JP2001350284A - 非磁性一成分現像方式 - Google Patents

非磁性一成分現像方式

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JP2001350284A
JP2001350284A JP2000166413A JP2000166413A JP2001350284A JP 2001350284 A JP2001350284 A JP 2001350284A JP 2000166413 A JP2000166413 A JP 2000166413A JP 2000166413 A JP2000166413 A JP 2000166413A JP 2001350284 A JP2001350284 A JP 2001350284A
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regulating blade
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Masayuki Sawai
正幸 澤井
Masahiko Kubo
雅彦 久保
Satoru Ogawa
哲 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規制ブレードへのトナーの融着、固着の発生
もなく、かぶり、画像欠陥のない高品質な画像が得られ
る電子写真法における非磁性一成分現像剤及びこれを用
いた非磁性一成分現像方法を提供すること。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂と着色剤からなるト
ナーであって、該トナーの軟化点が120℃以上の現像
剤を用い、現像ローラ、及び、該現像ローラ上に形成さ
れる該トナーの薄層を均一に規制し且つ該トナーに電荷
を付与する導電性規制ブレードを備えた現像装置を用い
る非磁性一成分現像方式において、5μm以下の該現像
剤のトナー粒子が15個数%以下であることを特徴とす
る非磁性一成分現像方式。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機やレ
ーザービームプリンタ等、いわゆる電子写真法を用いた
画像形成装置に使用される非磁性一成分現像方式に関す
る。詳しくは感光体へトナーを付着した現像ローラを接
触させながら感光体の潜像をトナー像として顕像化させ
る非磁性一成分現像方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法は、例えば米国特許2
297691号、特公昭42−23910号、特公昭4
3−24748号などに記載されているように、一般に
は光導電性物質を含む感光体上を一様に帯電させる帯電
過程、その感光体の表面を露光して静電潜像を形成する
露光過程、感光体表面の静電潜像をトナー像に顕像化す
る現像過程、感光体表面に担持されたトナー像を用紙の
表面に転写する転写過程、及び、加熱と加圧等の手段に
よってトナー像を用紙上に定着させる定着過程からな
る。
【0003】これらのうち、現像過程では、一般にトナ
ー及びキャリアからなる現像剤を用いる二成分現像方式
とキャリアを用いない現像剤による一成分現像方式が知
られている。ここ近年では、保守性、小型化、軽量化、
低コスト化等の利点から、一成分現像方式が広く使用さ
れるようになった。しかしながら、一成分現像方式で
は、未だ改善すべき課題が多いのが現状である。一成分
現像方式として、感光体に近接又は当接して配置される
現像ローラと、現像ローラにトナーを供給する供給ロー
ラと、現像ローラに当接して現像ローラ上のトナーを薄
層化し、電荷付与する規制ブレードとを備えた一成分現
像方式は公知である。
【0004】この一成分現像方式で感光体への適切な現
像を行うには、現像ローラ上に常に安定したトナーの薄
層を形成することが非常に重要である。近年、カラー
化、定着温度の低温度化(省エネ)が進むにつれ、軟化
点の低いトナーが一般的に使用されている。上記した非
磁性一成分現像方式において、特にフルカラー用トナー
に使われる結着樹脂はこのように軟化点が低いため、黒
用トナーに比べ規制ブレードへのトナーの融着、固着と
いった問題が良く挙げられる。こういった融着、固着が
発生すると現像ローラ上に均一に薄層が形成されず、画
像上に白筋等が発生し、さらにはトナーに電荷が十分付
与されず、画像下地カブリの発生や機内でのトナー飛散
等の問題となる。
【0005】上述した課題に対して、特開平8−221
38号ではトナーの粒度分布において5μm以下を13
個数%以下、現像ローラに対する規制ブレードの線圧を
40〜100g/cmと規定し、長期に渡って画像上の
かぶり、画像劣化の無い高品質の画像を形成できると記
載されている。しかし、規制ブレードへのトナーの融
着、固着防止に関する効果は記載されておらず、トナー
の軟化点は考慮されていないし、軟化点に起因するその
問題解決策については何ら考慮されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
から非磁性一成分現像方式における長期ランニングにお
いて、現像ローラ上へ安定してトナーの薄層を付着し、
トナーの劣化もなく、且つ規制ブレードへのトナーの融
着、固着の発生もなく、かぶり、画像欠陥のない高品質
な画像が得られる電子写真法における非磁性一成分現像
方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、軟化点が120℃
以上の非磁性一成分現像剤を使用し、規制ブレードに融
着、固着の発生し難い本発明を完成した。即ち、本発明
は、少なくとも結着樹脂と着色剤からなるトナーであっ
て、該トナーの軟化点が120℃以上の現像剤を用い、
現像ローラ、及び、該現像ローラ上に形成される該トナ
ーの薄層を均一に規制し且つ該トナーに電荷を付与する
導電性規制ブレードを備えた現像装置を用いる非磁性一
成分現像方式において、5μm以下の該現像剤のトナー
粒子が15個数%以下であることを特徴とする非磁性一
成分現像方式に関する。
【0008】上記本発明における現像ローラに対し、特
に導電性規制ブレードが線圧15gf/cm以上50g
f/cm以下で押圧されていることが長期ランニングで
の安定した薄層の形成には望ましい。
【0009】また、上記本発明における現像ローラが感
光体に接触する現像方式であって、該現像ローラ面のア
スカーC硬度が50°以上85°以下であることが、か
ぶり、画像欠陥のない高品質な画像を得ることができる
点で望ましい。さらに、上記本発明における現像剤はフ
ルカラー画像形成用トナーであり、該トナーの結着樹脂
がポリエステル樹脂であることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。先ず、本発明で使用する現像剤とし
ては、少なくとも結着樹脂と着色剤からなるキャリアを
用いない非磁性一成分現像剤のトナーであって、該トナ
ーの軟化点が120℃以上で、規制ブレードに付着し易
い5μm以下の該現像剤粒子が15個数%以下であるこ
とを特徴とする。この場合、現像剤には結着樹脂100
重量部に対して少なくとも1〜30重量部、好ましくは
2〜20重量部の着色剤と、その他に電荷制御剤やワッ
クス等が適宜含有される。
【0011】ここで、軟化点が120℃以上のトナーと
しては、結着樹脂として軟化点が120℃以上の比較的
高分子量のものを使用したり、或いは軟化点が120℃
以下でも添加剤として特に高融点ワックスを使用するこ
と等で調整される。
【0012】また、規制ブレードに付着し易い5μm以
下のトナー微粒子量の規制は、粉砕法でトナーを製造す
る際、粉砕されたトナーの微紛をカット(分級)するこ
とによって粒度分布と共に調整する。この場合、分級機
の能力にもよるが、生産性(収率)、コスト等を考慮す
るとカットする微粉の量を少なくする方が良い。
【0013】本発明の現像剤のトナー粒径は、前記した
条件を満足していればよく、特に限定されないが、体積
平均粒径が3〜12μmのものが使用される。また、高
画質の画像を得るためには体積平均粒径が9μm以下の
小粒径トナーが好ましい。かかる小粒径トナーの体積平
均粒径は、画質の向上を考慮すると、上記範囲内でも特
に4〜9μmであるのが好ましく、5〜8μmであるの
がさらに好ましい。
【0014】ただし、本発明の構成では、上記小粒径以
外の通常の電子写真用トナーにも適用することができ、
その場合の現像剤のトナー粒径は、上記範囲以上であっ
てもよい。ここで、トナー粒径(粒度分布)は一般的に
電解液法、或いはレーザー回析の原理を利用した測定装
置等にて測定する。
【0015】次に、本発明の上記した現像剤を使用する
非磁性一成分現像方式について、以下添付図面に従って
詳細に説明する。本発明の非磁性一成分現像方式は、図
1に概略断面図で示すような非磁性一成分現像装置にて
使用可能である。ここで現像装置は、本発明で使用され
る上記の現像剤が供給され収納される容器中において、
トナー攪拌羽根4、現像剤供給ローラ3、回転する現像
ローラ1、該現像ローラ1へ線圧で押圧される導電性規
制ブレード2及び、現像ローラ1と対向近接(又は接
触)する感光体5の組み合わせから構成されている。
【0016】この図1において、供給ローラ3から現像
ローラ1へ供給される現像剤は、回転している現像ロー
ラ1へ導電性規制ブレード2の線圧で押圧されることで
摩擦帯電し、該現像ローラ1面に該現像剤が均一に規制
され均一薄層として付着される。次いで該現像ローラ1
面に対向近接又は接触して設けられた感光体5上の静電
潜像に該現像剤の均一薄層を付着させて静電潜像をトナ
ー像に顕像化させる。
【0017】ここで感光体ドラム5上の静電潜像は、光
導電性物質を含む感光体上を予め図示しない帯電器によ
り一様に帯電させ、図示しないレーザー等により原稿像
が光信号として照射(露光)されると、露光された部分の
感光体の抵抗が下がり、この部分の電荷がアースに流れ
て表面電位が0Vに近づき静電潜像が顕像化されたもの
である。なお感光体5上に付着されたトナー像は、図示
しない転写器にて用紙の表面へ転写後、加熱及び加圧等
の手段によりトナー像を用紙上に定着させる。
【0018】ここで、かかる図1のような非磁性一成分
現像方式においては、一般的に現像剤中のトナーの特性
として微粒子になるほど規制ブレードへの付着力が高く
なる性質があり、かかる性質から特に5μm以下の小粒
径のトナーが該規制ブレードへ選択的に付着し、その付
着したトナーが摩擦熱によって規制ブレード上に融着し
固着しやすい。特に耐摩擦(耐熱)性に対して不利な低軟
化点のトナーになるほど規制ブレードへの融着・固着が
し易くなる。
【0019】本発明では、該トナーの軟化点が120℃
以上と比較的高軟化点の現像剤を用いることで、該現像
剤中の5μm以下のトナー微粒子を15個数%以下、好
ましくは10〜15個数%、更に好ましくは13〜15
個数%と比較的多く残留させても、トナーの規制ブレー
ドへの融着、固着が抑えられ、長期ランニングにおいて
も安定したトナー薄層の形成で、かぶり、画像欠陥のな
い高品質な画像を得ることができる。
【0020】また、本発明では、上記した現像剤トナー
を使用する非磁性一成分現像方式においては、特に現像
ローラ1に対する導電性規制ブレード2の線圧を15〜
50gf/cm、好ましくは20〜40gf/cmとす
ることが望ましい。該規制ブレード2の線圧が15gf
/cmよりも弱いと、安定した現像剤の均一薄層を形成
することができない。逆に、線圧が50gf/cmより
も強いと初期的には問題なくても長期ランニングを行う
と該規制ブレードへ現像剤トナーが付着し融着、固着が
発生する。
【0021】なお現像ローラ1は、感光体5上の静電潜
像上に帯電したトナーを付着させ、静電潜像をトナー像
に顕象化させるものであって、通常は導電性と弾性を兼
ね備えた部材により被覆されている。なお感光体と現像
ローラが接触する現像方式の場合には、特に該現像ロー
ラのアスカーC硬度が50°以上85°以下であること
が好ましい。該現像ローラのアスカーC硬度が50°未
満であれば、初期的には特に問題無いが連続使用或いは
長期間放置により該現像ローラが歪み変形を起こすこと
がある。また該現像ローラのアスカーC硬度が85°を
超えると画像欠陥が発生する。すなわち、該現像ローラ
の硬度が高い為に、接触している該感光体とスムーズな
回転が行われず(バンデイングが起こる)、濃度ムラが
スジとなって画像上に現れる。
【0022】かかる該現像ローラの部材としてはウレタ
ンゴム、シリコンゴム、NBR、EPDM、天然ゴム等
が使用可能である。この内、硬度を低くする材料として
は、ウレタンゴムの使用は困難となり、シリコンゴムの
使用が考えられる。しかし、シリコンゴムは残留シリコ
ンオイル量が多くなって、直接現像ローラが感光体に接
している接触現像方式では、このシリコンオイルが感光
体を汚染し、その部分の画像が白抜けするといった不具
合が良く指摘されている。従って、本発明において、接
触現像方式とする場合は、該現像ローラのアスカーC硬
度は少なくとも50°以上とすることが望ましい。
【0023】またトナー供給ローラ3は、トナーを感光
体ドラム5上へ効率よく供給するために、弾性を兼ね備
えた部材により被覆されている。かかる部材としてはウ
レタンスポンジ等が使用可能である。また導電性規制ブ
レード1は、SUS金属製、アルミ板製、リン青銅製等
が使用可能である。なお、本発明においては感光体ドラ
ム5と該現像ローラ1は面接触させながら該感光体上に
トナー像を形成させる所謂接触現像方式が好ましいが、
非接触現像方式の使用も可能である。
【0024】本発明の前記した現像剤に使用可能な結着
樹脂は、配合される各材料を一体化させるために使用さ
れるものであり、例えばポリスチレン、ポリーp−クロ
ルスチレン、ポリーα−メチルスチレン、スチレンーク
ロロスチレン共重合体、スチレンープロピレン共重合
体、スチレンーブタジェン共重合体、スチレンー塩化ビ
ニル共重合体、スチレンー酢酸ビニル共重合体、スチレ
ンーマレイン酸共重合体、スチレンーアクリル酸エステ
ル共重合体(スチレンーアクリル酸メチル共重合体、ス
チレンーアクリル酸エチル共重合体、スチレンーアクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレンーアクリル酸オクチル共
重合体、スチレンーアクリル酸フェニル共重合体等)、
【0025】スチレンーメタクリル酸エステル共重合体
(スチレンーメタクリル酸メチル共重合体、スチレンー
メタクリル酸エチル共重合体、スチレンーメタクリル酸
ブチル共重合体、スチレンーメタクリル酸オクチル共重
合体、スチレンーメタクリル酸フェニル共重合体等)、
スチレンーα−クロロアクリル酸メチル共重合体、スチ
レンーアクリロニトリルーアクリル酸エステル共重合体
などのスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体
を含む単独重合体または共重合体)、ポリ塩化ビニル、
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、エチ
レンーアクリル酸エチル共重合体、ポリビニルブチラー
ル、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アイオノマー樹脂、ポリグレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂
などが挙げられる。また、これらは単独または2種以上
混合して用いられる。特にフルカラートナー用として
は、熱特性制御等から軟化点が120℃以上のポリエス
テル樹脂が好ましい。
【0026】本発明の結着樹脂とともに使用される着色
剤としては、通常トナーに使用される任意の顔料や染料
が使用できる。例えばカーボンブラック、鉄黒、フタロ
シアニンブルー、群青、キナクリドン、ベンジンイェロ
ーなどが挙げられる。特に用いる着色剤のうち、フルカ
ラー画像形成用としてはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の三色およびブラックを加えた四色によって
所望の色に応じて顔料や染料等が使用される。
【0027】ここでイエロー(Y)トナー用の着色剤とし
ては、例えばカラーインデックスによって分類されるC.
I.ビグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー5、
C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ビグメントイエロー
15、C.I.ピグメントイエロー17等のアゾ系顔料や、
黄色酸化鉄、黄土などの無機系顔料などが挙げられる。
【0028】また、染料としては、例えばC.I.アシッド
イエロー1等のニトロ系染料や、C.I.ソルベントイエロ
ー2、C.I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエ
ロー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソルベン
トイエロー19、C.I.ソルベントイエロー21等の油溶
性染料が挙げられる。この中でも特に、C.I.ピグメント
イエロー17等のベンジジン系の顔料がイエロー系着色
剤としての色味の点で好適に使用される。
【0029】マゼンタ(M)トナー用着色剤としては、例
えばC.I.ピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド
57、C.I.ピグメントレッド81、C.I.ピグメントレッ
ド122、C.I.ソルペントレッド19、C.I.ソルペント
レッド49、C.I.ソルペントレッド52、C.I.ベーシッ
クレッド10、C.I.デイスパーズレッド15等が挙げら
れる。この中でも特に、C.I.ピグメントレッド122等
のキナクリドン系顔料がマゼンダ系着色剤としての色味
の点で好適に使用される。
【0030】シアン(C)トナー用着色剤としては、例え
ばC.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー1
6、C.I.ソルペントブルー55、C.I.ソルペントブルー
70、C.I.ダイレフトブルー25、C.I.ダイレフトブル
ー86等が挙げられる。この中でも特に、C.I.ピグメン
トブルー15等の銅フグロシアニン顔料がシアン系着色
剤としての色味の点で好適に使用される。ブラックは、
カーボンブラックが好適に使用される。
【0031】本発明のトナーには、その他に電荷制御剤
がトナーの摩擦帯電性を制御することを目的として配合
される。電荷制御剤にはトナーの帯電特性に応じて、正
電荷制御用と負電荷制御用がある。正電荷制御用の電荷
制御剤としては、塩基性窒素原子を有する有機化合物、
たとえば塩基性染料、第4級アンモニウム塩、アミノピ
リン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミ
ノシラン類、ニグロシンベースなどが挙げられる。
【0032】負電荷制御用の電荷制御剤としては、オイ
ルブラック、スピロンブラック等の油溶性染料、含金属
アゾ染料、ナフテン酸金属塩、アルキルサリチル酸の金
属塩、脂肪酸石験、樹脂酸石鹸などが挙げられる。トナ
ーへの電荷制御剤の添加量は、結着樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量
部である。カラー用としては、無色の第4級アンモニウ
ム塩やアルキルサリチル酸の金属塩が望ましい。ただ
し、必ずしも必須ではない。
【0033】本発明の現像方式に使用される現像剤は、
上記例示の結着樹脂および着色剤や電荷制御剤、ワック
スなどの添加剤を乾式ブレンダー、スーパーミキサー、
ボールミル等によって均一に予備混合して得られた混合
物を、例えばバンバリーミキサー、ロール、一軸または
二軸の押出混練機などの混練装置を用いて均一に溶融混
練した後、得られた混練物を冷却して粉砕し、必要に応
じて分級することによって製造される。また、得られた
トナーには、適宜シリカ微粉末等の外添剤を添加する。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの実施例で限定されるものではない。な
お、下記実施例、比較例で示した各物性値の測定方法
は、下記の通りである。
【0035】1)軟化点の測定 フローテスター(島津製作所社製)にて、サンプル量1.
0mg、ダイ1.0mm×1.0mm、昇温速度6.0℃/m
in、荷重20Kgf/cm2の条件で測定を行い、サンプル
が1/2流出したときの温度(Tm 或いはT1/2)を軟化
点とした。 2)粒度分布の測定 コールターカウンターマルチサイザーII型(コールタ社
製)にて測定した。測定粒子数は50000個。
【0036】3)画像濃度測定 X−rite社製の濃度測定器、X−rite938に
より測定した。 4)PCカブリ測定 感光体上の非画像部に透明テープ(住友3M社製メンデ
イングテープ)を貼り付け、その後白紙に貼り付け、X
−rite938により濃度を測定する。また、予め透
明テープのみを白紙に貼り付けておきその濃度も測定
し、上記の濃度との差をPCカブリ値とした。
【0037】5)規制ブレード上融着物の確認 現像ローラを取り外し、ブロアーにて規制ブレード上の
トナーを吹き飛ばし、その後光学顕微鏡により規制ブレ
ード上を確認した。予め、現像ローラ上のトナーを透明
テープで白紙にサンプリングしておき、白筋等の有無を
確認しておく。 6)現像ローラ上の付着量及び帯電量の測定 吸引法により現像ローラ上のトナーを吸引したときのカ
ウンターチャージを測定し、トナーの電荷量及び吸引し
た重量を測定し比電荷を求めた。また、吸引跡を透明テ
ープ(住友3M社製メンデイングテープ)を貼り付け、
白紙上に貼り付けそれから吸引した面積を求め、単位面
積当たりの付着量を求めた。
【0038】実施例1〜5と比較例1〜4 <トナーの製造方法>ポリエステル100重量部、着色
剤(銅フタロシアニン)5重量部および電荷制御剤(サ
リチル酸の亜鉛化合物)2.0重量部をスーパーミキサ
ーで均一混合した後、二軸押出機で加熱溶融・混練し、
冷却した。こうして得られた混練品をカッティングミル
で粗粉砕した後、超音波式ジェットミルで微粉砕し、分
級機で体積換算粒径5μm以下の微粉を除去して各トナ
ーを得た。トナーの粒径は体積換算粒径で5〜16μm
の範囲に分布しており、体積平均粒径は8.0μmであ
つた。
【0039】<電子写真記録装置>図1に示す感光体プ
ロセス、並びに現像装置を有し、現像ローラの印加電圧
が−300V、トナー供給ローラ及び導電性規制プレー
ドの印加電圧は−400Vとし、現像ローラとトナー供
給ローラの周速比を0.9、トナーと感光体の周速比を
1.5、プロセススピードを90mm/secとした。
【0040】
【表1】
【0041】<実写テスト>上記の電子写真記録装置を
内臓するシャープ社製AR−5030の現像装置を非磁
性一成分用に改造し、現像装置における導電性規制ブレ
ードの線圧(gf/cm)と現像ローラ硬度等の作業条
件を表1に示すように種々変更して実施例1〜5及び比
較例1〜4とした。常温常湿環境下で40000枚の連
続実写テストを行った。初期及び実写テスト後の現像ロ
ーラ上のトナー付着量及び比電荷、画像濃度、PCカブ
リの測定、融着の有無の確認を行った。本発明の実施例
1〜5の結果を表2に、比較例1〜4の結果を表3に示
す。但し規制ブレード上の融着状態は○:全くなし
△:部分的 ×:ほぼ全面で表示。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】<実施例、比較例の結果>各実施例1〜5
の結果とも、長期実写テストにて現像ローラ上における
現像剤の付着量の変動は少なく、且つ規制プレードへの
トナーの融着、固着の発生もなく、かぶり、画像欠陥の
ない高品質な画像を提供することができた。比較例1で
は初期的には問題ないが、実写テスト中に規制ブレード
へのトナーの固着が原因である白筋が発生した。比較例
2では初期から現像ローラ上のトナーの付着量が多いた
め画像濃度、かぶりとも高く、実写テスト中機内でトナ
ー飛散が発生した。比較例3では初期から現像ローラ上
のトナーの付着量が少ないために、ベタ部分は少しかす
れており、画像濃度が低く、且つ実写テスト中にも規制
ブレードのほぼ全面にトナーが固着した。比較例4では
画像上に濃度ムラによるスジが発生した。これは、現像
ローラの硬度が高すぎるために接触している感光体との
間でバンデイングが発生しているためである。従って、
本発明において、規制プレードの線圧は15gf/cm
以上50g/cmとし、現像ローラのアスカーC硬度を
50°以上85°以下にするのが好ましい。
【0045】
【発明の効果】本発明によると長期ランニングにおいて
も、現像ローラ上における現像剤の付着量は安定して形
成され、且つ規制ブレードへのトナーの融着、固着の発
生もなく、現像ローラ上に安定したトナーの薄層を形成
し、かぶり、画像欠陥のない高品質な画像を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非磁性一成分現像装置の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 規制ブレード 3 現像剤供給ローラ 4 攪拌羽根 5 観光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507L (72)発明者 小川 哲 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA21 CA08 EA03 EA05 FA07 2H077 AD06 AD13 AD17 AE03 EA14 EA15 FA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と着色剤からなるト
    ナーであって、該トナーの軟化点が120℃以上の現像
    剤を用い、現像ローラ、及び、該現像ローラ上に形成さ
    れる該トナーの薄層を均一に規制し且つ該トナーに電荷
    を付与する導電性規制ブレードを備えた現像装置を用い
    る非磁性一成分現像方式において、5μm以下の該現像
    剤のトナー粒子が15個数%以下であることを特徴とす
    る非磁性一成分現像方式。
  2. 【請求項2】 現像ローラに対し、導電性規制ブレード
    が線圧15gf/cm以上50gf/cm以下で押圧さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の非磁性一成
    分現像方式。
  3. 【請求項3】 現像ローラが感光体に接触する現像方式
    であって、該現像ローラ面のアスカーC硬度が50°以
    上85°以下である請求項1に記載の非磁性一成分現像
    方式。
  4. 【請求項4】 現像剤はフルカラー画像形成用トナーで
    あり、該トナーの結着樹脂がポリエステル樹脂である請
    求項1に記載の非磁性一成分現像方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100378590C (zh) * 2002-11-27 2008-04-02 夏普株式会社 显影装置和具备它的图像形成装置

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