JP2002008592A - 3波長域発光形蛍光ランプ - Google Patents

3波長域発光形蛍光ランプ

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JP2002008592A
JP2002008592A JP2000224613A JP2000224613A JP2002008592A JP 2002008592 A JP2002008592 A JP 2002008592A JP 2000224613 A JP2000224613 A JP 2000224613A JP 2000224613 A JP2000224613 A JP 2000224613A JP 2002008592 A JP2002008592 A JP 2002008592A
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JP
Japan
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phosphor
fluorescent lamp
terbium
activated
wavelength bands
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Pending
Application number
JP2000224613A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Moriyama
浩文 森山
Tomofumi Moriyama
智文 森山
Yukie Kobayashi
幸江 小林
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Tokyo Kagaku Kenkyusho KK
Original Assignee
Tokyo Kagaku Kenkyusho KK
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、高演色、高
効率でかつ劣化の少ない3波長域発光形蛍光ランプを提
供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】緑色蛍光体として使用さ
れているセリウム及びテルビウムで付活されたリン酸ラ
ンタン蛍光体の代わりにテルビウム付活アルミン酸塩系
蛍光体を混合した発光組成物を蛍光膜として使用するこ
とにより、劣化の少ない蛍光ランプを提供することが可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緑色蛍光体としてテルビ
ウム付活アルミン酸塩系蛍光体を蛍光膜として備えた3
波長域発光形蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般照明用ランプの分野では演色
性に優れ、なおかつ発光効率の高いランプとして、3波
長域発光形蛍光ランプ(以下、本明細書では3波長域発
光形蛍光ランプを単に、「蛍光ランプ」と言うことにす
る)が開発され、実用に供されている。この蛍光ランプ
に使用される蛍光体は、比較的狭い範囲の発光スペクト
ル分布を有する赤色、緑色、青色の3種の蛍光体を適当
な割合で混合したものである。この蛍光ランプに使用さ
れる蛍光体は、赤色蛍光体として3価のユーロピウムで
付活された酸化イットリウム等、緑色蛍光体としてセリ
ウム及びテルビウムで付活されたリン酸ランタン等、青
色蛍光体としてアルカリ土類クロロリン酸塩あるいは、
2価のユーロピウムで付活されたバリウムマグネシウム
アルミン酸塩等がそれぞれ使用されている。
【0003】一般照明用ランプ以外にも、この蛍光ラン
プの管径を小さくし、各種照明装置、例えば液晶表示装
置の背面に設置して、バックライトとして使用すること
も実用化されている。
【0004】ところで、蛍光ランプを長時間点灯した場
合、様々な要因(水銀吸着や蛍光体の劣化等)が原因と
なって光束低下や発光色の経時変化(カラーシフト)が
発生する。特に、バックライト用として管径を小さくし
た場合には、蛍光体の劣化の原因のひとつである短波の
紫外線量が増加するなど、ランプのコンパクト化による
高負荷化が問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、高演
色、高効率でかつ劣化の少ない3波長域発光形蛍光ラン
プを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、用いられる蛍光体について種々検討した結果、緑色
蛍光体として使用されているセリウム及びテルビウムで
付活されたリン酸ランタン蛍光体の代わりにテルビウム
付活アルミン酸塩系蛍光体を混合した発光組成物を蛍光
膜として使用することにより、劣化の少ない蛍光ランプ
を提供することが可能であることを見出し本発明に至っ
た。
【0007】即ち、本発明の3波長域発光形蛍光ランプ
は、セリウム及びテルビウムで付活されたリン酸ランタ
ン蛍光体の代わりに、一般式 CeMgAl
1119:Tb3+で表されるテルビウム付活アルミ
ン酸塩系蛍光体を含む発光組成物からなる蛍光膜を有す
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】以下、本発明の蛍光ランプについて詳細に説明
する。本発明の蛍光ランプで使用されるテルビウム付活
アルミン酸塩系蛍光体はCe、Mg、Al及びTbの各
酸化物又は高温で容易にこれらの酸化物に変わり得るこ
れらの元素の化合物を化学量論的に組成式 Ce1−x
TbMgAl1119(但し、xは0.25≦x≦
0.45)を満足する割合で混合し、還元性雰囲気中で
1200〜1700℃で2から40時間以上かけて1回
以上焼成することによって得られる。
【0009】上記の方法で得られるテルビウム付活アル
ミン酸塩系蛍光体と、セリウム及びテルビウムで付活さ
れたリン酸ランタン蛍光体の254nmの紫外線で励起
した場合の発光スペクトルは、ほとんど同じ曲線とな
り、発光色にも大きな差が無いことから、セリウム及び
テルビウムで付活されたリン酸ランタン蛍光体の代わり
にテルビウム付活アルミン酸塩系蛍光体を混合した発光
組成物を蛍光膜として使用した場合にも、高演色、高効
率な3波長域発光形蛍光ランプを提供することが可能で
ある。
【0010】また、コンパクト化による影響が大きいと
される短波の紫外線照射に対する劣化の度合いを測定し
たところ、セリウム及びテルビウムで付活されたリン酸
ランタン蛍光体よりもテルビウム付活アルミン酸塩系蛍
光体の方が劣化が少ないことが明らかとなったことか
ら、セリウム及びテルビウムで付活されたリン酸ランタ
ン蛍光体の代わりにテルビウム付活アルミン酸塩系蛍光
体を混合した発光組成物を蛍光膜として使用することよ
り、高演色、高効率でかつ劣化の少ない3波長域発光形
蛍光ランプを提供することが可能であることを見出し本
発明に至った。
【0011】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0012】実施例1 CeO 0.64 mol Tb 0.09 mol 3MgCO・Mg(OH) 0.25 mol α−Al 5.45 mol AlF 0.10 mol HBO 0.05 mol
【0013】上記原料を、ボールミルにて十分に混合
し、還元性雰囲気中1300℃で2時間焼成した後、得
られた酸化物を粉砕後、洗浄・乾燥処理を行い、Ce
0.64Tb0.36MgAl1119のテルビウム
付活アルミン酸塩系蛍光体を得た。なお、AlFとH
BOは蛍光体の製造にしばしば用いられるフラック
スである。
【0014】上述のようにして得られた蛍光体(実施例
1)とセリウム及びテルビウムで付活されたリン酸ラン
タン蛍光体(比較例)について、254nmの紫外線で
励起した場合の発光ピーク強度と発光輝度を測定したと
ころ、比較例の値を100%としたとき、実施例1のピ
ーク強度は101.8%、輝度は、100.7% であ
った。
【0015】次に、上記蛍光体に対して短波の紫外線
(エキシマランプ使用、波長147nm)を照射した場
合の輝度の変化を測定した。照射1時間、3時間後の実
施例1の輝度は、同条件の比較例の値を100%とした
とき、それぞれ102.3%、103.5%であった。
【0016】実施例2 CeO 0.64 mol Tb 0.09 mol 3MgCO・Mg(OH) 0.25 mol α−Al 6.00 mol α−アルミナ原料として、住友化学株式会社からアドバ
ンストアルミナの商品名で販売されているα−アルミナ
を使用した。
【0017】上記原料を、ボールミルにて十分に混合
し、還元性雰囲気中1600℃で4時間焼成した後、得
られた酸化物を解砕後、洗浄・乾燥処理を行い、Ce
0.64Tb 0.36MgAl1119のテルビウム
付活アルミン酸塩系蛍光体を得た。この蛍光体はアルミ
ナ原料としてアドバンストアルミナを用いフラックスを
添加せずに焼成したために、微粉が少なく粒度分布がシ
ャープな粉体であった。
【0018】上述のようにして得られた蛍光体(実施例
2)とセリウム及びテルビウムで付活されたリン酸ラン
タン蛍光体(比較例)について、254nmの紫外線で
励起した場合の発光ピーク強度と発光輝度を測定したと
ころ、比較例の値を100%としたとき、実施例のピー
ク強度は102.3%、輝度は、101.1%であっ
た。
【0019】次に、上記蛍光体に対して短波の紫外線
(エキシマランプ使用、波長147nm)を照射した場
合の輝度の変化を測定した。照射1時間、3時間後の実
施例2の輝度は、同条件の比較例の値を100%とした
とき、それぞれ103.2%、104.2%であった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、演色性や効率を損なう
ことなく経時劣化の少ない3波長域発光形蛍光ランプを
提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H001 CA07 XA08 XA12 XA13 XA58 YA65 5C043 AA01 AA07 CC09 CD01 DD30 EB04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緑色蛍光体としてテルビウム付活アルミ
    ン酸塩系蛍光体を含む発光組成物からなる蛍光膜を有す
    ることを特徴とする3波長域発光形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 テルビウム付活アルミン酸塩系蛍光体
    が、Ce1−xTbMgAl1119(但し、xは
    0.25 ≦x≦0.45)で表されるこを特徴とする
    請求項1に記載の3波長域発光形蛍光ランプ。
JP2000224613A 2000-06-20 2000-06-20 3波長域発光形蛍光ランプ Pending JP2002008592A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102719247A (zh) * 2012-07-04 2012-10-10 甘肃稀土新材料股份有限公司 一种颗粒形貌规则的铝酸盐绿色荧光粉的制备方法
JP2013527275A (ja) * 2010-04-30 2013-06-27 オーシャンズ キング ライティング サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッド アルミン酸塩基蛍光材料及びその調製方法

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