JP2001337302A - 光導波路素子およびその製造方法ならびに光ポーリング方法 - Google Patents

光導波路素子およびその製造方法ならびに光ポーリング方法

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JP2001337302A
JP2001337302A JP2000156635A JP2000156635A JP2001337302A JP 2001337302 A JP2001337302 A JP 2001337302A JP 2000156635 A JP2000156635 A JP 2000156635A JP 2000156635 A JP2000156635 A JP 2000156635A JP 2001337302 A JP2001337302 A JP 2001337302A
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waveguide
guide
optical
ultraviolet light
light
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Yuko Seki
祐子 関
Yutaka Urino
豊 賣野
Akio Furukawa
昭雄 古川
Tadahiko Hanada
忠彦 花田
Naoki Ofusa
直樹 大房
Shigeru Yoneda
茂 米田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】UV光照射による導波路の損傷が小さく、か
つ、効率的なUVポーリングが可能な導波路型光スイッ
チを提供する。 【解決手段】電気光学効果による屈折率変化の制御が可
能な導波路12、13を有する導波路型光スイッチにお
いて、導波路13に紫外光を結合せしめるUVガイド導
波路16を有する。導波路13の一部とUVガイド導波
路16の一部とにより方向性結合器17cが構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野で用い
られる光導波路素子のポーリング技術に関し、より詳し
くは、紫外光照射と電界印加の両方による光ポーリング
処理が施される、光導波路素子およびその製造方法なら
びに光ポーリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路素子の1つに導波路型光スイッ
チがある。この導波路型光スイッチは、光学基板上に所
定の材料よりなる光導波路を設けたものであって、光導
波路に熱光学効果や電気光学効果などによる屈折率の変
化を生じさせることによりスイッチング動作(光強度の
変化または光路の切換え)が行われる。光導波路の材料
に石英を用いた導波路型光スイッチは、損失が少なく、
石英導波路と同一の基板に作り込めること、また石英製
単一モードファイバとの接続整合性もよいことから、最
近実用化の期待が集まっている。
【0003】石英系導波路を用いた光スイッチとして実
現されているものに、「N. Takato,et. al. "Silica-Ba
sed Single-Mode Waveguides on Silicon and their Ap
plication to Guided-Wave Optical Interferometers"
J. Light Technol., VOL. 6,1988,pp.1003-1010」に紹
介されているようなTO(Thermal Optical)スイッチ
がある。しかし、このTOスイッチの応答速度は1ms
程度であり、高速の信号処理には適していない。
【0004】高速スイッチの可能性が期待できる導波路
型光スイッチとしては、加温状態で高電圧を印加する熱
ポーリングによってポッケルス効果を誘起し、これによ
り応答速度を高めた導波路型光スイッチがある。このポ
ッケルス効果については、「P. G. Kazansky, et., al.
"Pockels effect in thermally poled silica optical
fibers" Electronics Lett., Vol. 31, 1995, pp. 62-
63」に詳細な記載がある。
【0005】上記文献によれば、ポッケルス効果の応答
速度は10ns以下と報告されており、100MHz以
上の高速スイッチを実現可能である。しかし、この場合
は、熱ポーリングにより誘起される電気光学定数は、
0.05pm/Vと小さいため、駆動電圧が1kV以上
必要となる。
【0006】ポッケルス効果を高める手法として、電場
を印加しながら可視、または紫外光(UV光)を照射す
る光励起ポーリングがある。「T. Fujiwara, D. Wong,
Y. Zhao, S. Fleming, S. Poole and M. Sceats, Elect
ron Lett., 31, 1995,573」の文献によれば、この光励
起ポーリングを用いることにより、6pm/Vという高
い電気光学定数が得られたことが報告されている。
【0007】上記の光励起ポーリング方法を導波路型光
スイッチに応用した例として、特開平9-258151号公報に
記載されているようなものがある。図18に、その導波
路型光スイッチの概略構成図である。この導波路型光ス
イッチは、マッハツェンダ干渉計型の導波路型光スイッ
チであって、Si基板111上にマッハツェンダ干渉計
のアーム部を構成する2本の導波路112、113が設
けられており、さらに一方の導波路112上には薄膜電
極116が形成されている。これら導波路112、11
3は、一端が方向性結合器117を介して入力ポートP
1、P2となる2つの入力導波路にそれぞれ結合され、
他端が方向性結合器118を介して入力ポートP3、P
4となる2つの出力導波路にそれぞれ結合されている。
【0008】このマッハツェンダ干渉計型の導波路型光
スイッチでは、まず、所定の波長(方向性結合器11
7、118において結合が生じないような波長)のレー
ザ光を入力ポートP1から導入しながら、薄膜電極11
6とSi基板111との間に所定量の電圧を印加する。
入力ポートP1から導入された光は、方向性結合器11
7で結合することなくそのまま一方のアームの導波路1
12を伝搬する。所定時間後、レーザ光を遮断し、電圧
を0Vに下げ、ポーリング処理を終える。
【0009】上記のようにして光ポーリング処理を施し
たアーム導波路では、電気光学効果が誘起され、電場印
加によって屈折率変化を生じる。例えば、TM方向に外
部電場Eexを印加した時に生じる屈折率変化の大きさΔ
nは、 ΔnTE=(1/2)r1TE 3ex ΔnTM=(1/2)r2TM 3ex と表わすことができる(例えば「西原他“光集積回路”
(オーム社)参照」)。ここで、r1、r2はTM方向に
外部電場を印加した場合にTE、TM方向の電気光学定
数、nTE、nTMはそれぞれTE、TM方向の屈折率を示
す。この式から、外部電場が強いほど大きな屈折率変化
を生じることが分かる。
【0010】上述の光ポーリング処理後、所定の波長
(方向性結合器117、118において結合が生じるよ
うな波長)のレーザ光を入力ポートP1から導入し、薄
膜電極116とSi基板111との間に所定の大きさの
電圧を印加する。入力ポートP1から導入された光は、
方向性結合器117にて結合されて導波路112、11
3をそれぞれ伝搬し、さらに方向性結合器118にて結
合されて各出力ポートP3、P4の出力導波路を伝搬す
る。図19に、各出力ポートP3、P4からの出力光の
印加電圧に対する光強度変化を示す。この図19から、
印加電圧Vにほぼ比例して位相が変化していることが分
かる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光励
起ポーリングを用いることにより、電気光学定数を大き
くすることができ、駆動電圧を低くすることができる。
しかしながら、上述の公報に記載の光励起ポーリング方
法を適用した導波路型光スイッチでは、励起光としてU
V光を用いた場合に以下のような不具合を生じる。
【0012】UV光を入力ポートP1から導入しなが
ら、薄膜電極116とSi基板111との間に所定量の
電圧を印加してUV光ポーリングを行う場合、UV光は
入力ポートP1から導入され、Geドープされた導波路
を伝搬してアームの導波路112の励起すべき部分に到
達することになる。このUV光の伝搬において、UV光
の一部が導波路112の励起すべき部分に到達する前に
Geドープされた導波路に吸収される。このため、上述
の公報に記載の導波路型光スイッチでは、UV光は導波
路を進むにしたがって減衰することとなり、効率的なU
V光ポーリングを行うことができないばかりか、均一な
電気光学効果も得にくい。また、UV光を吸収した導波
路が損傷を受ける等の不具合を生じる恐れもある。
【0013】本発明の目的は、上記問題を解決し、UV
照射による導波路の損傷が小さく、かつ、効率的なUV
ポーリングが可能な、光導波路素子およびその製造方法
ならびに光ポーリング方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光導波路素子は、電気光学効果による屈折
率変化の制御が可能な導波路と、前記導波路の所要部に
紫外光を結合または照射せしめるガイド導波路とを少な
くとも有することを特徴とする。この場合、前記導波路
が、マッハツェンダ干渉計の2つのアームを構成する第
1および第2の導波路からなり、前記ガイド導波路が、
前記第1および第2の導波路の少なくとも一方のアーム
導波路の所要部に紫外光を結合または照射せしめるよう
に構成されてもよい。
【0015】本発明の光導波路素子の製造方法は、光学
基板上に、電気光学効果による屈折率変化の制御が行わ
れる導波路と、該導波路の所要部に紫外光を結合または
照射せしめるガイド導波路とを設ける工程と、前記導波
路の所要部に所定の大きさの電界を生成するための電極
を形成する工程と、前記電極に所定の大きさの直流電圧
を印加しながら、紫外光を前記ガイド導波路を介して前
記導波路の所要部に照射する工程とを少なくとも含むこ
とを特徴とする。この場合、前記紫外光の照射が行われ
た後に、前記ガイド導波路を除去する工程をさらに含む
ようにしてもよい。また、前記電極を形成する工程が、
前記導波路における電気光学効果による屈折率変化の制
御を行うための電極を形成する工程を兼ねるようにして
もよい。
【0016】本発明の光ポーリング方法は、所定の材料
よりなる導波路の所要部に電界を印加しながら所定の材
料よりなるガイド導波路を介して紫外光を結合または照
射せしめることを特徴とする。この場合、前記導波路
が、マッハツェンダ干渉計の2つのアームを構成する第
1および第2の導波路であり、該第1および第2の導波
路のすくなくとも一方のアーム導波路の所要部に対して
前記ガイド導波路を介した紫外光の結合または照射を行
うようにしてもよい。
【0017】上述の光導波路素子および光ポーリング方
法のいずれの発明においても、前記ガイド導波路の一部
と前記導波路の一部とで方向性結合器を構成し、該方向
性結合器により前記ガイド導波路を伝搬する紫外光を前
記導波路の所要部に結合するようにしてもよい。
【0018】また、前記ガイド導波路の出射端面から放
射される紫外光を前記導波路の所要部に照射するように
してもよい。
【0019】さらに、前記ガイド導波路の出射端面をレ
ンズ形状とし、該レンズ部を用いて前記ガイド導波路を
伝搬する紫外光を前記導波路の所要部に集光照射するよ
うにしてもよい。
【0020】さらに、前記ガイド導波路の一部にグレー
ティングを形成し、該グレーティングより前記ガイド導
波路を伝搬する紫外光を前記導波路の所要部方向へ反射
するようにしてもよい。
【0021】さらに、前記グレーティングとして、屈折
率変化が前記紫外光の伝搬方向に沿って増大するように
形成されたグレーティングを用いてもよい。
【0022】さらに、前記ガイド導波路の一部にデフレ
クタを形成し、該デフレクタにより前記ガイド導波路を
伝搬する紫外光を前記導波路の所要部方向へ偏向するよ
うにしてもよい。
【0023】(作用)上記のように構成される本発明に
おいては、ガイド導波路により紫外光を導波路の必要な
部分に結合または照射することができるので、従来の場
合と比べて、導波路の損傷は少なくて済む。
【0024】また、ガイド導波路はUV透過率の高い材
料(例えばSiO2)よりなるので、UV光がガイド導
波路を伝搬する際に吸収により大きく減衰するおそれは
ない。よって、UV光を効率よく導波路の所要部に結合
または照射することができる。
【0025】本発明のうち、方向性結合器によりUV結
合がなされるもの、およびグレーティングが設けられた
部分の屈折率変化が紫外光の伝搬方向に沿って増大する
ガイド導波路を用いるものにおいては、導波路の所望の
部分にUV光を均一に結合または照射することができる
ので、均一な電気光学効果を容易に得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明の光導波路素子の一実施形態
である、マッハツェンダ干渉計型の導波路型光スイッチ
の概略構成を示す図で、(a)は導波路を上面から見た
図、(b)は(a)のA−A’断面図である。
【0028】この導波路型光スイッチは、Si基板11
上に下クラッド14が形成され、さらに下クラッド14
上に導波路12、13、UVガイド導波路16および上
クラッド15が形成されている。上クラッド15上には
薄膜電極18が形成されており、この薄膜電極18の対
向電極として低抵抗のSi基板11が用いられる。な
お、薄膜電極18の対向電極として、Si基板11を用
いずに、別途、対向電極を設けても良い。
【0029】導波路12、13は、マッハツェンダ干渉
計のアーム部を構成している。これら導波路12、13
は、一端が方向性結合器17aを介して入力ポートP
1、P2となる2つの入力導波路にそれぞれ結合され、
他端が方向性結合器17bを介して入力ポートP3、P
4となる2つの出力導波路にそれぞれ結合されている。
【0030】UVガイド導波路16は、一端から外部光
源(例えばUV光源)から発せられた励起光(例えばU
V光)が入射するように構成されており、他端の導波路
の一部と片方のアーム部である導波路13の一部により
方向性結合器17cが形成されている。この構成によれ
ば、UVガイド導波路16を伝搬するUV光が、方向性
結合器17cによって導波路13の一部に光結合される
ことにより、光ポーリング時のUV光照射がなされる。
良好な光結合を得るには、方向性結合器17cを構成す
る両導波路の間隔は10μm以下とすることが望まし
い。このUVガイド導波路16へのUV光の入射は、光
ファイバ、集光レンズなどを介して行うことができる。
【0031】図2に、UVポーリングを行う系の一例を
示す。UV光源21からのUV光は光ファイバ23を伝
搬して集光レンズ24によってUVガイド導波路16の
入射端面に集光される。集光されたUV光は、UVガイ
ド導波路16の入射端面から入射し、導波路内を伝搬し
て方向性結合器17cによって導波路13の所要部に結
合される。Si基板11と薄膜電極18との間は、高電
圧直流電源22によって所定の電圧が印加されるように
構成されており、この電圧印加により両電極間に高電界
が生成される。
【0032】UVポーリングは、高電圧直流電源22に
よりSi基板11と薄膜電極18との間に高電界を印加
しながら、UV光源21からのUV光をUVガイド導波
路16を介して導波路13の所要部に照射することで行
われる。UV光としては、例えばArFレーザ(193
nm)を用いることができる。ArFレーザを用いた場
合、UV光照射を100mJ/cm2のエネルギー密度
で数分〜20分程度行い、その間、1×105V/cm
以上の電界(印加電圧/電極間距離)を印加すること
で、良好なスイッチ素子を得られている。
【0033】UVポーリング後、UVガイド導波路16
は取り除いてもよいが、通常は工程数を少なくする理由
からUVガイド導波路16を残す場合が多い。
【0034】前述したように、従来は、Geドープされ
たアーム導波路に直接UV光を伝搬させてポーリングを
行っていたため、アーム導波路によるUV光の吸収、さ
らにはUV光による導波路の損傷といった不具合があっ
た。これに対して、本実施形態におけるUVポーリング
では、UV光はその吸収の少ないシリコン酸化膜よりな
るガイド導波路を介してアーム導波路の所要部に結合さ
れるので、効率的よくUV光ポーリングを行うことがで
き、アーム導波路の損傷も防ぐことができる。さらに
は、UV光をアーム導波路の所要部へ結合する方向性結
合器は、UV光を均一に結合することができるので、均
一な電気光学効果を得ることができる。
【0035】図3に、UVポーリングによりアームに電
気光学効果の生じたマッハツエンダ型導波路を光スイッ
チとして動作させる系の一実施形態を示す。この例で
は、通信用光源31から出射された光(1.55μm)
が光ファイバ34によってマッハツェンダ干渉計の一方
のアームを構成する導波路12の入射端面近傍まで導か
れる。この光ファイバ34の端面から放射されたUV光
は、集光レンズ34によって導波路12の入射端面に集
光照射される。集光照射され、導波路12の入射端面か
ら入射されたUV光は、導波路12内を伝搬し、方向性
結合器17aにて結合されて導波路12、13の両アー
ムを伝搬する。
【0036】直流電源32により薄膜電極18とSi基
板11との間に直流電圧が印加されると、導波路13側
のアームに印加電圧の大きさに応じた屈折率変化が生じ
る。この結果、両アームを伝搬する光の位相が変化し、
マッハツェンダ干渉計の出力に強度変化が生じる。この
ときの出力をE0とすると、出力E0は以下の式(1)で
示される。
【0037】 E0 ∝ cos2(φ/2)……(1) ここで、φは両アーム導波路間の位相差を示す。
【0038】図4に、上記マッハツエンダ型導波路の各
アームの出力の光強度変化を示す。図4から分かるよう
に、出力P1、P2は互いに反転出力の関係にあり、印
加電圧の調整によって光信号のON/OFFを有効に行
えることが分かる。
【0039】以上説明したマッハツエンダ型導波路で
は、UVポーリングに用いた薄膜電極をスイッチング動
作を行う際の電極として利用しているが、本発明はこの
構成に限定されるものではない。例えば、UVポーリン
グ用の電極とスイッチング用の電極は別々に設けられて
もよい。その場合、UVポーリング用の電極は、最終的
には除去されることが望ましい。
【0040】また、上述の図3に示した例では、マッハ
ツエンダ型導波路の一方のアームににスイッチング動作
を行うための電極が設けられているが、両アーム導波路
に電極を設けてプシュプル構造にしてもよい。このプシ
ュプル構造の場合、印加電圧は片アームにのみ電極が設
けられる場合の半分で済む。
【0041】図5にプシュプル構造の一構成例を示す。
この例では、マッハツェンダ干渉計の両アームをそれぞ
れ構成する導波路12、13に対して、それぞれUVガ
イド導波路16a、16bおよび薄膜電極18a、18
bが設けられており、それぞれにUVポーリングが行わ
れる。この場合、UVポーリング時は、両アームの極性
が同じになるように2回UVポーリングを施し、スイッ
チング動作時は、両アームの極性が反対となるように印
加電圧をかけるようにしてもよい。また、UVポーリン
グ時は、両アームの極性が互いに反対方向となるように
し、スイッチング動作時は、両アームに同一極性の印加
電圧をかけるようにしてもよい。
【0042】次に、上述した光導波路素子の製造方法に
ついて具体的に説明する。
【0043】図6(a)〜(g)は、図1に示した導波
路型光スイッチの一作製手順を示す工程断面図である。
ここでは、下クラッド14にBPSGを用い、導波路材
料としてGeドープSiO2を用いる。導波路12、1
3、16の作製は、基本的には特開平9-258151号公報に
記載のものと同じである。
【0044】まず、Si基板11上に下クラッド14、
コア50を常圧CVD法(APCVD法)により順次成
膜する(図6(a)参照)。続いて、反応性イオンエッ
チングによりコア50をパターニングして導波路12,
13を形成する(図6(b)参照)。導波路12,13
の断面のサイズは、いずれも5.5μm×5.5μmと
した。
【0045】続いて、純粋なSiO2層52をAPCV
D法により成膜し(図6(c)参照)、これにリアクテ
ィブイオンエッチングを行ってUVガイド導波路16を
形成した後(図6(d)参照)、BPSGの上クラッド
15をAPCVD法により形成する(図6(e)参
照)。続いて、上クラッド15上にAl薄膜52をスパ
ッタで成膜し(図6(f)参照)、これをパターニング
して薄膜電極18を形成する(図6(g)参照)。
【0046】最後に、上述の図6(a)〜(g)の手順
に従って作製された導波路型光スイッチにUVポーリン
グを施してスイッチ素子の作製を終える。UVポーリン
グは、図7に示すように薄膜電極18とSi基板11と
の間に1〜10kVの直流電圧を印加しながら、UVガ
イド導波路16を用いて導波路13の所要部をUV光に
より励起することにより行う。
【0047】以上の手順で、図1に示した構造の導波路
型光スイッチを作製することができる。なお、UVガイ
ド導波路16は、UVポーリング後は必要なくなるた
め、取り除くようにしてもよい。UVガイド導波路16
の除去は、例えば図8(a)〜(c)に示す以下のよう
な手順で行うことができる。
【0048】上述の図6(a)〜(g)の一連の工程を
経てUVポーリングが施された導波路型光スイッチ(図
8(a)参照)のUVガイド導波路16の部分をリアク
ティブイオンエッチングにより削り取る(図8(b)参
照)。そして、その削り取った部分に、上クラッド15
と同じ材料(BPSG)を埋め込む。このようにしてU
Vガイド導波路16が取り除かれた導波路型光スイッチ
も、UVガイド導波路16をそのまま残したものと同様
に、通常通り使用することができる。
【0049】(UV照射構造)上述の図1に示した構成
では、UVガイド導波路16を伝搬するUV光が方向性
結合器17cによって導波路13の所要部に結合される
ようになっているが、本発明はこの構成に限定されるも
のではなく、UV光をUVガイド導波路を用いてアーム
導波路の所要部に照射するような形態をとることも可能
である。ここでは、そのようなUV照射構造について、
いくつか例を挙げる。
【0050】(1)レンズ付きUVガイド導波路:図9
は、本発明に適用されるUV照射構造の一例を示す図で
ある。この例では、UVガイド導波路16の構造が異な
る以外は、上述の図1に示したものと同様の構成のもの
となっている。
【0051】UVガイド導波路16は、出射端面(UV
光入射端部の反対側の端部)にレンズ部16a’が設け
られている。レンズ部16a’は、UVガイド導波路1
6の先端をレンズ形状に加工したもので、このレンズ部
16a’によって、UVガイド導波路16を伝搬するU
V光が導波路13の所要部分に集光照射されるようにな
っている。このようなレンズ部16a’は、上述の実施
形態で説明した作製工程のうちの、UVガイド導波路1
6のパターニング工程(図6(d)参照)において、導
波路の先端が曲率3μm程度の円弧状になるようにパタ
ーニングすることにより作製することができる。
【0052】このレンズ付きUVガイド導波路16によ
るUV光照射では、レンズによる集光照射が行われるの
で、より少ないエネルギーでUV光照射を効率良く行う
ことができる。また、この構成によっても、導波路13
内部におけるUV損傷を軽減することができることはい
うまでもない。
【0053】(2)端面放射型UVガイド導波路:上述
のレンズ部16a’を設けずに、単にUVガイド導波路
16の出射端面からUV光を放射するようにし、その放
射UV光を片方のアームの導波路13の所要部分に照射
するようにしてもよい。図10に、その一構成例を示
す。この例では、UVガイド導波路16の出射端面(U
V光入射端部の反対側の端面)が片方のアームの導波路
13の側面に面するように形成されており、その出射端
面から放射されたUV光により導波路13の所要部分が
照射される。この構成によっても、導波路13内部にお
けるUV損傷を軽減することができるという効果を得ら
れる。この場合は、UVガイド導波路の出射端面をレン
ズ加工する必要がない分、作製工程が少なくて済み、ま
たコストも低くなる。
【0054】(3)グレーティング付きUVガイド導波
路:UVガイド導波路の一部にグレーティングを形成
し、UV光をグレーティングによって反射し、該反射光
で片方のアームの導波路13の所要部分に照射する形態
もある。図11(a)に、グレーティングを用いたUV
照射構造を示す。このUV照射構造は、UVガイド導波
路16の構造が異なる以外は、上述の図1に示したもの
と同様の構成のものとなっている。
【0055】UVガイド導波路16の一部にグレーティ
ング80が設けられている。このグレーティング80の
ピッチaは、以下の式で与えられる。
【0056】a=nλ/2cosθ ここで、λは照射に用いられるUV光の波長、nはその
UV光の波長におけるUVガイド導波路16の屈折率、
θは反射角である。例えば、UV光としてArFレーザ
光(193nm)を用い、このUV光を反射角45度で
反射させる場合、グレーティング80のピッチaは約
0.2μmとされる。このようなグレーティングは、位
相マスクを用いた0.2μmのライン・アンド・スペー
ス・パターンのUV照射を行うことによって、導波路材
料の屈折率変化を変調させることで形成することができ
る。この場合、各ラインの屈折率はUV照射時間によっ
て決まる。
【0057】図11(b)に示すように、UVガイド導
波路のグレーティング80が設けられた部分の屈折率変
化ΔnがUV光の伝搬方向に沿って増大するようにすれ
ば、グレーティング80で反射されるUV光の強度を、
ガイド導波路の伝搬方向に対して均一なものにすること
ができる。その結果、導波路13の所要部を均一な強度
のUV光で照射することができる。
【0058】このようなグレーティング80は、UV照
射時間を変えて形成することで実現することができる。
具体的には、UV光の走引速度を伝搬方向に向かって減
少させることで、図11(b)に示したような屈折率変
化Δnの分布を実現することができる。
【0059】(4)デフレクタ付きUVガイド導波路:
導波路に回転対称(回転軸は導波路面に垂直)な凹み
(デフレクタ)をつけ、その凹みの形状を適当なものに
選ぶことで所望の光路変換特性を得ることができる。図
12に、そのようなデフレクタを採用したUV照射構造
を示す。
【0060】このUV照射構造は、UVガイド導波路1
6の構造が異なる以外は、上述の図1に示したものと同
様の構成のもので、端面の一部がUVガイド導波路16
の端面と結合された二次元光導波路(スラブ導波路)8
2を備える。図12では、UV照射部を拡大したものが
示してある。
【0061】二次元光導波路82の一部には、上述の凹
み形状を有するデフレクタ81が設けられている。この
ようなデフレクタ81を有する二次元光導波路82は、
例えばガラス基板に所定の直径および深さを有する凹み
を作り、その上からエポキシをデポジットすることで形
成することができる(S.Sottini他、J. Opt. Soc. Am.,
70, 10, 1230, 1980参照)。このUV照射構造では、
UVガイド導波路16を伝搬するUV光は二次元光導波
路82へ進み、デフレクタ81にて概ね偏向角45°で
偏向され、二次元光導波路82を伝搬して導波路13へ
入射する。
【0062】なお、図12に示した例では、二次元光導
波路82の出射端面が導波路13の側面と結合された構
造になっているが、この二次元光導波路82の出射端面
を導波路13の側面から離した構造としてもよい。この
場合、二次元光導波路82の出射端面から放射されたU
V光が導波路13の所要部に照射されることになる。
【0063】(5)グレーティング付きUVガイド導波
路(波面変換):グレーティングの周期およびパターン
を適当に変調することにより、結合と同時にホログラフ
ィ原理による波面変換を行うことができる。この波面変
換を利用することで、UVガイド導波路へのUV光の入
射を基板側面方向からではなく上面方向から行うことが
できる。なお、この場合も導波路13へのUV照射は導
波路の側面から行われる。図13に、そのようなUVガ
イド導波路の一構造を示す。
【0064】このUVガイド導波路は、UVガイド導波
路16の一部に、上面より入射するUV光(図13中、
破線の矢印で示している)をUVガイド導波路16に結
合せしめるとともにホログラフィ原理による波面変換を
行うグレーティング83が設けられている。このグレー
ティング83で波面変換されたUV光(図13中、実線
の矢印で示している)は、UVガイド導波路16の出射
端面から出射され、導波路13の所要部を照射する。
【0065】このUV照射構造によれば、UV光のUV
ガイド導波路16への入射を、端面ではなく、上面から
行うこととなるので、その設計の自由度が向上する。な
お、グレーティングを用いて波面変換を行う構造は、上
述した図1のUVガイド導波路16や各照射構造(1)
〜(4)のいずれにも適用することができる。
【0066】(6)その他:上述の(1)〜(5)のU
V照射構造の他、導波路13へのUV光の入射効率を考
慮した形態もある。図14(a)に、その形態の一例を
示す。この例では、UV光を、アーム導波路の側面では
なく、コーナー部に所定の入射角で入射させる構造とな
っている。具体的には、図14(b)に示すように、U
Vガイド導波路16が導波路13(アーム導波路)のコ
ーナー部に面するように設けられ、UV光の導波路13
への入射角度がスネルの法則に則った以下の条件式を満
たすようになっている。
【0067】n1sinθ1=n2sinθ2 ここで、n1は導波路13(アーム導波路)の屈折率、
2はUVガイド導波路の屈折率、θ2はUVガイド導波
路16の中心を通るUV光線Aとこの光線Aが導波路1
3のコーナー部と交わる点において引かれた法線Bとの
なす角度、θ1は導波路13(アーム導波路)に入射し
たUV光線A’と法線Bとのなす角度である。
【0068】このスネルの法則を利用した形態では、U
Vガイド導波路16を伝搬するUV光の導波路13(ア
ーム導波路)への入射効率をより高いものとすることが
できる。よって、UV照射をより効率良く行うことがで
きる。
【0069】上述した各形態において、UVガイド導波
路に用いられる材料(UV透過材料)としては、SiO
2の他にLiF、CaF2、MgF2などがあるが、成
膜、エッチング等の加工を考えると、SiO2を用いる
ことが望ましい。
【0070】また、上述した実施形態の導波路型光スイ
ッチでは、各アーム導波路はそれぞれの入力側、出力側
が方向性結合器17a、17bによってそれぞれ結合さ
れたものとなっているが、これら方向性結合器17a、
17bに代わりにY分岐構造の結合器を用いてもよい。
【0071】以上説明した実施形態のいずれの構成にお
いても、UV光がUVガイド導波路を介してアーム導波
路の所要部に結合または照射されるので、アーム導波路
の所望部に対して効率的にUV照射を行うことができ
る。しかも、このようなUV照射構造を適用することに
より、導波路内部のUV損傷を軽減することが可能であ
る。
【0072】(他の実施形態:光変調器)上述した各実
施形態では、マッハツェンダ干渉計型の導波路型光スイ
ッチに適用した例を示したが、本発明はその構成に限定
されるものではなく、電気光学効果による屈折率変化の
制御が可能な導波路を有する導波路型光スイッチであれ
ばどのようなスイッチにも適用することが可能である。
例えば、方向性結合型の光変調器にも適用することがで
きる。
【0073】図15は、本発明の光導波路素子の他の実
施形態である光変調器の概略構成図である。この光変調
器は、前述の図1に示したものと同様、Si基板11表
面上にマッハツェンダ干渉計の両アームである導波路1
2、13が設けられており、さらにその両側にUVガイ
ド導波路16a、16bが設けられた構成となってい
る。導波路12、13の両アームは、入力側がY分岐構
造の結合器で結合され、出力側が方向性結合器17cで
結合されている。導波路13上には信号電極である薄膜
電極18aが設けられ、導波路12上には接地電極であ
る薄膜電極18bが設けられている。薄膜電極18a
は、一端が電源回路60に接続され、他端が終端器61
を介して薄膜電極18bと接続されている。
【0074】光ポーリング処理は、UVガイド導波路1
6a、16bを用いて前述した導波路型光スイッチの場
合と同様にして行ってある。この光ポーリングの際、光
ポーリング用の薄膜電極として上述の薄膜電極18a、
18bを用いてもよいし、これら電極とは別の薄膜電極
を用いて行ってもよい。
【0075】本形態の光変調器では、各アームの導波路
12、13から出力される2つの光出力のうちの所望の
光出力を変調光として取り出すことができる。図16
に、この光変調器における光波の伝搬を模式的に示す。
【0076】入力光は、Y分岐構造の結合器で等分され
てアーム光導波路(12、13)にそれぞれ進む。この
とき、薄膜電極18aに信号電圧を印加することによっ
て発生した電界は、アーム光導波路(12、13)に対
して垂直で互いに逆向きに印加されており、光波は、ア
ーム光導波路(12、13)でそれぞれ位相変調(±φ
/2)を受ける。アーム光導波路(12、13)でそれ
ぞれ位相変調(±φ/2)を受けた光波は、方向性結合
器17cにて光結合されて、それぞれ主信号、反転信号
として出力される。
【0077】図17に、この光変調器の入力信号電圧に
対する出力光変化を示す。各アーム光導波路(12、1
3)からの出力光は、互いに反転した関係にある。これ
ら出力光は、互いの出力強度が印加信号電圧0において
同一になるゼロクロス状態となるように設定することが
望ましい。このように設定することで、予め初期動作点
をπ/2移相状態に設定することができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
UV光照射による導波路の損傷が小さく、また、効率的
なUVポーリングが可能なので、安定性および信頼性に
優れた導波路型光スイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光導波路素子の一実施形態である、マ
ッハツェンダ干渉計型の導波路型光スイッチの概略構成
を示す図で、(a)は導波路を上面から見た図、(b)
は(a)のA−A’断面図である。
【図2】図1に示す導波路型光スイッチにUVポーリン
グを施す系の一例を示すブロック図である。
【図3】UVポーリング後の図1に示す導波路型光スイ
ッチを光スイッチとして動作させる系の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】図3に示す系における導波路型光スイッチの出
力光の印加電圧に対する光強度変化を示す特性図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態であるプシュプル構造の
導波路型光スイッチの一構成例を示す断面図である。
【図6】(a)〜(g)は、図1に示す導波路型光スイ
ッチの一作製手順を示す工程断面図である。
【図7】UVポーリング時の直流電圧印加を模式的に示
す図である。
【図8】(a)〜(c)はUVガイド導波路を除去する
一手順を示す工程断面図である。
【図9】本発明に適用されるUV照射構造の一例を示す
図である。
【図10】本発明に適用されるUV照射構造の一例を示
す図である。
【図11】(a)は本発明に適用される、グレーティン
グを用いたUV照射構造の一例を示す図で、(b)はグ
レーティング部の屈折率変化を模式的に示す図である。
【図12】本発明に適用される、デフレクタを採用した
UV照射構造の一例を示す図である。
【図13】本発明に適用される、グレーティングを用い
たUV照射構造の一例を示す図である。
【図14】(a)は本発明に適用される、スネルの法則
を利用したUV照射構造の一例を示す図で、(b)はU
V光の入射角度を模式的に示す図である。
【図15】本発明の光導波路素子の他の実施形態である
光変調器の概略構成図である。
【図16】図15に示す光変調器における光波の伝搬を
模式的に示す図である。
【図17】図15に示す光変調器の入力信号電圧に対す
る出力光変化を示す特性図である。
【図18】特開平9-258151号公報に記載されている導波
路型光スイッチの概略構成図である。
【図19】図18に示す導波路型光スイッチの出力光の
印加電圧に対する光強度変化を示す特性図である。
【符号の説明】
11 Si基板 12 導波路 13 導波路 14 下クラッド 15 上クラッド 16、16a、16b UVガイド導波路 17a、17b、17c 方向性結合器 18、18a、18b 薄膜電極 21 UV光源 22、32 高電圧直流電源 23、33 光ファイバ 24、34 集光レンズ 31 通信用光源 50 コア 51 SiO2層 52 Al薄膜 60 電源回路 61 終端器 80、83 グレーティング 81 デフレクタ 82 二次元導波路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 昭雄 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 花田 忠彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 大房 直樹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 米田 茂 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA11 KA15 LA01 LA05 MA03 NA02 PA11 RA08 TA00 2H079 AA02 AA12 BA01 CA05 DA05 EA05 EB04 HA11 2K002 AA02 AB04 AB09 BA06 CA15 DA08 FA05 GA10 HA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果による屈折率変化の制御が
    可能な導波路と、 前記導波路の所要部に紫外光を結合または照射せしめる
    ガイド導波路とを少なくとも有することを特徴とする光
    導波路素子。
  2. 【請求項2】 前記導波路が、マッハツェンダ干渉計の
    2つのアームを構成する第1および第2の導波路からな
    り、 前記ガイド導波路が、前記第1および第2の導波路の少
    なくとも一方のアーム導波路の所要部に紫外光を結合ま
    たは照射せしめるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の光導波路素子。
  3. 【請求項3】 前記導波路の一部と前記ガイド導波路の
    一部とにより方向性結合器が構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の光導波路素子。
  4. 【請求項4】 前記ガイド導波路は、出射端面がレンズ
    形状になっていることを特徴とする請求項1に記載の光
    導波路素子。
  5. 【請求項5】 前記ガイド導波路は、出射端面が前記導
    波路の側面に面するように配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の光導波路素子。
  6. 【請求項6】 前記ガイド導波路は、一部にグレーティ
    ングが形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の光導波路素子。
  7. 【請求項7】 前記グレーティングが設けられた部分の
    屈折率変化が紫外光の伝搬方向に沿って増大するように
    形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光導
    波路素子。
  8. 【請求項8】 前記ガイド導波路は、一部にデフレクタ
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光
    導波路素子。
  9. 【請求項9】 前記ガイド導波路がシリコン酸化膜より
    なることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の光導波路素子。
  10. 【請求項10】 光学基板上に、電気光学効果による屈
    折率変化の制御が行われる導波路と、該導波路の所要部
    に紫外光を結合または照射せしめるガイド導波路とを設
    ける工程と、 前記導波路の所要部に所定の大きさの電界を生成するた
    めの電極を形成する工程と、 前記電極に所定の大きさの直流電圧を印加しながら、紫
    外光を前記ガイド導波路を介して前記導波路の所要部に
    照射する工程とを少なくとも含むことを特徴とする光導
    波路素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記紫外光の照射が行われた後に、前
    記ガイド導波路を除去する工程をさらに含むことを特徴
    とする請求項10に記載の光導波路素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記電極を形成する工程が、前記導波
    路における電気光学効果による屈折率変化の制御を行う
    ための電極を形成する工程を兼ねることを特徴とする請
    求項10に記載の光導波路素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 所定の材料よりなる導波路の所要部に
    電界を印加しながら所定の材料よりなるガイド導波路を
    介して紫外光を結合または照射せしめることを特徴とす
    る光ポーリング方法。
  14. 【請求項14】 前記導波路が、マッハツェンダ干渉計
    の2つのアームを構成する第1および第2の導波路であ
    り、該第1および第2の導波路のすくなくとも一方のア
    ーム導波路の所要部に対して前記ガイド導波路を介した
    紫外光の結合または照射を行うことを特徴とする請求項
    13に記載の光ポーリング方法。
  15. 【請求項15】 前記ガイド導波路の一部と前記導波路
    の一部とで方向性結合器を構成し、該方向性結合器によ
    り前記ガイド導波路を伝搬する紫外光を前記導波路の所
    要部に結合することを特徴とする請求項13に記載の光
    ポーリング方法。
  16. 【請求項16】 前記ガイド導波路の出射端面から放射
    される紫外光を前記導波路の所要部に照射することを特
    徴とする請求項13に記載の光ポーリング方法。
  17. 【請求項17】 前記ガイド導波路の出射端面をレンズ
    形状とし、該レンズ部を用いて前記ガイド導波路を伝搬
    する紫外光を前記導波路の所要部に集光照射することを
    特徴とする請求項13に記載の光ポーリング方法。
  18. 【請求項18】 前記ガイド導波路の一部にグレーティ
    ングを形成し、該グレーティングより前記ガイド導波路
    を伝搬する紫外光を前記導波路の所要部方向へ反射する
    ことを特徴とする請求項13に記載の光ポーリング方
    法。
  19. 【請求項19】 前記グレーティングとして、屈折率変
    化が前記紫外光の伝搬方向に沿って増大するように形成
    されたグレーティングを用いることを特徴とする請求項
    18に記載の光ポーリング方法。
  20. 【請求項20】 前記ガイド導波路の一部にデフレクタ
    を形成し、該デフレクタにより前記ガイド導波路を伝搬
    する紫外光を前記導波路の所要部方向へ偏向することを
    特徴とする請求項13に記載の光ポーリング方法。
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