JP2002001810A - 二軸延伸ポリエステルフィルムの弛緩熱処理方法 - Google Patents

二軸延伸ポリエステルフィルムの弛緩熱処理方法

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JP2002001810A
JP2002001810A JP2000186116A JP2000186116A JP2002001810A JP 2002001810 A JP2002001810 A JP 2002001810A JP 2000186116 A JP2000186116 A JP 2000186116A JP 2000186116 A JP2000186116 A JP 2000186116A JP 2002001810 A JP2002001810 A JP 2002001810A
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Yasusuke Nakanishi
庸介 中西
Susumu Taguchi
進 田口
Akira Goto
陽 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの熱収縮率に多少の分布があっても
これを修正でき、熱寸法安定性に優れた低熱収縮の二軸
延伸ポリエステルフィルムを効率良く得るための弛緩熱
処理方法を提供する。 【解決手段】 二軸延伸ポリエステルフィルムを懸垂し
た状態で予熱ロールから冷却ロールに向かって走行させ
る間に弛緩熱処理する方法において、該フィルムの幅方
向および/または長手方向の少なくとも一個所を局所的
に加熱および/または冷却する手段を設けることを特徴
とする二軸延伸ポリエステルフィルムの弛緩熱処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二軸延伸ポリエステ
ルフィルムの熱処理方法に関し、更に詳しくは二軸延伸
されたポリエステルフィルムの弛緩熱処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフィルムに
代表される二軸延伸ポリエステルフィルムは、写真感光
フィルムのベースフィルムとして従来より広く使用され
ている。特に熱現像方式の写真感光材料用途では、使用
段階において80〜150℃で熱現像されることが多
く、熱負荷を受けても寸法ずれがなく重ねあわせて現像
できるような低熱収縮のフィルムが要望されている。
【0003】この要請に対して、二軸延伸ポリエステル
フィルムの製造工程中で熱固定温度を高く設定すること
で結晶化度を上げたり、フィルムの縦および横方向に弛
緩処理を施し低熱収縮化を図ることが行われている。し
かしフィルムの製膜工程中の処理だけでは所望の低熱収
縮フィルムを得られず、さらに二軸延伸ポリエステルフ
ィルムをオフラインで弛緩熱処理することが行われてき
た。
【0004】弛緩熱処理には種々の方法があり、例えば
懸垂状態で連続的に走行させたフィルムを特定の温度条
件下で弛緩することで熱収縮率を0.1%以下にする方
法が提案されている(特許1891172号公報)。し
かし、フィルムの製造工程では熱固定ゾーンに温度分布
があったり、フィルムの走行張力が不均一である理由か
ら、熱収縮率が幅方向に分布を持った状態で製膜化され
ており、このフィルムを従来技術にある弛緩熱処理方法
で処理するだけでは、製品の採り幅全体で所望の低熱収
縮化を実現できない問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の問題を解消し、フィルムの熱収縮率に多少の分布があ
ってもこれを修正でき、熱寸法安定性に優れた低熱収縮
の二軸延伸ポリエステルフィルムを効率良く得るための
弛緩熱処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、二軸延
伸ポリエステルフィルムを懸垂した状態で予熱ロールか
ら冷却ロールに向かって走行させる間に弛緩熱処理する
方法において、該フィルムの幅方向および/または長手
方向の少なくとも一個所を局所的に加熱および/または
冷却する手段を設けることを特徴とする二軸延伸ポリエ
ステルフィルムの弛緩熱処理方法により解決できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用して本発明を説
明する。図1は、本発明の1つの実施態様を表わす弛緩
熱処理装置の1例を示す側面図である。図1で1は予熱
ロール、2は冷却ロール、3は二軸延伸ポリエステルフ
ィルム、4a〜4cは局所加熱用の赤外線ヒーター、5
はオーブン、6は赤外線ヒーター、aはフィルム3の走
行方向である。また、図2は局所加熱用ヒーター4a〜
4cを示す部分正面図である。
【0008】本発明で懸垂した状態でフィルムを走行さ
せるというのは、図1に示すように予熱ロール1から冷
却ロール2に向かってフィルム3を重力方向に走行させ
ることである。重力方向とフィルムの走行方向が一致し
ているため低張力下でも比較的安定してフィルムの平面
性を保ちつつ搬送し弛緩熱処理できる。懸垂状態にある
フィルムの張力は0.04〜0.5MPaが好ましく、
この下限値を下回るとフィルムが蛇行し、上限を超える
とフィルムの残留応力が緩和しきれず、十分な低熱収縮
フィルムを得ることが難しい。懸垂状態にあるフィルム
の張力は、更に好ましくは0.08〜0.40Mpaで
ある。
【0009】本発明の好ましい特徴は、弛緩熱処理時の
フィルムの最高到達温度をフィルムの幅方向の特定の位
置で調整でき、強いては弛緩熱処理後の熱収縮量を調整
できる様に加熱手段4a〜4c(局所加熱用の赤外線ヒ
ーター)を設けたことである。
【0010】フィルムの最高到達温度は(Tg+50)
〜(Tg+150)℃(ここでTgはポリエステルのガ
ラス転移温度)の範囲が好ましく、オーブン5内に設け
た赤外線ヒーター6と予熱ロール1によりこの温度範囲
に調整する。この際、熱弛緩処理前のフィルムの熱収縮
率が幅方向に概略一定であれば、オーブン内を均等な温
度条件または張力条件にすることで、均一性を維持しつ
つ低熱収縮化を図れることになる。
【0011】しかし、先にも述べた通りフィルムの熱収
縮率は分布を持っている場合が有り、この場合は積極的
に到達温度を変えて熱収縮率を制御することが必要とな
る。具体的には、部分的に熱収縮率が高い部分がある場
合は、弛緩熱処理後も該当部の熱収縮が高くなるので、
その部分に対応する局所加熱用の赤外線ヒーターを用い
て予め高温にフィルムを予熱し到達温度を高め、高温下
での保持時間を稼ぐことで部分的な低熱収縮化を図れ
る。
【0012】局所加熱用の赤外線ヒーターは両端と中央
に合計3つ配置する場合を例示しているが、両端近傍に
のみ配置し左右の熱収縮量をコントロールしても良く、
逆にヒーターを多数並べて段階的に加熱量を調整しても
良い。また、フィルムの搬送速度が20m/分を超える
ような比較的速い速度の時は、フィルムの受熱量の不足
を補う目的で、あるいは予熱過程の応答性を上げる目的
で、フィルムの長手方向に局所加熱手段を並べることで
本発明の目的を達せられる。
【0013】局所加熱手段は、赤外線ヒーターの様に輻
射熱でフィルムを加熱する手段、あるいは個々に温調し
た狭幅のロールを幾つか並べてフィルムに押し当て、接
触熱伝達により加熱する手段、また面状ヒーターを並べ
て非接触に加熱する手段を例示できる。また、予熱ロー
ルの表面を部分的に加熱し、予熱温度を幅方向に制御し
ても良い。
【0014】応答性は劣るが局所加熱手段の代わりに冷
却手段を用いても本発明の目的を達成できる。この場合
は、弛緩熱処理前のフィルムで部分的に熱収縮率が低い
部分を予め冷却し、フィルムの到達温度を低くすれば良
い。この冷却手段は、冷却水を循環させた狭幅ロールを
フィルムに押し当て接触熱伝達により冷却する手段やス
リットノズルから冷風をフィルムに送風し、強制熱伝達
によりフィルムを冷却する手段を例示できる。
【0015】また、加熱手段と冷却手段を混在させても
より精密な熱収縮率の調整ができる。これらの局所加熱
および/または冷却手段は例示したもの以外に従来から
知られ、使用されている手段を用いることができる。こ
れらの手段はオーブン内にあっても本発明の目的を達せ
られるが、オーブン内ではフィルムのみならず空気も加
熱され部分的に上昇気流が生じ気流が乱れるためオーブ
ン内の温度が安定しないといった弊害があり、調整量を
制約される場合がある。
【0016】本発明では弛緩熱処理する前の該フィルム
の熱収縮率を幅方向に少なくとも3点以上測定し、その
結果に基づき目標値を設定し加熱冷却手段の調整量を制
御することを特徴とする。目標値の設定は、弛緩熱処理
後に要求される熱収縮量の範囲内であれば良いが、次の
3例を例示できる。 測定した熱収縮率の最大値をSmax、最小値をSm
inとし、(Smax−Smin)/2を目標値として
該加熱冷却量を調整する。 測定した熱収縮率の最小値を目標値として該加熱量を
調整する。 測定した熱収縮率の最大値を目標値として該冷却量を
調整する。
【0017】また、フィルムの製造工程や弛緩熱処理工
程ではフィルムに張力を付与し搬送しながらの処理とな
る。低熱収縮化は残留応力の緩和であり、熱収縮率は走
行張力の分布に敏感となる。従って、矯正すべき熱収縮
率の目標値はフィルムの長手方向の値となることが多
い。
【0018】オーブン出口(冷却ロールに至る直前)で
のフィルムの温度差は幅方向に12℃以下が好ましく、
これを超えるとオーブン内の弛緩熱処理条件や加熱空気
による上昇気流とフィルムの随伴流による下降気流の整
流化が適正でなく、均一な低熱収縮化といった本発明の
目的を達せられないことがある。
【0019】本発明においてポリエステルフィルムを構
成するポリエステルは、芳香族二塩基酸またはそのエス
テル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成性
誘導体とから合成される線状飽和ポリエステルである。
ポリエステルの具体例として、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレ
ンテレフタレート)、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ンジカルボキシレート等が例示でき、これらの共重合体
またはこれらと小割合の他樹脂とのブレンド物等も含ま
れる。これらのポリエステルのうち、ポリエチレンテレ
フタレート或いはポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレートが特に好ましい。
【0020】ポリエステルには、フィルムの滑り性、加
工性などの点から滑剤、例えば炭酸カルシウム、カオリ
ン、シリカ、酸化チタン、アルミナ、架橋ポリスチレン
粒子、シリコン樹脂粒子などの添加微粒子及び/または
触媒残渣の析出微粒子等を含有させることが好ましい。
また、他の添加剤、例えば顔料、安定剤、紫外線吸収剤
等を必要に応じて含有させることができる。
【0021】本発明で用いる二軸延伸・熱固定したポリ
エステルフィルムは、従来から知られている方法で製造
することがきる。例えば、上記ポリエステルを乾燥後ポ
リマー融点Tm〜(Tm+70)℃の温度で溶融し、ダ
イから冷却ドラムに押出し、急冷して固有粘度0.35
〜0.9dl/gの未延伸フィルムを得て、該未延伸フ
ィルムを縦方向に(Tg−10)〜(Tg+70)℃の
温度(但し、Tgはポリエステルのガラス転移温度であ
る)で2.5〜5.0倍の倍率で延伸し、次いでテンタ
で横方向にTg〜(Tg+70)℃の温度で2.5〜
5.0倍の倍率で延伸し、更に(Tg+70)〜Tm℃
の温度で熱固定することで製造することができる。ま
た、ポリエチレンテレフタレートフィルムについては1
90〜240℃で熱固定するのが好ましい。熱固定時間
は1〜60秒が好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
る。尚、各特性または製品フィルムの評価は以下の方法
で測定し、または定義されるものを採用した。
【0023】(1)120℃熱収縮率 弛緩熱処理後の支持体を、測定方向250mm×幅50
mmに裁断する。これに200mm間隔に孔を2点開
け、25℃60%RHで12時間以上湿調後、ピンゲー
ジを用いて孔間距離を測定する(この長さをL1(m
m)とする)。この後、120℃に加熱したステンレス
板に20秒間押付ける。この後、25℃60%RHで1
2時間以上湿調後、再びピンゲージを用いて孔間距離を
測定する(この長さをL2(mm)とする)。そして下
記式に基づき熱寸法変化率を求めた。
【0024】
【数1】120℃熱収縮率(%)=100×(L1
2)/L1 熱収縮率はフィルムのMD方向(長手方向)とTD方向
(横方向)の値を、幅方向のセンター(C)と両端近傍
(F、B)で測定した。また、熱収縮率は正が縮みを、
負は伸びを表わす。
【0025】(2)150℃熱収縮率 測定方向350mm、幅50mmのサンプルを切り出
し、サンプルの長手方向の両端近傍300mm間隔に標
点を付け、150℃の温度に調整されたオーブンに一端
固定、他端フリーで30分間放置する。これを取り出し
室温で標点間距離を測定し(この長さをL3(mm)と
する)、下記式にて熱収縮率を求める。
【0026】
【数2】150℃熱収縮率(%)=100×(300−
3)/300 熱収縮率はフィルムのMD方向(長手方向)とTD方向
(横方向)の値を、幅方向のセンター(C)と両端近傍
(F、B)で測定した。また、熱収縮率は正が縮みを、
負は伸びを表わす。
【0027】(3)出口のフィルム温度 オーブンを出てから100mmの位置のフィルム温度を
放射温度計で幅方向等間隔に10点測定し、その最大値
と最小値の差をフィルムの温度差とした。
【0028】(4)ガラス転移温度(Tg) 試料10mgをパーキンエルマ社製のDSC装置(示差
走査熱量計)にセットし、試料を300℃の温度で5分
間溶融した後、液体窒素中で急冷し、この急冷試料を1
0℃/分で昇温してガラス転移温度(Tg)を測定し
た。
【0029】(5)熱収縮率の均一性 弛緩熱処理後の熱収縮率の生産管理範囲として120℃
20秒の熱収縮率がMD方向に0.02〜0.08、T
D方向に−0.05〜−0.01とした。 ○:熱収縮率がすべて管理範囲内に納まっている。 △:熱収縮率はすべて管理範囲内であるが、その内一つ
以上が規格ボーダー値であり警告レベルである。 ×:熱収縮率の一つ以上が管理範囲外となる。
【0030】[実施例1]固有粘度(o−クロロフェノ
ール溶液、35℃)が0.65のポリエチレンテレフタ
レート(Tg:70℃)のペレットを180℃で5時間
乾燥した後に、270〜300℃に加熱された押出し機
に供給し、押出し成形ダイによりシート状に成形した。
さらにこのフィルムを表面温度25℃の冷却ドラム上に
静電気で密着固化させて、未延伸フィルムを得た。
【0031】次いでこの未延伸フィルムを75℃に予熱
し、80〜100℃の加熱ロール群で加熱し縦方向に
3.1倍に縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却
し、続いてテンタへ導き、該フィルムの両端をクリップ
で把持しながら、120℃の熱雰囲気中で横方向に3.
9倍に延伸した。
【0032】こうして二軸延伸されたフィルムをそのま
まテンタ内で引き続き235℃の温度で5秒間熱固定
し、この間に1.5%幅弛緩し、熱処理後一旦180℃
まで冷却後、熱風を吹き出さないゾーンにてフィルムの
エッジ部を切り放した後、引取り速度を1.5%減じて
弛緩し、180℃から110℃まで徐冷しテンタから取
り出し、室温で90℃まで冷えたフィルムを75℃の引
取りロールで引取り、室温〜50℃の領域にまで冷えた
フィルムを巻き取った。
【0033】さらに得られた厚さ100μmの二軸延伸
フィルムのロールを1500mm幅のロール2本(Aと
B)にスリットして巻き取った。フィルムロールAの1
50℃の熱収縮率を表1に示す。
【0034】得られたフィルムロールAを図1、図2に
示した本発明の方法によって懸垂式の弛緩熱処理を行っ
た。オーブン5の長さが4m、フィルム3の搬送速度が
12m/min、オーブン内でのフィルムの到達温度が
およそ150℃になるように予熱ロール1および赤外線
ヒーター6の温度を調整した。
【0035】さらに、事前に測定した150℃のMD方
向の熱収縮率がフィルムの両端で大きくなる分布であっ
たため、局所加熱用赤外線ヒーターの内、両端の4aと
4cを共にヒーターの表面温度が200℃になるまで加
熱し、弛緩熱処理を行った。その結果を表1に示す。
【0036】[実施例2]実施例1で得られた二軸延伸
フィルムロールBの150℃の熱収縮率を表1に示す。
MD方向の熱収縮率がフィルムの一端から他端に向けて
大きくなる分布であったので、局所加熱用赤外線ヒータ
ーの内、中央の4bと端部の4cをそれぞれヒーターの
表面温度が200℃、300℃になるまで加熱し、これ
以外の条件は実施例1と同様の弛緩熱処理条件で処理を
行った。これらの結果を表1に示す。
【0037】[比較例1および2]局所加熱用赤外線ヒ
ーター4a〜4Cを発熱させない以外は、実施例1およ
び実施例2と同様の製膜条件、弛緩熱処理条件にて処理
を行い、それぞれ比較例1および2とした。これらの結
果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、本発明によれば熱収縮率が均一
で低熱収縮の二軸延伸ポリエステルフィルムを生産でき
ることが明らかである。
【0040】
【発明の効果】本発明の弛緩熱処理方法によれば、熱収
縮率の均一性に優れ低熱収縮の二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを効率良く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態を示す弛緩熱処理装置
の側面図。
【図2】局所加熱用ヒーター4a〜4cを示す部分正面
図。
【符号の説明】
1 予熱ロール 2 冷却ロール 3 二軸延伸ポリエステルフィルム 4a〜4c 局所加熱用の赤外線ヒーター 5 オーブン 6 赤外線ヒーター a フィルム3の走行方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 陽 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 4F210 AA24 AE01 AG01 AK01 AK04 QA02 QA03 QC06 QG01 QG18 QW09 QW12 RG43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ポリエステルフィルムを懸垂し
    た状態で予熱ロールから冷却ロールに向かって走行させ
    る間に弛緩熱処理する方法において、弛緩熱処理する前
    のフィルムの幅方向および/または長手方向の少なくと
    も一個所を局所的に加熱および/または冷却する手段を
    設けることを特徴とする二軸延伸ポリエステルフィルム
    の弛緩熱処理方法。
  2. 【請求項2】 冷却ロールに至る直前のフィルムの幅方
    向の温度差が12℃以下である請求項1に記載の二軸延
    伸ポリエステルフィルムの弛緩熱処理方法。
  3. 【請求項3】 弛緩熱処理する前のフィルムの幅方向に
    少なくとも3ヶ所以上で熱収縮率を測定し、その結果に
    基づき加熱量および/または冷却量を調整する請求項1
    または2に記載の二軸延伸ポリエステルフィルムの弛緩
    熱処理方法。
  4. 【請求項4】 弛緩熱処理する前に測定するフィルムの
    熱収縮率がフィルムの長手方向の熱収縮率である請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の二軸延伸ポリエステルフ
    ィルムの弛緩熱処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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