JP2002020480A - ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法

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JP2002020480A JP2000201208A JP2000201208A JP2002020480A JP 2002020480 A JP2002020480 A JP 2002020480A JP 2000201208 A JP2000201208 A JP 2000201208A JP 2000201208 A JP2000201208 A JP 2000201208A JP 2002020480 A JP2002020480 A JP 2002020480A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンエーテルを製造する方法にお
いて、ポリフェニレンエーテルの重合を停止し、金属触
媒を回収する方法を提供する。 【解決手段】 ポリフェニレンエーテルの非水溶液性重
合溶媒中、触媒の存在下に重合して得られたポリフェニ
レンエーテル溶液を、キレート剤水溶液と接触させて金
属触媒のキレート化合物を生成させ重合を停止し、金属
触媒のキレート化合物含有水溶液をポリフェニレンエー
テル溶液と分離し、該金属触媒のキレート化合物含有水
溶液にアルカリ金属の硫化物を添加することにより、金
属触媒を硫化物として該水溶液から固形物として析出さ
せるポリフェニレンエーテルの製造方法において、該金
属触媒のキレート化合物含有水溶液に、該アルカリ金属
の硫化物を添加するに際し、該金属触媒のキレート化合
物含有水溶液の酸化還元電位を測定することにより、該
アルカリ金属の硫化物の添加量を制御するポリフェニレ
ンエーテルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンエ
ーテルの製造方法に関する。詳しくはポリフェニレンエ
ーテルの重合を停止し、金属触媒の分離・回収を安定的
に行うポリフェニレンエーテルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは、フェノール
化合物を銅、マンガン、あるいはコバルトを含有する酸
化カップリング重合触媒を用い、芳香族系溶剤、あるい
は芳香族系溶剤と非溶剤の混合溶媒中で酸素の存在下で
重合し得られる。反応後のポリフェニレンエーテル溶液
はキレート剤水溶液を投入して金属触媒のキレート化合
物を生成させ反応停止をおこない、次いでポリフェニレ
ン溶液と金属触媒のキレート化合物含有水溶液を分離
し、金属触媒の除去されたポリフェニレンエーテル溶液
をポリフェニレンエーテルの貧溶媒中に投入しポリフェ
ニレンエーテルを固形化する。次いで、固形化後固液分
離されたポリフェニレンエーテルは乾燥工程に送られ粉
末状のポリフェニレンエーテルが得られる。一方、分離
された金属触媒のキレート化合物含有水溶液は、アルカ
リ金属の硫化物を添加することにより金属触媒の硫化物
が固形物となって析出し、固液分離機を用いることによ
って金属触媒の除去がなされる。金属触媒が除去された
キレート剤水溶液からは、キレート剤の回収が行われ、
回収されたキレート剤は再度リサイクル使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルカ
リ金属の硫化物を添加する量は、実プラントでは金属触
媒のキレート化合物含有水溶液に含まれる金属濃度の変
動あるいは添加するアルカリ金属の硫化物の品質の変動
により、安定にアルカリ金属の硫化物の添加量を制御す
ることは困難であった。即ち、添加量が少なければ金属
触媒が十分固形化せず分離不十分となってしまい、一
方、添加量が多すぎるとその後の該水溶液の処理工程に
おいて、硫化水素が発生するといった問題点を抱えてい
た。
【0004】また、本発明方法により得られる固形化さ
れた金属触媒の硫化物は、微細粒子状であり、きわめて
取り扱いにくいため、通常の固液分離機ではろ布の目詰
まりやろ液側への漏洩等といった問題も抱えており、生
産性の悪さを犠牲にすることを余儀なくされていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、鋭意検討を行った結果、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は、ポリフェニレンエーテルの非水
溶性重合溶媒中、触媒の存在下に重合して得られたポリ
フェニレンエーテル溶液を、キレート剤水溶液と接触さ
せて金属触媒のキレート化合物を生成させ重合を停止
し、金属触媒のキレート化合物含有水溶液をポリフェニ
レンエーテル溶液と分離し、該金属触媒のキレート化合
物含有水溶液にアルカリ金属の硫化物を添加することに
より、金属触媒を硫化物として該水溶液から固形物とし
て析出させるポリフェニレンエーテルの製造方法におい
て、該金属触媒のキレート化合物含有水溶液に、該アル
カリ金属の硫化物を添加するに際し、該金属触媒のキレ
ート化合物含有水溶液の酸化還元電位を測定することに
より、該アルカリ金属の硫化物の添加量を制御するポリ
フェニレンエーテルの製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリフェニレンエ
ーテルは、一般式(1)の繰り返し単位を有するホモポ
リマー、ランダムコポリマー又はブロックコポリマーで
ある。 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、各々独立に水素、
アルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、フェニル
基、又は置換フェニル基である。)
【0007】代表的なポリフェニレンエーテルは、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n
−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2
−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロ
エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メ
チル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル等のホモポリマーを挙げられる。また、2,6−
ジメチルフェノールに共重合体成分として2,3,6−
トリメチルフェノールおよびo−クレゾールの1種ある
いは両方を組み合わせたランダム共重合体又はブロック
共重合体等が挙げられる。
【0008】また、本発明のポリフェニレンエーテルに
は、本発明の主旨に反さない限り、従来ポリフェニレン
エーテルに存在させてもよいことが提案されている他の
種々のフェニレンエーテルユニットを部分構造として含
んでいてもよい。例えば、特開平1−297428号公
報及び特開昭63−301222号公報に記載の2−
(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエ
ーテルユニットや、2−(N−アルキル−N−フェニル
アミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテルユニッ
ト等や、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖中にジフェ
ノキノン等が少量結合したものが挙げられる。さらに、
炭素−炭素二重構造を持つ化合物により変性されたポリ
フェニレンエーテル(例えば特開平2−276823号
公報、特開昭63−108059号公報、特開昭59−
59724号公報)も含むことができる。
【0009】本発明におけるポリフェニレンエーテルの
重合方法は、例えば、特公昭42−3195号公報、特
公昭45−23555号公報、特公昭61−8092号
公報等に例示されるように、フェノール化合物を銅、マ
ンガン又はコバルトからなる群から選ばれる金属の塩と
各種アミンとの組み合わせからなる触媒を用いて酸化重
合される。この中で好ましい金属の塩として、具体的に
は、塩化第1銅、塩化第2銅、臭化第1銅、臭化第2
銅、硫酸第1銅、硫酸第2銅、酢酸第1銅、酢酸第2
銅、プロピオン第1銅、ラウリン酸第2銅、パルミチン
酸第1銅、安息香酸第1銅等の銅塩が挙げられる。ま
た、組合せ成分として上記金属塩を直接添加する代わり
に、金属又は金属酸化物及び無機酸、有機酸又はこれら
酸の水溶液の形で添加し、その反応系内で、上記金属塩
又はその水和物を形成させ使用することも可能である。
【0010】本発明におけるポリフェニレンエーテルの
重合溶媒は、実質的に水と均一混合しない溶媒でかつポ
リフェニレンエーテルの良溶媒であり、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ニトロベ
ンゼン等のニトロ化合物等が挙げられる。また、該良溶
媒にポリフェニレンエーテルの貧溶媒であるメタノー
ル、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプタン
等の脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類等を任意の割
合および組成で混合し重合溶媒として用いることもでき
る。重合溶媒中の貧溶媒の割合が多くなると重合中にポ
リフェニレンエーテルが析出してくる沈澱重合となる
が、本発明では重合後にポリフェニレンエーテルが析出
しない溶液重合が溶液の移送や反応停止工程あるいは触
媒分離工程等におけるハンドリングの点で好ましい。ま
た、重合溶媒に用いられるポリフェニレンエーテルの良
溶媒は、乾燥工程での残存溶媒除去のしやすさの点でト
ルエンが最も好ましい。
【0011】本発明のポリフェニレンエーテル反応溶液
は、目的の粘度まで反応が進行した時点で、キレート剤
を含む水溶液と接触混合させ、水相側に金属触媒のキレ
ート化合物を抽出し反応を終了させる。ここで、キレー
ト剤は金属触媒と水溶性錯体を形成する化合物であれば
特に限定はされないが、例えば、エチレンジアミン4酢
酸のアルカリ金属塩やニトリロトリ酢酸のアルカリ金属
塩等が挙げられる。
【0012】キレート剤量ならびにキレート剤水溶液量
は反応液中に含まれる金属触媒とキレート化合物を形成
させるに十分な量であり、かつ金属触媒がキレート剤化
合物を形成したときに水溶液から金属触媒のキレート化
合物が析出しない量であれば特に限定される物ではない
が、金属触媒に対するキレート剤は、通常1〜10倍モ
ル量、好ましくは1.1〜5倍モル量である。また、キ
レート剤水溶液量は、反応液重量に対、通常0.01〜
1倍量、好ましくは0.05〜0.25倍量である。
【0013】ポリフェニレンエーテル反応溶液とキレー
ト剤水溶液との接触時間あるいは接触温度も金属触媒を
抽出するに十分な時間あるいは温度であればよく、通常
1分以上30℃以上であればよいが、好ましくは30分
〜180分の接触時間で、50℃〜80℃の接触温度で
行われる。
【0014】キレート剤を含む水溶液には公知の水溶性
還元剤を混合しておいてもかまわない。ここで水溶性還
元剤とは亜二チオン酸塩、チオ硫酸塩、亜燐酸塩等が挙
げられる。
【0015】次いで、該ポリフェニレンエーテル反応溶
液は、該水溶液と静置分離や遠心分離等の工業的に用い
られる方法によって液液分離される。分離された該水溶
液は、金属触媒のキレート化合物、キレート化合物の他
に重合溶媒、重合時に添加されたアミン類や助触媒、水
溶性還元剤、及び水溶性還元剤の酸化物等が含まれた水
溶液である。液液分離の温度は30℃〜100℃の温度
であれば特に限定はされない。また、該水溶液にキレー
ト剤が金属触媒のキレート化合物に対し過剰量含まれて
いる場合は、分離後のキレート剤水溶液の一部を再度反
応停止工程にリサイクル使用することもできる。
【0016】液液分離されたポリフェニレンエーテル反
応溶液は、ポリフェニレンエーテル回収工程に送ること
もできるが、再度、水を加えて接触混合させた後、液液
分離により反応溶液と水相を分離することにより反応溶
液中に残る金属触媒のキレート化合物残渣を取り除くこ
とが好ましい。該反応溶液と水は混合後、静置分離や遠
心分離等の工業的に用いられる方法によって液液分離さ
れる。ポリフェニレンエーテル反応溶液と水との接触時
間は、通常1〜60分、好ましくは2〜10分でおこな
われる。混合温度は、通常30〜100℃、好ましくは
50℃〜80℃でおこなわれる。添加水量に特に規定は
ないが、反応液重量に対して、通常0.01〜1倍量、
好ましくは0.05〜0.25倍量である。本操作で分
離された水はキレート剤水溶液と混合し反応停止工程に
用いることができ、また反応停止工程で分離されたキレ
ート剤水溶液と混合して回収処理することもできる。
【0017】また、水の代わりにキレート剤水溶液で再
度反応溶液と接触混合し反応溶液中に残る金属触媒のキ
レート化合物残渣を取り除くこともできるが、この場合
は分離されたキレート剤水溶液は反応停止工程で再度使
用することが好ましい。
【0018】液液分離後のポリフェニレンエーテル反応
溶液は、貧溶媒と接触させてポリフェニレンエーテルを
固形物として析出させる。本発明におけるポリフェニレ
ンエーテル貧溶媒としては、例えば、メタノール、エタ
ノール等のアルコール類、アセトン等の脂肪族ケトン類
が挙げられる。これらのうちでは、貧溶媒性の最も良好
な、メタノールとするのが最も好ましい。また、場合に
よっては、貧溶媒中にポリフェニレンエーテルの前述の
重合溶媒あるいは水が、ポリフェニレンエーテルの析出
を妨げない範囲で存在していてもかまわない。
【0019】析出されたポリフェニレンエーテルは、連
続又はバッチで遠心分離機や真空ろ過等により、重合溶
媒及び貧溶媒を含む混合物から固液分離される。回収さ
れたポリフェニレンエーテルは製品化のための乾燥工程
に送られる。
【0020】反応溶液と分離された上記キレート剤水溶
液は濃縮することによって好結果をもたらす場合があ
り、金属触媒回収工程の前にキレート剤水溶液の濃縮を
おこなうこともできる。キレート剤水溶液中に含まれる
触媒であるアミン類は水との共沸により留去し、留去液
から上記アミンを液液分離あるいは重合溶媒等の有機溶
媒で抽出する事により回収でき、留去された水はポリフ
ェニレンエーテル製造工程で水が使用される任意の工程
にリサイクル使用が可能である。
【0021】ここで、アミン分離を効率的におこなう方
法として、塩基性化合物をキレート剤水溶液や留去水に
添加する方法を採用することができる。該塩基性化合物
は、触媒として使用されたアミン類より塩基性が高い物
であればよいが、ナトリウム、カリウム、及びカルシウ
ム等のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化
物、炭酸塩、又は炭酸水素塩が好ましく用いられる。ま
た、金属濃度およびキレート剤濃度を高くすることに伴
い、その後の金属触媒の回収工程やキレート剤の回収工
程での回収率向上をもたらし、更には、最終的に系外に
抜きだされる排水量を削減する効果もある。
【0022】反応溶液から分離されたキレート剤水溶液
に溶解している金属触媒のキレート化合物は、アルカリ
金属の硫化物と混合することにより、金属硫化物として
析出させる。該アルカリ金属の硫化物とは、硫化ナトリ
ウム、硫化カリウム、多硫化ナトリウムが例示され、好
ましくは硫化ナトリウムが用いられる。硫化物の添加形
態は固体あるいは水溶液のいずれでもかまわないが、好
ましくはポンプ流量で添加量制御が容易な水溶液状態が
好ましい。この場合、水溶液濃度は硫化物溶解度以下な
らば特に規定はない。
【0023】本発明方法においては、金属触媒のキレー
ト化合物含有のキレート剤水溶液に、アルカリ金属の硫
化物を添加し、金属触媒を硫化物として析出させる際
に、アルカリ金属の硫化物の添加量は、該キレート剤水
溶液の酸化還元電位により制御される。即ち、金属触媒
のキレート化合物を溶解したキレート剤水溶液に、アル
カリ金属の硫化物を添加していくと酸化還元電位が当量
点を越えたところで、該キレート剤水溶液中の金属触媒
のキレート化合物は消失する。酸化還元電位値に対して
アルカリ金属の硫化物の添加量を制御する方法により、
アルカリ金属の硫化物濃度変動および/またはキレート
剤水溶液に溶解している金属触媒濃度の変動に関わらず
安定的にアルカリ金属の硫化物を添加することができ
る。
【0024】析出温度は水溶液が凍結あるいは沸騰しな
い温度であればかまわないが、通常20〜70℃、好ま
しくは30〜50℃でおこなわれる。また析出時間は両
溶液が均一に混合される条件であればよく、通常1〜1
20分、好ましくは5〜60分で行われる。
【0025】金属触媒の析出をおこなう槽の気体排出先
はアルカリ水溶液によるスクラバーにするのが好まし
い。該キレート剤水溶液にアルカリ金属の硫化物を混合
すると硫化水素が発生が避けられないので、発生する硫
化水素を捕獲する目的で気体排出先をアルカリ水溶液に
よるスクラバーとするのが好ましい。アルカリ水溶液と
はアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化物、
炭酸塩、炭酸水素塩が挙げられる。またブロアー等によ
り発生硫化水素を強制的にスクラバー内に導入する方式
が好ましく用いられる。
【0026】析出した金属触媒の硫化物は固液分離機に
よりろ液と分離する必要があるが、本発明方法で得られ
る金属触媒の硫化物は微細粒子でありきわめて取り扱い
にくい性状で析出するため、プリコートろ過方式、好ま
しくはプリコート回転式連続真空ろ過方式を用いる。プ
リコートろ過はろ過面に助剤層を形成させ、捕獲された
金属触媒硫化物を助剤層の表面層と共に取り除くことに
より常に新しいろ過面が現れるため、本発明方法で得ら
れる金属触媒の硫化物の固液分離に最適である。助剤は
珪藻土、パーライト、カーボン、セルローズ、活性炭
素、酸性白土などがあり適宜選択使用されればよいが、
好ましくは珪藻土が用いられる。
【0027】金属触媒の硫化物スラリー液を直接プリコ
ートフィルタ−により固液分離することもできるが、金
属触媒の硫化物スラリー液に予めろ過助剤を混合するボ
ディフィードもおこなうことができる。
【0028】該スラリー液中の金属触媒の硫化物濃度
は、通常0.1〜10wt%、好ましくは0.5〜2w
t%にする。上記範囲より濃度が低下すると必要ろ過面
積が大きくなるため過大な装置が必要となり、上記範囲
より濃度が増加すると金属触媒の硫化物がプリコート面
に均一に付着しなくなる問題、あるいは新規ろ過面形成
(助剤層の表面層を捕獲金属触媒と共に削り取る)時に
助剤層の表面削除量が多くなる問題が生ずる。金属触媒
の硫化物の固液分離前に上記濃度以上に金属触媒の硫化
物スラリー液濃度が高くなった場合は、水あるいは固液
分離後の金属触媒の硫化物スラリー液のろ液による希釈
を行うことにより上記濃度範囲にスラリー液濃度をコン
トロールすることができる。また固液分離の温度は金属
触媒析出温度と同じ範囲であれば特に限定はされない。
【0029】上記の固液分離後のろ液はキレート剤の
他、種々雑多な化合物が溶解した水溶液であるため、そ
のままではリサイクル使用が難しい。そのためろ液に無
機酸を加えて一旦キレート剤を析出させ、キレート剤を
固液分離し、次いで、無機水酸化物により再度キレート
剤の水溶液としてリサイクル使用する。具体的には、金
属触媒の硫化物を除いたろ液は、塩酸、臭化水素酸、燐
酸、亜燐酸、硫酸又は亜硫酸等に例示される無機酸ある
いは無機酸水溶液と混合させて、pH値を4.0以下、
好ましくは3.0以下にし、キレート剤をプロトン化さ
れた固形物とする。この際、水溶液中のキレート剤濃度
は高いほど固体として析出するので、キレート剤収率は
高くなるため、キレート剤濃度は、通常5wt%以上、
好ましくは7wt%以上がよい。キレート剤の析出はバ
ッチ式、連続式いずれの方法によっても行うことができ
る。また、pH値の調節は、pH計で測定しながら無機
酸添加量を制御する方法が好ましく用いられる。キレー
ト剤の析出温度は、通常20〜70℃、好ましくは30
〜50℃で行われ、析出時間は両溶液が均一に混合する
条件であればよく、通常1〜120分、好ましくは5〜
60分で行われる。
【0030】一旦、固形化されたキレート剤は固液分離
をおこない、ろ液と分離する。固液分離方法は、通常の
遠心分離、真空ろ過、加圧ろ過方法を適宜選択すればよ
く、回分式あるいは連続式いずれの方式を採用すること
ができる。また、固液分離温度に関しても特に規定はな
いが、好ましくはキレート剤の析出温度範囲内で行うの
がよい。
【0031】ろ液と分離したキレート剤は、水酸化ナト
リウムおよび水酸化カリウム等に代表される無機水酸化
物の水溶液と混合し再度水溶液とする。このとき無機水
酸化物の量は、固形化されたキレート剤が溶解する以上
であればよく、好ましくはキレート剤に対し2配位以
上、より好ましくは3配位以上の量であれば良く、また
キレート剤溶解後のキレート剤水溶液濃度に関してもキ
レート剤溶解度以下の濃度であれば特に限定される物で
はない。その際のキレート剤水溶液のpH値は、通常
7.1〜14.0、好ましくは7.5〜12.0の範囲
にする。
【0032】固液分離後のキレート剤の溶解は、固体の
キレート剤を独立の槽に移送しアルカリ水溶液と接触混
合させて溶解する方法、または固液分離機内で固体のキ
レート剤とアルカリ水溶液を混合して溶解する方法のい
ずれの方法を用いてもかまわない。また、固液分離機内
で溶解する場合、アルカリ水溶液導入時間に対しキレー
ト剤の溶解時間が短い場合は、ろ液を固液分離機内に複
数回循環させ固体キレート剤を溶解させる方法を採用す
ることができる。
【0033】溶解温度および溶解時間は、キレート剤が
完全に溶解する温度および時間を設定すればよく、通常
10〜70℃で、1〜60分、好ましくは30〜50℃
で、5〜30分の条件で行われる。また、得られたキレ
ート剤水溶液は、濃度調節を行うか、あるいはそのまま
の状態で、再度反応停止工程にリサイクルされる。
【0034】
【実施例】以下に具体例により本発明を説明するが、こ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0035】実施例1 〔ポリフェニレンエーテルの重合〕臭化第二銅22g、
ジブチルアミン400g、トルエン9800gの触媒溶
液中に、空気をモノマー1kg当たり10NL/分で供
給しながら、2,6−ジメチルフェノール2350gを
トルエン5400gに溶かした溶液を60分かけて滴下
し、40℃で重合をおこなった。モノマー滴下した後の
120分後にエチレンジアミン4酢酸4ナトリウムを5
6g溶解した水溶液1800gを攪拌しながら反応液に
加え反応を停止し、重合器から反応液を抜き出した。反
応液を70℃で2時間窒素雰囲気で攪拌した後、連続式
遠心分離機で反応液と水溶液を分離した。次に、分離後
の反応液に純水1800gを加え、70℃で5分間攪拌
した後、連続式遠心分離機で反応液と水溶液を分離し
た。上記操作により得られた2種の水溶液を混合したの
ち、金属触媒回収操作をおこなった。
【0036】〔金属触媒回収〕水溶液を単蒸留によって
銅濃度0.60重量%まで濃縮後、ORP計により酸化
還元電位を測定しならがら、硫化ナトリウム水溶液10
wt%水溶液を滴下していった。黒色の硫化銅が硫化ナ
トリウム添加と共に析出しはじめ、初期青色を呈してい
た水溶液は次第に黄色く変色していった。硫化ナトリウ
ム水溶液添加量に対するORP計指示値変化の傾きが変
わるところで硫化ナトリウム水溶液の添加を停止した。
このとき硫化ナトリウム添加量は銅モル数に対して1.
15倍モルであった。このときのORP計指示値を硫化
ナトリウム水溶液添加の基準とした。水溶液濃縮度を変
え銅濃度0.2〜1.72重量%とし、硫化ナトリウム
水溶液濃度を8〜12%と種々変化させ上記滴定操作を
おこなった結果、硫化ナトリウム添加量変動値は銅モル
数に対して1.21±0.7倍モルであり、硫化ナトリ
ウム添加量は、銅濃度および硫化ナトリウム濃度変動に
よらず安定に添加する事ができた。
【0037】比較例1 水溶液を単蒸留によって銅濃度0.60重量%まで濃縮
後、pH計によりpH値を測定しならがら、硫化ナトリ
ウム水溶液10wt%水溶液を滴下していった以外は実
施例1と同様な方法で実験をおこなった。硫化ナトリウ
ム水溶液添加量に対するpH計指示値変化は明確でなく
硫化ナトリウム水溶液の添加終点の判定ができなかっ
た。
【0038】実施例2 実施例1の方法に従って硫化銅スラリー液(硫化銅濃度
0.9wt%)を調整し、ろ過面に珪藻土(ラジオライ
ト#600)の助剤層を形成させた吸引ろ過器(プリコ
ートフィルター)によって、40℃に温度調節されたス
ラリー液にろ過面を浸し−0.05MPaで減圧しなが
ら40秒吸引ろ過した。スラリー液からろ過面を離し、
更に120秒吸引を続けた後吸引を停止した。ろ過面に
硫化銅は均一に吸着されており、また珪藻土助剤層を1
mm厚削ることにより新たな珪藻土助剤層の平滑な表面
が現れ、良好なプリコートフィルター性が示された。
【0039】実施例3 硫化銅スラリー液の硫化銅濃度を2.5wt%とした以
外は実施例2と同様の方法により実験をおこなった。ろ
過面から硫化銅の若干の剥離が見られ、また珪藻土助剤
層を2mm厚削ることにより新たな珪藻土助剤層の平滑
な表面が現れ、良好なプリコートフィルター性が示され
た。
【0040】比較例2 ろ過面を厚み10mmのフエルト層とした吸引ろ過器を
用いた以外は実施例2と同じ方法を用いた。多量の硫化
銅がろ過面から剥離せず残ってしまった。また、フエル
ト層内部に硫化銅が進入しており、ろ過特性が悪いこと
が示された。
【0041】比較例3 ろ過面を厚み1mmのポリプロピレン布(透気性12cm
3/cm2 ・s)とした吸引ろ過器を用いた以外は実施例2
と同じ方法を用いた。ろ布に多量の硫化銅がろ過面から
剥離せず残ってしまった。また、ろ液に硫化銅が多量に
漏洩し、ろ過特性が悪いことが示された。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法によれば、金属触媒のキレ
ート化合物含有水溶液に、アルカリ金属の硫化物を添加
するに際し、該金属触媒のキレート化合物含有水溶液の
酸化還元電位を測定することにより、該アルカリ金属の
硫化物の添加量を制御することができるので、アルカリ
金属の硫化物の品質等の変化があっても、金属触媒を1
00%回収することができ、しかも硫化水素の発生を最
小減とすることができるとの効果を奏するものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンエーテルの非水溶性重合
    溶媒中、触媒の存在下に重合して得られたポリフェニレ
    ンエーテル溶液を、キレート剤水溶液と接触させて金属
    触媒のキレート化合物を生成させ重合を停止し、金属触
    媒のキレート化合物含有水溶液をポリフェニレンエーテ
    ル溶液と分離し、該金属触媒のキレート化合物含有水溶
    液にアルカリ金属の硫化物を添加することにより、金属
    触媒を硫化物として該水溶液から固形物として析出させ
    るポリフェニレンエーテルの製造方法において、該金属
    触媒のキレート化合物含有水溶液に、該アルカリ金属の
    硫化物を添加するに際し、該金属触媒のキレート化合物
    含有水溶液の酸化還元電位を測定することにより、該ア
    ルカリ金属の硫化物の添加量を制御することを特徴とす
    るポリフェニレンエーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】ろ過面にろ過助剤層を形成させる回転式連
    続真空ろ過方式により金属触媒の硫化物を固液分離する
    請求項1に記載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属の硫化物を該キレート化合
    物含有水溶液と混合する槽の気体排出先をアルカリ水溶
    液によるスクラバーとする請求項1に記載のポリフェニ
    レンエーテルの製造方法。
  4. 【請求項4】 ろ過助剤を用いる連続式真空濾過方式に
    より金属触媒硫化物を固液分離する際に、金属触媒の硫
    化物濃度が全体重量に対し2wt%以下にする請求項2
    に記載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  5. 【請求項5】 金属触媒が銅化合物である請求項1に記
    載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  6. 【請求項6】 該金属触媒の硫化物を固液分離した後に
    得られるろ液に無機酸を加え、pHを3以下にすること
    によりキレート剤を水溶液から析出させ、固形化された
    キレート剤と金属水酸化物の水溶液を混合しキレート剤
    を溶解させる請求項1に記載のポリフェニレンエーテル
    の製造方法。
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