JP2001355322A - 手摺用継手部材 - Google Patents

手摺用継手部材

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JP2001355322A JP2000179086A JP2000179086A JP2001355322A JP 2001355322 A JP2001355322 A JP 2001355322A JP 2000179086 A JP2000179086 A JP 2000179086A JP 2000179086 A JP2000179086 A JP 2000179086A JP 2001355322 A JP2001355322 A JP 2001355322A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望する接続角度を確実に形成でき、また接
続角度の微妙な調整が可能であり、且つ負荷が加わった
場合でも、その負荷を吸収可能な手摺用継手部材を提供
する。 【解決手段】 第一の継手部材(10)の第一連結部(15)と
第二の継手部材(20)の第二連結部(25)を組み合わせてボ
ルト等の締結部材(40)により相対的に回動可能に締結し
て形成される連結体(30)に手摺部材(80,81)を取着する
ことにより該手摺部材(80,81)を任意の角度で設置可能
とする手摺用継手部材において、連結体(30)の内部にそ
の回動が阻止された状態で締結部材(40)に螺合する押圧
板(60)を配置し、締結部材(40)を締めることにより押圧
板(60)が連結体(30)の内表面に密接するように移動して
第一連結部(15)と第二連結部(25)が固定されることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手摺を任意の角度
で連結するための手摺用継手部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手摺同士を所望する角度をもって
接続するためには、図10に示すような手摺用継手部材
が用いられていた。すなわち、従来の手摺用継手部材
は、手摺(180)が取着される継手部(170)が設けられた半
球状の第一の継手部材(110)と、手摺(181)が取着される
継手部(175)が設けられた半球状の第二の継手部材(120)
とを組み合わせて球状の連結体(130)を形成し、その連
結体(130)の重心を貫いてボルト(140)とナット(145)の
締結部材で締結している。そして、第一の継手部材(11
0)と第二の継手部材(120)はボルト(140)を中心として相
対的に回動可能とされている。この構造により、継手部
(170)と継手部(175)を相対的に回動させることによりそ
の角度(接続角度)を自由に調整することができるので
第一の継手部材(110)に取着された手摺(180)と第二の継
手部材(120)に取着された手摺(181)を所望する接続角度
となるように設置することができるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の手摺用
継手部材では、継手部(170,175)同士を所望する接続角
度となるように、締結する作業が困難であるという問題
があった。特に、接続角度の微妙な調整が困難であっ
た。すなわち、従来の手摺用継手部材では、継手部(17
0)と継手部(175)とを所望する角度に調整した後、第一
の継手部材(110)と第二の継手部材(120)とをボルト(14
0)を締めて固定する作業が行われる。この時、ボルト(1
40)で固定されるまでの間は第一の継手部材(110)と第二
の継手部材(120)とはフリーな状態にあるので、僅かな
力が加わっただけで互いにボルト(140)を軸に回転(軸
回転)してしまい、所望の接続角度がずれてしまうとい
う問題があった。また、一旦、第一の継手部材(110)と
第二の継手部材(120)を固定した後に手摺の接続角度の
微調整を行なおうとしてボルト(140)を緩めると、ボル
ト(140)を僅かに緩めた途端に第一の継手部材(110)と第
二の継手部材(120)とが一気にフリーの状態となってし
まい微妙な接続角度の調整が行ない難かった。さらに、
別の問題点もあった。すなわち、従来の手摺用継手部材
によって接続されて建物へ取り付けられた手摺に、年月
を経ることによって生じる建物の歪みや地震などによっ
て負荷がかかった場合に、その負荷が連結体(130)に集
中するため連結体(130)に僅かの力が加わった場合でも
その負荷に耐えられず、手摺用継手部材が破壊されると
いうおそれもあった。
【0004】そこで、本発明の解決すべき課題は、手摺
の設置を容易にすると共に、所望する手摺の接続角度の
微妙な調整が可能な手摺用継手部材を提供することにあ
る。また、手摺に大きな負荷が加わった場合でも、その
負荷を吸収可能な手摺用継手部材を提供することにあ
る。
【0005】(請求項1)上記課題を解決するために請
求項1に記載の発明は、第一の継手部材(10)の第一連結
部(15)と第二の継手部材(20)の第二連結部(25)を組み合
わせてボルト等の締結部材(40)により相対的に回動可能
に締結して形成される連結体(30)に手摺部材(80,81)を
取着することにより該手摺部材(80,81)を任意の角度で
設置可能とする手摺用継手部材において、連結体(30)の
内部にその回動が阻止された状態で締結部材(40)に螺合
する押圧板(60)を配置し、締結部材(40)を締めることに
より押圧板(60)が連結体(30)の内表面に密接するように
移動して第一連結部(15)と第二連結部(25)が固定される
ことを特徴とする。
【0006】(作用)手摺部材(80)が取着される第一の
継手部材(10)の第一連結部(15)と、手摺部材(81)が取着
される第二の継手部材(20)の第二連結部(25)同士を組み
合わせ、ボルト等の締結部材(40)により相対的に回動可
能に締結して連結体(30)を形成する。そして、第一連結
部(15)と第二連結部(25)との間にその回動が阻止された
状態でその略中心部が締結部材(40)に螺合する押圧板(6
0)を配置する。この状態で締結部材(40,45)を締めてい
くと、押圧板(60)は回動が阻止されているので締結部材
(40,45)の回動に伴って押圧板(60)が軸方向に移動す
る。この構造により、締結部材(40,45)を締め付けると
押圧板(60)が移動して連結体(30)の内面に密接する。こ
の状態で第一連結部(15)と第二連結部(25)を相対的に回
動させると両者の摩擦抵抗により、完全には締結されて
いないが、ある程度の力を加えれば回動可能であるいわ
ば半締結状態となる。従って、締結部材(40,45)の締め
付け作業中に、第一連結部(15)又は第二連結部(25)が自
然に軸回転してしまうことを防止でき、所望する接続角
度を維持したまま、手摺部材(80,81)を取着することが
可能となる。
【0007】(請求項2)上記課題を解決するために請
求項2に記載の発明は、請求項1に記載の手摺用継手部
材において、互いに密接するように配置された押圧板(6
0)の表面と連結体(30)の内表面の少なくともいずれか一
方に複数の突起(61,61)を点在させたことを特徴とす
る。
【0008】(作用)互いに対向し、締結部材(40,50)
を締めることにより密接する押圧板(60)の表面又は連結
体(30)の内表面の少なくともいずれか一方の表面に複数
の突起を突出するように設ける。例えば、押圧板(60)の
表面に連結体(30)の内表面に向かって複数の突起(61,6
1)を突出するように設ければ、連結体(30)を締結部材(4
0,45)で締め付けることによりそれに伴って押圧板(60)
が連結体(30)側に移動して突起(61,61)が連結体(30)の
内表面に接触する。このとき、第一の継手部材(10)と第
二の継手部材(20)とは、締結部材(40,45)により完全に
締結された状態ではないが、突起(61,61)が連結体(30)
の内表面に接触した状態が形成されるので、単に押圧板
(60)が連結体(30)の内表面に密接している状態よりもさ
らに確実に密着した状態を形成することができる。その
ため、第一の継手部材(10)と第二の継手部材(20)を相対
的に回動させるにはさらに大きな力が必要となる。
【0009】(請求項3)上記課題を解決するために請
求項3に記載の発明は、請求項1に記載の手摺用継手部
材において、連結体(30)の内表面と押圧板(60)との間に
さらに接触盤(50)を配置したことを特徴とする。
【0010】(作用)ボルト等の締結部材(40)により相
対的に回動可能に締結して形成される連結体(30)の内部
にさらにボルト等の締結部材(40)が貫通するようにして
接触盤(50)を配置する。そして、締結部材(40)を締める
と押圧板(60)が軸方向に移動して接触盤(50)に密接す
る。さらに締結部材(40)を締めると、押圧板(60)が接触
盤(50)を連結体(30)の内表面に密接するように押圧し、
上述の半締結状態が形成される。
【0011】(請求項4)上記課題を解決するために請
求項4に記載の発明は、請求項3に記載の手摺用継手部
材において、互いに密接するように配置された押圧板(6
0)と接触盤(50)及び/又は該接触盤(50)と連結体(30)の
内表面のうち少なくともいずれか一方の表面に複数の突
起(21,61)を点在させたことを特徴とする。
【0012】(作用)互いに対向し、締結部材(40,50)
を締めることにより密接する押圧板(60)と接触盤(50)の
表面のうちいずれか一方の表面に複数の突起を突出する
ように設ける。例えば、押圧板(60)の表面に接触盤(50)
に向かって複数の突起(61,61)を突出するように設け
る。一方、互いに対向し、締結部材(40,50)を締めるこ
とにより密接する接触盤(50)の表面と連結体(30)の内表
面のうちいずれか一方の表面に複数の突起(21,21)を突
出するように設ける。例えば、連結体(30)の内表面に複
数の突起(21,21)を突出するように設ける。そして、連
結体(30)を締結部材(40,45)で締めると、突起(61)が接
触盤(50)の表面に接触すると共に、それとは反対側の接
触盤(50)の表面に突起(21)が接触する。このとき、第一
の継手部材(10)と第二の継手部材(20)とは、締結部材(4
0,45)により完全に締結された状態ではないが、突起(6
1,21)が接触盤(50)に接触した状態が形成されるので、
さらに確実に密着した状態を形成することができる。そ
のため、第一の継手部材(10)と第二の継手部材(20)を相
対的に回動させるにはさらに大きな力が必要とされる。
【0013】(請求項5)上記課題を解決するために請
求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の手摺用
継手部材において、接触盤(50)が弾性部材により構成さ
れていることを特徴とする。
【0014】接触盤(50)を構成する「弾性部材」とは、
例えば、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂などの弾性を有
する部材をいう。接触盤(50)が弾性体から構成されるこ
とにより、第一の継手部材(10)及び第二の継手部材(20)
に歪みや振動などの負荷がかかっても、その負荷が接触
盤(50)に吸収されるため連結体(30)に無理な力がかから
ず手摺用継手部材の破壊確率を軽減できる。
【0015】(請求項6)上記課題を解決するために請求
項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に
記載の手摺用継手部材において、第一の継手部材(10)の
第一連結部(15)及び第二の継手部材(20)の第二連結部(2
5)はいずれも半球形に形成されると共に、締結部材(40,
45)は第一連結部(15)及び第二連結部(25)を組み合わせ
てなる略球形状を有する連結体(30)の重心を貫いて締結
され、連結体(30)は締結部材(40,45)を軸として相対的
に回動可能とされていることを特徴とする。
【0016】(作用)第一の継手部材(10)の第一連結部
(15)及び第二の継手部材(20)の第二連結部(25)はいずれ
も半球形に形成されているので、第一連結部(15)と第二
連結部(25)を組み合わせて形成される連結体(30)は略球
形状となる。そして、締結部材(40,45)は連結体(30)の
重心を貫いて設けられ、第一の継手部材(10)と第二の継
手部材(20)は締結部材(40,45)を軸として回動可能に締
結される。
【0017】(請求項7)上記課題を解決するために請
求項6に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項
に記載の手摺用継手部材において、締結部材(40,45)に
はパッキングリングが配置されていることを特徴とす
る。
【0018】(作用)締結部材(40,45)を締めて、第一
の継手部材(10)及び第二の継手部材(20)を締結させる場
合に、パッキングリング(55)を配置する。するとパッキ
ングリング(55)の弾性により、締結部材(40,45)が締め
付けられる力により第一連結部(15)と第二連結部(25)と
を適度に与圧して連結体(30)を維持する。
【0019】(請求項8)上記課題を解決するために請
求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項
に記載の手摺用継手部材において、連結体(30)の内部に
接着剤(35a)を内包したカプセル(35)が収められている
ことを特徴とする。
【0020】(作用)連結体(30)の内部にその回動が阻
止された状態で締結部材(40)に螺合する押圧板(60)が配
置されると共に接着剤(35a)を内包したカプセル(35)が
収められている。締結部材(40,45)を締め付けて押圧板
(60)を連結体(30)の内面に密接させると押圧板(60)と連
結体(30)の内表面の間に位置する接着剤(35a)を内包し
たカプセル(35)が破壊され接着剤(35a)が流出する。こ
の接着剤(35a)により連結体(30)がしっかりと固定され
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る手摺用継手部材の好
ましい一実施形態について図面を用いてさらに詳しく説
明する。ここで使用する図面は、図1から図9である。
【0022】初めに、本発明に係る手摺用継手部材の第
一の実施形態は、図3に示すように、手摺部材(80)が取
着される継手部(70)と半球状の第一連結部(15)を有する
第一の継手部材(10)と、手摺部材(81)が取着される継手
部(75)と半球状の第二連結部(25)を有する第二の継手部
材(20)と、第一の継手部材(10)と第二の継手部材(20)を
組み合わせて締結する締結部材であるボルト(40)及びナ
ット(45)と、側面に凹凸が形成された円盤状の押圧板(6
0)とにより構成されている。
【0023】半球状の第一連結部(15)と第二連結部(25)
をそれぞれ組み合わせて略球状の連結体(30)を形成し、
その連結体(30)の重心を貫くようにしてボルト(40)が挿
入されナット(45)で締結されている。そして、第一連結
部材(10)と第二連結部材(20)とはボルト(40)を軸として
相対的に回動可能とされている。これにより第一の継手
部材(10)の継手部(70)に取着された手摺部材(80)と第二
の継手部材(20)の継手部(75)に取着された手摺部材(81)
とを所望の角度で自由に設置することが可能となる(図
1参照)。
【0024】一方、第一連結部(15)と第二連結部(25)と
の間には、押圧板(60)が配置されている。押圧板(60)
は、その略中心位置にボルト(40)に螺合するネジ溝が穿
設されている。また、第一連結部(15)と第二連結部(25)
の内面には押圧板(60)の側面に形成された凹凸に嵌合す
るような凹凸が形成されている(図2参照)。そして、
押圧板(60)の側面に形成された凹凸と第一連結部(15)と
第二連結部(25)の内面側に形成された凹凸とが嵌合して
押圧板(60)の自由な回動が阻止された状態とされてお
り、これにより、ボルト(40)の回動に伴って押圧板(60)
はボルト(40)の軸方向に移動可能とされている。ボルト
(40)を締めると押圧板(60)が移動して連結体(30)の内表
面を押圧する。そして、その摩擦抵抗により第一の継手
部材(10)と第二の継手部材(20)は完全には締結されてい
ない、いわば半締結状態となり、手摺部材(80,81)の設
置作業中に第一連結部(15)又は第二連結部(25)が自然に
軸回転してしまうことを防止でき、所望する接続角度を
維持したまま、第一の継手部材(10)と第二の継手部材(2
0)とを締結できる。
【0025】次に、第二の実施形態として、図4に示す
ように、上述の第一の実施形態における押圧板(60)の表
面に連結体(30)の内表面に向かって複数の突起(61,61)
が突出するように設けられている。これにより、連結体
(30)を締結部材(40,45)で締め付けるとその動きに伴っ
て押圧板(60)が連結体(30)側に移動し、突起(61,61)が
連結体(30)の内表面に接触する。このとき、第一の継手
部材(10)と第二の継手部材(20)とは、締結部材(40,45)
により完全に締結された状態ではないが、突起(61,61)
が連結体(30)の内表面に接触した状態が形成されるの
で、単に押圧板(60)が連結体(30)の内表面に密接してい
る状態よりもさらに確実に密着した状態を形成すること
ができる。そのため、第一の継手部材(10)と第二の継手
部材(20)を相対的に回動させるにはさらに大きな力が必
要となる。尚、それ以外の構成は第一の実施例と同様な
ので説明を省略する。
【0026】さらに、第三の実施形態としては、図5に
示すように、上述した第一の実施形態における押圧板(6
0)と第二連結部(25)との間に僅かに間隙を有した状態で
略円盤状の接触盤(50)が配置されて構成されている。接
触盤(50)は、その略中心穿設された貫通孔にボルト(40)
が貫通するようにして配置されている。これにより、ボ
ルト(40)を締めていくと押圧板(60)が移動してボルト(4
0)の軸方向に移動して接触盤(50)に接触する。さらにボ
ルト(40)を締めると押圧板(60)の移動に伴って接触盤(5
0)を押圧し、接触盤(50)は第二連結部(25)の内面と接触
する。そして、その摩擦抵抗により第一の継手部材(10)
と第二の継手部材(20)は完全には締結されていない半締
結状態が形成される。この接触盤(50)の厚さや硬度等を
適宜変更すれば第一連結部(15)と第二連結部(25)との摩
擦係数を調整することが可能となると共に、負荷の吸収
力の調整も可能となる。
【0027】また、第四の実施形態として、図6に示す
のは、押圧板(60)の表面及び第二連結部(25)の内表面に
複数の突起(21,21)を点在して突出するように設けたも
のである。すなわち、押圧板(60)の下部側に接触盤(50)
に向かって複数の突起(61,61)が設けられ、第二連結部
(25)の内面側に接触盤(50)に向かって複数の突起(21,2
1)が設けられている。これにより、連結体(30)をボルト
(40)で締め付けていくと、突起(21,61)が両方向から接
触盤(50)を挟むようにして接触する。そして、第一の継
手部材(10)と第二の継手部材(20)とは、締結部材(40,4
5)により完全に締結された状態ではないが、突起(61,2
1)が接触盤(50)に接触した状態となるので、単に第一連
結部(15)と第二連結部(25)が接触盤(50)に接触している
場合よりもさらに摩擦抵抗を大きくすることが可能とな
る。従って、第一の継手部材(10)と第二の継手部材(20)
を相対的に回動させるにはさらに大きな力が必要とされ
る。
【0028】また、第二の実施形態及び第四の実施形態
において、接触盤(50)を天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂
などの弾性部材で形成することもできる。この場合に
は、連結体(30)に負荷が加わった場合でも、その負荷を
さらに押圧板(60)と接触盤(50)との摩擦等に加え接触盤
(50)自体が変形して吸収することができる。
【0029】さらに、上述した各十実施形態に対して、
ナット(45)に天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂などの弾性
部材からなるパッキングリング(55)を取り付けることも
できる。パッキングリング(55)の弾性により、締結部材
(40,45)が締め付けられる力により第一連結部(15)と第
二連結部(25)とを適度に与圧して連結体(30)が維持され
る。その他、ボルト(40)及びボルト(40)のボルト頭(41)
が嵌合される凹部を保護するために、キャップ(43)を取
り付けることもできる。
【0030】また、連結体(30)の内部に接着剤(35a)を
内包したカプセル(35)を収めて連結体(30)を構成するこ
ともできる(図7参照)。すなわち、第一連結部(15)と
第二連結部(25)から形成される連結体(30)の内部に接着
剤(35a)を内包したカプセル(35)を収める。これによ
り、ボルト(40)を締め付けて押圧板(60)を移動させ連結
体(30)の内面に密接させると接着剤(35a)を内包したカ
プセル(35)が破壊され中から接着剤(35a)が流出する。
流出した接着剤(35a)により連結体(30)がしっかりと連
結される。さらに、突起(21,61)が設けられている場合
には効率的にカプセル(35)を破壊させることが可能とな
る。尚、接着剤は、連結体(30)の適度な摩擦力を得るた
めに固まっても硬化せず弾力性を有しつつ固化するもの
を使用することが好ましい。
【0031】図8は、手摺用継手部材に手摺部材(80,8
1)を取り付けるための構造の一例を示す断面図である。
継手部(70)及び継手部(75)には、ボルト(78)によって接
続部材(83)が取り付けられている。そして、接続部材(8
3)の先端に設けられた差込部(84)にそれぞれ手摺部材(8
0,81)を差し込み、ビス孔からビス(85,85)で固定するこ
とにより、手摺部材(80,81)が手摺用継手部材に接続さ
れる。そして、図9に示すように、手摺が設置される。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る手摺用継手部材によれば、
第一連結部と第二連結部を締結する締結部材を緩めても
すぐにフリーな状態とならず、ある程度の力を加えるこ
とにより回動可能である半締結状態を作り出すことがで
きるため、手摺の設置が容易となると共に、所望する手
摺の接続角度の微妙な調整が可能となるという効果があ
る。また、第一連結部と第二連結部との摩擦係数を調整
することが可能となると共に、負荷の吸収力の調整も可
能となるという効果がある。さらに、手摺に負荷が加わ
った場合でも、その負荷を手摺用継手部材が吸収するた
め連結体の強度の低下を防ぐという効果がある。
【0033】また、本発明に係る手摺用継手部材によれ
ば、突起を設けることとしたので、第一連結部と第二連
結部はさらに大きい摩擦抵抗で連結されることとなり、
手摺に負荷が加わった場合でも、その負荷を連結体が確
実に吸収することができるという効果がある。
【0034】さらに、本発明に係る手摺用継手部材によ
れば、第一の継手部材の第一連結部及び第二の継手部材
の第二連結部をいずれも半球形に形成する共に、締結部
材は第一連結部及び第二連結部を組み合わせてなる略球
形状を有する連結体の重心を貫いて締結され、連結体は
締結部材を軸として相対的に回動可能として構成したの
で、見た目にも美しい手摺用継手部材を提供できるとい
う効果がある。
【0035】また、本発明に係る手摺用継手部材によれ
ば、締結部材には弾性部材から形成されるパッキングリ
ングを配置したので、締結部材が締め付けられる力によ
り第一連結部と第二連結部とを適度に与圧して連結体を
維持するという効果がある。また、接着剤を内包したカ
プセルが破壊されて接着剤が流出するためその接着剤に
より連結体がしっかりと固定されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)手摺用継手部材の一実施形態
の外観を示す斜視図である。
【図2】手摺用継手部材の一実施形態の分解斜視図であ
る。
【図3】手摺用継手部材の第一の実施形態の内部構造を
示す断面図である。
【図4】手摺用継手部材の第二の実施形態の内部構造を
示す断面図である。
【図5】手摺用継手部材の第三の実施形態の内部構造を
示す断面図である。
【図6】手摺用継手部材の第四の実施形態の内部構造を
示す断面図である。
【図7】(a)は連結体の内部に接着剤を内包したカプ
セルを収めた状態を示す断面図、(b)は接着剤が流れ
出た状態を示す断面図である。
【図8】手摺用継手部材に手摺を取り付けたときの構造
の一例を示す断面図である。
【図9】手摺用継手部材の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の手摺用継手部材の内部構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 第一の継手部材 15 第一連結部 20 第二の継手部材 25 第二連結部 21 突起 30 連結体 31 内部空間 35 カプセル 35a 接着剤 40 ボルト 41 ボルト頭 43 キャップ 45 ナット 50 接触盤 55 パッキング
リング 60 押圧板 61 突起 70 継手部 75 継手部 78 ボルト 80 手摺部材 81 手摺部材 83 接続部材 84 差込部 85 ビス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の継手部材の第一連結部と第二の継
    手部材の第二連結部を組み合わせてボルト等の締結部材
    により相対的に回動可能に締結して形成される連結体に
    手摺部材を取着することにより該手摺部材を任意の角度
    で設置可能とする手摺用継手部材において、 前記連結体の内部にその回動が阻止された状態で前記締
    結部材に螺合する押圧板を配置し、前記締結部材を締め
    ることにより前記押圧板が前記連結体の内表面に密接す
    るように移動して前記第一連結部と第二連結部が固定さ
    れることを特徴とする手摺用継手部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手摺用継手部材におい
    て、 互いに密接するように配置された前記押圧板の表面と前
    記連結体の内表面の少なくともいずれか一方に複数の突
    起を点在させたことを特徴とする手摺用継手部材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の手摺用継手部材におい
    て、 前記連結体の内表面と前記押圧板との間にさらに接触盤
    を配置したことを特徴とする手摺用継手部材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の手摺用継手部材におい
    て、 互いに密接するように配置された前記押圧板と前記接触
    盤及び/又は該接触盤と連結体の内表面のうち少なくと
    もいずれか一方の表面に複数の突起を点在させたことを
    特徴とする手摺用継手部材。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の手摺用継手部材
    において、 前記接触盤が弾性部材により構成されていることを特徴
    とする手摺用継手部材。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    手摺用継手部材において、 前記第一の継手部材の第一連結部及び前記第二の継手部
    材の第二連結部はいずれも半球形状に形成されると共
    に、前記締結部材は前記第一連結部及び第二連結部を組
    み合わせてなる略球形状を有する連結体の重心を貫いて
    締結され、前記連結体は前記締結部材を軸として相対的
    に回動可能とされていることを特徴とする手摺用継手部
    材。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    手摺用継手部材において、 前記締結部材にはパッキングリングが配置されているこ
    とを特徴とする手摺用継手部材。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    手摺用継手部材において、 前記連結体の内部に接着剤を内包したカプセルが収めら
    れていることを特徴とする手摺用継手部材。
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