JP2001347921A - シートベルトリトラクタ - Google Patents

シートベルトリトラクタ

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JP2001347921A
JP2001347921A JP2001108075A JP2001108075A JP2001347921A JP 2001347921 A JP2001347921 A JP 2001347921A JP 2001108075 A JP2001108075 A JP 2001108075A JP 2001108075 A JP2001108075 A JP 2001108075A JP 2001347921 A JP2001347921 A JP 2001347921A
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JP
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wire
webbing
load
seat belt
pulley
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JP2001108075A
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Hideaki Yano
矢野秀明
Koji Tanaka
田中康二
Hiromasa Tanji
丹治寛雅
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Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/341Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means
    • B60R22/3413Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means operating between belt reel and retractor frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/28Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
    • B60R2022/286Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/28Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
    • B60R2022/286Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material
    • B60R2022/287Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material of torsion rods or tubes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々のエネルギ吸収のニーズに確実に対応する
ことのできるEA機構を備えたシートベルトリトラクタ
を提供する。 【解決手段】緊急時にウェビングの引出し力で第1プ−
リー91が時計方向に回転すると、一端が第1プ−リー
91に連結されたワイヤー123がA方向に牽引される
ので、ワイヤー123の他端が連結された円形状の第2
プーリー121が第2回転中心軸122を中心に時計方
向に回転する。このとき、第2回転中心軸122が第2
プーリー121の中心に対して偏心位置にあるので、回
転半径がR1,R2,R3と連続的に大きくなるので、ワ
イヤー123が第2プーリー121を回転させるトルク
が徐々に小さくなる。第2回転中心軸122にはトーシ
ョンバーが連結されているため、このトーションバーが
徐々に小さくなるトルクでねじられるので、トーション
バーがリミット荷重到達後徐々に低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
装備され、ウェビングにより乗員を拘束保護するための
シートベルト装置に用いられて、通常時ウェビングの引
出し、引込みを自由に設定し、車両衝突等の車両に大き
な減速度が生じた場合のような緊急時にウェビングの引
出しを阻止するシートベルトリトラクタの技術分野に属
し、特に、車両衝突等の緊急時にウェビングの引出しが
阻止されたとき、衝撃エネルギを吸収してウェビングに
加えられる荷重を所定のリミット荷重以下に制限するエ
ネルギー吸収(以下、EAともいう)機構を備えたシー
トベルトリトラクタの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の車両にはウェビン
グにより乗員を拘束保護するためのシートベルト装置が
装備されている。一般に、従来のシートベルト装置は、
通常時ウェビングの引出しおよび引込みを自由に設定
し、前述の緊急時にウェビングの引出しを阻止するシー
トベルトリトラクタを備えている。従来のシートベルト
リトラクタにおいては、緊急時にウェビングの引出しが
阻止されたとき、乗員の慣性移動による衝撃エネルギを
吸収してウェビングに加えられる荷重を所定のリミット
荷重以下に制限するエネルギー吸収(以下、EAともい
う)機構を備えたシートベルトリトラクタが種々提案さ
れている。このようにウェビングの荷重を制限するEA
機構としては、例えば、ウェビングを巻き取るスプール
内に同一回転中心に設けられたトーションバーが、緊急
時にウェビングの引出しが阻止されたときにねじり変形
することでエネルギーが吸収されてウェビングの荷重を
制限するEA機構などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートベル
トリトラクタにおけるEA機構には、乗員の体格や車両
衝突時の衝突速度等の種々の条件に応じてEA荷重を制
御することで、乗員に対する衝撃エネルギをより効果的
に吸収することが望まれている。しかしながら、前述の
ような従来のシートベルトリトラクタは、EA機構によ
る制限荷重(EA荷重)が一義的に決められているた
め、この従来のシートベルトリトラクタでは、前述のよ
うな種々のエネルギ吸収のニーズに確実に対応すること
が難しいものとなっている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、前述のような種々のエネ
ルギ吸収のニーズに確実に対応することのできるEA機
構を備えたシートベルトリトラクタを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、通常時にスプールに巻かれた
ウェビングの引出しおよび引込みを自由に設定し、緊急
時にウェビングの引出しを阻止して乗員を拘束しかつエ
ネルギ吸収機構により前記ウェビングの荷重をリミット
荷重以下に制限するシートベルトリトラクタにおいて、
前記エネルギ吸収機構は、制限荷重が前記リミット荷重
に到達後に漸減する制限荷重特性を有することを特徴と
している。
【0006】また、請求項2の発明は、前記エネルギ吸
収機構が、前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し
力により前記トーションバーに加えられるねじりトルク
でねじり変形してこの緊急時に発生する衝撃エネルギを
吸収するトーションバーを備えており、前記エネルギ吸
収機構の制限荷重特性が、前記ねじりトルクが漸減する
ことで、前記制限荷重が前記リミット荷重に到達後に漸
減する特性であることを特徴としている。
【0007】更に、請求項3の発明は、前記トーション
バーの一端に、円形状のプーリがこのトーションバーに
対して偏心して設けられているとともに、このプーリに
ワイヤーが巻かれており、前記ワイヤーが前記ウェビン
グの引出し力による力で牽引されることで、前記ねじり
トルクが漸減することを特徴としている。
【0008】更に、請求項4の発明は、前記エネルギ吸
収機構が、径が漸減するワイヤーと、このワイヤーを挟
圧する一対の部材とを備えており、前記エネルギ吸収機
構の制限荷重特性は、前記ワイヤーが前記緊急時に生じ
る前記ウェビングの引出し力による力で牽引されて前記
一対の部材による前記ワイヤーの挟圧力が漸減すること
により、前記制限荷重が前記リミット荷重に到達後に漸
減する特性であることを特徴としている。
【0009】更に、請求項5の発明は、前記エネルギ吸
収機構が、一定の径のワイヤーと、互いの間隔が可変に
設けられて前記ワイヤーを挟圧する一対の部材とを備え
ており、前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性が、前記
ワイヤーが前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し
力による力で牽引されかつ前記一対の部材の間隔が漸増
して前記ワイヤーの挟圧力が漸減することにより、前記
制限荷重が前記リミット荷重に到達後に漸減する特性で
あることを特徴としている。
【0010】更に、請求項6の発明は、前記エネルギ吸
収機構が、一定の径のワイヤーと、このワイヤーが嵌入
された蛇行形状のガイド溝を有する荷重制御部材を備え
ており、前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性が、前記
ワイヤーが前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し
力による力で牽引されて前記蛇行形状のガイド溝に残留
する前記ワイヤーの長さが短くなることにより、前記制
限荷重が前記リミット荷重に到達後に漸減する特性であ
ることを特徴としている。
【0011】更に、請求項7の発明は、前記エネルギ吸
収機構が、前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し
力により前記トーションバーに加えられるねじりトルク
でねじり変形してこの緊急時に発生する衝撃エネルギを
吸収するトーションバーと、前記トーションバーに設け
られ、回転半径である回転中心から外周までの距離が変
化するように形成された外周形状を有するプーリと、一
端がこのプーリに連結されかつこのプーリに巻かれてい
るワイヤーとを備え、前記ワイヤーが前記ウェビングの
引出し力による力で牽引されて前記プーリーが回転する
ことで、前記ねじりトルクが前記トーションバーに加え
られるようになっており、前記エネルギ吸収機構の制限
荷重特性が、前記プーリーの回転半径が変化することに
より前記ねじりトルクが漸減して、前記制限荷重が前記
リミット荷重に到達後に漸減する特性であることを特徴
としている。
【0012】更に、請求項8の発明は、前記エネルギ吸
収機構が更に前記スプールに同一回転中心に設けられた
トーションバーを備えており、前記エネルギ吸収機構が
前記スプールに設けられたトーションバーによる制限荷
重特性と、前記制限荷重が前記リミット荷重に到達後に
漸減する制限荷重特性との総和の制限荷重特性を有する
ことを特徴としている。
【0013】
【作用】このように構成された本発明にかかるシートベ
ルト装置においては、エネルギ吸収機構の制限荷重特性
により、制限荷重がリミット荷重に到達後に漸減するよ
うになっているので、車両衝突時にウェビングWが乗員
に対して与える荷重はピーク到達後、時系列的に徐々に
減少するようになる。したがって、制限荷重特性の制限
荷重の減少勾配を種々設定することで、種々のエネルギ
吸収のニーズに確実に対応することが可能となる。
【0014】特に、請求項2、3および7の発明では、
エネルギ吸収機構がトーションバー、プーリおよびワイ
ヤーによって構成され、また、請求項4および5の発明
では、エネルギ吸収機構がワイヤーおよびこのワイヤー
を挟圧する一対の部材によって構成され、更に、請求項
6の発明では、エネルギ吸収機構がワイヤーおよびこの
ワイヤーが嵌合される蛇行形状のガイド溝を有する荷重
制御部材によって構成されているので、いずれも、エネ
ルギ吸収機構を簡単な構造で、安価に形成することが可
能となる。また、請求項8の発明では、2つの制限荷重
特性との総和の制限荷重特性を有しているので、種々の
制限荷重特性を設定することができ、種々のエネルギ吸
収のニーズにより確実に対応することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係るシートベルト
リトラクタの実施の形態の第1例の全体構成を示す分解
斜視図、図2は、この第1例のシートベルトリトラクタ
のフレームの右側面を示す右側面図、図3は、この第1
例のシートベルトリトラクタのフレームの左側面を示す
左側面図である。
【0016】図1に示すように、この第1例のシートベ
ルトリトラクタ300の基本構成は、本出願人が特許出
願した特開平5−278566号公報に記載された構成
と部分的に同じであり、同じ構成部分はその公開公報を
参照すれば理解できるので、ここではその詳細な説明を
省略する。
【0017】図1に示すようにこの第1例におけるシー
トベルトリトラクタ300の主要部は、シートベルトリ
トラクタ300の各種構成要素をそれぞれ配置するため
のシートベルトリトラクタベース40と、緊急時にウェ
ビングWの引出しをロックするためのシートベルトロッ
ク作動機構50と、前述の公開公報に記載されている減
速度感知手段と同じ減速度感知手段であるヴィークルセ
ンサーを備えたセンサーユニット60(詳細について
は、前述の公開公報の図3および図24ないし図26に
示されている減速度感知手段7およびその説明を参照)
と、乗員の身体を拘束するためのウェビングWと、シー
トベルトロック作動機構50と連結されているととも
に、先端部70aが後述するキャリヤー94の回転中心
孔に貫通してこの先端部の根元部70aで一体的に嵌合
され、更に先端70bが後述する第1プーリー91の回
転中心孔に摺動回転自在に挿入され、ウェビングWを巻
き取るスプール70と、緊急時にロッキングベース56
のウェビング引出し方向の回転が阻止されたとき、スプ
ール70の回転力で第1トーションバー81(前述の従
来のトーションバーと同じ)がねじり変形することによ
り第1EA荷重を与える第1EA機構80と、大径部9
1aと小径ギヤ91bとから一体に2段に構成された第
1プーリー91と、第1プーリー91の小径ギヤ91b
と係合する3つのプラネタリーギヤ92と、内周面に内
歯93aが形成されているととも外周面に外歯93bが
形成され、内歯93aが3つのプラネタリーギヤ92と
噛合するインターナルギヤ93と、3つのプラネタリー
ギヤ92を、それぞれピン95で回転可能に支持するキ
ャリヤー94とからなり、インターナルギヤ93が回転
阻止されると、プラネタリーギヤ92の回転力がキャリ
ヤー94へ伝達可能になる遊星歯車機構90と、このイ
ンターナルギヤ93の外歯93bに係止してインターナ
ルギヤ93の図1において時計方向の回転を阻止可能な
係止片112cを有し、シートベルトロック作動機構5
0の回転動作を利用して遊星歯車機構90のインターナ
ルギヤ93の時計方向の回転を阻止するように作動する
インターナルギヤ係止機構110と、3つのピン95と
3つのプラネタリーギヤ92との間に揺動自在に挿入さ
れる減速プレート96と、前述のようにインターナルギ
ヤ93が回転阻止された後、スプール70の回転力に対
して時系列的に変化可能な第2EA荷重を与える第2E
A機構120と、複数のねじ40で第2リテーナ20に
装着され、ギヤ群全体を被覆する第2カバー130と、
この第2カバー130に取り付けられ、スプリングでス
プール70を常時ウェビング引込み方向に付勢するリタ
ーンスプリングユニット140(詳細については、前述
の公開公報の図2、図8およびその説明を参照)とから
構成されている。
【0018】これらの主要部について更に詳細に説明す
ると、シートベルトリトラクタベース40は右、左側壁
42a、42bを有するコ字形に形成されたフレーム4
2を備えている。右、左側壁42a、42bは連結部材
42cにより互いに連結されており、これにより、フレ
ーム42は補強されている。図2に示すように、右側壁
42aにはシートベルトロック作動機構50を動作可能
に装着するための円形状の孔42dが形成されていると
ともに、右側壁42aの孔42d内周面には、6個の凹
部42fが周方向にほぼ等間隔に形成されている。右側
壁42aの孔42dにはロックリング55の外周面の一
部がほとんど隙間なく、かつ、回動自在に嵌入されてい
る。
【0019】図4はこの本発明に係る第1例に用いられ
るロックリングを示し、(a)はその左側面図、(b)
は右側面図、(c)は(a)におけるIXC−IXC線に沿う
断面図、図5はこの第1例に用いられるアームを示す図
であって、(a)はその側面図、(b)は正面図、図6
はこの第1例に用いられるロッキングベースにメインパ
ウルが軸支されている状態を示す図、図7はこの第1例
に用いるメインパウルを示す図であって、(a)はその
正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。
【0020】図4に示すように、このロックリング55
はリング状に形成されており、その内周面には、全周に
至って所定数の山形状の歯55a,…が形成されてい
る。その場合、歯55aはウェビング引き出し方向Aに
対面する面が比較的急な傾斜面となっているのに対し
て、ウェビング引込み方向Bに対面する面が比較的穏や
か傾斜面となっている。また、同図(c)に示すように
ロックリング55の外周面は、左側と右側とで径が異な
っていて断面が段付き形状となっている。
【0021】すなわち、左側外周面55bが小径の外周
面となっており、右側外周面55cが大径の外周面とな
っている。左側外周面55bの径は、右側壁42aの孔
42dの径とほぼ等しいか、または若干小さく設定され
ている。更に、これらの外周面55b,55cには6個
の突起55dが周方向に等間隔をおいて形成されてい
る。これらの突起55dの周方向の長さは、フレーム4
2の右側壁42aの凹部42fの周方向の長さよりも所
定量ηだけ短く形成されている。
【0022】更に、ロックリング55の右側外周面55
cには、図4に示すようにアーム111に相対回動可能
に連結されるように連結部55eが形成されており、更
に、図4に示すようにこの連結部55eには、図5に示
すアーム111に突設された連結ピン111fが嵌入さ
れる溝55fが形成されている。なお、アーム111と
ロックリング55との係合関係については、前述の公開
公報の図4、図33、図34およびその説明に示されて
いると同様であり、その詳細な説明は省略するが、一
応、後述する。
【0023】このように構成されたロックリング55
は、左側外周面55bが右側壁42aの孔42d内にほ
とんど隙間なく、かつ、回動自在に嵌入される。その場
合6個の突起55dがそれぞれ凹部42f内に位置する
ようにされているとともに、凹部42fの周方向長さが
突起55dの周方向長さよりも所定量ηによって定まる
回動角(例えば約5°)だけ、ロックリング55は右側
壁42aに対して回動可能となっている。図6に示すよ
うに、このロックリング55の歯55aには、一端が後
述するロッキングベース56のフランジ状部56bに突
設されたピン56mに回動可能に支持され、他端が第1
凹嵌部56kに配置される係止部となっているメインパ
ウル54が係合が可能となっている。なお、符号56h
はロックベース56の表面の一部を肉抜きされた第2凹
嵌部を示している。
【0024】図7に示すように、このメインパウル54
はほぼ扇形に形成され、扇のかなめの部分に貫通孔54
aを有するボス部54bが形成されている。扇のかなめ
と反対側の端部には爪部54cが形成されており、更に
この爪分54cの先端には、フレーム42の右側壁42
aに組み付けられたロックリング55の歯55aに係合
可能な54dが形成されている。
【0025】また、図2に示すように更に右側壁42a
には、3個の係止孔42k,42m,42r、アーム11
1の回動軸であり、かつアーム111を一方向に付勢す
るねじりばね(不図示)を支持するレバースクリュー
(不図示)が貫通固設される孔42v、このねじりばね
の一端が係止される孔42wがそれぞれ形成されてい
る。シートベルトロック作動機構50はロックギヤ第1
カバー51(前述の公開公報に示すロックギヤ第1カバ
ー13に相当)と、ウェビングセンサである慣性体52
(前述の公開公報に示す慣性体15に相当)と、ロック
ギヤ53(前述の公開公報に示すロックギヤ14に相
当)と、メインパウル54(前述の公開公報に示すメイ
ンパウル17に相当)と、ロックリング55(前述の公
開公報に示すロックリング23に相当)とを備えてい
る。
【0026】更に本発明に係る第1例のシートベルトリ
トラクタ300は、図1に示すように第1トーションバ
ー81の一端と一体的に嵌合固着され、メインパウル5
4を回動自在に軸支するロッキングベース56を備えて
いる。なお、トーションバー81の他端81aは、スプ
ール70の中空部の凹部の回転中心にスプール70と一
体回転可能に嵌入され、スプール70の側方から挿入さ
れる抜け防止ピン71によって係止される。
【0027】シートベルトロック作動機構50の動作
は、第1トーションバー81の動作以外は前述の公開公
報と同じなので、詳細な説明は省略するが、一応、第1
トーションバー81の動作を含めて簡単に説明する。
【0028】通常時は、ロックギヤ53が回転自由とな
っているので、メインパウル54がロックリング55の
歯55aに係合しなく、ロッキングベース56、第1ト
ーションバー81およびスプール70も回転自由となっ
ている。したがって、ウェビングWは自由に引き出しあ
るいは引き込みが可能となっている。そして、シートベ
ルトの非装着時には、リターンスプリングユニット14
0の付勢力で、スプール70がウェビングWを完全に巻
き取っており、ウェビングWはシートベルトリトラクタ
300内に引き込められている。この状態で、シートベ
ルトを装着するために、ウェビングWを引き出して乗員
に掛けた後、図示しないタングをバックルに挿入係止す
ることで、シートベルトが乗員に装着される。
【0029】シートベルトの装着状態で、車両衝突等の
車両に大きな減速度が発生した緊急時には、センサーユ
ニット60のヴィークルセンサーが作動して、ロックギ
ヤ53のウェビング引出し方向の回転をロック(阻止)
する。すると、乗員の慣性移動でウェビングWが引き出
されるので、スプール70がウェビング引出し方向に回
転する。このスプール70の回転により、第1トーショ
ンバー81を介してロッキングベース56が同方向に回
転するため、ロッキングベース56とロックギヤ53と
の間に相対回転が生じる。この相対回転により、メイン
パウル54が回動してロックリング55の歯55aに係
合する。すると、スプール70の回転がメインパウル5
4を介してロックリング55に伝えられ、このロックリ
ング55が同方向に回転する。前述のように、ロックリ
ング55が所定量ηによって定まる回動角だけ回転する
と、ロックリング55はフレーム42の右側壁42aに
係合してロックリング55の回転がロックされる。
【0030】ロックリング55の回転がロックされる
と、ロッキングベース56の回転もロックされるが、引
き続きスプール70が同方向に回転しようとするので、
第1トーションバー81はねじり変形し、大きな減速度
が発生したときの衝撃エネルギが吸収される。こうし
て、第1EA機構80は、第1トーションバー81のね
じり変形によりウェビングの荷重を第1EA荷重以下に
制限しながら、最終的にスプール70の同方向の回転が
ロックされて、ウェビングWの引出しが阻止される。
【0031】なお、ウェビングWが急激に引き出された
場合にもウェビングWの引出しが阻止される。この場合
には、ロックギヤ53の急激な回転で、このロックギヤ
53に揺動自在に支持された慣性体52(ウェビングセ
ンサ)が作動遅れを生じてロックギヤ第1カバー51に
形成されている環状の内歯(不図示)に係合するため、
ロックギヤ53の回転がロックされ、以後前述と同様に
して、ウェビングWの引出しが阻止される。また、ロッ
クリング55の回転は、後述するように第2EA機構1
20の作動に利用される。
【0032】一方、図3に示すように左側壁42bには
遊星歯車機構90を動作可能に装着するための円形状の
孔42eが形成されている。遊星歯車機構90は、プラ
ネタリーギヤ92とインターナルギヤ93とキャリヤー
94に加えて、第1プーリー91とピン95と減速プレ
ート96とを備えている。前述したようにスプール70
の先端部の根元部70aは、キャリヤー94に一体的に
嵌合し、先端部70aの先端70bは第1プーリー91
を回転自在に軸支している。
【0033】次に、インターナルギヤ93を係止するた
めのインターナルギヤ係止機構110について説明す
る。図8は本発明に係る第1例で用いられるインターナ
ルギヤ係止機構110および第2EA機構120の構成
を概念的に示す図である。図8に示すように、シートベ
ルトロック作動機構50の構成要素の一つであるロック
リング55の溝55fは、孔111cに挿入して右側壁
42aの孔42vに嵌入固定されるピン113で揺動自
在に軸支されるアーム111の連結ピン111fとリン
ク動作可能に係合している。更にアーム111の溝11
1dとレバーピン112の軸112dの一端に形成され
たプレート112aに軸112dに偏心して突設された
ピン112bとリンク動作可能に係合している。レバー
ピン112の他端には、軸112dに関しピン112b
と反対方向に偏倚する係止片112cが形成されてい
る。この係止片112cはインターナルギヤ93の外歯
93bと係合し、インターナルギヤ93の回転を係止す
ることができる。
【0034】なお、図8に示すように、レバーピン11
2は軸112dの一端にプレート112aが取り付けら
れる前に左側壁42bの外側(図8において左側)から
左側壁42bの孔42tに回転自在に挿通され、その
後、プレート112aを軸112dの一端に取り付けら
れる。図1に示すように、プレート112aには貫通し
た孔112eが穿設されていて、軸112dの一端をプ
レート112aの孔112eに貫通して軸112dの一
端を少し突出させた状態にし、プレート112aのピン
112bが係止片112cの突出方向とほぼ反対方向に
配置されるようにして一体的に固定する。次に、この軸
112dのプレート112aから突出した部分をフレー
ム42の右側壁42aの孔42sに回転自在に挿入す
る。
【0035】この際、ピン112bがフレーム42の右
側壁42aに穿設された長孔42pに挿通されている。
一方、ロックリング55が右側壁42aの孔42dに嵌
合された後、前述の公開公報の図4およびその説明に示
されていると同様にロックリング55の外側から溝55
fにピン111fを係合した状態で、アーム111の孔
111cにピン113を回動自在に嵌入させ、更に図示
しないスプリングを付勢させた状態でフレーム42の右
側壁42aの孔42vに外側から嵌入固着する。
【0036】なお、前述の公開公報の図4およびその説
明に示されていると同様に、スプリングの一端は孔42
wに係止し、他端はアーム111に係止していて、この
スプリングでアーム111が図8において時計方向(前
述の公開公報の図4で反時計方向)に回転するように付
勢力が与えられる。更にまた、アーム111の溝111
dには、長孔42pを通じて右側壁42aの外側に突出
するピン112bの先端部を係合させるようにする。こ
のように構成すると、レバーピン112の端部のピン1
12bはアーム111の時計方向(図8ではアーム11
1の矢印B方向)に働く付勢力により、図8のレバーピ
ン112が回転方向Bへ回転付勢される。
【0037】これにより、レバーピン112の係止片1
12cは矢印B方向に付勢され、すなわちインターナル
ギヤ93の外歯93bから離間するように付勢されてい
る。なお、図8ではフレーム42の右側壁42aおよび
左側壁42bの一部のみが概念的に描かれている。
【0038】このように構成されたレバーピン112は
フレーム42に前述したように回転自在に設けられるこ
とによって、以下に述べるインターナルギヤ係止機構1
10の中心的な動作を行うことが可能となっている。
【0039】インターナルギヤ係止機構110の動作に
ついて説明する。図8において、ウェビングWの引出し
方向(図面の上方向)は、ロックリング55のウェビン
グWの引出し方向A(時計方向)の回転に対応し、これ
に対し、ウェビングWの引込み方向(図面の下方向)
は、ロックリング55のウェビングWの引込み方向B
(反時計方向)の回転と対応している。通常状態(ウェ
ビングWに負荷がかからない状態)では、ロックリング
55はスプリング付勢されたアーム111の時計方向の
回転力によりウェビングWの引込み方向B(反時計方
向)に回転力が付勢されている。
【0040】ロックリング55が前述のようにウェビン
グWの引出し方向A(時計方向)へ回転すると、アーム
111は図8に示すウェビングWの引出し方向A(反時
計方向)へ回転するように連動する。このため、プレー
ト112aを介してレバーピン112がウェビングWの
引出し方向A(反時計方向)へ回転し、係止片112c
がインターナルギヤ93の外歯93bに係合し、インタ
ーナルギヤ93の回転がロックされる。これにより、ス
プール70の回転力は、キャリヤー94を介してプラネ
タリーギヤ92に伝達されるので、このプラネタリーギ
ヤ92が公転しながら自転し、第1プーリー91が回転
する。すなわち、スプール70のウェビングWの引出し
方向の回転力は遊星歯車機構90によって第1プーリー
91を図9に矢印で示すウェビングWの引出し方向A
(時計方向)の回転力に伝達される。
【0041】逆に、ロックリング55がウェビングWの
引込み方向B(反時計方向)へ回転すると、アーム11
1は図8に矢印で示すようにウェビングWの引込み方向
B(時計方向)へ回転するように連動する。この場合、
レバーピン112はウェビングWの引込み方向B(時計
方向)へ回転し、係止片112cはインターナルギヤ9
3の外歯93bに係合しない方向に離間する。これによ
り、スプール70の回転力は第1プーリー91に伝達さ
れない。
【0042】なお、仮にウェビングWに軽い負荷がかか
りウェビングWが引っ張られた場合は、シートベルトロ
ック作動手段50によりロック機構が作動するとともに
レバーピン112の係止片112cがインターナルギヤ
93の外歯93bに係合するが、ウェビングWに係る負
荷が解除されれば、アーム111による付勢力のために
係止片112cはインターナルギヤ93の外歯93bか
ら離間され通常状態に復帰する。
【0043】次に、第2EA機構120の構成について
説明する。図9は、本発明に係る第1例に用いられる第
2EA機構の構成を概念的に示す図、図10は、第2E
A機構における第2EA荷重Twとウェビングの引出し
量Lとの関係、つまり、第2EA機構の制限荷重特性を
概念的に示す図である。
【0044】図9に示すように、遊星歯車機構90の構
成要素の一つであり、中心に配置された第1回転中心軸
124を有する第1プ−リー91は、回転中心が偏心し
た第2回転中心軸122を有する円形状の第2プーリー
121にワイヤ−123を介して連結されている。ワイ
ヤ123の一端には抜け止め123aが形成されてい
て、第1プーリー91の外周縁に抜け止め123aが嵌
合できるように設けられた凹嵌部91aに嵌合されてい
る。また、ワイヤ123の他端にも同様に抜け止め12
3bが形成されていて、第2プーリー121の外周縁の
所定の位置に凹嵌部121aが形成されていて、そこに
抜け止め123bが嵌合されている。第2プーリー12
1の第2回転中心軸122には図示しない六角形状の孔
が形成されていて、図1に示すように第2トーションバ
ー125の一端に形成された接続部125a(第2トー
ションバー125の一端に一体的に固定されている六角
ナットより構成されている)が一体的に嵌合固着されて
いる。
【0045】この第2トーションバー125はフレーム
42の左側壁42bに穿設された孔42xを左側面42
bの外側から回転自在に挿通してある。第2トーション
バー125の他端125bには四角状プレートである接
続部125bが一体的に固定されていて、接続部125
bは右側壁42aの内面上の接続領域43(図1に示す
点線で囲まれた領域)に溶接或いは接着等によって強力
に一体固定されている。
【0046】ここで、第2プーリー121の外周縁の所
定の位置は、図9に示すように第2プーリー121に巻
かれたワイヤー123の巻き量と第2回転中心軸122
からのモーメントの腕Rの変化を決定する。例えば、図
9に示すように第1プーリー91にウェビングWの引出
し方向Aの回転力が与えられると、ワイヤ123を矢印
方向Aに牽引して第2プーリー121の外周縁に予め所
定量だけ巻かれたワイヤ123が引き出される。したが
って、ウェビングWの引出し力による力で第2トーショ
ンバー125にねじりトルクが加えられ、トーションバ
ー125はねじり変形して第2プーリー121の第2回
転中心軸122のねじり方向に所定の第2EA荷重を与
えることができる。
【0047】この場合、第2回転中心軸122に作用す
る回転モーメントの第2回転中心軸122から作用点P
(第2回転中心軸122から引き出された直線が、第2
プーリー121に巻かれずに真っ直ぐ展張したワイヤー
123の直線部分に直交する交点)までの距離(モーメ
ントの腕)Rが、最小距離R1から中間距離R2を経由
して最大距離R3まで変化するようになっている。つま
り、第2回転中心軸122に作用する回転モーメント力
は、R1の時が最大値となり、最大距離R3の時が最小
値となって、徐々に減少していく。いわゆるトーション
バーは所定のねじり降伏荷重を有していて、ねじり降伏
荷重に達するとねじり回転が開始される。また、ねじり
降伏荷重は一定であるため、ねじり降伏荷重以上の荷重
は発生しないので、フォースリミッターとしての働きを
する。このような性質を備えた第2トーションバー12
5に前述したような回転モーメント力が徐々に減少する
機構をリンクすると、第2EA荷重を徐々に減らすよう
な荷重制御が可能となる。
【0048】例えば、図10は横軸にウェビングWの引
出し量L(mm)、縦軸にウェビングWの張力T(N:ニ
ュートン)をとり、横軸上のL1は回転モーメントの腕
Rが最小距離R1の時のウェビング引出し量、L2は回
転モーメントの腕Rが中間距離R2の時のウェビング引
出し量、L3は回転モーメントの腕Rが最大距離R3の
時のウェビング引出し量を示している。
【0049】ウェビング引出し量L1は第2回転中心軸
122が回転直前の状態(未回転状態)であり、ワイヤ
123が第1プーリー91および第2プーリー121に
巻き締まることによって生じる伸び、ワイヤー123自
身の伸び等の総和であるメカニカルロスを意味してい
る。
【0050】ウェビング引出し量L2は、ウェビング引
出し量L1に回転モーメントの腕Rが最小距離R1から
中間距離R2までに回転した時のウェビング引出し量を
加えたウェビング引出し量を示している。同様に、ウェ
ビング引出し量L3は、ウェビング引出し量L2に回転
モーメントの腕Rが中間距離R2から最大距離R3まで
回転した時のウェビング引出し量を加えたウェビング引
出し量の和を示している。
【0051】また、縦軸上のウェビング張力T1(R1
時)はウェビング引出し量L1(R1時)の時のトーシ
ョンバーのねじり降伏点(ねじり降伏荷重)を示してい
る。無負荷状態のO点から第2トーションバー125が
回転を開始するまでの荷重の変化は正比例的に増加して
いる。その後、ウェビング張力Tはウェビング引出し量
Lの増加とともに、反比例的に減少している。つまり、
EA荷重がピーク到達後、漸減している。なお、この図
10に示すグラフは、第2EA機構120のみに関する
ウェビング張力Tの変化を示していて、その他の機構に
おいて生じるメカニカルロス等については無視してあ
る。
【0052】次に、従来のEA機構である第1EA機構
80について説明する。図11は第1トーションバーの
第1EA荷重特性を概念的に示す図であり、横軸をウェ
ビング引出し量L(mm)とし、縦軸をウェビング張力
T(N)としてある。図11に示すように、ウェビング
引出し量L4は、第1トーションバー81がねじり降伏
荷重に達する直前の第1トーションバー81が未回転状
態におけるロック機構のロス、つまり、ウェビングWの
スプール70への巻き締まり、ウェビングW自身の伸び
等の総和であるメカニカルロスを示している。
【0053】また、ウェビング引出し量L4よりもウェ
ビングWが引き出されると、第1トーションバー81が
一定のねじり降伏荷重に達するためリミット荷重となっ
て、ウェビング張力Tはウェビング引出し量が増加して
も一定となる。
【0054】次に、本発明の特徴である第1EA機構8
0と第2EA機構120とを組み合わせて用いる場合に
得られるEA荷重の特性について説明する。図12は本
発明に係る第1例のシートベルトリトラクタ300のE
A荷重(第1EA機構80の第1EA荷重と第2EA機
構120の第2EA荷重との総和によって得られるEA
荷重)の特性について概念的に示す図あって、横軸をウ
ェビング引出し量L(mm)とし、縦軸をウェビング張
力T(N)としてある。
【0055】横軸のL6は、図11に示すウェビング引
出し量L4に相当するメカニカルロスによって生じるウ
ェビングWの引出し量である(L6=L4)。横軸のウ
ェビングWの引出し量L6からウェビングWの引出し量
L7までの距離は、図10に示すウェビングWの引出し
量L1に相当するメカニカルロスによって生じるウェビ
ングWの引出し量である(L7−L6=L1)。すなわ
ち、図12の直線OKは図11に示す直線OHに相当し
(直線OK=直線OH)、図12に示す直線KMは図1
0の直線OEに相当する(直線KM=直線OE)。ウェ
ビング引出し量L7からウェビング引出し量L8までの
直線の傾斜角度は、図10に示すウェビング引出し量L
1からウェビング引出し量L3までの傾斜角度と等し
く、図12に示す直線MNは、図10に示す直線EGに
相当する(直線MN=直線EG)。
【0056】また、図12に示す縦軸のウェビング張力
T6は、図11に示す縦軸のウェビング張力T4に相当
し(T6=T4)、図12に示す縦軸でウェビング張力
T7とウェビング張力T6との差は、図10に示す縦軸
のウェビング張力T1に相当し(T7−T6=T1)、
図12に示す縦軸でウェビング張力T7とウェビング張
力T8との差は、図10に示すウェビング張力T1とウ
ェビング張力T3との差に相当する(T7−T8=T1
−T3)。
【0057】以上、前述した構成により、図12に傾斜
した直線MNで示すように、EA荷重が徐々に減少する
ように荷重制御することが可能となるので、車両衝突時
に本発明に係るシートベルトリトラクタ300によって
ウェビングWが乗員に対して与えるEA荷重がピーク到
達後、時系列的に徐々に減少することが可能となる。
【0058】なお、図示しないが、この第1例のシート
ベルトリトラクタ300は図示しない化学反応によって
作動するプリテンション機構を備えており、衝突によっ
て車体に衝撃力が加えられると、図示しない加速度セン
サーや図示しないクラッシュセンサーから衝撃検知信号
が出力されて、このプリテンション機構が作動して、ウ
ェビングWがシートベルトリトラクタ200のスプール
70に巻き取られるので、乗員の初期拘束が確保され
る。
【0059】また、この第1例では、第2EA機構12
0を構成する第2プーリー121、ワイヤー123、お
よび第2トーションバー125を用いて、時系列的に第
2EA荷重を変化させるようにしているが、この第1以
外の第2EA機構120の他の例について以下に説明す
る。
【0060】図13は、本発明の実施の態様の第2例の
第2EA機構120の構成の一部および第3例の第2E
A機構120の構成の一部を時系列的に示した図であ
り、(a)〜(c)は第2例を時系列的に示す図、
(d)〜(f)は第3例を時系列的に示す図である。
【0061】まず、第2例に係る第2EA機構120に
ついて説明する。図13(a)〜(c)に示すようにこ
の第2例の第2EA機構120では、第1例の第2プー
リー121および第2トーションバー125に代えて、
所定の間隔dだけ離間し、中心位置がそれぞれ固定され
た2本の頑丈な固定式円柱(好ましくは回転のみ可能な
回転式円柱)171,172が設けられている。これら
円柱171,172の間に、ワイヤー170が挟圧され
ており、円柱171,172は本発明のワイヤーを挟圧
する一対の部材を構成している。ワイヤー170は、同
図(a)に示すように径がD1、同図(b)に示すよう
に径がD2、同図(c)に示すように径がD3(その場
合、D1>D2>D3>D4に設定されている)のよう
に、固定式円柱171,172の間隔dより大きな径の
範囲で太い径から細い径へと連続的に変化する、つまり
径が漸減するワイヤーであり、同図(a)〜(c)に示
すようにワイヤー170は一対の円柱171,172で
しごかれながら牽引されるようにして、第2EA機構1
20が構成されている。このように、ワイヤー170が
しごかれながら牽引されることで、一対の円柱171,
172のワイヤーの挟圧力が漸減するので、第2EA荷
重を変化させることが可能となる。この第2例の他の構
成、他の動作、および他の作用効果は、第1例と同じで
ある。
【0062】次に、本発明の第3例に係る第2EA機構
120について説明する。図13(d)〜(f)に示す
ように、この第3例の第2EA機構120では、第1例
の第2プーリー121および第2トーションバー125
に代えて、中心位置が固定された一つの固定式円柱(好
ましくは、回転のみ可能な回転式円柱)174と、この
円柱174に隣接して回転中心が偏心して回転自在に軸
支された回転式円柱175とが設けられている。これら
円柱174,175の間に、ワイヤー170が挟圧され
ており、円柱174,175は本発明のワイヤーを挟圧
する一対の部材を構成している。
【0063】固定式円柱174と回転式円柱175との
間は、同図(d)に示すようにこの間の間隔RがR1、
同図(e)に示すように間隔RがR2、同図(f)に示
すように間隔RがR3(その場合、R1>R2>R3>
D[ワイヤ径])のように、一定のワイヤ径Dより大き
な間隔Rの範囲で大きい間隔から小さい間隔へと連続的
に変化する、つまりこの間隔が漸増するように設定され
ている。そして、同図(d)〜(f)に示すように一定
の径Dのワイヤー170がウェビングWの引出し力によ
る力で牽引されるようにして、第2EA機構120が構
成されている。このように、間隔Rが次第に小さくなる
円柱174,175の間をワイヤー170が通過しなが
ら牽引されることで、一対の円柱174,175のワイ
ヤーの挟圧力が漸減するので、第2EA荷重を変化させ
ることが可能となる。なお、回転式円柱の外周面には滑
り止め、例えばローレット処理をすることが好ましい。
この第3例の他の構成、他の動作、および他の作用効果
は、第2例と同じである。
【0064】更に、図14は本発明に係るシートベルト
リトラクタの第4例における第2EA機構を示す図であ
り、(a)はこの第4例の第2EA機構の全体を概念的
に示す斜視図、(b)〜(d)は矢印方向にワイヤーを
牽引する状態を時系列的に示した概念図である。
【0065】図14(a)に示すように、この第4例の
第2EA機構120では、第3例の間隔Rが次第に小さ
くなるように設定された円柱174,175に代えて、
直方体状に形成された金属性の荷重制御ブロック180
の一面に、ワイヤー181が蛇行しながら通過するため
の蛇行形状のガイド溝からなるワイヤガイド180aが
設けられている。このワイヤガイド180a内に一定の
径のワイヤ181が嵌合されている。そして、図14
(b)に示すようにこのワイヤ181の端部181aが
図において上方に牽引されることで、ワイヤー181が
ワイヤガイド180aにガイドされて上方に移動する
が、このとき、ワイヤー181には曲げ応力が作用する
ようになっている。
【0066】ワイヤー181が所定量上方に引かれる
と、図14(c)に示すようにワイヤー181の後端が
ワイヤガイド180a内に侵入するようになる。更に、
ワイヤー181が上方に引かれると、図14(d)に示
すようにワイヤガイド180a内に残留するワイヤー1
81の残留長さが次第に短くなっている。このように、
ワイヤガイド180a内に位置して曲げ応力が作用され
るワイヤー181の長さが、同図(b)に示すワイヤー
長>同図(c)に示すワイヤー長>同図(d)に示すワ
イヤー長の順に次第に短くなっていくので、ワイヤー1
81に作用する曲げ応力が次第に小さくなっていく。し
たがって、この第4例の第2EA機構120によっても
第2EA荷重を徐々に減少させることが可能となる。こ
の第4例の他の構成、他の動作、および他の作用効果
は、第3例と同じである。
【0067】更に、前述した第2例ないし第4例では、
第2EA荷重を徐々に減少させるようにしたが、特にこ
れに限定されるものではなく、例えば図15に示すよう
に構成することもできる。
【0068】図15は、本発明に係るシートベルトリト
ラクタの第5例における第2EA機構を概念的に示す図
である。前述の図8に示す本発明に係る第1例では、第
2プーリー121が円形状に形成されているが、この本
発明に係る第5例の第2EA機構120では、図15に
示すように、第1例の第2プーリー121に代えて、円
形状ではなく達磨形状の第3プーリー190が用いられ
ている。この第3プーリー190におけるモーメント力
の腕の長さRは、R5>R4>R1>R2>R3の順に
短く設定されている、つまり、ワイヤー123が第3プ
ーリー190に作用する力の作用点における第3プーリ
ー190の回転半径が変化するように設定されている。
したがって、モーメント力もこの順に小さくなるので、
第2EA荷重は逆にこの順に大きくなる。
【0069】図16は、この第5例のEA機構の第2E
A荷重の特性を概念的に示す図である。図12に示す本
発明に係る第1例では、ウェビング張力Tは、メカニカ
ルロスが消滅した点Mから次第に直線的に低減するよう
になっているが、図16に示すように、この第5例の第
2EA機構120ではメカニカルロスが消滅した点R
(モーメント力の腕の長さR1に相当)から点S(モー
メント力の腕の長さR3に相当)までの間に第2EA荷
重が上昇し、点S(モーメント力の腕の長さR3に相
当)を通過後、図12に示す例の直線MNと同様に徐々
に減少し、点U(モーメント力の腕の長さR5に相当)
に至るという特異な形態で第2EA荷重を制御すること
が可能となる。この第5例の他の構成、他の動作、およ
び他の作用効果は、第1例と同じである。なお、このよ
うな第3プーリー190の達磨形状以外に、様々な形状
のプーリーを用いることでニーズに合わせた様々な第2
EA荷重の制御が可能となる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のシートベルト装置によれば、エネルギ吸収機構の制限
荷重特性により、制限荷重をリミット荷重に到達後に漸
減するようにしているので、車両衝突時にウェビングが
乗員に対して与える荷重をピーク到達後、時系列的に徐
々に減少させることができるようになる。したがって、
制限荷重特性の制限荷重の減少勾配を種々設定すること
で、種々のエネルギ吸収のニーズに確実に対応すること
が可能となる。
【0071】特に、請求項2、3および7の発明によれ
ば、エネルギ吸収機構をトーションバー、プーリおよび
ワイヤーによって構成し、また、請求項4および5の発
明によれば、エネルギ吸収機構をワイヤーおよびこのワ
イヤーを挟圧する一対の部材によって構成し、更に、請
求項6の発明によれば、エネルギ吸収機構をワイヤーお
よびこのワイヤーが嵌合される蛇行形状のガイド溝を有
する荷重制御部材によって構成しているので、いずれ
も、エネルギ吸収機構を簡単な構造で、安価に形成する
ことが可能となる。また、請求項8の発明によれば、2
つの制限荷重特性との総和の制限荷重特性を有している
ので、種々の制限荷重特性を設定することができ、種々
のエネルギ吸収のニーズにより確実に対応することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1例に係るシートベルトリトラク
タの全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示す第1例のシートベルトリトラクタ
のフレームの右側面を示す右側面図である。
【図3】 図1に示す第1例のシートベルトリトラクタ
のフレームの左側面を示す左側面図である。
【図4】図1に示す第1例に用いられるロックリングを
示し、(a)はその左側面図、(b)は右側面図、
(c)は(a)におけるIXC−IXC線に沿う断面図であ
る。
【図5】図1に示す第1例に用いられるアームを示す図
であって、(a)はその側面図、(b)は正面図であ
る。
【図6】図1に示す第1例に用いられるロッキングベー
スにメインパウルが軸支されている状態を示す図であ
る。
【図7】図1に示す第1例に用いるメインパウルを示す
図であって、(a)はその正面図、(b)は側面図、
(c)は裏面図である。
【図8】本発明に係る第1例で用いられるインターナル
ギヤ係止機構およびEA機構の構成を概念的に示す図で
ある。
【図9】本発明に係る第1例に用いられる第2EA機構
の構成を概念的に示す図である。
【図10】図9に示す第2トーションバーによる第2E
A機構の第2EA荷重特性を概念的に示す図であり、横
軸がウェビング引出し量L(mm)であり、縦軸がウェ
ビング張力T(N)である。
【図11】第1トーションバーによる第1EA機構の第
1EA荷重特性を概念的に示す図であり、横軸がウェビ
ング引出し量L(mm)であり、縦軸がウェビング張力
T(N)である。
【図12】本発明に係る第1例のシートベルトリトラク
タのEA荷重の特性について概念的に示す図あって、横
軸にウェビング引出し量L(mm)、縦軸にウェビング
張力T(N)としてある。
【図13】本発明に係るシートベルトリトラクタの第2
例の第2EA機構の構成の一部および第3例の第2EA
機構の構成の一部を時系列的に示した図であり、(a)
〜(c)は第2例を時系列的に示す図、(d)〜(f)
は第3例を時系列的に示す図である。
【図14】本発明に係るシートベルトリトラクタの第4
例におけるEA機構を示す図であり、(a)はこの第4
例のEA機構の全体を概念的に示す斜視図、(b)〜
(d)は矢印方向にワイヤーを牽引する状態を時系列的
に示した概念図である。
【図15】本発明に係るシートベルトリトラクタの第5
例におけるEA機構を概念的に示す図である。
【図16】本発明に係る第5例のEA機構の第2EA荷
重の特性を概念的に示す図である。
【符号の説明】
300…シートベルトリトラクタ、40…シートベルト
リトラクタベース、42…フレーム、50…シートベル
トロック作動機構、52…慣性体、53…ロックギヤ、
54…メインパウル、55…ロックリング、56…ロッ
キングベース、60…センサーユニット(減速度感知手
段)、70…スプール、W…ウェビング、80…第1E
A機構、81…第1トーションバー、90…遊星歯車機
構、91…第1プーリー、92…プラネタリーギヤ、9
3…インターナルギヤ、94…キャリヤー、110…イ
ンターナルギヤ係止機構、111…アーム、112…レ
バーピン、112c…係止片、120…第2EA機構、
121…第2プーリー、180…荷重制御ブロック、1
80a…ワイヤーガイド、122…第2回転中心軸、1
23,170,173,181…ワイヤー、124…第1
回転中心軸、140…リターンスプリングユニット、1
71,172,174,175…円柱、190…第3プー
リー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹治寛雅 東京都港区六本木1丁目4番30号 タカタ 株式会社内 Fターム(参考) 3D018 DA07 MA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時にスプールに巻かれたウェビング
    の引出しおよび引込みを自由に設定し、緊急時にウェビ
    ングの引出しを阻止して乗員を拘束しかつエネルギ吸収
    機構により前記ウェビングの荷重をリミット荷重以下に
    制限するシートベルトリトラクタにおいて、 前記エネルギ吸収機構は、制限荷重が前記リミット荷重
    に到達後に漸減する制限荷重特性を有することを特徴と
    するシートベルトリトラクタ。
  2. 【請求項2】 前記エネルギ吸収機構は、前記緊急時に
    生じる前記ウェビングの引出し力により前記トーション
    バーに加えられるねじりトルクでねじり変形してこの緊
    急時に発生する衝撃エネルギを吸収するトーションバー
    を備えており、 前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性は、前記ねじりト
    ルクが漸減することで、前記制限荷重が前記リミット荷
    重に到達後に漸減する特性であることを特徴とする請求
    項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 【請求項3】 前記トーションバーに、円形状のプーリ
    がこのトーションバーに対して偏心して設けられている
    とともに、このプーリにワイヤーが巻かれており、前記
    ワイヤーが前記ウェビングの引出し力による力で牽引さ
    れることで、前記ねじりトルクが漸減することを特徴と
    する請求項2記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 【請求項4】 前記エネルギ吸収機構は、径が漸減する
    ワイヤーと、このワイヤーを挟圧する一対の部材とを備
    えており、 前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性は、前記ワイヤー
    が前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し力による
    力で牽引されて前記一対の部材による前記ワイヤーの挟
    圧力が漸減することにより、前記制限荷重が前記リミッ
    ト荷重に到達後に漸減する特性であることを特徴とする
    請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 【請求項5】 前記エネルギ吸収機構は、一定の径のワ
    イヤーと、互いの間隔が可変に設けられて前記ワイヤー
    を挟圧する一対の部材とを備えており、 前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性は、前記ワイヤー
    が前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し力による
    力で牽引されかつ前記一対の部材の間隔が漸増して前記
    ワイヤーの挟圧力が漸減することにより、前記制限荷重
    が前記リミット荷重に到達後に漸減する特性であること
    を特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  6. 【請求項6】 前記エネルギ吸収機構は、一定の径のワ
    イヤーと、このワイヤーが嵌入された蛇行形状のガイド
    溝を有する荷重制御部材を備えており、 前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性は、前記ワイヤー
    が前記緊急時に生じる前記ウェビングの引出し力による
    力で牽引されて前記蛇行形状のガイド溝に残留する前記
    ワイヤーの長さが短くなることにより、前記制限荷重が
    前記リミット荷重に到達後に漸減する特性であることを
    特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  7. 【請求項7】 前記エネルギ吸収機構は、前記緊急時に
    生じる前記ウェビングの引出し力により前記トーション
    バーに加えられるねじりトルクでねじり変形してこの緊
    急時に発生する衝撃エネルギを吸収するトーションバー
    と、前記トーションバーに設けられ、回転半径である回
    転中心から外周までの距離が変化するように形成された
    外周形状を有するプーリと、一端がこのプーリに連結さ
    れかつこのプーリに巻かれているワイヤーとを備え、前
    記ワイヤーが前記ウェビングの引出し力による力で牽引
    されて前記プーリーが回転することで、前記ねじりトル
    クが前記トーションバーに加えられるようになってお
    り、 前記エネルギ吸収機構の制限荷重特性は、前記プーリー
    の回転半径が変化することにより前記ねじりトルクが漸
    減して、前記制限荷重が前記リミット荷重に到達後に漸
    減する特性であることを特徴とする請求項1記載のシー
    トベルトリトラクタ。
  8. 【請求項8】 前記エネルギ吸収機構は、更に前記スプ
    ールに同一回転中心に設けられたトーションバーを備え
    ており、 前記エネルギ吸収機構は、前記スプールに設けられたト
    ーションバーによる制限荷重特性と、前記制限荷重が前
    記リミット荷重に到達後に漸減する制限荷重特性との総
    和の制限荷重特性を有することを特徴とする請求項2な
    いし7のいずれか1記載のシートベルトリトラクタ。
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