JP2002030600A - 抄造容器の製造方法 - Google Patents

抄造容器の製造方法

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JP2002030600A
JP2002030600A JP2000210981A JP2000210981A JP2002030600A JP 2002030600 A JP2002030600 A JP 2002030600A JP 2000210981 A JP2000210981 A JP 2000210981A JP 2000210981 A JP2000210981 A JP 2000210981A JP 2002030600 A JP2002030600 A JP 2002030600A
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mold
papermaking container
container
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papermaking
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JP2000210981A
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Shigeyoshi Nakamura
重良 中村
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NK KOGYO KK
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NK KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、上型と下型とよりなる成形型を用い
て、蓋が嵌合するよう形成された抄造容器を製造するに
おいて、パルプ成分を金網又はスクリーン上に抄き取り
加熱成形するために、抄造容器の表面が網目状に仕上が
り、表面形状が悪く、特に嵌合部及びその上部周縁の表
面の仕上がりが悪く、スムーズに嵌合が行われず、嵌合
後の抄造容器と蓋との密着性が悪いという問題があり、
表面形状の改善が求められていた。 【解決手段】 抄造容器の形状に合わせて成形した金網
を吸引脱水型に填め込み、その上からパルプ液を供給し
て吸引脱水を行なって湿潤成形体を得る。次いで(i)
上型が得ようとする抄造容器の嵌合部及び該嵌合部の上
部周縁部の接する位置に、弾性体を下にスペーサーを上
に重ねて設けた上型と、(ii)上記抄造容器の嵌合部の
外側面が接する下型の内側壁面の立上がり角度が水平面
に対し90度未満となるよう形成された下型、とよりな
る加熱成形型の上記下型に、上記湿潤成形体を金網と共
に填め込み、その上から上記上型を嵌め込んで加熱成形
を行なって抄造容器を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、抄造容器の製造
方法に関する。更に詳しくは、蓋体を嵌合するよう形成
されてなる抄造容器を製造するにあたり、加熱成形型の
上型に弾性体とスペーサーを設けて加熱成形を行うこと
によって、上記抄造容器の嵌合部及び該嵌合部の上部周
縁部の表面形状を滑らかにし、スムーズに嵌合の着脱が
行われる抄造容器を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蓋体が嵌合できるよう形成された
プラスチック製の包装容器は、製造が容易で、大量生産
が可能なことから広く用いられているが、大量のゴミの
発生の原因ともなり、また、焼却処分を行った場合、ダ
イオキシンその他の有害物質を発生することから、環境
汚染の原因ともなり、焼却装置や焼却条件の見直しが行
われている。また、有害物質の発生しない容器への転換
が求められている。また、上記プラスチック製の食品用
に用いる包装容器は、熱により軟化し溶融しやすく、火
に近づけたり、電子レンジ等で加熱した時に、溶融して
食品を覆って密着したり、著しい変形を起こしたり、又
溶融して火傷の原因となる危険性がある等の問題を有す
る。
【0003】これに対し天然パルプを原料とする容器と
して、パルプモールディング法による抄造容器が知ら
れ、有害物質を発生することなく焼却処分を行うことが
でき、環境を汚染することがないこと、及び上記容器は
耐熱性が高く、熱による変形等を起こさない極めて安全
性の高い容器として知られている。また、パルプモール
ド成形物のパルプスラリー中には、メラミン−ホルマリ
ン樹脂、フェノール系樹脂等を加えて、耐水性や強度等
の性状を改善することも知られている。
【0004】しかしながら、抄造容器は、その製造工程
が抄紙工程と加熱成形工程とからなり、抄紙工程で金網
等の成形物を用いることから、抄造成形物の表面に網目
が残り、表面が凹凸となり、滑らかな形状が得られな
い。また、蓋体を嵌合する抄造容器の嵌合部の表面にも
網目状の凹凸が形成され、スムーズに嵌合できず、嵌合
が困難であったり、嵌合しても密接せず、隙間が生じた
り、脱着が困難になったりするという問題がある。ま
た、上記抄造容器に蓋体を嵌合するために、該抄造容器
の嵌合部の立ち上り角度が水平面に対し90度未満とな
るよう形成されているが、上記抄造容器の表面が網目状
に形成されると、上記角度を正確に得ることが困難とな
り、蓋体が嵌合し難くなり、また、容器と蓋体との密着
性も悪く、調理食品、加工食品、貯蔵食品等の食品を封
入して保管する容器として用いる場合に、汁が漏れたり
して、容器の外面や周囲を汚すことがあり、用途が極め
て限定されていた。
【0005】これらの問題を解決し、表面を平滑にする
方法として、加熱成形後の抄造容器の表面をプラスチッ
クフィルムで被覆することが知られているが、工程が増
えてコストが上昇するという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の問
題を解決するもので、蓋体を嵌合するよう形成されてい
る抄造容器において、該抄造容器の嵌合部及びその上部
周辺の表面形状を平滑にし、更に、嵌合部の内側面の立
ち上り角度が90度未満に精度良く形成されて、蓋体の
嵌合部との着脱がスムーズに行われるようにした抄造容
器を製造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明は、
(I)蓋体が嵌合するよう形成されている抄造容器の嵌
合部の立ち上り角度が、水平面に対し90度未満となる
よう形成されている抄造容器を、(1)上記抄造容器の
外形に合わせて成形された金網の上にパルプ液を供給
し、吸引脱水して湿潤成形体を得る工程、(2)(i)
上型が得ようとする抄造容器の嵌合部及び該嵌合部の上
部周縁部の当接する位置に、弾性体と該弾性体の上面に
スペーサーを接して設けた上型と、(ii)上記抄造容器の
嵌合部の外側面が接する下型の内側壁面の立ち上り角度
が水平面に対し90度未満となるよう形成された下型と
よりなる加熱成形型の上記(ii)の下型に、上記湿潤成
形体を金網と共に填め込み、その上から上記(i)の上型
を填め込んで加熱成形を行って抄造容器を得る工程、の
(1)及び(2)の工程を順次行って抄造容器を製造す
ることを特徴とする抄造容器の製造方法、及び(II)蓋
体が嵌合するよう形成されている抄造容器の嵌合部の立
ち上り角度が、水平面に対し90度未満となるよう形成
されている抄造容器を、(i)上型が上記抄造容器の嵌
合部及び該嵌合部の上部周縁部の接する位置に、弾性体
と該弾性体の上面にスペーサーを接して設けた上型と、
(ii)上記抄造容器の嵌合部の外側面が接する下型の内
側壁面の立ち上り角度が水平面に対し90度未満となる
よう形成された下型、とよりなる加熱成形型を用いて、
(1)上記抄造容器の外形に合わせて成形された金網を
上記(ii)の下型に填め込み、上記金網上にパルプ液を
供給し、吸引脱水して湿潤成形体を得る工程、(2)上
記(i)の上型を上記下型に填め込んで加熱成形を行っ
て抄造容器を得る工程、の(1)及び(2)の工程を順
次行って抄造容器を製造することを特徴とする抄造容器
の製造方法、を要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の抄造容器の製造
方法について、実施例に基づき詳細に説明する。
【0009】本願発明の抄造容器1を製造する第1の方
法は、(1)上記抄造容器1の外形に合わせて成形され
た金網8の上にパルプ液を供給し、吸引脱水して湿潤成
形体7を得る工程と、(2)(i)上型11が得ようとす
る抄造容器1の嵌合部2及び該嵌合部2の上部周縁部9
の接する位置に、弾性体16と該弾性体16の上面にス
ペーサー17を接して設けた上型11と、(ii)上記抄造
容器1の嵌合部2の外側面5が接する下型12の内側壁
面13の立ち上り角度14が水平面に対し90度未満と
なるよう形成された下型12、とよりなる加熱成形型1
0の上記下型12に、上記湿潤成形体7を金網8と共に
填め込み、その上から上記上型11を填め込んで加熱成
形を行って抄造容器1を得る工程の、(1)と(2)の
工程を順次行うことによって上記抄造容器1を製造する
方法である。
【0010】図1は、本願発明の製造方法によって製造
される抄造容器1と該抄造容器1に嵌合する蓋体31の
両方の断面図を示し、抄造容器1と該抄造容器1の上部
周縁部に沿って嵌合して用いる蓋体31を示している。
上記抄造容器1と蓋体31は、各々互いに嵌合する嵌合
部2と蓋体嵌合部32を有している。上記嵌合部2に
は、該嵌合部2の内側面3が、水平面に対し90度未満
となる角度(立上がり角度4)になるよう形成されてい
る。また、上記蓋体嵌合部31の蓋体外側面33の立上
がり角度34は、上記抄造容器1の嵌合部2と嵌合する
範囲で、水平面に対し90度未満の角度を有するのが好
ましく、抄造容器1の立上がり角度4と蓋体31の立上
がり角度34は一致しているのがより好ましい。
【0011】図2は、上記製造方法で用いる金網8を成
形する金網成形型20と、成形した金網8を示す断面図
であり、金網8は得ようとする抄造容器1の形状に合わ
せて成形し、該抄造容器1の形状と同一又はそれにでき
る限り近い形状に成形するのが好ましい。
【0012】図3は、上記製造方法において金網にパル
プ液を供給して湿潤成形体7を形成するのに用いる吸引
脱水型21と、上記金網8上に形成された湿潤成形体7
を示す断面図であり、上記吸引脱水型21には、吸引脱
水を行った時に生じる水を排出する排水路22が設けら
れている。
【0013】図4は、上型11と下型12とよりなる加
熱成形型10を示す断面図であり、図5は、上記下型1
2の拡大断面図である。図4、5において、上型11に
は弾性体16とスペーサー17が設けられ、下型12に
は上記抄造容器1の嵌合部2の立上がり角度4を水平面
に対し90度未満となる角度にするために、上記下型の
内側壁面13の立上がり角度14が水平面に対し90度
未満となるよう形成されている。
【0014】図6は、加熱成形を行っている時の加熱成
形型10を示す断面図であり、その時の弾性体15とス
ペーサー16の挙動も示している。図7は、上記の方法
によって得られた抄造容器1を示す断面図である。
【0015】本願発明の抄造容器1の第1の製造方法
は、まず金網8を得ようとする抄造容器1の形状に合わ
せて金網成形型20により成形しておき、成形した上記
金網8を吸引脱水型21に填め込み、その上からパルプ
液を吸引脱水しながら供給してパルプ成分を金網8上に
抄き取る。次いでパルプ成分を載せたままの金網8を加
熱成形型10の下型12に填め込み、その上から上型1
1を填め込んで加圧しながら加熱して加熱成形を行って
抄造容器1が製造される。上記製造方法には、従来パル
プモールディング法にて用いられる装置の多くを利用す
ることができる。また、本出願人の出願に係る特許出願
(特願平11―174251号)に記載された装置を利
用することができる。
【0016】本願発明の抄造容器1の製造方法に用いる
装置には、次の〜のような改良を必要とし、これに
ついて以下に説明する。
【0017】正確な寸法の抄造容器1を得るには、パ
ルプ液から得られる湿潤成形体7の形状が、得ようとす
る抄造容器1の形状に近いことが望ましく、そのために
は上記抄造容器1の形状に合わせた金網8を成形して用
いることが望ましい。金網8の成形は、図2に示すよう
に成形下型20aと20bとよりなる金網成形型20を
用いてプレス成形して得られ、該金網成形型20には、
加圧装置が備えられている。また、上記金網8は、加熱
成形型10(図4)の上型11と下型12による加圧成
形によっても成形して得ることもできる。
【0018】上記金網8には、ステンレス製、銅製等の
金属製の金網が用いられ、その網目は10〜100メッシ
ュのものが好ましく、15〜60メッシュのものがより好
ましい。また、上記金網8に代えて、合成樹脂製又は合
成繊維製の網状に編成して得られる網状編成物、又は合
成樹脂製の不織布等よりなる網状成形物を用いることも
できる。
【0019】上記の成形された金網8は、図3に示す吸
引脱水型21に填め込み、その上からパルプ液を供給し
てパルプ成分を抄き取って湿潤成形体7を得るが、該吸
引脱水型21は、吸引脱水専用であり、成形した金網8
を填め込めるように形成され、吸引脱水時に生じる水を
排出する排水路22が設けられ、別に吸引脱水用の吸引
ポンプを備えている。
【0020】上型11は、図4、6に示すように、上
型部材11aと11bの2体からなり、両部材11aと
11bはプレス圧をスムーズに伝達できるように、連結
具18によって連結され、両部材の間には若干隙間が生
じるように形成されている。そして両部材11aと11
bとが接する面の上型部材11bの周囲には、該周囲を
囲繞してスペーサー17が上に弾性体16が下となり、
両者は接して設けられている。スペーサー17は上記上
型部材11aの下面に当接して設けられていてもよい。
上記のように弾性体16とスペーサー17を設けた上型
11は、図4に示すように下型12に接触せずに填め込
むことができるよう形成されている。
【0021】下型12は、図4〜6に示すように、得
ようとする抄造容器1の外形に合わせて成形されてい
る。つまり、下型12は加熱成形時の受け手として固定
した形状に成形され、金網8を介して上記抄造容器1に
接している。該抄造容器1の嵌合部2の外側面5が金網
8を介して接する上記下型12の内側壁面13の下型の
立上り角度14は、図5に示すように上記嵌合部2の内
側面3の立上り角度4と同様に水平面に対し90度未満
となるよう形成されている。
【0022】上記のように形成された上型11と下型1
2を用いて加熱成形を行うには、湿潤成形体7を載せた
金網8を下型12に填め込み、その上から上型11を填
め込むのであるが、上記上型11は、上記下型12の入
口周辺に接触したりせず、支障なく填め込むことができ
る。次いで加圧加熱して成形を行うと、図6に示すよう
に、弾性体16は上型11と下型12に押圧されて下型
部材11bの外周方向に押出され、成形中の抄造容器1
の嵌合部2の内側面3に当接する。弾性体16に掛かる
圧力は、上記抄造容器1の嵌合部2と金網8を介して下
型12の内側壁面13を押圧することになり、上記抄造
容器1の嵌合部2の立上がり角度4が、水平面に対し9
0度未満となるよう形成される。
【0023】他方スペーサー17は、上型部材11aと
弾性体16の間に挟まれ押圧されて薄く圧延され、上記
抄造容器1の嵌合部2の上部周縁を覆うようになる。圧
延されたスペーサー17の表面は滑らかであり、その滑
らかな面が抄造容器1の嵌合部2の上部周縁部9を押圧
して成形が行われ、該上部周縁部9の表面形状を滑らか
な表面に仕上げるのである。
【0024】上記抄造容器1の嵌合部2の内側面3の立
上り角度4は、該嵌合部2の内側面3と水平面との間に
形成される角度をいい、水平面に対し90度未満となる
よう形成されることが必要である。上記水平面は、一般
に水準器等を用いて得られる水平面をいい、上記抄造容
器1の容器底面6が平面である場合には、該底面6を水
平面として、立上り角度4を規定することもできる。
【0025】上記立上り角度4は、90度未満となるよ
うに設けられるが、90度未満70度程度までの範囲の
角度が用いられ、嵌合部2の着脱が支障なくスムーズに
行うことができるには、90度未満80度までの角度が
好ましい。
【0026】本願発明の製造方法で得られる抄造容器1
は、パルプを主原料として加熱成形を行って得られる。
パルプには、天然又は繊維質の多い植物より得られるパ
ルプ及び上記パルプより製造された新聞紙等の古紙より
再生して得られる再生パルプが挙げられる。天然木とし
ては、従来パルプ原料に用いられる木がいずれも利用で
き、えぞ松、とど松、赤松等の針葉樹、ぶな、なら、樫
等の広葉樹及びグラスファー、マングローブ、ユーカリ
等の輸入原木が挙げられる。また、繊維質の多い植物及
び原料としては、ワラ、葦、バガス、リンター等が挙げ
られる。
【0027】古紙としては、新聞紙、雑誌、板紙、包装
箱、その他印刷物が挙げられ、これらを回収し、脱墨、
脱樹脂等の処理を行って得られる再生パルプとして用い
る。再生パルプは、単独でも用いることができるが、新
しいパルプに混合して用いることもできる。
【0028】パルプ以外の原材料として、フェノール樹
脂、メラミン樹脂及び尿素樹脂より選ばれた少なくとも
1種を強度、防水性等の向上のために用いることができ
る。防水性には、フェノール樹脂、メラミン樹脂が好ま
しい。フェノール樹脂としては、フェノール―ホルマリ
ン樹脂、クレゾール−ホルマリン樹脂、アルキルフェノ
−ル−ホルマリン樹脂が挙げられる。また、メラミン樹
脂としては、メラミン−ホルマリン樹脂が、尿素樹脂と
しては、尿素−ホルマリン樹脂が挙げられる。
【0029】また、強度向上のために、澱粉、加工澱
粉、CMC、ポバール等の天然糊料、合成糊料及び水溶性
高分子(以下、「糊剤」という。)を用いることができ
る。上記糊剤は、単独で用いることもできるが、上記フ
ェノール樹脂等と併用して用いることにより、更に強度
を向上させることができる。上記樹脂に併用することに
よって成形物の硬度が増して摩擦等による磨耗や破損等
を防ぐことができる。
【0030】上記樹脂、糊剤等は、パルプ液(スラリー)
の調製時に添加するのが好ましい。上記樹脂の添加量
は、無水パルプ換算にて2〜20重量%であり、5〜1
5重量%がより好ましい。添加量が2重量%以下である
と、強度が低く、防水性が充分でなく、20重量%以上
であると防水性は上昇するが、強度が充分でなく好まし
くない。
【0031】また、上記糊剤の添加量は、無水パルプ換
算にて0.5〜15重量%の範囲で、上記樹脂に併用し
て添加するのが好ましく、1〜10重量%がより好まし
い。添加量が0.5重量%以下であると、硬度の上昇も
低く、強度も充分でなく、また、15重量%以上である
と、硬度が高く、成形物がもろくなり、欠落したりする
恐れがあり、耐水性が低下するので好ましくない。
【0032】上記のように、パルプ成分中に上記合成樹
脂及び糊剤を添加して加熱成形して得られる抄造容器1
は、耐水性が付与され、硬度や強度が向上するので、容
器1の積み重ねに対し、充分な強度と積み重ね数が得ら
れると共に、箱どうし又は他の容器等との接触や衝撃的
接触によっても破損や凹み等が生じない強度の高い抄造
容器1が得られる。
【0033】上記弾性体16には、圧縮性の高いゴム製
弾性体及びプラスチック製高分子弾性体が用いられる。
圧縮性の高いゴム製弾性体としては、天然ゴム、合成ゴ
ム等を原材料として得られる圧縮性ゴムが好ましく、圧
縮性天然ゴム、圧縮性シリコンゴム等が挙げられる。ま
た、圧縮性の高いプラスチック製高分子弾性体として
は、シリコンゴム発泡樹脂等の高発泡性樹脂が挙げられ
る。
【0034】また、上記スペーサー17としては、アル
ミニウム、銅、真鍮、鉛等の加圧により変形して薄い箔
状を形成し、箔状になっても破断したりし難い金属が好
ましく、上記の中でアルミニウム、銅等が好ましい。
【0035】本願発明の製造方法の第2の方法は、i)
上型が得ようとする抄造容器1の嵌合部2及び該嵌合部
2の上部周縁部に接する位置に、弾性体16と該弾性体
16の上面にスペーサー17を接して設けた上型11
と、ii)上記抄造容器1の嵌合部2の外側面5が金網8
を介して接する下型12の内側壁面13の立ち上り角度
14が水平面に対し90度未満となるよう形成されてい
る下型12、とよりなる加熱成形型10を用いて、
(1)上記抄造容器1の外形に合わせて成形された金網
8を上記下型12に填め込み、上記金網8上にパルプ液
を供給し、吸引脱水して湿潤成形体7を得る工程、
(2)上記上型11を上記下型12に填め込んで加熱成
形を行って抄造容器1を得る工程、の(1)及び(2)
の工程を連続して行って抄造容器1を製造するものであ
る。
【0036】上記第2の方法は、次の点で第1の方法と
異なっている。 吸引脱水型21を用いない。つまり、パルプ成分の金
網8上への抄き取りは、下型12に金網8を填め込み、
その上からパルプ液を供給し吸引脱水してパルプ成分を
抄き取るものである。 次いで上記下型12に、第1の方法に用いた同じ上型
11を用いて加圧加熱を行って抄造容器1を得るもので
あり、加熱成形工程は第1の方法と基本的に変わりはな
いが、加熱成形型にて吸引脱水工程と加熱成形工程の両
工程を行い、該両工程を連続して行うことで相違してい
る。 通常金網8は金網成形型20によって成形されるが、
加熱成形型10を用いて金網8を成形する場合には、金
網8の成形後、続けて該金網8上にパルプ液を供給して
パルプ成分を抄き取り、次いで加熱成形を行うのが連続
して工程を進められるので有利であり、この場合には第
1の製造方法とは異なってくる。
【0037】本願発明の製造方法の第2の方法は、金網
成形型20を用いた場合、次のように行われる。 i)得ようとする抄造容器1の形状に合わせて金網成形型
20を成形する。 ii)上記金網8を下型12に填め込み、その上からパル
プ液を吸引脱水しながら供給し、金網8上に湿潤成形体
7を得る。 iii)上記下型12に、弾性体16とスペーサー17を設
けた上型11を填め込み、加圧加熱して加熱成形を行
う。 iv)加圧加熱を止め、上型11を下型12より外して抄
造容器1を得る。
【0038】本願発明の第2の製造方法は、第1の方法
と比較して次のようなメリットがある。製造工程が少な
くなったことにより、製造時間が短縮される。製造装置
が少なくなったことから設備に要する敷地も少なくて済
む。以上の結果から、設備投資が少なくなり、製造コス
トを低下させることができる。
【0039】上記抄造容器1の製造において、該容器1
内の表面をプラスチック製フィルムで被覆することがで
きる。水分の多い食品等の収納を目的とする場合、及び
パルプ液にフェノール−系樹脂等を加えた場合には、プ
ラスチック製フィルムで被覆して用いるのが好ましい。
該プラスチック製フィルム用の合成樹脂としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、ポリア
クリル樹脂、ポリスチレン樹脂等が挙げられ、上記フィ
ルムの被覆は、加熱成形後ラミネート処理するか、又は
上記フィルムを接着剤を用いて接合し、プレスすること
によって設けることができる。
【0040】上記抄造容器1の容器内表面を上記のよう
にプラスチックフィルムにより被覆することにより、弁
当等の水分の多い食品を収納した場合に、抄造容器1に
水がしみこんで該容器1の強度を低下させたり、容器1
外に水分が滲み出たりすることを防止することができ
る。また、パルプ成分中の添加物と食品との接触を遮断
することができる。
【0041】上記製造方法において上型11は、上型部
材11aと11bの2部材よりなる例について述べた
が、上型部材11aと11bが一体に連結されてなる上
型11(以下、1体型という)を、上記2体型に代えて
用いることができる。上型11が1体型の場合、弾性体
16及びスペーサー17は、2体型の上型11と同じ位
置に設けて同様に用いることができる。1体型の上型1
1を用いた場合、加熱成形を行なう際に、圧力の加わり
方が瞬間的に加わるために、2体型に比較して得られる
せ成形物の厚みにバラツキが生じることがあり、その点
からは2体型の方が好ましい。
【0042】上記方法において、それぞれ下記のような
装置を必要とする。第1の製造方法で用いる吸引脱水型
21には、吸引装置が備えられているが、吸引装置とし
ては、電動式の減圧又は真空ポンプ、又は水流式の減圧
又は真空ポンプが挙げられる。
【0043】加熱成形型10において、上型11には加熱
装置、加圧装置、減圧装置、水及び水蒸気の排出路を、
下型12には加熱装置、減圧装置、水及び水蒸気の排出
路を設けることができる。加熱装置は上型、下型の両方
に設けておくのが好ましい。加熱装置は、予め上記型に
くり抜いて設けた穴に、棒ヒーター又は,パネルヒータ
ーを埋め込んで設けられる。また、水及び水蒸気の排出
路は、上型では通常必要としないが、下型12では通水
路15をもって両方に兼用することができる。その際に
は通水路15の径が絞れるように形成されているのが好
ましい。
【0044】第2の製造方法には、加熱成形型10の下
型12に吸引脱水装置と乾燥時の水蒸気の除去装置が必
要であるが、吸引脱水装置には上記吸引脱水型21と同
様の装置を用いることができる。また、乾燥時の水蒸気
の除去装置には、第1の方法と同様に通水路15を兼用
して用いることができる。その他、加熱装置、加圧装置
等は、第1の製造方法に用いたものが用いられる。
【0045】本願発明の製造方法で得られる抄造容器1
に嵌合して用いる蓋体31は、抄造成形物であっても、
また、プラスチック成形物であってもよい。上記蓋体3
1が抄造成形物である場合には、上記抄造容器1に用い
る原材料をそのまま用いることができ、また、該抄造容
器1と同様に成形することによって得られる。また、プ
ラスチック成形物よりなる場合には、従来公知のプラス
チック成形法によって得られ、そこに用いるプラスチッ
ク原料としては、熱可塑性樹脂が好ましく、透明な樹脂
としては、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂及びポリプロピレン樹
脂等が挙げられる。また、不透明な樹脂としては、フィ
ラー入り樹脂、顔料等の着色材を添加した樹脂が挙げら
れる。
【0046】
【発明の効果】本願発明の抄造容器の製造方法は、蓋体
が嵌合するよう形成されている抄造容器の嵌合部の立ち
上り角度が、水平面に対し90度未満となるよう形成さ
れてなる抄造容器を、(1)上記抄造容器の外形に合わ
せて成形された金網の上にパルプ液を供給し、吸引脱水
して湿潤成形体を得る工程、(2)(i)上型が上記の
得ようとする抄造容器の嵌合部及び該嵌合部の上部周縁
部の接する位置に、スペーサーを上に弾性体を下にして
重ねて設けた上型、と(ii)上記抄造容器の嵌合部の外側
面に当接する下型の内側壁面の立ち上り角度が水平面に
対し90度未満となるよう形成された下型、とよりなる
加熱成形型の上記下型に、上記湿潤成形体を金網と共に
填め込み、その上から上記上型を填め込んで加熱成形を
行って抄造容器を得る工程、の(1)及び(2)の工程
を順次行って抄造容器を製造する構成を採用したことに
より、従来得られなかった蓋体を嵌合するよう形成され
てなる抄造容器であって、該抄造容器の嵌合部の内側面
の立ち上り角度が水平面に対し90度未満となるよう形
成されている抄造容器を製造することができるという効
果が得られる。
【0047】また、本願発明の抄造容器の製造方法は、
上記抄造容器を、(i)上記抄造容器の嵌合部及び該嵌
合部の上部周縁部の接する位置に、弾性体と該弾性体の
上面にスペーサーを重ねて両者が接するよう設けた上
型、と(ii)上記抄造容器の嵌合部の外側面が接する下
型の側壁面の立ち上り角度が水平面に対し90度未満と
なるよう形成されている下型、とよりなる加熱成形型を
用いて、(1)上記抄造容器の外形に合わせて成形され
た金網を上記(ii)の下型に填め込み、上記金網上にパ
ルプ液を供給し、吸引脱水して湿潤成形体を得る工程、
(2)上記(ii)の上型を上記下型に填め込んで加熱成
形を行って抄造容器を得る工程、の(1)及び(2)の
工程を連続して行って抄造容器を製造する構成を採用し
たことにより、上記抄造容器を製造することができると
共に、製造工程を省略して、製造時間が短縮され、更に
人手を減らすことにより、製造コストを低下することが
でき、また、製造装置が少なくなり、設備に要する敷地
も少なくて済むようになる結果、設備投資も少なくて済
み、製造工程の合理化と製造コストの低減化が図れると
いう効果を有する。
【0048】上記抄造容器の製造方法において、上型
に、該上型の得ようとする抄造容器の嵌合部の内側面に
接する位置に弾性体と該弾性体の上面に接してスペーサ
ーを設けた上型を用いて加熱成形を行うことにより、上
記抄造容器の嵌合部の内側面及び該嵌合部の上部周縁部
の表面が、凹凸なく滑らかに仕上げられるという効果が
得られる。
【0049】また、弾性体とスペーサーを設けて加熱成
形を行うことにより、得られる抄造容器の嵌合部に設け
られる立上がり角度が精度良く得られ、その結果、着脱
がスムーズに行える正確な嵌合部を有する抄造容器を製
造することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の抄造容器の製造方法により製造され
る抄造容器の1例とそれに嵌合する蓋体を示す断面図で
ある。
【図2】本願発明の抄造容器の製造方法で用いる金網成
形型と成形された金網の概略を示す断面図である。
【図3】本願発明の抄造容器の製造方法で用いる吸引脱
水型に金網を填め込み、該金網上に湿潤成形体を形成し
た状態の概略を示す断面図である。
【図4】本願発明の抄造容器の製造方法で用いる加熱成
形型の下型に上型を填め込んだ状態の概略を示す断面図
である。
【図5】加熱成形型の下型の拡大断面図である。
【図6】図4の加熱成形型に金網と湿潤成形体を填め込
み、加熱成形を行なっている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 抄造容器 2 嵌合部 3 内側面 4 立上がり角度 5 外側面 7 湿潤成形体 8 金網 10 加熱成形型 11 上型 12 下型 13 内側壁面 14 下型の立上がり角度 16 弾性体 17 スペーサー 20 金網成形型 31 蓋体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体が嵌合するよう形成されている抄造
    容器の嵌合部の立ち上り角度が、水平面に対し90度未
    満となるよう形成されている抄造容器を、(1)上記抄
    造容器の外形に合わせて成形された金網の上にパルプ液
    を供給し、吸引脱水して湿潤成形体を得る工程、(2)
    (i)上型が得ようとする抄造容器の嵌合部及び該嵌合
    部の上部周縁部の接する位置に、弾性体と該弾性体の上
    面にスペーサーを接して設けた上型と、(ii)上記抄造
    容器の嵌合部の外側面が接する下型の内側壁面の立ち上
    り角度が水平面に対し90度未満となるよう形成された
    下型、とよりなる加熱成形型の上記(ii)の下型に、上
    記湿潤成形体を金網と共に填め込み、その上から上記
    (i)の上型を填め込んで加熱成形を行って抄造容器を得
    る工程、の(1)及び(2)の工程を順次行って抄造容
    器を製造することを特徴とする抄造容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 蓋体が嵌合するよう形成されている抄造
    容器の嵌合部の立ち上り角度が、水平面に対し90度未
    満となるよう形成されている抄造容器を、(i)上型が
    上記抄造容器の嵌合部及び該嵌合部の上部周縁部の接す
    る位置に、弾性体と該弾性体の上面にスペーサーを接し
    て設けた上型、と(ii)上記抄造容器の嵌合部の外側面
    が接する下型の内側壁面の立ち上り角度が水平面に対し
    90度未満となるよう形成された下型、とよりなる加熱
    成形型を用いて、(1)上記抄造容器の外形に合わせて
    成形された金網を上記(ii)の下型に填め込み、上記金
    網上にパルプ液を供給し、吸引脱水して湿潤成形体を得
    る工程、(2)上記(i)の上型を上記下型に填め込ん
    で加熱成形を行って抄造容器を得る工程、の(1)及び
    (2)の工程を順次行って抄造容器を製造することを特
    徴とする抄造容器の製造方法。
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