JP2002011633A - ツールラック式マガジンの工具グリッパ - Google Patents
ツールラック式マガジンの工具グリッパInfo
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- JP2002011633A JP2002011633A JP2000189656A JP2000189656A JP2002011633A JP 2002011633 A JP2002011633 A JP 2002011633A JP 2000189656 A JP2000189656 A JP 2000189656A JP 2000189656 A JP2000189656 A JP 2000189656A JP 2002011633 A JP2002011633 A JP 2002011633A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 交換工具の溝が上下方法に位置する状態に保
ちながら着脱できるツールラック式マガジンの工具グリ
ッパの提供。 【解決手段】 交換工具１をその軸がほぼ水平となる様
に保持するツールラック式マガジンの工具グリッパにお
いて、当該工具グリッパ２が基体３に支持された上下一
対の工具保持部材４，５から構成され、上位工具保持部
材４は、工具グリッパ２の開口部６から保持部７へ装填
される交換工具１の進入を受け入れつつスナップ式に通
過せしめる待避手段を具備し、下位工具保持部材５は、
保持部７に装填された交換工具１を定位置に静止させる
受け部８を具備し、前記上位工具保持部材４又は下位工
具保持部材５の少なくとも一方に交換工具のキー溝９に
係合する突出部１０を具備するツールラック式マガジン
の工具グリッパ。
ちながら着脱できるツールラック式マガジンの工具グリ
ッパの提供。 【解決手段】 交換工具１をその軸がほぼ水平となる様
に保持するツールラック式マガジンの工具グリッパにお
いて、当該工具グリッパ２が基体３に支持された上下一
対の工具保持部材４，５から構成され、上位工具保持部
材４は、工具グリッパ２の開口部６から保持部７へ装填
される交換工具１の進入を受け入れつつスナップ式に通
過せしめる待避手段を具備し、下位工具保持部材５は、
保持部７に装填された交換工具１を定位置に静止させる
受け部８を具備し、前記上位工具保持部材４又は下位工
具保持部材５の少なくとも一方に交換工具のキー溝９に
係合する突出部１０を具備するツールラック式マガジン
の工具グリッパ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動工具交換装置
を具備する工作機械において、多くの交換工具を収容す
べく設けられているツールラック式マガジンの工具グリ
ッパに関する。
を具備する工作機械において、多くの交換工具を収容す
べく設けられているツールラック式マガジンの工具グリ
ッパに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動工具交換装置を具備する工作機械に
おいては、ツールラック式マガジンの工具グリッパに予
め備え付けられた多くの交換工具からワークの加工態様
に適した工具が選択され、工具搬送手段により工作機械
本体に装着され工作作業が行われる。従来から用いられ
ている工具グリッパは、図７の如く横向きに開口した保
持部１１に交換工具１２を当該交換工具１２の軸が水平
となる様に保持されるもので、収容時における交換工具
１２の回転を防止すべく、前記保持部１１の突き当たり
に交換工具１２のキー溝１３に係合する突出部１４が設
けられている。
おいては、ツールラック式マガジンの工具グリッパに予
め備え付けられた多くの交換工具からワークの加工態様
に適した工具が選択され、工具搬送手段により工作機械
本体に装着され工作作業が行われる。従来から用いられ
ている工具グリッパは、図７の如く横向きに開口した保
持部１１に交換工具１２を当該交換工具１２の軸が水平
となる様に保持されるもので、収容時における交換工具
１２の回転を防止すべく、前記保持部１１の突き当たり
に交換工具１２のキー溝１３に係合する突出部１４が設
けられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記キー溝は、工作機
械本体の回転軸への装着に適した工具の向きの基準とな
るものであるが、前記の如く保持部の突き当たりに突出
部が設けてある態様しか存在しない現状では、機械の仕
様に応じて搬送中にキー溝の向きを水平方向から上下方
向へ変える回転機構を前記工具搬送手段に付設しなけれ
ばならないという課題が存在する。しかしながら、交換
工具をほぼ水平移動させて挿入する前記横向きに開口し
た工具グリッパに、前記突き当たりの突出部に換えて上
下に対向する突出部を採用すれば、交換工具を工具グリ
ッパに装填する際において交換工具と突出部との間の干
渉が生じ装填が叶わない。
械本体の回転軸への装着に適した工具の向きの基準とな
るものであるが、前記の如く保持部の突き当たりに突出
部が設けてある態様しか存在しない現状では、機械の仕
様に応じて搬送中にキー溝の向きを水平方向から上下方
向へ変える回転機構を前記工具搬送手段に付設しなけれ
ばならないという課題が存在する。しかしながら、交換
工具をほぼ水平移動させて挿入する前記横向きに開口し
た工具グリッパに、前記突き当たりの突出部に換えて上
下に対向する突出部を採用すれば、交換工具を工具グリ
ッパに装填する際において交換工具と突出部との間の干
渉が生じ装填が叶わない。
【０００４】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であって、交換工具の溝が上下方向に位置する状態に保
ちながら着脱できるツールラック式マガジンの工具グリ
ッパの提供を目的とする。
であって、交換工具の溝が上下方向に位置する状態に保
ちながら着脱できるツールラック式マガジンの工具グリ
ッパの提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明によるツールラック式マガジンの工具
グリッパは、交換工具をその軸がほぼ水平となる様に保
持するツールラック式マガジンの工具グリッパにおい
て、当該工具グリッパが基体に支持された上下一対の工
具保持部材から構成され、上位工具保持部材は、工具グ
リッパの開口部から保持部へ装填される交換工具の進入
を受け入れつつスナップ式に通過せしめる待避手段を具
備し、下位工具保持部材は、保持部に装填された交換工
具を定位置に静止させる受け部を具備し、前記上位工具
保持部材又は下位工具保持部材の少なくとも一方に交換
工具のキー溝に係合する突出部を具備することを特徴と
する。
に成された本発明によるツールラック式マガジンの工具
グリッパは、交換工具をその軸がほぼ水平となる様に保
持するツールラック式マガジンの工具グリッパにおい
て、当該工具グリッパが基体に支持された上下一対の工
具保持部材から構成され、上位工具保持部材は、工具グ
リッパの開口部から保持部へ装填される交換工具の進入
を受け入れつつスナップ式に通過せしめる待避手段を具
備し、下位工具保持部材は、保持部に装填された交換工
具を定位置に静止させる受け部を具備し、前記上位工具
保持部材又は下位工具保持部材の少なくとも一方に交換
工具のキー溝に係合する突出部を具備することを特徴と
する。
【０００６】尚、工具グリッパの開口部から保持部へ装
填される交換工具の進入を受け入れつつとは、上位工具
保持部材及び下位工具保持部材の先端形状が工具グリッ
パの開口部へ交換工具を差し入れる際に開口部を押し広
げる妨げとならない形状であり、出来れば、交換工具の
進入に伴って開口部を押し広げつつ保持部へ積極的に誘
導する機能を果たすスロープが形成されていることが望
ましい。
填される交換工具の進入を受け入れつつとは、上位工具
保持部材及び下位工具保持部材の先端形状が工具グリッ
パの開口部へ交換工具を差し入れる際に開口部を押し広
げる妨げとならない形状であり、出来れば、交換工具の
進入に伴って開口部を押し広げつつ保持部へ積極的に誘
導する機能を果たすスロープが形成されていることが望
ましい。
【０００７】又、スナップ式に通過せしめるとは、例え
ば上位保持部材又は下位保持部材或いは双方の先端部若
しくは全体に弾性を持たせた場合に、工具グリッパの開
口部へ交換工具を差し入れる際には前記先端部の弾性に
よる抵抗は受けるものの、一旦開口部を通過すると交換
工具に押し広げられた前記先端部が開口部を閉じる方向
へ復帰し、差し入れられた交換工具を当該工具グリッパ
の保持部に安定保持する形態を可能とする交換工具の通
過過程を指している。逆に、交換工具を保持部から離脱
させる際にも開口部をスナップ式に通過できる構造を前
記上位工具部材や下位工具部材に設けることが望まし
く、前記突出部に工具を装脱何れの方向にも誘導できる
山状のスロープを設けた構造も採用され得る。
ば上位保持部材又は下位保持部材或いは双方の先端部若
しくは全体に弾性を持たせた場合に、工具グリッパの開
口部へ交換工具を差し入れる際には前記先端部の弾性に
よる抵抗は受けるものの、一旦開口部を通過すると交換
工具に押し広げられた前記先端部が開口部を閉じる方向
へ復帰し、差し入れられた交換工具を当該工具グリッパ
の保持部に安定保持する形態を可能とする交換工具の通
過過程を指している。逆に、交換工具を保持部から離脱
させる際にも開口部をスナップ式に通過できる構造を前
記上位工具部材や下位工具部材に設けることが望まし
く、前記突出部に工具を装脱何れの方向にも誘導できる
山状のスロープを設けた構造も採用され得る。
【０００８】前記上位工具保持部材が、前記基体に揺動
自在に支持され、前記工具グリッパの開口部を、交換工
具が通過する際には当該交換工具が通過できる程度に開
口させ交換工具が通過し終えた際には当該交換工具が通
過できない程度に閉じて復帰させる付勢手段を具備した
構成は、弾性を持たない工具保持部材に対して開口部を
閉じる方向に付勢した待避手段の例であり、前記上位工
具保持部材が、前記基体に一端部を固定した弾性部材か
らなるという構成は、工具保持部材自身に弾性を与えた
待避手段の例である。この様に工具保持部材自身に弾性
を与えた場合には、工具保持部材を構成する前記弾性部
材を以て交換工具のキー溝に係合する突出部を一体成形
することも可能である。
自在に支持され、前記工具グリッパの開口部を、交換工
具が通過する際には当該交換工具が通過できる程度に開
口させ交換工具が通過し終えた際には当該交換工具が通
過できない程度に閉じて復帰させる付勢手段を具備した
構成は、弾性を持たない工具保持部材に対して開口部を
閉じる方向に付勢した待避手段の例であり、前記上位工
具保持部材が、前記基体に一端部を固定した弾性部材か
らなるという構成は、工具保持部材自身に弾性を与えた
待避手段の例である。この様に工具保持部材自身に弾性
を与えた場合には、工具保持部材を構成する前記弾性部
材を以て交換工具のキー溝に係合する突出部を一体成形
することも可能である。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるツールラック
式マガジンにおける工具グリッパの実施の形態を図面に
基づき説明する。本発明による工具グリッパは、交換工
具１をその軸がほぼ水平となる様に保持するツールラッ
ク式マガジンの工具グリッパであって、例えば、図４の
如くツールラックのフレーム１５中に柱状に立設される
基体３に支持された板状の上位工具保持部材４と下位工
具保持部材５から構成されたものである。
式マガジンにおける工具グリッパの実施の形態を図面に
基づき説明する。本発明による工具グリッパは、交換工
具１をその軸がほぼ水平となる様に保持するツールラッ
ク式マガジンの工具グリッパであって、例えば、図４の
如くツールラックのフレーム１５中に柱状に立設される
基体３に支持された板状の上位工具保持部材４と下位工
具保持部材５から構成されたものである。
【００１０】下位工具保持部材５は、保持部７に装填さ
れた交換工具１を定位置に静止させる受け部８を具備
し、当該受け部８の最下位に交換工具１のキー溝９に係
合する突出部１０を設けたものである。
れた交換工具１を定位置に静止させる受け部８を具備
し、当該受け部８の最下位に交換工具１のキー溝９に係
合する突出部１０を設けたものである。
【００１１】前記受け部８には、当該工具グリッパ２に
装填される交換工具１の側面形状に倣う様に円弧状に凹
んだ当接縁が形成され、当該受け部８の開口部６側に、
交換工具１の保持部７への進入と離脱を誘導するスロー
プとなった迎え縁１６及び送り縁２２が設けられてい
る。当該受け部８の当接縁、送り縁２２及び迎え縁１６
は、当該工具グリッパ２によって把持される前記交換工
具（図５参照）１の周面に形成されたＶ字状の挟持溝１
７に収まる様に断面形状がＶ字状とされており、前記突
出部１０は、前記受け部８の最下位に一体的に設けられ
るか、或いは別途造られてはめ込まれるかしてその機能
を果たすこととなる。
装填される交換工具１の側面形状に倣う様に円弧状に凹
んだ当接縁が形成され、当該受け部８の開口部６側に、
交換工具１の保持部７への進入と離脱を誘導するスロー
プとなった迎え縁１６及び送り縁２２が設けられてい
る。当該受け部８の当接縁、送り縁２２及び迎え縁１６
は、当該工具グリッパ２によって把持される前記交換工
具（図５参照）１の周面に形成されたＶ字状の挟持溝１
７に収まる様に断面形状がＶ字状とされており、前記突
出部１０は、前記受け部８の最下位に一体的に設けられ
るか、或いは別途造られてはめ込まれるかしてその機能
を果たすこととなる。
【００１２】尚、前記受け部８の形状はその一例を示し
たものであって、その機能を果たす上では、交換工具１
を回転しない様に定位置に保持し得る形状であって、前
記突出部１０が保持位置の中央部に位置していれば良
い。又、当該下位工具保持部材５は、図１（ロ）の如く
前記基体３と一体成形されていても良いし、図１（イ）
の如く別途造ってボルト等で固着しても良い。
たものであって、その機能を果たす上では、交換工具１
を回転しない様に定位置に保持し得る形状であって、前
記突出部１０が保持位置の中央部に位置していれば良
い。又、当該下位工具保持部材５は、図１（ロ）の如く
前記基体３と一体成形されていても良いし、図１（イ）
の如く別途造ってボルト等で固着しても良い。
【００１３】上位工具保持部材４は、工具グリッパ２の
開口部６から保持部７へ装填される交換工具１の進入を
受け入れつつスナップ式に通過せしめる待避手段を具備
したものである。図１と図３にはそれぞれ異なる種類の
待避手段が示してある。
開口部６から保持部７へ装填される交換工具１の進入を
受け入れつつスナップ式に通過せしめる待避手段を具備
したものである。図１と図３にはそれぞれ異なる種類の
待避手段が示してある。
【００１４】図１及び図２に示す上位工具保持部材４の
第１の形態は、前記下位工具保持部材５の受け部８と同
様に円弧状に凹んだ押さえ部１８を具備し、当該押さえ
部１８にはＶ字状の断面形状を有する当接縁を具備し、
当該押さえ部１８の開口部６側に、交換工具１の進入に
伴って開口部６を押し広げつつ保持部７へ誘導するスロ
ープとなったＶ字状の断面形状の迎え縁１９と、交換工
具１の離脱に伴って開口部６を押し広げつつ保持部７の
外へ誘導するスロープとなったＶ字状の断面形状の送り
縁２３を備えたものである。
第１の形態は、前記下位工具保持部材５の受け部８と同
様に円弧状に凹んだ押さえ部１８を具備し、当該押さえ
部１８にはＶ字状の断面形状を有する当接縁を具備し、
当該押さえ部１８の開口部６側に、交換工具１の進入に
伴って開口部６を押し広げつつ保持部７へ誘導するスロ
ープとなったＶ字状の断面形状の迎え縁１９と、交換工
具１の離脱に伴って開口部６を押し広げつつ保持部７の
外へ誘導するスロープとなったＶ字状の断面形状の送り
縁２３を備えたものである。
【００１５】この例では、当該上位工具保持部材４が前
記基体３に揺動自在に支持され、更に、図２の如く、前
記工具グリッパ２の開口部６を、交換工具１が通過する
際には当該交換工具１が通過できる程度に開口させ交換
工具１が通過し終えた際には当該交換工具１が通過でき
ない程度に閉じて復帰させる付勢手段が付設されてい
る。当該付勢手段としては、図１の如く螺旋状のバネ２
０を上下に隣接する工具グリッパ２，２間に架設するな
ど、板バネ，棒バネ等、今日存在する付勢部材を適宜用
いればよい。
記基体３に揺動自在に支持され、更に、図２の如く、前
記工具グリッパ２の開口部６を、交換工具１が通過する
際には当該交換工具１が通過できる程度に開口させ交換
工具１が通過し終えた際には当該交換工具１が通過でき
ない程度に閉じて復帰させる付勢手段が付設されてい
る。当該付勢手段としては、図１の如く螺旋状のバネ２
０を上下に隣接する工具グリッパ２，２間に架設するな
ど、板バネ，棒バネ等、今日存在する付勢部材を適宜用
いればよい。
【００１６】図３に示す上位工具保持部材４の第２の形
態は、前記基体３に一端部を固定した弾性部材、例え
ば、棒バネ２１を逆への字状に曲げ成形することによっ
て、逆への字の長辺を迎え縁１９とし、屈曲部を前記交
換工具１のキー溝９に係合する突出部１０及び押さえ部
１８として一体的に形成たものである。
態は、前記基体３に一端部を固定した弾性部材、例え
ば、棒バネ２１を逆への字状に曲げ成形することによっ
て、逆への字の長辺を迎え縁１９とし、屈曲部を前記交
換工具１のキー溝９に係合する突出部１０及び押さえ部
１８として一体的に形成たものである。
【００１７】当該例の突出部１０は、当該工具グリッパ
２の保持部７において、前記下位工具保持部材５の突出
部１０と対称的な位置に設定されており、その結果当該
工具グリッパ２に装填される交換工具１は、その交換工
具１の軸に対して対称的に設けられた一対のキー溝９，
９の双方を係止されることによって確実な回り止め措置
が成されることとなる。当該第２の形態の突出部１０に
おいては、逆への字の短辺が前記第１の形態の送り縁２
３的な働きを奏する山状のスロープが形成されている。
尚、前記第１の形態に対しても前記交換工具１のキー溝
９に係合する突出部１０を設けても良いことは言うまで
もなく、交換工具１の装脱が容易となるように前記山状
のスロープを形成することが望ましい。
２の保持部７において、前記下位工具保持部材５の突出
部１０と対称的な位置に設定されており、その結果当該
工具グリッパ２に装填される交換工具１は、その交換工
具１の軸に対して対称的に設けられた一対のキー溝９，
９の双方を係止されることによって確実な回り止め措置
が成されることとなる。当該第２の形態の突出部１０に
おいては、逆への字の短辺が前記第１の形態の送り縁２
３的な働きを奏する山状のスロープが形成されている。
尚、前記第１の形態に対しても前記交換工具１のキー溝
９に係合する突出部１０を設けても良いことは言うまで
もなく、交換工具１の装脱が容易となるように前記山状
のスロープを形成することが望ましい。
【００１８】上記構成による第２の形態においては、図
３の如く、交換工具１が通過する際には前記棒バネ２１
が上方へ待避することで前記工具グリッパ２の開口部６
が当該交換工具１が通過できる程度に開口し、交換工具
１が通過し終えた際には前記棒バネ２１が下方へ復帰し
て当該交換工具１が逆方向へ通過できない程度に閉じる
こととなる。そして、同時に交換工具１のキー溝９と上
位工具保持部材４及び下位工具保持部材５の突出部１
０，１０とが係合し工具回り止め機能が働くこととな
る。
３の如く、交換工具１が通過する際には前記棒バネ２１
が上方へ待避することで前記工具グリッパ２の開口部６
が当該交換工具１が通過できる程度に開口し、交換工具
１が通過し終えた際には前記棒バネ２１が下方へ復帰し
て当該交換工具１が逆方向へ通過できない程度に閉じる
こととなる。そして、同時に交換工具１のキー溝９と上
位工具保持部材４及び下位工具保持部材５の突出部１
０，１０とが係合し工具回り止め機能が働くこととな
る。
【００１９】尚、上記例においては、円弧状に凹んだ下
位工具保持部材５における受け部８の開口部６側、或い
は当該下位工具保持部材５に設けられた突出部１０自体
に、交換工具１の進入に対する待避措置が採られていな
いので、装填される交換工具１は、下位工具保持部材５
における受け部８の開口部６側及び突出部１０の干渉を
避けて、工具グリッパ２の保持部７へ開口部６側の斜め
上方より一直線に或いは水平に挿入後下げると言った様
に軌道を変更する形で進入することとなる。よって前記
上位工具保持部材４の迎え縁１９のアングルは工具搬送
手段の仕様に応じ上記交換工具１の進入経路を勘案して
設定されることとなる。
位工具保持部材５における受け部８の開口部６側、或い
は当該下位工具保持部材５に設けられた突出部１０自体
に、交換工具１の進入に対する待避措置が採られていな
いので、装填される交換工具１は、下位工具保持部材５
における受け部８の開口部６側及び突出部１０の干渉を
避けて、工具グリッパ２の保持部７へ開口部６側の斜め
上方より一直線に或いは水平に挿入後下げると言った様
に軌道を変更する形で進入することとなる。よって前記
上位工具保持部材４の迎え縁１９のアングルは工具搬送
手段の仕様に応じ上記交換工具１の進入経路を勘案して
設定されることとなる。
【００２０】
【発明の効果】以上の如く本発明によるツールラック式
マガジンの工具グリッパを使用すれば、工作機械の仕様
に応じて交換工具のキー溝の向きを上下方向にして工作
機械本体に装着しなければならない場合において、ツー
ルラック式マガジンに装填されていたままの状態、即ち
交換工具のキー溝が上下方向に位置する状態に保ちなが
ら搬送すれば良いこととなるので、従来の様に搬送中に
キー溝の向きを水平方向から上下方向へ変える回転機構
が必要なくなり工具搬送手段の構造を簡素化することが
できる。また、交換工具の搬送スピードも向上し工具の
交換時間を短縮することもできる。
マガジンの工具グリッパを使用すれば、工作機械の仕様
に応じて交換工具のキー溝の向きを上下方向にして工作
機械本体に装着しなければならない場合において、ツー
ルラック式マガジンに装填されていたままの状態、即ち
交換工具のキー溝が上下方向に位置する状態に保ちなが
ら搬送すれば良いこととなるので、従来の様に搬送中に
キー溝の向きを水平方向から上下方向へ変える回転機構
が必要なくなり工具搬送手段の構造を簡素化することが
できる。また、交換工具の搬送スピードも向上し工具の
交換時間を短縮することもできる。
【図１】（イ）（ロ）本発明によるツールラック式マガ
ジンの工具グリッパの実施の形態を示す概略説明図であ
る。
ジンの工具グリッパの実施の形態を示す概略説明図であ
る。
【図２】（イ）（ロ）（ハ）本発明によるツールラック
式マガジンの工具グリッパへの交換工具の装脱過程の一
例を示す概略説明図である。
式マガジンの工具グリッパへの交換工具の装脱過程の一
例を示す概略説明図である。
【図３】（イ）（ロ）本発明によるツールラック式マガ
ジンの工具グリッパへの交換工具の装脱過程の一例を示
す概略説明図である。
ジンの工具グリッパへの交換工具の装脱過程の一例を示
す概略説明図である。
【図４】ツールラック式マガジンの一例を示す概略説明
図である。
図である。
【図５】（イ）（ロ）交換工具の一例を示す正面図及び
上面図である。
上面図である。
【図６】本発明によるツールラック式マガジンの工具グ
リッパへの交換工具の装填状態の一例を示す開口部側か
ら見た概略説明図である。
リッパへの交換工具の装填状態の一例を示す開口部側か
ら見た概略説明図である。
【図７】従来のツールラック式マガジンの工具グリッパ
への交換工具の装填過程の一例を示す概略説明図であ
る。
への交換工具の装填過程の一例を示す概略説明図であ
る。
１ 交換工具 ２ 工具グリッパ ３ 基体 ４ 上位工具保持部材 ５ 下位工具保持部材 ６ 開口部 ７ 保持部 ８ 受け部 ９ キー溝 １０ 突出部
Claims (4)
- 【請求項１】 交換工具（１）をその軸がほぼ水平とな
る様に保持するツールラック式マガジンの工具グリッパ
において、当該工具グリッパ（２）が基体（３）に支持
された上下一対の工具保持部材（４，５）から構成さ
れ、上位工具保持部材（４）は、工具グリッパ（２）の
開口部（６）から保持部（７）へ装填される交換工具
（１）の進入を受け入れつつスナップ式に通過せしめる
待避手段を具備し、下位工具保持部材（５）は、保持部
（７）に装填された交換工具（１）を定位置に静止させ
る受け部（８）を具備し、前記上位工具保持部材（４）
又は下位工具保持部材（５）の少なくとも一方に交換工
具のキー溝（９）に係合する突出部（１０）を具備する
ツールラック式マガジンの工具グリッパ。 - 【請求項２】 前記上位工具保持部材（４）は、前記基
体（３）に揺動自在に支持され、前記工具グリッパ
（２）の開口部（６）を、交換工具（１）が通過する際
には当該交換工具（１）が通過できる程度に開口させ交
換工具（１）が通過し終えた際には当該交換工具（１）
が通過できない程度に閉じて復帰させる付勢手段を具備
した前記請求項１に記載のツールラック式マガジンの工
具グリッパ。 - 【請求項３】 前記上位工具保持部材（４）は、前記基
体（３）に一端部を固定した弾性部材からなる前記請求
項１に記載のツールラック式マガジンの工具グリッパ。 - 【請求項４】 前記弾性部材を以て交換工具（１）のキ
ー溝（９）に係合する突出部（１０）を一体成形した前
記請求項３に記載のツールラック式マガジンの工具グリ
ッパ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000189656A JP2002011633A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | ツールラック式マガジンの工具グリッパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000189656A JP2002011633A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | ツールラック式マガジンの工具グリッパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002011633A true JP2002011633A (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18689261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000189656A Pending JP2002011633A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | ツールラック式マガジンの工具グリッパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002011633A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006224300A (ja) * | 2005-02-11 | 2006-08-31 | Deckel Maho Pfronten Gmbh | 構成要素を把持し、保持する装置 |
| KR20120083985A (ko) * | 2011-01-19 | 2012-07-27 | 두산인프라코어 주식회사 | 툴 서브 체인저의 툴 그리퍼 유닛 |
| CN105033678A (zh) * | 2015-08-04 | 2015-11-11 | 成都银河动力有限公司 | 一种加工活塞环槽的刀盒夹具 |
| JP2016078163A (ja) * | 2014-10-16 | 2016-05-16 | 株式会社アサヒ | 工具収納方法、工具収納棚及び工具収納ワゴン |
-
2000
- 2000-06-23 JP JP2000189656A patent/JP2002011633A/ja active Pending
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