JP2001517986A - 注射システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 溶剤と薬剤の混合液を調合するため及び引き続いてその混合液を定量注射するための注射システムは、その中で１回量の液体を押し出すためにアンプル（７）の一端を閉鎖する膜（８）とアンプル内にピストンロッド（３）によって押し入れることのできるピストン（６）との間に液体が貯蔵されるアンプル（７）を収容しているシリンジを含む。ピストンロッド（３）及びピストン（６）は、ピストンロッドを両軸方向へ従わせるためにそれによって上記ピストン（６）がピストンロッド（３）に連結されている相互にかみ合うねじ山（４、５）を有する。ハウジングの内側ねじ山（２９）にかみ合っている外側ねじ山（３０）は、ピストンロッド（３）の回転がピストンロッドとピストン（６）をアンプル（７）内へねじ入れるようにピストンロッド（３）の部品（２８）上に備えられている。デテント（１８）は、ピストンロッド（３）が１回量を投与する方向に回転させられることを保証する。しかし、ピストンロッド（３）のねじ山（３０）は、ピストンロッド（３）を近位方向へ自由に動くように設定するためにハウジングのねじ山（２９）から解除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 注射システム 本発明は、溶剤と薬剤との混合液を調合するため、及び引き続いてその混合液 を定量注射するための注射システムに関し、下記を含む： 穿刺可能な膜によって閉鎖された第１端部と、ゴム膜を穿刺する注射針を通し て膜とピストンとの間のアンプル内に貯蔵された１回量の薬剤を押し出すために 設定用量の注射によって遠位方向へ連続的に前進させられるピストンロッドによ りアンプル内に押し込むことのできるピストンによって閉鎖された第２端部とを 有する円筒形アンプルからの設定用量を配分するシリンジ、 シリンジに適合する溶剤を含むアンプル；及び ニードルハブがシリンジ上に取り付けられているときに、ニードルハブに取り 付けられており、ハブの遠位側から突き出ている注射部分とアンプルの膜を穿刺 するバックニードルとを有する注射針。 多くの薬剤は上記の種類の薬液充填済円筒形アンプル入り溶液又は懸濁液とし て供給されるが、一部の種類の薬剤は溶解されていると貯蔵性が低い。このため これらのタイプの薬剤は主として凍結乾燥粉末としてバイアルに貯蔵されており 、使用者が新規アンプルからシリンジに薬液を充填しようとする直前に使用者が バイアルに注入した溶剤に溶解される。バイアル内で調合された溶液を円筒形ア ンプルへ移すと、これでアンプルを上記の種類のシリンジに取り付ける準備が整 う。 混合に関しては、さもないと使用者が薬剤を制御できなくなるほどアンプル内 の混合液の濃度が不適切になるので、正確に計量された量の溶剤を使用してバイ ヤル内の粉末を溶解させることが重要である。混合に使用する予定の円筒形アン プル内に溶剤を貯蔵しておくことによって正確な混合を達成することができる。 製造業者からは、アンプルの閉鎖膜を穿刺する両頭針を通してバイアル内に注入 することのできる極めて正確な量の溶剤を含有するアンプルを入手することがで きる。 バイアル内の粉末をバイアルに注入された溶剤に溶解させると、入手された混 合液はこのアンプルのピストンを外側へ向けて引くことによってアンプル内に吸 引され、溶剤の全量がバイアル内に注入されなかった場合は、残りの溶剤はバイ アルからアンプル内へ吸引された薬剤及び溶剤の混合液と混合されるであろう。 アンプル内に混合液を吸引するためにアンプルのピストンを外側へ向けて引く ときには、薬剤のこぼれや汚染が不可避的に惹起されるためにピストンを押し戻 すのが困難になるので、ピストンをアンプルの外へ引き抜かないことが重要であ る。 ＷＯ９５／１２４２５号から、上記の種類のシリンジにおいて使用するための 円筒形アンプルを充填するための装置が知られている。この装置は、計量された 量の溶剤を含有するアンプルを取り付けられるホルダーを含んでいる。ホルダー の前端には、凍結乾燥薬剤を溶解させるための溶剤が注入されるバイアルにアン プルの出口を接続する連結装置が備えられている。ホルダーの後端には、ピスト ンロッドをアンプルの軸方向へ動かすことのできるサポートが取り付けられてい る。ピストンロッドの遠位端はピストン内にねじ入れられており、ピストンロッ ドの近位端は上記サポートから突き出ている。アンプル内の溶剤は、アンプルの 前端からバイアル内部への通路を形成する注射針を通して押し出すことができる 。この溶剤は、ピストンロッドの突出した端部を押すと、その後ピストンがアン プル内に押し込まれることによってアンプルからバイアルへ移される。バイアル 内で調合された混合液は、その後ピストンを外側へ引くことによってアンプル内 に再び吸引される。この外側へ引く動きは、ピストンの後端にピストンロッドの 遠位端で外側ねじ山とかみ合う内側ねじ山とともに穴が備えられているという事 実によって可能になる。ピストンがアンプルの外へ引き抜かれてしまうことを防 止する止め具を形成するピストンロッドサポートは、ピストンとピストンロッド の間のねじ込み連結のかみ合いが外れないようにゆるむことがあり得ないような 方法でアンプルホルダーに固定されている。この方法によって不注意にピストン が引き抜かれる危険性が排除される。 しかし、上記の解決策は、種々の器具を用意して使用しなければならないこと を意味する。まず最初に充填器具を分解し、上記器具内にアンプルを取り付けな ければならない。次に充填手順を実施しなければならない。その後、充填された アンプルを取り出すためにこの器具を再び分解し、さらに１回量を設定して注射 できるようにこのアンプルをシリンジに据え付けなければならない。 この結果として、本発明の目的は特別な充填器具を不要にする注射システムを 提供することである。 この目的は、本明細書の最初で言及した種類のシステムによって達成されるが 、そのシステムは、シリンジのピストンロッドとアンプルのピストンが協調する 連結手段を有し、それによって上記アンプルのピストンがシリンジのピストンロ ッドに固定され、その結果としてピストンが両軸方向におけるピストンロッドの 動きに従うことが可能になることを特徴とする。 そうしたシリンジでは、溶剤を含むアンプルをアンプルのピストンとかみ合っ ているピストンロッドの遠位端に取り付け、１回量を繰り返し設定してこの用量 をアンプルが空になるまでバイアルの閉鎖ゴム膜を通して注入することにより、 シリンジ上の共通路に取り付けられた注射針を通して溶剤をバイアルに注入する ことができる。シリシジとバイアルの間には、上記操作中及びそれによって近位 方向へピストンロッドを引き出すための次の操作中にこれらの素子を正しい位置 に保持するためにアダプターを取り付けることができるが、それによってピスト ンロッドはアンプル内でピストンとかみ合っているためにアンプル内でピストン を外側へ向けて引くであろう。これにより溶剤の注入によってバイアル内で調合 された混合液はアンプル内に吸引され、今度はそこから用量設定機構によって個 別に設定できる用量で配分されることができる。 ピストンロッドとピストンとの連結手段は、適切には他の部品の内側ねじ山と かみ合うことのできる外側ねじ山を有する部品である。しかし、例えばスナップ 継手又は差込み継手のような両軸方向への軸運動の伝達を許容する他の種類の継 手も又使用することができる。 一部のシリンジでは、ピストンはピストンロッドに誘導されて摩擦抵抗に対抗 して両軸方向に動かすことができるが、他方他のシリンジではアンプルがシリン ジに取り付けられているときにはピストンロッドとピストンの遠位方向への移動 しか許容しない一方向継手が備えられている。アンプルが取り外されると、一方 向継手は解除され、充填済みアンプルが取り付けられと塞がれてしまう引戻し位 置への近位方向にピストンロッドを動かすことができる。そうしたシリンジでは 、アンプルがシリンジに取り付けられているときでさえ近位方向へピストンを自 由 に動かせるように設定するために操作できる手段が備えられてもよい。 本発明の好ましい実施態様に従うと、シリンジの投与機構は、用量を設定する ためには設定された用量に比例する角度だけ止め具から回転させられて設定用量 を注射するためには止め具まで逆回転させられる用量設定及び注射部材と、シリ ンジの管形ハウジングにある内側ねじ山と、ピストンロッド組立体の一部を形成 する素子上に備えられた外側ねじ山と、このとき外側ねじ山はハウジングの内側 ねじ山とかみ合っており、さらに注射によってのみハウジングを通過してピスト ンロッドを遠位方向へねじ込むためにこのピストンロッドに回転を伝達する用量 設定部材と注射部材との間の一方向継手とを含有しており、このシリンジは本発 明によるとピストンロッドを自由に設定する手段が外側ねじ山をハウジングの内 側ねじ山とのかみ合いから外させる素子を引く手段であることを特徴とすること ができる。そうしたシリンジでは、ピストンロッドを自由に設定する手段はピス トンロッドの外側ねじ山をハウジングの内側ねじ山とのかみ合いから外させる素 子を引く手段であってよい。 本発明に従ったアンプルは設定用量を配分するためにシリンジに適合するよう に設計されたアンプルであり、このアンプルは上記ピストンを上記ピストンロッ ドに固定するために上記シリンジのピストンロッド上の連結手段と協調するよう に設計された連結手段が備えられたピストンを有する。 下記では、添付の図面を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。 図１は、本発明に従ったシリンジの断面図である。 図２は、図１に示されたシリンジの近位部の拡大図である。 図３は、図１及び２に従ったシリンジにおけるキャリヤーの斜視図である。 図４は、図１及び２に示されたシリンジのピストンロッド組立体の斜視図であ る。 図５は、図１及び２に示されたシリンジのピストンロッドドライバーの斜視図 である。 図６は、図４に示されたピストンロッド組立体の拡大図である。 図７は、ピストンロッド組立体の断面図である。 図８は、バイアルに連結されたシリンジの遠位端の図である。 図１のシリンジは、管形インナーハウジング２とともに管形ハウジング１を有 する。ハウジング端部の遠位端はカートリッジホルダーを形成しており、近位端 はそれによって薬剤の混合、用量設定及び注射が制御される機構を収容している 。 ピストンロッド３は、遠位端には膜８によって遠位端で閉鎖されているアンプ ル７のピストン６に備えられた内側ねじ山５と適合する外側ねじ山４を備えてい る。アンプルを取り付けるときには、ピストンロッド３のねじ山４がアンプル７ のピストンのねじ山５とかみ合うようにこのアンプルが回転させられる。ピスト ンロッド３の遠位端近くのフランジ９は、ピストンロッド３がピストン６に無理 に押し込まれないようにピストンロッド３がピストン６内にねじ込まれる距離を 限定する。ここではピストンとピストンロッドの間の接続がねじ山の接続として 図示されているが、ピストンロッドの両方向への軸運動中にピストンがピストン ロッドに従うような方法でピストンをピストンロッドに固定するために例えば差 込み継手のような他の連結具が使用されてもよい。 アンプル７のピストン３がピストンロッド３に取り付けられると、カートリッ ジホルダーはインナーハウジング２の遠位端上にねじ込まれたエンド止め具１０ によって閉鎖される。アンプルの膜８は、注射針１２の一方の端部がアンプルの ゴム膜８を穿刺し、他方注射針の他方の端部が注射を受ける人の皮膚を通して挿 入されるように、その中に両頭針１２を備えたニードルハブ１１が受け入れるこ とのできるねじ切り開口部を有する部材によってこのアンプル上に密閉されてい る。シリンジを使用しないときは、注射針によって誰も傷つくことがないように 注射針を含む注射針受け入れ部品はキャップ１３によって被覆することができる 。 図１に示されているような引き戻された位置では、ピストンロッド３はインナ ーハウジングの近位部品に収容されており、図３に示されているほぼその全長に 及ぶ３本の縦長スロットと遠位端にあるフランジ１６とを有している縦長管形部 材であるキャリヤー１４に取り囲まれている。近位端では、キャリヤー１４は、 非円形断面を有する、下記で説明するようにそれを通してシリンジの注射操作中 にキャリヤーへ回転が伝達されるドライバー１７の相応して非円形の開口部内に カチッとはまる部品を有する。キャリヤー１４はその軸の周囲で回転できるが、 キャリヤー１４とインナーハウジング２の間で連結されたラチェット１８はキャ リヤーが一方向でしか回転できなくなる作用を有する。 ハウジング１の近位部品は、上記近位部品上で回転できるキャップ１９に取り 囲まれている。キャップ１９の一端には、キャップの回転によって近位部品と遠 位部品との間の移行部でハウジング１上の矢印２１に相対して動かすことのでき る用量指示目盛２０が備えられている。ハウジング１の外壁上の突出部２２は、 図示されていないキャップにおける突出部がそれに接触する止め具を提供する。 止め具から離れた方向にキャップを回転させると、キャップ１９の端底部２３の 内壁上に備えられた急勾配の傾斜端を有する鋸歯形段差を備えた円形面がドライ バー１７上に備えられた対応する表面上を滑る。これらの表面はバネ２４によっ て相互に押し付けられるので、その結果一方の表面の段差の上部が他方の表面の 段差の底部に落下するたびにカチッという音が聞こえる。その突出部がハウジン グ１の外壁上の止め具２２に接触するまでキャップを逆に回転させると、今度は 端底部２３の円形面上の段差の急傾斜端がドライバー１７上の段差の急傾斜端に 接触するので、端底部２３はドライバー１７へ回転を伝達するであろう。その後 ドライバー１７は回転させられるが、ラチェット１８がこの回転を許容するよう に方向付けられているので、その回転はキャリヤー１４に伝達される。 図５は、１２０°ずつ位置がずれているフレキシブルな３本のアーム２７がそ の先端から軸方向に伸びているディスク２６を含んでいるピストンロッドドライ バー２５を示している。アーム２７の外側先端には、ねじ山３０と２９がかみ合 わないようにフレキシブルアーム２７が曲がらないように部材２８が支持されて いるときにインナーハウジング２の近位部品の内側上の適合するねじ山２９とか み合うことのできるねじ山３０を各々有している部材２８が備えられている。 遠位端にアンプルのピストン６のねじ山とかみ合うためのねじ山４が備えられ ているピストンロッド３は、図４、５及び６において各々斜視図、拡大図及び断 面図で示されているピストンロッド組立体の部品である。ピストンロッド３は管 形であり、近位端にはピストンロッドの先端を３本の舌状縁３１に分割する１２ ０°ずつ位置のずれた３本の軸方向のスロットが備えられている。各スロットの 下端部では、ピストンロッドにはキャリヤー１４のスロット１５とかみ合う突出 部３２が備えられている。ピストンロッドドライバー２５は、ディスク２６を舌 状縁３１の先端と接触させ、アーム２７を舌状縁３１間のスロットとかみ合あわ せ、さらにねじ切り部材２８の自由端を突出部３２の近位端と接触させて取り付 けられる。ピストンロッドドライバーの突出部３２及びねじ切り部材２８はキャ リヤーのスロット１５を抜けて突出しており、キャリヤーのこの方法の回転はピ ストンロッド３及びピストンロッドドライバー２５に伝達され、他方ピストンロ ッド３及びピストンロッドドライバー２５はキャリヤー１４に比して軸方向に移 動させることができる。ピストンロッド３の舌状縁３１間のスロットにかみ合う 突出部３３を有する支持部材は、バネ３４の力を受けると上記スロットの遠位端 に近い位置から舌状縁３１の自由端に近い位置へピストンロッド３において軸方 向に移動可能である。スロットの下端に近い位置では、突出部３３は部材２８を 支持してそれらのねじ山３０がハウジングのねじ山２９とかみ合うように保持す るが、突出部の位置が舌状縁３１の先端近くへ動かされると、ピストンロッドド ライバーのアーム２７はディスク２６の近くで支持され、部材２８はかみ合って いるねじ山２９及び３０の斜め側であるために軸の内側へ向かって押されるので 、その結果それらのねじ山３０がハウジング内のねじ山２９の上方を引っ掻いて 軸方向へ移動させられる可能性がある。 図６は、ピストンロッド組立体の拡大図を示している。図からは、実際的ピス トンロッド３を形成する管形部品を結合することによってピストンロッド組立体 が提供され、ピストンロッド組立体にはピストンロッド上に取り付けられたリン グによって備えられたフランジ９によってその有効長が限定されるねじ山４が備 えられていることを見て取れる。突出部３２は、ピストンロッド３の部品を形成 するために付け加えられた部品３５上に備えられている。同様の方法で、ピスト ンロッドのスロット付き部品が個別部品として付け加えられている。スロット付 き部品とピストンロッドの残りの部分との間にはリング３５が取り付けられてお り、支持素子の先端が固定されている管形スリーブ３６上のフランジと上記リン グとの間に挿入されるバネ３４のための接合点を形成している。スピンドル３７ はピストンロッド、支持素子及びピストンドライバーのディスクの全長を通して 伸びており、遠位端ではスピンドルが近位方向に引かれた場合にヘッドがスリー ブ３６のフランジ付き端部とかみ合い、その上にスリーブ３６が固定されている 支持素子を舌状縁３１の自由端近くにその突出部が存在する位置へ動かすバネ３ ４の力に抵抗するように、スリーブ３６内の穴の直径より大きな径を有するヘッ ド３９を有している。スピンドル３７はさらにドライバー１７、キャップ１９の 端底部２３を通過してボタン３８内に突き出ている。ねじ山３９によって、スピ ンドルはドライバー１７及びボタン３９に固定されており、他方キャップ１９の 端底部２３を通過する開口部の形はスピンドル３７が自由に通過できるように十 分に大きい。 ラチェット１８があるために、キャリヤーはピストンドライバーがハウジング に相対して回転させられる一方向にしか回転することができないが、そうした方 向では上記ピストンドライバーはシリンジ内に取り付けられたアンプルの中身を 押し出すためにシリンジの遠位端へ向かう方向にねじ入れられる。従ってドライ バー１７とキャップ１９の端底部２３との間の継手が望ましい用量のサイズに対 応する歯数だけかちっと鳴るようにキャップを止め具２２から反対方向へ回転さ せることによって用量を設定できるが、この方法を用いると設定用量のサイズを 耳で聞くことができる。その後にキャップ１９を回転させて止め具との接合点ま で戻すことによって設定用量を注射することができる。この回転中、キャップの 端底部とドライバー１７との間の継手はこの回転をドライバー１７に伝達し、ド ライバー１７は再びキャリヤー１４を回転させ、キャリヤー１４は回転の角度に 比例する距離をハウジング２に沿ってねじ入れるためにこの回転をピストンドラ イバーへ伝達するあろう。 使用直前に２種以上の成分から混合されなければならない薬剤を注射するため にシリンジを使用しようとする場合は、溶剤成分を含むアンプルをシリンジに取 り付け、注射針を取り付け、さらにこの注射針の自由端を薬剤のもう１つのもし かすると固形成分を含有するバイアルに挿入する。図８では、それを通して注射 針１２が挿入されている止め具４１によって閉鎖されているバイヤル４０によっ てこの挿入が図解されている。この図ではさらにバイアル４０上にアダプター４ ２をどのように配置できるのかが図解されているが、このアダプターは、通常は 注射針保護キャップ１３を固定するために使用される継手を使用してそれにシリ ンジの遠位端を取り付けることのできるソケットを有している。バイヤルに挿入 された注射針を用いて反復用量設定及び注射を行うためのキャップの回転が実施 され、それによってピストンはアンプル内の全含量がバイヤル４０内に注入され るまでアンプル内へ連続的に動かされる。 この後バイヤルは、バイアルの止め具を通して注射針がまだ挿入されたままで 上下を逆に回転させられる。今度はアンプル内のピストンをアンプル全体に相応 する位置へ引き戻すことができ、それによってバイアル内で調合された混合液を アンプルへ再び吸引することができる。これは近位方向へキャップを引くことに よって入手される、これはスピンドル３７をこの方向へ引っ張ることを意味する 。これによって、スピンドルに固定されキャリヤー１４上にスナップ固定されて いるドライバーが最初に上記キャリアーから持ち上げられ、その後ヘッド３９が スリーブ３６に接触するまでスピンドルを自由に動かすことができる。スピンド ル３７をそれ以上動かすと、バネ３４の圧縮を引き起こし、支持部材の突出部は そこではピストンドライバー２５のピストンねじ切り部材２８がもはや支持され ない舌状縁３１の自由端近くの位置へ移動させられるであろう。スピンドルの軸 方向の引きは、ハウジングの内側ねじ山とピストンドライバーのねじ切り部材２ ８とがかみ合っているために可動時には束縛されているピストンロッドに伝達さ れる。しかし、部材２８の支持がないために、これらは軸に向かって内側へ曲が り、ねじ山２９と３０の間のかみ合いは解除され、ピストンロッド３はピストン ドライバー部材がハウジングにあるねじ山２９の上方を引っ掻いて後方へ引き戻 される可能性がある。ピストンロッド３の遠位端のねじ山４とアンプル７のピス トン６のねじ山とがかみ合っているために、上記ピストンがアンプル内で外側へ 向けて引かれると、バイアル４０からの中身はアンプル７内へ吸引される。その 後スピンドル３７が元の位置へ動かされると、バネ３４はゆるみ、支持部材は元 の位置に戻り、その結果突出部３３はピストンロッドドライバー２５のねじ切り 部材を支持してこれらの部材のねじ山とハウジングの内側ねじ山２９とのかみ合 いを維持させる。最後にドライバー１７は再びキャリヤー１４上にパチンとはめ られ、これでこのシリンジは用量を設定して注射できるシリンジとして使用する ための準備が整っている。 上記のシリンジにおいては、ピストンロッドが投与機構に連結されている限り において、ピストンロッドはピストンロッドが遠位方向へのみ移動できることを 保証する一方向継手を提供するラチェット１８のおかげで上記投与機構によって 上記遠位方向へ動くように結合されている。他のタイプのシリンジでは、ピスト ンロッドはピストンロッドに沿って歯にかみ合うハウジングに固定されたつめを 含む、又はピストンロッドに切り込まれたハウジングに固定された板バネを含む デテント機構によって近位方向へ動くことが防止される。本発明を実現するため には、ピストンを近位方向へ自由に動かせるように設定するためにそうしたつめ かみ合い又は切り込みかみ合いを解除させるために適切な部材によって操作して もよい。 上記の説明では、ピストンロッドとピストンの相互にかみ合うねじ山がピスト ンの穴にある内側ねじ山にかみ合うピストンロッドの先端の外側ねじ山として提 供されている。或いは又、ピストンにはピストンロッドの先端にある穴の中の内 側ねじ山にかみ合うねじ切りスタッドを備えることもできる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，Ｙ Ｕ，ＺＷ (72)発明者 ラーセン、アンドレ デンマーク国、デーコー―2791 ドラゴ ー、スコベンゲン ３ 【要約の続き】 から解除することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．溶剤と薬剤との混合物を調合するため、及び引き続いてその混合物を定量注 射するための注射システムであって、下記を含む： 穿刺可能な膜によって閉鎖された第１端部と、ゴム膜を穿刺する注射針を通し て膜とピストンとの間のアンプル内に貯蔵された１回量の薬剤を押し出すために 設定用量の注射によって遠位方向へ連続的に前進させられるピストンロッドによ りアンプル内に押し込むことのできるピストンによって閉鎖された第２端部とを 有するシリンダアンプルからの設定用量を配分するシリンジであって、このとき ピストンロッドがそれによって両軸方向へのピストンロッドの動きにこのピスト ンを従わせるために上記アンプルのピストンに連結される連結手段を有するシリ ンジ；及び、 上記ピストンを上記ピストンロッドに固定するためにシリンジのピストンロッ ドの連結手段と協調するように設計された連結手段を備えているピストンを有す るアンプル；及び ニードルハブがシリンジ上に取り付けられているときに、そのニードルハブに 取り付けられており、上記ハブの遠位側から突き出ている注射部分と上記アンプ ルの膜を穿刺するバックニードルとを有する注射針。 ２．ピストンロッド及びピストンの連結手段が相互にかみ合うねじである請求項 １に記載のシステム。 ３．アンプルがシリンジに取り付けられているときでさえ、ピストンを近位方向 に自由に動かせるように設定するために操作できる手段が備えられている請求項 １又は２に記載のシステムのためのシリンジ。 ４．投与機構が、用量を設定するためには設定用量に比例する角度だけ止め具か ら回転させられて設定用量を注射するためには止め具まで回転させられる用量設 定及び注射部材と、シリンジの管形ハウジング内の内側ねじ山と、ピストンロッ ド組立体の部品を形成する素子上に備えられた外側ねじ山と、このとき外側ねじ 山はハウジングの内側ねじ山とかみ合っており、さらに注射によってのみハウジ ングを通過して遠位方向へピストンロッドをねじ込むためにピストンロッドに回 転を伝達する用量設定及び注射部材との間の一方向継手を含有しており、ピスト ンロッドを自由に設定する手段が外側ねじ山をハウジングの内側ねじ山とのかみ 合いから外させる素子を引く手段であることを特徴とする請求項３に記載のシリ ンジ。 ５．アンプルが設定用量を配分するためのシリンジに適合するように設計されて おり、上記シリンジのピストンロッド上の連結手段と協調するように設計された 連結手段を備えたピストンを有している請求項１又は２に記載の注射システムの ためのアンプル。