JP2002031191A - 積層ゴム支承体 - Google Patents

積層ゴム支承体

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JP2002031191A
JP2002031191A JP2000212329A JP2000212329A JP2002031191A JP 2002031191 A JP2002031191 A JP 2002031191A JP 2000212329 A JP2000212329 A JP 2000212329A JP 2000212329 A JP2000212329 A JP 2000212329A JP 2002031191 A JP2002031191 A JP 2002031191A
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mounting flange
stepped
laminated rubber
plate member
hole
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JP2000212329A
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English (en)
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Sadamitsu Takeuchi
貞光 竹内
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/40Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers consisting of a stack of similar elements separated by non-elastic intermediate layers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2230/00Purpose; Design features
    • F16F2230/0041Locking; Fixing in position

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】積層ゴム支承体を組み立てる際し、積層ゴム部
に対する取付けフランジの固定工程を迅速かつ容易に
し、ボルト締めにおける締め付け力の調整や弛み防止の
ための管理を無くし、納入後に取付けフランジを勝手に
取り外される心配を無くす。 【構成】積層ゴム部15に固着された連結用板部材13
と取付けフランジ16との間に剪断キー18を嵌着し、
弾性変位可能な掛止爪部25を有する割りピン20を取
付けフランジ16の段付き孔24及び連結用板部材13
の鍵穴23に挿通することで、割りピン20の頭部26
を着座させるとともに該割りピンの掛止爪部25をその
弾性復元力を利用して鍵穴23に抜け止め状態で掛止さ
せることにより取付けフランジ16を連結用板部材13
に固定する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部ゴム層と内部
補強板とを交互に積層して一体化して成る積層ゴム部を
有する積層ゴム支承体に関し、詳しくは当該積層ゴム支
承体における外付け取付けフランジの固定構造(組み立
て構造)に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の構造物の免震又は除振可能に支持
する支承体として、積層ゴム支承体が使用されている。
基礎上に構築される建物や据付け台上に設置される精密
機器等においては、地震や通行車両等による外部からの
振動の伝達を極力低減したり、伝達された振動を早期に
減衰することが要求される。また、構築物を地震から保
護したり、さらには、原子力設備、コンピューター、半
導体製造装置あるいは電子顕微鏡など、高い安全性や精
密さを要求される構造体を振動から保護するに際して
は、広い周波数にわたって、振動の大きい地震を遮断す
る他、微振動までを遮断することも要請される。
【0003】このような要請に応じつつ各種の構造物を
免震又は除振可能に弾性支持するために、積層ゴム支承
体が使用されている。この免震支持用の積層ゴム支承体
は、内部ゴム層と内部補強板とを交互に積層して一体化
して成る積層ゴム部の上下の端面に取付けフランジを固
定した構造を有している。前記内部補強板としては、例
えば金属や硬質プラスチック板などが使用される。この
種の積層ゴム支承体としては、一般に、上記積層ゴム部
の上下の端面に構造物等に取り付けるためのフランジ部
材(取付けフランジ)を直接的に固着する構成、あるい
は、上記積層ゴム部の上下の端面に連結用板部材を一体
に固着したものを使用し、これらの連結用板部材に上記
取付けフランジをボルト等で固定する構成の外付けフラ
ンジ式のものが採用されている。
【0004】このような積層ゴム支承体は、通常、交互
に積層したゴム材料と補強板、さらには前記取付けフラ
ンジもしくは前記連結用板部材(連結鋼板)をモールド
内に組み込んで加硫成形することにより一体化する方法
で製造される。前記積層ゴム支承体は、縦方向には高い
ばね定数を有し、横方向には低いばね定数を有してお
り、縦横ばね定数比が800以上という大きな値となる
ことがある。
【0005】一方、前述のような積層ゴム支承体におい
ては、内部ゴム層及び内部補強板を積層するだけの中実
構造では、減衰特性が内部ゴム層自体の内部粘性減衰作
用のみであるため、ゴム種や使用条件によっては振動減
衰能が過小になることがある。そこで、振動減衰能を向
上させるために、内部ゴム層及び内部補強板を上下方向
に貫通する孔(空洞)を形成し、その内部に生ゴム、タ
ール、金属鉛(柱状の鉛プラグ)などの粘弾性材の充填
材を封入することにより、支承体の自由表面積の増大を
防いで変形を拘束し、縦ばね定数の過度の低下を防止し
ながら、振動減衰能を増大させた積層ゴム支承体が例え
ば特開昭63−293340号公報、特開2000−1
10878号公報などで提案されている。本願に係る発
明は、このような充填材封入型の積層ゴム支承体を含
め、種々の形態の積層ゴム支承体に適用可能なものであ
る。
【0006】また、取付けフランジを有する積層ゴム支
承体の構成としては、前述のように、内部ゴム層と内部
補強板とを交互に積層するとともに上下の両端面に取付
けフランジを接合した状態で加硫成形で一体化する構成
の他に、内部ゴム層と内部補強板とを交互に積層すると
ともに上下の両端面に連結用板部材(連結鋼板)を接合
して一体化した積層ゴム部を形成した後、前記上下の連
結用板部材に取付けフランジを固定する構成のもの、す
なわち外付けフランジを組み付ける構成のものが使用さ
れている。本発明は、この外付けフランジを組み付ける
構成の積層ゴム支承体の組み立て構造に係るものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
外付けフランジを組み付ける構成の積層ゴム支承体にあ
っては、前記取付けフランジを前記連結用板部材の複数
箇所(例えば12箇所)でボルト締結する構成が採られ
ていたので、これらのボルトの締結に多くの工数を必要
とするのみならず、ボルトの締め付け力の調整や弛み防
止のための組み立ての管理が必要であり、さらに、組み
立てて納入した後でも取付けフランジを勝手に取り外さ
れる心配があるなどの解決すべき技術的課題があった。
【0008】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、ボルト締め作業を
無くすことで積層ゴム部に対して取付けフランジを迅速
かつ容易に組み立てることを可能とし、締め付け力の調
整や弛み防止のための組み立ての管理を必要とせず、ま
た、組み立てて納入した後で取付けフランジを勝手に取
り外される心配がなく、しかも取付けフランジを引き抜
く力に対してボルトと同等の強度及び耐久性を発揮する
取付けフランジ固定構造を備えた積層ゴム支承体を提供
することである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。図1は本発明を適用した
積層ゴム支承体の一実施例を示す縦断面図であり、図2
は図1中の線2−2から見た平面図(上面図)である。
図1及び図2において、積層ゴム支承体10は、内部ゴ
ム層11と内部補強板12とを交互に積層するとともに
上下の両端面に連結用板部材13を接合して一体化した
積層ゴム部15を形成し、前記上下の連結用板部材13
のそれぞれに取付けフランジ16を固定して構成されて
いる。前記積層ゴム部15は、前記内部ゴム層11と前
記内部補強板12と前記連結用板部材13とを接合した
状態でモールド内に設置して加硫成形することにより一
体化されている。なお、前記積層ゴム部15の成形に当
たっては、通常、その外周面に所望厚さの被覆ゴム層を
一体に成形することにより前記内部補強板12を被覆す
ることが行われている。
【0010】上下の取付けフランジ部材16には、積層
ゴム支承体10を上下の構造物や基台等にボルト等で締
結するための複数の取付け孔17が設けられている。こ
の取付け孔17は、図示の例では同一円周上の12箇所
(等間隔位置)に形成されている。前記内部ゴム層11
は、所望の硬度及び弾性係数を有するゴム状弾性材(例
えばJIS硬度で約40度(せん断弾性率G4相当)程
度の硬度を有するゴム状弾性材)で形成されており、前
記内部補強板12及び前記上下の連結用板部材13は金
属や硬質プラスチックなどの固くて強度の高い材質で作
られる。そして、前記内部ゴム層11は、生ゴム等のゴ
ム材料を加硫成形してゴム状弾性体にされるものであ
り、モールド内で加硫成形することにより各内部補強板
12及び上下の連結用板部材13と一体化(固着)され
る。そこで、本発明においては、前記取付けフランジ1
6を前記積層ゴム部15に組付けるために、剪断キー1
8と割りピン20とを併用する固定構造が使用されてい
る。
【0011】図3は前記剪断キー18による組付け状態
を模式的に示す部分分解斜視図である。図1及び図3に
おいて、前記連結用板部材13の外面中央部には所定深
さの凹穴21が形成されており、前記取付けフランジ1
6の裏面(接合面)中央部には前記凹穴21に対応する
所定深さの凹穴22が形成されており、これらの凹穴2
1、22に剪断キー(剪断コマ)18を嵌合させて該剪
断キー18を連結用板部材13と取付けフランジ16と
の間に嵌着することにより、上下の取付けフランジ16
は積層ゴム部15の上下の端面に対し同心位置に位置決
めされている。
【0012】図4は前記割りピン20による組付け状態
を模式的に示す部分縦断面図であり、図5は図4中の割
りピン20を先端掛止爪部の方から見た斜視図であり、
図6は図5の割りピン20を頭部の方から見た斜視図で
あり、図7は図5の割りピン20を先端掛止爪部の方か
ら見た端面図である。図1〜図7において、各連結用板
部材13の中心と同心円弧上の等間隔の複数位置(図示
の例では12箇所)には、内側大径(奥の方の穴径が大
きい形状)の段付き鍵穴23が形成されている。また、
各取付けフランジ16の前記各段付き鍵穴23に対応す
る位置(図示の例では、中心と同心円弧上の等間隔の8
箇所)には、外側大径(入口寄りの孔径が大きい形状)
の段付き貫通孔24が形成されている。
【0013】そして、前記剪断キー18を嵌着した状態
で各段付き貫通孔24を各段付き鍵穴23に位置合わせ
した後、夫々の段付き貫通孔24及び段付き鍵穴23に
頭部付きの割りピン20が挿入され、抜け止め状態で掛
止される。割りピン20は、ピン先端部に弾性変位可能
な掛止爪部25が形成され、その反対側には頭部26が
形成されている。また、割りピン20のピン先端部28
に形成された前記掛止爪部25は、図示の例では、直径
方向の割り溝27により2分割されて互いに接近する方
向に弾性変位可能に形成されている。前記割り溝27は
図示の例ではピン部の全長(頭部26の直下まで)にわ
たって形成されているが、この割り溝の深さ(ピン方向
の長さ)弾性変位の程度を考慮して適宜選定されるもの
である。前記割りピン20の材質としては、所定の弾性
を有する高強度の硬質材料であれば、金属あるいは樹脂
などの種々の材料を使用することができる。
【0014】なお、前記掛止爪部25の構成について
は、図示のような2分割構造に限られるものではなく、
半径方向の3以上の割り溝により3以上に分割されて互
いに接近する方向に弾性変位可能であるピン先端部で形
成される構成にしてもよい。また、各割りピン20の頭
部26の頂面には、前記割り溝27の位置を表示するた
めのマーク29(図6)が付けられている。このマーク
29は、取付けフランジ16を積層ゴム部15に固定し
た後、何らかの理由で該取付けフランジ16を取り外す
場合に、前記割りピン20をカッター等で切断する際の
切断位置を示すためのものである。従って、3以上の割
り溝がある場合は、前記マーク29もそれに応じて3以
上の半径方向に付けられることになる。
【0015】図8は、上下の端面に連結板部材13を有
する積層ゴム部15に対して、剪断キー18及び割りピ
ン20を使用して取付けフランジ16を固定する直前の
状態を模式的に示す分解縦断面図である。積層ゴム部1
5に取付けフランジ16を固定する工程は、図1及び図
8に示すように、前記剪断キー18を嵌着した状態で各
段付き貫通孔24を各段付き鍵穴23に位置合わせした
後、前述のような頭部付き割りピン20を取付けフラン
ジ16の夫々の段付き貫通孔24を通して連結用板部材
13の夫々の段付き鍵穴23に挿入し、各割りピン20
の頭部26を前記段付き貫通孔24の段付き部31に着
座させるとともに、該割りピン20の掛止爪部25をそ
の弾性復元力を利用して前記鍵穴23の段付き部32に
抜け止め状態で掛止させることにより、取付けフランジ
16を連結用板部材13に固定することにより行われ
る。
【0016】図1、図2及び図8に示すように、前記取
付けフランジ16は前記連結用板部材13より張り出し
ており(円形の場合は大きな直径を有しており)、該取
付けフランジ16の前記支承体取付け用の孔17は、前
記段付き貫通孔24が配置されたピッチ円より大きい同
心円上の複数位置に形成されている。つまり、前記取付
けフランジ16の前記段付き貫通孔24が配置されたピ
ッチ円より大きい直径を有する同心円上の複数位置(図
示の例では等間隔の8箇所)に支承体の取付け孔17が
形成されている。また、前記連結用板部材13の鍵穴2
3及び前記取付けフランジ16の段付き貫通孔24は、
前記剪断キー18が嵌着される凹穴21、22を中心と
する同一円弧上の複数の等間隔位置(8箇所)に形成さ
れている。なお、前記連結用板部材13の前記段付き鍵
穴23は、図示の例では盲穴で形成されているが、場合
によっては貫通穴にしてもよい。
【0017】以上説明した実施例によれば、内部ゴム層
11と内部補強板12とを交互に積層するとともに上下
の両端面に連結用板部材13を接合して一体化した積層
ゴム部15を形成し、前記上下の連結用板部材13のそ
れぞれに取付けフランジ16を固定して成る積層ゴム支
承体において、前記連結用板部材13の複数位置に内側
大径の段付き鍵穴23を形成しておくとともに、前記取
付けフランジ16の前記各段付き鍵穴に対応する位置に
外側大径の段付き貫通孔24を形成しておき、前記連結
用板部材13と前記取付けフランジ16との間に剪断キ
ー18を嵌着し、ピン部(ピン先端部28)に弾性変位
可能な掛止爪部25を有する頭付き割りピン20を前記
取付けフランジ16の段付き貫通孔24を通して前記連
結用板部材13の段付き鍵穴23に挿入し、前記頭付き
割りピン20の頭部26を前記段付き貫通孔24の段付
き部31に着座させるとともに、前記頭付き割りピン2
0の掛止爪部25をその弾性復元力を利用して前記鍵穴
23の段付き部32に抜け止め状態で掛止させることに
より、前記取付けフランジ16を前記連結用板部材13
に固定する構成としたので、ボルト締め作業を必要とし
ないことから、積層ゴム部15に対して取付けフランジ
16を迅速かつ容易に組み立てることができ、締め付け
力の調整や弛み防止のための組み立ての管理を必要とせ
ず、また、組み立てて納入した後で取付けフランジ16
を勝手に取り外される心配がなく、しかも取付けフラン
ジ16を引き抜く力に対してボルトと同等の強度及び耐
久性を発揮する取付けフランジ16の固定構造を備えた
積層ゴム支承体10が提供される。
【0018】なお、以上の実施例では、積層ゴム部15
が内部ゴム層11及び内部補強板12を積層した中実構
造である場合を例示したが、本発明は、振動減衰能を向
上させるために、積層ゴム部の内部に内部ゴム層及び内
部補強板を上下方向に貫通する孔(又は空洞)を形成
し、該孔(又は空洞)の中に振動減衰能を増大させるた
めの生ゴム、タール、金属鉛(柱状の鉛プラグ)などの
粘弾性材の充填材を封入した構造の積層ゴム支承体に対
しても同様に適用することができ、同様の作用効果を奏
するものである。
【0019】図9は図1の積層ゴム支承体が弾性変位す
るときの状態を模式的に示す縦断面図である。図9にお
いて、地震等により構造物が揺れると積層ゴム支承体1
0は実線及び二点鎖線で示すように往復変位するように
弾性変位する。すると、取付けフランジ16を積層ゴム
部15(連結用板部材13)から引き離そうとする力
(引き抜き力)が作用し、各割りピン20には従来の締
結ボルトの場合と同様の引張り力が作用する。その場合
でも、図1及び図9の構成によれば、頭部付き割りピン
20を使用し、その頭部26を取付けフランジ16の段
付き孔24の段付き部31に着座させるとともに、その
掛止爪部25を連結用板部材13(積層ゴム部15)の
段付き鍵穴23の段付き部32に掛止しているので、取
付けフランジ16を引き抜く力に対してボルトと同等の
強度及び耐久性を発揮するとともに、締め付け力の調整
や弛み防止のための組み立ての管理を必要とせず、ま
た、組み立てて納入した後で取付けフランジを勝手に取
り外される心配がない状態で、取付けフランジ16を確
実に強固に固定することができる。
【0020】図10〜図13は以上説明した積層ゴム支
承体10の使用状況を例示する図であり、図10及び図
11は、積層ゴム支承体10を単独に使用し、1個づつ
で建築物や装置、機器などの構造物60を基礎や床など
の基台70上に弾性支持する状態を示す模式的側面図及
び模式的平面図である。また、図12及び図13は、安
定板40で複数(図示の例では4個)の積層ゴム支承体
10の上下端面を連結したものを複数段(例えば5〜2
0段)にわたって組付けた多段免震ユニット50を使用
し、建築物や装置、機器などの構造物60を、該多段免
震ユニット50を介して、基礎や床などの基台70上に
弾性支持する状態を示す模式的側面図及び模式的平面図
である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、内部ゴム層と内部補強板とを交
互に積層するとともに両端面に連結用板部材を接合して
一体化した積層ゴム部を形成し、前記連結用板部材に取
付けフランジを固定して成る積層ゴム支承体において、
前記連結用板部材の複数位置に鍵穴を形成するととも
に、該鍵穴に対応する前記取付けフランジの位置に段付
き貫通孔を形成し、前記連結用板部材と前記取付けフラ
ンジとの間に剪断キーを嵌着し、弾性変位可能な掛止爪
部を有する割りピンを前記取付けフランジの段付き貫通
孔を通して前記連結用板部材の鍵穴に挿入することで、
前記割りピンの頭部を前記段付き貫通孔に着座させると
ともに、前記割りピンの掛止爪部をその弾性復元力を利
用して前記鍵穴に抜け止め状態で掛止させることによ
り、前記取付けフランジを前記連結用板部材に固定する
構成としたので、ボルト締め作業を必要としないことか
ら、積層ゴム部に対して取付けフランジを迅速かつ容易
に組み立てることができ、締め付け力の調整や弛み防止
のための組み立ての管理を必要とせず、また、組み立て
て納入した後で取付けフランジを勝手に取り外される心
配がなく、しかも取付けフランジを引き抜く力に対して
ボルトと同等の強度及び耐久性を発揮する取付けフラン
ジの固定構造を備えた積層ゴム支承体が提供される。
【0022】請求項2〜7によれば、さらに、前記剪断
キーは、前記連結用板部材の中央部に形成された凹穴と
前記取付けフランジの中央部に形成された凹穴とに嵌合
する構成、前記連結用板部材の鍵穴及び前記取付けフラ
ンジの段付き貫通孔は、前記凹穴を中心とする同一円弧
上の複数の等間隔位置に形成されている構成、前記連結
用板部材の鍵穴は盲穴である構成、前記掛止爪部は直径
方向の割り溝により2分割されて互いに接近する方向に
弾性変位可能であるピン先端部で形成される構成、前記
掛止爪部は半径方向の3以上の割り溝により3以上に分
割されて互いに接近する方向に弾性変位可能であるピン
先端部で形成される構成、あるいは、前記割りピンの頭
部の頂面に前記割り溝の位置を表示するためのマークが
付けられている構成としたので、一層効率よく上記効果
を達成できる積層ゴム支承体が提供される。
【0023】請求項8の発明によれば、内部ゴム層と内
部補強板とを交互に積層するとともに上下の両端面に連
結用板部材を接合して一体化した積層ゴム部を形成し、
前記上下の連結用板部材のそれぞれに取付けフランジを
固定して成る積層ゴム支承体において、前記連結用板部
材の複数位置に内側大径の段付き鍵穴を形成しておくと
ともに、前記取付けフランジの前記各段付き鍵穴に対応
する位置に外側大径の段付き貫通孔を形成しておき、前
記連結用板部材と前記取付けフランジとの間に剪断キー
を嵌着し、ピン先端部に弾性変位可能な掛止爪部を有す
る頭付き割りピンを前記取付けフランジの段付き貫通孔
を通して前記連結用板部材の段付き鍵穴に挿入し、前記
頭付き割りピンの頭部を前記段付き貫通孔の段付き部に
着座させるとともに、前記頭付き割りピンの掛止爪部を
その弾性復元力を利用して前記鍵穴の段付き部に抜け止
め状態で掛止させることにより、前記取付けフランジを
前記連結用板部材に固定する構成としたので、ボルト締
め作業を必要としないことから、積層ゴム部に対して取
付けフランジを迅速かつ容易に組み立てることができ、
締め付け力の調整や弛み防止のための組み立ての管理を
必要とせず、また、組み立てて納入した後で取付けフラ
ンジを勝手に取り外される心配がなく、しかも取付けフ
ランジを引き抜く力に対してボルトと同等の強度及び耐
久性を発揮する取付けフランジの固定構造を備えた積層
ゴム支承体が提供される。
【0024】請求項9〜11の発明によれば、上記請求
項1の構成に加えて、前記取付けフランジの前記段付き
貫通孔が配置されたピッチ円より大きい直径を有する同
心円上の複数位置に支承体の取付け孔が形成されている
構成、あるいは、前記積層ゴム部の内部に、内部ゴム層
及び内部補強板を上下方向に貫通する孔を形成し、該孔
の内部に振動減衰能を増大させるための生ゴム、ター
ル、金属鉛(柱状の鉛プラグ)などの粘弾性材の充填材
を封入する構成としたので、一層効率よく、上記効果を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した積層ゴム支承体の一実施例を
示す縦断面図である。
【図2】図1中の線2−2から見た平面図である。
【図3】図1中の剪断キーによる組付け状態を模式的に
示す部分分解斜視図である。
【図4】図1中の割りピンによる組付け状態を模式的に
示す部分縦断面図である。
【図5】図4中の割りピンをピン先端部の方から見た斜
視図である。
【図6】図5の割りピンを頭部の方から見た斜視図であ
る。
【図7】図5の割りピンをピン先端部の方から見た端面
図である。
【図8】上下の端面に連結板部材を有する積層ゴム部に
対して剪断キー及び割りピンを使用して取付けフランジ
を固定する直前の状態を模式的に示す分解縦断面図であ
る。
【図9】図1の積層ゴム支承体が弾性変位するときの状
態を模式的に示す縦断面図である。
【図10】単独の積層ゴム支承体を使用して構造物を基
台上に弾性支持する状態を示す模式的側面図である。
【図11】図10の模式的平面図である。
【図12】安定板で複数の積層ゴム支承体の上下端面を
連結したものを複数段にわたって組付けた多段免震ユニ
ットを使用して構造物を基台上に弾性支持する状態を示
す模式的側面図である。
【図13】図11の模式的平面図である。
【符号の説明】
10 積層ゴム支承体 11 内部ゴム層 12 内部補強板 13 連結用板部材 15 積層ゴム部 16 取付けフランジ 17 取付け孔 18 剪断キー 20 割りピン 21 凹穴 22 凹穴 23 段付き鍵穴 24 段付き貫通孔 25 掛止爪部 26 頭部 27 割り溝 28 ピン先端部 29 マーク 31 段付き部 32 段付き部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部ゴム層と内部補強板とを交互に積
    層するとともに両端面に連結用板部材を接合して一体化
    した積層ゴム部を形成し、前記連結用板部材に取付けフ
    ランジを固定して成る積層ゴム支承体において、 前記連結用板部材の複数位置に鍵穴を形成するととも
    に、該鍵穴に対応する前記取付けフランジの位置に段付
    き貫通孔を形成し、 前記連結用板部材と前記取付けフランジとの間に剪断キ
    ーを嵌着し、 弾性変位可能な掛止爪部を有する割りピンを前記取付け
    フランジの段付き貫通孔を通して前記連結用板部材の鍵
    穴に挿入することで、前記割りピンの頭部を前記段付き
    貫通孔に着座させるとともに、前記割りピンの掛止爪部
    をその弾性復元力を利用して前記鍵穴に抜け止め状態で
    掛止させることにより、前記取付けフランジを前記連結
    用板部材に固定することを特徴とする積層ゴム支承体。
  2. 【請求項2】 前記剪断キーは、前記連結用板部材の
    中央部に形成された凹穴と前記取付けフランジの中央部
    に形成された凹穴とに嵌合することを特徴とする請求項
    1に記載の積層ゴム支承体。
  3. 【請求項3】 前記連結用板部材の鍵穴及び前記取付
    けフランジの段付き貫通孔は、前記凹穴を中心とする同
    一円弧上の複数の等間隔位置に形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の積層ゴム支承体。
  4. 【請求項4】 前記連結用板部材の鍵穴は盲穴である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層
    ゴム支承体。
  5. 【請求項5】 前記掛止爪部は直径方向の割り溝によ
    り2分割されて互いに接近する方向に弾性変位可能であ
    るピン先端部で形成されることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の積層ゴム支承体。
  6. 【請求項6】 前記掛止爪部は半径方向の3以上の割
    り溝により3以上に分割されて互いに接近する方向に弾
    性変位可能であるピン先端部で形成されることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の積層ゴム支承体。
  7. 【請求項7】 前記割りピンの頭部の頂面に前記割り
    溝の位置を表示するためのマークが付けられていること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の積層ゴム支承体。
  8. 【請求項8】 内部ゴム層と内部補強板とを交互に積
    層するとともに上下の両端面に連結用板部材を接合して
    一体化した積層ゴム部を形成し、前記上下の連結用板部
    材のそれぞれに取付けフランジを固定して成る積層ゴム
    支承体において、 前記連結用板部材の複数位置に内側大径の段付き鍵穴を
    形成しておくとともに、前記取付けフランジの前記各段
    付き鍵穴に対応する位置に外側大径の段付き貫通孔を形
    成しておき、 前記連結用板部材と前記取付けフランジとの間に剪断キ
    ーを嵌着し、 ピン先端部に弾性変位可能な掛止爪部を有する頭付き割
    りピンを前記取付けフランジの段付き貫通孔を通して前
    記連結用板部材の段付き鍵穴に挿入し、前記頭付き割り
    ピンの頭部を前記段付き貫通孔の段付き部に着座させる
    とともに、前記頭付き割りピンの掛止爪部をその弾性復
    元力を利用して前記鍵穴の段付き部に抜け止め状態で掛
    止させることにより、前記取付けフランジを前記連結用
    板部材に固定することを特徴とする積層ゴム支承体。
  9. 【請求項9】 前記取付けフランジの前記段付き貫通
    孔が配置されたピッチ円より大きい直径を有する同心円
    上の複数位置に支承体の取付け孔が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の積層ゴム
    支承体。
  10. 【請求項10】 前記積層ゴム部の内部に、内部ゴム
    層及び内部補強板を上下方向に貫通する孔を形成し、該
    孔の内部に振動減衰能を増大させるための生ゴム、ター
    ル、金属鉛(柱状の鉛プラグ)などの粘弾性材の充填材
    を封入することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の積層ゴム支承体。
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