JP2002022671A - 円筒内壁面検査装置および検査方法 - Google Patents

円筒内壁面検査装置および検査方法

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JP2002022671A
JP2002022671A JP2000211571A JP2000211571A JP2002022671A JP 2002022671 A JP2002022671 A JP 2002022671A JP 2000211571 A JP2000211571 A JP 2000211571A JP 2000211571 A JP2000211571 A JP 2000211571A JP 2002022671 A JP2002022671 A JP 2002022671A
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defect
wall surface
imaging camera
cylinder
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JP2000211571A
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English (en)
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Yutaka Suzuki
裕 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒内壁面の欠陥を、その形状に拘わらず確
実に認識できるようにする。 【解決手段】 撮像カメラ11の前方に連結した円錐形
ミラー13を、頂角αの円錐反射面25aを備えた第1
のミラー部25と、頂角βの円錐反射面27aを備えた
第2のミラー部27とからなる多段に形成する。撮像カ
メラ11は、レンズの焦点を短くして視野角を広くし、
円筒内壁面17を直接撮像するほか、円錐反射面25a
を介して円筒内壁面17に対し垂直方向に撮像するとと
もに、円錐反射面27aを介して撮像カメラ11と反対
側の下方から撮像する。3方向から撮像した画像を画像
処理装置21で画像処理し、モニタ19には、前記3方
向からの撮像画像が同心円上に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒内壁面の状
態を検査する円筒内壁面検査装置および検査方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】円筒内壁面に欠陥が発生しているかどう
かを検査する装置としては、例えば特開平6−2417
60号や特開平6−18246号公報に記載されたもの
がある。これら公報に記載された円筒内壁面検査装置
は、撮像カメラの前方に円錐形ミラーを配置し、この円
錐形ミラーでの反射光を受光して得られる円筒内壁面全
周の画像を取り込んで、円筒内壁面の状態を検査してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した装
置では、円錐形ミラーにより取り込む画像は、円筒内壁
面に対して垂直方向の一方向からのみであることから、
円筒内壁面に発生している欠陥の形状によっては、欠陥
であることが認識できず、欠陥検査が確実に行えないと
いう問題がある。
【0004】例えば、図8に示すように、円筒内壁面1
に形成されている欠陥3の形状が段差形状のような場合
には、円筒内壁面1に対して垂直方向から撮像すると、
線に見えてしまって欠陥として認識することが困難であ
り、欠陥を見逃すことになって、検査精度が不充分なも
のとなる。なお、上記図8において、符号5は撮像カメ
ラ、符号7は円錐形ミラーである。
【0005】そこで、この発明は、円筒内壁面の欠陥
を、その形状に拘わらず確実に認識できるようにするこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、円筒内壁面を撮像する撮像カメ
ラの前方に、前記撮像カメラ側に頂点が位置するよう円
錐形ミラーを配置した円筒内壁面検査装置において、前
記円錐形ミラーを、頂角が異なる複数の円錐反射面を備
えた多段に構成してある。
【0007】このような構成の円筒内壁面検査装置によ
れば、撮像カメラにより撮像した画像は、頂角の異なる
複数の円錐反射面を介してのものとなり、円筒内壁面に
対して複数の方向からのものとなる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、多段の円錐形ミラーは、撮像カメラが円筒内
壁面に対して垂直方向に撮像可能なような円錐反射面を
備えた第1のミラー部と、この第1のミラー部の円錐反
射面の頂角より大きい頂角を備え、前記撮像カメラが円
筒内壁面に対して撮像カメラと反対側から撮像可能なよ
うな円錐反射面を備えた第2のミラー部とから構成さ
れ、前記撮像カメラは、前記円筒内壁面に対して直接撮
像可能なような視野角を備える構成としてある。
【0009】上記構成によれば、撮像カメラにより撮像
された画像は、第1のミラー部の円錐反射面を介するこ
とによる円筒内壁面に対して垂直方向のものと、第2の
ミラー部の円錐反射面を介することによる撮像カメラと
反対側からのものと、撮像カメラが直接撮像して得られ
るものとの3方向からのものとなる。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、撮像カメラにより撮像した3方向からの各画
像に基づいて、円筒内壁面の欠陥の形状を判断する欠陥
形状判断手段を設けた構成としてある。
【0011】上記構成によれば、欠陥形状判断手段が、
3方向からの各画像に基づいて円筒内壁面の欠陥の形状
を判断する。
【0012】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明の構成において、撮像カメラにより3方向から撮像し
た各画像における欠陥の位置を認識する欠陥位置認識手
段と、この欠陥位置認識手段によって欠陥が認識された
各画像のうち、欠陥の円周方向位置が互いにほぼ一致し
た画像における欠陥を同一のものと判断する欠陥判断手
段とを備える構成としてある。
【0013】上記構成によれば、欠陥位置認識手段が、
3方向から撮像した各画像における欠陥の位置を認識
し、欠陥が認識された各画像のうち、欠陥の円周方向位
置が互いに一致した画像における欠陥を同一のものと、
欠陥判断手段が判断する。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、欠陥位置認識手段は、画像中心からの距離お
よび円周方向規定位置からの角度で表示される極座標系
にて欠陥の位置を認識し、欠陥判断手段は、前記角度が
ほぼ一致している欠陥を同一のものとして判断する構成
としてある。
【0015】上記構成によれば、欠陥を極座標系で認識
することで、各画像における欠陥が同一のものであるか
否かを容易に判断できる。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、撮像カメラは、多数の画素を備えた電荷結合
素子で構成され、欠陥の画像中心からの距離は、前記電
荷結合素子の中心からの画素数としている。
【0017】上記構成によれば、撮像した画像における
欠陥の画像中心からの位置は、画像中心からカウントし
た画素数に対応している。
【0018】請求項7の発明は、請求項2ないし6のい
ずれかの発明の構成において、第1のミラー部により得
られた第1の画像を中央にて円形に表示し、第2のミラ
ー部にて得られた第2の画像を前記第1の画像の周囲に
環状に表示し、撮像カメラにより直接撮像して得られた
第3の画像を前記第2の画像の周囲に表示する表示手段
を備える構成としてある。
【0019】上記構成によれば、第1の画像、第2の画
像および第3の画像は、同心円状に互いに隣接したもの
として表示される。
【0020】請求項8の発明は、撮像カメラの前方に、
この撮像カメラ側に頂点が位置する円錐形ミラーを配置
し、前記撮像カメラおよび円錐形ミラーを円筒内に挿入
し、前記円筒内壁面の欠陥発生状態を検査する円筒内壁
面検査方法において、前記円錐形ミラーを、頂角が異な
る複数の円錐反射面を備えた多段に構成し、前記撮像カ
メラにより、前記頂角が異なる複数の円錐反射面を介し
ての画像と、円筒内壁面を直接撮像した画像とにより、
前記円筒内壁面の欠陥を検査する円筒内壁面検査方法と
してある。
【0021】上記検査方法によれば、撮像カメラにより
撮像した画像は、頂角の異なる複数の円錐反射面を介し
て撮像するとともに、直接撮像することにより、円筒内
壁面に対して複数の方向からのものとなる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、円筒内壁面を
撮像する撮像カメラの前方に配置した円錐形ミラーを、
頂角が異なる複数の円錐反射面を備えた多段に構成した
ので、円筒内壁面の欠陥を複数の方向から撮像すること
ができ、欠陥の形状に拘わらず、欠陥を確実に見つける
ことができる。
【0023】請求項2の発明によれば、円筒内壁面に対
して垂直方向のものと、撮像カメラと反対側からのもの
と、撮像カメラが直接撮像するものとの3方向からの画
像が得られるので、欠陥の形状に拘わらず、欠陥をより
確実に見つけることができる。
【0024】請求項3の発明によれば、撮像カメラによ
り撮像した3方向からの各画像に基づいて、円筒内壁面
の欠陥の形状を判断する欠陥形状判断手段を設けたの
で、円筒内壁面に発生している欠陥の形状を認識するこ
とができる。
【0025】請求項4の発明によれば、撮像カメラによ
り3方向から撮像した各画像における欠陥の位置を認識
する欠陥位置認識手段と、この欠陥位置認識手段によっ
て認識された各画像のうち、欠陥の円周方向位置が互い
にほぼ一致した画像における欠陥を同一のものと判断す
る欠陥判断手段とを備える構成としたので、撮像された
各画像における欠陥の特定を容易に行うことができる。
【0026】請求項5の発明によれば、欠陥位置認識手
段は、画像中心からの距離および円周方向規定位置から
の角度で表示される極座標系にて欠陥の位置を認識し、
欠陥判断手段は、前記角度がほぼ一致している欠陥を同
一のものとして判断するようにしたので、各画像におけ
る欠陥が同一のものであるか否かを、複雑な計算処理を
行うことなく容易に判断することができる。
【0027】請求項6の発明によれば、撮像カメラは、
多数の画素を備えた電荷結合素子で構成され、欠陥の画
像中心からの距離は、電荷結合素子の中心からの画素数
としているので、撮像した画像における欠陥の画像中心
からの位置を、容易に求めることができる。
【0028】請求項7の発明によれば、第1のミラー部
により得られた第1の画像を中央にて円形に表示し、第
2のミラー部にて得られた第2の画像を前記第1の画像
の周囲に環状に表示し、撮像カメラにより直接撮像して
得られた第3の画像を前記第2の画像の周囲に環状に表
示する表示手段を備える構成としたので、第1の画像、
第2の画像および第3の画像は、同心円状に互いに隣接
したものとなって見やすいものとなる。
【0029】請求項8の発明によれば、撮像カメラによ
り撮像した画像は、頂角の異なる複数の円錐反射面を介
して撮像するとともに、直接撮像して得るようにしたの
で、円筒内壁面の欠陥を複数の方向から撮像することが
でき、欠陥の形状に拘わらず、欠陥を確実に見つけるこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0031】図1は、この発明の実施の一形態を示す円
筒内壁面検査装置の概要図で、撮像カメラ11および、
撮像カメラ11側に頂点が位置する円錐形ミラー13を
備えた撮像機15により、円筒内壁面17の状態を撮像
して検査している。撮像機15には、表示手段としての
モニタ19を備えた画像処理装置21が接続されてい
る。なお、円筒内壁面17における符号Nで示すものは
欠陥であるが、この欠陥Nは、実際には肉眼では目視で
きないほど極めて微小なもので、便宜上大きく拡大して
示している。また、モニタ19中の欠陥画像Gについて
も、図1に示されている欠陥Nの形状がそのまま表示さ
れるわけではなく、実際には画像処理動作によって後述
する図3に示すような画像となる。
【0032】円錐形ミラー13は、頂点が撮像カメラ1
1に連結ロッド23を介して連結される第1のミラー部
25と、第1のミラー部25の連結ロッド23と反対側
に一体化している第2のミラー部27とから構成されて
いる。第1のミラー部25は、撮像カメラ11が円筒内
壁面17に対して垂直方向に撮像可能なような円錐反射
面25aを備えている。一方、第2のミラー部27は、
第1のミラー部25の円錐反射面25aの頂角αより大
きい頂角βを備え、撮像カメラ11が、円筒内壁面17
に対して撮像カメラ11と反対側から撮像可能なような
円錐反射面27aを備えている。
【0033】撮像カメラ11としては、多数の画素を備
えた電荷結合素子で構成されるCCDカメラを使用して
おり、円筒内壁面17に対し、第1のミラー部25によ
る垂直方向の撮像領域を直接撮像可能なような広い視野
角となるよう、内蔵するレンズの焦点距離を短くしてい
る。
【0034】すなわち、上記した撮像カメラ11は、円
筒内壁面17の全周に対し、光線aで示す垂直方向と、
図1中で撮像カメラ11と反対側となる光線bで示す下
方向と、図1中で撮像カメラ11側となる光線cで示す
上方向との3方向から撮像することになる。
【0035】上記3方向から撮像した画像は、モニタ1
9にて表示されているように、第1のミラー部25によ
り得られた第1の画像領域Aを中央にて円形に表示し、
第2のミラー部27にて得られた第2の画像領域Bを第
1の画像領域Aの周囲に環状に表示し、撮像カメラ11
により直接撮像して得られた第3の画像領域Cを第2の
画像領域Bの周囲に表示している。
【0036】図2は、画像処理装置21による画像処理
動作のフローチャートである。まず、撮像カメラ11で
撮像した3方向からの画像を取り込むことで(ステップ
201)、図3(a)のような画像が得られる。この時
点では、欠陥画像Gと背景との明暗が明確化されていな
い。
【0037】次に、縦,横ソーベル(sobel)フィルタ
により高輝度の変化をエッジ抽出することで(ステップ
203)、図3(b)のように、欠陥画像Gと背景との
明暗が明確になる。このエッジ抽出には、その他既知の
手法を使用してもよい。さらに、上記図3(b)の画像
において、所定の閾値にて明暗の2値化を行い(ステッ
プ205)、所定値以下の輝度を備えた暗部となる部位
を欠陥画像Gとして残す。これにより図3(c)の画像
が得られる。上記所定の閾値は、画像全体の輝度レベル
などから計算しても、あらかじめ決めておいてもよい
が、これも既知の手法である。
【0038】次に、ラベリングすなわち欠陥部の抽出を
行い、欠陥部の重心座標および面積を計算する(ステッ
プ207)。重心座標は、極座標系にて画像中心からの
距離および、円周方向規定位置からの角度を計算する。
すなわち、画像処理装置21は、欠陥の位置を認識する
欠陥位置認識手段を備えている。なお、各画像A,B,
C相互間の円形の境界部については、中心からの位置が
決まっているため、上記ラベリング時に取り除くことが
できる。また、欠陥部の重心座標については、極座標系
で求めているので、計算処理量が少なくて済む。
【0039】例えば、図3(c)の画像において、第3
の画像領域C、第2の画像領域B、第1の画像領域Aに
それぞれ表示されている3つの欠陥画像G1、G2、G3
の座標および面積は、次のように表される。
【0040】 G1:座標…(200,10度)、面積…18 G2:座標…(30,11度)、面積…21 G3:座標…(145,210度)、面積…20 ここで、欠陥部の重心座標を表す画像中心からの距離
は、撮像カメラ11の中心からカウントした画素の数と
する。また欠陥部の面積は、欠陥部に対応する画素の数
で表す。つまり、欠陥画像G1についてみれば、中心か
ら200個目の画素に相当する位置にその欠陥の重心位
置があり、その欠陥の面積は画素18個分に相当するこ
とになる。
【0041】次に、3つの画像領域A,B,Cそれぞれ
で欠陥があるかどうかを判断する(ステップ209)。
この判断の際には、座標位置を示す要素である角度が、
画像領域A,B,C相互でほぼ同一である場合に、同一
の欠陥であるとする。すなわち、画像処理装置21は、
欠陥の円周方向位置が互いに一致した画像における欠陥
を同一のものと判断する欠陥判断手段を備えている。例
えば、前記図3(c)の画像において、欠陥G1と欠陥
2の角度が10度、11度とほぼ同角度なので、この
2つの欠陥G1、G2は同一のものと判断できる。
【0042】そして、次のステップ211では、欠陥の
形状を推定により判断する。つまり、画像処理装置21
は、円筒内壁面17の欠陥の形状を判断する欠陥形状判
断手段を備えている。欠陥形状としては、図4(a)に
断面形状で示すように、[1]〜[5]の5つの代表的
なものを考慮しており、同図(b)にはその各形状に対
応した画像例を示している。図4(b)の画像例は、前
記図3(b)におけるエッジ抽出後の画像に対応してい
る。
【0043】まず、欠陥形状[1]は、円筒内壁面17
に対して垂直方向に開いた穴あるいは凸部であり、この
穴および凸部に対しては3方向いずれからでも撮像可能
なので、3つの画像領域A,B,Cすべてにおいて欠陥
画像Gとして表示される。
【0044】欠陥形状[2]は、下部側が凹んだ段差で
あり、この段差については、上方向および垂直方向から
は線となって表示されるだけで欠陥として明確に撮像で
きず、下方向からのみ明確に撮像でき、第2の画像領域
Bにおいて欠陥画像Gとして表示される。
【0045】欠陥形状[3]は、上部側が凹んだ段差で
あり、この段差については、下方向および垂直方向から
は線となって表示されるだけで欠陥として明確に撮像で
きず、上方向からのみ明確に撮像でき、第3の画像領域
Cにおいて欠陥画像Gとして表示される。
【0046】欠陥形状[4]は、下部側の凹んだ部位に
穴が形成されたもので、この穴については、上方向から
は線となって表示されるだけ欠陥として明確に撮像でき
ず、垂直方向および下方向からのみ明確に撮像でき、第
1,2の各画像領域A,Bにおいて欠陥画像Gとして表
示される。
【0047】欠陥形状[5]は、上部側の凹んだ部位に
穴が形成されたもので、この穴については、下方向から
は線となって表示されるだけで欠陥として明確に撮像で
きず、垂直方向および上方向からのみ明確に撮像でき、
第1,3の各画像領域A,Cにおいて欠陥画像Gとして
表示される。
【0048】以上より、前記ステップ211では、3方
向のうちのいずれの方向から欠陥を明確に撮像できるか
で、欠陥形状を推定している。つまり、図4(b)のよ
うに、上方向、下方向、垂直方向のいずれの方向からの
画像が有るか無しか(明確に表示されるか否か)で、欠
陥の形状を推定できる。
【0049】このように、欠陥の形状によっては、ある
方向からは明確に撮像できない(認識できない)場合が
あるが、本実施形態のように3方向から撮像すること
で、欠陥の形状によらず、見逃すことなく確実に認識す
ることができ、しかもその形状をも認識することができ
る。
【0050】図5は、上記した円筒内壁面検査装置によ
り、自動車用エンジンにおける円筒内壁面であるバルブ
シート部内面を検査している状態を示す全体構成図であ
り、図6はそのブロック図である。被検査体である4気
筒エンジンのシリンダヘッド29は、搬送装置31によ
って図中で左方向に向けて搬送され、検査制御装置33
に対応する位置で停止する。
【0051】検査制御装置33は、吸・排気合わせて1
6個あるバルブシート部内面を同時に検査できるよう、
前記図1に示した撮像機15を16個備えた測定ヘッド
35を適宜方向に移動させ、円錐形ミラー13をバルブ
シート部に対応する位置まで進入させる。この検査制御
装置33には、画像処理装置21から画像処理開始信号
および欠陥情報が入力される。検査制御装置33は、ラ
イン制御装置37に対し検査開始信号および検査結果を
出力する。さらに、ライン制御装置37は、図5には図
示していないが、はね出し工程制御装置39に、検査結
果に基づき不良となった被検査体を処理するためのはね
出し信号を出力する。
【0052】図7は、図5および図6に示した検査装置
全体の動作を示すフローチャートである。まず、検査制
御装置33から検査開始信号がライン制御装置37に出
力されて、シリンダヘッド29が検査制御装置33に対
応する検査位置まで移動し(ステップ701)、この検
査位置でシリンダヘッド29が位置決めされる(ステッ
プ703)。
【0053】次に、測定ヘッド35が下降し、各撮像機
15がバルブシート部内に進入する(ステップ70
5)。この状態で、画像処理装置21は、検査制御装置
33に画像処理開始信号を出力し、各撮像機15がバル
ブシート部を撮像して画像を得るとともに、欠陥部を検
出してその画像処理を行う(ステップ707)。
【0054】そして、欠陥があるかどうかを判断し(ス
テップ709)、欠陥があった場合には、画像処理装置
21は、その欠陥の種類すなわち形状が図4の[1]〜
[5]のいずれかであるかを判断し(ステップ71
1)、この欠陥記録を所定のメモリに格納する(ステッ
プ713)。これと同時に画像処理装置21は、欠陥情
報を検査制御装置33に出力し、さらに検査制御装置3
3は、この検査結果をライン制御装置37に出力し、ラ
イン制御装置37は、この検査結果に基づいてはね出し
工程制御装置39にはね出し信号を出力し(ステップ7
15)、欠陥が見つかった不良のシリンダヘッド29を
はね出し工程制御装置39が、製造ラインから取り出す
べくはね出し処理する。最後に測定ヘッド35が上昇し
(ステップ717)、次のシリンダヘッドの検査に備え
る。
【0055】また、欠陥種類(形状)のデータなどは、
統計的に処理し、欠陥発生要因などの解析に利用するこ
ともできる。
【0056】なお、図3のようにして得た画像を、作業
者が目視することで、欠陥の有無を判断してもよい。ま
た、円錐形ミラー13は、互いに頂角の異なる円錐反射
面を2段に形成するだけでなく、撮像カメラ11側から
頂角が徐々に大きくなる円錐反射面を3段あるいは4段
となるよう形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す円筒内壁面検査
装置の概要図である。
【図2】図1の画像処理装置による画像処理動作を示す
フローチャートである。
【図3】図1の画像処理装置により得られた画像であ
り、(a)は撮像カメラで撮像した画像、(b)は
(a)の画像を高輝度エッジ抽出した画像、(c)は
(b)の画像を2値化した画像である。
【図4】(a)は円筒内壁面の欠陥形状図、(b)は
(a)の各欠陥形状に対応する画像図である。
【図5】図1の円筒内壁面検査装置により、自動車用エ
ンジンにおけるバルブシート部内面を検査している状態
を示す全体構成図である。
【図6】図5のブロック図である。
【図7】図5および図6に示した検査装置全体の動作を
示すフローチャートである。
【図8】従来例を示す円筒内壁面検査装置の概要図であ
る。
【符号の説明】
11 撮像カメラ 13 円錐形ミラー 17 円筒内壁面 21 画像処理装置(欠陥形状判断手段,欠陥位置認識
手段,欠陥判断手段) 25 第1のミラー部 25a,27a 円錐反射面 27 第2のミラー部 A 第1の画像 B 第2の画像 C 第3の画像 N 欠陥 G 欠陥画像 α,β 頂角

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒内壁面を撮像する撮像カメラの前方
    に、前記撮像カメラ側に頂点が位置するよう円錐形ミラ
    ーを配置した円筒内壁面検査装置において、前記円錐形
    ミラーを、頂角が異なる複数の円錐反射面を備えた多段
    に構成したことを特徴とする円筒内壁面検査装置。
  2. 【請求項2】 多段の円錐形ミラーは、撮像カメラが円
    筒内壁面に対して垂直方向に撮像可能なような円錐反射
    面を備えた第1のミラー部と、この第1のミラー部の円
    錐反射面の頂角より大きい頂角を備え、前記撮像カメラ
    が円筒内壁面に対して撮像カメラと反対側から撮像可能
    なような円錐反射面を備えた第2のミラー部とから構成
    され、前記撮像カメラは、前記円筒内壁面に対して直接
    撮像可能なような視野角を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の円筒内壁面検査装置。
  3. 【請求項3】 撮像カメラにより撮像した3方向からの
    各画像に基づいて、円筒内壁面の欠陥の形状を判断する
    欠陥形状判断手段を設けたことを特徴とする請求項2記
    載の円筒内壁面検査装置。
  4. 【請求項4】 撮像カメラにより3方向から撮像した各
    画像における欠陥の位置を認識する欠陥位置認識手段
    と、この欠陥位置認識手段によって欠陥が認識された各
    画像のうち、欠陥の円周方向位置が互いにほぼ一致した
    画像における欠陥を同一のものと判断する欠陥判断手段
    とを備えていることを特徴とする請求項2または3記載
    の円筒内壁面検査装置。
  5. 【請求項5】 欠陥位置認識手段は、画像中心からの距
    離および円周方向規定位置からの角度で表示される極座
    標系にて欠陥の位置を認識し、欠陥判断手段は、前記角
    度がほぼ一致している欠陥を同一のものとして判断する
    ことを特徴とする請求項4記載の円筒内壁面検査装置。
  6. 【請求項6】 撮像カメラは、多数の画素を備えた電荷
    結合素子で構成され、欠陥の画像中心からの距離は、前
    記電荷結合素子の中心からの画素数としていることを特
    徴とする請求項5記載の円筒内壁面検査装置。
  7. 【請求項7】 第1のミラー部により得られた第1の画
    像を中央にて円形に表示し、第2のミラー部にて得られ
    た第2の画像を前記第1の画像の周囲に環状に表示し、
    撮像カメラにより直接撮像して得られた第3の画像を前
    記第2の画像の周囲に表示する表示手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の円
    筒内壁面検査装置。
  8. 【請求項8】 撮像カメラの前方に、この撮像カメラ側
    に頂点が位置する円錐形ミラーを配置し、前記撮像カメ
    ラおよび円錐形ミラーを円筒内に挿入し、前記円筒内壁
    面の欠陥発生状態を検査する円筒内壁面検査方法におい
    て、前記円錐形ミラーを、頂角が異なる複数の円錐反射
    面を備えた多段に構成し、前記撮像カメラにより、前記
    頂角が異なる複数の円錐反射面を介しての画像と、円筒
    内壁面を直接撮像した画像とにより、前記円筒内壁面の
    欠陥を検査することを特徴とする円筒内壁面検査方法。
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