JP2002028718A - 電縫鋼管の製造装置 - Google Patents

電縫鋼管の製造装置

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JP2002028718A
JP2002028718A JP2000207855A JP2000207855A JP2002028718A JP 2002028718 A JP2002028718 A JP 2002028718A JP 2000207855 A JP2000207855 A JP 2000207855A JP 2000207855 A JP2000207855 A JP 2000207855A JP 2002028718 A JP2002028718 A JP 2002028718A
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roll
resistance welded
steel strip
welded steel
steel
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Makio Gunji
牧男 郡司
Hitohisa Oguri
仁久 小栗
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、既存装置に簡単な改良を施すだけ
で、従来より薄肉で、且つ大径の電縫鋼管を製造可能に
する電縫鋼管の製造装置を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】ピンチロール及びルーパを設けた鋼帯の供
給ラインと、エッジ・ベンド・ロールで始まりフィン・
パス・ロールで終わる一群の成形ロールと、該成形ロー
ルで円筒状にされた鋼帯の幅方向両端の突き合せ部分を
圧接するスクイズ・ロールと、圧接された管体から溶接
ビードを除去する外面ビード切削手段と、製品を払い出
す搬送ラインとを備えた電縫鋼管の製造装置において、
前記ピンチロールの材質を高速度鋼とすると共に、前記
エッジ・ベンド・ロールを上下で1対の水平ロールとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電縫鋼管の製造装
置に係わり、特に、従来より薄肉、大径のステンレス製
電縫鋼管を安定して、且つ円滑に製造できる装置の開発
に関する。
【0002】
【従来の技術】電縫鋼管は、一般に、素材の鋼帯を走行
させた状態で、一群の成形ロールによって円筒状に連続
的に成形した後、突き合せた鋼帯の幅方向端部を溶接し
て製造される。その製造には、種々の方式があり、装置
も多様であるが、60.5mmという大径鋼管を製造す
る従来例は、以下の通りである。
【0003】まず、素材の広幅な鋼帯1が、図1に示す
ように、ピンチ・ロール2を備えた供給ライン3に供給
され、該鋼帯1に一定の張力を確保するためのルーパ4
と称するループ状領域を走行する。そして、ガイド・ロ
ール5を経て、一群の成形ロール6に鋼帯面を水平にし
て送られる。この成形ロール6としては、入り側から順
次、鋼帯1の端部を上方に曲げるエッジ・ベンド・ロー
ル7、中央部分を曲げるセンタ・ベンド・ロール8、端
部成形用のケージ・ロール9、仕上げ成形のためのフィ
ンパス・ロール10が直列に配置されている。これら成
形ロール6で円筒状にされた鋼帯1は、引き続き、その
突き合わされた幅方向端部(以下、単に突き合わせ部と
いう)を誘導加熱コイル(図示せず)等で加熱され、ス
クイズ・ロール11で押さえて圧着、溶接し、一応の管
体12とされる。その管体12は、上記溶接で生じたビ
ード(図示していないが、通常の溶着部に生じたじゅず
状物)を切削除去してから、払い出し用の搬送ライン1
3上でカッタ19により所望される長さに切断され、製
品の鋼管22となる。
【0004】ところで、最近、環境問題から燃焼排ガス
の低公害化の要望が高まっている。そのため、燃焼炉に
採用される排ガス管(通常、ステンレス製電縫鋼管)に
は、触媒充填部分上流側での熱容量を低減するためにで
きるだけ薄肉にすること及び通気抵抗の低下させるため
に管径を従来より拡大することが望まれるようになっ
た。
【0005】そこで、上記した従来の装置で、素材にS
US409の鋼帯1を選び、肉厚0.6mm、外径7
6.3mmの大径薄肉鋼管の製造を試みたところ、各所
で種々のトラブルが多発し、品質の優れた製品が安定し
て得られないばかりでなく、操業も円滑に行えないとい
う問題が生じた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、既存装置に簡単な改良を施すだけで、従来より
薄肉で、且つ大径の電縫鋼管を製造可能にする電縫鋼管
の製造装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため鋭意研究を重ね、その成果を本発明に具現化
した。
【0008】すなわち、本発明は、ピンチロール及びル
ーパを設けた鋼帯の供給ラインと、エッジ・ベンド・ロ
ールで始まりフィン・パス・ロールで終わる一群の成形
ロールと、該成形ロールで円筒状にされた鋼帯の幅方向
両端の突き合せ部分を圧接するスクイズ・ロールと、圧
接された管体から溶接ビードを除去する外面ビード切削
手段と、製品を払い出す搬送ラインとを備えた電縫鋼管
の製造装置において、前記ピンチロールの材質を高速度
鋼とすると共に、前記エッジ・ベンド・ロールを上下で
1対の水平ロールとしたことを特徴とする電縫鋼管の製
造装置である。
【0009】また、本発明では、前記外面ビード切削手
段のバイト位置の移動を、前記管体内に挿入され、内側
から内面を支える押え治具の移動と同期させると共に、
該管体の走行方向及び該走行方向と直交する面内で微調
整自在にしたり、あるいは前記搬送ライン上の前記管体
の蹴り出し手段に、緩衝材を取り付けることが好まし
い。
【0010】本発明によれば、従来より薄肉の鋼帯を素
材にしても、ピンチロールで鋼帯の幅方向端部が波状に
なることが解消され、円筒状に成形された突き合わせ部
を一線にできるようになる。また、エッジ・ベンド・ロ
ールを上下で一対の水平ロールにしたので、サイズ変更
があってもロール設定の微調整が不要になり、操業時間
が短縮されるようになる。また、管体の外面ビード切削
手段や蹴り出し手段を改良したので、製品鋼管の局部的
な凹みが解消されるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、発明をなすに至った経緯も
交え、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】まず、発明者は、鋼帯を従来より薄肉で、
且つ広幅にすると、該鋼帯を成形ロール群へ供給する供
給ラインで、鋼帯1の端部が図2に示すように波状14
に変形するという問題の生じることに気がついた。そし
て、その原因を追求し、該供給ライン3に設置してある
ピンチロール2がその軸方向で偏摩耗し、摩耗していな
い部分で鋼帯面を圧延してしまうことに起因すると結論
した。これでは、後流の成形ロール6群で管状に成形し
ても、鋼帯1の端部は正常に(直線状に)突き合わされ
ず、溶接欠陥の生じることが明らかである。そこで、発
明者は、ピンチロール2の材質に従来より耐摩耗性に優
れた高速度鋼を採用し、この問題を解消することにした
のである。
【0013】次に、発明者は、成形ロール6群の最も上
流側に配置されている傾斜方式のエッジ・ベンド・ロー
ル7に着眼した。このロールは、水平に走行する広幅な
鋼帯の両端部を上方へ曲げるためのもので、鋼帯1の幅
が変更されると、傾斜を変えて鋼帯1との接触程度を調
整する必要がある。この傾斜方式のロール7は、鋼帯1
の幅変更があった際に、傾斜を変えるだけで種々の幅の
鋼帯1を処理できるという利点から採用されたものであ
る。つまり、ロール替えをせずに、一台のロールで多種
の鋼帯1に兼用できる。
【0014】しかしながら、発明者の調査によれば、鋼
帯1が厚肉の場合は問題ないが、薄肉になると、ロール
7と鋼帯1との接触程度を調整するのが難しくなり、調
整に多大な時間を要することが判明した。そこで、発明
者は、この傾斜方式ロールの使用に代え、上下で一対の
水平ロールを試用したところ、前記調整が不要であるこ
とを知り、本発明の要件に採用することにした。なお、
かかる水平ロールを採用すると、鋼帯1の幅変更時にロ
ール替作業が必要になる。但し、このロール替作業は、
現在の技術の進歩で、自動的に30秒程度で行なわれ、
この作業時間が問題になることはない。
【0015】また、本発明では、鋼帯1の薄肉化に伴
い、圧接された管体12の外面に生じた溶接ビードを除
去する切削手段16も改良した。つまり、従来の切削手
段16では、バイトを管体12に接触させると、該管体
12の変形が多発し、過剰な切削が生じてしまう。そこ
で、発明者は、前記外面ビード切削手段のバイト位置の
移動を、管体12の内部に挿入され、内側から内面を支
える押え治具の移動と同期させて、該管体12の凹みを
解消するようにした。また、バイトの管体12への接触
圧力を調整できるように、バイトを該鋼管の走行方向及
び該走行方向と直交する面内で微調整自在に改造した。
その結果、0.6mmという薄肉鋼帯で製造した管体1
2でも、適切な接触圧力でビードの切削ができるように
なった。
【0016】さらに、本発明では、図3に示すような前
記搬送ライン13において管体の進行方向を変えるため
の管体の蹴り出し手段20に、緩衝材21を取り付け、
該管体12の変形を防止する工夫も施した。具体的に
は、有機樹脂からなる緩衝材21を蹴り出し手段20に
貼り付けたり、バネを設けるようにするのである。
【0017】
【実施例】図1に示す従来の製造装置及びそれを本発明
に係る改造を取り入れ改造した装置で、電縫鋼管を製造
した。その際、板厚0.6〜1.0mmの鋼帯を使用
し、外径60〜80mmφの電縫鋼管を目指した。な
お、本発明に係る装置での実施では、ピンチロール2の
材質を前記ハイスとし、水平ロール15は、鋼帯1の幅
に対応させたものをロール替して利用した。また、ビー
ド切削手段16も図4に示したものを使用し、蹴り出し
手段20の緩衝材21には、有機樹脂を貼り付けた。一
方、従来の装置は、図1に示した現状のままとした。
【0018】その結果、本発明に係る装置によれば、従
来製造できなかった肉厚0.6〜1.0mm,外径60
〜80mmφの電縫鋼管が安定して製造できることが明
らかになった。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、既存
装置に簡単な改良を施すだけで、従来より薄肉で、且つ
大径の電縫鋼管を製造可能になった。特に、本発明は、
ステンレス製電縫鋼管の製造に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電縫鋼管の製造装置を示す側面図であ
る。
【図2】ピンチロールで鋼帯の端部が波状になる状況を
示す図である。
【図3】製品鋼管の搬送ラインに設けた蹴り出し手段を
示す図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 ピンチ・ロール 3 供給ライン 4 ルーパ 5 ガイド・ロール 6 成形ロール 7 エッジ・ベンド・ロール 8 センタ・ベンド・ロール 9 ケージ・ロール 10 フィンパス・ロール 11 スクイズ・ロール 12 管体 13 搬送ライン 14 波状 16 ビード切削手段 18 カッタ 20 蹴り出し手段 21 緩衝材 22 製品の鋼管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンチロール及びルーパを設けた鋼帯の
    供給ラインと、エッジ・ベンド・ロールで始まりフィン
    ・パス・ロールで終わる一群の成形ロールと、該成形ロ
    ールで円筒状にされた鋼帯の幅方向両端の突き合せ部分
    を圧接するスクイズ・ロールと、圧接された管体から溶
    接ビードを除去する外面ビード切削手段と、製品を払い
    出す搬送ラインとを備えた電縫鋼管の製造装置におい
    て、 前記ピンチロールの材質を高速度鋼とすると共に、前記
    エッジ・ベンド・ロールを上下で1対の水平ロールとし
    たことを特徴とする電縫鋼管の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記外面ビード切削手段のバイト位置の
    移動を、前記管体内に挿入され、内面を内側から支える
    押え治具の移動と同期させると共に、該管体の走行方向
    及び該走行方向と直交する面内で微調整自在にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の電縫鋼管の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ライン上の前記管体の蹴り出し
    手段に、緩衝材を取り付けたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の電縫鋼管の製造装置。
JP2000207855A 2000-07-10 2000-07-10 電縫鋼管の製造装置 Withdrawn JP2002028718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011242810A (ja) * 2001-05-15 2011-12-01 E Ink Corp 電気泳動粒子
US8377597B2 (en) 2008-03-17 2013-02-19 Sony Corporation Electrolytic solution and secondary battery

Cited By (2)

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