JP2001349534A - 蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法 - Google Patents

蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法

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Yoshifumi Ito
嘉文 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で、かつ、安価な手段で蓄熱室内での高
濃度有害成分の異常燃焼にもとづく蓄熱体の溶損を防止
する蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法を提供する。 【解決手段】 蓄熱体Sを有する蓄熱室4を少なくとも
2つ設け、前記各蓄熱室の一端を加熱手段3を有する燃
焼室2に連通させるとともに、他端を切換弁V1a〜V3
cに連通させ、有害成分を含有する排ガスを前記いずれ
かの蓄熱室へ切換弁を介して供給し、前記燃焼室内で有
害成分を加熱分解した処理ガスを他の蓄熱室から切換弁
を介して排気することを前記切換弁の駆動により順次切
換えて排ガスを連続処理する一方、温度測定手段TR
より前記蓄熱体の内部温度を検出し、その検出値と予め
決定した測定温度とを比較し、前記検出値が前記設定温
度より高くなると、この検出値にもとづいて希釈ガスの
排ガスへの供給量を制御するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱燃焼式排ガス
処理装置の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗装乾燥炉や金属熱処理炉等からの排ガ
スには、有機溶剤、可塑剤、油分あるいは界面活性剤等
の他、それらが熱分解して発生した高沸点、高分子のヤ
ニ成分や、アンモニア、硫化水素、あるいはダイオキシ
ン類等の有害成分が含有されている。
【0003】したがって、従来、一般に、前記有害成分
を含有する前記排ガスは、蓄熱燃焼式排ガス処理装置に
供給して前記有害成分を加熱分解して無害化したのち排
気塔から大気に放散している。
【0004】すなわち、前記蓄熱燃焼式排ガス処理装置
は、一端が燃焼室に連通する少なくとも2以上の蓄熱室
と切換弁とからなり、前記排ガスを切換弁により前記蓄
熱室のいずれかに供給して蓄熱室内の蓄熱体で予熱した
うえで燃焼室に供給し、ここで有害成分を加熱分解して
無害化した処理ガスを他の蓄熱室を通過させ、該蓄熱体
と熱交換させて降温し、排気塔から大気に放散する。
【0005】そして、所定時間が経過すると、前記切換
弁を切り換えて、前工程で処理ガスにより加熱された蓄
熱体を有する蓄熱室から低温の排ガスを供給して予熱す
る一方、前工程で排ガスにより冷却された蓄熱体を有す
る蓄熱室に高温の処理ガスを供給して処理ガスを降温さ
せて大気に放散する工程を繰り返す。
【0006】なお、前記蓄熱体はセラミック製のハニカ
ム構造を有する蓄熱材を複数段積層したもの、セラミッ
ク製あるいは金属製の球状の蓄熱材を所定高さ積層した
もの、さらには、複数本のセラミック製または金属製の
パイプを所定長さに切断したもの等で構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記有害成
分は単一成分でなく種々の着火温度を有する複数の成分
から構成されるため、排ガス中の有害成分の濃度変動に
より前工程で高温の処理ガスにより加熱された蓄熱室に
有害成分の濃度が高くなった排ガスが供給されると、着
火温度の低い有害成分の蓄熱体内での燃焼量が増加し、
当該蓄熱体内の温度が1400℃以上に異常昇温して蓄
熱体が溶損するという問題を有していた。
【0008】前記問題を解決するためには、排ガス供給
ダクトに有害成分濃度測定手段を設け、その測定値によ
り前記排ガス供給ダクト内に希釈空気を供給し、有害成
分濃度を所定範囲内に制御するようにすればよいが、こ
のような測定手段を設けると設備構成が複雑、高価にな
るという問題があった。
【0009】したがって、従来、燃焼室の温度および排
ガス中の有害成分が加熱分解された処理ガスの温度なら
びに排ガスの供給温度を測定することにより燃焼室での
異常昇温を検出し、異常昇温が認められると排ガス供給
ダクトに希釈ガスを供給して蓄熱体の溶損防止を行うと
ともに、蓄熱体での熱効率の監視を行っていた。
【0010】しかしながら、前記低着火温度の有害成分
は、蓄熱体との熱交換により所定温度以上となった時点
で着火、燃焼するため、その異常燃焼は主として蓄熱体
内で生じるのに対し、前記従来の温度測定項目(燃焼室
温度、処理ガスの蓄熱体入側および出側での温度)は蓄
熱体外での測定項目なので、蓄熱体内での異常昇温を正
確に検知できず、つまり、蓄熱体の溶損防止には余り効
果がないという課題を有していた。
【0011】よって、本発明は、蓄熱体内の温度から異
常燃焼が生じているのを間接的に検出し、前記希釈ガス
の排ガス中への供給量を可変とすることにより異常燃焼
にもとづく蓄熱体の溶損事故を防止する蓄熱燃焼式排ガ
ス処理装置の運転方法を提供すること目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、蓄熱体を有する蓄熱室を少なくとも2つ
設け、前記各蓄熱室の一端を加熱手段を有する燃焼室に
連通させるとともに、他端を切換弁に連通させ、有害成
分を含有する排ガスを前記いずれかの蓄熱室へ切換弁を
介して供給し、前記燃焼室内で有害成分を加熱分解した
処理ガスを他の蓄熱室から切換弁を介して排気すること
を前記切換弁の駆動により順次切換えて排ガスを連続処
理する蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法において、
前記蓄熱体の内部温度を検出し、この検出値と予め決定
した設定温度とを比較し、前記検出値が前記設定温度よ
り高くなると、この検出値にもとづいて希釈ガスの排ガ
スへの供給量を制御するようにしたものである。
【0013】また、前記蓄熱体の内部温度を複数箇所で
検出し、この検出値のうちの少なくとも1つが各検出位
置で定めた設定温度より高くなると、最も高い検出値に
もとづいて前記希釈ガスの排ガスへの供給量を制御する
ようにしてもよい。
【0014】前記蓄熱体の内部温度と予め決定された設
定温度とを比較し、前記測定した全ての内部温度が設定
温度より低くなると、検出値の最も高い内部温度にもと
づいて前記希釈ガスの排ガスへの供給量を減少するよう
制御するようにしてもよい。
【0015】前記蓄熱体の内部温度と予め決定された設
定温度とを比較し、前記測定した全ての内部温度が設定
温度より低くなると、予め決定された希釈ガスの供給量
を維持するようにしてもよい。
【0016】前記蓄熱体の内部温度と予め決定された設
定温度とを比較し、前記測定した全ての内部温度が設定
温度より低くなると、前記希釈ガスの排ガスへの供給を
停止するようにしてもよい。
【0017】さらに、前記蓄熱室に排ガスを供給する工
程の次にパージガス供給工程を設け排出される処理ガス
中への排ガスの混入を防止するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
にしたがって説明する。図1は第1の実施の形態を示
し、1は蓄熱燃焼式排ガス処理装置を示し、加熱手段と
してバーナ3を備えた燃焼室2と、この燃焼室2に一端
が連通する少なくとも2つ(図では3つ)の蓄熱体Sを
備えた蓄熱室4(4A,4B,4C)と、前記各蓄熱室
の他端部に連通するとともに、排ガス供給ダクトP1
らの排ガスをいずれかの蓄熱室4に供給する第1切換弁
1a,V1b,V1cと、前記燃焼室2で燃焼脱臭され
た処理ガスを他の蓄熱室4から処理ガス排気ダクトP2
へ排気する第2切換弁V2a,V2b,V2cと、残りの
蓄熱室4へパージガスを供給する第3切換弁V3a,V3
b,V3cとからなる。なお、前記切換弁は各蓄熱室毎
に複数の通路を備えた1つのロータリバルブで構成して
もよい。
【0019】また、前記いずれかの蓄熱室、図では第1
蓄熱室4Aに配設された蓄熱体Sの中央部には温度測定
手段TRが設けてあり、この温度測定手段TRでの温度測
定値が所定の設定温度を超えるか、または低下すると、
前記排ガス供給ダクトP1に設けた希釈ガス供給管P3
制御弁V4の開度を制御するようになっている。
【0020】さらに、前記処理ガス排気ダクトP2には
排気ファンFが設けられ、この排気ファンFの下流側に
分岐ダクトP4が設けられ、この分岐ダクトP4は前記第
3切換弁V3a,V3b,V3cに接続され、パージガス
として利用されている。
【0021】つぎに、前記構成からなる蓄熱燃焼式排ガ
ス処理装置の運転方法を説明する。前記燃焼室2内は、
燃焼室2に設けた温度測定手段TBの測定温度値にもと
づいてバーナ3の燃焼量が制御され、約850℃に保持
されている。
【0022】そして、第1切換弁V1a、第2切換弁V2
c、第3切換弁V3bおよび分岐ダクトP4に設けた開閉
弁V5を開、他を閉とし排気ファンFを駆動すると、排
ガス(たとえば、塗装乾燥炉からの有機溶剤等を含有す
る排ガス)は、排ガス供給ダクトP1から第1切換弁V1
a、第1蓄熱室4Aを経て燃焼室2に至り、ここで有機
溶剤等が加熱分解される。その後、処理ガスは第3蓄熱
室4Cを通り、当該蓄熱室4Cの蓄熱体Sで冷却され約
230℃に降温したのち、第2切換弁V2cから処理ガ
ス排気ダクトP2を経て排気塔5より大気に放散され
る。
【0023】また、処理ガスの一部は、前記排気ファン
Fにより前記分岐ダクトP4、第3切換弁V3bを通って
第2蓄熱室4Bに至り、当該蓄熱体S内に残留する排ガ
スを燃焼室2内へパージする。
【0024】そして前記各切換弁は、所定時間(たとえ
ば、処理ガスが蓄熱体Sを出たときの温度が約230℃
になるのに必要な時間)毎に切り換わる。
【0025】すなわち、所定時間(たとえば1分)が経
過すると、第1切換弁V1a、第2切換弁V2c、第3切
換弁V3bは閉、第1切換弁V1c,第2切換弁V2bお
よび第3切換弁V3aが開となり、前工程で処理ガスに
より加熱された第3蓄熱室4Cの蓄熱体Sに排ガスが供
給され、予熱されたのち燃焼室2内で加熱分解され、そ
の処理ガスは前工程でパージされた第2蓄熱室4Bから
処理ガス排気ダクトP 2を経て排気塔5より大気に放散
される。一方、前記第1蓄熱室4Aにはパージガスが供
給され、前述と同様、該蓄熱体S内に残留する排ガスを
燃焼室2にパージすることになる。以後、切換弁を切り
換えて第1蓄熱室4Aから処理ガスを排気、第2蓄熱室
4Bから排ガスを供給、第3蓄熱室4Cにパージガスを
供給し、その後、前記工程を繰り返す。
【0026】ところで、排ガスの有害成分の濃度が通常
の範囲であると、前記各蓄熱室4A,4B,4Cにおけ
る蓄熱体Sの燃焼室側の温度は約800℃であり、切換
弁側の温度は、排ガス供給時には約200℃、処理ガス
排出時には約230℃であるから、蓄熱室4に配設され
た蓄熱体内の中央部付近の温度は約500〜600℃位
となっている。
【0027】一方、前記排ガス中に高濃度の油ミストが
含まれていると、通常、この油ミストは自己着火温度が
250〜300℃と低いため、蓄熱体S内で着火温度に
達して燃焼し、急激な温度(約1400℃以上)上昇を
引き起こし蓄熱体Sを溶損させることになる。
【0028】したがって、前記第1蓄熱室4Aに設けた
温度測定手段TRで第1蓄熱室4Aに配設した蓄熱体S
内の温度(中央部の温度)を検出し、この検出温度が6
50℃より高くなると、排ガス中の有害成分濃度が高く
なり、異常燃焼を生じているものと見做して前記希釈ガ
ス供給管P3の制御弁V4を開き始め、750℃で制御弁
4の弁開度を100%とするようにし、蓄熱室4へ供
給される排ガスの有害成分の濃度を低下させて異常燃焼
を防止する。また、制御弁V4の開放により蓄熱体S内
の温度が650℃未満に低下したら制御弁V4を閉とす
るものである(図3A参照)。
【0029】前記説明では、制御弁V4の開度を蓄熱体
S内の温度に比例して連続的に制御するものであるが、
制御弁V4の開度を650℃で30%、700℃で50
%、750℃で100%と段階的に制御してもよい(図
3B参照)。また、前記パージガスとして処理ガスの一
部を使用したが、別途供給する空気であってもよい。
【0030】さらに、前記実施の形態では、1つの、た
とえば、第1蓄熱室4Aに配設した蓄熱体S内の中央部
の温度で制御弁V4の開度を制御したが、中央部に限ら
ず、複数個所で内部温度を検出していずれかの温度が各
検出位置で定めた設定温度(燃焼室側では、たとえば7
00℃、切換弁側では、たとえば600℃)以上となっ
たとき、検出した内部温度のうち最も高温のものに対応
して制御弁V4の開度を制御するようにしてもよい。な
お、各蓄熱室4A,4B,4Cの蓄熱体S内に温度測定
手段TRを設け、蓄熱体S内の温度を検出して制御弁V4
の開度を制御するようにしてもよい。
【0031】ところで、排ガス中の有害成分の濃度が燃
焼室2の温度を所定値に維持するのに適する所定の範囲
内にあり、定常運転時には希釈ガスを供給しない設備の
場合、前述の説明のように、蓄熱体Sの内部温度が所定
の設定温度より高くなると希釈ガスを供給し、その後、
設定温度より低くなった時点で希釈ガスの供給を停止す
ればよい。ところが、たとえば、図示しない塗装乾燥炉
からの排ガス中に含まれる有機溶剤等の有害成分の濃度
が常に高く、この排ガスをそのまま蓄熱燃焼式排ガス処
理装置1に供給すると、燃焼室2の温度が所定の設定温
度に維持できない(温度が上がりすぎる)ことが明らか
で、燃焼室温度が設定温度を維持するよう常時一定量の
希釈ガスを供給しなければならない設備の場合、蓄熱体
Sの内部温度が所定の設定温度より高くなれば、さらに
希釈ガスの供給量を増加し、その後、蓄熱体Sの内部温
度の低下に合わせて前記定常運転時における希釈ガスの
供給量まで供給量を減少させてもよいし、また、蓄熱体
Sの内部温度に関係なく内部温度が所定の設定温度より
低くなった時点で前記定常運転時における希釈ガスの供
給量に保持してもよい。この時、蓄熱体Sの内部温度の
測定値が複数ある場合、その中で最も高温の内部温度に
対応して制御弁V4の開度を調整して供給量(減少量)
を制御する。なお、前記制御において、定常運転時にお
ける希釈ガスの供給量まで蓄熱体Sの内部温度の低下に
合わせて供給量を減少させる際、希釈ガスの供給量は連
続的に減少させてもよいし、所定の温度域毎に段階的に
減少させてもよい。
【0032】図2は第2の実施の形態を示し、処理ガス
排気ダクトP2の排気ファンFより下流から分岐して前
記排気供給ダクトP1に至る分岐管P5を設けるととも
に、この分岐管P5に制御弁V4を設け、前記温度測定手
段TRにより制御弁V4の開度を制御して処理ガスの一部
を希釈ガスとして排ガス中に供給したものである。この
ように、希釈ガスとして処理ガスの一部を循環利用する
ことで、希釈ガスとして別途空気を供給することにより
排気塔5からの放散ガス量を抑制できる。
【0033】なお、前記各実施の形態では、前工程で排
ガスが供給されていた蓄熱室4にパージガスを供給して
当該蓄熱室4および蓄熱体S内に残留する有害成分を含
む排ガスがつぎの処理ガス排出時に排出されないように
して有害成分の外気への放散を防止しているが、要求さ
れる有害成分の除去率が低い場合には、必ずしもパージ
ガスを供給する必要はない。
【0034】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の発明によれば、有害成分の濃度により蓄熱体内の温度
が変動する点に着目し、排ガス中の有害成分の濃度を高
価な濃度測定手段を使用せず安価な温度測定手段を蓄熱
体内に設置し、温度変化に対応して排ガス供給ダクト内
に希釈ガスを供給するため蓄熱体の溶損を防止できるば
かりか設備も安価であり、かつ、既設の蓄熱燃焼式排ガ
ス処理装置にも簡単に適用することができる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、蓄熱体内
の温度を複数個所で検出するため、蓄熱体内での異常燃
焼をより正確に把握することができ、正確な希釈ガス供
給を行うことができる。
【0036】さらに、請求項3ないし5の発明によれ
ば、蓄熱体の内部温度が設定温度より低くなってからも
希釈ガスの供給量(抑制量)を制御するので、蓄熱体の
溶損を防止するばかりでなく、蓄熱燃焼式排ガス処理装
置の燃焼室温度まで所定値に維持することができる。
【0037】さらにまた、請求項6の発明によれば、排
ガス中の有害成分濃度の如何にかかわらず、有害成分の
大気放散をほぼ完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する蓄熱燃焼式排ガス処理装置
の第1の実施形態を示す図。
【図2】 本発明を適用する蓄熱燃焼式排ガス処理装置
の第2の実施形態を示す図。
【図3】 (A),(B)は蓄熱室温度と制御弁開度の
状態を示す図。
【符号の説明】
1…蓄熱燃焼式排ガス処理装置、2…燃焼室、3…加熱
手段、4(4A,4B,4C)…蓄熱室、F…排気ファ
ン、P1…排ガス供給ダクト、P2…処理ガス排気ダク
ト、P3…希釈ガス供給管、P4,P5…分岐管、V1a〜
1c,V2a〜V 2c,V3a〜V3c…切換弁、V4…制
御弁、S…蓄熱体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱体を有する蓄熱室を少なくとも2つ
    設け、前記各蓄熱室の一端を加熱手段を有する燃焼室に
    連通させるとともに、他端を切換弁に連通させ、有害成
    分を含有する排ガスを前記いずれかの蓄熱室へ切換弁を
    介して供給し、前記燃焼室内で有害成分を加熱分解した
    処理ガスを他の蓄熱室から切換弁を介して排気すること
    を前記切換弁の駆動により順次切り換えて排ガスを連続
    処理する蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法におい
    て、 前記蓄熱体の内部温度を検出し、この検出値と予め決定
    した設定温度とを比較し、前記検出値が前記設定温度よ
    り高くなると、この検出値にもとづいて希釈ガスの排ガ
    スへの供給量を制御することを特徴とする蓄熱燃焼式排
    ガス処理装置の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱体の内部温度を複数箇所で検出
    し、この検出値のうちの少なくとも1つが各検出位置で
    定めた設定温度より高くなると、最も高い検出値にもと
    づいて前記希釈ガスの排ガスへの供給量を制御すること
    を特徴とする前記請求項1に記載の蓄熱燃焼式排ガス処
    理装置の運転方法。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱体の内部温度と予め決定された
    設定温度とを比較し、前記測定した全ての内部温度が設
    定温度より低くなると、検出値の最も高い内部温度にも
    とづいて前記希釈ガスの排ガスへの供給量を減少するよ
    う制御することを特徴とする前記請求項1または2に記
    載の蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱体の内部温度と予め決定された
    設定温度とを比較し、前記測定した全ての内部温度が設
    定温度より低くなると、予め決定された希釈ガスの供給
    量を維持することを特徴とする前記請求項1または2に
    記載の蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法。
  5. 【請求項5】 前記蓄熱体の内部温度と予め決定された
    設定温度とを比較し、前記測定した全ての内部温度が設
    定温度より低くなると、前記希釈ガスの排ガスへの供給
    を停止することを特徴とする前記請求項1または2に記
    載の蓄熱燃焼式排ガス処理装置の運転方法。
  6. 【請求項6】 前記蓄熱室に排ガスを供給する工程の次
    にパージガス供給工程を有することを特徴とする前記請
    求項1ないし請求項5に記載の蓄熱燃焼式排ガス処理装
    置の運転方法。
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