JP2002027425A - 映像配信装置及び方法 - Google Patents

映像配信装置及び方法

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JP2002027425A
JP2002027425A JP2000202360A JP2000202360A JP2002027425A JP 2002027425 A JP2002027425 A JP 2002027425A JP 2000202360 A JP2000202360 A JP 2000202360A JP 2000202360 A JP2000202360 A JP 2000202360A JP 2002027425 A JP2002027425 A JP 2002027425A
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JP2000202360A
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Hiroyuki Osawa
弘幸 大澤
Tomoaki Kawai
智明 河合
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画角より広い領域を撮影可能なカメラの撮影
可能範囲の内、閲覧可能な範囲を制限されているクライ
アントが、閲覧可能な範囲以外の映像を明確に見ること
ができないように映像を処理し、配信すること。 【解決手段】 カメラ装置(1)から得られる映像を配
信可能なカメラサーバ装置(2)は、クライアント毎
に、第1の画質で映像を配信する第1の領域と、第1の
画質よりも低い第2の画質で映像を配信する第2の領域
とに関する領域情報を保持する記憶部(18)と、カメ
ラ装置からの映像が第2の領域の映像を含んでいるか否
かを判断し、含んでいないと判断した場合に映像を前記
第1の画質となるように処理し、含んでいると判断した
場合に、映像を前記第2の画質となるように処理し、さ
らに第1の領域の映像を第1の画質となるように処理す
る映像圧縮部(16)と、処理された映像を配信する通
信制御部(14)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像配信装置及び
方法に関し、更に詳しくは、複数の外部装置により遠隔
操作可能な撮像装置から得られる映像を該複数の外部装
置に配信する映像配信装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラの映像を遠隔地の多
地点から観察できるシステムにおいて、単にカメラ映像
を観察するだけでなく、カメラのパン・チルト角度やズ
ーム倍率を遠隔制御可能にしたものがある。例えば、特
開平第10−42279号公報に開示されているよう
に、インターネット上のWWW(World Wide
Web)サーバを通じて、 コンピュータ制御可能なカ
メラを接続し、カメラから撮影したリアルタイム映像を
同じくインターネットに接続された1以上のPC(以
下、「クライアント」と呼ぶ。)に配送するだけでな
く、クライアントによるカメラの制御も許すようなシス
テムが提案されている。
【0003】また、これらのシステムでは接続するクラ
イアントに応じて異なる制御権限を与える事によって、
カメラが撮影可能な範囲全域に亘って、撮影の為のカメ
ラ制御可能なクライアントや、撮影可能な範囲の内、そ
の一部分の撮影の為にのみカメラ制御を制限するクライ
アントを設定することが可能になっている。
【0004】このようなカメラを遠隔制御可能で複数人
に映像配送ができるようなシステムにおいては、ある範
囲を特定クライアントに見せたくない場合もある。例え
ば屋外に設置したカメラである一部分を撮影することに
より、プライバシーや著作権侵害が問題になることがあ
る。この為、特定クライアントに対しては、制御される
カメラの動作範囲に撮影禁止範囲を設けてカメラの撮影
範囲を限定したり、撮影禁止範囲の画像解像度を低下さ
せて送信することによって、プライバシーや著作権侵害
の問題に対応してきている。また、サーバのメンテナン
スを行う際に全範囲に亘って制御可能なクライアントを
用いて、映像の撮影カメラ制御等を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の制
御では、この全範囲制限可能なクライアントから映像の
撮影やカメラの操作を行っている際の映像は、撮影範囲
を一部のみに制限しているクライアントにも送信されて
しまい、プライバシーや著作権侵害の問題が発生してし
まう。このように、特権を持つクライアントと持たない
クライアントが同時に映像を閲覧する場合に問題が生
じ、実際のシステムの運用で発生する細かいニーズに対
して柔軟に対応できるシステムではなかった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、画角より広い領域を撮影可能なカメラの撮影可
能範囲の内、閲覧可能な範囲を制限されているクライア
ントが、閲覧可能な範囲以外の映像を明確に見ることが
できないように映像を処理し、配信することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の外部装置により遠隔制御可能な撮像装置から
得られる映像を、該複数の外部装置に配信可能な本発明
の映像配信装置は、前記外部装置毎に、前記撮像装置の
撮影可能領域の内、第1の画質で前記映像を配信する第
1の領域と、前記第1の画質よりも低い第2の画質で前
記映像を配信する第2の領域とに関する領域情報を保持
する保持手段と、前記保持手段に保持された領域情報に
基づいて、前記撮像装置から得られる映像が前記第2の
領域の映像を含んでいるか否かを配信先の各外部装置毎
に判断する判断手段と、前記判断手段により含んでいな
いと判断された場合に、前記撮像装置からの映像を前記
第1の画質となるように処理し、含んでいると判断され
た場合に、前記撮像装置からの映像を前記第2の画質と
なるように処理し、さらに前記第1の領域の映像を前記
第1の画質となるように処理する処理手段と、前記処理
手段により処理された映像を配信する配信手段とを有す
る。
【0008】また、複数の外部装置により遠隔制御可能
な撮像装置から得られる映像を、該複数の外部装置の少
なくとも1つに配信する本発明の映像配信方法は、前記
外部装置毎に、前記撮像装置の撮影可能領域の内、第1
の画質で前記映像を配信する第1の領域と、前記第1の
画質よりも低い第2の画質で前記映像を配信する第2の
領域とに関する領域情報を設定する設定工程と、前記設
定工程で設定された領域情報に基づいて、前記撮像装置
から得られる映像が前記第2の領域の映像を含んでいる
か否かを配信先の各外部装置毎に判断する判断工程と、
前記判断工程において含んでいないと判断された場合
に、前記撮像装置からの映像を前記第1の画質となるよ
うに処理する第1の処理工程と、前記判断工程において
含んでいると判断された場合に、前記撮像装置からの映
像を前記第2の画質となるように処理し、さらに前記第
1の領域の映像を前記第1の画質となるように処理する
第2の処理工程と、前記第1または第2の処理工程にお
いて処理された映像を配信する配信工程とを有する。
【0009】本発明の好適な一様態によれば、前記判断
手段により含んでいると判断された場合における前記第
1の領域の映像を前記第1の画質となるようにする処理
では、前記第1の領域の前記第1の画質の映像と、前記
第1の領域の前記第2の画質の映像との差分データを
得、また、
【0010】前記第2の処理工程における前記第1の領
域の映像を前記第1の画質となるようにする処理では、
前記第1の領域の前記第1の画質の映像と、前記第1の
領域の前記第2の画質の映像との差分データを得る。更
に、本発明の好適な一様態によれば、前記判断手段によ
り含んでいると判断された場合に、前記配信手段は、前
記第2の画質の映像を配信し、その後に前記差分データ
を配信し、前記判断工程において含んでいると判断され
た場合に、前記配信工程では、前記第2の画質の映像を
配信し、その後に前記差分データを配信する。
【0011】好ましくは、前記保持手段は、各外部装置
毎に設定された等級を更に保持し、前記第2の画質は等
級に応じて異なる。また、上記映像配信方法は各外部装
置毎に等級を設定する工程を更に有し、前記第2の画質
は等級に応じて異なる。
【0012】また、上記目的を達成するために、複数の
外部装置により遠隔制御可能な撮像装置から得られる映
像を、該複数の外部装置に配信可能な本発明の別の映像
配信装置は、所定の複数の画質と、前記撮像装置の撮影
可能領域の内、該複数の画質のいずれかで前記映像を配
信する領域に関する領域情報とをそれぞれ対応づけて、
前記複数の外部装置毎に保持する保持手段と、前記保持
手段に保持された領域情報に基づいて、前記撮影装置か
ら得られる映像を単一の画質で配信するか、複数の画質
で配信するかを送信先の各外部装置毎に判断する判断手
段と、前記判断手段により単一の画質で画像を配信する
と判断された場合に、前記撮像装置からの映像を当該画
質となるように処理し、複数の画質で配信すると判断さ
れた場合に、前記映像が最も低い画質となるように処理
し、更に段階的に、より高い画質で配信する領域の映像
を、当該領域に対応する画質となるように処理する処理
手段と、前記処理手段により処理された映像を配信する
配信手段とを有する。
【0013】更に、複数の外部装置により遠隔制御可能
な撮像装置から得られる映像を、該複数の外部装置の少
なくとも1つに配信する本発明の別の映像配信方法は、
所定の複数の画質と、前記撮像装置の撮影可能領域の
内、該複数の画質のいずれかで前記映像を配信する領域
に関する領域情報とをそれぞれ対応づけて、前記複数の
外部装置毎に設定する設定工程と、前記設定工程で設定
された領域情報に基づいて、前記撮影装置から得られる
映像を単一の画質で配信するか、複数の画質で配信する
かを送信先の各外部装置毎に判断する判断工程と、前記
判断工程において単一の画質で画像を配信すると判断さ
れた場合に、前記撮像装置からの映像を当該画質となる
ように処理する第1の処理工程と、前記判断工程におい
て複数の画質で配信すると判断された場合に、前記映像
が最も低い画質となるように処理し、更に段階的に、よ
り高い画質で配信する領域の映像を、当該領域に対応す
る画質となるように処理する第2の処理工程と、前記第
1または第2の処理工程において処理された映像を配信
する配信工程とを有する。
【0014】本発明の好適な一様態によれば、前記判断
手段により複数の画質で配信すると判断された場合にお
ける、より高い画質で配信する領域の映像を当該領域に
対応する画質となるようにする処理では、より高い画質
の映像と、当該画質よりも1段階低い画質の映像との差
分データを得、前記第2の処理工程における、より高い
画質で配信する領域の映像を当該領域に対応する画質と
なるようにする処理では、より高い画質の映像と、当該
画質よりも1段階低い画質の映像との差分データを得
る。
【0015】更に、本発明の好適な一様態によれば、前
記判断手段により複数の画質で配信すると判断された場
合に、前記配信手段は、最も低い画質の映像を配信し、
その後に段階的に前記差分データを配信し、前記判断工
程において複数の画質で配信すると判断された場合に、
前記配信工程では、最も低い画質の映像を配信し、その
後に段階的に前記差分データを配信する。
【0016】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記判断手段は、領域情報と、前記撮像装置の制御状態に
基づいて判断し、前記判断工程では、領域情報と、前記
撮像装置の制御状態に基づいて判断する。
【0017】好ましくは、前記制御状態は、パン・チル
トの状態を含み、更に好ましくは、ズームの状態を含
む。
【0018】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記映像配信装置は、前記外部装置毎の領域情報を設定す
る設定手段を更に有する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態にかかるシス
テム構成の概略を示す。
【0021】1は雲台及びカメラヘッドからなるカメラ
装置であり、2はカメラサーバ装置である。カメラ装置
1は、カメラサーバ装置2からのカメラ制御コマンドを
受け付けることが可能であり、カメラ制御コマンドによ
ってパン・チルト・ズームを変更することが可能であ
る。
【0022】また、3はネットワークを示し、後で述べ
るカメラ制御信号、圧縮した映像信号を通すのに十分な
帯域があるインターネットやイントラネット等のディジ
タルネットワークであれば何でもよい。なお、ここでは
ネットワークプロコルとしてTCP/IP(UDP/I
P)プロトコルを使用するものとし、以下アドレスとい
った場合にはIPアドレスを指すこととする。またカメ
ラサーバ装置2、後述のクライアント装置4共にIPア
ドレスを割り当てられているものとする。
【0023】4はカメラサーバ装置2が送信する映像デ
ータを受信するクライアント装置(表示操作端末)であ
る。カメラサーバ装置2及びクライアント装置4は、ネ
ットワーク3を介して接続されている。
【0024】クライアント装置4は、映像受信の為のソ
フトウェアを内部記憶媒体または外部記憶媒体から読み
込んで保持しており、これによってカメラサーバ装置2
の映像を受信し、ディスプレイ装置5にその映像を表示
させることができる。
【0025】カメラサーバ装置2は、カメラ装置1によ
り取り込んだ映像をクライアント装置4に配信するとと
もに、クライアント装置4からのカメラ制御コマンドを
受け付け、カメラ装置1のズーム倍率や雲台を制御す
る。
【0026】なお、クライアント装置及びディスプレイ
装置は、複数組をネットワーク3に接続することが可能
であるが、図1では簡略化のためにその内の1組を示し
ている。
【0027】図2は、図1に示すカメラ装置1及びカメ
ラサーバ装置2からなるカメラシステム10と、クライ
アント装置4及びディスプレイ装置5からなるクライア
ントシステム20の機能構成をより詳しく説明したブロ
ック図である。
【0028】カメラサーバシステム10は、ビデオカメ
ラ11、ビデオカメラ11の雲台でありパン・チルト角
度を制御する可動雲台装置12、ビデオカメラ11の視
野角(ズーム倍率)や可動雲台装置12のパンチルト角
度を制御するカメラ・雲台制御部13、ビデオカメラ1
1からの映像を取り込む映像入力部15、取り込んだ映
像データを圧縮する映像圧縮部16、圧縮した映像デー
タをネットワーク3上に配信し、またネットワーク3経
由でクライアントシステム20からコマンドを受信する
通信制御部14、受信したコマンドを解釈し、カメラサ
ーバシステム10の各部を制御するコマンド解釈・実行
部17、各部間のデータ受け渡しに用いる記憶装置18
から構成される。
【0029】映像入力部15では、ビデオカメラ11か
らのNTSC映像信号を取り込んでA/D変換後、映像
圧縮部16に渡し、映像圧縮部16は受信したデジタル
映像信号をMotionJEPGで圧縮し、圧縮された
映像信号は通信制御部14からネットワーク3上に送出
される。なお、ここでは映像の圧縮形式として、Mot
ionJEPG圧縮としたが、本発明は圧縮形式に制限
されるものではない。同様にビデオカメラ11が出力す
る信号方式についてもNTSC映像信号に制限されるも
のではない。また、ビデオカメラ11が直接デジタルデ
ータを出力する場合もあり、その場合は、映像入力部1
5ではA/D変換を行う必要は無い。
【0030】次にクライアントシステム20について説
明する。
【0031】カメラサーバシステム10から送信された
圧縮映像データは、ネットワーク3及び通信制御部21
を介して受信され、映像伸長部25で伸長され、映像表
示部26で表示される。またクライアントシステム20
上のユーザインタフェースの操作により、カメラ制御や
画像蓄積保存操作等ができるようになっているものとす
る。これらの画面表示・操作の制御は表示制御部24が
行う。
【0032】映像表示部26はビットマップデスプレイ
を含み、図3に示すようなユーザインタフェース画面を
構成できるWindows(登録商標)95やX−Wi
ndow等、何らかのウィンドウシステムがクライアン
トシステム20上で稼働している。
【0033】図3において、30は映像を表示する映像
表示パネル、32、33、34はカメラ制御スクロール
バーであり、これらを操作することで、それぞれカメラ
のパン、チルト、ズームを制御することができる。
【0034】なお、カメラサーバシステム10には同時
に複数のクライアントからアクセスされることを想定し
ており、その場合、複数のクライアントが同時にカメラ
操作を試みると混乱が生じる。従って、制御権という概
念を導入し、制御権を持つユーザのみがカメラを制御で
きるようになっている。
【0035】例えば、あるクライアントがカメラ装置1
の制御を希望する場合、カメラサーバ装置2に対して制
御権を要求し、その時点でカメラ装置1の制御権を有す
るクライアントが存在しない場合には、制御権を要求し
たクライアントに対して制御権が与えられる。制御権は
一定時間与えられ、制御権を有している間は、カメラ装
置1を制御することができる。また、制御権を要求した
時に、他のクライアントがカメラ装置1の制御権を有し
ている場合、そのクライアントの制御権が切れた後に制
御権が与えられる。なお、制御権が与えられる時間、ク
ライアントの優先順位などは様々に設定することが可能
である。制御権の詳しい説明についても、特開平第10
−42279号公報に開示されている。
【0036】このように、スクロールバー32、33、
34によるカメラ制御は、クライアント装置4にカメラ
装置1の制御権が与えられている間のみ有効である。ユ
ーザは、操作開始ボタン31を押下することにより制御
権を要求することができる。操作開始ボタン31の押下
に応じてクライアント装置4はカメラサーバ装置2に制
御権の要求を送り、制御権を獲得できれば、スクロール
バー32、33、34による操作ができるようになる。
【0037】次に、本発明の実施の形態における画像配
信制御の概念について図4乃至図9を参照して説明す
る。
【0038】図4において、51はビデオカメラ11の
撮影可能範囲を示す。この撮像可能範囲51はビデオカ
メラ11のズームレンズや、可動雲台装置12の可動範
囲などハードウェアによる限界の値をモデル化したもの
である。52はあるクライアントに対して許可されてい
る映像可視範囲である。これは、撮像可能範囲51全体
をクライアントが見ることができた場合にプライバシー
や著作権などの問題が生じる可能性があるような場合
に、管理者がクライアントが見てもよいとする範囲を、
カメラを設置する場所や運営形態などに応じて設定した
ものである。53は映像可視範囲52の設定に伴って、
クライアントが見ることのできない映像不可視範囲であ
る。54はビデオカメラ11のズームレンズが広角端に
ある場合の視野を示すものであり、可動雲台装置12の
パン・チルト制御により移動する。上記各範囲の情報
は、カメラサーバ装置2が保持している。
【0039】映像可視範囲52はクライアントに応じて
決めることが可能である。図5は、各クライアントに対
して設定されている、映像可視範囲52の情報例を示
す。
【0040】図6は、ビデオカメラ11により撮影中の
映像をクライアントシステム20に送信する場合の画像
処理概念を示す図である。なお、図4と同じ参照番号は
同様の範囲を示すものとする。
【0041】図6(a)に示す例では、カメラ装置1に
より撮影中の映像(視野)54の一部のみがクライアン
トの映像可視範囲52にかかっており、残りの画像領域
は映像不可視範囲53に属している。
【0042】カメラサーバ装置2は、常にカメラ装置1
の撮影範囲と映像可視範囲との演算を行い、現状の撮影
映像が、映像可視範囲に入っているかどうかを把握す
る。そして、カメラサーバ装置2は、撮影映像を送信す
る際に、撮影映像(図6(b)、54)の内、映像不可
視範囲の画像53’には低解像度化処理を行ってから圧
縮する。また、映像可視範囲の画像52’に対しては特
に加工を行わず、圧縮する。
【0043】画像を低解像度にする手法としては、モザ
イク処理やフォーカスをぼかす処理、一定のマスクを与
える処理、一定のノイズを画像に与える処理など、既知
のいずれの方法を用いてもよい。
【0044】更に、カメラサーバ装置2は、管理者など
の映像可視範囲の制限を受けないクライアントの為に、
図6(c)に示すような画像に対応する画像データも同
時に作成する。この場合、映像不可視範囲53’の画像
について差分画像データを作成すればよい。この差分画
像データは、前述の画像圧縮データに対して、更に高画
質な画像を生成するための差分データである。なお、映
像可視領域52’の画像はすでに高解像であるので、こ
の領域に対する画像データはここでは必要ない。差分画
像データの作成方法は、画像の低解像度化に用いる手法
によって変化する。例えばモザイク処理を行う場合であ
れば、間引かれた画素データを差分画像データとする。
【0045】また、撮影映像が映像可視領域内に収まっ
ている場合には、低解像度化を行う必要が無い為に画像
圧縮データは高解像度の画像データのみとなり、差分画
像データを用意する必要がなく、全クライアントに対し
て高解像度の画像データを送信することになる。この場
合、差分画像データが無いということを示すこともでき
る。
【0046】逆に、現在のカメラの撮影範囲が、全てあ
るクアイアントの映像不可視範囲内にある場合は、その
クライアントには全画面低画質のデータを送ることにな
る。
【0047】得られた圧縮映像データは、図7に示すよ
うな構成を有する映像パケットとして送信され、低解像
度の画像データ(画像データ1)と、その画像データを
高画質にするために必要となる差分画像データとに分け
られる。可視制限を受けるクライアントに対しては、低
解像度の画像データ(画像データ1)のみを送信する。
可視範囲制限を受けないクライアントに対しては、画像
差分データを更に付加して送信することにより、本発明
の機能を実現する。この差分画像データは、1つのみに
限らず、図5の表に示すように各クライアントに対して
等級分けした場合(ユーザーレベル)、接続するクライ
アントのユーザーレベルに応じて段階的に高解像度にな
るように差分画像データを作成し、送信する様に構成す
ることも可能である。このような仕組みによって、クラ
イアントのユーザーレベルに応じた画像の段階的な高画
質化も可能になる。
【0048】次に、上記画像データ処理の結果圧縮され
た画像データに基づいて、クライアントのディスプレイ
装置5に表示される画像の様子とグラフィカルユーザー
インターフェース(GUI)について説明する。
【0049】図8は、クライアントで表示される画像の
例を示す。特に、図8(a)は、映像可視範囲の制限を
受けるクライアントで表示される画面、図8(b)は、
映像可視範囲の制限を受けないクライアントで表示され
る画面を示している。
【0050】図8(a)において、52”は図6(a)
の映像可視範囲52に対応する領域であり、特に画質を
落とす処理を施されていないために、ビデオカメラ11
が撮影した高画質な画像がそのまま表示される。また、
53”は映像不可視範囲53に対応する領域であり、カ
メラサーバ装置2においてモザイク処理や、フォーカス
をぼかす処理などにより加工された画像が表示されてお
り、ビデオカメラ11が撮影した画像よりも低画質の画
像になっている。
【0051】一方、図8(b)に示す映像可視範囲の制
限を受けないクライアントの映像は、全画面的に高画質
となる。
【0052】また、ユーザーレベルによりクライアント
を等級分けした場合には、ユーザーレベルの高いクライ
アントには、図9に示すようなGUIを表示するように
構成することもできる。この場合、例えばデフォルトで
は高解像度画像が表示されるようにし、メニューから好
みの画質を選択することで、カメラサーバシステム10
から段階的に送られてくる画質を選択する。このように
することで、ユーザーレベルの高いクライアントが、接
続レベルの低いクライアントに表示されている画像を確
認することが可能になる。
【0053】次に、上記の画像配信制御を行うためのカ
メラサーバー装置2及びクライアント装置4の動作につ
いて説明する。
【0054】図10は、本実施の形態においてカメラサ
ーバ装置2及びクライアント装置4上で行われるプロセ
スの構成図である。
【0055】ここでプロセスとはWindowsNTや
UNIX(登録商標)等のマルチタスクオペレーティン
グシステムのプロセスを意味する。定常状態では、図1
0に示すすべてのプロセス41,42,47,48,4
9が稼動しているものとする。
【0056】カメラサーバ装置2では、以下の4プロセ
スが動作している。すなわち、
【0057】1) カメラ制御サーバプロセス41:ク
ライアントプロセス49が発行したカメラ制御コマンド
を受け取り、カメラ・雲台制御部13に命令を出して制
御を行う。
【0058】2) カメラ状態通知プロセス42:カメ
ラのパン・チルト角度などの状態を検知してクライアン
トプロセス49に通知する。
【0059】3) 映像サーバプロセス47:カメラ映
像の送信先を管理する。
【0060】4) 映像獲得・送信プロセス48:カメ
ラ映像の取り込み・送信を行う。
【0061】なお、送信先リスト44、カメラ状態レジ
スタ43は、プロセス間でデータの受け渡しに用いる共
有メモリである。45はクライアントのユーザーレベル
情報を示し、接続してくるクライアントの承認を行う際
のデータとして使用される。46は、カメラ可視範囲情
報を示す。カメラの操作状態に応じて映像データに異な
る加工を施し作成するデータを変化させるため、このよ
うな共有メモリを用いてプロセス間での整合性をとる。
これらのプロセス41、42,47,48の動作につい
ては図11及び図12のフローチャートを参照して詳し
く説明する。一方、クライアント装置4上では、クライ
アントプロセス49が動作しており、その動作の詳細は
図13を参照して後述する。
【0062】なお、通信されるデータのパケットとして
は、図14に示すような形式のものが生成され、ネット
ワーク3を介して送信されることになる。また、厳密に
は、TCP/IPやUDP/IP等のパケットで用いら
れているフォーマットを使用する事になるが、図11で
は実施の形態の説明に必要なパケット情報のみ記述して
いる。
【0063】まず、図11を参照して、カメラ制御サー
バプロセス41及びカメラ状態通知プロセス42につい
て説明する。
【0064】カメラ制御サーバプロセス41が起動され
ると(ステップS400)、初期化後(ステップS40
1)にカメラ状態通知プロセス42を生成し(ステップ
S402)、クライアントプロセス49からのカメラ制
御接続要求(図14(1))を待つ(ステップS40
3)。クライアントプロセス49から接続要求がある
と、接続受付処理(Ackを返す)を行い(ステップS
404)、接続のあったクライアントプロセス49から
送信されてくるカメラ制御コマンド(図14(2)〜
(4))を待つ(ステップS405)。なお、接続受付
処理(ステップS404)ではタイマーをセットして、
ある一定時間(「制御持ち時間」と呼ぶ。)が経つと
(ステップS406でYES)カメラ制御接続を切断す
る(ステップS407)ようになっている。
【0065】カメラ制御コマンド(図14(2)〜
(4))が来ると(ステップS408でYES)、コマ
ンドに応じてカメラ・雲台制御部13を通じてビデオカ
メラ11のズーム倍率、および可動雲台装置12のパン
チルト角度を制御する(ステップS409)。また、ス
テップS405で受信した制御コマンドがカメラ制御コ
マンドでは無い場合(ステップS408でNO)、ステ
ップS410で対応する処理を行ってステップS405
へ戻る。制御持ち時間が経過するまで、クライアントプ
ロセス49からカメラ制御コマンドを受付け、コマンド
解釈部17及びカメラ・雲台制御部13を通じて、コマ
ンドに応じたカメラ制御を行う。
【0066】なお、ここでカメラ制御コマンドとして
は、本実施の形態では、説明のため、パン角度変更命令
(PANθ)、チルト角度変更命令(TILφ)ズーム
倍率変更命令(ZOMα)があるものとする。θ、φ、
αは、それぞれパン角度、チルト角度、ズーム倍率をあ
らわすパラメータであり、このカメラ制御コマンドに
は、他にも逆光補正やオートフォーカス、マニュアルフ
ォーカス値設定等、各種あり得るが、ここでは説明を省
略する。
【0067】また、制御待ち時間が終了すると(ステッ
プS406でYES)、接続切断処理(ステップS40
7)を行うと共に、カメラ制御接続終了命令(図14
(7))をクライアントプロセス49に返送する。そし
て、ステップS403で再び接続要求が来るのを待つ。
カメラ制御サーバプロセス41は同様にして任意のクラ
イアントプロセスからのカメラ制御接続要求を受け付
け、カメラ制御を実現するが、同時に複数のクライアン
トプロセスとは接続できない。したがって、この接続は
TCP/IPのようなコネクション指向の接続がなされ
るものとする。
【0068】一方、ステップS402で生成されたカメ
ラ状態通知プロセス42が動作中は、常時カメラ状態が
チェックされる。すなわちカメラのパン・チルト角度、
ズーム倍率(θ、φ、α)をカメラ・雲台制御部13に
問い合わせて取得し、カメラ状態レジスタ43に書き込
む(ステップS422)。
【0069】同時に、本実施の形態においては、取得し
たカメラ状態をカメラ可視範囲情報46と比較し、現在
のビデオカメラ11の状態(パン角度、チルト角度、ズ
ーム倍率)によって、現在ビデオカメラ11が撮影して
いる画像が映像可視範囲内にあるかどうかを、カメラ制
御サーバプロセス41や映像サーバプロセス47などが
把握する。ビデオカメラ11の撮像範囲がクライアント
の映像不可視範囲を含んでいる場合は、後述する図12
のステップS526における処理によって、伝送する映
像データの内、映像不可視範囲の映像データに処理を加
えることによって映像の視野範囲の制限を行う。
【0070】また、映像を送信している先のクライアン
トプロセス49にカメラ状態(図14(8)の形式)を
通知する(ステップS426)。
【0071】次に、図9のフローを参照して映像サーバ
プロセス47及び映像獲得・送信プロセス48について
説明する。
【0072】映像サーバプロセス47が起動されると
(ステップS500)、初期化後に(ステップS50
1)映像獲得・送信プロセス48を生成し(ステップS
502)、クライアントプロセス49からのイベントを
待つ(ステップS503)。ステップS503で受信し
たイベントが映像表示開始要求コマンド(図14
(6))であれば(ステップS504でYES)、映像
表示開始要求パケットに含まれているパケットの送信元
アドレスを取得し、映像の送信先リスト44に追加し
(ステップS505)、Ackを返す(ステップS50
6)。
【0073】また、ステップS503で受信したイベン
トが映像表示終了要求コマンドであれば(ステップS5
04でNO、ステップS507でYES)、同様に映像
表示終了要求パケットに含まれているパケットの送信元
アドレスを取得し、映像の送信先リスト44から削除す
る(ステップS508)。なお、映像の送信先リスト4
4には、リスト形式で映像送信先のアドレスが保持され
ている。また、映像表示開始要求コマンドでも、映像表
示終了要求コマンドでも無い場合には、ステップS50
9で受信したコマンドに対応する処理を行い、ステップ
S503に戻って次のイベントを待つ。
【0074】一方、映像獲得・送信プロセス48は、起
動されると(ステップS520)、初期化後(ステップ
S521)、ビデオカメラ11からの映像を取り込み
(ステップS522)、前述の通り映像可視範囲情報及
び現在のカメラ位置情報を元にして低解像度データや高
解像度データを作成し(ステップS526)、圧縮し
(ステップS523)、この圧縮された映像データにカ
メラ位置情報を付加し(ステップS524)、図14
(9)の形式にパケット化し、ステップS505で映像
送信先リスト44に登録されたアドレスのクライアント
に対して送信する(ステップS525)。ステップS5
22〜S525の動作は、繰り返し行われる。
【0075】次に、図13を参照してクライアントプロ
セス49の動作を説明する。
【0076】まずプロセス起動時に、接続するカメラサ
ーバ装置2のアドレス(IPアドレス、ここでは“AD
DR_C”とする)を指定して起動すると(ステップS
600)、初期化後(ステップS601)、映像表示開
始要求をADDR_Cに対応するカメラサーバ装置に送
信する(ステップS602)。この映像表示開始要求の
パケット形式は図14(5)に示すものである。
【0077】ここで、ADDR_Cに対応するカメラサ
ーバ装置2からAckが返ってこなければ(ステップS
603でNO)、アドレスが間違っている等、動作異常
なので、クライアントプロセス49を終了する(ステッ
プS604)。Ackが返ってくれば表示成功なので
(ステップS603でYES)、イベントすなわちユー
ザーによるユーザーインタフェースの操作またはカメラ
サーバ装置2からの各種パケットを待つ(ステップS6
05)。
【0078】ここで、ユーザが図3に示すGUI上の操
作開始ボタン31を押すと(ステップS606でYE
S)、自分が既にカメラ制御を開始している状態かどう
かを示す制御権フラグを確認し(ステップS607)、
既に制御中ならステップS605に戻る。操作中でなけ
ればカメラ制御接続要求(図14(1))をカメラ制御
サーバプロセス41に対して発行し(ステップS60
8)、許可(Ack)を待つ(ステップS609)。こ
こでAckが返ってくれば(ステップS610でYE
S)、カメラ制御サーバプロセス41に対して接続が成
立し、クライアント装置の記憶部29にある制御権フラ
グをONにし(ステップS611)、図3に示すスクロ
ールバー32、33、34によるカメラ制御操作を有効
にする。なお、カメラ制御サーバプロセス41は、図1
1のステップS403におけるカメラ制御接続要求待ち
のときにしか、接続要求を受け付けない。
【0079】また、接続が成立して「制御持ち時間」が
終了するとカメラ制御サーバプロセスよりカメラ制御接
続終了要求(図14(7))が返ってくるが、これをス
テップS605で受け取ると(ステップS614でYE
S)、制御権フラグをOFFにして(ステップS61
5)、図3に示すスクロールバー32、33、34によ
るカメラ制御操作を無効にする(ステップS616)。
【0080】スクロールバー32、33、34によるカ
メラ制御操作が有効になっている間は、スクロールバー
32、33、34によるカメラ制御操作に対応したカメ
ラ制御命令が生成され(ステップS617でYES)、
カメラ制御サーバプロセス41に対して発行される(ス
テップS618)。命令の生成過程に関しては、本発明
と直接関係がないためここでは省略する。
【0081】また、メニューからの選択操作等によって
発行されるクライアントプロセス終了要求(ステップS
626でYES)に対しては、映像表示終了要求(図1
4(7))を発行し(ステップS627)、クライアン
トプロセス49を終了する(ステップS628)。
【0082】また、パケットが到着した場合には(ステ
ップS625)、それが映像データ(図14(9))の
場合(ステップS629でYES)、映像データ中の圧
縮映像データを読み出し、伸長処理を行った後、この映
像フレームデータを用いて、映像表示パネル30の表示
映像を更新する(ステップS630)。到着パケットが
カメラ状態通知(図14(8))の場合には(ステップ
S635でYES)、パン・チルト角度およびズーム倍
率を操作するスクロールバー32、33、38のノッチ
の表示位置を、パケットに含まれているパラメータを用
いて、対応する位置に変更する。この状態の時には、他
のクライアントプロセスがカメラを制御している場合
に、その情報を更新していることになる。
【0083】このようにして作成した圧縮画像データ
は、図14の(9)に示すように映像データとしてサー
バからクライアントに送信される。
【0084】このように、映像可視範囲の制限を受ける
レベルのクライアントは、まず低画質の画像データのみ
を受信し、映像可視範囲の映像についてのみ高画質の画
像データを更に受信して表示することにより、映像可視
範囲は高画質に、可視不可能範囲は、低解像度に表示す
ることで映像可視範囲制限機能を実施する。同様に、管
理者などの高いレベルを持つクライアントに対しては、
差分画像データを低解像度の画像データと同時に送信す
ることにより、制限に関係なく常に、高画質の画像を得
ることが可能になる。このように、カメラサーバ装置を
設置するユーザのニーズを反映しやすくなる。
【0085】なお、上記実施の形態ではカメラ装置とし
てビデオカメラを用いた場合について説明したが、本発
明はカメラの種類に限定されるものでは無く、撮影領域
を変更できる様々な撮像装置を用いることが可能であ
る。
【0086】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0087】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0088】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図11、図12、図1
3に示すフローチャートに対応するプログラムコードが
格納されることになる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
角よりも広い領域を撮影可能なカメラの撮影可能範囲の
内、閲覧可能な範囲を制限されているクライアントが、
閲覧可能な範囲以外の映像を明確に見ることができない
ように映像を処理し、配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムの概略構
成を示す図である。
【図2】図1に示すシステムの内部機能構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるクライアント装置
に表示されるユーザーインターフェース画面の一例を示
す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるカメラ装置の撮影
領域の概念図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるクライアント別の
映像可視範囲情報を表にした図である。
【図6】本発明の実施の形態において作成される画像デ
ータの概略を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における映像データパケッ
トの詳細を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態においてクライアント側で
表示される画像データの説明図である。
【図9】本発明の実施の形態において特権を有するクラ
イアントにおけるGUI画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態において行われるプロセ
スの構成を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるカメラ制御サー
バプロセス及びカメラ状態通知プロセスの処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態における映像サーバプロ
セス及び映像獲得・送信プロセスの処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】本発明の実施の形態におけるクライアントプ
ロセスの処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態で用いられるプロトコル
パケットの説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ装置 2 カメラサーバ装置 3 ネットワーク 4 クライアント装置 5 ディスプレイ装置 10 カメラサーバシステム 20 クライアントシステム 30 映像表示パネル 31 操作開始ボタン 32,33,34 カメラ制御スクロールバー 51 撮像可能範囲 52 映像可視範囲 53 映像不可視範囲 54 視野
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA01 AB62 AB65 AB66 AB68 AC27 5C023 AA07 AA09 AA27 AA37 BA01 BA19 CA02 DA04 EA05 5C064 BA01 BB02 BB03 BC06 BC18 BC23 BC25 BD02 BD05 BD08

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外部装置により遠隔制御可能な撮
    像装置から得られる映像を、該複数の外部装置に配信可
    能な映像配信装置であって、 前記外部装置毎に、前記撮像装置の撮影可能領域の内、
    第1の画質で前記映像を配信する第1の領域と、前記第
    1の画質よりも低い第2の画質で前記映像を配信する第
    2の領域とに関する領域情報を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された領域情報に基づいて、前記撮
    像装置から得られる映像が前記第2の領域の映像を含ん
    でいるか否かを配信先の各外部装置毎に判断する判断手
    段と、 前記判断手段により含んでいないと判断された場合に、
    前記撮像装置からの映像を前記第1の画質となるように
    処理し、含んでいると判断された場合に、前記撮像装置
    からの映像を前記第2の画質となるように処理し、さら
    に前記第1の領域の映像を前記第1の画質となるように
    処理する処理手段と、 前記処理手段により処理された映像を配信する配信手段
    とを有することを特徴とする映像配信装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段により含んでいると判断さ
    れた場合における前記第1の領域の映像を前記第1の画
    質となるようにする処理では、前記第1の領域の前記第
    1の画質の映像と、前記第1の領域の前記第2の画質の
    映像との差分データを得ることを特徴とする請求項1に
    記載の映像配信装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段により含んでいると判断さ
    れた場合に、前記配信手段は、前記第2の画質の映像を
    配信し、その後に前記差分データを配信することを特徴
    とする請求項2に記載の映像配信装置。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は、各外部装置毎に設定さ
    れた等級を更に保持し、前記第2の画質は等級に応じて
    異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の映像配信装置。
  5. 【請求項5】 複数の外部装置により遠隔制御可能な撮
    像装置から得られる映像を、該複数の外部装置に配信可
    能な映像配信装置であって、 所定の複数の画質と、前記撮像装置の撮影可能領域の
    内、該複数の画質のいずれかで前記映像を配信する領域
    に関する領域情報とをそれぞれ対応づけて、前記複数の
    外部装置毎に保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された領域情報に基づいて、前記撮
    影装置から得られる映像を単一の画質で配信するか、複
    数の画質で配信するかを送信先の各外部装置毎に判断す
    る判断手段と、 前記判断手段により単一の画質で画像を配信すると判断
    された場合に、前記撮像装置からの映像を当該画質とな
    るように処理し、複数の画質で配信すると判断された場
    合に、前記映像が最も低い画質となるように処理し、更
    に段階的に、より高い画質で配信する領域の映像を、当
    該領域に対応する画質となるように処理する処理手段
    と、 前記処理手段により処理された映像を配信する配信手段
    とを有することを特徴とする映像配信装置。
  6. 【請求項6】 前記判断手段により複数の画質で配信す
    ると判断された場合における、より高い画質で配信する
    領域の映像を当該領域に対応する画質となるようにする
    処理では、より高い画質の映像と、当該画質よりも1段
    階低い画質の映像との差分データを得ることを特徴とす
    る請求項5に記載の映像配信装置。
  7. 【請求項7】 前記判断手段により複数の画質で配信す
    ると判断された場合に、前記配信手段は、最も低い画質
    の映像を配信し、その後に段階的に前記差分データを配
    信することを特徴とする請求項6に記載の映像配信装
    置。
  8. 【請求項8】 前記判断手段は、領域情報と、前記撮像
    装置の制御状態に基づいて判断することを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載の映像配信装置。
  9. 【請求項9】 前記制御状態は、パン・チルトの状態を
    含むことを特徴とする請求項8に記載の映像配信装置。
  10. 【請求項10】 前記制御状態は、ズームの状態を含む
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の映像配信装
    置。
  11. 【請求項11】 前記外部装置毎の領域情報を設定する
    設定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれかに記載の映像配信装置。
  12. 【請求項12】 複数の外部装置により遠隔制御可能な
    撮像装置から得られる映像を、該複数の外部装置の少な
    くとも1つに配信する映像配信方法であって、 前記外部装置毎に、前記撮像装置の撮影可能領域の内、
    第1の画質で前記映像を配信する第1の領域と、前記第
    1の画質よりも低い第2の画質で前記映像を配信する第
    2の領域とに関する領域情報を設定する設定工程と、 前記設定工程で設定された領域情報に基づいて、前記撮
    像装置から得られる映像が前記第2の領域の映像を含ん
    でいるか否かを配信先の各外部装置毎に判断する判断工
    程と、 前記判断工程において含んでいないと判断された場合
    に、前記撮像装置からの映像を前記第1の画質となるよ
    うに処理する第1の処理工程と、 前記判断工程において含んでいると判断された場合に、
    前記撮像装置からの映像を前記第2の画質となるように
    処理し、さらに前記第1の領域の映像を前記第1の画質
    となるように処理する第2の処理工程と、 前記第1または第2の処理工程において処理された映像
    を配信する配信工程とを有することを特徴とする映像配
    信方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の処理工程における前記第1
    の領域の映像を前記第1の画質となるようにする処理で
    は、前記第1の領域の前記第1の画質の映像と、前記第
    1の領域の前記第2の画質の映像との差分データを得る
    ことを特徴とする請求項12に記載の映像配信方法。
  14. 【請求項14】 前記判断工程において含んでいると判
    断された場合に、前記配信工程では、前記第2の画質の
    映像を配信し、その後に前記差分データを配信すること
    を特徴とする請求項13に記載の映像配信方法。
  15. 【請求項15】 各外部装置毎に等級を設定する工程を
    更に有し、前記第2の画質は等級に応じて異なることを
    特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の映像
    配信方法。
  16. 【請求項16】 複数の外部装置により遠隔制御可能な
    撮像装置から得られる映像を、該複数の外部装置の少な
    くとも1つに配信する映像配信方法であって、 所定の複数の画質と、前記撮像装置の撮影可能領域の
    内、該複数の画質のいずれかで前記映像を配信する領域
    に関する領域情報とをそれぞれ対応づけて、前記複数の
    外部装置毎に設定する設定工程と、 前記設定工程で設定された領域情報に基づいて、前記撮
    影装置から得られる映像を単一の画質で配信するか、複
    数の画質で配信するかを送信先の各外部装置毎に判断す
    る判断工程と、 前記判断工程において単一の画質で画像を配信すると判
    断された場合に、前記撮像装置からの映像を当該画質と
    なるように処理する第1の処理工程と、 前記判断工程において複数の画質で配信すると判断され
    た場合に、前記映像が最も低い画質となるように処理
    し、更に段階的に、より高い画質で配信する領域の映像
    を、当該領域に対応する画質となるように処理する第2
    の処理工程と、 前記第1または第2の処理工程において処理された映像
    を配信する配信工程とを有することを特徴とする映像配
    信方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の処理工程における、より高
    い画質で配信する領域の映像を当該領域に対応する画質
    となるようにする処理では、より高い画質の映像と、当
    該画質よりも1段階低い画質の映像との差分データを得
    ることを特徴とする請求項16に記載の映像配信方法。
  18. 【請求項18】 前記判断工程において複数の画質で配
    信すると判断された場合に、前記配信工程では、最も低
    い画質の映像を配信し、その後に段階的に前記差分デー
    タを配信することを特徴とする請求項17に記載の映像
    配信方法。
  19. 【請求項19】 前記判断工程では、領域情報と、前記
    撮像装置の制御状態に基づいて判断することを特徴とす
    る請求項12乃至18のいずれかに記載の映像配信方
    法。
  20. 【請求項20】 前記制御状態は、パン・チルトの状態
    を含むことを特徴とする請求項19に記載の映像配信方
    法。
  21. 【請求項21】 前記制御状態は、ズームの状態を含む
    ことを特徴とする請求項19または20に記載の映像配
    信方法。
  22. 【請求項22】 コンピュータ装置が実行可能なプログ
    ラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムを実
    行したコンピュータ装置を、請求項1乃至11のいずれ
    かに記載の映像配信方法として機能させることを特徴と
    する記憶媒体。
  23. 【請求項23】 請求項12乃至21のいずれかに記載
    の映像配信方法を実現するためのプログラムコードを保
    持する記憶媒体。
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