JP2001515393A

JP2001515393A - フラップを有する多用途溶液容器

Info

Publication number: JP2001515393A
Application number: JP53849099A
Authority: JP
Inventors: ティー．スミス，シドニー; ジェトロー，ジョーン; アンダーソン，ケイス
Original assignee: バクスターインターナショナルインコーポレイテッド
Priority date: 1998-01-22
Filing date: 1999-01-22
Publication date: 2001-09-18
Also published as: US6183460B1; DE69913611T2; DE69913611D1; EP0971674A1; AU2464099A; EP0971674B1; AU748630B2; WO1999037269A1; CA2284887A1; WO1999037269A9

Abstract

(57)【要約】本発明は、医用液を保持するための容器を提供し、ここで、この容器は、液密チャンバを包含し、このチャンバは、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面、およびチャンバの縁部から伸長してチャンバにヒンジ接続されているフラップを有する。

Description

【発明の詳細な説明】フラップを有する多用途溶液容器発明の分野本発明は、一般に、医用液を保持するための容器に関し、さらに特定すると、液密(f1uid-tight)チャンバの縁部にヒンジ接続されそこから伸長している１以上のフラップを有する医用液を保持するための容器に関する。発明の背景医学分野では、医用液(例えば、血液、ヘモグロビン液または他の血液代替物、化学療法液、および他の静脈点滴液)を保持するために、種々の容器が使用されている。頻繁には、これらの容器は、医用液を保持するための1以上の拡大可能チャンバを含むように可撓性プラスチックから成形または組立されたバッグである。さらに、この容器を充填および/または排水するために、一般に、これらのチャンバから外方へ、１以上の注水口が伸長している。これらの注水口は、チャンバを空にする準備ができるまで、それらを密封するように閉じられている。この容器には、通常、容器により保持された医用液に関する情報を伝達するために、ラベルが貼られている。例えば、このラベルは、この容器内に保持されている溶液の化学組成を記載でき、この医用液の素性または用途に関する情報を提供でき、および/またはこの医用液に関する規制情報を提供できる。種々の機関( 規制機関を含めて)および管轄は、一般に、このラベルに、特定の形状で、一定の情報を盛り込むことを要求している。例えば、規制機関は、典型的には、この情報を、１つ以上の特定の言語で示すことを要求している。従来の小容量溶液容器は、限られた情報のためだけのラベル付け空間しか有していない。この制限の結果として、この容器には、単一のラベルが固着されており、複数の規制機関が要求している全ての情報を提供することはできない。従って、医用液の製造業者および卸売り業者は、溶液がどこで必要になるか予想して、この容器に適切にラベルを付けなければならない。しかしながら、これにより、余分な在庫調べの問題が生じる。あるいは、製造業者および卸売り業者は、目的地の管轄を規制する機関（単数または複数）が要求する適当な様式でこの情報を含むように、この容器を配置してラベル付けする要請がくるまで、待つことができる。しかしながら、これらの代案の両方は、販売プロセスに対して、問題を生じ、また、余分なコストがかかる。さらに、この医用溶液が、ラベル付け前に冷蔵を必要とするとき、それを暖めると、容器の外部に凝縮物が生じる。湿った容器には接着剤は付着しないことがあるので、この凝縮物は、ラベル付けを妨げる。さらに、この凝縮物にインクが接触すると、インクは滲んで、判読できなくなる。別の問題には、この医用容器と関連して、上袋(overpouches)を使用することが挙げられる。この医用液容器を出荷用に包装するとき、この容器は、一般に、上袋に入れられる。上袋は、出荷および保存中の医用容器を保護するために、使用される。この上袋は、通常、この医用液容器の挿入に続いて密封できるバッグの形状をとる。しかしながら、医用容器を上袋で保護することは、高価であり非効率である。上袋を使用するとき、この医用容器は、別の要素内に物理的に配置しなければならない。それゆえ、製造業者は、この医用容器自体を製造しなければならないだけでなく、この上袋も製造または仕入れなければならない。これは、価格および組立時間を増加させる。さらに、この上袋自体は、この医用容器自体や医用容器上のラベルの情報または医用容器の内容物を視覚検査するために容易に透かし見ることができる材料で製造されることはあまりない。この医用容器のラベル付けに関する情報と共に、微粒子物、沈殿物または他の視覚化可能な不純物に関するこの溶液の迅速で詳細な検査が実施できるように、この医用液の内容物がこの容器で作業している人に見えることは、非常に重要である。それゆえ、別個の上袋の使用には、いくつかの欠点がある。発明の要旨本発明は、医用液を保持するための容器を提供する。この容器は、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面を有する液密チャンバを包含する。少なくとも１つのフラップは、このチャンバの縁部から伸長しており、そしてチャンバにヒンジ接続されている。これらのフラップは、以下の複数の用途を有する：それらは、この容器内の医用液に関する情報を伝達できる；それらは、この容器のための保護被覆として、使用できる；そして、それらは、情報伝達体および保護被覆として、組み合わせて使用できる。一般に、第一フラップは、このチャンバの第一縁部から伸長しており、そして第二フラップは、チャンバの第二縁部から伸長している。これらのフラップは、次いで、望ましい配置に依存して、このチャンバの第一または第二表面のいずれかにほぼ重なって、配置される。本発明の１実施態様では、これらのフラップは、保護被覆として使用される。第一フラップは、第一フラップの少なくとも一部がチャンバの第一表面に重なるように、配置されており、そして第二フラップは、第二フラップの少なくとも一部がチャンバの第二表面に重なるように、配置されている。次いで、第一および第二フラップは、密封接続されて、一体化した上袋を形成する。本発明のいくつかの変型を記すと、これらには、以下が含まれる：単一のフラップが全上袋要素に使用される設備、複数のフラップがチャンバの対向または隣接縁部から伸長している設備、および複数のフラップがチャンバの同じ縁部から伸長している設備。本発明の他の実施態様では、これらのフラップは、この容器に保持された医用液に関する情報を伝達する。容器上に、情報を伝達するフラップを設けることは、その内容量または内部表面積を増やすことなく、そのラベル付け面積を大きくする。さらに、これらのフラップは、ポケットを包含できる。この容器に保持された医用液に関する情報は、このフラップのポケットに挿入される。この上袋を形成するフラップに加えて、情報を伝達するフラップを設けることも可能である。好ましくは、この医用液容器は、複数のフラップを含有し、ここで、同じ容器は、一体化した情報伝達フラップおよび保護被覆フラップを有する。要約すると、本発明の他の局面は、医用液を保持するための液密容量を規定できるチャンバおよび少なくとも１つのフラップを有するバッグを製造する方法を包含する。このフラップは、展開位置と収納位置との間で、このチャンバに対して移動可能であり、展開位置では、フラップは、チャンバから外方へ伸長し、そして収納位置では、フラップは、チャンバに少なくとも部分的に重なっている。この方法は、以下の工程を包含する：第一および第二溶接可能可撓性材料を重ね合わせること；および第一および第二材料を、側面、頂部、底部シールを形成するラインに沿って共に溶接して、このチャンバを形成すること。これらのラインは、これらのシールの１つから外方へ伸長している領域を設けるように位置しており、それにより、このフラップを形成する。このフラップは、展開位置と収納位置との間で揺れ可能なように、この１つのシールにて、このチャンバにヒンジ留めされている。本発明の他の特徴および利点は、以下の図面と関連して、以下の説明から明らかとなる。図面の簡単な説明図１は、フラップを保護被覆として使用した本発明の容器の正面立面図である；図1Aは、フラップを情報伝達体として使用した本発明の容器の正面立面図である；図1Bは、フラップを情報伝達装置および保護被覆として使用した本発明の容器の正面立面図である；図２は、図１の２−２線に沿って取り出した図１の容器の断面図である；図３は、部分展開位置、部分収納位置で回転したフラップを示した図１の容器の斜視図である；図４は、収納位置でのフラップを示した図１の容器の正面立面図である；図５は、容器の同一側面から伸長している複数のフラップを有する本発明の第二の実施態様の斜視図である；図5Aは、本発明の容器の第二の実施態様の斜視図であり、この容器から伸長している情報伝達体フラップを含む；図６は、複数の部分を備えたフラップを有する本発明の容器の第三の実施態様の正面立面図である；図７は、回転したフラップと共に示した図６の容器の斜視図である；図８は、容器の隣接側面から伸長しているフラップを有する本発明の容器の第四の実施態様の正面立面図である；図8Aは、容器の隣接側面から伸長している複数フラップを有する本発明の容器の第四の実施態様の正面立面図である；図９は、フラップおよび伸長部を有する本発明の容器の第五の実施態様の正面立面図である；図10は、ポケットを含む本発明の容器の正面立面図である；図11A、11Bおよび11Cは、本発明の容器の断面図であり、この容器の別の構成を示す；図12は、本発明の容器を製造する工程の手順を示す模式図である。好ましい実施態様の詳細な説明本発明は、多くの異なる形状で、複数の実施態様を受け入れるものの、本開示は、本発明の原理の例示として考慮され、本発明の広範な局面を例示の実施態様に限定する意図はないことを理解して、本発明の好ましい実施態様は、図面で示され、そして本明細書中で詳細に記述されている。今ここで、図面を詳細に参照すると、まず、図１では、医用液用の容器が示されており、これは、本発明に従って作成され、参照番号20によって、その全体が示されている。この容器は、図２で図示するように、対向する第一および第二縁部24a、24bおよび対向する第一および第二表面26、28を有する実質的な液密溶液チャンバ(概略、22で示す)を包含する。少なくとも１つのフラップは、図１では、第一および第二フラップ30a、30bとして示しているが、このチャンバの縁部24 a、24bから外方へ伸長している。フラップ30a、30bは、それぞれ、外周32a、32b 、32c、32dを有する。図１に戻って参照すると、フラップ30a、30bは、チャンバ22の縁部24a、24bにて、チャンバ22にヒンジ接続されている。フラップ30a、30bは、広げ位置または展開位置では、まず、チャンバ22から離れて伸長している。さらに、このヒンジ接続があるために、フラップ30a、30bは、図３で示すように、チャンバ22に対して回転できる。収納位置(閉込位置)(図４を参照)にするためには、フラップ30a 、30bは、フラップ30a、30bの少なくとも一部がチャンバ22の表面26、28に重なるように、回転する。これらのフラップがこのチャンバの表面に重なるとき、フラップは、図１、３および４でフラップ30a、30bとして図示した一体化保護被覆として、および/または図1Aおよび1Bでフラップ130a、130bとして図示した情報伝達体として、使用できる。図１をさらに参照すると、容器20は、溶液チャンバ22の内部容量を充填および排水するために、溶液チャンバ22の内部容量と流体連絡できる密封可能ポート34 を含む。さらに、好ましい実施態様では、この容器は、２つのポート34および34 aを有する。１つのポート34は、医用液を患者へ移すための出口ポートとして使用され、そして他方のポート34aは、チャンバ22を充填するかまたはチャンバ22 に追加医用液を添加するのに使用される。ポート34、34aは、一般に、これらのポートが崩壊しないように、また、これらのポートが、患者への医用液の送達用の標準配管(図示せず)へと接続できるように、剛性管として形成される。ポート 34、34aは、ポート34、34aに配置された再密封可能膜(図示せず)により、閉じられる。さらに、各ポート34、34aは、任意の従来の手段(熱溶接、高周波溶接または溶剤溶接を含めて)により、閉じてもよい。容器22はまた、この容器に塵が入るのを防止するために、ポート34、34aを取り外し可能に覆うキャップ36を包含する。さらに、容器20には、容器20をフックで吊すために、開口部38が設けられている。一般に、溶液は、重力により、チャンバ22から出ていく。従って、容器20を吊すための開口部38は、医用液を患者へ移すのに使用されるポート34とは反対の末端に配置されている。そのようにして、容器20は、逆の位置で吊るされる。今ここで、図２および３を参照すると、密封するためにフラップ30a、30bを閉じるには、第一フラップ30aは、第一フラップ30aの少なくとも一部がチャンバ22 の第一表面26に重なるように、配置される。同様に、第二フラップ30bは、第二フラップ30bの少なくとも一部がチャンバ22の第二表面28に重なるように、配置される。次いで、図４で示すように、フラップ30a、30bは、容器20用の保護被覆または上袋となるように、それらの外周32a、32b、32c、32dに近接して、密封接続される。これらのフラップを共に密封するための手段には、レーザー溶接、高周波溶接、熱溶接および溶剤溶接が挙げられるが、それらに限定されない。しかしながら、フラップ30a、30bを共に密封するための他の手段を使用してもよい。フラップ30a、30bを共に密封する工程に続いて、密封した容器20は、使用するまで、出荷または保存のためにすぐに、包装される。図1Aで示す本発明の他の実施態様では、フラップ130a、130bは、情報を伝達するのに使用される。フラップ130a、130bが情報を伝達するための１手段は、ラベル54の使用による。チャンバ22に保持された特定の医用液に関する情報を含むラベル54は、適当な接着手段により、フラップ130a、130bに固定される。あるいは、情報は、フラップ130a、130bに直接印刷または浮き彫りを施してもよい。容器20の他の実施態様は、図IBに示す。この実施態様は、保護被覆フラップ30 a、30bおよび情報伝達フラップ130a、130bの両方を使用する。情報を伝達するための第一フラップ130a、および保護被覆として使用される第一フラップ30aは、共に、容器20の第一縁部24aから伸長している。他方、情報を伝達するための第二フラップ130b、および保護被覆として使用される第二フラップ30bは、共に、容器20の第二縁部24bから伸長している。代替実施態様(図示せず)では、単一のフラップが、情報を伝達するためおよび保護被覆を形成するための両方に使用できる。図５の実施態様は、医用液用の容器20を示しており、ここで、第一フラップ30 aは、溶液チャンバ22の縁部24aにヒンジ接続されており、そこから外方へ伸長している。第二フラップ30bもまた、チャンバ22の同じ縁部24aにヒンジ接続されており、そこから外方へ伸長している。展開位置では、各フラップ30a、30bは、溶液チャンバ22から離れて、ほぼ最初は同じ方向に伸長している。容器20を閉じるためにフラップ30a、30bを回転すると、第一フラップ30aは、チャンバ22の第一側面または表面26の方へ回転され、そして第一フラップ30aの少なくとも一部が第一表面26に重なるように、配置される。同様に、第二フラップ30bは、チャンバ22の第二側面または表面28の方へ回転され、そして第二フラップ30bの少なくとも一部が第二表面28に重なるように、配置される。上記工程を完了すると、第一および第二フラップ30a、30bは、事実上、チャンバ22を包み込む。最後に、フラップ30a、30bは、それらの外周32a、32b、32c、32dに近接して、密封接続される。図5Aで図示した実施態様は、図５で図示した実施態様の改良である。この実施態様では、情報を伝達するためのフラップ130bは、チャンバ22の第二縁部24bにヒンジ接続されている。しかしながら、全ての実施態様と同様に、フラップ130b は、このチャンバの任意の縁部24a、24b、24c、24dから伸長できる。同様に、フラップ130bは、第一または第二表面26、28のいずれかに少なくとも部分的に重なるように、回転できる。図６および７で示した実施態様もまた、液密チャンバ22を包含する。フラップ 230bは、チャンバ22の第二縁部24bにヒンジ接続されており、そこから伸長している。それゆえ、フラップ230bは、溶液チャンバ22に対して、回転できる。しかしながら、この実施態様のフラップ230bは、標準的なフラップよりも幅広く、そして折り目線40を有する。折り目線40は、フラップ230bの第一および第二部分42 a、42bを規定している。第一部分42aは、外周44a、44b、44cを有し、そして第二部分42bは、外周46a、46b、46cを有する。フラップ230bを閉鎖位置に配置するためには、第一部分42aは回転され、そして第一部分42aの少なくとも一部がチャンバ22の第一表面26に重なるように、配置される。次に、第二部分42bは、チャンバ22の第二表面28の方へ、折り目線40の回りに回転され、そして第二部分42bの少なくとも一部がチャンバ22の第二表面28に重なるように、配置される。上記工程に続いて、第一および第二部分42a、42bは、チャンバ22の対向側面または表面 26、28に配置され、そしてチャンバ22を事実上包み込む。最後に、部分42a、42b は、それらの外周の回りに密封接続されて、チャンバ22の回りに、密封した上袋が作成される。図６で示したフラップ230bはまた、ジッパーストリップまたは密封可能ストリップ74を含む。各ジッパーストリップ74は、オスおよびメス要素(図示せず)を有する。２つのジッパーストリップ74が互いに接触するとき、そのオスおよびメス部品は協働して、取り外し可能シールを形成する。ジッパーストリップ74は、フラップ230bの外周44a、44bの少なくとも１つに近接して伸長している。ジッパーストリップ74は、複数のフラップ、または単一フラップの複数部分に取り外し可能に装着されて、共に、この上袋の開口および再密封を可能にする。ジッパーストリップ74は、この上袋を溶接密封する代わりにまたはそれと一緒に、使用できる。図６で図示した実施態様は、さらに、情報を伝達するために使用されるフラップ130aを示す。フラップ130aは、複数の折り目線140a、140bにより分割されて、複数の部分142a、142b、142cを形成する。各部分は、ラベル付け(各部分における異なる言語でのラベル付けを含めて)のための追加表面積を提供する。複数の折り目線140a、140bにより、フラップ130aは、収納位置(すなわち、閉込位置)へと、アコーディオン折りできる。収納位置では、フラップ130aは、容器22の第一または第二表面26、28のいずれかに少なくとも部分的に重なっている。図８を参照すると、本発明の追加の実施態様が図示されている。この実施態様は、チャンバ22にヒンジ接続した少なくとも２つのフラップ30b、30dを包含する。しかしながら、フラップ30b、30dは、チャンバ22の対向縁部ではなしに、チャンバ22の隣接縁部24b、24dにヒンジ接続されている。フラップ30b、30dは、チャンバ22にヒンジ接続されているので、それらは、チャンバ22に対して回転でき、フラップ30が、チャンバ22の表面26、28に少なくとも部分的に重なることが可能となる。概して、第一フラップ30bは、第一フラップ30bの少なくとも一部が第一表面26に重なるように、配置される。次いで、第二フラップ30dは、第二フラップ30dの少なくとも一部が第二表面28に重なるように、配置される。２つのフラップ30b、30dは、次いで、それらの外周に近接して密封されて、保護被覆が形成される。図8Aは、チャンバ22の頂端24cから追加フラップ130cが伸長している実施態様を示す。フラップ130cは、概して、情報を伝達するの使用される。この実施態様では、容器20は、容器20の本体上に、二重外側開口部38を含む。二重外側開口部 38は、フラップ130cを、依然として、第一表面26から第二表面28へと回転できるようにしつつ、容器20をフックで保持できるようにする。フラップ130cの回転が不要なら、フラップ130cの頂部にある単一開口部38が使用できる。さらに他の実施態様は、図９で示す。この実施態様では、その保護被覆および情報伝達体は、一般に、２つの部分で形成される。第一に、チャンバ22から、より狭いフラップ30a、30bが伸長している。より狭いフラップ30a、30bは、その幅の寸法以外は、全ての点で、標準的なフラップと類似している。さらに、フラップ30a、30bは、チャンバ22の縁部24a、24bにヒンジ接続されているだけでなく、伸長部152a、52bのためのヒンジそれ自体としても、役立つ。伸長部152a、52bは、それらの各外周56a、56bに隣接したフラップ30a、30bに接続している。伸長部15 2a、52bは、本明細書中で記述したものと類似した任意の種類の接着または溶接技術を用いて、フラップ30a、30bに接続されている。さらに、情報伝達伸長部15 2aは、ラベル54から形成できる。そのようにして、図９で示すように、１表面上に接着剤を有するラベル54は、その接着剤表面が、共に部分的に固着し、そして、重なり関係でフラップ30aの対向側面に部分的に固着するように、それ自体の上に折り畳まれる。今ここで、図10を参照すると、本発明の他の実施態様が図示されている。この実施態様は、情報を伝達するのに使用される特殊フラップ330a、330bを有する。フラップ330a、330bは、ポケット58a、58bを規定する開口部60を有する。ポケット58a、58bは、２つの重ね合わせた材料部品、または縁部24a、24bで重なり接合した単一材料部品のいずれかにより、規定される。ポケット58a、58bを形成する材料またはシートは、容器20の第一および第二表面26、28の材料と一体的に形成される。しかしながら、さらに、このポケットは、図９で図示したものと類似の伸長部から形成してもよく、この伸長部は、フラップの外周に接続される。この情報は、次いで、ポケット58a、58bに挿入され、そして開口部60が密封されて、この情報が保持される。あるいは、情報は、ポケット58a、58bの内面にが逆印刷してもよい。複数層の情報を、先に記述した技術の１つ以上と組み合わせて、逆印刷を用いて、同時に表示してもよい。この情報をポケット58a、58bの内側に置くことにより、この情報は、摩耗または湿気による損傷から保護される。概して、容器20は、事実上、任意の溶接可能な可撓性プラスチックシート材料、押出または同時押出材料、または積層材料(例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエチレン、コモノマー(これは、２個〜10個の炭素を有するα-オレフィン、アクリル酸低級アルキル、酢酸ビニル、ビニルアルコールなどから選択される)とのポリエチレン共重合体、およびポリオレフィンブレンド)から製造できる。さらに好ましくは、この材料は、ポリオレフィンブレンド(例えば、WO 95/14739で記述されるポリマーブレンドおよび米国特許出願第08/153,602号(その内容は、本明細書中で参考として援用され、その一部をなす)で述べられた多層構造)である。さらに、この材料は透明であり、それにより、このチャンバに保持された医用液、およびポケット内またはフラップ上に配置された情報は、この容器を開けることなく、見ることができる。この材料は、典型的には、ASTM D-1 003に従って測定したとき、30％未満の光学曇りレベルを有する。この種類の光学曇りレベルでは、医用液の定期的な視覚検査は、容易に実施できる。容器20を製造するためには、それぞれ、溶接可能な可撓性プラスチック材料62 a、62bの第一および第二部品は、図２、11または11Aのいずれかで示すように、重ね合わせされる。図２で図示した容器では、材料62aおよび材料62bは、互いに、全体的に重なっている。そのようにして、各フラップ30a、30bは、２層厚さを有する。図11で図示した容器では、材料62aは、チャンバ22を作成するのに充分に、材料62bと重なっているにすぎない。そのようにして、材料62bは、フラップ 30aおよび30bの両方を形成する。最後に、図11Aで図示した容器では、各材料62a 、62bは、単一のフラップ30aまたは30b、およびチャンバ22の単一の表面を形成する。この材料は、シート形状であり得る。一旦、材料62a、62bが配置されると、それらは、上記溶接技術のいずれかを用いて、共に溶接される。図12は、さらに、本発明の容器20を製造する方法を図示している。材料の２つのウェブは、ロール68から巻き出され、そして互いに対して重ね合わされる。ポートアセンブリ70a、70bは、これらのウェブを密封機構(図示せず)(これは、ポートアセンブリ70a、70bを適当な位置で溶接する)に通す前に、その対向縁部に沿って、間隔を置いて、これらのウェブの間に挿入される。次いで、これらのウェブは、第二密封およびダイス機構(図示せず)(これは、これらのウェブを共に溶接して、これらのフラップの外周に沿って、チャンバ22の側面、頂部および底部シール66a〜66dを形成する)に通される。開口部38もまた、形成される。これらのウェブを第二密封機構に通した後、容器20からは、廃物72が切り取られる。容器20は、次いで、これらのウェブから分離される。完成した各容器20は、開口部38に隣接したポートアセンブリ70bを介して、滅菌され充填される。一旦、容器20が満たされると、チャンバ22は、ポートアセンブリ70bに隣接して密封され、ポートアセンブリ70bは、容器20から切り取られる。容器20をこのように満たしたとき、他のポートアセンブリ70aは、容器20の一部としての設置前に、密封される。あるいは、容器20は、開口部38に対向して配置したポートアセンブリ70 a を通って充填してもよく、第二ポートアセンブリ70bは、全く省略してもよい。特定の実施態様を説明し記述したものの、本発明の精神から逸脱することなく、多くの改良が可能であり、保護範囲は、添付の請求の範囲によってのみ、限定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ジェトロー，ジョーンアメリカ合衆国イリノイ 60093，ウィネッカ，フォックスデールアベニュー 870 (72)発明者アンダーソン，ケイスアメリカ合衆国イリノイ 60048，リバティビル，ケンロッチアベニュー 206

Claims

【特許請求の範囲】１．医用液を保持するための容器であって、該容器は、以下を包含する：液密チャンバであって、該チャンバは、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面を有する；および該チャンバの縁部から伸長しているフラップであって、該フラップは、該チャンバにヒンジ接続されている。２．第一フラップが、前記チャンバの前記第一縁部から伸長しており、そして第二フラップが、該チャンバの前記第二縁部から伸長しており、該第一および第二フラップが、それぞれ、外周を有する、請求項１に記載の容器。３．前記第一フラップが、該第一フラップの少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、そして前記第二フラップが、該第二フラップの少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されている、請求項２に記載の容器。４．前記第一および第二フラップが、該フラップの前記外周に近接して、密封接続されている、請求項３に記載の容器。５．第一および第二フラップが、前記チャンバの同じ縁部から伸長しており、該第一および第二フラップが、それぞれ、外周を有する、請求項１に記載の容器。６．前記第一フラップが、該第一フラップの少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、そして前記第二フラップが、該第二フラップの少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されている、請求項５に記載の容器。７．前記第一および第二フラップが、該フラップの前記外周に近接して、密封接続されている、請求項６に記載の容器。８．前記フラップが、折り目を有し、該フラップが、その折り目に近接した領域で折り畳まれて、該フラップが第一および第二部分を有するようにされ、該第一および第二部分が、外周を有する、請求項１に記載の容器。９．前記第一部分が、該第一部分の少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、そして前記第二部分が、該第二部分の少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されている、請求項８に記載の容器。 10．前記第一および第二部分が、それらの外周に近接して、密封接続されている、請求項９に記載の容器。 11．第一フラップが、前記チャンバの縁部から伸長しており、そして第二フラップが、該チャンバの隣接縁部から伸長しており、該第一および第二フラップが、それぞれ、外周を有する、請求項１に記載の容器。 12．前記第一フラップが、該第一フラップの少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、そして前記第二フラップが、該第二フラップの少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されている、請求項11に記載の容器。 13．前記第一および第二フラップが、該フラップの前記外周に近接して、密封接続されている、請求項12に記載の容器。 14．密封可能な可撓性プラスチック材料から製造される、請求項１に記載の容器。 15．前記フラップが、高防湿材料から製造される、請求項１に記載の容器。 16．さらに、前記チャンバの内部と流体接続した密封可能ポートを包含する、請求項１に記載の容器。 17．さらに、前記容器を密封するための密封可能ストリップを包含する、請求項１に記載の容器。 18．前記フラップが、該フラップが前記チャンバの前記第一および第二表面の少なくとも１つに少なくとも部分的に重なるように、配置されている、請求項１に記載の容器。 19．前記フラップが、少なくとも２つの重ね合わせた材料を包含し、該材料が、それらの各外周に沿って接合されて、ポケットを規定する、請求項１に記載の容器。 20．前記ポケットが、該ポケット内の情報を保持するための密封可能な開口部を有する、請求項19に記載の容器。 21．前記フラップが、外周を有し、そして伸長部が、該外周の少なくとも１つに隣接する該フラップに接続されている、請求項１に記載の容器。 22．前記伸長部が、ラベルである、請求項21に記載の容器。 23．ASTM D-1003に従って測定したとき、30％未満の光学的曇りレベルを有する材料から製造されている、請求項１に記載の容器。 24．医用液を保持するための容器であって、該容器は、以下を包含する：液密チャンバであって、該チャンバは、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面を有する；および該チャンバの該第一縁部からヒンジ伸長している第一フラップ、および該チャンバの該第二縁部からヒンジ伸長している第二フラップであって、該第一および第二フラップは、それぞれ、外周を有する。 25．前記第一フラップが、該第一フラップの少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、そして前記第二フラップが、該第二フラップの少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されており、該第一および第二フラップが、該フラップの外周に近接して、該チャンバの回りに密封接続されている、請求項24に記載の容器。 26．密封可能な可撓性プラスチック材料から製造される、請求項24に記載の容器。 27．前記フラップが、高防湿材料から製造される、請求項24に記載の容器。 28．ASTM D-1003に従って測定したとき、30％未満の光学的曇りレベルを有する材料から製造される、請求項24に記載の容器。 29．医用液を保持するための容器であって、該容器は、以下を包含する：液密チャンバであって、該チャンバは、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面を有し；該チャンバの同じ縁部から伸長している第一および第二フラップであって、該フラップは、該チャンバとヒンジ接続されており、該第一および第二フラップは、それぞれ、外周を有する。 30．前記第一フラップが、該第一フラップの少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、前記第二フラップが、該第二フラップの少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されており、そして該第一および第二フラップが、該フラップの前記外周に近接して、該チャンバの回りに密封接続されている、請求項29に記載の容器。 31．密封可能な可撓性プラスチック材料から製造される、請求項29に記載の容器。 32．ASTM D-1003に従って測定したとき、30％未満の光学的曇りレベルを有する材料から製造されている、請求項29に記載の容器。 33．医用液を保持するための容器であって、該容器は、以下を包含する：液密チャンバであって、該チャンバは、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面を有する；および該チャンバの縁部から伸長しているフラップであって、該フラップは、該チャンバにヒンジ接続されて、ここで、該フラップは、折り目を有し、ここで、該フラップは、その折り目に近接した領域で折り畳まれて、該フラップが第一および第二部分を有するようにされる。 34．前記第一部分が、該第一部分の少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、前記第二部分が、該第二部分の少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されており、そして該第一および第二部分が、該チャンバの回りに密封接続されている、請求項33に記載の容器。 35．密封可能な可撓性プラスチック材料から製造される、請求項33に記載の容器。 36．さらに、前記容器を密封するための密封可能ストリップを包含する、請求項33に記載の容器。 37．ASTM D-1003に従って測定したとき、30％未満の光学的曇りレベルを有する材料から製造されている、請求項33に記載の容器。 38．医用液を保持するための容器であって、該容器は、以下を包含する：液密チャンバであって、該チャンバは、対向する第一および第二縁部および対向する第一および第二表面を有する；および該チャンバの縁部からヒンジ伸長している第一フラップ、および該チャンバの隣接縁部からヒンジ伸長している第二フラップであって、該第一および第二フラップは、それぞれ、外周を有する。 39．前記第一フラップが、該第一フラップの少なくとも一部が前記チャンバの前記第一表面に重なるように、配置されており、そして前記第二フラップが、該第二フラップの少なくとも一部が該チャンバの前記第二表面に重なるように、配置されており、該第一および第二フラップが、該フラップの外周に近接して、該チャンバの回りに密封接続されている、請求項38に記載の容器。 40．ASTM D-1003に従って測定したとき、30％未満の光学的曇りレベルを有する材料から製造されている、請求項38に記載の容器。 41．医用液を保持するための液密チャンバを有する容器を製造する方法であって、該容器は、少なくとも１つのフラップを有し、該フラップは、展開位置と収納位置との間で、該チャンバに対して回転可能であり、該展開位置では、該フラップは、該チャンバから外方へ伸長し、そして該収納位置では、該フラップは、第一および第二表面の少なくとも１つに少なくとも部分的に重なり、該方法は、以下の工程を包含する：第一および第二溶接可能可撓性材料を重ね合わせる工程；および該第一および第二材料を共に溶接して、該チャンバの頂部、底部および対向側面のシールを形成する工程であって、該シールは、該シールから外方へ伸長している縁部を提供するように位置づけられており、該フラップは、該縁部に隣接している工程；該フラップは、該収納位置および展開位置の間で回転可能であるように、該縁部にて、該チャンバにヒンジ接続されている。 42．前記第一材料が、前記第二材料よりも狭く、そして該第二材料が、前記フラップを形成するように、該第一材料の１つの縁部を越えて外方へ伸長している部分を有する、請求項41に記載の容器の製造方法。 43．前記第一材料が、前記第二材料よりも狭く、そして該第二材料が、前記チャンバの各側面でフラップを形成するように、該第一材料の各側縁部を越えて外方へ伸長している部分を有する、請求項41に記載の容器の製造方法。 44．前記第一および第二材料が、実質的に等しい幅を有し、該第一材料が、前記チャンバの第一縁部で第一フラップを形成するように、該第二材料の側縁部を越えて外方へ伸長している部分を有し、そして該第二材料が、該第一縁部に対向する該チャンバの第二縁部で第二フラップを形成するように、該第一材料の側縁部を越えて外方へ伸長している部分を有する、請求項41に記載の容器の製造方法。 45．前記材料が、同一の広がりを有し、前記側面シールが、前記チャンバの各側面でフラップを形成するように、前記側縁部の内方へ形成されており、該各フラップが、両方の材料の一部を包含し、該フラップを形成する該両方の材料の一部が、共に溶接されて、その中に開口部を有するポケットを形成する、請求項41 に記載の容器の製造方法。