JP2001508010A - 片端で自動車に案内された、駆動される細長いワイパアームを備えた、自動車のウィンドガラスのためのワイパ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、片端で自動車に案内された、駆動される細長いワイパアーム（１０）を備えた、自動車のウィンドガラスのためのワイパ装置であって、ワイパアーム（１０）の他方の自由な端区分に、ウィンドガラスを払拭する細長いワイパブレード（１４）が、長手方向軸線平行に取り付けられていて、しかもウィンドガラス平面に対してほぼ平行にかつ長手方向軸線に対して直交する横方向に向けられた揺動軸線（４４）を中心として揺動可能にジョイント式に枢着されており、該ワイパブレード（１４）の１区分（３８）が、横断面Ｕ字形の接続装置（１２）の、互いに間隔をおいて配置された２つの脚部（３４，３６）の間に案内されており、ワイパブレード（１４）のジョイント手段が、ワイパアーム結合ロッド（１６）の一方の端部に配置された前記接続装置（１２）のジョイント手段と協働するようになっており、ワイパアーム結合ロッド（１６）の他方の端部が、可倒ジョイント（２０）に所属する第１のジョイント部分（１８）を備えており、該可倒ジョイント（２０）の他方の第２のジョイント部分（２２）に、ワイパ装置の駆動手段（２４）が作用している形式のものに関する。ワイパアーム結合ロッド（１６；１１６；２１６）と、ワイパブレード（１４）のための接続装置（１２）とが、１つの金属薄板から一体に製作されていると、特に廉価なワイパ装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 片端で自動車に案内された、駆動される 細長いワイパアームを備えた、自動車の ウィンドガラスのためのワイパ装置 背景技術および発明の利点 本発明は請求項１の上位概念に記載の形式のワイパ装置から出発する。このよ うな形式の公知ワイパ装置（ドイツ連邦共和国特許出願公告第１９０５３５２号 明細書）では、ワイパブレードのための接続装置が金属薄板から製作されていて 、差込スリーブを備えており、この差込スリーブ内に、予め製作された中実の結 合ロッドが挿入されて、別の作業工程で固定されなければならない。このために 必要となる厚肉化の手間の他に、接続装置と結合ロッドとの間のこのような差込 み結合部が、払拭運転中に加速されかつ制動されなければならない質量を不必要 に高めてしまうという不都合が生じる。このことは、ワイパ装置の駆動装置構成 部分の相応する設計によって考慮されなければならない。 請求項１の特徴部に記載の特徴を有する本発明によるワイパ装置では、ワイパ アームのための接続装置と結合ロッドとを唯１回の作業工程で製作することがで きる。差込スリーブの配置は不要となる。これによっ て、中実の結合ロッドが不要となることに関しても、重量軽減が得られ、このよ うな重量軽減は駆動装置構成部分の設計に際してスペース節約と廉価な製造とを 生ぜしめる。 請求項２の上位概念に記載の形式の別の公知のワイパ装置（ドイツ連邦共和国 特許出願公開第３４２０２７４号明細書）では、可倒ジョイントの横断面Ｕ字形 の第１のジョイント部分が、金属薄板から製作されていている。この第１のジョ イント部分は、このジョイント部分と、予め製作された中実の結合ロッドとの間 のオーバラップ区分の範囲において、別の作業工程で結合ロッドとリベット締結 されている。このために必要となる製作手間はかなりのものである。さらに、上 記オーバラップ区分は、払拭運転中に加速されかつ制動されなければならない質 量を増大させ、このことは駆動装置構成部分の設計を高価にする。 請求項２の特徴部に記載の特徴を有する本発明によるワイパ装置では、ワイパ アーム結合ロッドと、可倒ジョイントの第１のジョイント部分とを、唯１回の作 業工程で廉価に製作することができる。特に固定手段およびオーバラップ区分を 不要にすることができる。このことと、さらに中実の結合ロッドが不要となるこ とから得られる重量節約は、ワイパ装置の駆動装置構成部分の廉価な設計を可能 にする。 ワイパアーム結合ロッドと、ワイパブレードのため の接続装置と、可倒ジョイントの第１のジョイント部分とが１つの金属薄板から 一体に製作されると、本発明の特に進歩的な改良形が得られる。なぜならば、そ の場合、前で述べた個別手段の利点が好都合に補う合うからである。 ワイパアーム結合ロッドの範囲におけるワイパアームの強度を高めるためには 、ワイパアーム結合ロッドが金属薄板の変形加工によって補強されている。この ような変形加工に基づき、ワイパアーム範囲全体における断面係数および曲げモ ーメントを数倍に高めることができる。 本発明の別の有利な改良形および構成は以下の説明および対応する図面に示さ れた実施例とに記載されている。 図面 図面において、第１図はワイパ装置に所属するワイパアームと、その駆動手段 と、一点鎖線で示したワイパブレードとの斜視図であり、第２図は第１図に示し たワイパアームを第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿って断面した拡大図であり、第３図 は第１図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面の拡大図であり、第４図はワイパアー ム結合ロッドの範囲におけるワイパアームの、第２図の実施例とは異なる別の横 断面構成を示す断面図であり、第５図はワイパアーム結合ロッドの範囲における ワイパアームの、第２図の実施例とは異なるさらに別 の可能な横断面構成を示す断面図であり、第６図は接続装置とワイパアーム結合 ロッドとを製作するための金属薄板ボードの一部を示す平面図であり、第７図は ワイパアーム結合ロッドと可倒ジョイントの第１のジョイント部分とを製作する ための金属薄板ボードの一部を示す平面図である。 実施例の説明 第１図に図示されたワイパアーム１０には接続装置１２が所属している。この 接続装置１２を用いて、細長いワイパブレード１４（一点鎖線で示す）をワイパ アーム１０に枢着結合することができる。接続装置１２はワイパアーム結合ロッ ド１６の一方の端部に配置されている。ワイパアーム結合ロッド１６の他方の端 部は第１のジョイント部分１８に結合されており、この第１のジョイント部分１ ８はワイパアーム１０の可倒ジョイント２０に所属している。ワイパアーム１０ には、さらに第２のジョイント部分２２も所属しており、この第２のジョイント 部分２２にはワイパアーム１０のための駆動手段２４が作用している。この駆動 手段２４は、二重矢印２６の方向で揺動式もしくは往復回転式に駆動されるワイ パ軸によって形成されている。接続装置１２はワイパアーム結合ロッド１６およ び第１のジョイント部分１８と共に１つの可倒レバー２８を形成している。この 可倒レバー２８は、ワイパブレード１４と共に、ウィンドガラス表面に対してほ ぼ平行に位置するジョイント軸２９を中心として二重矢印３０の方向に傾倒旋回 させることができるので、ワイパブレード１４は引き起こしによってウィンドガ ラスから引離し可能で、かつ引き倒しによって再びウィンドガラスに当付け可能 である。すなわち、傾倒旋回運動はウィンドガラス表面に起立した１つの平面内 で行われる。ワイパ軸２４は自動車に支承されており、したがって可倒ジョイン ト２０の第２のジョイント部分２２はワイパアーム１０の駆動側の端部を形成し ている。ワイパアーム１０の自由端部には接続装置１２が配置されている。第１ 図および第２図から判るように、接続装置１２はほぼＵ字形の横断面を有してい る。接続装置１２のＵ字体ベース３２はウィンドガラスに対して平行な平面内に 位置している。両Ｕ字体脚部３４，３６はＵ字体ベース３２からウィンドガラス へ向かって延びている。接続装置１２の、互いに間隔をおいて位置する両Ｕ字体 脚部３４，３６の間には、細長いワイパブレード１４の背部３８の１区分が位置 している。この区分にはジョイント手段（図示しない）、たとえばジョイントピ ンが配置されており、このジョイントピンは、接続装置１２の、やはりジョイン ト手段を形成する支承切欠き４０，４２内に突入する。その場合、ワイパブレー ド１４の背部３８に設けられたジョイント手段と、接続装置１２の両Ｕ字体脚部 ３４，３６に設けられた支承切欠きとは、ワイパ装置 の、ウィンドガラス表面に対してほぼ平行でかつ長手方向軸線に対して平行に位 置する構成部分１４，２８の長手方向軸線に対して直交する横方向に位置するジ ョイント軸線４４が得られるように配置されている。このジョイント軸線４４を 中心としてワイパブレード１４は揺動運動（二重矢印４６）を実施することがで きる。この揺動運動によって、ワイパブレード１４は払拭運転時に、特に自動車 の球面状に湾曲させられたウィンドガラスに認められる表面輪郭変化に自動的に 適合することができる。両Ｕ字体脚部３４，３６により、払拭運転時におけるワ イパブレード１４の整然としたガイドが行われる。 第１図および第３図から判るように、可倒ジョイント２０の第１のジョイント 部分１８はやはりＵ字形の横断面を有している。したがって、この第１のジョイ ント部分１８も同じく１つのＵ字体ベース４８と、互いに間隔をおいて位置する ２つのＵ字体脚部５０，５２とを有している。両Ｕ字体脚部５０，５２はＵ字体 ベース４８からウィンドガラスへ向かって延びている。両方のＵ字体脚部５０， ５２には可倒ジョイント２０の可倒レバー側の支承部が配置されている。それに 対して、他方のジョイント部分２２は付設部５４によって両Ｕ字体脚部５０，５ ２の間に突入していて、駆動装置側の支承部を備えている。 第１図から判るように、可倒レバー２８は唯一つの 部分から製作されている。接続装置１２のＵ字体ベース３２はワイパアーム結合 ロッド１６へ移行しており、ワイパアーム結合ロッド１６は第１のジョイント部 分１８のＵ字体ベース４８へ移行している。接続装置１２のＵ字体脚部３４，３ ６もワイパアーム結合ロッド１６へ一体に続いていて、第１のジョイント部分１ ８のＵ字体脚部５０，５２へ移行している。ワイパアーム結合ロッド１６を補強 するために、第１実施例では第２図から判るように、接続装置１２のＵ字体脚部 ３４，３６とＵ字体脚部５０，５２とがワイパアーム結合ロッド１６の範囲で自 由端部５６，５８で互いに向かって折り畳まれている。この補強折畳み部は接続 装置１２とワイパアーム結合ロッド１６との間の移行範囲６０もしくはワイパア ーム結合ロッド１６と第１のジョイント部分１８との間の移行範囲６２において 徐々に形成される。ワイパアーム結合ロッド１６の第２図に示した補強成形部の 構成とは無関係に、このような補強成形部を第４図（１１６）もしくは第５図（ ２１６）に示したように形成することもできる。折畳みの別の実施例も考えられ る。可能となる全ての変形加工の目的は、可倒レバー２８の所要の剛性を得るこ とである。このためには、もちろん可倒レバー全体１２，１６，１８を一体に製 造するために使用される金属薄板の厚さの選択も役立つ。 可倒レバー２８もしくは１２，１６，１８の第１図 に示した実施例とは無関係に、ワイパアーム結合ロッド１６に接続装置１２だけ を一体に成形し、第１のジョイント部分１８を慣用の形式で、つまり公知先行技 術に開示されているように配置することも考えられる。他方において、ワイパア ーム結合ロッド１６だけを第１のジョイント部分１８と共に一体に製作し、接続 装置１２を公知先行技術に基づき知られている形式でワイパアーム結合ロッド１ ６に結合することも考えられる。 第６図には、金属製の薄板ボード１００の原理的な形状が図示されている。こ の場合、破線１０２，１０４，１０６は曲げ縁部を表しており、これらの曲げ縁 部に沿って薄板ボード１００が曲げられるか、もしくは折られる。相応する折り において、第６図に示した薄板ボードから第２図に示したワイパアーム結合ロッ ド１６の横断面が得られるか、または第５図に示したワイパアーム結合ロッド２ １６の横断面が得られる。薄板ボード１００には既に切欠き１４０，１４２が配 置されていてよく、これらの切欠き１４０，１４２は曲げ過程後に接続装置１２ の支承切欠き４０，４２を形成する。 第７図に示した金属製の薄板ボード２００はワイパアーム結合ロッド１６と第 １のジョイント部分１８とを一体に製作するための出発形状を有している。この ためには、薄板ボード２００が、破線で示した曲げ縁 部２０２，２０４に沿って折られるか、もしくは曲げられなければならない。そ の場合、第１のジョイント部分１８の範囲には第３図に示したＵ字形の形状が得 られ、それに対してワイパアーム結合ロッド１６の範囲における折りは第２図に 示した実施例または第５図に示した実施形に相応して選択することができる。第 ７図からさらに判るように、薄板ボード２００には同時に支承切欠き２０６を配 置することもできる。これらの支承切欠き２０６は最終組立の後に、対応する支 承手段および第２のジョイント部分２２（第１図）と共に可倒ジョイント２０を 形成する。 第６図および第７図に示した両薄板ボード１００，２００を互いに直接につな ぎ合わせると、唯一つの薄板ボードが得られる。この薄板ボードからは相応する 折りおよび変形加工において第１図に示した可倒レバー２８が形成される。 全ての事例において、見栄えのよいデザインと小さな重量とを有する、廉価に 製造され得る扁平構造のワイパアームが得られる。このようなワイパアームは、 材料厚さの適当な選択および／またはワイパアーム結合ロッド１６の範囲におけ る横断面の適当な構成において、所要の剛性を有している。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 段（２４）が作用している形式のものに関する。ワイパ アーム結合ロッド（１６；１１６；２１６）と、ワイパ ブレード（１４）のための接続装置（１２）とが、１つ の金属薄板から一体に製作されていると、特に廉価なワ イパ装置が得られる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．片端で自動車に案内された、駆動される細長いワイパアーム（１０）を備 えた、自動車のウィンドガラスのためのワイパ装置であって、ワイパアーム（１ ０）の他方の自由な端区分に、ウィンドガラスに当付け可能な細長いワイパブレ ード（１４）が、長手方向軸線平行に取り付けられていて、しかもウィンドガラ ス平面に対してほぼ平行にかつ長手方向軸線に対して直交する横方向に向けられ た揺動軸線（４４）を中心として揺動可能にジョイント式に枢着されており、該 ワイパブレード（１４）の１区分が、横断面Ｕ字形の接続装置（１２）の、互い に間隔をおいて配置された２つの脚部（３４，３６）の間に案内されており、ワ イパブレード（１４）のジョイント手段が、ワイパアーム結合ロッド（１６）の 一方の端部に配置された前記接続装置（１２）のジョイント手段と協働するよう になっており、ワイパアーム結合ロッド（１６）の他方の端部が、可倒ジョイン ト（２０）に所属する第１のジョイント部分（１８）を備えており、該可倒ジョ イント（２０）の他方の第２のジョイント部分（２２）に、ワイパ装置の駆動手 段（２４）が作用している形式のものにおいて、ワイパアーム結合ロッド（１６ ）と、ワイパブレード（１４）のための接続装置（１２）とが、１つの金属薄板 から一体に製作されている ことを特徴とする、片端で自動車に案内された、駆動される細長いワイパアーム を備えた、自動車のウィンドガラスのためのワイパ装置。 ２．特に請求項１記載の、片端で自動車に案内された、駆動される細長いワイ パアーム（１０）を備えた、自動車のウィンドガラスのためのワイパ装置であっ て、ワイパアーム（１０）の他方の自由な端区分に、ウィンドガラスに当付け可 能な細長いワイパブレード（１４）が、長手方向軸線平行に取り付けられていて 、しかもウィンドガラス平面に対してほぼ平行にかつ長手方向軸線に対して直交 する横方向に向けられた揺動軸線（４４）を中心として揺動可能にジョイント式 に枢着されており、ワイパアーム（１０）が、ワイパブレード（１４）の揺動支 承部と、ワイパアーム（１０）の一方の駆動側の端部との間に可倒ジョイント（ ２０）を有しており、該可倒ジョイント（２０）の、横断面Ｕ字形の一方のジョ イント部分（１８）が、ワイパアーム結合ロッド（１６）の一方の端部に固定さ れており、該ワイパアーム結合ロッド（１６）の他方の端部に、ワイパブレード 側の揺動支承手段が配置されており、前記可倒ジョイント（２０）の他方のジョ イント部分（２２）に、ワイパ装置の駆動手段（２４）が作用している形式のも のにおいて、ワイパアーム結合ロッド（１６）と、可倒ジョイント（２０）の第 １のジョイント部分（１８）とが、１つの金属薄板か ら一体に製作されていることを特徴とする、片端で自動車に案内された、駆動さ れる細長いワイパアームを備えた、自動車のウィンドガラスのためのワイパ装置 。 ３．ワイパアーム結合ロッド（１６；１１６；２１６）と、ワイパブレード（ １４）のための接続装置（１２）と、可倒ジョイント（２０）の第１のジョイン ト部分（１８）とが、１つの金属薄板から一体に製作されている、請求項１また は２記載のワイパ装置。 ４．ワイパアーム結合ロッド（１６；１１６；２１６）が、金属薄板の変形加 工によって補強されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のワイパ装 置。