JP2001340431A - 高圧蒸気滅菌器 - Google Patents

高圧蒸気滅菌器

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JP2001340431A JP2000160133A JP2000160133A JP2001340431A JP 2001340431 A JP2001340431 A JP 2001340431A JP 2000160133 A JP2000160133 A JP 2000160133A JP 2000160133 A JP2000160133 A JP 2000160133A JP 2001340431 A JP2001340431 A JP 2001340431A
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正 米山
Koichi Nishikawa
耕一 西川
Masami Fukumoto
正美 福本
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面倒な回転式のハンドルを操作することなく
滅菌動作の開始前には自動的に蓋体のロックを行い、滅
菌動作の終了後は自動的にロックを解除して操作性と安
全性の向上を図ったものである。 【構成】 チャンバー5と、このチャンバーの開口部6
を密閉するパッキング17とロック杆22を有した蓋体
16と、チャンバーに固定した支持金具26を摺動する
ロックピン32を有したアングル29と、アングルを移
動させる駆動モータ38と、圧力センサー51があり、
この圧力センサーがチャンバー内が所定負圧値になった
ことを検出した時に駆動モータを作動してアングルを移
動しロックピンとロック杆を掛止し、又は掛止を解除す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滅菌物を収容した
チャンバーを蓋体によって密閉し飽和蒸気圧によって滅
菌を行う高圧蒸気滅菌器に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧蒸気滅菌器は、滅菌物をチャンバー
内に収容した後蓋体により密閉し、その後スタートボタ
ンを操作し真空ポンプよりチャンバー内を真空にして空
気を吸引し外部に放出し、つづいて内圧を高くして滅菌
動作を開始をする。
【0003】滅菌動作の終了後はチャンバー内の圧力を
下げてヒータにより乾燥動作を行ったのちに大気圧に戻
してから蓋体を開放するようにしている。
【0004】ところが此種の高圧蒸気滅菌器のチャンバ
ー内圧は、チャンバー内を加熱しながら乾燥を行う予備
加熱と、チャンバー内に給水する予備真空時では−0.
07Mpaまで負圧となり、滅菌時には2Mpaまで上
昇する。
【0005】前述の様な理由から、蓋体はチャンバー内
圧によって押し開けられたり、外れたりしないように特
開平11−47239号公報に見られるように蓋体に回
転式のハンドルを設け、このハンドルの回転によって蓋
体の周縁をチャンバーの開口部周縁に押しつけて密着
し、同時に蓋体、ハンドルと同心的に取り付けられたア
ームの端部を本体側に係止して圧力上昇時における蓋体
の脱落や離脱を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の先行技術では、
滅菌動作を行う前にはハンドルを何回も回してロックを
行ない、滅菌動作の終了後の滅菌物の取り出し時にもハ
ンドルを回してロックを解除する必要があった。
【0007】このため、ロック時とロック解除時にはハ
ンドルを何回も回すことから、その操作が面倒であっ
た。
【0008】特に、チャンバー内圧が大気圧付近に復帰
した時には、強制的にハンドルを回せば蓋体のロックが
チャンバー内の残った圧力によって急激に外れて蓋体が
開放し非常に危険であった。
【0009】本発明は、ハンドルを回すことなく、滅菌
動作の開始前には自動的に蓋体のロックを行い、終了後
には自動的に蓋体のロックを解除して、操作性と安全性
の向上を図ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は滅菌物を収容す
る前側に開口部を形成したチャンバーと、一側を枢支し
他側に掛止孔を穿設したロック杆を有し前記開口部を密
閉するパッキングを有した蓋体と、前記チャンバーに固
定した支持金具と、前記支持金具を挿通するロックピン
を固定した摺動自在なアングルと、前記アングルと連係
状態にして取り付けた駆動モータと、前記チャンバー内
の圧力を検知する圧力センサーとを備え、前記圧力セン
サーによりチャンバー内が所定負圧値まで低下した時に
駆動モータを作動しアングルを摺動させてロックピンを
掛止孔に掛止し蓋体のロックを行い、チャンバー内が所
定負圧値まで低下した時に駆動モータを作動しアングル
を摺動させてロックピンを掛止孔から離脱し蓋体のロッ
クを解除するものである。
【0011】また、前記蓋体のパッキングは、蓋体の施
蓋時に圧縮してチャンバーの開口部を密閉するように構
成したものであって、前記所定負圧値は、前記パッキン
が圧縮して蓋体のロック杆が支持金具側に引き寄せられ
る値に設定したものである。
【0012】そして、前記蓋体には、一側にハンドルを
取り付け他側をチャンバー側に向って突出した引掛部を
有するフックレバーを設け、前記チャンバーには前記引
掛部を掛止する掛止ピンを固定し、前記蓋体を施蓋しロ
ック杆の掛止孔とロックピンが一直線上に並ぶ前に前記
引掛部と掛止ピンを掛止するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明の高圧蒸気滅菌器の要部(蓋体
のロック状態)側面図、図2は同じく滅菌器本体の蓋体
を開放した状態を示す斜視図、図3は同じく配管図、図
4はブロック図、図5は同じく一連の工程を示すタイム
チャート、図6は同じく蓋体の施蓋前の状態を示す要部
側面図、図7は同じく蓋体の仮止め状態を示す要部側面
図である。
【0014】(1)は縦形のケース(2)内に上部空間
(3)と下部空間(4)を設けた滅菌器本体、(5)は
前記上部空間(3)内に横置状態で配置固定した円筒状
のチャンバーで、前側に開口部(6)を有しその周縁を
若干前側に丸みをもたせた突出形状としている。
【0015】(7)は前記チャンバー(5)の内底部に
配設固定した滅菌用ヒータ、(8)は前記チャンバー
(5)の外側壁に密着固定した乾燥用ヒータ、(9)は
前記滅菌用ヒータの上方に配置したパレット、(10)
は前記チャンバー(5)内に収容してパレット上に載置
する滅菌物を収納するバスケット、(11)は前記ケー
ス(2)の上部前面に設けた操作表示部で、チャンバー
内の圧力を表示する圧力計(12)と、工程表示部(1
3)、スタートボタン(14)、電源スイッチ(15)
を設けている。
【0016】(16)はヒンジ(図示せず)により一側
を前記チャンバー(5)の前側の側壁に開閉自在に枢支
し他側を掛止してロックするようにした蓋体で、内周縁
にはシリコンゴムよりなるパッキング(17)を取り付
けている。
【0017】また、前記蓋体(16)の他側には、その
内側に一側を上方に延出してハンドル(18)を取り付
け、他側をチャンバー側に向って突出した引掛部(1
9)を有するL形のフックレバー(20)と、該フック
レバーの上方にはチャンバー側に向って突出し円形の掛
止孔(21)を穿設した金属製のロック杆(22)を固
定している。
【0018】前記フックレバー(20)は、回動自在に
軸支すると共にスプリング(23)により常に引掛部側
を下方に附勢しており、ハンドル(18)の操作により
スプリング(23)に抗して引掛部(19)を上方に引
き上げるようにしている。
【0019】(24)は前記ケース(2)に穿設した前
記ロック杆(22)を挿入する切欠部、(25)は同じ
く前記ケース(2)に穿設した前記フックレバー(2
0)を挿入する挿通部である。
【0020】(26)(26)は前記チャンバー(5)
の前側の側壁に並行して固定した2個の支持金具で、そ
れぞれを前記ロック杆(22)の厚み寸法よりも若干大
きい寸法にして離間すると共に、それぞれには上下方向
に一直線上に向かい合う若干大径の掛止孔(27)、
(27)と、該摺動孔よりは小径の案内孔(28)、
(28)を穿設している。
【0021】(29)は対向する上下の板部材(3
0)、(31)の距離を前記支持金具(26)(26)
の上下間の距離よりもかなり大きいものとした側面形状
がコ字形のアングルで、上側の板部材(30)の前側に
は上端を該板部材に固定し下端を下側の板部材(31)
側に垂設した円柱状のロックピン(32)を有し、さら
に、前記上下の板部材(30)、(31)間には案内孔
(28)、(28)に挿通したガイドピン(33)を固
定している。
【0022】前記アングル(29)は、自重とロックピ
ン(32)の重量によって常に下がるようになされてお
り、上下方向の摺動はガイドピン(33)によってガイ
ドされる。
【0023】(34)は前記挿通部(25)の後方に軸
(35)により回動自在に設け扇形のストッパーで、前
側に引掛ピン(36)を固定すると共に、スプリング
(37)により引掛ピン側が常時上方に附勢されてい
る。
【0024】(38)は前記アングル(29)の下方に
固定したギアード式の駆動モータ、(39)は前記駆動
モータ(38)の回転軸(40)に固定した駆動円板
で、外周縁の一部に凹部(41)を形成している。(4
2)は左右に離した固定杆(43)、(43)により連
結した従動円板で、前記駆動モータ(38)の作動によ
り駆動円板(39)から固定杆(43)、(43)を介
し従動円板(42)を回転させる。
【0025】従動円板(42)はその回転に伴ない周縁
の一部が最上部に位置した時に前記凹部(41)が下方
に位置し、周縁の一部が最下部に位置した時に凹部(4
1)が上方に位置するようにしている。
【0026】(44)は前記アングル(29)の下方に
位置して固定したロックスイッチAで、前記アングルが
最下部まで下降した時にスイッチレバー(45)を押圧
して閉成し前記駆動モータ(38)の作動を停止するも
のである。
【0027】(46)は前記駆動モータ(38)の付近
に固定され滅菌開始前のスタンバイ状態からチャンバー
内が所定負圧値に達するまでは閉成しているロックスイ
ッチBで、スイッチレバー(47)の先端に設けたロー
ラー(48)が凹所(41)内に嵌って閉成状態になっ
ているものの後述する圧力センサーが所定負圧値になっ
たことを検出するまでは駆動モータ(38)への電源が
供給されず該モータの作動はない。
【0028】前記ローラー(48)は、スイッチレバー
(47)自身の復元力により駆動円板(39)の外周壁
に摺接しておりこの間は開放しているが、凹部(41)
に嵌まり込んだ時点で閉成し駆動モータ(38)への電
源供給が可能となる。
【0029】前記駆動モータ(38)の作動開始は、後
述するマイコンの出力に委ねられており、停止はロック
スイッチA(44)、或はロックスイッチB(46)の
動作に委ねられている。
【0030】次に図3の配管図について説明する。(4
9)は滅菌動作のスタンバイ状態から終了までの一連の
工程を予め定められたプログラムによって進行するマイ
コン、(50)は前記チャンバー(5)の底壁に取り付
けた水位センサー、(51)は前記チャンバー(5)の
側壁に取り付けた該チャンバー内の圧力を常に検知する
圧力センサー、(52)は前記下部空間(4)内に固定
した水封式の真空ポンプで、前記チャンバーと連通する
吸気部(53)と、水封用の水を取り込む給水部(5
4)と、ポンプ内を循環した水を排水する排水部(5
5)を備えている。
【0031】(56)は前記チャンバー(5)と真空ポ
ンプ(52)間に設けた真空バルブ、(57)は前記真
空ポンプによる真空度を調節するリークバルブ、(5
8)はチャンバー(5)と圧力計(12)間に設けられ
チャンバー内が異常圧力の時に開放し大気中に排気する
安全弁、(59)は前記給水部(54)に連結したパイ
プ(60)の端部を投入した給水タンク、(61)は前
記排水部(55)に連結したパイプ(62)の端部を投
入した排水タンク、(63)は前記チャンバー(5)内
に空気をとり込む給気部フィルター、(64)は給気部
フィルターとチャンバー間に設けた給気バルブである。
【0032】(65)は滅菌時に使用する水をチャンバ
ー内に給水する水路に設けた注排水バルブ、(66)は
注排水バルブとチャンバーとの間であって該チャンバー
に固定した給水フィルター、(67)はチャンバー内の
空気を排気する通路に設けた排気バルブ、(68)は前
記注排水バルブ(67)と排気バルブ(67)とを繋ぐ
チーズ、(69)は前記チーズ(68)に連結した注排
水パイプ(70)の端部を投入した注排水タンクで、滅
菌時に使用する水をチャンバー内に給水し、滅菌終了後
には余剰水を復水して溜める。
【0033】(71)、(72)は給気通路と排気通路
に設けた逆止弁である。
【0034】図4はブロック図を示しており、(73)
は図3には図示していないが前記チャンバーに取り付け
た温度検出用のサーミスタ、(74)は該サーミスタの
出力を検出データに変換する温度検知回路、(75)は
前述のサーミスタと同様にチャンバーに取り付けた異常
温度検出用のサーミスタ、(76)は該サーミスタの出
力を異常温度検出データに変換する異常検出回路、(7
7)は前記水位センサー(50)の水位検出回路、(7
8)は前記圧力センサー(51)の圧力検知回路、(7
9)は前記スタートボタン(14)等のスイッチ入力検
出回路、(80)は前記真空ポンプ(52)のポンプ制
御回路、(81)は図3には図示していないが給水、排
水、注排水タンク(59)、(61)、(69)の上部
から上昇する蒸気を吸引して強制的に外部に排気するフ
ァンモータで、特に真空ポンプ(52)の作動時に発生
する給水、排水タンク(59)、(69)の蒸気を排気
する。
【0035】(82)は前述の種々のバルブを個々に、
或いは複数個を同時に作動するバルブ制御回路、(8
3)は前記滅菌用ヒータ(7)と乾燥用ヒータ(8)の
ヒータ制御と切り換えを行うヒータ切換回路、(84)
は前記マイコン(49)を所定のプログラムで作動する
タイムベース回路である。
【0036】次に図5に示すタイムチャートを基にして
動作を説明する。スタンバイの状態では、図6に示す様
に蓋体(16)を開放しており、この状態で滅菌物を入
れたバスケット(10)をチャンバー(5)内に収納し
パレット(9)上に載置する。
【0037】この時、初期状態ではアングル(29)が
従動円板(42)によって上方に押し上げられているた
めにロックピン(32)の下端が上方の支持金具(2
6)の掛止孔(27)まで引き上げられている。
【0038】そして、蓋体(16)をチャンバー(5)
側に押し付けて、図7に示すようにフックレバー(2
0)を挿通部(25)に挿通し、ロック杆(22)を切
欠部(24)に挿入する。
【0039】この時、パッキング(17)がチャンバー
(5)の開口部(6)周縁に当たるためロック杆(2
2)を十分に押し込むことができないが、フックレバー
(20)の引掛部(19)はスプリング(23)に抗し
てストッパー(34)を図7の矢印下方向に回動させ引
掛ピン(36)に掛止する。
【0040】引掛部(19)と引掛ピン(36)の掛止
状態では、フックレバー(20)のスプリング(23)
と、ストッパー(34)のスプリング(37)の附勢力
により掛止状態が保持される。
【0041】ここで滅菌動作を開始するためにスタート
ボタン(14)を操作すると、マイコン(49)の出力
により真空バルブ(56)が開くと共に真空ポンプ(5
2)が作動し、給水部(54)を介して流入した給水タ
ンク(59)内の水を吸引し前記真空ポンプ(52)内
を循環させて水封作用を行った後、排水タンク(61)
内に復水する。
【0042】この様にしてチャンバー(5)内の空気を
吸引し所定負圧値まで真空引きされると、蓋体(16)
がチャンバー(5)側に引き寄せられてパッキング(1
7)が圧縮されるため、図1に示す様にロック杆(2
2)が移動し、所定負圧値を検出した圧力センサー(5
1)の出力によって駆動モータ(38)が作動する。こ
の所定負圧値とは、パッキング(17)が圧縮されて掛
止孔(21)とロックピン(32)が上下方向に一直線
に並ぶ程度まで吸引する圧力値である。
【0043】駆動モータ(38)の作動により、従動円
板(42)がアングル(29)から離れ、該アングルは
自重とロックピン(32)の重量によりガイドピン(3
3)により案内されて下降し、ロックピン(32)がロ
ック杆(22)の掛止孔(21)に挿入され、その下端
が下方の支持金具(26)の掛止孔(27)に挿入し係
止される。
【0044】アングル(29)が最下部まで下降する
と、図1に示す様にロックスイッチA(44)が押圧さ
れて開放状態となり駆動モータ(38)の作動が停止す
る。この間は乾燥用ヒータ(8)を発熱させてチャンバ
ー(5)内を加熱し水分を取り除くと共に滅菌工程に備
えた予備加熱工程となる。
【0045】その後も真空ポンプ(52)は作動を継続
しチャンバー(5)内を負圧状態とし、予備真空工程に
移行する。この工程では注排水バルブ(65)が開放し
注排水タンク(69)内の水を注排水パイプ(70)を
介してチャンバー内に給水し、水位センサー(50)が
所定水位まで給水されたことを検出すると、真空バルブ
(56)を開放し真空ポンプ(52)を作動して再びチ
ャンバー内の空気を真空ポンプにより吸引して排出す
る。
【0046】約3分間程度の予備真空工程が終了する
と、マイコン(49)の出力により真空バルブ(56)
を閉じると共に真空ポンプ(52)の作動を停止して滅
菌用ヒータ(7)の発熱量を増加しチャンバー(5)内
の水を加熱して蒸気を発生させ該チャンバー内を飽和蒸
気圧にする加熱工程に移行する。この時のチャンバー内
の温度は上昇動作を続けている。
【0047】加熱工程の初期の段階では、数分間の間、
排気バルブ(67)を開放して予備真空工程時に排気さ
れなかったチャンバー内の残留空気を外部に排気する。
【0048】やがて、チャンバー内の温度が設定温度
(132度)に達したことを検出したサーミスタ(7
3)は、この温度を維持するようにヒータ切換回路(8
3)によって制御する滅菌工程に移行する。
【0049】滅菌工程の運転時間は、詳述しなかったが
滅菌物に応じてあらかじめ設定した滅菌タイマー(図示
せず)により決められており、このタイマーは前述の設
定温度に到達した時に計時を開始する。
【0050】そして、滅菌タイマーがタイムアップする
と、滅菌用ヒータ(7)の発熱を停止し、注排水バルブ
(65)を開放してチャンバー内の水を注排水タンク
(69)に復水し、排気バルブ(67)が開放してチャ
ンバー(5)内の圧力を抜く排気工程に移行する。
【0051】チャンバー内の排気に伴ないチャンバー内
温度が105度付近まで低下すると、滅菌物を乾燥する
乾燥工程に移行する。乾燥時間はあらかじめ滅菌物に応
じて乾燥タイマー(図示せず)により設定される。
【0052】この工程では、滅菌用ヒータ(7)と乾燥
用ヒータ(8)を直列接続して発熱させると共に、マイ
コンの出力により真空バルブ(56)を開き真空ポンプ
(52)を作動してチャンバー内を再び負圧状態とす
る。
【0053】また、乾燥工程の運転中は、途中で給気バ
ルブ(64)を開放して大気を引き込み乾燥時間を短縮
する。
【0054】そして、チャンバー(5)内が所定負圧値
まで低下した時には、パッキング(17)が圧縮し、ま
たこの圧力値を検出した圧力センサー(51)は、マイ
コン(49)の出力により閉成しているロックスイッチ
B(46)を通じて駆動モータ(38)に通電する。
【0055】駆動モータ(38)の作動により駆動円板
(39)が回転するに伴って従動円板(42)が回転し
周縁の一部がアングル(29)の下端に当って該アング
ルを押し上げロックピン(32)の下端を掛止孔(2
7)が離し、図7の状態に戻す。
【0056】これで滅菌動作の一連の工程を完了し、ハ
ンドル(18)を図7の右側に引くと、スプリング(2
3)に抗してフックレバー(20)の前側が上昇して引
掛部(19)が引掛ピン(36)から外れ蓋体(16)
の開放を可能にする。
【0057】
【発明の効果】以上の様に本発明は、チャンバー内が所
定負圧値まで低下した時に駆動モータを作動して蓋体の
ロック杆とチャンバー側の掛止孔とを自動で掛止して蓋
体のロックを行うため、蓋体のロック操作を怠ることが
なく安全に滅菌動作を開始することができると共に、従
来の様に回転ハンドルを何度も回してロック操作を行う
ような面倒がなくなる。
【0058】特に、蓋体のロックは、蓋体に取り付けた
ロック杆とチャンバーに固定した支持金具とにより行な
うため、確実にロックしなければならないもの同士で行
うことになり、安全性を確保できる。
【0059】例えば、蓋体のロック杆をチャンバーとは
独立したケースの一部材との間でロックした場合は、ケ
ースや一部材がチャンバー内の圧力上昇、或は負圧によ
って変形したり外れて危険となる。
【0060】また、滅菌動作終了後の蓋体のアンロック
時は、圧力センサーが所定負圧値まで低下したことを検
出した時にロック杆と支持金具とのロックを解除するた
め、自動的にロックが解除されるのは勿論のこと、所定
負圧値まで低下しなければロックの解除がなされないた
め、密閉用のパッキングが元の形状に復帰しない限りは
ロックピンを外すことができず蓋体を開ける前のロック
解除の動作を確実に行うことができる。
【0061】そして、前記所定圧力値は、パッキングの
圧縮程度とロックの操作、解除の正確性を加味して設定
したものであり、チャンバーの密閉のために必要とする
パッキングの特質に沿って蓋体のロックとその解除のタ
イミングを適切にする。
【0062】さらに、蓋体をロックする蓋体に取り付け
たロック杆の掛止孔とチャンバー側に取り付けたロック
ピンが一直線上に並ぶ前に蓋体のフックレバーの引掛部
とチャンバー側の掛止ピンとを掛止するものであるか
ら、ロックの操作を行う前に蓋体の仮止めを行うことが
でき不意に蓋体が開いて手指に当たるのを防止すると共
に、ロックの操作への移行を正確なものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧蒸気滅菌器の要部側面図である。
【図2】同じく滅菌器本体の蓋体を開放した状態を示す
斜視図である。
【図3】同じく配管図である。
【図4】同じくブロック図である。
【図5】同じく一連の工程を示すタイムチャートであ
る。
【図6】同じく蓋体の施蓋前の状態を示す要部側面図で
ある。
【図7】同じく蓋体の仮止め状態を示す要部側面図であ
る。
【符号の説明】 1 滅菌器本体 5 チャンバー 6 開口部 16 蓋体 17 パッキング 18 ハンドル 19 引掛部 20 フックレバー 21 掛止孔 22 ロック杆 26 支持金具 27 掛止孔 29 アングル 32 ロックピン 34 ストッパー 36 引掛ピン 38 駆動モータ 51 圧力センサー 52 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 耕一 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 福本 正美 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4C058 AA01 BB05 DD02 DD04 DD06 EE01 EE02 EE26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌物を収容する前側に開口部を形成し
    たチャンバーと、一側を枢支し他側に掛止孔を穿設した
    ロック杆を有し前記開口部を密閉するパッキングを有し
    た蓋体と、前記チャンバーに固定した支持金具と、前記
    支持金具を挿通するロックピンを固定した摺動自在なア
    ングルと、前記アングルと連係状態にして取り付けた駆
    動モータと、前記チャンバー内の圧力を検知する圧力セ
    ンサーとを備え、前記圧力センサーによりチャンバー内
    が所定負圧値まで低下した時に駆動モータを作動しアン
    グルを摺動させてロックピンを掛止孔に掛止し蓋体のロ
    ックを行い、チャンバー内が所定負圧値まで低下した時
    に駆動モータを作動しアングルを摺動させてロックピン
    を掛止孔から離脱し蓋体のロックを解除することを特徴
    とする高圧蒸気滅菌器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体のパッキングは、蓋体の施蓋時
    に圧縮してチャンバーの開口部を密閉するように構成し
    たものであって、前記所定負圧値は、前記パッキンが圧
    縮して蓋体のロック杆が支持金具側に引き寄せられる値
    に設定したことを特徴とする請求項1に記載の高圧蒸気
    滅菌器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体には、一側にハンドルを取り付
    け他側をチャンバー側に向って突出した引掛部を有する
    フックレバーを設け、前記チャンバーには前記引掛部を
    掛止する掛止ピンを固定し、前記蓋体を施蓋しロック杆
    の掛止孔とロックピンが一直線上に並ぶ前に前記引掛部
    と掛止ピンを掛止することを特徴とする請求項1に記載
    の高圧蒸気滅菌器。
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