JP2001297278A - 取引の決済に用いる顧客携帯装置及び業者携帯装置 - Google Patents

取引の決済に用いる顧客携帯装置及び業者携帯装置

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JP2001297278A
JP2001297278A JP2000202487A JP2000202487A JP2001297278A JP 2001297278 A JP2001297278 A JP 2001297278A JP 2000202487 A JP2000202487 A JP 2000202487A JP 2000202487 A JP2000202487 A JP 2000202487A JP 2001297278 A JP2001297278 A JP 2001297278A
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portable device
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trader
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JP2000202487A
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Kazuyoshi Imai
一好 今井
Naoki Togashi
直記 富樫
Yasuhiro Takashima
康裕 高島
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Original Assignee
Future System Consulting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取引場所が固定されない柔軟な決済システム
を提供すること。 【解決手段】 業者携帯装置21は、少なくとも売買代
金の合計金額データを顧客携帯装置10に送信し、これ
を受けた顧客携帯装置10は、合計金額データと、顧客
の電子署名を行ったデータと、予め顧客携帯装置10に
格納された電子証明書とを決済サービス機関30に送信
する。これを受けた決済サービス機関30は、電子証明
書及び電子署名済みデータに基づく顧客の認証処理の
後、合計金額データに対応する金額を電子署名により特
定される顧客の口座ファイルから引き落とす処理と,合
計金額データに対応する金額を業者の口座ファイルに入
金する処理とを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取引の決済に用い
る顧客携帯装置及び業者携帯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商品・役務の売買の決済にデビットカー
ドの利用が実用化されている。このデビットカードの決
済では、売主の店舗装置と買主の口座情報を管理する銀
行装置との接続に際し、売主の店舗装置とCAFIS
(Credit And Finance Information System)等との接
続が条件となっている。店舗装置としては、デビットカ
ードを読み取るカードリーダが必要とされ、一般にPO
S(Point-Of-Sales)機能を備えた端末が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、次の不都合があった。 (1)一般に店頭へのPOS装置の導入、デビットカード
用カードリーダの導入、決済情報を一元管理する店舗装
置の設置等が必要とされ、小店舗への導入の抑制要因と
なっていた。 (2)POS装置やデビットカード用カードリーダの機材
規模は携帯に向かないため、例えば、タクシーの支払
い、宅配ピザの支払い等に利用できなかった。 (3)店員にカードを手渡す場合は、カードに記録された
情報が盗まれるおそれがあった。
【0004】以上は、クレジットカードについても同様
である。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、店頭へのPOS装置の導入,デビットカード
やクレジットカード用のカードリーダの導入,決済情報
を一元管理する業者装置の設置等を任意とし、業者端末
を安価にし、小業者への導入の抑制要因を取り払うこと
を目的とする。また、POS装置やカードリーダの機材
規模を見直して携帯に向くものとし、例えば、タクシー
の支払い、宅配ピザの支払い等にも利用できるようにす
ることを、目的とする。また、店員にカードを手渡す必
要を無くし、カードに記録された情報が盗まれるおそれ
を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、業者携帯装置又は/及び
決済サービス機関とデータ通信を行う送受信部と、情報
の表示部と、制御部に対しデータ及び命令を入力する操
作部と、電子証明書が格納される記憶部と、これら各部
の動作を制御する制御部とを備えている。そして、制御
部は、送受信部を介し、業者携帯装置に決済処理の開始
を要求する信号を出力する機能を備えてた、という構成
を採っている。
【0007】請求項2記載の発明では、制御部は、操作
部から電子署名用のパスワードの入力を受け付け電子署
名済みデータを生成し記憶部に格納し、業者携帯装置又
は決済サービス機関に対し、決済処理を行わせるため
に、記憶部から電子証明書及び電子署名済みデータを読
み出し、この電子証明書及び電子署名済みデータを送受
信部を介して送信する機能を備えた、という構成を採っ
ている。
【0008】請求項3記載の発明では、制御部は、送受
信部を介し業者携帯装置から少なくとも売買の合計金額
データを受信し記憶部に格納する機能と、送受信部を介
し、決済サービス機関に対し、売買の決済処理を行わせ
るために、顧客の電子証明書及び電子署名済みデータ
と、前記売買の合計金額データとを送信する機能とを備
えた、という構成を採っている。ここで、電子署名済み
データと、合計金額データとは、必ずしも独立したデー
タである必要は無く、例えば、売買の合計金額データに
電子署名を施したデータが上記の電子署名済みデータで
あってもよい。
【0009】請求項4記載の発明では、制御部は、送受
信部を介し、決済サービス機関から入金完了の通知を受
信し記憶部に格納する機能と、業者携帯装置に決済後処
理を行わせるために、入金完了の通知を前記記憶部から
読み出し、送受信部を介して、業者携帯装置に転送する
機能とを備えた、という構成を採っている。
【0010】請求項5記載の発明では、前記制御部は、
前記送受信部を介し、前記決済サービス機関から入金完
了の通知を受信し記憶部に格納する機能と、前記業者携
帯装置に決済後処理を行わせるために、前記入金完了の
通知を前記記憶部から読み出し、前記送受信部を介し
て、前記業者携帯装置に転送する機能とを備えた、とい
う構成を採っている。
【0011】請求項6記載の発明では、前記送受信部
は、無線でデータ通信を行う無線送受信部である、とい
う構成を採っている。
【0012】請求項7記載の発明では、顧客携帯装置と
データ通信を行う送受信部と、情報の表示部と、顧客と
交わす取引の金額を入力する入力部と、情報の記憶部
と、これら各部の動作を制御する制御部とを備えてい
る。制御部は、入力部から入力された取引の金額に基づ
いて少なくとも取引の合計金額データを記憶部に格納
し、取引の決済のために、取引の合計金額データを記憶
部から読み出し、送受信部を介して、顧客携帯装置に送
信する機能を備えている。送受信部は、決済サービス機
関の通信装置とデータ通信を行う機能を備えている。制
御部は、送受信部を介して顧客携帯装置から電子署名済
みのデータを受信し記憶部に格納し、また、業者の口座
識別データを記憶部に格納し、取引の決済のために、電
子署名済みのデータと、業者の口座識別データとを記憶
部から読み出し、取引の決済のために、送受信部を介し
て、決済サービス機関の通信装置に送信する機能を備え
ている、という構成を採っている。
【0013】ここでは、例えば取引する商品が一品の場
合のように、入力部から入力する取引の金額と合計金額
データの値とが等しくても構わない。ここでいう「入力
部」には、図3の入力部213だけでなく、図3の第2
通信部216も該当する。また、「取引の決済のため」
とは、最終的な目的が取引の決済の実現であればよく、
この業者携帯装置に対する送信のみをもって決済処理が
完結しなくてもよい。決済サービス機関の通信装置に対
する決済の要求は、業者携帯装置から行えるようにして
もよいし、顧客携帯装置から行えるようにしてもよい。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
供給者側の携帯通信装置において、制御部は、送受信部
を介して決済サービス機関の通信装置から取引について
の決済完了通知を受信し記憶部に格納し、この決済完了
の旨を表示部に表示する、という構成を採っている。例
えば、業者は、この決済完了の旨を表示部で確認した
後、取引の対象である商品等を顧客に引き渡す。
【0015】請求項9記載の発明では、請求項7又は8
記載の業者携帯装置を携帯型電話装置に組み込んだ、と
いう構成を採っている。携帯型電話装置には、いわゆる
携帯電話のほか、PHS等も含まれる。
【0016】請求項10記載の発明では、制御部は、少
なくとも取引の金額を送受信部を介してPOS端末等の
データ管理装置にインポートする機能を備えた、という
構成を採っている。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1乃至6
記載の顧客携帯装置と、請求項7乃至10記載の業者携
帯装置と、決済サービス機関とを備えた決済システムに
おいて、コンピュータ処理により売買代金の決済を行う
方法である。業者携帯装置は、少なくとも売買代金の合
計金額データを顧客携帯装置に送信する。これを受けた
顧客携帯装置は、前記合計金額データと、顧客の電子署
名を行ったデータと、予め顧客携帯装置に格納された電
子証明書とを決済サービス機関に送信する。これを受け
た決済サービス機関は、前記電子証明書及び電子署名済
みデータに基づく顧客の認証処理の後、前記合計金額デ
ータに対応する金額を前記電子署名により特定される顧
客の口座ファイルから引き落とす処理と,前記合計金額
データに対応する金額を業者の口座ファイルに入金する
処理とを実行する、という手順を採っている。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項1乃至6
記載の顧客携帯装置と、請求項7乃至10記載の業者携
帯装置と、決済サービス機関とを備えた決済システムに
おいて、コンピュータ処理により売買代金の決済を行う
方法である。前記顧客携帯装置は、決済サービス機関に
対し、少なくとも電子証明書と、電子署名済みデータと
を送信する。これを受けた業者携帯装置は、少なくとも
前記顧客の電子署名済みデータ及び電子証明書と、売買
代金の合計金額データとを決済サービス機関に送信す
る。これを受けた決済サービス機関は、前記電子証明書
及び電子署名済みデータに基づく顧客の認証処理の後、
前記合計金額データに対応する金額を前記電子証明書に
対応する顧客の口座ファイルから引き落とす処理と,前
記合計金額データに対応する金額を業者の口座ファイル
に入金する処理とを実行する、という手順を採ってい
る。
【0019】請求項13記載の発明では、前記合計金額
データに代えて、モノ購入明細データを用いる。このモ
ノ購入明細データは、少なくとも売買の合計金額データ
と、売買品目の明細データとを含む。そして、前記決済
サービス機関は、前記モノ購入明細データに基づいて顧
客毎の購買履歴をデータベースに管理する、という手順
を採っている。
【0020】請求項14記載の発明では、前記決済サー
ビス機関は、前記業者の口座ファイルに入金する処理の
完了後、当該入金完了の通知を前記業者携帯装置に対し
直接に又は前記顧客携帯装置を介して業者携帯装置に送
信し、決済後処理に供する、という手順を採っている。
【0021】請求項15記載の発明は、商取引において
顧客の個人情報を業者携帯装置に一切呈示することな
く、当該個人情報を保護しつつ決済を遂行することが可
能であることを特徴とするコンピュータ処理による決済
方法である。
【0022】請求項16記載の発明は、請求項1乃至6
記載の顧客携帯装置と、請求項7乃至10記載の業者携
帯装置と、決済サービス機関とを備え、コンピュータ処
理により売買代金の決済を行う決済システムである。前
記業者携帯装置は、少なくとも売買代金の合計金額デー
タを顧客携帯装置に送信する。これを受けた顧客携帯装
置は、前記合計金額データと、顧客の電子署名を行った
データと、予め顧客携帯装置に格納された電子証明書と
を決済サービス機関に送信する。これを受けた決済サー
ビス機関は、前記電子証明書及び電子署名済みデータに
基づく顧客の認証処理の後、前記合計金額データに対応
する金額を前記電子証明書に対応する顧客の口座ファイ
ルから引き落とす処理と,前記合計金額データに対応す
る金額を業者の口座ファイルに入金する処理とを実行す
る、という構成を採っている。
【0023】請求項17記載の発明は、請求項1乃至6
記載の顧客携帯装置と、請求項7乃至10記載の業者携
帯装置と、決済サービス機関とを備え、コンピュータ処
理により売買代金の決済を行う決済システムである。前
記顧客携帯装置は、業者携帯装置に対し、少なくとも電
子証明書と電子署名済みデータとを送信する。これを受
けた業者携帯装置は、少なくとも前記顧客の電子署名済
みデータ及び電子証明書と、売買代金の合計金額データ
とを決済サービス機関に送信する。これを受けた決済サ
ービス機関は、前記電子証明書及び電子署名済みデータ
に基づく顧客の認証処理の後、前記合計金額データに対
応する金額を前記電子証明書に対応する顧客の口座ファ
イルから引き落とす処理と,前記合計金額データに対応
する金額を業者の口座ファイルに入金する処理とを実行
する、という構成を採っている。
【0024】請求項18記載の発明では、前記合計金額
データに代えて、モノ購入明細データを用いる。このモ
ノ購入明細データは、少なくとも売買の合計金額データ
と、売買品目の明細データとを含む。そして、前記決済
サービス機関は、前記モノ購入明細データに基づいて顧
客毎の購買履歴をデータベースに管理する、という構成
を採っている。
【0025】請求項19記載の発明では、前記決済サー
ビス機関は、前記業者の口座ファイルに入金する処理の
完了後、当該入金完了の通知を前記業者携帯装置に対し
直接に又は前記顧客携帯装置を介して業者携帯装置に送
信し、決済後処理に供する、という構成を採っている。
【0026】これにより、前述した目的を達成しようと
するものである。また、制御部はPOSレジからの決済金
額を受信し、顧客携帯装置に送信する機能を備えてもよ
い。また、上記各請求項において、「記憶部」は装置本
体に対し着脱可能な記録媒体であってもよい。例えば、
メモリースティック(商標)やスマートメディア(商
標)等のメモリーカード等が該当する。
【0027】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕
【0028】以下、本発明の一実施形態を図1乃至図3
に基づいて説明する。
【0029】図1は、本実施形態に係る決済システムの
構成図である。この決済システムは、携帯電話(顧客携
帯装置)10と、業者システム20と、決済サービス機
関とから構成されている。本実施形態において、決済サ
ービス機関は、第1の銀行30と、第2の銀行40とを
備えている。但し、本願の決済サービス機関は、銀行に
限られず、従来のCAFISやその他の決済サービス機
関であってもよい。
【0030】顧客携帯装置10は、業者を利用する顧客
が携帯する。本実施形態において、この顧客携帯装置1
0は、業者システム20との通信機能と、銀行システム
30,40との通信機能とを備えている。本実施形態に
おいて、この通信機能は、無線によりデータ通信を行う
無線通信機能である。
【0031】図2は、本実施形態における顧客携帯装置
10の構成図である。顧客携帯装置10は、業者システ
ム20及び銀行システム30,40と無線通信を行う無
線送受信部11と、顧客に情報を表示する表示部12
と、顧客が制御部15に命令を入力する操作部13と、
制御部15が処理に用いるデータを格納する記憶部14
と、これら各部の動作を制御する制御部15とを備えて
いる。無線送受信部11は、RF部、ベースバンド部、
マイク及びスピーカ等の従来一般的な携帯電話の要素を
含んで構成されている。
【0032】記憶部14には、顧客携帯装置10に固有
の電子証明書(デジタルID)141と、携帯電話回線
(セルラー網)を介して銀行システムに接続するための
銀行電話番号142とが格納されている。本実施形態に
おいて、電子証明書141は、X.509に準拠した電
子証明書であって、CA(Certificate-Authority)に
おいて発行される。電子証明書141は、顧客携帯装置
10の購入時の与信時に記憶部14に格納してもよい
し、顧客携帯装置10の購入時にPIN(暗証番号、パ
スワード)だけ貰い、このPINによる認証を介してC
Aからオンラインで入手した電子証明書を記憶部14に
格納してもよいし、それ以外の方法で格納してもよい。
【0033】制御部15は、CPUを備え、このCPU
のプログラム処理によって外線機能151と、内線機能
152とを実現する。ここで、外線機能とは、携帯電話
回線を介して通信を実現する機能をいい、内線機能と
は、携帯電話回線を介さないで通信を実現する機能をい
う。無線送受信部11は外線機能151に対応する通信
回路を備え、第2通信部16は内線機能152に対応す
る通信回路を備えている。ここで、内線機能を実現する
データ伝送媒体は、電波でもよいし、赤外線でもよい。
本実施形態において、制御部15は、銀行システム3
0,40と通信する際には外線機能151を起動し、業
者システム20と通信する際には内線機能152を起動
するようになっている。内線機能152の実現にあたっ
ては、ブルートゥース(bluetooth)の採用が考えられ
る。ただし、業者システム20と通信する際に外線機能
151を利用してもよく、その場合、例えば既存のショ
ートメール機能の利用が考えられる。この場合、内線機
能152の搭載は任意である。
【0034】一方、業者システム20は、一乃至複数の
携帯電話(業者携帯装置)21と、これら一乃至複数の
業者携帯装置21で得たデータを一元管理する本部装置
22とを備えている。本部装置22は、POS装置でも
よい。
【0035】図3は、業者携帯装置21の構成図であ
る。業者携帯装置21は、既存の携帯電話に新しい機能
を追加したものである。即ち、顧客の顧客携帯装置10
と無線データ通信を行う無線送受信部(送受信部)21
1と、商品一覧や売買取引の内容を表示する表示部21
2と、制御部215に対し売買取引データ及び命令の入
力を行う入力部213と、制御部151が処理に用いる
データを格納する記憶部214と、これら各部の動作を
制御する制御部215とを備えている。
【0036】入力部213は、売買商品の種別や売買代
金の入力が可能な入力キーを備えている。制御部215
は、CPUのプログラム処理により、内線機能2152
と、外線機能2153とを実現する。無線送受信部21
1は、顧客携帯装置10との間のデータ通信に必要な通
信回路を備えている。第2通信部216は、内線機能2
152に対応する通信回路を備えている。また、無線送
受信部211は、RF部、ベースバンド部、マイク及び
スピーカ等の既存の携帯電話の要素を含んで構成されて
いる。顧客の顧客携帯装置10との間のデータ通信は、
上述のように電波でもよいし、赤外線でもよく、通信経
路も内線機能(例えばbluetooth)によって通信しても
よいし、携帯電話回線を介して通信してもよい(例えば
ショートメール機能の利用)。また、POSレジとのデー
タ送受信部を備えてもよい。
【0037】また、図1において、第1の銀行30は、
ネットバンク装置31と、ネットバンクデータベース
(ネットバンクDB)32とを備えている。ネットバン
ク装置31は、第1の顧客の口座ファイル(第1の顧客
口座ファイル)と、顧客が売買を行う業者の口座ファイ
ル(業者口座ファイル)とを備えている。通常は、ネッ
トバンク装置31において、第1の顧客口座ファイルか
ら業者口座ファイルに売買代金の振替が行われることに
より、顧客と業者間の売買の決済がなされる。また、ネ
ットバンクDB32は、ネットバンク装置31において
得られる購買履歴を顧客毎に管理する。
【0038】一方、第2の銀行40は、顧客が特に第2
の銀行40による決済を求めた場合に機能する。第2の
銀行40は、本店装置41と、第2の顧客口座ファイル
を有する所定の支店装置42とを備えている。
【0039】ここで、業者システム20の本部装置2
2、第1の銀行30のネットバンク装置31、第2の銀
行40の本店装置41及び支店装置42は、それぞれ従
来一般的なコンピュータ要素(入力手段、表示手段、制
御手段(CPU)、記憶手段、通信手段等)を備えてい
る。業者システム20、第1の銀行30、第2の銀行4
0は、ネットワークを介して相互に接続されている。顧
客携帯装置10は、携帯電話回線を介して当該ネットワ
ークに接続し、該ネットワークを介して第1の銀行30
及び第2の銀行40に接続可能となっている。
【0040】次に、本実施形態の動作を図1に基づいて
説明する。
【0041】顧客は、業者から商品等を購入し、精算
を行う。業者は、業者携帯装置21を操作し、購入商品
の商品情報(商品名、価格等)を入力部213から入力
する。または、業者携帯装置を経由してのPOSレジ等か
ら受信表示した商品情報を入力部から了承してもよい。
制御部215は、この入力データに基づいてモノ購入明
細データ2141を記憶部214に作成する。ここで、
モノ購入明細データには、予め設定された業者コード
(供給者の口座識別データ)と、顧客の購入に対する請
求金額と、顧客の購入商品の明細等が含まれる。ここま
での処理が終了すると、制御部215は、表示部212
の表示により顧客に対し精算を要求する。これに対し、
顧客は自分の顧客携帯装置10を操作し、業者携帯装置
21に対し、モノ購入精算の申し出を送信する。このと
き、顧客携帯装置10の制御部15は、操作部13の操
作に応じて内線機能152を起動し、第2通信部16を
介して、モノ購入精算の申し出を業者携帯装置21に送
信する。ここで、逆に業者携帯装置21から顧客携帯装
置10に対しモノ購入精算の申し出を送信し、以降の決
済処理を開始することも可能である。
【0042】業者携帯装置21の制御部215は、無
線送受信部211を介して、モノ購入精算の申し出を受
信すると、記憶部214からモノ購入明細2141を読
み出し、無線送受信部211を介して顧客携帯装置10
に送信する。顧客携帯装置10の制御部15は、無線送
受信部11を介して、モノ購入明細を受信すると、これ
を記憶部14に格納する(符号143)。
【0043】顧客携帯装置10の制御部15は、モノ
購入明細に記載された請求金額を表示部12に表示し、
顧客に対し、購入了承の操作を求める。操作部13を介
して購入了承の操作を受け付けると、制御部15は、外
線機能151を起動してネットバンク装置31に接続し
た後、記憶部14から電子証明書(デジタルID)14
1とモノ購入明細143とを読み出し、モノ購入明細1
43に秘密鍵による電子署名を施し、無線送受信部11
を介してネットバンク装置31に送信する。この際、必
要に応じて該顧客携帯装置10に予め登録されていた、
または、顧客操作部13から特別に指定した顧客が決済
を希望する銀行コードと口座番号とを付加する。電子証
明書、または、この銀行コード及び口座番号に基づい
て、ネットバンク装置31は、顧客の口座を知ることが
できる。顧客携帯装置10とネットバンク装置31との
間の通信は、SSL等によるセキュリティ通信(暗号
化)により行う。具体的には、ネットバンク装置31か
ら顧客携帯装置10に対し電子証明書要求(認証要求)
を送信し、これに対し、顧客携帯装置10は、上記の電
子証明書と電子署名済みのモノ購入明細データを返信す
る。この際、ネットバンク装置31と顧客携帯装置10
との間で以降の暗号通信のための共通鍵の送受を行う。
顧客携帯装置10の制御部15は、操作部13から正し
いパスワードの入力を受け付けることにより、電子署名
の送信を許可する。ここで上記において、顧客携帯装置
10から本店装置41に対し、モノ購入明細の内容の全
部ではなく、顧客購入商品の合計金額データだけを抽出
して送信してもよい。
【0044】ネットバンク装置31は、顧客が指定し
た決済用の口座を確認し、第1の銀行内に設定されてい
る口座であれば、第1の顧客口座ファイルを検索する。
即ち、顧客携帯装置10から送信された電子証明書及び
モノ購入明細を受信格納した後、第1の顧客口座ファイ
ルを電子証明書に基づいて検索する。又は、指定された
口座番号に基づいて顧客の口座を特定する。そして、ネ
ットバンク装置31は、検索された第1の顧客口座ファ
イルの残高情報及びモノ購入明細に含まれる請求金額デ
ータとを比較して支払可能と判断すると、第1の顧客口
座ファイル又は貸越当座ファイルから業者口座ファイル
に請求金額(売買代金)を振替え、顧客携帯装置10に
対し、決済完了の旨の電文(入金通知)を送信する。こ
こで、支払い可能か否かの判断は、請求金額データより
も預金残高の方が多いか否かを判断してもよいし、予め
設定された当座貸越等の極度額の範囲内か否かを判断し
てもよいし、個別融資審査に基づく当該金額分に対する
個人ローン実行の是非で判断してもよい。顧客携帯装置
10の制御部15は、この入金通知を無線送受信部11
を介して受信し、その内容を表示部12に表示すると共
に、内線機能142を起動して業者携帯装置21に入金
通知を転送する。
【0045】業者携帯装置21の制御部215は、無
線送受信部211を介して入金通知を受信し、その内容
即ち決済完了の旨を表示部212に表示する。この表示
を確認した業者は、顧客の購入商品(モノ)を顧客に引
き渡し、取引は完了する。ここで、入金通知の改ざんを
防止するため、例えば、入金通知にネットバンク装置3
1の電子署名等を施してもよい。
【0046】業者携帯装置21の制御部15は、入金
通知を受信した後に、外線機能2151を起動して本部
装置22に接続し、当該入金通知を送信する。これによ
り、本部・携帯間の精算処理も完了する。
【0047】また、ネットバンク装置31は、顧客携
帯装置10から受信したモノ購入明細に基づいて、モノ
購入明細の内容(モノ・カネ・顧客データ)を顧客毎に
ネットバンクDB32に蓄積する。ここで、ネットバン
ク装置31は、本システムを使用した売買の取引量に応
じて業者携帯装置21から手数料を徴収してもよい(以
降の実施形態において同じ)。
【0048】一方、顧客の指定した決済希望口座が第
2の銀行に在る第2の顧客口座であった場合、ネットバ
ンク装置31は、ひとまず自己勘定等のファイルから請
求金額を立て替えて店舗口座ファイルに入金する。その
後、第2の銀行40の本店装置41に対し、支払いを立
て替えている顧客の識別情報と、その立替金額とを明記
した振替依頼を送信する。
【0049】これに対し、本店装置41は、ネットバ
ンク装置31の普通預金・当座預金等のファイルに対し
立替金額を入金する。また、支店装置42は、第2の顧
客口座ファイルから請求金額を引き落とし、本店装置4
1の口座ファイルに入金する。この入金を確認した本店
装置41は、ネットバンク装置31に対し決済完了の旨
の通知(入金通知)を送信し、取引を終了する。
【0050】以上説明した本実施形態によれば、業者端
末及び顧客端末を携帯電話に組み込んだので、取引場所
等の柔軟性が高い決済手段を提供できる。業者−銀行間
の通信に際し必ずしもCAFIS等を経由する必要がな
いため、CAFIS等の手数料がかからず、特に少額取
引の容易化を目指した従来のデビットカードのネックを
解消することができる。また、顧客携帯装置と銀行シス
テムとの間でデータ通信を行うことにより、従来の店舗
−銀行間の通信費用を削減でき、店舗への導入の抑制要
因を緩和することができる。また、顧客携帯装置を利用
して決済を行うので、従来のように店員にカードを手渡
す必要が無く、カードに記録された情報が盗まれるおそ
れを防止することができる。
【0051】〔第2実施形態〕
【0052】次に、本発明の第2実施形態を図4に基づ
いて説明する。顧客携帯装置10、業者システム20、
及び決済サービス機関としての銀行システム(第1の銀
行30及び第2の銀行40)の物理的構成、及び各要素
間の接続形態は、第1実施形態と同一である。
【0053】顧客は、第1実施形態と同様に取引の精
算を行い、顧客携帯装置10から業者携帯装置21に対
し、モノ購入精算の申し出を送信する。第1実施形態で
付言したように、モノ購入精算の申し出を業者携帯装置
21側から顧客携帯装置10側に行うことで決済処理を
開始させることも可能である(以降の実施形態において
同じ)。
【0054】これに対し、業者携帯装置21は、顧客
携帯装置10に対し、第1実施形態と同様にモノ購入明
細を送信する。
【0055】顧客携帯装置10は、第1実施形態と同
様に、ネットバンク装置31に対し、電子証明書(デジ
タルID)と電子署名済みのモノ購入明細とを送信す
る。ここで、顧客携帯装置10から本店装置41に対
し、モノ購入明細の内容の全部ではなく、顧客購入商品
の合計金額データだけを抽出して送信してもよい。
【0056】これを受信したネットバンク装置31
は、第1実施形態と同様に、第1の顧客口座ファイル又
は普通預金・当座預金等の口座ファイルから店舗口座フ
ァイルに売買代金を振替る。また、ネットバンク装置3
1は、決済完了の旨を入金通知として業者システム20
の本部装置22に送信する。
【0057】入金通知を受けた本部装置22は、顧客
が取引中の業者携帯装置21に対し、当該入金通知を転
送する。業者携帯装置21が、この入金通知を受信する
と、本部・携帯間の精算処理が終了する。
【0058】業者携帯装置21の制御部215は、上
記の入金通知を受信することにより、決済の完了を表示
部212に表示する。この表示を確認した業者は、顧客
の購入商品(モノ)を顧客に引き渡す。これにより、顧
客−業者間の取引が終了する。
【0059】また、ネットバンク装置31は、第1実
施形態と同様に、モノ購入明細に基づく商取引情報(モ
ノ・カネ・顧客データ)をネットバンクDB32に格納
し管理する。
【0060】顧客の指定した決済希望口座が第2の銀
行に在る場合、ネットバンク装置31は、第1実施形態
と同様に、第2の銀行40の本店装置41に対し、立替
金額の振替依頼を送信する。
【0061】これに対し、本店装置41は、第1実施
形態と同様に、ネットバンク装置31の普通預金・当座
預金等の口座ファイルへ立替金の入金を行う。また、支
店装置42は、第1実施形態と同様に、第2の顧客口座
ファイルから請求金額を引き落とし、本店装置41の口
座ファイルに入金する。この入金を確認した本店装置4
1は、ネットバンク装置31に対し決済完了の旨の通知
(入金通知)を送信し、取引を終了する。
【0062】このようにしても、第1実施形態と同様の
効果を奏することができる。
【0063】〔第3実施形態〕
【0064】次に、本発明の第3実施形態を図5に基づ
いて説明する。本実施形態では、決済サービス機関であ
る第1の銀行30において、ネットバンクDBを設けて
いない。ただし、第1実施形態又は第2実施形態と同様
にネットバンクDB32を備えていてもよい。顧客携帯
装置10、業者システム20、第2の銀行40の物理的
構成、及び各要素間の接続形態は、第1実施形態と同一
である。
【0065】顧客は、第1実施形態と同様に取引の精
算を行い、顧客携帯装置10から業者携帯装置21に対
し、モノ購入精算の申し出を送信する。この際、顧客携
帯装置10の制御部15は、記憶部14から電子証明書
141を読み出し、この電子証明書141を、上記のモ
ノ購入精算の申し出に電子署名を行なったものと併せて
業者携帯装置21に送信する。また、制御部15は、操
作部13から受け付けた又は記憶部14に予め格納され
た顧客の決済用口座情報を、記憶部14に格納された顧
客の秘密鍵によって電子署名し、業者携帯装置21に対
し送信する。
【0066】業者携帯装置21は、顧客携帯装置10
から受信した電子署名済みモノ購入明細データ及び電子
証明書と、顧客が購入した商品の合計金額と、電子署名
済みの顧客の口座情報とを本部装置22に送信する。本
部装置22は、業者携帯装置21から受信した顧客携帯
装置10の電子証明書、顧客購入商品の合計金額及び口
座情報(いずれも電子署名済み)とを、ネットバンク装
置31に転送する。
【0067】これを受信したネットバンク装置31
は、口座情報を顧客の公開鍵によって復号し、第1実施
形態と同様に、第1の顧客口座ファイル又は当座預金等
の口座ファイルから店舗口座ファイルに対し売買の合計
金額を振替る。そして、決済完了の旨の電文(入金通
知)を業者システム20の本部装置22に対して送信す
る。
【0068】ネットバンク装置31から入金通知を受
けた本部装置22は、顧客が取引中の業者携帯装置21
に対し、当該入金通知を転送する。業者携帯装置21
が、この入金通知を受信すると、本部・携帯間の精算処
理が終了する。
【0069】業者携帯装置21の制御部215は、上
記の入金通知を受信することにより、決済の完了を表示
部212に表示する。この表示を確認した業者は、顧客
の購入商品(モノ)を顧客に引き渡す。これにより、顧
客−業者間の取引が終了する。
【0070】顧客が第2の銀行の口座による決済を希
望した場合、ネットバンク装置31は、第1実施形態と
同様に、第2の銀行40の本店装置41に対し、立替金
額の振替依頼を送信する。
【0071】本店装置41は、第1実施形態と同様
に、ネットバンク装置31の普通預金・当座預金等の口
座ファイルへ立替金額を入金する。また、支店装置42
は、第1実施形態と同様に、第2の顧客口座ファイルか
ら請求金額を引き落とし、本店装置41に入金する。こ
の入金を受けた本店装置41は、決済完了の旨の電文
(入金通知)をネットバンク31に送信し、取引を終了
する。
【0072】以上説明した本実施形態によれば、顧客の
顧客端末装置を利用して決済を行うので、従来のように
店員にカードを手渡す必要が無く、カードに記録された
情報が盗まれるおそれを防止することができる。また、
顧客の口座情報を暗号化するので、業者システムは顧客
の口座情報を解読できない。
【0073】〔第4実施形態〕
【0074】次に、本発明の第4実施形態を図6に基づ
いて説明する。本実施形態では、決済サービス機関とし
ての銀行システムは、銀行40のみで構成される。銀行
40は、上記各実施形態における第1の銀行30と同等
の機能を備えている。顧客携帯装置10、業者システム
20、銀行40の物理的構成、及び各要素間の接続形態
は、第1実施形態と同一である。
【0075】顧客は、例えば業者から商品等を購入
し、精算を行う。業者は、業者携帯装置21を操作し、
購入商品の商品情報(商品名、価格等)を入力部213
から入力する。制御部215は、この入力データに基づ
いてモノ購入明細データ2141を記憶部214に作成
する。ここで、モノ購入明細データには、予め設定され
た業者コードと、顧客の購入に対する請求金額と、顧客
の購入商品の明細等が含まれる。ここまでの処理が終了
すると、制御部215は、表示部212の表示により顧
客に対し精算を要求する。これに対し、顧客は自分の顧
客携帯装置10を操作し、業者携帯装置21に対し、モ
ノ購入精算の申し出を送信する。このとき、顧客携帯装
置10の制御部15は、操作部13の操作に応じて内線
機能152を起動し、第2通信部16を介して、モノ購
入精算の申し出を業者携帯装置21に送信する。
【0076】業者携帯装置21の制御部215は、無
線送受信部211を介して、モノ購入精算の申し出を受
信すると、記憶部214からモノ購入明細2141を読
み出し、無線送受信部211を介して顧客携帯装置10
に送信する。顧客携帯装置10の制御部15は、無線送
受信部11を介して、モノ購入明細を受信すると、これ
を記憶部14に格納する(符号143)。
【0077】顧客携帯装置10の制御部15は、モノ
購入明細に記載された請求金額を表示部12に表示し、
顧客に対し、購入了承の操作を求める。操作部13を介
して購入了承の操作を受け付けると、制御部15は、外
線機能151を起動してネットバンク装置31に接続し
た後、記憶部14から電子証明書(デジタルID)14
1とモノ購入明細143とを読み出し、モノ購入明細1
43に電子署名を施した後、無線送受信部11を介して
銀行40の本店装置41に送信する。顧客携帯装置10
と本店装置41との間の通信は、SSL等によるセキュ
リティ通信(暗号化)により行う。具体的には、本店装
置41から顧客携帯装置10に対し電子証明書要求(認
証要求)を送信し、これに対し、顧客携帯装置10は、
上記の電子証明書及び電子署名済みのもの購入明細デー
タを返信する。この際、本店装置41と顧客携帯装置1
0との間で以降の暗号通信のための共通鍵の送受を行
う。顧客携帯装置10の制御部15は、操作部13から
正しいパスワードの入力を受け付けることにより、電子
証明書の送信を許可する。また、顧客携帯装置10の制
御部15は、当該顧客携帯装置10から本店装置41に
送信する電子証明書のエクステンション(延長部)に、
該顧客携帯装置10に予め登録されていた顧客の決済用
の銀行コードと口座番号とを付加する。この銀行コード
及び口座番号に基づいて、本店装置41は、顧客の引き
落とし口座を知ることができる。
【0078】本店装置41は、顧客携帯装置10から
送信された電子証明書及びモノ購入明細を受信格納し、
該当する顧客口座ファイルを電子証明書をキーとして検
索する。そして、本店装置41は、検索された顧客口座
ファイルの残高情報及びモノ購入明細に含まれる請求金
額データとを比較して支払可能と判断すると、本支店間
の決済により顧客口座ファイルから店舗口座ファイルに
請求金額(売買代金)を振替える。そして、決済完了の
旨の電文(入金通知)を業者システム20の本部装置2
2に送信する。
【0079】この入金通知を受けた本部装置22は、
顧客が取引中の業者携帯装置21に対し当該入金通知を
転送する。業者携帯装置21が、この入金通知を受信す
ると、本部・携帯間の精算処理が終了する。
【0080】業者携帯装置21の制御部215は、上
記の入金通知を受信することにより、決済の完了を表示
部212に表示する。この表示を確認した業者は、顧客
の購入商品(モノ)を顧客に引き渡す。これにより、顧
客−業者間の取引が終了する。
【0081】ここで、銀行40の本店装置41は、モノ
購入明細に基づく商取引情報(モノ・カネ・顧客デー
タ、購買履歴データ)を顧客毎にデータベースに格納し
管理してもよい。又は、顧客携帯装置10から本店装置
41に対し、モノ購入明細の内容の全部ではなく、顧客
購入商品の合計金額データだけを抽出して送信してもよ
い。また、本店装置41は、本システムを使用した売買
の取引量に応じた手数料を業者システム20から徴収し
てもよい。
【0082】以上説明した本実施形態によれば、業者端
末を携帯通信端末としたので、取引場所等の柔軟性が高
い決済手段を提供できる。業者−銀行間の通信に際し必
ずしもCAFIS等を経由する必要がないため、CAF
IS等の手数料がかからず、特に少額取引の容易化を目
指した従来のデビットカードのネックを解消することが
できる。また、顧客の顧客端末装置と銀行システムとの
間でデータ通信を行うことにより、従来の店舗−銀行間
の通信費用を削減でき、業者への導入の抑制要因を緩和
することができる。また、顧客の顧客端末装置を利用し
て決済を行うので、従来のように店員にカードを手渡す
必要が無く、カードに記録された情報が盗まれるおそれ
を防止することができる。
【0083】〔第5実施形態〕
【0084】次に、本発明の第5実施形態を図7に基づ
いて説明する。顧客携帯装置10、業者システム20、
決済サービス機関としての第2の銀行40の物理的構
成、及び各要素間の接続形態は、第4実施形態と同一で
ある。
【0085】顧客は、第4実施形態と同様に取引の精
算を行い、顧客携帯装置10から業者携帯装置21に対
し、モノ購入精算の申し出を送信する。
【0086】これに対し、業者携帯装置21は、顧客
携帯装置10に対し、第4実施形態と同様にモノ購入明
細を送信する。
【0087】顧客携帯装置10は、第4実施形態と同
様に、第2の銀行40の本店装置41に対し、電子証明
書(デジタルID)と電子署名済みモノ購入明細とを送
信する。
【0088】本店装置41は、顧客携帯装置10から
送信された電子証明書及びモノ購入明細を受信格納し、
該当する顧客口座ファイルを電子証明書に基づいて検索
する。そして、本店装置41は、検索された顧客口座フ
ァイルの残高情報及びモノ購入明細に含まれる請求金額
データとを比較して支払可能と判断すると、本支店間の
決済により顧客口座ファイルから店舗口座ファイルに請
求金額を振替る。そして、顧客携帯装置10に対し、決
済完了の旨の電文(入金通知)を送信する。顧客携帯装
置10の制御部15は、この入金通知を無線送受信部1
1を介して受信し、その内容を表示部12に表示すると
共に、内線機能142を起動して業者携帯装置21に入
金通知を転送する。
【0089】業者携帯装置21の制御部215は、無
線送受信部211を介して支払通知を受信し、その内容
即ち決済完了の旨を表示部212に表示する。この表示
を確認した業者は、顧客の購入商品(モノ)を顧客に引
き渡し、取引は完了する。ここで、入金通知の改ざんを
防止するため、例えば、入金通知に本店装置41の電子
署名を施してもよい。
【0090】業者携帯装置21の制御部15は、入金
通知を受信した後に、外線機能2151又は内線機能2
152を介して本部装置22に接続し、入金通知を転送
する。これにより、本部・携帯間の精算処理も完了す
る。
【0091】このようにしても、第4実施形態と同様の
効果を奏することができる。
【0092】〔第6実施形態〕
【0093】次に、本発明の第6実施形態を図8に基づ
いて説明する。顧客携帯装置10、業者システム20、
決済サービス機関としての銀行40の物理的構成、及び
各要素間の接続形態は、第4実施形態と同一である。
【0094】顧客は、第4実施形態と同様に取引の精
算を行い、顧客携帯装置10から業者携帯装置21に対
し、モノ購入精算の申し出を送信する。顧客が操作部1
3を操作し、モノ購入精算の申し出を命令すると、制御
部15は、表示部12を介して顧客にパスワード(PI
N)の入力を求める。顧客が操作部13を操作して所定
のパスワードを入力すると、制御部15は、モノ購入精
算の申し出に電子署名を施し、電子証明書と共に業者携
帯装置21に送信する。
【0095】業者携帯装置21は、記憶部214に格
納されたモノ購入明細(取引の合計金額)に当該業者携
帯装置21の秘密鍵による電子署名を施し、当該業者携
帯装置21の電子証明書と共に本部装置22に送信す
る。また、顧客携帯装置10から受信した顧客の電子証
明書と、電子署名済みの精算申出とを本部装置22に送
信する。本部装置22は、業者携帯装置21から受信し
た顧客携帯装置10の電子証明書、顧客携帯装置10の
電子署名がされた精算申出、業者携帯装置21の電子証
明書、業者携帯装置21の電子署名がされたモノ購入明
細を、銀行40の本店装置41に転送する。
【0096】これを受信した本店装置41は、顧客携
帯装置10の公開鍵により顧客の認証を行うと共に、顧
客携帯装置10の電子証明書に基づいて当該顧客の決済
口座を特定する。また、本店装置41は、業者携帯装置
21の公開鍵により業者携帯装置21の認証を行うと共
に、業者携帯装置21の電子証明書に基づいて当該業者
の振込口座を特定する。本店装置41は、第4実施形態
と同様に顧客の預金残高と取引の合計金額とを比較し、
支払い可能と判断すると、本店の口座ファイルから業者
の口座ファイルに対し売買の合計金額を振替える。そし
て、業者システム20の本部装置22に対し、決済完了
の旨の電文(入金通知)を送信する。
【0097】この入金通知を受けた本部装置22は、
顧客が取引中の業者携帯装置21に対し、当該入金通知
を転送する。業者携帯装置21が、この入金通知を受信
すると、本部・店舗間の精算処理が終了する。
【0098】業者携帯装置21の制御部215は、上
記の入金通知を受信することにより、決済の完了を表示
部212に表示する。この表示を確認した業者は、顧客
の購入商品(モノ)を顧客に引き渡す。これにより、顧
客−業者間の取引が終了する。
【0099】また、本支店間の決済処理により、支店
の顧客口座ファイルから本店の口座ファイルに立替金を
振り替える。
【0100】以上説明した本実施形態によれば、業者端
末を携帯通信端末としたので、取引場所等の柔軟性が高
い決済手段を提供できる。業者−銀行間の通信に際し必
ずしもCAFIS等を経由する必要がないため、CAF
IS等の手数料がかからず、特に少額取引の容易化を目
指した従来のデビットカードのネックを解消することが
できる。また、顧客の顧客端末装置を利用して決済を行
うので、従来のように店員にカードを手渡す必要が無
く、カードに記録された情報が盗まれるおそれを防止す
ることができる。また、顧客の口座情報を暗号化して業
者システムに渡すので、業者システムは顧客の口座情報
を解読できない。
【0101】ここで、本発明は、以上説明した実施形態
に限定されない。業者システムは、本部装置の存在しな
い構成も可能である。業者携帯装置は、POS機能を備
えていなくてもよい。この場合、小規模業者でも容易に
加盟店になれる(仲介する情報処理センター等が不
要)。顧客の顧客携帯装置10と業者携帯装置21との
間の通信は、特に近距離に限定されるものではなく、遠
距離でもよい。例えば、タクシー料金の支払いをタクシ
ーの車中においてタクシー会社の本部との無線通信によ
り済ませることが可能である。また、宅配ピザ等の出前
の支払いを無線通信により済ませることが可能である。
配達前に予め済ませることも可能である。また、ガソリ
ンスタンドの支払いを車中において店頭の装置との無線
電話通信により済ませることが可能である。また、業者
携帯装置21は携帯電話に組み込んだから、この業者携
帯装置21を業者が携帯してもよい。例えば、タクシー
の運転手や宅配ピザの配達人が携帯し、場所を選ばずに
取引の決済を行うことができる。また、上記各実施形態
では、主にデビットカードに代わる銀行決済システムの
実施の形態を中心に示したが、本願発明の顧客端末装
置、業者携帯装置、決済方法及びシステムは、クレジッ
トカードその他による決済システムの代替としても同様
に有効であることは言うまでもない。
【0102】[第3実施形態、第6実施形態の変形例]
【0103】次に、上述した第3実施形態又は第6実施
形態の変形例を図9を参照しつつ説明する。この変形例
は業者システム20が本部装置22を介さず、決済サー
ビス機関である銀行システム40と直接にデータ通信を
行うことを前提とする。
【0104】この変形例において、業者携帯装置21の
制御部215は、入力部213から入力された取引の金
額に基づいてモノ購入明細データ2141を記憶部21
4に格納し、取引の決済のために、モノ購入明細データ
2141を記憶部214から読み出し、送受信部211
を介して、顧客の携帯電話(顧客携帯装置10)に送信
する。この送信が、顧客に対する支払要求となる。
【0105】この支払要求に対し、顧客携帯装置10の
制御部15は、業者携帯装置21から受信した取引金額
を表示部12に表示し、顧客に「了承」の入力を求め
る。「了承」の入力は、所定のパスワードの入力を伴っ
て行われる。操作部13から正しいパスワードと共に
「了承」が入力されると、制御部15は、業者携帯装置
21から受信したモノ購入明細データに秘密鍵による電
子署名を施し、業者携帯装置21に送り返す。このと
き、顧客携帯装置10は、当該顧客携帯装置10に与え
られた携帯電話としての発信者番号と先のパスワードを
業者携帯装置21に送信する。顧客携帯装置10の秘密
鍵は、顧客携帯装置10の与信時に予め記憶部14に格
納する。この秘密鍵に対応する公開鍵は、決済銀行に管
理されている。
【0106】業者携帯装置21の制御部215は、送受
信部211を介して顧客携帯装置10から電子署名済み
のモノ購入明細データ、顧客携帯装置10の発信者番
号、及び所定のパスワードを受信し、これらを記憶部2
14に格納し、また、供給者の口座識別データ(業者の
識別コードなど)を記憶部214に格納する。そして、
取引の決済のために、顧客携帯装置10による電子署名
済みのモノ購入明細データ、顧客携帯装置10の発信者
番号、所定のパスワード、及び業者の口座識別データ
(供給者の口座識別データ)を記憶部214から読み出
し、送受信部211を介して、決済銀行40の通信装置
41に送信する。この際、業者携帯装置21は、業者の
口座識別データに自己の秘密鍵による電子署名を施し、
対応する電子証明書と共に、決済銀行40の通信装置4
1に送信し、SSL等による暗号化通信を行う。
【0107】これらの情報を受信した銀行の通信装置4
1は、顧客携帯装置10の発信者番号と所定のパスワー
ドにより顧客の認証及び顧客の決済口座の特定を行うと
共に、銀行が予め管理する公開鍵により電子署名済みの
モノ購入明細を復号し、取引の合計金額を得る。また、
業者携帯装置21の電子証明書及び電子署名により当該
業者携帯装置21の認証と業者の振込口座を特定する。
そして、顧客の決済口座から業者の振込口座に取引金額
を振替ることにより、決済を完了する。そして、決済銀
行の通信装置41は、業者携帯装置21に対し、決済完
了通知を送信する。この通知には、決済銀行の秘密鍵に
より電子署名を施し、対応する電子証明書を添付する。
ここで、発信者番号及びパスワードによる認証に変えて
チャレンジレスポンス認証を用いてもよい。
【0108】業者携帯装置21の制御部215は、送受
信部211を介して決済銀行40の通信装置41から取
引についての決済完了通知(支払通知、入金通知)を受
信し、電子証明書から公開鍵を取り出して復号し、記憶
部214に格納し、この決済完了の旨を表示部212に
表示する。店員は、この決済完了の旨を表示部212で
確認すると、商品等を需要者に供給する。業者携帯装置
21に蓄積されたモノ購入明細の内容は、店舗のPOS
端末等にインポートできるように構成してもよい。この
場合、POS端末は、通常のPOS端末の構成に加え、
業者携帯装置21との通信手段を備える必要がある。
【0109】ここで、上記各実施形態及び変形例では、
モノ購入明細データを流通させているが、少なくとも取
引の合計金額データを流通させるものであれば本願の範
囲に含まれる。
【0110】以上説明した各実施形態及び変形例によれ
ば、顧客端末及び業者端末を携帯電話としたので、取引
場所等の柔軟性が高い決済手段を提供できる。また、顧
客の認証と、データの暗号化を行うことにより、セキュ
リティーの高い取引を行うことができる。
【0111】また、携帯電話では、電話の他、インター
ネットショッピング、インターネットバンキング等も可
能であり、本発明を追加することにより、携帯電話1台
で多くの取引を行うことができ、携帯電話利用者に多大
なる利便性を提供できる。
【0112】また、業者−銀行間の通信に際しCAFI
S等を経由する必要がないため、CAFIS等の手数料
がかからず、特に少額取引の容易化を目指した従来のデ
ビットカードのネックを解消することができる。
【0113】また、顧客携帯装置と銀行システムとの間
でデータ通信を行う場合は、従来の店舗−銀行間の通信
費用を削減でき、業者への導入の抑制要因を緩和するこ
とができる。
【0114】また、業者携帯装置は、銀行システムとの
間で直接決済を行うことも可能であり、店頭へのPOS
装置の導入、デビットカード用カードリーダの導入、決
済情報等を一元管理する本部装置の設置等が必ずしも必
要なく、小店舗への導入の抑制要因を緩和することがで
きる。
【0115】また、顧客携帯装置と、業者システム及び
銀行システムとの間で通信を行うことができれば何処か
らでも決済が可能なので、例えば、タクシーの支払いや
宅配ピザの支払い等にも利用することができる。更に、
業者携帯装置21側も携帯電話とすることにより、業者
も場所を選ばずに、例えば店舗外であっても決済を行う
ことができる。店舗に高額な決済端末も不要となる。店
舗内のレジの配置替えも簡単に行うことができ、また、
店舗外の露店における決済情報を店舗内のPOSに直接
取り込むことも可能となる。
【0116】また、顧客の顧客端末装置を利用して決済
を行うので、従来のように店員にカードを手渡す必要が
無く、カードに記録された情報が盗まれるおそれを防止
することができる。即ち、商取引において個人情報を業
者携帯装置側並びに店舗側のシステムに一切呈示するこ
となく、個人情報を保護しつつ決済を遂行することが可
能になる。
【0117】ここで、本発明は上記実施形態に限定され
ない。例えば、決済サービス機関は、銀行に限られず、
商取引の決済に関するサービスを提供する機関であれ
ば、その種類を問わない。例えば、従来のクレジットカ
ード決済をサービスするCAFIS、クレジットカード
会社及び銀行の連携システム等も含まれる。顧客と業者
間の取引の合計金額を従来通りPOS装置(POS端
末、POSレジ)に入力し、POS装置と業者携帯装置
21との間の内線機能又は有線通信によって、取引の合
計金額をPOS装置から業者携帯装置21に転送するこ
とによって、取引の合計金額を業者携帯装置21に蓄積
してもよい。また、取引の合計金額だけでなく、取引商
品の明細をPOS装置から業者携帯装置21に蓄積し、
その後の処理に利用してもよい。内線機能152,21
52に対応した第2通信部16,216は、赤外線通信
部、bluetooth等の電波による通信部、有線接続のコネ
クタ等のいずれでもよい。第2の通信部16,216を
設けずに、外線機能及び内線機能の両方を無線送受信部
11,211を介して実現してもよい。
【0118】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、業者端末を携帯通信端末とした
ので、取引場所等の柔軟性が高い決済手段を提供でき
る。
【0119】また、業者携帯装置は、決済サービス機関
との間で直接決済を要求することも可能であり、店頭へ
のPOS装置の導入、デビットカード用カードリーダ、
決済情報等を一元管理する本部装置の設置等が必ずしも
必要なく、小店舗への導入の抑制要因を緩和することが
できる。
【0120】また、従来のように店員にカードを手渡す
必要が無く、カードに記録された情報が盗まれるおそれ
を防止することができる。即ち、商取引において個人情
報を業者携帯装置側並びに店舗側のシステムに一切呈示
することなく、個人情報を保護しつつ決済を遂行するこ
とが可能という従来にない優れた決済手法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1に示す携帯電話の構成図である。
【図3】図1に示す業者携帯装置の構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図5】本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の第5実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図8】本発明の第6実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図9】第3実施形態、第6実施形態の変形例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10 携帯電話(顧客携帯装置) 11 顧客携帯装置の無線送受信部 12 顧客携帯装置の表示部 13 顧客携帯装置の操作部 14 顧客携帯装置の記憶部 15 顧客携帯装置の制御部 16 顧客携帯装置の第2通信部 20 業者システム 21 業者携帯装置 22 本部装置 30 第1の銀行(決済サービス機関) 31 ネットバンク装置 32 ネットバンクDB 40 第2の銀行(決済サービス機関) 41 本店装置 42 支店装置 141 電子証明書 142 銀行電話番号 143 モノ購入明細 151 外線機能 152 内線機能 211 業者携帯装置の無線送受信部 212 業者携帯装置の表示部 213 業者携帯装置の入力部 214 業者携帯装置の記憶部 215 業者携帯装置の制御部 216 業者携帯装置の第2通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09C 1/00 660 G09C 1/00 660E H04L 9/32 H04L 9/00 673A (72)発明者 今井 一好 東京都渋谷区渋谷3−28−13渋谷新南口ビ ル フューチャーシステムコンサルティン グ株式会社内 (72)発明者 富樫 直記 東京都渋谷区渋谷3−28−13渋谷新南口ビ ル フューチャーフィナンシャルストラテ ジー株式会社内 (72)発明者 高島 康裕 東京都渋谷区渋谷3−28−13渋谷新南口ビ ル フューチャーフィナンシャルストラテ ジー株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA05 BB11 BB46 CC36 EE00 FF04 GG00 GG03 GG06 GG10 5B055 BB10 BB12 BB16 BB19 CB09 EE02 EE03 EE27 JJ05 5J104 AA09 AA12 JA21 LA06 NA01 NA02 NA05 PA10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 業者携帯装置又は/及び決済サービス機
    関とデータ通信を行う送受信部と、情報の表示部と、制
    御部に対しデータ及び命令を入力する操作部と、電子証
    明書が格納される記憶部と、これら各部の動作を制御す
    る制御部とを備え、 前記制御部は、前記送受信部を介し、前記業者携帯装置
    に決済処理の開始を要求する信号を出力する機能を備え
    ていることを特徴とした顧客携帯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、操作部から電子署名用の
    パスワードの入力を受け付け電子署名済みデータを生成
    し記憶部に格納し、前記業者携帯装置又は決済サービス
    機関に対し、決済処理を行わせるために、前記記憶部か
    ら電子証明書及び電子署名済みデータを読み出し、この
    電子証明書及び電子署名済みデータを前記送受信部を介
    して送信する機能を備えていることを特徴とした請求項
    1記載の顧客携帯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、 前記送受信部を介し前記業者携帯装置から少なくとも売
    買の合計金額データを受信し記憶部に格納する機能と、 前記送受信部を介し、前記決済サービス機関に対し、売
    買の決済処理を行わせるために、前記顧客の電子証明書
    及び電子署名済みデータと、前記売買の合計金額データ
    とを送信する機能とを備えていることを特徴とした請求
    項2記載の顧客携帯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記送受信部を介し、前
    記決済サービス機関から入金完了の通知を受信し記憶部
    に格納する機能と、 前記業者携帯装置に決済後処理を行わせるために、前記
    入金完了の通知を前記記憶部から読み出し、前記送受信
    部を介して、前記業者携帯装置に転送する機能とを備え
    ていることを特徴とした請求項1記載の顧客携帯装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記送受信部を介し、前
    記決済サービス機関から入金完了の通知を受信し記憶部
    に格納する機能と、 前記業者携帯装置に決済後処理を行わせるために、前記
    入金完了の通知を前記記憶部から読み出し、前記送受信
    部を介して、前記業者携帯装置に転送する機能とを備え
    ていることを特徴とした請求項1記載の顧客携帯装置。
  6. 【請求項6】 前記送受信部は、無線でデータ通信を行
    う無線送受信部であることを特徴とした請求項1記載の
    顧客携帯装置。
  7. 【請求項7】 顧客携帯装置とデータ通信を行う送受信
    部と、情報の表示部と、前記顧客と交わす取引の金額を
    入力する入力部と、情報の記憶部と、これら各部の動作
    を制御する制御部とを備え、 前記制御部は、前記入力部から入力された取引の金額に
    基づいて少なくとも取引の合計金額データを記憶部に格
    納し、前記取引の決済のために、前記取引の合計金額デ
    ータを前記記憶部から読み出し、前記送受信部を介し
    て、前記顧客携帯装置に送信する機能を備え、 前記送受信部は、決済サービス機関の通信装置とデータ
    通信を行う機能を備え、 前記制御部は、前記送受信部を介して前記顧客携帯装置
    から電子署名済みのデータを受信し記憶部に格納し、ま
    た、前記業者の口座識別データを記憶部に格納し、前記
    取引の決済のために、前記電子署名済みのデータと、業
    者の口座識別データとを記憶部から読み出し、前記取引
    の決済のために、前記送受信部を介して、前記決済サー
    ビス機関の通信装置に送信する機能を備えていることを
    特徴とした業者携帯装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の業者携帯装置において、 前記制御部は、前記送受信部を介して前記決済サービス
    機関の通信装置から前記取引についての決済完了通知を
    受信し記憶部に格納し、この決済完了の旨を前記表示部
    に表示することを特徴とした業者携帯装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の業者携帯装置を携
    帯型電話装置に組み込んだ業者携帯装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、少なくとも前記取引の
    金額を前記送受信部を介してPOS端末等のデータ管理
    装置にインポートする機能を備えたことを特徴とする請
    求項7記載の業者携帯装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至6記載の顧客携帯装置
    と、請求項7乃至10記載の業者携帯装置と、決済サー
    ビス機関とを備えた決済システムにおいて、コンピュー
    タ処理により売買代金の決済を行う方法であって、 前記業者携帯装置は、少なくとも売買代金の合計金額デ
    ータを顧客携帯装置に送信し、 これを受けた顧客携帯装置は、前記合計金額データと、
    顧客の電子署名を行ったデータと、予め顧客携帯装置に
    格納された電子証明書とを決済サービス機関に送信し、 これを受けた決済サービス機関は、前記電子証明書及び
    電子署名済みデータに基づく顧客の認証処理の後、前記
    合計金額データに対応する金額を前記電子署名により特
    定される顧客の口座ファイルから引き落とす処理と,前
    記合計金額データに対応する金額を業者の口座ファイル
    に入金する処理とを実行することを特徴とした決済方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至6記載の顧客携帯装置
    と、請求項7乃至10記載の業者携帯装置と、決済サー
    ビス機関とを備えた決済システムにおいて、コンピュー
    タ処理により売買代金の決済を行う方法であって、 前記顧客携帯装置は、決済サービス機関に対し、少なく
    とも電子証明書と、電子署名済みデータとを送信し、 これを受けた業者携帯装置は、少なくとも前記顧客の電
    子署名済みデータ及び電子証明書と、売買代金の合計金
    額データとを決済サービス機関に送信し、 これを受けた決済サービス機関は、前記電子証明書及び
    電子署名済みデータに基づく顧客の認証処理の後、前記
    合計金額データに対応する金額を前記電子証明書に対応
    する顧客の口座ファイルから引き落とす処理と,前記合
    計金額データに対応する金額を業者の口座ファイルに入
    金する処理とを実行することを特徴とした決済方法。
  13. 【請求項13】 前記合計金額データに代えて、モノ購
    入明細データを用い、 このモノ購入明細データは、少なくとも売買の合計金額
    データと、売買品目の明細データとを含み、 前記決済サービス機関は、前記モノ購入明細データに基
    づいて顧客毎の購買履歴をデータベースに管理すること
    を特徴とした請求項11又は12記載の決済方法。
  14. 【請求項14】 前記決済サービス機関は、前記業者の
    口座ファイルに入金する処理の完了後、当該入金完了の
    通知を前記業者携帯装置に対し直接に又は前記顧客携帯
    装置を介して業者携帯装置に送信し、決済後処理に供す
    ることを特徴とした請求項11又は12記載の決済方
    法。
  15. 【請求項15】 商取引において顧客の個人情報を業者
    携帯装置に一切呈示することなく、当該個人情報を保護
    しつつ決済を遂行することが可能であることを特徴とす
    るコンピュータ処理による決済方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至6記載の顧客携帯装置
    と、請求項7乃至10記載の業者携帯装置と、決済サー
    ビス機関とを備え、コンピュータ処理により売買代金の
    決済を行う決済システムにおいて、 前記業者携帯装置は、少なくとも売買代金の合計金額デ
    ータを顧客携帯装置に送信し、 これを受けた顧客携帯装置は、前記合計金額データと、
    顧客の電子署名を行ったデータと、予め顧客携帯装置に
    格納された電子証明書とを決済サービス機関に送信し、 これを受けた決済サービス機関は、前記電子証明書及び
    電子署名済みデータに基づく顧客の認証処理の後、前記
    合計金額データに対応する金額を前記電子証明書に対応
    する顧客の口座ファイルから引き落とす処理と,前記合
    計金額データに対応する金額を業者の口座ファイルに入
    金する処理とを実行することを特徴とした決済システ
    ム。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至6記載の顧客携帯装置
    と、請求項7乃至10記載の業者携帯装置と、決済サー
    ビス機関とを備え、コンピュータ処理により売買代金の
    決済を行う決済システムにおいて、 前記顧客携帯装置は、業者携帯装置に対し、少なくとも
    電子証明書と電子署名済みデータとを送信し、 これを受けた業者携帯装置は、少なくとも前記顧客の電
    子署名済みデータ及び電子証明書と、売買代金の合計金
    額データとを決済サービス機関に送信し、 これを受けた決済サービス機関は、前記電子証明書及び
    電子署名済みデータに基づく顧客の認証処理の後、前記
    合計金額データに対応する金額を前記電子証明書に対応
    する顧客の口座ファイルから引き落とす処理と,前記合
    計金額データに対応する金額を業者の口座ファイルに入
    金する処理とを実行することを特徴とした決済システ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記合計金額データに代えて、モノ購
    入明細データを用い、 このモノ購入明細データは、少なくとも売買の合計金額
    データと、売買品目の明細データとを含み、 前記決済サービス機関は、前記モノ購入明細データに基
    づいて顧客毎の購買履歴をデータベースに管理すること
    を特徴とした請求項16又は17記載の決済システム。
  19. 【請求項19】 前記決済サービス機関は、前記業者の
    口座ファイルに入金する処理の完了後、当該入金完了の
    通知を前記業者携帯装置に対し直接に又は前記顧客携帯
    装置を介して業者携帯装置に送信し、決済後処理に供す
    ることを特徴とした請求項16又は17記載の決済シス
    テム。
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