JP2002009477A - 電動機制御用パワーモジュール冷却装置 - Google Patents

電動機制御用パワーモジュール冷却装置

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JP2002009477A
JP2002009477A JP2000183500A JP2000183500A JP2002009477A JP 2002009477 A JP2002009477 A JP 2002009477A JP 2000183500 A JP2000183500 A JP 2000183500A JP 2000183500 A JP2000183500 A JP 2000183500A JP 2002009477 A JP2002009477 A JP 2002009477A
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flow path
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heat sink
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JP2000183500A
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Kiyotaka Koga
清隆 古賀
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電動機用パワーモジュールが取付けら
れたヒートシンクの部分的な温度の偏りをなくし、効率
良く各パワーモジュールを冷却する。 【解決手段】 電動機制御用パワーモジュール冷却装置
は、複数の電動機をそれぞれ制御する複数のパワーモジ
ュール1,2と、各パワーモジュールが付設された冷却
用のヒートシンク3とを備える。ヒートシンクは、各パ
ワーモジュールに対応する位置における単位面積あたり
の発熱量が大きいほど、流路総表面積を大きくされた流
路30を有する。これにより、各パワーモジュールの発
熱量に応じた流路総表面積での冷媒との熱交換がなされ
ることで、ヒートシンク温度の部分的な偏りをなくし、
各パワーモジュールに対して最適な冷却性能を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機を制御する
パワーモジュールの冷却装置に関し、特に、エンジンと
電動機を動力源に併用するハイブリッド駆動装置に適し
たパワーモジュールの冷却技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電動機(本明細書において、電動
機という用語は、モータと、モータとして用いられる発
電機(ジェネレータ)を含むものとする。)を動力源と
して用いる機器、特に、エンジンと電動機を併用するハ
イブリッド駆動装置は、モータとジェネレータを制御す
るための駆動回路(電動機を交流誘導型とする場合、ス
イッチ素子を主体とするパワーモジュール)を必要と
し、それ自身の発熱や電動機、エンジン等からの熱によ
る過熱を防いで回路動作を保証すべく、冷却装置の付設
を必須とする。
【0003】こうしたハイブリッド駆動装置における電
動機制御用パワーモジュールの冷却技術として、従来、
特開平11−69510号公報に開示の技術がある。こ
の従来技術では、ジェネレータ用パワーモジュール(上
記公報の記載において駆動回路191)とモータ用パワ
ーモジュール(同じく駆動回路192)が各々、共通の
ヒートシンク(同じくヒートシンク256)に付設され
ている。そして、ヒートシンクの内部に両パワーモジュ
ールを水で冷却するための1つの流路が形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒートシン
クの最高温度は、それに付設される発熱体の保証温度以
下に設定するのが一般的である。しかしながら、上記従
来のハイブリツド駆動装置の冷却技術では、定常時、す
なわちエンジン駆動下のジェネレータにより発電した分
だけモータの駆動に消費するという電力消費の形態を採
る状態では、ジェネレータ用パワーモジュールとモータ
用パワーモジュールの制御電流値は同じになり、発熱量
も同じになるにも関わらず、主として駆動力の発生に使
用されるモータと、発電に使用されるジェネレータとで
は、スイッチング動作の最大電流値が異なり、それに合
わせてパワーモジュールの大きさが異なることから、自
ずとヒートシンクとの接触面積も異なり、単位面積あた
りの発熱量に差が生じてしまう。この面積あたりの発熱
量について、上記従来の技術では、格別の配慮がなされ
ていないため、一部の箇所が必要以上に冷却されること
で、ヒートシンクの温度に偏りが生じてしまう。
【0005】また、上記のように、ジェネレータ用パワ
ーモジュールは、電流値の変動が少ない定常的な使われ
方が多いのに対して、モータ用パワーモジュールは、車
両の発進、加速等のためにモータに高トルクを出力させ
るときには、比較的短時間ではあっても、定常時よるは
るかに大きな電流を制御するようになることから、電流
値が大きく変化する過渡的な使われ方が多いという、両
パワーモジュールの使われ方の違いも、上記ヒートシン
ク温度の偏りの要因となっていた。
【0006】そこで、本発明は、複数の電動機用パワー
モジュールが取付けられたヒートシンクの部分的な温度
の偏りをなくすことで、効率良く各パワーモジュールを
冷却する電動機制御用パワーモジュール冷却装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、複数の電動機をそれぞれ制御する複数の
パワーモジュールと、各パワーモジュールが付設された
冷却用のヒートシンクとを備える電動機制御用パワーモ
ジュール冷却装置において、前記ヒートシンクは、各パ
ワーモジュールに対応する位置における単位面積あたり
の発熱量が大きいほど、流路総表面積を大きくされた流
路を有することを特徴とする。
【0008】上記の構成において、前記ヒートシンクの
流路を通して単一の冷媒を循環させる冷媒循環路を備
え、前記複数のパワーモジュールは、第1及び第2の2
つパワーモジュールからなり、第1のパワーモジュール
は、第2のパワーモジュールより単位面積あたりの発熱
量が大きいものとされる場合、第1のパワーモジュール
に対応する位置における流路総表面積は、第2のパワー
モジュールに対応する位置における流路総表面積より大
きくされた構成を採るのが有効である。
【0009】また、上記の構成において、前記第1のパ
ワーモジュールに対応する位置における流路の断面積
と、第2のパワーモジュールに対応する位置における流
路の断面積は、それぞれの流路における冷媒の流速が等
しくなる関係に設定された構成とすると更に有効であ
る。
【0010】次に、本発明は、第1及び第2の電動機を
それぞれ制御する第1及び第2のパワーモジュールと、
第1及び第2のパワーモジュールを付設させた冷却用の
ヒートシンクと、該ヒートシンクの流路を通して単一の
冷媒を循環させる冷媒循環路とを備え、第1のパワーモ
ジュールは、第2のパワーモジュールより単位面積あた
りの発熱量が大きいものとされた電動機制御用パワーモ
ジュール冷却装置において、前記ヒートシンクは、第1
のパワーモジュールに対応する位置における流路の下流
に第2のパワーモジュールに対応する位置における流路
を有することを特徴とする。
【0011】より具体的には、前記第1のパワーモジュ
ールは、ジェネレータを制御するジェネレータ用パワー
モジュールであり、第2のパワーモジュールは、モータ
を制御するモータ用パワーモジュールである構成とされ
る。
【0012】更に、本発明は、ジェネレータを制御する
ジェネレータ用パワーモジュールと、モータを制御する
モータ用パワーモジュールと、ジェネレータ用パワーモ
ジュール及びモータ用パワーモジュールを付設された冷
却用のヒートシンクと、該ヒートシンクの流路を通して
単一の冷媒を循環させる冷媒循環路とを備える電動機制
御用パワーモジュール冷却装置において、前記ヒートシ
ンクは、ジェネレータ用パワーモジュールに対応する位
置における流路の下流にモータ用パワーモジュールに対
応する位置における流路を有するとともに、モータ用パ
ワーモジュールに対応する位置における流路総表面積を
ジェネレータ用パワーモジュールに対応する位置におけ
る流路総表面積より大きくされたことを特徴とする。
【0013】上記の構成において、前記ジェネレータ用
パワーモジュールに対応する位置における流路の断面積
と、モータ用パワーモジュールに対応する位置における
流路の断面積は、それぞれの流路における冷媒の流速が
等しくなる関係に設定された構成を採るのも有効であ
る。
【0014】更に、上記の構成において、前記ジェネレ
ータ用パワーモジュールに対応する位置における流路の
深さは、モータ用パワーモジュールに対応する位置にお
ける流路の深さより深く設定された構成を採るのも有効
である。
【0015】また、上記の構成において、前記ヒートシ
ンクの流路は、対応するパワーモジュールの長手方向に
沿って形成された構成とするのも有効である。
【0016】
【発明の作用及び効果】本発明の請求項1に記載の構成
では、各パワーモジュールの発熱量に応じた流路総表面
積での冷媒との熱交換がなされることで、ヒートシンク
温度の部分的な偏りをなくすことができるため、各パワ
ーモジュールに対して最適な冷却性能を確保することが
できる。
【0017】次に、請求項2に記載の構成では、ヒート
シンクが冷媒に接触する面積を、冷却がより要求される
第1のパワーモジュール側を大きくすることができるの
で、第1のパワーモジュールの動作保証温度を超えない
冷却が可能となる。また、一部の箇所、すなわち、第2
のパワーモジュール側を冷却し過ぎることがなく、ヒー
トシンクの温度を均一にすることができる。しかも、そ
のようにヒートシンク温度を均一にすることにより、冷
媒を循環させるポンプ駆動用モータの電力等のエネルギ
消費を削減することができるため、冷媒の循環系統全て
を含めた熱交換効率を向上させることができる。
【0018】また、請求項3に記載の構成では、各部ご
との熱伝達を一様にして、ヒートシンクの温度をより均
一化することができる。
【0019】次に、請求項4に記載の構成では、第1の
パワーモジュールを先に冷却した後の冷媒でも、第2の
パワーモジュールにとっては未だ十分な冷媒となり得る
ので、冷媒の流れをその順序に合わせることで、第1及
び第2のパワーモジュールを共に効率良く冷却すること
ができる。また、一部の箇所、すなわち、第2のパワー
モジュール側を冷却し過ぎることがなく、ヒートシンク
の温度を均一にすることができる。しかも、そのように
ヒートシンク温度を均一にすることにより、冷媒を循環
させるポンプ駆動用モータの電力等のエネルギ消費を削
減することができるため、冷媒の循環系統全てを含めた
熱交換効率を向上させることができる。
【0020】また、請求項5に記載の構成では、モータ
とジェネレータとを備えるハイブリッド駆動装置のモー
タ用パワーモジュールとジェネレータ用パワーモジュー
ルとをそれらの発熱状態に合わせて適切に冷却すること
ができる。
【0021】次に、請求項6に記載の構成では、ジェネ
レータ用パワーモジュールに対応する流路の下流にモー
タ用パワーモジュールに対応する流路があり、またパワ
ーモジュールとの熱交換により下流側ほど冷媒温度が上
昇することに合わせて、モータ用パワーモジュールに対
応する流路総表面積をジェネレータ用パワーモジュール
に対応する流路総表面積より大きくすることにより、両
流路について上下流関係での冷媒温度上昇分を考慮した
最適な流路総表面積を確保することができる。
【0022】そして、請求項7に記載の構成では、ジェ
ネレータ用パワーモジュールに対応する流路の下流にモ
ータ用パワーモジュールに対応する流路がある位置関係
において、各部ごとの熱伝達を一様にして、ヒートシン
クの温度をより均一化することができる。
【0023】また、請求項8に記載の構成では、モータ
用パワーモジュールとヒートシンクの接触部から流路ま
でのヒートシンクに厚みをもたせることにより、過渡的
に使用されることの多いモータ用パワーモジュール側に
ヒートマスを多く取ることができるので、冷媒への放熱
による冷却が過渡的に不足する場合でも、ヒートマスへ
の熱の蓄積で温度上昇を緩衝させることができるため、
急激かつ短時間の発熱の可能性がより高いモータ用パワ
ーモジュールを保護することができる。
【0024】また、請求項9に記載の構成では、各ヒー
トシンクに対応する位置での流路全長に対して、流路の
折返し部分を少なくすることができるので、ヒートシン
ク内の流路抵抗を全体として小さくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。まず図1は、本発明を適用した電動機
制御用パワーモジュール冷却装置を概念的に示す。この
装置は、第1の電動機としてのジェネレータ(図示せ
ず)と、第2の電動機としてのモータ(図示せず)をそ
れぞれ制御する第1及び第2のパワーモジュール1,2
と、第1及び第2のパワーモジュールを付設させた冷却
用のヒートシンク3と、ヒートシンク3の流路を通して
単一の冷媒を循環させる冷媒循環路4とを備える。この
場合の第1のパワーモジュール1は、第2のパワーモジ
ュール2より単位面積あたりの発熱量が大きいものとさ
れている。
【0026】こうした構成からなる冷却装置において、
本発明に従い、図2に底面形状、図3に断面形状を示す
ように、ヒートシンク3は、図2に破線で外形を示す各
パワーモジュール1,2に対応する位置における単位面
積あたりの発熱量が大きいほど、流路総表面積(流路を
図示のように矩形断面の溝とする場合、流路を構成する
溝の底面と両側面の面積の総和)を大きくされた流路3
0を有する。また、ヒートシンク3は、第1のパワーモ
ジュール1に対応する位置における流路31の下流に第
2のパワーモジュール2に対応する位置における流路3
2を有する。
【0027】図1に戻って更に詳述すると、この形態に
おける冷却装置は、ハイブリッド駆動装置における、図
示しないモータ、ジェネレータ、ディファレンシャル装
置、カウンタギヤ機構等を内蔵する駆動装置ケース5の
上部に付設して一体化させたヒートシンク3と、ヒート
シンク3を通して単一の冷媒としての冷却水を循環させ
るウォーターポンプ41と、熱交換器としてのラジエー
タ42と、それらをつなぐ流路40a,40b,40c
とから構成されている。なお、ウォーターポンプ41の
駆動モータ等の付属設備については、図示を省略されて
いる。
【0028】冷媒循環路の起点としてのウォーターポン
プ41の吐出側流路40aは、ヒートシンク3の入口側
のポート30aに接続され、ヒートシンク3の出口側の
ポート30bは、ラジエータ42の入口42a側に接続
され、ラジエータ42の出口42b側がウォーターポン
プ41の吸込側流路40cに接続されている。したがっ
て、この冷媒循環路において、冷媒としての冷却水は、
ウォーターポンプ41から送り出された後、ヒートシン
ク3内で両パワーモジュール1,2からの熱を吸収して
加熱され、ラジエータ42に送り込まれて空気への放熱
により冷却され、ウォーターポンプ41に戻されて一巡
のサイクルを終わる循環を繰り返すことになる。
【0029】図2に示すように、ヒートシンク3の流路
は、それぞれ対応する第1のパワーモジュール1と第2
のパワーモジュール2の長手方向に沿って形成され、底
部側が開いた溝とされている。詳しくは、ヒートシンク
3にその長手方向を横断する方向を長手方向として取付
けられた第1のパワーモジュール1に対応する流路31
は、ヒートシンク3の長手方向を横断する方向に延び、
端部の近傍で折返す蛇行流路とされ、また、ヒートシン
ク3にその長手方向に沿う方向を長手方向として取付け
られた第2のパワーモジュール2に対応する流路32
は、ヒートシンク3の長手方向に延び、端部の近傍で折
返す蛇行流路とされている。この構成により、ヒートシ
ンク3内の流路全長に対して、流路の折返し部31b,
32bを少なくすることができるので、ヒートシンク内
の流路抵抗を小さくすることができる。なお、上記の両
流路は、基本的には、上下流関係に接続された1本の流
路を構成するものであるが、本形態では、冷媒とヒート
シンク3との接触面積を十分に確保すべく、流路中で伝
熱フィンとして作用する中間伝熱壁31a,32aが流
路31の深溝側で1条、流路32の浅溝側で9条ずつ溝
に沿って設けられている。
【0030】更に、図3に示すように、第1のパワーモ
ジュール1に対応する位置における流路31の溝の深さ
は、第2のパワーモジュール2に対応する位置における
流路32の溝の深さより深く設定されている。この構成
により、モータ用パワーモジュール2とヒートシンク3
の接触部から流路32までのヒートシンクに厚みをもた
せることにより、過渡的に使用されることの多いモータ
用パワーモジュール2側にヒートマスを多く取ることが
できるので、冷却水への放熱による冷却が過渡的に不足
する場合でも、ヒートマスへの熱の蓄積で温度上昇を緩
衝させることができるため、急激かつ短時間の発熱の可
能性がより高いモータ用パワーモジュール2を保護する
ことができる。
【0031】図2及び図3に示すように、ヒートシンク
3の第1のパワーモジュール1に対応する位置における
流路の断面積と、第2のパワーモジュール2に対応する
位置における流路の断面積は、それぞれの流路における
冷媒の流速が等しくなる関係に設定されている。したが
って、前記ヒートマスとの関係から、第1のパワーモジ
ュール1に接する流路は、横幅が狭く、深さが深い溝で
構成され、第2のパワーモジュール2に接する流路は、
横幅が広く、深さが浅い溝で構成されている。なお、両
流路31,32の接続部31cは、両流路を円滑につな
ぎ、かつ絞り作用を生じないように、流路31側から流
路32側に向かって徐々に深さを減じつつ幅が広がる接
続溝とされている。
【0032】本形態において、こうした冷媒の流速が等
しくなる構成を採る理由を図4の特性図を参照して説明
する。この図は、冷媒としての水と熱伝導率の大きなヒ
ートシンク素材としてのアルミニウムとの間の熱抵抗を
冷媒の流速の関数として示す。ここで、熱抵抗は、熱の
伝わり方を表すものであり、その値が大きくなるほど熱
が伝わりにくく、冷却性能が劣ることを示している。図
において、流速A付近で特性が大きく変化しているの
は、この付近において、冷媒の流れが層流から乱流に変
わることによる。この特性からいえることは、流速を増
加させる方向に変化させるほど熱抵抗の低減割合が小さ
くなるということである。換言すれば、流速と熱伝達効
率との関係には、流速を上げるためにウォーターポンプ
41の駆動に要するエネルギや、流速の増加に伴う流路
抵抗の増加によるエネルギロスと、流速の増加による冷
却効果の向上との兼ね合いを勘案した特定の最適値があ
るということになる。したがって、ヒートシンク3での
冷却効率を上げるには、流速を一定の最適値にするのが
有効であるということになる。ちなみに、こうした知見
から、本形態では、流速を各部について一定値の流速B
程度に設定し、この流速が保たれる流路断面積を採用し
ている。
【0033】なお、ヒートシンクに対する入口30aと
出口30bの位置や、そこから流路31と流路32に至
る導入と導出のための流路の形状は、両パワーモジュー
ル1,2の取付け位置に拘束されるものではない。ま
た、図示されていないが、ヒートシンク3の底面側は、
駆動装置ケース5上部の外壁やカバー等の適宜の部材に
当接させて、漏れ止め状態に取付けることで、被蓋され
ている。
【0034】こうした構成からなる冷却装置では、ヒー
トシンク3に入口30aから送り込まれた冷却水は、中
間伝熱壁31aで2条の流れに分けられ、流路31の溝
に沿ってジェネレータ用パワーモジュール1の長手方向
に前記所定の流速で流れながら溝壁と中間伝熱壁31a
から伝えられる熱を吸収し、途中5箇所の180°の折
返し部31bを経て,流路31と流路32との接続部3
0cに達する。この位置から冷却水は、方向を変えて、
中間伝熱壁32aで10条の流れに分けられ、流路32
の溝に沿ってモータ用パワーモジュール2の長手方向に
同様に所定の流速で流れながら溝壁と中間伝熱壁32a
から伝えられる熱を吸収し、途中2箇所の180°の折
返し部32bを経て出口30bに達する。なお、入口3
0aと出口30bに続くヒートシンク3外の冷却水の流
れは先に記したとおりである。
【0035】以上、本発明をハイブリッド駆動装置のパ
ワーモジュールに適用した一実施形態に基づき詳説した
が、本発明の適用対象はこれに限るものではなく、同様
の熱的条件のパワーモジュールを用いる種々の機器に適
用可能なものである。また、冷却に用いる冷媒について
も、水に限らず種々のものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電動機制御用パワーモ
ジュール冷却装置の全体概念図である。
【図2】冷却装置のヒートシンクの底面図である。
【図3】冷却装置のヒートシンクを流路形成部分のみ断
面で示す側面図である。
【図4】冷媒の流速と熱抵抗の関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 ジェネレータ用パワーモジュール(第1のパワーモ
ジュール) 2 モータ用パワーモジュール(第2のパワーモジュー
ル) 3 ヒートシンク 31,32 流路 4 冷媒循環路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電動機をそれぞれ制御する複数の
    パワーモジュールと、各パワーモジュールが付設された
    冷却用のヒートシンクとを備える電動機制御用パワーモ
    ジュール冷却装置において、 前記ヒートシンクは、各パワーモジュールに対応する位
    置における単位面積あたりの発熱量が大きいほど、流路
    総表面積を大きくされた流路を有することを特徴とする
    電動機制御用パワーモジュール冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒートシンクの流路を通して単一の
    冷媒を循環させる冷媒循環路を備え、前記複数のパワー
    モジュールは、第1及び第2の2つパワーモジュールか
    らなり、 第1のパワーモジュールは、第2のパワーモジュールよ
    り単位面積あたりの発熱量が大きいものとされ、第1の
    パワーモジュールに対応する位置における流路総表面積
    は、第2のパワーモジュールに対応する位置における流
    路総表面積より大きくされた、請求項1記載の電動機制
    御用パワーモジュール冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のパワーモジュールに対応する
    位置における流路の断面積と、第2のパワーモジュール
    に対応する位置における流路の断面積は、それぞれの流
    路における冷媒の流速が等しくなる関係に設定された、
    請求項2記載の電動機制御用パワーモジュール冷却装
    置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の電動機をそれぞれ制御す
    る第1及び第2のパワーモジュールと、第1及び第2の
    パワーモジュールを付設させた冷却用のヒートシンク
    と、該ヒートシンクの流路を通して単一の冷媒を循環さ
    せる冷媒循環路とを備え、第1のパワーモジュールは、
    第2のパワーモジュールより単位面積あたりの発熱量が
    大きいものとされた電動機制御用パワーモジュール冷却
    装置において、 前記ヒートシンクは、第1のパワーモジュールに対応す
    る位置における流路の下流に第2のパワーモジュールに
    対応する位置における流路を有することを特徴とする電
    動機制御用パワーモジュール冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のパワーモジュールは、ジェネ
    レータを制御するジェネレータ用パワーモジュールであ
    り、第2のパワーモジュールは、モータを制御するモー
    タ用パワーモジュールである、請求項2、3又は4記載
    の電動機制御用パワーモジュール冷却装置。
  6. 【請求項6】 ジェネレータを制御するジェネレータ用
    パワーモジュールと、モータを制御するモータ用パワー
    モジュールと、ジェネレータ用パワーモジュール及びモ
    ータ用パワーモジュールを付設された冷却用のヒートシ
    ンクと、該ヒートシンクの流路を通して単一の冷媒を循
    環させる冷媒循環路とを備える電動機制御用パワーモジ
    ュール冷却装置において、 前記ヒートシンクは、ジェネレータ用パワーモジュール
    に対応する位置における流路の下流にモータ用パワーモ
    ジュールに対応する位置における流路を有するととも
    に、モータ用パワーモジュールに対応する位置における
    流路総表面積をジェネレータ用パワーモジュールに対応
    する位置における流路総表面積より大きくされたことを
    特徴とする電動機制御用パワーモジュール冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記ジェネレータ用パワーモジュールに
    対応する位置における流路の断面積と、モータ用パワー
    モジュールに対応する位置における流路の断面積は、そ
    れぞれの流路における冷媒の流速が等しくなる関係に設
    定された、請求項6記載の電動機制御用パワーモジュー
    ル冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記ジェネレータ用パワーモジュールに
    対応する位置における流路の深さは、モータ用パワーモ
    ジュールに対応する位置における流路の深さより深く設
    定された、請求項5、6又は7記載の電動機制御用パワ
    ーモジュール冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記ヒートシンクの流路は、対応するパ
    ワーモジュールの長手方向に沿って形成された、請求項
    2〜8のいずれか1項記載の電動機制御用パワーモジュ
    ール冷却装置。
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