JP2002004896A - 電磁駆動弁の制御装置 - Google Patents

電磁駆動弁の制御装置

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JP2002004896A
JP2002004896A JP2000181485A JP2000181485A JP2002004896A JP 2002004896 A JP2002004896 A JP 2002004896A JP 2000181485 A JP2000181485 A JP 2000181485A JP 2000181485 A JP2000181485 A JP 2000181485A JP 2002004896 A JP2002004896 A JP 2002004896A
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Yasuhiro Taniguchi
育宏 谷口
Taketoshi Kawabe
武俊 川邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの吸・排気弁として使用される電磁駆
動弁の制御精度を向上する。 【解決手段】オブザーバで推定した電磁石の可動子の実
速度と目標速度との偏差に基づいて電磁力の指令値を算
出するものにおいて、電磁石の通電開始時に、偏差の積
分項に、筒内圧に比例的な通電電流が得られるように初
期値s0を与える構成とした。これにより、筒内圧に抗
した駆動力が得られ可動子及び弁体を、確実かつ滑らか
に目標位置に停止制御させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃焼室
を開閉する吸・排気弁として用いられる電磁駆動弁の制
御装置に関し、特に、筒内圧の影響を考慮して性能改善
を図った制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンの吸排気弁の駆動方式に
おいて、従来のカムにより弁体を駆動するカム駆動方式
に代えて、電磁力により弁体を駆動する電磁駆動弁が提
案されている。この電磁駆動弁によれば、弁体駆動用の
カム機構が不要となることに加えて、エンジンの動作状
態に応じて吸・排気弁の開閉時期を容易に最適化するこ
とができ、エンジンの出力向上及び燃費の向上を図るこ
とができる。
【0003】このような電磁駆動弁の従来技術として
は、特開平10−205314号公報記載の「ガス交換
弁の電磁弁駆動部を制御する方法」(以下、第1従来技
術)、特開平10−220622号公報記載の「幅の狭
い構造の電磁式アクチュエータ」(以下、第2従来技
術)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の電磁駆動弁の
制御装置においては、電磁駆動弁を確実に作動させるに
は、弁体を移動して目標位置に停止させる制御に必要な
電流を、制御開始時(可動部がバネの力で移動して、吸
引側電磁石に発生する吸引電磁力が有効となる付近から
電流を通電する時)から電磁石に通電する必要がある。
【0005】しかしながら、エンジンのシリンダ内部に
は筒内圧が発生し、該筒内圧の大きさに応じて制御に必
要な電磁力若しくは電流が異なってくるが、従来、該筒
内圧の影響を考慮した制御が行なわれていなかったた
め、良好な制御を行なうことができなかった。このた
め、筒内圧に対して通電制御量が小さすぎる場合は目標
位置に停止させることができず、また、筒内圧に対して
通電制御量が大きすぎる場合は着座時の衝撃が大きすぎ
たり、目標停止位置に停止できなくなるなどの問題が生
じる。
【0006】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、筒内圧の大きさによらず、良好な制
御が行なわれるようにした電磁駆動弁の制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、電磁石と、弾性体と、前記電磁石の発生する
電磁力と前記弾性体の発生するバネ力とにより駆動され
る可動子と、該可動子により駆動されてエンジンの燃焼
室を開閉する弁体とを備えた電磁駆動弁に対して、前記
可動子若しくは弁体である可動部の位置及び速度を検出
し、該検出した可動部の位置及び速度に基づいて前記電
磁石への通電電流を制御する電磁駆動弁の制御装置であ
って、前記エンジンの筒内圧を検出し、該筒内圧の大き
さを考慮して前記電磁石の通電制御量を算出することを
特徴とする。
【0008】請求項1に係る発明によると、弁体の駆動
初期は前記可動部が弾性体のバネ力で移動し、吸引側電
磁石の電磁力が有効となる付近から該電磁石へ電流の通
電が開始される。
【0009】ここで、前記電磁石の通電制御量は、可動
部の位置に応じた目標速度が得られるように算出される
が、筒内圧が大きいときには、該筒内圧に抗して弁体を
駆動するのに必要な駆動力が大きく、筒内圧が小さいと
きには、必要な駆動力は小さくて済む。
【0010】そこで、前記筒内圧の大きさを考慮して通
電制御量を算出することにより、筒内圧の大きさによら
ず所望の目標速度を得るように制御することができる。
また、請求項2に係る発明は、前記通電制御量は、積分
要素を含んで算出され、前記筒内圧の大きさを考慮して
前記積分要素の初期値を設定することを特徴とする。
【0011】請求項2に係る発明によると、実質的に
は、制御開始時の通電制御量が最も大きく影響するの
で、積分要素の初期値を筒内圧の大きさを考慮して設定
することにより、通電開始から応答遅れなく適切な通電
制御量を得て可動部の目標位置への移動を確保すること
ができ、かつ、積分要素の初期値の設定のみで、目標位
置への制御終了まで筒内圧の大きさに応じた通電制御量
を得ることができる。
【0012】また、請求項3に係る発明は、前記算出さ
れる通電制御量は、電磁石へ通電される電流値であるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項3に係る発明によると、電磁石に通
電される電流値が、通電制御量として算出され、該算出
値となるように電流値が制御される。
【0014】また、請求項4に係る発明は、前記算出さ
れる通電制御量は、電磁石に発生する電磁力であり、発
生する電磁力が算出された電磁力となるように、電磁石
へ通電される電流値を制御することを特徴とする。
【0015】請求項4に係る発明によると、電磁石に発
生する電流値が、通電制御量として算出され、該算出さ
れた電磁力が発生するように電流値が制御される。
【0016】また、請求項5に係る発明は、前記可動部
の速度は、該可動部の位置と、該位置及び通電電流値か
ら推定した電磁力とに基づいて推定して検出されること
を特徴とする。
【0017】請求項5に係る発明によると、検出された
可動部の位置と制御される通電電流値から電磁力を推定
し、該可動部位置と電磁力とに基づいて可動部の速度が
推定される。
【0018】これにより、速度を直接検出するセンサが
不要となる。また、請求項6に係る発明は、前記エンジ
ンの筒内圧は、エンジンの運転状態に基づいて推定して
検出されることを特徴とする。
【0019】請求項6に係る発明によると、エンジンの
負荷、回転速度などの運転状態に基づいてエンジンの筒
内圧が推定して検出される。これにより、筒内圧を検出
するセンサが不要となる。
【0020】また、請求項7に係る発明は、エンジンの
排気弁の開弁時の制御に適用されることを特徴とする。
請求項7に係る発明によると、排気弁の開弁時に筒内圧
に抗した駆動力が要求されるので、本発明を適用する効
果が大きい。
【0021】
【発明の実施形態】次に図面を参照して、本発明の実施
形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る電磁駆動
弁の制御装置を車両用エンジンに適用した全体構成を示
す図である。
【0022】同図に示すように、エンジンのシリンダ5
1の上部に固定されたシリンダヘッド52には、吸気弁
または排気弁となる弁体54(図1では単一の弁体のみ
を示す)が設けられている。弁体54の上方に伸延する
弁軸54aの上部には、スプリングリテーナ55が固定
され、該スプリングリテーナ55とシリンダヘッド52
との間には弁体54を閉弁側に付勢するコイルスプリン
グ56が設けられている。
【0023】またシリンダヘッド52の上部には電磁駆
動弁のケースとなるハウジング60が立設されている。
該ハウジング60の内部には、閉弁側電磁石11と、開
弁側電磁石12とが所定の間隔をあけて上下に対向する
位置に固定されている。これら閉弁側電磁石11と開弁
側電磁石12との間には、軟磁性体の可動子(アーマチ
ュア)57が可動子軸部材57aにより上下に滑動可能
に支持されている。
【0024】閉弁側電磁石11より上方の位置には、可
動子軸部材57aにスプリングリテーナ58が固定さ
れ、ハウジング60の頂壁内面とスプリングリテーナ5
8との間には、可動子57を開弁側に付勢するコイルス
プリング59が設けられている。
【0025】またハウジング60の頂壁には、可動子の
位置を検出し位置信号を出力するレーザー変位計等で構
成される可動子位置センサ2が設けられ、該位置信号
は、電磁駆動弁の制御装置1に出力される。
【0026】また、閉弁側電磁石11と開弁側電磁石1
2に流れる電流を検出する電流センサ3が設けられる。
さらに制御装置1は、エンジン制御ECU8から開弁指
令/閉弁指令が伝達され、制御装置1は閉弁側電磁石電
流制御部9及び開弁側電磁石電流制御部10に対して電
流目標値を出力するようになっている。
【0027】閉弁側電磁石電流制御部9及び開弁側電磁
石電流制御部10は、それぞれ入力された電流目標値に
応じたPWM制御により電源部13から各電磁石11,
12へ電流を供給することにより電磁力を制御できるよ
うになっている。
【0028】次に、電磁駆動弁および電磁駆動弁の制御
装置の動作の概要を説明する。可動子57はコイルスプ
リング56,59に懸吊されており、閉弁側電磁石11
および開弁側電磁石12が通電していないとき、閉弁側
電磁石11と開弁側電磁石12の概略中央に位置するよ
うに、それぞれのコイルスプリング56,59の寸法、
バネ係数、バネ粘性係数等が初期設定されている。
【0029】ここで、コイルスプリング56,59と、
弁54双び可動子57を含む可動部とで構成されるバネ
・マス系の固有振動数foは、合成バネ係数をK、合計
慣性質量をmとすると、fo=2π√(K/m)である
ことが知られている。
【0030】さてエンジン始動前の初期動作において、
上記固有振動数foに対応する周期で閉弁側電磁石11
と開弁側電磁石12に交互に通電する。そして、可動部
を共振させることにより徐々に可動部の振幅を増大さ
せ、初期動作の最終段階で、例えば閉弁側電磁石11に
可動子が吸着され、この吸着状態が保持される。
【0031】次に、エンジンの始動時または通常の稼働
時には、例えば弁を開く時はまず閉弁側電磁石11の電
流が切られ、可動部はコイルスプリングのバネ力により
下方に移動を開始する。摩擦力などによるエネルギー損
失のため、バネ力だけで弁全開位置まで可動子57を移
動させることはできない。そこで、可動子57が開弁側
電磁石12に十分近づき、電磁力が有効となる位置で開
弁側電磁石12が通電され、可動子57の運動を助勢す
る。
【0032】開弁側電磁石12の電流が制御された結果
(開弁側電磁石12の電磁力が制御された結果)、可動
子57と開弁側電磁石12は所定の速度以下(例えば
0.1[m/s]以下)で当接し、そこで可動部が停止
する。もしくは、可動部の速度は開弁側電磁石12と可
動子57とのギャップが例えば数百ミクロンになる位置
で停止する。
【0033】弁を閉じるときは開弁側電磁石12の電流
は切られる。可動子57と弁体54はコイルスプリング
59およびコイルスプリング56の力により上方へ移動
するが、摩擦力などによるエネルギー損失のため、バネ
力だけで閉弁位置まで可動子57を移動させることはで
きない。そこで、可動子57が閉弁側電磁石11に十分
近づき、電磁力が有効となる位置で閉弁側電磁石11が
通電され、可動子57の運動を助勢する。まず、弁が閉
位置となり、一体化して移動していた弁体54と可動子
57が分離する。可動子57は電磁力に助勢されてその
まま閉弁側電磁石11に接近する。制御装置は弁54と
弁座52aとが激突(大きな速度での衝突)することが
ないよう、また、可動子57と電磁石11,12とが激
突することがないよう可動部位置センサ2が可動部の運
動を検出し、閉弁側電磁石電流制御部9により閉弁側電
磁石11の電流を調節する。
【0034】このとき弁と弁座52a、もしくは可動子
57と閉弁側電磁石11とが当接する速度を所定値以下
になるよう可動部の速度を制御し、あるいは、可動子5
7と閉弁側電磁石11とのギャップが数百ミクロン以下
となったとき、可動子57が停止するように制御するこ
とにより、騒音を抑制乃至防止するとともに、電磁駆動
弁の寿命を増大させる。
【0035】そして、本発明では、筒内圧を検出しつ
つ、該筒内圧の大きさを考慮して吸引側電磁石の通電制
御量を制御する。実際に筒内圧が問題となるのは、該筒
内圧が大きい状態での排気弁開弁時であるので、該排気
弁開弁時に適用した実施の形態を説明する。
【0036】まず、本実施の形態における電磁石の通電
制御を、図2に示したブロック図を参照しつつ図3に示
したフローチャートにしたがって説明する。まず、エン
ジンの運転状態に基づいて、筒内圧Peを検出する(S
1)。該筒内圧は筒内圧センサを設けて検出してもよい
が、エンジンの運転状態に基づいて検出することができ
る。具体的には、エンジン回転速度Neと負荷(スロッ
トル開度、燃料噴射量Tp等)とに基づいて、基本とな
る筒内圧を図4に示したようなマップからの検索などに
より求める。しかし、排気弁開弁時の筒内圧は、図5に
示すように、排気弁が開かれるタイミングによって変化
するので、該開弁タイミングに基づいて前記マップ検索
された基本筒内圧を補正して求める。筒内圧をP、筒内
の体積をVとすると、PV=一定であり、前記マップか
らの検索値を下死点での筒内圧Pa、筒内の体積をVa
とし、クランク角センサにより開弁時のピストンの位置
を検出して筒内の体積Veを求めると、開弁時の筒内圧
Peは、次式のように算出される。
【0037】Pe=Pa・Va/Ve 可動子57の位置(吸引側電磁石とのギャップ)zを、
前記可動子位置センサ2により検出する(S2)。
【0038】吸引側電磁石に通電される実電流i(に電
磁コイル巻数nを乗じた値)と前記可動子57の位置z
とに基づいて、これらに基づいて作成された電磁力マッ
プからの検索などにより、可動子に作用する電磁力fs
を推定する(S3)。
【0039】前記可動子57の位置zと推定された電磁
力fsとに基づいて、オブザーバにより可動子57の速
度vなどを推定する(S4)。前記可動子57の位置z
が制御開始位置zcに達するまでは、吸引側電磁石の通
電を開始せず、カウンタCOUTを0にセットしておく
(S5)。
【0040】吸引側電磁石の通電を開始する位置zcに
達したときに前記カウンタCOUTをカウントアップし
(S6)、吸引側電磁石の通電制御を開始する。前記カ
ウンタCOUTの値が1のとき、つまり、制御開始位置
zcに達した直後は、通電制御量の算出における積分要
素に、前記筒内圧Paを考慮して設定された初期値s0
を代入する(S7→S8)。該初期値s0の算出方法に
ついては後述する。
【0041】吸引側電磁石の通電制御は以下のように実
行される。まず、前記可動子の位置zに応じた目標速度
rを以下のように設定する。即ち、図6に示すように、
可動子57がコイルスプリング56,59の付勢力によ
って前記制御開始位置zcまで移動した後、該制御開始
位置zcから可動子57の移動速度が略一定の減速度で
徐々に減速されながら吸引側電磁石に吸引されて目標位
置zrに達するように目標速度rの軌道を設定する(S
9)。
【0042】そして、可動子を前記目標速度rに制御す
るための通電制御量を以下のようにして算出する(S1
0)。まず、前記設定された目標速度rと前記オブザー
バで推定された実速度vとの偏差(r−v)に基づいて
電磁力指令値faを次式により算出する。
【0043】 fa=Kv(r−v)+KiΣ(r−v)…(1) Kv:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン 算出された電磁力指令値faと前記可動子57の位置z
とに基づいて、これらに基づいて作成されたアンペアタ
ーンマップからの検索などにより、電磁石のアンペアタ
ーン指令値を算出する。
【0044】前記算出したアンペアターン指令値をコイ
ル巻数nで除算して、電流指令値iaを算出する。電流
制御回路により、前記算出した目標電流iaと前記実電
流iとを比較しつつ設定した制御電圧eを制御対象であ
る吸引側電磁石に出力する(S11)。
【0045】該制御電圧eと可動子57の動きにより吸
引側電磁石に生じる逆起電力の影響により、電磁石に通
電される実電流iが決定する。そして、可動子57の位
置zと、実電流iとにより決定される電磁石の電磁力
f'が可動子57に作用し、該電磁力f'とコイルスプリ
ング56,59の付勢力とによって、可動子57及びこ
れに連係する弁体54が駆動される。
【0046】かかる通電制御において、制御開始時は、
前記(1)式における積分要素Σ(r−v)の初期値と
して前記初期値s0を代入して算出される。ここで、前
記初期値s0の算出方法について、図7を参照して説明
する。開弁時の筒内圧Peに比例した電流指令値が出力
されるように、積分要素の初期値s0を設定するので、
まず、筒内圧Peに対して制御で必要な電流値を実験に
より求め、筒内圧と通電電流との関係を比例近似して作
成されたマップから必要な通電電流ieを求める。
【0047】前記通電電流ieと制御開始位置z0とに
基づいて電磁力マップから発生電磁力feが決定する。
したがって、前記(1)式により、次式が成立する。
【0048】 fe=Kv(r−v)+Ki・s0 →s0={fe−Kv(r−v)}/Ki…(2) このようにして算出される積分要素の初期値s0を制御
開始時に与えておくことにより、図8に示すように、開
弁時に筒内圧に比例する所望の電流ieが瞬時に通電さ
れ、弁体を筒内圧に抗して目標速度rで移動させて、確
実かつ滑らかに目標位置に停止させることができる。
【0049】前記オブザーバは、以下のように設計さ
れ、図9に示すように構成される。可動部(可動子及び
弁体)の質量をm、電磁力をf、可動子の推定位置をZ
[(中立位置からの距離)とする。前記電磁石とのギャ
ップzは、z=zo−Z(zoは可動子の全ストローク
量)として求められる。]として、運動方程式を立てる
と以下のようになる。
【0050】
【数1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電磁駆動弁の構成を示す概
念図。
【図2】電磁駆動弁の制御装置の実施の形態の構成を示
すブロック図。
【図3】実施の形態における制御のフローチャート。
【図4】エンジン回転速度と負荷に対する筒内圧の関係
を示す図。
【図5】排気弁開弁タイミングと筒内圧との関係を示す
図。
【図6】可動子の目標速度の生成方法を示す図。
【図7】筒内圧に応じた積分要素の初期値を得るための
図。
【図8】実施の形態における各部の状態を示す図。
【図9】オブザーバの構成を示す図。
【符号の説明】 1 制御装置 2 可動子位置センサ 3 可動子位置検出部 4 可動子速度検出部 9 閉弁側電磁石電流制御部 10 開弁側電磁石電流制御部 11 閉弁側電磁石 12 開弁側電磁石
フロントページの続き Fターム(参考) 3G092 AA11 DA07 DF05 DG09 EA11 EA14 FA11 GA05 GA06 HA06Z HA11Z HB01Z HC01Z HE01Z HE03Z 5H004 GA05 GA16 GB12 HA07 HB07 JB22 KA42 KA44 KB02 KB04 KC55 LA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁石と、弾性体と、前記電磁石の発生す
    る電磁力と前記弾性体の発生するバネ力とにより駆動さ
    れる可動子と、該可動子により駆動されてエンジンの燃
    焼室を開閉する弁体とを備えた電磁駆動弁に対して、前
    記可動子若しくは弁体である可動部の位置及び速度を検
    出し、該検出した可動部の位置及び速度に基づいて前記
    電磁石への通電電流を制御する電磁駆動弁の制御装置で
    あって、 前記エンジンの筒内圧を検出し、該筒内圧の大きさを考
    慮して前記電磁石の通電制御量を算出することを特徴と
    する電磁駆動弁の制御装置。
  2. 【請求項2】前記通電制御量は、積分要素を含んで算出
    され、前記筒内圧の大きさを考慮して前記積分要素の初
    期値を設定することを特徴とする請求項1に記載の電磁
    駆動弁の制御装置。
  3. 【請求項3】前記算出される通電制御量は、電磁石へ通
    電される電流値であることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の電磁駆動弁の制御装置。
  4. 【請求項4】前記算出される通電制御量は、電磁石に発
    生する電磁力であり、発生する電磁力が算出された電磁
    力となるように、電磁石へ通電される電流値を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁駆
    動弁の制御装置。
  5. 【請求項5】前記可動部の速度は、該可動部の位置と、
    該位置及び通電電流値から推定した電磁力とに基づいて
    推定して検出されることを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれか1つに記載の電磁駆動弁の制御装置。
  6. 【請求項6】前記エンジンの筒内圧は、エンジンの運転
    状態に基づいて推定して検出されることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の電磁駆動弁の
    制御装置。
  7. 【請求項7】エンジンの排気弁の開弁時の制御に適用さ
    れることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1
    つに記載の電磁駆動弁の制御装置。
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Cited By (3)

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