JP2001519687A - 歯科用インプラントと共に使用されるアバットメント及びコーピングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 歯科用アバットメント（１０）は、経粘膜の基部分（１１）と、該基部分の基端よりも小さい横断方向外側断面を有する上歯肉部分とを有するアバットメントポスト（１３）を形成する。該上歯肉部分は、その基端部分（２０）にねじが形成され且つアバットメントポストをインプラントに取り付け得るように、ねじ頭部を着座させる内側肩部（１６）を形成するように段が付けられた貫通穴を形成する。アバットメントポストの外面が、アバットメントポストの上方で伸縮動作させることのできる内面を有する中空の構成要素を受け入れ得るように略多角形の横断面を形成する。ヒーリングキャップ（３０）と、インプレッションコーピング（４０）及び／又はアバットメントポストの上歯肉部分の上方を伸縮動作させることのできる内面を形成する補綴物のコーピング（６０）とを備えるアバットメントシステムにてアバットメントポストが使用される。アバットメントポスト及びコーピングの対向面は、ポストとコーピングとの間に同軸状の関係を保ち得るように互いに極めて近接した截頭形の隅部（１３ｂ）を有することが好ましい一方、截頭形の隅部に隣接する対向面の部分は、ポスト及びコーピングが相対的に制限された角度移動するのを許容し且つ対向面の間に歯科用セメントが入るのが許容し得るように距離が隔てられている。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科用インプラントと共に使用されるアバットメント及びコーピングシステム 発明の分野 本発明は、全体として、補綴物をインプラントに取り付け且つ位置決めするの に役立ち得るように、歯科用インプラントと共に使用されるアバットメント及び コーピングシステムに関する。本発明は、特に、単一の歯の修復に使用すること のできる、かかるアバットメント及びコーピングシステムに関する。発明の概要 本発明の主たる目的は、アバットメントの基端にねじ込まれるねじによって、 ヒーリングキャップ及び／又はインプレッションコーピングをアバットメントに 取り付けることを許容する、改良に係るアバットメントを提供することである。 本発明の別の目的は、（１）多岐に亙る異なる直径及び長さにて容易に且つ効 率的に形成することができ、（２）その後に、ヒーリングキャップ、インプレッ ションコーピング及び補綴物のコーピングを受け入れ得るように、任意の所定の 取り付け箇所にて一般的なアバットメントポストを使用することを許容し、また 、（３）アバットメントポスト上にて正確に中心決めされ且つアバットメントポ ストに対して実質的に回転動作し得ないように機械的に係止される一方、補綴物 のコーピングを歯科用セメントによりアバットメントポストに取り付けることを 許容する、アバットメント及びコーピングシステムを提供することである。 本発明の更に別の目的は、アバットメントとコーピングとの間に正確な同軸状 の関係を保ちつつ、補綴物のコーピングをアバットメントポストに接合すること を許容する、改良に係るアバットメント及びコーピングシステムを提供すること である。 本発明の更に別の目的は、補綴物とアバットメントとの間に正確な同軸状の関 係を保ちつつ、セメントが硬化する前に、補綴物に対しアバットメント上にて制 限された角度の変位を許容する、改良に係るアバットメント及びコーピングシス テムを提供することである。 本発明のその他の目的及び有利な点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明 らかになるであろう。 本発明によれば、上記の目的は、経粘膜の基部分と、該基部分の基端よりも小 さい横断方向外側断面を有する上歯肉部分とを有する、アバットメントポストを 備え、該上歯肉部分がその基端にねじ付きの貫通穴を有し、ねじ頭を着座させて 、アバットメントポストをインプラントに取り付けるための内側肩部を形成すべ くこの貫通穴に段が付けられた、改良に係る歯科用アバットメントを提供するこ とにより達成される。アバットメントポストの外面は、アバットメントポストの 外側にて伸縮させることのできる内面を有する中空の構成要素を受け入れるため 略多角形の横断面を形成することが好ましい。 このアバットメントポストは、ヒーリングキャップと、アバットメントポスト の上歯肉部分の外側にて伸縮させることのできる内面を形成するインプレッショ ンコーピング及び／又は補綴物のコーピングとを有するアバットメントシステム 内にて使用される。コーピングの内面の少なくとも一部分は、コーピングをアバ ットメントポストに接合する歯科用セメントを受け入れるため多角体の隅部の間 に凹状領域を有する略多角形の横断面を形成することが好ましい。ヒーリングキ ャップ及び／又はインプレッションコーピングは、アバットメントポストの貫通 穴の基端内にねじ込まれるねじによってアバットメントに取り付けられることが 好ましい。アバットメントポスト及びコーピングの対向面は、ポストとコーピン グとの間に同軸状の関係を保ち得るように互いに極めて近接する截頭形（例えば 截頭円錐形）の隅部を有することが好ましい一方、截頭形の隅部に隣接する対向 面の部分は、ポスト及びコーピングが相対的に制限された角度移動を為し且つそ の対向面の間に歯科用セメントが入ることを許容し得るように隔てられている。図面の簡単な説明 図１は、本発明のアバットメントシステムに使用することのできる多数の構成 要素の一群の側面図である。 図２は、図１に図示したアバットメントの１つの一部断面図とした側面図であ る。 図３は、図２のアバットメントの平面図である。 図４は、図２のアバットメントの底面図である。 図４ａは、図２乃至図４のアバットメントを歯科用インプラントに取り付ける ために使用されるねじの側面図である。 図５は、図１に図示した別のアバットメントの一部断面図とした側面図である 。 図６は，図５のアバットメントの平面図である。 図７は、図５のアバットメントの底面図である。 図８は、図１に図示したヒーリングキャップの１つの縦断面図である。 図９は、図８のヒーリングキャップの平面図である。 図１０は、図８のヒーリングキャップの底面図である。 図１１は、図１に図示したヒーリングキャップねじの１つの側面図である。 図１２は、図１１のヒーリングキャップねじの平面図である。 図１３は、図１１のヒーリングキャップねじの底面図である。 図１４は、図１１のヒーリングキャップねじの縦断面図である。 図１５は、組み立てた後の図８のヒーリングキャップ及び図１１のヒーリング キャップねじの組立図である。 図１６は、図１に図示したインプレッションコーピングの１つの一部断面図と した側面図である。 図１７は、図１６のインプレッションコーピングの平面図である。 図１８は、図１６のインプレッションコーピングの底面図である。 図１９は、図１に図示したインプレッションコーピングねじの側面図である。 図２０は、図１９のインプレッションコーピングねじの平面図である。 図２１は、図２のアバットメントと図１６のインプレッションコーピングとの 組立体の拡大横断面図である。 図２１は、図１に図示したものの類似体の一部断面図とした側面図である。 図２２は、図２１の類似体の平面図である。 図２３は、図２１の類似体の底面図である。 図２４は、図１に図示した補綴物のコーピングの縦断面図である。 図２５は、図２４の補綴物のコーピングの平面図である。 図２６は、図２４の補綴物のコーピングの底面図である。 図２７は、コーピング内の図２のアバットメントの外面の形態を示す、図２４ の略線２７−２７に沿った拡大断面図である。 図２８は、コーピング及びアバットメントを相対的に僅かに回転させた、図２ ７に示した図と同一の図である。好適な実施の形態の詳細な説明 次に、図面、先ず図１を参照すると、図示しない歯科用インプラントを利用す る歯科修復法にて使用される一群の構成要素が図示されている。歯科用インプラ ント自体は、インプラントに取り付けられたアバットメントの底面の相補的な六 角形のソケット内に嵌まり得るようにインプラントの歯肉端部に設けられた、突 き出す六角形のボスを有する型式であることが好ましい、当該技術分野にて公知 の任意の標準的なインプラントとすることができる。図１において、インプラン トに取り付けるため長さの異なる２組みのアバットメント１０ａ、１０ｂが提供 され、これらアバットメントの各々は、インプラントの歯肉端部に設けられた突 き出す六角形のボスの上に嵌まり得るようにその底面に形成された六角形のソケ ットを有している。図１に図示した一群のアバットメントは、異なる患者の異な る歯肉の厚さに対応し得るように、長さの異なる経粘膜部分を有するアバットメ ントを備えている。かかるアバットメントの２つの群、すなわち、テーパー付き （上歯肉方向に伸長する）経粘膜部分１１ａを有する上側群と、直線状の円筒形 の経粘膜部分１１ｂを有する下側群とが図１に図示してある。 アバットメント１０ａの１つの例が拡大図である図２乃至図４により詳細に示 してある。これら図面を参照すると、アバットメント１０は、インプラントの歯 肉端から歯肉の外面まで患者の歯肉を貫通して伸長するように選択された長手方 向寸法を有する経粘膜部分１１ａを有している。該経粘膜部分１１ａは、経粘膜 部分１１ａと、経粘膜部分１１ａの寸法よりも小さい横断方向寸法を有する中空 のポスト１３との間の遷移部分を形成する環状の肩部１２にて終わっている。こ のポスト１３は、最終的に、その上に補綴物（義歯）が形成される補綴物のコー ピングを受け入れる。 アバットメント１０ａの基部は、殆どの歯科用インプラントの咬合側端部に形 成された従来の六角形ボスと係合可能な寸法とされた六角形のソケット１４を形 成する。一例としての実施の形態において、ソケット１４は、1995年５月25日付 けで出願された係属中の米国特許出願第08／451,083号、及び1995年８月24日付 けで出願された係属中の米国仮特許出願第60／002,741号により詳細に記載され ているように、アバットメント１０ａとインプラントとの間の僅かな相対的角度 （回転）動作をも防止するため一体の隅部シム１４ａを有している。アバットメ ント１０ａをインプラントに固着するため、アバットメントねじ１５（図１及び 図４ａ）がアバットメントを貫通して伸長する貫通穴内に入り子式に挿入され、 このため、ねじのねじ付き軸部はアバットメントの末端から突き出して且つイン プラントの咬合側端部のねじ付き穴内に伸長する。次に、ねじ頭部がアバットメ ント１０ａの内面の下方部分における内側の環状肩部１６に緊密に着座する迄、 ねじ１５をインプラント内にねじ込み、これにより、アバットメントを引き付け てインプラントと緊密に係合させる。 ヒーリングキャップ及びインプレッションコーピングを１０ａに取り付けるた めにねじを使用し得るようにするため、アバットメントの内面は、アバットメン トの貫通穴の基端にねじ付き部分２０を有している。ポスト１３の壁は比較的薄 いため、これらのねじは、比較的狭く且つ浅く、肉厚を過度な程度に切り込まな いようにすることが好ましい。 図５乃至図７には、僅かに円筒状の経粘膜部分１１ｂを有するアバットメント １０ｂの１つがより詳細に図示されている。経粘膜部分の寸法及び形状を除いて 、このアバットメントは、図２乃至図４に関して上述したアバットメントと同一 である。 図１には、図８乃至図１５により詳細に図示した、スリーブ３１及びねじ３２ を含む、２つの部分から成るヒーリングキャップ３０が図示されている。該スリ ーブ３１は、ポスト１３の最大の横断方向寸法よりも大きい内側寸法を有してお り、このため、スリーブはポスト１３に嵌まり、スリーブ３１の末端が患者の肩 部１２に着座する。ねじ３２の頭部がスリーブ３１の基端と緊密に係合し、これ により、スリーブ３１を肩部１２に対して強固に押す迄、ねじ３２の軸部をアバ ットメントポスト１３の雌ねじ付き部分２０内にねじ込むことにより、スリーブ ３１は、アバットメントに固着される。勿論、ねじ３１の軸部３４のねじ山３３ はアバットメントポスト１３のねじ付き部分２０のねじ山に適合する。ねじ３０ の頂部の六角形のソケット３５がねじを取り付けるためのレンチを受け入れる。 また、図１には、図１６乃至図２０により詳細に図示した、中空のコーピング ポスト４１と、インプレッションコーピングねじ４２とを含む、２つの部分から 成るインプレッションコーピング４０も図示されている。ポスト４１の内面４１ ａは、アバットメントポスト１３の外面の横断面に適合する横断面を有しており 、このため、コーピングポスト４１をアバットメントポスト１３の外側で伸縮さ せ、ポスト４１の末端が環状の肩部１２に着座するようにする。２つのポスト１ ３、４１の適合する横断面は円形ではないため、これら２つのポストは、相対的 に何ら実質的に回転しないように係止される。ねじ４２の頭部がポスト４１の基 端と緊密に係合し、これにより、ポスト４１を肩部１２に対して強固に押し付け る迄、ねじ４２の末端をアバットメントポスト１３の雌ねじ付き部分２０内にね じ込むことにより、ポスト４１はアバットメントに固着される。ヒーリングキャ ップねじの場合と同様に、ねじ４２の軸部４２ａのねじ山４２ｂは、アバットメ ントポスト１３のねじ付き部分２０のねじ山と適合する。 ねじ４２の頭部４３は、ポスト４１の伸長部分を形成し得るように長く形成さ れている。ポスト４１及びねじ頭部４３の双方の外面は、インプレッション材料 を受け入れ得るようにその外周の周りを伸長する凹状領域４４、４５を有してい る。これら凹状領域４４、４５は、隣接する面と平滑に合流し、コーピングがト ランスファコーピングとして使用されるとき、すなわち、ポスト４１及びねじ４ ２がインプラントに一時的に取り付けられている間に、インプレッション材料が 除去されるとき、コーピング４０からのインプレッション材料の除去を容易にす る。コーピング４０は、その後に、インプラントから除去して、インプレッショ ンに移す。この同一のコーピングポスト４１は、インプレッション材料を貫通し て伸長する、より長い頭部を有するねじを使用することにより取り上げコーピン グとして使用することができる。このため、インプレッション材料を患者から除 去する前に、ねじをコーピングから除去することが可能であることが理解されよ う。次に、このコーピングポスト４１を取り上げ、インプレッションと共に患者 から除去する。 インプレッションコーピング４０を患者から除去した後、そのインプレッショ ンコーピングは、図１に図示し、図２１乃至図２３により詳細に図示したインプ ラント類似体５０に取り付けることができる。類似体５０のポスト５１は、アバ ットメントポスト１３と同一の外側断面形態を有し、ポスト５１の内側は、アバ ットメントポスト１３の内部に使用されるものと同一のねじ山を有するねじ付き 部分５２を備えている。周知であるように、類似体は歯科用補綴物の製造に一般 に使用され、この類似体５０をインプレッションコーピング４０に取り付けるこ とにより、患者に最終的に取り付けられるインプラントに対して補綴物を適正に 位置決めすることが確実となる。 補綴物は、図２４乃至図２６に詳細に図示した、典型的に金で出来た補綴物の コーピング６０の上に組み立てられる。このコーピング６０は、末端にて開放し 、基端にて閉じた中空の円筒体である。コーピング６０の内側６１は、アバット メント１０のポスト１３の上に嵌まり得る寸法及び形状とされており、コーピン グ６０の内面の横断面は、上述したインプレッションコーピングポスト４１の横 断面と実質的に同一である。 アバットメントポスト１３の長手方向表面、及びインプレッションコーピング ４１又は補綴物のコーピング６０の適合する長手方向表面の横断面の形態は、図 ２７及び図２８に図示した拡大横断面に示した形態であることが好ましい。対向 する面の双方は、截頭形の隅部７０、７１を有して、略六角形の形態をしている 。截頭形の隅部７０、７１により形成された対向面は、例えば、約0．0254ｍｍ( 0.001インチ）だけ隔てられて、相対的に極めて近接しており、これら２つの構 成要素の間に正確な同軸状の関係を保つ。截頭形の隅部７０、７１に隣接する対 向面７２、７３の部分は、例えば、約0.127ｍｍ（0.005インチ）程度、僅か に隔てられており、２つの構成要素１３、６０が相対的に制限された角度移動す ることを許容し、また、対向した面の間には例えば歯科用セメントが入るのを許 容する。この正確な同軸状の整合状態は、クラウンがアバットメントに対して横 方向に動くのを防止し、これにより、クラウン部分の底端縁がアバットメントの 上に肩部が張り出すのを防止する。更に、これと同時に、截頭形の隅部の両側部 におけるより広い隔たりにより許容される制限された角度移動は、アバットメン トに恒久的に接合させ得るようにセメントが硬化する前に、所望の方位角の位置 までクラウン部分を僅かに回転させることを可能にする。アバットメントに対す るクラウン部のこの制限された角度移動は、コーピング６０が、アバットメント １３に対して反時計回り方向に数度、回転された状態を示す図２８に示してある 。 各対の隅部の間にて、コーピング６０の内面は、クラウンをアバットメント１ ０に接合したとき、歯科用セメントを受け入れるため外方に凹状の領域７４を形 成する。所望であるならば、その六角形の形態の隅部の間を経てアバットメント の外面に内方に凹状の面を形成することもできる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 頭形の隅部に隣接する対向面の部分は、ポスト及びコー ピングが相対的に制限された角度移動するのを許容し且 つ対向面の間に歯科用セメントが入るのが許容し得るよ うに距離が隔てられている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．歯科用インプラントと共に使用されるアバットメントにおいて、 経粘膜の(transmucosal)基部分と、コーピングを受け入れ得るように該基部分 の基端よりも小さい横断方向の断面を有する上歯肉部分(supragingival)とを有 するアバットメントポストを備え、 該アバットメントポストが、ねじの頭を着座させ、アバットメントポストをイ ンプラントに取り付け得るように内側肩部を形成すべく、段が設けらた貫通穴を 形成し、 前記貫通穴の基端部分には、前記コーピングを前記アバットメントポストに取 り付け得るようにねじを受け入れるべくねじが形成される、アバットメント。 ２．請求項１に記載のアバットメントにおいて、 前記アバットメントポストの上歯肉部分の外面が、その上を伸縮動作する相補 的なコーピングの実質的な回転を防止し得るように非円形の横断面を形成する、 アバットメント。 ３．請求項２に記載のアバットメントにおいて、 前記アバットメントポストの外面が略多角形の横断面を形成する、アバットメ ント。 ４．請求項３に記載のアバットメントにおいて、 前記略多角形の横断面が截頭形の隅部を形成する、アバットメント。 ５．請求項１に記載のアバットメントにおいて、 前記貫通穴の前記ねじ付き基端部分が、前記内側肩部から隔てられ、前記ねじ の頭部分に対するスペースを許容する、アバットメント。 ６．請求項１に記載のアバットメントシステムにおいて、 ヒーリングキャップと、前記アバットメントポストの前記上歯肉部分の外側を 伸縮動作するインプレッションコーピングとから成る群から選択された部材と、 前記貫通穴の前記ねじ付き基端部分と螺着係合させることにより、前記選択さ れた部材を前記アバットメントに取り付けるねじとを備える、アバットメントシ ステム。 ７．請求項６に記載のアバットメントシステムにおいて、 前記ねじが、前記アバットメントポストの前記貫通穴の前記ねじ付き部分にね じ込まれるねじ付き軸部と、前記選択された部材の基端面に係合する頭部とを有 する、アバットメントシステム。 ８．請求項６に記載のアバットメントシステムにおいて、 前記コーピング及び前記アバットメントポストの対向面の少なくとも一部が、 前記部材の相対的な回転を防止し得るように相補的な非円形の横断面を形成する 、アバットメントシステム。 ９．請求項１に記載のアバットメントシステムにおいて、 前記アバットメントと、前記アバットメントポストの前記上歯肉部分の外側を 伸縮動作させるコーピングとを備え、 前記ポスト及び前記コーピングの対向面が、該ポスト及びコーピングの間に同 軸状の関係を保ち得るように互いに極めて近接する截頭形の隅部を有する略多角 形の横断面を備える、アバットメントシステム。 １０．請求項９に記載のアバットメントシステムにおいて、 前記截頭形の隅部に隣接する前記対向面の部分が、前記ポスト及び前記コーピ ングが相対的に制限された角度移動をするのを許容し且つ前記対向面の間に歯科 用セメントが入るのを許容するように隔てられる、アバットメントシステム。 １１．請求項９に記載のアバットメントシステムにおいて、 前記アバットメントポストの前記外面及び前記コーピングの前記内面の少なく とも一方が、前記コーピングを前記アバットメントポストに接合する歯科用セメ ントを受け入れる凹所を形成する、アバットメントシステム。 １２．歯科用インプラントと共に使用されるアバットメント−コーピングシステ ムにおいて、 経粘膜の基部分と、コーピングを受け入れ得るように該基部分の基端よりも小 さい、横断方向外側断面を有する上歯肉部分とを有するアバットメントポストと 、 アバットメントポストをインプラントに取り付ける手段と、 前記アバットメントポストの上歯肉部分の外側で伸縮動作させ得るようにされ た中空の内部を有するコーピングとを備え、 前記ポストおよび前記コーピングの対向面が、前記ポストと前記コーピングと の間に同軸状の関係を保ち得るように相対的に極めて近接した截頭形の隅部を有 する略多角形の横断面を備え、 前記截頭形の隅部に隣接する前記対向面の部分が、前記ポスト及びコーピング が相対的に制限された角度移動をするのを許容し且つ前記対向面の間に歯科用セ メントが入るのを許容するように距離が隔てられる、アバットメント−コーピン グシステム。 １３．請求項１２に記載のアバットメント−コーピングシステムにおいて、 前記アバットメントが、アバットメントをインプラントに取り付け得るように 第一のねじをアバットメントを通じてインプラントに通す貫通穴を形成し、 前記貫通穴の基端部分には、前記コーピングを前記アバットメントポストに取 り付け得るように第二のねじを受け入れるべくねじが形成される、アバットメン ト−コーピングシステム。 １４．請求項１２に記載のアバットメント−コーピングシステムにおいて、 前記貫通穴の前記ねじ付き基端部分が、前記ねじの頭部分に対するスペースを 許容し得るように前記内側肩部から隔てられる、アバットメント−コーピングシ ステム。 １５．請求項１２に記載のアバットメント−コーピングシステムにおいて、 前記コーピングが、インプレッションコーピングと、補綴物のコーピングとか ら成る群から選択される、アバットメント−コーピングシステム。 １６．歯科用コーピングを歯科用インプラントに取り付ける方法において、 経粘膜の基部分と、コーピングを受け入れ得るように該基部分の基端よりも小 さい、横断方向外側断面を有する上歯肉部分とを有するアバットメントポストを 備えるアバットメントをインプラントに取り付けるステップであって、前記アバ ットメントポストが、該アバットメントポストをインプラントに取り付けるべく ねじ頭部を着座させる内側肩部を形成し得るように段が付けられた貫通穴を形成 し、該貫通穴の基端部分には前記コーピングを前記アバットメントポストに取り 付け得るようにねじを受け入れるべくねじが形成された、前記アバットメント取 付け工程と、 中空のコーピングを前記アバットメントポストの前記上歯肉の外側にて伸縮動 作させ且つ前記コーピングを前記アバットメントポストに取り付けるステップと を備える、方法。 １７．請求項１６に記載の方法において、 前記コーピングの内面と前記ポストの外面との間にて歯科用セメントにより前 記コーピングを前記ポストに接合するステップを含む、方法。 １８．請求項１６に記載の方法において、 前記貫通穴の前記ねじ付き基端部分内にねじ込んだねじにより前記コーピング を前記ポストに取り付けるステップを含み、 前記ねじが前記コーピングの基端に当接支持される頭部を有することとを備え る、方法。 １９．請求項１６に記載の方法において、 前記コーピング及び前記アバットメントポストの対向面の少なくとも一部が、 該部材どうしが相対的に回転するのを防止し得るように相補的な非円形の横断面 を形成する、方法。 ２０．請求項１９に記載の方法において、 前記対向面が、略多角形の横断面を形成する、方法。 ２１．請求項２０に記載の方法において、 前記対の対向面の少なくとも内面における前記略多角形の横断面が截頭形の隅 部を形成する、方法。 ２２．請求項２１に記載の方法において、 前記貫通穴の前記ねじ付き基端部分が、前記ねじの頭部分に対するスペースを 許容し得るように前記内側肩部から隔てられる、方法。 ２３．請求項２１に記載の方法において、 前記アバットメントポストの前記外面及び前記コーピングの前記内面が、前記 コーピングを前記アバットメントポストに接合する歯科用セメントを受け入れる 凹所を形成する、方法。 ２４．請求項２１に記載の方法において、 前記コーピングがインプレッションコーピングであり、 前記コーピング及び前記アバットメントポストの対向面の少なくとも一部が、 該部材どうしの実質的な相対的な回転を防止し得るように相補的な非円形の横断 面を形成し、 前記貫通穴の前記ねじ付き基端部分にねじ込まれ且つ前記コーピングの基端に 当接支持される頭部を有するねじにより、前記インプレッションコーピングが前 記アバットメントポストに取り付けられる、方法。 ２５．請求項２１に記載の方法において、 前記コーピングが義歯用コーピングであり、 前記コーピング及びアバットメントポストの少なくとも一部分が、該部材どう しの実質的な回転を防止し得るように相補的な非円形の横断面を形成し、 前記コーピングが、セメント接合によって前記アバットメントポストに取り付 けられる、方法。 ２６．歯科用コーピングを歯科用インプラントに取り付ける方法において、 経粘膜の基部分と、コーピングを受け入れ得るように該基部分の基端よりも小 さい、横断方向外側断面を有する上歯肉部分とを有するアバットメントポストを 備えるアバットメントをインプラントに取り付けるステップと、 中空の内部を有するコーピングを前記アバットメントポストの上歯肉部分の外 側にて伸縮動作させるステップであって、前記ポスト及び前記コーピングの各対 向面が、前記ポストと前記コーピングとの間に同軸状の関係を保ち得るように互 いに極めて近接した截頭形の隅部を有する略多角形の横断面を備え、しかも前記 截頭形の隅部に隣接する前記各対向面の部分が、前記ポスト及びコーピングが相 対的に制限された角度移動するのを許容し且つ歯科用セメントが前記対向面の間 に入るのを許容し得るように距離が隔てられた、前記コーピングの伸縮動作ステ ップと、 前記コーピングを前記アバットメントポストに取り付けるステップとを備える 、方法。