを送信して、その画像を画面表示させ、前記提供者
   によって前記提供者側の端末から送信された認証データ
   を受信した際に、前記携帯端末の所有者からの集金と前
   記提供者への代金支払を代行する処理を実行することを
   特徴とする決済システム。