JP2001341419A - インクジェットプリンタ用記録媒体及び画像形成方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ用記録媒体及び画像形成方法

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JP2001341419A
JP2001341419A JP2000168830A JP2000168830A JP2001341419A JP 2001341419 A JP2001341419 A JP 2001341419A JP 2000168830 A JP2000168830 A JP 2000168830A JP 2000168830 A JP2000168830 A JP 2000168830A JP 2001341419 A JP2001341419 A JP 2001341419A
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ink
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JP2000168830A
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Bon Honda
凡 本田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェットプリンタを放射線画像形成に供
することにより、従来の不都合を解決しようとするもの
であり、さらに安価で見やすい放射線画像を形成するこ
とのできる。 【解決手段】インクジェットプリンタ用記録媒体は、支
持体上にインク吸収層を有する記録媒体であり、この記
録媒体の濁度が10%以上90%未満である。また、イ
ンクジェットプリンタ用記録媒体は、支持体上にインク
吸収層を有する記録媒体であり、この記録媒体の透過率
が35%以上70%未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療におけるX
線画像診断や、造船及び配管などのX線非破壊検査の産
業分野に用いられるインクジェットプリンタ用記録媒体
及び画像形成方法に関する。
【0002】例えば医療領域においては、コンピュテッ
ド・ラジオグラフィやフラットパネルX線検出器等で得
られる放射線画像、すなわちX線単純写真画像のデジタ
ル情報は、適切な画像処理を経てCRT上、あるいはフ
ィルム上に画像を描き、画像診断や手術計画のカンファ
ランス、そして医学教育等に供せられる。この発明はそ
の医療用画像、特に放射線画像を出力するインクジェッ
トプリンタ用記録媒体及び画像形成方法に関する。
【0003】
【従来の技術】X線発見以来この百年間、増感紙とフィ
ルムとを組み合わせたスクリーン・フィルムシステム
(SFシステム)がX線画像形成に用いられてきてい
る。このSFシステムでは高価なハロゲン化銀塩フィル
ムを用い、そして現像処理においてもその処理剤を必要
とするので、そのランニングコストは無視できず、昨今
の医療費の増大が問題となっていることを看過できな
い。
【0004】近年X線画像撮影において、SFシステム
に代わってコンピュ−テッド・ラジオグラフィ(CR)
やフラットパネルX線ディテクタ(FPD)等、X線画
像のデジタル電気信号を取り出すシステムが提案されて
いる。このシステムは従来のようにX線フィルムを用い
ないので、現像処理等煩雑なプロセスがなく、迅速にC
RT上にX線画像を得ることができる。しかし、CRT
は描出できる画像濃度領域に限界があり、またその発光
輝度が1年足らずで大きく低下する等の不都合があるた
め、X線画像を精査したりカンファランス等に使用する
場合にはX線画像のハードコピーを得る必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このハードコピーを得
る方法には従来のハロゲン化銀フィルム上に、CRやF
PDから得たX線画像の電気信号をレーザ光強度に置き
換えて焼き付け、現像処理を行って画像形成する方法が
ある。しかし、これは従来のSFシステム同様にハロゲ
ン化銀フィルムを用いるために、煩雑でかつコストがか
かる。ハロゲン化銀フィルムを用いない方法としては感
熱転写方式や昇華型プリンタが考えられる。しかしなが
ら感熱転写の場合は記録された画像のインクがフィルム
最表面にあり、取り扱いでインクがはがれるなどの不都
合がある。昇華プリンタの場合は十分な濃度がのらず、
また感熱転写同様に画像形成後にインクリボン等の廃棄
物が生ずる。
【0006】この発明の目的は、インクジェットプリン
タを放射線画像形成に供することにより、前記の不都合
を解決しようとするものであり、さらに安価で見やすい
放射線画像を形成することのできるインクジェット用記
録媒体及び画像形成方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、且つ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0008】請求項1に記載の発明は、『支持体上にイ
ンク吸収層を有する記録媒体であり、この記録媒体の濁
度が10%以上90%未満であることを特徴とするイン
クジェットプリンタ用記録媒体。』である。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、濁度は散
乱光量と直進光量との比率であり、濁度が一定以上にあ
れば、まぶしさを緩和することができるが、濁度が高す
ぎると透過光量の減衰が過度におこり、かえって見づら
くなり、支持体上にインク吸収層を有する記録媒体の濁
度が10%以上で90%未満であることにより、できる
だけ明るい画面でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像
を得ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、『支持体上にイ
ンク吸収層を有する記録媒体であり、この記録媒体の透
過率が35%以上70%未満であることを特徴とするイ
ンクジェットプリンタ用記録媒体。』である。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、透過率は
直進光量を表し、透過率が低下すると、そもそも画像の
観察がしづらくなり、また余りにも光が透過すると、眩
惑し画像が観察しづらくなり、支持体上にインク吸収層
を有する記録媒体の透過率が70%未満で35%以上で
あることにより、できるだけ明るい画面でかつ眩惑を起
こしにくい見やすい画像を得ることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、『前記記録媒体
の濁度が10%以上90%未満であることを特徴とする
請求項2に記載のインクジェットプリンタ用記録媒
体。』である。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に加え、記録媒体の濁度が10%以上で90%未満であ
ることにより、よりできるだけ明るい画面でかつ眩惑を
起こしにくい見やすい画像を得ることができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、『前記インク吸
収層が空隙型インク吸収層であることを特徴とする請求
項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のインクジェッ
トプリンタ用記録媒体。』である。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、インク吸
収層が空隙型インク吸収層であり、よりできるだけ明る
い画面でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得るこ
とができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、『前記記録媒体
が放射線画像のデータを基とする画像を記録するための
記録媒体であることを特徴とする請求項1乃至請求項4
のいずれか1項に記載のインクジエットプリンタ用記録
媒体。』である。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、放射線画
像のデータを基とする画像を記録し、明るい画面でかつ
眩惑を起こしにくい見やすい画像を得ることができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、『前記記録媒体
が、青色に着色されていることを特徴とする請求項1乃
至請求項5のいずれか1項に記載のインクジエットプリ
ンタ用記録媒体。』である。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、記録媒体
が青色に着色されており、シャウカステンにかけて透過
光で観察するモノクロ画像の場合、見やすい画像を得る
ことができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、『前記支持体が
75μm以上250μm以下であることを特徴とする請
求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジエ
ットプリンタ用記録媒体。』である。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、記録媒体
は75μm以上250μm以下の厚さを有することで、
シャウカステンにかけて透過光で観察するモノクロ画像
の場合、見やすい画像を得ることができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、『前記記録媒体
が常温で液状のインクを用い画像を描くための記録媒体
であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれ
か1項に記載のインクジエットプリンタ用記録媒体。』
である。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、記録媒体
に常温で液状のインクを用い画像を描くことで、シャウ
カステンにかけて透過光で観察するモノクロ画像の場
合、見やすい画像を得ることができる。
【0024】請求項9に記載の発明は、『前記インク吸
収層が支持体の両面に設けられていることを特徴とする
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインクジ
エットプリンタ用記録媒体。』である。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、インク吸
収層が支持体の両面に設けられており、できるだけ明る
い画面でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得るこ
とができる。
【0026】請求項10に記載の発明は、『前記記録媒
体はシート状であり、四つの角が曲面状に形成され、か
つ表裏を識別する標識を有することを特徴とする請求項
1乃至請求項9のいずれか1項に記載のインクジエット
プリンタ用記録媒体。』である。
【0027】請求項10に記載の発明によれば、記録媒
体の角が曲面状であり傷付くことが軽減されて取扱が容
易で、さらに表裏を識別する標識画像により表裏が一目
でわかり、煩雑さから解放される。
【0028】請求項11に記載の発明は、『常温で液状
のインクを用いて請求項1乃至請求項10のいずれか1
項に記載のインクジエットプリンタ用記録媒体に画像を
形成することを特徴とする画像形成方法。』である。
【0029】請求項11に記載の発明によれば、常温で
液状のインクを用いて、できるだけ明るい画面でかつ眩
惑を起こしにくい見やすい画像を得ることができる。
【0030】請求項12に記載の発明は、『請求項1乃
至請求項10のいずれか1項に記載のインクジエットプ
リンタ用記録媒体に放射線画像のデータを基に画像形成
することを特徴とする画像形成方法。』である。
【0031】請求項12に記載の発明によれば、放射線
画像のデータを基に画像形成し、できるだけ明るい画面
でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得ることがで
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明のインクジェット
プリンタ用記録媒体及び画像形成方法の実施の形態を図
面に基づいて説明するが、この発明はこの実施の形態の
形態に限定されない。
【0033】図1はインクジェットプリンタの概略図、
図2は記録媒体の平面図、図3は記録媒体の断面図であ
る。
【0034】インクジェットプリンタは記録ヘッド1を
有し、記録ヘッド1は入力電気信号に従って、例えば結
晶のピエゾ効果等を利用して、微量の液状インクを連続
的に噴出し、記録媒体2に着弾することにより画像を形
成するものである。
【0035】従って感熱転写方式や昇華型のプリンタの
ように、使用後のインクリボンを廃棄する必要はない。
さらに銀塩写真のような高画質の画像を得るために、近
年ではインク吸収層を有する記録媒体が使用される。特
に、空隙型インク吸収層を有する媒体に記録したとき、
画像はインク吸収層で形成されるために、インクの転写
等の不都合は起こらない。このインクジェットプリンタ
は高価なハロゲン化銀粒子などを使用せず、また現象処
理剤などを使用していないために、ランニングコストが
かからない。また画像の使用目的に最適な画像を描くた
めに、最適なインク及び記録媒体を使用し、またインク
受容層を有する適切な記録媒体を用いることによって、
CRやFPDから得られるデジタル画像信号を用いて放
射線画像のデータを基に良好な画質の医用画像を描くこ
とができる。医用画像とは、放射線画像、ポジトロンエ
ミッショントモグラフィー画像、核磁気共鳴画像など医
療診断画で用いられる画像であるが、特に好ましくは放
射線画像であり、また、実質的にモノクロ画像である。
【0036】インクジェットプリンタはこうした長所が
あるにも関わらず、X線画像を描く技術は開発されてい
ない。それは、医療技術においては放射線画像の画質に
対する要求が高いために、その要求にこたえられるイン
クジェット技術がいまだ確立されていなかったからであ
る。
【0037】ここで、特にインクジェットプリンタで高
画質のX線プリント画像を得るには、診断しやすいX線
画像色調を描くことが必要である。一方、実際X線診断
を行うとき、透明支持体上に画像形成したシート状の記
録媒体をシャウカステンと呼ばれるライトボックスに掛
けて、その透過光画像を観察する。そのとき、その画像
を描く記録媒体そのものが、画像を観察するときの画像
の見やすさに大きな影響を与える。この発明は、特に診
断し易い放射線画像プリント画像を提供することのでき
るインクジェット記録媒体を提供するものである。
【0038】X線画像はシャウカステンと呼ばれる蛍光
灯を並べてその上に光を散乱させるために白濁させた半
透明ボードで覆ったライトボックスにX線フィルムをか
け、透過画像を観察する。透過画像は反射画像に較べて
広い濃度領域まで観察できるためである。このとき、観
察する画像は黒色を呈するモノクロ色調であり、一方画
像のない部分については多量の光が透過し、観察者の目
を眩惑させたり、また目の瞳孔が小さくなるために濃度
の高い部分が見づらくなる。
【0039】従ってX線画像を透過画像として観察する
には記録媒体によって一定量の光を散乱すること、ある
いは透過光量を減ずることが好ましい。すなわち半透明
記録媒体であることが必要である。このことは、例えば
OHPシートのように画像を投影するために、できるだ
け多くの光が透過することを目的とするものとは異なる
ところである。すなわち透明OHPシートは透明性を確
保するために濁度を数%に抑える努力がなされている。
また、バックライトの広告画像や室内装飾画像において
は、明るい室外や室内灯の下などで観察されることか
ら、こうした画像に用いられる記録媒体についても、で
きるだけ透過する光が多いことがのぞまれている。例え
ばUSP 4,592,951号公報ではインクジェッ
ト記録媒体が実質的に透明であることが開示され、また
特開平7−276789号公報において、透明なインク
ジェット記録媒体として色素受容層が70%以上の光透
過率を有することが好ましいことが開示されている。こ
れは透過光画像を拡大してスクリーンに投影するための
できるだけ透過光量を多くすることを目的とするOHP
シートや明るい環境下でのバックライト画像のためのイ
ンクジェット記録媒体の態様であって、これらはシャウ
カステン上での光透過画像の観察にはまぶしすぎて不適
当なものである。一方、シャウカステン上で観察するの
に適当な濁度や透過率を与えると、OHPシートを用い
ると画像が暗くなりすぎ、不適当である。
【0040】実質的にモノクロ画像とは単一の色で画像
が形成されるもので、画像情報を色の変化で表現するも
のではない。シャウカステンにかけて透過光で観察する
モノクロ画像の場合、その記録媒体の濁度が一定以上に
あれば、まぶしさを緩和することができる。濁度が高す
ぎると透過光量の減衰が過度におこり、かえって見づら
くなる。従って、この発明で使用するモノクロインクジ
ェット用記録媒体の濁度は90%未満で10%以上が好
ましく、また80%未満で15%以上がさらに好まし
い。
【0041】こうした濁度を得るには、インク吸収層の
空隙層をできるだけ大きくし、また表面をマット加工等
して凹凸を生じせしめることにより達成できる。また酸
化チタンや酸化鉛のような白色の金属酸化物をインク吸
収層内、あるいはその下部の層に添加して、濁度を調整
することができる。またインク吸収層のない裏側に層を
設け、そこに酸化チタンや酸化鉛のような金属酸化物を
分散させること、また濁度調整のためにインク吸収層を
支持体の両面に設けることによっても、所望の濁度を得
ることができる。
【0042】透過率については35%以上で70%未満
が好ましく、40%以上で60%未満がさらに好まし
い。透過率が低下すると、そもそも画像の観察がしづら
くなり、また余りにも光が透過すると、眩惑し画像が観
察しづらくなる。例えば青くベースを着色して透過率を
適当に低下せしめることが好ましい。また上記述べた濁
度を上昇せしめる方法を用いて、透過率を調整すること
も可能である。
【0043】濁度と透過率は異なる物理量である。すな
わち試料に光を照射したとき、濁度は試料によって散乱
された光量と試料を透過した光量との比率であり、透過
率は試料を透過した光量と試料に照射した入射光量との
比率を表す。濁度は大きいほど試料によって散乱される
光の量が多く、透過率が大きいほど試料を透過する光の
量が多いことを意味する。従ってできるだけ明るい画面
でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得るには、こ
の二つのパラメータの領域から選ばれることが好まし
い。即ち、この発明は、濁度が10%以上で90%未満
で且つ透過率が70%未満で35%以上、さる領域から
選ばれる濁度と透過率を有し、空隙型インク吸収層を有
するインクジェットプリンタ記録媒体である。
【0044】濁度及び透過率については、有限会社東京
電色技術センタ製のJIS K−0101に準拠した濁
度計(積分球光電錯乱光度計)Model T−260
0A型(ハロゲンランプ光源)で簡便に測定することが
できる。透過光量が測定試料中の物質による光の吸収や
光の錯乱によって減ぜられる。光の錯乱は試料の表面の
凹凸や試料内の空隙などでも生ずる。
【0045】この発明のインクジェットプリンタ用記録
媒体は、図2に示すように取り扱い性からシート状が好
ましく、4つの角2aを曲面状に丸くした75μm以上
250μm以下の厚さを有する、青く着色した一定量の
光を透過する樹脂シートで、少なくとも1面にインク受
容層を有するものが好ましい。医療現場では多量の画像
を短時間に読影する必要がある。この時四角のシート状
の記録媒体2の4つの角を丸い形状にしておかねば、シ
ートを取り扱う際に怪我をする懸念がある。ここでいう
丸い形状とは、鋭角を持たず滑らかに弧を描く形状をい
う。弧は、直径1mm以上の円の円弧の一部であること
が、好ましい。また一定以上の大きさのシートを取り扱
うには、そのこしの強さが要求され、従ってその厚さは
175μm程度が好ましい。
【0046】この記録媒体2の支持体3の材質はポリエ
チレンフタレート等のポリエステル類、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテート、等のセルロース類、さらに
ポリスルホン、ポリイミド、ポリカーボネイド等を用い
ることができる。またこのシート状の記録媒体は青色に
着色されていることが好ましい。青色に着色されている
記録媒体は、560nm以上の可視光領域において少な
くとも一つの吸収極大をもつ吸収スペクトルを呈する。
この青い着色は、前に説明したように画像のない部分か
らの過剰な透過光で目を眩惑させないようにするため
や、黒い画像をより好ましくみえる効果も得られる。
【0047】そしてこのシート状の記録媒体2の支持体
の少なくとも1面に空隙型インク吸収層4を設ける必要
があり、好ましくは支持体の両面に空隙型インク吸収層
4を設けることが好ましい。このために記録媒体2の支
持体3はコロナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理等
を施して、空隙型インク吸収層4の接着性を向上させて
おく必要がある。
【0048】本発明の空隙層はインクなどの色材を吸収
し、画像を形成する層である。樹脂と微粒子を含有して
いる。微粒子それ自身(即ち一次粒子)もしくは一次粒
子が凝集してできた二次粒子が樹脂により互いに連結さ
れて形成された層である。そしてその微粒子と樹脂の割
合を調整することによって、層内に空隙を有しており、
インクはこの空隙に収容される。このように、微粒子と
樹脂を含有し、空隙を有する層を空隙層と呼ぶ。空隙型
インク吸収層は空隙率40〜90%を有する。
【0049】空隙率[cc/m2]は、空隙容量/(塗
膜の厚さから計算される塗膜全体の容量)となり、空隙
容量は、J.TAPPIパルプ試験方法No.48−8
5に準拠した水銀圧入法で測定することができる。
【0050】微粒子は層を形成可能ならどのような粒子
を用いることもでき、有機化合物により形成された微粒
子でも無機微粒子でもよいが、良好な空隙の形成のため
には無機微粒子が好ましい。例えば、シリカ、炭酸カル
シウム、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸カルシウム、等の他各種の
天然又は合成の無機微粒子を使用することができる。
【0051】微粒子は単独の微粒子であっても、表面を
種々の有機化合物、例えばカチオン性ポリマーで被覆し
た微粒子であっても良い。記録媒体がインクジェット記
録媒体である場合には、シリカ又はアルミナがその低い
屈折率のためにインクジェット記録媒体のインク受容層
を形成するのに好ましく用いられる。
【0052】シリカとしてはコロイダルシリカ、カチオ
ン変性コロイダルシリカ、気相法により合成されたシリ
カ等が好ましく用いられ、中でも、特に気相法により合
成された微粒子シリカ及びその表面をカチオン性ポリマ
ーで被覆してカチオン性複合微粒子が高い空隙が得られ
やすいことから好ましい。
【0053】微粒子の平均粒径は空隙層を形成すること
ができる程度であれば種々ものが用いることができる。
この発明の効果を得るには、平均粒径が300nm以下
の微粒子を用いるのが好ましい。微粒子の下限は特に制
限はないが、好ましくは5nm以上であり、特に微粒子
の平均粒径が5〜80nmである場合が好ましい。
【0054】インクジェット記録媒体のインク受容層を
形成する無機微粒子としては中でも、1次粒子の平均粒
径が100nm以下、特に好ましくは30nm以下の気
相法シリカが好ましい。ここで微粒子の平均粒径は、そ
の粒子そのものや空隙層の断面を電子顕微鏡で観察して
100個の任意の粒子の粒径を求めてその単純平均値
(個数平均)として求められる。ここで個々の粒径はそ
の投影面積を測定しその面積に等しい円を仮定したとき
の直径として求められる。
【0055】空隙層にはバインダーを用いることが好ま
しく、特に親水性バインダーが好ましい。用いられる親
水性バインダーとしては、従来公知の各種親水性バイン
ダーが用いられるが、無機微粒子がアニオン性かカチオ
ン性かで好ましく用いられる親水性バインダーは異な
る。
【0056】無機微粒子の表面がアニオン性である場合
には、ノニオン性バインダー又はアニオン性バインダー
が、また無機微粒子の表面がカチオン性である場合に
は、ノニオン性バインダー又はカチオン性バインダーが
用いられる。これらは2種以上組み合わせて用いてもよ
い。ノニオン性バインダーの例としては、ゼラチン、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリアク
リルアミド、ポリビニルピロリドン、ピドロキシエチル
セルロース、デキストラン等が挙げられる。
【0057】アニオン性の親水性バインダーとしては、
カルボキシル基やスルホ基などのアニオン性基を有する
親水性ポリマーであり、例えば、ポリアクリル酸、カル
ボキシルメチルセルロース、寒天、カラーギナン、デキ
ストラン硫酸塩等が挙げられる。
【0058】カチオン性の親水性バインダーとしては、
カチオン変性ポリビニルアルコールやカチオン変性ポリ
ビニルピロリドンなどのノニオン性の水溶性ポリマーを
カチオン変性したものや第4級アンモニウム塩基を有す
る水溶性ポリマーなどが挙げられる。上記親水性バイン
ダーに対する微粒子の比率は、概ね重量比で2〜10の
範囲である。
【0059】この記録媒体は、ひび割れを軽減させるた
めに、前記親水性バインダーが硬膜剤により硬膜されて
いることた好ましい。硬膜剤は、一般的には前記親水性
バインダーと反応し得る基を有する化合物、あるいは親
水性バインダーが有する異なる基同士の反応を促進する
ような化合物であり、親水性バインダーの種類に応じて
適宜選択して用いられる。
【0060】硬膜剤の具体例としては、例えば、エポキ
シ系硬膜剤(ジグウリシジルエチルエーテル、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシク
ロヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオ
キシアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、
グリセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド
系硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活
性ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキ
シ−1、3,5,−s−トリアジン等)、活性ビニル系
化合物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒド
ロ−s−トリアジン、ビスビニルスルホニハメチルエー
テル等)、ほう酸及びその塩、ほう砂、アルミニウム明
礬等が挙げられる。
【0061】特に好ましい親水性バインダーとしてはポ
リビニルアルコール及び又はカチオン変性ポリビニルア
ルコールを使用する場合には、ほう酸及びその塩、及び
エポキシ系硬膜剤から選ばれる硬膜剤を使用するのが好
ましい。
【0062】最も好ましいのはほう酸及びその塩から選
ばれる硬膜剤である。
【0063】この発明で、ほう酸又はその塩としては、
硼素原子を中心原子とする酸素酸及びその塩のことを指
し、具体的にはオルトほう酸、二ほう酸、メタほう酸、
四ほう酸、五ほう酸、及び八ほう酸及びそれらの塩が含
まれる。
【0064】上記硬膜剤の使用量は親水性バインダーの
種類、硬膜剤の種類、無機微粒子の種類や親水性バイン
ダーに対する比率等により変化するが、概ね親水性バイ
ンダー1g当たり5〜500mg、好ましくは10〜3
00mgである。
【0065】上記硬膜剤が、空隙層を構成する塗布液を
塗布する際に空隙層形成の塗布液中及び又は空隙層に隣
接するその他の層を形成する塗布液中に添加しても良
く、あるいは予め硬膜剤を含有する塗布液を塗布してあ
る支持体上に、前記数隙層を形成する塗布液を塗布した
り、さらには空隙層を形成する硬膜剤非含有の塗布液を
塗布乾燥後に硬膜剤溶液をオーバーコートするなどして
空隙層に硬膜剤を供給することができるが、好ましくは
製造上の効率から、空隙層を形成する塗布液又はこれに
隣接する層の塗布液中に硬膜剤を添加して、空隙層を形
成するのと同時に硬膜剤を供給するのが好ましい。
【0066】また、空隙型インク吸収層は三次元網目構
造が、平均粒径が20nm以下の無機微粒子あるいは有
機物微粒子と水溶性樹脂とから形成されており、且つ無
機微粒子あるいは有機物微粒子と水溶性樹脂との重量比
が1.2:1〜12:1の範囲であることが好ましい。
空隙を形成する細孔が5〜40nmの平均直径であり、
空隙を形成する細孔が0.3〜1ml/gの細孔容量を
有する。無機微粒子が無機珪酸であり、その表面1nm
2あたり2〜3個のシラール基を有し、無機微粒子が凝
集した10〜300nmの粒径を有する二次粒子の連結
により形成される鎖からなることが好ましい。
【0067】空隙型インク吸収層4が50〜500m2
/gの比表面積を有することが好ましい。またシート状
の記録媒体2を重ねた時に記録媒体2同士がくっつかな
いようにするために、平均粒径が5〜100μmのマッ
ト粒子を表面に分散することができる。
【0068】そして帯電防止のために界面活性剤を添加
することもできる。空隙型インク吸収層4のない面にお
いては、支持体3にバッキング層5を設けることができ
る。バッキング層5は、カールを防止するためにゼラチ
ンほか水溶性樹脂を塗布して設ける。このバッキング層
5には帯電防止加工、くっつきを防止するマット加工、
青色に着色すること、また酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒
子等酸化金属粒子を添加することができる。
【0069】透過X線画像を読影するとき、短時間に多
数のフィルムを扱うことが多い。この時、画像の表裏が
一目でわかれば、煩雑さから解放される。このためには
例えば図2に示すようにシート状の記録媒体2の上右肩
に表裏を識別する標識であるノッチ6を形成しており、
記録媒体2の表裏を簡単に識別することができる。
【0070】常温で液状のインクとは、通常用いられる
インクジェットプリンタ用インクを用いることができ
る。常温で固体状のインクは、記録媒体上で凸形状を形
成するため見にくい画像となり、好ましくない。
【0071】実施例−1 図3に示すように、記録媒体2は、可視光濃度0.12
だけ青色に着色した厚さ175μmのポリエステルベー
スの支持体3の両面にコロナ放電処理を施した。ゼラチ
ン溶液に界面活性剤と酸化チタン分散液を添加して、2
g/m3のゼラチン量中に酸化チタン0.04g/m3
なるように1つの面に塗布し、カーリング防止及び帯電
防止のためのバッキング層5を塗設した。そして以下に
示す組成の液を用いて、もう一方の支持体の面に空隙型
インク吸収層4を形成した。
【0072】空隙型インク吸収層の塗布液組成を以下に
示す。
【0073】 試料1 乾式シリカ微粒子 1kg (平均粒径:7nm、シラロール基2〜3/nm3:エアロジルA300 ) ポリビニルアルコール 0.4kg (酸化度88%、重合度3500:PVA235 クラレ製) 上記成分を水14kg中に添加して分散し、ホウ酸及び
ホウ砂を各々50gずつ加えたあと、pHを4に調整し
て塗布液を得た。そして上記フィルムに塗布して試料1
を得た。またこの液を用いて青色に着色をしていない1
75μmのポリエステルフィルム(バッキング層に酸化
チタンを添加せず)に塗布したものを比較1とした。
【0074】 試料2 アルミナ微粒子 1kg (平均粒径:13nm、Aluminum Oxid C) ポリビミルアルコール 0.4kg (鹸化度88%、重合度3500:PVA235 クラレ製) 上記成分を水14kg中に添加して分散し、ホウ酸及び
ホウ砂を各々50gずつ加えたあと、pHを4に調整し
て塗布液を得た。そして上記フィルムに塗布して試料2
を得た。
【0075】 試料3 乾式シリカ微粒子 1kg (平均粒径:7μm、シラロール基2〜3/nm3:エアロジルA300) ポリビニルアルコール 0.4kg (鹸化度88%、重合度3500:PVA235 クラレ製) 酸化チタン 0.5g 上記成分を水14kg中に添加して分散し、ホウ酸及び
ホウ砂を各々50gずつ加えたあと、pHを4に調整し
て塗布液を得た。そして上記フィルムに塗布して試料3
を得た。
【0076】試料3と同様な組成であるが、酸化チタン
の量を0.08g/m2、0.16g/m2、0.22g
/m2、0.28g/m2を添加した試料を各々試料4、
5、6、7とし、酸化チタン0.35g/m2、0.4
1g/m2、0.56g/m 2添加したものをそれぞれ比
較2、3、4とした。比較試料1の空隙型インク吸収層
にマット剤を分散し、濁度を大きくした試料8を調整し
た。また比較試料1のバッキング層に青色染料を添加し
て透過率を低下せしめた試料9を調整した。
【0077】上記試料を濁度計Model T−260
0DA型(積分球光電散乱光度計)を用いて透過率及び
濁度を測定した。
【0078】CR画像についてはコニカ製Regius
330で撮影した胸部画像データを得た。この画像デー
タを用いて試作したインクジェットプリンタで3段階の
濃度を有する3種の黒色インクを用いて、上記試料及び
比較の半切サイズで4つの角を丸くした、図2の如くに
ノッチをいれたシート状の記録媒体に胸部X線画像を描
いた。この時、得られた画像の最高濃度は2.4であ
り、最低濃度は0.5であった。得られたそれぞれの画
像を10000ルックスのシャウカステンにかけ、目視
により見やすさを判定した。
【0079】判定は5段階(◎:非常に見やすい、○:
見やすい、△:やや見にくいが実用可能、×:みにく
い、××:非常にみにくい)で判定した。結果を以下表
1に示す。
【0080】
【表1】 表に示すように、濁度が10%以上90%未満であり、
かつ透過率が70%未満35%以上である試料1〜7は
優れた効果を示す。透過率が、70%以上の試料8はや
や見にくいが、実用上問題はなかった。濁度が10%未
満の試料9は、試料8よりさらに見にくかったが、実用
上は問題はなかった。
【0081】実施例−2 試料3と同様にして、添加する乾式シリカの量及び酸化
チタンの量を調整することにより、透過度が50±2%
であって、濁度が5%、12%、18%、30%、62
%、78%、83%である試料10〜19を作製した。
そしてコニカ製Regius150で撮影した手指骨画
像データを得た。
【0082】この画像を用いて試作したインクジェット
プリンタで3段階の濃度を有する3種の黒色インクを用
いて、図2の如くにノッチをいれたシート状記録媒体に
手指骨X線画像を描いた。この時、得られた画像の最高
濃度は2.8であり、最低濃度は0.7であった。得ら
れた画像を10000ルクスのシャウカステンにかけて
目視による見易さを判定した。判定は5段階(◎:非常
に見やすい、○:見やすい、△:やや見にくいが実用可
能、×:みにくい、××:非常にみにくい)で判定し、
結果を以下表2に示す。
【0083】
【表2】 実施例−3 試料3と同様にして、添加する乾式シリカの量及び酸化
チタンの量を調整することにより、濁度が30±2%で
あって、透過度が25%、33%、38%、46%、5
2%、58%、62%、68%試料17〜23を作製し
た。そしてコニカ製Regius330で撮影した造影
血管モデルの頭部ファントム画像データを得た。
【0084】この画像を用いて試作したインクジェット
プリンタで3段階の濃度を有する3種の黒色インクを用
いて、図2の如くにノッチを入れたシート状記録媒体に
頭部血管造影画像を描いた。このとき画像の最高濃度は
3.2で、最低濃度は0.9であった。得られた画像を
10000ルクスのシャウカステンにかけて見易さを判
定した。判定は5段階(◎:非常に見やすい、○:見や
すい、△:やや見にくいが実用可能、×:みにくい、×
×:非常にみにくい)で判定し、結果を以下表3に示
す。
【0085】
【表3】
【0086】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、濁度は散乱光量と直進光量との比率であり、濁度
が一定以上にあれば、まぶしさを緩和することができる
が、濁度が高すぎると透過光量の減衰が過度におこり、
かえって見づらくなり、支持体上にインク吸収層を有す
る記録媒体の濁度が10%以上で90%未満であること
により、できるだけ明るい画面でかつ眩惑を起こしにく
い見やすい画像を得ることができる。
【0087】請求項2に記載の発明では、透過率は直進
光量を表し、透過率が低下すると、そもそも画像の観察
がしづらくなり、また余りにも光が透過すると、眩惑し
画像が観察しづらくなり、支持体上にインク吸収層を有
する記録媒体の透過率が70%未満で35%以上である
ことにより、できるだけ明るい画面でかつ眩惑を起こし
にくい見やすい画像を得ることができる。
【0088】請求項3に記載の発明では、請求項2に加
え、記録媒体の濁度が10%以上で90%未満であるこ
とにより、よりできるだけ明るい画面でかつ眩惑を起こ
しにくい見やすい画像を得ることができる。
【0089】請求項4に記載の発明では、インク吸収層
が空隙型インク吸収層であり、よりできるだけ明るい画
面でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得ることが
できる。
【0090】請求項5に記載の発明では、放射線画像の
データを基とする画像を記録し、明るい画面でかつ眩惑
を起こしにくい見やすい画像を得ることができる。
【0091】請求項6に記載の発明では、記録媒体が青
色に着色されており、シャウカステンにかけて透過光で
観察するモノクロ画像の場合、見やすい画像を得ること
ができる。
【0092】請求項7に記載の発明では、記録媒体は7
5μm以上250μm以下の厚さを有することで、シャ
ウカステンにかけて透過光で観察するモノクロ画像の場
合、見やすい画像を得ることができる。
【0093】請求項8に記載の発明では、記録媒体に常
温で液状のインクを用い画像を描くことで、シャウカス
テンにかけて透過光で観察するモノクロ画像の場合、見
やすい画像を得ることができる。
【0094】請求項9に記載の発明では、インク吸収層
が支持体の両面に設けられており、できるだけ明るい画
面でかつ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得ることが
できる。
【0095】請求項10に記載の発明では、記録媒体の
角が曲面状であり傷付くことが軽減されて取扱が容易
で、さらに表裏を識別する標識画像により表裏が一目で
わかり、煩雑さから解放される。
【0096】請求項11に記載の発明では、常温で液状
のインクを用いて、できるだけ明るい画面でかつ眩惑を
起こしにくい見やすい画像を得ることができる。
【0097】請求項12に記載の発明では、放射線画像
のデータを基に画像形成し、できるだけ明るい画面でか
つ眩惑を起こしにくい見やすい画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの概略図である。
【図2】記録媒体の平面図である。
【図3】記録媒体の断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 記録媒体 3 支持体 4 空隙型インク吸収層 5 バッキング層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上にインク吸収層を有する記録媒体
    であり、この記録媒体の濁度が10%以上90%未満で
    あることを特徴とするインクジェットプリンタ用記録媒
    体。
  2. 【請求項2】支持体上にインク吸収層を有する記録媒体
    であり、この記録媒体の透過率が35%以上70%未満
    であることを特徴とするインクジェットプリンタ用記録
    媒体。
  3. 【請求項3】前記記録媒体の濁度が10%以上90%未
    満であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェ
    ットプリンタ用記録媒体。
  4. 【請求項4】前記インク吸収層が空隙型インク吸収層で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
  5. 【請求項5】前記記録媒体が放射線画像のデータを基と
    する画像を記録するための記録媒体であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のイン
    クジエットプリンタ用記録媒体。
  6. 【請求項6】前記記録媒体が、青色に着色されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載のインクジエットプリンタ用記録媒体。
  7. 【請求項7】前記支持体が75μm以上250μm以下
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
    か1項に記載のインクジエットプリンタ用記録媒体。
  8. 【請求項8】前記記録媒体が常温で液状のインクを用い
    画像を描くための記録媒体であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のインクジエッ
    トプリンタ用記録媒体。
  9. 【請求項9】前記インク吸収層が支持体の両面に設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいず
    れか1項に記載のインクジエットプリンタ用記録媒体。
  10. 【請求項10】前記記録媒体はシート状であり、四つの
    角が曲面状に形成され、かつ表裏を識別する標識を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1
    項に記載のインクジエットプリンタ用記録媒体。
  11. 【請求項11】常温で液状のインクを用いて請求項1乃
    至請求項10のいずれか1項に記載のインクジエットプ
    リンタ用記録媒体に画像を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項10のいずれか1項
    に記載のインクジエットプリンタ用記録媒体に放射線画
    像のデータを基に画像形成することを特徴とする画像形
    成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312136A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ用記録媒体
JP2010047023A (ja) * 2003-10-15 2010-03-04 Oji Paper Co Ltd 感熱記録シート

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