JP2002012708A - ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な低燃費性を維持すると共に、300%
伸長時の引張応力,硬度などの他のゴム物性に悪影響を
及ぼすことなくして、作業性が著しく改良されたゴム組
成物、並びにこのゴム組成物を用いた空気入りタイヤを
提供すること。 【解決手段】 天然ゴム及び合成ゴムの少なくとも一種
からなるゴム成分に、1kg荷重下で測定されるビカッ
ト軟化温度が110℃以下であり、かつ100℃におけ
るムーニー粘度(ML1+4 )が15以下であるポリオレ
フィン、示差走査型熱量計(DSC)測定による結晶融
解熱量が20J/g以下であるポリオレフィン、又は環
球式軟化温度が100〜140℃であるポリオレフィン
を配合したことを特徴とするゴム組成物、及びこれを適
用した空気入りタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物及びそ
れを用いた空気入りタイヤに関する。さらに詳しくは、
本発明は、ゴム成分に低結晶性の特定ポリオレフィンを
配合することにより、特に低発熱性(低燃費性)など他
の良好な性能を維持しつつ、未加硫ゴム組成物の作業性
が著しく改良されたゴム組成物、及びこのゴム組成物を
用いた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーの社会的な要請及び
環境問題への関心の高まりに伴い、自動車の低燃費化に
対する要求はより過酷なものとなりつつある。このよう
な要求に対応するため、タイヤ性能についても転がり抵
抗の減少が求められてきている。タイヤの転がり抵抗を
下げる手法としては、タイヤ構造の最適化による手法に
ついても検討されてきたものの、トレッドゴム層とし
て、より発熱性の低いゴム組成物を用いることが最も一
般的な手法として行われている。上記発熱性の低いゴム
組成物を得るためには、トレッドゴムを固くすることが
エネルギーロス低減になり有利なことは知られている。
しかし、一般にゴム組成物を固くすれば、未加硫ゴムの
押出しにおける生産性は悪化し、押出しシートの収縮性
が大きくなるなど作業性に悪影響を及ぼす。
【0003】一方、近年、自動車の安全性への関心の高
まりに伴い、低燃費性能のみならず、湿潤路面での性能
(以下ウェット性能という)、特に、制動性能について
も要求が高まってきた。このため、タイヤトレッドのゴ
ム組成物に対する性能要求は、単なる転がり抵抗の低減
に止まらず、ウェット性能と低燃費性能を高度に両立す
るものが必要とされている。このような、良好な低燃費
性と良好なウェット性能とを同時にタイヤに与えるゴム
組成物を得る方法として、補強用充填材として、これま
で一般的に用いられてきたカーボンブラックに変えて含
水ケイ酸などのシリカを用いる方法がすでに行われてい
る。しかし、この場合においても、ゴムをより固くして
高いレベルでの低燃費性能を求めれば、一方では作業性
の悪化を伴った。
【0004】上記作業性の向上のためには、ゴム配合面
からはいくつかの手段が考えられる。例えば、プロセス
オイルを増量すれば作業性は向上するが、一方では30
0%伸長時の引張応力は低下し低燃費性は悪化する。ま
た、液状イソプレンや液状ポリブタジエンなどを配合す
る場合には、加硫剤が余分に消費され、また粘稠体であ
るために配合時の秤量が困難となる。液状ポリブテンを
配合した場合には、低分子量のためにブリードアウトし
易く、秤量は困難であり、いずれにしても液状ポリマー
を用いる場合は低燃費性の向上も図れない。石油樹脂や
クマロンインデン樹脂などの樹脂を配合する場合には、
樹脂のガラス転移温度が高いので低燃費性が悪化した
り、タッキネスは大きくなって作業性不良を伴うことが
ある。さらに、最近ではポリエチレンなどのオレフィン
類をゴムに配合することも試みられているが、従来用い
られているポリエチレンは結晶度が高く、分子量も大き
いために、 300%伸長時の引張応力や硬度は大きくな
る傾向があるうえ、ムーニー粘度は低下しないので作業
性の改良は認められなかった。このため、上記従来のい
ずれの方法においても、低燃費性と作業性の双方を高い
レベルで向上させたゴムを得ることには困難であった。
【0005】
【課題が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、良好な低燃費性を維持すると共に、300%
伸長時の引張応力,硬度などの他のゴム物性に悪影響を
及ぼすことなく、作業性の著しく改良されたゴム組成
物、並びにこのゴム組成物を用いた空気入りタイヤを提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決すめためめの手段】本発明者らは、前記目
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ゴム成分
に、非結晶性もしくは低結晶性の特定ポリオレフィンを
配合してなるゴム組成物が、その目的に適合し得ること
を見出した。すなわち、本発明は、天然ゴム及び合成ゴ
ムの少なくとも一種からなるゴム成分に、1kg荷重下
で測定されるビカット軟化温度が110℃以下であり、
かつ100℃におけるムーニー粘度(ML1+4 )が15
以下であるポリオレフィンを配合したことを特徴とする
ゴム組成物を提供するものである。また本発明は、天然
ゴム及び合成ゴムの少なくとも一種からなるゴム成分
に、示差走査型熱量計(DSC)測定による結晶融解熱
量が20J/g以下であるポリオレフィンを配合したこ
とを特徴とするゴム組成物を提供するものである。さら
に、本発明は、天然ゴム及び合成ゴムの少なくとも一種
からなるゴム成分に、環球式軟化温度が100〜140
℃であるポリオレフィンを配合したことを特徴とするゴ
ム組成物を提供するものである。また、本発明は、上記
ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ、特にトレッドゴム
に用いた空気入りタイヤを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における第一のゴム組成物
は、ゴム成分に、1kg荷重下で測定されるビカット軟
化温度が110℃以下であり、かつ100℃におけるム
ーニー粘度(ML1+4 )が15以下であるポリオレフィ
ンを配合してなるものである。ビカット軟化温度が11
0℃を超えるものでは、未加硫ゴム組成物についての作
業性は改良されない。ここで、ビカット軟化温度は、1
kg荷重時として、JIS K7206−1982によ
り測定される。また、100℃におけるムーニー粘度
(ML1+4 )が15を超える場合はゴムとの相溶性が劣
ることがある。また、本発明における第二のゴム組成物
は、ゴム成分に、示差走査型熱量計(DSC)測定によ
る結晶融解熱量が20J/g以下であるポリオレフィン
を配合してなるものである。結晶融解熱量が20J/g
を超えるものではゴム組成物の作業性は改良されない。
さらに、本発明における第三のゴム組成物は、ゴム成分
に、環球式軟化温度が100〜140℃であるポリオレ
フィンを配合してなるものである。環球式軟化温度が1
00〜140℃以外ではゴム組成物の作業性は改良され
ない。ここで、環球式軟化温度は、JIS K 220
7−1996により測定される。
【0008】このようなポリオレフィンとしては、特に
限定されず様々なものが使用可能であるが、例えばポリ
エチレン類やポリプロピレン類、及びポリブテン類,ポ
リペンテン類,ポリヘキセン類などの高級ポリオレフィ
ン類(炭素数4以上のモノマー単位からなるポリオレフ
ィン類)、並びに異種のオレフィンモノマーの共重合体
などが挙げられる。この中でも、ポリα−オレフィン、
或いは炭素数2〜8のオレフィン単量体の一種又は二種
以上を重合した単独重合体又は共重合体が好ましい。こ
こで、ポリα−オレフィンの重合に用いられるα−オレ
フィン単量体としては、プロピレン,1−ブテン,4−
メチル−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−オクテン,
1−デセン,1−ドデセン,1−テトラデセン,1−オ
クタデセンなどが挙げられる。また、炭素数2〜8のオ
レフィン単量体としては、エチレン,プロピレン,ブテ
ン,オクテンなどが挙げられる。
【0009】本発明におけるポリオレフィンには、これ
らのオレフィン単量体の一種又は二種以上を重合した単
独重合体又は共重合体が用いられる。この中でも、特に
プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα−オレ
フィンとの共重合体が好ましい。この共重合体として
は、例えばプロピレン−エチレン共重合体,プロピレン
と1−ブテンとの共重合体などが挙げられる。前記ポリ
オレフィンは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。本発明において用いられるポリオレ
フィンの配合量は、特に限定されるものではないが、全
ゴム分100重量部に対して、通常0.5〜50重量
部、好ましくは2〜10重量部の割合で配合される。配
合量が0.5重量部未満では、ムーニー粘度(M
1+4 ,130℃)の低下効果が得られないことがあ
り、50重量部を超えれば耐破壊特性が悪くなる場合が
ある。
【0010】次に、ゴム成分としては、天然ゴム及び合
成ゴムのいずれにも適用される。合成ゴムとしては、例
えば、イソプレンゴム(IR),ブタジエンゴム(B
R),1,2−ポリブタジエン(1,2−BR),スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR),ニトリルゴム(NB
R),クロロプレンゴム(CR)ブチルゴム(II
R),塩素化ブチルゴム,臭素化ブチルゴム, エチレン
−プロピレンゴム(EPM)及びエチレン−プロピレン
−ジエン共重合体(EPDM)などが挙げられる。これ
らのゴムは単独でも、二種以上組み合わせて用いてもよ
い。本発明のゴム組成物においては、補強用充填材とし
て従来より慣用されているカーボンブラックや、シリ
カ,アルミナなどの補強性無機充填剤を用いることがで
きる。本発明においては、このゴム補強用充填材は、前
記ゴム成分100重量部に対し、30〜150重量部の
範囲で配合される。この量が30重量部未満では補強性
や他の物性の改良効果が充分に発揮されず、また150
重量部を超えると加工性などが低下する。補強性や他の
物性及び加工性などを考慮すると、この成分の配合量は
40〜120重量部の範囲が好ましい。また、補強性無
機充填剤の総量は70〜80重量部が好ましい。
【0011】また、本発明のゴム組成物においては、所
望により、シランカップリング剤を配合することができ
る。このシランカップリング剤としては、特に制限はな
く、従来ゴム組成物に使用されている公知のものを用い
ることができる。シランカップリング剤はシリカなどの
補強性無機充填剤に対して、通常1〜20重量%の範囲
で選定される。この量が1重量%未満ではカップリング
剤としての効果が充分に発揮されにくく、また、20重
量%を超えるとゴム成分のゲル化を引き起こすおそれが
ある。カップリング剤としての効果及びゲル化防止など
の点から、このシランカップリング剤の好ましい配合量
は、5〜15重量%の範囲である。本発明のゴム組成物
には、前記の配合剤以外に、本発明の目的が損なわれな
い範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用いられる各
種薬品、例えば加硫剤,加硫促進剤,プロセス油,老化
防止剤,スコーチ防止剤,亜鉛華,ステアリン酸などを
含有させることができる。
【0012】上記の如く、本発明のゴム組成物に配合さ
れる特定性状のポリオレフィンは比較的低分子量で、低
結晶性であるためにゴムとの相溶性が良好であり、また
該ポリオレフィンは、二重結合を含まないので加硫剤が
余分に消費されることもなく化学的にも安定である。さ
らに、本発明のゴム組成物は、コンパウンドムーニーを
著しく低下している一方、硬度やtanδとしての物性
悪化は抑制されている。その上、該ポリオレフィンは室
温では固型状であるために、取り扱い性に優れると共
に、成形工程におけるブリードアウトの問題も生じな
い。したがって、本発明における上記ゴム組成物は、良
好な作業性と低燃費性とを両立することができる本発明
のゴム組成物は、ロール、インターナルミキサー等の混
練り機を用いて混練りすることによって得られ、成形加
工後、加硫を行い、タイヤトレッド,アンダートレッ
ド,カーカス,サイドウォール,ビード部分等のタイヤ
用途を始め、防振ゴム,ベルト,ホースその他の工業品
等の用途にも用いることができ、特に乗用車タイヤやバ
ス・トラック用タイヤのトレッドゴムとして好適に使用
される。上記のゴム組成物を用いた本発明の空気入りタ
イヤは、通常の方法によって製造することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、未加硫ゴム及び加硫ゴムにつ
いての各種物性の評価は、下記の方法で測定した。 (1)ムーニー粘度 未加硫ゴム組成物のムーニー粘度[ML1+4 /130
℃]は、JIS K6300−1994に準拠し、13
0℃にて測定した。また、ポリオレフィンのムーニー粘
度[ML1+4 /100℃]は100℃にて測定した。 (2)加工性評価 未加硫ゴム組成物200gを、3インチロールを用い、
ゲージ2mm,温度50℃の条件でロールへの巻き付き
性を観察し、以下の指標で評価した。 ◎ きれいに巻き付く ○ わずかに浮き上がる △ 巻き付くが浮き上がる頻度が多い × ほとんど巻き付かない
【0014】(3)引張り特性,硬度 室温で、300%伸長時の引張応力(M300 ),切断時
の強力(Tb)及び硬度をJIS K6301−199
5に従って測定した。 (5)耐摩耗性 ランボーン型摩耗試験機を用い、室温におけるスリップ
率25%の摩耗量を測定し、第1表と第3表では比較例
1の耐摩耗性を100とし、第2表では比較例3の耐摩
耗性を100とし、また、第4表では比較例5の耐摩耗
性を100として、それぞれ指数表示した。指数が大き
い方が良好となる。 (6)動的特性 粘弾性測定装置を使用し、温度50℃、周波数15H
z、剪断歪み10%としてtanδで測定した。tan
δが小さい程、低発熱性である。
【0015】実施例1,2及び比較例1,2 SBR0120〔商標、ジェイエスアール(株)製、ス
チレン−ブタジエン共重合体ゴムの油展ゴム(ゴム成分
100重量部,アロマオイル37.5重量部)〕137.5
重量部に対し、第1表に記載の種類と量のポリオレフィ
ン,カーボンブラック〔東海カーボン(株)製、商標:
シーストKH(N339)〕10重量部、シリカ〔日本
シリカ工業(株)製、商標:ニプシルAQ〕60重量
部、シランカップリング剤〔デグサ社製、商標:Si6
9、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラス
ルフィド〕5重量部,ステアリン酸2重量部,老化防止
剤6C〔N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン〕1重量部を配合してマ
スターバッチを調製し、さらに亜鉛華3重量部,加硫促
進剤DPG(ジフェニルグアニジン)1.0重量部,加硫
促進剤DM(ジベンゾチアジルジスルフィド)1重量
部,加硫促進剤NS(N−t−ブチル−2−ベンゾチア
ジルスルフェンアミド)1重量部及び硫黄1.5重量部を
配合してゴム組成物を調製した。なお、比較例1にはポ
リオレフィンは配合しなかった。ゴム組成物のムーニー
粘度を測定すると共に、160℃、15分間の条件で加
硫し、加硫ゴムの物性を測定した。その結果を第1表に
示す。
【0016】
【表1】
【0017】(注) *1)PP:ポリプロピレン、日本ポリケム(株)製、
商標「ノバテックPP−MG05BS」(結晶融解熱量
は85J/g、ムーニー粘度[ML1+4 /100℃]は
200以上で測定不可能) *2)APAO−1:プロピレン/1−ブテン=62/
38のランダム共重合体,宇部興産(株)製、商標「U
T2780」(環球式軟化温度は110℃、結晶融解熱
量は7J/g、ムーニー粘度[ML1+4 /100℃]は
0) 実施例3,4及び比較例3,4 SBR0120(前出)137.5重量部に対し、カーボ
ンブラック(前出)37重量部、シリカ(前出)37重
量部、シランカップリング剤「Si69」(前出)3.
5重量部,ステアリン酸1重量部,老化防止剤6C(前
出)1重量部を配合してマスターバッチを調製し、さら
に亜鉛華3重量部,加硫促進剤DPG(前出)1.0重量
部,加硫促進剤DM(前出)1重量部,加硫促進剤NS
(前出)1重量部及び硫黄2重量部を配合してゴム組成
物を調製した。比較例3にはポリオレフィンは配合しな
かった。ゴム組成物のムーニー粘度を測定すると共に、
160℃、15分間の条件で加硫し、加硫ゴムの物性を
測定した。その結果を第2表に示す。
【0018】
【表2】
【0019】実施例5〜7 実施例2において、ポリオレフィンの種類を代え、第3
表に示すポリオレフィンを用いて行なったこと以外は、
実施例2と同様に行なった。結果を第3表に示す。な
お、実施例6は実施例2と全く同様のものとした。
【0020】
【表3】
【0021】(注) *3)APAO−2:プロピレン単独重合体(環球式軟
化温度は138℃、結晶融解熱量は20J/g、ムーニ
ー粘度[ML1+4 /100℃]は8) *4)APAO−3:プロピレン/エチレン=85/1
5のランダム共重合体、日本ポリケム(株)製、商標
「UT2535」(環球式軟化温度は129℃、結晶融
解熱量は10J/g、ムーニー粘度[ML1+4 /100
℃]は2)
【0022】実施例8,9及び比較例5,6 BR01(ジェイエスアール(株)製、シス−1,4−
ポリブタジエン)70重量部と天然ゴム30重量部とか
らなるゴム成分100重量部に対し、第1表に記載の種
類と量のポリオレフィン、カーボンブラック(前出)4
0重量部,シリカ(前出)40重量部,シランカップリ
ング剤「Si69」(前出)4重量部,アロマオイル2
6.25重量部,ステアリン酸2重量部,老化防止剤6C
(前出)1重量部を配合してマスターバッチを調製し、
さらに亜鉛華3重量部,加硫促進剤DPG(前出)0.8
重量部,加硫促進剤DM(前出)1重量部,加硫促進剤
NS(前出)1重量部及び硫黄1.5重量部を配合してゴ
ム組成物を調製した。ゴム組成物のムーニー粘度を測定
すると共に、160℃、15分間の条件で加硫し、加硫
ゴムの物性を測定した。その結果を第4表に示す。
【0023】
【表4】
【0024】上記の結果は、本発明による特定ボリオレ
フィンを配合した実施例1のゴム組成物は、比較例1に
比べて、ムーニー粘度の大きな低下が得られており、そ
れにもかかわらず、300%モジュラス、硬度,tan
δ(低燃費性)においては、いずれも良好な性能が維持
されていることがわかる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、特定性状のポリオレフ
ィンを配合することにより、300%モジュラスや硬度
を増大させることなく、低発熱性と作業性の双方を高い
レベルで改良されたゴム組成物を得ることができ、この
ものは特にタイヤ用部材、特にタイヤトレッドゴムに好
適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/18 C08L 23/18 Fターム(参考) 4J002 AC011 AC031 AC041 AC071 AC081 AC091 BB032 BB122 BB151 BB181 BB182 BB241 FD010 GN01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム及び合成ゴムの少なくとも一種
    からなるゴム成分に、1kg荷重下で測定されるビカッ
    ト軟化温度が110℃以下であり、かつ100℃におけ
    るムーニー粘度(ML1+4 )が15以下であるポリオレ
    フィンを配合したことを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 天然ゴム及び合成ゴムの少なくとも一種
    からなるゴム成分に、示差走査型熱量計(DSC)測定
    による結晶融解熱量が20J/g以下であるポリオレフ
    ィンを配合したことを特徴とするゴム組成物。
  3. 【請求項3】 天然ゴム及び合成ゴムの少なくとも一種
    からなるゴム成分に、環球式軟化温度が100〜140
    ℃であるポリオレフィンを配合したことを特徴とするゴ
    ム組成物。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィンが、ポリαーオレフィン
    である請求項1ないし3のいずれかに記載のゴム組成
    物。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィンが、炭素数2〜8のオレ
    フィン単量体の一種又は二種以上を重合したものである
    請求項1ないし4のいずれかに記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組
    成物を用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組
    成物をトレッドゴムに用いたことを特徴とする空気入り
    タイヤ。
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