JP2002014574A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002014574A
JP2002014574A JP2000199430A JP2000199430A JP2002014574A JP 2002014574 A JP2002014574 A JP 2002014574A JP 2000199430 A JP2000199430 A JP 2000199430A JP 2000199430 A JP2000199430 A JP 2000199430A JP 2002014574 A JP2002014574 A JP 2002014574A
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Hideyuki Nishida
秀之 西田
Tomoichirou Oota
智市郎 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源ラインの電力容量の制限に依らず、第一
状態(スタンバイ状態)から第二状態(画像形成を開始
できる状態)とするまでの移行期間(立上げ時間)を短
縮させることが可能であり、かつ省エネルギー化が可能
な画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 第一状態から第二状態へ移行する期間の
消費電力が大きくなる画像形成装置8において、該移行
期間に電力を供給する複数のエネルギー供給手段1,3
を持つこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
等を利用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを用いた複写機やプリ
ンタ、ファクシミリなどの画像形成装置は、画像が綺麗
な事、また紙に定着後の画像が安定していることなどの
理由から、近年、広くオフィスなどで普及している。
【0003】こういった画像形成装置は、その製品の性
格上、概して電源を投入したままにして使用することが
多く、昨今の地球環境問題から、こういった画像形成装
置の消費電力の低減が課題となっている。
【0004】このような画像形成装置は、一般に電子写
真プロセスを用いるので、トナー像を熱により溶融して
記録紙ないしOHPシートなどの記録媒体に定着させる
熱定着装置が設けられており、該画像形成装置のエネル
ギーの多くは、この定着装置で消費されている。
【0005】したがって、この定着装置の省エネルギー
化が重要で、従来、画像形成装置を使っていない時、即
ちスタンバイ状態では、定着器の温度を下げ、節電する
モードを備えた装置が、現在広く使われている。
【0006】一方で、ファーストコピータイム(Fir
stCopyTime:以下FCOTと略記する)やフ
ァーストプリントタイムの短い装置が要請されている
が、通常、この時間の短縮は、加熱ローラの予備加熱時
や定着装置の立上げ時に多くのエネルギーを必要とし、
省エネルギーの要請と反するものである。
【0007】そこで、各社ともその対応策として様々な
提案をしている。
【0008】例えば、加熱ローラを薄肉化し、該ローラ
の熱容量を低減することにより、定着温度までの立上げ
時間の短縮と省エネルギー化の両立を図っている。
【0009】また、特開平9−185299号公報の中
で従来例として、15件ほどの省エネルギーに関する引
用されている。そして、特開平9−185299号公報
では、これら従来例に対して有効な省エネルギーの技術
として、省電力モード時に、定着器温度を検出し、該定
着器温度が所定値よりも低下してリカバリー時間が長く
なる場合には、画像処理部等の他の手段も節電モードに
して給電を停止し、省エネルギー化を図っている。これ
によれば、画像処理部等の手段への給電を停止させてお
いても、起動時に定着器が定着温度に達するまでの時間
を有効に利用して画像処理部がDATAを読み込む等の
準備動作を完了させることができるため、FCOTに影
響を与えずに省エネルギー化が実現できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
タンバイ時に定着器の温度を下げて節電する画像形成装
置においては、節電モードと雖も、あらかじめ設定した
温度以下になると定着器を予備加熱して電力を消費する
ため、スタンバイ時が長くなるとそのエネルギーが無駄
になるという欠点がある。
【0011】また、特開平9−185299号公報に提
案された技術は、例えば定着器が定着温度に達するまで
のリカバリー時間を有効に利用して節電するものであ
り、該リカバリー時間自体を短縮するものではなかっ
た。
【0012】従って、スタンバイ時には定着装置への電
力供給を停止して節電し、立上げ時に該定着装置へ必要
充分なエネルギーを投入して速やかに立ち上げることが
望まれるが、一時に投入できる電力量には自ずと限界が
ある。
【0013】例えば日本国内のオフィスや家庭において
通常の電力ライン(コンセント)から電力を供給する場
合には、1回線1500Wの制限を受ける。この為、立
ち上げ時に1500W以上の電力が必要な場合には、専
用のコンセントを用意するなど、特別な電力ラインを必
要とし、装置の汎用性や設置性が著しく悪化してしま
う。
【0014】そこで本発明は、上記のような点を鑑み、
電源ラインの電力容量の制限に依らず、第一状態(スタ
ンバイ状態)から第二状態(画像形成を開始できる状
態)とするまでの移行期間(立上げ時間)を短縮させる
ことが可能であり、かつ省エネルギー化が可能な画像形
成装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記課題を解決するために下記の構成を特徴とする
ものである。
【0016】〔1〕 第一状態から第二状態へ移行する
期間の消費電力が大きくなる画像形成装置において、該
移行期間に電力を供給する複数のエネルギー供給手段を
もつことを特徴とする画像形成装置。
【0017】〔2〕 記録材上に画像を形成する像形成
手段と、該記録材上の画像を加熱処理する像加熱手段
と、該像形成手段又は該像加熱手段の制御手段とを有
し、該像形成手段、像加熱手段又は制御手段が第一状態
から第二状態へ移行する期間の消費電力が、該第一状態
時及び第二状態時の消費電力より大きくなる画像形成装
置において、該移行期間に、該像形成手段、像加熱手
段、制御手段の少なくとも一つへ電力を供給する複数の
エネルギー供給手段をもつことを特徴とする画像形成装
置。
【0018】〔3〕 前記複数のエネルギー供給手段
が、前記移行期間及び第二状態時に電力を供給する主エ
ネルギー供給手段と、前記移行期間にのみ電力を供給す
る副エネルギー供給手段とからなることを特徴とする
〔1〕又は〔2〕に記載の画像形成装置。
【0019】〔4〕 前記第一状態がスタンバイ時、前
記第二状態が通常動作時であることを特徴とする
〔1〕,〔2〕又は〔3〕に記載の画像形成装置。
【0020】〔5〕 前記副エネルギー供給手段がエネ
ルギー蓄積手段を備え、前記移行期間に、該エネルギー
蓄積手段で蓄積した電力を前記主エネルギー供給手段の
電力供給と合わせて供給することを特徴とする〔1〕か
ら〔4〕の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0021】〔6〕 前記エネルギー蓄積手段が、前記
移行期間以外の期間に主エネルギー供給手段からエネル
ギーを補給する手段を備えたことを特徴とする〔5〕に
記載の画像形成装置。
【0022】〔7〕 前記エネルギー蓄積手段は、電気
化学的手段を用いた構成であることを特徴とする〔5〕
又は〔6〕に記載の画像形成装置。
【0023】〔8〕 前記電気化学的手段を用いたエネ
ルギー蓄積手段は、充・放電可能な2次電池であること
を特徴とする〔7〕に記載の画像形成装置。
【0024】
〔9〕 前記エネルギー蓄積手段は、キャ
パシターであることを特徴とする〔5〕に記載の画像形
成装置。
【0025】〔10〕 前記エネルギー蓄積手段は、交
換可能なエネルギー源を具備したものであることを特徴
とする〔5〕に記載の画像形成装置。
【0026】〔11〕 前記エネルギー蓄積手段は、燃
料電池であることを特徴とする〔5〕に記載の画像形成
装置。
【0027】〔12〕 前記主エネルギー供給手段が停
電した場合には、主エネルギー供給手段に代わって副エ
ネルギー供給手段から電力を供給することを特徴とする
〔2〕に記載の画像形成装置。
【0028】〈作 用〉上記構成をとることにより、ス
タンバイ状態(第一状態)から画像形成を開始できる状
態(第二状態)とするまでの立上げ時間(移行期間)
に、コンセント等の電源ラインからの電力に加え、エネ
ルギー蓄積手段から所要の電力を供給できるので、電源
ラインの電力容量の制限に依らず立上げ時間の短縮化を
図り、かつスタンバイ状態での温調を不要にして省エネ
ルギー化を可能としている。
【0029】
【発明の実施の形態】〈第一の実施形態〉 1.画像形成装置の全体構成 図7は本発明の画像形成装置の概略構成図である。本例
の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレーザービー
ムプリンターである。
【0030】40は画像読取手段であり、原稿台上に載
置された原稿Oを光源40aで照明し、原稿Oからの反
射光を光学系40bでCCD40cに導光して該CCD
40cで画像情報を電気信号(画像信号)として読み取
っている。
【0031】41は電子写真感光体(以下、感光ドラム
と記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロ
セススピード)をもって回転駆動され、その回転過程で
一次帯電器42によって一様に帯電処理される。
【0032】43はレーザービームスキャナであり、画
像読取手段40からの画像信号に対応して変調されたレ
ーザービームLを出力し、前記の回転感光ドラム41の
一様帯電処理面を走査露光して該画像情報に対応した静
電潜像を形成する。
【0033】44は現像器であり、該潜像を粉体トナー
で反転現像(感光ドラム面のレーザー露光明電位部にト
ナーが付着)し、トナー画像Tとして顕像化させる。
【0034】一方、給紙カセットCから給紙された記録
材Pは、転写バイアスを印加した転写部材としての転写
ローラ45と感光ドラム41との圧接ニップ部(転写
部)mへ感光ドラム41の回転と同期どりされた適切な
タイミングをもって給送され、転写バイアスによって感
光ドラム41面側のトナー画像Tが記録材P面上に転写
されていく。
【0035】そして、これらの各要素41,42,4
3,44,45等で構成された像形成手段により未定着
トナー画像Tが形成された記録材Pは、回転感光ドラム
41面から分離され、前記実施形態に示した定着装置
(像加熱手段)Rに導入されてトナー画像Tの定着処理
を受け、画像形成物(プリント)として機外へ排紙され
る。
【0036】該画像形成物の排紙後、所定時間以上画像
形成を行わない場合には、次の画像形成が指示されるま
で、定着器Rや、像形成手段、これらの制御手段等への
電力供給を停止或いは減らしてスタンバイ状態(節電モ
ード)とする。
【0037】2.エネルギー供給系統の概略構成 図1は本実施形態のエネルギー供給系統を示す概略構成
図である。
【0038】同図において、1,3は、画像形成手段や
像加熱手段等にエネルギーを供給するエネルギー供給手
段であり、通常動作時にエネルギーを供給する主エネル
ギー供給手段3と、起動時に該主エネルギー供給手段と
合わせてエネルギーを供給する副エネルギー供給手段1
とからなっている。
【0039】該副エネルギー供給手段1は、電気化学的
に手段により電力を蓄積するエネルギー蓄積手段12
と、該蓄積手段12からの出力を主エネルギー供給手段
3の出力に付加する付加手段2aと、主エネルギー供給
手段3から蓄積手段12へエネルギーを補給する補給手
段2bとを有している。
【0040】4は電力会社より供給されるライン電源を
表わす。
【0041】5は定着器駆動回路(制御回路)及び定着
器を表わすブロックであり、6は、画像形成装置を構成
する各部のコントロールを行なう制御回路で、画像処理
部も含む。7は、上記5と6を除くその他の駆動回路及
び駆動部であり、上記像形成手段や、ソータ部、シート
フィーダ部、パネル表示部などである。
【0042】図2は、起動時に副エネルギー供給手段1
と主エネルギー供給手段3とを合わせてエネルギー供給
を行う回路の説明図である。
【0043】同図において、20は、主エネルギー供給
手段3の一要素を構成するブロックであり、ブリッジ整
流ダイオード9、チョークコイル10、キャパシタ11
等を有している。
【0044】17は、副エネルギー供給手段1の一要素
を構成するブロックであり、エネルギー蓄積手段である
2次電池12と、2次電池12への逆流防止ダイオード
13、2次電池12への充電電流の限流抵抗14、そし
て充電制御スイッチ15と放電制御スイッチ16、及び
該スイッチ15,16のスイッチ動作を制御するSW動
作制御回路19から構成される。
【0045】18は、この全体ブロックを表わしてい
る。
【0046】図3は、この全体ブロック18の動作を説
明するためのブロック内の電圧を表わす図である。
【0047】以上の構成における各部の動作を説明す
る。
【0048】図2において、ライン電源4から供給され
た交流電力は、先ずブリッジ整流ダイオード9にて、両
波整流される。
【0049】この時、A〜B点間における電圧波形は、
図3のV1で示されるような包絡線を描く。(図中で
は、ある時刻t1〜t2の波形を示している。)例え
ば、定着器Rがオフしている時に充電制御スイッチ15
を閉じるとエネルギー蓄積手段である2次電池12にエ
ネルギーが蓄積される。この2次電池としては、Ni−
Cd電池や、Ni−水素電池、またLi−ion電池な
どを使用する。
【0050】この時の充電電流を規定し充電時間を決め
るのが、限流抵抗14の役目である。2次電池12の充
電が完了するとC〜B点間の電圧は、図3においてV2
で示される電圧まで充電され、これを保持する。
【0051】この時の2次電池12の電圧V2は、ライ
ン電源4の最大値電圧近傍まで充電が可能である。
【0052】この状態が、エネルギー蓄積手段である2
次電池12にエネルギーを蓄積した状態である。
【0053】3.起動時の電力供給とFCOTの説明 次に、本形態の画像形成装置8をスタンバイ状態或は電
源がオフの状態(第一状態)から通常動作、即ち画像を
形成する状態(第二状態)へ立ち上げて最初の画像を出
力するまで(複写機では、FCOTに相当する期間であ
り、プリンタでは、FirstPrintTimeに相
当する期間である。)の制御について説明する。
【0054】先ず、電源がOFFで、定着器Rが完全に
冷めた状態において画像形成開始が指示されると、図2
中の充電制御スイッチ15をオフし、放電制御スイッチ
16をオンとする。
【0055】するとD点において、2次電池12への逆
流防止ダイオード13を介して、2次電池12に蓄えら
れたエネルギーが定着器R等のブロック5に供給され
る。2次電池12の逆流防止ダイオード13は、制御異
常時に2次電池12へ急速に充電されるのを防止し、2
次電池を保護するように働く。
【0056】そして定着器Rが所定温度に達したら、放
電制御スイッチ16をオフして副エネルギー供給手段1
からの給電を停止し、主エネルギー供給手段3のみから
各要素5,6,7に給電して画像形成を行う。該画像形
成終了後は、充電制御スイッチ15を閉じて2次電池1
2への充電を開始する。
【0057】この時、厳密には、図中の点線示のように
通常時のエネルギー供給のラインにダイオードを入れな
いと電源ラインの最大値でダイオードの順方向電圧分、
逆流防止ダイオード13がオフする区間が生じ、ピーク
で15Aを超えることがあるが、このダイオードは、常
に電源ラインからの電流を流すため、電力ロスとなり省
エネルギーの観点では、好ましくない。
【0058】しかも通常の電源ラインでは、短い時間で
あれば、電球など15Aを超える突入電流の大きい負荷
を流すことも出来る。
【0059】本実施形態においては、電球などの突入電
流に比べて、このピーク電流は少なく、またピーク値の
制御は可能であるため、本例のような構成を取ることが
可能となる。
【0060】図4は、本発明による実施形態例と従来例
による画像形成装置の供給電力を模式的に表わした図で
ある。
【0061】同図において、Aが本発明による温度パタ
ーンと電力供給パターンであり、Bが従来例の温度パタ
ーンと電力供給パターンである。
【0062】日本国内で言えば、通常のコンセントから
は、1回路1500Wの電力制限を受ける。
【0063】エアコンのように専用コンセントを用意す
れば、この制限は、2000Wまで許容されるが、専用
コンセントとなり、画像形成装置の設置性が著しく悪化
する。実際は、力率も考慮するべきであるが、ここでは
説明をわかりやすくするために省略する。
【0064】同図(a)に示したように従来例Bでは、
定着器Rが室温の状態から定着可能な温度に立ち上がる
までの時間がb秒であった。
【0065】この時、従来例Bは図8に示す構成である
ので、定着器Rに印加できる起動時印加電力は、150
0Wから定着器以外で使用される電力を引いた値までし
か印加できなかった。
【0066】しかし、本発明を用いることにより、起動
時にエネルギー蓄積手段である2次電池12から150
0Wを超えたエネルギーを印加できるため、定着器Rの
立ち上がり時間をa秒と短縮することが可能になる。
【0067】図4(c)を見ても分かるように、一連の
画像を定着したのちに起動時に使用したエネルギーを、
2次電池12に蓄積するシーケンスを持てば、次の使用
にもFCOTを低下させることはない。
【0068】起動に必要なエネルギーは、図中で面積に
相当するところだが、原理的には、面積は、従来と変わ
らないため、FCOTを改善しても特にエネルギーを要
する訳ではない。
【0069】このように本例では、室温状態から比較的
短時間のa秒で立ち上げることができるので、次の画像
形成開始まで定着器Rへの電力供給をオフにでき、スタ
ンバイ温度調整のために無用の電力を消費する必要がな
い。
【0070】一方、従来例Bにおいて、同様にa秒で立
ち上げる場合には、図4(a)で示すようにスタンバイ
時に所定温度で温調しておく必要があり、図4(b)の
dで示す電力が必要である。
【0071】これらの一連の制御は、SW動作制御回路
19が、スイッチ15とスイッチ16のオン/オフ制御
を画像形成装置制御回路6(システムコントロール)か
らの信号のやりとりに応じて、エネルギー蓄積手段であ
る2次電池12の充電・放電の制御をおこなうことによ
り実現できる。
【0072】本例による効果は、定着装置の起動時にお
ける1500Wの電力の制限を実用上、無くすことが出
来るためにFCOTを早くすることが可能になる。この
ため定着器Rのスタンバイ電力を実質0とすることが可
能となる。
【0073】また、エネルギー蓄積手段は、2次電池と
したため、電力容量を大きく取るようにし、必要時には
主エネルギー供給手段3に代えて所要の手段に電力を供
給できるようにすれば、不意の停電時においても画像形
成装置を使用することができるといったメリットが挙げ
られる。ファクシミリなどに適用した場合、災害時で停
電しているが、電話回線が使用できる場合は、画像の電
送が可能となるため危機回避手段として有効である。
【0074】以上の実施例は定着器として例えば、電磁
誘導加熱方式を用いた場合に特徴的なエネルギー供給手
段の構成を示したが、抵抗加熱方式でも同様に使用する
ことが可能である。ハロゲンランプ加熱方式の場合でも
使用できる。
【0075】〈第二の実施形態〉図5は、本発明の第二
の実施形態を示す。この第2の実施形態は、エネルギー
蓄積手段として大容量キャパシタ22を用いたところに
特徴がある。同図において大容量キャパシタ22を除い
て、他の構成は図2と同様である。従って基本動作も第
1の実施形態と同様である。
【0076】容量値は、起動時にどれくらいのエネルギ
ーを供給するかによって決定されるが、通常、数百mF
(ミリファラッド)以上の値を要する。このような大容
量のキャパシタは、例えば、電気2重層コンデンサなど
を複数組み合わせて、用いて構成できる。
【0077】エネルギー蓄積手段を大容量キャパシタで
構成することにより、2次電池よりもコストが安くな
る。
【0078】また2次電池と違って、充・放電のサイク
ル数の制限がほとんどないので、製品寿命が長く、ま
た、メンテナンスフリーに出来るといった利点がある。
【0079】〈第三の実施形態〉図6は、本発明の第三
の実施形態を示す。この第三の実施形態は、エネルギー
蓄積手段として燃料電池32を用いたところに特徴があ
る。
【0080】燃料電池32は、水素ガスと酸素ガスから
水を作る化学反応における電子の移動を利用して、この
電子の移動を電気エネルギーとして利用するものであ
る。この場合、燃料電池は、水素貯蔵手段(ボンベや水
素吸収体など)を備え、空気中の酸素を用いて反応しエ
ネルギーを取り出す。なお、反応後は水を生成する。
【0081】第一の実施形態や第二の実施形態と異な
り、充電は必要なく、反応ガスを消費した場合には、ボ
ンベの交換等によって反応ガスを補充できるため、この
意味で、交換可能なエネルギー手段である。
【0082】発生する電圧は、直流である。定着器の方
式に応じて場合により電圧変換(DC−DC変換または
DC−AC変換)して使用する。
【0083】エネルギー蓄積手段として、エネルギーを
放出するところ以降は、他の実施形態と同様なので、説
明は省略する。
【0084】エネルギー蓄積手段を燃料電池で構成する
ことにより、起動時に電源ラインの1500Wの電力制
限を受けることがなく、更に水素と酸素から水が生成す
る反応で発生する熱も利用できるためFCOTを更に早
めることが可能である。
【0085】なお、上記の実施形態では、立上げ時(移
行期間)に副エネルギー供給手段からの電力を定着装置
Rにのみ供給したが、これに限らず画像処理部や給紙機
構等、他の手段に電力を供給しても良い。また、該移行
期間は、立上げ時に限らず、厚紙通紙モード時など、消
費電力が増大する期間であれば良い。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源ラインの電力容量の制限に依らず、第一状態(スタ
ンバイ状態)から第二状態(画像形成を開始できる状
態)とするまでの移行期間(立上げ時間)を短縮させる
ことが可能であり、かつ省エネルギー化が可能な画像形
成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の実施形態における画像形成装置のエネ
ルギー供給手段の構成を示すブロック図
【図2】 第一の実施形態におけるエネルギー供給系統
の回路説明図
【図3】 ブロック18の動作を説明するためのブロッ
ク内の電圧を表わす図
【図4】 本発明による実施形態と従来例による画像形
成装置の供給電力を模式的に表わした図
【図5】 本発明の第二の実施形態を示す回路図
【図6】 本発明の第三の実施形態を示す回路図
【図7】 画像形成装置の概略構成図
【図8】 従来例を示すブロック図
【符号の説明】
1 副エネルギー供給手段 2a 付加手段 2b 補給手段 3 主エネルギー供給手段 4 ライン電源 8 画像形成装置 9 ブリッジ整流ダイオード 10 チョークコイル 11 キャパシタ 12 エネルギー蓄積手段(2次電池) 13 逆流防止ダイオード 14 限流抵抗 15 充電制御スイッチ 16 放電制御スイッチ 19 SW動作制御回路 22 大容量キャパシタ 32 燃料電池 R 定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 篤義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA31 DE07 EA16 ED25 EE02 EF04 EF16 ZA01 ZA07 5G065 AA01 DA04 DA06 EA02 EA06 FA05 JA02 KA02 LA07 MA10 NA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一状態から第二状態へ移行する期間の
    消費電力が大きくなる画像形成装置において、 該移行期間に電力を供給する複数のエネルギー供給手段
    をもつことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録材上に画像を形成する像形成手段
    と、該記録材上の画像を加熱処理する像加熱手段と、該
    像形成手段又は該像加熱手段の制御手段とを有し、該像
    形成手段、像加熱手段又は制御手段が第一状態から第二
    状態へ移行する期間の消費電力が、該第一状態時及び第
    二状態時の消費電力より大きくなる画像形成装置におい
    て、 該移行期間に、該像形成手段、像加熱手段、制御手段の
    少なくとも一つへ電力を供給する複数のエネルギー供給
    手段をもつことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のエネルギー供給手段が、前記
    移行期間及び第二状態時に電力を供給する主エネルギー
    供給手段と、前記移行期間にのみ電力を供給する副エネ
    ルギー供給手段とからなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第一状態がスタンバイ時、前記第二
    状態が通常動作時であることを特徴とする請求項1,2
    又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記副エネルギー供給手段がエネルギー
    蓄積手段を備え、前記移行期間に、該エネルギー蓄積手
    段で蓄積した電力を前記主エネルギー供給手段の電力供
    給と合わせて供給することを特徴とする請求項1から4
    の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記エネルギー蓄積手段が、前記移行期
    間以外の期間に主エネルギー供給手段からエネルギーを
    補給する手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記エネルギー蓄積手段は、電気化学的
    手段を用いた構成であることを特徴とする請求項5又は
    6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記電気化学的手段を用いたエネルギー
    蓄積手段は、充・放電可能な2次電池であることを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記エネルギー蓄積手段は、キャパシタ
    ーであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記エネルギー蓄積手段は、交換可能
    なエネルギー源を具備したものであることを特徴とする
    請求項5に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記エネルギー蓄積手段は、燃料電池
    であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記主エネルギー供給手段が停電した
    場合には、主エネルギー供給手段に代わって副エネルギ
    ー供給手段から電力を供給することを特徴とする請求項
    2に記載の画像形成装置。
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