JP2001356040A - 燃料ゲージ - Google Patents

燃料ゲージ

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JP2001356040A
JP2001356040A JP2000180049A JP2000180049A JP2001356040A JP 2001356040 A JP2001356040 A JP 2001356040A JP 2000180049 A JP2000180049 A JP 2000180049A JP 2000180049 A JP2000180049 A JP 2000180049A JP 2001356040 A JP2001356040 A JP 2001356040A
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casing
magnet
arm
yokes
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Yoshihiro Kogure
吉宏 木暮
Koji Nakazawa
弘次 中沢
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料ゲージから摺動接点を廃止することによ
って、信頼性、耐久性を高める。 【解決手段】 燃料供給装置1のポンプ取付ブラケット
2には燃料ポンプ6等を取付けると共に、ケーシング収
容部2Cを形成する。また、アーム12、フロート1
3、液面検出装置14によって燃料ゲージ11を構成す
ると共に、液面検出装置14のケーシングをケーシング
収容部2Cに配設する。そして、ケーシングにはアーム
12と一緒に回動するマグネット、マグネットと対向す
る第1,第2のヨークを設け、第1,第2のヨーク間に
はホール素子を配設する。この状態でケーシングにカバ
ー22を取付け、マグネットを抜止めする。これによ
り、ホール素子はマグネットと第1,第2のヨークとの
対向面積に応じた検出信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の燃
料タンク内の燃料残量を検出するのに用いて好適な燃料
ゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料ゲージは、例えば実公平3
−28345号公報等に示されるように燃料タンク内の
液面に浮遊するフロートと、該フロートに接続され液面
の高さに応じて抵抗値が変化する可変抵抗とによって構
成されたものが知られている。そして、従来技術による
燃料ゲージは、アーム等を介してフロートに可変抵抗の
摺動子を接続し、燃料タンク内の燃料の液面上を浮動す
るフロートに追従して摺動子を移動させる。これによ
り、可変抵抗の抵抗値が変化するから、可変抵抗に一定
電圧を印加する定電圧電源を接続し、可変抵抗に流れる
電流を検出することによって、燃料タンク内の燃料の液
面高さ、即ち燃料残量を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による燃料ゲージでは、摺動子の接触位置に応じ
て抵抗値が変化する可変抵抗をガソリン等の燃料内に浸
漬した状態で使用する。このため、ガソリン内の硫黄成
分、添加物によって摺動子と抵抗体との間である摺動接
点に絶縁皮膜が形成されることがあり、このような絶縁
皮膜によって燃料残量の検出ができなくなる虞れがあ
る。
【0004】また、摺動接点を有する可変抵抗を使用す
るから、作動回数に比例して抵抗体、摺動子に摩耗が生
じる傾向がある。このため、長期間に亘って使用した場
合には、徐々に燃料残量の検出精度が低下するという問
題もある。
【0005】また、燃料ゲージは燃料タンク内に設置さ
れているから、上述のような不良が発生した場合には、
燃料タンクを車両から取外して修理する必要がある。こ
のため、燃料ゲージの不良を修理するための手間、費用
が増大すると共に、燃料ゲージ自体もガソリン内の硫
黄、添加物対策を施すために高価になるという問題もあ
る。
【0006】さらに、燃料ゲージを燃料ポンプに取付け
る場合では、スナップフィット等の手法を用いて燃料ゲ
ージを燃料ポンプのブラケット等に固定するため、部品
点数が増加する傾向がある。このため、製造コストが上
昇すると共に、接合箇所の増加によって信頼性が低下し
易いという問題もある。
【0007】また、従来技術による燃料ゲージでは、抵
抗値変化量が抵抗体の摺動部の全長と単位角度当たりの
ストローク量によって一義的に規定されているため、タ
ンク形状毎にフロートのアーム形状を適応させる必要が
あるという問題もある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は燃料ゲージから摺動接点を廃止
することによって、信頼性、耐久性を高めた燃料ゲージ
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、基端側が燃料タンク内に設けられた
ブラケットに回動自在に支持されたアームと、該アーム
の先端に設けられ前記燃料タンク内の燃料の液面に応じ
て変位するフロートと、前記アームの基端に設けられ該
フロートの変位に応じた信号を出力する液面検出手段と
からなる燃料ゲージに適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、液面検出手段を、アームの基端に設けられたケ
ーシングと、該ケーシング内に設けられ前記アームと一
緒に回動するマグネットと、前記ケーシングに設けら
れ、該マグネットを挟んで互いに対向した第1,第2の
ヨークと、該第1,第2のヨーク間に設けられ、前記マ
グネットと第1,第2のヨークとの対向面積に対応した
信号を出力する信号出力手段とによって構成したことに
ある。
【0011】このように構成することにより、燃料タン
ク内の燃料の液面に応じてフロートが変位し、アームの
基端側は回動する。このとき、マグネットはアームと一
緒に回動し、アームの回動角に応じてマグネットと第
1,第2のヨークとの対向面積が変化する。そして、信
号出力手段はマグネットと第1,第2のヨークとの対向
面積に対応した信号を出力するから、信号出力手段から
出力される信号を用いることによってアームの回動角、
即ち燃料の液面高さを検出することができる。
【0012】また、請求項2の発明では、ブラケットは
燃料ポンプを取付けるポンプ取付ブラケットであり、ケ
ーシングは該ポンプ取付ブラケットに設けている。
【0013】これにより、燃料ポンプに燃料ゲージを取
付けることができ、燃料ゲージを燃料ポンプと共に燃料
タンク内に配置することができる。
【0014】さらに、請求項3の発明は、ケーシングを
ポンプ取付ブラケットに形成した筒状突起部によって構
成したことにある。
【0015】これにより、ケーシングをポンプ取付ブラ
ケットに一体化して形成することができ、該ケーシング
にマグネット等を取付けることによって燃料ゲージを構
成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
燃料ゲージを燃料供給装置に取付けた場合を例に挙げ
て、図1ないし図10を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】まず、図1ないし図7は本発明の第1の実
施の形態を示し、1は燃料タンク内に配設される燃料供
給装置で、該燃料供給装置1は、後述するポンプ取付ブ
ラケット2、燃料ポンプ6、燃料フィルタ7等によって
構成されている。
【0018】2は燃料タンクの上部側に取付けられるポ
ンプ取付ブラケットで、該ポンプ取付ブラケット2は、
樹脂材料によって形成され、燃料タンクに固定される蓋
部2Aと、該蓋部2Aから燃料タンク内に垂下された取
付筒部2Bとによって構成されている。そして、蓋部2
Aには、燃料タンク外に燃料を供給する供給パイプ3、
サブタンク内の燃料を吸引するための吸引パイプ4、余
剰燃料を燃料タンクに戻す戻りパイプ5が設けられてい
る。
【0019】また、取付筒部2Bには、後述する燃料ゲ
ージ11のケーシング15を収容するケーシング収容部
2Cが円筒状に突出して設けられている。さらに、蓋部
2Aには、後述する燃料ゲージ11に駆動用電力の供
給、信号の出力等を行うためのコネクタ2Dが設けられ
ている。
【0020】6はポンプ取付ブラケット2の取付筒部2
Bに設けられた略円柱状の燃料ポンプで、該燃料ポンプ
6は、吸込フィルタ等が取付けられた吸込ポート6Aを
有している。そして、燃料ポンプ6は、燃料タンク内の
燃料を吸込ポート6Aから吸込み、この燃料を後述する
燃料フィルタ7に向けて吐出する。
【0021】7はポンプ取付ブラケット2に設けられた
燃料フィルタで、該燃料フィルタ7は、燃料ポンプ6か
ら吐出された燃料をフィルタエレメント(図示せず)に
よって濾過し、清浄化した燃料を供給パイプ3から吐出
する。
【0022】8はポンプ取付ブラケット2に設けられた
サブタンク用の吸引ポンプで、該吸引ポンプ8は、所謂
ジェットポンプによって構成され、吸引パイプ4、戻り
パイプ5に接続されている。そして、吸引ポンプ8は、
戻りパイプ5を通じて燃料タンク内に戻る燃料の流れを
利用してサブタンク内の燃料を燃料タンク内に向けて吸
引する。
【0023】次に、燃料供給装置1に取付けられた燃料
ゲージ11について説明する。
【0024】11は燃料供給装置1のポンプ取付ブラケ
ット2に設けられた燃料ゲージで、該燃料ゲージ11
は、後述するアーム12、フロート13、液面検出装置
14によって大略構成されている。
【0025】12は後述の液面検出装置14を介して燃
料供給装置1のポンプ取付ブラケット2に回動可能に支
持されたアームで、該アーム12は、基端側に設けられ
ポンプ取付ブラケット2に向けて延びる支持部12A、
該支持部12Aから屈曲して延び支持部12Aを中心と
して揺動可能となった揺動腕部12B、該揺動腕部12
Bの先端に位置してフロート13が取付けられる取付部
12Cとによって構成されている。
【0026】13はアーム12の先端に取付けられたフ
ロートで、該フロート13は燃料タンク内の燃料の液面
に追従して、液面上を浮動する。これにより、フロート
13は、アーム12を支持部12Aを中心に揺動させ
る。
【0027】14はアーム12の基端側に位置してポン
プ取付ブラケット2のケーシング収容部2Cに取付けら
れた液面検出装置で、該液面検出装置14は、後述のケ
ーシング15、第1,第2のヨーク18,19、ホール
素子21等によって構成されている。
【0028】15はポンプ取付ブラケット2のケーシン
グ収容部2Cに収容されるケーシングで、該ケーシング
15は樹脂材料等の非磁性材料によって有蓋の円筒状に
形成され、後述する第1,第2のヨーク18,19を樹
脂モールド等の手段により一体に保持するものである。
そして、ケーシング15は第1,第2のヨーク18,1
9と共にケーシング収容部2C内に例えば接着され、後
述のマグネット17に対する第1,第2のヨーク18,
19の位置決めを行なっている。
【0029】16はアーム12の支持部12Aに取付け
られた回動板で、該回動板16は略円板状に形成され、
該回動板16上には後述のマグネット17が固着されて
いる。ここで、アーム12の支持部12Aには、径方向
外側に突出した抜止め部12A1 が設けられている。そ
して、回動板16は、該抜止め部12A1 を埋設した状
態で樹脂モールドを行うことによって、支持部12Aが
抜止めされた状態で固定されている。
【0030】また、回動板16は、ケーシング15の内
径寸法とほぼ等しい外径寸法となった摺動軸部16A
と、該摺動軸部16Aよりも大径に形成された鍔部16
Bとによって段付き円板状に形成されている。そして、
回動板16は、ケーシング15の開口側を閉塞した状態
で摺動軸部16Aがケーシング15内に挿入されると共
に、鍔部16Bがケーシング15の開口端に当接する。
これにより、回動板16は、摺動軸部16Aがケーシン
グ15に対して摺接し、回動するものである。
【0031】17は回動板16上に接着剤等によって固
着されたマグネットで、該マグネット17は、長さ方向
の両側が磁極となった矩形状または小判状に形成されて
いる。そして、該マグネット17は、長さ方向両端面が
凸円弧面部17A,17Bとなり、凸円弧面部17A,
17B間は平行面部17C,17Dとなっている。ま
た、マグネット17の凸円弧面部17A,17Bは、回
動中心O−Oに対して例えば90°程度の角度α1 をも
って形成されている。
【0032】18はケーシング15に取付けられた第1
のヨークで、該第1のヨーク18は、マグネット17に
よる磁束を後述するホール素子21へと導くものであ
る。そして、ヨーク18は、マグネット17の凸円弧面
部17A,17Bと対向する湾曲板状の第1の磁極片部
18Aと、該第1の磁極片部18Aから径方向内向きに
折曲げて形成され、マグネット17を跨ぐように平板状
に延びた第1のオーバハング部18Bとから構成されて
いる。また、第1の磁極片部18Aは、回動中心O−O
に対して例えば90°程度の角度α2 をもって延び、ヨ
ーク18のオーバハング部18Bは、マグネット17を
部分的に覆っている。
【0033】19はケーシング15に取付けられた第2
のヨークで、該第2のヨーク19は、マグネット17を
挟んで第1のヨーク18と径方向に対向することによっ
て磁気回路を形成し、マグネット17による磁束を後述
するホール素子21へと導くものである。そして、ヨー
ク19は、ヨーク18と同様にマグネット17の凸円弧
面部17B,17Aと対向する第2の磁極片部19A
と、該第2の磁極片部19Aから径方向内向きに折曲げ
て形成され、マグネット17を跨ぐように平板状に延び
た第2のオーバハング部19Bとから構成されている。
【0034】また、第2の磁極片部19Aは、マグネッ
ト17を挟んで第1の磁極片部18Aと径方向に対向す
ると共に、回動中心O−Oに対して第1の磁極片部18
Aとほぼ同一の角度α2 をもって延びている。
【0035】一方、第2のオーバハング部19Bは、そ
の一部がマグネット17の回動中心O−Oを越える位置
まで延び、一定間隔の隙間をもって第1のオーバハング
部18Bと部分的に重なり合っている。そして、第1,
第2のオーバハング部18B,19Bとの間には、後述
のホール素子21が設けられている。これにより、第
1,第2のオーバハング部18B,19Bは、ホール素
子21の軸方向両側を挟む構成となっている。
【0036】また、第1,第2の磁極片部18A,19
Aは、マグネット17の凸円弧面部17A,17Bとほ
ぼ半面に亘って対向するときには、図1に示すようにフ
ロート13は最も低い位置(底部側)に停止している。
そして、図2に示すようにフロート13が液面の上昇に
従って矢示A方向に移動したときには、図7に示すよう
にマグネット17は矢示B方向に回動し、第1,第2の
磁極片部18A,19Aと凸円弧面部17A,17Bと
の対向面積が徐々に減少する。そして、フロート13が
中間位置に移動したときには、第1,第2の磁極片部1
8A,19Aとの中間位置にマグネット17の凸円弧面
部17A,17Bが移動し、第1,第2の磁極片部18
A,19Aと凸円弧面部17A,17Bとの対向面積は
最も小さくなる。さらに、フロート13が上昇して最も
高い位置に移動したときには、第1,第2の磁極片部1
8A,19Aは、マグネット17の凸円弧面部17B,
17Aとほぼ半面に亘って対向する。
【0037】20は樹脂材料等によって形成されたフレ
キシブル基板で、該フレキシブル基板20には、図3に
示すようにホール素子21が取付けられ、ヨーク18,
19のオーバーハング部18B,19B間の隙間内に配
設されている。
【0038】21は信号出力手段としてのホール素子
で、該ホール素子21は、フレキシブル基板20に取付
けられ、第1,第2のオーバハング部18B,19B間
の隙間内に配置されている。また、ホール素子21の磁
気検出方向は、回動軸となるアーム12の支持部12A
の軸方向に平行で、かつマグネット17の磁極線と直交
する方向となっている。そして、ホール素子21は、マ
グネット17、第1のヨーク18、第2のヨーク19か
らなる磁気回路内を通る磁束密度に比例した検出信号を
出力するものである。
【0039】また、ホール素子21は、フレキシブル基
板20に設けられた回路部品(図示せず)に接続される
共に、該回路部品は配線等を通じてポンプ取付ブラケッ
ト2のコネクタ2Dに接続されている。そして、回路部
品は、ホール素子21から出力される検出信号を演算、
増幅し、コネクタ2Dを通じて外部に出力する。
【0040】22はケーシング15の開口側を施蓋して
取付けられたカバーで、該カバー22は、有底の円筒状
に形成され、その中心位置にはアーム12の支持部12
Aを挿通するための挿通穴22Aが設けられている。そ
して、カバー22は、ケーシング15の外周側を覆う状
態でケーシング15の開口側に着脱可能に取付けられ、
所謂スナップフィット構造をなすものである。
【0041】また、カバー22の底部内周側には、円環
状に突出した突起部22Bが設けられている。そして、
カバー22は、ケーシング15との間に回動板16を挟
んだ状態で取付けられ、突起部22Bが回動板16の背
面に当接することによって、回動板16を軸方向に位置
決めしている。
【0042】さらに、カバー22には、アーム12の回
動範囲をほぼ90°程度に規制するストッパ部22C,
22Dが突出して設けられ、該ストッパ部22C,22
Dは、フロート13が最も低い位置または最も高い位置
に移動したときにアーム12の揺動腕部12Bに接触
し、それ以上の移動を規制するものである。
【0043】本実施の形態による燃料ゲージは、上述の
如く2個のヨーク18,19によって2極方式の燃料ゲ
ージを構成するもので、次にその作動について図7を参
照しつつ説明する。
【0044】まず、フロート13が最も低い位置にある
ときには、マグネット17の凸円弧面部17Aは第1の
ヨーク18の磁極片部18Aと対向し、凸円弧面部17
Bは第2のヨーク19の磁極片部19Aと対向する。こ
れにより、マグネット17の磁束は、第1のヨーク18
と第2のヨーク19とを通してホール素子21に導かれ
る。このとき、ホール素子21は、ヨーク18,19を
通る磁束密度に対応した正の検出信号を出力する。
【0045】一方、フロート13が上昇して高さ方向の
中間位置に移動したときには、マグネット17の凸円弧
面部17A,17Bは、第1の磁極片部18Aと第2の
磁極片部19Aとの中央に位置している。このとき、マ
グネット17の凸円弧面部17A,17Bは、いずれの
磁極片部18A,19Aにも対向していないから、マグ
ネット17からの磁束は、ヨーク18,19を殆ど通過
せず、各ホール素子21はほぼ零の検出信号を出力す
る。
【0046】また、フロート13がさらに上昇して最も
高い位置に移動したときには、マグネット17の凸円弧
面部17Aは第2のヨーク19の磁極片部19Aと対向
し、凸円弧面部17Bは第1のヨーク18の磁極片部1
8Aと対向する。これにより、マグネット17の磁束
は、第1,第2のヨーク18,19を通してホール素子
21に導かれる。このとき、ホール素子21は、ヨーク
18,19を通る磁束密度に対応した負の検出信号を出
力する。
【0047】このように、ホール素子21はフロート1
3の高さ位置、即ち燃料の液面高さ位置に比例した検出
信号を出力するから、この検出信号を用いて、燃料タン
ク内の燃料残量を検出することができる。
【0048】かくして、本実施の形態による燃料ゲージ
11によれば、液面検出装置14を、ケーシング15内
に回動可能に設けたマグネット17と、該マグネット1
7を挟んで互いに対向した第1,第2のヨーク18,1
9と、マグネット17と第1,第2のヨーク18,19
との対向面積に対応した信号を出力するホール素子21
とによって構成したから、従来技術による燃料ゲージの
ような摺動接点を廃止することができ、非接触型の燃料
ゲージ11を構成することができる。
【0049】このため、従来技術のように摺動接点での
接触不良によって燃料残量が検出不能となることがな
く、摺動接点の摩耗等による検出精度の低下が生じるこ
ともない。従って、長期間に亘って確実に燃料残量を検
出することができ、燃料ゲージ11の信頼性、耐久性を
向上することができる。
【0050】また、燃料ゲージ11の不良によるメンテ
ナンスを不要にできるから、メンテナンスコストを低減
することができる。さらに、燃料ゲージ11にはガソリ
ン内の硫黄、添加物対策を施す必要がない。また、ケー
シング15にはヨーク18,19が一体的に形成すると
共に、ケーシング15にマグネット17、カバー22を
取付けた状態でサブアッシー化することができる。この
ため、構成部品点数を削減できると共に、製造工程を簡
素化することができるから、製造コストを低減すること
ができる。
【0051】さらに、ホール素子21から出力される検
出信号は、演算増幅器等を用いることによって、マグネ
ット17の回動角に対する値を容易に調整することがで
きる。このため、燃料タンクの形状毎にアーム12の形
状を適応させることなく、多種類の燃料タンクに本実施
の形態による燃料ゲージ11を容易に適用することがで
きる。
【0052】また、従来技術のようにアーム12の揺動
腕部12Bに摺動接点を設ける必要がなく、燃料ゲージ
11の液面検出装置14をアーム12の支持部12A周
辺に集中して配置することができるから、従来技術に比
べて液面検出装置14を小型化することができる。
【0053】さらに、2個のヨーク18,19によって
2極方式の燃料ゲージ11を構成したから、3個以上の
ヨークを用いた場合に比べて、燃料ゲージ11全体を小
型化することができると共に、構造を簡略化し、製造コ
ストを低減することができる。
【0054】また、ケーシング15を燃料タンクに燃料
ポンプ6を取付けるポンプ取付ブラケット2に設けたか
ら、燃料ゲージ11を燃料ポンプ6と共に燃料タンク内
に配置することができる。
【0055】次に、図8は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は液面検出装置を燃料供給装
置のポンプ取付ブラケットに一体的に形成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素の同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0056】31は本実施の形態による液面検出装置
で、該液面検出装置31は、第1の実施の形態による液
面検出装置14と同様に、後述の筒状突起部32、第
1,第2のヨーク18,19、ホール素子21等によっ
て構成されている。
【0057】32はポンプ取付ブラケット2の取付筒部
2Bに一体的に形成されたケーシングとしての筒状突起
部で、該筒状突起部32は有蓋の円筒状に形成され、第
1,第2のヨーク18,19を樹脂モールド等の手段に
より一体に保持するものである。そして、筒状突起部3
2にはアーム12、マグネット17が取付けられた回動
板16が回動可能に装着され、該回動板16はカバー2
2によって抜止め状態に保持される。
【0058】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。しか
し、本実施の形態では、液面検出装置31の筒状突起部
32をポンプ取付ブラケット2に一体的に形成したか
ら、第1の実施の形態に比較して部品点数を削減するこ
とができる。このため、製造コストを削減することがで
きると共に、製造時の不良を削減することができ、信頼
性を向上することができる。また、筒状突起部32をポ
ンプ取付ブラケット2に一体化したから、燃料供給装置
1には燃料供給と液面検出との2つの機能を統合するこ
とができる。
【0059】次に、図9および図10は本発明の第3の
実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は液面検出装置
の回動板をポンプ取付ブラケットの一体形成した筒状突
起部を熱カシメによって変形させ、固定したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素の同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0060】41は本実施の形態による液面検出装置
で、該液面検出装置41は、第1の実施の形態による液
面検出装置14と同様に、後述の筒状突起部42、第
1,第2のヨーク18,19、ホール素子21等によっ
て構成されている。
【0061】42はポンプ取付ブラケット2の取付筒部
2Bに一体的に形成されたケーシングとしての筒状突起
部で、該筒状突起部42は有蓋の円筒状に形成され、第
1,第2のヨーク18,19を樹脂モールド等の手段に
より一体に保持するものである。また、筒状突起部42
には、その開口側先端に例えば4個の円弧状の板部42
Aが軸方向に延びて形成されている。そして、筒状突起
部42の板部42Aは、筒状突起部42に回動板16を
装着した後、図9に示すように熱カシメ等の手段を用い
て回動板16を覆うように折り曲げた状態に変形させ
る。これにより、回動板16は板部42Aによって抜止
め状態に保持される。
【0062】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。しか
し、本実施の形態では、回動板16の抜止めを行うカバ
ーを廃止したから、第1の実施の形態に比較して部品点
数を削減することができ、製造コストをさらに削減する
ことができる。
【0063】なお、前記各実施の形態では、燃料ゲージ
11を燃料供給装置1のポンプ取付ブラケット2に取付
けるものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば燃料
ゲージ単体を燃料タンク内に設けたブラケットに直接取
付ける構成としてもよい。
【0064】また、前記各実施の形態では、回動板16
にマグネット17を接着等の手段を用いて固定するもの
としたが、例えばマグネット17をアーム12の支持部
12Aに取付た状態で、回動板を樹脂モールドし、マグ
ネットを回動板にインサート成形してもよい。
【0065】また、前記各実施の形態では、2個のヨー
ク18,19を用いて2極方式の液面検出装置14,3
1,41を構成するものとしたが、例えば特開平11ー
264711号公報に記載されているように3個のヨー
クを用いて3極方式の液面検出装置を構成してもよく、
4極以上の液面検出装置でもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、液面検出手段を、ケーシング内に回動可能に設け
たマグネットと、該マグネットを挟んで互いに対向した
第1,第2のヨークと、マグネットと第1,第2のヨー
クとの対向面積に対応した信号を出力する信号出力手段
とによって構成したから、従来技術による燃料ゲージの
ような摺動接点を廃止することができ、長期間に亘って
確実に燃料残量を検出することができ、燃料ゲージの信
頼性、耐久性を向上することができる。
【0067】また、燃料ゲージには燃料内の硫黄、添加
物対策を施す必要がなく、液面検出装置をサブアッシー
化することができるから、構成部品点数を削減できると
共に、製造工程を簡素化することができ、製造コストを
低減することができる。また、液面検出手段をアームの
基端側に集中して配置することができるから、従来技術
に比べて液面検出手段を小型化することができる。
【0068】さらに、信号出力手段から出力される信号
は、演算増幅器等を用いることによって、マグネットの
回動角に対する値を容易に調整することができるから、
燃料タンクの形状毎にアームの形状を適応させることな
く、多種類の燃料タンクに容易に適用することができ
る。
【0069】また、請求項2の発明によれば、ケーシン
グを燃料タンクに燃料ポンプを取付けるポンプ取付ブラ
ケットに設けたから、燃料ゲージを燃料ポンプと共に燃
料タンク内に配置することができると共に、燃料ポンプ
には燃料供給と液面検出との2つの機能を統合すること
ができる。
【0070】また、請求項3の発明によれば、液面検出
手段のケーシングをポンプ取付ブラケット2に一体的に
形成した筒状突起部によって構成したから、液面検出手
段の部品点数を削減することができ、製造コストを削減
することができると共に、製造時の不良を削減すること
ができ、信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による燃料ゲージを
取付けた燃料供給装置を示す正面図である。
【図2】燃料供給装置を示す図1の左側面図である。
【図3】燃料ゲージの液面検出装置を図2中の矢示 III
−III 方向からみた縦断面図である。
【図4】液面検出装置を図3中の矢示IV−IV方向からみ
た横断面図である。
【図5】第1の実施の形態による液面検出装置を分解し
た状態で示す分解斜視図である。
【図6】第1の実施の形態によるマグネット、第1のヨ
ーク、第2のヨーク等の配置関係を示す斜視図である。
【図7】燃料ゲージに用いるマグネット、第1のヨー
ク、第2のヨーク、ホール素子の配置関係を示す模式的
構成図である。
【図8】第2の実施の形態による液面検出装置を分解し
た状態で示す分解斜視図である。
【図9】第3の実施の形態による液面検出装置を分解し
た状態で示す分解斜視図である。
【図10】第3の実施の形態による液面検出装置を組立
てた状態で示す図3と同様な位置からみた縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料供給装置 2 ポンプ取付ブラケット(ブラケット) 2B 取付筒部 6 燃料ポンプ 11 燃料ゲージ 14,31,41 液面検出装置(液面検出手段) 15 ケーシング 17 マグネット 18 第1のヨーク 18A 第1の磁極片部 18B 第1のオーバハング部 19 第2のヨーク 19A 第2の磁極片部 19B 第2のオーバハング部 21 ホール素子(信号出力手段) 32,42 筒状突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側が燃料タンク内に設けられたブラ
    ケットに回動自在に支持されたアームと、該アームの先
    端に設けられ前記燃料タンク内の燃料の液面に応じて変
    位するフロートと、前記アームの基端に設けられ該フロ
    ートの変位に応じた信号を出力する液面検出手段とから
    なる燃料ゲージにおいて、 前記液面検出手段は、前記アームの基端に設けられたケ
    ーシングと、該ケーシング内に設けられ前記アームと一
    緒に回動するマグネットと、前記ケーシングに設けら
    れ、該マグネットを挟んで互いに対向した第1,第2の
    ヨークと、該第1,第2のヨーク間に設けられ、前記マ
    グネットと第1,第2のヨークとの対向面積に対応した
    信号を出力する信号出力手段とによって構成したことを
    特徴とする燃料ゲージ。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットは燃料ポンプを取付ける
    ポンプ取付ブラケットであり、前記ケーシングは該ポン
    プ取付ブラケットに設けてなる請求項1に記載の燃料ゲ
    ージ。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングは、前記ポンプ取付ブラ
    ケットに形成した筒状突起部によって構成してなる請求
    項2に記載の燃料ゲージ。
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