JP2002029638A - 給紙カセットおよび給紙装置 - Google Patents

給紙カセットおよび給紙装置

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JP2002029638A
JP2002029638A JP2000212862A JP2000212862A JP2002029638A JP 2002029638 A JP2002029638 A JP 2002029638A JP 2000212862 A JP2000212862 A JP 2000212862A JP 2000212862 A JP2000212862 A JP 2000212862A JP 2002029638 A JP2002029638 A JP 2002029638A
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Hiroshi Nakao
洋 中尾
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の角部に折れ目を生じさせることなく
給紙を可能とする、給紙カセットおよび給紙装置を提供
する。 【解決手段】 給紙カセット2の底上げ板4の第1の端
縁部の2つの角部は、記録紙を搭載しない状態では、底
上げ板4のY軸方向の2つの端縁部側に配設された一対
のスリット形成体3に圧接され、給紙カセット2の底上
げ板4の第1の端縁部の上部には、ピックアップローラ
5が配置されている。ピックアップローラ5の端部近傍
には、D型ローラ部5aが配設され、D型ローラ部5a
に挟まれた部分には、ローラ部5bが回動自在に配設さ
れている。ピックアップローラ5の前方には記録紙を搬
送するフィードローラ7と第1のピンチローラ8とが配
設される。また、フィードローラ7および第1のピンチ
ローラ8の前方には、記録紙を搬送するキャプスタンロ
ーラ9と、第2のピンチローラ11とが配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録紙を積層保持す
る給紙カセットおよび、印刷装置、複写装置等に記録紙
を供給する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の給紙装置の一例とし
て、実公平3−2530号公報に示された給紙装置の構
成を示す斜視図である。
【0003】図10において、有底無蓋の箱状の給紙カ
セット51内に記録紙Pが積層されて束になって保持さ
れている。記録紙Pの束の2つの角部には記録紙Pの位
置を規制する支持金具54bがそれぞれ配設されてい
る。
【0004】支持金具54bは記録紙Pの束の角部の2
つの側面に部分的に接するように構成され、また、記録
紙Pの束の角部の上部には、庇のように突出し、記録紙
Pを押さえるように配設されたコーナーセパレータ54
を有し、2つのコーナーセパレータ54で一対をなして
いる。
【0005】記録紙Pの束の上部には、記録紙Pに対し
て接離可能に設けられ、断面形状がほぼD型のピックア
ップローラ56が配設される。ピックアップローラ56
はその2つの主面間を貫通して配設された回転軸56a
に固定され、回転軸56aの回転に伴って回転する。
【0006】ピックアップローラ56が1回転して停止
するまでの過程で、ピックアップローラ56の円筒外周
面が記録紙Pの束の最上部の記録紙Pに接触し、ピック
アップローラ56の円筒外周面と記録紙Pの表面との摩
擦により、最上部の記録紙Pには、給紙カセット51外
に送り出そうとする力が働く。
【0007】一方、最上部の記録紙Pの束の2つの角部
は、一対のコーナーセパレータ54により押さえられて
いるため、最上部の記録紙Pには給紙カセット51内に
止めようとする力も働く。
【0008】しかし、一般にピックアップローラ56の
円筒外周面と最上部の記録紙Pの表面との摩擦力は記録
紙Pの剛性より強いため、最上部の記録紙Pがループ状
に座屈する。図10においては記録紙Pがループ状に座
屈した状態を示している。
【0009】また、最上部の記録紙Pの直下にある2枚
目の記録紙Pには、最上部の記録紙Pの裏面と2枚目の
記録紙Pの表面との摩擦により、最上部の記録紙Pと同
様に給紙カセット51外に送り出そうとする力が働く
が、この力は記録紙Pの剛性よりも弱く、2枚目の記録
紙Pは最上部の記録紙Pのようには座屈しない。
【0010】その結果、最上部の記録紙Pは2枚目の記
録紙Pとは分離する。そして、最上部の記録紙Pの座屈
が進み、ループ部分が一定以上の大きさになると、最上
部の記録紙Pのループ部分の復元力により、最上部の記
録紙Pの先端が一対のコーナーセパレータ54からはず
れ、最上部の記録紙Pのみが給紙カセット51外に送り
出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の給紙装置においては、最上部の記録紙Pを座屈さ
せることで一対のコーナーセパレータ54による規制か
ら外し、最上部の記録紙Pのみを給紙カセット51外に
送り出す構成となっていたが、最上部の記録紙Pの2つ
の角部は、一対のコーナーセパレータ54により押さえ
られているため、ループ状に座屈する際に、2つの角部
に折れ目がつき、印刷性能が劣化したり、折れ目が原因
となり、記録紙が紙送り装置内で紙詰まりを起こすとい
う可能性があった。
【0012】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされ、記録紙の角部に折れ目を生じさせることな
く給紙を可能とする、給紙カセットおよび給紙装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の給紙カセットは、記録紙を積層して保持する給紙カ
セットであって、前記記録紙の送り出し方向を第1の方
向とし、平面内において前記第1の方向と直交する方向
を第2の方向とし、前記給紙カセットの底部に配設さ
れ、前記記録紙を搭載し、前記記録紙を前記給紙カセッ
トの底部に対して傾斜させた状態で保持可能な底上げ板
と、前記給紙カセットの前記第1の方向の端縁部の2つ
の角部にそれぞれ配設された一対のスリット形成体とを
備え、前記一対のスリット形成体は、前記底上げ板の前
記第1の方向の第1の端縁部の2つの角部の上部に庇状
に張り出した庇部、前記第1の端縁部側の端面に対面す
るように配設され、前記記録紙の前記第1の方向への移
動を規制するとともに、前記庇部との間に、前記第2の
方向に沿ったスリット状の隙間を形成するストッパ部を
それぞれ有している。
【0014】本発明に係る請求項2記載の給紙カセット
は、前記スリット形成体は、前記スリット状の隙間の間
隔が、前記記録紙が2枚積層された状態では同時に通過
できるが、3枚積層された状態では同時に通過できない
寸法に設定される。
【0015】本発明に係る請求項3記載の給紙カセット
は、前記底上げ板が、前記底上げ板の前記第1の端縁部
とは反対側の第2の端縁部において回動自在に支持され
るとともに、前記記録紙を搭載した状態で、前記記録紙
の前記第1の方向の端縁部の2つの角部を前記スリット
形成体の前記庇部に圧接するように付勢される。
【0016】本発明に係る請求項4記載の給紙装置は、
記録紙を積層して保持する給紙カセットが着脱自在に取
り付けられる給紙装置であって、前記給紙カセットから
前記記録紙を送り出すとともに、送り出された前記記録
紙を搬送する搬送機構と、前記搬送機構を部分的に覆っ
て、搬送に際して前記記録紙をガイドするペーパガイド
とを備え、前記記録紙の送り出し方向を第1の方向と
し、平面内において前記第1の方向と直交する方向を第
2の方向とし、前記ペーパガイドは、前記給紙カセット
を取り付けた状態で、前記給紙カセットの前記記録紙を
取り出す側の端縁部に隣接し、該端縁部の壁面に対して
紙送り方向に所定の角度で傾斜した傾斜部を有し、前記
傾斜部は、その前記第2の方向の長さが、前記記録紙の
前記第2の方向の長さより長く形成され、前記所定の角
度は、前記記録紙に外力を加えて前記傾斜部に接触さ
せ、前記傾斜部から前記記録紙が受ける反力により前記
記録紙がループ状に座屈する際に、前記記録紙の先端が
前記傾斜部からせり上がる方向に座屈する角度に設定さ
れる。
【0017】本発明に係る請求項5記載の給紙装置は、
前記搬送機構が、前記給紙カセット内に積層して保持さ
れた前記記録紙に対して接離可能に設けられ、断面形状
がほぼD型となるように、円筒形状部分と平面形状部分
とを有して構成され、回転軸上に所定の間隔を開けて固
定的に配設された一対のD型ローラ部を備えるピックア
ップローラと、前記ピックアップローラよりも紙送り方
向前方に対向して配設され、前記記録紙を挟持し、協同
して搬送するフィードローラおよび第1のピンチローラ
と、前記フィードローラおよび第1のピンチローラより
も紙送り方向前方に対向して配設され、前記記録紙を挟
持し、協同して搬送するキャプスタンローラおよび第2
のピンチローラとを備えている。
【0018】本発明に係る請求項6記載の給紙装置は、
前記ピックアップローラが、前記一対のD型ローラ部の
間に、その回転軸に回動自在に支持された断面形状が円
形のローラ部をさらに有し、前記ローラ部の半径は、前
記D型ローラ部の前記円筒形状部の半径よりは小さい
が、前記D型ローラ部の中心から前記平面形状部までの
寸法よりは大きく設定されている。
【0019】本発明に係る請求項7記載の給紙装置は、
前記キャプスタンローラが、その回転軸の円筒外周面上
に所定の間隔を開けて配設され、スパイク状の複数の突
起が形成された一対の突起領域を有し、前記第2のピン
チローラが、前記キャプスタンローラの前記一対の突起
領域に対応した部分に一対のローラ部を有する。
【0020】本発明に係る請求項8記載の給紙装置は、
前記第2のピンチローラの前記一対のローラ部が、樹脂
あるいは金属で構成されている。
【0021】本発明に係る請求項9記載の給紙装置は、
前記第2のピンチローラの前記一対のローラ部のそれぞ
れの幅寸法が、前記キャプスタンローラの前記一対の突
起領域のそれぞれの幅寸法よりも広い。
【0022】本発明に係る請求項10記載の給紙装置
は、前記給紙カセットとして、請求項1記載の給紙カセ
ットを使用し、前記底上げ板の前記第1の方向の前記第
1の端縁部に係合し、前記底上げ板の傾斜を解除するよ
うに前記底上げ板を押し下げるレバーをさらに備えてい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて本発明
に係る給紙カセットおよび給紙装置の実施の形態につい
て説明する。
【0024】<1.給紙カセットの構成>図1は、記録
紙を積層して保持する給紙カセット2の構成を示す斜視
図である。なお、以下においては直交するX軸、Y軸、
Z軸を便宜的に想定する。記録紙はX軸方向に送り出さ
れるものとし、平面内においてX軸と直交する軸がY軸
であり、ケース2aの高さ方向をZ軸とする。これは、
図2、図4および図5においても同様である。
【0025】図1に示すように、給紙カセット2は有底
無蓋の矩形の箱状のケース2a内に記録紙(図示せず)
を積層して保持し、記録紙を保持した状態で印刷装置や
複写装置等(以後、装置本体と呼称)に着脱可能な構成
となっている。
【0026】ケース2a内の底部には、記録紙を搭載
し、記録紙をケース2aの底部に対して傾斜させた状態
で保持する底上げ板4が配設されている。底上げ板4
は、ケース2aの底部を部分的に覆う大きさを有し、ケ
ース2aの底部に配設された回動軸4aにより回動自在
に支持されている。
【0027】ここで、底上げ板4のX軸方向の2つの端
縁部を、一対のスリット形成体3が配設された側を第1
の端縁部、その反対側の回動軸4aが配設された側を第
2の端縁部とすれば、回動軸4aは、X軸方向の第2の
端縁部に設けられた所定の係合部に係合し、Y軸方向を
軸心とするように配設されている。従って、回動軸4a
を中心として、底上げ板4を回動させることで、底上げ
板4をケース2aの底部に対して傾斜させることができ
る。
【0028】なお、底上げ板4のX軸方向の第1の端縁
部と、ケース2aの底部との間には図示しない弾性部材
(例えばコイルバネ)が配設され、底上げ板4の第1の
端縁部をZ軸方向に付勢する構成となっている。
【0029】そして、Z軸方向に付勢された底上げ板4
の第1の端縁部の2つの角部は、記録紙を搭載しない状
態では、底上げ板4のY軸方向の2つの端縁部側にそれ
ぞれ配設された一対のスリット形成体3に圧接されるこ
とになる。なお、給紙カセット2に記録紙を収納する
と、記録紙の端縁部の2つの角部がスリット形成体3に
圧接されることになる。
【0030】スリット形成体3は、底上げ板4のX軸方
向の第1の端縁部の角部の上部に庇状に張り出した庇部
3bと、底上げ板4の上記第1の端縁部側の端面に対面
するように配設され、記録紙のX軸方向への移動を規制
するとともに、庇部3bとの間にスリット状の隙間GP
を形成するストッパ部3cを有している。
【0031】なお、庇部3bおよびストッパ部3cは、
底上げ板4のY軸方向の端縁部より外側に配設された細
長形状の支持板3dの長手方向の第1の端縁部の隣接す
る2つの端面からそれぞれ延在している。そして、支持
板3dは、その主面がケース2aのY軸方向の側面と対
面するように配設され、支持板3dの長手方向の第1の
端縁部とは反対側の第2の端縁部は、回動軸3aにより
回動自在に支持されている。
【0032】回動軸3aは、Y軸方向を軸心として支持
板3dの主面を貫通するように配設されており、回動軸
3aを中心として支持板3dを回動させることで、底上
げ板4の回動に追随することができる。
【0033】ここで、庇部3bとストッパ部3cとの間
に形成される隙間GPのスリット幅は、記録紙が2枚積
層された状態では通過できるが、3枚積層された状態で
は通過できないような幅寸法に設定されている。従っ
て、隙間GPのスリット幅は収納する記録紙の厚みに応
じて変更しなければならないが、変更に際しては、スリ
ット形成体3を交換することで対応できる。
【0034】<2.給紙装置の構成> <2−1.搬送機構>まず、図2および図3を用いて給
紙装置100の記録紙の搬送機構について説明する。図
2は、給紙カセット2を給紙装置100に取り付けた状
態を示す斜視図であり、搬送機構を明確にするため記録
紙のガイド手段等は省略している。
【0035】図2において、給紙カセット2の底上げ板
4のX軸方向の第1の端縁部の上部には、積層して保持
された記録紙(図示せず)に対して接離可能に設けられ
たピックアップローラ5が配置されている。
【0036】ピックアップローラ5はY軸方向を軸心と
して、すなわち給紙カセット2の短辺に平行に配設さ
れ、ピックアップローラ5の軸上の左右の端部近傍に
は、それぞれ断面形状がほぼD型のD型ローラ部5aが
配設されている。D型ローラ部5aは、軸上に固定的に
配設され、ピックアップローラ5の回動に伴って回動す
る。
【0037】また、ピックアップローラ5の軸上の左右
一対のD型ローラ部5aに挟まれた部分には、ローラ部
5bが回動自在に配設されている。
【0038】ローラ部5bの断面形状は円形であり、そ
の半径はD型ローラ部5aの円筒形状部の半径よりは小
さいが、D型ローラ部5aの中心から平面形状部までの
寸法よりは大きいので、ピックアップローラ5上にD型
ローラ部5aとローラ部5bとを配設し、軸心方向から
見ると、D型ローラ部5aの平面形状部からローラ部5
bの一部が突出して見える。
【0039】ピックアップローラ5の駆動手段は、モー
タ6a、ウォームギア6b、アイドルギア6c、ピック
アップローラ5の軸上に固定的に配設された駆動ギア6
dで構成されている。また、センサ6eが駆動ギア6d
の端縁部の一部を覆うように配設され、非接触で駆動ギ
ア6dの回転角度を検出し、モータ6aの回転を制御す
る構成となっている。
【0040】ここで、記録紙の送り方向を前方方向と呼
称すれば、ピックアップローラ5の前方には記録紙を搬
送するフィードローラ7と、フィードローラ7に圧接
し、回動自在に支持された第1のピンチローラ8とが配
設され、フィードローラ7と協同して記録紙を挟み、搬
送する。なお、フィードローラ7および第1のピンチロ
ーラ8は、Y軸方向を軸心として配設されている。
【0041】また、フィードローラ7および第1のピン
チローラ8の前方には、記録紙を搬送するキャプスタン
ローラ9と、キャプスタンローラ9に接離自在であると
ともに回動自在に支持された第2のピンチローラ11と
が配設されている。
【0042】ここで、図3を用いてキャプスタンローラ
9および第2のピンチローラ11の構成を説明する。キ
ャプスタンローラ9は、その軸上の左右の端部近傍に、
円筒外周面上にスパイク状の複数の突起SPが形成され
た突起領域9aを有している。
【0043】一方、第2のピンチローラ11において
は、キャプスタンローラ9の突起領域9aに対応した部
分にローラ部11aを有している。ローラ部11aの幅
はキャプスタンローラ9の突起領域9aの形成幅より広
く構成されており、キャプスタンローラ9の突起領域9
aに記録紙を挟んでローラ部11aが圧接された場合に
は、記録紙1を確実に保持して搬送することができる。
【0044】なお、第2のピンチローラ11の一対のロ
ーラ部11aの幅が、キャプスタンローラ9の一対の突
起領域9aの幅より狭く構成されている場合のように、
キャプスタンローラ9の一対の突起領域9aのそれぞれ
の両端縁部の突起が記録紙1に十分深く突き刺さらず
に、その部分の記録紙1が押し上げられて、記録紙1の
第2のピンチローラの一対のローラ部11aのそれぞれ
の両端縁部に対応する部分に折れ目がき印刷の質が劣化
することはない。
【0045】また、ローラ部11aの材質は樹脂あるい
は金属で構成されているので、ローラ部がゴム材料など
で構成されている場合に比較して、記録紙の表面にゴム
材料の可塑剤が付着したり、記録紙の表面から逆にゴム
材料に付着した染料やインクが記録紙の表面に再び転写
して印刷の質が劣化することがない。
【0046】フィードローラ7およびキャプスタンロー
ラ9の駆動手段は、ステッピングモータ10a、第1の
アイドルギア10b、第2のアイドルギア10c、キャ
プスタンローラ9に固定的に配設される駆動ギア10
d、第3のアイドルギア10e、第4のアイドルギア1
0f、フィードローラ7に固定的に配設された駆動ギア
10gで構成されている。
【0047】また、第2のピンチローラ11は、その両
端部において支持板12によって回動自在に支持され、
一対の支持板12には、それぞれ第2のピンチローラ1
1をキャプスタンローラ9に圧接するバネ13の一方端
が接続されている。なお、バネ13の他方端が接続され
る部材は搬送機構を明確にするために省略している。
【0048】また、記録紙の搬送には直接は寄与しない
が、フィードローラ7および第1のピンチローラ8の前
方には、底上げ板4をスリット形成体3との圧接状態か
ら離間させるためのレバー14を動作させるためのレバ
ー駆動機構が配設されている。なお、レバー駆動機構
は、Y軸方向を軸心として配設されたシャフト15、第
2のカム部材15b等を有するが、詳細な構成について
は以下に図4を参照して説明する。
【0049】<2−2.レバー駆動機構>図4は、レバ
ー駆動機構を中心として示す斜視図であり、他の構成に
ついては省略している。図4において、底上げ板4のX
軸方向の第1の端縁部にはレバー14と係合する突出片
4bが配設されており、突出片4bをレバー14が押し
下げることで、Z軸方向に付勢された底上げ板4をスリ
ット形成体3との圧接状態から離間させることができ
る。
【0050】レバー駆動機構は、レバー14の突出片4
bと係合する側とは反対側の端縁部に接触する第2のカ
ム15b、軸上にカム15bを固定的に配設するシャフ
ト15、シャフト15の両端部にそれぞれ配設され、シ
ャフト15を回動させるとともに、第2のピンチローラ
11(図2参照)を支持板12を介してキャプスタンロ
ーラ9と接離させる一対の第1のカム15a、シャフト
15を回動させる駆動ギア15cを備え、また、シャフ
ト15の軸上には、シャフト15の回転角度をセンサ1
7により検出するための2つのセンサーフラッグ15d
が固定的に配設されている。
【0051】シャフト15の駆動手段としては、モータ
16a、モータ16aの回転軸に取り付けられたウォー
ムギア16b、ウォームギア16bに接続される第1の
アイドルギア16cは、第1のアイドルギア16cに接
続される第2のアイドルギア16dを有し、第2のアイ
ドルギア16dが、駆動ギア15cに回転力を伝える構
成となっている。
【0052】なお、センサ17で得られたシャフト15
の回転角度に関する情報に基づいて、モータ16aの回
転が制御される。
【0053】<2−3.記録紙のガイド手段>次に、図
5を用いて記録紙のガイド手段の構成について説明す
る。図5は給紙カセット2に記録紙を搭載し、給紙装置
100に取り付けた状態を示す斜視図であり、記録紙1
のガイド手段であるペーパガイド18を示している。な
お、図5においては、給紙カセット2の端縁部上部に配
設されるピックアップローラ5(図2参照)は便宜的に
省略している。
【0054】ペーパガイド18は、ピックアップローラ
5(図2参照)により給紙カセット2内からフィードロ
ーラ7の方向に送り出された記録紙1を、フィードロー
ラ7および第1のピンチローラ8で挟んでキャプスタン
ローラ9の方向に送り出す際に、記録紙1を案内するた
めの構成である。
【0055】ペーパガイド18は、記録紙1に給紙カセ
ット2のX軸方向の第1の端縁部、すなわち記録紙1を
取り出す側の端縁部に隣接し、当該第1の端縁部の壁面
に対して紙送り方向に所定の角度で傾斜した傾斜部18
aを有している。
【0056】この傾斜部18aに続く平面部18b上部
には第1のピンチローラ8が配設され、第1のピンチロ
ーラ8に対向するフィードローラ7は、その一部が平面
部18bの開口部から突出するように配設されている。
【0057】傾斜部18aのY軸方向の長さは、記録紙
1のY軸方向の長さ、すなわち短辺の長さより長く構成
されており、また、傾斜部18aの傾斜角度はピックア
ップローラ5(図2参照)により給紙カセット2内から
フィードローラ7の方向に送り出された記録紙1が傾斜
部18aに接触し、記録紙1が傾斜部18aから受ける
反力により記録紙1がループ状に座屈する際、記録紙1
の先端が傾斜部18aをせり上がる方向に座屈すること
を可能とする角度、例えば給紙カセットの第1の端縁部
の壁面(垂直面)に対して5度〜30度(水平面に対し
ては60度〜85度)程度の角度に設定されている。な
お、この角度は、記録紙の厚さによって変わり、記録紙
が厚い場合には比較的緩い傾斜のペーパガイドを使用
し、記録紙が薄い場合には比較的急な傾斜のペーパガイ
ドを使用することになる。
【0058】そして、平面部18bに続いて、平面部1
8bに対して紙送り方向に所定の角度で傾斜した傾斜部
18cを有している。傾斜部18cは、フィードローラ
7および第1のピンチローラ8から送り出された記録紙
1をキャプスタンローラ9の方向に案内して、記録紙1
が不適切な方向に進むことを防止する。
【0059】<3.給紙装置の動作>次に、図6〜図9
を用いて給紙装置100の動作について説明する。図6
〜図9は、給紙カセット2のX軸方向の第1の端縁部
と、給紙装置100の給紙に係わる主要部の構成を示す
図である。
【0060】まず、図6に示すように、ピックアップロ
ーラ5が矢示A方向に回転し、ピックアップローラ5の
D型ローラ部5aの円筒形状部の外周面が、積層して保
持された記録紙1の束の最上部の記録紙1aの表面に接
触すると、円筒形状部の外周面と記録紙1aの表面との
摩擦により、記録紙1aを矢示B方向に送り出そうとす
る力が記録紙1aに働く。
【0061】その結果、記録紙1aの先端がスリット形
成体3の隙間GPを通過する。このとき、記録紙1aの
直下の2枚目の記録紙1bには、記録紙1aの裏面と記
録紙1bの表面との摩擦により、記録紙1aと同様に矢
示B方向に送り出そうとする力が働き、記録紙1aと共
に隙間3bを通り抜ける。また、記録紙1bの直下の3
枚目の記録紙1cにも、記録紙1aおよび1bと共に矢
示B方向に送り出そうとする力が働く場合があるが、ス
リット形成体3の隙間GP(記録紙が2枚積層された状
態では通過できる間隔を有している)に阻まれて、通り
抜けることはできない。
【0062】結果として、記録紙1aおよび1bの先端
部のみがペーパガイド18の傾斜部18aに接触するこ
とになる。もちろん、記録紙1aのみがスリット形成体
3の隙間GPを通過する場合もあるが、ここでは記録紙
1aおよび1bが通過する場合を想定している。
【0063】なお、この状態ではレバー14は、底上げ
板4の突出片4bには係合しておらず、底上げ板4は記
録紙1の束を間に挟んでスリット形成体3の庇部3bに
圧接された状態にある。
【0064】次に、図7に示すように、傾斜部18aに
接触した記録紙1aおよび1bには傾斜部18aから反
力が働き、記録紙1aおよび1bは傾斜部18aに接触
した状態を保とうとするが、D型ローラ部5aは回転を
続けており、D型ローラ部5aの円筒形状部の外周面と
記録紙1(1a、1bを含む)の表面との摩擦力は、記
録紙1の剛性より強いため、傾斜部18aから最上部の
記録紙1aが受ける反力により記録紙1aがループ状に
座屈するが、傾斜部18aの角度は、記録紙1aの先端
が傾斜部18aをせり上がる方向に座屈するように設定
されているため、記録紙1aの先端が傾斜部18aをせ
り上がることになる。
【0065】なお、2枚目の記録紙1bには、記録紙1
aの裏面と記録紙1bの表面との摩擦により、記録紙1
aと同様に座屈させようとする力が働くが、この力は記
録紙1(1a、1bを含む)の剛性より弱く、記録紙1
bを座屈させるには至らず、記録紙1aと記録紙1bと
が離反する。その結果、記録紙1bは記録紙1aと共に
ループ状に座屈することはなく、傾斜部18aをせり上
がることはできず、傾斜部18aに接触した位置に停止
する。
【0066】従って、D型ローラ部5aの回転に伴っ
て、記録紙1aのみがフィードローラ7の位置まで搬送
され、フィードローラ7と第1のピンチローラ8とによ
り挟持されることになる。
【0067】ピックアップローラ5が1回転して停止す
るまでの期間で、記録紙1aがフィードローラ7まで搬
送され、図8に示すように、ピックアップローラ5の回
転が停止した後は、記録紙1aはフィードローラ7と第
1のピンチローラ8とにより挟持され、フィードローラ
7の回転に伴ってさらに搬送されることになる。
【0068】なお、ピックアップローラ5の回転が停止
した後は、記録紙1aの表面はピックアップローラ5の
ローラ部5bに接触しながら搬送され、D型ローラ部5
aの平面形状部には接触しない。従って、記録紙1aの
表面に搬送方向とは逆方向の摩擦力が生じることはな
く、フィードローラ7および第1のピンチローラ8によ
り記録紙を挟持して搬送する際や、キャプスタンローラ
9および第2のピンチローラ11により記録紙1aを挟
持して搬送する際の搬送負荷を軽減することができる。
【0069】また、図8に示すように、ピックアップロ
ーラ5が1回転して停止した後は、シャフト15(図4
参照)の駆動手段(図4に示す符号16a〜16dの構
成を含む)により、カム15bが回転してレバー14の
傾きを変え、レバー14が給紙カセット2の底上げ板4
の突出片4bに係合して押し下げ、底上げ板4が下降し
て記録紙1aの裏面と記録紙1bの表面の圧接状態が解
除される。
【0070】このため、記録紙1aがフィードローラ7
と第1のピンチローラ8により挟持されて搬送される際
には、記録紙1aの裏面と2枚目の記録紙1bの表面と
の間には摩擦力は働かない。
【0071】なお、図8においては記録紙1aとローラ
部5bとの接触を明確にするため、スリット形成体3は
省略している。これは、以下に説明する図9においても
同様である。
【0072】次に、図9に示すように、フィードローラ
7の回転により記録紙1aがキャプスタンローラ9まで
搬送されると、シャフト15(図4参照)の駆動手段
(図4に示す符号16a〜16dの構成を含む)によ
り、カム15aが回転し、バネ13(図2参照)および
支持板12の動作により第2のピンチローラ11が下降
して、記録紙1aを間に挟んでキャプスタンローラ9に
圧接される。
【0073】言い換えれば、記録紙1aの表面には第2
のピンチローラ11の樹脂または金属で構成されている
ローラ部11aが圧接され、その結果、記録紙1aの裏
面にはキャプスタンローラ9の円筒外周面上に形成され
た突起領域9aのスパイク状の突起SPが突き刺さり、
キャプスタンローラ9は記録紙1aに対して十分なグリ
ップ力を確保しながら搬送することができる。
【0074】なお、図3に示したように、第2のピンチ
ローラ11のローラ部11aの幅がスパイク状の突起S
Pが形成されている突起領域9aの幅より広く形成され
ているので、突起領域9aに形成されている突起SPの
全てが確実に記録紙1aの裏面に突き刺さることにな
る。
【0075】以後、記録紙1aは、キャプスタンローラ
9と第2のピンチローラ11に圧接して挟持されながら
搬送されることになる。なお、これ以降の搬送方向は一
方向に限定されるものではなく、例えば、本発明を染料
熱転写方式のプリンタに適用する場合は、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの3色の染料が塗布されたシートに記録
紙を繰り返し接触させて転写を行うので、記録紙1は往
復搬送されることになる。
【0076】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の給紙カセッ
トによれば、底上げ板により記録紙を給紙カセットの底
部に対して傾斜させ、その状態で記録紙をスリット状の
隙間から押し出すように外力を加えることで、記録紙の
第1の方向の端縁部の2つの角部に折れ目がつくことな
く給紙を行うことができる。
【0077】本発明に係る請求項2記載の給紙カセット
によれば、スリット形成体のスリット状の隙間の間隔
が、記録紙が2枚積層された状態では同時に通過できる
が、3枚積層された状態では同時に通過できない寸法に
設定されているので、記録紙をスリット状の隙間から押
し出すように外力を加えた場合、最上部の記録紙と、そ
の直下の2枚目の記録紙は、スリット形成体のスリット
状の隙間を積層した状態で通過可能であるが、2枚目の
記録紙の直下の3枚目の記録紙はスリット状の隙間に阻
まれて通過することはできず、3枚目以下の記録紙が同
時に給紙されることを防止できる。
【0078】本発明に係る請求項3記載の給紙カセット
によれば、記録紙を給紙カセットの底部に対して傾斜さ
せ、記録紙の第1の方向の端縁部の2つの角部をスリッ
ト形成体の庇部に圧接することで、記録紙の送り出しを
スムーズに行うことができる。また、底上げ板は第2の
端縁部において回動自在に支持されているので、記録紙
の増減に際しては、傾斜角度を変更しながら記録紙をス
リット形成体の庇部に圧接する力を一定に保つことがで
きる。
【0079】本発明に係る請求項4記載の給紙装置によ
れば、ペーパガイドの傾斜部の第2の方向の長さが、記
録紙の第2の方向の長さより長く形成されているので、
記録紙の先端の全体が斜面に接触してループ状に座屈
し、また、その傾斜角度は記録紙がループ状に座屈する
際に、記録紙の先端が傾斜部からせり上がる方向に座屈
する角度に設定されているので、給紙カセットから送り
出された記録紙をスムーズに搬送機構に導くことができ
る。
【0080】本発明に係る請求項5記載の給紙装置によ
れば、ピックアップローラのD型ローラ部により給紙カ
セットに積層して保持された記録紙に外力が与えられて
記録紙が送り出され、当該記録紙がフィードローラおよ
び第1のピンチローラで挟持されてキャプスタンローラ
に向けて搬送され、記録紙はキャプスタンローラおよび
第2のピンチローラによってさらに搬送されることにな
る。
【0081】本発明に係る請求項6記載の給紙装置によ
れば、ローラ部の半径が、D型ローラ部の円筒形状部の
半径よりは小さいが、D型ローラ部の中心から平面形状
部までの寸法よりは大きく設定されているので、円筒形
状部が記録紙に接触していない場合は、記録紙には回動
自在のローラ部が接触し、D型ローラ部の平面形状部は
記録紙の表面に接触しないので、記録紙の表面に搬送方
向とは逆方向の摩擦力が生じることはなく、フィードロ
ーラおよび第1のピンチローラにより記録紙を挟持して
搬送する際や、キャプスタンローラおよび第2のピンチ
ローラにより記録紙を挟持して搬送する際の搬送負荷を
軽減することができる。
【0082】本発明に係る請求項7記載の給紙装置によ
れば、キャプスタンローラがスパイク状の複数の突起が
形成された一対の突起領域を有し、第2のピンチローラ
がキャプスタンローラの一対の突起領域に対応した部分
に回動自在の一対のローラ部を有しているので、記録紙
には突起領域のスパイク状の突起が突き刺さり、キャプ
スタンローラは記録紙に対して十分なグリップ力を確保
しながら搬送することができる。
【0083】本発明に係る請求項8記載の給紙装置によ
れば、第2のピンチローラの一対のローラ部が、樹脂あ
るいは金属で構成されているので、ローラ部がゴム材料
などで構成されている場合に比較して、記録紙の表面に
ゴム材料の可塑剤が付着したり、記録紙の表面から逆に
ゴム材料に付着した染料やインクが記録紙の表面に再び
転写して印刷の質が劣化することがない。
【0084】本発明に係る請求項9記載の給紙装置によ
れば、第2のピンチローラの一対のローラ部のそれぞれ
の幅寸法が、キャプスタンローラの一対の突起領域のそ
れぞれの幅寸法よりも広いので、第2のピンチローラの
一対のローラ部の幅が、キャプスタンローラの一対の突
起領域の幅より狭く構成されている場合のように、キャ
プスタンローラの一対の突起領域のそれぞれの両端縁部
の突起が記録紙に十分深く突き刺さらずに、その部分の
記録紙が押し上げられて、記録紙の第2のピンチローラ
の一対のローラ部のそれぞれの両端縁部に対応する部分
に折れ目がついて印刷の質が劣化することはない。
【0085】本発明に係る請求項10記載の給紙装置に
よれば、底上げ板の第1の方向の第1の端縁部に係合
し、底上げ板の傾斜を解除するように底上げ板を押し下
げるレバーをさらに備えているので、ピックアップロー
ラが停止した後、レバーにより底上げ板を押し下げるよ
うに搬送機構とレバーの駆動機構の動作を組み合わせる
ことで、ピックアップローラが停止した後、フィードロ
ーラによって搬送される記録紙と、それ以外の記録紙と
の圧接状態が解除されるので、両者の間での摩擦を無く
すことができ、搬送負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態の給紙カセットの構
成を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態の給紙カセットと給
紙装置の構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態の給紙装置のキャプ
スタンローラと第2のピンチローラの構成を示す図であ
る。
【図4】 本発明に係る実施の形態の給紙装置のレバー
駆動機構の構成を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態の給紙装置のペーパ
ガイドの構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態の給紙装置の搬送動
作を示す図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態の給紙装置の搬送動
作を示す図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態の給紙装置の搬送動
作を示す図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態の給紙装置の搬送動
作を示す図である。
【図10】 従来の給紙装置の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 記録紙、2 給紙カセット、3 スリット形成体、
4 底上げ板、5 ピックアップローラ、7 フィード
ローラ、8 第1のピンチローラ、9 キャプスタンロ
ーラ、11 第2のピンチローラ、14 レバー、18
ペーパガイド、GP 隙間。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を積層して保持する給紙カセット
    であって、 前記記録紙の送り出し方向を第1の方向とし、平面内に
    おいて前記第1の方向と直交する方向を第2の方向と
    し、 前記給紙カセットの底部に配設され、前記記録紙を搭載
    し、前記記録紙を前記給紙カセットの底部に対して傾斜
    させた状態で保持可能な底上げ板と、 前記給紙カセットの前記第1の方向の端縁部の2つの角
    部にそれぞれ配設された一対のスリット形成体と、を備
    え、 前記一対のスリット形成体は、前記底上げ板の前記第1
    の方向の第1の端縁部の2つの角部の上部に庇状に張り
    出した庇部、前記第1の端縁部側の端面に対面するよう
    に配設され、前記記録紙の前記第1の方向への移動を規
    制するとともに、前記庇部との間に、前記第2の方向に
    沿ったスリット状の隙間を形成するストッパ部をそれぞ
    れ有する、給紙カセット。
  2. 【請求項2】 前記スリット形成体は、 前記スリット状の隙間の間隔が、前記記録紙が2枚積層
    された状態では同時に通過できるが、3枚積層された状
    態では同時に通過できない寸法に設定される、請求項1
    記載の給紙カセット。
  3. 【請求項3】 前記底上げ板は、 前記底上げ板の前記第1の端縁部とは反対側の第2の端
    縁部において回動自在に支持されるとともに、前記記録
    紙を搭載した状態で、前記記録紙の前記第1の方向の端
    縁部の2つの角部を前記スリット形成体の前記庇部に圧
    接するように付勢される、請求項1記載の給紙カセッ
    ト。
  4. 【請求項4】 記録紙を積層して保持する給紙カセット
    が着脱自在に取り付けられる給紙装置であって、 前記給紙カセットから前記記録紙を送り出すとともに、
    送り出された前記記録紙を搬送する搬送機構と、 前記搬送機構を部分的に覆って、搬送に際して前記記録
    紙をガイドするペーパガイドとを備え、 前記記録紙の送り出し方向を第1の方向とし、平面内に
    おいて前記第1の方向と直交する方向を第2の方向と
    し、 前記ペーパガイドは、 前記給紙カセットを取り付けた状態で、前記給紙カセッ
    トの前記記録紙を取り出す側の端縁部に隣接し、該端縁
    部の壁面に対して紙送り方向に所定の角度で傾斜した傾
    斜部を有し、 前記傾斜部は、その前記第2の方向の長さが、前記記録
    紙の前記第2の方向の長さより長く形成され、 前記所定の角度は、 前記記録紙に外力を加えて前記傾斜部に接触させ、前記
    傾斜部から前記記録紙が受ける反力により前記記録紙が
    ループ状に座屈する際に、前記記録紙の先端が前記傾斜
    部からせり上がる方向に座屈する角度に設定される、給
    紙装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送機構は、 前記給紙カセット内に積層して保持された前記記録紙に
    対して接離可能に設けられ、断面形状がほぼD型となる
    ように、円筒形状部分と平面形状部分とを有して構成さ
    れ、回転軸上に所定の間隔を開けて固定的に配設された
    一対のD型ローラ部を備えるピックアップローラと、 前記ピックアップローラよりも紙送り方向前方に対向し
    て配設され、前記記録紙を挟持し、協同して搬送するフ
    ィードローラおよび第1のピンチローラと、 前記フィードローラおよび第1のピンチローラよりも紙
    送り方向前方に対向して配設され、前記記録紙を挟持
    し、協同して搬送するキャプスタンローラおよび第2の
    ピンチローラとを備える、請求項4記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記ピックアップローラは、 前記一対のD型ローラ部の間に、その回転軸に回動自在
    に支持された断面形状が円形のローラ部をさらに有し、 前記ローラ部の半径は、前記D型ローラ部の前記円筒形
    状部の半径よりは小さいが、前記D型ローラ部の中心か
    ら前記平面形状部までの寸法よりは大きく設定されてい
    る、請求項5記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記キャプスタンローラは、 その回転軸の円筒外周面上に所定の間隔を開けて配設さ
    れ、スパイク状の複数の突起が形成された一対の突起領
    域を有し、 前記第2のピンチローラは、 前記キャプスタンローラの前記一対の突起領域に対応し
    た部分に一対のローラ部を有する、請求項5記載の給紙
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のピンチローラの前記一対のロ
    ーラ部は、樹脂あるいは金属で構成されている、請求項
    7記載の給紙装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のピンチローラの前記一対のロ
    ーラ部のそれぞれの幅寸法は、前記キャプスタンローラ
    の前記一対の突起領域のそれぞれの幅寸法よりも広い、
    請求項7または請求項8記載の給紙装置。
  10. 【請求項10】 前記給紙カセットとして、請求項1記
    載の給紙カセットを使用し、 前記底上げ板の前記第1の方向の前記第1の端縁部に係
    合し、前記底上げ板の傾斜を解除するように前記底上げ
    板を押し下げるレバーをさらに備える、請求項4記載の
    給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014061998A (ja) * 2012-08-30 2014-04-10 Canon Inc 給送装置及び記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014061998A (ja) * 2012-08-30 2014-04-10 Canon Inc 給送装置及び記録装置

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