JP2002031803A - 電気光学装置の製造方法、電気光学装置、投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、電気光学装置、投射型表示装置

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JP2002031803A
JP2002031803A JP2000217698A JP2000217698A JP2002031803A JP 2002031803 A JP2002031803 A JP 2002031803A JP 2000217698 A JP2000217698 A JP 2000217698A JP 2000217698 A JP2000217698 A JP 2000217698A JP 2002031803 A JP2002031803 A JP 2002031803A
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substrate
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electro
break
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Kenichi Yamada
健一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対するラビング処理を連続的に行なっ
ても、常に基板の表面全体を均一にラビング処理を行う
ことのできる電気光学装置の製造方法、この製造方法に
より製造した電気光学装置、およびこの電気光学装置を
用いた投射型表示装置を提供すること。 【解決手段】 電気光学装置の製造方法において、対向
基板20を保持するパレット500に平坦な慣らし領域
501、502を形成しておき、対向基板20の表面を
ラビングロール700で擦る前、および擦った後、ラビ
ングロール700で平坦な慣らし領域501、502を
擦る。従って、対向基板20の表面に形成されている凹
凸がラビングロール700の表面に転写されても、ラビ
ングロール700に転写された凹凸は、慣らし領域50
1、502を擦ることにより消失するので、表面全体を
均一にラビングできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置等の電気
光学装置の製造方法、電気光学装置、およびこの電気光
学装置を光変調手段として用いた投射型表示装置に関す
るものである。さらに詳しくは、電気光学物質を配向さ
せるための配向膜に対するラビング処理技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置のうち、例えば、画素スイ
ッチング素子としてTFTを用いたアクティブマトリク
ス型の電気光学装置(液晶装置)では、図3に示すよう
に、TFTアレイ基板10(第1の基板)と対向基板2
0(第2の基板)との間に液晶などの電気光学物質50
が挟持されており、各基板表面に形成した配向膜24、
32によって電気光学物質50の配向を制御している。
【0003】このような電気光学装置1を製造するにあ
たっては、TFTアレイ基板10および対向基板20の
各々に配向膜24、32を形成した後(配向膜形成工
程)、この配向膜24、32の表面をラビングロールで
擦ってラビング処理を行う(配向処理工程)。次に、T
FTアレイ基板10と対向基板20とをシール材52に
よって所定の間隙を介して貼り合わせた後(貼り合わせ
工程)、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隙
のうち、シール材52で区画された領域内に電気光学物
質50を充填する(充填工程)。
【0004】これらの工程のうち、配向処理工程で用い
られるラビングロールは、アルミニウムなどの金属製の
ロールの表面にラビング布を巻き付けたものであり、所
定の接触圧をもって配向膜24、32の上を擦ってい
く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TFT
アレイ基板10および対向基板20の表面には、スイッ
チング素子、配線、端子、遮光膜などによって凹凸が形
成されているため、同一種類の基板を何枚もラビング処
理していくうちに、基板表面の凹凸がラビングロールの
表面に転写され、ラビングロールの表面に筋状の凹凸が
形成されてしまう。このような表面の荒れたラビングロ
ールでラビング処理を行うと、基板の表面全体を均等に
ラビング処理できなくなるという問題点がある。例え
ば、ラビングロールの表面に凹凸があって、基板表面に
ラビングロールで強く擦られた部分と弱く擦られた部分
があると、強く擦られた部分では、液晶の配向力が強
く、チルトが低下する。これに対して、弱く擦られた部
分では、液晶の配向力が弱く、チルトが上昇してしま
う。このようなチルトむらは、画像にむらを発生させる
原因となり、表示品位を低下させてしまう。
【0006】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
基板に対するラビング処理を連続的に行なっても、常に
基板の表面全体を均一にラビング処理を行うことのでき
る電気光学装置の製造方法、この製造方法により製造し
た電気光学装置、およびこの電気光学装置を用いた投射
型表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、第1の基板および第2の基板のうちの
少なくとも一方の基板表面に配向膜を形成する配向膜形
成工程と、前記配向膜表面をラビングロールで擦って当
該配向膜にラビング処理を行う配向処理工程とを有する
電気光学装置の製造方法において、前記配向処理工程で
は、基板の少なくとも画面表示領域に相当するラビング
対象領域を前記ラビングロールで擦る前あるいは擦った
後に、当該ラビングロールを前記ラビング対象領域とは
異なる表面形状の慣らし領域で擦ることを特徴とする。
【0008】本発明では、ラビング対象領域をラビング
ロールで擦る前あるいは擦った後に、このラビングロー
ルをラビング対象領域とは異なる表面形状の慣らし領域
で擦らせる。このため、ラビング対象領域の表面に形成
されている凹凸がラビングロールの表面に転写されて
も、ラビングロールに転写された凹凸は、わざわざ工程
をとめてロール表面を回復させるための処理を行わなく
ても、慣らし領域を擦るだけで消失する。従って、同一
種類の基板を連続してラビング処理を行なっても、ラビ
ングロールがラビング対象領域上を擦るときには、ラビ
ングロールの表面に凹凸がないので、ラビング対象領域
の全体を均一にラビング処理することができる。それ
故、ラビング対象領域(画像表示領域)に、強く擦られ
た部分と弱く擦られた部分ができるということがないの
で、ラビング対象領域(画像表示領域)で液晶などの電
気光学物質を均一に配向させることができ、チルトむら
などが発生しない。よって、表示むらなどのない高い品
位の画像を表示することができる。
【0009】本発明において、前記慣らし領域は、平坦
領域であることが好ましい。
【0010】本発明において、前記慣らし領域は、例え
ば、前記ラビング処理を行う基板を保持するパレット上
に形成されている。また、前記慣らし領域は、前記ラビ
ング処理を行う基板を前記ラビングロールに対して相対
移動させるテーブル上に形成されている構成であっても
よい。
【0011】本発明において、前記慣らし領域は、前記
ラビング処理を行う基板上に形成されている構成であっ
てよい。
【0012】本発明において、前記ラビング処理を行う
基板は、当該基板を多数枚取りできる大型基板の状態で
前記配向処理工程が行われる場合には、前記慣らし領域
が前記大型基板上に形成されている構成であってもよ
い。
【0013】この場合には、前記慣らし領域は、前記大
型基板のうち単品の基板として切り出される領域とは別
の領域に形成されていることが好ましい。また、前記慣
らし領域には、前記大型基板のうち基板として切り出さ
れる領域に形成された端子同士を電気的にショートさせ
ておく配線パターンが形成されていることが好ましい。
このように構成すると、ラビング処理による静電気が発
生しにくく、たとえ静電気が発生しても、その電荷は、
配線パターンを介して分散される。従って、基板上の特
定の配線に電荷が集中して配線が切れるなどの不具合が
発生しない。また、このような配線パターンは、単品の
基板を構成しない慣らし領域に形成されているため、大
型基板から単品の基板を切り出したとき、各端子は自動
的に分離されることになる。
【0014】本発明において、前記ラビング対象領域を
前記ラビングロールで擦るときのラビングロールの接触
圧と、前記慣らし領域を前記ラビングロールで擦るとき
のラビングロールの接触圧とが略等しいことが好まし
い。
【0015】このような方法で製造した電気光学装置
は、配向膜が均一にラビングされるので、液晶などの電
気光学物質を均一に配向させることができ、チルトムラ
のない品位の高い表示を行うことができる。それ故、本
発明を適用した電気光学装置は、たとえば、光源と、該
光源から出射された光を光変調手段に導く導光光学系
と、前記光変調手段により変調された光を拡大投射する
拡大投射光学系とを有する投射型表示装置において、前
記光変調手段として用いるのに適している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】[実施の形態1] (電気光学装置の全体構成)先ず、本発明を適用した電
気光学装置(液晶装置)の全体構成について、図1、図
2および図3を参照して説明する。ここでは、駆動回路
内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の電気光
学装置を例にとる。
【0018】図1は、本発明が適用される電気光学装置
のTFTアレイ基板(TFTアレイ基板)をその上に形
成された各構成要素と共に、対向基板の側から見た平面
図である。図2は、図1のH−H´の断面図である。図
3は、本発明を適用した電気光学装置の端部(図1のH
−H′におけるH′側の端部)を拡大して模式的に示す
断面図である。なお、図3においては、各層や各部材を
図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各
部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、図3において
は、集光の様子を理解し易く描くために、マイクロレン
ズおよびTFTの配置関係を実際の配置関係とは異なら
しめてある。
【0019】図1、図2および図3に示すように、本実
施形態の電気光学装置1において、TFTアレイ基板1
0(第1の基板)と対向基板20(第2の基板)とは、
それぞれの基板に形成された画素電極9aと対向電極2
1とが対向するように配置されている。ここで、画素電
極9aは、TFTアレイ基板10においてマトリクス状
に形成されている一方、対向電極21は対向基板20の
全面に形成されている。
【0020】対向基板20の下側の面(カバーガラスと
の接着面)には、多数のマイクロレンズ55が形成され
ており、対向基板20はマイクロレンズアレイ板として
構成されている。このようにしてマイクロレンズ55が
形成された対向基板20の下側の面には、接着剤210
により、第1の基板としてのカバーガラス200が接着
されている。接着剤210は、マイクロレンズ55より
小さい屈折率を有するアクリル系の光硬化性の接着剤か
らなり、両者間の屈折率の違いにより、マイクロレンズ
55は、集光レンズとしての機能を果たす。ここで、マ
イクロレンズ55はそれぞれ、入射した光をTFTアレ
イ基板10に形成されている画素電極9aのそれぞれに
集光するようにマトリクス状に形成され、かつ、カバー
ガラス200には、複数のマイクロレンズ55の相互の
境界にそれぞれ対向する位置に遮光膜23が形成されて
いる。画素電極9aおよび対向電極21は、ITO膜
(インジウム・ティン・オキサイド膜)から形成されて
いる。
【0021】シール材52は、TFTアレイ基板10
と、カバーガラス200とを全面接着した対向基板20
とを貼り合わせてパネル5とするための、例えば紫外線
硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、TFTアレイ基板1
0上に塗布された後、TFTアレイ基板10と対向基板
20とを重ねた状態で、紫外線照射、加熱等により硬化
させたものである。電気光学装置1が投射型表示装置用
のように小型で、拡大表示を行うものであれば、シール
材52中には、両基板内の距離(基板間ギャップ)を所
定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等
のギャップ材(スペーサ)が配合される。また、電気光
学装置1が液晶ディスプレイや液晶テレビのように大型
で等倍表示を行うものであれば、このようなギャップ材
は、液晶層50の中に点在させる場合もある。
【0022】本実施形態の電気光学装置1では、シール
材52の形成領域の内側には、この領域に沿って画像表
示領域10aを規定する見切り用の遮光膜53が対向基
板20の側に形成されている。シール材52には、その
途切れ部分によって液晶注入口108が形成され、この
液晶注入口108は液晶の注入を終えた後、シール材5
2と同一あるいは異なる材料からなる封止材109で塞
がれている。
【0023】シール材52が形成された領域の外側の周
辺領域には、データ線駆動回路101および外部回路接
続用の端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿っ
て形成され、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接
する2辺に沿って設けられている。さらに、TFTアレ
イ基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側
に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複
数の配線105が形成されている。
【0024】電気光学装置1において、TFTアレイ基
板10には、対向基板20のコーナー部に相当する4箇
所に上下導通電極19が形成されているとともに、TF
Tアレイ基板10と対向基板20との間には、これらの
基板間の電気的導通をとるための上下導通材106が設
けられている。ここで、上下導通材106は、エポキシ
樹脂系やアクリル樹脂系の接着剤成分に銀粉や金めっき
ファイバーなどの導電粒子が配合されたものである。
【0025】図3において、TFTアレイ基板10上に
は、画素スイッチング用TFT30や走査線、データ
線、容量線等の配線が形成された後の画素電極9aの表
面に、スピンコート法により成膜されたポリイミド系材
料からなる配向膜32が形成されている。
【0026】また、対向基板20の側において、カバー
ガラス200上には、対向電極21の他、各画素毎に非
開口領域を規定する一般にブラックマスク又はブラック
マトリクスと称される遮光膜23が形成され、この表面
には、スピンコート法などにより成膜されたポリイミド
系材料からなる配向膜24が形成されている。これらの
配向膜32、24はそれぞれ、ポリイミド系の樹脂材料
を塗布した後、焼成し、しかる後に、後述するように、
液晶層50中の液晶を所定方向に配向させると共に、液
晶に所定のプレチルト角を付与するための配向処理が施
される。
【0027】液晶層50は、例えば一種又は数種類のネ
マティック液晶を混合した液晶からなり、配向膜32、
24間で、所定の配向状態をとる。遮光膜23は、表示
画像におけるコントラストの向上を図る機能を有してい
る。
【0028】本実施形態では、配向膜24、32は対向
基板20およびTFTアレイ基板10のそれぞれにスピ
ンコート法などによって塗布されたものである。このよ
うなスピンコート法によれば、フレキソ印刷法と比較し
て、配向膜24、32を対向基板20およびTFTアレ
イ基板10の面内方向において均一な厚さに塗布できる
ので、液晶層50においては、配向膜24、32の膜厚
ばらつきに起因する液晶の配向不良が発生しにくい。そ
れ故、本実施形態の電気光学装置1を、後述する投射型
表示装置の光変調手段と用いても、ムラやシミのない、
品位の高い表示を行うことができる。
【0029】なお、TFTアレイ基板10の方にも、後
述する走査線および容量線に沿って縞状の遮光膜11a
が形成されている。この遮光膜11aは、TFTのチャ
ネル領域を含む領域をTFTアレイ基板10の側からそ
れぞれ覆っている。このようにTFT30の下側に遮光
膜11aを形成すれば、TFTアレイ基板10の側から
裏面反射(戻り光)や複数の電気光学装置1をプリズム
等を介して組み合わせて1つの光学系を構成する場合
に、他の電気光学装置1からプリズム等を突き抜けて来
る光などが当該電気光学装置1のTFT30に入射する
のを未然に防ぐことができる。
【0030】本実施形態の電気光学装置1は、後述する
投射型表示装置において、各色に分離された色光が入射
するため、カラーフィルタが形成されていないが、カバ
ーガラス200の表面にカラーフィルタが形成される場
合もある。この場合に、遮光膜23は、カラーフィルタ
を形成する色材の混色を防止する機能も有する。
【0031】(電気光学装置の画像表示領域の構成)図
4を参照して、本実施形態の電気光学装置1の画素部を
説明する。図4は、電気光学装置1の画像表示領域10
aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素にお
ける各種素子、配線等の等価回路である。
【0032】図4に示すように、本実施形態の電気光学
装置1において、画像表示領域10aを構成するマトリ
クス状に形成された複数の画素は、画素電極9aを制御
するためのTFT30がマトリクス状に複数形成されて
おり、画像信号が供給されるデータ線6aがTFT30
のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書
き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順
次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線
6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしても
良い。また、TFT30のゲートに走査線3aが電気的
に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aに
パルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に
線順次で印加するように構成されている。画素電極9a
は、TFT30のドレインに電気的に接続されており、
スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけその
スイッチを開くことにより、データ線6aから供給され
る画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで
書き込む。TFT30を介して画素電極9aに書き込ま
れた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対
向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持され
る。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配
向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示
を可能にする。ノーマリーホワイトモードであれば、印
加された電圧に応じてこの液晶部分の入射光の透過光量
が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、印加さ
れた電圧に応じてこの液晶部分の入射光の透過光量が増
加し、全体として電気光学装置1からは画像信号に応じ
たコントラストを持つ光が出射する。ここで、保持され
た画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9a
と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容
量70を付加する。
【0033】(電気光学装置1の製造方法)このような
電気光学装置1を製造するにあたっては、TFTアレイ
基板10および対向基板20の各々に配向膜24、32
を形成した後(配向膜形成工程)、この配向膜24、3
2の表面をラビングロールで擦ってラビング処理を行う
(配向処理工程)。次に、TFTアレイ基板10と対向
基板20とをシール材52によって所定の間隙を介して
貼り合わせた後(貼り合わせ工程)、TFTアレイ基板
10と対向基板20との間隙のうち、シール材52で区
画された領域内に電気光学物質50を充填する(充填工
程)。
【0034】これらの工程のうち、対向基板20に対す
る配向処理工程では、図5に示すように、複数枚の対向
基板20をそれぞれパレット500の基板配置孔510
に収納した後、このパレット500を移動テーブル60
0上に載置し、この移動テーブル600を、矢印Aで示
すように移動させることにより、対向基板20の表面全
体を所定の接触圧をもってラビングロール700で擦っ
ていく。ラビングロール700は、アルミニウムなどの
金属ロール701の表面に、レーヨン布などのラビング
布702を巻き付けたものであり、矢印Bで示すよう
に、基板が移動してくる方向と反対の方向に回転してい
る。
【0035】ここで、対向基板20は、略全体が画像表
示領域に相当するため、その略全面がラビング対象領域
である。この対向基板20は、図3を参照して説明した
ように、ストライプ状あるいは格子状の遮光膜23が形
成されているため、対向基板20の表面には、略全面に
わたって遮光膜23の膜厚に相当する凹凸が形成され、
かつ、この凹凸は、ラビングロール700が相対移動す
る方向に連続している。
【0036】このような表面形状を有する対向基板20
にラビング処理を連続して行うにあたって、本実施形態
では、パレット500の上面には、ラビングロール70
0の移動方向(矢印A′で示す)に沿って、対向基板2
0が並んでいる領域の上流側端部および下流側端部の各
々に所定の幅寸法を有する慣らし領域501、502が
形成されている。ここで、慣らし領域501、502
は、完全な平坦面になっている。
【0037】そこで、本実施形態では、まず、ラビング
ロール700が慣らし領域501の真上位置にきたと
き、この慣らし領域501をラビングロール700で所
定時間、擦った後、対向基板20の各々の表面をラビン
グロール700で擦る。次に、ラビングロール700が
慣らし領域502の真上位置にきたとき、この慣らし領
域502をラビングロール700で所定時間、擦る。し
かる後に、次の別のパレット500がテーブル600上
に置かれ、このパレット500に保持されている対向基
板20に対して、同様な手順でラビング処理を行う。こ
こで、ラビングロール700が慣らし領域501、50
2を擦るときの接触圧と、ラビングロール700が対向
基板20の表面を擦るときの接触圧は、同等のレベルに
設定されている。
【0038】これに対して、TFTアレイ基板10に対
する配向処理工程は、図6に示すように、TFTアレイ
基板10を多数枚取りできる大型基板110の状態で行
われ、配向処理工程が行われた後、大型基板110のう
ち、TFTアレイ基板10として切り出される領域に対
して各対向基板20を貼り合わせ、しかる後に、大型基
板110に対する切断が行われる。なお、TFTアレイ
基板10では、その略中央領域のみが画像表示領域10
aであるが、本実施形態では、TFTアレイ基板10の
表面全体がラビング対象領域として扱われる。
【0039】このような大型基板110の状態でTFT
アレイ基板10にラビング処理を行うときも、複数枚の
大型基板110をそれぞれパレット550の基板配置孔
560に収納した後、このパレット500を移動テーブ
ル600上に載置し、この移動テーブル600を、矢印
Aで示すように移動させることにより、大型基板110
の表面全体をラビングロール700で擦っていく。この
ラビングロール700も、アルミニウムなどの金属ロー
ル701の表面に、レーヨン布などのラビング布702
を巻き付けたものであり、矢印Bで示すように、基板が
移動してくる方向と反対の方向に回転している。
【0040】ここで、大型基板110に形成されたTF
Tアレイ基板10の表面には、図3などを参照して説明
したように、画像表示領域10a(ラビング対象領域)
に相当する領域には、TFT30、データ線6a、走査
線3aなどが形成されている。このため、大型基板11
0の表面には、これらの構成要素の膜厚に相当する凹凸
が形成され、かつ、この凹凸は、ラビングロール700
が相対移動する方向に連続している。
【0041】このような表面形状を有する大型基板11
0にラビング処理を連続して行うにあたって、本実施形
態では、パレット550の上面には、ラビングロール7
00の移動方向(矢印A′で示す)に沿って、大型基板
110が配置されている領域に対して上流側の端部、お
よび下流側の端部の各々に所定の幅寸法を有する慣らし
領域551、552が形成されている。ここで、慣らし
領域551、552は、完全な平坦面になっている。
【0042】そこで、本実施形態では、まず、ラビング
ロール700が慣らし領域551の真上位置にきたと
き、この慣らし領域551をラビングロール700で所
定時間、擦った後、大型基板110の各々の表面をラビ
ングロール700で擦る。次に、ラビングロール700
が慣らし領域552の真上位置にきたとき、この慣らし
領域552をラビングロール700で所定時間、擦る。
しかる後に、次の別のパレット550がテーブル600
上に置かれ、このパレット550に保持されている大型
基板110にも、同様な手順でラビング処理を行う。こ
こで、ラビングロール700が慣らし領域551、55
2を擦るときの接触圧と、ラビングロール700が大型
基板110の表面を擦るときの接触圧は、同等のレベル
に設定されている。
【0043】このように、本実施形態では、対向基板2
0および大型基板110(TFTアレイ基板10)の配
向処理工程で用いるパレット500、550に平坦な慣
らし領域501、502、551、552を形成してお
き、対向基板20および大型基板110(TFTアレイ
基板10)の表面をラビングロール700で擦る前、お
よび擦った後、ラビングロール700で平坦な慣らし領
域501、502、551、552を擦る。従って、対
向基板20および大型基板110(TFTアレイ基板1
0)の表面に形成されている凹凸がラビングロール70
0の表面に転写されても、ラビングロール700に転写
された凹凸は、わざわざ工程をとめてロール表面を回復
させるための処理を行わなくても、平坦な慣らし領域5
01、502、551、552を擦るだけで消失する。
従って、同一種類の基板を連続してラビング処理を行な
っても、ラビングロール700が対向基板20および大
型基板110(TFTアレイ基板10)の表面を擦ると
きには、ラビングロール700の表面に凹凸がないの
で、対向基板20および大型基板110(TFTアレイ
基板10)の表面全体を均一にラビング処理することが
できる。それ故、対向基板20および大型基板110
(TFTアレイ基板10)の表面に、ラビングロール7
00で強く擦られた部分と弱く擦られた部分ができると
いうことがないので、液晶などの電気光学物質を均一に
配向させることができ、チルトむらなどが発生しない。
よって、本実施形態の電気光学装置1によれば、表示む
らなどのない高い品位の画像を表示することができる。
【0044】[実施の形態2]なお、実施の形態1で
は、対向基板20および大型基板110(TFTアレイ
基板10)の配向処理工程で用いるパレット500、5
50に平坦な慣らし領域501、502、551、55
2を形成した構成であったが、図5および図6に示すよ
うに、パレット500、550に保持された対向基板2
0および大型基板110(TFTアレイ基板10)を搬
送するテーブル600の表面に平坦な慣らし領域60
1、602を形成してもよい。
【0045】すなわち、本実施形態では、図5および図
6に示すように、テーブル600の上面には、ラビング
ロール700の移動方向(矢印A′で示す)に向かっ
て、パレット500、550が配置されている領域より
上流側の端部、および下流側の端部に所定の幅寸法を有
する慣らし領域601、602が形成されている。ここ
で、慣らし領域601、602は、完全な平坦面になっ
ている。
【0046】そこで、本実施形態では、まず、ラビング
ロール700が慣らし領域601の真上位置にきたと
き、この慣らし領域601をラビングロール700で所
定時間、擦った後、対向基板20および大型基板110
(TFTアレイ基板10)の表面をラビングロール70
0で擦る。次に、ラビングロール700が慣らし領域6
02の真上位置にきたとき、この慣らし領域602をラ
ビングロール700で所定時間、擦る。しかる後に、次
の別のパレット500、550がテーブル600上に置
かれ、この新たなパレット500、550に保持されて
いる対向基板20および大型基板110(TFTアレイ
基板10)にも、同様な手順でラビング処理を行う。こ
こで、ラビングロール700が慣らし領域601、60
2を擦るときの接触圧と、ラビングロール700が対向
基板20および大型基板110(TFTアレイ基板1
0)の表面を擦るときの接触圧は、同等のレベルに設定
されている。
【0047】このように構成した場合も、対向基板20
および大型基板110(TFTアレイ基板10)の表面
に形成されている凹凸がラビングロール700の表面に
転写されても、ラビングロール700に転写された凹凸
は、このような凹凸のない慣らし領域601、602を
擦ることにより消失する。従って、同一種類の基板を連
続してラビング処理を行なっても、ラビングロール70
0が対向基板20および大型基板110(TFTアレイ
基板10)の表面を擦るときには、ラビングロール70
0の表面に凹凸がないので、対向基板20および大型基
板110(TFTアレイ基板10)の表面全体を均一に
ラビング処理することができるなど、実施の形態1と同
様な効果を奏する。
【0048】[実施の形態3]実施の形態1、2では、
対向基板20および大型基板110(TFTアレイ基板
10)の配向処理工程で用いるパレットやテーブルに平
坦な慣らし領域を構成したが、図7を参照して説明する
ように、ラビング処理を施す基板自身に慣らし領域を形
成してもよい。
【0049】図7は、TFTアレイ基板10を多数枚取
りできる大型基板110の平面図である。
【0050】本実施形態でも、TFTアレイ基板10に
対する配向処理工程は、図7に示すように、TFTアレ
イ基板10を多数枚取りできる略円形の大型基板110
の状態で行われる。なお、TFTアレイ基板10では、
その略中央領域のみが画像表示領域10aであるが、本
実施形態では、TFTアレイ基板10の表面全体がラビ
ング対象領域として扱われる。
【0051】このような大型基板110の状態でTFT
アレイ基板10にラビング処理を行うにあたって、大型
基板110には、基板の移動方向(矢印Aで示す方向)
の略中央領域に、TFTアレイ基板10として利用され
ない領域が慣らし領域181として確保されている。こ
の慣らし領域181は、TFTアレイ基板10として利
用されないため、配線や端子などが形成されていない平
坦な領域である。
【0052】このような大型基板110の状態でラビン
グ処理を行うときには、まず、ラビングロール700か
らみたとき大型基板110の上流側に位置する領域18
6で大型基板110の表面をラビングロール700で擦
った後、ラビングロール700が慣らし領域181の真
上位置にきたとき、この慣らし領域181をラビングロ
ール700で所定時間、擦る。次に、大型基板110の
下流側に位置する領域187で大型基板110の表面を
ラビングロール700で擦る。ここで、ラビングロール
700が慣らし領域181を擦るときの接触圧と、ラビ
ングロール700が大型基板110の表面を擦るときの
接触圧は、同等のレベルに設定されている。
【0053】従って、本実施形態では、大型基板110
(TFTアレイ基板10)の表面に形成されている凹凸
がラビングロール700の表面に転写されても、ラビン
グロール700に転写された凹凸は、このような凹凸の
ない慣らし領域181を擦ることにより消失する。この
ため、同一種類の基板を連続してラビング処理を行なっ
ても、ラビングロール700が大型基板110(TFT
アレイ基板10)の表面を擦るときには、ラビングロー
ル700の表面に凹凸がないので、大型基板110(T
FTアレイ基板10)の表面全体を均一にラビング処理
することができる。それ故、大型基板110(TFTア
レイ基板10)の表面に、ラビングロール700で強く
擦られた部分と弱く擦られた部分ができるということが
ないので、液晶などの電気光学物質を均一に配向させる
ことができ、チルトむらなどが発生しない。よって、本
形態の電気光学装置1によれば、表示むらなどのない高
い品位の画像を表示することができる。
【0054】[実施の形態4]本実施形態でも、図8を
参照して説明するように、ラビング処理を施す基板自身
に慣らし領域を形成する。
【0055】図8は、TFTアレイ基板10を多数枚取
りできる大型基板110の平面図である。
【0056】図8に示すように、本実施形態でも、TF
Tアレイ基板10に対する配向処理工程は、TFTアレ
イ基板10を多数枚取りできる略円形の大型基板110
の状態で行われる。なお、TFTアレイ基板10では、
その略中央領域のみが画像表示領域10aであるが、本
実施形態では、TFTアレイ基板10の表面全体がラビ
ング対象領域として扱われる。
【0057】このような大型基板110の状態でTFT
アレイ基板10にラビング処理を行うにあたって、大型
基板110には、基板の移動方向(矢印Aで示す方向)
に向かってTFTアレイ基板10として切り出される領
域が並んでいるとともに、これらの領域間には、TFT
アレイ基板10として用いられない領域が慣らし領域1
82、183として形成されている。
【0058】また、慣らし領域182、183には、各
TFTアレイ基板10の各端子102(図1を参照)同
士をショートさせる配線パターン189が形成されてい
る。従って、慣らし領域182、183の表面にも凹凸
は形成されているが、この凹凸は、TFTアレイ基板1
0として切り出される領域の表面に形成されている凹凸
と全く異なる形状を有している。
【0059】このような大型基板110の状態でラビン
グ処理を行うときには、まず、各TFTアレイ基板10
として切り出される領域をラビングロール700で擦
る。そして、ラビングロール700が慣らし領域182
の真上位置にきたとき、この慣らし領域182をラビン
グロール700で所定時間、擦った後、次の各TFTア
レイ基板10として切り出される領域をラビングロール
700で擦る。次に、ラビングロール700が慣らし領
域183の真上位置にきたとき、この慣らし領域183
をラビングロール700で所定時間、擦った後、次の各
TFTアレイ基板10として切り出される領域をラビン
グロール700で擦る。ここで、ラビングロール700
が慣らし領域182、183を擦るときの接触圧と、ラ
ビングロール700が大型基板110の表面を擦るとき
の接触圧は、同等のレベルに設定されている。
【0060】従って、本実施形態では、大型基板110
(TFTアレイ基板10)の表面に形成されている凹凸
がラビングロール700の表面に転写されても、ラビン
グロール700に転写された凹凸は、このような凹凸と
異なる凹凸を有する慣らし領域182、183を擦るこ
とにより消失する。従って、同一種類の基板を連続して
ラビング処理を行なっても、ラビングロール700が大
型基板110(TFTアレイ基板10)の表面を擦ると
きには、ラビングロール700の表面に凹凸がないの
で、大型基板110(TFTアレイ基板10)の表面全
体を均一にラビング処理することができる。
【0061】また、本実施形態では、慣らし領域18
2、183を利用して、TFTアレイ基板10の辺に沿
って形成されている各端子102をショートさせておく
配線パターン189が形成されているため、ラビング処
理による静電気が発生しにくく、たとえラビング処理に
よって静電気が発生しても、その電荷は、配線パターン
189を介して分散される。従って、TFTアレイ基板
10の特定の配線に電荷が集中して配線が切れる、ある
いはTFT30が損傷するという問題が発生しない。ま
た、このような配線パターン189は、単品のTFTア
レイ基板10として用いられない慣らし領域182、1
83に形成されているため、大型基板110から単品の
TFTアレイ基板10を切り出したとき、配線パターン
189は自動的に分離される。
【0062】[その他の実施の形態]なお、上記のいず
れの実施形態においても、実際に対向基板20やTFT
アレイ基板10として用いられる領域以外の領域を利用
して慣らし領域を形成したが、対向基板20やTFTア
レイ基板10にレイアウト面で余裕があるときには、対
向基板20やTFTアレイ基板10において画像表示領
域10a(ラビング対象領域)から外れた領域を利用し
て慣らし領域を形成してもよい。
【0063】また、ラビングロールの回転方向は、基板
の送り方向と同一となる方向でもよい。
【0064】また、ラビング布を慣らす時の慣らし領域
での接触圧は、ラビング処理時の接触圧と同等レベルに
限らず、ラビング布に形成された凹凸を消失するため
に、慣らし領域での接触圧をラビング処理時の接触圧よ
り高くしてもよい。
【0065】また、実施の形態1及び2における慣らし
領域は、パレットやテーブル上の前後に形成したが、ど
ちらか一方でもよい。
【0066】また、実施の形態3及び4における慣らし
領域は、基板の中側に形成したが、基板の端に形成して
もよい。
【0067】また、慣らし処理においては、テーブルの
移動速度を、ラビング処理時の速度より遅くしたり、停
止させてもよい。この制御によれば、慣らし領域の幅を
狭くすることもできる。
【0068】[投射型表示装置の構成]図9を参照し
て、本発明を適用した電気光学装置1を用いた投射型表
示装置の構成を説明する。
【0069】図9において、投射型表示装置1100で
は、透過型の電気光学装置1を含む液晶表示モジュール
が各々R(赤色光)、G(緑色光)、B(青色光)用の
ライトバルブ100R、100Gおよび100B(光変
調装置)として用いられている。
【0070】この投射型表示装置1100において、メ
タルハライドランプ等の白色光源のランプユニット11
02(光源)から投射光が発せられると、この光は、以
下に説明する導光光学系を介してライトバルブ100
R、100Gおよび100Bに導かれる。すなわち、ラ
ンプユニット1102からの投射光は、3枚のミラー1
106および2枚のダイクロイックミラー1108(色
分離手段)によって、RGBの3原色に対応する光成分
R、G、Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ1
00R、100G、100Bに各々導かれる。この際、
特にB光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射
レンズ1122、リレーレンズ1123および出射レン
ズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導
かれる。
【0071】そして、ライトバルブ100R、100G
および100Bにより各々変調された3原色に対応する
光成分は、ダイクロイックプリズム1112(色合成手
段)により再度合成された後、投射レンズ1114(拡
大投射光学系)を介してスクリーン1120にカラー画
像として拡大投射される。
【0072】このように、本発明を適用した電気光学装
置1を投射型表示装置1100に用いた場合には、配向
膜24、32がスピンコート法などで形成されているの
で、拡大投射された画像には、電気光学装置1に形成し
た配向膜24、32の不均一性に起因する表示のムラや
シミが発生しないので、品位の高い表示を行うことがで
きる。また、少なくとも画像表示領域10aの全体にわ
たって均一なラビング処理が施されているため、この点
からいっても、品位の高い表示を行うことができる。
【0073】なお、図9に示す投射型表示装置1100
では、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)用の3個の
ライトバルブ100R、100G、100Bの全てにつ
いて、本発明を適用したが、G(緑色)については特に
視感度が高く、ムラやシミが目立ちやすいので、このG
(緑色)用のライトバルブ100Gのみに、本発明を適
用した電気光学装置1を用いてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ラビ
ング対象領域をラビングロールで擦る前あるいは擦った
後に、このラビングロールをラビング対象領域とは異な
る表面形状の慣らし領域で擦らせる。このため、ラビン
グ対象領域の表面に形成されている凹凸がラビングロー
ルの表面に転写されても、ラビングロールに転写された
凹凸は、慣らし領域を擦ることにより消失する。従っ
て、同一種類の基板を連続してラビング処理を行なって
も、ラビングロールがラビング対象領域上を擦るときに
は、ラビングロールの表面に凹凸がないので、ラビング
対象領域の全体を均一にラビング処理することができ
る。それ故、ラビング対象領域(画像表示領域)に、強
く擦られた部分と弱く擦られた部分ができるということ
がないので、ラビング対象領域(画像表示領域)で液晶
などの電気光学物質を均一に配向させることができ、チ
ルトむらなどが発生しない。よって、表示むらなどのな
い高い品位の画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電気光学装置のTFTアレ
イ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板
の側から見た平面図である。
【図2】図1のH−H´の断面図である。
【図3】図1に示す電気光学装置の端部を拡大して模式
的に示す断面図である。
【図4】図1に示す電気光学装置の画像表示領域におい
て、マトリクス状に形成された複数の画素における各種
素子、配線等の等価回路である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の製
造方法において、対向基板に対してラビング処理を行う
様子を示す配向処理工程を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の製
造方法において、TFTアレイ基板を製造するための大
型基板に対してラビング処理を行う様子を示す配向処理
工程を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る電気光学装置の製
造方法において、TFTアレイ基板を製造するための大
型基板に対してラビング処理を行う様子を示す配向処理
工程を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る電気光学装置の製
造方法において、TFTアレイ基板を製造するための大
型基板に対してラビング処理を行う様子を示す配向処理
工程を示す説明図である。
【図9】本発明を適用した電気光学装置を用いた投射型
表示装置の光学系の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置 5 パネル 10 TFTアレイ基板(第1の基板) 10a 画像表示領域 19 上下導通電極 20 対向基板(第2の基板) 23、53 遮光膜 24、34 配向膜 50 液晶層 52 シール材 55 マイクロレンズ 100R、100G、100B ライトバルブ(光変調
装置) 102 外部回路接続用の端子 110 TFTアレイ基板を製造するための大型基板 181、182、183 基板に形成した慣らし領域 189 端子をショートさせる配線パターン 500 パレット 501、502、551、552 パレットに形成した
慣らし領域 510 パレットの基板配置孔 600 移動テーブル 601、602 テーブルに形成した慣らし領域 700 ラビングロール 701 金属ロール 702 ラビング布 1100 投射型表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 FA10 FA24 GA02 HA08 HA13 HA22 HA23 HA24 HA28 JA05 MA04 2H090 JB02 JD14 KA05 LA04 LA11 LA12 LA16 MA04 MB02 MB03 MB14 2H091 FA05Z FA15Z FA21Z FA26Z FA41Z FD07 GA13 HA07 LA03 LA16 MA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板および第2の基板のうちの少
    なくとも一方の基板表面に配向膜を形成する配向膜形成
    工程と、前記配向膜表面をラビングロールで擦って当該
    配向膜にラビング処理を行う配向処理工程とを有する電
    気光学装置の製造方法において、 前記配向処理工程では、基板の少なくとも画面表示領域
    に相当するラビング対象領域を前記ラビングロールで擦
    る前あるいは擦った後に、当該ラビングロールを前記ラ
    ビング対象領域とは異なる表面形状の慣らし領域で擦る
    ことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記慣らし領域は、
    平坦領域であることを特徴とする電気光学装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記慣らし
    領域は、前記ラビング処理を行う基板を保持するパレッ
    ト上に形成されていることを特徴とする電気光学装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記慣らし
    領域は、前記ラビング処理を行う基板を前記ラビングロ
    ールに対して相対移動させるテーブル上に形成されてい
    ることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記慣らし
    領域は、前記ラビング処理を行う基板上に形成されてい
    ることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、前記ラビン
    グ処理を行う基板は、当該基板を多数枚取りできる大型
    基板の状態で前記配向処理工程が行われ、 前記慣らし領域は、前記大型基板上に形成されているこ
    とを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記慣らし領域は、
    前記大型基板のうち単品の基板として切り出される領域
    とは別の領域に形成されていることを特徴とする電気光
    学装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記慣らし領域に
    は、前記大型基板のうち単品の基板として切り出される
    領域に形成された端子同士を電気的にショートさせてお
    く配線パターンが形成されていることを特徴とする電気
    光学装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記ラビング対象領域を前記ラビングロールで擦るとき
    のラビングロールの接触圧と、前記慣らし領域を前記ラ
    ビングロールで擦るときのラビングロールの接触圧とが
    略等しいことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに規定す
    る製造方法によって製造されたことを特徴とする電気光
    学装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に規定する電気光学装置を
    用いた投射型表示装置であって、光源と、該光源から出
    射された光を光変調手段に導く導光光学系と、前記光変
    調手段により変調された光を拡大投射する拡大投射光学
    系とを有し、 前記光変調手段として前記電気光学装置が用いられてい
    ることを特徴とする投射型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100403356C (zh) * 2003-02-04 2008-07-16 精工爱普生株式会社 电光装置及电子设备

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