JP2002006865A - 歌詞表示装置 - Google Patents

歌詞表示装置

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JP2002006865A
JP2002006865A JP2001161804A JP2001161804A JP2002006865A JP 2002006865 A JP2002006865 A JP 2002006865A JP 2001161804 A JP2001161804 A JP 2001161804A JP 2001161804 A JP2001161804 A JP 2001161804A JP 2002006865 A JP2002006865 A JP 2002006865A
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timing
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JP2001161804A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Torimura
浩之 鳥村
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少ないデータ記憶量で、楽曲の進行に従って歌
詞の表示態様を滑らかに変化させる。 【解決手段】歌詞データLEと、歌詞の各文字の発生タ
イミングを示すデータTDはRAM4に記憶されてい
る。CPU1は、プログラム処理により、これらのデー
タLE,TDを読出して、歌詞データLEに基づいて歌
詞を表示回路11にて表示する。発生タイミングを示す
データTDにより、歌詞の表示タイミングが規定され、
発生タイミングから各文字における表示態様の変化が開
始され、所定時間毎に所定量ずつ表示態様が変化する。
したがって、歌詞の表示態様は、楽曲の進行に従って徐
々に変化する。これらのデータLE,LDの読出しは楽
曲のテンポによって制御される。また、表示態様を変化
させている途中で次の歌詞の発生タイミングに達したと
きには、表示態様の未変更部分はすべて変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケ装置等
に用いる歌詞表示装置に関し、特に、歌詞の表示態様
(例えば文字や歌詞背景の表示色)を順次変化させてい
くことによって楽曲の進行位置を示すことが可能な歌詞
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラオケ装置等に用いられる歌詞表示装
置は、楽曲の進行に従って、表示すべき内容を表す歌詞
データと該歌詞データを表示するためのタイミングデー
タを記憶し、タイミングデータに基づいて歌詞を順次表
示するようにしている。また、歌詞の表示色等を変える
ことによって楽曲の進行位置を表示するものもある。
【0003】例えば、特開平6−130981号公報に
記載の技術にあっては、歌詞表示の色変え開始データお
よび色変えスピードデータが記憶されており、これらの
データに基づいて歌詞の表示色をスピードデータが示す
スピードで徐々に変化させることにより、楽曲の進行位
置を適切に表示し、しかも滑らかに色を変化させること
が出来るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、楽曲の進行位置を適切に表示し、かつ表示色を
滑らかに変化させるために色変え開始データと色変えス
ピードデータが各文字毎に必要であり、大容量メモリが
要求される。
【0005】この発明の目的は、少ないデータ量で、か
つ表示態様を滑らかに変化させることができる歌詞表示
装置を提供することである。さらに、この発明の他の目
的は、楽音の発生タイミングと進行位置の表示のタイミ
ングがずれない歌詞表示装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明においては、
歌詞データと、歌詞の発生タイミングを示すデータを記
憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された歌詞デー
タに基づいて、歌詞を表示する表示手段と、前記表示手
段に表示される歌詞の表示態様を、楽曲の進行に従って
徐々に変化させるワイプ手段であって、前記歌詞の発生
タイミングから該歌詞における表示態様の変化を開始さ
せ、所定時間毎に所定量ずつ表示態様を変化させるもの
とを備えた歌詞表示装置において、前記所定時間又は前
記所定量を前記楽曲のテンポに応じて変更する手段を設
けたことを特徴としている。
【0007】また、前記ワイプ手段は、表示態様を変化
させている途中において次の歌詞の発生タイミングに達
したとき、表示態様の未変更部分をすべて変更すること
が好ましい。
【0008】また、第2の発明においては、歌詞データ
と、歌詞の発生タイミングを示すデータを記憶した記憶
手段と、前記記憶された歌詞データを該歌詞の発生タイ
ミングを示すデータに基づくタイミングにて表示する表
示手段と、前記歌詞の表示態様を所定時間毎に所定量ず
つ変化させるワイプ手段であって、前記歌詞の発生タイ
ミングから前記表示態様の変化を開始するとともに表示
態様の変化が該歌詞の最後まで到達したときに該変化を
終了させるものとを備えたことを特徴としている。
【0009】また、前記ワイプ手段は、表示態様を変化
させている途中において次の歌詞の発生タイミングに達
したとき、表示態様の未変更部分をすべて変更すること
が望ましい。
【0010】第1の発明における歌詞表示装置にあって
は、歌詞の表示タイミングから表示態様が変化し始め、
所定時間毎に所定量ずつ表示態様が変化するとともに、
その所定時間又は所定量が楽曲のテンポに応じて変更さ
れるため、ワイプが早すぎてワイプが止まったり、ワイ
プが遅すぎて一気に変化することが防止され、滑らかに
ワイプが進行する。また、表示態様を変化させている途
中において次の歌詞の発生タイミングに達したとき、表
示態様の未変更部分をすべて変更することによって、表
示態様の変化が楽曲の進行に対して遅れてしまったり、
未変更部分が残ったまま次の歌詞に進んでしまうといっ
た不都合を防止することが出来る。
【0011】また、第2の発明における歌詞表示装置に
あっては、歌詞が表示された直後からその表示態様が所
定時間に所定量ずつ変化される。即ち、記憶手段が記憶
する歌詞データと歌詞の発生タイミングを示すデータと
に基づいて、楽曲の進行に応じたワイプ機能を実現する
ことが出来る。
【0012】また、表示態様を変化させている途中にお
いて次の歌詞の発生タイミングに達したとき、表示態様
の未変更部分をすべて変更することによって、表示態様
の変化が楽曲の進行に対して遅れてしまったり、未変更
部分が残ったまま次の歌詞に進んでしまうといった不都
合を防止することが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1から図6を用いて、第1の実
施の形態について説明する。図1はこの発明の歌詞表示
装置を用いて歌詞を表示させたときの表示例を示す図で
ある。楽曲の進行位置を表示するためには、例えば、歌
詞の文字や歌詞の背景の表示色を変える、歌詞の文字や
背景の塗りつぶしパターンを変える、歌詞の文字のフォ
ントの種類や大きさを変える、アンダーラインを引く等
いろいろな手法が用いられるが、ここでは歌詞の背景の
色を変える例を使って説明する。なお、図1において
は、文字の後ろの網掛け部分によって、背景色が変化し
たことを表すこととする。(A)、(B)は共に楽曲の
進行に応じて背景色が左から右へと徐々に変化していく
様子を表している。(A)の(1)はまだ背景色の変化
が始まっていない状態であり、(2)から(7)にかけ
て、歌詞の文字である「あ」の背景色が所定時間毎に一
定量ずつ変化していき、(8)で1文字分の変化が終了
する(以降、背景色が徐々に変化することを「ワイプ」
と呼ぶこととする)。
【0014】一方、(B)は、(1)から(5)までは
(A)の場合と同様であるが、(6)でワイプを中止
し、背景色変化中の文字の最後の部分まで背景色、すな
わち未変化部分の背景色を直ちに変化させている。そし
て、(7)、(8)にかけて、次の文字「い」の背景色
のワイプが始まっている。すなわち、(6)の位置まで
ワイプが進んだ時点で、演奏の進行位置は次の文字
「い」にさしかかったため、背景色の変化が演奏の進行
に対してが遅れるのを防ぐ目的で、強制的に次の文字
「い」のワイプに移行させているのである。また、この
ように未変化部分をすべて変化させることにより、変化
しないまま先へと進むことを防止することが出来る。
【0015】なお、図示はしないが、1文字分のワイプ
が終了したにも係わらず、演奏の進行位置が次の文字ま
で達していないときは、次の文字に対応する位置がくる
まで、ワイプを中断させて、表示位置が先に進みすぎる
のを防いでいる。
【0016】図2はこの発明の歌詞表示装置の概略構成
を示すブロック図である。CPU(中央処理装置)1は
装置全体の動作を制御するものであり、ROM(リード
・オンリィ・メモリ)3に記憶された制御プログラムに
したがって処理を実行する。また、CPU1と各部とは
バス2を介して接続されており、各種データの送受が行
われる。
【0017】RAM(ランダム・アクセス・メモリ)4
は、CPU1による処理時において発生する各種データ
を一時的に記憶するバッファ、レジスタ、フラグ等の領
域を有するとともに、HDD(ハードディスク装置)6
やFDD(フロッピィディスク装置)7等から読み出し
たカラオケ用の演奏データを記憶する領域も有する。こ
の演奏データの中には、カラオケの伴奏を演奏するため
の演奏イベントデータや、歌詞を表示するための歌詞イ
ベントデータが含まれている。タイマ5はCPU1に対
して割り込み信号を供給するもので、所定周期の割り込
み信号を発生する。RAM4に記憶された演奏データ
は、CPU1が実行する所定周期毎の割込処理によって
読み出される。
【0018】8はMIDI(ミュージカル・インストゥ
ルメント・ディジタル・インターフェース)インターフ
ェース(I/F)であり、外部装置とデータの送受を行
う。例えば、外部から供給された演奏データを取り込ん
でHDD6等に記憶したりする。10はキーボードやマ
ウス等の操作子であり、演奏のスタート/ストップ等各
種機能を指定する。これら操作子の操作は、検出回路9
によって検出され、操作情報がバス2を介してCPU1
へ供給される。CPU1は供給された操作情報に従って
各種機能を実行する。11はカラー表示可能な表示回路
(例えばカラー液晶表示器やCRTなど)であり、図1
に示したように、カラオケ用の歌詞等を表示する。
【0019】音源回路12は供給された演奏イベントデ
ータにもとづいて楽音波形信号を形成する。音源回路の
方式としては、周知の波形メモリ読み出し方式、FM
(周波数変調)方式や物理モデルシミュレーション方
式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、発振器と
フィルタを組み合わせたアナログシンセサイザ方式等が
用いられる。音源回路12において形成された楽音波形
信号は、D/A変換器13においてアナログ楽音波形に
変換され、サウンドシステム14において音響として放
音される。なお、専用のハードを用いて音源回路を構成
するものに限らず、DSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)+マイクロプログラムを用いて音源回路を構成する
ようにしてもよいし、CPU+ソフトウェアのプログラ
ムで音源回路を構成するようにしてもよい。また、1つ
の回路を時分割で使用することによって複数の発音チャ
ンネルを形成するようなものでもよいし、1つの発音チ
ャンネルが1つの回路で構成されるような形式のもので
あってもよい。このほか、各種ネットワーク等の通信手
段を用いて外部装置と接続できるようにしてもよい。
【0020】図3はRAM4に記憶される演奏データの
記憶フォーマットを示す。演奏データは例えばSMF
(スタンダードMIDIファイル)の形式で記憶されて
いる。図3はこの内のトラックチャンクの内容の一部を
示している。タイムデータTD1、TD2、…はあるイ
ベントデータとその次のイベントデータの発生時間間隔
を表すデータであり、所定の音符長(例えば384分音
符)を単位とした値で記述されている。
【0021】演奏イベントデータPE1、PE2、…は
カラオケの伴奏を演奏するためのデータであって、各演
奏イベントは、ノートオンイベントあるいはノートオフ
イベント、ピッチベンドや音量制御などの各種制御デー
タからなる。ノートオンイベントやノートオフイベント
は発音/消音する音の音高をを示すキーコードデータを
含んでいる。演奏イベントデータは複数パート(ドラム
パート、ベースパート、コードバッキングパート、メロ
ディパート等)の演奏データを含んでいる。各パートは
それぞれの演奏イベントデータに含まれるチャンネル番
号により識別される。
【0022】歌詞イベントデータLE1、LE2、…
は、カラオケの歌詞を表示するための文字データであっ
て、メタイベントという種類のデータである。この実施
の形態においては、1つの歌詞イベントデータは1文字
分の歌詞に相当し、それぞれの歌詞イベントは対応する
メロディの演奏データと対になって記憶されている。例
えば、歌詞イベントデータLE1が示す文字は、演奏イ
ベントデータPE1が示す音符に対応した文字であり、
この2つのイベントが同時に発生するように、これら2
つのイベントデータに挟まれるタイムデータTD2の値
は、0に設定される。
【0023】なお、演奏データの記憶フォーマットは上
述したものに限らない。「イベント+絶対時間」、「音
高+符長」等、どのような形式でもよい。また、演奏イ
ベントデータと歌詞イベントデータが混在しているもの
に限らず、別々の領域に記憶されているものであっても
よい。要は、歌詞の各文字の発生タイミングが定められ
ているような形式であればよい。また、演奏データは、
複数パートのデータがトラック毎に分かれているような
形式で記憶されていてもよい。
【0024】図4および図5は、CPU1が実行する再
生処理を示す図である。この再生処理はタイマ5から供
給される10ms毎の割込信号によって、図示しないメ
インルーチンに割り込んで処理されるものである。図示
しない演奏スタート指令によりランフラグRUNが1に
セットされると、ステップs1においてYESと判断さ
れ、カラオケの伴奏の演奏及び歌詞の表示のための処理
が実行される。ステップs1にてNOと判断されたとき
は、直ちにメインルーチンにリターンする。ステップs
2ではタイムデータを格納するレジスタTIMEから所
定値Kを減算する。
【0025】所定値Kは再生処理の周期である10ms
の間に進めるべき単位音符の長さに対応しており、K=
(テンポ×分解能×割込周期)/(60×1000)で
表される。ここで、「テンポ」は1分間に演奏される4
分音符数であり、「分解能」は演奏データのタイムデー
タが、4分音符をいくつに分けたものによって記述され
ているかを表す。例えば、前述のようにタイムデータが
384分音符を単位として記述されている場合、384
分音符は4分音符を96に分けたものであるから、「分
解能」は96となる。「割込周期」は再生処理が実行さ
れるときの割込信号の発生周期であり、前述のようにこ
の実施形態においては10msである。従って、「テン
ポ」が120、「分解能」が96、「割込周期」が10
ならば、Kの値は1.92となり、1回の再生処理によ
ってタイムデータが1.92だけ進むことになる。例え
ば、タイムデータの値が「192(=2分音符の長さに
相当)」であったとすると、100回の再生処理によっ
て2分音符分の演奏が進むことになる。なお、レジスタ
TIMEの初期値としては、図示しない演奏スタート指
令に対する処理によって、演奏データの中の最初のタイ
ムデータがセットされる。
【0026】ステップs2の結果、レジスタTIMEの
値が0以下になったとき、ステップs3でYESと判断
され、ステップs4で演奏データのアドレスを進め、該
アドレスに記憶されているデータを読み出す。ステップ
s5では読み出されたデータがタイムデータであるか否
かが判断される。演奏スタート時には既に先頭のタイム
データが読み出されているので、ステップs4ではタイ
ムデータの次に記憶されているイベントデータが読み出
される。従って、ステップs5の判断はNOとなり、図
5のステップs6へと進む。
【0027】ステップs6では読み出されたデータが歌
詞イベントデータか否かが判断される。演奏イベントデ
ータであったならばステップs7において演奏イベント
を音源回路へ出力することにより伴奏の演奏音の発音/
消音がなされる。歌詞イベントデータであったならば、
ステップs10で改行フラグが1にセットされているか
否かを判断する。改行フラグとは、歌詞を表示するに当
たり、ある行の表示をそこで終わりとし、新しい行の表
示に移行することを表すフラグである。
【0028】この第1の実施の形態においては、表示回
路11は1行の歌詞を表示することが出来るものとし、
1行分の歌詞に相当する演奏が進んだら、その1行分の
歌詞表示を消去し、新たな1行の歌詞を表示するように
している(図示せず)。そのため、この改行フラグが1
にセットされていたら、新たな1行分の歌詞を表示する
ために、ステップs11にて、現在表示されている文字
列を消去し、ステップs12において、次の改行コード
までの歌詞イベントデータをすべて抜き出して1行分の
歌詞の文字列を作成し、表示回路へ該文字列を出力し、
改行フラグをリセットする。これにより、新たな1行分
の歌詞が表示される。
【0029】なお、改行すべき位置に相当する文字の歌
詞イベント中には改行コードが含まれており、この改行
コードを検出したときに改行フラグが1となる。すなわ
ち、ステップs13にて歌詞イベントデータ中に改行コ
ードが含まれていると判断されたときは、ステップs1
4で改行フラグに1をセットする。ここでセットされた
改行フラグが、次の歌詞イベントが読み出されたときに
ステップs10においてチェックされるため、文字列の
表示が更新されるのは改行コードが含まれている歌詞イ
ベントデータの次の歌詞イベントデータが読み出された
ときとなる。
【0030】ステップs15ではワイプフラグが0であ
るか否かが判断され、0であればステップs16でワイ
プフラグを1にセットし、1であればステップs17で
ワイプ中の背景色の未変化部分をすべて変化させる。
【0031】ここで、図6を参照して歌詞の背景色のワ
イプ処理について説明する。ワイプ処理はタイマ5から
の割込信号によって、CPUが20ms毎に実行する割
込処理である。ワイプ処理はあまり細かな制御が必要で
はないため、再生処理よりも長い時間間隔で処理を行う
ようにしているが、ワイプ処理の周期を再生処理と同じ
周期にしてもよいことは言うまでもない。ステップs2
1にてワイプフラグが1にセットされているか否かが判
断され、1にセットされていたら、ステップs22で文
字の背景色を所定幅分変化させ、1文字の最後まで到達
したら、ステップs24でワイプフラグを0にリセット
する。
【0032】すなわち、歌詞イベントデータが読み出さ
れたとき、前述のステップs16でワイプフラグが1に
セットされ、その後実行されるワイプ処理のs22によ
って20ms毎に所定幅分ずつ背景色が変化していく。
そして、該文字の最後までワイプが進んだ時点で、ステ
ップs24でワイプフラグがリセットされるので、次の
歌詞イベントデータが読み出されるまでワイプが停止す
る。なお、ワイプ中の文字に対応する音符が短い場合、
該文字のワイプが終了する前に次の歌詞イベントデータ
が読み出されることがある。このような場合は、ワイプ
フラグが0にリセットされる前に次の歌詞イベントデー
タが読み出されているので、ステップs15でNOと判
断され、ワイプ中の背景色の未変更部分は直ちに変化す
るようになる。
【0033】なお、1度のワイプ処理で色を変化させる
幅は、歌詞の1文字の平均的な音符長さを基準に設定さ
れるのが好ましい。例えば、ある楽曲のメロディが8分
音符を中心とした長さの音符で構成されているとする
と、8分音符の時間の間にちょうどワイプが完了するこ
とが望ましい。
【0034】すなわち、テンポが120であったとする
と、8分音符の時間長は250msであるから、20m
s毎に文字幅の1/12.5だけ進めると、ワイプが滑
らかに実行される。テンポの値に応じて1回のワイプ処
理において背景色を変化させる幅を変更するようにする
と、さらに滑らかにワイプが進行する。あるいは、変更
幅は一定で、ワイプ処理の実行周期を変更するようにし
てもよい。また、次の歌詞イベントデータまでの時間間
隔を求めて、それに応じてワイプの速さを変更するよう
にしてもよい。このようにすると、ワイプが早すぎて色
の変化が止まったり、ワイプが遅すぎて一気に色が変化
するといったことが防止され、ワイプが一層滑らかにな
る。
【0035】図5の処理が終了すると、再びステップs
4へ戻り、演奏データのアドレスを進め、次のデータを
読み出す。イベントデータの次にはタイムデータが記憶
されているので、ステップs5ではYESと判断され、
ステップs8でレジスタTIMEに読み出されたタイム
データが加算される。タイムデータを加算した結果、T
IMEの値が正の値になっていれば、メインルーチンへ
リターンし、1回分の再生処理が終了する。演奏イベン
トデータと歌詞イベントデータが連続する場合や、和音
に対応した演奏イベントデータが存在する場合などは、
タイムデータの値が0或いは0に近い値を取ることもあ
り、そのような場合は、ステップs9でNOと判断さ
れ、さらにステップs4以降を繰り返す。
【0036】続いて、図7から図13及び図16を用い
て、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の
形態においては、第1の実施の形態における音源回路1
2に加えて、ソフト音源(CPU1を用い、ソフトウェ
ア処理によって楽音波形を形成する)の構成を備え、音
源回路12(すなわち、ハード音源)とソフト音源のい
ずれか選択したものによってカラオケ用の伴奏音を発生
可能としている。この場合、音源回路12は本体装置に
対して着脱可能に構成してもよい。
【0037】ソフト音源は、音源回路12と同様に、周
知の波形メモリ読み出し方式、FM(周波数変調)方式
や物理モデルシミュレーション方式、高調波合成方式、
フォルマント合成方式等の方式により楽音波形を形成す
るもので、所定周期毎(この第2の実施の形態において
は10ms毎)に波形形成のための処理を実行し、形成
された楽音波形データを波形バッファにためておき、こ
の波形バッファから一定時間毎に波形を読み出すことに
よりハード構成の音源回路と同等の機能を実行する。な
お、楽音波形形成のみならず、コーラスやリバーブ等の
効果付与も、CPUのソフトウェア処理によって行うよ
うにしてもよい。
【0038】ソフトウェアにより楽音波形を形成する処
理と、カラオケの演奏データ読み出し及び歌詞表示の処
理を1つのCPUで行う場合、CPUの能力が追いつか
ない場合がある。CPUの能力以上の処理を実行させる
と、楽音波形の形成が追いつかなくなり、発音がとぎれ
てしまう、或いは、演奏データの読み出しや歌詞表示が
遅れてしまうなどの不都合が生じる可能性がある。その
ような不都合を生じさせないために、第2の実施の形態
においては、ソフトウェアにて楽音波形を形成する場合
は、歌詞表示のワイプ処理を省略するようにしている。
すなわち、第1の実施の形態において20ms毎に実行
していたワイプ処理を禁止し、代わりに演奏の進行位置
が歌詞の位置に達したら、1文字分の背景色をすべて変
更してしまうようにしている。このようにして、CPU
の負荷を軽減させ、楽音波形の形成が追いつかなくなっ
てしまうことや、演奏データ読み出し及び歌詞表示の遅
れが生じることを防止している。
【0039】また、ソフトウェアによって楽音波形を形
成する場合、波形形成のための処理をなるべく高い優先
度で処理をしているが、CPUはこのほかにも優先度の
高い処理を実行する可能性がある。このような場合、楽
音波形の形成が一時的に遅れてしまうことがあるが、こ
の第2の実施の形態においては、所定時間分(例えば4
00ms分)の波形をためておくバッファを設け、この
バッファから波形データを読み出すようにしている。こ
のようにすると、波形形成処理が多少遅れたとしてもバ
ッファには波形データが蓄えられているので、しばらく
は発音がとぎれてしまうことはない。そして、その後、
CPUの処理に余裕ができたときに以前波形の形成が遅
れた分を取り戻すべく、多めに波形を形成するようにす
れば、一時的な波形形成の遅れを吸収することが可能と
なる。なお、楽音波形を確保する時間は400msに限
らないことは言うまでもない。
【0040】演奏イベントが発生した時点から楽音波形
の形成が開始され、400ms分の波形データを確保し
た時点で波形データの読み出しを開始するため、演奏イ
ベント発生タイミングと実際に楽音が発生されるタイミ
ングが400msずれることになる。このため、ソフト
ウェアにて楽音波形を形成する場合は、歌詞表示のタイ
ミング(背景色を変更するタイミング及び歌詞を切り換
えるタイミング)を、歌詞イベントの発生タイミングか
ら400ms遅らせるようにしている。このようにし
て、歌詞の表示タイミングと楽音が発生されるタイミン
グとがずれることを防いでいる。
【0041】図7はキーボードやマウス等の操作子10
の操作により音源種類を選択したときに実行される音源
種類選択処理を示すフローチャートである。例えば、表
示回路11に音源種類選択ウインドウが表示され、該ウ
インドウ上に音源種類選択スイッチが設けられ、そのス
イッチをマウス等の操作子10にて操作することにより
この音源種類選択処理が起動される。ステップs31に
おいて、ソフト音源が選択されたか否かを判断し、ソフ
ト音源が選択されていたら、ステップs32でソフト音
源が選択されていることを示すフラグSOFTTGに1
をセットする。そして、ステップs33でソフト音源関
連の各種処理を起動する。
【0042】図8及び図9にソフト音源関連の各種処理
の一部であるフローチャートを示す。図8は10ms毎
のタイマ割込により起動されるソフト音源処理である。
ステップs41で発音レジスタ内容に基づいて10ms
分の楽音波形を形成する。ソフト音源は複数の楽音波形
形成チャンネルを有し、同時に複数の楽音を発生可能と
なっている。発音レジスタとは、この複数の楽音波形形
成チャンネルのそれぞれに対応して設けられ、どのチャ
ンネルでどのキーの楽音を発生させるかを決定する演奏
イベントを格納するレジスタである。ステップs42で
は形成された楽音波形を波形バッファに書き込む。この
ような処理により、1回のソフト音源処理によって10
ms分の楽音波形が波形バッファに蓄えられていく。
【0043】図9は波形読み出し初期処理である。s5
1で波形バッファに400ms分の楽音波形データが確
保されたか否か判断し、確保されていたらステップs5
2で波形データ読み出し処理の実行を許可する。波形デ
ータ読み出し処理は、図示はしないが、楽音波形のサン
プリング周期に対応した所定時間毎に楽音波形のサンプ
ルを読み出す処理であって、波形バッファに蓄えられて
いる楽音波形を逐次読み出していく。一方、400ms
分の楽音波形データが蓄えられていなければ、波形デー
タ読み出し処理を許可しない。すなわち、400ms分
の楽音波形データが確保されるまでは楽音波形データを
読み出さない。
【0044】図7に戻り、ステップs34では図6のワ
イプ処理のタイマ割込処理を禁止するとともに、ワイプ
フラグを1にセットする。これにより、ソフト音源が選
択されたときはワイプ処理が実行されなくなり、歌詞の
背景色は、1文字分ずつ一度に変化するようになる。
【0045】一方、ソフト音源ではなくハードウェアの
音源が選択された場合は、ステップs35でフラグSO
FTTGに0をセットし、ステップs36でソフト音源
関連の各種処理を終了させ、ステップs37で図6のワ
イプ処理のタイマ割込を許可する。これにより、ハード
音源が選択されたときはワイプ処理が実行されるように
なり、歌詞の背景色は、1文字の間に徐々に変化するよ
うになる。
【0046】図10は、第2の実施の形態における再生
処理を示すフローチャートである。この処理は、第1の
実施の形態における図4及び図5に代わる処理である。
この再生処理はタイマ5から供給される10ms毎の割
込信号によって、図示しないメインルーチンに割り込ん
で処理されるものである。図示しない演奏スタート指令
によりランフラグRUNが1にセットされると、ステッ
プs61においてYESと判断され、カラオケの伴奏の
演奏及び歌詞の表示のための読み出し処理が実行され
る。なお、この読み出し処理の詳細は図4におけるステ
ップs2からs5、s8、s9と同じ処理であるので、
ここでの説明は省略する。
【0047】ステップs61では、図4におけるステッ
プs5でNOと判断されたときと同様に、記号Aに従っ
て図11のステップs68へ進み、読み出されたデータ
が歌詞イベントデータか否かが判断される。演奏イベン
トデータであったならばステップs69においてフラグ
SOFTTGが0か否か、すなわちソフト音源が選択さ
れているか、選択されていないかを判断し、ソフト音源
が選択されていなければ、ステップs70で演奏イベン
トを音源回路へ出力することにより伴奏の演奏音の発音
/消音がなされる。一方、ソフト音源が選択されていた
ならば、ステップs71で演奏イベントを前述の発音レ
ジスタに書き込み、その結果、図8のソフト音源処理に
よって楽音波形が形成される。
【0048】歌詞イベントデータであったならば、ステ
ップs72でフラグSOFTTGが0か否か、すなわち
ソフト音源が選択されているか、選択されていないかを
判断し、ソフト音源が選択されていればステップs73
で歌詞表示処理を行う。歌詞表示処理の詳細を図13に
示す。ステップs81からステップs87までは、図5
におけるステップs10からステップs16間での処理
と同じであるので、説明は省略する。ステップs86で
NOと判断されたときは、ステップs88でフラグSO
FTTGが0か否か、すなわちソフト音源が選択されて
いるか、選択されていないかを判断し、ソフト音源が選
択されていなければステップs89でワイプ中の背景色
の未変化部分をすべて変化させる。一方、ソフト音源が
選択されているときは、ステップs90で1文字分の背
景色をすべて変更する。これにより、歌詞の背景色は、
1文字の間で徐々に変化せず、一度に変化するようにな
る。なお、ソフト音源が選択されたときは、ワイプフラ
グは前述したようにステップs34で1にセットされ、
その後ワイプ処理を実行することはないので、0にはリ
セットされない。その結果、常に1文字分の背景色が一
度に変化するようになる。
【0049】図11に戻り、ステップs72でNOと判
断されたとき、すなわち、ソフト音源が選択されている
ときは、ステップs74で歌詞イベントをディレイタイ
ム=40とともに歌詞バッファに記憶させる。歌詞バッ
ファは、図12に示すように、ディレイタイムと歌詞イ
ベントを記憶する領域を複数有し、ここに記憶されたデ
ィレイタイムが後述する図10のステップs64で1ず
つ減らされていき、0になったときに図13において説
明した歌詞表示処理を実行するようにしている。図10
の再生処理は10ms毎の処理であり、ディレイタイム
として初期値40がセットされるので、ディレイタイム
が0になるまでの時間は、10ms×40=400ms
である。すなわち、前述した演奏イベント発生から楽音
波形読み出しまでの遅れである400msと同じ時間だ
け、歌詞イベントの発生タイミングを遅らせることにな
る。なお、歌詞バッファの記憶領域を複数設けているの
は、400msの間に複数の歌詞イベントが発生する可
能性があるからである。なお、歌詞イベントの発生タイ
ミングを遅らせる時間は、楽音波形の読み出しまでの遅
れ時間と完全に一致させなくてもよい。要は、楽音の発
生と歌詞の進行位置の表示とがほぼ同じタイミングにな
ればよい。図11の処理が終了すると、図4におけるス
テップs4に戻るときと同様に、記号Bに従って、図1
0のステップs62に戻る。
【0050】ステップs62の後、ステップs63で
は、前述の歌詞バッファにデータが記憶されているか否
かを判断し、何らかのデータが記憶されていたら、ステ
ップs64ですべてのディレイタイムから1を減算す
る。その結果ディレイタイム=0となったものの有無を
ステップs65で判断し、ディレイタイム=0となった
ものがあれば、ステップs66で図13の歌詞表示処理
を実行する。その後、ステップs67でディレイタイム
=0となった歌詞データを歌詞バッファから消去する。
【0051】以上の処理により、ハード音源が選択され
ているときには図16の(A)に示すように文字の背景
色が徐々に変化し、ソフト音源が選択されているときに
は図16の(B)、(1)から(2)で示すように1文
字分の背景色が一度に変化する。
【0052】続いて、図14から図16を用いて、第3
の実施の形態について説明する。第3の実施の形態にお
いては、ソフト音源を選択したときとハード音源を選択
したときとで、ワイプ処理の滑らかさを変えるようにし
ている。第3の実施の形態においては、第2の実施の形
態で説明した図10、図11の再生処理及び図13の歌
詞表示処理とほぼ同じ処理を用いるが、図13における
ステップs88及びステップs90は実行しない。な
お、これらの処理の説明は第2の実施の形態の説明にお
いて十分なされているので、ここでの説明は省略する。
【0053】図14はキーボードやマウス等の操作子1
0の操作により音源種類を選択したときに実行される音
源種類選択処理を示すフローチャートである。ステップ
s91において、ソフト音源が選択されたか否かを判断
し、ソフト音源が選択されていたら、ステップs92で
ソフト音源が選択されていることを示すフラグSOFT
TGに1をセットする。そして、ステップs93でソフ
ト音源関連の各種処理を起動する。これは前述の図8、
図9と同じなので、説明を省略する。ステップs94で
はワイプ処理のためのタイマ割込周期を100msにセ
ットし、ステップs95では1回のワイプ処理において
背景色を変更する所定幅Aに、幅5B(=幅Bの5倍)
をセットする。一方、ソフト音源ではなくハードウェア
の音源が選択された場合は、ステップs96でフラグS
OFTTGに0をセットし、ステップs97でソフト音
源関連の各種処理を終了させ、ステップs98ではワイ
プ処理のためのタイマ割込周期を20msにセットし、
ステップs99では1回のワイプ処理において背景色を
変更する所定幅Aに、幅Bをセットする。
【0054】以上の処理により、ハード音源が選択され
た際にはワイプ処理のタイマ割込周期を20msとし、
1回のワイプ処理によって背景色を変更する幅を所定幅
Bにセットする。一方、ソフト音源が選択された際には
ワイプ処理のタイマ割込周期を、ハード音源の時の5倍
である100msとし、1回のワイプ処理によって背景
色を変更する幅も、ハード音源の時の5倍である5Bに
セットする。100ms間に変更される背景色の幅は、
どちらの場合も5Bの幅であるが、ハード音源が選択さ
れたときは5Bの幅を5回に分けて背景色変更するた
め、より滑らかに背景色を変更することができる。一
方、ソフト音源が選択されたときはワイプ処理の頻度を
低くしているため、ソフト音源処理にあまり負担がかか
らない。
【0055】図15は前述のステップs94或いはステ
ップs98にて設定されたタイマ割込周期で実行される
ワイプ処理を示すフローチャートである。ステップs1
01にてワイプフラグが1にセットされているか否かが
判断され、1にセットされていたら、ステップs102
で文字の背景色を所定幅Aだけ変化させ、1文字の最後
まで到達したら、ステップs24でワイプフラグを0に
リセットする。
【0056】以上の処理により、ハード音源が選択され
ているときには図16の(A)に示すように文字の背景
色が変化していく幅が小さく、滑らかに背景色が変化す
るが、ソフト音源が選択されているときには図16の
(C)に示すように文字の背景色が変化していく幅が大
きく、あまり滑らかには背景色が変化しない。しかし、
1文字分が一度に変化するよりは滑らかである。
【0057】なお、上記第2及び第3の実施の形態にお
いては、ハード音源を選択したときとソフト音源を選択
したときとで、CPUへの負荷が変化する点に着目し、
歌詞の背景色のワイプの仕方を変更するようにしたが、
CPUのもつ能力に応じて歌詞の背景色のワイプの仕方
を変更するようにしてもよい。すなわち、CPUコード
(CPU種類)を判別することによりCPUの能力を求
め、CPUの能力が高いときは歌詞の背景色のワイプを
滑らかにし、能力が低いときは背景色のワイプを荒くす
る、或いはワイプ処理を省略するようにしてもよい。ま
た、ベンチマークテストプログラム等を実行することに
よりCPU能力を求めてもよい。また、CPU能力とハ
ード音源/ソフト音源の選択状況の両方を考慮して、歌
詞の背景色のワイプの仕方を変更するようにしてもよ
い。また、ハード音源を使用する場合であっても、演奏
データの読み出し及び歌詞表示の処理以外の処理(例え
ば画像表示など)を同時に行うなどの理由により、CP
Uの負荷が大きい場合に、歌詞の背景色のワイプの仕方
を変更するようにしてもよい。
【0058】なお、本発明は、電子楽器、カラオケ装
置、パソコン+アプリケーションソフトウェア等あらゆ
る形態の装置に適用することができる。また、歌詞デー
タは1文字毎に発生タイミングデータを伴って記憶され
るものに限らず、「歌詞の文字列データと各文字の発生
タイミング」という形式で記憶してもよい。また、歌詞
表示は1行としたが、複数行を同時に表示できるように
してもよいし、歌詞を現在の演奏進行位置よりも1或い
は複数行分先行して表示するようにしてもよいことはも
ちろんである。
【0059】また、演奏のテンポを変更する方法は、再
生処理の処理周期を変更するものや、処理周期周期はそ
のままで時間データの値を修正するものであってもよ
い。また、ワイプをするか否か(ワイプをしないときは
すべての文字について直ちに文字の表示態様を変更す
る)を選択可能としてもよい。
【0060】また、歌詞データと演奏データが組み合わ
されているものに限らず、歌詞データのみが記憶されて
おり、歌詞の表示だけを楽曲の進行に従って行うような
ものでもよい。また、上記実施の形態においては、読み
出された歌詞データを所定時間保持することにより楽音
の発生タイミングと歌詞の進行位置表示のタイミングが
一致するように制御するようにしたが、歌詞データの読
み出し開始タイミングを所定時間遅らせることによって
楽音の発生タイミングと歌詞の進行位置表示のタイミン
グが一致するように制御してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、第1及び第2の発
明においては、歌詞データと、歌詞データの文字毎の発
生タイミングデータを記憶しておき、各文字の発生タイ
ミングから所定時間毎に所定量ずつ文字の表示態様を徐
々に変化させるようにしたので、少ない記憶容量で滑ら
かな歌詞のワイプを実現することが出来る。また、ワイ
プが早すぎたときは次の文字までワイプを停止し、ワイ
プが遅すぎたときは次の文字まで直ちに表示態様を変化
させると、演奏の進行位置と歌詞表示のタイミングがず
れない。また、表示態様が変化せずに先に進むと行った
不都合も起こらない。
【0062】特に、第1の発明においては、前記所定時
間又は所定量が楽曲のテンポに応じて変更されるため、
ワイプが早すぎてワイプが止まったり、ワイプが遅すぎ
て一気に変化することが防止され、滑らかにワイプが進
行する。
【0063】また、表示態様を変化させている途中にお
いて次の歌詞の発生タイミングに達したとき、表示態様
の未変更部分をすべて変更することによって、表示態様
の変化が楽曲の進行に対して遅れてしまったり、未変更
部分が残ったまま次の歌詞に進んでしまうといった不都
合を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における歌詞表示例
を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態における概略ブロッ
ク図を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態における演奏イベン
トの記憶フォーマットを示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態における再生処理の
フローチャートを示す図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態における再生処理の
フローチャートを示す図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態におけるワイプ処理
のフローチャートを示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態における音源種類選
択処理のフローチャートを示す図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態におけるソフト音源
処理のフローチャートを示す図である。
【図9】 本発明の第2の実施形態における波形読み出
し初期処理のフローチャートを示す図である。
【図10】 本発明の第2の実施形態における再生処理
のフローチャートを示す図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態における再生処理
のフローチャートを示す図である。
【図12】 本発明の第2の実施形態における歌詞バッ
ファを示す図である。
【図13】 本発明の第2の実施形態における歌詞表示
処理のフローチャートを示す図である。
【図14】 本発明の第3の実施形態における音源種類
選択処理のフローチャートを示す図である。
【図15】 本発明の第3の実施形態におけるワイプ処
理のフローチャートを示す図である。
【図16】 本発明の第2及び第3の実施形態における
歌詞の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、3…ROM、4…RAM、5…タイマ、1
1…表示回路、12…音源回路、TD…タイムデータ、
PE…演奏イベントデータ、LE…歌詞イベントデータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歌詞データと、歌詞の発生タイミングを
    示すデータを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された歌詞データに基づいて、歌詞
    を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示される歌詞の表示態様を、楽曲の進
    行に従って徐々に変化させるワイプ手段であって、前記
    歌詞の発生タイミングから該歌詞における表示態様の変
    化を開始させ、所定時間毎に所定量ずつ表示態様を変化
    させるものとを備えた歌詞表示装置において、 前記所定時間又は前記所定量を前記楽曲のテンポに応じ
    て変更する手段を設けたことを特徴とする歌詞表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ワイプ手段は、表示態様を変化させ
    ている途中において次の歌詞の発生タイミングに達した
    とき、表示態様の未変更部分をすべて変更するものであ
    る請求項1に記載の歌詞表示装置。
  3. 【請求項3】 歌詞データと、歌詞の発生タイミングを
    示すデータを記憶した記憶手段と、 前記記憶された歌詞データを該歌詞の発生タイミングを
    示すデータに基づくタイミングにて表示する表示手段
    と、 前記歌詞の表示態様を所定時間毎に所定量ずつ変化させ
    るワイプ手段であって、前記歌詞の発生タイミングから
    前記表示態様の変化を開始するとともに表示態様の変化
    が該歌詞の最後まで到達したときに該変化を終了させる
    ものとを備えたことを特徴とする歌詞表示装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイプ手段は、表示態様を変化させ
    ている途中において次の歌詞の発生タイミングに達した
    とき、表示態様の未変更部分をすべて変更するものであ
    る請求項3に記載の歌詞表示装置。
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