JP2001352242A - パイプライン型a/dコンバータ - Google Patents

パイプライン型a/dコンバータ

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JP2001352242A JP2000169861A JP2000169861A JP2001352242A JP 2001352242 A JP2001352242 A JP 2001352242A JP 2000169861 A JP2000169861 A JP 2000169861A JP 2000169861 A JP2000169861 A JP 2000169861A JP 2001352242 A JP2001352242 A JP 2001352242A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積分性誤差などを排除し、A/D変換の分解
能を16ビットというように大きくしても、高精度のA
/D変換出力が得られるようにした。 【解決手段】 サンプルホールド回路11−1とステー
ジ11−2〜11−kは縦列接続され、上位Nビットを
決定する。ステージ11−2〜11−Nは、前段からの
デジタル信号を所定のアナログ基準信号に変換するとと
もに、第1の期間と第2の期間とに、前段からのアナロ
グ信号と、その変換されるアナログ基準信号との加減算
を時分割で行なって、その各加減算にかかる各アナログ
信号をそれぞれ出力し、かつ、その両アナログ信号のう
ちの一方を上位側Nビットにかかるデジタル信号に変換
してメモリ14に出力する。平均化回路12は、ステー
ジ11−Nからの両アナログ信号を平均化し、A/D変
換器13は、その平均化されたアナログ信号を下位Mビ
ットのデジタル信号に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/Dコンバータ
に関し、特に、高速で動作するパイプライン型A/Dコ
ンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパイプライン型A/Dコンバータ
としては、例えば、アイトリプルイー・ジャーナル・オ
ブ・ソリッド・ステート・サーキット第32巻第3号3
月号1997年のP312〜P320に記載のものが知
られている(IEE Journal of Soli
d State Circuits.Vol.32.N
o3.March 1997.P312〜P320)。
【0003】図11は、上記の文献に記載された従来の
パイプライン型A/Dコンバータのブロック図である。
この従来のパイプライン型A/Dコンバータは、図11
に示すように、NビットのA/D変換出力を得るべく、
(N−1)個からなるステージ1が複数段縦列接続され
るとともに、演算回路9を備えている。各ステージ1の
うち、最上位桁(MSB)にかかる最初のステージ1は
サンプルホールド回路として構成されている。その後の
ステージ1は、図11に示すように、基準電圧生成回路
2、コンデンサC1、C2やスイッチSW1〜SW4か
らなるサンプルホールド回路3、演算増幅器4などから
なる加減算回路、コンパレータ5、6やエンコーダ7か
らなる多値化回路8等から構成されている。
【0004】このような構成からなる従来のパイプライ
ン型A/Dコンバータの動作の概要について説明する。
図11に詳細に示すステージは、前段のステージの演算
増幅器4からの残余の出力Vo(N−1)をサンプルホ
ールド回路3でサンプルし、その後にそのサンプル値と
基準電圧生成回路2の出力との加減算を演算増幅器4で
行い、その算出値Vo(N)を後段のステージ1に出力
する。ここで、基準電圧生成回路2は、前段のステージ
1からのデジタル信号D(N−1)に基づき、正の基準
電圧(+Vref)、零の電圧(0V)、または負の基
準電圧(−Vr)のうちの1つを出力する。多値化回路
8は、その演算増幅器4からの出力Vo(N)に基づい
て「1」、「0」、または「−1」の3値データを生成
し、この3値のデジタル信号D(N)を後段のステージ
1の基準電圧生成回路2と演算回路9にそれぞれ出力す
る。
【0005】このように、各ステージ1からの各デジタ
ル信号D(N)が演算回路9に入力されると、演算回路
9はそれらを所定の規則で加算して目的とするN桁のA
/D変換データを出力する。従って、このような従来の
パイプライン型A/Dコンバータは、最上位桁から順に
A/D変換出力を決定していく逐次変換型A/Dコンバ
ータよりも高速であり、この高速性を活かして50〜1
00MHzでの高品位テレビ信号等のためのA/Dコン
バータとして応用することが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
すコンデンサC1、C2や演算増幅器4はスイッチトキ
ャパシタを構成し、一般に集積回路化されている。集積
回路化した場合には、コンデンサC1、C2のミスマッ
チが発生する。このため、従来のパイプライン型A/D
コンバータのように、前段のステージの残余の出力を後
段のステージに送る場合には、その容量比の誤差による
影響が大きくなる。この結果、図11に示す従来のパイ
プライン型A/Dコンバータでは、A/D変換の分解能
を16ビットというように大きくすると、A/D変換出
力を高精度化できないという不都合がある。
【0007】このような不都合を解消する方法として、
サンプルホールド期間を第1の期間と第2の期間に分割
し、この両期間においてサンプルホールド動作を時分割
で2回行ってデジタルデータをそれぞれ出力するととも
に、その両期間のホールド動作時には図11に示すコン
デンサC1、C2の位置を入れ替え、このようにして得
られたデジタルデータを最後に平均化する方法が考えら
れる。
【0008】この方法について、図11を参照して説明
する。まず、第1の期間のサンプル時には、前段のステ
ージからの残余の出力Vo(N−1)をコンデンサC
1、C2でサンプルし、そのホールド時には、コンデン
サC2を演算増幅器4の帰還素子として使用し、コンデ
ンサC1のサンプル値と基準電圧生成回路2の出力の加
減算を演算増幅器4で行う。この第1の期間における演
算増幅器4の積分性誤差(INL)は、例えば図12
(A)に示すように誤差a、b、cとなり、その積分性
誤差は基準電圧生成回路2からの出力の差異により異な
る。
【0009】一方、第2の期間のサンプル時には、前段
のステージからの残余の出力Vo(N−1)をコンデン
サC1、C2でサンプルし、そのホールド時には、コン
デンサC1を演算増幅器4の帰還素子として使用し、コ
ンデンサC2のサンプル値と基準電圧生成回路2の出力
の加減算を演算増幅器4で行う。この第2の期間におけ
る積分性誤差は、例えば図12(B)に示すように誤差
a’、b’、c’となり、同図(A)の積分性誤差と横
軸を中心に対称になる。
【0010】従って、第1の期間のホールド時の積分性
誤差が図12(A)に示すようになり、第2の期間のホ
ールド時の積分性誤差が同図(B)に示すようになると
きには、その両者の平均は同図(C)に示すようにな
り、その積分性誤差を減少できる。ところが、第1の期
間と第2の期間の各ホールド時には、上記のようにコン
デンサC1、C2のつなぎ替えを行うので、図12
(A)(B)に示すように、積分性誤差の不連続点にず
れが生じてしまう。このため、図12(C)に示すよう
に積分性誤差が残ってしまうという不都合がある。
【0011】さらに、第1と第2の各期間で得られるデ
ジタルデータを最後に平均化するために量子化誤差が表
れ、この量子化誤差を減らすことができないという不都
合がある。そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、
積分性誤差や量子化誤差をできるだけ排除するように
し、A/D変換の分解能を16ビットというように大き
くしても、高精度のA/D変換出力が得られるようにし
たパイプライン型A/Dコンバータを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するために、請求項1から請求項6に記
載の各発明は以下のように構成した。すなわち、請求項
1に記載の発明は、入力アナログ信号を、上位側Nビッ
トと下位側Mビットからなる(N+M)ビットのデジタ
ル信号に変換するパイプライン型A/Dコンバータであ
って、縦列に複数段接続され、前段からのデジタル信号
を所定のアナログ基準信号に変換するとともに、第1の
期間と第2の期間に、前段からのアナログ信号と前記変
換されたアナログ基準信号との加減算を時分割で行なっ
てその各加減算に係る各アナログ信号をそれぞれ出力
し、かつ、その両アナログ信号のうちの一方を前記上位
側Nビットに係るデジタル信号に変換する複数のステー
ジと、前記複数のステージのうちの最終段のステージか
ら前記第1の期間と第2の期間にそれぞれ出力される前
記両アナログ信号を平均化する平均化手段と、前記平均
化手段で平均化されたアナログ信号を前記下位側Mビッ
トのデジタル信号に変換して出力するA/D変換手段
と、前記上位側Nビットのデジタル信号と、前記下位側
Mビットのデジタル信号とに基づいて(N+M)ビット
のデジタル信号を生成する出力手段と、を少なくとも備
えたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のパイプライン型A/Dコンバータにおいて、前記各ス
テージは、前段からのデジタル信号を所定の前記アナロ
グ基準信号に変換する基準信号生成手段と、演算増幅
器、第1の受動素子、および第2の受動素子を含み、前
記第1の期間と第2の期間には、前段のステージからの
アナログ信号を前記両受動素子でサンプルしたのち、前
記受動素子のいずれか一方を前記演算増幅器の帰還素子
として使用し、残余の受動素子にサンプルされたアナロ
グ信号と前記所定のアナログ基準信号の加減算を前記演
算増幅器で行うとともに、前記第1の期間と第2の期間
では前記第1の受動素子と前記第2の受動素子が前記帰
還素子として交互に使用されるようになっている信号処
理手段と、前記演算増幅器からの第1の期間の出力と第
2の期間の出力とをそれぞれ多値化する多値化手段と、
から構成することを特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のパイプライン型A/Dコンバータにお
いて、前記A/D変換手段は、フラッシュ型A/D変換
器であることを特徴とするものである。請求項4に記載
の発明は、請求項2または請求項3に記載のパイプライ
ン型A/Dコンバータにおいて、前記演算増幅器は前記
加減算時においてほぼ2倍の利得を有し、前記多値化手
段は「+1」、「0」、または「−1」の3値のデジタ
ル信号を出力することを特徴とするものである。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のパイプライン型A/Dコンバータにおいて、前記受動
素子はキャパシタからなり、前記基準信号生成手段は、
前記デジタル信号の「+1」、「0」、「−1」に応じ
て、前記アナログ基準信号として正の基準電圧(+Vr
ef)、零の電圧(0V)、負の基準電圧(−Vre
f)を生成するようになっていることを特徴とするもの
である。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載のパイプライン型A/Dコンバータにお
いて、前記多値化手段は、前記演算増幅器の出力を所定
の正負のしきい値で3値化(+1、0、−1)するコン
パレータ手段を含むことを特徴とするものである。この
ように本発明では、縦列に複数段ステージを接続し、各
ステージは、前段のステージからのデジタル信号を所定
のアナログ基準信号に変換するとともに、第1の期間と
第2の期間に、前段のステージからのアナログ信号とそ
の変換されたアナログ基準信号との加減算を、第1の期
間と第2の期間に時分割で行なってその各加減算に係る
各アナログ信号をそれぞれ出力し、かつ、その両アナロ
グ信号のうちの一方を上位側Nビットに係るデジタル信
号に変換するようにした。
【0017】また、平均化手段は、複数のステージのう
ちの最終段のステージから第1の期間と第2の期間にそ
れぞれ出力される両アナログ信号を平均化し、A/D変
換手段は、平均化手段で平均化されたアナログ信号を下
位側Mビットのデジタル信号に変換して出力するように
した。さらに、出力手段は、その上位側Nビットのデジ
タル信号と、その下位側Mビットのデジタル信号とに基
づいて(N+M)ビットのデジタル信号を生成するよう
にした。
【0018】このため本発明では、上位側Nビットにお
いては、各ステージのサンプルホールドにかかる2つの
キャパシタ(例えば図4のコンデンサC11、C12)
にミスマッチがある場合には、各ステージの演算増幅器
から出力されるアナログ信号に積分性誤差が含まれる
が、そのアナログ信号の積分性誤差を平均化手段で打ち
消すことができる。一方、下位Mビット側では、その積
分性誤差が排除されたアナログ信号がデジタル信号に変
換されるので、量子化誤差も排除される。
【0019】要するに、本発明では、上位側Nビットに
ついては積分性誤差を含んだA/D変換を行う一方、下
位側Mビットについてはその上位側で生じた積分性誤差
を排除したA/D変化を行うようにした。このため、全
体として各ステージの積分性誤差や量子化誤差が極力排
除できるようになり、例えばA/D変換の分解能を16
ビットというように大きくしても、高精度のA/D変換
出力が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本発明のパイプライン型A/
Dコンバータの実施形態の構成について、図面を参照し
て説明する。この実施形態のかかるパイプライン型A/
Dコンバータは、図1に示すように、アナログ入力信号
Ainを上位側Nビットと下位側Mビットからなる(N
+M)ビットのデジタル出力信号DoutにA/D変換
するために、サンプルホールド回路11−1と、複数段
のステージ11−2〜11−Nと、平均化回路12と、
MビットからなるA/D変換器13と、メモリ14と、
加算回路15とを備えている。
【0021】サンプルホールド回路11−1とステージ
11−2〜11−kは縦列接続され、上位Nビットを決
定するとともに、この決定した各ビットのデジタル信号
をメモリ14に出力するようになっている。すなわち、
サンプルホールド回路11−1は、後述のように期間T
の間に実行される1回のサンプル・ホール動作により、
アナログ入力信号Ainに基づいてデジタル値D1を決
定し、この決定したデジタル値D1がメモリ14に格納
されるようになっている。
【0022】ステージ11−2〜11−Nは、後述のよ
うに、サンプルホールド回路11−1または前段のステ
ージからのデジタル信号を所定のアナログ基準信号に変
換するとともに、第1の期間と第2の期間とに、サンプ
ルホールド回路11−1または前段のステージからのア
ナログ信号と、その変換されるアナログ基準信号との加
減算を時分割で行なって、その各加減算にかかる各アナ
ログ信号をそれぞれ出力し、かつ、その両アナログ信号
のうちの一方を上位側Nビットにかかるデジタル信号に
変換してメモリ14に出力するようになっている。
【0023】平均化回路12は、ステージ11−2〜1
1−Nのうち最終段のステージ11−Nから、第1の期
間T1と第2の期間T2にそれぞれ出力されるアナログ
信号を平均化し、その平均化したアナログ信号を後段の
A/D変換器13に出力するようになっている。A/D
変換器13は、フラッシュ型A/D変換器などからな
り、平均化回路12から出力されるアナログ信号をMビ
ットのデジタル信号に変換し、この変換したデジタル信
号をメモリ14に出力するようになっている。
【0024】メモリ14は、読み書き自在なメモリであ
り、サンプルホールド回路11−1、ステージ11−2
〜11−N、A/D変換器13からの各デジタル信号を
記憶するようになっている。加算回路15は、メモリ1
4に格納される上位側Nビットのデジタル値とA/D変
換器13からの下位側Mビットのデジタル値とを加算
し、最終的なデジタル出力信号Doutを求めるように
なっている。
【0025】次に、上述のサンプルホールド回路11−
1の具体的な回路の構成について、図2を参照して説明
する。このサンプルホールド回路11−1は、図2に示
すように、スイッチSW1〜SW3、コンデンサC1、
および演算増幅器21からなり、アナログ入力信号Ai
nをサンプルホールドするサンプルホールド部と、この
サンプルホールド部でサンプルホールドされた電圧から
3値データを生成する3値化回路22とから、少なくと
も構成されている。
【0026】さらに詳述すると、入力端子がスイッチS
W1とコンデンサC1を介して演算増幅器(オペアン
プ)21の−入力端子に接続自在になっているととも
に、その−入力端子がスイッチSW2を介して接地自在
になっている。演算増幅器21の+入力端子は接地され
ている。演算増幅器21は、その出力端子と−入力端子
とが、スイッチSW3およびコンデンサC1を介して接
続自在になっている。演算増幅器21のアナログ出力信
号Vo1は、後段のステージ11−2と3値化回路22
にそれぞれ供給されるようになっている。
【0027】また、スイッチSW1、SW2は、図示し
ない制御回路からのサンプリングパルスφ1によりその
接点の開閉が制御され、スイッチSW3はその制御回路
からのサンプリングパルスφ1を反転した制御信号φ2
によりその接点の開閉が制御されるようになっている
(図6(A)(B)参照)。次に、3値化回路22の具
体的な構成について、図3のブロック図を参照して説明
する。
【0028】3値化回路22は、図3に示すように、2
つのコンパレータ221、222と、デコーダ223と
から構成されている。コンパレータ221は、その+入
力端子に演算増幅器21からのアナログ信号Vo1が入
力されるとともに、その−入力端子に正のしきい値電圧
(1/4×Vref)が入力され、かつその出力がデコ
ーダ223に出力されるようになっている。コンパレー
タ222は、その+入力端子に演算増幅器21からのア
ナログ出力信号Vo1が入力されるとともに、その−入
力端子に負のしきい値電圧(−(1/4)×Vref)
が入力され、かつその出力がデコーダ223に出力され
るようになっている。
【0029】デコーダ223は、コンパレータ221と
コンパレータ222の両出力に基づき、アナログ信号V
o1が(1/4×Vref)を上回る場合には「1」を
出力し、アナログ信号Vo1が(1/4×Vref)と
(−(1/4)×Vref)の間にある場合には「0」
を出力し、アナログ信号Vo1が(−(1/4)×Vr
ef)を下回る場合には「−1」を生成出力するように
なっている。
【0030】次に、上述の各ステージの具体的な構成に
ついて、図4の回路図を参照して説明する。なお、ステ
ージ11−2〜11−Nは、その各構成がいずれも同一
である。各ステージは、図4に示すように、前段のステ
ージからのデジタル信号D(N−1)に基づき所定のア
ナログ基準電圧に変換する基準電圧生成回路31と、こ
の基準電圧生成回路31からのアナログ基準電圧と前段
のステージからのアナログ信号Vo(N−1)に基づ
き、後述のように期間Tの間にサンプル・ホールド動作
を時分割で2回行い、各サンプル・ホールド動作ごとに
アナログ信号Vo(N)をそれぞれ出力する信号処理回
路32と、この信号処理回路32からのアナログ信号V
o(N)が出力されるたびに、それに基づいて「1」、
「0」、または「−1」のデジタル信号D(N)を生成
出力する3値化回路33とを、少なくとも備えている。
【0031】基準電圧生成回路31は、図4に示すよう
に、スイッチSW11〜SW13を有し、前段のステー
ジからのデジタル信号D(N−1)が「1」のときには
スイッチSW11のみの接点が閉となって正の基準電圧
(+Vref)が選択され、それが「0」のときにはス
イッチSW13のみの接点が閉となり零の電圧(0V)
が選択され、それが「−1」のときにはスイッチSW1
2のみの接点が閉となり負の基準電圧(−Vref)が
選択されるようになっている。
【0032】信号処理回路32は、図4に示すように、
スイッチSW21〜SW27と、コンデンサ(キャパシ
タ)C11、12と、演算増幅器34とから、少なくと
も構成されている。さらに詳述すると、入力端子35
は、スイッチSW21とコンデンサC11を介して演算
増幅器34の−入力端子と接続可能になっているととも
に、スイッチSW22とコンデンサC12を介してその
−入力端子と接続可能になっている。基準電圧生成回路
31の出力端子は、スイッチSW24とコンデンサC1
1を介して演算増幅器34の−入力端子と接続可能にな
っているとともに、スイッチSW25とコンデンサC1
2を介してその−入力端子と接続可能になっている。
【0033】また、演算増幅器34は、その−入力端子
がスイッチSW23を介して接地自在になっているとと
もに、その+入力端子が接地されている。演算増幅器3
4は、その出力端子と−入力端子とが、スイッチSW2
6およびコンデンサC12を介して接続自在になってい
る。同様に、演算増幅器34の出力端子と−入力端子と
は、スイッチSW27およびコンデンサC11を介して
接続自在になっている。
【0034】さらに、スイッチSW21〜SW23は、
図示しない制御回路からのサンプリングパルスφ11に
よりその接点の開閉が制御され、スイッチSW24、S
W26はその制御回路からの制御信号φ21によりその
接点の開閉が制御され、スイッチSW25、SW27は
その制御回路からの制御信号φ22によりその接点の開
閉が制御されるようになっている(図7(B)(C)参
照)。
【0035】演算増幅器34から出力されるアナログ信
号Vo(N)は、後段のステージに供給されるととも
に、3値化回路33に供給されるようになっている。3
値化回路33は、図3に示す3値化回路22と同様に構
成されている。従って、この3値化回路33の場合に
は、コンパレータ221の+入力端子に演算増幅器34
からのアナログ出力信号Vo(N)が入力されるととも
に、その−入力端子に正のしきい値電圧(1/4×Vr
ef)が入力される。また、コンパレータ222の+入
力端子に演算増幅器34からのアナログ出力信号Vo
(N)が入力されるとともに、その−入力端子に負のし
きい値電圧(−(1/4)×Vref)が入力される。
【0036】次に、平均化回路12の具体的な構成につ
いて、図5の回路図を参照して説明する。この平均化回
路12は、図5に示すように、基準電圧生成回路41を
備えている。この基準電圧生成回路41は、スイッチS
W31〜SW33を有し、終段のステージ11−Nから
のデジタル信号Dが「1」のときにはスイッチSW31
のみの接点が閉となって正の基準電圧(+Vref)が
選択され、それが「0」のときにはスイッチSW33の
みの接点が閉となり零の電圧(0V)が選択され、それ
が「−1」のときにはスイッチSW32のみの接点が閉
となり負の基準電圧(−Vref)が選択されるように
なっている。
【0037】また、この平均化回路12は、図5に示す
ように、ステージ11−Nからのアナログ信号を受け取
る入力端子43、44を備えている。その入力端子43
は、スイッチSW41とコンデンサC21を介して演算
増幅器42の−入力端子と接続自在になっている。その
入力端子44は、スイッチSW45とコンデンサC22
を介して演算増幅器42の−入力端子と接続自在になっ
ている。基準電圧生成回路41の出力端子は、スイッチ
SW46とコンデンサC21を介して演算増幅器42の
−入力端子と接続自在になっている。スイッチSW45
とコンデンサC22との共通接続点は、スイッチSW4
2を介して接地自在となっている。
【0038】さらに、演算増幅器42は、その−入力端
子がスイッチSW44を介して接地自在になっていると
ともに、その+入力端子が接地されている。演算増幅器
42は、その出力端子とその−入力端子とが、スイッチ
SW47およびコンデンサC23を介して接続自在にな
っている。また、スイッチSW47とコンデンサC23
との共通接続点は、スイッチSW43を介して接地自在
となっている。
【0039】また、スイッチSW41〜SW44は、図
示しない制御回路からのサンプリングパルスφ1により
その接点の開閉が制御され、スイッチSW45〜SW4
7はその制御回路からの制御信号φ2’によりその接点
の開閉が制御されるようになっている(図9(A)
(B)参照)。次に、このような構成からなる実施形態
の各部の動作について、以下に説明する。
【0040】まず、図2に示すサンプルホールド回路1
1−1の動作例について、図6を参照して説明する。図
6(A)に示す周期がTからなるサンプリングパルスφ
1が「H」レベルの場合には、図2に示すスイッチSW
1、SW2の各接点が閉じ、アナログ入力信号Vinに
よりコンデンサC1が充電され、サンプル動作が行われ
る。
【0041】一方、サンプリングパルスφ1が「H」レ
ベルから「L」レベルに変化すると、図6(B)に示す
制御信号φ2が「L」レベルから「H」レベルに変化す
る。このため、スイッチSW1、SW2の各接点は開
き、スイッチSW3の接点が閉じた状態になるので、コ
ンデンサC1に蓄積された電荷に応じた出力電圧Vo1
が演算増幅器21の出力端子に出力される(図6(C)
参照)。
【0042】この演算増幅器21からの出力電圧Vo1
が3値化回路22に供給されると、3値化回路22は、
その出力電圧Vo1に基づいて「1」、「0」、または
「−1」の出力データD1を生成出力する(図6(D)
参照)。次に、図4に示すステージの動作について、図
7および図8を参照して説明する。
【0043】図4に示すステージでは、図7(A)に示
す周期がTの通常のサンプリングパルスφ1を基にし
て、図7(A)に示すような周期がT/2の高速のサン
プリングパルスφ11を制御回路(図示せず)で生成
し、そのサンプリングパルスφ11を用いて第1の期間
T1と第2の期間T2に時分割でサンプルホールドを2
回行うようにしている。
【0044】そして、演算増幅器34からの出力Vo
(N)は時分割で2回取り出すとともに、3値化回路3
3ではその演算増幅器34からの1回目の出力Vo
(N)により3値化し、この3値化された出力D(N)
を取り出すようにしている(図7(F)(G)参照)。
具体的に説明すると、図7(A)に示すように、サンプ
リングパルスφ11が時刻t1において「H」レベルに
なると、第1の期間T1のサンプル動作が開始され、図
4に示すスイッチSW21〜SW23の各接点が閉状態
になる。このときの信号処理回路32の等価回路は、図
8(A)に示すようになり、図7(D)に示す前段のス
テージからのアナログ信号Vo(N−1)によりコンデ
ンサC11、C12がともに充電される。
【0045】その後、図7(A)に示すように、サンプ
リングパルスφ11が「H」レベルから「L」レベルに
変化すると、図7(B)に示すように、制御信号φ21
が「L」レベルから「H」レベルに変化し、第1の期間
T1のホールド動作が開始する。この結果、スイッチS
W21〜SW23の各接点が開状態になるとともに、ス
イッチSW24、SW26の各接点が閉状態になり、こ
のときの信号処理回路32の等価回路は、図8(B)に
示すようになる。
【0046】図8(A)に状態にコンデンサC11、C
12に保持される電荷Q1は、次式のようになる。 Q1=Vo(N−1)×(C11+C12) また、図8(B)の状態でコンデンサC11、C12に
保持される電荷Q2は次式のようになる。
【0047】 Q2=Vo(N)×C12±{0,Vref}×C11 ここで、{0,Vref}×C11は、{ }内の0と
Vrefとが選択的にC11と乗算されることを意味
し、このような意味は以下同様である。これらの状態で
保持される電荷Q1と電荷Q2は不変であるので、次式
が成立する。
【0048】Vo(N−1)(C11+C12)=Vo
(N)×C12±{0,Vref}×C11 この式を変形すると、次の式となる。 Vo(N)={(C11+C12)/C12}×Vo
(N−1)±{0,Vref}×(C11/C12) ここで、C11=C12であるので、上式は次の式とな
る。
【0049】 Vo(N)=2×Vo(N−1)±{0,Vref} つまり、演算増幅器34からは、入力されるアナログ信
号Vo(N−1)を2倍して基準電圧生成回路31の出
力が加減算された出力が得られる。その後、図7(A)
に示すように、サンプリングパルスφ11が「L」レベ
ルから「H」レベルに変化すると、図7(B)に示すよ
うに、制御信号φ21が「H」レベルから「L」レベル
に変化し、第1の期間T1のホールド動作が終了すると
同時に、第2の期間T2のサンプル動作を開始する。こ
の結果、スイッチSW21〜SW23の各接点が再び閉
状態になる。このときの信号処理回路32の等価回路
は、図8(A)に示すようになり、前段のステージから
のアナログ信号Vo(N−1)によりコンデンサC1
1、C12がともに充電される。
【0050】一方、第2の期間T2が開始されると、図
7(F)に示す演算増幅器34の出力Vo(N)に基づ
き、3値化回路33は、「1」、「0」または「−1」
の3値化を行う(図7(G)参照)。この3値化回路3
3からの出力D(N)は、図7(G)に示すように、次
の第2の期間T2まで変化しない。その後、サンプリン
グパルスφ11が「H」レベルから「L」レベルに変化
すると、図7(C)に示す制御信号φ22が「L」レベ
ルから「H」レベルに変化し、第2の期間T2のホール
ド動作が開始する。この結果、スイッチSW21〜SW
23の各接点が開状態になるとともに、スイッチSW2
5、SW27の各接点が閉状態になり、このときの信号
処理回路32の等価回路は、図8(C)に示すようにな
る。このホールド動作時には、演算増幅器34では、コ
ンデンサC12の充電電圧と基準電圧生成回路31の出
力との加減算が行われ、その加減算値がほぼ2倍に増幅
されて出力される。
【0051】ここで、そのホールド動作時に、コンデン
サC12が演算増幅器34の入力素子になるとともに、
コンデンサC11が演算増幅器34の帰還素子になる。
次に、図5に示す平均化回路12の動作について、図9
および図10を参照して説明する。この平均化回路12
は、図9に示す期間T内に、ステージ11−Nからの1
回目と2回目の各出力電圧Voを加算することで平均電
圧が求められ、この求めた平均電圧をA/D変換器13
に出力する。
【0052】さらに具体的に説明すると、図9(A)に
示すように、サンプリングパルスφ1が時刻t1におい
て「H」レベルになると、図5に示すスイッチSW41
〜SW44の各接点が閉状態になり、このときの平均化
回路12の等価回路は、図10(A)に示すようにな
る。このときには、図9(C)に示すように、期間T内
においてステージ11−Nからの1回目の出力Voであ
る入力アナログ電圧+VinによりコンデンサC21が
充電されるとともに、コンデンサC22、C23の両端
はいずれも接地されて放電状態になる。
【0053】その後、図9(A)に示すように、サンプ
リングパルスφ1が「H」レベルから「L」レベルに変
化すると、スイッチSW41〜SW44の各接点が開状
態になる。そして、図9(B)に示すように、制御信号
φ2’が「L」レベルから「H」レベルに変化すると、
スイッチSW45〜SW47の各接点が閉状態になり、
このときの平均化回路12の等価回路は、図10(B)
に示すようになる。
【0054】このときには、図10(B)からもわかる
ように、基準電圧生成回路41の出力電圧がコンデンサ
C21の充電電圧+Vinに加算されるとともに、その
加算電圧と、期間T内においてステージ11−Nからの
2回目の出力Voを反転した入力アナログ電圧−Vin
とが演算増幅器42の−入力端子に印加される。ここ
で、2回目の入力アナログ電圧を−Vin’とすると、
図10(A)と図10(B)の状態の電荷は不変である
ので次の式が成立する。
【0055】Vin×C21=−Vin’×C22+V
o×C23±{0,Vref} 上式を変形すると次の式となる。 Vo={Vin×C21+Vin’×C22±{0,V
ref}×C21}/C23 ここで、C21=C22=C23であるので、Voは次
の式となる。
【0056】 Vo=Vin+Vin’±{0,Vref} つまり、演算増幅器42は、その加算電圧と入力アナロ
グ電圧−Vinを加算し、その加算電圧をから基準電圧
生成回路41の出力を減算した電圧を出力する。このよ
うな演算増幅器42による演算処理は、ステージ11−
Nから出力される1回目と2回目の両出力電圧をそれぞ
れ2倍して基準電圧を減算したものを平均した値、 Vo={2Vin±{0,Vref}+2Vin’±
{0,Vref}}/2=Vin+Vin’±{0,V
ref} と同等である。
【0057】このように平均化回路12でステージ11
−Nの出力が平均化されることにより、例えばステージ
11−2〜11−NのコンデンサC11、C12にミス
マッチがあるような場合に、ステージ11−2〜11−
Nで積分性誤差が発生されるが、その平均化によりその
積分性誤差が打ち消される。そして、A/D変換器13
では、その積分性誤差が排除された平均化回路12から
のアナログ信号がMビットに変換され、この変換された
Mビットのデータはメモリ14に格納される。加算回路
15は、メモリ14に格納される上位側Nビットのデジ
タル値とA/D変換器13からの下位側Mビットのデジ
タル値とを加算し、最終的なデジタル出力信号Dout
を求める。
【0058】以上説明したように、この実施形態にかか
るパイプライン型A/Dコンバータでは、サンプルホー
ルド回路11−1およびステージ11−2〜11−Nが
上位側NビットのA/D変換を行うとともに、ステージ
11−Nのアナログ出力の平均化を平均化回路12で行
ってステージ11−2〜11−Nで発生する積分性誤差
を打ち消すようにし、さらに、その積分性誤差が排除さ
れたアナログ出力をA/D変換器13により下位側Mビ
ットにA/D変換するようにした。
【0059】このため、この実施形態にかかるパイプラ
イン型A/Dコンバータでは、全体として各ステージの
積分性誤差や量子化誤差が極力排除できるようになり、
例えばA/D変換の分解能を16ビットというように大
きくしても、高精度のA/D変換出力が得られる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ステー
ジが上位側NビットのA/D変換を行うとともに、最終
段のステージのアナログ出力の平均化を行ってステージ
発生する積分性誤差を打ち消すようにし、さらに、その
積分性誤差が排除されたアナログ出力を下位側Mビット
にA/D変換するようにした。
【0061】このため、本発明によれば、全体として各
ステージの積分性誤差や量子化誤差が極力排除できるよ
うになり、例えばA/D変換の分解能を16ビットとい
うように大きくしても、高精度のA/D変換出力が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のパイプライン型A/Dコン
バータの構成例を示す全体のブロック図である。
【図2】図1のサンプルホールド回路の構成例を示す回
路図である。
【図3】図2の3値化回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】図1の各ステージの構成例を示す回路図であ
る。
【図5】図1の平均化回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図6】図2のサンプルホールド回路の動作を説明する
各部の波形図である。
【図7】図4のステージの動作を説明する各部の波形図
である。
【図8】図4の信号処理回路の各動作状態における等価
回路である。
【図9】図5の平均化回路の動作を説明する各部の波形
図である。
【図10】図5の平均化回路の各動作状態における等価
回路である。
【図11】従来のパイプライン型A/Dコンバータの一
例を示すブロック図である。
【図12】従来技術における積分性誤差の一例を示す図
である。
【符号の説明】
SW1〜SW3 スイッチ SW11〜SW13 スイッチ SW21〜SW27 スイッチ SW31〜SW33 スイッチ SW41〜SW47 スイッチ C1 コンデンサ(キャパシタ) C11、C12 コンデンサ(キャパシタ) C21〜23 コンデンサ(キャパシタ) 11−1 サンプルホールド回路 11−2〜11−N ステージ 12 平均化回路 13 A/D変換器 14 メモリ 15 加算回路 21 演算増幅器 22 3値化回路 31 基準電圧生成回路 32 信号処理回路 33 3値化回路 34 演算増幅器 41 基準電圧生成回路 42 演算増幅器 221、222 コンパレータ 223 デコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログ信号を、上位側Nビットと
    下位側Mビットからなる(N+M)ビットのデジタル信
    号に変換するパイプライン型A/Dコンバータであっ
    て、 縦列に複数段接続され、前段からのデジタル信号を所定
    のアナログ基準信号に変換するとともに、第1の期間と
    第2の期間に、前段からのアナログ信号と前記変換され
    たアナログ基準信号との加減算を時分割で行なってその
    各加減算に係る各アナログ信号をそれぞれ出力し、か
    つ、その両アナログ信号のうちの一方を前記上位側Nビ
    ットに係るデジタル信号に変換する複数のステージと、 前記複数のステージのうちの最終段のステージから前記
    第1の期間と第2の期間にそれぞれ出力される前記両ア
    ナログ信号を平均化する平均化手段と、 前記平均化手段で平均化されたアナログ信号を前記下位
    側Mビットのデジタル信号に変換して出力するA/D変
    換手段と、 前記上位側Nビットのデジタル信号と、前記下位側Mビ
    ットのデジタル信号とに基づいて(N+M)ビットのデ
    ジタル信号を生成する出力手段と、 を少なくとも備えたことを特徴とするパイプライン型A
    /Dコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記各ステージは、 前段からのデジタル信号を所定の前記アナログ基準信号
    に変換する基準信号生成手段と、 演算増幅器、第1の受動素子、および第2の受動素子を
    含み、前記第1の期間と第2の期間には、前段のステー
    ジからのアナログ信号を前記両受動素子でサンプルした
    のち、前記受動素子のいずれか一方を前記演算増幅器の
    帰還素子として使用し、残余の受動素子にサンプルされ
    たアナログ信号と前記所定のアナログ基準信号の加減算
    を前記演算増幅器で行うとともに、前記第1の期間と第
    2の期間では前記第1の受動素子と前記第2の受動素子
    が前記帰還素子として交互に使用されるようになってい
    る信号処理手段と、 前記演算増幅器からの第1の期間の出力と第2の期間の
    出力とをそれぞれ多値化する多値化手段と、 から構成することを特徴とする請求項1に記載のパイプ
    ライン型A/Dコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記A/D変換手段は、フラッシュ型A
    /D変換器であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のパイプライン型A/Dコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記演算増幅器は前記加減算時において
    ほぼ2倍の利得を有し、 前記多値化手段は「+1」、「0」、または「−1」の
    3値のデジタル信号を出力することを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載のパイプライン型A/Dコンバ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記受動素子はキャパシタからなり、 前記基準信号生成手段は、前記デジタル信号の「+
    1」、「0」、「−1」に応じて、前記アナログ基準信
    号として正の基準電圧(+Vref)、零の電圧(0
    V)、負の基準電圧(−Vref)を生成するようにな
    っていることを特徴とする請求項4に記載のパイプライ
    ン型A/Dコンバータ。
  6. 【請求項6】 前記多値化手段は、前記演算増幅器の出
    力を所定の正負のしきい値で3値化(+1、0、−1)
    するコンパレータ手段を含むことを特徴とする請求項4
    または請求項5に記載のパイプライン型A/Dコンバー
    タ。
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