JP2001508578A - プレート状の光学的記憶媒体および読み出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 光学的記憶装置および読み出し装置を提供する。この場合光メモリがクレジットカードのフォーマットを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 プレート状の光学的記憶媒体および読み出し装置 従来の技術 本発明は、独立請求項の上位概念記載の構成を有するプレート状の光学的記憶 媒体および読み出し装置に関する。 ドイツ連邦共和国特許第４３１１６８３号明細書からプレート状の光学的記憶 装置が公知である。一般にはＣＤ（コンパクトディスク）と称されるこのメモリ はバイナリの情報を有しており、この情報は凸部および凹部のシーケンスにより 連続して螺旋状のトラックに沿って記憶されている。ＣＤは円形ディスクとして 構成されており、この円形ディスク上には螺旋状のトラックが内側から外側へ向 かって延在している。走査のためにこのディスクは円形に回転運動され、一定の データ流密度を達成するために走査時の回転速度は内側から外側へ向かって低減 される。 ＣＤ読み出し装置は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第４２２５７２７号 明細書から公知である。ＣＤを読み出すために、レーザダイオードの光がＣＤの 表面で反射され、種々の速度で回転するＣＤの半径方向にわたって運動される。 本発明の利点 本発明によるプレート状の光メモリは従来の技術に対して小さく快適なフォー マットを有しており、このフォーマットはＩＳＯ７８１０規格による標準規格カ ードの形状および大きさを備えている利点を有する。本発明の光メモリにより小 さな交換用メモリが得られ、この交換用メモリは安価に製造でき、周囲の影響に 対してひどく過敏ではない。このため特にモバイル装置、例えば車両内のモバイ ル装置での使用がきわめて簡単になる。特に有利な点は、メモリのサイズが小さ いにも関わらず大量のデータを記憶できることである。 従属請求項に記載の手段により、独立請求項に記載されたメモリの有利な改善 形態および別の実施形態が得られる。有利にはメモリの両面を使用することによ りメモリ容量を２倍にすることができる。情報はカードの長手軸線に対して平行 または垂直に設けられているトラックに沿って記録される。このため本発明のカ ードは従来使用されていたメモリプレートとは異なり、読み出し装置内で回転さ せることなく情報を読み出すことができる。 標準規格カードフォーマットによるプレート状の光メモリを読み出すための本 発明の読み出し装置は、有利には光メモリを収容するのに適した開口部を有して おり、また情報を読み出すための少なくとも１つのレーザダイオードを有してい る。読み出し装置は光メモ リを回転運動させるモータを必要とせず、また記憶媒体の半径方向にわたって運 動するレーザダイオードを備えた可動の走査ヘッドも必要としない。この読み出 し装置は、記憶媒体の運動自体を省略できるので、はるかに少ないコンポーネン トを有するだけでよい。 従属請求項に記載の手段により、独立請求項に記載のメモリ装置および読み出 し装置の改善形態および別の実施形態が可能となる。 読み出し装置は有利には少なくとも１つのレーザダイオードを有しており、こ のレーザダイオードの光はメモリのトラックを追従する。きわめて迅速に読み出 しを行うためにレーザアレイが組み込まれていると有利であり、その場合には複 数のレーザダイオードによって同時に光が送出され、情報は干渉法により求める ことができる。 有利には光学的装置のレーザダイオードによりビームでメモリのトラックが追 従される。この場合この装置は可動の鏡または電気光学的な構成ユニットであっ てもよい。 読み出し装置の別の実施形態では走査ヘッドの機械的な運動がメモリプレート の平面で行われ、メモリ表面に対する垂直方向からのビームの偏向角度が大きく なることが回避される点が有利である。 図面 本発明の実施例を図示し、以下に詳細に説明する。 図１には本発明による光メモリが読み出し装置とともに示されている。図２には レーザダイオードアレイを有する読み出し装置が示されている。図３には読み出 し装置の実施例が示されている。 実施例の説明 図１には本発明によるプレート状のメモリ１が示されており、このメモリはＩ ＳＯ７８１０規格による標準規格カードのフォーマットおよび大きさを有する。 メモリにはバイナリの情報がトラック６に沿って書き込まれている。本発明によ る読み出し装置１０は走査ヘッド１２を有しており、この走査ヘッドはレーザ２ 、フォーカシングユニット３、偏向ユニット８、および受信ユニット４を有して いる。走査ヘッド１２に信号出力側１３を介してデコーダ１１が接続されている 。レーザビーム５はメモリ１の表面で反射されてビーム９となり、受信ユニット 上に結像される。 メモリカードとして構成されているメモリ１は、平坦な光学的基準面を有して おり、この基準面上に凸部および凹部のシーケンスによりディジタル情報が連続 して記憶されている。図１の実施例では、データトラツク６はカードの長手軸線 に対して垂直に設けられている。データラインの配置はカードの長手軸線に対し て平行に行うこともできる。第１の実施例では、データライン６の走査はレーザ ビーム５がカードの縁部でそのつど降下しながら行われる。レーザビーム５はそ の時点で読み出されているトラックの終点と次に読み出すべきトラックの始点と の間の対角線７に沿って案内される。帰線７にはデータは記録されない。走査が ラインに沿った連続的な運動と次のラインへのトラバースとにより行われ、その 際に読み出し過程の中断が必要ないように構成することもできる。走査ヘッド１ ２はレーザビーム５を送出し、このレーザビームはまずフォーカシングユニット ３を介してメモリプレートの表面にフォーカシングされる。ビームをメモリカー ド上のトラックに追従させるために、例えば複数の鏡を有する偏向ユニット８が 前置接続されている。クレジットカードの大きさの光カードを走査する際には、 ビームがメモリ表面に対する垂直方向からそれほど大きな偏向角を生じることは ない。したがってレーザビームの偏向に適した他の構成ユニット、またはフォー カシングおよび偏向に適した構成ユニットを使用することができる。反射された ビームは検出器４により受信され、評価される。信号１３はデコーダ１１に供給 され、このデコーダによりディジタル情報がデコーディングされ、更なる処理の ために調製される。 本発明のメモリカードによれば２６０MByteまでの高い記憶密度が周知のＣＤ の記憶密度に基づいて達成される。このメモリは種々のポータブルな装置に使用 することができる。 図２には、バイナリの情報のトラック６を有するメ モリカード１が示されている。走査ヘッド１２はレーザダイオードアレイ１４を 有しており、このアレイはレーザビーム５を送出する。 本発明の光カードの読み出しにかかるアクセス時間を低減するために、複数の レーザダイオードをレーザダイオードアレイ１４の形で使用することができる。 ダイオードの各ビーム５はカード１のそれぞれのトラック６にフォーカシングさ れ、そのトラックの矢印の方向に沿ってのみ偏向される。このためレーザビーム を大きな角度で２次元で偏向させる偏向ユニットは省略される。情報の読み出し は、更なる処理が保証されている場合平行に行うこともできる。 レーザビームが表面に対して鋭角を生じることによってメモリの情報の評価が 劣化する場合には、走査ヘッド１２をカード形の記憶媒体の上方で２次元的に運 動させることができる。ただしこれにより読み出し装置に幾らか機械的なコスト がかかる。 図３には光メモリカード１のための読み出し装置１０が示されている。この読 み出し装置は開口部１５および収容部１７を有する。ケーシングにはストッパ１ ７が組み込まれている。走査ヘッド１２はデータを信号出力側１３を介して送出 する。メモリ１は読み出し装置の開口部１５へ挿入される。そこで適切な機構に よりメモリカードを収容して固定し、メモリ１の基準面と走査ヘッド１２との間 に所定の距離が置かれるこ とが保証されるようにしなければならない。このためにすでにチップカードの読 み出し装置で周知の種々の構成を使用可能である。例えばメモリカード１は読み 出し装置の収容部１６に収容される。この収容部１６はストッパ１７に達するま で上方へ向かって運動する。この位置でメモリカードは走査ヘッドに対して確実 に固定される。カード１を取り出す際にこの収容部は降下し、さらに例えばチッ プカード読み出し装置で周知の吐き出し機構が使用される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年９月１４日（１９９８．９．１４） 【補正内容】 明細書 プレート状の光学的記憶媒体および読み出し装置 従来の技術 本発明は、独立請求項の上位概念記載の構成を有するプレート状の光学的記憶 媒体および読み出し装置に関する。 ドイツ連邦共和国特許第４３１１６８３号明細書からプレート状の光学的記憶 装置が公知である。一般にはＣＤ（コンパクトディスク）と称されるこのメモリ はバイナリの情報を有しており、この情報は凸部および凹部のシーケンスにより 連続して螺旋状のトラックに沿って記憶されている。ＣＤは円形ディスクとして 構成されており、この円形ディスク上には螺旋状のトラックが内側から外側へ向 かって延在している。走査のためにこのディスクは円形に回転運動され、一定の データ流密度を達成するために走査時の回転速度は内側から外側へ向かって低減 される。 ＣＤ読み出し装置は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第４２２５７２７号 明細書から公知である。ＣＤを読み出すために、レーザダイオードの光がＣＤの 表面で反射され、種々の速度で回転するＣＤの半径方向にわたって運動される。 ヨーロッパ特許出願公開第０６６６５６５号明細書 から、光カードを読み出すための読み出し装置が公知である。この読み出し装置 は光学的読み取りヘッドを有しており、このヘッドはレーザダイオードとレーザ ビームをフォーカシングするための光学レンズとを有している。光学的読み取り ヘッドはさらに反射されたレーザビームを検出するための光学的センサを有して いる。光カードはリング形スペーサの上に載置され、これによりターンテーブル の対物レンズと光カードとの間に所定の距離が保証される。光カードを光学的に 走査するために、ターンテーブルは走査ヘッドの対物レンズとともに回転される 。 米国特許第４６５６３４６号明細書から、クレジットカードのフォーマットに よる光カードを読み出すための光学系が公知である。この光学系はレーザビーム を送出るレーザ光源を有しており、ビームはフォーカシング光学系を通って入射 する。さらに検出器が設けられており、この検出器は光カードによって反射され たレーザビームを検出する。光メモリカードは可動の支承装置によって支承され る。レーザビームにより光メモリカードのトラックが追従されるが、これは支承 装置がカードの長手方向でレーザビームに対して相対的に運動されることにより 行われる。 本発明の利点 請求の範囲 １． メモリ（１）を収容する開口部（１５）と、 メモリの光学的基準面を走査するレーザダイオード（２）を備えた走査ヘッド（ １２）と、 走査ヘッド（１２）から送出されたレーザビーム（５）をメモリ（１）の表 面にフォーカシングするフォーカシング手段（３）と、 反射されたレーザビームのための検出器（４）とを有する プレート状の光メモリ（１）を読み出すための読み出し装置において、 読み出し装置（１０）の開口部（１５）はクレジットカードのフォーマット によるメモリ（１）を収容するために構成されており、 メモリ（１）は読み出し装置（１０）内で固定され、かつ走査ヘッド（１２ ）から所定の距離を置いてロックされ、 走査ヘッド（１２）から送出されたレーザビーム（５）によりメモリ（１） のトラック（６）が光学的偏向装置（８）を用いて追従される、 ことを特徴とする光メモリを読み出すための読み出し装置。 ２． 前記光学的偏向装置（８）により少なくとも１つのレーザダイオード（２ ）のビーム（５）でメモ リ（１）のトラック（６）が追従される、請求項１記載の読み出し装置。 ３． 少なくとも１つの可動の鏡が前記光学的偏向装置（８）に設けられており 、該鏡によりレーザダイオード（２）のビーム（５）でメモリ（１）のトラック （６）が追従される、請求項１または２記載の読み出し装置。 ４． 少なくとも１つの電気光学的構成ユニットが設けられており、該ユニット によりレーザダイオード（２）のビーム（５）でメモリ（１）のトラック（６） が追従される、請求項１から３までのいずれか１項記載の読み出し装置。 ５． レーザダイオードアレイ（１４）が組み込まれており、偏向ユニット（８ ）はそれぞれのビーム（５）に対して１次元で作用する、請求項１から４までの いずれか１項記載の読み出し装置。 ６． 走査ヘッド（１２）はメモリ（１）の平面にわたって２次元で運動される 、請求項１から４までのいずれか１項記載の読み出し装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス ヴァーレ ドイツ連邦共和国 Ｄ―31139 ヒルデス ハイム ペーター―ヘンライン―シュトラ ーセ ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 連続的に凸部および凹部のシーケンスとしてトラックに沿って光学的基準 面に記憶された情報に対して、 フォーカシングされてトラックを追従するレーザビームを用いた干渉方式に より前記情報を読み出し可能である プレート状の光メモリにおいて、 該プレート状のメモリ（１）は標準規格カードの矩形のフォーマットを有す る、 ことを特徴とするプレート状の光メモリ。 ２． 前記プレート状のメモリ（１）は前面および後面に情報を記憶するための 光学的基準面を有する、請求項１記載のプレート状の光メモリ。 ３． 前記情報はメモリの長手軸線に対して垂直なトラック（６）に沿って記憶 されている、請求項１または２記載のプレート状の光メモリ。 ４． 前記情報はメモリの長手軸線に対して平行なトラック（６）に沿って記憶 されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のプレート状の光メモリ。 ５． メモリ（１）を収容する開口部（１５）と、 メモリの光学的基準面を走査するレーザダイオード（２）を備えた走査ヘッ ド（１２）と、 フォーカシング手段（３）と、 反射されたレーザビームのための検出器（４）とを有する 請求項１から４までのいずれか１項記載のプレート状の光メモリを読み出すた めの読み出し装置において、 読み出し装置（１０）の開口部（１５）はクレジットカードのフォーマット によるメモリ（１）を収容するために構成されており、 メモリ（１）は読み出し装置（１０）内で固定され、かつ走査ヘッド（１２ ）から所定の距離を置いてロックされる、 ことを特徴とする光メモリを読み出すための読み出し装置。 ６． 光学的な偏向装置（８）により少なくとも１つのレーザダイオード（２） のビーム（５）でメモリ（１）のトラック（６）が追従される、請求項５記載の 読み出し装置。 ７． 少なくとも１つの可動の鏡が光学的装置（８）に設けられており、該鏡に よりレーザダイオード（２）のビーム（５）でメモリ（１）のトラック（６）が 追従される、請求項５または６記載の読み出し装置。 ８． 少なくとも１つの電気光学的構成ユニットが設けられており、該ユニット によりレーザダイオード （２）のビーム（５）でメモリ（１）のトラック（６）が追従される、請求項５ から７までのいずれか１項記載の読み出し装置。 ９． レーザダイオードアレイ（１４）が組み込まれており、偏向ユニット（８ ）はそれぞれのビーム（５）に対して１次元で作用する、請求項５から８までの いずれか１項記載の読み出し装置。 １０． 走査ヘッド（１２）はメモリ（１）の平面にわたって２次元で運動され る、請求項５から９までのいずれか１項記載の読み出し装置。