JP2002026879A - データ誤り訂正装置 - Google Patents

データ誤り訂正装置

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JP2002026879A
JP2002026879A JP2000203739A JP2000203739A JP2002026879A JP 2002026879 A JP2002026879 A JP 2002026879A JP 2000203739 A JP2000203739 A JP 2000203739A JP 2000203739 A JP2000203739 A JP 2000203739A JP 2002026879 A JP2002026879 A JP 2002026879A
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turbo
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JP2000203739A
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Michio Kobayashi
道夫 小林
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを伝送する際に、受信状態を参照して
ターボ符号化及び畳み込み符号化の一方を選択し、受信
側でターボ復号及びビタビ復号を行って伝送効率を向上
させる。 【解決手段】 受信側の受信状態が良好なときには、送
信側で非再帰型畳み込み符号器16を使用して送信デー
タを畳み込み符号化し、この送信データに符号化方式情
報を付加して、受信側に送信する。受信側では例えばタ
ーボ復号器を使用してビタビ復号を行う。また、受信側
の受信状態が良好でない状態となると、このことを送信
側に通知することにより、送信側でターボ符号器17を
使用して送信データをターボ符号化し、この送信データ
に符号化方式情報を付加して受信側に送信する。受信側
ではターボ復号を行うが、このとき受信状態を判断し
て、受信状態が比較的良いときにはターボ復号の繰り返
し回数を3〜5回程度に設定し、これより受信状態が悪
化するとターボ復号の繰り返し回数を10〜20回程度
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば直交周波数
分割多重(OFDM)変調方式を使用したデータ伝送方
式等に好適なデータ誤り訂正方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、無線LAN等のデータ伝送方式に
直交周波数分割多重変調方式を採用することが考えられ
ている。
【0003】この無線LANでは、一般に送信側で入力
データに対して拘束長K(=7)、符号化率1/2〜3
/4の非再帰型畳み込み符号器で畳み込み符号に符号化
した後インターリーブし、その後、変調方式に応じて、
マッピングし、マッピングしたデータをシリアルパラレ
ル変換して、64シンボル毎に逆高速フーリ変換し、こ
の変換データにさらに12シンボルのガードインタバル
を付加してトータルで86個のOFDMシンボルのデー
タを生成し、この生成したデータを波形整形フィルタを
通過し、直交変調した後、キャリア周波数まで周波数を
持ち上げて高周波増幅した後アンテナから送信する。
【0004】一方、受信側では、アンテナからの電波を
ローノイズアンプで増幅し、AGCアンプで受信レベル
を検出し、AFC回路を用いてキャリアを除去した後復
調し、ガードインタバルを除去し、その後64シンボル
毎に高速フーリエ変換され、得られたシンボルをデマッ
ピングし、デインターリーブしてからビタビ復号を行う
デコーダでデコードすることにより、受信データを得る
ようにしている。
【0005】そして、対選択性フェージング特性を改善
するために、畳み込み符号化されたデータをビタビ復号
する場合に代えてターボ符号化されたデータをターボ復
号を使用することが1999年電子情報通信学会通信ソ
サイエティ大会B−5−55「ターボ符号を使用したO
FDM通信方式に関する検討」に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のOFDM通信方式にあっては、畳み込み符号で符号
化した送信データをビタビ復号するのが一般的であり、
これに代えてターボ符号で符号化した送信データを繰り
返し回数を2回以上としたターボ復号することにより、
ビット誤り率BERを小さくすることができ、さらに繰
り返し回数が多い程ビット誤り率が小さくなるものであ
るが、ターボ復号を行う場合にはビタビ復号に比較して
演算量が多くなると共に、メモリ容量も多く必要とする
ので、伝送効率が低下するという未解決の課題がある。
【0007】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、伝送データの状態
に応じて畳み込み符号化とターボ符号化とを選択するこ
とが可能で、且つターボ復号する場合の演算量を受信状
態に応じて選択することにより、伝送効率を向上させる
ことができるデータ誤り訂正装置を提供することを目的
としている。
【0008】また、本発明は、受信側での受信状態を判
断して、受信状態が悪化しているときに、ターボ符号化
する際の符号長を変化させて、伝送効率を向上させるこ
とができるデータ誤り訂正装置を提供することを他の目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るデータ誤り訂正装置は、送信側で送
信データを符号化して伝送することにより、受信側で伝
送データのビット誤りを訂正するデータ誤り訂正装置に
おいて、送信側では、受信側のデータ受信状態を参照し
て畳み込み符号化及びターボ符号化の何れかを選択して
符号化を行うデータ符号化手段と、該データ符号化手段
で選択した符号化を受信側に通知する符号化通知手段と
を備え、受信側では、受信データに基づいて伝送状態を
判断しその判断結果を送信側に通知する伝送状態判断手
段と、受信データをビタビ復号するビタビ復号手段と、
前記伝送状態判断手段の判断結果に応じて設定される繰
り返し回数でターボ復号を行うターボ復号手段と、前記
符号化通知手段によって通知された符号化法に従ってビ
タビ復号手段及びターボ復号手段の何れかを選択する復
号選択手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】この請求項1に係る発明では、無線LAN
や、衛星と地上局間、地上局同士間でデータ伝送を行う
場合に、送信側から送信データを受信側に送信する際
に、受信側の受信状態を参照して、畳み込み符号化及び
ターボ符号化の何れかを選択して符号化すると共に、選
択した符号化法を符号化通知手段で受信側に通知する。
受信側では、伝送状態判断手段で、伝送状態を例えば送
信データに含まれるフレーム同期シンボルに基づいて判
断すると共に、符号化通知手段で通知された符号化法が
畳み込み符号化であるときにはビタビ復号手段を選択
し、ターボ符号化であるときにはターボ復号手段を選択
する。
【0011】したがって、伝送状態が良好であるときに
は、送信側で畳み込み符号化を選択すると共に、受信側
でビタビ復号手段を選択してビタビ復号することによ
り、処理時間を短くして伝送効率を向上させる。また、
受信データの状態が不良であるときには、ターボ復号手
段を選択することにより、ターボ復号してビット誤り率
を向上させるが、このとき、ターボ復号の繰り返し回数
を受信データの状態が比較的良い場合には、ターボ復号
の繰り返し回数を少なくして処理時間をできるだけ短縮
し、受信データの状態が悪いときには、ターボ復号の繰
り返し回数を増加させて、ビット誤り率を低下させる。
【0012】また、請求項2に係るデータ誤り訂正装置
は、請求項1に係る発明において、前記データ符号化手
段は、受信側での受信状態を判断する受信状態判断手段
の判断結果が受信状態が良好であるときには畳み込み符
号器で畳み込み符号化を行い、受信状態が良好でないと
きにターボ符号器でターボ符号化を行うように構成され
ていることを特徴としている。
【0013】この請求項2に係る発明では、受信状態判
断手段で、受信側での受信データの状態を判断して、受
信状態が良好であるときには畳み込み符号器で畳み込み
符号化することにより、符号化を簡略化し、受信データ
の状態が悪いときにはターボ符号器でターボ符号化する
ことにより、受信側でのビット誤り率の低下を抑制す
る。
【0014】さらに、請求項3に係るデータ誤り訂正装
置は、請求項2に係る発明において、前記ターボ符号器
は、受信状態判断手段の判断結果に基づいてターボ符号
の符号長を変化させるように構成されていることを特徴
としている。
【0015】この請求項3に係る発明では、受信側での
受信状態が悪い場合に、送信側のターボ符号器で符号長
を変化させることにより、再送要求時の再送データ長を
減少させて、伝送効率を向上させる。
【0016】さらにまた、請求項4に係るデータ誤り訂
正装置は、請求項2に係る発明において、前記ターボ符
号器は、受信状態判断手段の判断結果が受信レベルが低
いときにターボ符号の符号長を短くして符号化すること
を特徴としている。
【0017】この請求項4に係る発明では、受信状態判
断手段の判断結果が受信状態が良好ではなくターボ符号
器を選択している状態で、受信レベルが低いときにター
ボ符号長の符号長を短くして符号化することにより、受
信側でのターボ復号を行ったときの再送要求の発生頻度
を低下させる。
【0018】なおさらに、請求項5に係るデータ誤り訂
正装置は、請求項1乃至4の何れかの発明において、伝
送状態判断手段の判断結果が良好側であるときに小繰り
返し回数のターボ復号を行い、伝送状態判断手段の判断
結果が不良側であるときに大繰り返し回数のターボ復号
を行うように構成されていることを特徴としている。
【0019】この請求項5に係る発明では、受信側で伝
送状態判断手段の判断結果が良好側即ちビタビ復号では
ビット誤り率が低下しまうがターボ復号ではビット誤り
率を向上させることができるときには、繰り返し回数を
3〜5回程度に設定し、さらに受信状態が悪いときに
は、ターボ復号の繰り返し回数を10〜20回としてビ
ット誤り率を向上させる。
【0020】また、請求項6に係るデータ誤り訂正装置
では、請求項1乃至4の何れかの発明において、前記タ
ーボ復号手段は、伝送状態判断手段の判断結果が良好側
であるときに小繰り返し回数のターボ復号を行い、伝送
状態判断手段の判断結果が不良側であるときに大繰り返
し回数のターボ復号を行い、伝送状態判断手段の判断結
果が不良であるときに、1回のターボ復号を行うかター
ボ復号を行うことなく、受信データを破棄して送信側に
再送要求を行うように構成されていることを特徴として
いる。
【0021】この請求項6に係る発明では、前記請求項
5の場合に加えて、伝送状態判断手段の判断結果が不良
であるはときには、1回のターボ復号を行うかターボ復
号を子尾なうことなく、受信データを破棄して送信側に
再送要求を行うことにより、受信側での無駄な処理を省
略して、伝送効率を向上させる。
【0022】さらに、請求項7に係るデータ誤り訂正装
置は、請求項1乃至6の何れかの発明において、前記畳
み込み符号化手段はターボ符号化手段の構成を利用して
畳み込み符号化するように構成されていることを特徴と
している。
【0023】この請求項7に係る発明では、送信側で畳
み込み符号化手段及びターボ符号化手段を個別に二組設
ける必要がなく構成を簡略化させることができる。
【0024】さらにまた、請求項8に係るデータ誤り訂
正装置は、請求項1乃至7の何れかの発明において、前
記ビタビ復号手段はターボ復号手段の構成を利用してビ
タビ復号するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0025】この請求項8に係る発明では、受信側でビ
タビ復号手段及びターボ復号手段を個別に二組設ける必
要がなく構成を簡略化させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を伴って説明する。
【0027】図1は本発明を一実施形態を示す概略構成
図である。
【0028】図中、1はデータ処理装置であって、この
データ処理装置1で他のデータ処理装置との間でデータ
伝送を行う場合に、無線データ伝送装置2を介してデー
タ伝送を行う。
【0029】この無線データ伝送装置2は、データ処理
装置1との間のデータの授受を行うインタフェース3
と、このインタフェース3に接続された送信回路4及び
受信回路5と、これら送信回路4及び受信回路5を選択
してアンテナ6に接続する切換回路7と、インタフェー
ス3、送信回路4、受信回路5及び切換回路8を制御す
るコントローラ8とを備えている。
【0030】送信回路4は、インタフェース3から入力
される送信データを受信回路5で検出される伝送状態に
応じて畳み込み符号化処理及びターボ符号化処理の何れ
かを選択して符号化するフォワード・エラー・コレクシ
ョン(Forward Error Correction) (以下、単にFEC
と称す)コーダ11と、このFECコーダ11で符号化
されたデータをOFDM(Orthogonal Frequency Divis
ion Multiplexing)変調するOFDM変調回路12とで
構成されている。
【0031】ここで、FECコーダ11は、図2に示す
ように、インタフェース3から入力される送信データI
F が入力される切換スイッチ15と、この切換スイッチ
15の一方の出力側に接続された非再帰型畳み込み符号
器16と、他方の出力側に接続されたターボ符号器17
とを備え、これらが後述するコントローラ8から入力さ
れる選択信号SLに基づいて制御され、選択信号が論理
値“0”であるときに切換スイッチ15が非再帰型畳み
込み符号器16側に切換えられると共に、非再帰型畳み
込み符号器16が作動状態に制御されて、送信データI
F を畳み込み符号化して出力し、選択信号SLが論理値
“1”であるときに切換スイッチ15がターボ符号器1
7側に切換えられると共に、ターボ符号器17が作動状
態に制御されて、送信データIF をターボ符号化して出
力する。
【0032】そして、非再帰型畳み込み符号器16は、
図3に示すように、例えば一般的に使用する(133,
171)符号に対応する符号化率R=1/2で拘束長K
が7の非再帰型畳み込み組織符号器で構成され、送信情
報が入力される6段のシフトレジスタSR1〜SR6
と、送信情報IとシフトレジスタSR2、SR3及びS
R5の出力とが入力されて情報ビットIF を出力するm
od2の情報ビット用加算器AD1と、送信情報Iとシ
フトレジスタSR1、SR2、SR3及びSR6の出力
とが入力されてパリティビットPを出力するmod2の
パリティビット用加算器AD2とを備えており、情報ビ
ット用加算器AD1から出力される情報ビットIF 及び
パリティビット用加算器AD2から出力されるパリティ
ビットPとが出力符号として出力される。
【0033】また、ターボ符号器17は、図4に示すよ
うに、送信情報IがN段のシフトレジスタ21に供給さ
れて、Nビットづつに区切られて格納され、このシフト
レジスタ21から順次出力される情報ビットIF1は第1
の再帰型組織畳み込み符号器(RSC)22Aに直接入
力されると共に、インターリーバ23でインターリーブ
された後シフトレジスタ24に格納され、このシフトレ
ジスタ24から出力される情報ビットIF2が第2の再帰
型組織畳み込み符号器(RSC)22Bに入力され、第
1及び第2の再帰型組織畳み込み符号器22A及び22
Bから出力されるパリティビットP1 及びP2 がパンク
チャラ25でパンクチュアリングされ、このパンクチュ
アリングされたパリティビットPが情報ビットIF1に付
加されてターボ符号が形成される。
【0034】そして、第1及び第2の再帰型組織畳み込
み符号器22A及び22Bの夫々は、符号化率R=1/
2で生成行列h1=7,h2=5に設定され、図5に示
すように、情報ビットIF1又はIF2が入力される加算器
27と、この加算器27の加算出力が入力される2段の
シフトレジスタ28と、このシフトレジスタ28の入力
ビットと最終段出力ビットとを加算する加算器29と備
え、シフトレジスタ28の初段出力ビット及び最終段出
力ビットが加算器29に入力され、加算器29からパリ
ティビットP1 又はP2 を出力するように構成されてい
る。なお、第1の再帰型組織畳み込み符号器22Aでは
入力された情報ビットIF1をそのまま出力するが、第2
の再帰型組織畳み込み符号器22Bでは入力された情報
ビットI F2の出力は行わず、パリティビットP2 のみを
出力する。
【0035】また、パンクチャラ25は、例えば下記に
示すパンクチャリングパターンによって第1及び第2の
再帰型組織畳み込み符号器22A及び22Bから出力さ
れるパリティビットP1 及びP2 をパンクチャリングす
る。
【0036】
【数1】
【0037】したがって、パンクチャラ25から出力さ
れるパリティビットPは、各時点でのパリティビットP
1 及びP2 をp1 (0),p1 (1),p1 (2),p1 (3),……及
びp 2 (0),p2 (1),p2 (2),p2 (3),……としたとき
に、p2 (0),p1 (1),p2 (2),p1 (3),……となる。
【0038】また、OFDM変調回路12では、図6に
示すように、入力される符号化されたデータをマッピン
グ回路31で変調方式に応じてマッピング処理され、そ
の処理データがシリアルパラレル変換されて逆高速フー
リエ変換(IFFT)回路32に供給されて、64シン
ボル毎に逆高速フーリエ変換される。この変換データが
符号化方式情報付加回路33に供給されて、FECコー
ダ11でターボ符号及び畳み込み符号の何れの符号化を
行ったかを表す1ビットの符号化方式情報CIを例えば
同期シンボルの最後に付加し、次いでガードインタバル
付加回路34に供給されてさらに12シンボルのガード
インタバルが付加されてトータルで86個のOFDM
(Orthogonal Frequency Division Multiplexing) シン
ボルのデータが生成される。生成されたデータは波形整
形フィルタ35で波形整形された後、直交周波数多重変
調回路36で直交周波数多重変調(BPSK−OFD
M)され、次いで乗算器37でキャリア周波数まで周波
数を持ち上げてから高周波アンプ38で高周波増幅され
て切換回路7に出力される。
【0039】一方、受信回路5は、アンテナ6で受信し
た電波が切換回路7を介して入力され、これをOFDM
復調するOFDM復調回路41と、このOFDM復調回
路41で復調されたデータをターボ復号及びビタビ復号
の何れかの復号を行うFECデコーダ42とで構成され
ている。
【0040】OFDM復調回路41では、図7に示すよ
うに、アンテナ6で受信した電波を切換回路7を介して
ローノイズアンプ43で増幅し、乗算器44で搬送波を
乗算してからAGCアンプ45で受信レベルを検出し、
復調回路46でAFC回路47を用いてキャリアを除去
した後復調し、ガードインタバル除去回路48でベース
バンド信号に適当な窓をかけてガードインタバルが除去
される。次いで、符号化方式情報検出回路49で符号化
方式情報CIを検出してからこれを除去した後、高速フ
ーリエ変換(FFT)回路50で64シンボル毎に高速
フーリエ変換した後、得られたシンボルをデマッピング
回路51でデマッピングすると共に、デインターリーブ
し、さらにパラレルシリアル変換してからFECデコー
ダ42に供給する。
【0041】また、FECデコーダ42は、図8に示す
ようにターボ復号器で構成されている。すなわち、ター
ボ復号器は、高速フーリエ変換された変換データを送信
ビットIF が通信チャンネルで影響を受けた情報データ
C yとパリティビットPが通信チャンネルで影響を受
けたパリティデータLC y′とに分離し、パリティデー
タLC y′については送信回路4のパンクチャラ25で
パンクチュアリングされたパリティビットPの該当ビッ
ト位置に任意のダミービット(通常は−1として扱う)
を挿入して出力するデータ分離回路60と、このデータ
分離回路60から出力される情報データLC yが一方の
入力側に、他方の入力側に尤度情報L(1 ) (u) の初期値
(=0)又は後述する尤度情報L(1) (u) が入力される
第1の軟出力復号器61と、この軟出力復号器61から
出力される第1回目の尤度情報L E (1) (u^)をインタ
リーブするインターリーバ62と、このインターリバ6
2の出力L(2) (u) と前記データ分離回路60から出力
されるパリティデータLCy′とが入力される軟出力復
号器63と、この軟出力復号器63から出力される尤度
情報LE (2) (u^)をデインターリーブして尤度情報L
(1) (u) として第1の軟出力復号器61に供給するデイ
ンターリーバ64とで構成されている。ここで、第1の
軟出力復号器61は、第1回目の復号出力L(1) (u^)
を出力することができ、第2の軟出力復号器63は第2
回目の復号出力L(2) (u^)出力することができる。
【0042】このように、ターボ復号器は、第1の軟出
力復号器61で第1回目の尤度情報LE (1) (u^)の復
号を行い、これをインターリーバ62でインターリーブ
した情報とパリティビット情報LC y′とに基づいて第
2の軟出力復号器63で第2回目の尤度情報LE (1) (u
^)の復号を行い、これをデインターリーバ64でデイ
ンターリーブした尤度情報L(1) (u) とデータLC yと
に基づいて第1の軟出力復号器31で第3回目の尤度情
報LE (3) (u^)の復号を行い、これをi回目(例えば
i=5)まで繰り返してターボ復号を行い、最終的に第
i回目で復号を終了したときの復号データはL(I) (u
^) となる。
【0043】ここで、ターボ復号に用いられる繰り返し
軟判定復号のアルゴリズムとしては、MAP(Maximum
a posteriori Probability) アルゴリズム、Log−M
APアルゴリズム、SOVA(Soft Output Viterbi) ア
ルゴリズム等を適用することができ、これらの場合、受
信データをNビットごとにメモリに蓄えて、5回〜20
回程度、繰り返し軟判定復号を行う必要があり、復号に
時間がかかる。
【0044】そして、図8のターボ復号器において、軟
出力復号器61のトレリス線図は、図9に示すように表
される。
【0045】すなわち、軟出力復号器61で尤度情報L
E (1) (u^)を演算する場合、MAPアルゴリズムであ
れば、図9のトレリス線図に従って全てのデータに対し
て、入力データLC yのk番目のデータをYK =(yK
I ,yK P )とした場合下記(1)式で表される条件付
き確率P(YK |uK )を演算し、これをメモリに蓄積
する。
【0046】
【数2】
【0047】ここで、uK はk番目の情報ビットiの推
定値、xK P はk番目のパリティビットの推定値であ
る。
【0048】そこで、図10のトレリス線図に従ってタ
ーボ復号する場合には、図8で各枝の確率関数γK
(i,j)が下記(3)式で表される。
【0049】
【数3】
【0050】この図10で、確率関数αK (s) (s=
0,1,2,3)のひとつである例えばαK (0) は下記
(4)式で表すことができる。
【0051】 αK (0) =αK-1 (0) ・γK (0,0) +αK-1 (1) ・γK (1,1) ……(4)
【0052】ターボ復号の場合、各データYK 毎に、確
率関数αK (s) の値を最初のデータから最後のN個目の
データまで求め、更に別の確率関数βK (s) という値を
今度は最後のN番目のデータから最初のデータまで逆に
計算してゆく必要がある。ターボ復号に時間がかかる理
由の一つはここに原因がある。しかも、演算された全て
の確率関数αK (s) 及びβK (s) をメモリに蓄えておく
必要があるため、その分のメモリ容量も必要となる。
【0053】ところで、ターボ復号における確率関数γ
K (i,j)は、ビタビ復号におけるメトリックに相当
する量であるので、パスメトリックMK (s) を下記
(5)式のように定めれば図11において生き残りパス
を求めることができ、ビタビ復号を行うことができる。
【0054】 MK (s) =MK-1(s ′)+max〔γK (i,j),γK (i′,j′)〕 …………(5)
【0055】すなわち、生き残りパスと共にそのパスに
相当する出力の推定結果をメモリに蓄えておき、パスが
消失した時点でトレースバックを行うことによりビタビ
復号が可能となる。その場合の出力の推定結果を格納す
る場所としては、ターボ復号時に確率関数βK (s) を格
納するメモリを使用することが可能である。
【0056】したがって、ターボ復号器に上記(5)式
における右辺第2項のγK (i,j)とγK (i′,
j′)とを比較して何れか大きい方を選択するための比
較器など少しの回路を付加するのみでビタビ復号を行う
ことが可能であり、このビタビ復号では、復号が逐次的
に行われるので、復号時間も短くて済むことになる。
【0057】そして、ターボ復号器でターボ復号を行う
かビタビ復号を行うかは、受信信号の状態が良いときに
はビタビ復号を選択し、受信信号の状態が悪いときには
ターボ復号を行ってビット誤り率(BER)を向上させ
る。
【0058】また、コントローラ8は、インタフェース
3にデータ処理装置1から送信データが入力されると切
換回路7を送信回路4側に切換えて、高周波アンプ38
の出力を切換回路7を介してアンテナ6に伝達して送信
し、データ処理装置1からの送信データがないときには
切換回路7を受信回路5側に切換えて、アンテナ6で受
信した電波を切換回路7を介してローノイズアンプ43
に供給する。
【0059】ここで、切換回路7が受信回路5側に切換
えられた受信時には、AGCアンプ45で検出される受
信レベル検出信号RDが入力され、この受信レベル検出
信号RDがコントローラ8に入力されることにより、こ
の受信レベル検出信RDに基づいて情報ビットの伝送速
度をB(bit/s)、伝送路の1Hz当たりの雑音電
力密度をN0 (dBm/Hz)、受信電力をC(dB
m)としたときに情報1ビット当たりの受信電力対雑音
電力密度比EB /N0 =C/BN0 を算出し、この受信
電力対雑音電力密度比EB /N0 の値に応じて送信元に
対してビタビ符号化を行うかターボ符号化を行うかを指
定する符号化指定信号CCを送信すると共に、受信電力
対雑音電力密度比にEB /N0 に応じてFECデコーダ
42でターボ復号を行う際の繰り返し回数を設定し、さ
らにOFDM復調回路41の符号化方式情報検出回路4
9で検出した符号化方式情報CIが入力され、これが論
理値“1”であるときにはFECデコーダ42でターボ
復号を選択する論理値“1”の選択信号SRを出力し、
符号化方式情報が論理値“0”であるときにはFECデ
コーダ42でビタビ復号を行う論理値“0”の選択信号
SRを出力する。
【0060】そして、伝送状態を検出するには、受信ア
ンテナ11として例えば4素子〜8素子程度のリニアア
レーアンテナや平面アレーアンテナ等で構成されるアダ
プティブアレーアンテナを適用したダイバーシティ受信
方式において、受信信号の先頭に付加されたトレーニン
グ信号を用いて、AGC回路のゲイン及びアレーの選択
を行う際の検出信号のレベルに基づいてこの検出信号の
レベルが設定閾値を越えているときには伝送状態が良好
であると判断し、設定閾値以下であるときには伝送状態
が不良であると判断する。
【0061】また、コントローラ8は、図12に示す切
換制御処理を実行し、データ処理装置1から送信要求が
あるときに、インタフェース3を切換えると共に、制御
信号SLが“0”であるときに、非再帰型畳み込み符号
器16で送信データIF を畳み込み符号化し、制御信号
SLが“1”であるときに、送信データIF をターボ符
号器17でターボ符号化して、送信する。
【0062】この図12の切換制御処理は、先ず、ステ
ップS1で、データ処理装置1で送信要求があるか否か
を判定し、送信要求がないときには、ステップS2に移
行して、インタフェース3及び切換回路7を受信回路5
側に切換え、次いでステップS3に移行して、受信デー
タを受信したか否かを判定し、受信データを受信してい
ないときには前記ステップS1に戻り、データを受信し
たときにはステップS4に移行する。
【0063】このステップS4では、FECコーダ11
で畳み込み符号化及びターボ符号化の何れを選択するか
を決定する符号化選択信号SLを受信したか否かを判定
し、この符号化選択信号SLを受信したときにはステッ
プS5に移行して、受信した符号化選択信号SLを記憶
装置の所定記憶領域に記憶してからステップS6に移行
し、符号化選択信号SLを受信していないときには直接
ステップS6に移行する。
【0064】このステップS6では、受信完了応答デー
タを受信したか否かを判定し、受信完了応答データを受
信したときには、受信側での受信が正常に行われたもの
と判断して後述するステップS23に移行し、受信完了
応答データではないときにはステップS7に移行して、
再送要求であるか否かを判定し、再送要求であるときに
は後述するステップS23に移行し、再送要求でないと
きには、受信データであるものと判断してステップS8
に移行する。
【0065】このステップS8では、AGCアンプ45
で検出した受信レベル検出信号RDを読込み、この受信
レベル検出信号RDに基づいて情報1ビット当たりの受
信電力対雑音電力密度比EB /N0 を算出し、次いでス
テップS9に移行して、算出した受信電力対雑音電力密
度比EB /N0 が予め設定した受信状態が良好であるか
否かを判断する閾値TH1 (例えば7dB)以上である
か否かを判定し、EB/N0 ≧TH1 であるときには受
信状態が良好であると判断して、ステップS10に移行
し、データ送信側に対してビタビ符号化を指示する論理
値“0”の符号化選択信号SLを送信回路4から受信デ
ータの応答データと共に出力するように指示してからス
テップS12に移行し、EB /N0 <TH1 であるとき
には受信状態が良好ではないものと判断してステップS
11に移行し、データ送信側に対してターボ符号化を指
示する論理値“1”の符号化選択信号LSを送信回路4
から受信データの応答データと共に出力するように指示
してからステップS12に移行する。
【0066】このステップS12では、符号化方式情報
検出回路49で検出した符号化方式情報CIを読込ん
で、これが論理値“0”であるか否かを判定し、CI=
“0”であるときにはステップS13に移行して、FE
Cデコーダ42に対してビタビ復号を指示する論理値
“0”の選択信号SRを出力してからステップS14に
移行し、受信データを復調して復号する受信処理が完了
したか否かを判定し、受信処理が完了していないときに
は受信処理が完了するまで待機し、受信処理が完了した
ときにはステップS15に受信データの受信が正常に終
了したか否かを判定し、受信が正常に終了したときには
ステップS16に移行して、受信完了応答を送信する指
示を行ってから前記ステップS1に戻り、ビット誤りが
発生して受信が正常に終了していないときにはステップ
S17に移行して再送要求を送信する指示を行ってから
前記ステップS1に戻る。
【0067】また、前記ステップS12の判定結果がC
I=“1”であるときにはステップS18に移行して、
受信状態が良好ではないが、EB /N0 が比較的良好側
にあるか否かを判断する閾値TH2 (例えば2dB)以
上であるか否かを判定し、E B /N0 ≧TH2 であると
きには、受信状態がそれほど悪化していないものと判断
して、ステップS19に移行し、FECデコーダ42に
対してターボ復号を指示する論理値“1”の選択信号S
Rと、ターボ復号の繰り返し回数を3〜5回に設定する
繰り返し回数設定情報RPとをFECデコーダ42に出
力してから前記ステップS14に移行する。
【0068】また、ステップS18の判定結果が、EB
/N0 <TH2 であるときにはステップS20に移行し
て、受信状態が良好ではないが、EB /N0 が比較的良
好側にあるか否かを判断する閾値TH3 (例えば1d
B)以上であるか否かを判定し、EB /N0 ≧TH3
あるときには、受信状態がかなり悪化しているものと判
断して、ステップS21に移行し、FECデコーダ42
に対してターボ復号を指示する論理値“1”の選択信号
SRと、ターボ復号の繰り返し回数を10〜20回に設
定する繰り返し回数設定情報RPとをFECデコーダ4
2に出力してから前記ステップS14に移行する。
【0069】さらに、ステップS20の判定結果が、E
B /N0 <TH3 であるときにはステップS22に移行
して、ターボ復号を指示する論理値“1”の選択信号S
Rとターボ復号繰り返し回数を1回に設定した繰り返し
回数設定情報RPをFECデコーダ42に出力してから
前記ステップS14に移行する。
【0070】一方、ステップS1の判定結果がデータ処
理装置1で送信要求がある場合又受信処理で受信完了応
答又は再送要求を送信する場合には、ステップS23に
移行して、インタフェース3、切換回路7を送信回路4
に切換え、次いでステップS24に移行して、受信完了
応答送信指示あるか否かを判定し、受信完了応答送信指
示があるときはステップS25に移行して、受信完了応
答をデータ送信側に送信してからステップS1に戻り、
受信完了応答送信指示がないときにはステップS26に
移行して、再送要求送信指示があるか否かを判定し、再
送要求送信指示があるときにはステップS27に移行し
て、再送要求をデータ送信側に送信してから前記ステッ
プS1に戻り、再送要求送信指示がないときには、ステ
ップS28に移行する。
【0071】このステップS28では、符号化選択信号
SLの受信が済んでいるか否かを判定し、符号化選択信
号SLの受信が済んでいるときには、ステップS29に
移行して、FECコーダ11対して符号化選択信号SL
をFECコーダ11に出力してからステップS31に移
行し、符号化選択信号SLを受信していないときにはス
テップS30に移行して、論理値“0”の符号化選択信
号SLをFECコーダ11に出力してからステップS3
1に移行する。
【0072】このステップS31では、所定符号長の送
信データをFFコーダ11に出力すると共に、符号化方
式情報CIをOFDM変調回路12に出力し、次いでス
テップS32に移行して、所定符号長(例えば1000
0ビット)に設定された1フレーム分の送信データの送
信を完了したか否かを判定し、送信が完了していないと
きにはこれが完了するまで待機し、送信が完了したとき
には前記ステップS1に戻る。
【0073】ここで、ステップS9、ステップS18及
びS20で受信状態を判断する閾値TH1 、TH2 及び
TH3 の設定は、ビタビ復号及びターボ復号について種
々の受信状態をシミュレーションしたところ、図13に
示すように、受信電力対雑音電力密度比EB /N0 を横
軸に、ビット誤り率BERを縦軸にとったときに、ビタ
ビ復号を行う場合には、特性曲線LVで示すように、E
B /N0 が7dB未満であるときには、ビット誤り率B
ERが10-5に近い値とはならないが、EB /N0 が7
dB以上となると、ビット誤り率BERが10-5に近い
小さい値となるため、ビタビ復号によって受信データの
復号を良好に行うことができる。
【0074】一方、ターボ復号については、ターボ符号
の符号長(インターリーバ長)を10000ビットとし
たときに、ターボ復号の繰り返し回数RPが1回である
ときには、特性曲線LT1 で示すように、EB /N0
少しの変化でビット誤り率BERが極端に変化すること
になるというターボ復号に特有の所謂ウォーターフォー
ル現象が顕著に現れず、EB /N0 が5.5dbとなっ
ても、ビタビ復号における7dB時のビット誤り率BE
Rに達することがなく、ビット誤り率BERを向上させ
ることができないが、ターボ復号の繰り返し回数RPが
3回であるときには、特性曲線LT3 で示すように、ウ
ォーターフォール現象が顕著に現れると共に、EB /N
0 が2dBとなったときにビタビ復号における7dB時
のビット誤り率BERと略等しくなり、ターボ復号によ
って受信データの復号を良好に行うことができる。同様
に、ターボ復号の繰り返し回数RPを5回としたときに
も、2dB近傍でビタビ復号における7dB時のビット
誤り率BERと略等しくなる。さらに、ターボ復号の繰
り返し回数RPが10回となると、EB /N0 が0.5
dBを越えた時点でウォーターフォール現象が現れ、2
dB近傍でビタビ復号における7dB時のビット誤り率
BERと略等しくなる。なお、図13における特性曲線
LBはBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式
を使用した場合であり、この場合にはビット誤り率BE
Rを小さくすることができない。
【0075】このため、図10のシミュレーション結果
から、EB /N0 が7dB以上である受信レベルが高い
場合には、ビタビ復号を行って演算処理時間を短縮し、
B/N0 が2dB以上で且つ7dB未満であるときに
は、繰り返し回数を3〜5回とするターボ復号によって
ビット誤り率BERを向上させた復号を行い、EB /N
0 が1dB以上で且つ2dB未満であるときには、繰り
返し回数を10〜20回とするターボ復号によってビッ
ト誤り率BERを向上させた復号を行い、EB/N0
1dB以下であるときには、ターボ復号の繰り返し回数
が1回でも10回以上でもビット誤り率BERの値はさ
ほど大きな違いがないので、ターボ復号の繰り返し回数
RPを1回とする。そして、設定された繰り返し回数の
ターボ復号を行った結果、1つの符号長のなかにビット
誤りがあったときには該当する符号長のデータの再送を
要求する。
【0076】ここで、図12の処理において、ステップ
S9〜ステップS11の処理が受信状態判断手段に対応
し、ステップS12の処理が選択手段に対応し、ステッ
プS13及びFECデコーダ12のターボ復号器の一部
がビタビ復号手段に対応し、ステップS18及びS20
の処理が伝送状態判断手段に対応し、ステップS19、
S21 及びS22の処理及びFECデコーダのターボ
復号器がターボ復号手段に対応している。
【0077】次に、上記実施形態の動作を説明する。
【0078】今、例えば2台のデータ処理装置1が配設
され、これらに接続された無線データ伝送装置2によっ
てデータの授受が可能に構成されているものとする。こ
の状態で、一方のデータ処理装置1が他方のデータ処理
装置1に対して送信する送信データがある場合には、こ
の送信データをインタフェース3に出力することによ
り、コントローラ8で送信要求であると判断して、切換
回路7を送信回路4側に切換える(ステップS23)。
次いで、符号化選択信号SLが受信済みであるか否かを
判定し(ステップS28)、受信済みではないので、論
理値“0”の符号化選択信号SLをFECコーダ11に
出力する(ステップS30)。
【0079】このため、FECコーダ11では、切換ス
イッチ15が非再帰型畳み込み符号器16側に切換得ら
れる。その後、所定符号長の送信データIF がFECコ
ーダ11に入力されると共に、OFDM変調回路12に
論理値“0”の符号化方式情報CIが入力される。した
がって、送信データIF が畳み込み符号器16で畳み込
み符号化されてOFDN変調回路12に供給される。
【0080】このOFDM変調回路12では、符号化さ
れたデータをマッピング回路31で変調方式に応じてマ
ッピング処理し、その処理データがシリアルパラレル変
換されて逆高速フーリエ変換回路32に供給されて、6
4シンボル毎に逆高速フーリエ変換され、この変換デー
タが符号化方式情報付加回路33に供給されて、FEC
コーダ11で畳み込み符号を行ったことを表す論理値
“0”の符号化方式情報を例えば同期シンボルの最後に
付加し、次いでガードインタバル付加回路34に供給さ
れてさらに12シンボルのガードインタバルが付加され
てトータルで86個のOFDMシンボルのデータが生成
される。生成されたデータは波形整形フィルタ35で波
形整形された後、直交周波数多重変調回路36で直交周
波数多重変調(BPSK−OFDM)され、次いで乗算
器37でキャリア周波数まで周波数を持ち上げてから高
周波アンプ38で高周波増幅されて切換回路7に出力さ
れ、アンテナ6から他のデータ処理装置1の無線データ
伝送装置2に送信される。
【0081】他のデータ処理装置1の無線データ伝送装
置2では、送信データをアンテナ6で受信すると、これ
が切換回路7を介して受信回路5に供給され、受信信号
をローノイズアンプ43で増幅し、乗算器44で搬送波
を乗算してからAGCアンプ45で受信レベルを検出
し、復調回路46でAFC回路47を用いてキャリアを
除去した後復調し、ガードインタバル除去回路48でガ
ードインタバルが除去される。次いで、符号化方式情報
検出回路49で符号化方式情報を検出してからこれを除
去した後、高速フーリエ変換(FFT)回路50で64
シンボル毎に高速フーリエ変換した後、得られたシンボ
ルをデマッピング回路51でデマッピングすると共に、
デインターリーブし、さらにパラレルシリアル変換して
からFECデコーダ42に供給する。
【0082】このとき、コントローラ8には、AGCア
ンプ45で検出した受信レベル信号RDが入力されるの
で、この受信レベル信号RDに基づいて受信電力対雑音
電力密度比EB /N0 を算出し(ステップS8)、算出
したEB /N0 が所定閾値TH1 以上であるか否かを判
定し、受信状態が良好であって、EB /N0 ≧TH1
あるときには、論理値“0”の符号化選択信号SLを設
定してデータ送信側に対してビタビ符号化指示を行い、
次いで符号化方式情報検出回路49で論理値“0”の符
号化方式情報CIを検出するので、FECデコーダ42
に論理値“0”の選択信号SRが出力され、このため、
FECデコーダ42で前述したビタビ復号が行われる。
このように、伝送状態が良好な場合には、送信側で畳み
込み符号化処理が行われることにより、高速データ送信
が可能となると共に、受信側でターボ復号器を使用して
ターボ復号に代えてビタビ復号を行うので、演算処理を
簡略化して復号時間を短縮しながら十分な誤り訂正を行
うことができる。
【0083】そして、所定符号長の送信データの受信処
理が完了すると、受信が正常に終了したか否かを判定し
(ステップS15)、正常に終了したときには受信完了
応答を送信する指示が行われ(ステップS16)、ビッ
ト誤りが発生して、正常に受信が終了していないときに
は再送要求を送信する指示を行う(ステップS17)。
このため、ステップS1からステップS23に移行し
て、受信完了応答を送信する場合には、ステップS25
に移行して、受信完了応答及び符号化選択信号SLをデ
ータ送信側に送信し、再送要求を送信する場合には、再
送要求及び符号化選択信号SLをデータ送信側に送信す
る。
【0084】したがって、データ送信側では、符号化選
択信号SLを受信すると、この符号化選択信号SLを記
憶するので(ステップS5)、次の所定符号長の送信デ
ータを送信する際に、符号化選択信号SLがFECコー
ダ11に出力されることにより、相手側の受信状態が悪
化しているときには、データ受信側から通知される論理
値“1”の符号化選択信号SLとなるため、畳み込み符
号化に代えてターボ符号器17を使用したターボ符号化
が行われ、このターボ符号化を行ってことを表す論理値
“1”の符号化方式情報CIを付加することにより、デ
ータ受信側でターボ復号が行われる。
【0085】このとき、データ受信側では、受信電力対
雑音電力密度比EB /N0 が第2の閾値TH2 以上であ
るときには、ターボ復号の繰り返し回数RPが3〜5回
に設定されることにより(ステップS19)、比較的短
い処理時間でビット誤り率BERを向上させたターボ復
号を行うことができ、伝送効率を向上させることができ
る。
【0086】しかしながら、受信電力対雑音電力密度比
B /N0 が第2の閾値TH2 未満で且つ第3の閾値T
3 以上であるときには、受信状態がかなり悪いものと
判断して、ターボ復号の繰り返し回数RPが10〜20
回に設定され、比較的長い処理時間でヒット誤り率BE
Rを向上させたターボ復号を行うことができる。
【0087】さらに、受信電力対雑音電力密度比EB
0 が第3の閾値TH3 未満であるときには、受信状態
がより劣悪で、ターボ復号を行ってもビット誤り率BE
Rの向上が期待できないものと判断して、1回のターボ
復号を行うのみで、受信データを正常に受信したか否か
を判定することになるため、殆どの場合でビット誤りが
検出されて、再送要求が行われることになる。
【0088】このように、上記第1の実施形態では、デ
ータ送信開始時には畳み込み符号化を行って、データ受
信側に送信データを送信し、受信側でのデータ受信状態
が良好であるときには、論理値“0”の符号化選択信号
SLをデータ送信側に受信完了時や再送要求時に通知す
るので、データ送信側で継続して畳み込み符号化を行う
と共に、畳み込み符号化を行ったことを表す符号化方式
情報CIを付加した送信データを送信し、受信側では、
ビタビ復号を行うことにより、送信側及び受信側の双方
で処理時間を短縮して伝送効率を向上させることができ
る。
【0089】一方、受信側での受信電力対雑音電力密度
比EB /E0 が第1の閾値TH1 未満の小さい値となっ
て、データ受信状態が良好ではなくなると、データ受信
側からターボ符号化を指示する論理値“1”の符号化選
択信号SLがデータ送信側に通知されることにより、デ
ータ送信側でターボ符号化が行われると共に、ターボ符
号化を行ったことを表す符号化方式情報CIを付加した
送信データを送信することにより、受信側ではターボ復
号を行うことになるが、このときのターボ復号の繰り返
し回数RPが伝送状態を変化に応じた回数に設定される
ので、最悪の伝送状態を予測してターボ復号の繰り返し
回数を固定する場合に比較して、伝送状態に応じた最適
な繰り返し回数を設定することができ、伝送効率を向上
させることができる。
【0090】また、上記第1の実施形態では、データ受
信側となるFECデコーダ12で、1つのターボ復号器
を使用して、ビタビ復号及びターボ復号を行うようにし
ているので、2種類の復号器を設ける場合に比較して構
成を簡略化することができる。
【0091】次に、本発明の第2の実施形態を図14〜
図16について説明する。
【0092】この第2の実施形態においては、データ受
信側での受信状態が悪化したときに、ターボ符号化する
際のターボ符号の符号長(インターリーバ長)を変化さ
せることにより、長大なフレーム分を再送する場合に比
較して、再送効率を向上させるようにしたものである。
【0093】すなわち、第2の実施形態では、コントロ
ーラ8の制御処理が図14に示すように、前述した第1
の実施形態において、図12の処理におけるステップS
13及びステップS14の間に、データ送信側に対して
符号化する際の符号長を正規の値に指示する論理値
“0”の符号長通知信号CSを受信完了応答時及び再送
要求送信時に付加するステップS35が追加されると共
に、ステップS19からステップS35に移行し、ま
た、ステップS21の処理の次に、データ送信側に対し
てターボ符号の符号長を短縮させる指示を行う論理値
“1”の符号長通知信号CSを再送要求送信指示に付加
するステップS36が追加されると共に、ステップS2
2からステップS36に移行し、これらに応じて、ステ
ップS6の前にステップS37を追加して、このステッ
プS37で、符号長通知信号CSを受信したか否かを判
定し、符号長通知信号CSを受信したときには、ステッ
プS38に移行して、符号長通知信号CSを記憶装置の
符号長通知信号記憶領域に記憶してからステップS6に
移行し、符号長通知信号CSを受信していないときには
そのままステップS6に移行し、さらにステップS12
とS18との間に符号長情報CLが論理値“0”である
か否かを判定するステップS39が設けられ、このステ
ップS39の判定結果がCL=“0”であるときにはス
テップS40に移行して、ターボ復号する際の符号長を
10000ビットに設定してからステップS18に移行
し、CL=“1”であるときにはステップS41に移行
して、ターボ復号する際の符号長を2000ビットに設
定してからステップS18に移行するように変更されて
いる。
【0094】一方、データ送信処理でも、ステップS3
1の前に、符号長通知信号CSが論理値“0”であるか
否かを判定するステップS45が追加され、その判定結
果が論理値“0”であるときにはステップS46に移行
して、ターボ符号の符号長を正規の例えば10000ビ
ットに設定してからステップS31に移行し、論理値
“1”であるときにはステップS47に移行してターボ
符号の符号長を例えば正規のビット数の1/5の200
0ビットに設定してからステップS31に移行し、さら
にステップS31で、設定された符号長の送信データを
FECコーダ11に入力すると共に、符号化方式情報C
Iと符号長情報CLとを符号化方式情報付加回路33に
供給して、送信データに付加するように変更されてい
る。
【0095】この第2の実施形態によると、データ送信
側で畳み込み符号化して、データ受信側でビタビ復号を
行う受信状態が良好な状態及びデータ送信側でターボ符
号化して、データ受信側でターボ復号を行うが、受信電
力対雑音電力密度比EB /E 0 が第2の閾値TH2 以上
である比較的受信状態が良い場合には、符号長通知信号
CSが論理値“0”に設定されて、ターボ符号化を行う
場合の符号長が例えば10000ビットの長い符号長に
設定されることにより、データ受信側で、ターボ復号の
特徴であるビット誤り率BERを向上させたデータ受信
処理を行うことができる。
【0096】ところが、ターボ復号を行う場合で、受信
電力対雑音電力密度比EB /E0 が第2の閾値TH2
満となる受信状態が悪化した状態では、符号長通知信号
CSが論理値“1”に設定されて、ターボ符号化を行う
場合の符号長が例えば2000ビットに制限されること
になるので、1フレームの符号長が正規の1/5とな
り、フレーム誤り率を小さくすることができる。
【0097】すなわち、1フレームの符号長を1000
0、8000、4000、2000、1000としたと
きのビット誤り率BERとフレーム誤り率との関係を実
測した結果、図15に示すように、フレーム誤り率は符
号長が小さくなるに従って小さい値となり、特にビット
誤り率BERが10-5であるときには、符号長を100
0に設定した場合には符号長を10000に設定した場
合に比較してフレーム誤り率が10-1から10-2に約1
桁向上している。したがって、送信データの再送とエラ
ー訂正とを組み合わせた場合には、送信データを細かく
切って小さな符号長で送信した方が伝送のスループット
が向上することなる。
【0098】これに対して、ターボ符号の符号長とビッ
ト誤り率BERとの関係は、ターボ復号の繰り返し回数
を10回とした場合に、図16に示すように、符号長を
2000に設定した場合と、10000に設定した場合
とで、それ程ビット誤り率BERの違いは無いので、伝
送状態が悪化している場合には、符号長を2000に設
定して細切れにして送信することにより、送信データの
再送と組み合わせた場合スループットが向上すると考え
られる。
【0099】このため、データ送信側では、送信データ
を2000ビット毎にサイクリック符号方式のチェック
ビットを計算し、このチェックビットを送信データに付
加してからターボ符号化を行い、データ受信側では、2
000ビットにチックビットを加算した値毎にターボ復
号化し、その後に受信データを生成多項式で除して、割
り切れれば誤りなしであり、割り切れないときにデータ
誤りが存在することになり、データ誤りが存在するフレ
ームのみを再送要求することにより、正規の長い符号長
のフレームを再送要求する場合に比較して、伝送のスル
ープットを格段に向上させることができる。
【0100】なお、上記第2の実施形態においては、正
規の1フレームの符号長を10000ビットとし、受信
状態が悪化したときの1フレームの符号長を2000と
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、これらの符号長は任意に設定することができ、
要はターボ復号を行う場合に受信状態が比較的良い場合
には大きな符号長として誤り訂正効果を発揮し、受信状
態が悪化したときには小さな符号長として、再送要求を
行う頻度を低下させると共に、再送データの送信時間を
短縮して伝送のスループットを向上するようにすればよ
い。
【0101】また、上記第1及び第2の実施形態では、
受信電力対雑音電力密度比EB /E 0 が第3の閾値TH
3 未満の小さい値となったときに、1回のターボ復号を
行うようにした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、ターボ復号を行うことなく受信デー
タを破棄して、直ちにデータの再送要求を行うようにし
てもよい。
【0102】さらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、受信側のFECデコーダ42をターボ復号器の
構成でビタビ復号及びターボ復号を行う場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、ビタビ復号
器とターボ復号器とを個別に設けるようにしてもよい。
【0103】さらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、FECコーダ11で、非再帰型畳み込み符号器
16とターボ符号器17との双方を設ける場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、FECコ
ーダ11を図17に示すように、ターボ符号器17の構
成を利用して、非再帰型畳み込み符号化及びターボ符号
化の双方を行うようにしてもよい。
【0104】すなわち、図17に示すように、前述した
第1実施形態におけるターボ符号器17の構成に再帰型
畳み込み符号器22Aから出力されるパリティビットP
1 及びパンクチャラ25から出力されるパリティビット
Pの何れかを選択する選択回路26を設けると共に、再
帰型畳み込み符号器22Aを図18に示すように構成す
る。
【0105】ここで、選択回路26は前述したコントロ
ーラ8からの符号化選択信号SLが論理値“0”である
ときには、第1の再帰型組織畳み込み符号器22Aから
出力されるパリティビットP1 を選択し、これを情報ビ
ットIF に付加して畳み込み符号を形成し、選択信号S
Tが論理値“1”であるときには、パンクチャラ25か
ら出力されるパリティビットPを選択し、これを情報ビ
ットIF に付加することにより、ターボ符号が形成され
る。
【0106】また、第1の再帰型組織畳み込み符号器2
2Aは、図18に示すように、一般的に使用する非再帰
型組織畳込み符号器で使用する(133,171)符号
に対応する符号化率R=1/2で拘束長Kが7の再帰型
畳み込み組織符号器で構成され、情報ビットIF が入力
されるmod2の入力側加算器AD1と、パリティビッ
トを出力するmod2の出力側加算器AD2と、入力側
加算器AD1の出力側に接続された6段のシフトレジス
タSR1〜SR6とを備えており、入力される情報ビッ
トIF1及び出力側加算器AD2から出力されるパリティ
ビットPとが出力符号として出力される。
【0107】入力側加算器AD1にはシフトレジスタS
R1,SR3,SR5及びSR6の出力がスイッチ回路
SW1〜SW4を介して入力されると共に、シフトレジ
スタSR2の出力が直接入力され、出力側加算器AD2
には入力側加算器AD1の出力及びシフトレジスタSR
2の出力が直接入力されると共に、シフトレジスタSR
1,SR3及びSR6の出力がスイッチ回路SW5〜S
W7を介して入力される。
【0108】さらに、出力される情報ビットIF1及びパ
リティビットPが夫々切換回路SL1及びSL2に入力
され、この切換回路SL1及びSL2の一方の出力側t
1がそのまま出力符号として出力され、他方の出力側t
2がインバータIN1及びIN2を介して反転された出
力符号として出力される。
【0109】そして、スイッチ回路SW1〜SW7はコ
ントローラ8から出力される符号化選択信号SLによっ
て制御され、切換回路SL1,SL2が入力側加算器A
D1に入力される送信情報Iと入力側加算器AD1の出
力とが一致したときに論理値“1”の比較信号SC1を
出力する比較器75の出力によって切換え制御される。
ここで、スイッチ回路SW1は符号化選択信号SLが論
理値“0”であるときにオフ状態、論理値“1”である
ときにオン状態となり、他のスイッチ回路SW2〜SW
7は符号化選択信号SLが論理値“0”であるときにオ
ン状態、論理値“1”であるときにオフ状態となるよう
に構成され、切換回路SL1及びSL2は切換信号SC
1が論理値“0”であるときに一方の出力側t1に切換
えられ、論理値“1”であるときに他方の出力側t2に
切換えられる。
【0110】したがって、符号化選択信号SLが論理値
“0”であるときには、入力側加算器AD1にシフトレ
ジスタSR2,SR3,SR5及びSR6の出力がフィ
ードバックされることにより、「133」に対応するオ
クタル値「1011011」の生成状態多項式(=x6
+x4 +x3 +x+1)を表すフィードバック回路が構
成されると共に、出力側加算器AD2にシフトレジスタ
SR1,SR2,SR3,SR6の出力がフィードフォ
ワードされることにより、「171」に対応するオクタ
ル値「1111001」の生成状態多項式(=x6 +x
5 +x4 +x3+1)を表すフィードフォワード回路が
構成されて、符号化率R=1/2,拘束長K=7の再帰
型組織畳み込み符号器となる。一方、符号化選択信号S
Lが論理値“1”であるときには、入力側加算器AD1
にシフトレジスタSR1及びSR2の出力がフィードバ
ックされ、出力側加算器AD2に入力側加算器AD1及
びシフトレジスタSR2の出力がフィードフォワードさ
れることにより、図5に示す再帰型組織畳み込み符号器
22A及び22Bと同様の構成の再帰型組織畳み込み符
号器となる。
【0111】ここで、入力ビットと入力側加算器AD1
の出力ビットとを比較することにより、再帰型組織畳み
込み符号器22Aで符号化した出力データと、図3に示
す非再帰型組織畳み込み符号器16で符号化した出力デ
ータとが一致するか否かを判断できる理由は下記の通り
である。
【0112】すなわち、再帰型組織畳み込み符号器22
Aと図3に示す非再帰型組織畳み込み符号器17とに夫
々同一データを入力した場合のシフトレジスタの初期状
態と遷移後の状態の一部を図19に示す。
【0113】この図19から明らかなように、再帰型組
織畳み込み符号器22Aで入力ビットと入力側加算器A
D1の出力ビットとの符号が一致する場合には初期状態
が“0”,“1”,“6”,“7”,“8”,“9”,
“14”,“15”,“18”,“19”,“20”,
“21”となる場合であり、これらの場合には再帰型組
織畳み込み符号器22Aと非再帰型組織畳み込み符号器
70の出力が一致し、これらの他初期状態が“26”,
“27”,“28”,“29”,“34”,“35”,
“36”,“37”,“42”,“43”,“44”,
“45”,“48”,“49”,“54”,“55”,
“56”,“57”,“62”,“63”となる場合に
も再帰型組織畳み込み符号器22Aと非再帰型組織畳み
込み符号器17の出力が一致する。
【0114】一方、再帰型組織畳み込み符号器22Aで
入力ビットと入力側加算器AD1の出力ビットとの符号
が不一致となる場合は初期状態が“2”,“3”,
“4”,“5”,“10”,“11”,“12”,“1
3”,“16”,“17”,“22”,“23”,“2
4”,“25”となる場合であり、これらの場合には再
帰型組織畳み込み符号器22Aと非再帰型組織畳み込み
符号器70の出力とが反転した状態となり、この他初期
状態が“30”,“31”,“32”,“33”,“3
8”,“39”,“40”,“41”,“46”,“4
7”,“50”,“51”,“52”,“53”,“5
8”,“59”,“60”及び“61”を表す場合にも
再帰型組織畳み込み符号器22Aと非再帰型組織畳み込
み符号器17の出力とが反転した状態となる。
【0115】したがって、再帰型組織畳み込み符号器2
2Aで入力ビットと入力側加算器AD1の出力ビットと
の符号が不一致となる場合に再帰型組織畳み込み符号器
22Aの出力ビットを切換回路SL1及びSL2を介し
てインバータIN1及びIN2に供給して反転させるこ
とにより、ターボ符号器17を利用して非再帰型組織畳
み込み符号器16と同一の符号化出力を得ることができ
る。
【0116】ここで、ターボ符号を生成する再帰型組織
畳み込み符号器22Aを構成するシフトレジスタを6段
で構成する場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、(m,n)符号に応じて段数を設定する
ことができ、(7,5)符号を得る場合には、図5と同
様の2段のシフトレジスタで構成すればよい。
【0117】なお、上記実施形態においては、FECコ
ーダ11でパリティビットP1 及びP2 についてパンク
チャラ25でパンクチュアリングしてパリティビットP
を生成する場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、パンクチャラ25を省略してパリティビ
ットP1 及びP2 を交互に整列させて情報ビットIF
共に送信するようにしてもよく、この場合には受信側の
FECデコーダ20におけるデータ分離回路30でパリ
ティデータに対するダミービットの挿入を省略する。
【0118】また、上記実施形態においては、FECコ
ーダ11を畳み込み符号器として使用する場合に、第1
の再帰型畳み込み符号器22AのパリティビットP1
そのまま情報ビットIF に付加する場合について説明し
たが、必要に応じてパンクチャラを介挿して、パンクチ
ャリングしたパリティビットを情報ビットIF に付加す
るようにしてもよい。
【0119】さらに、上記実施形態においては、受信回
路5における受信レベル検出信号に基づいて伝送状態を
判断する場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、常時は送信側で畳み込み符号化して送信
し、これを受信側でビタビ復号を行うようにし、受信側
からの送信データ再送要求があったとき又は複数回の送
信データ再送要求があったときに伝送状態が不良である
と判断して送信データをターボ符号化して送信し、受信
側でターボ復号を行うようにしてもよい。
【0120】さらにまた、上記実施形態においては、送
信回路4でOFDM変調回路12を適用し、受信回路で
OFDM復調回路を適用する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、CDMA変復調方式や
他の変復調方式を適用することができる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、伝送状態が良好であるときには、送信側で
畳み込み符号化を選択すると共に、受信側でビタビ復号
手段を選択してビタビ復号することにより、処理時間を
短くして伝送効率を向上させ、また、受信データの状態
が不良であるときには、ターボ復号手段を選択すること
により、ターボ復号してビット誤り率を向上させるが、
このとき、ターボ復号の繰り返し回数を受信データの状
態が比較的良い場合には、ターボ復号の繰り返し回数を
少なくして処理時間をできるだけ短縮し、受信データの
状態が悪いときには、ターボ復号の繰り返し回数を増加
させて、ビット誤り率をより向上させることができると
いう効果が得られる。
【0122】また、請求項2に係る発明によれば、受信
状態判断手段で、受信側での受信データの状態を判断し
て、受信状態が良好であるときには畳み込み符号器で畳
み込み符号化することにより、符号化を簡略化し、受信
データの状態が悪いときにはターボ符号器でターボ符号
化することにより、受信側でのビット誤り率の低下を抑
制することができるという効果が得られる。
【0123】さらに、請求項3に係る発明によれば、受
信側での受信状態が悪い場合に、送信側のターボ符号器
で符号長を変化させることにより、再送要求時の再送デ
ータ長を減少させて、伝送効率を向上させることができ
るという効果が得られる。
【0124】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、受信状態判断手段の判断結果が受信状態が良好では
なくターボ符号器を選択している状態で、受信レベルが
低いときにターボ符号長の符号長を短くして符号化する
ことにより、受信側でのターボ復号を行ったときの再送
要求の発生頻度を低下させることができるという効果が
得られる。
【0125】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、受信側で伝送状態判断手段の判断結果が良好側即ち
ビタビ復号ではビット誤り率が低下しまうがターボ復号
ではビット誤り率を向上させることができるときには、
繰り返し回数を3〜5回程度に設定し、さらに受信状態
が悪いときには、ターボ復号の繰り返し回数を10〜2
0回としてビット誤り率を向上させることができるとい
う効果が得られる。
【0126】また、請求項6に係る発明によれば、伝送
状態判断手段の判断結果が不良であるはときには、1回
のターボ復号を行うかターボ復号を子尾なうことなく、
受信データを破棄して送信側に再送要求を行うことによ
り、受信側での無駄な処理を省略して、伝送効率を向上
させることができるという効果が得られる。
【0127】さらに、請求項7に係る発明によれば、送
信側で畳み込み符号化手段及びターボ符号化手段を個別
に二組設ける必要がなく構成を簡略化させることができ
るという効果が得られる。
【0128】さらにまた、請求項8に係る発明によれ
ば、受信側でビタビ復号手段及びターボ復号手段を個別
に二組設ける必要がなく構成を簡略化させることができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】FECコーダの具体的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】非再帰型畳み込み符号器の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】ターボ符号器の具体的構成を示すブロック図で
ある。
【図5】ターボ符号器の再帰型畳み込み符号器の具体的
構成を示すブロック図である。
【図6】OFDM変調回路の具体例を示すブロック図で
ある。
【図7】OFDM復調回路の具体例を示すブロック図で
ある。
【図8】FECデコーダの具体的構成を示すブロック図
である。
【図9】軟出力復号器のトレリス線図を示す説明図であ
る。
【図10】トレリス線図を使用してターボ復号を行う場
合の説明図である。
【図11】トレリス線図を使用してビタビ復号を行う場
合の説明図である。
【図12】コントローラでの制御処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図13】受信電力対雑音電力密度比とビット誤り率と
の関係を示す特性線図である。
【図14】本発明の第2の実施形態にとけるコントロー
ラでの制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】ビット誤り率とフレーム誤り率との関係を示
す特性線図である。
【図16】受信電力対雑音電力密度比とビット誤り率と
の関係を示す特性線図である。
【図17】FECコーダの他の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図18】再帰型畳み込み符号器の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図19】再帰型組織畳み込み符号器と非再帰型組織畳
み込み符号器との出力状態を比較する説明図である。
【符号の説明】
1 データ処理装置 2 無線データ伝送装置 3 インタフェース 4 送信回路 5 受信回路 6 アンテナ 7 切換回路 8 コントローラ 11 FECコーダ AD1 情報ビット用加算器 AD2 パリティビット用加算器 SR1〜SR6 シフトレジスタ 12 OFDM変調回路 13 マッピング回路 15 切換スイッチ 16 非再帰型畳み込み符号器 17 ターボ符号器 21 シフトレジスタ 22A,22B 再帰型畳み込み符号器 23 インターリーバ 24 シフトレジスタ 25 パンクチャラ 27 加算器 28 シフトレジスタ 29 加算器 33 符号化方式情報付加回路 41 OFDM復調回路 42 FECデコーダ 49 符号化方式情報検出回路 60 データ分離回路 61 軟出力復号器 62 インターリーバ 63 軟出力復号器 64 デインターリーバ 70 再帰型組織畳み込み符号器 75 比較器 26 選択回路 SL1,SL2 切換回路 SW1〜SW7 スイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 13/41 H03M 13/41 H04J 11/00 H04J 11/00 Z Fターム(参考) 5B001 AA01 AA10 AB02 AC05 AD06 AE02 5J065 AA01 AB01 AC02 AD10 AE07 AF04 AG06 5K014 AA01 BA05 BA10 EA08 FA11 FA16 HA10 5K022 DD01 DD13 DD19 DD23 DD33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で送信データを符号化して伝送す
    ることにより、受信側で伝送データのビット誤りを訂正
    するデータ誤り訂正装置において、送信側では、受信側
    のデータ受信状態を参照して畳み込み符号化及びターボ
    符号化の何れかを選択して符号化を行うデータ符号化手
    段と、該データ符号化手段で選択した符号化を受信側に
    通知する符号化通知手段とを備え、受信側では、受信デ
    ータに基づいて伝送状態を判断しその判断結果を送信側
    に通知する伝送状態判断手段と、受信データをビタビ復
    号するビタビ復号手段と、前記伝送状態判断手段の判断
    結果に応じて設定される繰り返し回数でターボ復号を行
    うターボ復号手段と、前記符号化通知手段によって通知
    された符号化法に従ってビタビ復号手段及びターボ復号
    手段の何れかを選択する復号選択手段とを備えているこ
    とを特徴とするデータ誤り訂正装置。
  2. 【請求項2】 前記データ符号化手段は、受信側での受
    信状態を判断する受信状態判断手段の判断結果が受信状
    態が良好であるときには畳み込み符号器で畳み込み符号
    化を行い、受信状態が良好でないときにターボ符号器で
    ターボ符号化を行うように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のデータ誤り訂正装置。
  3. 【請求項3】 前記ターボ符号器は、受信状態判断手段
    の判断結果に基づいてターボ符号の符号長を変化させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    データ誤り訂正装置。
  4. 【請求項4】 前記ターボ符号器は、受信状態判断手段
    の判断結果が受信レベルが低いときにターボ符号の符号
    長を短くして符号化することを特徴とする請求項2記載
    のデータ誤り訂正装置。
  5. 【請求項5】 前記ターボ復号手段は、伝送状態判断手
    段の判断結果が良好側であるときに小繰り返し回数のタ
    ーボ復号を行い、伝送状態判断手段の判断結果が不良側
    であるときに大繰り返し回数のターボ復号を行うように
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載のデータ誤り訂正装置。
  6. 【請求項6】 前記ターボ復号手段は、伝送状態判断手
    段の判断結果が良好側であるときに小繰り返し回数のタ
    ーボ復号を行い、伝送状態判断手段の判断結果が不良側
    であるときに大繰り返し回数のターボ復号を行い、伝送
    状態判断手段の判断結果が不良であるときに、1回のタ
    ーボ復号を行うかターボ復号を行うことなく、受信デー
    タを破棄して送信側に再送要求を行うように構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の
    データ誤り訂正装置。
  7. 【請求項7】 前記畳み込み符号化手段はターボ符号化
    手段の構成を利用して畳み込み符号化するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記
    載のデータ誤り訂正装置。
  8. 【請求項8】 前記ビタビ復号手段はターボ復号手段の
    構成を利用してビタビ復号するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のデータ
    誤り訂正装置。
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