JP2002012831A - インキジェット−媒体用の塗料 - Google Patents

インキジェット−媒体用の塗料

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JP2002012831A
JP2002012831A JP2001110418A JP2001110418A JP2002012831A JP 2002012831 A JP2002012831 A JP 2002012831A JP 2001110418 A JP2001110418 A JP 2001110418A JP 2001110418 A JP2001110418 A JP 2001110418A JP 2002012831 A JP2002012831 A JP 2002012831A
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jet printing
hydrophobic
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グラウム ホルガー
Astrid Mueller
ミュラー アストリート
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Evonik Operations GmbH
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 次の諸特性を有するインクジェット用インキ
の提供。（１）媒体の耐水性を高める。（２）アニオン
性インキの良好な固着を可能とする。（３）印刷品質の
向上を示す。（４）塗布被上層へのインキ／染料の固着
に作用する。（５）ブリージングの減少を示す。（６）
付加的特性および顔料特性の組み合わせを有する。 【解決手段】 部分疎水性及び／又は疎水性の珪酸を含
有するインクジェット用インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキジェット−
媒体（Inkjet-Medien)、例えば紙、シート及び繊維材料
用の塗料並びに製紙及び紙加工における、殊にインキジ
ェット−媒体中でのその使用に関する。
【０００２】
【従来の技術】インキジェット−媒体は、インキジェッ
ト印刷機（インキジェット）を用いる印刷のために使用
される。
【０００３】製紙工業における使用のために、例えばイ
ンキジェット−媒体中にインキを良好に吸収し、かつ色
の輝きを得させる填料が必要である。印刷速度を高め、
インキジェット-印刷時の印刷点寸法を小さくするため
には、迅速な乾燥が不可欠である。この要求をかなえる
可能性は、珪酸含有コーテイングを媒体上に施与するこ
とである。このコーテイングは、迅速なインキ吸収を可
能とし、点シャープネス(Punktshaerfe)を改善し、イン
キ液滴の規定された環状広がりを促進する。更に、これ
はインキの半透明性又はにじみを阻止し、高い色密度を
生じる。
【０００４】紙及びシートを製造する工業において、し
ばらく以前から、例えばバインダーの変更によりインキ
ジェット−媒体を疎水性に調節し、かつこれによって保
護するための、又は後の膜施与、貼り合わせ又はラミネ
ーシヨンによるこの媒体の疎水性化及びそれに伴うカラ
ー固着を得るための試みがなされている。
【０００５】これらの試みの周知の結果は、次の欠点を
示している： −それはコストがかかる −付加的な製造工程が必要である −前段階での集中的開発研究が必要である −塗料は、付加的成分、例えばカチオン性添加物により
調節しなければならない −インキが充分に固着されていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、次の
特性を有する、コーテイングのために役立つインキジェ
ット−媒体用の塗料（Streichfarbe)を提供することで
ある： −媒体の耐水性を高める −アニオン性インキの良好な固着を可能とする −印刷品質の向上を示す −塗被上層へのインキ／染料の固着に作用する −ブリージング（Ausbluten)の減少を示す −付加的特性及び顔料特性の組み合わせを有する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の目的物は、少な
くとも１種の部分疎水性及び／又は疎水性の珪酸を含有
することを特徴とする、インキジェット−媒体用の塗料
である。
【０００８】場合により、付加的に更に表面処理された
珪酸、例えばカチオン化された、シラン化された珪酸を
使用することができる。
【０００９】部分疎水性又は疎水性もしくはカチオン化
された又はシラン化された珪酸として、０.１〜５％、
有利に０.５〜２.５％の炭素含量、５０〜３５０ｇ／１
００ｇ、有利に１５０〜２８０ｇ／１００ｇのＤＢＰ−
吸収、５０〜８００ｍ２／ｇ、有利に１５０〜７００ｍ
２／ｇの表面積、１５μｍより小さい、有利に５〜１２
μｍ、殊に２〜２００ｎｍの粒径を有する、熱分解珪酸
（Pyrogen Kieselsaeure)、沈降珪酸(gefaellte Kiesel
saeure)又はゲル状珪酸、シリカゲル及び／又は天然の
顔料及びシリケートを使用することができる。熱分解珪
酸の場合には、これらの記載は、一次粒径に関連してい
る。
【００１０】インキジェット−媒体用の本発明による塗
料は次の利点を有する： −耐水性の増加 −インキ固着の増加 −印刷品質の向上 −塗被上層へのインキの固着 −製品中の添加物特性及び顔料特性の組み合わせ −色強度の増加 −点シャープネスの増加。
【００１１】本発明による塗料、殊に沈降珪酸を含有す
るそれは、標準処方物と比べて印刷像において、殊に点
シャープネスにおいて利点を示す。更に、それは、改善
された耐水性を有する。
【００１２】
【実施例】実験実施／方法 固体含分１５％又は２０、１０及び７％を有する純粋珪
酸をベースとする塗料の調製を行う。ブルックフィール
ドによる粘度の測定を、調合後７日に、５、１０、２
０、５０及び１００Ｕpmで行った。製造された塗料の塗
被を、標準−原紙上に行い、引き続き紙試料の乾燥及び
カレンダリングを行う。インキジェット−インキの吸収
性の測定は、テストＡ、Ｂ及びＣにより、並びにHP Des
kjet 550 Cを用いる４色−及び３色印刷でのプリントテ
ストの実施により行う。紙／印刷物の疎水性の評価
を、”水滴テスト”を用いて行う。
【００１３】総合的評価は、導入結合性(Einarbeitbark
eit)、拭き取り性(Abstreichverhalten)、塗被付着性(S
treichhaftung)、吸収性、印刷適性及び疎水性をその内
容とする。
【００１４】例えば、殊に標準配合のインキジェット−
塗料の製造のために、ＰＶＡ３０部を全水量中に予め装
入し、９５℃で溶解させる。引き続き、珪酸又は珪酸混
合物（沈降珪酸及び熱分解珪酸）を１０００Ｕｐｍで導
入し、次いで３０００Ｕｐｍで３０分間分散させる。
【００１５】例１〜８における水性系中への珪酸の導入
のために、溶解されたバインダー（ＰＶＡ３７部／ＰＶ
Ｐ／ＶＡ３部）及び相応する試料をガラス瓶中に入れ、
インパクトミキサーを用いて１０分間混合させる。引き
続き、この系を二重壁容器中に移し、デイソルバーを用
いて３０００Ｕｐｍで分散させる。このように調製され
た塗料は、珪酸又は珪酸混合物１００部及びポリビニル
アルコール（ＰＶＡ）３７部並びにポリビニルピロリド
ン／酢酸ビニル−コポリマー（ＰＶＰ／ＶＡ）３部もし
くは珪酸混合物１００部及び標準配合用のＰＶＡ３０部
を含有する。
【００１６】この塗料を製造するためのもう一つの可能
性は、珪酸及び／又は疎水性化された顔料の、メタノー
ル及び水からの混合物を用いる湿潤化及び引き続くバイ
ンダー溶液中への撹拌導入である。
【００１７】この塗料には、通常のような添加物及びコ
−バインダー（Co−Binder）を添加しない。この塗料配
合物に更なる高耐水性への至適化を行わなかった。種々
の媒体用の塗料配合物は、特にDegussa−Huels，Gescha
eftsbereich FPのTechnischen Information No.1212中
に記載されている。部分−又は高疎水性の珪酸の本発明
による使用は、他の配合に転用することができる。
【００１８】試料の塗被は、Dow-Coater を用い、５０
ｍ／ｍｉｎで１枚ずつ行う（ＤＩＮＡ４）。Dow-Tunnel
trockner 中で乾燥された紙をカレンダーを用いて、９
バール／４５℃で艶出しをし、次のテストに使用する。
【００１９】テストＡのために、Eppendorf Variopetを
用い、各々のインキ染料のそれぞれ７.５μｌを基材上
に塗布し、乾燥させる。評価表に相応して、その乾燥性
を評価し、その直径をｍｍで測定する。
【００２０】テストＢのために、Hamilton Microliterp
ipette を用い、各々のインキ染料のそれぞれ１μｌを
基材上に塗布する。評価表に相応して、その乾燥性及び
にじみ性を評価し、並びに乾燥までの時間を秒で測定す
る。
【００２１】テストＣのために、Hamilton Microliterp
ipette を用い、各々のインキ染料のそれぞれ１μｌを
媒体上に塗布する。その後１分間、約４５℃で斜めに保
持されたスプーンスパーテル（Loeffelspatel)を用いて
液滴を引張り、その長さをｍｍで測定する。
【００２２】このように測定された値は、吸収性に関す
る情報を与える。更に、紙／印刷の疎水性を、”水滴テ
スト”を用いて試験する：蒸留水各々６０μｌをそれぞ
れ、黒色印刷及びカラー印刷された面上に与え、３０秒
間作用させる。過剰の水量の注意深い液滴除去の後に評
価を行う。更に６０μｌを印刷されていない面上に加
え、この紙を適当な支持体上でゆっくり、かつ連続的に
９０゜まで回転させる。この液滴のころがり性（Abroll
verhalten)並びに印刷された面との接触の際の可能なカ
ラー流れ（Farbverlauf）を評価する。
【００２３】紙をＨＰ５５０Ｃを用いて、３色−及び４
色印刷モードで印刷する。
【００２４】例１、２、３、６、７及び８による部分疎
水性珪酸は、刊行物 EP 0798348 B1から公知である。例
１、３及び７による部分疎水性珪酸並びに例５による疎
水性珪酸は、Degussa-Huels AG, Geschaeftsbereich Fu
ellstoffsystem und Pigmenteのパンフレット”Faellun
gskieselsaeuren und Silikate" 中に記載されている市
販製品である。
【００２５】
【表１】
【００２６】例４は、標準−配合物と同様に、顔料１０
０部に対してＰＶＡ３０部を用いて製造する。他の例で
は、ＰＶＡ３７部及びＶＡ／ＰＶＡ３部を混入する。
【００２７】高い固体含分への至適化を行わなかった。
それというのも、差し当たり顔料（珪酸）の耐水性に関
する作用だけを検査すべきであるからである。
【００２８】
【表２】
【００２９】（引っ張られた）液滴長さ（テストＣ）の
明確な増加は、表面の疎水性の増加を示している。
【００３０】
【表３】
【００３１】
【表４】
【００３２】
【表５】
【００３３】
【表６】
【００３４】
【表７】
【００３５】
【表８】
【００３６】この塗料には、耐水性により好適な作用を
有する添加物及びコ−バインダーを添加しなかった。
【００３７】本発明の珪酸の使用により、良好な耐水性
を得ることができる。更なる添加物及びバインダーの添
加により、この作用効果はなお至適化することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C056 EA05 FC06 2H086 BA15 BA33 4J038 HA446 KA08 NA04 PC10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 インキジェット−媒体用の塗料におい
    て、この塗料は、少なくとも１種の部分疎水性及び／又
    は疎水性の珪酸を含有することを特徴とする、インキジ
    ェット−媒体用の塗料。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の塗料でコーテイングさ
    れていることを特徴とする、インキジェット−媒体。
JP2001110418A 2000-04-11 2001-04-09 インキジェット−媒体用の塗料 Pending JP2002012831A (ja)

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EP00107733A EP1145862B1 (de) 2000-04-11 2000-04-11 Streichfarben für Inkjet-Medien
EP00107733.8 2000-04-11

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