JP2001507190A - 移動通信装置と交信するための移動通信装置と無線送信器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電波放射に関する制限がある区域でインテリジェント移動通信装置（１）を使用できるように、該装置は、取り外し可能なアンテナ（２）と、該アンテナが取り外されると、該装置の少なくとも電波放射部分への電力をオフにするスイッチとを含んでいて、装置（１）の非無線周波エネルギ放射部分が動作可能である場合でも、該装置からの電波放射を積極的に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】 移動通信装置と交信するための 移動通信装置と無線送信器 技術分野 本発明は、移動通信装置と交信するための無線送信器と移動通信装置に関する 。 発明の背景 移動通信装置、たとえば、移動電話や、ある種のコンピュータ部分を使用する 高度なインテリジェント移動電話などの無線部分は、たとえば、航空機、空港、 ターミナルビル、病院などの建築物の内部にある、電波妨害（radio frequency interference）に対して高い余裕度を必要とする電子装置を危険な状態にするよ うな電波妨害を与えることがある。 現在は、このような制限された区域に入るとき、かかる移動通信装置の個別ユ ーザまでが装置をオフにする。 装置をオフにすることにより、コンピュータ部分があればコンピュータ部分も オフになることは勿論である。しかし、このような制限区域内でも、無線部分が オフになっていれば、高感度電子装置に妨害を与える危険を冒さずに、かかる装 置のコンピュータ部分を使用できることが望ましい。 発明の簡単な説明 本発明の１つの目的は、電波放射制限のある区域で、移動通信装置内部にコン ピュータ部分があれば、それは使用することができる移動通信装置を実現するこ とである。 これは、移動通信装置の非電波放射部分がユーザによって使用される時に、移 動通信装置の電波放射部分が電波妨害を発生することを積極的に防止する手段を 備えた本発明による移動通信装置によって達成される。 別の目的は、一方では、電波放射制限のある区域に入る際、少なくとも無線部 分が自動的にオフになる移動通信装置を実現し、他方では、かかる制限区域に入 る際、かかる移動通信装置と協力して、該移動通信装置をオフにする無線送信器 を実現することである。 本発明によれば、これは、移動通信装置に、電波放射に対して制限のある区域 内またはその近くに配置された無線送信器から放射される電力遮断信号を検出す る検出器を設けることによって達成される。この電力遮断信号は、制限区域に入 る移動通信装置の少なくとも無線部分の電力をオフにするために送信される。 この結果、ユーザは、制限区域内の高感度電子装置に妨害を与える危険を冒さ ずに、かかる移動通信装置のコンピュータ部分のような別部分を使用することが 可能になる。 図面の簡単な説明 添付の図面を参照して、以下、本発明を詳細に説明する。 図１は、本発明による移動通信装置の第１の実施例を模式的に示す。 図２は、本発明による移動通信装置の第２の実施例のブロック図であり、この 移動通信装置は、本発明による無線送信器と協力して動作する。 好適実施例 図１は本発明による第１の実施例を示しているが、この実施例は、全体として １で指定される移動通信装置からの電波放射を積極的に防止する。装置１は、（ 示されていない）無線部分のほかに（示されていない）コンピュータ部分のよう なインテリジェント部分を含むことができる。 本発明のこの実施例によれば、移動通信装置１には取り外し可能なアンテナ２ が設けられている。移動通信装置１からアンテナ２が取り外されると、スプリン グ入りの（spring loaded)電気的に接地された蓋（lid）３が、アンテナ２が取 り外されたときに移動通信装置１のフレームの最上部に残される開口部４を覆う 位置に自動的に移動する。 移動通信装置１のフレーム内の（示されていない）遮蔽とともに、蓋３は、移 動通信装置１の電波放射部分のすべてを効果的に遮蔽する。このため、電波妨害 を起こす無線周波エネルギを放射する危険を冒すことなく、コンピュータ部分が あれば、コンピュータ部分のような別部分を使用することが可能である。 本発明によれば、アンテナ２を取り外すと、移動通信装置１の少なくとも電波 放射部分への電力を切断するように、移動通信装置１に（示されていない）スイ ッチを設けてもよい。そのスイッチは、装置１全体の電力をオフにするように構 成してもよいことは勿論である。 また本発明によれば、（示されていない）このスイッチは蓋３と組み合わされ て、アンテナ２を取り外すと、移動通信装置１の電波放射部分によって、電波妨 害を起こす無線周波エネルギが放射されないことをさらに保証することができる 。 図２は、本発明の第２の実施例を示す。 図２に示す実施例は、無線送信器５と移動通信装置６とを含む。無線送信器５ は、通常の基地局で良い。また無線送信器５は、図２に示す装置６のような移動 通信装置が、無線周波エネルギを放射してはならない区域内に、または該区域の 近くに特に配置された別の無線送信器であってもよい。 本発明のこの実施例によれば、無線送信器５は、その区域に存在する装置６の ような移動通信装置の少なくとも電波放射部分を自動的にオフにする所定の電力 遮断信号を送るように構成されている。この電力遮断信号は、無線送信器５によ っていつでも発生することができる。これに代わるものとして、無線送信器５が 、移動通信装置が制限区域に近づいたか入ったことを検出した場合に、電力遮断 信号を発生してもよい。 制限区域に近づくか入る移動通信装置６の少なくとも電波放射部分をオフにす ることを容易にするため、本発明による移動通信装置６は検出器７を備えている 。検出器７は、移動通信装置６のアンテナ８に接続され、無線送信器５から送ら れた電力遮断信号を検出するように構成されている。 電力遮断信号を検出すると、検出器７は電力ダウン信号を発生する。この信号 は、移動通信装置６の（示されていない）電源に供給される。電力ダウン信号を 受け取ると、電源は、移動通信装置６の（示されていない）少なくともすべての 電波放射部分への電力を切断する。装置６全体の電力をオフにできることは勿論 である。 意図せずに装置６が動作不能状態になることを防止するため、無線送信器５か ら送られる電力遮断信号には、本発明に従って符号化されたメッセージが含まれ る。このような場合、移動通信装置６には、ここに示すこの実施例においては、 検出器７の出力端子に接続された復号器９が含まれる。この復号器９は、無線送 信器５から送られる符号化されたメッセージを復号化する。電力ダウン信号ＰＤ ＷＮは、有効な電力遮断信号が受信され復号化されると、装置６の電源に供給さ れるだけである。 たとえば、移動通信装置６が制限区域外、すなわち、制限区域から遠く離れた ところへ移動したため、無線送信器５から送られる電力遮断信号が検出器７で検 出されなくなると、移動通信装置６の電力が再びオンになる。移動通信装置６の （示されていない）電波放射部分は動作状態に戻り、移動通信装置６は通常の動 作に使用できる状態になる。 本発明のこの実施例によれば、無線送信器５からの電力遮断信号の受信により 、移動通信装置６の少なくとも電波放射部分が動作不能状態になる。したがって 、移動通信装置６のユーザは、たとえば、コンピュータ部分があれば、移動通信 装置６のコンピュータ部分のような別部分を使用することができる。 上に示したように、無線送信器５から送られ、検出器７で検出される電力遮断 信号は、電波放射部分への電力だけでなく、移動通信装置６全体の電力をオフに することができる。したがって、装置６の非電波放射部分を使用したいユーザは 、装置６の電源をオンにしなければならない。しかし、その場合、装置６の非電 波放射部分の電源だけがオンになるが、電波放射部分の電源はオフになっている 。また、制限区域を離れると、ユーザは、装置６の電源を再びオンにしなければ ならない。 本発明の（示されていない）第３の実施例においては、移動通信装置は、装置 のキーパッドでユーザによりキー入力された所定の符号を認識する制御手段が設 けられている。この制御手段は、符号の検出に応答して、装置の少なくとも電波 放射部分への電力をオフにすることができる。コンピュータ部分が設けられてい ると、移動通信装置は、コンピュータ部分を使用することが可能な網外モード（ off-net mode）で動作する。また、この実施例においては、装置全体の電力をオ フにすることができる。 このように、上記説明から明らかなように、電波に対して高感度な電子装置に 意図せずに妨害を与える危険は、本発明による移動通信装置によってかなり減少 する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１１月２４日（１９９８．１１．２４） 【補正内容】 請求の範囲 1. 移動通信装置であって、 取り外し可能なアンテナ（２）と、前記アンテナ（２）が取り外されると前記 装置の少なくとも電波放射部分への電力をオフにするスイッチ、 または、 取り外し可能なアンテナ（２）と、前記アンテナ（２）が取り外されると前記 装置（１）に残された開口部（４）を遮蔽するように自動的に覆う、スプリング 入りの蓋（３）、 または、 無線送信器（５）から送信された電力遮断信号を検出するとともに、前記信号 の検出に応答して、前記装置（１）の少なくとも電波放射部分への電力をオフに する検出器（７）、 または、 前記装置のキーパッドでキー入力された所定の符号を認識するとともに、その 符号の認識に応答して、前記装置の少なくとも前記電波放射部分への電力をオフ にする制御手段、 を含むことを特徴とする移動通信装置。 2. 請求項１記載の移動通信装置であって、装置全体に対して電力がオフにさ れることを特徴とする移動通信装置。 3. 移動通信装置が無線周波エネルギを放射してはならない区域内に、または 該区域の近くに配置される無線送信器において、無線送信器（５）は、前記区域 内で移動通信装置（６）の検出器（７）によって受信される電力遮断信号を送信 し、前記検出器（７）は、前記電力遮断信号を受信すると、前記移動通信装置（ ６）の電源に供給される電力ダウン信号（ＰＤＷＮ）を発生して、移動通信装置 （１）の少なくとも電波放射部分の電力をオフにするように前記電源を制御する 無線送信器。 4. 請求項３記載の無線送信器であって、前記電カダウン信号（ＰＤＷＮ）が 供給される前に、前記電力遮断信号とともに、移動通信装置（６）の復号器 （９）によって有効に復号化される符号化されたメッセージを送信する無線送信 器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ｗ (72)発明者 リルイエグレン，エル．，フレドリク スウェーデン国 ルンド，ホグボベーゲン １ ケイ (72)発明者 ブヨルケングレン，ウルフ，シー. スウェーデン国 ブヤレッド，ナクテルガ ルスベーゲン 26 (72)発明者 クフラル，アンデルス スウェーデン国 ブラレッド，トラストベ ーゲン 20

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 移動通信装置であって、 取り外し可能なアンテナ（２）と、前記アンテナ（２）が取り外されると前記 装置の少なくとも前記電波放射部分への電力をオフにするスイッチ、 または、 取り外し可能なアンテナ（２）と、前記アンテナ（２）が取り外されると前記 装置（１）に残された開口部（４）を遮蔽するように自動的に覆う、スプリング 入りの蓋（３）、 または、 検出器（７）の出力に接続された復号器（９）であって、前記装置（１）の少 なくとも前記電波放射部分への電力がオフになる前に、電力遮断信号とともに受 信された符号化されたメッセージを復号化するとともに有効にする復号器（９） 、または、 前記装置のキーパッドでキー入力された所定の符号を認識するとともに、その 符号の認識に応答して、前記装置の少なくとも前記電波放射部分への電力をオフ にする制御手段、 を含むことを特徴とする移動通信装置。 2. 請求項１記載の移動通信装置であって、前記装置全体に対して前記電力が オフにされることを特徴とする移動通信装置。 3. 移動通信装置（６）と交信するための無線送信器（５）であって、前記装 置の電力をオフにする電力遮断信号とともに、前記装置における電力をオフにす るために、移動通信装置（６）によって有効に復号化される符号化されたメッセ ージを送ることを特徴とする無線送信器（５）。