JP2002013540A - 複列旋回軸受 - Google Patents

複列旋回軸受

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JP2002013540A
JP2002013540A JP2000198492A JP2000198492A JP2002013540A JP 2002013540 A JP2002013540 A JP 2002013540A JP 2000198492 A JP2000198492 A JP 2000198492A JP 2000198492 A JP2000198492 A JP 2000198492A JP 2002013540 A JP2002013540 A JP 2002013540A
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outer ring
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slewing bearing
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Masashi Mukai
昌司 向井
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THK Co Ltd
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THK Co Ltd
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    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外輪又は内輪の挿入孔から転動体を転走路に
容易に挿入でき、転動体に適切な予圧を掛けることが可
能で、かつその挿入孔を容易に閉じることができる複列
旋回軸受を提供する。 【解決手段】 内周に複数列の転走溝18,18が設け
られた外輪11と、外輪11の内側に配置され、外周に
は外輪11の転走溝18,18に対応する複数列の転走
溝19,19が設けられた内輪12と、内外輪の転走溝
間に形成される転走路20,20に装填される多数の転
動体13とを備えた複列旋回軸受10において、外輪1
1(又は内輪12)には、その外輪11(又は内輪1
2)を半径方向に貫通して転走路20への転動体13の
挿入を可能とする挿入孔21を設ける。挿入孔21は各
転走路20,20毎に個別に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外輪間に設けら
れた複数列の転走路にローラ等の転動体を装填した複列
旋回軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】内外輪の間に複列の転走路を設けた旋回
軸受は、一般に、内外輪のそれぞれに転動体を受け入れ
る転走溝が形成され、転動体に対する荷重の作用線が転
走路毎に異なる方向を向くという構造を有している。そ
のため、各列の転走路にいかにして転動体を装填するか
が問題となる。
【0003】この問題の解決を図った複列旋回軸受とし
て、特許第3032054号公報には、内輪を転走路の
位置で複数のピースに分割し、転動体の組み付け後に内
輪の各ピースをボルト等の締結体で結合する構造の複列
旋回軸受が開示されている。また、同公報には、図6に
示すように、外輪1及び内輪2をそれぞれ一体型としつ
つ、外輪1の一部にこれを半径方向に貫いて2列の転走
路3,3に達する1本の挿入孔4を形成し、その挿入孔
4から転動体としてのローラ5…5を挿入した後に挿入
孔4を埋栓6で塞ぐようにした複列旋回軸受も開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内輪を分割
構造とした場合、その分割された各ピースを結合する際
に芯ずれが生じ、転動体の動作が悪くなることがある。
これに対して図6に示したように外輪1及び内輪2がそ
れぞれ一体型で、挿入孔4を利用してローラ5を装填す
る場合にはそのような不都合は生じない。しかしなが
ら、図6の構造には次のような問題がある。
【0005】転走路3,3を囲む面3a,3b,3c,
3dのうち、外輪1の面3aとこれに対向する内輪2の
面3bとをローラ5の転走面として利用する場合、面3
a,3bの間隔をローラ5の直径よりも狭くしてローラ
5に予圧を掛ける必要がある。しかし、面3a,3bの
間隔がそのように狭い場合には、挿入孔4からローラ5
を面3a,3b間に挿入することができない。一方、面
3c,3dをローラ5の転走面として利用する場合、ロ
ーラ5から各転走路3,3の各面3cに加わる荷重によ
り、埋栓6を半径方向外側に押し出す合力が発生して埋
栓6が抜けるおそれがある。これに対処するためには埋
栓6を外輪1に強固に固定しなければならない。
【0006】本発明は、外輪又は内輪の挿入孔から転動
体を転走路に挿入する構成でありながらも、転動体に適
切な予圧を掛けることが可能で、かつその挿入孔を容易
に閉じることができる複列旋回軸受を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】本発明の複列旋回軸受は、内周に複数列の
転走溝(18,18)が設けられた外輪(11)と、前
記外輪の内側に配置され、外周には前記外輪の転走溝に
対応する複数列の転走溝(19,19)が設けられた内
輪(12)と、内外輪の前記転走溝間に形成される転走
路(20,20)に装填される多数の転動体(13)と
を備えた複列旋回軸受(10)において、前記外輪又は
前記内輪の少なくともいずれか一方には、その外輪又は
内輪を半径方向に貫通して前記転走路への前記転動体の
挿入を可能とする挿入孔(21)が各転走路毎に個別に
設けられることにより、上述した課題を解決する。
【0009】この発明によれば、外輪又は内輪を半径方
向に貫く挿入孔から転動体を転走路へ装填するようにし
たので、外輪や内輪を転走路の位置で分割する必要がな
く、外輪及び内輪をそれぞれいわゆる一体型に構成し
て、転動体組み付け後の結合に起因する芯ずれを防止
し、転動体の円滑な運動を保証できる。なお、本明細書
における「一体型」とは、転動体の組み付け前の時点で
外輪や内輪としての形態を有し、転動体の組み付け後に
ボルト等の締結手段を用いて結合することにより初めて
外輪や内輪としての形態が得られるものを排除する趣旨
である。例えば、材質や成形上の都合から2ピース又は
それ以上の部分に分割された構造を有したものであって
も、転動体の装填前に既に結合が完了して外輪や内輪と
しての形態を有しているものは一体型の概念に含めてよ
い。
【0010】また、本発明によれば、挿入孔が各転走路
毎に個別に設けられているので、それぞれの挿入孔によ
り外輪又は内輪の転走溝を構成する壁面(例えば18
a,18b)を軸受の軸線方向に関する全幅に亘って切
り欠き、転動体をその挿入孔の先の転走溝へと容易に挿
入することができる。転動体を挿入後、外輪と内輪とを
相対的に回転させることにより、転動体を徐々に転走面
間に導いて漸次圧縮させることができ、転動体に適切な
予圧を無理なく掛けることができる。転走路毎に挿入孔
が異なるので、挿入孔を埋栓で塞ぐ場合にも、転動体か
らその埋栓に加わる荷重が挿入孔の軸線方向に対して一
方向に傾き、挿入孔の軸線方向にはその荷重の分力のみ
が加わる。従って、従来よりも埋栓を押し出す力が弱
く、挿入孔を容易に閉じることができる。
【0011】本発明の複列旋回軸受において、前記挿入
孔(21)には、一端に前記転走溝の一部として機能す
る凹部(25)が設けられた埋栓(22)が装着されて
もよい。このようにすれば、挿入孔によって切り欠かれ
た転走溝を凹部で補って、転動体の転走面の連続性を確
保できる。
【0012】各転走路毎の挿入孔(21)は周方向に互
いにずれていてもよい。この場合、挿入孔を外輪又は内
輪の周方向の同一箇所に並べて設ける構造と比較して、
挿入孔の形成位置における外輪又は内輪の剛性の低下が
小さく、しかも、挿入孔の大きさを転動体の装着に十分
な程度に設定できる。
【0013】各転走路毎の挿入孔(21)は、前記軸受
の周方向に関して半周未満の一部の範囲に限定して設け
られてもよい。この場合にはラジアル荷重を受けるに適
した複列旋回軸受を提供することができる。
【0014】各転走路毎の挿入孔(21)は、前記軸受
の周方向に関してほぼ等間隔でずらして設けられてもよ
い。この場合にはモーメント荷重を受けるに適した複列
旋回軸受を提供することができる。
【0015】なお、本発明の複列旋回軸受には、一つの
列における各転動体の荷重の作用線が、軸受の軸線方向
に沿った断面上において軸受の半径方向に対して一定の
方向に傾いており、少なくとも一つの転走路における転
動体の荷重の作用線と、他の転走路における転動体の荷
重の作用線とが転走路よりも内周側又は外周側で交差す
る構造を有する複列旋回軸受が含まれる。転動体にはロ
ーラまたはボールが使用できる。転動体がローラの場
合、その荷重の作用線はローラの転走面(転走溝内のロ
ーラが転がる面)と直交する方向に延びる線として定義
できる。転動体がボールの場合、その荷重の作用線はボ
ールとこれを挟む一対の転走面との接触点を結んだ線と
して定義できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用された複列旋
回軸受の外観図、図2はその軸線方向に沿った断面図で
ある。複列旋回軸受10は、外輪11と、その内側に配
置される内輪12と、これら外輪11及び内輪12の間
に介在される転動体としてのローラ13…13とを有し
ている。外輪11及び内輪12はいずれも断面矩形状の
リング型に形成されている。外輪11及び内輪12に
は、それぞれの一側面11a,12aから反対側の側面
11b,12bに向かって外輪11又は内輪12を軸線
方向に貫くボルト装着孔14,15が形成されている。
図1に示すように、これらボルト装着孔14,15に側
面11a,12a側からボルト16,17を装着して外
輪11及び内輪12のそれぞれの相手部品(不図示)に
ねじ込むことにより、側面11b,12bを相手部品に
密着させて外輪11及び内輪12を固定することができ
る。
【0017】図2及びその下部を拡大した図3(b)に
示すように、外輪11の内周面11c及び内輪12の外
周面12cには、それぞれ断面V字状の転走溝18,1
9が2列ずつ形成されている。各転走溝18,19は外
輪11及び内輪12をそれぞれ一周する。これら転走溝
18,19により外輪11と内輪12との間に2列の転
走路20,20が形成され、これらの転走路20,20
にローラ13…13が装填されている。外輪側の転走溝
18の壁面18a,18bは互いに直角に交差し、内輪
側の転走溝19の壁面19a,19bも互いに直角に交
差する。従って、壁面18aと壁面19aとは互いに平
行であり、壁面18bと壁面19bとは互いに平行であ
る。
【0018】各転走溝18,19の壁面18a,19a
はローラ13が転がる転走面として形成されている。ロ
ーラ13に適切な予圧を与えるため、壁面18aと壁面
19aとの間隔はローラ13の直径よりも所定量だけ狭
く設定されている。それに対して、壁面18bと壁面1
9bとの間隔はローラ13の軸線方向の長さと同じか、
それよりも僅かに大きい。
【0019】図2及びその上部を拡大した図3(a)か
ら明らかなように、外輪11にはこれを半径方向に貫く
挿入孔21が各転走路20につき1本ずつ個別に形成さ
れている。各挿入孔21は各転走路20,20にローラ
13を装填するために設けられており、それぞれの挿入
孔21の中心線の位置は、軸受10の軸線方向に関する
転走路20の中心位置に合わせてある。また、各挿入孔
21の直径は、軸受10の軸線方向に関する転走路20
の幅よりも大きい。これにより、挿入孔21が設けられ
た位置では転走溝18が切り欠かれ、挿入孔21の外側
からは内輪12上の転走溝19が見えるようになる。
【0020】複列旋回軸受10にローラ13を組み込む
場合、挿入孔21から所定数のローラ13を1個ずつ転
走路20の転走溝19へと挿入する。転走溝19に1個
のローラ13を挿入する毎に、次のローラ13を受け入
れるための転走溝19上のスペースを挿入孔21内に繰
り出すべく外輪11又は内輪12を回転させる。このと
き、挿入孔21内に位置するローラ13が転走面として
の壁面18a,19aの間に徐々に入り込んで漸次圧縮
され、それに伴ってローラ13の予圧量が徐々に増加す
る。従って、図6に示した従来例と異なって、ローラ1
3に適切な予圧を無理なく掛けることができる。
【0021】所定数のローラ13が転走路20に装填さ
れると、各挿入孔21には埋栓22が装着される。外輪
11には挿入孔21を横切るようにしてピン孔23が設
けられている。埋栓22はピン孔23に外輪11の側面
11aから装着される埋栓固定手段としてのピン24に
より抜け止めされる。ピン24にはテーパピン又はスト
レートピンが使用できる。図4に示すように、埋栓22
にはピン24を通すための貫通孔22aが予め形成され
る。また、埋栓22の一端にはV字型の凹部25が形成
されている。凹部25の壁面25a,25bは互いに直
角に交差する。埋栓22をピン24にて固定すると、壁
面25a,25bは転走溝18の壁面18a,18bと
それぞれ面一となり、実質的に転走路20を形成する面
として機能する。つまり、挿入孔21によって切り欠か
れた壁面18a,18bが埋栓22の壁面25a,25
bによって補われ、それによりローラ13に対する転走
面の連続性が確保される。
【0022】埋栓22の壁面25aは、転走溝18の壁
面18aと同様にローラ13の転走面として機能するた
め、そこにはローラ13の圧縮反力や内輪12からロー
ラ13に入力された荷重が壁面25aとほぼ直交する方
向に作用する。しかし、挿入孔21がそれぞれ転走路2
0毎に個別に設けられているため、各挿入孔21の埋栓
22に加わる荷重の作用方向は挿入孔21の軸線方向に
対して一方向に傾くだけであり、ローラ13から受ける
荷重の合力が挿入孔21の軸線方向に一致することはな
い。そのため、図6の例と比較して埋栓22を押し出す
力が弱く、その抜け止めも容易に行える。
【0023】図1及び図5(b)に示すように、各転走
路20の挿入孔21,21の位置は周方向に互いにずれ
ている。図1及び図5(a)の例では、各転走路20毎
の挿入孔21,21の位置が、軸受の周方向に関して半
周未満の一部の範囲に限定されている。具体的には、2
つの挿入孔21,21の軸線の延長線L,Lが軸受10
の中心Cを挟む角度θは、図5(a)の例において30
°に設定されている。このように狭い範囲に限定して挿
入孔21を設けた構造は、軸受10に主としてラジアル
荷重(半径方向の荷重)が加わる場合に適している。例
えば、外輪11を固定し、内輪12を回転させる使用例
において、外輪11の周方向に関する一部の領域にラジ
アル荷重(半径方向の荷重)が比較的集中して加わると
きには、その荷重が加わる領域と挿入孔21が設けられ
ている領域とを周方向にずらしておくことにより、埋栓
22の壁面25aが負担する荷重を減らすことができ
る。このように、転走路が2列の場合の角度θは180
°未満であり、好ましくは一般には120°以内、好適
には60°以内、さらに望ましくは30°以内がよい。
【0024】転走路20が3列以上設けられる場合に
は、周方向に最も離間した二つの挿入孔21が中心Cを
挟む角度θが180°以内であり、その角度θの範囲内
にすべての挿入孔21が存在していればよい。角度θは
120°以内、好ましくは60°以内、さらに好ましく
は30°以内がよい。
【0025】但し、ラジアル荷重の向きが変化するよう
な場合には上記のような設定が望ましいが、純粋に一定
方向のみからラジアル荷重が加わる場合には予圧効果を
考えると角度θを180°に設定することが最適であ
る。
【0026】一方、軸受10にモーメント荷重(軸受1
0の軸線を仮想した場合に、その軸線を斜めに倒すよう
な荷重。)が加わる場合には、挿入孔21を中心Cの周
りに等しい間隔でずらして設けるとよい。転走路20が
2列の場合には、図5(b)に示したように挿入孔21
は周方向に180°離して設けることになる。3列また
はそれ以上の転走路が設けられる場合も同様であり、例
えば3個の挿入孔21を設ける場合にはそれらを120
°ずつずらして配置し、4個の挿入孔21を設ける場合
にはそれらを90°ずつずらして配置する。なお、モー
メント荷重の向きが変化する場合にはこのような設定が
望ましいが、モーメント荷重の向きが変化しないときは
角度θを180°に設定すればよい。さらに、3列以上
の転走路が設けられる場合でも、モーメント荷重が一定
方向から作用する場合には、各列の挿入孔21が各列に
おいて180°ずつずれて配置されていることが望まし
い。
【0027】以上を要するに、挿入孔21の配置につい
ては次のような態様が存在する。 (1)転走路が2列の場合であって、それらの転走路毎
の挿入孔が軸受の周方向に関して半周未満の範囲に設け
られている構造。 (2)転走路が3列以上の場合であって、それらの転走
路毎の挿入孔が軸受の周方向に関して半周以内の範囲に
設けられている構造。 (3)転走路が2列以上の場合であって、それらの転走
路毎の挿入孔が軸受の周方向に関して等間隔で設けられ
ている場合。 (4)転走路が2列以上の場合であって、それらの転走
路毎の挿入孔が軸受の周方向に関して180°ずつずら
して設けられている場合。
【0028】以上の実施形態では、各転走溝18,19
の壁面18a,19aをローラ13が転がる転走面とし
たが、各転走溝18,19の壁面18b,19bを転走
面とした場合でも本発明は適用可能である。転動体はロ
ーラ13に限定されず、ボールでもよい。ローラは円筒
型に限定されず、鼓型のものでもよい。内外輪の間に複
数列の転走路が存在し、少なくとも一つの転走路におけ
る転動体の荷重の作用線と、他の転走路における転動体
の荷重の作用線とが転走路よりも内周側又は外周側で交
差する構造を有する旋回軸受であれば本発明を適用する
利点がある。挿入孔21は、外輪11に代え、内輪12
に設けてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、外輪又は内輪を半径方向に貫く挿入孔から転動体を
転走路へ装填するようにしたので、外輪及び内輪をそれ
ぞれいわゆる一体型に構成して転動体組み付け後の結合
に起因する芯ずれを防止し、転動体の円滑な運動を保証
できる。挿入孔が各転走路毎に個別に設けられているの
で、それぞれの挿入孔によって外輪又は内輪の各転走溝
を構成する壁面を軸受の軸線方向全幅に亘って切り欠い
ておき、その挿入孔からその先の転走溝へと転動体を容
易に挿入し、その後、外輪と内輪とを相対的に回転させ
るだけで転動体に適切な予圧を無理なく掛けることがで
きる。転走路毎に挿入孔が異なるので、挿入孔を埋栓で
塞ぐ場合にも、転動体からその埋栓に加わる荷重が挿入
孔の軸線方向に対して一方向に傾き、挿入孔の軸線方向
にはその荷重の分力のみが加わる。従って、従来よりも
埋栓を押し出す力が弱く、挿入孔を容易に閉じることが
できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された複列旋回軸受の全体構成を
示す斜視図。
【図2】図1の複列旋回軸受の軸線方向に沿った断面
図。
【図3】図2の断面図の要部を拡大して示した図。
【図4】図1の複列旋回軸受に使用される埋栓を示す斜
視図。
【図5】図1の複列旋回軸受における各転走路毎の挿入
孔の配置を示す図。
【図6】従来の複列旋回軸受を示す断面図。
【符号の説明】
10 複列旋回軸受 11 外輪 12 内輪 13 ローラ(転動体) 18 外輪の転走溝 18a,18b 外輪側の転走溝の壁面 19 内輪の転走溝 19a,19b 内輪側の転走溝の壁面 20 転走路 21 挿入孔 22 埋栓 23 ピン孔 24 ピン 25 埋栓の凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に複数列の転走溝が設けられた外輪
    と、前記外輪の内側に配置され、外周には前記外輪の転
    走溝に対応する複数列の転走溝が設けられた内輪と、内
    外輪の前記転走溝間に形成される転走路に装填される多
    数の転動体とを備えた複列旋回軸受において、 前記外輪又は前記内輪の少なくともいずれか一方には、
    その外輪又は内輪を半径方向に貫通して前記転走路への
    前記転動体の挿入を可能とする挿入孔が各転走路毎に個
    別に設けられていることを特徴とする複列旋回軸受。
  2. 【請求項2】 前記挿入孔には、一端に前記転走溝の一
    部として機能する凹部が設けられた埋栓が装着されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の複列旋回軸受。
  3. 【請求項3】 各転走路毎の挿入孔が周方向に互いにず
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複列
    旋回軸受。
  4. 【請求項4】 各転走路毎の挿入孔が、前記軸受の周方
    向に関して半周未満の一部の範囲に限定して設けられて
    いることを特徴とする請求項3に記載の複列旋回軸受。
  5. 【請求項5】 各転走路毎の挿入孔が、前記軸受の周方
    向に関してほぼ等間隔でずらして設けられていることを
    特徴とする請求項3に記載の複列旋回軸受。
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