JP2001519345A - プレニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤 - Google Patents

プレニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ(FTase)、および癌形成遺伝子タンパク質Rasのプレニル化を阻害する化合物を対象とするものである。さらに、本発明は、本発明の化合物を含む化学療法組成物、およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ、および腫瘍形成遺伝子タンパク質Rasのプレニル化を阻害する方法を教示するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 Rasタンパク質(Ha−Ras、Ki4a−Ras、Ki4b−Rasおよ
びN−Ras)は、細胞増殖を開始する核シグナルに細胞表面成長因子受容体を
結びつける情報伝達経路の一部である。Rasの作用に関する生物学的および生
化学的研究は、RasがG調節タンパク質と類似の機能を有することを指摘して
いる。不活性の状態では、RasはGDPに結合している。成長因子受容体が活
性化されると、RasはGDPがGTPと交換されるように誘導され、配座転移
が起こる。GTP結合型のRasは、シグナルがRasの内因性のGTPアーゼ
活性によって中止され、そのタンパク質が不活性なGDP結合形態に戻るまで、
増殖刺激シグナルを伝達する(D.R.LowyおよびD.M.Willums
en、Ann.Rev.Biochem.,62:851−891(1993)
)。変異ras遺伝子(Ha−ras、Ki4a−ras、Ki4b−rasお
よびN−ras)が、結腸直腸の癌腫、外分泌膵臓癌腫および骨髄性白血病を含
む多くのヒト癌において発見されている。これらの遺伝子によるタンパク質生成
物はそれらのGTPアーゼ活性を欠失しており、構成的に増殖刺激シグナルを伝
達する。
【0002】 正常に機能し、また腫瘍形成の機能が働くには、Rasは原形質膜に局在して
いる必要がある。少なくとも3つの翻訳後修飾がRasの膜局在化に関係してお
り、3つの修飾すべてがRasのC末端で生じている。RasのC末端には、「
CAAX」または「Cys−Aaa−Aaa−Xaa」ボックス(Cysは
システイン、Aaaは脂肪族アミノ酸、Xaaは任意のアミノ酸)と称する配列
モチーフが含まれている(Willumsenら、Nature、310:58
3−586(1984))。特異的配列によって、このモチーフは、それぞれ、
15またはC20のイソプレノイドによるCAAXモチーフのシステイン残基
のアルキル化を触媒する酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼまたは
ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼのためのシグナル配列として働
く(S.Clarke.、Ann.Rev.Biochem.、61:355−
386(1992)、W.R.SchaferおよびJ.Rine、Ann.R
ev.Genetics、30:209−237(1992))。Rasタンパ
ク質は、翻訳後ファルネシル化されることが知られている数種類のタンパク質の
うちの1つである。他のファルネシル化されるタンパク質には、Rho、菌類交
配因子、核ラミン、およびトランスデューシンのガンマサブユニットなどのRa
s関連GTP結合蛋白質がある。Jamesら(J.Biol Chem.26
9、14182(1994))は、さらに、ペルオキシソームに同伴されている
、ファルネシル化されるタンパク質Pxfを同定した。また、Jamesらは、
上記に記載したものに加えて、未知の構造および機能のファルネシル化タンパク
質があることを示唆した。
【0003】 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害することによって、軟寒天
におけるRas形質転換細胞の増殖が阻止され、また、それらの形質転換表現型
の別の側面を改変することがわかった。さらに、あるファルネシルタンパク質ト
ランスフェラーゼの阻害剤は細胞内のRas腫瘍性タンパク質のプロセシングを
選択的に阻止することが報告されている(N.E.Kohlら、Science
、260:1934−1937(1993)、およびG.L.Jamesら、S
cience、260:1937−1942(1993)。最近、ファルネシル
タンパク質トランスフェラーゼの阻害剤が、ヌードマウスのras依存性腫瘍の
増殖を阻止し(N.E.Kohlら、Proc.Natl.Acad.Sci
U.S.A.、97:9141−9145(1994))、また、ras遺伝子
導入マウスにおいて乳癌腫および唾液腺癌腫の緩解を誘導することが発見されて
いる(N.E.Kohlら、Nature Medicine、1:792−7
97(1995))。
【0004】 ロバスタチンを用いた生体内でのファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ
の間接的阻害(Merck & Co.、Rahway、NJ)、および、コン
パクチンを用いた生体内でのファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの間接
的阻害(Hancockら、前掲、Caseyら、前掲、Schaferら、S
cience 245:379(1989))が報告されている。これらの薬剤
は、ファルネシルピロリン酸を含むポリイソプレノイドの産生における律速酵素
であるHMG−CoA還元酵素を阻害する。ファルネシルタンパク質トランスフ
ェラーゼはファルネシルピロリン酸を利用し、ファルネシル基でRasCAAX
ボックスのシステインチオール基を共有結合的に修飾する(Reissら、Ce
ll、62:81−88(1990)、Schaberら、J.Biol.Ch
em.、265:14701−14704(1990)、Schaferら、S
cience、249:1133−1139(1990)、Manneら、Pr
oc.Natl.Acad.Sci USA、87:7541−7545(19
90)。HMG−CoA還元酵素を阻害してファルネシルピロリン酸の生合成を
阻害すると、培養細胞におけるRas細胞膜局在化が阻止される。しかしながら
、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの直接的阻害はより特異的で、イ
ソプレン生合成の一般的な阻害剤の必要投与量で生じる副作用に比べて副作用は
ほとんどない。
【0005】 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(FPTase)の阻害剤につい
ては、四つの一般的種類が報告されている(S.Graham、Expert
Opinion Ther.Patents、(1995)5:1269−12
85)。第1の阻害剤はファルネシル二燐酸(FPP)の類似体であるが、第2
の阻害剤の種類は、酵素のタンパク質基質(例えばRas)に関するものである
。さらに、ニ基質阻害剤、およびそれらの基質と非競合的なファルネシルタンパ
ク質トランスフェラーゼの阻害剤について報告されている。報告されたペプチド
由来の阻害剤は、一般にタンパク質プレニル化に対するシグナルであるCAAX
モチーフに関連しているシスティン含有分子である。(Schaberら、前掲
、Reissら、前掲、Reissら、PNAS、88:732−736(19
91))。そのような阻害剤は、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ
酵素に対する代替基質として作用する際にタンパク質プレニル化を阻害し得るか
、単に拮抗阻害剤であるかもしれない。(米国特許第5,141,851号、テ
キサス大学;N.E.Kohlら、Science、260:1934−193
7(1993);Grahamら、J.Mod.Chem.、37、725(1
994))。一般に、CAAX誘導体からのチオールの欠失により、その化合物
の阻害能力が著しく減少することが示されている。しかしながら、チオール基は
、薬物動態学、薬力学および毒性に関連して、FPTase阻害剤の治療用途を
潜在的に制限する。したがって、チオール基に対する機能性置換が望まれている
【0006】 最近、任意にピペリジン部分を含むある三環式化合物が、FPTaseの阻害
剤となり得ることが開示された(WO95/10514、WO95/10515
、およびWO95/10516)。さらに、ファルネシルタンパク質トランスフ
ェラーゼの阻害剤となり得ると特許請求されたイミダゾール含有化合物が開示さ
れている(WO95/09001、およびEP 0675112A1)。WO9
5/09001には、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤であ
るイミダゾリル含有化合物が記述されている。
【0007】 また最近、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が血管平滑筋細
胞の増殖の阻害剤であるので、動脈硬化症および血管性糖尿病性疾患の予防およ
び治療に有用であることが報告されている(特開平7−112930)。
【0008】 したがって、本発明の目的は、プレニルタンパク質トランスフェラーゼを阻害
し、従って、タンパク質の翻訳後プレニル化を阻害する低分子量化合物を開発す
ることである。さらに、本発明の目的は、本発明の化合物を含む化学療法組成物
、および本発明の化合物を生産するための方法を開発することである。
【0009】 発明の概要 本発明は、プレニルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する二環式化合物を
含む。さらに、本発明には、それらのプレニルトランスフェラーゼ阻害剤を含む
化学療法組成物およびそれらを生産する方法が含まれている。
【0010】 本発明の化合物は、式Aとして表されるものである。
【0011】
【化15】
【0012】 発明の詳細な説明 本発明の化合物は、プレニルタンパク質転移酵素および腫瘍形成遺伝子タンパ
ク質Rasのプレニル化の阻害において有用である。本発明の第1の実施形態は
、式Aで表されるプレニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤、またはそれ
らの薬学的に許容され得る塩である。
【0013】
【化16】
【0014】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
、 Yは、0〜3個の炭素原子がN、SおよびOから選択される異種原子で置換さ
れており、また、Yが炭素原子を介してAに結合されている5、6、または7
員環の環状炭素であり、 RおよびRは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのア
ルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R 10 C(O)NR10−、R11C(O)O−、(R10NC(O)−、R 10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(
10、またはR11OC(O)NR10−、 c)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール
基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C 〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)N
10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、
10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される未置換または置換C〜Cアルキル基、から独立して選択
され、 R、RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11C(O
)O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N 、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換あるいは置換のアリール基、未置換あるいは置換の複素環、C
10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニ
ル基、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11
(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11
(C)O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−
、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O
−、R11S(O)−NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN
、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR 10 −から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して選択される
か、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
−(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し、 Rは、H、あるいは、未置換の、または、 a)C〜Cのアルコキシ基、 b)アリール基または複素環、 c)
【0015】
【化17】
【0016】 d)−SO11、 e)N(R10または f)C1〜4のパーフルオロアルキル基で置換されたC1〜4のアルキル基、
3〜6のシクロアルキル基、複素環、アリール基、アロイル基、ヘテロアロイ
ル基、アリールスルフォニル基、ヘテロアリールスルフォニル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜C10のシク
ロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、パーフ
ルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、R10 C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O)
、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO 、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR −、および、 c)未置換の、またはアリール基、シアノフェニル基、複素環、C〜C10 のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、
パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、
10C(O)NH−、(R10NC(O)−、(R10NS(O) −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、R C(O)−、N、−N(R10、またはR10OC(O)NH−によっ
て置換されたC〜Cのアルキル基、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)アルケニル基、アルキニル基、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br
、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10 NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)
−、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)未置換の、または、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10
−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)
−、R10 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC〜C
アルキル基、から独立して選択され、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 R13は、水素、C〜Cのアルキル基、シアノ基、C〜Cのアルキル
スルフォニル基、およびC〜Cのアシル基から選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
(O)NR10、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O) N(R10)−、−N(R10)S(O)−、またはS(O)から独立して
選択され、 Aは、−CH−、−CHCH−、−C≡C−、O、−N(R10)−
、S(O)、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−、−CHC(O
)NR10−、−CHNR10C(O)−、−C(O)NR10CH−、−
NR10C(O)CH−、−CHO−、−CHN(R10)−、−CH S(O)−、−OCH−、−N(R10)CH−および−S(O)CH −から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
たC〜C20のアルキル基から選択され、 e)C〜C20のアルケニル基、 Wは複素環であり、 Xは、結合、−CH=CH−、O、−C(=O)−、−C(O)NR−、−
NRC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NRC(O
)−、−NR−、−S(O)N(R10)−、−N(R10)S(O)
または−S(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは独立して0、1、2、3または4であり、 qは0、1、2または3であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5であり
、 tは0または1である。
【0017】 本発明の好ましい実施形態は、式Aで表されプレニルタンパク質トランスフェ
ラーゼの阻害剤、またはそれらの薬学的に許容され得る塩である。
【0018】
【化18】
【0019】 上式で、 Qがピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件で、Qは、
窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの原子を
有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基、−C
(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり、 Yは、0〜3個の炭素原子がN、SおよびOから選択される異種原子で置換さ
れており、また、Yが炭素原子を介してAに結合されている5、6、または7
員環の環状炭素であり、 RおよびRは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのア
ルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R 10 C(O)NR10−、R11C(O)O−、(R10NC(O)−、R 10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(
10、またはR11OC(O)NR10−、 c)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール
基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C 〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)N
10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、
10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される未置換または置換C〜Cアルキル基、から独立して選択
され、 R、RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11C(O
)O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N 、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換あるいは置換のアリール基、未置換あるいは置換の複素環、C
10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニ
ル基、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11
(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11
(O)O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−
、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C のアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)
、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(
O)−、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN
、R10C(O)−、N、−N(R10およびR11OC(O)−NR −から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して選択されるか
、 あるいは、隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR のうちの任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−
CH−、−(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離
基を形成し、 Rは、H、あるいは、未置換の、または、 a)C1〜4のアルコキシル基、 b)アリール基、 c)
【0020】
【化19】
【0021】 d)−SO11、 e)N(R10または f)C1〜4のパーフルオロアルキル基で置換されたC1〜4のアルキル基、
3〜6のシクロアルキル基、複素環、アリール基、アロイル基、ヘテロアロイ
ル基、アリールスルフォニル基、ヘテロアリールスルフォニル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜C10のシク
ロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、パーフ
ルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、R10 C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O)
、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO 、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR −、および、 c)未置換の、またはアリール基、シアノフェニル基、複素環、C〜C10 のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、
パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、
10C(O)NH−、(R10NC(O)−、(R10NS(O) −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、R C(O)−、N、−N(R10、またはR10OC(O)NH−によっ
て置換されたC〜Cのアルキル基、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)アルケニル基、アルキニル基、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br
、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10 NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)
−、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)未置換の、または、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10
−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)
−、R10 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC〜C
アルキル基、から独立して選択され、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 R13は、水素、C〜Cのアルキル基、シアノ基、C〜Cのアルキル
スルフォニル基、およびC〜Cのアシル基から選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH、−C≡C−、−C(O)−、−C(
O)NR10、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O)
(R10)−、−N(R10)S(O)−、またはS(O)から独立して選
択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、S(O)、−C(O)NR −、−NR10C(O)−、−CHC(O)NR10−、−CHNR10 C(O)−、−C(O)NR10CH−、−NR10C(O)CH−、−C
O−、−CHN(R10)−、−CHS(O)−、−OCH−、−
N(R10)CH−および−S(O)CH−から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Wは複素環であり、 Xは、結合、−CH=CH−、O、−C(=O)−、−C(O)NR−、−
NRC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NRC(O
)−、−NR−、−S(O)N(R10)−、−N(R10)S(O)
、または−S(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは独立して0、1、2、3または4であり、 qは0、1、2または3であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において0〜5であり、 tは0または1である。
【0022】 本発明の化合物の別の好ましい実施態様は、以下の式Aで表される化合物、ま
たはそれらの薬学的に許容され得る塩である。
【0023】
【化20】
【0024】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
、 Yは、フェニル基、シクロヘキシル基、ピリジル基、ピリミニジル基、ピラジ
ニル基、フリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、テトラヒドロフリル基、
ピペリジニル基、チアゾリジニル基、ピペラジニル基、およびテトラヒドロチエ
ニル基から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
N(R10、FまたはC〜Cアルケニル基、 c)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、複素環、C〜C10シクロアルキル基、C〜Cアルケニル基、R10
−、および−N(R10から選択される未置換または置換のC〜Cアル
キル基、から独立して選択され、 R、RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して
選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10 NS(O)−、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−
、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NC(O
)−、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10−、R10
−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およ
びR11OC(O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基
、から独立して選択されるか、 あるいは、隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR のうちの任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−
CH−、−(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基
を形成し、 Rは、H、あるいは、未置換の、または、 a)C〜Cのアルコキシル基、 b)アリール基、 c)
【0025】
【化21】
【0026】 d)−SO11、 e)N(R10または f)C1〜4のパーフルオロアルキル基で置換されたC1〜4のアルキル基、
3〜6のシクロアルキル基、複素環、アリール基、アロイル基、ヘテロアロイ
ル基、アリールスルフォニル基、ヘテロアリールスルフォニル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
10NC(O)−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、
10C(O)−、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10
、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC〜Cのアル
キル基、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)C〜Cのアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cのパー
フルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R11S(O)−、R10C(
O)NR10−、(R10NC(O)−、CN、NO、(R10N−
C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(
O)NR10−、および、 c)未置換の、またはC〜Cのパーフルオロアルキル基、F、Cl、R O−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(
O)−、CN、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(
10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC−C のアルキル基、から選択され、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチルお
よび2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
(O)NR10−、O、−N(R10)−、またはS(O)から独立して選択
され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、S(O)、−C(O)NR −、−NR10C(O)−、−CHC(O)NR10−、−CHNR10 C(O)−、−C(O)NR10CH−、−NR10C(O)CH−、−C
O−、−CHN(R10)−、−CHS(O)−、−OCH−、−
N(R10)CH−および−S(O)CH−から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、チ
アゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イン
ドリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、トリアゾリル基およびチエニル基
から選択される複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Wは、ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、
チアゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イ
ンドリル基、キノリニル基、トリアゾリル基あるいはイソキノリニル基から選択
される複素環であり、 Xは、結合、O、−C(=O)−、−CH=CH−、−C(O)NR−、−
NRC(O)−、−NR−、−S(O)N(R10)−、−N(R10
S(O)−、または−S(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは独立して0、1、2、3または4であり、 qは0、1、2または3であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5であり
、 tは0または1である。
【0027】 本発明の化合物の好ましい実施態様は、式Bとして表される化合物、またはそ
の薬学的に許容され得る塩である。
【0028】
【化22】
【0029】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
、 Yは、フェニル基、シクロヘキシル基およびピリジル基から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換、または置換のアリー
ル基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、
10O−、および−N(R10から選択される未置換または置換のC
のアルキル基、から独立して選択され、 RおよびRが、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10 NS(O)−、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−
、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C のアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)
、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(
O)−、R11S(O)−NR10−、R10 N−C(NR10)−、C
N、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−N
10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して選択され
るか、 あるいは、隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR のうちの任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−
CH−、−(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離
基を形成し、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換のアリール基、複素環、置換の複素環、C〜Cのア
ルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜C のパーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10
、(R10NC(O)−、(R10NS(O)−、R11S(O) NR10−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、R10C(O
)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10N−C(NR10)−、(R10NS(O)−、R 11 S(O)NR10−、R10C(O)−、−N(R10、またはR OC(O)NR10−によって置換されたC〜Cのアルキル基、から独立
して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、C〜Cのアルキル基、トリフル
オロメチル、およびハロゲンであり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチルお
よび2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 AおよびAは、結合、−CH==CH−、−C≡C−、−C(O)−、−
C(O)NR10−、O、−N(R10)−、またはS(O)から独立して選
択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、−C(O)NR10−、−C(
O)NR10CH−、−CHC(O)NR10−、−CHO−、−OCH −またはS(O)から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、チ
アゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イン
ドリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、トリアゾリル基およびチエニル基
から選択される複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは0、1、2、3または4であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5である
【0030】 本発明の化合物の別の好ましい実施態様は、式Cとして表される化合物、また
はそれらの薬学的に許容され得る塩である。
【0031】
【化23】
【0032】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
、 Yは、フェニル基、シクロヘキシル基、ピリジル基、ピリミニジル基、ピラジ
ニル基、フリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、テトラヒドロフリル基、
ピペリジニル基、チアゾリジニル基、ピペラジニル基およびテトラヒドロチオフ
ェニル基から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、複素環、C〜C10シクロアルキル基、C〜Cアルケニル基、R10
−、および−N(R10から選択される未置換または置換のC〜Cアル
キル基、から独立して選択され、 RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、CN(R10NC(O)−、R10
−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して
選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11S(O
NR10−、(R10NS(O)−、R10 N−C(NR10)−
、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール
基、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C のアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)
、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11S(O)
10−、(R10NS(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN
、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR 10 −から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立して選択されるか
、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
−(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
10NC(O)−、R11S(O)NR10−、(R10NS(O
−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−
、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10NC(O)−、R11S(O)NR10−、(R10 NS(O)−、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−、−
N(R10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC
アルキル基、から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、C〜Cのアルキル基、トリフル
オロメチルおよびハロゲンであり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
(O)NR10−、O、−N(R10)−、またはS(O)から独立して選択
され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−またはS(O)から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、チ
アゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イン
ドリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、トリアゾリル基およびチエニル基
から選択される複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
、−NR10−、O、または−C(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 Xが結合またはOの場合、pは0ではないという条件において、pは0、1、
2、3または4であり、また、 Vが水素である場合、rは0であるという条件において、rは0〜5である。
【0033】 本発明のさらなる好ましい実施態様は、式Dとして表されるプレニルタンパク
質トランスフェラーゼの阻害剤、またはそれらの薬学的に許容され得る塩である
【0034】
【化24】
【0035】 上式で、 Qは、fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してC
Hである、
【0036】
【化25】
【0037】 から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、またはC〜Cのアルキ
ル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、R10O−、ま
たは−N(R10、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
、 Rは、水素、ハロゲン、C〜Cのアルキル基、およびCFから選択さ
れ、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
C(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立し
て選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
−(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
10NC(O)−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、
10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、お
よび c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10NC(O)−、(R10N−C(NR10)−、R C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−で置換さ
れたC〜Cアルキル基、から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、結合、−C(O)−、O、−N(R10)−、またはS(O)から
選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、またはS(O)から選択され
、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 Aが結合、O、−N(R10)−またはS(O)の場合、nは0ではない
という条件において、nは0または1であり、 mは0、1または2であり、 pは0、1、2、3または4であり、 rは0、1または2であり、 または、その薬学的に許容し得る塩である。
【0038】 本発明の別のさらなる好ましい実施態様において、プレニルタンパク質トラン
スフェラーゼ阻害剤は式Eとして表される。
【0039】
【化26】
【0040】 上式で、 Qは、fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してC
Hである、
【0041】
【化27】
【0042】 から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、R10O−、ま
たは−N(R10、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
、 Rは、水素、ハロゲン、C〜Cのアルキル基、およびCFから選択さ
れ、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
C(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立し
て選択されるか、あるいは、 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
−(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
10NC(O)−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、
10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、お
よび c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10NC(O)−、(R10N−C(NR10)−、R C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−で置換さ
れたC〜Cアルキル基、から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、結合、−C(O)−、O、−N(R10)−、またはS(O)から
選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、またはS(O)から選択され
、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 nは0または1であり、 mは0、1または2であり、 Xが結合またはOの場合、pは0でないという条件において、pは0、1、2
、3または4であり、 また、rは0、1または2である。
【0043】 本発明のさらなる実施態様は、式Fで表されるプレニルタンパク質トランスフ
ェラーゼ阻害剤、またはそれらの薬学的に許容され得る塩である。
【0044】
【化28】
【0045】 上式で、fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立して
CHであり、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、またはC〜Cのアルキ
ル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
N(R10またはF、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
〜C10のシクロアルキル基、R10O−、または−N(R10、から
独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して
選択され、 Rは、水素、ハロゲン、CH、およびCFから選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
C(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立し
て選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
−(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し、 Rは、−CN、Cl、−NO、C〜Cのアルコキシ基、および2,2
,2−トリフルオロエトキシ基から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、またはS(O)から選択され
、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
、−NR10−、O、または−C(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 pは0、1、2、3または4である。
【0046】 本発明のさらなる実施態様は、式Gとして表されるプレニルタンパク質トラン
スフェラーゼ阻害剤、またはそれらの薬学的に許容され得る塩である。
【0047】
【化29】
【0048】 上式で、 fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してCHであ
り、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、R10O−、ま
たは−N(R10、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
、 Rは、水素、ハロゲン、CH、およびCFから選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)未置換または置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換
のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、
〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11
(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、お
よびR11OC(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基
、から独立して選択されるか、 あるいは、隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR のうちの任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−
CH−、−(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離
基を形成し、 Rは、−CN、Cl、−NO、C〜Cのアルコキシ基、および2,2
,2−トリフルオロエトキシ基から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、結合、−C(O)−、O、−N(R10)−、またはS(O)から
選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−またはS(O)から選択され、 mは0、1または2であり、 nは0、または1である。
【0049】 本発明の化合物の具体的例としては、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルチオ)ピ
リド−5−イルメチル)−イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルフェノキ
シ)ピリド−5−イルメチル)イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)ピ
リド−5−イルメチル)]−イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロエチルチオ)ピリド−5
−イルメチル]イミダゾ−ル、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルチオ)ピ
リド−4−イルメチル)]−イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロヘキシルアミノ)ピリド
−5−イルメチル)]イミダゾール、 5−(4’−シクロベンジル)1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)ピリ
ド−5−イルメチル]−イミダゾル−S−オキシド、 2−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
チル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン、 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルメ
チル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン、 3−[N−1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエチ
ル)カルバモイル]−5−(3−トリフルオトメチルフェノキシ)ピリジン、 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
チル)カルバモイル]−5−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)ピリジ
ン、 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−3−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド、 1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミド、 1−(3−トリフルオロメチルベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−5−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド、 1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−5
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミド、 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−5−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド、 6−[N−(3−クロロベンジル)カルバモイル]−4−エトキシ−ピリジン
−2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4
−イル]−エチル}−アミド、 6−[N−(3−クロロフェニル)カルバモイル]−4−エトキシ−ピリジン
−2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4
−イル]−エチル}−アミド、 4−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシカルボニル−ピリジン−2
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミド、 4−(5−{[6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−2−イルアミノ
]−メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリル、 4−(5−{[6−(フェニルエチニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−メ
チル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリル、 4−(5−{[6−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−6−イルオキシ
)−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−
ベンゾニトリル、および、 4−(5−{[6−(2−フェニルエチル)−ピリジン−2−イルアミノ]−
メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリル、 または、それらの薬学的に許容し得る塩がある。
【0050】 本発明の化合物の詳細な例としては、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)ピ
リド−5−イルメチル]]−イミダゾール
【0051】
【化30】
【0052】 5−(4’−シアノベンジル−1−[2−(3”−メチルフェニルフェノキシ
)ピリド−5−イルメチル]イミダゾール
【0053】
【化31】
【0054】 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−3−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド
【0055】
【化32】
【0056】 4−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシカルボニル−ピリジン−2
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミド
【0057】
【化33】
【0058】 またはそれらの薬学的に許容され得る塩がある。
【0059】 本発明の化合物は不斉中心を有し、本発明に含まれている光学異性体を含むす
べての可能な異性体で、ラセミ体、ラセミ混合物として、そして個々のジアステ
レオマーとして生じ得る。任意の変数(例えば、アリール基、複素環、R、R など)が任意の組成において1回以上生じる場合、各発生におけるその定義は
各発生毎に独立している。さらに、そのような組み合わせが安定した化合物を生
じる場合のみ、置換基または変数の組み合わせが認められ得る。
【0060】 本明細書中で使用される「アルキル基」、並びにアラルキルおよび類似の術語
のアルキルの部分は、指定された数の炭素原子を有する分岐状および直鎖の飽和
脂肪族炭化水素基を含むことを意味する。「アルコキシ基」は、酸素橋を介して
結合された指定された数の炭素原子のアルキル基を表わす。
【0061】 本明細書で用いる「シクロアルキル基」は、指定された数の炭素原子を有する
非芳香族環状炭化水素基を含むことを意味する。シクロアルキル基の例としては
、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等
がある。
【0062】 「アルケニル」基には、指定された数の炭素原子と、1つのまたは複数の二重
結合を有するそれらの基が含まれる。アルケニル基の例としては、ビニル基、ア
リル基、イソプロペニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、シク
ロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基
、1−プロペニル基、2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、イソプレ
ニル基、ファルネシル基、ゲラニル基、ゲラニルゲラニル基等がある。
【0063】 「アルキニル基」には、指定された数の炭素原子と、1つの三重結合を有する
それらの基が含まれる。アルキニル基の例としては、アセチレン基、2−ブチニ
ル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基等がある。
【0064】 本明細書で使用される「ハロゲン」または「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロ
モおよびヨードを意味する。
【0065】 本明細書で用いられる場合、「環状炭素」は、指定された環原子の任意の安定
した単環式炭素環を意味し、芳香族化合物または非芳香族化合物のいずれかであ
り得る。
【0066】 本明細書で用いられる場合、「アリール基」、およびアロイル基およびアラル
キル基のアリール基部分は、各環における7員環までの任意の安定した単環式炭
素環または二環式炭素環を意味する。ただし、その少なくとも1つの環は芳香族
である。そのようなアリール要素の例としては、フェニル基、ナフチル基、テト
ラヒドロナフチル基、インダニル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アンス
リル基、またはアセナフチル基がある。
【0067】 本明細書で用いられる複素環または複素環のという用語は、飽和か不飽和のい
ずれかである、安定した5員環から7員環の単環式、または安定した8員環から
11員環までの二環式複素環を表し、それは、炭素原子、並びに、N、Oおよび
Sからなる群から選択される1〜4個の異種原子からなり、また上記で定義され
た任意の複素環がベンゼン環に縮環された任意の二環式群を含む。その複素環は
、安定した構造の生成が得られる任意の異種原子または炭素原子に結合され得る
。そのような複素環の構成要素としては、アゼピニル基、ベンズイミダゾリル基
、ベンゾイソオキサゾイル基、ベンゾフラザニル基、ベンゾピラニル基、ベンゾ
チオピラニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチエニル基、ベ
ンゾオキサゾリル基、クロマニル基、シンノリニル基、ジヒドロベンゾフリル基
、ジヒドロベンゾチエニル基、ジヒドロベンゾチオピラニル基、ジヒドロベンゾ
チオピラニルスルフォン基、フリル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基
、イミダゾリル基、インドリニル基、インドリル基、イソクロマニル基、イソイ
ンドリニル基、イソキノリニル基、イソチアゾリジニル基、イソチアゾリル基、
イソチアゾリジニル基、モルホリニル基、ナフチリジニル基、オキサジアゾリル
基、2−オキソアゼピニル基、オキサゾリル基、2−オキソピペラジニル基、2
−オキソピペリジニル基、2−オキソピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジ
ニル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリル基、ピラダ
ジニル基、ピリミニジル基、ピロリジニル基、ピロリル基、キナゾリニル基、キ
ノリニル基、キノキサリニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロイソキノ
リニル基、テトラヒドロキノリニル基、チアモルフォリニル基、チアモルフォリ
ニルスルフォキシド基、チアゾリル基、チアゾリニル基、チエノフリル基、チエ
ノチエニル基およびチエニル基があるが、これに制限されるものではない。
【0068】 本明細書で用いられる場合、「ヘテロアリール基」は、各環における7環まで
の任意の安定した単環式または二環式の炭素環を意味する。ただし、少なくとも
1つの環は芳香族化合物であり、また、1〜4個の炭素原子がN、OおよびSか
らなる群から選択される異種原子により置換される。そのような複素環の構成要
素としては、ベンズイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾイル基、ベンゾフラザ
ニル基、ベンゾピラニル基、ベンゾチオピラニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチ
アゾリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、クロマニル基、シンノ
リニル基、ジヒドロベンゾフリル基、ジヒドロベンゾチエニル基、ジヒドロベン
ゾチオピラニル基、ジヒドロベンゾチオピラニルスルフォン基、フリル基、イミ
ダゾリル基、インドリニル基、インドリル基、イソクロマニル基、イソインドリ
ニル基、イソキノリニル基、イソチアゾリル基、ナフチリジニル基、オキサジア
ゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、ピラダジニル基、ピリミ
ニジル基、ピロリル基、キナゾリニル基、キノリニル基、キノキサリニル基、テ
トラヒドロイソキノリニル基、テトラヒドロキノリニル基、チアゾリル基、チエ
ノフリル基、チエノチエニル基、およびチエニル基があるが、これに制限される
ものではない。
【0069】 本明細書でR、R、RおよびR6a−eの定義において用いられる「置
換の基」という用語は、置換基R、R、RおよびR6a−eが選択される
、置換C1〜8アルキル基、置換C2〜8アルケニル基、置換C2〜8アルキニ
ル基、置換アリール基または置換複素環を意味する。
【0070】 本明細書のRの定義において用いられる置換C1〜8アルキル基、置換C 〜6 シクロアルキル基、置換アロイル基、置換アリール基、置換ヘテロアロイル
基、置換アリールスルフォニル基、置換ヘテロアリールスルフォニル基、および
置換複素環には、余剰化合物への適切な結合部分に加えて、1〜3個の置換基を
含む部分が含まれる。
【0071】 置換基から(R、R、Qなどからのような)環構造に引き込まれた線は、
任意の置換可能な環炭素または窒素原子に結合され得る指定された結合を意味す
る。
【0072】 構造
【0073】
【化34】
【0074】 によって表される置換基は、窒素原子、およびN、SおよびOから選択される
0〜2個の追加の異種原子を含み、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオ
カルボニル基、−C(=NR13)、またはスルフォニル基部分を任意に含み、
かつ、次の環構造を含んでいる6員環複素環を表わす。
【0075】
【化35】 好ましくは、構造
【0076】
【化36】 は、
【0077】
【化37】 から選択される。
【0078】 最も好ましいQは、
【0079】
【化38】 である。
【0080】 そのような環は、上記に定義したようなR、Rおよび/またはRによっ
て置換され得ると理解される。
【0081】 構造
【0082】
【化39】
【0083】 によって表される置換基は、5、6、または7員環の環状炭素を表わす。上式で
は、0から3個の炭素原子はN、SおよびOから選択される異種原子によって置
換され、また、Yは炭素原子を介してAに結合され、次の環構造を含んでいる
【0084】
【化40】 好ましくは、Yが次の構造
【0085】
【化41】 によって指定される部分である。
【0086】 これは、芳香族6員環を表わし、また、次の環構造を含む。
【0087】
【化42】
【0088】 上式で、環炭素原子のうちの1つをAで置換するものと解釈する。好ましく
は、Yはフェニル基およびピリジル基から選択する。
【0089】 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6d、およびR6eのうち
の任意の2つが−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、−(CH −、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成するために
結合した、
【0090】
【化43】
【0091】 として記述される部分は、以下の構造を含むが、これに制限されるものではない
【0092】
【化44】
【0093】 そのような縮合環部分は、残余の上記に定義したR6a、R6b、R6c、R 6d および/またはR6eによってさらに置換され得ると理解される。
【0094】 RおよびRは、水素、R11C(O)O−、−N(R10、R10
(O)NR10−、R10C(O)−、または、置換C〜Cのアルキル基の
置換基が、フェニル基、−N(R10、R10O−、およびR10C(O)
NR10−から選択される未置換または置換C〜Cアルキル基、から独立し
て選択することが好ましい。
【0095】 Rは、 a)水素、 b)C〜C10のシクロアルキル基、ハロゲン、C〜Cパーフルオロア
ルキル基、R12O−、CN、NO、R10C(O)−、または−N(R10、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
C(O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立し
て選択することが好ましい。
【0096】 Rは、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、
およびC〜Cのアルキル基から選択するのが好ましい。
【0097】 Rはハロゲンが好ましい。
【0098】 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)C〜C10のシクロアルキル基、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロ
アルキル基、R12O−、R11S(O)−、CN、NO、R10C(O)
−、または−N(R10、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
、C〜C10のシクロアルキル基、R12O−、R11S(O)−、R10 C(O)−、−N(R10、から選択される置換C〜Cのアルキル基、
から独立して選択することが好ましい。
【0099】 Rは、 a)水素、および、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのパーフ
ルオロアルキル基、C〜Cのアルコキシ基、C〜Cのパーフルオロアル
コキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、−CHNHC(O)CH 、−NHC(O)CH、またはCNから独立して選択するのが好ましい。
【0100】 Rは、水素、ハロゲン、またはメチル基であることが好ましい。
【0101】 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、およびベンジル基から選択するこ
とが好ましい。
【0102】 AおよびAは、結合、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−、O
、−N(R10)−、S(O)N(R10)−、および−N(R10)S(O
−から独立して選択するのが好ましい。
【0103】 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、−C(O)NR10−、−C(
O)NR10CH−、−CHC(O)NR10−、−CHO−、−OCH −、またはS(O)から選択するのが好ましい。特に、Aを、−C(O)
NR10−、−C(O)NR10CH−、−OCH−、O、またはS(O) から選択するのが好ましい。
【0104】 Vは、水素、複素環、およびアリール基から選択するのが好ましい。さらに好
ましいVは、フェニル基である。
【0105】 Wは、イミダゾリニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、
ピロリジニル基、チアゾリル基、およびピリジル基から選択するのが好ましい。
さらに好ましくは、Wをイミダゾリル基とピリジル基から選択する。
【0106】 nおよびrは、0、1、または2から独立して選択するのが好ましい。
【0107】 sは0が好ましい。
【0108】 tは1が好ましい。
【0109】 好ましくは、部分
【0110】
【化45】 は、
【0111】
【化46】 から選択される。
【0112】 分子中の特定の部位における任意の置換基または可変(例えば、R、R
、nなど)の定義は、その定義がその分子中の別の部位から独立しているこ
とを意味する。したがって、−N(R10は、−NHH、−NHCH、−
NHC等を表わす。本発明の化合物における置換基および置換型は通常の
当業者により選択され、化学的に安定的であり、また、当技術分野で知られてい
る技術、並びに下記に述べる方法によって、容易に利用可能な出発物質から合成
し得る化合物を提供され得ることがわかる。
【0113】 本発明の化合物の薬学的に許容し得る塩には、例えば、非毒性の無機酸または
有機酸から形成されるような本発明の化合物の従来の非毒性塩がある。例えば、
そのような従来の非毒性塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸
、リン酸、硝酸等の無機酸から誘導された塩、および酢酸、プロピオン酸、スク
シニル酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、
アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル
酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ
−安息香酸、フマル酸、トルエンスルフォン酸、メタンスルフォン酸、エタンジ
スルフォン酸、蓚酸、イセチオン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸から調製され
た塩がある。
【0114】 本発明の化合物の薬学的に許容し得る塩は、従来の化学的方法によって、基本
的部分を含む本発明の化合物から合成することができる。一般に、塩は、イオン
交換クロマトグラフィによって、あるいは、適切な溶媒または種々の溶媒を組み
合わせたものに溶解した所望の塩を形成する化学量論量の、または過剰量の無機
酸または有機酸と遊離塩基とを反応させることによって調製する。
【0115】 本発明の化合物を生成するために用いる反応は、文献において知られているよ
うな、または実験手順において例示されているようなエステル加水分解、保護基
の切断のような他の標準の操作に加えて、スキーム1〜19で示したような反応
を行って調製する。スキーム中に示した置換基R、RおよびRは、置換基
、R、R、R6a、R6b、R6c、R6d、R6eおよびRを表わ
す。ただ1つのそのようなR、RまたはRは、式の中間体および生成物に
おいて表されるが、そのようなアリール基または複素環部分が複数の置換基を含
んでいる場合にも、示された反応がさらに適用され得ることがわかる。
【0116】 これらの反応を直線系順序で用いて本発明の化合物を得ることもできるが、ま
た、それらの反応を用いてスキームに記載したアルキル化反応によって続いて連
結される断片を合成してもよい。スキームに記述した反応は説明のためのもので
あって、これに制限することを意味するものではない。ヘテロアリール基部分の
調製において有用な他の反応は、「Comprehensive Organi
c Chemistry,Volume 4: Heterocyclic C
ompounds」ed.P.G.Sammes、Oxford(1979)お
よびその中の引用文献に記載されている。
【0117】 (スキーム1〜19の要約) 必要な中間体は市販されている場合もあるが、文献に記載の手順によって調製
することができる。スキーム1〜9は、好ましいベンジルイミダゾリル側鎖を付
した本発明の二環式化合物の合成を示したものである。すなわち、スキーム1で
は、市販の二環式中間体は、当技術分野において知られている方法によって合成
することができる。また、例えば、適切に置換したハロゲン化ピコリン1はジブ
ロモ中間体2に変換することができる。二臭化物2は適切に置換したベンジルイ
ミダゾリル3に結合することができ、脱保護の後、中間体4が得られる。その後
、この中間体4を活発な条件の下に求核性異種原子を有している炭素環/複素環
に結合し、本発明の化合物5を得ることができる。
【0118】 スキーム2は、適切に置換したピコリン6から出発する、異性体の中間体8の
類似した合成を示したものである。
【0119】 環Qがピリジノン部分である本発明の化合物の合成をスキーム3に示している
。すなわち、適切に置換したピリジノリルアルコール10は、Boekelhi
edeおよびLehnにより記載された方法(J.Org.Chem.,26:
428−430(1961))によって、対応するイソニコチン酸塩9から出発
して合成することができる。その後、適切に置換したベンジルハロゲン化物でそ
のアルコールを保護し、アルキル化することによって中間体二環式アルコールが
得られる。その中間体アルコール3は、対応する臭化物11に変換することがで
きる。臭化物11は適切に置換したベンジルイミダゾリル3に結合し、脱保護の
後、本発明の化合物12を得ることができる。
【0120】 スキーム4は、本発明の化合物に非水素R9bを組み入れた本発明の化合物の
合成を示したものである。すなわち、容易に入手可能な4−置換イミダゾール1
3を選択的にヨード化して5−ヨードイミダゾールを得ることができる。その後
、そのイミダゾールを保護し、適切に置換したベンジル部分に結合することによ
って中間体14を得ることができる。その後、中間体14に、上述のアルキル化
反応を行うことができる。
【0121】 スキーム5は、アルキルアミノ、スルホンアミドまたはアミドリンカーによっ
て、本発明の化合物の二環式部分に結合された好ましいイミダゾリル基部分を含
む本発明の化合物の合成を示したものである。すなわち、フタルイミドとして第
1級アミンが保護された4−アミノアルキルイミダゾール15を、選択的にアル
キル化し、その後脱保護することによってアミン16が得られる。その後、その
アミン16は当技術分野でよく知られている条件の下にさまざまな活性化アリー
ルヘテロアリール部分と反応し、示された本発明の化合物を得ることができる。
【0122】 例えば、スキーム6に示したように、A(CR (CR リンカーが酸素である本発明の化合物を当技術分野で知られている方法によって
合成することができる。その適切に置換したフェノール17をメチルN−(シア
ノ)メタンイミデートと反応させることによって、4−フェノキシイミダゾール
18が得られる。イミダゾリル基の窒素の1つを選択的に保護した後、その中間
体19に上記のベンジルイミダゾールに対して記載したようなアルキル化反応を
行うことができる。
【0123】 A(CR (CR リンカーが置換メチレン基である本発
明の化合物は、スキーム7に示した方法によって合成することができる。例えば
、窒素保護イミダゾリルヨウ化物20を適当な保護されたベンズアルデヒドとグ
リニャール条件の下に反応させることによって、アルコール21が得られる。上
述のスキーム(特に、スキーム1)中に示したアシル化、続くアルキル化、およ
び求核置換の手順により、本発明の化合物22が得られる。他のR置換基を所
望する場合は、スキームに示したようにアセチル基部分を処理することができる
【0124】 スキーム8は、本発明の化合物の(CR X(CR リンカーと
してのアセチル部分の付加を示したものである。例えば、適切に置換したアセチ
ルピリジン23を臭素処理して中間体24を得ることができる。イミダゾリル試
薬5を用いた反応によって、脱保護およびさらなる機能化の後、本発明の化合物
25が得られる。
【0125】 スキーム9は、最初に複素環リンカー環式部分を形成し、次に、好ましいイミ
ダゾリル基部分に結合する本発明の化合物への合成経路を示したものである。
【0126】
【化47】
【0127】
【化48】
【0128】
【化49】
【0129】
【化50】
【0130】
【化51】
【0131】
【化52】
【0132】
【化53】
【0133】
【化54】
【0134】
【化55】
【0135】
【化56】
【0136】
【化57】
【0137】
【化58】
【0138】
【化59】
【0139】 スキーム10〜18は、本発明の化合物に含まれる次の部分
【0140】
【化60】
【0141】 が、前出の式に示した置換イミダゾールを含む基以外のものを表わす反応を示し
たものである。
【0142】 すなわち、合成が上記の式で示された中間体、および市販のまたは容易に合成
した他のピリジノン炭素環中間体およびピリジノン複素環中間体を種々のアルデ
ヒド類と結合することができる。アルデヒド類は、O.P.Goel、U.Kr
olls、M.StierおよびS.KestenによるOrganic Sy
ntheses.1988,67,69〜75に記載の標準的手順によって適当
なアミノ酸から調製することができる。すなわち、スキーム10に示すように、
適切に置換したブロモピリジンをリチウム化し、アルデヒドと反応させることに
よって、本発明のC−アルキル化化合物27が得られる。化合物27は、接触水
素化などの当技術分野で知られている方法によって脱酸素化し、その後、塩化メ
チレン中でトリフルオロ酢酸を用いて脱保護することによって最終化合物28を
得ることができる。その化合物28は、例えば、トリフルオロ酢酸塩、塩酸塩ま
たは酢酸塩などの塩の形で分離してもよい。さらに、その生成物ジアミン28を
選択的に保護することによって29を得ることができ、引き続き、第2のアルデ
ヒドで還元的にアルキル化することによって化合物30を得ることができる。保
護基の除去、およびジヒドロイミダゾール31などの環化生成物への変換は、文
献の方法によって実行することが可能である。
【0143】 ブロモピリジン試薬を、スキーム11中の32のような保護された水酸基をさ
らに有するアルデヒド基と反応させた場合、その後、保護基は取り除かれて水酸
基が現れる(スキーム11、12)。アルコールは、標準条件下において、例え
ばアルデヒドまで酸化し、その後、アルキルリチウム試薬などの種々の有機金属
系試薬と反応させ、34のような第二アルコールを得ることができる。さらに、
完全に脱保護されたアミノアルコール35を種々のアルデヒド類で(前述の条件
下において)還元的にアルキル化し、36(スキーム12)のような第二アミン
類または第三アミン類を得ることができる。
【0144】 さらにBoc護アミノアルコール33を利用し、37(スキーム13)のよう
な2−アジリジニルメチルアリールヘテロアリールを合成することができる。ジ
メチルホルムアミドのような溶媒中で1,1’−スルフォニルジイミダゾールお
よび水素化ナトリウムで33を処理することによって、アジリジン37が形成さ
れる。塩基の存在下に、アジリジンをチオールなどの求核試薬と反応させると、
開環生成物38が得られる。
【0145】 また標準の方法に従って、アリールピリジノン試薬をO−アルキル化チロシン
などのアミノ酸から誘導したアルデヒド類と反応させることによって、スキーム
14に示すように、40のような化合物が得られる。R’がアリール基である場
合、まず40を水素化してフェノールを現し、酸でそのアミン基を脱保護して4
1を生成することができる。あるいは、40のアミン保護基を除去し、42のよ
うなO−アルキル化フェノールアミン類を生成することができる。
【0146】 スキーム15〜18は、変数Wをピリジル基部分として表す本発明の化合物の
合成において有用な適切に置換したアルデヒド類の合成を示したものである。変
数Wに他の複素環部分を含めるアルカノールを調製するための類似の合成方法も
当技術分野でよく知られている。
【0147】 スキーム19は、ベンジルイミダゾリル側鎖を含む置換アルデヒド類の調製を
示したものである。スキーム19で説明したように、これらのアルデヒド類は種
々のアミン類で還元的にアミノ化され、本発明の化合物が得られる。
【0148】
【化61】
【0149】
【化62】
【0150】
【化63】
【0151】
【化64】
【0152】
【化65】
【0153】
【化66】
【0154】
【化67】
【0155】
【化68】
【0156】
【化69】
【0157】
【化70】
【0158】
【化71】
【0159】
【化72】
【0160】 本発明の好ましい実施形態において、本発明の化合物はファルネシルタンパク
質トランスフェラーゼの選択的な阻害剤である。化合物はファルネシルタンパク
質トランスフェラーゼの選択的な阻害剤と考えられ、例えば、実施例17に記述
したアッセイによって検定されたそのin vitroでのファルネシルタンパ
ク質トランスフェラーゼ阻害活性は、実施例19に記述した検定におけるゲラニ
ルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼI型に対する同じ化合物のin vi
troでの活性と比較した場合、その活性は少なくとも100倍大きい。好まし
くは、I型ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害作用およびファ
ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害作用と比較した場合、選択的な化合
物は、酵素活性のうちの1つに対して少なくとも1000倍の大きな活性を示す
【0161】 本発明の別の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、ファルネシル
タンパク質トランスフェラーゼおよびI型ゲラニルゲラニルタンパク質トランス
フェラーゼの二重性阻害剤である。in vitroでのアッセイで検定した場
合、そのような二重性阻害剤は用いられるアッセイの種類に依存するある特性を
示す。
【0162】 実施例21で記載したようなSEAPアッセイにおいては、二重性阻害剤化合
物が、細胞中のMAPキナーゼのK4B−Ras依存性活性化に対して約12μ
M未満のin vitroでの阻害活性(IC50)を有することが好ましい。
二重性阻害剤化合物が、細胞中のMAPキナーゼのMyr−Ras依存性活性化
に対する阻害活性(IC50)に比べて約5倍以上低い、細胞中のMAPキナー
ゼのK4B−Ras依存性活性化に対するin vitroでの阻害活性(IC 50 )を有していることがさらに好ましい。また、SEAPアッセイにおいて、
二重性阻害剤化合物が、細胞中のMAPキナーゼのH−Ras依存性活性化に対
して約10nM未満の阻害活性(IC50)を有していることがさらに好ましい
【0163】 実施例19に記載したようなGGTase添加陰イオンアッセイにおいては、
二重性阻害剤化合物が、調整陰イオンの存在下でのI型ゲラニルゲラニルタンパ
ク質トランスフェラーゼによるCAAXモチーフを含むタンパク質またはペプ
チドの基質へのゲラニルゲラニル残基の転移に対し約5μM未満のin vit
roでの阻害活性(IC50)を有していることが好ましい。二重性阻害剤化合
物が、調整陰イオンの存在下でのI型ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェ
ラーゼによるCAAXモチーフを含むタンパク質またはペプチドの基質へのゲ
ラニルゲラニル残基の転移に対し約1μM未満のin vitroでの阻害活性
(IC50)を有していることがさらに好ましい。また、実施例17に記述した
ようなin vitroでのアッセイにおいて、二重性阻害剤化合物が、ファル
ネシルタンパク質トランスフェラーゼによるCAAXモチーフを含むタンパク
質またはペプチドの基質へのファルネシル残基の転移に対して約1μM未満のi
n vitroでの阻害活性(IC50)を有していることが好ましい。二重性
阻害剤化合物が、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼによるCAAX モチーフを含むタンパク質またはペプチドの基質へのファルネシル残基の転移に
対して、100nM未満のin vitroでの阻害活性(IC50)を有して
いることがさらに好ましい。またさらに、実施例20に記述したようなin v
itroでのアッセイにおいて、二重性阻害剤化合物が、H−ras−形質転換
哺乳動物繊維芽細胞の足場独立性増殖に対し約100nM未満のin vitr
oでの阻害活性(IC50)を有していることが好ましい。
【0164】 本発明のアッセイで利用されるタンパク質またはペプチド基質は、GGTas
e−Iによってゲラニルゲラニル化される任意のCAAXモチーフを含み得る。
用語「CAAX」は、GGTase−Iによってゲラニルゲラニル化され得る
ようなモチーフを意味する。そのタンパク質またはペプチドの基質を含む「CA
AX」には、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼによってさらにファ
ルシネル化し得るものがあると解釈する。特にそのような「CAAX」モチー
フには、次のものがある(対応するヒトタンパク質は括弧の中に記載)。CVI
M(K4B−Ras)(配列番号1)、CVLL(変異H−Ras)(配列番号
2)、CVVM(N−Ras)(配列番号3)、CIIM(K4A−Ras)(
配列番号4)、CLLL(Rap−IA)(配列番号5)、CQLL(Rap−
IB)(配列番号6)、CSIM(配列番号7)、CAIM(配列番号8)、C
KVL(配列番号9)、およびCLIM(PFX)(配列番号10)。そのうち
、好ましいCAAXモチーフはCVIMである。
【0165】 本明細書で用いる場合、「CAAX」という用語は、ファルネシルタンパク
質トランスフェラーゼによってファルネシル化される4つのアミノ酸のC末端モ
チーフを含むタンパク質またはペプチドの基質を指すために使用する。また、タ
ンパク質またはペプチドの基質を含むある「CAAX」”も、GGTase−
Iによってゲラニルゲラニル化し得ると理解される。特にそのような「CAAX 」モチーフとしては、CVLS(H−ras)(配列番号11)、CVIM(
K4B−Ras)(配列番号1)、およびCVVM(N−Ras)(配列番号3
)がある(対応するヒトタンパク質は括弧の中に記載)。
【0166】 本発明の化合物は、哺乳動物、特にヒトに対する薬剤として有用である。これ
らの化合物は、癌治療で使用するため患者に投与することができる。本発明の化
合物で治療することが可能な癌の種類の例としては、結腸直腸癌、外分泌膵臓癌
、骨髄性白血病および神経の腫瘍があるが、これに制限されるものではない。そ
のような腫瘍は、ras遺伝子自身内の突然変異、およびRas活性を調節でき
るタンパク質内の突然変異(すなわち、ニューロフィブロミン(NF−1)、n
eu、src、ab1、lck、fyn)、または他のメカニズムによって発生
し得る。
【0167】 本発明の化合物は、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ、および発癌遺伝
子タンパク質Rasのプレニル化を阻害する。また、本発明の化合物は、腫瘍脈
管形成を阻害し、腫瘍の増殖に影響を与える(J.Rakら、Cancer R
esearch、55:4575−4580(1995))。さらに、本発明の
化合物のそのような抗脈管形成特性は、網膜の血管新生に関係したある視覚欠損
の状態を治療するのに有用である可能性がある。
【0168】 本発明の化合物は、また、そのような治療が必要な哺乳動物に本発明の化合物
の有効量を投与することによって達成される前記抑制によって、他の遺伝子中の
発癌性変異(すなわち、発癌性形成物への突然変異によってRas遺伝子自身が
活性化されることはない)の結果としてRasタンパク質が異常に活性化される
良性および悪性の他の増殖性疾患を抑制するのに有用である。例えば、NF−1
の構成分子は良性の増殖性疾患を起こす。
【0169】 さらに、本発明の化合物は、あるウィルス感染の治療において、特にデルタ型
肝炎およびウイルス関連肝炎の治療において有用である(J.S.Glennら
、Science、256:1331−1333(1992))。
【0170】 また、本発明の化合物は、経皮経管冠動脈形成術の後に、新脈管内膜の形成を
阻害することによって再狭窄を予防するのに有用である(C.Indolfiら
、Nature medicine、1:541−545(1995))。
【0171】 本発明の化合物は、さらに、多嚢胞性腎臓疾患の治療および予防において有用
である(D.L.Schaffnerら、American Journal
of Pathology、142:1051−1060(1993)、および
B.Cowley,Jr.ら、FASEB Journal、2:A3160(
1988))。
【0172】 本発明の化合物は、また、真菌感染の治療に有効に用いることができる。
【0173】 さらに、本発明の化合物は、血管平滑筋細胞の増殖の阻害剤として有用である
ので、そのため、動脈硬化および糖尿病性脈管疾患の予防および治療において有
効に用いることができる。
【0174】 本発明の化合物は、哺乳動物(好ましくはヒト)に、単独で、または、好まし
くは標準の製薬上の慣行に基づいて、医薬組成物中に薬学的に許容し得る担体、
賦形剤または希釈剤と組み合わせて投与することができる。本発明化合物は、静
脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、皮下投与、直腸投与、および局所的投与を
含む、経口投与または非経口投与が可能である。
【0175】 有効成分を含む医薬組成物は、経口用途にふさわしい形態とすることができ、
例えば、錠剤、トローチ剤、糖衣錠、水性または油性懸濁液、分散性散剤または
粒剤、乳剤、ハードカプセルまたはソフトカプセル、あるいはシロップ剤または
エリキシル剤として用いられる。経口使用のための組成物は、医薬組成物製造に
おける従来技術のよく知られている任意の方法によって調製することができ、ま
た、薬学的に上品で味のよい製剤を提供するため、そのような組成物に、甘味剤
、香料、着色剤および保存料からなる群から選択される1つまたは複数の作用物
質を含むことが可能である。錠剤は、有効成分を、錠剤の製造に適した非毒性の
薬学的に許容し得る賦形剤とともに含んでいる。これらの賦形剤は、例えば、炭
酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウ
ムなどの不活性の賦形剤、例えば微結晶性セルロース、クロスカルメロースナト
リウム、コーンスターチ、アルギン酸などの造粒剤および崩壊剤、例えばでんぷ
ん、ゼラチン、ポリビニルピロリドンまたはアラビアゴムなどの結合剤、および
、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの潤滑剤を
用いることができる。錠剤は、被覆されてなくてもよいが、薬品の不愉快な味に
マスキングを施すため、または胃腸管内での崩壊と吸収を遅らせ、それによって
、より長期間にわたって持続作用を提供するため、知られている技術によって被
覆してもよい。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、またはヒドロキ
シプロピルセルロースなどの水溶性呈味性マスキング物質、あるいは、エチルセ
ルロース、酢酸酪酸セルロースなどの遅延物質を用いることができる。
【0176】 また、経口用途の剤形は、有効成分を炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまた
はカオリンなどの不活性の固形希釈剤と混合するハードゼラチンカプセルとして
、あるいはソフトゼラチンカプセルとして提供することができる。ただし、この
場合、有効成分は、ポリエチレングリコールなどの水溶性担体、または、例えば
ピーナッツ油、流動パラフィン、オリーブ油などの油状媒体と混合する。
【0177】 水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤との混合剤中の有効物質を含
む。そのような賦形剤は、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポ
リビニルピロリドン、トラガカントゴム、アラビアゴムなどの懸濁剤であり、分
散剤または湿潤剤は、天然に存在する例えばレシチンなどのリン脂質、例えばポ
リオキシエチレンステアリン酸塩などの脂肪酸を有するアルキレンオキシドの縮
合物、または、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノールなどの長鎖を有する
エチレンオキシドの縮合物、または、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレ
エートなどの脂肪酸およびヘキシトールから誘導した部分的エステルを有するエ
チレンオキシドの縮合物、または、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエー
トなどの脂肪酸およびヘキシトールから誘導した部分的エステルを有するエチレ
ンオキサイドの縮合物を用いることができる。また、水性懸濁液には、例えば、
エチルまたはn−プロピルのp−ヒドロキシ安息香酸エステルなどの1つまたは
複数の防腐剤、1つまたは複数の着色剤、1つまたは複数の香料、また、スクロ
ース、サッカリンまたはアスパルテームなどの1つまたは複数の甘味剤を含有す
ることができる。
【0178】 油状懸濁液は、例えばピーナッツ油、オリーブ油、ごま油またはやし油などの
植物油、または流動パラフィンなどの鉱油中に有効成分を懸濁することによって
製剤化することができる。その油状懸濁液は、例えば蜜蝋、固形パラフィン、ま
たはセチルアルコールなどの増粘剤を含んでいてもよい。味のよい経口製剤を提
供するため、上述のような甘味剤および香料を添加することができる。これらの
組成物は、ブチル化ヒドロキシアニソールまたはα−トコフェロールなどの抗酸
化剤を添加することによって保存することができる。
【0179】 水を添加することによって水性懸濁液を調製するのに適した分散性粉末および
粒剤は、分散剤、湿潤剤、懸濁剤、および1つまたは複数の防腐剤と混合した有
効成分を提供する。適切な分散剤または湿潤剤、および懸濁剤は、既に上記に例
示している。例えば、甘味料、香味料、着色剤などの追加の賦形剤もまた提示し
ている。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤の添加によって保存
することができる。
【0180】 本発明の医薬組成物は、また、水中油型エマルジョンの剤形であってもよい。
油状相は、例えばオリーブ油、ピーナッツ油などの植物油、または、例えば流動
パラフィンなどの鉱油、またはこれらの混合物であってよい。適切な乳化剤は、
例えば大豆レシチンなどの天然に存在するリン脂質、および、例えばソルビタン
モノオレエートなどの脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導した部分的エス
テルまたはエステル、および、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ートなどのエチレンオキシドを有する前記の部分的エステルの縮合物であってよ
い。そのエマルジョンは、また、甘味料、着香剤、防腐剤および酸化防止剤を含
んでいてもよい。
【0181】 シロップ剤およびエリキシル剤は、例えば、グリセロール、プロピレングリコ
ール、ソルビトール、または蔗糖などの甘味剤を用いて製剤化することができる
。そのような剤形には、さらに粘滑剤、防腐剤、香味料および着色剤および酸化
防止剤を含んでいてもよい。
【0182】 その医薬組成物は、殺菌済み注射用水溶液の剤形であってもよい。使用可能な
許容され得るビヒクルおよび溶媒としては水、リンゲル溶液および等張食塩水が
ある。
【0183】 また、油状相に有効成分を溶解する場合、殺菌済みの注射用製剤として、殺菌
済みの注射用水中油マイクロエマルジョンを用いてもよい。例えば、有効成分を
最初に大豆油およびレシチンの混合物に溶解することができる。その後、その油
溶液を水とグリセリンの混合物中に入れ、処理してマイクロエマルジョンを形成
した。
【0184】 注射用溶液またはマイクロエマルジョンは、局所的ボーラス注射によって患者
の血流中へ注入することができる。あるいは、本発明化合物の一定の循環濃度を
維持するような方法でその溶液またはマイクロエマルジョンを投与することが好
ましいと思われる。一定濃度を維持するため、連続的な静脈注射送達装置を利用
することができる。そのような装置の例としては、Deltec CADD−P
LUSTM5400型である、静脈注射ポンプがある。
【0185】 その医薬組成物は、筋肉内投与用または皮下投与用の殺菌済み注射用水性懸濁
液または油性懸濁液の剤形であってよい。この懸濁液は、上述した適切な分散剤
または湿潤剤および懸濁剤を使用して、知られている技術に従って製剤化するこ
とができる。また、殺菌済み注射用製剤は、例えば、1,3−ブタンジオールの
溶液のような非毒性の非経口的に許容し得る希釈剤または溶媒中の殺菌済み注射
用溶液または懸濁液とすることができる。さらに、滅菌済みの不揮発性油は、溶
媒または懸濁媒として従来通り使用する。本発明の目的のために、合成のモノグ
リセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性不揮発性油を使用することが
できる。さらに、注射用製剤での使用にオレイン酸のような脂肪酸を用いる。
【0186】 また、式Aの化合物は、直腸投与用の坐剤の剤形で投与することができる。こ
れらの組成物は、通常の温度で固形物であるが直腸の温度で液状となり、直腸内
で融解することによって薬剤が放出される適当な刺激性のない賦形剤とその薬剤
を混合することによって調製することができる。そのような物質には、カカオ脂
、グリセリン含有ゼラチン、水素化植物油、様々な分子量のポリエチレングリコ
ールとポリエチレングリコールの脂肪酸エステルとの混合物がある。
【0187】 局所的使用に対しては、式Aの化合物を含むクリーム、軟膏、ゼリー、溶液、
懸濁液等が用いられる。(本出願の目的において、局所的利用には口内洗剤およ
び含嗽剤を含むものとする。)
【0188】 本発明のための化合物は、適当な鼻腔内ビヒクルおよび送達装置の局所的利用
を介する鼻腔内剤形で、または経皮的経路を介する当業者によく知られている経
皮的な皮膚用ばんそうこうのそれらの剤形を用いて投与することができる。経皮
的な送達系の剤形で投与するためには、投薬管理は、もちろん投与計画を通じて
、断続的よりはむしろ連続的であることが好ましい。
【0189】 本明細書で用いられる「組成物」という用語は、特定量で特定の部分を含む製
品、並びに特定量での特定の部分の組み合わせから直接的にまたは間接的に生じ
る任意の製品を包含することを意味する。
【0190】 本発明による化合物をヒト被験者へ投与する場合、一日投薬量は処方する医師
によって決定され、年齢、体重、性別、および各患者の反応、並びに患者の症状
の重篤度に応じて一般的に変更される。
【0191】 1つの典型的な適用として、適切量の化合物を癌治療を行う哺乳動物に投与す
る。投与は、1日当たり、体重1kg当り約0.1mgから体重1kg当り約6
0mgの間の量、好ましくは、1日当たり、体重1kg当り約0.5mgから体
重1kg当り40mgの間の量で行う。
【0192】 さらに、本発明の化合物は、治療されている状態に対して顕著な有効性がある
ため選択されている他の有名な治療薬と同時投与することができる。例えば、本
発明の化合物は、また、治療されている状態に対して顕著な有効性があるため選
択されている他の有名なガン治療薬と同時投与してもよい。治療薬のそのような
併用には、本発明のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤および抗
腫瘍性製剤の組み合わせがある。さらに、そのような抗腫瘍性製剤とファルネシ
ルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の併用は、放射線療法および外科的処置
を含む癌および/または腫瘍を治療する方法と組み合わせて用いることができる
と理解する。
【0193】 抗腫瘍性製剤の例としては、一般に、微小管安定化剤(パクリタキセル(また
、タキソール(Taxol(R))として知られている)、ドセタキセル(また
タキソテール(Taxotere(R))として知られている)、エポチロンA
(epothilone A)、エポチロンB(epothilone B)、
デソキシエポチロンA(desoxyepothilone A)、デソキシエ
ポチロンB(desoxyepothilone B)またはそれらの誘導体な
ど)、微小管***剤製剤、アルキル化薬、代謝拮抗剤、エピドフィロトキシン(
epidophyllotoxin)、抗腫瘍性酵素、トポイソメラーゼ阻害剤
、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位化合物、生体応答調節剤および
成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、および造血性増殖因子がある。
【0194】 抗腫瘍性製剤の具体的な分類としては、例えば、アントラサイクリン系統製剤
、ビンカ製剤、マイトマイシン、ブレオマイシン、細胞毒性ヌクレオシド、タキ
サン、エポチロン、ジスコーダーモライド(discodermolide)、
プテリジン系統製剤、ジエネン(diynenes)およびポドフィロトキシン
がある。それらの分類のうち、特に有用な種類は、例えば、ドキソルビシン、カ
ルミノマシシン、ダウノルビシン、アミノプテリン、メトトレキセート、メトプ
テリン、ジクロロメトトレキセート、マイトマイシンC、ポルフィロマイシン、
5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、ゲムシタビン(gemcita
bine)、シトシンアラビノシド、ポドフィロトキシン、またはエトポシド、
エトポシドリン酸塩、テニポシドなどのポドフィロトキシン誘導体、メルファラ
ン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ロウロシジン(leurosidine
)、ビンデシン、ロイロシン、パクリタキセル等がある。他の有用な抗腫瘍性製
剤としては、エストラムスチン、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスフ
ァミド、ブレオマイシン、タモキシフェン、イフォスファミド、メルファラン、
ヘキサメチルメラミン、チオテパ、シタラビン、イダトレキサート(idatr
exate)、トリメトレキサート、ダカルバジン、L−アスパラギナーゼ、カ
ンプトセシン、CPT−11、トポテカン(topotecan)、ara−C
、ビカルタミド、フルタミド、ロウプロリド(leuprolide)、ピリド
ベンゾインドール誘導体、インターフェロンおよびインターロイキンがある。
【0195】 抗腫瘍性製剤の好ましい分類はタキサンであり、また、好ましい抗腫瘍性製剤
はパクリタキセルである。
【0196】 外部的に光線を照射するか、小さい放射性源の移植によるX線またはγ線を含
む放射療法は、本発明のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤単
独と組み合わせて癌治療に使用することができる。
【0197】 さらに、本発明の化合物は、1997年10月23日に公開されたWO97/
38697に記述されているように放射線増感剤としても有用であり、引用によ
り本明細書に援用する。
【0198】 また、本発明の化合物は、細胞の増殖を開始する核シグナルと細胞表面増殖因
子受容体を結ぶシグナル伝達経路の部分についての他の阻害剤と組み合わせにお
いて有用である。例えば、本発明の化合物は、ファルネシルタンパク質トランス
フェラーゼ活性のファルネシルピロリン酸塩競合的阻害剤との併用、またはRa
fアンタゴニスト活性を有する化合物との併用において利用することができる。
さらに、本発明の化合物は、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼ、
またはファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの選択的阻害剤である化合物
と同時投与することができる。
【0199】 特に、次の特許および公報に開示された化合物は、本発明の組成物のファルネ
シルピロリン酸塩競合的阻害剤成分として有用であろう。米国特許出願番号08
/254,228号および08/435,047号。それらの特許および公報は
、引用により本明細書に援用する。
【0200】 同時に、または経時的に、または任意の順序で、2種またはそれ以上のタンパ
ク質基質競合的阻害剤およびファルネシルピロリン酸塩競合的阻害剤を投与する
ことを含む本発明の実施方法では、そのような投与は、静脈内投与、筋内投与、
腹腔内投、皮下投与、直腸投与、および局所的経路の投与を含む経口的または非
経口的投与を行うことができる。そのうち、経口的投与が好ましい。経口的投与
かつ同時投与がさらに好ましい。タンパク質基質競合的阻害剤およびファルネシ
ルピロリン酸塩競合的阻害剤を経時的に投与する場合、各々、同じ方法、または
異なる方法により投与することができる。
【0201】 また、本発明の化合物は、1998年4月6日に出願された米国特許出願番号
09/055,487号の記載のように、癌治療用のインテグリンアンタゴニス
トとの併用において有効であろう。なお、この出願は引用により本明細書に援用
する。
【0202】 本明細書で使用する場合、「インテグリンアンタゴニスト」という用語は、脈
管形成の制御、または腫瘍細胞の増殖および侵襲性に関係するインテグリンへの
生理学的リガンドの結合に選択的に拮抗し、阻害し、抑制する化合物のことであ
る。特に、その用語は、αvβ3インテグリンへの生理的リガンドの結合を選択
的に拮抗し、阻害し、抑制する化合物、αvβ5 インテグリンへの生理的リガ
ンドの結合を選択的に拮抗し、阻害し、抑制する化合物、αvβ3インテグリン
およびαvβ5インテグリンの両方への生理的リガンドの結合を選択的に拮抗し
、阻害し、抑制する化合物、または、毛細管内皮細胞上で発現される特別なイン
テグリンの活性に拮抗し、阻害し、抑制する化合物のことである。また、その用
語は、αvβ6、αvβ8、α1β1、α2β1、α5β1、α6β1およびα
6β4インテグリンのアンタゴニストを指す。さらに、その用語は、αvβ3、
αvβ5、αvβ6、αvβ8、α1β1、α2β1、α5β1、α6β1およ
びα6β4インテグリンの任意の組み合わせのアンタゴニストを指す。さらに、
本発明の化合物は、脈管形成を阻害することによって腫瘍細胞の増殖および侵襲
性を阻害する他の薬剤とともに使用することができる。他の薬剤にはアンギオス
タチン(angiostatin)およびエンドスタチン(endostati
n)が含まれるが、これに制限されるものではない。
【0203】 同様に、本発明の化合物は、NF−1、再狭窄、多嚢胞腎症、デルタ型肝炎お
よび関連するウイルスによる感染、および真菌感染の治療および予防に有効な薬
剤と組み合わせて用いることができる。
【0204】 固定投与量として製剤化する場合、そのような併用生成物は、以下に記述した
投与量範囲内の本発明の薬剤とその承認された投与量内の他の薬学的に有効な薬
剤の配合を用いる。複合の併用製剤が不適当である場合、本発明の組み合わせの
代わりに、知られている薬学的に許容し得る薬剤とともに経時的に利用すること
ができる。
【0205】 また、本発明の化合物は、組成物中のファルネシルタンパク質トランスフェラ
ーゼ(FPTase)の存在および量を速やかに検出するアッセイにおける成分
として有用である。例えば、分析する予定の組成物は分割することができ、その
2つの部分を、1つの混合物の中にFPTase(例えば、アミン終末にシステ
インを有するテトラペプチド)およびファルネシルピロリン酸塩の知られている
基質、および本発明の化合物を含む混合物と接触させる。FPTaseが基質を
ファルネシル化するように、そのアッセイ混合物をよく知られている当技術分野
で、十分な期間インキュベートした後、アッセイ混合物の化学的含量を、よく知
られている免疫学的技術、放射化学的技術、またはクロマトグラフィ技術によっ
て検出することができる。本発明の化合物はFPTaseの阻害剤であるので、
本発明の化合物を含むアッセイにおいて基質が変化なく存在するのに対して、本
発明の化合物以外のアッセイ混合物において基質量が欠乏するか量的減少が見ら
れるのは、分析される組成物にFPTaseが存在していることを示している。
【0206】 上述のようなアッセイが、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼおよび
定量する酵素を含む同定化組織試料において有用であることは、当業者であれば
容易に明らかであろう。例えば、本発明の強力阻害剤化合物を活性部位滴定アッ
セイに用い、試料中の酵素量を検出することができる。異なる濃度の本発明化合
物の存在下において、適当な期間、未知量のファルネシルタンパク質トランスフ
ェラーゼ、過剰量のFPTaseの知られている基質(例えば、アミン末端にシ
ステインを有するテトラペプチド)、およびファルネシルピロリン酸塩を含む組
織抽出物のアリコートからなる一連の試料をインキュベートする。その試料の酵
素活性を50%まで阻害するのに必要な十分な強力阻害剤の濃度(すなわち、ア
ッセイ容器中の酵素濃度より実質的に小さいKiを有するもの)は、その特定試
料中の酵素濃度の半分にほぼ等しい。
【0207】 実施例 提供された実施例は、本発明のいっそうの理解を手助けすることを意図するも
のである。使用された特定の物質、種類および条件は、本発明をいっそう解りや
すく説明する為のものであり、本発明の正当な範囲を限定するものではない。
【0208】 実施例1 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルチオ)ピ
リド−5−イルメチル]−イミダゾール ステップ1:1−トリチル−4−(4−シアノベンジル)イミダゾール 乾燥機で乾燥させた500mlフラスコに、Zn(92mmol、5.96g
)を加えた後、蒸留したTHF45mLをシリンジで加えた。良く攪拌したこの
混合物に、1,2−ジブロモエタン(9.2mmol、1.72g)をピペット
で加えた。この混合物を周囲温度で3時間攪拌した後、臭化p−シアノベンジル
(59.5mmol、11.68g)をTHF(50mL)に溶解した溶液を、
添加漏斗で20分かけて添加した。得られた混合物を、周囲温度で6時間攪拌し
た。次に、1−トリチル−4−ヨードイミダゾール(45.8mmol、20g
)と、ビス−トリフェニルホスフィン−ジクロロニッケル(4.6mmol、3
.0g)の混合物を加えた。これを周囲温度で36時間攪拌した。飽和塩化アン
モニウム溶液(125mL)を加えた。攪拌を3時間継続後、この混合物にクロ
ロホルム1Lを加えた。クロロホルム層を流し出し、希釈した炭酸水素ナトリウ
ムで、続いて飽和塩化ナトリウムで洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発さ
せて濃厚な油状物を得た。シリカゲルカラムを使いクロロホルムで溶出して精製
し、表題の化合物を得た。H−NMR(CDCl):4.0ppm(s,2
H);7.1−7.6ppm(20H);6.6ppm(s,1H)。
【0209】 ステップ2:2−ブロモ−5−ブロモメチルピリジン フラスコに、2−ブロモ−5−メチルピリジン(34.9mmol、6.0g
)、N−ブロモスクシンイミド(38.4mmol、6.83g)、過酸化ベン
ゾイル(3.49mmol、0.85g)および四塩化炭素(60mL)を入れ
た。この溶液を6時間還流し、周囲温度に冷却し、シリカゲルカラムで精製した
。酢酸エチル:ヘキサン(1:9)で溶出し、表題の化合物を得た。FBS M
S:計算値:250.9 測定値:251.9。H−NMR(CDCl):
4.4ppm(s,2H);7.5ppm(d,1H);7.6ppm(d,1
H);8.4ppm(s,1H)。
【0210】 ステップ3:5−(4−シアノベンジル)−1−(2−ブロモピリド−5−イ
ルメチル)イミダゾール ステップ1からの1−トリチル−4−p−シアノベンジルイミダゾール(2.
77mmol、1.18g)と、ステップ2からの2−ブロモ−5−ブロモメチ
ルピリジン(2.77mmol、0.67g)をDMF(10mL)に溶解して
フラスコに入れ、この混合物を100℃で6時間加熱した。DMFを次に真空下
で除去し、残留物をエチルエーテルで研和した。次にエチルエーテルを流し出し
、メタノール(20mL)で置き換えした。この溶液を次に4時間還流し、周囲
温度に冷却し、C18分取高速液体クロマトカラムで精製し、表題の化合物を得
た。高分解能 FAB−MS:計算値;353.040183 測定値;353
.040183。H−NMR(CDOD):4.2ppm(s,2H);5
.4ppm(s,2H);7.2と7.6ppm(d,2H);8.1ppm(
s,1H);9.1ppm(s,1H)。
【0211】 ステップ4:5−(4’シアノベンジル)−1−[2−(3”メチルフェニル
チオ)ピリド−5−イルメチル]イミダゾール ステップ3からの化合物(0.28mmol、0.164g)、3−メチルチ
オフェノール(0.85mmol、0.106g)およびトリエチルアミン(3
.59mmol、0.36g)を、Nでパージした封管に入れた。これを10
5℃で15時間加熱した。残留物をメタノールに溶解し、C18分取hplcカ
ラムで精製した。ジオキサン/HClから凍結乾燥して、表題の化合物を得た。
FAB−MS:計算値:396.4 測定値:397.2 H−NMR(CD OD):2.4ppm(s,3H);4.2ppm(s,2H);5.4pp
m(s,2H);7.2−7.6ppm(10H);8.1ppm(s,1H)
;9.1ppm(s,1H)。
【0212】 実施例2 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルフェノキ
シ)−ピリド−5−イルメチル]イミダゾール 実施例1のステップ3からの化合物(0.11g、0.20mmol)、m−
クレゾール(0.064g、0.59mmol)および水素化ナトリウム(60
%油中分散物、4.0当量、0.032g)を、Nでパージした封管中でDM
F(0.5mL)に懸濁し、110℃で24時間加熱した。残留物をメタノール
に溶解し、C18分取hplcカラムで精製した。ジオキサン/HClから凍結
乾燥して、表題の化合物を得た。FAB−MS:計算値:380.4 測定値:
381.0.2 H−NMR(CDOD):2.4ppm(s,3H);4
.2ppm(s,2H);5.4ppm(s,2H);6.8−7.6ppm(
11H);7.9ppm(s,1H);9.1ppm(s,1H)。
【0213】 実施例3 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)−
ピリド−5−イルメチル]イミダゾール 実施例1のステップ3からの化合物(0.26mmol、0.090g)、3
−クロロフェノール(0.76mmol、0.11g)およびトリエチルアミン
(0.726g)を、Nでパージした封管に入れた。これを105℃で4時間
加熱した。残留物をメタノールに溶解し、C18分取hplcカラムで精製した
。ジオキサン/HClから凍結乾燥して、表題の化合物を得た。FAB−MS:
計算値:416.9 測定値:417.1.2 H−NMR(CDOD):
4.2ppm(s,2H);5.4ppm(s,2H);6.9ppm(d,1
H);7.2−7.6ppm(m,10H);8.1ppm(s,1H);9.
1ppm(s,1H)。
【0214】 実施例4 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロヘキシルチオ)ピリド−
5−イルメチル]イミダゾール 実施例1、ステップ3からの化合物(0.16g、0.45mmol)、シク
ロヘキシルメルカプタン(0.16g、1.35mmol)および水素化ナトリ
ウム(60%油中分散物、4.0当量、0.032g)を、Nでパージした封
管中でDMF(0.5mL)に懸濁し、110℃で4時間加熱した。残留物をメ
タノールに溶解し、C18分取hplcカラムで精製した。ジオキサン/HCl
から凍結乾燥して、表題の化合物を得た。FAB−MS:計算値:389 測定
値:389。H−NMR(CDOD):1.4−2.1ppm(10H);
3.8ppm(1H);4.2ppm(2H);5.45ppm(2H);7.
2−7.6ppm(7H);8.2ppm(1H);9.1ppm(1H)。
【0215】 実施例5 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルチオ)ピ
リド−4−イルメチル]−イミダゾール ステップ1:2−ブロモ−4−ブロモメチルピリジン Adamsらの方法(J.Am.Chem.Soc.,76,3168(19
54))に従い、2−アミノ−4−メチルピリジンから2−ブロモ−4−メチル
ピリジンを得た。H−NMR(CDCl):2.3ppm(s,3H);7
.05ppm(d,1H);7.3ppm(s,1H);8.2ppm(s,1
H)。
【0216】 ステップ2:5−(4’−シアノベンジル)−1−(2−ブロモ−4−ピリジ
ルメチル)イミダゾール 実施例1、ステップ2の方法に従い、2−ブロモ−4−メチルピリジンから生
成物を得た。FAB−MS:計算値:249 測定値:250。H−NMR(
CDCl):4.4ppm(s,2H);7.2ppm(d,1H);7.5
ppm(s,1H);8.4ppm(d,1H)。
【0217】 ステップ3:5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−ブロモピリド−4−
イルメチル]イミダゾール 実施例1、ステップ3の方法に従い、1−トリチル−4−p−シアノベンジル
イミダゾールと、2−ブロモ−4−ブロモメチルピリジンを反応させ、分取hp
lcで精製した物質をNaCOで洗浄後、生成物を遊離塩基固形物として得
た。FAB−MS:計算値:353 測定値:353。H−NMR(CDCl ):3.8ppm(s,2H);4.9ppm(s,2H);6.8ppm(
d,1H);6.9−7.6ppm(7H);8.3ppm(d,1H)。
【0218】 ステップ4:5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”メチルフェニ
ルチオ)4−ピリジルメチル]イミダゾール 実施例1、ステップ4の方法に従い、5−(4’−シアノフェニル)−1−[
2−ブロモピリド−4−イルメチル]イミダゾールと、3−メチルチオフェノー
ルを反応させ、生成物を得た。FAB−MS:計算値:396.5 測定値:3
97.1。H−NMR(CDOD):2.4ppm(s,3H);4.05
ppm(s,2H);5.5ppm(s,2H);6.3ppm(s,1H);
7.0ppm(d,1H);7.2−7.6ppm(9H);8.35ppm(
d,1H);9.02ppm(s,1H)。
【0219】 実施例6 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロヘキシルアミノ)ピリド
−5−イルメチル]イミダゾール塩酸塩 ステップ1:2−シクロヘキシルアミノ−5−ピリジンカルボン酸 2−クロロ−5−ピリジンカルボン酸エチルエステル(g、5.0mMol)
を、10mMolのシクロヘキシルアミンで処理し、この混合物を封管中で10
0℃にて6時間加熱した。粗製生成物を分取HPLCにかけ、等量の出発物エス
テルのN−シクロヘキシルアミドと供に、表題の化合物を得た。
【0220】 ステップ2:(2−シクロヘキシルアミノ−5−ピリジル)メタノール ステップ1からの生成物を、THFに溶解した3当量のLiAlHで、室温
にて4時間還元した。リチウム塩を、水および水性NaOHで沈殿させた。TH
F層をFILTER−AIDで濾過し、濾液を真空下で濃縮し、2−シクロヘキ
シルアミノ−5−ピリジンメタノールを得た。
【0221】 ステップ3:5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロヘキシルア
ミノ)ピリド−5−イル−メチル]イミダゾール塩酸塩 ステップ2からの生成物を、CBr還流中で1.1当量のトリフェニルホスフ
ィンで処理した。粗製の臭化2−シクロヘキシルアミノ−5−ピリジルメチルを
、シリカゲルクロマトグラフィにより精製し、実施例1、ステップ1からの1−
トリチル−4−(4−シアノベンジル)イミダゾールと、無水のアセトニトリル
中で60℃にて12時間反応させた。この混合物を濃縮し、残留物をメタノール
中で12時間煮沸した。メタノールを濃縮し、残留物を分取HPLCにて精製し
、表題の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。これを、1当量のHClを含有す
るジオキサンから凍結乾燥によって、HCl塩に転換した。
【0222】 実施例7 5−(4’−シアノベンジル)1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)ピリ
ド−5−イルメチル]−イミダゾル−S−オキシド塩酸塩 実施例1の生成物を、−60°から室温で、THFに溶解した1.1当量の3
−クロロ過安息香酸で酸化した。分取HPLCにかけた後、ジオキサンHClか
ら凍結乾燥して、純粋な表題の化合物を得た。
【0223】 実施例8 2−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
チル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジンの
調製 ステップA:4−シアノベンジルヒスタミン 以前に述べられたように(J.C.Emmett,F.H.Holloway
,とJ.L.Turner,J.Chem.Soc.,Perkin Tran
s.1,1341,(1979))調製されたNΓ−ピバロイルオキシメチル−
α−フタロイルヒスタミン(4.55g、12.8mmol)、およびα−ブ
ロモ−p−トルニトリル(3.77g、19.2mmol)を、アセトニトリル
(70mL)に溶解し、55℃で4時間加熱し、室温に冷却し、濾過して白色固
形物を除去した。アセトニトリル(30mL)を、減圧下で1/2の体積になる
まで濃縮し、その溶液を55℃で一晩加熱した。溶液を冷却し、濾過して白色固
形物を得た。固形物を合し、乾燥させ、それ以上精製せずに利用した。
【0224】 臭化1−ピバロイルオキシメチル−3−(4−シアノベンジル)−4−(2−
フタルイミドエチル)イミダゾリウム(1.00g、1.81mmol)を、エ
タノール(50mL)に溶解し、ヒドラジン(0.287mL、9.06mmo
l)で処理し、16時間、加熱還流した。フタル酸ジメチル(2.22mL、1
3.57mmol)を加え、還流を6時間継続した。反応混合物を氷水浴中で冷
却し、固形状沈殿物を濾過して除去し、濾液を濃縮して乾燥し、その残留物をク
ロマトグラフィにかけ(SiO、CHCl(NHOH):3−8%CH OH)、表題の化合物を得た。H NMR(CDOD)δ7.76(s,
1H),7.74(d,2H,J=8Hz),7.27(d,2H,J=8Hz
),6.88(s,1H),5.35(s,2H),2.76(t,2H,J=
6Hz),2.60(t,2H,J=6Hz)。
【0225】 ステップB:2−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル
−5−イルエチル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ
)ピリジン 6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン−2−カルボン酸(0.
05g、0.146mmol)を、DMF(2mL)に溶解し、EDC(0.0
338g、0.176mmol)、HOBT(0.0238g、0.176mm
ol)、4−シアノベンジルヒスタミン(0.0399g、0.176mmol
)およびN−メチルモルホリン(0.048mL、0.438mmol)で処理
し、周囲温度にて18時間攪拌した。Vydacカラムを用いた分取逆相HPL
Cによって粗製反応物を精製し、表題の化合物を得た。
【0226】 C2620の計算分析値・1.35CFCOH・0.5H O: C,52.67;H,3.44;N,10.70; 測定値:C,52.67;H,3.42;N,10.76 FAB MS 492(M+1)。
【0227】 上記で述べた方法を用いるが、ステップB中で必要な酸に置き換えして、以下
の化合物を調製した: 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
チル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン C2620の計算分析値・0.3HO: C,62.84;H,4.18;N,14.10; 測定値:C,62.80;H,4.09;N,13.97 FAB MS 492(M+1)。
【0228】 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
チル)カルバモイル]−5−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン C2620の計算分析値・0.15CHCl: C,62.29;H,4.06;N,13.89; 測定値:C,62.68;H,4.44;N,13.51 FAB MS 492(M+1)。
【0229】 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
チル)カルバモイル]−5−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)ピリジ
ン C27223の計算分析値・0.20HO: C,63.69;H,4.44;N,13.76; 測定値:C,63.70;H,4.48;N,13.67 FAB MS 506(M+1)。
【0230】 実施例9 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−3−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミドの調製 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−3−カルボン酸(0.10g、0.335mmol)をDMF(10
mL)に溶解し、EDC(0.077g、0.402mmol)、HOBT(0
.054g、0.402mmol)、4−シアノベンジルヒスタミン(0.07
9g、0.352mmol)およびNMM(0.11mL、1.00mmol)
で処理し、周囲温度にて18時間攪拌した。反応混合物を濃縮してDMFを除去
した後、EtOAcと水性飽和NaHCO溶液に分配し、有機層を分離し、食
塩水溶液で洗浄し、乾燥させた(MgSO)。表題の化合物を逆相HPLCに
より、PrepPakカラムを使用し、アセトニトリル/HO/TFA勾配液
で溶出して精製後、NaHCOで中和し、抽出した。
【0231】 C2621Clの計算分析値・0.20HO: C,61.23;H,4.23;N,13.73; 測定値:C,61.19;H,4.20;N,13.59 FAB MS 506(M+1)。
【0232】 上記で述べた方法を用いるが、必要な酸に置き換えて、以下の化合物を調製し
た: 1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミド C2622Clの計算分析値・0.45HO: C,65.05;H,4.81;N,14.59; 測定値:C,65.12;H,4.84;N,14.35 FAB MS 472(M+1)。
【0233】 1−(3−トリフルオロメチルベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−5−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド C2722の計算分析値・0.40HO: C,63.25;H,4.48;N,13.66; 測定値:C,63.30;H,4.26;N,13.32 FAB MS 506(M+1)。
【0234】 1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−5
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミド C2622Clの計算分析値・0.30HO: C,65.41;H,4.77;N,14.67; 測定値:C,65.42;H,4.64;N,14.42 FAB MS 472(M+1)。
【0235】 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
ピリジン−5−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド C2621Clの計算分析値・0.75HO: C,60.06;H,4.36;N,13.47; 測定値:C,60.08;H,4.11;N,13.32 FAB MS 506(M+1)。
【0236】 実施例10 6−[N−(3−クロロベンジル)カルバモイル]−4−エトキシ−ピリジン
−2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4
−イル]−エチル}−アミドの調製 ステップA:4−ヒドロキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸ジエチル ケリダミン酸(15.1g、0.825mol)、無水 EtOH(48mL
)および濃 HSO(0.9mL)を合わせ、8時間、加熱還流した。反応
混合物を濃縮してEtOHを除去し、EtOAcとHOに分配した。多数回の
抽出後、有機層を濃縮し、逆相HPLCに付した後に表題の化合物を得た。
【0237】 ステップB:4−エトキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸のモノメチルエス
テル ジエチルエステル(0.300g、1.12mmol)をTHF(4mL)に
溶解し、HO/CHOH(24mL)に溶解したLiOH(0.052g、
1.23mmol)で処理し、周囲温度にて一晩攪拌した。分取逆相HPLCに
付した後に、表題の化合物を得た。FAB MS 226(M+1)。
【0238】 ステップC:4−エトキシ−6−メトキシカルボニル−ピリジン−2−カルボ
ン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イル]−エ
チル}−アミド 4−エトキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸のモノメチルエステル(0.0
98g、0.435mmol)を、DMF(1mL)に溶解し、EDC(0.1
08g、0.503mmol)、HOBT(0.062g、0.456mmol
)、4−シアノベンジルヒスタミン(0.098g、0.435mmol)で処
理し、NMMでpHを7.5に調整した。周囲温度にて一晩攪拌後、反応混合物
を濃縮してDMFを除去し、逆相HPLCで分離し、表題の化合物をTFA塩と
して得た。FAB MS 434(M+1)。
【0239】 ステップD:4−エトキシ−6−カルボキシ−ピリジン−2−カルボン酸{2
−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イル]−エチル}−
アミド 4−エトキシ−6−メトキシカルボニル−ピリジン−2−カルボン酸{2−[
3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イル]−エチル}−アミ
ド(0.249g、0.376mmol)をTHF(2mL)に溶解し、CH OH(4mL)−HO(2mL)に溶解したLiOH(0.052g、1.2
4mmol)で、周囲温度にて5時間攪拌しながら処理した。反応混合物を濃縮
して乾燥し、次のステップで使用した。
【0240】 ステップE:6−[N−(3−クロロベンジル)カルバモイル]−4−エトキ
シ−ピリジン−2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イ
ミダゾル−4−イル]−エチル}−アミド 4−エトキシ−6−カルボキシ−ピリジン−2−カルボン酸{2−[3−(4
−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イル]−エチル}−アミド(0.
120g、0.185mmol)をDMF(2mL)に溶解し、EDC(0.0
43g、0.222mmol)、HOBT(0.024g、0.176mmol
)、3−クロロベンジルアミン(0.113mL、0.925mmol)で処理
し、NMMでpHを7.5に調整した。周囲温度にて一晩攪拌した後、反応混合
物を濃縮してDMFを除去し、残留物をEtOAcと水性飽和NaHCO溶液
に分配し、有機層を分離し、食塩水溶液で洗浄し、乾燥させた(MgSO)。
濾過および濃縮して粗製生成物を得、逆相HPLCで分離し、表題の化合物をT
FA塩として得た。
【0241】 C2927Clの計算分析値・2.5CFCOH・1.15H O: C,48.11;H,3.78;N,9.90; 測定値:C,48.10;H,3.79;N,9.69 FAB MS 543(M+1)。
【0242】 実施例11 6−[N−(3−クロロフェニル)カルバモイル]−4−エトキシ−ピリジン
−2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4
−イル]−エチル}−アミドの調製 4−エトキシ−6−カルボキシ−ピリジン−2−カルボン酸{2−[3−(4
−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イル]−エチル}−アミド(0.
124g、0.191mmol)をDMF(2mL)に溶解し、Bop試薬(0
.093g、0.210mmol)およびNMM(0.083mL、0.764
mmol)で処理し、周囲温度にて一晩攪拌した。溶媒を真空下で除去し、残留
物をEtOAcと水性飽和NaHCO溶液に分配した。有機層を分離し、食塩
水溶液で洗浄し、乾燥させた(MgSO)。濾過および濃縮し、クロマトグラ
フィ(1%CHOH添加CHClの後、4.5%CHOH/0.5%N
OH)にかけた後、表題の化合物を得た。
【0243】 C2825Cl・0.70CFCOHの計算分析値・1.15
O: C,56.09;H,4.48;N,13.35; 測定値:C,56.10;H,4.52;N,13.31 FAB MS 529(M+1)。
【0244】 実施例12 4−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシカルボニル−ピリジン−2
−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
ル]−エチル}−アミドの調製 ステップA:4−(3−クロロベンジルオキシ)−ピリジン−2,6−ジカル
ボン酸 ケリダミン酸(10.0g、0.055mol)をCHOH(300mL)
に溶解し、concd HSO(1.8mL)で処理し、6時間、加熱還流
した後、冷却、濃縮して琥珀色の油状物を得た。
【0245】 ステップB:4−(3−クロロベンジルオキシ)−ピリジン−2,6−ジカル
ボン酸ジメチル 4−(3−クロロベンジルオキシ)−ピリジン−2,6−ジカルボン酸(2.
00g、9.47mmol)をDMF(19mL)に溶解し、KCO(3.
93g、28.4mmol)および臭化3−クロロベンジル(1.24mL、9
.47mmol)で処理した。周囲温度にて一晩攪拌した後、溶媒を真空下で除
去し、残留物をEtOAcと水性飽和NaHCO溶液に分配した。有機層を分
離し、食塩水溶液で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。濾過および濃縮して
、表題の化合物を得た。
【0246】 ステップC:4−(3−クロロベンジルオキシ)−ピリジン−2,6−ジカル
ボン酸のモノメチルエステル ジメチルエステル(3.18g、9.46mmol)をTHF(10mL)に
溶解し、HO/CHOH:1/3(200mL)に溶解したLiOH(0.
4372g、10.41mmol)で処理し、周囲温度にて一晩攪拌した。分取
逆相HPLCに付した後に、表題の化合物を得た。
【0247】 ステップD:4−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシカルボニル−
ピリジン−2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
ゾル−4−イル]−エチル}−アミド 4−(3−クロロベンジルオキシ)−ピリジン−2,6−ジカルボン酸のモノ
メチルエステル(0.236g、0.622mmol)をDMF(2mL)に溶
解し、EDC(0.125g、0.653mmol)、HOBT(0.080g
、0.59mmol)、4−シアノベンジルヒスタミン(0.141g、0.6
22mmol)で処理し、NMMでpHを7.5に調整した。周囲温度にて一晩
攪拌した後、反応混合物を濃縮してDMFを除去し、残留物をEtOAcと水性
飽和NaHCO溶液に分配し、有機層を分離し、食塩水溶液で洗浄し、乾燥さ
せた(MgSO)。濾過および濃縮して粗製生成物を得、逆相HPLCに付し
、HCl塩として分離された表題の化合物を得た。
【0248】 C2824Clの計算分析値・HCl・0.55HO: C,58.35;H,4.56;N,12.15; 測定値:C,58.33;H,4.73;N,11.87 FAB MS 530(M+1)。
【0249】 実施例13 4−(5−{[6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−2−イルアミノ
]−メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)ベンゾニトリルの調製 ステップA:1−トリフェニルメチル−4−(ヒドロキシメチル)−イミダゾ
ール 4−(ヒドロキシメチル)−イミダゾール塩酸塩(35.0g、260mmo
l)を、室温で無水のDMF250mLに溶解した溶液に、トリエチルアミン(
90.6mL、650mmol)を加えた。この溶液から白色固形物が沈殿した
。DMF500mLに溶解したクロロトリフェニルメタン(76.1g、273
mmol)を、滴下して加えた。反応混合物を20時間攪拌し、氷上に注ぎ、濾
過し、氷水で洗浄した。生成物を冷ジオキサンでスラリー化し、濾過し、真空下
で乾燥し、表題の化合物を、次のステップで使用するのに十分に純粋な白色固形
物として得た。
【0250】 ステップB:1−トリフェニルメチル−4−(アセトキシメチル)−イミダゾ
ール ステップAからのアルコール(260mmol、上記にて調製された)を、ピ
リジン500mLに懸濁した。無水酢酸(74mL、780mmol)を滴下し
て加え、反応物を48時間攪拌して均一にした。この溶液を2LのEtOAc中
に注ぎ、水(3×1L)、5%aq.HCl soln.(2×1L)、sat
.aq.NaHCO、食塩水溶液で洗浄し、乾燥(NaSO)、濾過し、
真空下で濃縮して粗製生成物を得た。次の反応で使用するのに十分に純粋な白色
粉末として、酢酸エステルを分離した。
【0251】 ステップC:1−(4−シアノベンジル)−5−(アセトキシメチル)−イミ
ダゾール臭化水素酸塩 500mLのEtOAcに、ステップBからの生成物(85.8g、225m
mol)およびα−ブロモ−p−トルニトリル(50.1g、232mmol)
を溶解した溶液を、60℃で20時間攪拌し、この間に薄黄色の沈殿物が形成さ
れた。反応物を室温に冷却し、濾過し、固形の臭化イミダゾリウム塩を得た。濾
液は、真空下で容積200mLまで濃縮し、60℃で2時間、再加熱し、室温に
冷却し、再度濾過した。この濾液を真空下で体積100mLまで濃縮し、60℃
でさらに2時間再加熱し、室温に冷却し、真空下で濃縮して薄黄色の固形物を得
た。固形状物のすべてを合わせ、メタノール500mLに溶解し、60℃に温め
た。2時間後、溶液を真空下で再濃縮し、白色固形物を得、これをヘキサンで研
和し、可溶性物質を除去した。残留溶媒を真空下で除去し、表題の生成物の臭化
水素酸塩を白色固形物として得、それ以上精製せずに次のステップで使用した。
【0252】 ステップD:1−(4−シアノベンジル)−5−(ヒドロキシメチル)−イミ
ダゾール ステップCからの酢酸エステル(50.4g、150mmol)を、0℃で1
.5Lの3:1 THF/水に溶解した溶液に、水酸化リチウム一水和物(18
.9g、450mmol)を加えた。1時間後、反応物を真空下で濃縮し、Et
OAc(3L)で希釈し、水、飽和水性NaHCOおよび食塩水溶液で洗浄し
た。溶液をその後、乾燥(NaSO)、濾過、および真空下で濃縮し、これ
以上精製せずに次のステップで使用するのに十分に純粋な、薄黄色の綿毛のよう
な固形物として粗製生成物を得た。
【0253】 ステップE:1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールカルボキシアル
デヒド ステップDからのアルコール(21.5g、101mmol)を、室温にて5
00mLのDMSOに溶解した溶液に、トリエチルアミン(56mL、402m
mol)を加えた後、SO−ピリジン錯体(40.5g、254mmol)を
加えた。45分後、反応物を2.5LのEtOAcに注ぎ、水(4×1L)およ
び食塩水溶液で洗浄し、乾燥(NaSO)、濾過、および真空下で濃縮し、
これ以上精製せずに次のステップで使用するのに十分に純粋な、白色の粉末とし
て、アルデヒドを得た。
【0254】 ステップF:2−アミノ−6−(3−クロロフェノキシ)−ピリジン 2−アセチルアミノ−6−ブロモピリジン(200mg、0.93mmol)
、3−クロロフェノール(240mg、1.86mmol)、CsCO(60
6mg、1.86mmol)、銅(II)トリフレートベンゼン複合体(10m
g、0.02mmol)、1−ナフトエ酸(321mg、1.86mmol)、
酢酸エチル(5mg、0.05mmol)、および2mLの無水のトルエンに溶
解した、新たに活性化した粉末状4−オングストロームの分子ふるい(250m
g)の混合物を、封管中で110℃にて72時間、攪拌しながら加熱した。混合
物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮した。粗製の
油状物を酢酸エチルに再溶解し、20%aq.NaOH溶液で2回、洗浄した。
有機層を無水MgSO上で乾燥し、濾過、濃縮して、黄色油状物を得た。この
油状物を、グラビティカラムクロマトグラフィにより、シリカゲルを充填し、4
:1のヘキサン/酢酸エチルで(溶出して)精製した。疑わしい生成物画分を合
わせ、真空下で濃縮して、生成物を黄色油状物として得た。油状物を2mLの1
0%aq.硫酸に溶解し、その溶液を100℃で18時間加熱した。反応物を冷
却し、濃NHOH溶液でpH11の塩基性とし、酢酸エチルで2回、抽出した
。合わせた酢酸エチル抽出物を、食塩水溶液で洗浄し、無水MgSO上で乾燥
し、濾過、濃縮して表題の生成物を油状物として得た。400Mhz H
MR(CDCl):4.44(br s,2H),6.15(d,1H),6
.21(d,1H),7.02(d,1H),7.11(m,2H),7.28
(m,1H),7.42(t,1H)。
【0255】 ステップG:1−(4−シアノベンジル)イミダゾル−5−[6−(3−クロ
ロフェノキシ)ピリジン−2−イル]メタンアミド ステップEからの1−(4−シアノベンジル)イミダゾル−5−カルボキシア
ルデヒド(79mg、0.37mmol)、ステップFからの2−アミノ−6−
(3−クロロフェノキシ)−ピリジン(81mg、0.37mmol)、および
、0.50mLの無水THFに溶解したチタンイソプロポキシド(131mg、
0.46mmol)の混合物を、室温でアルゴンガス下に1時間、激しく攪拌し
た。反応物を0.50mLの無水エタノールで希釈し、水素化ホウ素シアノナト
リウム(23mg、0.37mmol)で処理した。生成した混合物を、室温で
18時間攪拌した。反応物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水で分離し
た。水層を酢酸エチルで2回、再抽出し、合わせた抽出物を食塩水溶液で洗浄し
、無水MgSOで乾燥した。濾過および濃縮して、生成物を黄色油状物として
得た。粗製生成物を逆相分取LCで精製し、水から凍結乾燥した後、粘着性の白
色非結晶性粉末として、純粋な目的生成物を得た。400Mhz H NMR
(CDCl):4.37(s,2H),5.31(s,2H),6.18(d
,1H),6.25(d,1H),6.94(d,1H),7.09(s,1H
),7.18(d,2H),7.19(d,1H),7.21(s,1H),7
.30(m,1H),7.42(t,1H),7.64(d,2H),8.46
(s,1H)。高分解能FAB MS:theo.=416.1273,obs
.=416.1286。C2318OCl・0.60 水・1.15TF
Aの元素分析値:C(54.47計算値,54.44obs.);H(3.68
計算値,3.72obs.);N(12.56計算値,1.54obs.)。
【0256】 実施例14 4−(5−{[6−(フェニルエチニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−メ
チル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリルの調製 ステップA:2−アミノ−6−(1−フェニルエチン−2−イル)ピリジン 2−アミノ−6−ブロモピリジン(200mg、1.16mmol)、1−フ
ェニルアセチレン(142mg、1.39mmol)、ビス−(トリフェニルホ
スフィン)塩化パラジウム(II)(14mg、0.02mmol)および、C
uI(2mg、0.01mmol)を、トリエチルアミン2mLに溶解した溶液
を、封管中で60℃にて18時間、攪拌した。反応物を冷却し、真空下で濃縮し
て黒ずんだ油状物を得た。この油状物をグラビティカラムクロマトグラフィによ
って、シリカゲルを充填剤とし、2%メタノール/クロロホルムで溶出して精製
し、目的の生成物を茶褐色の油状物として得た。400Mhz H NMR(
CDCl):4.57(br s,2H),6.49(d,1H),6.93
(d,1H),7.38(m,3H),7.41(t,1H),7.58(d,
1H)。
【0257】 ステップB:1−(4−シアノベンジル)イミダゾル−5−[6−(1−フェ
ニルエチン−2−イル)ピリジン−2−イル]メタンアミン 実施例13、ステップGで前述したのと同じ方法によって、100mg(0.
47mmol)のアルデヒド(実施例13、ステップEから)と、92mg(0
.47mmol)の2−アミノ−6−(1−フェニルエチン−2−イル)ピリジ
ン(ステップAから)から、非結晶性の粘着性淡黄色粉末として、目的の生成物
を得た。400Mhz H NMR(CDCl):4.50(s,2H),
5.61(s,2H),6.71(d,1H),6.89(d,1H),7.2
3(d,2H),7.38−7.48(複重線4H),7.62(d,2H),
7.65−7.73(複重線4H),7.78(t,1H),8.58(s,1
H),10.90(br s,1H)。高分解能FAB MS:theo=39
0.3713,obs.=390.1728。C2519・1.00 水
・2.5TFAの元素分析値:C(計算値43.36,測定値43.63);H
(計算値3.42,測定値3.61);N(計算値10.11,測定値9.85
)。
【0258】 実施例15 4−(5−{[6−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチ−6−イルオキシ
)−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−
ベンゾニトリルの調製 ステップA:2−アミノ−6−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチルオキ
シ−6−イル)ピリジン 実施例13、ステップFで述べたのと同じ方法によって、200mg(0.9
3mmol)の2−アセトアミノ−6−ブロモピリジンと、276mg(1.8
6mmol)の6−ヒドロキシ−(1,2,3,4−テトラヒドロ)ナフチレン
から、表題の化合物を油状物として得た。400Mhz H NMR(CDC
):1.79(d,4H),2.77(d,4H),6.56(d,1H)
,6.81(d,1H),7.04(d,1H),7.65(t,1H),7.
84(d,1H),8.12(s,1H)。
【0259】 ステップB:1−(4−シアノベンジル)イミダゾル−5−[6−(1,2,
3,4−テトラヒドロナフチルオキシ−6−イル)ピリジン−2−イル]メタン
アミン 実施例13、ステップGで述べたのと同じ方法によって、132mg(0.6
2mmol)のアルデヒド(実施例13、ステップEから)と、148mg(0
.62mmol)の2−アミノ−6−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル
オキシ−6−イル)ピリジン(ステップAから)から、目的の生成物を透明の油
状物として得た。400Mhz H NMR(CDCl):1.81(m,
4H),2.77(m,4H),4.43(s,2H),5.53(s,2H)
,6.03(d,1H),6.18(m,1H),6.85(s,1H),7.
14(d,1H),7.25(d,2H),7.46(s,1H),7.56(
t,1H),7.66(d,2H),8.61(s,1H)。High res
.FAB MS:theo.=436.2132,測定値=436.2143。
【0260】 実施例16 4−(5−{[6−(2−フェニルエチル)−ピリジン−2−イルアミノ]−
メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリルの調製 実施例14、ステップBからの1−(4−シアノベンジル)イミダゾル−5−
[6−(1−フェニルエチン−2−イル)−2−ピリジル]メタンアミン・2.
5TFA(85mg、0.13mmol)を、10%Pdを含むC触媒(20m
g)下に10mLの無水エタノールに溶解した溶液に、18時間、常圧(バルー
ン)にて水素添加を行った。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮して
油状物を得た。粗製の油状物を、逆相分取LCによって精製し、目的の生成物を
油状物/泡沫として得た。400Mhz H NMR(CDCl):2.9
8(dd,2H),3.02(dd,2H),4.38(d,2H),5.49
(d,2H),6.59(d,2H),7.16−7.37(複重線7H),7
.62(複重線3H),7.76(t,1H),8.52(s,1H)。FAB
MS:M+=390。
【0261】 実施例17 rasファルネシル基転移酵素のin vitroでの阻害 ファルネシル基−蛋白質転移酵素の定量。部分精製したウシFPTaseおよ
びRasペプチド(Ras−CVLS(SEQ.ID.NO.:11)、Ras
−CVIM(SEQ.ID.NO.:1)、およびRas−CAIL(SEQ.
ID.NO.:12))を、それぞれ、Schaberら、J.Biol.Ch
em.265:14701−14704(1990)、Pomplianoら、
Biochemistry31:3800(1992)およびGibbsら、P
NAS U.S.A.86:6630−6634(1989)によって述べられ
たように調製した。FPTaseを、100mMのN−(2−ヒドロキシエチル
)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)、pH7.4、
5mMのMgCl、5mMのジチオスレイトール(DTT)、100mMの[ H]−ファルネシルニリン酸([H]−FPP;740CBq/mmol、
New England Nuclear)、650nMのRas−CVLSお
よび10μg/mlのFPTaseを含有する体積100μl中で、31℃にて
60分間、定量した。反応は、FPTaseで開始し、エタノールに溶解した1
.0M HCLの1mlで停止させた。沈殿物を、TomTecMachIIセ
ルハーベスターを使ってフィルターマットに集め、100%エタノールで洗浄し
、乾燥してLKBβ−プレートカウンターで計数した。定量は、両基質、FPT
ase量と時間に対して直線的であった;[H]−FPPの10%未満が、反
応期間中に利用された。精製した化合物を、100%ジメチルスルホキシド(D
MSO)に溶解し、定量用に20倍に希釈した。阻害率は、試験化合物の非存在
下での取り込み量と比較した時の、試験化合物の存在下での放射活性の取り込み
量により測定した。
【0262】 ヒトFPTaseは、Omerら、Biochemistry32:5167
−5176(1993)によって述べられたように調製した。ヒトFPTase
の活性は、0.1%(w/v)ポリエチレングリコール20,000、10μM
のZnClおよび100nMのRas−CVIMを反応混合物に加えたことを
除いては、上述されたように定量した。反応は30分間行い、エタノールに溶解
した30%(v/v)トリクロロ酢酸(TCA)100μlで停止させ、ウシの
酵素に対して上述されたのと同様に、処理した。
【0263】 上記の実施例1〜16で述べられた本発明の化合物について、ヒトFPTas
eに対する阻害活性を上述された定量法によって検定し、IC50が50μM未
満であることが判明した。
【0264】 実施例18 rasのファルネシル化のin vivo定量 この定量に使用した細胞株は、ウィルスHa−ras p21を発現した、R
at1またはNIH3T3細胞由来のv−ras株である。定量は、基本的には
DeClue、J.E.ら、Cancer Research51:712−7
17、(1991)によって述べられたように行う。10cmディッシュ中で5
0〜75%集密の細胞を、試験化合物(溶媒であるメタノールまたはジメチルス
ルホキシドの最終濃度は0.1%)で処理する。37℃で4時間後、10%標準
DMEM、2%ウシ胎児血清および400mCi[35S]メチオニン(100
0Ci/mmol)を添加した、メチオニンを含まないDMEM3ml中で細胞
を標識する。さらに20時間後、細胞を1ml溶菌緩衝液(1%NP40/20
mM HEPES、pH7.5/5mM MgCl/1mM DTT/10m
g/mlのアプロチネン/2mg/mlのロイペプチン/2mg/mlのアンチ
パイン/0.5mM PMSF)中で溶菌し、溶菌液を100,000×gで4
5分間、遠心分離して澄明にする。酸で沈殿が可能なカウント数を等量含有する
溶菌液のアリコートを、IP緩衝液(DTTを欠いた溶菌緩衝液)で1mlとし
、ras特異的モノクロナール抗体Y13−259(Furth,M.E.ら、
J.Virol.43:294−304,(1982))で免疫沈降させる。抗
体を4℃で2時間インキュベーションした後、ウサギ抗ラットIgGでコートさ
れた、プロテインA−セファロースの25%懸濁液200mlを加え、45分間
おく。免疫沈降物をIP緩衝液(20nM HEPES,pH7.5/1mM
EDTA/1% Triton X−100.0.5%deoxycholat
e/0.1%/SDS/0.1M NaCl)で4回洗浄し、SDS−PAGE
試料緩衝液中で煮沸し、13%アクリルアミドゲルにのせる。染料の前端が底部
に届いたら、ゲルを固定し、Enlighteningに漬け、乾燥してオート
ラジオグラフィを行う。ファルネシル化および非ファルネシル化されたras蛋
白質に対応するバンドの強度を比較し、蛋白質へのファルネシル基転移の阻害率
を判定する。
【0265】 実施例19 GGTase阻害のin vitroでの定量の変法 ゲラニルゲラニル基蛋白質転移酵素阻害の定量の変法は、室温にて行う。標準
的な反応は、[H]ゲラニルゲラニルニリン酸、ビオチン化されたRasペプ
チド、50mM HEPES、pH7.5、モジュレーションアニオン(例えば
、10mM グリセリンリン酸または5mM ATP)、5mM MgCl
0μM ZnCl、0.1% PEG(15〜20,000)、2mM ジチ
オスレイトールおよびゲラニルゲラニル基蛋白質転移酵素I(GGTase)か
ら構成される(最終体積50μl中)。定量に使用されたGGTase−I酵素
は、参照して取り入れた米国特許第5,470,832号に述べられたように調
製する。Rasペプチドは、K4B−Ras蛋白質由来であり、次に示す配列を
有する:ビオチンニル−GKKKKKKSKTKCVIM(シングルアミノ酸コ
ード)(SEQ.ID.NO.:13)。反応はGGTaseの添加で開始し、
50mMのEDTAおよび0.5%BSAを含有する0.2Mのリン酸ナトリウ
ム、pH4中で懸濁した3mg/mLのストレプトアビジンSPAビーズ(Sc
intillation Proximity Assay beads,Am
ersham)200μLを、時間間隔をおいて(通常15分)添加して停止さ
せる。冷却された反応物は、Packard TopCountシンチレーショ
ンカウンターで分析する前に、2時間放置する。阻害率の検討では、定量は、阻
害剤を100%ジメチルスルホキシド中で濃縮溶液として調製後、酵素定量の混
合物中に25倍に希釈すること以外は、上述されたように行う。IC50は、K の濃度に近接するRasペプチドで測定する。阻害剤のIC50を測定するた
めの、酵素および不飽和基質の条件は、次の通りである:75pM GGTas
e−I、1.6μM Rasペプチド、100nM ゲラニルゲラニルニリン酸
【0266】 実施例20 細胞をベースにした増殖阻害のin vitro定量 FPTase阻害の生物学的影響を判定するために、本発明の化合物が、v−
ras、v−raf、またはv−mos癌遺伝子で形質転換されたRat1細胞
の基質非依存性増殖に及ぼす影響を検討する。v−Rafまたはv−Mosによ
って形質転換された細胞は、Rasにより誘導される細胞の形質転換に対する本
発明化合物の特異性を評価するための分析中に含まれている可能性がある。
【0267】 v−ras、v−rafまたはv−mosで形質転換されたRat1細胞を、
アガロース(0.6%)の下属上の、培地A(10%ウシ胎児血清添加Dulv
ecco変法Eagle培地)中0.3%アガロースの上層に、プレート(35
mm径)あたり1×10の細胞密度で植え付ける。両層は、0.1%メタノー
ル、または適当な濃度の本発明化合物(定量に使用された最終濃度の1000倍
にメタノールで希釈された)を含有する。細胞には、週に2回、0.1%メタノ
ール、または一定濃度の本発明化合物を含有する培地A0.5mlを加える。
【0268】 培地に播種をした16日後に、顕微鏡写真撮影を行い、比較する。
【0269】 実施例21 SEAPレポータープラスミドpDSE100の構築 SEAPレポータープラスミド、pDSE100は、SEAPコード配列を含
む制限酵素断片を、プラスミドpCMV−RE−AKIに連結して構築した。S
EAP遺伝子は、プラスミドpSEAP2−Basic(Clontech、P
alo Alto、CA)由来である。プラスミドpCMV−RE−AKIは、
Deborah Jones(Merck)によって構築され、部位メガロウィ
ルスのイミディエートアーリープロモータ由来の‘CAT−TATA’配列上流
域よりクローニングされた、‘2回対称応答要素’のコピーを5個連続して含ん
でいる。プラスミドはまた、ウシ成長ホルモンpoly−A配列も含有する。
【0270】 プラスミドpDSE100は、次のように構築された。SEAPコード配列を
コーディングしている制限酵素断片を、プラスミドpSEAP2−Basicか
ら、制限酵素EcoRIおよびHpaIを用いて切断した。線状DNA断片の末
端を、大腸菌DNAポリメラーゼIのKlenowフラグメントでフィリングし
た。SEAP遺伝子を含有する‘平滑末端化された’DNAは、アガロースゲル
中で消化物を電気泳動し、1694塩基対の断片を切り出して単離した。ベクタ
ープラスミドpCMV−RE−AKIは、制限酵素Bgl−IIで線状化し、末
端をKlenow DNAポリメラーゼIでフィリングした。SEAP DNA
断片を、pCMV−RE−AKIベクターに平滑末端連結し、連結生成物をDH
5−alpha大腸菌細胞(Gibco−BRL)に形質転換した。正しく挿入
された形質転換細胞を選別した後、制限酵素断片の向きを確認した。正しい方向
で組み換えられた構築物は、正しい配列であることを確認するために、クローニ
ング接合部をまたいでシークエンシングを行った。生成したプラスミドは、SE
APコード配列を、DSEおよびCAT−TATAプロモータ要素の下流域、お
よびBGHのpoly−A配列の上流域にもつ。
【0271】 ミリスチル化されたウィルス−H−ras発現プラスミドのクローニング ウィルス−H−rasを含有するDNA断片は、プラスミド“H−1”(El
lis R.ら、J.Virol.36、408、1980)から、次に示すオ
リゴヌクレオチドを用いてPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を行うことができる
【0272】 センス鎖 5’TCTCCTCGAGGCCACCATGGGGAGTAGCAAGAG
CAAGCCTAAGGACCCCAGCCAGCGCCGGATGACAGA
ATACAAGCTTGTGGTGG3’.(SEQ.ID.NO.:14) アンチセンス鎖 5’CACATCTAGATCAGGACAGCACAGACTTGCAGC
3’. (SEQ.ID.NO.:15)
【0273】 ミリスチル化部位を含むv−src遺伝子の最初の15個のアミノ酸をコーデ
ィングしている配列を、センス鎖オリゴヌクレオチドに導入する。センス鎖はま
た、ATG開始部位の5’近傍にある‘Kozak’翻訳開始配列の最適化も行
う。ウィルス−rasのC末端でのプレニル化を防止するために、アンチセンス
鎖オリゴヌクレオチドのC末端のC残基を、G残基で置換して、186番目のシ
ステインをセリンに変異させる。PCRプライマーとしてのオリゴヌクレオチド
は、5’末端にXhoI部位を、3’末端にXbaI部位を導入する。XhoI
−XbaIフラグメントは、XhoIおよびXbaIで切断された、哺乳動物の
発現プラスミドpCI(Promega)に導入することができる。こうして、
組換えmyr−ウィルス−H−ras遺伝子が、pCIベクターのCMVプロモ
ーターから、構築的に転写されるプラスミドが生成する。
【0274】 ウィルス−H−ras−CVLL発現プラスミドのクローニング アミノ酸CVLLをコーディングしているC末端配列を有するウィルス−H−
rasクローンは、プラスミド“H−1”(Ellis R.ら、J.Viro
l.36、408、1980)から、次に示すオリゴヌクレオチドを用いて、P
CRによりクローニングすることができる。
【0275】 センス鎖 5’TCTCCTCGAGGCCACCATGACAGAATACAAGCT
TGTGGTGG−3’(SEQ.ID.NO.:16) アンチセンス鎖 5’CACTCTAGACTGGTGTCAGAGCAGCACACACTT
GCAGC−3’(SEQ.ID.NO.:17)
【0276】 センス鎖のオリゴヌクレオチドは、‘Kozak’配列を最適化し、XhoI
部位を付加する。アンチセンス鎖は、189番目のセリンをロイシンに変異し、
XbaI部位を付加する。PCRフラグメントは、XhoIとXbaIでトリミ
ングされ、XhoI−XbaI切断ベクターpCI(XhoI−XbaI cu
t vector pCI)(Promega)に導入することができる。こう
して、変異されたウィルス−H−ras−CVLL遺伝子が、pCIベクターの
CMVプロモーターから構築的に転写されるプラスミドを生成する。
【0277】 c−H−ras−Leu61発現プラスミドのクローニング ヒトc−H−ras遺伝子は、ヒト大脳皮質のcDNAライブラリー(Clo
ntech)から、次に示すオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、PCRを
行うことができる。
【0278】 センス鎖 5’−GAGAGAATTCGCCACCATGACGGAATATAAGC
TGGTGG−3’(SEQ.ID.NO.:18) アンチセンス鎖 5’−GAGAGTCGACGCGTCAGGAGAGCACACACTTG
C−3’(SEQ.ID.NO.:19)
【0279】 プライマーは、最適化された‘Kozak’翻訳開始配列、N末端のEcoR
I部位、およびC末端のSalI部位を提供するプライマーで、c−H−ras
をコーディングしているDNA断片を増幅する。PCR産物の末端を、EcoR
IおよびSalIでトリミングした後、c−H−rasフラグメントを、Eco
RI−SalI切断変異誘発ベクターpAlter−1(Promega)に導
入することができる。グルタミン−61のロイシンへの変異は、製造業者のプロ
トコール、および次に示すオリゴヌクレオチドを用いて遂行することができる。
【0280】 5’−CCGCCGGCCTGGAGGAGTACAG−3’(SEQ.ID
.NO.:20)
【0281】 適切なヌクレオチド置換体を選択し、シークエンスした後、変異されたc−H
−ras−Leu61を、pAlter−1ベクターから、EcoRIおよびS
alIを用いて切り出し、EcoRIおよびSalIで消化されているベクター
pCI(Promega)に、直接導入することができる。新しい組換えプラス
ミドは、c−H−ras−Leu61を、pCIベクターのCMVプロモーター
から構築的に転写する。
【0282】 c−N−ras−Val−12発現プラスミドのクローニング ヒトc−N−ras遺伝子は、ヒト大脳皮質のcDNAライブラリー(Clo
ntech)から、次に示すオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、PCRを
行うことができる。
【0283】 センス鎖 5’−GAGAGAATTCGCCACCATGACTGAGTACAAAC
TGGTGG−3’(SEQ.ID.NO.:21) アンチセンス鎖 5’−GAGAGTCGACTTGTTACATCACCACACATGGC
−3’(SEQ.ID.NO.:22)
【0284】 プライマーは、最適化された‘Kozak’翻訳開始配列、N末端のEcoR
I部位、およびC末端のSalI部位を提供するプライマーで、c−N−ras
をコーディングしているDNA断片を増幅する。PCR産物の末端は、EcoR
IおよびSalIでトリミングした後、c−N−rasフラグメントは、Eco
RI−SalI切断変異誘発ベクターpAlter−1(EcoRI−SalI
cut mutagenesis vector pAlter−1)(Pr
omega)に導入することができる。グリシン−12のバリンへの変異は、製
造業者のプロトコール、および次に示すオリゴヌクレオチドを用いて遂行するこ
とができる。
【0285】 5’−GTTGGAGCAGTTGGTGTTGGG−3’(SEQ.ID.
NO.:23)
【0286】 適切なヌクレオチド置換体を選択し、シークエンシングした後、変異されたc
−N−ras−Val−12を、pAlter−1ベクターから、EcoRIお
よびSalIを用いて切り出し、EcoRIおよびSalIで消化されているベ
クターpCI(Promega)に、直接連結することができる。新しい組換え
プラスミドは、c−N−ras−Val−12を、pCIベクターのCMVプロ
モーターから構築的に転写する。
【0287】 c−K−ras−Val−12発現プラスミドのクローニング ヒトc−K−ras遺伝子は、ヒト大脳皮質のcDNAライブラリー(Clo
ntech)から、次に示すオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、PCRを
行うことができる。
【0288】 センス鎖 5’−GAGAGGTACCGCCACCATGACTGAATATAAAC
TTGTGG−3’(SEQ.ID.NO.:24) アンチセンス鎖 5’−CTCTGTCGACGTATTTACATAATTACACACTT
TGTC−3’(SEQ.ID.NO.:25)
【0289】 プライマーは、プライマー由来の最適化された‘Kozak’翻訳開始配列、
N末端のKpnI部位、およびC末端のSalI部位を持つ、c−K−rasを
コーディングしているDNA断片を増幅する。PCR産物の末端を、KpnIお
よびSalIでトリミングした後、c−K−rasフラグメントを、KpnI−
SalI切断変異誘発ベクターpAlter−1(Promega)に導入する
ことができる。システイン−12のバリンへの変異は、製造業者のプロトコール
、および次に示すオリゴヌクレオチドを用いて遂行することができる。
【0290】 5’−GTAGTTGGAGCTGTTGGCGTAGGC−3’(SEQ.
ID.NO.:26)
【0291】 適切なヌクレオチド置換体を選択し、シークエンシングした後、変異されたc
−K−ras−Val−12を、pAlter−1ベクターから、KpnIおよ
びSalIを用いて切り出し、KpnIおよびSalIで消化されているベクタ
ーpCI(Promega)に、直接連結することができる。新しい組換えプラ
スミドは、c−K−ras−Val−12を、pCIベクターのCMVプロモー
ターから構築的に転写する。
【0292】 SEAPアセッイ ヒトC33A細胞(ヒト上皮癌−ATTCコレクション)を、10%ウシ胎児
血清、1×Pen/Strep、1×グルタミンおよび1×NEAAが添加され
たDMEMの入った、10cm組織培養プレートに植え付ける。細胞は、50〜
80%の集密になるまで、37℃、5%COガス中で培養する。
【0293】 一過性トランスフェクションは、CaPO法(Sambrookら、198
9)によって行う。こうして、H−ras、N−ras、K−ras、Myr−
rasまたはH−ras−CVLLの発現プラスミドは、DSE−SEAPレポ
ーター構築物と共沈殿させる。10cmプレートに、600μlのCaCl
DNA溶液を、攪拌しながら2×HBS緩衝液600μlに滴下して加え、沈殿
溶液1.2mlを得る(以下の方法を参照)。これを室温にて20〜30分間、
放置する。沈殿が形成している間、C33A細胞がのった培地を、0.5%の木
炭でストリップした子ウシ血清、および1×(Pen/Strep、グルタミン
および非必須アミノ酸)を添加したDMEM(マイナスフェノールレッド;Gi
bco cat.#31053−028)と交換する。CaPO−DNA共沈
殿物を、細胞に滴下して添加し、プレートを静かに振盪して分散させる。DNA
の組込みを、37℃で5%CO存在下に5〜6時間、続行する。
【0294】 DNAインキュベーション期間の後、細胞をPBSで洗浄し、0.05%トリ
プシン1mlでトリプシン処理する。トリプシン処理された細胞の1mlを、0
.2%の木炭でストリップした子ウシ血清、および1×(Pen/Strep、
グルタミンおよびNEAA)を添加したフェノールレッドフリーDMEM10m
l中に希釈する。培地中で希釈された薬剤が容量100μlに既に添加されてい
る96ウェルマイクロタイタープレートに、トランスフェクションされた細胞を
植え付ける(100μl/ウェル)。ウェルあたりの最終容量は200μlであ
り、半対数ステップにわたり、各薬剤濃度を3回繰り返す。
【0295】 細胞と薬剤を37℃、CO存在下に36時間インキュベーションする。イン
キュベーション期間の最後に、細胞が受けた障害の形跡を顕微鏡で調べる。次に
、分泌されたアルカリホスフォターゼを含有する培地100μlを、各ウェルか
ら除去し、マイクロチューブアレイに移し、65℃で1時間加熱処理し、内因性
のアルカリホスフォターゼを不活性化する(熱に安定な分泌型ホスフォターゼは
不活性化されない)。
【0296】 加熱処理された培地は、アルカリホスフォターゼを発光定量により、発光試薬
CSPD(R)(Tropix、Bedford、Mass.)を用いて定量す
る。容量50μlの培地を、CSPD反応混液200μlと合わせ、室温で60
分間インキュベートする。発光は、ML2200マイクロプレート測光機(Dy
natech)を使用して測定する。発光は、一過性発現した蛋白によって刺激
された、fosレポーター構築物の活性化レベルを反映する。
【0297】 10cm.プレートに捲種した細胞のDNA−CaPO共沈殿 Ras発現プラスミド(1μg/μl) 10μl DSE−SEAPプラスミド(1μg/μl) 2μl 切断された子ウシ胸腺DNA(1μg/μl) 8μl 2M CaCl 74μl dHO 506μl 2×HBS緩衝液 280mM NaCl 10mM KCl 1.5mM NaHPO2HO 12mM デキストロース 50mM HEPES 最終pH=7.05 発光用緩衝液(26ml) アッセイ用緩衝液 20ml Emerald ReagentTM(Tropix) 2.5ml 100mM ホモアルギニン 2.5ml CSPD Reagent(R)(Topix) 1.0ml アッセイ用緩衝液 0.05M NaCOを0.05M NaHCOに加え、pH9.5を
得る。MgCl中で1mMに調製する。
【0298】 実施例22 増殖阻害のin vivo定量 FPTase阻害の生物学的影響を判定するために、本発明の化合物が、v−
ras、v−raf、またはv−mos癌遺伝子で形質転換されたRat1細胞
の基質非依存性増殖に及ぼす影響を検討する。v−Rafまたはv−Mosによ
って形質転換された細胞は、Rasにより誘導された細胞の形質転換に対する、
本発明化合物の特異性を評価するための分析中に、含まれている可能性がある。
【0299】 v−ras、v−rafまたはv−mosで形質転換されたRat1細胞を、
ガロース(0.6%)の下層上の、培地A(10%ウシ胎児血清添加Dulve
cco変法Eagle培地)中0.3%アガロースの上層に、プレート(35m
m径)あたり1×10の細胞密度で植え付ける。両層は、0.1%メタノール
、または適当な濃度の本発明化合物(定量に使用された最終濃度の1000倍に
、メタノール中で希釈された)を含有する。細胞には、週に2回、0.1%メタ
ノール、または一定濃度の本発明化合物を含有する培地A0.5mlが加えられ
る。培地に播種した16日後に、顕微鏡写真撮影を行い、比較をする。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 401/12 C07D 401/12 401/14 401/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,H R,HU,ID,IL,IS,JP,KG,KR,KZ ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,US ,UZ,VN,YU (72)発明者 シヨウ,アンソニー・ダブリユ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ルーマ,ウイリアム・シイ,ジユニア アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 シスコ,ジヨン・テイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 タツカー,トーマス・ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB03 BB09 CC25 DD12 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC38 GA07 GA08 MA02 MA03 MA05 NA14 ZA33 ZB26 ZC20 ZC41

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Aの化合物であって、 【化1】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
    ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
    Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
    原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
    、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
    、 Yは、0〜3個の炭素原子がN、SおよびOから選択される異種原子で置換さ
    れており、また、Yが炭素原子を介してAに結合されている5、6、または7
    員環の環状炭素であり、 RおよびRは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのア
    ルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R 10 C(O)NR10−、R11C(O)O−、(R10NC(O)−、R 10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(
    10、またはR11OC(O)NR10−、 c)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール
    基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C 〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)N
    10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、
    10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される未置換または置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
    択され、 R、RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11C(O
    )O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N 、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
    択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換あるいは置換のアリール基、未置換あるいは置換の複素環、C
    10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニ
    ル基、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11
    (O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11
    (O)O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−
    、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O
    −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、
    10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して選択されるか
    、あるいは、 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、H、あるいは、未置換の、または、 a)C1〜4のアルコキシル基、 b)アリール基または複素環、 c) 【化2】 d)−SO11、 e)N(R10、または f)C1〜4のパーフルオロアルキル基で置換された、C〜Cのアルキル
    基、C〜Cのシクロアルキル基、複素環、アリール基、アロイル基、ヘテロ
    アロイル基、アリールスルフォニル基、ヘテロアリールスルフォニル基から選択
    され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜C10のシク
    ロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、パーフ
    ルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、R10 C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O)
    、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO 、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR −、および、 c)未置換の、またはアリール基、シアノフェニル基、複素環、C〜C10 のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、
    パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、
    10C(O)NH−、(R10NC(O)−、(R10NS(O) −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、R C(O)−、N、−N(R10、またはR10OC(O)NH−によっ
    て置換されたC〜Cのアルキル基、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)アルケニル基、アルキニル基、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br
    、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10 NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)
    −、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)未置換の、または、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10
    −、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)
    −、R10 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC〜C
    アルキル基、から独立して選択され、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 R13は、水素、C〜Cのアルキル基、シアノ基、C〜Cのアルキル
    スルフォニル基、およびC〜Cのアシル基から選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH、−C≡C−、−C(O)−、−C(
    O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O) N(R10)−、−N(R10)S(O)−、またはS(O)から独立して
    選択され、 Aは、−CH−、−CHCH−、−C≡C−、O、−N(R10)−
    、S(O)、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−、−CHC(O
    )NR10−、−CHNR10C(O)−、−C(O)NR10CH−、−
    NR10C(O)CH−、−CHO−、−CHN(R10)−、−CH S(O)−、−OCH−、−N(R10)CH−、および−S(O)
    −から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
    0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
    たC〜C20のアルキル基 e)C〜C20のアルケニル基から選択され、 Wは複素環であり、 Xは、結合、−CH=CH−、O、−C(=O)−、−C(O)NR−、−
    NRC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NRC(O
    )−、−NR、−S(O)N(R10)−、−N(R10)S(O)−、
    または−S(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは独立して0、1、2、3または4であり、 qは0、1、2または3であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5であり
    、および tは0または1である化合物、またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  2. 【請求項2】 式Aを有する請求項1に記載の化合物であって、 上式で、 Qがピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
    ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件で、Qは、
    窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの原子を
    有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基、−C
    (=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり、 Yは、0〜3個の炭素原子がN、SおよびOから選択される異種原子で置換さ
    れており、また、Yが炭素原子を介してAに結合されている5、6、または7
    員環の環状炭素であり、 RおよびRは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのア
    ルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R 10 C(O)NR10−、R11C(O)O−、(R10NC(O)−、R 10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(
    10、またはR11OC(O)NR10−、 c)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール
    基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C 〜Cのアルキニル基、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)N
    10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、
    10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される未置換または置換C〜Cアルキル基、から独立して選択
    され、 R、RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11C(O
    )O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N 、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
    択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換あるいは置換のアリール基、未置換あるいは置換の複素環、C
    10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニ
    ル基、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11
    (O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11
    (O)O−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−
    、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O
    −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、
    10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して選択されるか
    、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、H、あるいは、未置換の、または、 a)C1〜4のアルコキシル基、 b)アリール基または複素環、 c) 【化3】 d)−SO11、 e)N(R10、または f)C1〜4のパーフルオロアルキル基で置換された、C1〜4のアルキル基
    、C3〜6のシクロアルキル基、複素環、アリール基、アロイル基、ヘテロアロ
    イル基、アリールスルフォニル基、ヘテロアリールスルフォニル基から選択され
    、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜C10のシク
    ロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、パーフ
    ルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、R10 C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O)
    、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO 、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR −、および、 c)未置換の、またはアリール基、シアノフェニル基、複素環、C〜C10 のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、
    パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)−、
    10C(O)NH−、(R10NC(O)−、(R10NS(O) −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、R C(O)−、N、−N(R10、またはR10OC(O)NH−によっ
    て置換されたC〜Cのアルキル基、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)アルケニル基、アルキニル基、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br
    、R10O−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10 NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)
    −、N、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)未置換の、または、パーフルオロアルキル基、F、Cl、Br、R10
    −、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)
    −、R10 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R 10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC〜C
    アルキル基、から独立して選択され、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 R13は、水素、C〜Cのアルキル基、シアノ基、C〜Cのアルキル
    スルフォニル基、およびC〜Cのアシル基から選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
    (O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O) N(R10)−、−N(R10)S(O)−、またはS(O)から独立し
    て選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、S(O)、−C(O)NR −、−NR10C(O)−、−CHC(O)NR10−、−CHNR10 C(O)−、−C(O)NR10CH−、−NR10C(O)CH−、−C
    O−、−CHN(R10)−、−CHS(O)−、−OCH−、−
    N(R10)CH−、および−S(O)CH−から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
    0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
    たC〜C20のアルキル基、および e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Wは複素環であり、 Xは、結合、−CH=CH−、O、−C(=O)−、−C(O)NR−、−
    NRC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NRC(O
    )−、−NR−、−S(O)N(R10)−、−N(R10)S(O)
    、または−S(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは独立して0、1、2、3または4であり、 qは0、1、2または3であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5であり
    、および tは0または1である化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  3. 【請求項3】 式Aを有する請求項1に記載の化合物であって、 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
    ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
    Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
    原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
    、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
    、 Yは、フェニル基、シクロヘキシル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジ
    ニル基、フリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、テトラヒドロフリル基、
    ピペリジニル基、チアゾリジニル基、ピペラジニル基、およびテトラヒドロチエ
    ニル基から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
    N(R10、FまたはC〜Cアルケニル基、 c)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、複素環、C〜C10シクロアルキル基、C〜Cアルケニル基、R10
    −、および−N(R10から選択される未置換または置換のC〜Cアル
    キル基、から独立して選択され、 R、RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
    (NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
    またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して
    選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10 NS(O)−、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−
    、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
    C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NC(O
    )−、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10−、R10
    −C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およ
    びR11OC(O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基
    、から独立して選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、H、あるいは、未置換のまたは、 a)C1〜4のアルコキシル基、 b)アリール基または複素環、 c) 【化4】 d)−SO11、 e)N(R10または f)C1〜4のパーフルオロアルキル基で置換された、C〜Cのアルキル
    基、C〜Cのシクロアルキル基、複素環、アリール基、アロイル基、ヘテロ
    アロイル基、アリールスルフォニル基、ヘテロアリールスルフォニル基から選択
    され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
    ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
    ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
    10NC(O)−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、
    10C(O)−、(R10NS(O)−、R11S(O)NR10
    、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC〜Cのアル
    キル基、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)C〜Cのアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cのパー
    フルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R11S(O)−、R10C(
    O)NR10−、(R10NC(O)−、CN、NO、(R10N−
    C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(
    O)NR10−、および、 c)未置換の、またはC〜Cのパーフルオロアルキル基、F、Cl、R O−、R11S(O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(
    O)−、CN、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(
    10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC−C のアルキル基、から選択され、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
    (O)NR10−、O、−N(R10)−、またはS(O)から独立して選択
    され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、S(O)、−C(O)NR −、−NR10C(O)−、−CHC(O)NR10−、−CHNR10 C(O)−、−C(O)NR10CH−、−NR10C(O)CH−、−C
    O−、−CHN(R10)−、−CHS(O)−、−OCH−、−
    N(R10)CH−および−S(O)CH−から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
    0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、チ
    アゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イン
    ドリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、トリアゾリル基およびチエニル基
    から選択される複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
    たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Wは、ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、
    チアゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イ
    ンドリル基、キノリニル基、トリアゾリル基あるいはイソキノリニル基から選択
    される複素環であり、 Xは、結合、O、−C(=O)−、−CH=CH−、−C(O)NR−、−
    NRC(O)−、−NR−、−S(O)N(R10)−、−N(R10
    S(O)−または−S(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは独立して0、1、2、3または4であり、 qは0、1、2または3であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5であり
    、および tは0または1である化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  4. 【請求項4】 式Bを有する請求項1に記載の化合物であって、 【化5】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
    ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
    Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
    原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
    、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
    、 Yは、フェニル基、シクロヘキシル基およびピリジル基から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
    N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換、または置換のアリー
    ル基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、
    10O−、および−N(R10から選択される未置換または置換のC
    のアルキル基、から独立して選択され、 RおよびRが、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
    C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cアルキル基、から独立して選
    択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10 NS(O)−、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−
    、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
    C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、(R10NS(O
    −、R11S(O)NR10−、R10 N−C(NR10)−、CN、
    10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR −から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して選択されるか
    、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換のアリール基、複素環、置換の複素環、C〜Cのア
    ルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜C のパーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10
    、(R10NC(O)−、(R10NS(O)−、R11S(O) NR10−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、R10C(O
    )−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10N−C(NR10)−、(R10NS(O)−、R 11 S(O)NR10−、R10C(O)−、−N(R10、またはR OC(O)NR10−によって置換されたC〜Cのアルキル基、から独立
    して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、C〜Cのアルキル基、トリフル
    オロメチル、およびハロゲンであり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
    (O)NR10−、O、−N(R10)−、またはS(O)から独立して選択
    され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、−C(O)NR10−、−C(
    O)NR10CH−、−CHC(O)NR10−、−CHO−、−OCH −またはS(O)から選択され、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
    0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、チ
    アゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イン
    ドリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、トリアゾリル基およびチエニル基
    から選択される複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
    たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
    、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 pは0、1、2、3または4であり、 rは、Vが水素である場合、rは0であるという条件において、0〜5である
    化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  5. 【請求項5】 式Cを有する請求項1に記載の化合物であって、 【化6】 上式で、 Qはピペラジン、ピペラジノン、ジケトピペラジン、ピペリジン、ピペリジノ
    ン、ジケトピペリジンまたはトリケトピペリジンではないという条件において、
    Qは、窒素原子および0〜2個の追加の窒素原子を含み、炭素原子である残りの
    原子を有し、任意に、窒素原子に隣接しているカルボニル基、チオカルボニル基
    、−C(=NR13)−、またはスルフォニル基部分を含む6員環複素環であり
    、 Yは、フェニル基、シクロヘキシル基、ピリジル基、ピリミニジル基、ピラジ
    ニル基、フリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、テトラヒドロフリル基、
    ピペリジニル基、チアゾリジニル基、ピペラジニル基およびテトラヒドロチオフ
    ェニル基から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
    N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、複素環、C〜C10シクロアルキル基、C〜Cアルケニル基、R10
    −、および−N(R10から選択される未置換または置換のC〜Cアル
    キル基、から独立して選択され、 RおよびRは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、CN(R10NC(O)−、R10
    −C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
    2、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から独立して
    選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11S(O
    NR10−、(R10NS(O)−、R10 N−C(NR10)−
    、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
    C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cのアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール
    基、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C のアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)
    、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11S(O)
    10−、(R10NS(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN
    、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(O)−NR 10 −から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立して選択されるか
    、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
    ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
    ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
    10NC(O)−、R11S(O)NR10−、(R10NS(O
    −、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−
    、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、および c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10NC(O)−、R11S(O)NR10−、(R10 NS(O)−、(R10N−C(NR10)−、R10C(O)−、−
    N(R10、またはR11OC(O)NR10−によって置換されたC
    アルキル基、から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、C〜Cのアルキル基、トリフル
    オロメチルおよびハロゲンであり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチルお
    よび2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 AおよびAは、結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C
    (O)NR10−、O、−N(R10)−、またはS(O)から独立して選択
    され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、またはS(O)から選択され
    、 Vは、AがS(O)の場合、Vは水素ではなく、また、Aが結合、nが
    0、AがS(O)である場合、Vは水素ではないという条件において、 a)水素、 b)ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピリジニル基、チ
    アゾリル基、ピリドニル基、2−オキソピペリジニル基、オキサゾリル基、イン
    ドリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、トリアゾリル基およびチエニル基
    から選択される複素環、 c)アリール基、 d)0〜4個の炭素原子がO、SおよびNから選択される異種原子で置換され
    たC〜C20のアルキル基、 e)C〜C20のアルケニル基、から選択され、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
    、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 mは0、1または2であり、 nは独立して0、1、2、3または4であり、 Xが結合またはOの場合、pは0ではないという条件において、pは0、1、
    2、3または4であり、また、 Vが水素である場合、rは0であるという条件において、rは0〜5である化
    合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  6. 【請求項6】 式Dを有する請求項4に記載の化合物であって、 【化7】 上式で、 Qは、fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してC
    Hである、 【化8】 から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、またはC〜Cのアルキ
    ル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
    N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
    〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、R10O−、ま
    たは−N(R10、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
    (NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
    またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
    、 Rは、水素、ハロゲン、C〜Cのアルキル基およびCFから選択され
    、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
    C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)未置換または置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換
    のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、
    〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11
    (O)−、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、お
    よびR11OC(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基
    、から独立して選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
    ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
    ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
    10NC(O)−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、
    10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、お
    よび c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10NC(O)−、(R10N−C(NR10)−、R C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−で置換さ
    れたC〜Cアルキル基、から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
    メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、結合、−C(O)−、O、−N(R10)−またはS(O)から選
    択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−またはS(O)から選択され、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
    、−NR10−、O、または−C(=O)−であり、 Aが結合、O、−N(R10)−、またはS(O)の場合、nは0ではな
    いという条件において、nは0または1であり、 mは0、1または2であり、 pは0、1、2、3または4であり、および rは0、1または2である化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  7. 【請求項7】 式Eを有する請求項5に記載の化合物であって、 【化9】 上式で、 Qは、fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してC
    Hである、 【化10】 から選択され、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
    N(R10、FまたはC〜Cのアルケニル基、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
    〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、R10O−、ま
    たは−N(R10、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
    (NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
    またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
    、 Rは、H、ハロゲン、C〜Cのアルキル基、およびCFから選択され
    、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R11S(O
    NR10−、(R10NS(O)−、R10 N−C(NR10)−
    、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10、またはR11
    C(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
    C(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立し
    て選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、置換アリール基、複素環、置換複素環、C〜Cのアルキ
    ル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基、C〜Cのパ
    ーフルオロアルキル基、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、(
    10NC(O)−、CN、NO、(R10N−C(NR10)−、
    10C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−、お
    よび c)C〜Cのパーフルオロアルキル基、R10O−、R10C(O)NR 10 −、(R10NC(O)−、(R10N−C(NR10)−、R C(O)−、−N(R10、またはR11OC(O)NR10−で置換さ
    れたC〜Cアルキル基、から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
    メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチルお
    よび2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、結合、−C(O)−、O、−N(R10)−、またはS(O)から
    選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、またはS(O)から選択され
    、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
    、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 nは0または1であり、 mは0、1または2であり、 Xが結合またはOの場合、pは0でないという条件において、pは0、1、2
    、3または4であり、および rは0、1または2である化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  8. 【請求項8】 式Fを有する請求項6に記載の化合物であって、 【化11】 上式で、 fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してCHであ
    り、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、またはC〜Cのアルキ
    ル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−
    N(R10またはF、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
    〜C10のシクロアルキル基、R10O−、または−N(R10、から
    独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
    C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
    、 Rは、H、ハロゲン、CH、およびCFから選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
    C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
    C(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立し
    て選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−、および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し
    、 Rは、−CN、Cl、−NO、C〜Cのアルコキシ基、および2,2
    ,2−トリフルオロエトキシ基から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
    メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−、またはS(O)から選択され
    、 Xは、結合、−CH=CH−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−
    、−NR10−、Oまたは−C(=O)−であり、 mは0、1または2であり、および pは0、1、2、3または4である化合物またはそれらの薬学的に許容され得
    る塩。
  9. 【請求項9】 式Gを有する請求項7に記載の化合物であって、 【化12】 上式で、 fのうちの0〜1個は独立してNであり、また、残りのfが独立してCHであ
    り、 Rは、水素、C〜C10のシクロアルキル基、R10O−、−N(R10、FまたはC〜Cのアルキル基から選択され、 Rは、 a)水素、 b)アリール基、複素環C〜C10のシクロアルキル基、 c)未置換の、またはアリール基で置換のC〜Cのアルキル基、複素環、
    〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、R10O−、ま
    たは−N(R10、から独立して選択され、 Rは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O) −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C
    (NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10
    またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル置換基が、未置換または置換のアリール基、未
    置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜Cのアル
    ケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、R C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11OC(
    O)−NR10−から選択される置換のC〜Cのアルキル基、から選択され
    、 Rは、H、ハロゲン、CH、およびCFから選択され、 R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、 a)水素、 b)未置換または置換のアリール基、未置換または置換の複素環、C〜C のシクロアルキル基、C〜Cのアルケニル基、C〜Cのアルキニル基
    、ハロゲン、C〜Cのパーフルオロアルキル基、R12O−、R11S(O
    −、R10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−
    C(NR10)−、CN、NO、R10C(O)−、N、−N(R10 、またはR11OC(O)NR10−、 c)未置換のC〜Cのアルキル基、 d)置換のC〜Cアルキル基の置換基が、未置換または置換のアリール基
    、未置換または置換の複素環、C〜C10のシクロアルキル基、C〜C
    アルケニル基、C〜Cのアルキニル基、R12O−、R11S(O)−、
    10C(O)NR10−、(R10NC(O)−、R10 N−C(NR 10 )−、CN、R10C(O)−、N、−N(R10、およびR11
    C(O)−NR10−から選択される置換C〜Cのアルキル基、から独立し
    て選択されるか、あるいは 隣接した炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのうちの
    任意の2つが結合して−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、
    −(CH−および−(CH−から選択される二端遊離基を形成し、 Rは、−CN、Cl、−NO、C〜Cのアルコキシ基、および2,2
    ,2−トリフルオロエトキシ基から独立して選択され、 R9aおよびR9bは、独立して、水素、エチル、シクロプロピル基、または
    メチル基であり、 R10は、水素、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエチルおよびアリール基から独立して選択され、 R11は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から独立して選択され、 R12は、水素、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアラルキル基、C 〜Cの置換アラルキル基、C〜Cのヘテロアラルキル基、C〜Cの置
    換ヘテロアラルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換
    ヘテロアリール基、C〜Cのパーフルオロアルキル基、2−アミノエチル、
    および2,2,2−トリフルオロエチルから独立して選択され、 Aは、結合、−C(O)−、O、−N(R10)−、またはS(O)から
    選択され、 Aは、−CH−、O、−N(R10)−またはS(O)から選択され、 mは0、1または2であり、および nは0、または1である化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩。
  10. 【請求項10】 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチ
    ルフェニルチオ)ピリド−5−イルメチル]−イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルフェノキ
    シ)ピリド−5−イルメチル]イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)ピ
    リド−5−イルメチル]−イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロエチルチオ)ピリド−5
    −イルメチル]イミダゾ−ル、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−メチルフェニルチオ)ピ
    リド−4−イルメチル]−イミダゾール、 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(シクロヘキシルアミノ)ピリド
    −5−イルメチル]イミダゾール、 5−(4’−シクロベンジル)1−[2−(3”−クロロフェニルチオ)ピリ
    ド−5−イルメチル]−イミダゾル−S−オキシド、 2−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
    チル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン、 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
    チル)カルバモイル]−6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリジン、 3−[N−1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエチ
    ル)カルバモイル]−5−(3−トリフルオトメチルフェノキシ)ピリジン、 3−[N−(1−(4’−シアノベンジル)−1H−イミダゾル−5−イルエ
    チル)カルバモイル]−5−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)ピリジ
    ン、 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
    ピリジン−3−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
    ゾル−4−イル]−エチル}−アミド、 1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3
    −カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
    ル]−エチル}−アミド、 1−(3−トリフルオロメチルベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
    ピリジン−5−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
    ゾル−4−イル]−エチル}−アミド、 1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−5
    −カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
    ル]−エチル}−アミド、 5−クロロ−1−(3−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−
    ピリジン−5−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダ
    ゾル−4−イル]−エチル}−アミド、 6−[N−(3−クロロベンジル)カルバモイル]−4−エトキシ−ピリジン
    −2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4
    −イル]−エチル}−アミド、 6−[N−(3−クロロフェニル)カルバモイル]−4−エトキシ−ピリジン
    −2−カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4
    −イル]−エチル}−アミド、 4−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシカルボニル−ピリジン−2
    −カルボン酸{2−[3−(4−シアノベンジル)−3H−イミダゾル−4−イ
    ル]−エチル}−アミド、 4−(5−{[6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−2−イルアミノ
    ]−メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリル、 4−(5−{[6−(フェニルエチニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−メ
    チル}−イミキダゾール−1−イルメチル)−ベンゾニトリル、 4−(5−{[6−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−6−イルオキシ
    )−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−
    ベンゾニトリル、および、 4−(5−{[6−(2−フェニルエチル)−ピリジン−2−イルアミノ]−
    メチル}−イミダゾル−1−イルメチル)−ベンゾニトリル、 または、それらの薬学的に許容し得る塩、から選択されるファルネシルタンパ
    ク質トランスフェラーゼを阻害する化合物。
  11. 【請求項11】 5−(4’−シアノベンジル)−1−[2−(3”−クロ
    ロフェニルチオ)ピリド−5−イルメチル]−イミダゾール 【化13】 である請求項10に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  12. 【請求項12】 5−(4’−シアノベンジル−1−[2−(3”−メチル
    フェニルフェノキシ)ピリド−5−イルメチル]イミダゾール 【化14】 である請求項10に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  13. 【請求項13】 医薬担体、およびその中に分散された治療上有効量の請求
    項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
  14. 【請求項14】 医薬担体、およびその中に分散された治療上有効量の請求
    項4に記載の化合物を含む医薬組成物。
  15. 【請求項15】 医薬担体、およびその中に分散された治療上有効量の請求
    項5に記載の化合物を含む医薬組成物。
  16. 【請求項16】 医薬担体、およびその中に分散された治療上有効量の請求
    項10に記載の化合物を含む医薬組成物。
  17. 【請求項17】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、ファルネシルタンパク質トランスフェラ
    ーゼを阻害する方法。
  18. 【請求項18】 治療上有効量の請求項14に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、ファルネシルタンパク質トランスフェラ
    ーゼを阻害する方法。
  19. 【請求項19】 治療上有効量の請求項15に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、ファルネシルタンパク質トランスフェラ
    ーゼを阻害する方法。
  20. 【請求項20】 治療上有効量の請求項16に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、ファルネシルタンパク質トランスフェラ
    ーゼを阻害する方法。
  21. 【請求項21】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、癌の治療方法。
  22. 【請求項22】 治療上有効量の請求項14に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、癌の治療方法。
  23. 【請求項23】 治療上有効量の請求項15に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、癌の治療方法。
  24. 【請求項24】 治療上有効量の請求項16に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、癌の治療方法。
  25. 【請求項25】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、ニューロフィブロミン良性増殖性疾患の
    治療方法。
  26. 【請求項26】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、網膜血管新生に関係する失明を治療する
    方法。
  27. 【請求項27】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、デルタ型肝炎および関連のウイルスから
    の感染を治療する方法。
  28. 【請求項28】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む、再狭窄を予防する方法。
  29. 【請求項29】 治療上有効量の請求項13に記載の組成物を、それを必要
    とする哺乳動物へ投与することを含む多嚢胞腎症を治療する方法。
  30. 【請求項30】 請求項1に記載の化合物と薬学的に許容し得る担体とを混
    合することによって製造される医薬組成物。
  31. 【請求項31】 請求項1に記載の化合物と薬学的に許容し得る担体とを混
    合することを含む医薬組成物を製造する方法。
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