JP2001523916A - 衛星直接ラジオ放送システム用の信号プロトコル - Google Patents

衛星直接ラジオ放送システム用の信号プロトコル

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JP2001523916A
JP2001523916A JP2000521611A JP2000521611A JP2001523916A JP 2001523916 A JP2001523916 A JP 2001523916A JP 2000521611 A JP2000521611 A JP 2000521611A JP 2000521611 A JP2000521611 A JP 2000521611A JP 2001523916 A JP2001523916 A JP 2001523916A
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カンパネラ,エス.,ジョセフ
エバーレイン,アーンスト
コーセイル,オリバー
メルツァー,ステファン
ドゥナス,エティンヌ
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ワールドスペース マネイジメント コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 放送番組のビットをプライムレートインクリメントにアセンブルし、そのうちのいくつかをフレームにアセンブルする。フレームをシンボルに分割し、該シンボルを複数のプライムレートチャネルに交互に多重分離する。プライムレートチャネルを、衛星25への伝送のために、対応する数の放送周波数に多重分離する。衛星ペイロードは、シンボルを時分割多重化(TDM)データストリームに切り換える。受信機29は放送局により提供されるサービス制御ヘッダ(SCH)を使用してTDMストリームを処理する。SCHにより、放送チャネルフレーム内の異なるサービスコンポーネントの伝送、フレーム毎の第1の放送チャネルの一つまたは複数の第2の放送チャネルへの関連付け、および多重フレームビットストリームの伝送、または連続または不連続フレームでのサービスとは無関係な放送チャネル全体の補助データの伝送が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、衛星放送システムと、放送データのフォーマットを容易にする信号
波形と、衛星ペイロードおよび遠隔ラジオ受信機によるその処理とに関する。
【0002】 (発明の背景) 現在のところ、短波ラジオ放送の貧弱なサウンドクォリティ、または増幅変調
(AM)バンドおよび周波数変調(FM)バンドの地上ラジオ放送システムのサ
ービスエリア制限により、一般にサービスが行き届いておらず満足していない人
々が40億人以上存在する。こういった人口は主に、アフリカ、中南米、および
アジアに存在する。したがって、オーディオ、データおよびイメージ等の信号を
低コストの消費者受信機に伝送するための、衛星ベースの直接ラジオ放送システ
ムが必要とされている。
【0003】 多数の衛星通信ネットワークが、商業および軍事用途に開発されている。しか
し、こういった衛星通信システムは、空間セグメントへの柔軟かつ経済的なアク
セスを多数の別個の放送サービスプロバイダに提供するという必要性を検討して
おらず、また低コストの消費者ラジオ受信機により高質のラジオ信号を受信した
いという消費者の必要性も検討していない。したがって、サービスプロバイダに
衛星への直接アクセスを提供するとともに、購入かつ使用する空間セグメントの
量を選択できるようにする必要がある。さらに、低コストのラジオ受信機で時分
割多重化ダウンリンクビットストリームを受信できるようにする必要がある。
【0004】 (発明の概要) 本発明の一態様によれば、放送を遠隔受信機へ送信するための信号のフォーマ
ット化方法が提供されるため、少なくとも一つのサービスコンポーネント(例え
ば、オーディオ番組、ビデオ、データ、静止画像、ページング信号、テスト、メ
ッセージ、パノグラフィック(panographic)シンボル、等)を有する放送サー ビスが、放送チャネルビットストリームフレームにおけるサービス制御ヘッダ(
SCH)と結合される。SCHは、遠隔受信機におけるサービスの受信を動的に
制御する。
【0005】 本発明の別の態様によれば、サービスはKビット/秒の全体ビットレート、す
なわちLビット/秒の最低ビットレートをn倍したビットレートを有する。フレ
ーム期間は、M秒である。フレームにおけるサービスのビット数は、フレーム毎
にnxLxM=nxPビットである。SCHはnxQビットであり、1フレーム
のビット数は、nx(P+Q)である。例えば、サービスは、16〜128キロ
ビット/秒の全体ビットレート、すなわち16キロビット/秒の最低ビットレー
トをn倍したビットレートを有する(但し、1≦n≦8)。フレーム期間は43
2ミリ秒である。フレームにおけるサービスのビット数は、nx16キロビット
/秒x432ミリ秒、すなわちnx6912ビットである。SCHはnx224
ビットであり、フレームにおけるビット数はnx7136である。
【0006】 本発明のさらに別の態様によれば、サービスは2つ以上のサービスコンポーネ
ントを含む。各サービスコンポーネントのビットは各放送チャネルビットストリ
ームフレームにおいてインタリーブされる。
【0007】 本発明のさらに別の態様によれば、サービスコンポーネントは、サービスの最
低ビットレートの整数比である。サービスコンポーネントの一つが、フレームの
インタリーブされた部分をそれぞれ満たすのに十分なビットレートを有していな
い場合、パディングビットが放送チャネルビットストリームに付加される。
【0008】 本本発明のさらに別の態様によれば、各第1および第2の放送チャネルに対応
するサービスおよびSCHは、別個のビットレート参照を使用して同期される。
すべての放送チャネルに対する単一ビットレート参照は必要ない。衛星は、放送
局と、衛星に搭載されたクロックとの様々な個々のビットレート参照間の時間差
を決定し、これを補償するよう構成される。
【0009】 本発明の別の態様によれば、オーディオ等のアナログ信号を含むサービスコン
ポーネントは、MPEG(Motion Pictures Expert Group)符号化方式(すなわ
ち、MPEG1、MPEG2、またはMPEG2.5)等の符号化方式および選
択されたサンプリング周波数(例えば、8キロヘルツ、12キロヘルツ、16キ
ロヘルツ、24キロヘルツ、32キロヘルツ、および48キロヘルツ)を使用し
て、圧縮される。サービスコンポーネントの圧縮は、MPEG2.5レイヤ3符
号化方式を使用して行うことができる。
【0010】 本発明のさらに別の態様によれば、SCHは、フレームの開始を示すプリアン
ブルと、サービスのビットレートを示すビットレートインデックスと、暗号化制
御データと、補助データフィールドと、該補助データフィールドのコンテントに
関連した補助フィールドコンテントインジケータと、該補助データフィールドを
使用して送信されるマルチフレームセグメントに関するデータと、フレームを構
成するサービスコンポーネントの数を示すデータとからなる群から選択される多
数のフィールドを含む。
【0011】 本発明の別の態様によれば、放送チャネルは、第1の放送チャネルと、該第1
の放送チャネルに関連した第2のサービスを搬送できる他の放送チャネルとして
示される。このため、第1の放送チャネル上の放送番組の帯域幅は効果的に増加
する。第1および第2の放送チャネルから放送サービスを受信する際に遠隔受信
機を補助するために、各放送チャネルにおける各フレームのSCHに情報が提供
される。本発明の好ましい実施形態によれば、補助フィールドコンテントインジ
ケータには、該補助データフィールドが第1のサービスを含むか、あるいは第2
のサービスを含むか、また関連するサービスポインタが次に関連する放送チャネ
ルに対応する一意の識別コードを含むか否かを示すために、フラッグが設けられ
る。補助データフィールドはフレーム毎に変化してもよく、関連するサービス放
送チャネルが連続フレームにある必要はない。
【0012】 本発明のさらに別の態様によれば、SCHを使用して、長ビットストリングを
要する特定のラジオ受信機機能を制御することが可能である。長ビットストリン
グは、マルチフレームセグメントを介して送信される。SCHは、補助データフ
ィールドがマルチフレーム送信の第1セグメントを含むか、あるいは中間セグメ
ントを含むかを示すため、開始フラッグを含む。サービス制御ヘッダにはまた、
すべてのマルチフレームのうちのいずれに、現行セグメントが対応するか、かつ
したがってカウンタとして機能するかを示すため、セグメントオフセットおよび
長さフィールド(SOLF)が備えられる。換言すれば、各中間マルチフレーム
セグメントについてのSOLFは、セグメントの総数から1を引いたものに達す
るまで、1つずつ増加する。マルチフレームセグメントは、連続した放送チャネ
ルフレーム内にある必要はない。さらに、補助フィールドコンテントインジケー
タは、補助データフィールドのコンテントのサービスラベルに対応するビットを
含む。
【0013】 本発明のさらに別の態様によれば、サービス制御ヘッダは、放送チャネルフレ
ームに設けられた各サービスコンポーネントについてサービスコンポーネント制
御フィールド(SCCF)を含み、これにより、ラジオ受信機でのサービスコン
ポーネントの多重分離および復号化が容易になる。SCCFはサービスコンポー
ネントの長さ、サービスコンポーネントのタイプ(例えば、データ、MPEG符
号化オーディオ、ビデオ、等)、サービスコンポーネントが暗号化されているか
否か、暗号化の方法、サービスコンポーネントが属する番組のタイプ(例えば、
音楽、スピーチ、等)ならびに番組で使用される言語を示す。
【0014】 本発明のさらに別の態様によれば、SCHは、受信機に表示されるテキストま
たは画面等の動的ラベルバイトストリームを受信機に送信するための動的補助デ
ータフィールドを含む。動的ラベルバイトストリームは、特定のサービスに関連
しない。このため、ラジオ受信機は、動的ラベルバイトストリームの受信のため
に、特定のサービスを受信するよう同調する必要がない。
【0015】 本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、この原開示の一部を形成する添
付図面とともに以下の詳細な説明を読めば、より容易に理解されるであろう。
【0016】 (好ましい実施形態の詳細な説明) (概観) 本発明によれば、図1に示すように、多数の異なる放送局23aおよび23b
(以下概して23と呼ぶ)から衛星25を介して番組を放送するために、衛星ベ
ースのラジオ放送システム10が設けられる。ユーザには、概して29で示すラ
ジオ受信機が設けられ、ラジオ受信機は、毎秒1.86メガシンボル(Msym
/s)で変調され、衛星25からダウンリンクされた、一つまたは複数の時分割
多重化(TDM)Lバンド搬送波27を受信するよう設計される。ユーザのラジ
オ29は、TDM搬送波を復調および多重分離して、放送局23から放送チャネ
ルで送信されたデジタル情報コンテントまたは番組を構成するビットを回復する
よう設計される。本発明の実施形態において、放送局23および衛星25は、ア
ップリングおよびダウンリンク信号をフォーマットすることにより、比較的低コ
ストのラジオ受信機を用いた放送番組の受信を向上させる。ラジオ受信機は、輸
送車両に搭載されるモバイルユニット29a、例えばハンドヘルドユニット28
b、またはディスプレイ付きの処理端末29cであってもよい。
【0017】 説明のために一つの衛星25しか図1に示していないが、システム10は、衛
星サービス(BSS)の直接ラジオ放送(DAB)の放送用に割り当てられた1
467〜1492メガヘルツ(MHz)の周波数帯を使用するよう構成された、
3つの対地静止衛星25a、25b、および25c(図12)を含むことが好ま
しい。放送局23は好ましくは、7050〜7075MHzのXバンドにおける
フィーダ式のアップリンク21を利用する。各衛星25は、31a、31b、お
よび31cで示す3つのダウンリンク用スポットビームを操作するよう構成され
ることが好ましい。各ビームがカバーする、約1400万km2では、ビーム中 心から低下するパワーが4dB以内であり、2800万km2では、ビーム中心 から低下するパワーが8dB以内である。ビーム中心のマージンは、受信機の−
13dB/Kの利得対温度比に基づいて14dBとすることが可能である。
【0018】 再び図1を参照して、放送局23から生成されたアップリンク信号21は、地
上から衛星25が見える場所にあることが好ましい地上局23からの周波数分割
多元アクセス(FDMA)チャネルにおいて変調される。各放送局23は好まし
くは、自身の設備から衛星の一つに直接アップリンクし、単一搬送波に一つまた
は複数の16kbpsのプライムレートインクリメントを配置する能力を有する
。アップリンクにFDMAチャネルを使用することで、多数の別個の放送局23
の間で空間セグメントを共用することに対する相当量の柔軟性が得られるととも
に、電力をかなり低減するため、アップリンク地上局23のコストが低減する。
16kbpsのプライムレートインクリメント(PRI)は好ましくは、チャネ
ルサイズのためにシステム10で使用される最も基本的な構築ブロックまたは基
本ユニットであり、より高いビットレートを達成するために結合しうる。例えば
、PRIは結合されて、コンパクトディスククォリティサウンドに近い最大12
8kbpsまでのビットレートの番組チャネル、またはイメージデータ等を含む
マルチメディア放送番組を作成する。
【0019】 FDMAアップリンクチャネルとダウンリンクの搬送波当たりの複数チャネル
の時分割多元搬送波(MCPC/TDM)チャネルとの間における変換は、ベー
スバンドレベルで搭載型プロセッサにより各衛星25上で実施される。より詳細
に後述するように、衛星25において、放送局23によって送信されるプライム
レートチャネルは、16kbpsの個別ベースバンド信号に多重分離される。個
々のチャネルは搬送信号当たり単一のTDMストリームであり、1つまたは複数
のダウンリンクビーム31a、31b、および31cに経路指定される。このベ
ースバンド処理により、アップリンク周波数割り当て、およびアップリンクFD
MAとダウンリンクTDM信号との間におけるチャネルの経路指定に関して、高
レベルのチャネル制御が提供される。
【0020】 システム10で行われるエンドツーエンド信号処理を図2を参照して説明する
。エンドツーエンド信号処理対する責務があるシステムコンポーネントについて
は、図3〜図11を参照してさらに詳細に後述する。図2に示すように、放送局
23において、例えばオーディオソースからのオーディオ信号がMPEG2.5
レイヤ3符号化(ブロック26)を使用して符号化されることが好ましい。放送
局23における放送サービスプロバイダによってアセンブルされるデジタル情報
は好ましくは、16kbpsインクリメントまたはPRIにフォーマットされる
が、ここで、nはサービスプロバイダが購入したPRIの数である(すなわちn
x16kbps)。デジタル情報は次に、サービス制御ヘッダ(SCH)を有す
る放送チャネルフレームにフォーマットされる(ブロック28)が、これについ
てはさらに詳細に後述する。システム10の周期フレームの周期継続時間は、4
32ミリ秒(ms)であることが好ましい。各フレームでは、ビットレートが略
nx16.519kbpsになるように、SCHにnx224ビットを割り当て
ることが好ましい。各フレームは次に、SCHに擬似ランダムビットストリーム
を付加することで、スクランブルされる。鍵によりスクランブルパターンの情報
を制御することで、暗号化することができる。フレーム内のビットは次に、好ま
しくはリードソロモン法等の2つの連結した符号化方法を用いて、順方向誤り訂
正(FEC)のために符号化された後にインタリーブされ、それから重畳符号化
(例えば、ビタビにより記述されるトレリス重畳符号化)される(ブロック30
)。各PRIに対応する各フレームにおける符号化ビットは次に、n個の並列プ
ライムレートチャネル(PRC)に分割すなわち多重分離される(ブロック32
)。各PRCの回復を実施するために、PRC同期ヘッダが設けられる。次に、
n個の各PRCが差分符号化されてから、例えば横軸位相偏移変調を使用して中
間周波数(IF)搬送波周波数に変調される(ブロック34)。放送局23の放
送チャネルを構成するn個のPRCIF搬送波周波数は、矢印36で示すように
、衛星25への送信のため、Xバンドに変換される。
【0021】 放送局23からの搬送波は、搬送波当たりの単一チャネル、周波数分割多元接
続(SCPC/FDMA)搬送波である。各衛星25のオンボードで、SCPC
/FDMA搬送波を受信し、これを多重分離し、復調して、PRC搬送波を回復
する(ブロック38)。衛星25により回復されたPRCデジタル放送チャネル
はレートアラインメント機能の対象となり、オンボード衛星クロックと衛星で受
信したPRC搬送波とのクロックレート差分を補償する(ブロック40)。PR
Cから取得した多重分離かつ復調されたデジタルストリームは、経路指定および
スイッチングコンポーネントを使用してTDMフレームアセンブリに提供される
。コマンドリンク(例えば、各動作地域の図12に示す衛星制御センター236
)を介して地上局から制御される、衛星に搭載されたスイッチングシーケンスユ
ニットに従って、PRCデジタルストリームは、衛星25に搭載された多重分離
および復調機器からTDMAフレームアセンブリに経路指定される。3つの衛星
ビーム31a、31bおよび31cのそれぞれに対応した3つのTDM搬送波が
生成される(ブロック42)。矢印44で示すように、3つのTDM搬送波は、
Lバンド周波数にアップコンバートされてからQPSK変調される。ラジオ受信
機29は、3つのTDM搬送波のうちのいずか1つを受信して、該受信した搬送
波を復調するよう構成される(ブロック46)。ラジオ受信機29は、衛星上で
の処理中に提供されるマスタフレームプリアンブルを使用して、TDMビットス
トリームを同期するよう設計される(ブロック48)。PRCも同様に、タイム
スロット制御チャネル(TSCC)を使用してTDMフレームから多重分離され
る。次に、デジタルストリームが、ブロック30に関して上述したFEC符号化
PRCフォーマットに再び多重化される(ブロック50)。FEC処理は好まし
くは、ビタビトレリスデコーダを用いた復号化、例えばデインタリーブ、そして
リードソロモン復号化を含み、nx16kbpsのチャネルおよびSCHを含む
元の放送チャネルを回復する。放送チャネルのnx16kbpsセグメントは、
MPEG2.5レイヤ3ソースデコーダに与えられ、オーディオに変換される。
本発明によれば、オーディオ出力は、放送局23および衛星25と連携して上述
した処理およびTDMフォーマット化を行うため、極めて低コストの放送ラジオ
受信機27を介して利用することができる(ブロック52)。
【0022】 アップリンク多重化および変調 次に、一つまたは複数の放送局23からのデータストリームを衛星25への送
信のために並列ストリームに変換する信号処理を、図3を参照して説明する。説
明の目的で、番組情報の4つのソース60、64、68、および72を示す。2
つのソース、60および64、または68および72は符号化されて、一つの番
組またはサービスの一部としてともに送信される。オーディオソース60および
64を結合したものを含む番組の符号化を説明する。ソース68および72から
のデジタル情報を含む番組の信号処理は、これと同一である。
【0023】 上述したように、放送局23は、特定番組についての一つまたは複数のソース
60および64からの情報を、16kbpsのインクリメントを特徴とする放送
チャネルにアセンブルする。これらのインクリメントは、プライムレートインク
リメントまたはPRIと呼ばれる。このため、一つの放送チャネルで搬送される
ビットレートは、nx16kbpsであるが、但しnはその特定の放送サービス
プロバイダが使用するPRI数である。さらに、各16kbpsのPRIは、さ
らに2つの8kbpsのセグメントに分割することが可能であり、これらはシス
テム10を介して共に経路指定されるか、あるいは切り替えられる。セグメント
は、低ビットレートスピーチ信号を有するデータストリーム、または2つそれぞ
れの言語の2つの低ビットレートスピーチチャネル等々、同じPRIで異なる2
つのサービスアイテムを搬送するためのメカニズムを提供する。PRIの数は予
め決められている、すなわち、番組コードに従って設定されていることが好まし
い。しかし、数nは、システム10への物理的な制限ではない。nの値は一般に
、1つの放送チャネルのコスト、およびサービスプロバイダの支出する意志等、
商業的利害関係を基にして設定される。図3において、ソース60および64の
第1の放送チャネル59についてのnは、4に等しい。ソース68および72の
放送チャネル67についてのnの値は、図示の実施形態では6に設定されている
【0024】 図3に示すように、2つ以上の放送サービスプロバイダが1つの放送局23へ
のアクセスを有することが可能である。例えば、第1のサービスプロバイダは放
送チャネル59を生成する一方で、第2のサービスプロバイダは放送チャネル6
7を生成することができる。本明細書で説明する本発明による信号処理により、
いくつかの放送サービスプロバイダからのデジタルデータストリームを並列スト
リームで衛星に放送することができる。これは、サービスプロバイダの放送コス
トを削減し、空間セグメントの使用を最大にする。空間セグメント使用の効率を
最大にすることにより、放送局23は、電力消費のより少ないコンポーネントを
使用して、より安価に実施されうる。例えば、放送局23のアンテナは、超小型
衛星通信地球局(VSAT)アンテナであってもよい。衛星のペイロードは、よ
り少ないメモリと、より少ない処理能力と、したがってより少数の電源を必要と
するため、ペイロードの重量が軽減される。
【0025】 図4に示すように、放送チャネル59または67は、周期継続時間が432ミ
リ秒であるフレーム100を特徴とする。この周期継続時間は、後述するMPE
Gソースコーダの使用を容易にするよう選択されているが、システム10におけ
るフレーム周期は異なった所定の値に設定することが可能である。周期継続時間
が432ミリ秒である場合、各16kbpsPRIは、フレーム毎に16,00
0×0.432秒=6912ビット必要である。したがって図4に示すように、
放送チャネルはフレーム100において群として搬送されるこれらの16kbp
sPRIの値nからなる。後述するように、これらのビットはラジオ受信機29
での復調を増大するためにスクランブルされる。また、スクランブル動作により
、サービスプロバイダのオプションとしてサービスを暗号化するためのメカニズ
ムも提供される。各フレーム100にはサービス制御ヘッダ(SCH)に対応す
るn×224ビットが割り当てられるため、フレーム毎に全部でn×7136ビ
ットになり、ビットレートがn×(16,518+14/27)ビット/秒とな
る。SCHの目的は、あらゆる特徴のなかでもとりわけ、各種マルチメディアサ
ービスの受信モードを制御し、データおよびメージを表示し、復号化に重要な情
報を送り、特定の受信機をアドレス指定するために、放送チャネル59または6
7を受信するよう同調された各ラジオ受信機29にデータを送ることである。
【0026】 引き続き図3を参照すれば、ソース60および64は、例えばMEPG2.5
レイヤ3コーダ62および66をそれぞれ使用して符号化される。2つのソース
は次に、合成器76を介して結合されてから、放送局23におけるプロセッサを
使用して処理され、図3における処理モジュール78で示すように、周期フレー
ムが432ミリ秒、すなわちフレーム毎にn×7136ビット(SCHを含む)
の符号化信号を提供する。図3における放送局に示されているブロックは、プロ
セッサと、デジタルメモリおよび符号化回路等の関連ハードウェアによって行わ
れるプログラムされたモジュールに相当する。フレーム100中のビットは次に
、デジタル信号処理(DSP)ソフトウェア、特定用途向け集積回路(ASIC
)および2つの連結された符号化方法についてのカスタム大規模集積回路(LS
I)チップを使用して、FEC保護のために符号化される。まず、リードソロモ
ンコーダ80aが、該コーダに入る223ビット毎に255ビットを生成するた
めに設けられる。フレーム100中のビットは次に、参照符号80bで示される
ように、既知のインターリーブ方式に従って順序替えされる。インターリーブ符
号化方法は数チャネルにわたって破損ビットを拡散させるため、この方法により
、送信時に直面する誤りバーストに対するさらなる保護が提供される。引き続き
処理モジュール80を参照すれば、既知の拘束長が7である重畳符号化方式が、
ビタビコーダ80cを使用して適用される。ビタビコーダ83cは入力ビット毎
に2つの出力ビットを生成するため、放送チャネル59において適用されるフレ
ーム毎に6912ビットの各インクリメントについて、16320FEC符号化
ビット/フレームを生成する。このため、各FEC符号化放送チャネル(例えば
チャネル59または67)は、符号化され、順序替えされ、また再び符号化され
たn×16320ビットの情報を含み、そのため、元の16kbps放送PRI
はもはや識別不可能である。しかし、FEC符号化ビットは、元の432ミリ秒
のフレーム構造で編成されている。誤り保護のための全体の符号化レートは、(
255/223)×2=2+64/223である。
【0027】 引き続き図3を参照すれば、n×16320ビットのFEC符号化放送チャネ
ルフレームは次に、チャネル配信器82を使用して、それぞれが8160の2ビ
ットシンボルのセットで16320ビットを搬送する、n個の並列プライムレー
トチャネル(PRC)に細分化すなわち多重分離される。この処理をさらに図4
に示す。SCH102を有する432ミリ秒のフレーム100を特徴とする放送
チャネル59が示されている。該フレームの残りの部分104は、各n個のPR
Iについてフレーム毎に6912ビットに対応するn個の16kbpsPRIか
らなる。FEC符号化放送チャネル106は、モジュール80に関連して上述し
た、後続する連結されたリードソロモン255/223、インターリーブおよび
FEC1/2重畳符号化によって得られる。上述したように、FEC符号化放送
チャネルフレーム106は、各シンボルが説明の目的で参照符号108で示され
た8160セットの2ビットシンボルに対応したn×16320ビットを含む。
本発明によると、シンボルは、図4に示すように、PRC110にわたって割り
当てられる。したがって、シンボルは、時間および周波数に基づいて拡散される
ため、送信時の干渉に起因するラジオ受信機での誤りがさらに低減される。放送
チャネル59のサービスプロバイダは、説明の目的で4つのPRCを購入し、一
方放送チャネル67のサービスプロバイダは説明の目的で6つのPRCを購入し
ている。図4は、第1の放送チャネル59およびn=4つのPRC110a、1
10b、110c、110dそれぞれにわたるシンボル114の割り当てを示す
。受信機にセットされる各2ビットシンボル114を回復するために、PRC同
期ヘッダすなわちプリアンブル112a、112b、112c、112dそれぞ
れが各PRCの先頭に配置される。PRC同期ヘッダ(以下、概して参照符号1
12を使用して参照する)は、48のシンボルを含む。PRC同期ヘッダ112
は、8160シンボルの各群の先頭に配置され、それによって、432ミリ秒フ
レーム毎のシンボルの数を8208のシンボルに増やす。したがって、シンボル
レートは8208/0.432になり、これは、各PRC110について、毎秒
19,000キロシンボル(ksym/s)である。48のシンボルPRCプリ
アンブル112は本質的に、ラジオ受信機PRCクロックを同期させて、ダウン
リンク衛星送信27からのシンボルを回復させるために使用される。オンボード
プロセッサ116において、PRCプリアンブルを使用して、到着するアップリ
ンク信号の信号速度のタイミング差を吸収するとともに、オンボードで使用して
、信号を切り替え、ダウンリンクTDMストリームをアセンブルする。これは、
衛星20に搭載されて使用されるレートアラインメントプロセスにおいて、48
の各シンボルPRCに「0」を追加するか、あるいはそこから「0」を取るか、
またはこれら両方の動作を行わないことによってなされる。したがって、TDM
ダウンリンクで搬送されるPRCプリアンブルは、レートアラインメントプロセ
スによって決定された47、48または49のシンボルを有する。図4に示すよ
うに、シンボル1がPRC110aに割り当てられ、シンボル2がPRC110
bに割り当てられ、シンボル3がPRC110cに割り当てられ、シンボル4は
PRC110dに割り当てられ、シンボル5はPRC110eに割り当てられる
等々、シンボル114はラウンドロビン方式で連続したPRCに割り当てられる
。このPRC多重分離プロセスは、放送局23におけるプロセッサによって行わ
れ、図3においてはチャネル配信(DEMUX)モジュール82と示されている
【0028】 PRCチャネルプリアンブルは、プリアンブルモジュール84および加算モジ
ュール85を使用して、放送チャネル59についてのPRCフレーム110a、
110b、110c、110dの開始をマークするために割り当てられる。n個
のPRCは次に差分符号化されてから、図3に示すように、1列のQPSK変調
器86を使用してIF搬送周波数にQPSK変調される。QPSK変調器のうち
の4つ、86a、86b、86c、86bは、放送チャネル59のPRC110
a、110b、110c、110dそれぞれのために使用される。したがって、
4つのPRC IF搬送周波数が放送チャネル59を構成する。衛星25への送
信のため、4つの搬送周波数はそれぞれアップコンバータ88を使用してアップ
コンバートされ、Xバンドにある周波数が割り当てられる。アップコンバートさ
れたPRCは次に、増幅器90を介してアンテナ(例えばVSAT)91aおよ
び91bに送信される。
【0029】 本発明によると、放送局23において採用される送信方法は、多数のn搬送波
毎の単一チャネル、周波数分割多元接続(SCPC/FDMA)搬送波をアップ
リンク信号21に組み込む。これらのSCPC/FDMA搬送波は中心周波数の
グリッド上で間隔をあけられており、好ましくは互いに38,000ヘルツ(H
z)分離され、48の連続した中心周波数または搬送チャネルの群に編成される
。これら48搬送チャネルの群編成は、衛星25においてオンボードで行われる
多重分離および復調処理の準備に有用である。48搬送チャネルの様々な群は、
互いに連続している必要はない。特定の放送チャネル(すなわちチャネル59ま
たは67)に関連する搬送波は、48搬送チャネル群内で連続している必要はな
く、また、48搬送チャネルの同一群に割り当てられる必要がない。したがって
、図3および図4と関連して説明した送信方法では、周波数位置を選定する際に
柔軟性があり、利用可能な周波数スペクトルを満たす能力が最適化されるととも
に、同じラジオ周波数スペクトルを共用している他のユーザとの干渉が防止され
る。
【0030】 システム10は、複数の放送会社またはサービスプロバイダに対して共通ベー
スで容量を増加することにより、様々なビットレートの放送チャネルを比較的容
易に構築し、かつそれを受信機29に送信することが可能であるため、有利であ
る。典型的な放送チャネルインクリメントすなわちPRIは、16、32、48
、64、80、96、112、および128kbpsであることが好ましい。図
4に関連して説明した処理により、ラジオ受信機は、比較的容易に様々なビット
レートの放送チャネルを解釈する。このため、放送局のサイズおよびコストを、
放送会社の容量要件および財政的資源限界に見合うように設計することが可能で
ある。財政手段が乏しい放送会社は、自国に16kbpsサービスを放送するの
に比較的少量の電力を必要とする小型のVSAT端末を設置することができる。
これは、短波ラジオよりもはるかに良質の音声および音楽を搬送するのに十分で
ある。一方、相当な財政手段を有する洗練された放送会社は、アンテナをわずか
に大型にしかつ電力を大きくすることで、64kbpsでFMステレオクォリテ
ィを放送でき、さらに容量を増大させることで、96kbpsでコンパクトディ
スク(CD)ステレオクォリティと、また128kbpsで完全なCDステレオ
クォリティを放送できる。
【0031】 図4に関連して上述したフレームサイズ、SCHサイズ、プリアンブルサイズ
、よびPRC長を使用して多数の利点を実現できるが、図3および図4に関連し
て上述した放送局処理は、これらの値に制限されない。432msのフレーム周
期は、MPEGソースコーダ(例えば、コーダ62または66)を使用する場合
に便利である。FEC符号化を容易にするために、各SCH102には224ビ
ットが選択される。PRC110毎に8208シンボルを実現して、詳細を後述
するように、衛星25上での多重化および復調を簡略化するために、各PRCに
ついて19,000ksym/sを実現するように、48シンボルPRCプリア
ンブル112が選択される。シンボルを2ビットを含むものとして定義すると、
QPSK変調(すなわち22=4)に便利である。さらに説明すると、放送局2 3での位相シフトキーイング変調は4つの位相ではなく8つの位相を使用し、3
ビットの組み合わせそれぞれ(すなわち23)が8つの位相のうちの1つに対応 可能であるため、3ビットとして定義されるシンボルはより便利である。
【0032】 ソフトウェアが放送局23に設けられるか、あるいは、2つ以上の放送局23
がシステム10に存在する場合には、地域放送制御施設(RBCF)238(図
12)に設けられて、ミッション制御センタ(MCC)240、衛星制御センタ
(SCC)236、および放送制御センタ(BCC)244を介して経路指定さ
れる空間セグメントチャネルを割り当てる。ソフトウェアは、48のチャネル群
においてスペースが利用可能であるときには常に、PRC搬送波チャネル110
を割り当てることによって、アップリンクスペクトルの利用を最適化する。例え
ば、放送局は、4つのPRC搬送波で64kbpsサービスを放送するよう望む
場合がある。現在のスペクトルの使用により、4つの搬送波を連続したロケーシ
ョンで利用することは不可能であり、48の搬送波の群内の連続していないロケ
ーションでのみ利用可能である。さらに、MCCおよびSCCを使用するRBC
F238は、PRCを異なる48搬送波の群の中の連続していないロケーション
に割り当てることもある。RBCF238または単一の放送局23におけるMC
CおよびSCCソフトウェアは、特定の搬送波ロケーションでの故意(すなわち
、ジャミング)のまたは偶発的な干渉を回避するため、特定の放送サービスのP
RC搬送波を別の周波数に再配置することが可能である。システムの本実施形態
は、3つの地域衛星毎に1つの、計3つのRBCFを備える。追加の衛星は、こ
れら3つの設備のうちの1つによって制御可能である。
【0033】 図6におけるオンボード衛星処理に関連してさらに詳細を後述するように、オ
ンボードでデジタル的に実施される多段階プロセッサを使用して、オンボードで
信号を再生成し、かつPRCで送信されたシンボル114のデジタルベースバン
ドを回復する。38,000Hzだけ離れた中央周波数上で分離される48搬送
波の群を使用することで、多段階プロセッサによる処理が容易になる。放送局2
3またはRBCF238で利用可能なソフトウェアは、デフラグ、すなわちPR
C110のアップリンクチャネル、すなわち48搬送波群への割り当てを最適化
するためのデフラグ処理を実行することができる。アップリンク搬送波周波数割
り当てをデフラグすることの背後にある原理は、既知のソフトウェアがデータ記
憶に非効率であるため、経時に亘りばらばらに保存されてきたコンピュータハー
ドドライブ上のファイルを再編成することと同様である。RBCFでのBCC機
能により、RBCFが放送局を遠隔監視かつ制御して、その動作が指定された公
差内にあるよう保証する。
【0034】 衛星ペイロード処理 衛星でのベースバンド回復は、オンボード切り換えおよび経路指定、またそれ
ぞれ96PRCを有するTDMダウンリンク搬送波のアセンブリに重要である。
TDM搬送波は、単一搬送波当たりの進行波管動作を用いて衛星25上で増幅さ
れる。好ましくは、衛星25は8台のオンボードベースバンドプロセッサを備え
るが、一台のプロセッサ116しか図示していない。8台のプロセッサのうち、
一度に使用されるのは6台のみであり、残りのプロセッサは障害時の代理機能性
を提供するとともに、状況に応じてそれらに送信を停止するよう命令する。単一
プロセッサ116について、図6および図7を参照して説明する。好ましくは、
他の7台のプロセッサ116それぞれにも同じコンポーネントが備えられること
を理解されたい。図5を参照すれば、符号化PRCアップリンク搬送波21が、
Xバンド受信機120により衛星25で受信される。全アップリンク容量は、そ
れぞれ16kbpsであるPRCアップリンクチャネルにして288〜384P
RC(すなわち、6台のプロセッサ116を使用した場合には6x48搬送波で
あり、あるいは8台すべてのプロセッサ116を使用した場合には8x48搬送
波)であることが好ましい。さらに詳細を後述するように、各ダウンリンクビー
ム27での送信用に96PRCが選択されて、適切には帯域幅が2.5MHzで
ある搬送波に多重化される。
【0035】 アップリンクの各PRCチャネルは、ダウンリンクビーム27のすべてまたは
一部に経路指定されることもあるし、またどれにも経路指定されないこともある
。ダウンリンクビームにおけるPRCの順序および配置はプログラム可能であり
、また遠隔計測、整列(range)、および制御(TRC)装置24(図1)から 選択可能である。さらに、図6を参照して詳細を後述するように、各多段階デマ
ルチプレクサおよび変調器122は、48の連続したチャネルの群として個々の
FDMAアップリンク信号を受信して、48FDMA信号のデータが時分割多重
化された1つのアナログ信号を生成し、そしてシリアルデータの高速復調を行う
。これら6台の多段階デマルチプレクサおよび変調器122は並列に動作して、
288FDMA信号を処理する。経路指定スイッチおよび変調器124は、6つ
の直列データストリームの個々のチャネルをダウンリンク信号27のすべてまた
は一部に選択的に配向することもあるし、またはどれにも配向しないこともあり
、さらに3つのダウンリンクTDM信号27を変調して、アップコンバートする
。3つの進行波管増幅器(TWTA)126は3つのダウンリンク信号を個々に
増幅し、増幅されたダウンリンク信号はLバンド送信アンテナ128により地上
に放射される。
【0036】 衛星25はまた3つのトランスペアレントペイロードを含み、各トランスペア
レントペイロードは、デマルチプレクサおよびダウンコンバータ130と、再送
信のために入信号を周波数変換する従来の「ベント・パイプ」信号経路をなすよ
うに構成された増幅器群132と、を含む。このため、システム10における各
衛星25は、2つのタイプの通信ペイロードを含むことが好ましい。第1のタイ
プのオンボード処理ペイロードは、図5、図6、および図7を参照して説明され
る。第2のタイプの通信ペイロードは、アップリンクTDM搬送波を、アップリ
ンクXバンドスペクトルの周波数位置からLバンドダウンリンクスペクトルの周
波数位置に変換するトランスペアレントペイロードである。トランスペアレント
ペイロード用に送信されたTDMは放送局23でアセンブルされ、衛星25に送
信され、モジュール130で受信されて、ダウンリンク周波数位置に周波数変換
され、モジュール132におけるTWTAによって増幅され、ビームの1つに送
信される。TDM信号が121で示すオンボード処理ペイロードからのものであ
るか、または133で示すトランスペアレントペイロードからのものであるかに
関わらず、ラジオ受信機29に対してTDM信号は同一に現れる。各タイプのペ
イロード121および133の搬送波周波数位置は、間隔が920kHzである
グリッド上で間隔が空けられ、かつ二分されるよう(in a bisected manner)互
いにインタレースされているため、ペイロード121および133両方のタイプ
からの信号を合わせたものの搬送波位置は、460kHz間隔になる。
【0037】 次に図6を参照して、オンボードデマルチプレクサおよび復調器122をさら
に詳細に説明する。図6に示すように、それぞれ参照番号136で示すSCPC
/FDMA搬送波が、48チャネル群に割り当てられる。説明の目的で、1つの
群138を図6に示す。搬送波136は中央周波数の間隔が38kHzとなるよ
う分離される。この分離は、他段階デマルチプレクサの設計パラメータを決定す
る。各衛星25について、好ましくは多数の放送局23から288アップリンク
PRC SCPC/FDMA搬送波を受信することができる。このため、6台の
他段階デマルチプレクサおよび復調器122を使用することが好ましい。オンボ
ードプロセッサ116はこれらのPRC SCPC/FDMAアップリンク搬送
波136を受信し、それぞれ96個のタイムスロットに96のPRCを搬送する
3つのダウンリンクTDM搬送波に変換する。
【0038】 288搬送波はアップリンクグローバルビームアンテナ118により受信され
、48チャネルの各群は中間周波数(IF)に周波数変換されてから、フィルタ
リングされ、その特定の群138が占有している周波数帯を選択する。この処理
は、受信機120において行われる。フィルタリングされた信号は次に、アナロ
グ/デジタル(A/D)コンバータ140に与えられてから、入力として多段階
デマルチプレクサ144に与えられる。デマルチプレクサ144は、48SCP
C/FDMAチャネル138を、QPSK変調シンボルを含む時分割多重化アナ
ログ信号ストリームに分離し、該シンボルは、デマルチプレクサ144の出力に
、48SCPC/FDMAチャネルそれぞれのコンテントを順次提示する。この
TDMアナログ信号ストリームは、デジタル的に実施されるQPSK復調器およ
び差分デコーダ146に経路指定される。QPSK復調器および差分デコーダ1
46は、QPSK変調シンボルをデジタルベースバンドビットに順次復調する。
復調処理では、シンボルタイミングおよび搬送波回復が必要である。変調はQP
SKであるため、それぞれ2ビットを含むベースバンドシンボルが、各搬送波シ
ンボルについて回復される。デマルチプレクサ144および復調器と、デコーダ
146とを以下デマルチプレクサ/復調器(D/D)148と呼ぶ。好ましくは
、D/Dは、既知の多段階技術を使用する高速デジタル技術を使用して達成され
て、アップリンク搬送波21を多重分離する。QPSK復調器は、ベースバンド
2ビットシンボルを回復するための、直列に共有され、かつデジタル的に実施さ
れる復調器であることが好ましい。各PRC搬送波110から回復されたシンボ
ル114は次に、差分復号されて、入力エンコーダ、すなわち放送局23の図3
におけるチャネル配信器82および98に与えられた元のPRCシンボル108
を回復する。衛星25のペイロードは、デジタル的に実施される6台の48搬送
波D/D148を備えることが好ましい。さらに、故障した処理装置と交換する
ため、2つのD/Dをスペアとして衛星ペイロードに設ける。
【0039】 引き続き図6を参照すれば、プロセッサ116は、150で示すソフトウェア
モジュールに従って、QPSK復調器および差分デコーダ146の出力において
生成される時分割多重化シンボルストリームに同期およびレートアラインメント
機能を行うようプログラムされる。図6のレートアラインメントモジュール15
0のソフトウェアおよびハードウェアコンポーネント(例えば、デジタルメモリ
バッファおよび発振器)について、図7を参照してさらに詳細に説明する。レー
トアラインメントモジュール150は、オンボードクロック152と衛星25で
受信した個々のアップリンクPRC搬送波138において搬送されるシンボルと
のクロックレート差を補償する。クロックレートが異なるのは、異なる放送局2
3でクロックレートが異なり、また衛星25が移動するため、異なった場所から
のドップラーレートが異なるためである。放送局23に起因するクロックレート
差の原因は、放送局自身のクロックであるか、またはレートが放送スタジオと放
送局23との間の地上リンクを介して転送される遠隔クロックである。
【0040】 レートアラインメントモジュール150は、回復されたそれぞれ432msの
フレーム100のPRCヘッダ部分112に、「0」値シンボルを付加するか、
または削除するか、あるいはそのいずれも行わない。「0」値シンボルは、QP
SK変調シンボルのIおよびQチャネルの両方においてビット値「0」からなる
シンボルである。PRCヘッダ112は、通常の動作状態時には48シンボルを
含み、初期シンボル「0」値とその後に続く47個の他のシンボルからなる。ア
ップリンク搬送波周波数とともにQPSK復調器146によって回復されたアッ
プリンククロックのシンボル時間とオンボードクロック152のシンボル時間と
が同期されるとき、その特定のPRC110のPRCプリアンブル112には何
の変化も加えられない。到着するアップリンクシンボルが、オンボードクロック
152よりも1シンボル分だけ遅れたタイミングを有する場合、「0」シンボル
が、そのとき処理されているPRCのPRCプリアンブル112の開始に付加さ
れ、長さを49シンボルにする。到着するアップリンクシンボルが、オンボード
クロック152よりも1シンボル分だけ進んだタイミングを有する場合、「0」
シンボルが、そのとき処理されているPRCのPRCプリアンブル112の開始
から削除され、長さを47シンボルにする。
【0041】 上述したように、レートアラインメントモジュール150への入力信号は、各
自別個の元のシンボルレートで、各受信アップリンクPRC毎に、回復したベー
スバンド2ビットシンボルのストリームを含む。6台のアクティブプロセッサ1
16それぞれに対応するD/D148から発せられるこのようなストリームは、
288ある。1つだけのD/D148および1つのレートアラインメントモジュ
ール150に関連するアクションを説明するが、衛星内の他の5台のアクティブ
プロセッサ116も同様の機能を行うことを理解されたい。
【0042】 アップリンクPRCシンボルのレートをオンボードクロック152と揃えるた
めに、3つのステップが行われる。第1に、ピンポンバッファ153の各バッフ
ァ149および151において、元の82082の2ビットシンボルPRCフレ
ーム110にグループ化される。これには、バッファにおいてシンボルを見つけ
るために、155で示す相関器において、PRCヘッダ112(これは、47個
のシンボル一意ワードを含む)をローカルに記憶された一意ワードのコピーと相
関させる必要がある。第2に、相関スパイク間のオンボードクロック152のカ
チカチという音の数が判定され、これを使用してPRCヘッダ112の長さを調
整し、レート差を補償する。第3に、ヘッダが変更されたPRCフレームは、切
り換えおよび経路指定記憶装置156(図8)内の適切な場所にオンボードレー
トで記録される。
【0043】 PRCシンボルは、左にあるピンポンバッファ対153に入る。ピンポンアク
ションにより、バッファ149または151の一方がアップリンククロックレー
トで満たされ、同時に他方のバッファがオンボードクロックレートで空になる。
役割はフレーム毎に逆になり、バッファ149および151の入力および出力の
間で連続した流れが生じる。相関スパイクが生じるまで、バッファ149または
151を満たすための書き込みが継続する。次に、書き込みが停止し、入力およ
び出力スイッチ161および163が逆の状態に切り替えられる。これはアップ
リンクPRCフレームを捕捉するため、バッファの出力端において、その48ヘ
ッダシンボルが、1つのスロットだけ空である状態で48シンボルスロットに存
在し、8160データシンボルが第1の8160スロットを満たす。対象となる
バッファのコンテントは、オンボードクロックレートでその出力に直ちに読み出
される。読み出されるシンボル数は、PRCヘッダが47、48、または49個
のシンボルを含むようなものである。この調整を行うために、PRCヘッダの開
始において「0」値シンボルが追加または削除される。ヘッダ長112はフレー
ムシンボルカウンタ159からの信号によって制御される。フレームシンボルカ
ウンタ159は、PRCフレーム周期内にあるオンボードクロックレートシンボ
ルの数をカウントして、ヘッダ長を決定する。ピンポンアクションは、バッファ
の役割を交換する。
【0044】 カウントを行うために、PRCフレームがバッファ149および151を満た
す際に、バッファ相関器155からのフレーム相関スパイクが、同期パルス発振
器(SPC)157によって平滑化される。平滑化された同期パルスを使用して
、フレーム当たりのシンボル周期数をカウントする。数は8207、8208、
または8209となり、これはそれぞれPRCヘッダが47、48、または49
であることを示す。この情報によりフレームバッファから適切な数のシンボルが
入ることになり、オンボードクロックと同期してかつ地上端末発信源とは独立し
て、シンボルの流れを維持する。
【0045】 システム10にわたって予期されるレート差のため、プリアンブル112変更
間の実行時間は比較的長い。例えば、10−6のクロックレート差は、平均して
123PRCフレーム毎に1つの割合でPRCプリアンブル相関を顕現させる。
その結果行われるレート調整により、PRC110のシンボルレートが正確にオ
ンボードクロック152と同期するようになる。これによって、ベースバンドビ
ットシンボルのTDMフレームにおける適切なロケーションへの経路指定が可能
となる。図6において、同期されたPRCはまとめて154で表される。これら
PRC154のTDMフレームへのオンボード経路指定および切り替えについて
、次に図8を参照して説明する。
【0046】 図6は、単一のD/D148によるPRC処理を示す。同様の処理が、衛星上
のその他5つのアクティブD/Dによって行われる。同期かつ整列された、6つ
のD/D148それぞれからのPRCは、シンボルレートが48x19,000
である(これは、各D/D148毎に、912,000シンボル/秒に等しい)
直列ストリームで出力される。図7に示すように、各D/D148からの直列ス
トリームを、19,000/秒のレートを有する48個の並列PRCストリーム
に多重分離することが可能である。衛星25上にある6個すべてのD/D148
からのPRCストリームの総数は288であり、各D/D148は19,000
シンボル/秒のストリームを搬送する。したがって、シンボルは1/19,00
0秒の周期すなわち周期を有し、これは52.63マイクロ秒の継続期間に略等
しい。
【0047】 図8に示すように、288のシンボルは、各アップリンクPRCシンボル周期
毎に、6つのD/D148a、148b、148c、148d、148e、およ
び148fの出力に提供される。各PRCシンボル周期毎に、288のシンボル
値が切り替えおよび経路指定メモリ156に書き込まれる。バッファ156のコ
ンテントが3つのTDMフレームアセンブラ160、162、および164に読
み出される。172で示す経路指定および切り替えコンポーネントを使用して、
288のメモリロケーションそれぞれのコンテントが、96シンボルの2622
セットの形で、アセンブラ160、162、および164における3つのTDM
フレーム毎に読み出される。これは136.8msの周期で行われ、TDMフレ
ーム周期すなわち138ms毎に一度行われる。したがって、走査レートすなわ
ち136.8/2622は、シンボルの継続期間よりも高速である。経路指定ス
イッチおよびモジュレータ124は、概して156で示すピンポンメモリ構成と
、バッファ156aおよび156bそれぞれとを含む。154で示す288アッ
プリンクPRCは、入力として経路指定スイッチおよびモジュレータ124に供
給される。各PRCのシンボルのレートは、オンボードクロック152のタイミ
ングと相関した、19,000シンボル/秒である。PRCシンボルは、入力と
して機能するピンポンメモリ156aまたは156b内の288つのロケーショ
ンに19,000Hzのクロックレートで並列に書き込まれる。同時に、出力と
して機能するメモリ156bまたは156aはそれぞれ、先行フレームに格納さ
れたシンボルを3x1.84MHzの読み出しレートで3つのTDMフレームに
読み出す。後者のレートは、それぞれ3つのビームに配向される3つのTDM並
列ストリームを同時に生成するのに十分である。割り当てられたビームへのシン
ボルの経路指定は、シンボル経路指定スイッチ172によって制御される。この
スイッチは、TDMストリームの任意の1つ、2つ、または3つにシンボルを経
路指定することが可能である。各TDMストリームのレートは、1.84Msy
m/秒である。出力メモリは136.8msの間隔および1.2msの中断で計
時されるため、96シンボルMFPおよび2112シンボルTSCCの挿入が可
能である。なお、2つ以上のTDMストリームに読み出されるシンボル毎に、使
用されずスキップされる、オフ設定のアップリンクFDM PRCチャネルがあ
る。ピンポンメモリバッファ156aおよび156bは、切り替えコンポーネン
ト158aおよび158bを介してフレーム毎に役割を交換する。
【0048】 引き続き図8を参照すれば、96シンボルのセットが各TDMフレーム中の対
応する2622個のスロットに転送される。すべての96アップリンクPRCの
対応するシンボル(すなわち、i番目のシンボル)は、シンボル1のスロット1
66により図示されるように、同じTDMフレームスロットの中にともにグルー
プ化される。各TDMフレームの2622スロットのコンテントは、擬似ランダ
ムビットパターンを136.8msの周期全体に追加することで、スクランブル
される。さらに、それぞれ168および170で示すように、96シンボルのマ
スタフレームプリアンブル(MFP)および2112シンボルのTSCCを挿入
するために、1.2msの周期が各TDMフレームの開始に追加される。それぞ
れ96シンボルを搬送する2622タイムスロットと、MFPおよびTSCCの
シンボルの合計は、TDMフレーム当たり253,920シンボルであり、この
ためダウンリンクシンボルレートは1.84Msym/sとなる。
【0049】 6つのD/D148A、148B、148C、148D、148Eおよび14
8Fの出力と、TDMフレームアセンブラ160、162、および164への入
力との間のPRCシンボルの経路指定は、オンボード切り替えシーケンスユニッ
ト172により制御され、このシーケンスユニット172は、コマンドリンクを
介して、地上からのSCC238(図12)から送信された命令を記憶する。選
択されたアップリンクPRCシンボルストリームからの各シンボルは、所望の宛
先ビーム27に送信されるTDMフレームにおけるタイムスロットに経路指定す
ることができる。経路指定方法は、様々なアップリンクPRCにおけるシンボル
の発生時間とダウンリンクTDMストリームにおけるシンボルの発生との関係か
らは独立している。これにより、衛星25ペイロードの複雑性が軽減される。さ
らに、選択されたアップリンクPRCからのシンボルを、スイッチ158を介し
て2つまたは3つの宛先ビームに経路指定することが可能である。
【0050】 ラジオ受信器動作 システム10で使用されるラジオ受信器29について、次に図9を参照して説
明する。ラジオ受信器29は、Lバンド電磁波受信用アンテナ178を備え、か
つ受信機の動作帯(例えば、1452〜1492MHz)を選択するよう予めフ
ィルタリングするラジオ周波数(RF)部176を有する。RF部176はさら
に低ノイズ増幅器180を備え、この低ノイズ増幅器180は、最小の自己誘導
ノイズで受信信号を増幅することが可能であり、また受信機29の動作帯を共有
する別のサービスからの干渉信号に対して耐性がある。ミキサ182は、受信ス
ペクトルを中間周波数(IF)にダウンコンバートするために設けられる。高性
能IFフィルタ184は、ミキサ182の出力およびローカル発振器合成器18
6から所望のTDM搬送波帯域幅を選択する。ローカル発振器合成器186は、
所望の信号をIFフィルタの中心にダウンコンバートするために必要な混合入力
周波数を生成する。TDM搬送波は、460kHz間隔のグリッド上で間隔を置
かれた中央周波数に配置される。IFフィルタ184の帯域幅は、約2.5MH
zである。搬送波間の間隔は、少なくとも7つまたは8つのスペース、すなわち
約3.3MHzであることが好ましい。RF部176は、内部生成干渉および歪
みが最小である所望のTDM搬送波帯域幅を選択し、152〜192MHzの動
作帯に発生しうる不要な搬送波を拒絶するよう設計される。世界の大部分の地域
において、不要な信号のレベルはほんのわずかなものであり、通常、不要信号の
所望信号に対する割合が30dB〜40dBであれば、十分な保護が提供される
。地域によっては、高出力送信器付近(例えば、公衆交換電話網または他の放送
オーディオサービス用の地上マイクロ波送信器付近)での動作に、より良好な保
護比が可能なフロントエンド設計が必要である。RF部176を使用してダウン
リンク信号から取り出される所望のTDM搬送波帯域幅は、A/D変換器188
に、それからQPSK復調器190に与えられる。QPSK復調器190は、衛
星25から、すなわちオンボードプロセッサペイロード121またはオンボード
トランスペアレントペイロード133を介して、選択された搬送波周波数で送信
されたTDMビットストリームを回復するよう設計される。
【0051】 好ましくは、QPSK復調器190は、まず、A/D変換器188を用いて、
RF部176からのIF信号をデジタル表現に変換し、次に既知のデジタル処理
方法を用いてQPSKを行うことで実施される。復調では、シンボルタイミング
、搬送波周波数回復回路、および判定回路を使用することが好ましい。これらの
回路は、QPSK変調信号のシンボルをサンプリングして、これをベースバンド
TDMビットストリームに復号する。
【0052】 A/Dコンバータ188およびQPSK復調器190は、RF/IF回路基板
176により回復されたIF信号から放送チャネルデジタルベースバンド信号を
回復するために、チャネル回復チップ187上に設けられることが好ましい。チ
ャネル回復回路187は、TDMシンクロナイザおよび予測器モジュール192
と、TDMデマルチプレクサ194と、PRCシンクロナイザアラインメントお
よびマルチプレクサ196とを備える。これらの動作を、図10を参照してより
詳細に説明する。QPSK復調器190の出力におけるTDMビットストリーム
は、TDMシンクロナイザおよび予測器モジュール192内のMFP同期相関器
200に提供される。相関器200は、受信したストリームのビットと記憶され
ているパターンとを比較する。信号が予め受信機に存在していない場合、相関器
200はまず検索モードになり、ここで、出力へのタイムゲーティングまたはア
パーチャ制限なしに、所望のMFP相関パターンを検索する。相関器は、相関イ
ベントを発見すると、次の相関イベントが予期される時間間隔でゲートが開くモ
ードになる。相関イベントが所定のタイムゲート周期内で発生すると、タイムゲ
ーティングプロセスが繰り返される。例えば、5つの連続したタイムフレームに
相関が起こる場合、ソフトウェアに従って決定されているように、同期が宣言さ
れる。しかし、同期しきい値は変更しうる。同期しきい値に達するための、連続
したタイムフレームの最小数に対して相関が発生しない場合、相関器は引き続き
相関パターンを検索する。
【0053】 同期が行われたと仮定すると、相関器は同期モードに入り、ここで連続した同
期ロックの確率を最大化するようパラメータを調整する。相関が失われた場合、
相関器は特別予測モードに入り、ここで次の相関イベントの到着を予測すること
により、同期の維持を継続する。短い信号ドロップアウトの場合(たとえば、1
0秒以下)、信号が戻る際に、相関器は、略即時の回復を実現するのに十分正確
な同期を維持することが可能である。このような高速回復は、モバイル受信状態
にとって重要であるため、有利である。ある特定期間後、相関が再確立されない
場合、相関器200は検索モードに戻る。TDMフレームのMFPに同期すると
、TSCCは、TDMデマルチプレクサ194により回復されうる(図10のブ
ロック202)。TSCCは、TDMフレームで搬送され、番組プロバイダを識
別するとともに、その中から96PRCの各番組プロバイダのチャネルのロケー
ションを見出することができる情報を含む。好ましくは、PRCシンボルを搬送
するTDMフレームの一部をデスクランブルした後に、PRCをTDMフレーム
から多重分離することが可能である。これは、衛星25上でTDMフレームビッ
トストリームのPRC部分に追加されたものと同じスクランブルパターンを受信
機29で追加することで、行われる。このスクランブルパターンは、TDMフレ
ームMFPによって同期される。
【0054】 PRCのシンボルはTDMフレーム内で連続してグループ化されず、フレーム
にわたって分散される。TDMフレームのPRC部分には、2622セットのシ
ンボルが含まれている。各セットにおいて、1から96まで昇順に番号付けられ
た位置に、各PRC毎に1つのシンボルがある。このようにして、ブロック20
4に示すように、PRC1に属するすべてのシンボルは、全2622セットの第
1の位置にある。PRC2に属するシンボルは、全2622セットの第2の位置
にある、等々。本発明による、TDMフレーム内でのPRCのシンボルを番号付
けて配置するこの構成は、衛星上で切り換えおよび経路指定を行うためのメモリ
サイズおよび受信機での多重分離のためのメモリサイズを最小にする。図9に示
すように、TSCCはTDMデマルチプレクサ194から回復されて、受信機2
9においてコントローラ220に提供され、特定の放送チャネルのn個のPRC
を回復する。その放送チャネルに関連のn個のPRCのシンボルは、TSCC内
で識別されるスクランブルされていないTDMフレームタイムスロットロケーシ
ョンから抽出される。この関連はラジオに含まれるコントローラによって行われ
、図10において概して205で示される。コントローラ220はラジオ操作者
によって識別された放送選択を受け入れて、この選択をTSCCに含まれるPR
C情報と組み合わせ、TDMフレームからのPRCのシンボルを抽出、順序替え
して、n個のPRCを回復する。
【0055】 図9および図10のブロック196および206をそれぞれ参照すれば、ラジ
オ操作者が選択した放送チャネル(例えば、209で示す)に関連するn個の各
PRCのシンボル(例えば、207で示す)は、PEC符号化放送チャネル(B
C)フォーマットに再び多重化される。再多重化が行われる前に、放送チャネル
のn個のPRCが再整列される。システム10におけるエンドツーエンドリンク
にわたる流れの中での多重化、多重分離、およびオンボードレートアラインメン
トにおけるシンボルタイミングの再ロックにより、回復されたPRCフレームの
相対整列に、最大4つのシンボルの偏移を導入しうるため、再整列は有用である
。放送チャネルのn個のPRCそれぞれは、48シンボルのプリアンブルを有し
、その後に8160符号化PRCシンボルが続く。これらn個のPRCを再結合
して放送チャネルにするために、各PRCの47、48、または49シンボルヘ
ッダに同期が行われる。ヘッダの長さは、衛星25でのアップリンクPRCに対
して行われるタイミングアラインメントによって決まる。n個のPRCそれぞれ
についてのPRCヘッダの最も最近受信した47個のシンボルに対してプリアン
ブル相関動作を行うことで、同期が実現する。プリアンブル相関器は相関事象を
検出し、単一シンボル継続期間相関スパイクを発する。放送チャネル関連のn個
のPRCについての相関スパイクの発生した相対的な時間と、幅が4シンボルで
あるアラインメントバッファとの動作に基づいて、n個のPRCのシンボルコン
テントを精密に整列、再多重化して、FEC符号化放送チャネルを回復すること
が可能である。図10のブロック206および208で示すように、好ましくは
、n個のPRCを再多重化して、FEC符号化放送チャネルを再形成するには放
送局23で使用されるシンボル分散手順が必要であり、これによってFEC符号
化放送チャネルを逆の順番でPRCに多重分離する。
【0056】 図11は、例えば4つのPRCを含む放送チャネルが受信機において如何に回
復される(図9におけるブロック196)かを示す。左側に、到着した4つの復
調されたPRCを示す。再ロックのばらつきおよび放送局から衛星を介してラジ
オへの流れの中で発生する時間遅延が異なるため、放送チャネルを構成するn個
のPRC間で最大4シンボルの相対的なオフセットが生じうる。回復における第
1のステップは、これらPRCに含まれるシンボルコンテントを再整列すること
である。これは、それぞれの長さがばらつきの範囲に等しいFIFOバッファセ
ットによって行われる。各PRCは各自バッファ222を備える。各PRCはま
ず、到着時刻を決定するPRCヘッダ相関器226に提供される。図において、
到着時刻は、4つのPRC毎に相関スパイク224で示される。相関直後に各バ
ッファ222への書き込み(W)が開始され、その後フレームが終わるまで継続
される。シンボルをPRCに対して整列するために、最後の相関イベント直後に
すべてのバッファ222からの読み出し(R)が開始される。これにより、バッ
ファ222の出力に、すべてのPRCのシンボルが並列に同期して読み出される
(ブロック206)。次に、再整列されたシンボル228は、マルチプレクサ2
30を介して単一の直列ストリーム、すなわち回復された符号化放送チャネル2
32に多重化される(ブロック208)。オンボードクロック152レートアラ
インメントにより、PRCヘッダ長は、47、48、または49シンボル長にな
る。このばらつきは、到着した最後の47シンボルを使用して相関イベントを検
出することで、相関器226でなくなる。これら47シンボルは、相関検出が最
適になるよう特別に選択される。
【0057】 図9および図10それぞれのブロック198および210を参照して、次にF
EC符号化放送チャネルは、FEC処理モジュール210に提供される。コーダ
とデコーダとの場所間の送信において直面するエラーの大部分は、FEC処理に
よって訂正される。好ましくは、FEC処理は、ビタビトレリスデコーダを採用
し、その後にデインタリーブ、そしてリードソロモンデコーダに続く。FEC処
理は、nx16kbpsのチャネルインクリメントおよびそのnx224ビット
SCHを含む元の放送チャネルを回復する(ブロック212)。
【0058】 放送チャネルのnx16kbpsセグメントは、MPEG2.5レイヤ3ソー
スデコーダ214等のデコーダに提供され、オーディオ信号に変換される。この
ため、受信機処理は、衛星からの放送チャネル受信用の低コストラジオを使用し
て、利用することが可能である。衛星25を介した放送番組の送信はデジタルで
あるため、システム10は、同様にデジタルフォーマットで表現される多数の他
のサービスもサポートする。上述したように、放送チャネルに含まれるSCHは
、広範な将来のサービスオプションを制御チャネルに提供する。したがって、チ
ップセットを製造して、TDMビットストリーム全体およびその未処理の復調さ
れたフォーマットと、多重分離されたTSCC情報ビットと、回復された誤り訂
正放送チャネルを利用可能にすることにより、これらのサービスオプションを実
施することができる。ラジオ受信機29にはまた、各ラジオを一意にアドレス指
定する識別コードを備えてもよい。該コードは、放送チャネルのSCHのチャネ
ルで搬送されるビットによってアクセス可能である。本発明によるラジオ受信機
29を使用したモバイル動作では、ラジオは、略即時にMFP相関スパイクのロ
ケーションを予測し、これを最大10秒間隔でシンボルの1/4の精度で回復す
るよう構成される。短時間精度が100,000,000当たり1パートよりも
良好なシンボルタイミングローカル発振器が、ラジオ受信機、特にハンドヘルド
ラジオ29bに設置されることが好ましい。
【0059】 衛星および放送局を管理するためのシステム 上述したように、システム10は1つまたは複数の衛星25を含みうる。図1
2は、説明の目的で3つの衛星25a、25bおよび25cを示す。いくつかの
衛星を有するシステム10は、各衛星25a、25b、および25cが2つのT
CR局の視野内に一列になるよう配置される複数のTCR局24a、24b、2
4c、24dおよび24eを備えることが好ましい。概して参照番号24で参照
されるTCR局は、地域放送制御設備(RBCF)238a、238bまたは2
38cによって制御される。各RBCF238a、238bおよび238cは、
衛星制御センタ(SCC)236a、236bおよび236cと、ミッション制
御センタ(MCC)240a、240bおよび240cと、放送制御センタ(B
CC)244a、244bおよび244cをそれぞれ含む。各SCCは衛星バス
および通信ペイロードを制御するものであり、空間セグメントコマンドおよび制
御コンピュータおよび人力資源が配置されるところである。該設備には、軌道衛
星コマンドおよび制御について訓練された多くの技術者が1日24時間在中する
ことが好ましい。SCC236a、236bおよび236cはオンボードコンポ
ーネントを監視して、対応する衛星25a、25bおよび25cを本質的に操作
する。各TCR局24は、フルタイムの二重冗長PSTN回路により、対応する
SCC236a、236bまたは236cに直接接続されることが好ましい。
【0060】 衛星25a、25bおよび25cがサービスを提供する各地域において、対応
するRBCF238a、238b、238cは、オーディオ、データ、ビデオイ
メージサービスに放送チャネルを確保し、ミッション制御センタ(MCC)24
0a、240b、240cを介して空間セグメントチャネル経路指定を割り当て
、放送サービスプロバイダおよびサービスプロバイダに請求書を発行するのに必
要な情報であるサービスを送出する。
【0061】 各MCCは、アップリンクPRC周波数およびダウンリンクPRC TDMス
ロット割り当てを含む、空間セグメントチャネルの割り当てをプログラムするよ
う構成される。各MCCは、動的制御および静的制御の両方を行う。動的制御に
は、割り当て、すなわち月毎、週毎および日毎に空間セグメントの使用を割り当
てるためのタイムウィンドウの制御が含まれる。静的制御には、月毎、週毎また
は日毎に変化しない空間セグメント割り当てが含まれる。対応するRBCFにお
ける空間セグメント容量を販売する人員を配置した販売オフィスは、利用可能な
容量と販売された容量を把握するための説明を示すデータをMCCに提供する。
MCCは、システム10の時間および周波数スペースを占有するための全体的な
プランを生成する。該プランは次に、オンボード経路指定スイッチ172への命
令に変換され、衛星への送信のためにSCCに送信される。該プランは更新可能
であり、12時間毎に一度、衛星に送信できることが好ましい。MCC240a
、240bおよび240cはまた、対応のチャネルシステム監視機器(CSME
)242a、242bおよび242cにより受信される衛星TDM信号を監視す
る。CSME局は、該放送局23が制限内で放送チャネルを配信していることを
検証する。
【0062】 各BCC244a、244bおよび244cは、選択された周波数、電力、お
よびアンテナの指向公差内で適切に動作するように、その地域における放送地上
局23を監視する。BCCはまた、対応の放送局とも接続して、誤作動している
局に放送しないよう命令する。技術サポートサービスおよび各SCCのバックア
ップ操作のために、中央設備246を設けることが好ましい。
【0063】 信号プロトコル 本発明の好ましい実施形態において、ラジオ受信機29に放送される情報は、
既存の放送システムを凌ぐ多くの利点を提供する信号プロトコルに従って、波形
にフォーマットされる。放送送信および受信のための情報の処理を図13に示す
。図13は、本発明の好ましい実施形態に従って構築された衛星直接ラジオ放送
システム10の放送セグメント250、空間セグメント252およびラジオセグ
メント254を示す。システム10のサービスレイヤおよびトランスポートレイ
ヤ両方を、以下に説明する。
【0064】 放送セグメント250に関して、フォーマット手順のおける多くのステップは
、本明細書に上述したものと同様である。例えば、符号化かつインタリーブされ
た放送チャネルビットストリームを多重分離(ブロック256)し、プライムレ
ートチャネルプリアンブルを追加して(ブロック258)プライムレートチャネ
ルを生成し、これが衛星25の周波数分割多重アップリンクを介して送信される
ことは、図3および図4に関連して上述したプロセスと同様である。しかし、サ
ービス制御ヘッダ(SCH)264を追加し、ビットストリーム266をスクラ
ンブルし、該ビットストリームを順方向誤り訂正(FEC)のために符号化(ブ
ロック268)することにより、異なるサービスコンポーネント(例えば、サー
ビスコンポーネント260および262)からビットストリームを生成するプロ
セスについては、次に本発明の好ましい実施形態を示す図13、図14および図
15を参照して説明する。暗号化(ブロック265)もまた、SCHおよび表1
とともに説明する。
【0065】 本発明において、放送サービスには、オーディオ、データ、静止画像、動画像
、ページング信号、テキスト、メッセージおよびパノグラフィックシンボルが含
まれるが、これらに限定されない。サービスは、図13に示すサービスコンポー
ネント260および262で図示される、いくつかのサービスコンポーネントか
らなり、これらのサービスコンポーネントは、サービスプロバイダにより配信さ
れる。例えば、第1のサービスコンポーネントはオーディオであり、一方第2の
サービスコンポーネントはラジオ受信機の画面に表示されるテキスト、あるいは
該オーディオ放送に関連したイメージデータであってもよい。さらに、一サービ
スは、一つのサービスコンポーネントからなってもよく、または2つ以上のサー
ビスコンポーネントからなってもよい。サービス261はSCH264と組み合
わされて、放送セグメントのサービスレイヤを作成する。サービス261内のサ
ービスコンポーネント(例えば、サービスコンポーネント260および262)
の割り当ては、本発明のSCHにより動的に制御される。図4とともに上述した
ように、放送チャネルビットストリームは432ミリ秒のフレーム周期を有する
ことが好ましい。図4におけるSCH102はnx224ビットを有し、サービ
ス104はnx6912ビットを含み、総計としてフレーム100当たりnx7
136ビットとなる。数nは、サービスの全体のビットレートを16,000ビ
ット/秒(bps)で除算したものである。
【0066】 上述したように、サービス261のサービスコンポーネントは、オーディオサ
ービスまたはデジタルサービスを搬送できる。サービスコンポーネントのビット
レートは、8000bpsの倍数で割り切れ、かつ8000bps〜128,0
00であることが好ましい。サービス261におけるすべてのサービスコンポー
ネントのビットレートの合計がサービス261のビットレートよりも低い場合、
残りのビットレートはパッディングサービスコンポーネントで満たされる。この
ため、パッディングサービスコンポーネントのビットレートは、数1で表される
【数1】 式中、iはNsc個のサービスコンポーネントを含むサービスのi番目のサービス
コンポーネントであり(1≧i≧Nsc)、n(i)はi番目のサービスコンポー
ネントのビットレートを8000bpsで除算したものであり、nはサービスビ
ットレートを16,000bpsで除算したものである。
【0067】 図14を参照すれば、サービスコンポーネントおよびパッディングサービスコ
ンポーネント(もしあれば)がフレーム100の432ミリ秒周期内で多重化さ
れることが好ましい。SCH102とは異なり、サービス261を含む、フレー
ム周期が432ミリ秒である部分104は、432個のデータフィールドに分割
されることが好ましい。各フィールド270は、各サービスコンポーネントn(
1)、n(2)、…、n(Nsc)および任意のパッディングサービスコンポーネ
ントn(P)からの好ましくは8ビットを有する。これによって、サービス26
1を構成するNscサービスコンポーネントおよびパッディングサービスコンポ
ーネント(もしあれば)が多重化される。こうして、各サービスコンポーネント
のビットがフレーム全体にわたって分散する。バーストエラーが発生した場合に
は、各放送フレーム内のサービスコンポーネントをインタリーブすると有利であ
る。放送チャネル内で単に時分割多重化されただけでありインタリーブされてい
ないサービスコンポーネントでは大部分が失われるのと比較して、バーストエラ
ーにより失われるインタリーブされたコンポーネントはほんのわずかである。
【0068】 オーディオサービスコンポーネントは、MPEG(Motion Pictures Expert G
roup)アルゴリズム、例えばMPEG1、MPEG2、MPEG2.5、MPE
G2.5レイヤ3、ならびに低サンプリング周波数のための拡張に従って圧縮さ
れるデジタルオーディオ信号であることが好ましい。16および32Kbpsで
良質なオーディオを提供するには、MPEG2.5レイヤ3符号化が特に有用で
ある。レイヤ3符号化は、より多くのスペクトル解像度およびエントロピ符号化
を追加する。デジタルオーディオ信号は8000bpsの倍数であるビットレー
トを有し、かつ8000〜128,000bpsであることが好ましい。本発明
のオーディオサービスコンポーネントについて可能なサンプリング周波数は、M
PEG1では48kHzまたは32kHz、MPEG2では24kHzまたは1
6kHz、MPEG2.5では12kHzおよび8kHzと規定されている。サ
ンプリング周波数は、サービスコンポーネントのビットレートと同期することが
好ましい。MPEGエンコーダのフレーム化はSCHと同期される。このため、
放送チャネルフレーム100内のオーディオサービスコンポーネントの最初のビ
ットは、MPEGフレームヘッダの最初のビットである。
【0069】 デジタルサービスコンポーネントは、デジタルデータの中でも、MPEG符号
化、ページング、ファイル転送データが行われるオーディオサービスコンポーネ
ントに関連して上述した特徴には応じない、イメージ等のオーディオサービスで
はない他のタイプのサービスを含む。デジタルサービスコンポーネントは800
0bpsの倍数であるビットレートを有し、かつ8000〜128,000bp
sである。デジタルサービスコンポーネントは、SCHにおいて定義されたデー
タフィールドを使用してサービス261にアクセス可能なように、フォーマット
される。SCHデータフィールドについては、表1とともに後述する。
【0070】 SCHは4つのタイプのフィールド群、すなわちサービスプリアンブル、サー
ビス制御データ、サービスコンポーネント制御データ、および第2のサービスを
含む。本発明において、SCHのコンテントは、表1に示すデータを含む。
【0071】
【表1】
【0072】 サービスプリアンブルは20ビット長であり、かつ例えば自動相関技術の実施
中に良好な同期クォリティを有するよう選択されることが好ましい。表1に示す
ように、サービスプリアンブルは好ましくは、0474B(16進法)である。
SCHはまたビットレートインデックス(BRI)を含み、これは4ビット長で
あり、サービスビットレートを一秒当たりのキロビットで除算したものであるこ
とが好ましい。例えば、「000」を使用して、現行フレームにおいて有効デー
タが送信されていない(例えば、無視すべきパッディングデータ)ことを示しう
る。「001」を使用して16kbpsのBRIを示しうる一方、「100(B
)」は128kbpsのBRIを示しうる。したがって、BRIは、放送チャネ
ルフレーム100を構成する第2のコンポーネント当たりの16,000ビット
の数を示す。SCHはまた、暗号化制御のためのフィールドを含むことが好まし
い。例えば、1つの4ビット値を使用して、SCH102に対応する現行フレー
ム100の一部であるサービス104におけるデジタル情報に暗号化が使用され
ていないことを示すことが可能である。他の4ビット2進値を使用して、放送チ
ャネルデータを暗号化するために、特定タイプの鍵がいつ使用されたかを示すこ
とができる。共通鍵は暗号化に採用され、また同様に特定の鍵を特定の放送チャ
ネルの暗号化に使用しうる。
【0073】 本発明の一態様において、SCH264には、サービスプロバイダがサービス
261関連の特定機能を制御可能となるように、補助データフィールド(ADF
1)および補助フィールドコンテントインジケータ(ACI1)が設けられても
よい。ADF1およびACI1は、サービスプロバイダの裁量により、放送フレ
ーム100毎に変化してもよい。ACI1コンテントは、暗号化鍵セレクタ、標
準化したラジオデータストリーム、またはRDSコード(例えば、RDS PI
コード)と関連する放送チャネルを参照するためのデータとを含むことが好まし
い。
【0074】 暗号化用途において、2つの異なる鍵、すなわち軽度のセキュリティ用の16
ビット長の鍵と、重度のセキュリティ用の64ビット長の別の鍵を採用すること
が可能である。ACI1でどちらの鍵が示されているかに応じて、実際の16ビ
ット鍵がADF1フィールドにおいて輸送される一方、実際の64ビット鍵が「
ADF2」と呼ばれる別の補助データフィールド(後述する)において輸送され
る。16ビット鍵または64ビット鍵のいずれを使用するかは、サービスプロバ
イダによって選択される。サービスプロバイダが望むように、鍵のビット長を放
送チャネルフレーム100毎に変更することが可能である。ACI1フィールド
における鍵セレクタは、例えば、以下の3つの部分、すなわちサービスユーザを
個別化するユーザコードと、ラジオを一意に識別するハードウェアコードと、放
送コードまたは鍵セレクタ(KS)とからなる復号化鍵の放送コードであっても
よい。それ故、3つすべての共同パーツがともに使用されるときだけ、暗号化さ
れたサービスの復号が可能である。ラジオデータシステムコード(例えば、RD
S PIコード)は現在、周波数変調またはFM放送のために使用されている。
FM放送周波数を介した番組の多重放送に備えるために、RDS PIコードが
サービスプロバイダによりADF1フィールドに備えられる。
【0075】 本発明の一態様において、放送チャネル内のサービス261は、多重放送チャ
ネルサービスの第1のサービスとして設計することができる。したがって、第1
のサービスに関連する第2のサービスの帯域幅を使用することで、サービス26
1の有効な帯域幅を拡張することができる。第1のサービスとともに、他の放送
チャネルは、一般に、適切に装備されたラジオ受信機29(すなわち、2つ以上
のチャネル回復装置を装備した受信機)によってだけ受信されうる関連の第2の
サービスを搬送する。ADF1フィールドは、第1のサービスと第2のサービス
とを区別する情報を備える。好ましくは、このデータは、第1/第2のフラッグ
すなわちPSフラッグと、関連サービスポインタ(ASP)フィールドと、を含
む。PSフラッグは、フレーム100中のサービス261が第1のサービスに属
する場合には1(B)に設定され、サービス261が第1のサービスではない場
合には0(B)に設定されることが好ましい。換言すれば、第1のサービスは別
の放送チャネルのフレームで搬送される。PSフラッグ値およびASPを表2に
示す。
【0076】
【表2】 このため、サービス261が第2のサービスのコンポーネントであるか、または
第1のサービスおよび第2のサービスが現在送信されていない場合には、SCH
のADF1におけるPSフラッグは0(B)である。放送チャネルが第1のチャ
ネルを含む場合、放送チャネル内のフレーム100のSCHのADF1フィール
ド内のASPは、第2のサービスの放送チャネル識別子(BCID)を備える。
BCIDについては、より詳細に後述する。2つ以上の第2のサービスが第1の
サービスに関連する場合、第2のサービスを含むSCHのADF1フィールド内
のASPフィールドは、次の第2のサービスのBCIDを備える。そうでない場
合、ASPは、第1のサービスのBCIDを備える。さらに、第2のサービスの
コンポーネントを含む他の放送チャネルのフレーム100のSCHのADF1フ
ィールドにおけるPSフラッグは、0(B)に設定される。第1のおよび第2の
チャネルは、2つ以上のチャネル回復装置を装備したラジオ受信機29で受信で
きる。例えば、こういったラジオ受信機は、第1のチャネルで受信したオーディ
オ番組と、別のチャネルで受信した関連のビデオ番組とを再生することが可能で
ある。
【0077】 本発明の別の態様において、他の放送チャネルフレーム100内のADF2に
おけるマルチフレーム情報を送信するため、別の補助データフィールド(以下A
DF2と呼ぶ)およびADF2の補助フィールドコンテントインジケータ(以下
ACI2と呼ぶ)が、1つの放送チャネルの各フレーム100におけるSCH1
02に設けられる。マルチフレーム情報を含むセグメントは、連続した放送チャ
ネルフレームにある必要はない。ACI2は、上述したように、多数の64ビッ
ト暗号化鍵のうちのどれがADF2に提供されているのかを示すためのビットを
含む。ACI2にはまた、国際標準化機構ラベル(例えば、ISO-Latin 1ベース のシーケンス)等、サービスラベルが備えられる。ADF2は、表1に示すよう
に、開始フラッグ(SF)およびセグメントオフセットおよび長さフィールド(
SOLF)を含む。ADF2がマルチフレームシーケンスの最初のセグメントを
含む場合、SFは1ビットであり、「1」等の第1の値に設定されることが好ま
しい。ADF2は、例えばADF2のコンテントがマルチフレームシーケンスの
中間セグメントであることを示すため、「0」に設定される。好ましくは、SO
LFは4ビット長であり、全数のマルチフレームセグメントうちのいずれが目下
ADF2フィールドに設けられているかを示す。SOLFは、全数のマルチフレ
ームセグメントうちのいずれが目下ADF2において送信されているかを示すア
ップカウンタとして機能することが可能である。第2の補助データフィールドA
DF2は、例えばラジオ放送とともにテキストメッセージを送信するのに有用で
ある。テキストメッセージは、ラジオ受信機29での表示装置上に表示可能であ
る。
【0078】 引き続き表1を参照して、サービス制御ヘッダにもまた、ラジオ受信機29に
おいて放送チャネルフレーム内の個々のサービスコンポーネントの受信を制御す
るための情報が備えられる。SCHには、サービスコンポーネント数(Nsc)
フィールドが設けられて、放送局23で生成されたビットストリームフレーム1
00のサービス部分104(図4)を構成するサービスコンポーネント(例えば
、図13におけるサービスコンポーネント260および262)の数を示す。サ
ービスコンポーネント数Nscは、3ビットを使用してSCHにおいて表示される
ことが好ましい。したがって、好ましい実施形態において、1フレームは最大8
つのサービスコンポーネントを有しうる。パッディングビット、すなわちパッデ
ィングサービスコンポーネントは好ましくは、SCHにおけるNscパラメータに
含まれない。SCHにはさらに、SCHにおける各コンポーネントについてのデ
ータを含むサービスコンポーネント制御フィールド(以下SCCFと呼ぶ)が設
けられる。SCCFは、各SCH毎にNscx32ビット長であることが好ましい
。図14に関連して上述したように、各放送チャネルフレーム100は、複数の
データフィールド270それぞれにおいて多重化される2つ以上のサービスコン
ポーネントを含みうる。表3を参照して、SCCFは、ラジオ受信機29による
サービスコンポーネントの多重分離を容易にするため、SCHにおける各サービ
スコンポーネントについてのデータを含む。換言すれば、SCHは、各サービス
コンポーネントにつき1つのSCCFを有する。本実施形態において、SCCF
は各サービスコンポーネントに固有のSCHの一部にすぎない。
【0079】
【表3】
【0080】 表3に示すように、各SCCFは、4ビットのサービスコンポーネントまたは
SC長フィールドを含み、サービスコンポーネントのビットレートを8000b
psで除算したものを示す。例えば、「0000(B)」により1x8000b
psのSC長を表し、一方「1111(B)」により16x8000bpsすな
わち128,000bpsのSC長を表すことが可能である。SC長フィールド
はラジオ受信機29での多重分離に重要であるが、これは、サービスコンポーネ
ントのレートがわからなければ、ラジオ受信機29には、フレーム100のどこ
にサービスコンポーネントが配置されているかを決定するための手段がデータフ
ィールド270(図14)のサイズ以外にはないからである。各32ビットのS
CCFに設けられるもう一つのフィールドはSCタイプフィールドであるが、こ
れもまた好ましくは4ビット長である。SCタイプフィールドはサービスコンポ
ーネントのタイプを識別する。例えば、「0001(B)」によりフレーム10
0のサービス部分104におけるサービスコンポーネントはMPEG符号化オー
ディオであることを表すことができる。SCタイプフィールドにおいて他の2進
数を使って、サービスコンポーネントがJPEG符号化画像、低ビットレートビ
デオ(例えば、CCITT263規格ビデオ)、無効データ(すなわち、受信機
29が無視すべきデータ)、あるいは他のタイプのオーディオまたはデータサー
ビスであることを表すことができる。ある特定のサービスコンポーネントが暗号
化されているか否かを表すために、1ビットの暗号化フラッグがSCCFに設け
られる。各サービスコンポーネントについてのSCCFにはまた、サービスコン
ポーネントが属する番組タイプを識別するビットを含む番組タイプフィールドと
、番組が生成された言語を特定するビットを含む言語フィールドと、も設けられ
る。番組タイプには例えば、特に音楽、スピーチ、禁制製品およびサービスの宣
伝を含めることができる。このため、アルコールが禁止されている国々では、特
定の番組タイプフィールドコードを有する放送データを無視するよう受信機29
をプログラムすることにより、番組タイプフィールドを使用して放送局23によ
って送信されるアルコール関連の宣伝の受信をブロックすることが可能である。
【0081】 図13〜図15および表1〜3を参照して説明した、本発明の好ましい実施形
態において、放送局23からの各放送チャネルは、2つ以上のサービスコンポー
ネント(例えば、コンポーネント260および262)を有しうる。本発明の波
形および信号プロトコルは、多くの理由により有利である。第1に、各PRCは
ヘッダを備え、これにより衛星25上でのレートアラインメントが可能になるた
め、異なる放送局23から送信されるサービス261を同じ単一ビットレート参
照と同期する必要がない。したがって、放送局23は、単一参照ソースと同期す
るための能力を装備する必要がないことから、より単純であり、かつより安価で
ある。各サービスコンポーネントのビットは多重化される、すなわちフレーム1
00全体にわたってインタリーブされて、サービスコンポーネントをフレーム1
00全体に分散させる。このため、例えばバーストエラーが発生しても、失われ
るのはサービスコンポーネントのごくわずかな部分だけである。
【0082】 上述したように、SCHは異なる4つのタイプのフィールド群を含み、そのう
ちの3つをすでに説明した。補助サービスタイプフィールド群は、可変長の動的
ラベルバイトストリームを含む。該動的ラベルバイトストリームの長さは、好ま
しくはnx224〜128からNscx32である。動的ラベルバイトストリーム
は、補助情報の送信に使用される直列バイトストリームである。動的ラベルはテ
キストまたはラジオスクリーンを含むとともに、汎用直列バイトストリームを表
すことが可能である。換言すれば、動的ラベルバイトは、ある特定のサービスに
同調するのではなく、放送チャネル全体にわたって発生する。例えば、動的ラベ
ルバイトストリームは、ラジオ受信機29における画面に表示するサービスメニ
ューを送信できる。このため、動的ラベルバイトストリームにより、上述した補
助データフィールドADF1およびADF2の他に、各放送フレーム100のサ
ービス部分104外でラジオ受信機と通信するための、本発明による別の方法を
提示する。
【0083】 図15は、図13に示す放送セグメント250のサービスレイヤに提供される
コンポーネント261、264、265、および266のより詳細な図である。
図15に示すように、放送チャネルは1つまたは複数のサービスコンポーネント
(概して272で示す)からなり、これらは274で示すように結合される。S
CH278がサービス情報に追加される前に、276で示すように、選択された
サービスコンポーネントを暗号化してもよい。表1とともに上述したように、S
CH278はサービスプリアンブル280を含む。SCH278は、フレーム内
のサービスコンポーネント数を示すSCHフィールドと、サービスコンポーネン
ト制御フィールドまたはSCCFを含む、サービスコンポーネント制御データ2
82を備える。サービス制御データ284は一般に、BRIおよび暗号化制御を
含むSCHフィールドを備える。最後に、SCH278は第2のサービス286
を備え、これは、補助データフィールドADF1およびADF2と、それらにそ
れぞれ関連するフィールドACI1およびACI2、ならびに開始フラッグおよ
びデータフィールドADF2に対応するSOLFを含む。第2のサービス286
または、SCHにおいて利用可能な動的ラベルバイトストリームを含む。第2の
サービス286は、2つ以上の放送チャネルのSCH内の補助データフィールド
ADF2の場合、補助データフィールドADF1での、放送チャネル全体にわた
る場合、動的ラベルバイトストリームの場合、放送チャネル内のいくつかのフレ
ームを介してラジオ受信機と通信する手段を提供する。288に示すように、サ
ービス情報および添付のSCHが次にスクランブルされる。
【0084】 図16に示すような擬似ランダムシーケンス(PRS)発生器またはスクラン
ブラ290を使用して、放送チャネルのデータをランダム化することが好ましい
。サービスが暗号化されている場合でも、スクランブラ290を使用することが
好ましい。スクランブラは、放送チャネルフレームシーケンスに付加されるビッ
ト毎モジュロ2である擬似ランダムシーケンスを生成する。好ましくは、擬似ラ
ンダムシーケンスは、生成された多項式X9+X5+1を有する。擬似ランダムシ
ーケンスは、各フレーム100において、値111111111(バイナリ)を
フレーム100の第1ビットに適用することで、初期化される。このため、スク
ランブラ290はランダムビットストリームを再生成し、これがラジオ受信機2
9での復調を失敗させる原因となりうる、1または0のパターンを有するビット
ストリングをスクランブルまたはばらばらにするために、放送局23において放
送ビットストリームに付加される。同様に再生成可能なランダムビットストリー
ムがラジオ受信機29において付加されて(2回目)、本質的に受信データから
ビットストリームを差し引く。
【0085】 図13を参照して、292および294で示すように、受信したTDMデータ
ストリームからシンボルを抽出し、かつ296で示すように、シンボルを再結合
してそれぞれ各自の放送チャネルにする必要があるラジオセグメント254のト
ランスポートレイヤについては、図10とともに上述した。ラジオセグメント2
54(図13)のサービスレイヤに関して、フレーム100のサービス部分10
4およびSCH102からのサービスコンポーネントを、次に図17とともに説
明する。
【0086】 多数のフレーム100を含むビットストリームは、図16とともに上述したよ
うに、モジュロ2スクランブラ290を使用して、298で示すようにデスクラ
ンブルされ、入ビットストリームから擬似ランダムシーケンスを差し引く。サー
ビス制御ヘッダ278は次に、300で示すように放送局23で暗号化されたサ
ービスコンポーネントを復号化する前に、抽出される。図15および図17の両
方に示すように、図15のブロック273および275、図17のブロック30
1および303に示すように、動的制御が各サービスに行われて、サービスプロ
バイダがSCH278のコンテントを選択的に制御できるようにする。換言すれ
ば、サービスプロバイダは、フレーム毎に、またはサービスコンポーネント毎に
さえ、SCHにおける暗号化制御情報を変更することが可能である。同様に、サ
ービスプロバイダは、補助データフィールドADF1およびADF2、およびそ
れらに対応する関連フィールド(すなわち、ADF1についてはACI1、AD
F2についてはACI2、SF、およびSOLF)のコンテントを変更可能である
。上述したように、第1の放送サービスと1つまたは複数の第2の放送サービス
との関連は、動的に変更可能であり、また、暗号化制御に加えてフィールドAD
F2を使用した情報のマルチフレームシーケンスの送信も同様である。
【0087】 図15とともに上述したサービスレイヤに対する、放送セグメント256のト
ランスポートレイヤについて図18とともに次に説明する。放送セグメント25
0のトランスポートレイヤは、外部トランスポートレイヤ306と、通信線トラ
ンスポートレイヤ308と、内部トランスポートレイヤ310とを含むことが好
ましい。外部トランスポートレイヤ306は、内部トランスポートレイヤ310
とは離れて配置されてもよい。通信線トランスポートレイヤ308は、通信線を
介した送信に必要なすべての機能を含む。トランスポートレイヤ内で、16キロ
ビット/秒に等しいサービスレートを有する第1のチャネルに多重分離される前
に、概して312および314で示すように、放送チャネルを連結されたリード
ソロモンで符号化し、インタリーブすることで、順方向誤り訂正(FEC)のた
めに、符号化されることが好ましい。したがって、図18に示すように、FEC
符号化放送チャネルは、外部トランスポートレイヤ306と内部トランスポート
レイヤ310との間を保護された放送チャネルとして送信される。
【0088】 図19は、外部トランスポートレイヤ306に処理されるビットストリーム、
ならびに内部トランスポートレイヤ310に処理されるビットストリームを示す
。放送チャネル316およびプライムレートチャネル318は、同じクロック参
照で導出されることが好ましい。好ましくは、さらなるリードソロモン符号化お
よびインタリーブがSCHと同期される。放送チャネルのプライムレートチャネ
ルは好ましくは、図4に示すように、表1とともに上述したサービスプリアンブ
ルのロケーションがプライムレートチャネルプリアンブルと呼ばれるように、時
間同期される。
【0089】 放送局23で行われるリードソロモン(255、223)符号化312(例え
ば、図3の80a)は、8ビットシンボルで行われ、連結された符号化プロセス の外部コードとして使用されることが好ましい。
【0090】 コード生成多項式は好ましくは、下式で表される。
【数2】 式中αはF(x)=x8+x4+x3+x2+1の平方根である。符号化は、ベース
[1,α1,α2,α3,α4,α5,α6,α7]を使用して行われる。 各シンボルは、[u7,u6,u5,u4,u3,u2,u1,u0]として表現され、u 7 は最上位ビット(MSB)であり、ここでuiはそれぞれαiの係数である。 u7 *α7+u6 *α6+u5 *α5+u4 *α4+u3 *α3+u2 *α1+u1 *α+u0
【0091】 コードは系統立てられている、すなわち、最初の223シンボルは情報シンボ
ルである。符号化前に、時間的に最初のシンボルはx322に関連し、最後のシン ボルはx0に関連する。最後の32シンボルは、冗長シンボルである。次の符号 化において、時間的に最初のシンボルはx31に関連し、最後のシンボルはx0に 関連する。
【0092】 好ましくは、連結された符号化プロセスにおいて、4リードソロモン(RS)
ブロックの深さを有するブロックインタリーバをインタリーバ314として使用
する。RS符号化314およびインタリーブ314は以下であることが好ましい
【0093】 図20に示すように、Sy(m)は892シンボル320の中のRS符号化さ
れるm番目の8ビットシンボルであり、図20の322で示すように、RS符号
化は以下の4セットの223シンボルに対して行われるものと仮定する。 セット1:Sy(1)、Sy(5)、Sy(9)、…、Sy(1+4*m)、… 、Sy(889);mは0から222 セット2:Sy(2)、Sy(6)、Sy(10)、…、Sy(2+4*m)、 …、Sy(890);mは0から222 セット3:Sy(3)、Sy(7)、Sy(11)、…、Sy(3+4*m)、 …、Sy(891);mは0から222 セット4:Sy(4)、Sy(8)、Sy(12)、…、Sy(4+4*m)、 …、Sy(892);mは0から222 図20において324、326、328、および330で示すように、各セッ
トは、次の冗長データの32シンボル(8ビット)によって増分される。 セット1:R(1)、R(2)、R(3)、…、R(32) セット2:R(33)、R(34)、R(35)、…、R(64) セット3:R(65)、R(66)、R(67)、…、R(96) セット4:R(97)、R(98)、R(99)、…、R(128)
【0094】 したがって、図20に示すように、出力シンボルストリーム332は以下のコ
ンテント、すなわち、Sy(1)、Sy(2)、Sy(3)、…、Sy(892
)、R(1)、R(33)、R(65)、R(97)、R(2)、R(34)、
R(66)、…、R(j)、R(j+32)、R(j+64)、R(j+96)
…、R(32)、R(64)、R(96)、R(128)を有する(但し、jは
1〜32)。このため、保護された放送チャネルフレームは、図19において3
34で示すように、リードソロモン冗長により、7136ビットの放送チャネル
316当たり1024ビットを受信する。第1ビットSy(1)は、放送チャネ
ルのサービスプリアンブル(表1)の第1ビットであることが好ましい。
【0095】 放送局23において、外部トランスポートレイヤ306で行われるインタリー
ブ314に関して、図21に示すように、ビタビ重畳コード(レート1/2、k
=7)を外部トランスポートレイヤ306の連結した符号化プロセスの内部コー
ドとして使用することが好ましい。生成多項式は、g1=1111001バイナ リ(B)およびg2=1011011(B)である。図21における各ブロック 336は、単一ビット遅延を表す。338で示すモジュロ2加算器およびインバ
ータ340は、図21に示すエンコーダの出力が好ましくはg1およびg2となる
ように、実施される。各入力ビットについて、1つのシンボルが、位置1にある
、次に位置2にあるスイッチ「Sw」で生成されることが好ましい。
【0096】 図18に示すビタビエンコーダ342はビットストリームを生成し、次にこれ
が内部トランスポートレイヤ310で多重分離される。デマルチプレクサ344
は好ましくは、図22に示すように、符号化放送チャネルを、それぞれビットレ
ートが38000bpsであるプライムレートチャネルに分割する。図19を参
照して、保護された放送チャネルフレームは全部でnx8160ビットを含み、
すなわち、図22において346で示すように、放送チャネルにnx7136ビ
ット、およびリードソロモン冗長に1024ビットを有する。多重分離の目的で
、シンボルS(1)、S(2)等々はFEC符号化放送チャネルからの2ビット
シンボルである。図22において348で示すように、S(1)は最初のプライ
ムレートチャネルに挿入される最初のシンボルであることが好ましい。このため
、多重分離により、i番目のプライムレートチャネルのコンテントが、以下のよ
うになる。 S(i),S(i+n),S(i+2*n),…,S(i+P*n),…,S
(i+8159*n) 但し、図22において350で示すように、pは0から8159である。放送チ
ャネルを、n個のプライムチャネルに多重分離することが好ましい。各プライム
レートチャネルに設けられるFEC符号化放送チャネルからのビット数は、好ま
しくはフレーム周期当たり16,320である。図18における352に示すよ
うに、プライムレートチャネルには次に、それぞれプライムレートチャネルプリ
アンブルが設けられる。放送チャネル内のプライムレートチャネルプリアンブル
は、すべて時間的に同時であることが好ましい。プライムレートチャネルプリア
ンブル長は、図4とともに上述したように、96ビットすなわち48シンボルで
あることが好ましい。プライムレートチャネルプリアンブル値は、好ましくは1
4C181EAC649(16進法)であり、最上位ビットが最初に送信される
。プライムレートチャネルプリアンブルは、QPSK変調86(図3)のIおよ
びQコンポーネントの両方で、時間的に同時である48ビットシーケンスから構
成されることが好ましい。
【0097】 保護された放送チャネルが利用可能でない場合、好ましくは、ダミー放送チャ
ネルが内部トランスポートレイヤ310内で生成される。ダミーの保護された放
送チャネルは、それが置換した放送チャネルと同じビットレートおよび同じフレ
ーム周期を有する。ダミーの保護された放送チャネルは、上述したように、擬似
ランダムシーケンスと、サービスプリアンブルに制限されたSCHと、0で満た
されたBRIを含む。擬似ランダムシーケンスは、図16に示すPRS発生器2
90などの発生器を使用して、ならびに上述したのと同じ生成多項式を用いて、
生成される。
【0098】 上述したように、通信線トランスポートレイヤ308は、保護された放送チャ
ネルデジタルフォーマット対して透明であることが好ましい。レイヤ308は、
離れた場所に位置しうる内部および外部トランスポートレイヤ310および30
6それぞれの間での接続を行う。したがって、通信線トランスポートレイヤ30
8は、通信線を含みうる。外部トランスポートレイヤ306を使用して、通信線
からの信号をエラーから保護する。通信線から発せられたエラーが多数である場
合、より高度の保護が可能である。例えば、保護された放送チャネルが別のFE
Cコードにより保護してもよく、あるいは内部トランスポートレイヤ310に達
する前に、受信した保護された放送チャネルをリードソロモン復号化および訂正
してから、リードソロモン符号化してもよい。
【0099】 上述したように、本発明のシステム10は、処理ミッションおよびトランスペ
アレントミッションを含む。トランスペアレントミッションの放送セグメント2
50のトランスポートレイヤは、処理ミッションの放送セグメントトランスポー
トレイヤおよび空間セグメントトランスポートレイヤを含むことが好ましい。し
かし、トランスペアレントミッションにおける放送チャネルはすべて共通ハブか
らのものであるため、放送信号の再整列の多くは(すなわち、衛星25上でのフ
レームのレートアラインメント)はトランスペアレントミッションでは必要ない
。このため、複数の放送局23間での時間差は存在しない。
【0100】 次に、図13において概してて示される空間セグメント252のトランスポー
トレイヤについて説明する。空間セグメントトランスポートレイヤは、図13に
おいて354で示すように、放送局23からプライムレートチャネルを受信する
。図23に示すように、空間セグメントトランスポートレイヤを以下まとめて3
56で表す。図7に関連して上述したように、プライムレートチャネルは、選択
されたダウンリンクビームに経路指定されて、時分割多重化ダウンリンク送信の
ために多重化される前に、レートアラインメントされる。レートアラインメント
プロセスは、図23において概して356で示される。図8に関連して上述した
、衛星上で行われる切り換えおよび経路指定は358で示され、時分割多重化は
360で示される。タイムスロット制御チャネル362が、時分割多重化すなわ
ちTDMビットストリームに、空間セグメント252レベルで挿入される。タイ
ムスロット制御チャネル(TSCC)は、より詳細に後述される。364で示す
ように多重化されたプライムレートチャネルおよびTSCC362がスクランブ
ルされてから、366で示すように、ラジオ受信機29におけるTDM同期に使
用されるマスタフレームプリアンブルを添付する。TDMフレーム周期は、図2
4に示すように、138ミリ秒であることが好ましい。マスタフレームプリアン
ブルは、好ましくは192ビットまたは96シンボル長である。タイムスロット
制御チャネルは、好ましくは4224ビットを含む。
【0101】 次に、図7に関連して上述した、衛星25上で行われるシンボルレートアライ
ンメントプロセスについて、図25を使用して説明する。各種放送局23のビッ
トレート参照と衛星TDMレート参照との間の時間差を修正するために、レート
アラインメントは放送局23から受信される個々のアップリンクチャネル間で行
われる。レートアラインメントプロセスは、放送局23すべてを単一のビットレ
ート参照に同期する必要性をなくすため、有利である。したがって、放送局は、
より単純な機器を使用して、したがってより低コストで動作可能である。図7に
関連して上述したように、レートアラインメントプロセスは、プリアンブルの開
始において、1ビットを付加する、1ビットを削除する、または1ビットを付加
もせずまた削除しないことで、プライムレートチャネルプリアンブルの長さを調
整することからなる。PRCビットストリーム368は、衛星のビットレート参
照と、受信したプライムレートビットチャネルまたはPRCビットストリームを
送信している放送局23のビットレート参照の間に遅延が存在しない場合を示す
。370で示すPRCビットストリームは、プリアンブルに0を挿入した結果4
9シンボルプリアンブルになることを示す。これにより、衛星のビットレート参
照からの放送局のビットレート参照の1シンボル分の遅延を修正する。放送局ビ
ットレート参照よりも衛星ビットレート参照が1シンボル分遅延する場合、1つ
の0が48シンボルPRCプリアンブルから削除され、この結果、372に示す
ように、47シンボルプリアンブルになる。
【0102】 引き続き図23を参照して、TSCC362は好ましくは、TDM識別子37
4と、タイムスロット1〜96それぞれのタイムスロット制御語376とを含む
。TSCC362は、図26に示す。TSCCマルチプレクサ362は、1シン
ボル当たり8ビットであるシンボルを223個含むことが好ましい。TDM識別
子374および96個のタイムスロットそれぞれのタイムスロット制御語すなわ
ちTSCW376は、好ましくは16ビット長である。TSCCマルチプレクサ
362はさらに、四捨五入シーケンス378を構成する232ビットのセットを
含む。四捨五入シーケンス378は、奇数ビットについては0、偶数ビットにつ
いては1を含む。送信される最初のビットは、1である最上位ビットであること
が好ましい。96個のタイムスロットそれぞれのタイムスロット制御語は、表4
に示すフィールドを有する。
【0103】
【表4】
【0104】 各放送チャネルは、BCIDタイプとBCID番号から構成される一意の放送
チャネル識別子(BCID)によって識別されることが好ましい。BCIDタイ
プは好ましくは、局所的BCID、地域的BCID、世界的BCID、および世
界的BCIDに対する拡張を含む。世界的BCIDは、その特定の放送チャネル
についてのBCIDが任意の地理的領域における任意の時分割多重化ビットスト
リームについて有効であることを示す。換言すれば、BCIDは、任意のダウン
リンクビーム上の任意の時分割多重化搬送波にあるその特定の放送チャネルを世
界中の任意の場所にあるラジオ受信機29に対して一意に識別する。上述したよ
うに、各衛星25は好ましくは、後述するように、2つの異なって偏波(polari
zed) されたTDM搬送波を有する3つのダウンリンクビームで信号を送信するよう構
成される。地域的BCIDは特定の地理的領域について有効であるため、同じB
CIDを使用して、別の地理的領域にある別の放送チャネルを一意に識別できる
。地域的BCIDは、その特定の領域における任意のTDMダウンリンク上で有
効である。局所的BCIDは、ある特定領域における特定のTDM搬送波にだけ
有効である。このため、同じBCIDを同じ地理的領域内、または別の領域にお
ける別のビーム上で使用して、他の放送チャネルを識別できる。
【0105】 引き続き表5を参照して、TDM識別子374のコンテントは領域識別子およ
びTDM番号を含む。領域識別子は受信したTDMビットストリームの領域を一
意に識別する。例えば、1つの領域は、アフリカ大陸を大部分をカバーする第1
の衛星のダウンリンクによりサービス提供される地理的領域であってもよい。領
域識別子はまた、アジアおよびカリブ地方それぞれをカバーする衛星によりサー
ビス提供される領域を一意に識別することもできる。TDM識別子374におけ
るTDM番号フィールドは、ある特定のTDMビットストリームを定義する。好
ましくは、左側に偏波した(LHCP)TDMには奇数のTDM番号を使用し、
右側に偏波した(RHCP)TDMには偶数のTDM番号を使用する。
【0106】
【表5】
【0107】 好ましくは、図23のブロック380で示すように、多重化TSCCもまた、
リードソロモン(255、223)符号化を使用して8ビットシンボルに符号化
する。コード生成多項式は、好ましくは、下式で表される。
【数3】 但し、αはF(x)=x6+x7+x8+x+1の平方根である。符号化はベース[
1,α1,α2,α3,α4,α5,α6,α7]を使用して行われる。 各シンボルは、[u7,u6,u5,u4,u3,u2,u1,u0]として表現され、u 7 はMSBであり、ここでuiはそれぞれαiの係数である。 u7 *α7+u6 *α6+u5 *α5+u4 *α4+u3 *α3+u2 *α2+u1 *α+u0
【0108】 リードソロモンコードは、多重化TSCCを含む最初の223シンボルが符号
化前の情報シンボルであるという点において、系統的である。時間的に最初のシ
ンボルはx222に関連し、最後のシンボルはx0に関連する。最後の32シンボル
は以下の符号化の冗長シンボルである。時間的に最初のシンボルはx31に関連し
、最後のシンボルはx0に関連する。
【0109】 図23に示すように、ビタビ符号化382前にインタリーブは行われない。ビ
タビ符号化前に、72ビットの四捨五入セットが255シンボルのリードソロモ
ンブロック後に付加される。72ビットの四捨五入セットでは、すべての奇数ビ
ットは「0」であり、すべての偶数ビットは「1」である。送信される最初のビ
ットは、MSBすなわち「1」である。R=1/2かつk−7でのビタビ符号化
は、放送局23でのビタビ符号化に関連して上述したものと同じ特徴で使用され
る。ビタビ符号化はマスタフレームプリアンブルと同期されるため、マスタフレ
ームプリアンブル後の最初のビットは、RS符号化データの最初のビットによっ
て影響を受ける、ビタビエンコーダから発せられる最初のビットである。マスタ
フレームプリアンブル後の多重化ビットストリームの最初のビット前に行われる
ビタビエンコーダの初期化中、ビタビエンコーダ内のレジスタがゼロに設定され
る。
【0110】 図23のブロック366に示すように、マスタフレームプリアンブルは直列シ
ンボルTDMストリームに挿入される。マスタフレームプリアンブルは一意のワ
ードを含み、好ましくは、QPSK変調信号のIおよびQコンポーネント両方で
、同じ時間で同期された96ビットシーケンスから構成されることが好ましい。
スクランブルプロセス(ブロック364)は、図27に示すPRS発生器384
を使用して、TDM搬送波におけるデータをランダム化することで実施されうる
。スクランブラ384は、TDMフレームシーケンスに付加されるシンボル毎の
スペースモジュロ2であることが好ましい擬似ランダムシーケンスを生成する。
擬似ランダムシーケンスの1シンボルは、デスクランブラ384からの2つの連
続したビットから構成される。擬似ランダムシーケンスは、x11+x2+1等の 生成多項式を有しうる。擬似ランダムシーケンスは、各フレームにおいて111
11111111(バイナリ)等の値で初期化可能であり、これはマスタフレー
ムプリアンブルに続くIコンポーネントの最初のビットに適用される。
【0111】 ラジオセグメント254のトランスポートレイヤを図28aおよび図28bに
示す。ラジオセグメントトランスポートレイヤは、ラジオ受信機29の物理レイ
ヤから、TDMマスタフレームプリアンブルを受信する(ブロック386)。ト
ランスポートレイヤで行われる動作は、空間セグメント(図23)および放送セ
グメント(図18)で行われる動作と本質的に反対である。デスクランブル(3
88)後、タイムスロット制御チャネル(390)からのデータを使用して、ラ
ジオ受信機が同調される、同じ放送チャネルに属するTDMタイムスロットを識
別、選択する。ビタビデコーダ(ブロック392)を使用して、図23における
ブロック382に関連して上述した、衛星上で行われた符号化を取り外す。さら
に、リードソロモンデコーダ(ブロック394)は、図23におけるブロック3
80に関連した上述した、宇宙船上で行われた符号化を復号化する。次に、ブロ
ック396に示すように、選択された放送チャネルに属するTDMタイムスロッ
トが多重分離されて、プライムレートチャネルを得る。多重分離は、図13にお
けるブロック294および296に示され、また図10に関連して上述される。
図28bにおけるブロック398およびブロック400を参照して、図11に関
連して上述したように、プライムレートチャネルは、個々のプライムレートチャ
ネルのヘッダを使用して、レート整列される。プライムレートチャネル同期およ
び再多重化(ブロック402)に続いて、ビタビ復号化(ブロック404)が行
われて、図18におけるブロック342に関連して上述した、放送セグメントの
トランスポートレイヤにおいて行われた符号化を取り外す。シンボルは次に、デ
インタリーブ(ブロック406)され、リードソロモンデコーダを使用して復号
化(ブロック408)するが、これは放送チャネルを得るために放送セグメント
の外部トランスポートレイヤ306において行われた放送チャネルの処理を逆に
したものである。このため、受信した時分割多重化ビットストリームは、デスク
ランブルされてTDM送信における誤りを訂正し、復号化されて放送チャネルを
回復し、次にデスクランブルされて放送チャネルの誤りを訂正する。
【0112】 特定の有利な実施形態を選んで本発明を説明したが、添付の特許請求の範囲に
定義される範囲から逸脱せずに、様々な変更及び変形を加えうることが当業者に
は理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態により構築された衛星直接放送システムの模式図である。
【図2】 本発明の実施形態による、図1に示すシステムでのエンドツーエンド信号処理
動作のシーケンスを示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施形態により構築された放送地上局の模式的なブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態による、放送セグメント多重化を示す模式図である。
【図5】 本発明の実施形態による、衛星用のオンボード処理ペイロードの模式的なブロ
ック図である。
【図6】 本発明の実施形態による、オンボード衛星多重分離および復調処理を示す模式
図である。
【図7】 本発明の実施形態による、オンボード衛星レートアラインメント処理を示す模
式図である。
【図8】 本発明の実施形態による、オンボード衛星切り換えおよび時分割多重化動作を
示す模式図である。
【図9】 本発明の実施形態により構築された、図1に示すシステムで使用されるラジオ
受信機の模式的なブロック図である。
【図10】 本発明の実施形態による、受信機の同期および多重分離動作を示す模式図であ
る。
【図11】 本発明の実施形態による、受信機で符号化放送チャネルを回復するための同期
および多重化動作を示す模式図である。
【図12】 本発明の実施形態による、衛星および放送局を管理するシステムの模式図であ
る。
【図13】 本発明の実施形態により構築されたシステムの放送セグメント、空間セグメン
ト、およびラジオセグメントの模式的なブロック図である。
【図14】 本発明の実施形態により構築されたシステムのサービスレイヤにおけるフレー
ム周期内のサービスコンポーネントのインタリーブを示す模式図である。
【図15】 本発明の実施形態により構築されたシステムの放送セグメントのサービスレイ
ヤの模式的なブロック図である。
【図16】 本発明の実施形態による、放送チャネルのスクランブルに使用される擬似ラン
ダムシーケンス発生器の模式図である。
【図17】 本発明の実施形態により構築されたシステムのラジオセグメントのサービスレ
イヤの模式的なブロック図である。
【図18】 本発明の実施形態により構築されたシステムの放送セグメントのトランスポー
トレイヤの模式的なブロック図である。
【図19】 図18に示す外部トランスポートレイヤにおける放送チャネルフレームと図1
8に示す内部トランスポートレイヤにおけるプライムレートチャネルフレームと
を示す図である。
【図20】 本発明の実施形態による、プライムレートチャネルにおけるシンボルのインタ
リーブを示す図である。
【図21】 本発明の実施形態による、放送セグメントの内部トランスポートレイヤ上で使
用される放送チャネルのビタビエンコーダの模式図である。
【図22】 本発明の実施形態による、放送チャネルのプライムレートチャネルへの多重分
離を示す図である。
【図23】 本発明の実施形態により構築されたシステムの空関セグメントのトランスポー
トレイヤの模式的なブロック図である。
【図24】 本発明の実施形態により生成された時分割多重化ダウンリンク信号を示す図で
ある。
【図25】 本発明の実施形態による、レートアラインメントを衛星上で行う衛星を示す図で
ある。
【図26】 本発明の実施形態による、時分割多重化ダウンリングビットストリームに挿入
されるタイムスロット制御語を示す図である。
【図27】 本発明の実施形態により使用される時分割多重化フレームシーケンス発生器の
模式図である。
【図28aおよび図28b】 本発明の実施形態により構築されるシステムにおけるラジオセグメントのトラ
ンスポートレイヤの模式的なブロック図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月17日(2000.5.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/20 610 H04N 7/20 610 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 コーセイル,オリバー フランス,F−31320,オウゼビラ,レジ デンス ドゥ シャトー,オリビエ (72)発明者 メルツァー,ステファン ドイツ,ディー−91056 エーランゲン, ヘインリッヒ カークナー ストラウス 30 (72)発明者 ドゥナス,エティンヌ フランス,エフ−31200 トウロウセ,19 ル フレデリック ベラット Fターム(参考) 5C064 BA07 BB05 BC16 BC20 BD07 BD13 DA10 5K028 EE07 HH01 HH05 KK32 MM05 NN02

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔受信機に放送を送信するための信号をフォーマットするための方法であっ
    て、 オーディオ、データ、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセ
    ージ、およびパノグラフィックシンボルからなる群から選択される第1のサービ
    スコンポーネントを少なくとも含むサービスを受信するステップと、 サービス制御データを含むサービス制御ヘッダを前記サービスに添付して、前
    記遠隔受信機での前記サービスを動的に制御することにより、放送チャネルビッ
    トストリームフレームを生成するステップと、を含み、 前記サービスは全体ビットレートがKビット/秒であり、該全体ビットレート
    は最小ビットレートであるLビット/秒のn倍に相当し、前記サービスはnxL
    xM=nxPビット/フレームを有し、該フレームは、前記サービスについてn
    xPビットを有し、かつ前記サービス制御ヘッダについてnxQビットを有する
    (但し、K、n、L、M、P、およびQは数値である)、方法。
  2. 【請求項2】 前記遠隔受信機において前記第1のサービスコンポーネントの受信を動的に制
    御するための第1のサービスコンポーネント制御データを前記サービス制御ヘッ
    ダに設けるステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記サービスは第2のサービスコンポーネントを含み、さらに、前記遠隔受信
    機において前記第2のサービスコンポーネントの受信を動的に制御するための第
    2のサービスコンポーネント制御データを前記サービス制御ヘッダに設けるステ
    ップをさらに含む、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のサービス制御コンポーネント制御データおよび前記第2のサービス
    コンポーネント制御データの少なくとも一方は、サービスコンポーネント長フィ
    ールド、サービスコンポーネントタイプフィールド、暗号化フィールド、番組タ
    イプフィールドおよび言語フィールドを含む複数のフィールドの少なくとも1つ
    を含み、前記サービスコンポーネント長フィールドは、前記第1のサービスコン
    ポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネントのうちの対応する一方のビ
    ットレートを示し、前記サービスコンポーネントタイプフィールドは、複数の信
    号のいずれが、前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコ
    ンポーネントの対応する一方に含まれているかを示し、前記暗号化フィールドは
    、複数の暗号化方法のいずれが、前記第1のサービスコンポーネントおよび前記
    第2のサービスコンポーネントの対応する一方に使用されているかを示し、前記
    番組タイプフィールドは、複数の番組のうちのいずれが、前記第1のサービスコ
    ンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネントの対応する一方を介して
    送信されたかを示し、前記言語フィールドは、複数の言語のうちのどれでにより
    前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネントの
    対応する一方が生成されているかを示す、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネント
    の対応する一方の前記ビットレートを示すために、前記サービスコンポーネント
    長フィールドに、mビット/秒の倍数であるnビットを設けるステップをさらに
    含み、1≦前記倍数≦2nであり、mビット/秒は最小ビットレートであり、n およびmは数値であり、前記サービスコンポーネント長フィールドのコンテント
    は、前記倍数に対応する0〜2nの十進値を有する二進値である、請求項4記載 の方法。
  6. 【請求項6】 前記遠隔受信機において前記フレームを受信するステップと、 前記サービスコンポーネント長フィールドを使用して前記フレームから前記第
    1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネントの対応す
    る一方を多重分離するステップと、 をさらに含む、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 n=4ビット/秒かつm=8000ビット/秒である、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記サービスコンポーネントタイプフィールドに、前記複数
    の信号のそれぞれ1つに対応する複数の値のうちの1つを提供するステップをさ
    らに含み、前記複数の信号は、MPEG(Mothion Pictures Expert Group)符 号化オーディオ、特定のフォーマットではない一般データ、JPEG(Joint Ph
    otographic Expert Group)符号化画像データ、ビデオおよび無効データを含む 、請求項4記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネント
    のそれぞれ対応する一方が暗号化され、他方が暗号化されていない場合、前記暗
    号化フィールドに第1の値および第2の値を提供するステップをさらに含む、請
    求項4記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記番組タイプフィールドに、前記複数の番組のそれぞれ1つに対応する複数
    の値のうちの1つを提供するステップをさらに含み、該複数の番組は、音楽、ト
    ークラジオショー、ビデオ、テキスト、検閲番組、宣伝および選択されたトピッ
    クに向けられた番組を含む、請求項4記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記言語フィールドに、前記複数の言語のそれぞれ1つに対応する複数の値の
    うちの1つを提供する、請求項4記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記サービスは第2のサービスコンポーネントを含み、さらに、 前記フレームの少なくとも一部をデータフィールドに分割するステップと、 前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネント
    の少なくとも一部を前記データフィールドにそれぞれインタリーブするステップ
    と、 を含む、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービスコンポーネント
    のビットレートはL/2ビット/秒の倍数であり、前記インタリーブステップは
    、L/2ビット/秒の倍数が奇数である場合、各データフィールドにパディング
    ビットを付加するステップを含む、前記請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 遠隔受信機への放送送信のための、搬送波において実現される放送情報を含む
    信号であって、該信号は、サービス制御ヘッダをサービスに付加することにより
    生成される放送チャネルビットストリームフレームを含み、前記サービスは、オ
    ーディオ、データ、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセージ
    およびパノグラフィックシンボルからなる群から選択される少なくとも1つのサ
    ービスコンポーネントを含み、前記サービス制御ヘッダは、前記遠隔受信機にお
    いて前記サービの受信を動的に制御するためのサービス制御データを含み、前記
    サービスは、全体ビットレートがKビット/秒であり、該全体ビットレートは最
    小ビットレートであるLビット/秒のn倍に相当し、前記フレーム周期はM秒で
    あり、nxLxM=nxPビット/フレームを有し、該フレームは、前記サービ
    スについてnxPビットを有し、かつ前記サービス制御ヘッダについてnxQビ
    ットを有する(但し、K、n、L、M、P、およびQは数値である)、信号。
  15. 【請求項15】 前記サービスについての前記全体ビットレートKは16キロビット/秒〜12
    8キロビット/秒であり、前記最小ビットレートLは16キロビット/秒であり
    、nは1≦n≦8の整数であり、前記フレーム周期Mは432ミリ秒であり、P
    は6912秒であり、Qは224であり、前記フレームは前記サービスについて
    nx6912ビットを有し、前記サービス制御ヘッダについてはnx224を有
    し、全体としてnx7136ビットを有する、請求項14記載の信号。
  16. 【請求項16】 前記サービスは第1のサービスコンポーネントおよび第2のサービスコンポー
    ネントを含み、前記フレームの少なくとも一部は、継続期間が約1ミリ秒である
    432個のデータフィールドに分割され、該データフィールドはそれぞれnx1
    6ビットを有し、前記第1のサービスコンポーネントおよび前記第2のサービス
    コンポーネントは前記データフィールドそれぞれにインタリーブされる、請求項
    15記載の信号。
  17. 【請求項17】 遠隔受信機に放送を送信するため、信号をフォーマットする方法であって、 デジタルオーディオ信号、アナログオーディオ信号およびアナログ信号からな
    る群から選択される第1のサービスコンポーネントを少なくとも含むサービスを
    受信するステップと、 該第1のサービスコンポーネントがアナログである場合、該第1のサービスコ
    ンポーネントをデジタル化するステップと、 MPEG(Motion Pictures Expert Group)1、MPEG2、MPEG2.5
    およびMPEG2.5レイヤ3からなる符号化方式群から選択されるソース符号
    化を使用して、前記第1のサービスコンポーネントを圧縮するステップと、 を含む、方法。
  18. 【請求項18】 前記圧縮ステップは、前記第1のサービスコンポーネントのビットレートに同
    期したサンプリング周波数で、前記第1のサービスコンポーネントをサンプリン
    グするステップを含む、請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 サービス制御ヘッダを前記サービスに付加して、前記遠隔受信機での前記サー
    ビスの受信を動的に制御することにより、放送チャネルビットストリームフレー
    ムを生成するステップをさらに含み、前記サービス制御ヘッダは前記遠隔受信機
    での前記第1のサービスコンポーネントの受信を動的に制御するためのサービス
    制御データを含む、請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 MPEGエンコーダのフレーム化動作を前記サービス制御ヘッダと同期させる
    ステップをさらに含み、前記放送チャネルビットストリームフレームは、前記M
    PEGエンコーダにより生成されたMPEGフレームをそのサブフレームとして
    送信するよう動作可能である、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記同期ステップは、前記第1のサービスコンポーネントにおける最初のビッ
    トを前記MPEGエンコーダにより生成されたフレームヘッダの最初のビットと
    整列させるステップを含む、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 遠隔受信機への放送送信のための、搬送波において実現される放送情報を含む
    信号であって、該信号は、サービス制御ヘッダをサービスに付加することにより
    生成される放送チャネルビットストリームフレームを含み、前記サービスは、デ
    ジタルオーディオ信号、アナログオーディオ信号およびアナログ信号からなる群
    から選択される少なくとも1つのサービスコンポーネントを有し、前記サービス
    コンポーネントがアナログであり、かつMPEG(Motion Pictures Expert Gro
    up)1、MPEG2、MPEG2.5およびMPEG2.5レイヤ3からなる符
    号化方式群から選択されるソース符号化を使用して圧縮されている場合には、前
    記サービスコンポーネントがデジタル化され、前記サービス制御ヘッダは、前記
    遠隔受信機での前記サービスの受信を動的に制御するためのサービス制御データ
    を含み、前記ソース符号化は、前記サービス制御ヘッダと同期されるフレーム化
    動作を有し、前記放送チャネルビットストリームフレームは、前記ソース符号化
    を介して生成されたMPEG符号化フレームをそのサブフレームとして送信する
    よう動作可能である、信号。
  23. 【請求項23】 遠隔受信機に放送を送信するため、信号をフォーマットする方法であって、 オーディオ、データ、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセ
    ージおよびパノグラフィックシンボルからなる群から選択される第1のサービス
    コンポーネントを少なくとも含むサービスを受信するステップと、 サービス制御ヘッダを前記サービスに添付して、前記遠隔受信機での前記サー
    ビスを動的に制御することにより、放送チャネルビットストリームフレームを生
    成するステップとを含み、前記サービス制御ヘッダは、前記フレームの開始を示
    すプリアンブルと、前記サービスのビットレートを示すビットレートインデック
    スと、暗号化制御データと、補助データフィールドと、該補助データフィールド
    のコンテントに関連する補助フィールドコンテントインジケータと、前記補助デ
    ータフィールドが多重化される場合、前記補助データフィールドにおける多重化
    フレームに関連するデータと、前記フレームを構成するサービスコンポーネント
    の数を示すデータと、からなる群から選択されるサービス制御ヘッダデータを含
    む、方法。
  24. 【請求項24】 前記プリアンブルは、前記フレームの受信時に、自動相関により前記フレーム
    の同期を容易にするのに効果的であるよう選択される2進数および16進数のう
    ちの一方である、請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記プリアンブルは20ビットを含み、かつ0474B16進数に相当する、
    請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記生成ステップは、前記サービスの全体ビットレートを最小ビットレートで
    あるLビット/秒の乗数である数nに分割するステップを含む(但し、nおよび
    Lは数値であり、前記ビットレートインデックスは前記数nを表す2進数および
    16進数のうちの一方を含む)、請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 Lは16,000であり、前記サービスの全体ビットレートは16キロビット
    /秒のn倍であり(但し、nは1≦n≦8の整数)、前記ビットレートインデッ
    クスは4ビットを含み、2進数0000は前記サービスとともに送信される有効
    データがないことを示し、2進数0001、0010、0011、0100、0
    101、0110、0111、および1000はそれぞれ、前記サービスの前記
    全体ビットレートが16キロビット/秒、32キロビット/秒、48キロビット
    /秒、64キロビット/秒、80キロビット/秒、96キロビット/秒、112
    キロビット/秒、および128キロビット/秒を表す、請求項23記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記暗号化制御データは、複数の暗号化方式のいずれを使用して前記サービス
    を暗号化したかを示す暗号化方式データを含み、前記遠隔受信機は該暗号化方式
    データを用いて、前記サービスを復号化するよう動作可能である、請求項23記
    載の方法。
  29. 【請求項29】 前記サービスおよび前記サービス制御ヘッダを含む放送チャネルの1つと、異
    なるサービスおよびそれに対応するサービス制御ヘッダを含む複数の放送チャネ
    ルとを暗号化するステップをさらに含み、前記暗号化制御データは、前記遠隔受
    信機が前記放送チャネルおよび前記複数の放送チャネルの対応する1つを復号化
    するのに必要な鍵のタイプを示すビット(複数)を含み、前記鍵のタイプは、固
    定鍵、共通鍵および特定鍵からなる鍵の群から選択され、前記固定鍵は、前記放
    送チャネルにおける前記サービスを暗号化して、該固定鍵を使用して復号化を行
    うよう構成される前記遠隔受信機の選択されたものに放送することに有用であり
    、前記共通鍵は、同じ暗号化方式を使用して暗号化された前記複数の放送チャネ
    ルそれぞれの前記遠隔受信機のすべてにおける復号化に有用であり、前記特定鍵
    は、前記放送チャネルが選択された暗号化方式を使用して暗号化されている場合
    、前記放送チャネルの前記遠隔受信機のすべてにおける復号化に有用である、請
    求項23記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記サービス制御ヘッダの補助データフィールドにおいて、前記サービスに関
    連する補助データを送信するステップをさらに含み、前記補助フィールドコンテ
    ントインジケータは、前記補助データが暗号化されており、該補助データの暗号
    化に使用された鍵を示すビット(複数)を含む、請求項23記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記サービス制御ヘッダの補助データフィールドにおいて、周波数変調(FM
    )放送のためのラジオデータシステム(RDS)PIコードを送信するステップ
    をさらに含み、前記補助フィールドコンテントインジケータは、前記補助データ
    フィールドが前記RDS PIコードを含むことを示すビット(複数)を含む、
    請求項23記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記サービスは第1の放送チャネル上で前記放送遠隔受信機に送信される第1
    のサービスに相当し、さらに、 オーディオ、データ、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセ
    ージおよびパノグラフィックシンボルからなる群から選択されるサービスコンポ
    ーネントを少なくとも1つ含み、かつ第2の放送チャネル上で前記遠隔受信機に
    送信される第2のサービスを受信するステップと、 第2のサービス制御ヘッダを前記第2のサービスに添付して、前記遠隔受信機
    での前記第2のサービスの受信を動的に制御することにより、第2の放送チャネ
    ルビットストリームフレームを生成するステップと、 前記遠隔受信機に前記複数の放送チャネルが前記第2の放送チャネルに関連す
    ることを示すために、前記第1の放送チャネルに対応する前記サービス制御ヘッ
    ダにビット(複数)を設けるステップと、 を含む、請求項23記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記第1の放送チャネルおよび前記第2の放送チャネルそれぞれに識別コード
    を割り当てるステップであって、該識別コードはそれぞれ、前記第1の放送チャ
    ネルおよび前記第2の放送チャネルの対応する一方を一意に識別するよう動作可
    能であるステップと、 前記第1の放送チャネルの前記サービス制御ヘッダに、前記第2の放送チャネ
    ルに対応する前記識別コードを提供するステップと、 をさらに含む、請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記第1の放送チャネルに関連し、かつそれを一意に識別する識別コードを有
    する第3の放送チャネルが送信され、さらに、 前記放送チャネルビットストリームフレームをもう一つ生成するステップと、 前記第3の放送チャネルが前記第2の放送チャネルの代わりに前記第1の放送
    チャネルに関連することを示すよう、前記第3の放送チャネルに対応する前記識
    別コードを含むように、前記第1の放送チャネルの前記サービス制御ヘッダを変
    更するステップと、 を含む、請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記第1の放送チャネルにまた関連し、かつそれを一意に識別する識別コード
    を有する第3の放送チャネルが送信され、さらに、 前記放送チャネルビットストリームフレームをもう一つ生成するステップと、 前記第3の放送チャネルがまた前記第1の放送チャネルに関連することを示す
    よう、前記第3の放送チャネルに対応する前記識別コードを含むように、前記第
    2の放送チャネルの前記サービス制御ヘッダを変更するステップと、 を含む、請求項33記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記提供するステップはさらに、 前記第1の放送チャネルがそれに関連した他の放送チャネルを有する第1の放
    送チャネルであることを示すために、前記第1の放送チャネルの前記サービス制
    御ヘッダに1ビットを設けるステップと、 前記第1の放送チャネルとの関係を示すために、前記第2の放送チャネルおよ
    び前記第3の放送チャネルに対応する前記サービス制御ヘッダそれぞれに1ビッ
    トを設けるステップと、 を含む、請求項35記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記第1の放送チャネルおよび前記第2の放送チャネルを、互いにかつ複数の
    地理的領域のうちの選択された1つ内で受信される複数の放送チャネル間で一意
    に識別するために、地域特定識別コードを前記第1の放送チャネルおよび前記第
    2の放送チャネルに割り当てるステップをさらに含む、請求項32記載の方法。
  38. 【請求項38】 複数の異なる識別コードタイプのいずれが前記地理的特定識別コードに対応す
    るかを示すために、少なくとも1ビットを前記第1の放送チャネルの前記サービ
    ス制御ヘッダに設けるステップをさらに含み、前記複数の異なる識別コードタイ
    プは前記複数の地理的領域のそれぞれ1つに対応する、請求項37記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記第1の放送チャネルと前記第2の放送チャネルとを互いに、かつ局所エリ
    ア、地域エリア内、および世界規模で受信される複数の放送チャネル間で一意に
    区別するために、識別コードを割り当てるステップをさらに含み、前記提供する
    ステップは、複数の異なる識別コードタイプのいずれが前記識別コードに相当す
    るかを示すために、少なくとも2ビットを前記第1の放送チャネルの前記サービ
    ス制御ヘッダに設けるステップを含み、前記コードタイプは局所コード、地域コ
    ードおよび世界規模コードからなる群から選択され、前記局所コードは衛星送信
    器からのスポットビームにより地理的エリアに送信される前記複数の放送チャネ
    ルのうちの1つを一意に識別するのに有用であり、前記地域コードは、所定の連
    続した地理的エリアおよび所定の連続していない地理的エリアの一方に送信され
    る前記複数の放送チャネルの1つを識別し、前記世界規模コードは、前記第2の
    放送チャネルを他の世界規模での前記複数の放送チャネルから区別するのに有用
    である、請求項32記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記提供するステップは、前記第1の放送チャネルが前記第2の放送チャネル
    に関連することを前記遠隔受信機に示すために、前記サービス制御ヘッダ内の前
    記補助フィールドコンテントインジケータに前記ビット(複数)を設けるステッ
    プを含む、請求項32記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記第1の放送チャネルおよび前記第2の放送チャネルそれぞれに識別コード
    を割り当てるステップであって、該識別コードはそれぞれ前記第1の放送チャネ
    ルおよび前記第2の放送チャネルの対応する一方を一意に識別するよう動作可能
    であるステップと、 前記第2の放送チャネルに対応する前記識別コードを前記第1の放送チャネル
    の前記補助データフィールドに挿入するステップと、 前記第1の放送チャネルに対応する前記識別コードを前記第2の放送チャネル
    の前記補助データフィールドに挿入するステップと、 をさらに含む、請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記第2の放送チャネルを識別する放送チャネル識別データを前記補助データ
    フィールドに挿入するステップをさらに含む、請求項40記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記放送チャネル識別データは前記第2の放送チャネルを一意に識別するため
    に、識別コードを含み、前記挿入ステップはさらに、複数の地理的エリアのうち
    の選択された1つ内で受信される複数の放送チャネル間から前記第2の放送チャ
    ンネルを一意に識別するように、前記識別コードを選択するステップをさらに含
    む、請求項42記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダそれぞれにおけ
    る前記補助データフィールドは、第1/第2の(PS)フラグを含み、さらに、 前記サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダの一方に対応す
    る前記フレームが前記第1の放送チャネルのコンポーネントである場合、該PS
    フラグを第1の値に設定するステップと、 前記サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダの一方に対応す
    る前記フレームが前記第2の放送チャネルのコンポーネントである場合、該PS
    フラグを第2の値に設定するステップと、を含み、 前記遠隔受信機は該PSフラグを使用して、受信した放送チャネルを第1の放
    送チャネルおよび第2の放送チャネルのうちの一方として識別するよう動作可能
    である、請求項32記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記第1の放送チャネルおよび前記第2の放送チャネルそれぞれに識別コード
    を割り当てるステップであって、該識別コードは、前記第1の放送チャネルおよ
    び前記第2の放送チャネルの対応する一方を一意に識別するよう動作可能である
    ステップと、 前記第1の放送チャネルに対応する前記補助データフィールドに、前記第2の
    放送チャネルの前記識別データに対応する関連サービスポインタ(ASP)を設
    けるステップと、 をさらに含む、請求項32記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記第1の放送チャネルに関連する第3の放送チャネルが送信され、さらに、 前記第1の放送チャネルの前記放送チャネルビットストリームフレームをもう
    一つ生成するステップと、 前記第3の放送チャネルが、前記第2の放送チャネルの代わりに前記第1の放
    送チャネルに関連することを示すよう、前記第3の放送チャネルに対応する前記
    識別コードを含むように、前記第1の放送チャネルの前記サービス制御ヘッダを
    変更するステップと、 を含む、請求項45記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記第1の放送チャネルにまた関連し、かつそれを一意に識別する識別コード
    を有する第3の放送チャネルが送信され、さらに、 前記第2の放送チャネル上に前記放送チャネルビットストリームフレームをも
    う一つ生成するステップと、 前記第3の放送チャネルがまた前記第1の放送チャネルに関連することを示す
    よう、前記第3の放送チャネルに対応する前記識別コードを含むように、前記第
    2の放送チャネルの前記サービス制御ヘッダを変更するステップと、 を含む、請求項45記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記第3の放送チャネルの前記サービス制御ヘッダに、前記第1の放送チャネ
    ルに対応する前記識別コードを設けるステップをさらに含む、請求項47記載の
    方法。
  49. 【請求項49】 前記設けるステップはさらに、 前記第1の放送チャネルは第1の放送チャネルであり、かつそれに関連する他
    の放送チャネルを有することを示すために、前記第1の放送チャネルの前記サー
    ビス制御ヘッダに1ビットを設けるステップと、 前記第1の放送チャネルとの関係を示すために、前記第2の放送チャネルおよ
    び前記第3の放送チャネルに対応する前記サービス制御ヘッダそれぞれに1ビッ
    トを設けるステップと、 をさらに含む、請求項48記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記遠隔受信機の少なくとも1つに接続された表示装置上への表示のために、
    前記サービス制御ヘッダにビット(複数)を設ける、請求項23記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記遠隔受信機の少なくとも1つに接続された表示装置上への表示のために、
    前記設けるステップは、前記サービス制御ヘッダ内の前記補助フィールドコンテ
    ントインジケータにビット(複数)を設ける、請求項50記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記ビット(複数)は、前記表示装置への表示のために、標準シーケンスサー
    ビスラベルを含む、請求項50記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記遠隔受信機での受信のために、前記補助データフィールドに前記サービス
    に関連するデータを設けるステップをさらに含む、請求項23記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記設けるステップは、前記補助データフィールドのコンテントに使用した暗
    号化方法を示すために、前記サービス制御ヘッダ内の前記補助フィールドコンテ
    ントインジケータにビット(複数)を設けるステップをさらに含む、請求項53
    記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記サービスおよび第2のサービスの一方に第2のサービス制御ヘッダを添付
    することにより、第2の放送チャネルビットストリームフレームを生成するステ
    ップであって、該第2のサービスはオーディオ、データ、静止画像、動画像、ペ
    ージング信号、テキスト、メッセージおよびパノグラフィックシンボルからなる
    群から選択されるサービスコンポーネントを少なくとも1つ有し、前記第2のサ
    ービス制御ヘッダは、前記遠隔受信機での前記サービスおよび第2のサービスの
    対応する一方の受信を動的に制御し、前記サービス制御ヘッダおよび前記第2の
    サービス制御ヘッダはそれぞれ、前記サービス制御ヘッダおよび前記第2の制御
    ヘッダそれぞれにおける前記補助データフィールドがマルチフレーム信号内の複
    数のセグメントのうちの1つである場合を示す開始フラグを含むステップと、 前記サービス制御ヘッダ内の前記補助データフィールドが前記マルチフレーム
    信号における最初の前記セグメントであり、またマルチフレーム信号が存在しな
    い場合には独立セグメントである場合、前記サービス制御ヘッダ内の前記開始フ
    ラグを第1の値に設定するステップと、 前記サービス制御ヘッダ内の前記補助データフィールドが前記マルチフレーム
    信号における最初の前記セグメントであり、前記第2のサービス制御ヘッダにお
    ける前記補助データフィールドが前記マルチフレーム信号内の前記セグメントの
    別のものである場合、前記サービス制御ヘッダ内の前記開始フラグを第2の値に
    設定するステップとを含み、 前記サービスに対応する前記フレームは前記第2のサービスに対応する前記フ
    レームと連続している必要がない、請求項54記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダそれぞれにセグ
    メントオフセットおよび長さフィールド(SOLF)を設けるステップをさらに
    含み、該SOLFは、前記セグメントのうちのいくつが前記マルチフレーム信号
    を構成しているかに関連するビット(複数)を含む、請求項55記載の方法。
  57. 【請求項57】 前記SOLFを設けるステップは、前記開始フラグが前記第1の値に設定され
    ている場合、前記SOLFをN−1に設定するステップを含み、Nは前記マルチ
    フレーム信号を構成する前記セグメントの総数である、請求項56記載の方法。
  58. 【請求項58】 第3のサービス制御ヘッダを前記サービス、前記第2のサービスおよび第3の
    サービスのうちの1つに添付することにより、第3の放送チャネルビットストリ
    ームフレームを生成するステップであって、前記第3のサービスはオーディオ、
    データ、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセージおよびパノ
    グラフィックシンボルからなる群から選択される少なくとも1つのサービスコン
    ポーネントを含み、前記第3のサービス制御ヘッダは、前記サービス、前記第2
    のサービスおよび第3のサービスのうちの対応する1つでの受信を動的に制御し
    、前記サービス制御ヘッダ、前記第2のサービス制御ヘッダおよび前記第3のサ
    ービス制御ヘッダはそれぞれ、対応する前記補助データフィールドがマルチフレ
    ーム信号内のセグメントである場合を示す開始フラグを含むステップと、 前記サービス制御ヘッダ、前記第2のサービス制御ヘッダおよび前記第3のサ
    ービス制御ヘッダそれぞれにセグメントオフセットおよび長さフィールド(SO
    LF)を設けるステップと、をさらに含み、 前記SOLFは、いくつの前記セグメントが前記マルチフレーム信号を構成す
    るかに関連するビット(複数)を含む、請求項55記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記開始フラグが前記第1の値に設定されている場合には、前記サービス制御
    ヘッダ内の前記SOLFをN−1(Nは前記マルチフレーム信号を構成する前記
    セグメントの総数に相当する)に設定するステップをさらに含む、請求項58記
    載の方法。
  60. 【請求項60】 前記開始フラグが前記第2の値に設定されている場合、前記第2のサービス制
    御ヘッダ内の前記SOLFをN−(N−1)に設定するステップをさらに含む、
    請求項59記載の方法。
  61. 【請求項61】 前記開始フラグが前記第2の値に設定され、かつ前記第3のサービス制御ヘッ
    ダを含む前記フレームが、前記第2のサービス制御ヘッダを含む前記フレームの
    後の送信される場合、前記第3のサービス制御ヘッダ内の前記SOLFをN−(
    N−2)に設定するステップをさらに含む、請求項60記載の方法。
  62. 【請求項62】 前記サービス、前記第2のサービス、前記第3のサービスおよびその他のサー
    ビスを含む複数のサービスのうちの1つと、複数のサービス制御ヘッダのそれぞ
    れ1つとを含む複数のフレームを生成するステップであって、前記複数のサービ
    ス制御ヘッダはそれぞれ、対応する前記補助データフィールドがマルチフレーム
    信号内のセグメントである場合を示すための補助データフィールドおよび開始フ
    ラグを含む、ステップと、 前記開始フラグが前記第1の値である場合、前記サービス制御ヘッダ内の前記
    SOLFをN−1に設定するステップと、 前記対応する開始フラグが前記第2の値に設定されている場合、前記マルチフ
    レーム信号内のいずれの前記N個のセグメントが前記補助データフィールドに対
    応するかを示すために、前記第2のサービス制御ヘッダ、前記第3のサービス制
    御ヘッダ、および前記複数のサービス制御ヘッダそれぞれ内の前記SOLFを1
    、2、3、4、…、N−1(Nは前記マルチフレーム信号を構成する前記セグメ
    ントの総数に相当する)に設定するステップと、 をさらに含む、請求項59記載の方法。
  63. 【請求項63】 遠隔受信機への放送送信のため、搬送波において実施される放送情報を含む信
    号であって、該信号は、サービス制御ヘッダを、オーディオ、データ、静止画像
    、動画、ページング信号、テキスト、メッセージ、およびパノグラフィックシン
    ボルからなる群から選択される少なくとも1つのサービスコンポーネントを含む
    サービスに添付することで生成される放送チャネルビットストリームフレームを
    含み、前記サービス制御ヘッダは、放送チャネル上の前記遠隔受信機での前記サ
    ービスの受信を動的に制御し、前記サービス制御ヘッダは、前記フレームの開始
    を示すプリアンブルと、前記サービスのビットレートを示すビットレートインデ
    ックスと、暗号化制御データと、補助データフィールドと、該補助データフィー
    ルドに関連した補助フィールドコンテントインジケータと、前記補助データフィ
    ールドが多重化されている場合には、前記補助データフィールド内のマルチフレ
    ームに関連するデータと、前記放送チャネルビットストリームフレームを構成す
    るサービスコンポーネントの数を示すデータと、からなる群から選択されるサー
    ビス制御ヘッダデータを含む、信号。
  64. 【請求項64】 第2のサービス制御ヘッダを第2のサービスに添付することにより第2の放送
    チャネルビットストリームが生成され、前記第2のサービスは、オーディオ、デ
    ータ、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセージおよびパノグ
    ラフィックシンボルからなる群から選択される少なくとも1つのサービスコンポ
    ーネントを含み、前記第2のサービス制御ヘッダは、第2の放送チャネル上の前
    記遠隔受信機での前記第2のサービスの受信を動的に制御するためのサービス制
    御データを含み、前記サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダ
    は前記放送チャネルおよび前記第2の放送チャネルのいずれが第1の放送チャネ
    ルであり、また該第1の放送チャネルに関連した第2の放送チャネルであるかを
    識別するデータを含む、請求項63記載の信号。
  65. 【請求項65】 サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダはそれぞれ、前記放
    送チャネルおよび前記第2の放送チャネルそれぞれの局所受信、地域受信および
    世界規模受信のうちの1つを識別するデータを含む、請求項63記載の信号。
  66. 【請求項66】 第2のサービス制御ヘッダを第2のサービスに添付することにより第2の放送
    チャネルビットストリームを生成し、前記第2のサービスはオーディオ、データ
    、静止画像、動画像、ページング信号、テキスト、メッセージおよびパノグラフ
    ィックシンボルからなる群から選択される少なくとも1つのサービスコンポーネ
    ントを含み、前記第2のサービス制御ヘッダは、第2の放送チャネル上での前記
    遠隔受信機での前記第2のサービスの受信を動的に制御するためのサービス制御
    データを含み、前記サービス制御ヘッダおよび前記第2のサービス制御ヘッダは
    、該サービス制御ヘッダおよび該第2のサービス制御ヘッダそれぞれにおける前
    記補助データフィールドがマルチフレーム信号内のセグメントであり、かついく
    つの前記セグメントが前記マルチフレーム信号を構成しているかを示すセグメン
    トオフセットおよび長さフィールド(SOLF)である場合を示す開始フラグを
    含む、請求項63記載の信号。
  67. 【請求項67】 遠隔受信機への送信するためにデータをフォーマットする方法であって、 少なくとも1つの放送局から放送チャネルを受信するステップであって、該放
    送チャネルはそれぞれ複数のプライムレートチャネルを含み、該プライムレート
    チャネルはそれぞれ複数のシンボルを含むステップと、 前記複数のプライムレートチャネルそれぞれを複数の時分割多重化ダウンリン
    クの少なくとも1つに経路指定するステップであって、該複数の時分割多重化ダ
    ウンリンクそれぞれは複数のタイムスロットを含むステップと、 前記プライムレートチャネルそれぞれに対応し、かつ前記複数の時分割多重化
    ダウンリンクのうちの同一のダウンリンクに経路指定された前記シンボルを、前
    記同一のダウンリンクにおける前記タイムスロットに多重化して、対応する複数
    の直列時分割多重化すなわちTDMフレームビットストリームを生成するステッ
    プと、 タイムスロット制御語を前記TDMフレームビットストリームそれぞれに添付
    して、前記遠隔受信機の少なくとも1つにより前記放送チャネルの選択されたも
    のに対応する前記プライムレートチャネルの回復を制御するステップと、 を含み、 前記タイムスロット制御語は、放送チャネル識別タイプフィールド、放送チャ
    ネル識別番号フィールド、最後のプライムレートチャネルフラッグ、フォーマッ
    ト識別フィールドおよび放送視聴者フィールドからなる群から選択される少なく
    とも1つのフィールドを含む、方法。
  68. 【請求項68】 前記タイムスロット制御語は、前記放送チャネル識別タイプフィールドを含み
    、かつ前記添付ステップはさらに、複数の異なる識別コードタイプのいずれが前
    記放送チャネルの選択されたものに対応するかを示すために、前記放送チャネル
    識別子タイプフィールドに少なくとも1ビットを設けるステップを含み、前記複
    数の異なる識別コードタイプは前記複数の地理的エリアのそれぞれ1つに対応す
    る、前記請求項67記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記添付ステップはさらに、複数の異なる識別コードタイプのいずれが前記放
    送チャネルの前記選択されたものの前記識別コードに対応するかを示すために、
    少なくとも2ビットを前記タイムスロット制御語に添付するステップを含み、前
    記コードタイプは、局所コード、地域コードおよび世界規模コードからなる群か
    ら選択され、前記局所コードは衛星送信器からのスポットビームにより地理的エ
    リアに送信される前記複数の放送チャネルのうちの1つを一意に識別するのに有
    用であり、前記地域コードは、所定の連続した地理的エリアおよび所定の連続し
    ていない地理的エリアの一方に送信される前記複数の放送チャネルの1つを識別
    し、前記世界規模コードは、前記第2の放送チャネルを他の世界規模での前記複
    数の放送チャネルから区別するのに有用である、請求項68記載の方法。
  70. 【請求項70】 複数の地理的エリアの選択されたもの内で受信された複数の放送チャネルの間
    から、前記放送チャネルの前記選択されたものを一意に区別するために、識別コ
    ードを割り当てるステップをさらに含む、請求項67記載の方法。
  71. 【請求項71】 複数の異なる識別コードタイプのいずれが前記放送チャネルの前記選択された
    ものの前記識別コードに対応するかを示すために、少なくとも1ビットを前記タ
    イムスロット制御語に設けるステップをさらに含み、前記複数の異なる識別コー
    ドタイプは前記複数の地理的エリアのそれぞれ1つに対応する、請求項70記載
    の方法。
  72. 【請求項72】 遠隔受信機への放送送信のため、搬送波において実施される放送情報を含む信
    号であって、該信号は複数の時分割多重化ダウンリンクのうちの1つに対応し、
    かつ複数のタイムスロットを含み、該時分割多重化ダウンリンクは、それに経路
    指定された少なくとも1つの放送局からの放送チャネルを有し、該放送チャネル
    はそれぞれ複数のプライムレートチャネルを含み、該プライムレートチャネルは
    それぞれシンボル(複数)を含み、前記時分割多重化ダウンリンクに経路指定さ
    れる前記プライムレートチャネルに対応する該シンボルは、それに対応する前記
    タイムスロット内で多重化されて、直列時分割多重化(TDM)フレームビット
    ストリームを生成し、該TDMフレームビットストリームは、前記遠隔受信機の
    少なくとも1つにより前記放送チャネルの選択された1つに対応する前記プライ
    ムレートチャネルの回復を制御するために、タイムスロット制御語を含み、前記
    タイムスロット制御語は、前記放送チャネルが受信される複数の地理的エリアの
    それぞれ1つを示す放送チャネル識別タイプフィールドと、放送チャネル識別番
    号フィールドと、最後のプライムレートチャネルフラッグと、フォーマット識別
    フィールドと、放送視聴者フィールドとを含む、信号。
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