JP2002029769A - 光ファイバの製造方法 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 微細構造を有する光ファイバの空孔占有率を
容易に制御すると共に、製造コストを低減すること。 【解決手段】 所定の溶出液に対する溶解度が低い主媒
質1と溶出液に対する溶解度が高い副媒質2とから光フ
ァイバ母材10を作製する母材作製工程と、主媒質及び
副媒質が固体又は液体の状態で光ファイバ母材を線引す
る線引工程と、線引工程により得られた光ファイバの少
なくとも一端面を溶出液に浸して副媒質を溶出させる溶
出工程とを含む。
容易に制御すると共に、製造コストを低減すること。 【解決手段】 所定の溶出液に対する溶解度が低い主媒
質1と溶出液に対する溶解度が高い副媒質2とから光フ
ァイバ母材10を作製する母材作製工程と、主媒質及び
副媒質が固体又は液体の状態で光ファイバ母材を線引す
る線引工程と、線引工程により得られた光ファイバの少
なくとも一端面を溶出液に浸して副媒質を溶出させる溶
出工程とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバ軸に対し
て垂直な断面に、いわゆる微細構造を備える光ファイバ
の製造方法に関する。
て垂直な断面に、いわゆる微細構造を備える光ファイバ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平10−95628
号公報では、いわゆる微細構造を備えた微細構造光ファ
イバが開示されている。この微細構造光ファイバは、ク
ラッド領域で囲まれたコア領域を有し、コア領域の実効
屈折率はクラッド領域の実効屈折率よりも高い。また、
微細構造として、ファイバ軸に沿って伸びる複数のクラ
ッド特徴構造(例えば、空孔)がクラッド領域中に間隔
をおいて配置されている。この特開平10−95628
号公報では、このような微細構造光ファイバの製造方法
として、パイプバンドル法が開示されている。すなわ
ち、シリカ毛管をその一端で封止し、これを高密充填配
置に束ねて管束バンドルとする。その際、中心の毛管を
シリカロッドで置換する。次に、シリカのオーバークラ
ッド管を管束バンドル上に置き、これを管束バンドルへ
コラプスする。これを母材とし、この母材を通常の線引
炉における高温領域に入れ、毛管の非封止端を加熱し、
ファイバに線引する。
号公報では、いわゆる微細構造を備えた微細構造光ファ
イバが開示されている。この微細構造光ファイバは、ク
ラッド領域で囲まれたコア領域を有し、コア領域の実効
屈折率はクラッド領域の実効屈折率よりも高い。また、
微細構造として、ファイバ軸に沿って伸びる複数のクラ
ッド特徴構造(例えば、空孔)がクラッド領域中に間隔
をおいて配置されている。この特開平10−95628
号公報では、このような微細構造光ファイバの製造方法
として、パイプバンドル法が開示されている。すなわ
ち、シリカ毛管をその一端で封止し、これを高密充填配
置に束ねて管束バンドルとする。その際、中心の毛管を
シリカロッドで置換する。次に、シリカのオーバークラ
ッド管を管束バンドル上に置き、これを管束バンドルへ
コラプスする。これを母材とし、この母材を通常の線引
炉における高温領域に入れ、毛管の非封止端を加熱し、
ファイバに線引する。
【0003】また、Optics Letters,v
ol.21,pp.1547−1549,(1996)
には、パイプバンドル法において、線引時の炉内温度を
制御することによって、ファイバにおける空孔占有率を
制御する方法が示されている。
ol.21,pp.1547−1549,(1996)
には、パイプバンドル法において、線引時の炉内温度を
制御することによって、ファイバにおける空孔占有率を
制御する方法が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】微細構造光ファイバの
製造方法においては、波長分散やモードフィールド径に
関して所望の特性を持つファイバを得るため、ファイバ
における空孔占有率を所望の値に制御することが重要で
ある。しかしながら、上記のような従来のパイプバンド
ル法では、ファイバにおける空孔占有率の制御が難し
い。これは、ファイバにおける空孔占有率が、母材にお
ける空孔占有率のみならず線引環境に依存するためであ
る。線引環境には、炉内温度、加熱時間、及び空孔内圧
力などが含まれる。ファイバにおける空孔占有率が線引
環境に依存するのは、空孔が気体だからである。気体は
圧縮や膨張に要するエネルギーが固体や液体に比べて少
ないので、空孔占有率は線引工程において容易に変化す
る。
製造方法においては、波長分散やモードフィールド径に
関して所望の特性を持つファイバを得るため、ファイバ
における空孔占有率を所望の値に制御することが重要で
ある。しかしながら、上記のような従来のパイプバンド
ル法では、ファイバにおける空孔占有率の制御が難し
い。これは、ファイバにおける空孔占有率が、母材にお
ける空孔占有率のみならず線引環境に依存するためであ
る。線引環境には、炉内温度、加熱時間、及び空孔内圧
力などが含まれる。ファイバにおける空孔占有率が線引
環境に依存するのは、空孔が気体だからである。気体は
圧縮や膨張に要するエネルギーが固体や液体に比べて少
ないので、空孔占有率は線引工程において容易に変化す
る。
【0005】特開平10−95628号公報では、孔の
一端を封止して非封止端から加熱して線引することによ
り、空孔内圧力が空孔における表面張力と毛管力を上回
るまで上昇し、ファイバにおける空孔占有率が一定にな
ることが示されている。しかし、この方法では、ファイ
バにおける空孔占有率は母材における空孔占有率から変
化し、その変化量は線引環境に依存する。そのため、フ
ァイバにおける空孔占有率を理論的に予測することは困
難であり、所望の値の空孔占有率を有するファイバを製
造できるような線引環境を知るためには予備実験が必要
となるので、製造コストが増大してしまう。
一端を封止して非封止端から加熱して線引することによ
り、空孔内圧力が空孔における表面張力と毛管力を上回
るまで上昇し、ファイバにおける空孔占有率が一定にな
ることが示されている。しかし、この方法では、ファイ
バにおける空孔占有率は母材における空孔占有率から変
化し、その変化量は線引環境に依存する。そのため、フ
ァイバにおける空孔占有率を理論的に予測することは困
難であり、所望の値の空孔占有率を有するファイバを製
造できるような線引環境を知るためには予備実験が必要
となるので、製造コストが増大してしまう。
【0006】また、Optics Letters,v
ol.21,pp.1547−1549,(1996)
では、線引時の炉内温度を制御する方法が示されている
が、ファイバにおける空孔占有率は、炉内温度のみなら
ず、母材における空孔占有率、母材径、線引速度などの
要因にも依存する。そのため、ファイバにおける空孔占
有率を理論的に予測することは困難であり、所望の値の
空孔占有率を有するファイバを製造できるような線引環
境を知るためには予備実験が必要となり、製造コストが
増大してしまう。
ol.21,pp.1547−1549,(1996)
では、線引時の炉内温度を制御する方法が示されている
が、ファイバにおける空孔占有率は、炉内温度のみなら
ず、母材における空孔占有率、母材径、線引速度などの
要因にも依存する。そのため、ファイバにおける空孔占
有率を理論的に予測することは困難であり、所望の値の
空孔占有率を有するファイバを製造できるような線引環
境を知るためには予備実験が必要となり、製造コストが
増大してしまう。
【0007】以上のように、従来から知られている光フ
ァイバの製造方法では、光ファイバにおける空孔占有率
が母材における空孔占有率のみならず線引環境にも依存
するため、光ファイバにおける所望の空孔占有率を得る
ための製造コストが増大してしまうという問題がある。
ァイバの製造方法では、光ファイバにおける空孔占有率
が母材における空孔占有率のみならず線引環境にも依存
するため、光ファイバにおける所望の空孔占有率を得る
ための製造コストが増大してしまうという問題がある。
【0008】また、光ファイバ断面内で異なる面積を有
する複数の空孔を光ファイバに設けることにより、波長
分散などに関して所望の特性を得ることができるが、上
記のような従来技術では、線引工程における空孔占有率
の変化が線引環境に依存するために、異なる面積を有す
る空孔を備える光ファイバを製造することが困難であ
る。異なる面積を有する空孔の間では、線引時の空孔内
壁における表面張力が異なるため、空孔占有率の変化の
線引環境への依存性も異なる。その結果、空孔の間での
面積の比率は線引工程において容易に変化する。所望の
面積を有する空孔を備える光ファイバを製造できるよう
な線引環境及び母材構造を知るためには、多くの予備実
験が必要となるため、製造コストが増大する。
する複数の空孔を光ファイバに設けることにより、波長
分散などに関して所望の特性を得ることができるが、上
記のような従来技術では、線引工程における空孔占有率
の変化が線引環境に依存するために、異なる面積を有す
る空孔を備える光ファイバを製造することが困難であ
る。異なる面積を有する空孔の間では、線引時の空孔内
壁における表面張力が異なるため、空孔占有率の変化の
線引環境への依存性も異なる。その結果、空孔の間での
面積の比率は線引工程において容易に変化する。所望の
面積を有する空孔を備える光ファイバを製造できるよう
な線引環境及び母材構造を知るためには、多くの予備実
験が必要となるため、製造コストが増大する。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、微細構造を有する光ファイバの空孔占有
率を容易に制御すると共に、製造コストを低減すること
ができる光ファイバの製造方法を提供することを目的と
する。
たものであり、微細構造を有する光ファイバの空孔占有
率を容易に制御すると共に、製造コストを低減すること
ができる光ファイバの製造方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明において、ファイ
バ又は母材の断面内で、特定の領域における特定の媒質
の占有率とは、その媒質が断面内で占める面積を、その
領域の面積に対する比で表した量のことを意味する。領
域を特に指定しない場合は、断面全体を意味する。主媒
質は、光ファイバを構成する媒質である。一方、副媒質
は、主媒質と共に光ファイバ母材を構成し、線引後にフ
ァイバから除去される媒質である。コア領域の形状は実
質的に円であり、クラッド領域の形状は実質的に円環で
ある。コア領域及びクラッド領域の平均屈折率は、領域
の内半径をa(コア領域の場合は0)、外半径をbとし
て、次式のnavgで与えられる。
バ又は母材の断面内で、特定の領域における特定の媒質
の占有率とは、その媒質が断面内で占める面積を、その
領域の面積に対する比で表した量のことを意味する。領
域を特に指定しない場合は、断面全体を意味する。主媒
質は、光ファイバを構成する媒質である。一方、副媒質
は、主媒質と共に光ファイバ母材を構成し、線引後にフ
ァイバから除去される媒質である。コア領域の形状は実
質的に円であり、クラッド領域の形状は実質的に円環で
ある。コア領域及びクラッド領域の平均屈折率は、領域
の内半径をa(コア領域の場合は0)、外半径をbとし
て、次式のnavgで与えられる。
【0011】
【数1】 ただし、rとθは、ファイバ断面内における位置を表す
極座標であり、n(r、θ)は、断面内の屈折率分布を
表す。
極座標であり、n(r、θ)は、断面内の屈折率分布を
表す。
【0012】一般に、コア領域及びクラッド領域の平均
屈折率は、領域の定義に依存する。本発明において、
「コア領域と、コア領域を囲むクラッド領域とを有し」
とし、「コア領域の平均屈折率はクラッド領域の平均屈
折率よりも高い」としているのは、上記の関係が成立す
るようなコア領域とクラッド領域の定義の仕方が存在す
ることを意味している。
屈折率は、領域の定義に依存する。本発明において、
「コア領域と、コア領域を囲むクラッド領域とを有し」
とし、「コア領域の平均屈折率はクラッド領域の平均屈
折率よりも高い」としているのは、上記の関係が成立す
るようなコア領域とクラッド領域の定義の仕方が存在す
ることを意味している。
【0013】また、半径方向の平均屈折率の分布は、次
式で定義される。
式で定義される。
【0014】
【数2】 上記の課題を解決するため、本発明は、次のような手段
を講じた。請求項1記載の光ファイバの製造方法の発明
は、軸方向に対して垂直な断面に、コア領域と、コア領
域を包囲するクラッド領域を有し、副媒質からなる複数
の微細構造がコア領域又はクラッド領域における主媒質
中に設けられ、コア領域の平均屈折率がクラッド領域の
平均屈折率よりも高く、各領域及び微細構造が軸方向に
伸びる光ファイバの製造方法において、所定の溶出液に
対する溶解度が低い主媒質と、溶出液に対する溶解度が
高い副媒質とから光ファイバ母材を作製する母材作製工
程と、主媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で光ファ
イバ母材を線引する線引工程と、線引工程により得られ
た光ファイバの少なくとも一端面を溶出液に浸して副媒
質を溶出させる溶出工程とを含む構成を採る。
を講じた。請求項1記載の光ファイバの製造方法の発明
は、軸方向に対して垂直な断面に、コア領域と、コア領
域を包囲するクラッド領域を有し、副媒質からなる複数
の微細構造がコア領域又はクラッド領域における主媒質
中に設けられ、コア領域の平均屈折率がクラッド領域の
平均屈折率よりも高く、各領域及び微細構造が軸方向に
伸びる光ファイバの製造方法において、所定の溶出液に
対する溶解度が低い主媒質と、溶出液に対する溶解度が
高い副媒質とから光ファイバ母材を作製する母材作製工
程と、主媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で光ファ
イバ母材を線引する線引工程と、線引工程により得られ
た光ファイバの少なくとも一端面を溶出液に浸して副媒
質を溶出させる溶出工程とを含む構成を採る。
【0015】また、請求項2記載の光ファイバの製造方
法の発明は、軸方向に対して垂直な断面に、コア領域
と、コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副媒質か
らなる複数の微細構造が少なくともクラッド領域におけ
る主媒質中に設けられ、クラッド領域の平均屈折率は、
ブラッグ反射鏡を形成するように半径方向に実質的に周
期性を持って分布しており、各領域が軸方向に伸びる光
ファイバの製造方法において、所定の溶出液に対する溶
解度が低い主媒質と、溶出液に対する溶解度が高い副媒
質とから光ファイバ母材を作製する母材作製工程と、主
媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で光ファイバ母材
を線引する線引工程と、線引工程により得られた光ファ
イバの少なくとも一端面を溶出液に浸して副媒質を溶出
させる溶出工程とを含む構成を採る。
法の発明は、軸方向に対して垂直な断面に、コア領域
と、コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副媒質か
らなる複数の微細構造が少なくともクラッド領域におけ
る主媒質中に設けられ、クラッド領域の平均屈折率は、
ブラッグ反射鏡を形成するように半径方向に実質的に周
期性を持って分布しており、各領域が軸方向に伸びる光
ファイバの製造方法において、所定の溶出液に対する溶
解度が低い主媒質と、溶出液に対する溶解度が高い副媒
質とから光ファイバ母材を作製する母材作製工程と、主
媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で光ファイバ母材
を線引する線引工程と、線引工程により得られた光ファ
イバの少なくとも一端面を溶出液に浸して副媒質を溶出
させる溶出工程とを含む構成を採る。
【0016】これらの構成により、光ファイバにおける
空孔占有率の制御が容易となる。本発明において、副媒
質は、線引時の炉内温度で固体又は液体である。固体や
液体は、圧縮又は膨張に要するエネルギーが気体に比べ
て大きいため、線引工程における副媒質占有率の変化が
生じにくい。そのため、本発明では、従来技術に比べ
て、線引後のファイバにおける副媒質占有率の線引環境
への依存性が小さい。その結果、線引工程の前後で副媒
質占有率が実質的に不変となるように線引きを行うこと
が可能となる。
空孔占有率の制御が容易となる。本発明において、副媒
質は、線引時の炉内温度で固体又は液体である。固体や
液体は、圧縮又は膨張に要するエネルギーが気体に比べ
て大きいため、線引工程における副媒質占有率の変化が
生じにくい。そのため、本発明では、従来技術に比べ
て、線引後のファイバにおける副媒質占有率の線引環境
への依存性が小さい。その結果、線引工程の前後で副媒
質占有率が実質的に不変となるように線引きを行うこと
が可能となる。
【0017】また、副媒質溶出工程では、副媒質のみが
選択的に除去され、主媒質は実質的に影響を受けないの
で、副媒質溶出工程後の光ファイバにおける空孔占有率
は、同工程前の光ファイバにおける副媒質占有率に実質
的に一致する。このため、光ファイバにおける空孔占有
率は、光ファイバ母材における副媒質占有率に実質的に
一致する。また、光ファイバ母材における副媒質占有率
は、制御が容易であるため、光ファイバにおける空孔占
有率の制御が従来よりも容易となる。その結果、波長分
散やモードフィールド径に関して所望の特性を備える光
ファイバを容易に製造することが可能となる。また、光
ファイバ母材における副媒質占有率が長手方向(ファイ
バ軸方向)に一様になるようにすることが容易であるた
め、長手方向に一様な空孔占有率を有する光ファイバを
容易に製造することができる。
選択的に除去され、主媒質は実質的に影響を受けないの
で、副媒質溶出工程後の光ファイバにおける空孔占有率
は、同工程前の光ファイバにおける副媒質占有率に実質
的に一致する。このため、光ファイバにおける空孔占有
率は、光ファイバ母材における副媒質占有率に実質的に
一致する。また、光ファイバ母材における副媒質占有率
は、制御が容易であるため、光ファイバにおける空孔占
有率の制御が従来よりも容易となる。その結果、波長分
散やモードフィールド径に関して所望の特性を備える光
ファイバを容易に製造することが可能となる。また、光
ファイバ母材における副媒質占有率が長手方向(ファイ
バ軸方向)に一様になるようにすることが容易であるた
め、長手方向に一様な空孔占有率を有する光ファイバを
容易に製造することができる。
【0018】さらに、光ファイバ母材において、面積の
異なる複数の副媒質領域が含まれるようにすることによ
り、面積の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造
することができる。ここで、光ファイバにおける空孔の
面積について所望の値を実現するためには、この空孔の
面積に、光ファイバの断面積に対する光ファイバ母材の
断面積の比を乗じた値の面積を光ファイバ母材の断面内
に有する副媒質領域を形成すればよい。このため、面積
の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造すること
が容易となる。
異なる複数の副媒質領域が含まれるようにすることによ
り、面積の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造
することができる。ここで、光ファイバにおける空孔の
面積について所望の値を実現するためには、この空孔の
面積に、光ファイバの断面積に対する光ファイバ母材の
断面積の比を乗じた値の面積を光ファイバ母材の断面内
に有する副媒質領域を形成すればよい。このため、面積
の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造すること
が容易となる。
【0019】また、請求項1記載の発明によれば、全反
射を導波機構とする光ファイバを製造することができ
る。全反射を導波機構とする光ファイバは、適切な設計
によって小さなモードフィールド径を備えることがで
き、波長変換などの非線形光学効果に基づく光信号処理
への応用に好適である。この応用では、波長分散が長手
方向に一様であることが重要であるが、本発明では、長
手方向に一様な波長分散を備える光ファイバを容易に製
造することが可能である。
射を導波機構とする光ファイバを製造することができ
る。全反射を導波機構とする光ファイバは、適切な設計
によって小さなモードフィールド径を備えることがで
き、波長変換などの非線形光学効果に基づく光信号処理
への応用に好適である。この応用では、波長分散が長手
方向に一様であることが重要であるが、本発明では、長
手方向に一様な波長分散を備える光ファイバを容易に製
造することが可能である。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、ブラ
ック反射を導波機構とする光ファイバを製造することが
できる。ブラッグ反射を導波機構とする光ファイバで
は、断面内における平均屈折率分布が、半径方向に実質
的に周期性を有することによって円柱波が反射され、コ
アへの光閉じ込めが実現する。そのため、断面内の平均
屈折率分布は、長手方向に一様であることが必要であ
る。本発明では、長手方向に一様な平均屈折率分布を有
する光ファイバを容易に製造することができる。
ック反射を導波機構とする光ファイバを製造することが
できる。ブラッグ反射を導波機構とする光ファイバで
は、断面内における平均屈折率分布が、半径方向に実質
的に周期性を有することによって円柱波が反射され、コ
アへの光閉じ込めが実現する。そのため、断面内の平均
屈折率分布は、長手方向に一様であることが必要であ
る。本発明では、長手方向に一様な平均屈折率分布を有
する光ファイバを容易に製造することができる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の光ファイバ製造方法において、母材作製工程
は、主媒質又は副媒質のいずれか一方からなるコアロッ
ドを形成するコアロッド形成工程と、軸方向に対して垂
直な断面に、主媒質からなる主媒質領域と副媒質からな
る副媒質領域とを有し、各領域が軸方向に伸びるクラッ
ドロッドを形成するクラッドロッド形成工程と、コアロ
ッドの周囲に複数のクラッドロッドを配置してバンドル
を形成するバンドル形成工程を含む構成を採る。
項2記載の光ファイバ製造方法において、母材作製工程
は、主媒質又は副媒質のいずれか一方からなるコアロッ
ドを形成するコアロッド形成工程と、軸方向に対して垂
直な断面に、主媒質からなる主媒質領域と副媒質からな
る副媒質領域とを有し、各領域が軸方向に伸びるクラッ
ドロッドを形成するクラッドロッド形成工程と、コアロ
ッドの周囲に複数のクラッドロッドを配置してバンドル
を形成するバンドル形成工程を含む構成を採る。
【0022】この構成により、コアロッドの周囲に複数
のクラッドロッドを配置してバンドルを形成するので、
光ファイバ母材を容易に製造することができる。特に、
断面内に多数の副媒質領域を含む光ファイバ母材の製造
が容易となる。その結果、断面内に多数の空孔を含む光
ファイバを容易に製造することができる。
のクラッドロッドを配置してバンドルを形成するので、
光ファイバ母材を容易に製造することができる。特に、
断面内に多数の副媒質領域を含む光ファイバ母材の製造
が容易となる。その結果、断面内に多数の空孔を含む光
ファイバを容易に製造することができる。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ファイバの製造方法において、クラッドロッド形成工程
は、クラッドロッドの断面を実質的に円形に形成すると
共に、断面の外周の少なくとも1/6を含む領域を副媒
質で形成する工程を含み、線引工程は、バンドルにおけ
るクラッドロッド間の間隙を保持しつつ線引を行う構成
を採る。
ファイバの製造方法において、クラッドロッド形成工程
は、クラッドロッドの断面を実質的に円形に形成すると
共に、断面の外周の少なくとも1/6を含む領域を副媒
質で形成する工程を含み、線引工程は、バンドルにおけ
るクラッドロッド間の間隙を保持しつつ線引を行う構成
を採る。
【0024】このように、クラッドロッドの断面形状が
実質的に円形であるため、コアロッドと複数のクラッド
ロッドとでバンドルを形成することにより作製される光
ファイバ母材では、クラッドロッド間に間隙が生じる。
線引工程において、炉内温度や加熱時間などの線引条件
を制御することにより、この間隙を保持した状態で線引
きを行うことができる。その結果、長手方向に伸びる空
孔を備える光ファイバを作製することができる。このと
き、ファイバにおける空孔は、ロッド間の間隙に由来す
るものである。さらに、光ファイバ母材において、クラ
ッドロッドの外周の少なくとも1/6を含む領域を副媒
質で形成するので、光ファイバにおいて副媒質領域と空
孔とを接触させることができる。その結果、溶出液に接
する副媒質領域の表面積を増加させることができる。さ
らに、空孔を通じて溶出液を流しながら副媒質溶出工程
を行うことにより、溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制
することができる。これにより、溶出の進行を早めて副
媒質溶出工程に要する時間を短縮することができる。ま
た、溶出液がファイバ全体にわたって存在する結果、溶
出量が長手方向に実質的に一様となるため、長手方向に
実質的に一様な構造を有する光ファイバを製造すること
ができる。
実質的に円形であるため、コアロッドと複数のクラッド
ロッドとでバンドルを形成することにより作製される光
ファイバ母材では、クラッドロッド間に間隙が生じる。
線引工程において、炉内温度や加熱時間などの線引条件
を制御することにより、この間隙を保持した状態で線引
きを行うことができる。その結果、長手方向に伸びる空
孔を備える光ファイバを作製することができる。このと
き、ファイバにおける空孔は、ロッド間の間隙に由来す
るものである。さらに、光ファイバ母材において、クラ
ッドロッドの外周の少なくとも1/6を含む領域を副媒
質で形成するので、光ファイバにおいて副媒質領域と空
孔とを接触させることができる。その結果、溶出液に接
する副媒質領域の表面積を増加させることができる。さ
らに、空孔を通じて溶出液を流しながら副媒質溶出工程
を行うことにより、溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制
することができる。これにより、溶出の進行を早めて副
媒質溶出工程に要する時間を短縮することができる。ま
た、溶出液がファイバ全体にわたって存在する結果、溶
出量が長手方向に実質的に一様となるため、長手方向に
実質的に一様な構造を有する光ファイバを製造すること
ができる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の光ファイバの製造方法において、母材作製工
程は、主媒質からなる円柱材を形成する円柱材形成工程
と、円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
する空孔形成工程と、空孔内に副媒質を充填する副媒質
充填工程とを含む構成を採る。
項2記載の光ファイバの製造方法において、母材作製工
程は、主媒質からなる円柱材を形成する円柱材形成工程
と、円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
する空孔形成工程と、空孔内に副媒質を充填する副媒質
充填工程とを含む構成を採る。
【0026】このように、主媒質からなる円柱材を形成
し、円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
し、空孔内に副媒質を充填するので、副媒質領域の面積
や隣り合う副媒質領域の間の距離が断面内で一様でない
光ファイバ母材を容易に作製することができ、空孔面積
や隣り合う空孔間の距離が断面内で一定でない光ファイ
バを容易に製造することができる。
し、円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
し、空孔内に副媒質を充填するので、副媒質領域の面積
や隣り合う副媒質領域の間の距離が断面内で一様でない
光ファイバ母材を容易に作製することができ、空孔面積
や隣り合う空孔間の距離が断面内で一定でない光ファイ
バを容易に製造することができる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の光ファイバの製造方法において、母材作製工
程は、副媒質が占める領域内に空孔を形成する工程を含
み、線引工程は、副媒質が占める領域内の空孔を保持し
つつ線引を行う構成を採る。
項2記載の光ファイバの製造方法において、母材作製工
程は、副媒質が占める領域内に空孔を形成する工程を含
み、線引工程は、副媒質が占める領域内の空孔を保持し
つつ線引を行う構成を採る。
【0028】このように、副媒質が占める領域内に空孔
を形成し、副媒質が占める領域内の空孔を保持しつつ線
引を行うので、溶出液と副媒質との接触面積を大きくす
ることができると共に、空孔を通じて溶出液を流すこと
によって、溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制すること
ができる。これにより、溶出の進行を早めて副媒質溶出
工程で要する時間を短縮することができる。また、溶出
液がファイバ全長にわたって存在するので、溶出量が長
手方向に実質的に一様となり、長手方向に実質的に一様
な構造を有する光ファイバを製造することができる。
を形成し、副媒質が占める領域内の空孔を保持しつつ線
引を行うので、溶出液と副媒質との接触面積を大きくす
ることができると共に、空孔を通じて溶出液を流すこと
によって、溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制すること
ができる。これにより、溶出の進行を早めて副媒質溶出
工程で要する時間を短縮することができる。また、溶出
液がファイバ全長にわたって存在するので、溶出量が長
手方向に実質的に一様となり、長手方向に実質的に一様
な構造を有する光ファイバを製造することができる。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の光ファイバの製造方法において、溶出工程を
経た光ファイバの端面の空孔を封止する空孔封止工程を
含む構成を採る。
項2記載の光ファイバの製造方法において、溶出工程を
経た光ファイバの端面の空孔を封止する空孔封止工程を
含む構成を採る。
【0030】このように、溶出工程を経た光ファイバの
端面の空孔を封止するので、光ファイバの端面において
外気に対して開いた空孔から汚染物質が侵入することを
防ぐことができる。また、空孔内を適宜真空にすること
ができる。その結果、例えば、水蒸気などの空孔内不純
物に起因する伝送損失を低減し、低損失の光ファイバを
実現することができる。
端面の空孔を封止するので、光ファイバの端面において
外気に対して開いた空孔から汚染物質が侵入することを
防ぐことができる。また、空孔内を適宜真空にすること
ができる。その結果、例えば、水蒸気などの空孔内不純
物に起因する伝送損失を低減し、低損失の光ファイバを
実現することができる。
【0031】請求項8記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の光ファイバの製造方法において、主媒質は純
粋シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガラス
であり、溶出液はNaOH水溶液である構成を採る。
項2記載の光ファイバの製造方法において、主媒質は純
粋シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガラス
であり、溶出液はNaOH水溶液である構成を採る。
【0032】このように、主媒質は純粋シリカガラスで
あり、副媒質はGe添加シリカガラスであり、溶出液は
NaOH水溶液であり、純粋シリカガラスとGe添加シ
リカガラスとがNaOH水溶液に対して異なる溶解度を
有するので、空孔占有率の制御が容易となる。すなわ
ち、溶出工程において、主媒質に影響を与えることなく
副媒質を溶出させることができる。また、シリカガラス
は透明度が高いので、低損失の光ファイバを実現するこ
とができる。
あり、副媒質はGe添加シリカガラスであり、溶出液は
NaOH水溶液であり、純粋シリカガラスとGe添加シ
リカガラスとがNaOH水溶液に対して異なる溶解度を
有するので、空孔占有率の制御が容易となる。すなわ
ち、溶出工程において、主媒質に影響を与えることなく
副媒質を溶出させることができる。また、シリカガラス
は透明度が高いので、低損失の光ファイバを実現するこ
とができる。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の光ファイバ製造方法において、主媒質は純粋
シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガラスで
あり、溶出液はリン酸である構成を採る。
項2記載の光ファイバ製造方法において、主媒質は純粋
シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガラスで
あり、溶出液はリン酸である構成を採る。
【0034】このように、主媒質は純粋シリカガラスで
あり、副媒質はGe添加シリカガラスであり、溶出液は
リン酸であり、純粋シリカガラスとGe添加シリカガラ
スとがリン酸に対して異なる溶解度を有するので、空孔
占有率の制御が容易となる。すなわち、溶出工程におい
て、主媒質に影響を与えることなく副媒質を溶出させる
ことができる。また、シリカガラスは透明度が高いの
で、低損失の光ファイバを実現することができる。
あり、副媒質はGe添加シリカガラスであり、溶出液は
リン酸であり、純粋シリカガラスとGe添加シリカガラ
スとがリン酸に対して異なる溶解度を有するので、空孔
占有率の制御が容易となる。すなわち、溶出工程におい
て、主媒質に影響を与えることなく副媒質を溶出させる
ことができる。また、シリカガラスは透明度が高いの
で、低損失の光ファイバを実現することができる。
【0035】請求項10記載の発明は、請求項1又は請
求項2記載の光ファイバ製造方法において、主媒質はフ
リント系ガラスであり、副媒質は硼珪酸ガラスであり、
溶出液は塩酸である構成を採る。
求項2記載の光ファイバ製造方法において、主媒質はフ
リント系ガラスであり、副媒質は硼珪酸ガラスであり、
溶出液は塩酸である構成を採る。
【0036】このように、主媒質はフリント系ガラスで
あり、副媒質は硼珪酸ガラスであり、溶出液は塩酸であ
り、フリント系ガラスと硼珪酸ガラスとが塩酸に対して
異なる溶解度を有するので、空孔占有率の制御が容易と
なる。すなわち、溶出工程において、主媒質に影響を与
えることなく副媒質を溶出させることができる。
あり、副媒質は硼珪酸ガラスであり、溶出液は塩酸であ
り、フリント系ガラスと硼珪酸ガラスとが塩酸に対して
異なる溶解度を有するので、空孔占有率の制御が容易と
なる。すなわち、溶出工程において、主媒質に影響を与
えることなく副媒質を溶出させることができる。
【0037】請求項11記載の発明は、請求項1又は請
求項2記載の光ファイバ製造方法において、母材作製工
程は、熱膨張係数が主媒質よりも大きい副媒質を用いて
光ファイバ母材を作製し、線引工程は、線引後に冷却す
ることによって副媒質中に複数の割れ目を形成する工程
を含む構成を採る。
求項2記載の光ファイバ製造方法において、母材作製工
程は、熱膨張係数が主媒質よりも大きい副媒質を用いて
光ファイバ母材を作製し、線引工程は、線引後に冷却す
ることによって副媒質中に複数の割れ目を形成する工程
を含む構成を採る。
【0038】このように、副媒質が主媒質よりも大きい
熱膨張係数を有するので、線引工程においてファイバを
炉内温度から所定の温度まで冷却した際に、副媒質にお
いて引っ張り応力が発生する。このとき、発生した応力
が十分に大きければ、ファイバにおける副媒質領域に割
れ目を発生させることができる。副媒質領域に割れ目を
生じさせることにより、溶出工程において副媒質と溶出
液との接触面積を大きくすることができ、溶出速度を速
めて溶出工程に要する時間を短縮することができる。ま
た、溶出液がファイバ全長にわたって存在する結果、溶
出量が長手方向に実質的に一様となるため、長手方向に
実質的に一様な構造を有する光ファイバを製造すること
ができる。
熱膨張係数を有するので、線引工程においてファイバを
炉内温度から所定の温度まで冷却した際に、副媒質にお
いて引っ張り応力が発生する。このとき、発生した応力
が十分に大きければ、ファイバにおける副媒質領域に割
れ目を発生させることができる。副媒質領域に割れ目を
生じさせることにより、溶出工程において副媒質と溶出
液との接触面積を大きくすることができ、溶出速度を速
めて溶出工程に要する時間を短縮することができる。ま
た、溶出液がファイバ全長にわたって存在する結果、溶
出量が長手方向に実質的に一様となるため、長手方向に
実質的に一様な構造を有する光ファイバを製造すること
ができる。
【0039】請求項12記載の発明は、請求項1又は請
求項2記載の光ファイバ製造方法において、母材作製工
程は、熱膨張係数が主媒質よりも大きい副媒質を用いて
光ファイバ母材を作製し、線引工程は、線引後に冷却す
ると共に、外力を加えて副媒質中に複数の割れ目を形成
する工程を含む構成を採る。
求項2記載の光ファイバ製造方法において、母材作製工
程は、熱膨張係数が主媒質よりも大きい副媒質を用いて
光ファイバ母材を作製し、線引工程は、線引後に冷却す
ると共に、外力を加えて副媒質中に複数の割れ目を形成
する工程を含む構成を採る。
【0040】このように、副媒質が主媒質よりも大きい
熱膨張係数を有するので、線引工程においてファイバを
炉内温度から所定の温度まで冷却した際に、副媒質にお
いて引っ張り応力が発生する。さらに、ファイバに外力
を加えることによって、割れ目の発生を起こりやすくす
ることができる。ファイバに外力を加えるためには、巻
き替えを用いることができる。すなわち、第1のボビン
に巻かれたファイバを第2のボビンに巻き替える際にフ
ァイバに外力が加わる。外力の大きさは、巻き替え時の
ファイバの張力によって制御することができる。副媒質
領域に割れ目を生じさせることにより、溶出工程におい
て副媒質と溶出液との接触面積を大きくすることがで
き、溶出速度を速めて溶出工程に要する時間を短縮する
ことができる。また、溶出液がファイバ全長にわたって
存在する結果、溶出量が長手方向に実質的に一様となる
ため、長手方向に実質的に一様な構造を有する光ファイ
バを製造することができる。
熱膨張係数を有するので、線引工程においてファイバを
炉内温度から所定の温度まで冷却した際に、副媒質にお
いて引っ張り応力が発生する。さらに、ファイバに外力
を加えることによって、割れ目の発生を起こりやすくす
ることができる。ファイバに外力を加えるためには、巻
き替えを用いることができる。すなわち、第1のボビン
に巻かれたファイバを第2のボビンに巻き替える際にフ
ァイバに外力が加わる。外力の大きさは、巻き替え時の
ファイバの張力によって制御することができる。副媒質
領域に割れ目を生じさせることにより、溶出工程におい
て副媒質と溶出液との接触面積を大きくすることがで
き、溶出速度を速めて溶出工程に要する時間を短縮する
ことができる。また、溶出液がファイバ全長にわたって
存在する結果、溶出量が長手方向に実質的に一様となる
ため、長手方向に実質的に一様な構造を有する光ファイ
バを製造することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1に係る光ファイバ母材の断面を示す図で
ある。図1に示すように、この光ファイバ母材10の断
面は、主媒質で形成された主媒質領域1と、主媒質領域
1内に設けられ副媒質で形成された複数の副媒質領域2
とを備えている。実施の形態1では、主媒質を純粋シリ
カガラスとし、副媒質をGe添加シリカガラスとしてい
る。また、光ファイバ母材10の断面の中心部3は、主
媒質のみで構成されており、最終的には中心部3が光フ
ァイバにおけるコア領域となる。また、複数の副媒質領
域2は、光ファイバ母材10の断面において、半径方向
に所定の幅を有する円環領域4の内部に収まるように配
置されている。このような断面構造は、長手方向(ファ
イバ軸方向)に一様である。
の実施の形態1に係る光ファイバ母材の断面を示す図で
ある。図1に示すように、この光ファイバ母材10の断
面は、主媒質で形成された主媒質領域1と、主媒質領域
1内に設けられ副媒質で形成された複数の副媒質領域2
とを備えている。実施の形態1では、主媒質を純粋シリ
カガラスとし、副媒質をGe添加シリカガラスとしてい
る。また、光ファイバ母材10の断面の中心部3は、主
媒質のみで構成されており、最終的には中心部3が光フ
ァイバにおけるコア領域となる。また、複数の副媒質領
域2は、光ファイバ母材10の断面において、半径方向
に所定の幅を有する円環領域4の内部に収まるように配
置されている。このような断面構造は、長手方向(ファ
イバ軸方向)に一様である。
【0042】実施の形態1では、光ファイバ母材10の
外径は、36mmであり、副媒質領域2は、約1.5m
mの径を有する円形である。円環領域4は、内半径が
1.4mm、外半径が12.6mmであり、円環領域4
の内部に60個の副媒質領域2が所定の間隔をおいて配
置されている。円環領域4における副媒質領域2の占有
率は、22.3%である。なお、配置する場所に応じて
それぞれの副媒質領域2の径を異なるように構成するこ
とも可能である。
外径は、36mmであり、副媒質領域2は、約1.5m
mの径を有する円形である。円環領域4は、内半径が
1.4mm、外半径が12.6mmであり、円環領域4
の内部に60個の副媒質領域2が所定の間隔をおいて配
置されている。円環領域4における副媒質領域2の占有
率は、22.3%である。なお、配置する場所に応じて
それぞれの副媒質領域2の径を異なるように構成するこ
とも可能である。
【0043】図1に示す光ファイバ母材10は、次のよ
うにして製造する。まず、穿孔工程において、主媒質の
みからなる主媒質円柱材に対し、穿孔器具を用いて長手
方向に伸びる空孔を形成する。次に、副媒質充填工程に
おいて、副媒質で形成され、空孔の径よりもわずかに小
さい外径を有する副媒質円柱材を空孔に挿入する。次
に、空孔に副媒質円柱材が充填された主媒質円柱材を加
熱して延伸し、主媒質円柱材と副媒質円柱材とを一体化
させる。以上の工程を経ることにより、図1に示す光フ
ァイバ母材10が得られる。
うにして製造する。まず、穿孔工程において、主媒質の
みからなる主媒質円柱材に対し、穿孔器具を用いて長手
方向に伸びる空孔を形成する。次に、副媒質充填工程に
おいて、副媒質で形成され、空孔の径よりもわずかに小
さい外径を有する副媒質円柱材を空孔に挿入する。次
に、空孔に副媒質円柱材が充填された主媒質円柱材を加
熱して延伸し、主媒質円柱材と副媒質円柱材とを一体化
させる。以上の工程を経ることにより、図1に示す光フ
ァイバ母材10が得られる。
【0044】このように、主媒質からなる円柱材を形成
し、円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
し、空孔内に副媒質を充填するので、副媒質領域の面積
や隣り合う副媒質領域の間の距離が断面内で一様でない
光ファイバ母材を容易に作製することができ、空孔面積
や隣り合う空孔間の距離が断面内で一定でない光ファイ
バを容易に製造することができる。
し、円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
し、空孔内に副媒質を充填するので、副媒質領域の面積
や隣り合う副媒質領域の間の距離が断面内で一様でない
光ファイバ母材を容易に作製することができ、空孔面積
や隣り合う空孔間の距離が断面内で一定でない光ファイ
バを容易に製造することができる。
【0045】次に、線引工程において、図1に示す光フ
ァイバ母材10の一端を加熱して線引することにより、
ファイバが得られる。次に、副媒質溶出工程において、
このファイバの一端を溶出液に浸す。この溶出液には、
例えば、NaOH水溶液が用いられる。これにより、副
媒質は溶出液で溶解されるため、ファイバから除去さ
れ、副媒質が除去された部分に空孔が形成される。な
お、NaOH水溶液を約80℃に加熱して溶出速度を速
める方法や、NaOH水溶液に超音波を照射して溶出速
度の位置依存性を低減する方法を適宜用いることによ
り、副媒質の溶出に要する時間を短縮することができ
る。
ァイバ母材10の一端を加熱して線引することにより、
ファイバが得られる。次に、副媒質溶出工程において、
このファイバの一端を溶出液に浸す。この溶出液には、
例えば、NaOH水溶液が用いられる。これにより、副
媒質は溶出液で溶解されるため、ファイバから除去さ
れ、副媒質が除去された部分に空孔が形成される。な
お、NaOH水溶液を約80℃に加熱して溶出速度を速
める方法や、NaOH水溶液に超音波を照射して溶出速
度の位置依存性を低減する方法を適宜用いることによ
り、副媒質の溶出に要する時間を短縮することができ
る。
【0046】このように、主媒質は純粋シリカガラスで
あり、副媒質はGe添加シリカガラスであり、溶出液は
NaOH水溶液であり、純粋シリカガラスとGe添加シ
リカガラスとがNaOH水溶液に対して異なる溶解度を
有するので、空孔占有率の制御が容易となる。すなわ
ち、溶出工程において、主媒質に影響を与えることなく
副媒質を溶出させることができる。また、シリカガラス
は透明度が高いので、低損失の光ファイバを実現するこ
とができる。
あり、副媒質はGe添加シリカガラスであり、溶出液は
NaOH水溶液であり、純粋シリカガラスとGe添加シ
リカガラスとがNaOH水溶液に対して異なる溶解度を
有するので、空孔占有率の制御が容易となる。すなわ
ち、溶出工程において、主媒質に影響を与えることなく
副媒質を溶出させることができる。また、シリカガラス
は透明度が高いので、低損失の光ファイバを実現するこ
とができる。
【0047】実施の形態1では、線引温度において副媒
質は固体又は液体であるため、副媒質が気体である従来
技術と比較して、線引工程における副媒質占有率の変化
が起こりにくい。また、副媒質溶出工程では、副媒質の
みが選択的に除去され、主媒質は実質的に影響を受けな
い。その結果、微細構造を有する光ファイバにおける空
孔占有率は、光ファイバ母材10における副媒質占有率
に実質的に一致する。光ファイバ母材10における副媒
質占有率は、容易に制御することができため、長手方向
に一様にすることが容易である。従って、本発明によれ
ば、従来技術と比べて光ファイバにおける空孔占有率を
容易に制御することができ、長手方向に一様な空孔占有
率を有する光ファイバを容易に製造することができる。
質は固体又は液体であるため、副媒質が気体である従来
技術と比較して、線引工程における副媒質占有率の変化
が起こりにくい。また、副媒質溶出工程では、副媒質の
みが選択的に除去され、主媒質は実質的に影響を受けな
い。その結果、微細構造を有する光ファイバにおける空
孔占有率は、光ファイバ母材10における副媒質占有率
に実質的に一致する。光ファイバ母材10における副媒
質占有率は、容易に制御することができため、長手方向
に一様にすることが容易である。従って、本発明によれ
ば、従来技術と比べて光ファイバにおける空孔占有率を
容易に制御することができ、長手方向に一様な空孔占有
率を有する光ファイバを容易に製造することができる。
【0048】図2は、副媒質を溶出した後に得られる光
ファイバの断面を示す図である。この光ファイバ20の
断面には、主媒質のみからなるコア領域21を、複数の
空孔22が包囲するように配置されている。また、複数
の空孔22は、光ファイバ20の断面において、半径方
向に所定の幅を有する円環領域23の内部に収まるよう
に配置されている。光ファイバ20の外径は、125μ
mであり、空孔22は、約5.2μmの径を有する円形
である。円環領域23は、内半径が4.9μm、外半径
が43.8μmであり、円環領域23の内部に60個の
空孔22が実質的に等間隔で分散している。円環領域2
3における空孔22の占有率は、22.3%である。そ
の結果、円環領域23の平均屈折率は、1.358とな
り、コア領域21との間の比屈折率差を6.2%と大き
くすることができる。これにより、大きな波長分散など
の好ましい特性を得ることができる。なお、純粋シリカ
ガラス及び空気の屈折率は、それぞれ1.444及び1
である。
ファイバの断面を示す図である。この光ファイバ20の
断面には、主媒質のみからなるコア領域21を、複数の
空孔22が包囲するように配置されている。また、複数
の空孔22は、光ファイバ20の断面において、半径方
向に所定の幅を有する円環領域23の内部に収まるよう
に配置されている。光ファイバ20の外径は、125μ
mであり、空孔22は、約5.2μmの径を有する円形
である。円環領域23は、内半径が4.9μm、外半径
が43.8μmであり、円環領域23の内部に60個の
空孔22が実質的に等間隔で分散している。円環領域2
3における空孔22の占有率は、22.3%である。そ
の結果、円環領域23の平均屈折率は、1.358とな
り、コア領域21との間の比屈折率差を6.2%と大き
くすることができる。これにより、大きな波長分散など
の好ましい特性を得ることができる。なお、純粋シリカ
ガラス及び空気の屈折率は、それぞれ1.444及び1
である。
【0049】また、径の異なる複数の副媒質領域2を有
する光ファイバ母材10を用いることにより、異なる径
を有する複数の空孔22を有する光ファイバ20を製造
することができ、その結果、負に大きな波長分散などの
好ましい特性を実現することができる。
する光ファイバ母材10を用いることにより、異なる径
を有する複数の空孔22を有する光ファイバ20を製造
することができ、その結果、負に大きな波長分散などの
好ましい特性を実現することができる。
【0050】このような光ファイバの両端面には、空孔
22が外気に対して開いているが、それぞれの端面をア
ーク放電などの加熱手段を用いて加熱し、端面近傍にお
いて主媒質を融解することによって空孔22を封止する
ことができる。これにより、空孔内汚染を防止し、光フ
ァイバの伝送損失を低減することができる。
22が外気に対して開いているが、それぞれの端面をア
ーク放電などの加熱手段を用いて加熱し、端面近傍にお
いて主媒質を融解することによって空孔22を封止する
ことができる。これにより、空孔内汚染を防止し、光フ
ァイバの伝送損失を低減することができる。
【0051】このように、溶出工程を経た光ファイバの
端面の空孔22を封止するので、光ファイバの端面にお
いて外気に対して開いた空孔から汚染物質が侵入するこ
とを防ぐことができる。また、空孔22内を適宜真空に
することができる。その結果、例えば、水蒸気などの空
孔内不純物に起因する伝送損失を低減し、低損失の光フ
ァイバを実現することができる。
端面の空孔22を封止するので、光ファイバの端面にお
いて外気に対して開いた空孔から汚染物質が侵入するこ
とを防ぐことができる。また、空孔22内を適宜真空に
することができる。その結果、例えば、水蒸気などの空
孔内不純物に起因する伝送損失を低減し、低損失の光フ
ァイバを実現することができる。
【0052】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係る光ファイバ母材の断面を示す図である。こ
の光ファイバ母材30は、次のようにして製造する。ま
ず、母材作製工程において、副媒質からなるコアロッド
31の周囲に、複数のクラッドロッド32を六方格子配
列で配置する。クラッドロッド32は、副媒質領域33
が主媒質領域34に包囲された構造を有する。主媒質は
純粋シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガラ
スである。コアロッド31と複数のクラッドロッド32
によってバンドル35を形成する。バンドル35は、配
列を固定する目的でジャケット管36の中に入れる。バ
ンドル35とジャケット管36との間には、隙間37が
生じることがあるが、ジャケット管36を加熱してバン
ドル35にコラプスさせることにより、適宜隙間37を
除去することが可能である。なお、図3に示す光ファイ
バ母材30の断面構造は、長手方向(ファイバ軸方向)
に一様である。
形態2に係る光ファイバ母材の断面を示す図である。こ
の光ファイバ母材30は、次のようにして製造する。ま
ず、母材作製工程において、副媒質からなるコアロッド
31の周囲に、複数のクラッドロッド32を六方格子配
列で配置する。クラッドロッド32は、副媒質領域33
が主媒質領域34に包囲された構造を有する。主媒質は
純粋シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガラ
スである。コアロッド31と複数のクラッドロッド32
によってバンドル35を形成する。バンドル35は、配
列を固定する目的でジャケット管36の中に入れる。バ
ンドル35とジャケット管36との間には、隙間37が
生じることがあるが、ジャケット管36を加熱してバン
ドル35にコラプスさせることにより、適宜隙間37を
除去することが可能である。なお、図3に示す光ファイ
バ母材30の断面構造は、長手方向(ファイバ軸方向)
に一様である。
【0053】このように、コアロッド31の周囲に複数
のクラッドロッド32を配置してバンドル35を形成す
るので、光ファイバ母材30を容易に製造することがで
きる。特に、断面内に多数の副媒質領域を含む光ファイ
バ母材30の製造が容易となる。その結果、断面内に多
数の空孔を含む光ファイバを容易に製造することができ
る。
のクラッドロッド32を配置してバンドル35を形成す
るので、光ファイバ母材30を容易に製造することがで
きる。特に、断面内に多数の副媒質領域を含む光ファイ
バ母材30の製造が容易となる。その結果、断面内に多
数の空孔を含む光ファイバを容易に製造することができ
る。
【0054】図4は、クラッドロッドの製造方法を示す
図である。図4において、クラッドロッドの母材51
は、空孔52を副媒質領域53が包囲し、副媒質領域5
3を主媒質領域54が包囲し、これらの空孔52と副媒
質領域53と主媒質領域54とが長手方向に伸びる構造
を有する。この母材51の一端を加熱手段55によって
加熱し、加熱された端から線引することによってクラッ
ドロッド56を得る。このようにして得られたクラッド
ロッド56は、空孔を副媒質領域が包囲し、副媒質領域
を主媒質領域が包囲し、空孔と副媒質領域と主媒質領域
とが長手方向に伸びる構造を有する。
図である。図4において、クラッドロッドの母材51
は、空孔52を副媒質領域53が包囲し、副媒質領域5
3を主媒質領域54が包囲し、これらの空孔52と副媒
質領域53と主媒質領域54とが長手方向に伸びる構造
を有する。この母材51の一端を加熱手段55によって
加熱し、加熱された端から線引することによってクラッ
ドロッド56を得る。このようにして得られたクラッド
ロッド56は、空孔を副媒質領域が包囲し、副媒質領域
を主媒質領域が包囲し、空孔と副媒質領域と主媒質領域
とが長手方向に伸びる構造を有する。
【0055】再び図3において、コアロッド31とクラ
ッドロッド32の外径は1mmであり、1本のコアロッ
ド31の周りに60本のクラッドロッド32が六方格子
配列で配置される。また、ジャケット管36の外径は2
5mmである。図3において、クラッドロッド32にお
ける副媒質領域33の外径は0.5mmであり、空孔径
は、0.2mmである。
ッドロッド32の外径は1mmであり、1本のコアロッ
ド31の周りに60本のクラッドロッド32が六方格子
配列で配置される。また、ジャケット管36の外径は2
5mmである。図3において、クラッドロッド32にお
ける副媒質領域33の外径は0.5mmであり、空孔径
は、0.2mmである。
【0056】線引工程において、図3に示す光ファイバ
母材30の一端を加熱して加熱端から線引し、ファイバ
を得る。このとき、炉内温度や加熱時間などの線引環境
を制御することにより、クラッドロッド32の副媒質領
域における空孔が開いた状態を保って線引することがで
きる。すなわち、炉内温度を低くしたり、加熱時間を短
くする。その結果、長手方向に伸びる空孔を有するファ
イバを作製することができる。
母材30の一端を加熱して加熱端から線引し、ファイバ
を得る。このとき、炉内温度や加熱時間などの線引環境
を制御することにより、クラッドロッド32の副媒質領
域における空孔が開いた状態を保って線引することがで
きる。すなわち、炉内温度を低くしたり、加熱時間を短
くする。その結果、長手方向に伸びる空孔を有するファ
イバを作製することができる。
【0057】副媒質溶出工程では、このファイバの一端
を溶出液に浸す。その結果、副媒質が溶出液中に溶出
し、ファイバにおいて副媒質が占めていた部分に空孔が
形成される。溶出液には、例えば、NaOH水溶液が用
いられる。ファイバの副媒質領域は、長手方向に伸びる
空孔に接しているため、副媒質領域と溶出液との接触面
積を大きくすることができる。さらに、空孔を通って溶
出液がファイバの一端から他端へと流れるようにするこ
とによって、溶出の進行に伴う溶出液の濃度低下を防
ぎ、溶出工程に要する時間を短縮することができる。
を溶出液に浸す。その結果、副媒質が溶出液中に溶出
し、ファイバにおいて副媒質が占めていた部分に空孔が
形成される。溶出液には、例えば、NaOH水溶液が用
いられる。ファイバの副媒質領域は、長手方向に伸びる
空孔に接しているため、副媒質領域と溶出液との接触面
積を大きくすることができる。さらに、空孔を通って溶
出液がファイバの一端から他端へと流れるようにするこ
とによって、溶出の進行に伴う溶出液の濃度低下を防
ぎ、溶出工程に要する時間を短縮することができる。
【0058】このように、副媒質が占める領域内に空孔
を形成し、副媒質が占める領域内の空孔を保持しつつ線
引を行うので、溶出液と副媒質との接触面積を大きくす
ることができると共に、空孔を通じて溶出液を流すこと
によって、溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制すること
ができる。これにより、溶出の進行を早めて副媒質溶出
工程で要する時間を短縮することができる。また、溶出
液がファイバ全長にわたって存在するので、溶出量が長
手方向に実質的に一様となり、長手方向に実質的に一様
な構造を有する光ファイバを製造することができる。
を形成し、副媒質が占める領域内の空孔を保持しつつ線
引を行うので、溶出液と副媒質との接触面積を大きくす
ることができると共に、空孔を通じて溶出液を流すこと
によって、溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制すること
ができる。これにより、溶出の進行を早めて副媒質溶出
工程で要する時間を短縮することができる。また、溶出
液がファイバ全長にわたって存在するので、溶出量が長
手方向に実質的に一様となり、長手方向に実質的に一様
な構造を有する光ファイバを製造することができる。
【0059】溶出工程においては、溶出液の代りにリン
酸を適宜用いることも可能である。このように、主媒質
は純粋シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガ
ラスであり、溶出液はリン酸であり、純粋シリカガラス
とGe添加シリカガラスとがリン酸に対して異なる溶解
度を有するので、空孔占有率の制御が容易となる。すな
わち、溶出工程において、主媒質に影響を与えることな
く副媒質を溶出させることができる。また、シリカガラ
スは透明度が高いので、低損失の光ファイバを実現する
ことができる。
酸を適宜用いることも可能である。このように、主媒質
は純粋シリカガラスであり、副媒質はGe添加シリカガ
ラスであり、溶出液はリン酸であり、純粋シリカガラス
とGe添加シリカガラスとがリン酸に対して異なる溶解
度を有するので、空孔占有率の制御が容易となる。すな
わち、溶出工程において、主媒質に影響を与えることな
く副媒質を溶出させることができる。また、シリカガラ
スは透明度が高いので、低損失の光ファイバを実現する
ことができる。
【0060】図5は、溶出工程を経た光ファイバの断面
を示す図である。図5に示すように、コアとなるコア空
孔61を囲んで、複数のクラッド空孔62が六方格子配
列で配置されている。この光ファイバの外径は、125
μmであり、光ファイバ断面において、空孔径は、2.
5μm、最も近接した空孔間の距離は、5μmである。
を示す図である。図5に示すように、コアとなるコア空
孔61を囲んで、複数のクラッド空孔62が六方格子配
列で配置されている。この光ファイバの外径は、125
μmであり、光ファイバ断面において、空孔径は、2.
5μm、最も近接した空孔間の距離は、5μmである。
【0061】図6は、実施の形態2に係る光ファイバに
おける半径方向の平均屈折率の分布を示す図である。図
6に示すように、半径方向の平均屈折率分布は、実質的
に周期性を有している。半径方向の平均屈折率分布が周
期構造を有することによって、外向きの円柱波が反射さ
れるため、光をコア空孔61に閉じ込めて、長手方向に
伝搬させることが可能となる。
おける半径方向の平均屈折率の分布を示す図である。図
6に示すように、半径方向の平均屈折率分布は、実質的
に周期性を有している。半径方向の平均屈折率分布が周
期構造を有することによって、外向きの円柱波が反射さ
れるため、光をコア空孔61に閉じ込めて、長手方向に
伝搬させることが可能となる。
【0062】なお、図3に示すクラッドロッド32の代
りに、副媒質が主媒質よりも大きな熱膨張率を有するク
ラッドロッドを用いることも可能である。すなわち、フ
リント系ガラスを主媒質として用い、硼珪酸ガラスを副
媒質として用いることにより、副媒質が主媒質よりも大
きな熱膨張率を有するクラッドロッドが得られる。この
ようなクラッドロッドを用いて作製した母材からファイ
バを線引する際に、所定の炉内温度から室温まで冷却す
ることにより、副媒質中に長手方向に伸びる割れ目を発
生させることができる。また、冷却後にファイバを第1
のボビンから第2のボビンへと巻きかえることによっ
て、さらに割れ目を発生しやすくすることができる。副
媒質中に割れ目を発生させることにより、副媒質溶出工
程において副媒質と溶出液との接触面積を大きくするこ
とができる。その結果、溶出速度を高くして溶出工程に
要する時間を短縮することができる。溶出液としては、
例えば、塩酸を用いることができ、これにより、主媒質
に影響を与えることなく副媒質を除去することができ
る。副媒質中に割れ目が長手方向に伸びているので、溶
出液がファイバ全長にわたって存在することとなり、溶
出量が長手方向に実質的に一様となる。これにより、長
手方向に実質的に一様な構造を有する光ファイバを製造
することができる。
りに、副媒質が主媒質よりも大きな熱膨張率を有するク
ラッドロッドを用いることも可能である。すなわち、フ
リント系ガラスを主媒質として用い、硼珪酸ガラスを副
媒質として用いることにより、副媒質が主媒質よりも大
きな熱膨張率を有するクラッドロッドが得られる。この
ようなクラッドロッドを用いて作製した母材からファイ
バを線引する際に、所定の炉内温度から室温まで冷却す
ることにより、副媒質中に長手方向に伸びる割れ目を発
生させることができる。また、冷却後にファイバを第1
のボビンから第2のボビンへと巻きかえることによっ
て、さらに割れ目を発生しやすくすることができる。副
媒質中に割れ目を発生させることにより、副媒質溶出工
程において副媒質と溶出液との接触面積を大きくするこ
とができる。その結果、溶出速度を高くして溶出工程に
要する時間を短縮することができる。溶出液としては、
例えば、塩酸を用いることができ、これにより、主媒質
に影響を与えることなく副媒質を除去することができ
る。副媒質中に割れ目が長手方向に伸びているので、溶
出液がファイバ全長にわたって存在することとなり、溶
出量が長手方向に実質的に一様となる。これにより、長
手方向に実質的に一様な構造を有する光ファイバを製造
することができる。
【0063】このように、主媒質はフリント系ガラスで
あり、副媒質は硼珪酸ガラスであり、溶出液は塩酸であ
り、フリント系ガラスと硼珪酸ガラスとが塩酸に対して
異なる溶解度を有するので、空孔占有率の制御が容易と
なる。すなわち、溶出工程において、主媒質に影響を与
えることなく副媒質を溶出させることができる。
あり、副媒質は硼珪酸ガラスであり、溶出液は塩酸であ
り、フリント系ガラスと硼珪酸ガラスとが塩酸に対して
異なる溶解度を有するので、空孔占有率の制御が容易と
なる。すなわち、溶出工程において、主媒質に影響を与
えることなく副媒質を溶出させることができる。
【0064】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3に係る光ファイバ母材の断面を示す図である。実
施の形態3では、円柱形状のクラッドロッド32におい
て、外周の少なくとも1/6を含む領域は、副媒質によ
って形成されている。その他の構成及び製造方法は、実
施の形態2と同様である。この光ファイバ母材により、
図8に示す断面構造を有する光ファイバが得られる。
形態3に係る光ファイバ母材の断面を示す図である。実
施の形態3では、円柱形状のクラッドロッド32におい
て、外周の少なくとも1/6を含む領域は、副媒質によ
って形成されている。その他の構成及び製造方法は、実
施の形態2と同様である。この光ファイバ母材により、
図8に示す断面構造を有する光ファイバが得られる。
【0065】このように、クラッドロッドの断面形状が
実質的に円形であるため、コアロッドと複数のクラッド
ロッドとでバンドルを形成することにより作製される光
ファイバ母材では、クラッドロッド間に間隙が生じる。
線引工程において、炉内温度や加熱時間などの線引条件
を制御することにより、この間隙を保持した状態で線引
きを行うことができる。その結果、長手方向に伸びる空
孔を備える光ファイバを作製することができる。さら
に、光ファイバ母材において、クラッドロッドの外周の
少なくとも1/6を含む領域を副媒質で形成するので、
光ファイバにおいて副媒質領域と空孔とが接触させるこ
とができる。その結果、溶出液に接する副媒質領域の表
面積を増加させることができる。さらに、空孔を通じて
溶出液を流しながら副媒質溶出工程を行うことにより、
溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制することができる。
これにより、溶出の進行を早めて副媒質溶出工程に要す
る時間を短縮することができる。また、溶出液がファイ
バ全体にわたって存在する結果、溶出量が長手方向に実
質的に一様となるため、長手方向に実質的に一様な構造
を有する光ファイバを製造することができる。
実質的に円形であるため、コアロッドと複数のクラッド
ロッドとでバンドルを形成することにより作製される光
ファイバ母材では、クラッドロッド間に間隙が生じる。
線引工程において、炉内温度や加熱時間などの線引条件
を制御することにより、この間隙を保持した状態で線引
きを行うことができる。その結果、長手方向に伸びる空
孔を備える光ファイバを作製することができる。さら
に、光ファイバ母材において、クラッドロッドの外周の
少なくとも1/6を含む領域を副媒質で形成するので、
光ファイバにおいて副媒質領域と空孔とが接触させるこ
とができる。その結果、溶出液に接する副媒質領域の表
面積を増加させることができる。さらに、空孔を通じて
溶出液を流しながら副媒質溶出工程を行うことにより、
溶出に伴う溶出液の濃度低下を抑制することができる。
これにより、溶出の進行を早めて副媒質溶出工程に要す
る時間を短縮することができる。また、溶出液がファイ
バ全体にわたって存在する結果、溶出量が長手方向に実
質的に一様となるため、長手方向に実質的に一様な構造
を有する光ファイバを製造することができる。
【0066】このように、本発明の実施の形態に係る光
ファイバの製造方法によれば、全反射を導波機構とする
光ファイバを製造することができる。全反射を導波機構
とする光ファイバは、適切な設計によって小さなモード
フィールド径を備えることができ、波長変換などの非線
形光学効果に基づく光信号処理への応用に好適である。
この応用では、波長分散が長手方向に一様であることが
重要であるが、本発明では、長手方向に一様な波長分散
を備える光ファイバを容易に製造することが可能であ
る。
ファイバの製造方法によれば、全反射を導波機構とする
光ファイバを製造することができる。全反射を導波機構
とする光ファイバは、適切な設計によって小さなモード
フィールド径を備えることができ、波長変換などの非線
形光学効果に基づく光信号処理への応用に好適である。
この応用では、波長分散が長手方向に一様であることが
重要であるが、本発明では、長手方向に一様な波長分散
を備える光ファイバを容易に製造することが可能であ
る。
【0067】また、本発明の実施の形態に係る光ファイ
バの製造方法によれば、ブラック反射を導波機構とする
光ファイバを製造することができる。ブラッグ反射を導
波機構とする光ファイバでは、断面内における平均屈折
率分布が、半径方向に実質的に周期性を有することによ
って円柱波が反射され、コアへの光閉じ込めが実現す
る。そのため、断面内の平均屈折率分布は、長手方向に
一様であることが必要である。本発明では、長手方向に
一様な平均屈折率分布を有する光ファイバを容易に製造
することができる。
バの製造方法によれば、ブラック反射を導波機構とする
光ファイバを製造することができる。ブラッグ反射を導
波機構とする光ファイバでは、断面内における平均屈折
率分布が、半径方向に実質的に周期性を有することによ
って円柱波が反射され、コアへの光閉じ込めが実現す
る。そのため、断面内の平均屈折率分布は、長手方向に
一様であることが必要である。本発明では、長手方向に
一様な平均屈折率分布を有する光ファイバを容易に製造
することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバの製造方法は、軸方向に対して垂直な断面に、コ
ア領域と、コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副
媒質からなる複数の微細構造がコア領域又はクラッド領
域における主媒質中に設けられ、コア領域の平均屈折率
がクラッド領域の平均屈折率よりも高く、各領域及び微
細構造が軸方向に伸びる光ファイバの製造方法におい
て、所定の溶出液に対する溶解度が低い主媒質と、溶出
液に対する溶解度が高い副媒質とから光ファイバ母材を
作製する母材作製工程と、主媒質及び副媒質が固体又は
液体の状態で光ファイバ母材を線引する線引工程と、線
引工程により得られた光ファイバの少なくとも一端面を
溶出液に浸して副媒質を溶出させる溶出工程とを含む構
成を採る。
ァイバの製造方法は、軸方向に対して垂直な断面に、コ
ア領域と、コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副
媒質からなる複数の微細構造がコア領域又はクラッド領
域における主媒質中に設けられ、コア領域の平均屈折率
がクラッド領域の平均屈折率よりも高く、各領域及び微
細構造が軸方向に伸びる光ファイバの製造方法におい
て、所定の溶出液に対する溶解度が低い主媒質と、溶出
液に対する溶解度が高い副媒質とから光ファイバ母材を
作製する母材作製工程と、主媒質及び副媒質が固体又は
液体の状態で光ファイバ母材を線引する線引工程と、線
引工程により得られた光ファイバの少なくとも一端面を
溶出液に浸して副媒質を溶出させる溶出工程とを含む構
成を採る。
【0069】また、軸方向に対して垂直な断面に、コア
領域と、コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副媒
質からなる複数の微細構造が少なくともクラッド領域に
おける主媒質中に設けられ、クラッド領域の平均屈折率
は、ブラッグ反射鏡を形成するように半径方向に実質的
に周期性を持って分布しており、各領域が軸方向に伸び
る光ファイバの製造方法において、所定の溶出液に対す
る溶解度が低い主媒質と、溶出液に対する溶解度が高い
副媒質とから光ファイバ母材を作製する母材作製工程
と、主媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で光ファイ
バ母材を線引する線引工程と、線引工程により得られた
光ファイバの少なくとも一端面を溶出液に浸して副媒質
を溶出させる溶出工程とを含む構成を採る。
領域と、コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副媒
質からなる複数の微細構造が少なくともクラッド領域に
おける主媒質中に設けられ、クラッド領域の平均屈折率
は、ブラッグ反射鏡を形成するように半径方向に実質的
に周期性を持って分布しており、各領域が軸方向に伸び
る光ファイバの製造方法において、所定の溶出液に対す
る溶解度が低い主媒質と、溶出液に対する溶解度が高い
副媒質とから光ファイバ母材を作製する母材作製工程
と、主媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で光ファイ
バ母材を線引する線引工程と、線引工程により得られた
光ファイバの少なくとも一端面を溶出液に浸して副媒質
を溶出させる溶出工程とを含む構成を採る。
【0070】これらの構成により、光ファイバにおける
空孔占有率の制御が容易となる。本発明において、副媒
質は、線引時の炉内温度で固体又は液体である。固体や
液体は、圧縮又は膨張に要するエネルギーが気体に比べ
て大きいため、線引工程における副媒質占有率の変化が
生じにくい。そのため、本発明では、従来技術に比べ
て、線引後のファイバにおける副媒質占有率の線引環境
への依存性が小さい。その結果、線引工程の前後で副媒
質占有率が実質的に不変となるように線引きを行うこと
が可能となる。
空孔占有率の制御が容易となる。本発明において、副媒
質は、線引時の炉内温度で固体又は液体である。固体や
液体は、圧縮又は膨張に要するエネルギーが気体に比べ
て大きいため、線引工程における副媒質占有率の変化が
生じにくい。そのため、本発明では、従来技術に比べ
て、線引後のファイバにおける副媒質占有率の線引環境
への依存性が小さい。その結果、線引工程の前後で副媒
質占有率が実質的に不変となるように線引きを行うこと
が可能となる。
【0071】また、副媒質溶出工程では、副媒質のみが
選択的に除去され、主媒質は実質的に影響を受けないの
で、副媒質溶出工程後の光ファイバにおける空孔占有率
は、同工程前の光ファイバにおける副媒質占有率に実質
的に一致する。このため、光ファイバにおける空孔占有
率は、光ファイバ母材における副媒質占有率に実質的に
一致する。光ファイバ母材における副媒質占有率は、制
御が容易であるため、光ファイバにおける空孔占有率の
制御が従来よりも容易となる。その結果、波長分散やモ
ードフィールド径に関して所望の特性を備える光ファイ
バを容易に製造することが可能となる。また、光ファイ
バ母材における副媒質占有率が長手方向(ファイバ軸方
向)に一様になるようにすることが容易であるため、長
手方向に一様な空孔占有率を有する光ファイバを容易に
製造することができる。
選択的に除去され、主媒質は実質的に影響を受けないの
で、副媒質溶出工程後の光ファイバにおける空孔占有率
は、同工程前の光ファイバにおける副媒質占有率に実質
的に一致する。このため、光ファイバにおける空孔占有
率は、光ファイバ母材における副媒質占有率に実質的に
一致する。光ファイバ母材における副媒質占有率は、制
御が容易であるため、光ファイバにおける空孔占有率の
制御が従来よりも容易となる。その結果、波長分散やモ
ードフィールド径に関して所望の特性を備える光ファイ
バを容易に製造することが可能となる。また、光ファイ
バ母材における副媒質占有率が長手方向(ファイバ軸方
向)に一様になるようにすることが容易であるため、長
手方向に一様な空孔占有率を有する光ファイバを容易に
製造することができる。
【0072】さらに、光ファイバ母材において、面積の
異なる複数の副媒質領域が含まれるようにすることによ
り、面積の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造
することができる。ここで、光ファイバにおける空孔の
面積について所望の値を実現するためには、この空孔の
面積に、光ファイバの断面積に対する光ファイバ母材の
断面積の比を乗じた値の面積を光ファイバ母材の断面内
に有する副媒質領域を形成すればよい。このため、面積
の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造すること
が容易となる。
異なる複数の副媒質領域が含まれるようにすることによ
り、面積の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造
することができる。ここで、光ファイバにおける空孔の
面積について所望の値を実現するためには、この空孔の
面積に、光ファイバの断面積に対する光ファイバ母材の
断面積の比を乗じた値の面積を光ファイバ母材の断面内
に有する副媒質領域を形成すればよい。このため、面積
の異なる複数の空孔を有する光ファイバを製造すること
が容易となる。
【図1】本発明の実施の形態1に係る光ファイバ母材の
断面を示す図である。
断面を示す図である。
【図2】副媒質を溶出した後に得られる光ファイバの断
面を示す図である。
面を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る光ファイバ母材の
断面を示す図である。
断面を示す図である。
【図4】クラッドロッドの製造方法を示す図である。
【図5】溶出工程を経た光ファイバの断面を示す図であ
る。
る。
【図6】実施の形態2に係る光ファイバにおける半径方
向の平均屈折率の分布を示す図である。
向の平均屈折率の分布を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る光ファイバ母材の
断面を示す図である。
断面を示す図である。
【図8】実施の形態3に係る光ファイバの断面を示す図
である。
である。
1…主媒質領域、2…副媒質領域、3…中心部、4…円
環領域、10…光ファイバ母材、20…光ファイバ、2
1…コア領域、22…空孔、23…円環領域、30…光
ファイバ母材、31…コアロッド、32…クラッドロッ
ド、33…副媒質領域、34…主媒質領域、35…バン
ドル、36…ジャケット管、37…隙間、51…母材、
52…空孔、53…副媒質領域、54…主媒質領域、5
5…加熱手段、56…クラッドロッド、61…コア空
孔、62…クラッド空孔。
環領域、10…光ファイバ母材、20…光ファイバ、2
1…コア領域、22…空孔、23…円環領域、30…光
ファイバ母材、31…コアロッド、32…クラッドロッ
ド、33…副媒質領域、34…主媒質領域、35…バン
ドル、36…ジャケット管、37…隙間、51…母材、
52…空孔、53…副媒質領域、54…主媒質領域、5
5…加熱手段、56…クラッドロッド、61…コア空
孔、62…クラッド空孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4G021 AA01 BA12 BA13 BA15
Claims (12)
- 【請求項1】 軸方向に対して垂直な断面に、コア領域
と、前記コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副媒
質からなる複数の微細構造が前記コア領域又は前記クラ
ッド領域における主媒質中に設けられ、前記コア領域の
平均屈折率が前記クラッド領域の平均屈折率よりも高
く、前記各領域及び前記微細構造が軸方向に伸びる光フ
ァイバの製造方法において、 所定の溶出液に対する溶解度が低い主媒質と、前記溶出
液に対する溶解度が高い副媒質とから光ファイバ母材を
作製する母材作製工程と、 前記主媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で前記光フ
ァイバ母材を線引する線引工程と、 前記線引工程により得られた光ファイバの少なくとも一
端面を前記溶出液に浸して前記副媒質を溶出させる溶出
工程とを含むことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 【請求項2】 軸方向に対して垂直な断面に、コア領域
と、前記コア領域を包囲するクラッド領域を有し、副媒
質からなる複数の微細構造が少なくとも前記クラッド領
域における主媒質中に設けられ、前記クラッド領域の平
均屈折率は、ブラッグ反射鏡を形成するように半径方向
に実質的に周期性を持って分布しており、前記各領域が
軸方向に伸びる光ファイバの製造方法において、 所定の溶出液に対する溶解度が低い主媒質と、前記溶出
液に対する溶解度が高い副媒質とから光ファイバ母材を
作製する母材作製工程と、 前記主媒質及び副媒質が固体又は液体の状態で前記光フ
ァイバ母材を線引する線引工程と、 前記線引工程により得られた光ファイバの少なくとも一
端面を前記溶出液に浸して前記副媒質を溶出させる溶出
工程とを含むことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 【請求項3】 前記母材作製工程は、前記主媒質又は前
記副媒質のいずれか一方からなるコアロッドを形成する
コアロッド形成工程と、 軸方向に対して垂直な断面に、前記主媒質からなる主媒
質領域と前記副媒質からなる副媒質領域とを有し、前記
各領域が軸方向に伸びるクラッドロッドを形成するクラ
ッドロッド形成工程と、 前記コアロッドの周囲に複数の前記クラッドロッドを配
置してバンドルを形成するバンドル形成工程を含むこと
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバ製
造方法。 - 【請求項4】 前記クラッドロッド形成工程は、前記ク
ラッドロッドの断面を実質的に円形に形成すると共に、
前記断面の外周の少なくとも1/6を含む領域を前記副
媒質で形成する工程を含み、 前記線引工程は、前記バンドルにおける前記クラッドロ
ッド間の間隙を保持しつつ線引を行うことを特徴とする
請求項3記載の光ファイバの製造方法。 - 【請求項5】 前記母材作製工程は、前記主媒質からな
る円柱材を形成する円柱材形成工程と、 前記円柱材に対して長手方向に伸びる複数の空孔を形成
する空孔形成工程と、 前記空孔内に前記副媒質を充填する副媒質充填工程とを
含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光フ
ァイバの製造方法。 - 【請求項6】 前記母材作製工程は、前記副媒質が占め
る領域内に空孔を形成する工程を含み、 前記線引工程は、前記副媒質が占める領域内の空孔を保
持しつつ線引を行うことを特徴とする請求項1又は請求
項2記載の光ファイバの製造方法。 - 【請求項7】 前記溶出工程を経た光ファイバの端面の
空孔を封止する空孔封止工程を含むことを特徴とする請
求項1又は請求項2記載の光ファイバの製造方法。 - 【請求項8】 前記主媒質は純粋シリカガラスであり、
前記副媒質はGe添加シリカガラスであり、前記溶出液
はNaOH水溶液であることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載の光ファイバの製造方法。 - 【請求項9】 前記主媒質は純粋シリカガラスであり、
前記副媒質はGe添加シリカガラスであり、前記溶出液
はリン酸であることを特徴とする請求項1又は請求項2
記載の光ファイバ製造方法。 - 【請求項10】 前記主媒質はフリント系ガラスであ
り、前記副媒質は硼珪酸ガラスであり、前記溶出液は塩
酸であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
光ファイバの製造方法。 - 【請求項11】 前記母材作製工程は、熱膨張係数が前
記主媒質よりも大きい副媒質を用いて光ファイバ母材を
作製し、 前記線引工程は、線引後に冷却することによって前記副
媒質中に複数の割れ目を形成する工程を含むことを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバの製造方
法。 - 【請求項12】 前記母材作製工程は、熱膨張係数が前
記主媒質よりも大きい副媒質を用いて光ファイバ母材を
作製し、 前記線引工程は、線引後に冷却すると共に、外力を加え
て前記副媒質中に複数の割れ目を形成する工程を含むこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000213219A JP2002029769A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 光ファイバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000213219A JP2002029769A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 光ファイバの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002029769A true JP2002029769A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18709008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000213219A Pending JP2002029769A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 光ファイバの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002029769A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004034094A2 (en) * | 2002-06-12 | 2004-04-22 | Corning Incorporated | Microstructured optical fibers preforms and methods of fabricating microstructured optical fibers |
EP1735248A2 (en) * | 2004-04-22 | 2006-12-27 | The Government of the United States of America as represented by the Secretary of the Navy | Fused array preform fabrication of holey optical fibers |
GB2518419A (en) * | 2013-09-20 | 2015-03-25 | Univ Southampton | Hollow-core photonic bandgap fibers and methods of manufacturing the same |
US11034607B2 (en) | 2013-09-20 | 2021-06-15 | University Of Southampton | Hollow-core photonic bandgap fibers and methods of manufacturing the same |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000213219A patent/JP2002029769A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004034094A2 (en) * | 2002-06-12 | 2004-04-22 | Corning Incorporated | Microstructured optical fibers preforms and methods of fabricating microstructured optical fibers |
WO2004034094A3 (en) * | 2002-06-12 | 2004-06-24 | Corning Inc | Microstructured optical fibers preforms and methods of fabricating microstructured optical fibers |
US6847771B2 (en) | 2002-06-12 | 2005-01-25 | Corning Incorporated | Microstructured optical fibers and preforms and methods for fabricating microstructured optical fibers |
EP1735248A2 (en) * | 2004-04-22 | 2006-12-27 | The Government of the United States of America as represented by the Secretary of the Navy | Fused array preform fabrication of holey optical fibers |
EP1735248A4 (en) * | 2004-04-22 | 2011-02-23 | Us Gov Sec Navy | MANUFACTURE OF OPTICAL FIBERS FOUNDED WITH A MIXED NETWORK PREFORM |
GB2518419A (en) * | 2013-09-20 | 2015-03-25 | Univ Southampton | Hollow-core photonic bandgap fibers and methods of manufacturing the same |
US9904008B2 (en) | 2013-09-20 | 2018-02-27 | University Of Southampton | Hollow-core photonic bandgap fibers and methods of manufacturing the same |
GB2518419B (en) * | 2013-09-20 | 2019-05-29 | Univ Southampton | Hollow-core photonic bandgap fibers |
US11034607B2 (en) | 2013-09-20 | 2021-06-15 | University Of Southampton | Hollow-core photonic bandgap fibers and methods of manufacturing the same |
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