JP2001358218A - 有機膜のエッチング方法及び素子の製造方法 - Google Patents

有機膜のエッチング方法及び素子の製造方法

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JP2001358218A
JP2001358218A JP2001108725A JP2001108725A JP2001358218A JP 2001358218 A JP2001358218 A JP 2001358218A JP 2001108725 A JP2001108725 A JP 2001108725A JP 2001108725 A JP2001108725 A JP 2001108725A JP 2001358218 A JP2001358218 A JP 2001358218A
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Hideo Kitagawa
英夫 北川
Nobumasa Suzuki
伸昌 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の形状を得るためのエッチングを高速に
でき、ハードマスクに対する選択比の高い有機膜のエッ
チング方法及び素子の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 有機膜上に中間層及びパターニングされ
たレジスト層を形成し、該レジスト層から露出した該中
間層をエッチングした後、ガスのプラズマを用いて前記
有機膜をエッチングする有機膜のエッチング方法におい
て、該中間層が金属又は金属の化合物からなる層を含む
ことを特徴とする有機膜のエッチング方法及び該エッチ
ング方法を用いる素子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI、表示素
子、マイクロメカニクス素子等の素子の製造方法及びそ
れに用いられる有機膜の製造方法に関し、特に有機Lo
w−k膜と呼ばれる有機低誘電率膜のエッチング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】LSI、表示素子、マイクロメカニクス
素子等の素子の製造方法は、膜の形成工程、膜のエッチ
ング工程等を含んでいる。
【0003】LSIの製造工程を例に挙げると、近年求
められる素子の微細加工に応じて、配線部を形成する導
電体の低抵抗化と共に、絶縁体の低誘電率化が要求され
る。
【0004】そこで、絶縁体は、比誘電率が3.9〜
4.5程度の酸化シリコンに代えて、3.5〜4.0程
度のフッ素ドープの酸化シリコンが用いられるようにな
り、更には、比誘電率が2.4〜3.4程度の有機低誘
電率膜が用いられるようになった。
【0005】従来の有機低誘電率膜のエッチング工程
を、図6を用いて説明する。図6において、1はレジス
トマスク、2はCVD法又は塗布法により形成されたS
iO2膜、3は例えば比誘電率が3以下である有機ポリ
マーからなる有機低誘電率絶縁膜、4は金属配線、5は
配線溝又はビアホール、6は側壁保護膜を示している。
【0006】エッチング処理前のウエハ上の断面構造は
図6(a)に示す通りであり、金属配線4上に有機低誘
電率膜3、ハードマスクとして用いられるSiO2膜又
はSOG等の膜2が積層され、その上にフォトレジスト
を用いてマスクパターンが形成されている。ここで、有
機低誘電率膜としては、例えばポリアリールエーテル
{下記式(1)}又はフッ素化ポリアリールエーテル
{下記式(2)}等が用いられている。上記構造体に対
し、まず図6(b)に示すようにフルオロカーボン系の
ガス(例えばC48/Ar)を用いてハードマスク2の
エッチングを行う。次に、図6(c)に示すようにO2
系又はN2/H2系のガスを用いて有機低誘電率膜3のエ
ッチングが行われる。最後に、残留したフォトレジスト
マスク1及び側壁保護膜6を除去するための、クリーニ
ング処理が行われ、図6(d)に示す構造体が得られ
る。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】以上の様に、有機低誘電率膜のエッチング
においては、フォトレジストマスク1と有機低誘電率膜
2の主成分がいずれも有機物であり、エッチング形状を
維持するのに十分な選択比を確保することが困難である
ことから、SiO2等の無機膜2に一度フォトレジスト
パターンを転写し、該無機膜2をマスクとして有機低誘
電率膜3をエッチングする。所謂ハードマスク法が一般
的に使われている。
【0010】しかしながら、ハードマスクであるSiO
2と有機低誘電率膜とのエッチング選択比が充分に大き
いものとはならずに、エッチング後の形状が期待通りに
ならないことがあった。特に、高速でエッチングしよう
とするとその問題は顕著になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、所望
の形状を得るためのエッチングを高速にできる有機膜の
エッチング方法及び素子の製造方法を提供することにあ
る。
【0012】本発明の別の目的は、ハードマスクに対す
る選択比の高い有機膜のエッチング方法及び素子の製造
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、有機膜
上に中間層及びパターニングされたレジスト層を形成
し、該レジスト層から露出した該中間層をエッチングし
た後、ガスのプラズマを用いて前記有機膜をエッチング
する有機膜のエッチング方法において、該中間層が金属
又は金属の化合物からなる層を含むことを特徴とする有
機膜のエッチング方法が提供される。
【0014】本発明に従って、素子の製造方法におい
て、基体上に有機絶縁膜と中間層とパターニングされた
レジスト膜を形成する工程、該レジスト膜から露出した
該中間層をエッチングした後、ガスのプラズマを用いて
該有機絶縁膜をエッチングする工程、該有機絶縁膜がエ
ッチングされた部分に導電体を充填する工程、を含み、
前記中間層が、金属又は金属の化合物からなる層を含む
ことを特徴とする素子の製造方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0016】図1を参照して本発明による有機膜のエッ
チング方法及び素子の製造方法について述べる。
【0017】まず、必要に応じてSi等の基体上にトラ
ンジスタ等の素子を形成した後、Alや、CuとTiN
との積層体等からなる第1層金属配線4を形成する。
【0018】次に、必要に応じて窒化シリコン等からな
るストッパー膜7を形成する。続いて、塗布法等により
有機絶縁膜3を形成する。そして、CVD法や塗布法等
によりSiO2膜2を形成する。更に、スパッタリング
法やCVD法等によりハードマスク用金属膜12を形成
する。
【0019】金属膜12の上にフォトレジスト材料を塗
布し、ベーキングした後、KrFエキシマレーザ、Ar
Fエキシマレーザ、F2エキシマレーザ等の紫外光によ
ってフォトレジスト材料を露光し、現像して、レジスト
マスク1を形成する。こうして、図1(a)に示す構造
体が得られる。ここでは、金属膜12とSiO2膜2と
が中間層となる。
【0020】次に、レジストマスク1から露出した中間
層をエッチングする。より詳しくは、レジストマスク1
を用いて金属膜12をエッチングした後、露出したSi
2膜をエッチングする。こうして、図1(b)に示す
構造体が得られれる。図1では側壁保護膜は省略して描
いている。
【0021】そして、露出した有機絶縁膜3をエッチン
グする。更に、その下のストッパー膜7をエッチングし
て、第1層金属配線4を露出させる。こうして、図1
(c)に示す構造体が得られる。有機絶縁膜3及びスト
ッパー膜7のエッチング終了後には、図示したようにレ
ジストマスクが殆ど残らない。もし、レジストマスクあ
るいはその残渣が薄く残る場合には、それを除去すれば
よい。
【0022】本実施形態の有機膜のエッチング方法によ
れば、中間層として金属膜12を用いることにより、高
速で所望のエッチング形状を得ることができる。
【0023】金属膜12としては、アルミニウム(A
l)、銅(Cu)、チタン(Ti)、コバルト(C
o)、タンタル(Ta)、プラチナ(Pt)、タングス
テン(W)及びクロム(Cr)等からなる群より選択さ
れる少なくとも1種の純金属又は合金を用いることがで
きる。あるいは、これらから選択される金属の硅化物や
窒化物を用いることもできる。具体的には、窒化タンタ
ル(TaN)、窒化チタン(TiN)、窒化タングステ
ン(WN)、窒化硅素チタン(TiSiN)、窒化硅素
タンタル(TaSiN)及び窒化硅素タングステン(W
SiN)等である。
【0024】とりわけ、エッチングガスによりドライエ
ッチング可能な金属又は金属化合物を用いることが好ま
しい。
【0025】更に、必要に応じて窒化チタン等のバリア
メタルを形成した後、図1(d)に示すようにタングス
テンや銅等の導電体を堆積させ、エッチングされて形成
された配線溝又は開孔を導電体で充填する。こうして、
第2層配線用の導電体8を形成する。
【0026】そして、図1(e)に示すように、必要に
応じて有機絶縁膜3の上方に残っている導電体8を除去
すれば、溝又は開孔5内にのみ導電体8が残る。
【0027】本実施形態の素子の製造方法によれば、所
望の形状の配線又は電極の構造を得ることができる。
【0028】本発明に用いられる有機絶縁膜3として
は、酸化シリコンよりも誘電率の低い低誘電率材料が用
いられる。好ましくは、比誘電率が3.4以下、より好
ましくは、3.0以下の材料であり、具体的には、前述
したフッ素ポリアリールエーテル又は非フッ素化ポリア
リールエーテルである。
【0029】本発明に用いられる有機絶縁膜3のエッチ
ング用のガスとしては、酸素含有ガズや水素含有ガス等
が挙げられるが、後述する理由により窒素又は水素を含
有するガスが好ましく用いられる。
【0030】窒素又は水素を含有するガスとしては、N
2ガス、H2ガス、NH3ガス、N2 2ガスあるいはN2
2との混合ガスであり、必要に応じて希ガスと共に用
いてもよい。
【0031】また、中間層を構成しているSiO2膜2
に代えて、フッ素ドープのSiO2膜やSiC膜等の無
機絶縁膜を用いてもよい。
【0032】ストッパー膜7としては、SiN膜に代え
て酸化シリコン等の無機絶縁膜を用いてもよい。
【0033】導電体8としては、CVD、スパッタリン
グ、メッキ等の方法により形成されたタングステン、銅
又はアルミニウムから選択される少なくとも1種を含む
純金属、合金が好ましく用いられ、導電体8と各層1
2、2、3、7及び4との界面にバイアメタルとなるT
iN、TaN、WN、Ti、Ta、TiSiN又はTa
SiN等から選択される少なくとも1層を介在させても
よい。
【0034】有機低誘電率絶縁膜は、酸素を含むガスの
プラズマによりエッチングできることが知られている。
例えば、特開平8−316209号公報に開示されてい
るように、O2やCO2ガスのプラズマを用いれば、ほと
んどの有機低誘電率絶縁膜を高いエッチング速度で容易
にエッチングすることが可能である。しかし、第59回
応用物理学会学術講演会(1998年秋季)講演予稿集
15p−C−10にも記載されている様に、有機物は酸
素イオンのみならず酸素ラジカルとも反応して、等方的
にエッチングが進むため、ホールや溝の断面形状が、い
わゆるボーイング形状と呼ばれる樽型の形状となり易
い。このような形状になると、引き続き行われる配線金
属の成膜工程において、穴や溝内部への金属の埋め込み
不良が発生し、配線抵抗の増大や、最悪の場合、配線の
断線といった不良を引き起こすことがある。
【0035】更に、酸素プラズマによるエッチングのも
う一つのデメリットとして、例えばProceedin
gs of Symposium on Dry Pr
ocess 1998 p.175に記載されている様
な、膜質の劣化の問題がある。即ちこれは、酸素プラズ
マに晒された有機低誘電率絶縁膜が、酸素を吸着した
り、或いは酸素と結合したOH基を含む変質層を形成し
てしまい、この酸素が、引き続き行われる配線金属形成
工程、例えばタングステンプラグのCVD工程中に脱離
することにより、穴や溝内部の埋め込み不良が発生する
という問題である。
【0036】上記問題点を解決するため、特許第278
6198号公報では、NH3ガスのプラズマを用いる方
法が開示されている。NH3プラズマを用いることによ
り、前記酸素吸着による有機膜の膜質劣化は完全に解消
される。しかし、NH3プラズマの問題点として、従来
ハードマスクとして用いられてきたSiO2系の膜に対
する選択性が十分でないという点が挙げられる。
【0037】図2に、表面波干渉型プラズマ装置(以下
SIPと記述)を用いた場合の、NH3プラズマにおけ
る、有機低誘電率膜とSiO2膜のエッチング速度のV
pp依存性を示す。SIPは、特開平11−40397
号公報等に開示されている装置を用いればよい。ここで
言うVppとは、基板に印加した高周波バイアスのピー
ク間電圧である。基板に2MHz以下の周波数の高周波
バイアスを印加すると、プラス側の半周期で電子が加速
され、マイナス側の半周期でイオンが加速される。即
ち、Vpp/2は、プラズマ中のイオン又は電子が加速
される電圧の最大値を示している。例えば、Vpp/2
が600Vの場合には、イオンは最大600eVのエネ
ルギーを持って基板に入射することを意味している。
【0038】図において、図2(a)は有機低誘電率膜
のエッチング速度のVpp依存性、図2(b)はSiO
2膜のエッチング速度のVpp依存性、図2(c)は選
択比のVpp依存性を示している。
【0039】図2(a)に示す有機低誘電率膜のエッチ
ング速度の最大値は、プラズマ密度に依存している。例
えば、高密度プラズマであるヘリコン波プラズマ源を用
いると、最大エッチング速度は約300nm/minで
あり、それ以上はいくら高周波電力を投入しても、エッ
チング速度は増加しない。ICP型プラズマ源を用いて
も、せいぜい400nm/min程度である。しかし、
SIPを用いれば、800nm/min以上という高い
エッチング速度を実現することができる。これは、SI
Pが、他方式をはるかに上回るプラズマ密度を実現して
いることを示している。
【0040】ところが、図2より明らかなように、SI
Pを用いても、ハードマスクであるSiO2に対する有
機絶縁膜のエッチング選択比を、形状維持に十分な値で
ある100以上にしようとすると、Vpp/2を400
V以下に下げる必要があり、エッチング速度が約400
nm/minと実用には不十分なエッチング速度となっ
てしまうことがある。また、実用上十分なエッチング速
度である800nm/minを達成しようとすると、ハ
ードマスクであるSiO2に対する選択比が約30まで
低下し、図4に示すような、ハードマスクのファセッテ
ィングによる開孔径の広がりが発生してしまう。
【0041】以上の様に、酸素系のガスによるプラズマ
では、有機低誘電率絶縁膜への酸素吸着による膜質の劣
化を避けることができないため、引き続き行われるタン
グステンプラグ等の導電体の成膜プロセス中に酸素が脱
離することが原因による成膜異常が発生してしまうこと
もある。
【0042】また、NH3系のプラズマを用いた場合、
高速でエッチングするとハードマスクであるSiO2
の選択比が低下してエッチング形状が崩れてしまい、S
iO2に対して高選択比で有機絶縁膜をエッチングする
とエッチング速度が実用上不十分な値になってしまうこ
とがある。
【0043】そこで、マスクに対するより高い選択比と
より高速なエッチングとを両立するには、有機低誘電率
膜上に中間層及びパターニングされたレジスト層を形成
し、中間層にフォトレジストのパターンを転写し、窒素
と水素の何れかを含むガスのプラズマを用いて前記有機
低誘電率膜をエッチングする工程において、該中間層の
一部に金属又は金属の窒化物を用いるドライエッチング
方法を採用することがよい。
【0044】図4(a)に、SIPを用いたNH3ガス
によるSiO2とAlのエッチング速度のVpp依存性
を、図4(b)にSIPを用いたNH3ガスによるSi
2とAlの有機低誘電率膜に対する選択比のVpp依
存性を示す。図4(a)より、Alのエッチング速度は
SiO2のエッチング速度の1/5以下であり、Vpp
/2が約600Vの条件でも、エッチング速度は約5n
m/min程度と、Arによるスパッタリング速度に近
い値になる。即ち、NH3プラズマによるAlのエッチ
ングは、イオンによる完全なスパッタリング反応である
のに対し、SiO2のエッチングは、何らかの化学反応
が関与している可能性が高いと言える。上記事実は、N
2によるSiO2エッチング速度に若干の温度依存性があ
るという点でも裏付けられている。反応のメカニズムは
未だ明らかになっていないが、N2及びNH3プラズマの
何れにおいても、SiO2のエッチング速度が、Arに
よるスパッタリング速度より一桁以上大きいことから、
N原子がエッチング反応に寄与している可能性が高いと
考えられる。また、図4(b)を見れば明らかな様に、
Vpp/2が600Vの条件でSiO2マスクでは選択
比が約30であるのに対し、Alマスクでは200近い
選択比を実現している。これは、SiO2マスクでVp
p/2が350Vの時とほぼ同等の選択比であり、形状
維持には十分な選択比であると言える。
【0045】以上の実験事実を元に考察すると、NH3
ガスを用いた有機低誘電率膜のエッチングにおけるハー
ドマスク(中間層)の材質は、NH3プラズマに対して
反応性のない材質であり、かつ既存の半導体製造プロセ
スとの適合性の高い材質が最もふさわしいと考えられ
る。上記条件を満たす材質としては、Al、Cu、T
i、Co、Ta、Pt及びW等の配線用金属、TiN、
WN及びTaN等のバリアメタル用金属窒化物が考えら
れる。一般的に金属の窒化物は、融点が2000℃以上
の高融点化合物となり、例えば、AlN:2700℃、
TiN:3200℃と非常に高温まで安定である。そこ
で、仮にエッチング中の金属表面に窒化物が生成して
も、金属表面に不動態膜として留まり、決して反応生成
物として揮発することはない。また、TiNやTaN等
の金属窒化物は、これ以上窒素との化学反応(窒化)を
起こすことはない。即ち、上記材料のNH3プラズマに
よるエッチングは、物理的なスパッタリングのみによっ
て起こると言うことができる。
【0046】以上、NH3プラズマを用いてより好まし
い実施形態について説明してきたが、N2/H2系のガス
であれば、いかなるガス系においても同様の効果を得る
ことができる。N2/H2系のガスとしては、前述したよ
うにNH3の他にN2、H2、N2/H2の混合ガス、N2
4等が考えられる。
【0047】再び、図1を参照して本発明の好適な実施
形態について述べる。本形態は、上記金属膜を有機低誘
電率膜エッチングのハードマスクとして使用した場合
の、シングルダマシンプロセスである。図において、1
はフォトレジストマスク、12はハードマスク用金属膜
(中間層)、2はCVD−SiO2膜(中間層)、3は
有機低誘電率膜、7はストッパーSiN膜、4は第1層
金属配線、5は配線溝又はビアホール、8は第2層配線
用金属膜である。
【0048】まず、第1層金属配線形成工程の終了後、
ビアホールエッチングのストッパー用のSiN膜7、有
機低誘電率膜3、CVD−SiO2膜2、ハードマスク
用金属膜12を順に成膜し、その上にフォトレジストマ
スク1を形成する{図1(a)}。SiN膜7及びSi
2膜2は、プラズマCVD法を用いて形成される。ま
た、有機低誘電率膜3は、回転塗布法により形成され
る。ハードマスク用金属膜12は、後で除去してもよい
膜であり、膜の配向性や抵抗率等の特性には特にこだわ
らないので、成膜方法としてはスパッタ法、CVD法及
び蒸着法等の何れの方法を用いても構わない。また、金
属表面からの反射で微細なフォトレジストパターンの形
成が困難な場合は、必要に応じて反射防止膜の成膜を行
ってもよい。
【0049】次に、レジスト1をマスクとして、ハード
マスク用金属膜12のエッチングを行う。エッチングガ
スは、例えば金属膜がAlの場合にはCl2/BCl3
混合ガス、TiやTiNの場合にはCF4やSF6等のフ
ッ素系ガスを用いれば容易にドライエッチングすること
ができる。
【0050】次に、レジスト1及び金属膜12をマスク
として、SiO2膜2のエッチングを行う。エッチング
ガスは、例えばC48/CO/Arの混合ガスを用いれ
ば、容易にエッチングすることができる{図1
(b)}。
【0051】次に、N2/H2系のガスを用い、高いバイ
アス電圧の条件で有機低誘電率膜3のエッチングを行う
{図1(c)}。この時、エッチング初期にはレジスト
1/金属ハードマスク12/SiO2ハードマスク2の
3層がマスクとなるが、N2/H2系ガスでは有機絶縁膜
3とほとんど同じ主成分をもつレジスト1のエッチング
速度は非常に速いため、エッチング途中で金属ハードマ
スク12が露出する。ここで、金属ハードマスク12が
ない場合は、露出したSiO2ハードマスク2がエッチ
ングされ、図3に示したようにエッチング形状異常が発
生する。しかし、金属ハードマスク12を用いること
で、高いVppの条件においてもマスクのエッチング速
度が非常に低くなるため、マスクのファセッティングに
よる形状異常は発生しない。有機低誘電率膜エッチング
終了後、エッチストッパーのSiN膜7を、CF4系ガ
スのプラズマを用いてエッチングする。必要に応じてウ
エハを洗浄した後、スパッタ法、CVD法又はめっき法
等を用いて第2層配線用金属膜8を成膜する{図1
(d)}。
【0052】最後に、エッチングやCMP法を用いて、
溝の外の金属膜を除去する。この際に、金属ハードマス
クも同時に除去する{図1(e)}。この時、SiO2
ハードマスク2は、CMPのストッパー膜として作用す
る。
【0053】以上、本発明のエッチング方法をシングル
ダマシンプロセスを用いて説明したが、同様の手順を繰
り返すことによって、デュアルダマシンプロセスにも適
用することが可能である。
【0054】図5を参照して本発明の実施形態にするエ
ッチング方法を用いたデュアルダマシン法による配線形
成工程を含む素子の製造方法について説明する。
【0055】素子が形成された基体上に、W、Cu、バ
イアメタル等からなる第1の金属配線層14、SiNや
SiO等からなるストッパー層17、有機低誘電膜3、
ハードマスクとなる中間層2及び12を形成する。そし
て、不図示のレジストマスクを用いたエッチングによ
り、コンタクトホール15を形成し、その後、配線溝1
6の形成用のパターニングされたレジストマスク1を形
成する。こうして、図5(a)に示す構造体が得られ
る。
【0056】そして、レジストマスク1から露出した中
間層としての金属膜12をエッチング除去し、次に中間
層としてSiO膜2をエッチング除去する。
【0057】更に、上層の有機低誘電膜3をエッチング
除去して、図5(b)に示す構造体を得る。
【0058】必要に応じて、クリーニングを行った後、
CVDやスパッタリング等によりバイアメタル18を形
成する。バイアメタル18と金属膜12とに同じ材料を
用いるとよい。そして、CVD、スパッタリングあるい
はメッキによりCu等からなる導電体8をホール15
内、溝16内及びバイアメタル18上に堆積させる。
【0059】その後、エッチングやCMPにより、酸化
シリコン膜2の上方にあった金属膜12、バイアメタ
ル、導電体を除去して、ホール15及び溝16内にのみ
導電体8を残す。こうして、図5(c)に示すような構
造体が得られる。
【0060】各層のより詳しい形成方法やエッチング方
法は前述した通りである。
【0061】本発明のエッチング方法は、有機低誘電率
膜を高速でエッチングすることができる装置において、
その優位性が顕著になる。即ち、ヘリコン波或いはIC
Pといったプラズマ源では、有機低誘電率膜のエッチン
グ速度が高々400nm/minであり、所謂“低速高
選択比”のプロセスしか実現することができない。“低
速高選択比”の条件では、SiO2ハードマスクでも金
属ハードマスクと同等のエッチング形状を実現できる
が、エッチング速度が遅いという大きな欠点がある。一
方、SIPを用いた場合、800nm/min以上とい
う高速のエッチングを行うことが可能であるが、SiO
2ハードマスクがエッチングされ、図3に示したよう
に、孔の口径の広がりが発生してしまう。そこで、SI
Pの高速エッチング条件と、メタルハードマスクを併用
することにより、初めて高速且つマスクに対する高選択
比の両特性を同時に実現することが可能となる。
【0062】有機低誘電率膜は、ポリアリールエーテル
又はフッ素化ポリアリールエーテルであることが好まし
いが、特には非フッ素化ポリアリールエーテルであるこ
とが好ましい。具体的には、ダウケミカル社製の「Si
LKTM」(比誘電率2.65)アライドシグナル社製
「FLARETM」(比誘電率2.8)である。
【0063】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明のプラズマ処
理方法をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施
例に限定されるものではない。
【0064】(実施例1)本発明の第1の実施例とし
て、金属ハードマスクにAlを使用した例を示す。ま
た、有機低誘電率膜は、ポリアリールエーテル(アライ
ドシグナル社製 商品名:FLARETM)を使用した。
まず、図1(a)に示した断面構造を持つ8インチウエ
ハを準備した。各膜の膜厚は、ストッパーSiN膜10
0nm、有機低誘電率膜の膜厚600nm、SiO2
200nm、Al膜100nm、フォトレジストマスク
は670nmであった。また、フォトレジストマスクに
は、0.2μmのホールパターンをウエハ全面にわたっ
てパターニングした。このウエハを、不図示の表面波干
渉型プラズマ源(SIP)を搭載したエッチング装置に
入れ、処理室内を1×10-3Paまで真空排気した後、
金属ハードマスクであるAl膜のエッチングを行った。
エッチング条件は、以下の通りであった。
【0065】 ガス種・流量:Cl2/BCl3=60/40sccm 圧力:3Pa マイクロ波電力:1.5KW RFバイアス:300W
【0066】上記条件で17秒間エッチングを行い、レ
ジストマスクから露出していたAl膜を全て除去した。
エッチングの終点は、Alの発光(波長396nm)を
用いて判定した。エッチング終点検出後、20%のオー
バーエッチングを実施した。
【0067】次に、ウエハを真空に保持したまま別の処
理室に移動し、処理室内を1×10 -3Paまで真空排気
した後、レジストマスクから露出したハードマスクであ
るSiO2膜のエッチングを行った。エッチング条件
は、以下の通りであった。
【0068】 ガス種・流量:C48/Ar=15/185sccm 圧力:15Pa マイクロ波電力:1.5KW RFバイアス電力:350W
【0069】上記条件で30秒間エッチングを行い、レ
ジストマスクから露出していたSiO2膜を全てエッチ
ング除去した。エッチングの終点は、SiFの発光(波
長640nm)を用いて判定した。
【0070】SiO2エッチング終了後、ウエハを真空
に保持したまま別の処理室に移動し、処理室内を1×1
-3Paまで真空排気した後、有機低誘電率膜の膜のエ
ッチングを行った。エッチング条件は、以下の通りであ
った。
【0071】ガス種・流量:NH3=200sccm 圧力:1Pa マイクロ波電力:2.5KW LFバイアス周波数:1.5MHz LFバイアス電力:600W
【0072】上記条件で60秒間エッチングを行い、ハ
ードマスクから露出した有機低誘電率膜の膜を全てエッ
チング除去した。エッチングの終点は、CNの発光(波
長388nm)を用いて判定した。処理終了後、ウエハ
の断面をSEMを用いて観察したが、ハードマスクのフ
ァセッティングによるホール径の広がりは全く観察され
なかった。
【0073】(実施例2)本発明の第2の実施例とし
て、金属ハードマスクにTiNを使用した例を示す。ま
た、有機低誘電率膜は、実施例1と同じくポリアリール
エーテル(アライドシグナル社製 商品名:FLARE
TM)を使用した。まず、図1(a)に示した断面構造を
持つ8インチウエハを準備した。各膜の膜厚は、ストッ
パーSiN膜100nm、有機低誘電率膜の膜厚600
nm、SiO2膜200nm、TiN膜120nm、フ
ォトレジストマスクは670nmであった。また、フォ
トレジストマスクには、0.2μmのホールパターンを
ウエハ全面にわたってパターンニングした。このウエハ
を、不図示のSIPを搭載したエッチング装置に入れ、
処理室内を1×10-3Paまで真空排気した後、金属ハ
ードマスクであるTiN膜のエッチングを行った。エッ
チング条件は、以下の通りであった。
【0074】 ガス種・流量:Cl2/BCl3=30/70sccm 圧力:3Pa マイクロ波電力:1.5KW RFバイアス:450W
【0075】上記条件で30秒間エッチングを行い、レ
ジストマスクから露出したTiN膜を全て除去した。
【0076】次に、ウエハを真空に保持したまま別の処
理室に移動し、処理室内を1×10 -3Paまで真空排気
した後、ハードマスクであるSiO2膜のエッチングを
行った。エッチング条件は、以下の通りであった。
【0077】 ガス種・流量:C48/Ar=15/185sccm 圧力:15Pa マイクロ波電力:1.5KW RFバイアス電力:350W
【0078】上記条件で30秒間エッチングを行い、レ
ジストマスクから露出したSiO2膜を全てエッチング
除去した。エッチングの終点は、SiFの発光(波長6
40nm)を用いて判定した。
【0079】SiO2エッチング終了後、ウエハを真空
の保持したまま別の処理室に移動し、処理室内を1×1
-3Paまで真空排気した後、有機低誘電率膜の膜のエ
ッチングを行った。エッチング条件は、以下の通りであ
った。
【0080】ガス種・流量:NH3=200sccm 圧力:1Pa マイクロ波電力:2.5KW LFバイアス周波数:1.5MHz LFバイアス電力:600W
【0081】上記条件で60秒間エッチングを行い、ハ
ードマスクから露出した有機低誘電率膜の膜を全てエッ
チング除去した。エッチングの終点は、CNの発光(波
長388nm)を用いて判定した。処理終了後、ウエハ
の断面をSEMを用いて観察したが、ハードマスクのフ
ァセッティングによるホール径の広がりは全く観察され
なかった。
【0082】(実施例3)本発明の第3の実施例とし
て、金属ハードマスクにTiNを使用し、N2ガスを用
いてエッチングした例を示す。また、有機低誘電率膜
は、実施例1と同じくポリアリールエーテル(アライド
シグナル社製 商品名:FLARETM)を使用した。ま
ず、図1(a)に示した断面構造を持つ8インチウエハ
を準備した。各膜の膜厚は、ストッパーSiN膜100
nm、有機低誘電率膜の膜厚600nm、SiO2膜2
00nm、TiN膜120nm、フォトレジストマスク
は670nmであった。また、フォトレジストマスクに
は、0.2μmのホールパターンをウエハ全面にわたっ
てパターンニングした。このウエハを、不図示のSIP
を搭載したエッチング装置に入れ、処理室内を1×10
-3Paまで真空排気した後、金属ハードマスクであるT
iN膜のエッチングを行った。エッチング条件は、以下
の通りであった。
【0083】 ガス種・流量:Cl2/BCl3=30/70sccm 圧力:3Pa マイクロ波電力:1.5KW RFバイアス:450W
【0084】上記条件で30秒間エッチングを行い、レ
ジストマスクから露出したTiN膜を全て除去した。
【0085】次に、ウエハを真空に保持したまま別の処
理室に移動し、処理室内を1×10 -3Paまで真空排気
した後、ハードマスクであるSiO2膜のエッチングを
行った。エッチング条件は、以下の通りであった。
【0086】 ガス種・流量:C48/Ar=15/185sccm 圧力:15Pa マイクロ波電力:1.5KW RFバイアス電力:350W
【0087】上記条件で30秒間エッチングを行い、レ
ジストマスクから露出したSiO2膜を全てエッチング
除去した。エッチングの終点は、SiFの発光(波長6
40nm)を用いて判定した。
【0088】SiO2エッチング終了後、ウエハを真空
の保持したまま別の処理室に移動し、処理室内を1×1
-3Paまで真空排気した後、有機低誘電率膜の膜のエ
ッチングを行った。エッチング条件は、以下の通りであ
った。
【0089】ガス種・流量:N2=200sccm 圧力:1Pa マイクロ波電力:2.5KW LFバイアス周波数:1.5MHz LFバイアス電力:800W
【0090】上記条件で90秒間エッチングを行い、ハ
ードマスクから露出した有機低誘電率膜の膜を全てエッ
チング除去した。エッチングの終点は、CNの発光(波
長388nm)を用いて判定した。処理終了後、ウエハ
の断面をSEMを用いて観察した。エッチングの終点時
間から判断すると、N2プラズマのエッチング速度はN
3に比べて約30%低下していたが、ハードマスクの
ファセッティングによるホール径の広がりは全く観察さ
れなかった。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハードマスクに金属又は金属の化合物を用いることによ
り、N2/H2系ガスのプラズマを利用して、有機低誘電
率膜のエッチングを行っても、ハードマスクのファセッ
ティングによるホール径の広がり等の形状異常が発生し
ないドライエッチング方法を提供することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を金属配線形成工程に適用した際のプロ
セスフローを示した図である。
【図2】従来例であるSiO2ハードマスクと有機低誘
電率膜のエッチング特性を示した図である。 (a)有機低誘電率膜のエッチング速度のVpp依存
性。 (b)SiO2のエッチング速度のVpp依存性。 (c)SiO2の対有機低誘電率膜選択比のVpp依存
性。
【図3】従来例であるSiO2ハードマスクを用いた場
合の、ビアホールのエッチング形状を模式的に示した図
である。
【図4】本発明の金属ハードマスク(Al)と従来例の
SiO2ハードマスクの、エッチング速度及び対有機低
誘電率膜選択比のVpp依存性を比較した図である。 (a)金属ハードマスク(Al)とSiO2ハードマス
クのエッチング速度のVpp依存性の比較図。 (b)金属ハードマスク(Al)とSiO2ハードマス
クの対有機低誘電率膜選択比のVpp依存性の比較図。
【図5】本発明をデュアルダマシン法による金属配線形
成工程に適用した際のプロセスフローを示した図であ
る。
【図6】従来例の有機低誘電率膜エッチングのプロセス
フローを示した図である。
【符号の説明】
1 レジストマスク 2 SiO2膜 3 有機膜 4 第1層金属配線 5 配線溝(ビアホール) 6 側壁保護膜 7 ストッパー膜 8 導電体 12 金属膜 14 第1層金属配線 15 ホール 16 配線溝 17 ストッパー層 18 バリアメタル
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 BB02 BB14 BB17 BB25 BB27 BB30 BB32 BB33 CC01 DD08 DD16 DD17 DD20 DD22 DD37 DD43 DD52 DD53 DD65 DD71 DD72 DD75 EE08 EE12 EE14 EE18 FF13 FF17 FF18 FF22 HH14 5F004 CA06 DA03 DA04 DA11 DA24 DA25 DB08 DB09 DB10 DB12 DB23 EA03 EA05 EA06 EA23 EA28 EB01 EB03 5F033 HH08 HH09 HH11 HH12 HH18 HH19 HH21 HH27 HH32 HH33 HH34 JJ01 JJ08 JJ09 JJ11 JJ12 JJ19 JJ27 JJ30 JJ32 JJ33 JJ34 KK08 KK11 KK33 MM01 MM02 MM05 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP15 PP19 PP27 PP28 QQ08 QQ09 QQ10 QQ11 QQ12 QQ20 QQ25 QQ27 QQ28 QQ30 QQ31 QQ37 QQ48 QQ49 QQ98 RR01 RR04 RR06 RR09 RR11 RR21 RR24 SS11 SS15 SS21 TT04 XX03 XX24

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機膜上に中間層及びパターニングされ
    たレジスト層を形成し、該レジスト層から露出した該中
    間層をエッチングした後、ガスのプラズマを用いて前記
    有機膜をエッチングする有機膜のエッチング方法におい
    て、該中間層が金属又は金属の化合物からなる層を含む
    ことを特徴とする有機膜のエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記金属が、アルミニウム、銅、チタ
    ン、コバルト、タンタル、プラチナ、クロム又はタング
    ステンである請求項1に記載の有機膜のエッチング方
    法。
  3. 【請求項3】 前記金属の化合物が、窒化チタン、窒化
    タングステン又は窒化タンタルである請求項1に記載の
    有機膜のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記ガスが、N2、H2、N2とH2の混合
    ガス、NH3又はN24である請求項1に記載の有機膜
    のエッチング方法。
  5. 【請求項5】 前記プラズマは表面波干渉型プラズマで
    ある請求項1に記載の有機膜のエッチング方法。
  6. 【請求項6】 前記有機膜が、ポリアリールエーテル又
    はフッ素化ポリアリールエーテルである請求項1に記載
    の有機膜のエッチング方法。
  7. 【請求項7】 前記有機膜は酸化シリコンよりも比誘電
    率の低い比誘電率材料からなる請求項1に記載の有機膜
    のエッチング方法。
  8. 【請求項8】 前記有機膜は酸化シリコンよりも比誘電
    率の低い比誘電率材料からなり、前記ガスは窒素又は水
    素のうち少なくともいずれか一方を含むガスである請求
    項1に記載の有機膜のエッチング方法。
  9. 【請求項9】 前記中間層は前記有機膜に接する無機絶
    縁層を含む請求項1に記載の有機膜のエッチング方法。
  10. 【請求項10】 有機低誘電率膜上に中間層及びパター
    ニングされたレジスト層を形成し、該レジスト層から露
    出した該中間層をエッチングした後、窒素と水素の何れ
    かを含むガスのプラズマを用いて前記有機低誘電率膜を
    エッチングする有機膜のエッチング方法において、該中
    間層が金属又は金属の窒化物からなる層を含むことを特
    徴とする有機膜のエッチング方法。
  11. 【請求項11】 素子の製造方法において、 基体上に有機絶縁膜と中間層とパターニングされたレジ
    スト膜を形成する工程、 該レジスト膜から露出した該中間層をエッチングした
    後、ガスのプラズマを用いて該有機絶縁膜をエッチング
    する工程、 該有機絶縁膜がエッチングされた部分に導電体を充填す
    る工程、を含み、前記中間層が、金属又は金属の化合物
    からなる層を含むことを特徴とする素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記導電体を充填した後、前記金属又
    は金属の化合物からなる層を除去する請求項11に記載
    の素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記金属が、アルミニウム、銅、チタ
    ン、コバルト、タンタル、プラチナ、クロム又はタング
    ステンである請求項11に記載の素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記金属の化合物が、窒化チタン、窒
    化タングステン又は窒化タンタルである請求項11に記
    載の素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記ガスが、N2、H2、N2とH2の混
    合ガス、NH3又はN24である請求項11に記載の素
    子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記プラズマは、表面波干渉型プラズ
    マである請求項11に記載の素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記有機膜が、ポリアリールエーテル
    又はフッ素化ポリアリールエーテルである請求項11に
    記載の素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記有機膜は酸化シリコンよりも比誘
    電率の低い比誘電率材料からなる請求項11に記載の素
    子の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記有機膜は酸化シリコンよりも比誘
    電率の低い比誘電率材料からなり、前記ガスは窒素又は
    水素のうち少なくともいずれか一方を含むガスである請
    求項11に記載の素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記中間層は前記有機膜に接する無機
    絶縁層を含む請求項11に記載の素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 素子の製造方法において、基体上に有
    機低誘電率膜と中間層とパターニングされたレジスト層
    を形成し、該レジスト層から露出した該中間層をエッチ
    ングした後、窒素と水素の何れかを含むガスのプラズマ
    を用いて前記有機低誘電率膜をエッチングする工程を含
    み、該中間層が金属又は金属の窒化物からなる層を含む
    ことを特徴とする素子の製造方法。
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