JP2001332493A - レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法

Info

Publication number
JP2001332493A
JP2001332493A JP2000148393A JP2000148393A JP2001332493A JP 2001332493 A JP2001332493 A JP 2001332493A JP 2000148393 A JP2000148393 A JP 2000148393A JP 2000148393 A JP2000148393 A JP 2000148393A JP 2001332493 A JP2001332493 A JP 2001332493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
glass substrate
thin film
silicon semiconductor
amorphous silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000148393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001332493A5 (ja
Inventor
Atsushi Nakamura
篤史 中村
Hiroshi Mihashi
浩 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000148393A priority Critical patent/JP2001332493A/ja
Publication of JP2001332493A publication Critical patent/JP2001332493A/ja
Publication of JP2001332493A5 publication Critical patent/JP2001332493A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶ディスプレイの画素スイッチ用いられる薄
膜トランジスタ装置向けの多結晶シリコンを、歩留まり
よく量産する装置および製造方法を提供する。 【解決手段】ガラス基板上に非晶質シリコン半導体薄膜
を堆積したガラス基板を移動ながらパルスレーザビーム
を照射することによって、多結晶シリコン半導体を生成
するレーザアニール装置および薄膜トランジスタの製造
方法において、ガラス基板O上に照射されるレーザビー
ムLの断面ビーム形状が矩形であり、その長手方向の中
心線を、移動されるガラス基板の画素に対応する領域が
配列されて定義される直線に対して角度θだけ傾けるこ
とにより、粒径の均一な多結晶シリコンを得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置の
アレイ基板に用いられる多結晶シリコン半導体を生成す
るレーザアニール装置および薄膜トランジスタの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、スイッチング素子に、アモルファ
スシリコン(a−Si)からなる絶縁ゲート型薄膜トラ
ンジスタ(TFT)を、用いた液晶ディスプレイ(LC
D)が広く利用されている。
【0003】しかし、高精彩で、高速動作可能な高機能
を有するディスプレイを実現するには、電界移動度(μ
FE)が1cm/Vs以下と低いa−SiTFTでは
能力が不足することが確認されている。
【0004】一方、a−Siを加熱して多結晶シリコン
(p−Si)を生成し、p−Siを用いてTFTを構成
すると、電界移動度が100から200cm/Vs程
度のものが得られており、ディスプレイを、高精彩で、
高速動作可能とし、しかも駆動回路を一体に形成できる
等の高機能化を期待できる。
【0005】なお、p−Siを得るために、a−Si
に、例えば長さ250mm、幅0.4mm、パルス繰り
返し周波数300Hzのエキシマレーザを照射し、a−
Siにパルスビームが照射される領域を徐々に移動させ
るレーザアニール法が広く利用されている。
【0006】p−SiTFTのμFEを決定する要素
は、p−Siの粒径であるが、粒径の大きさは、フルエ
ンスという名で呼ばれる単位面積あたりのエネルギーに
大きく依存する。
【0007】すなわち、フルエンスが増大するにつれ
て、p−Siの粒径も増大するが、移動度100cm
/Vs以上の高性能多結晶シリコンを得るためには、F
1というあるフルエンスよりも高いフルエンスが必要で
ある。
【0008】しかし、さらにフルエンスを増大させてい
くと、p−Siの粒径は次第に増大していくが、あるフ
ルエンスの値F2を境に、微結晶粒となり所望のTFT
特性を得ることができなくなる。
【0009】このことは、パルスビームのフルエンスの
大きさ値を最適に選択すれば、所望の移動度を示すp−
SiTFTを得ることができることを示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フルエ
ンスの大きさをF1とF2との間に設定しても、常に、
同程度の粒径のp−Siを得ることができず、p−Si
TFTを用いた液晶表示装置を、高い歩留まりで安定に
量産することができない問題がある。
【0011】このパルスビームのエネルギーの変化は、
レーザビームを発振しているレーザ装置側で発生するた
め、エネルギーの変化を制御することは、実質的に困難
である。
【0012】この発明の目的は、ガラス基板の全域にお
いて、電子移動度が高く特性および粒径の揃った薄膜ト
ランジスタを得ることのできるレーザアニール装置、お
よび薄膜トランジスタのための多結晶シリコンの生成方
法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、非晶質シリコン半導体薄
膜を堆積したガラス基板を一定方向に移動させながらパ
ルスレーザビームを照射することによって、非晶質シリ
コン半導体を、多結晶シリコン半導体に変移させるレー
ザアニール方法において、前記非晶質シリコン薄膜に照
射されるレーザビームの形状が矩形であり、その長手方
向の中心線を、前記ガラス基板の前記非晶質シリコン半
導体が多結晶シリコン半導体に変移された後の画素に対
応する領域が配列されて定義される直線に対して、角度
θ傾けて前記レーザビームを照射することを特徴とする
レーザアニール方法を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1は、XeClエキシマレーザアニール
装置を説明する概略図である。
【0016】図1に示すように、エキシマレーザアニー
ル装置1は、所定の波長および強度のパルスレーザビー
ムを出力するレーザ発振器11、レーザ発振器11から
出力されたパルスレーザビームのエネルギーを所定の値
に調整するバリアブルアッテネータ12、バリアブルア
ッテネータ12により所定のフルエンスが与えられたパ
ルスレーザビームに、アニールすべきガラス基板Oの大
きさに対応する所定の断面ビーム形状を与えるビーム整
形光学系13、ビーム整形光学系13により所定の断面
ビーム形状が与えられたパルスレーザビームを90°折
り曲げる45°全反射ミラー14、45°全反射ミラー
14により折り曲げられたパルスレーザビームに所定の
収束性を与える収束レンズ15および収束レンズ15に
より収束性が与えられたパルスレーザビームが収束する
収束位置にガラス基板Oを保持しながら、所定の方向に
移動可能なX−Yテーブル16を有している。
【0017】なお、バリアブルアッテネータ12の前後
には、必要に応じて、またはレーザアニール装置1の大
きさの制約等に関連して、レーザ発振器11と45°全
反射ミラー14との間の光路を任意に設定可能な、複数
の全反射ミラーが設けられてもよい。
【0018】また、X−Yテーブル16は、2軸方向す
なわち同一平面で互いに直交するX軸方向とY軸方向に
独立に移動可能であり、回転中心を回転軸として同一平
面内を回転可能に形成されている。
【0019】図1に示したレーザアニール装置1におい
ては、X−Yテーブル16上に載置されたレーザアニー
ルの対象物であるアモルファスシリコン(a−Si)の
薄層が形成されているガラス基板Oに向けてレーザ発振
器11から出力されたパルスレーザビームが照射され
る。
【0020】レーザ発振器11からのパルスレーザビー
ムは、バリアブルアッテネータ12により所定のエネル
ギーとされて、ビーム整形光学系13により、図2に示
すように、アニール対象であるガラス基板Oに投影され
た状態でガラス基板Oに対し、少なくとも最終製品に要
求される大きさの一辺をカバーできる長さが与えられた
細長い矩形に、断面ビーム形状(投影面積)が設定され
る。
【0021】ビーム整形光学系13で所定の形状に整え
られたパルスレーザビームは、全反射ミラー14で90
°折り曲げられて、収束レンズ15に案内され、収束レ
ンズ15により所定の収束性が与えられて、X−Yテー
ブル16上に載置されているガラス基板Oに照射され
る。
【0022】なお、レーザ発振器11は、XeClエキ
シマパルスレーザであり、発光波長が308nmで、パ
ルスレーザビームの周期が300Hzである。また、パ
ルスレーザビームのガラス基板O上でのフルエンスは、
例えば350mJ/cmとなるように設定される。
【0023】このとき、X−Yテーブル16が、パルス
レーザビームの1周期毎に、6mm移動され、投影され
たパルスレーザビームがオーバーラップする範囲を、9
5%とする。また、ガラス基板Oに投影されるパルスレ
ーザビームの投影面積(断面ビーム形状)は、250m
mX0.4mmとする。
【0024】図2は、図1を用いて説明したエキシマレ
ーザアニール装置のX−Yテーブル16を上方から見た
状態を説明する概略図である。
【0025】図2に示すように、エキシマレーザアニー
ル装置のX−Yテーブル16に載置されたガラス基板O
には、アニール装置1の収束レンズ15により、所定の
断面形状(この実施の形態では250mm×0.4m
m)に収束されたパルスレーザビームLが照射される。
【0026】このとき、図3に拡大して説明するよう
に、レーザビームLの長手方向の中心線とガラス基板O
の端部とが、非平行または非直角になるよう、X−Yテ
ーブル16の移動方向またはX−Yテーブル16にガラ
ス基板Oを載置する際のセット位置が、決定される。
【0027】一例として、X−Yテーブル16のガラス
基板Oが載置される位置に、X−Yテーブル16がX軸
方向またはY軸方向に移動される際にそれぞれの軸に対
して非平行もしくは非直角となる所定の角度にガラス基
板Oを支持可能な図示しないガイドを設け、ガラス基板
Oをガイドに突き当てて、X−Yテーブル16に載置す
ることで、あるいは、X−Yテーブル16の回転機構お
よびX軸とY軸の移動量を制御することで、ガラス基板
Oの端部とレーザビームLの長手方向の中心線とのなす
角を、所定の角度θに設定できる。この場合、予め、整
形光学系13を出射されるレーザビームLの断面ビーム
形状の長手方向の中心線を、ガラス基板のトランジスタ
に利用されるシリコンの配列に対して所定の角度となる
ように、整形光学系を構成してもよい。
【0028】なお、ガラス基板OにレーザビームLを照
射する工程は複数回であり、X−Yテーブル16上に載
置されたガラス基板OにレーザビームLが複数回照射さ
れるとともに、複数回の任意の照射において、ガイドに
突き当てられる方向が90°回転される。
【0029】また、角度θは、レーザビームLの長手方
向と直角な液晶パネルの1画素のピッチをXμmとし、
レーザビームLの長手方向の中心線と隣り合う画素のア
レイトランジスタ間を結ぶ線が、平行に配列された隣り
合うアレイトランジスタ間を結ぶ約Ymm分を除いて、
所望のTFT特性が得られるようにするため(角度θが
大きすぎると、表示面の面積に対してTFT特性が均一
とならない領域が増大する)に、隣り合うアレイトラン
ジスタ間を結ぶ線との角度であり、 θ=tan−1(X/1000×Y) で、定義される。
【0030】例えば、X=190.5,Y=1とする
と、θ=10.8°である。この角度θで照射すれば、
少なくとも連続1mmを除いて、所望のTFT特性が得
られる。なお、同条件で、Y=5とすると、θ=2.1
8°であり、Y=10とすると、θ=1.09°であ
る。
【0031】また、液晶パネルの画素ピッチが63.5
μmで、これをXとし、液晶パネルの画素領域が160
0ドット×63.5μm=304.8mmで、これをY
とすれば、θ=0.000036°である。
【0032】すなわち、角度θ=0.000036°で
レーザビームLを照射すれば、少なくとも液晶パネルの
横方向の1列の全てがTFT特性不良を起こすことが避
けられる。
【0033】同様に、液晶パネルの縦方向の1列の全て
がTFT特性不良を起こすことを避けるには、ガラス基
板Oを90°回転すると考えると、θの最大角度は、9
0°−0.000036°=89.999964°であ
る。
【0034】なお、レーザビームLをガラス基板Oに照
射する際に、ガラス基板Oの面積が1回のレーザビーム
Lの照射によりアニールされる領域よりも大きい場合に
は、アニール後の液晶パネルに要求される面積に対し
て、レーザビームLが角度θを有する結果、要求される
領域以外にも照射されることになる。
【0035】この場合、ガラス基板O上の他の領域(別
の工程でアニールされる、または既に終了している領
域)を不所望に加熱して、アブレーションを生じさせる
虞れがあることから、図4に示すように、ガラス基板O
上に、スリット17を配置してレーザビームLを照射す
ることで、(1回のアニール工程において)液晶パネル
として求められる面積のみをアニールすることができ
る。
【0036】図5は、図1に示したレーザアニール装置
を用いて形成した多結晶シリコンの薄膜を有するガラス
基板を用いたTFTを含む液晶表示装置の一例を示す概
略断面図である。
【0037】液晶表示装置101において、カラーフィ
ルタ基板(アレイ基板)30と対向基板50との間に
は、両基板によって液晶層70が挟持されている。
【0038】カラーフィルタ基板30と対向基板50
は、例えばガラスビーズ等である粒状スペーサ61によ
って、両基板間距離が一定になるよう保持されている。
なお、カラーフィルタ基板30と対向基板50は、図示
しない液晶注入口を除いて、両基板の外周を囲むように
配置されるシール62によって接着されている。また、
液晶注入口は、液晶層70を形成する液晶材が投入され
た後に図示しない封止材が塗布されて封止される。
【0039】カラーフィルタ基板30は、透明基板3
1、透明基板31上に所定の厚さに設られたSiNxと
SiOxからなるアンダーコート層32、アンダーコー
ト層32上に所定の厚さに設けられた多結晶シリコン層
33、多結晶シリコン層33を所定形状にパターニング
した後に、SiOxからなるゲート絶縁膜35が形成さ
れ、その上に、例えばMo(モリブデン)を所定形状に
加工して得られる複数の互いに平行な図示しない走査
線、それぞれの走査線に接続されたゲート電極34、さ
らに走査線を覆う層間絶縁膜が形成され、多結晶シリコ
ン層33と接続されたAl(アルミニウム)等の金属か
らなるソース電極36およびドレイン電極37、および
複数の互いに平行な図示しない信号線等を有している。
なお、走査線と信号線は、互いに交差して配置され、そ
の交差部毎に、スイッチング素子38が配置されてい
る。また、画素電極39がソース電極36と接続されて
いる。
【0040】スイッチング素子38は、それぞれ、スト
ライプ状に設けられた所定の着色材からなる緑色着色層
40G、青色着色層40Bおよび赤色着色層40Rによ
り、覆われている。また、画素電極39は、各着色層4
0G,40Bおよび40R上に設けられ、スルーホール
41により、それぞれの着色層40G,40Bおよび4
0Rに覆われているソース電極36と接続されている。
なお、画素電極39および各着色層40G,40Bおよ
び40Rは、配向膜42により覆われている。
【0041】対向基板50は、透明基板51と透明基板
51上に設けられたITOからなる透明電極52および
配向膜53からなる。
【0042】次に、図5を用いて説明した液晶表示装置
101の製造工程について、簡単に説明する。
【0043】まず、カラーフィルタ基板30の製造工程
について説明する。
【0044】透明基板31上に、プラズマCVD法でS
iNxとSiOxからなるアンダーコート層32を形成
する。なお、透明基板すなわちガラス基板31の大きさ
は、400mmX500mmで、厚さが0.7mmであ
る。
【0045】次に、アンダーコート層32上に、アモル
ファスシリコン(a−Si)層33を、例えば厚さ50
nmに、プラズマCVD法により堆積する。
【0046】続いて、窒素雰囲気中で、500℃、10
分間の環境で、熱処理を行い、a−Si膜中の水素濃度
を低下させる。このとき、a−Si膜の厚さを分光エリ
プソ法により求めたところ、49.5nmであった。
【0047】以下、図1を用いて既に説明したXeCl
レーザアニール装置を用い、レーザ発振器11からのX
eClエキシマパルスレーザを、発光波長が308n
m、パルス周期が300Hz、ガラス基板31上のa−
Si膜に投影されるパルスレーザビームの断面ビーム形
状が250mmX0.4mmおよびガラス基板31上で
のフルエンスが350mJ/cmとなるように設定
し、ガラス基板31をセットしたX−Yテーブル16を
パルスレーザビームの1周期毎に6mm移動させて、a
−Si膜をアニールして多結晶シリコン(p−Si)膜
33を得ている。なお、パルスレーザビームがオーバー
ラップする範囲は、95%とする。
【0048】以下、レーザアニールにより形成された多
結晶シリコン層33を所定の形状にパターニングし、C
VD法により、ゲート絶縁膜34を堆積し、スパッタリ
ング法により厚さ約0.3μmのMo膜を堆積し、パタ
ーニングすることによりゲート電極34および走査線を
形成し、層間絶縁膜を形成し、Alを堆積、パターニン
グして、信号線、ソース電極36、ドレイン電極37を
形成した。
【0049】次に、所定の着色材40(R,Gおよび
B)を塗布した後プリベークし、所定形状にパターニン
グしてポストベークすることで、R,GおよびBの各着
色層とスルーホール41が形成される。
【0050】続いて、スパッタリング法を用いて、イン
ジウム−すず酸化物(ITO)を、所定の厚さ堆積し、
所定形状にパターニングすることにより画素電極39が
形成される。なお、画素電極39は、スルーホール41
を介して、ソース電極36と接続される。
【0051】次に、着色層40上に、ポリイミドからな
る配向膜材料を基板全面に塗布、配向処理を施して配向
膜42を形成して、カラーフィルタ基板30を得た。
【0052】また、透明基板51上に、スパッタ法によ
りITOを約100nmの厚さに堆積して対向電極52
を形成し、続いてポリイミドからなる配向膜材料を基板
全面に塗布、配向処理を施して配向膜53を形成して、
対向基板50を得た。
【0053】次に、対向基板50の配向膜53上に、所
定の粒径を有する粒状スペーサ61を、1平方mmあた
り約100個の割合で散布し、続いて、対向基板50の
外周周辺部に所定の大きさを有するファイバを混入した
図示しないシール材を、液晶注入用の注入口を除いて塗
布した。
【0054】続いて、対向基板50、カラーフィルタ基
板30とを、図示しないシール材により貼り合わせて、
空状態のセルが完成する。
【0055】次に、例えばカイラル材が添加されたネマ
ティック液晶材料を注入口からセル内に真空注入し、注
入後、注入口を、図示しない封止材としての紫外線硬化
樹脂を用いて封止したあと、セルの両側にそれぞれ偏光
板を配置することにより液晶表示装置が完成する。
【0056】このようにして作製された液晶表示装置
は、TFTの特性が均一であり、また電子移動度がa−
Siを半導体層に用いた液晶表示装置に比較して高速
で、基板全面にわたって、均一な表示が表示された。
【0057】以上説明したように、本発明の発明者ら
は、非晶質シリコンにレーザビームを照射して多結晶シ
リコンを得るレーザアニールにおいて、非晶質シリコン
に照射されるレーザビームの断面ビーム形状の長手方向
と後工程で形成されるトランジスタが配列される方向と
の間に角度θを持たせることで、高い電子移動度などの
TFT特性を有する多結晶シリコンを、高い歩留りで得
ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、基板全面で移動度の高いTFTを均一に歩留りよく
大量に量産することができ、表示特性が安定で高品質の
液晶表示装置を、低コストで作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるエキシマレーザア
ニール装置を説明する概略図。
【図2】図1に示したレーザアニール装置において、X
−Yテーブルに載置されたガラス基板とレーザビームの
長手方向の関係を説明する概略図。
【図3】図2に示したX−Yテーブルに載置されたガラ
ス基板のa−Si層に照射されるレーザビームの長手方
向の中心線と基板および隣り合うアレイトランジスタの
角度の関係を説明する概略図。
【図4】図2に示したX−Yテーブル上でのレーザビー
ムの照射に利用されるスリットを説明する概略図。
【図5】図1に示したエキシマレーザアニール装置を用
いて形成した多結晶シリコンを半導体層に用いたTFT
を含む液晶表示装置の一例を説明する概略断面図。
【符号の説明】
1・・・エキシマレーザアニール装置、 11・・・レーザ発振器、 12・・・バリアブルアッテネータ、 13・・・ビーム整形光学系、 14・・・45°全反射ミラー、 15・・・収束レンズ、 16・・・X−Yテーブル、 17・・・スリット、 30・・・カラーフィルタ基板、 31・・・ガラス基板、 32・・・アンダーコート層、 33・・・多結晶シリコン、 34・・・ゲート電極、 35・・・ゲート絶縁膜、 36・・・ソース電極、 37・・・ドレイン電極、 38・・・スイッチング素子、 39・・・画素電極、 40・・・着色層、 41・・・スルーホール(コンタクトホール)、 42・・・配向膜、 51・・・ガラス基板、 52・・・対向電極、 53・・・配向膜、 70・・・液晶材、 L・・・レーザビーム、 O・・・ガラス基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA24 KA04 KA07 MA30 MA35 NA24 NA29 PA08 5F052 AA02 BA04 BA12 BB07 CA04 CA07 DA02 DB03 JA01 5F110 AA01 BB01 CC01 DD02 DD13 DD14 DD17 EE04 EE44 FF02 FF29 GG02 GG13 GG25 GG45 HL03 HL07 HL23 NN02 NN72 PP03 PP04 PP05 PP06 PP35 5G435 AA00 AA14 AA17 BB12 EE33 KK05 KK10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶質シリコン半導体薄膜を堆積したガラ
    ス基板を一定方向に移動させながらパルスレーザビーム
    を照射することによって、非晶質シリコン半導体を、多
    結晶シリコン半導体に変移させるレーザアニール方法に
    おいて、 前記非晶質シリコン薄膜に照射されるレーザビームの形
    状が矩形であり、その長手方向の中心線を、前記ガラス
    基板の前記非晶質シリコン半導体が多結晶シリコン半導
    体に変移された後の画素に対応する領域が配列されて定
    義される直線に対して、角度θ傾けて前記レーザビーム
    を照射することを特徴とするレーザアニール方法。
  2. 【請求項2】前記角度θは、0.000036°<θ<
    89.999964°であることを特徴とする請求項1
    記載のレーザアニール方法。
  3. 【請求項3】前記角度θは、より好ましくは、1.09
    °<θ<88.01°であることを特徴とする請求項2
    記載のレーザアニール方法。
  4. 【請求項4】前記角度θは、より好ましくは、2.18
    °<θ<87.82°であることを特徴とする請求項3
    記載のレーザアニール方法。
  5. 【請求項5】前記角度θは、前記ガラス基板を移動させ
    るテーブルを回転させ、またはX軸方向およびY軸の移
    動速度を制御して、設定することを特徴とする請求項1
    記載のレーザアニール方法。
  6. 【請求項6】前記ガラス基板に前記レーザビームが照射
    される際に、前記レーザビームが照射されるべき領域以
    外の領域を遮蔽することを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザアニール方法。
  7. 【請求項7】非晶質シリコン半導体薄膜を堆積したガラ
    ス基板を一定方向に移動させながらパルスレーザビーム
    を照射することによって、非晶質シリコン半導体を、多
    結晶シリコン半導体に変移させる薄膜トランジスタの製
    造方法において、 前記非晶質シリコン薄膜に照射されるレーザビームの形
    状が矩形であり、その長手方向の中心線を、前記ガラス
    基板の前記非晶質シリコン半導体が多結晶シリコン半導
    体に変移された後の画素に対応する領域が配列されて定
    義される直線に対して、角度θ傾けて前記レーザビーム
    を照射することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
    法。
  8. 【請求項8】所定の波長のパルスレーザビーム光を出力
    するパルスレーザ装置と、 対象物を一定速度で所定の方向に移動させるX−Yテー
    ブルと、 前記パルスレーザ装置から出力されたパルスレーザビー
    ムを細長い形状に整形する整形光学系と、を有するレー
    ザアニール装置において、 前記X−Yテーブルは、前記ガラス基板上の前記アモル
    ファスシリコンの薄膜が液晶パネルの画素として利用さ
    れる際の画素の配列により定義される線と前記パルスレ
    ーザ装置から出力され、前記整形光学系により細長い形
    状に整形されたレーザビームのビーム形状の長手方向の
    中心線とが、所定の角度θとなるように案内する基板案
    内部材を有することを特徴とするレーザアニール装置。
JP2000148393A 2000-05-19 2000-05-19 レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法 Pending JP2001332493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148393A JP2001332493A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148393A JP2001332493A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001332493A true JP2001332493A (ja) 2001-11-30
JP2001332493A5 JP2001332493A5 (ja) 2007-08-23

Family

ID=18654432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000148393A Pending JP2001332493A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001332493A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1300825C (zh) * 2004-07-21 2007-02-14 友达光电股份有限公司 制造多晶硅层的方法
JP2008536314A (ja) * 2005-04-06 2008-09-04 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 薄膜の直線走査連続横方向凝固
US8367564B2 (en) 2010-03-12 2013-02-05 Samsung Display Co., Ltd. Crystallization method of amorphous silicon layer
KR101278045B1 (ko) 2012-02-17 2013-06-24 주식회사 엘티에스 레이저 리프트 오프 방법
KR20170018238A (ko) * 2015-08-07 2017-02-16 삼성디스플레이 주식회사 레이저 어닐링 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조방법
JP2017079318A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. レーザアニーリング装置、及びそれを利用したディスプレイ装置の製造方法
TWI676214B (zh) * 2017-04-27 2019-11-01 財團法人大邱慶北科學技術院 藉由局部熱處理恢復電晶體特性的方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01276621A (ja) * 1988-04-27 1989-11-07 Mitsubishi Electric Corp ビームアニール装置
JPH06252398A (ja) * 1993-02-25 1994-09-09 Nec Corp 薄膜集積回路およびその製造方法
JPH088179A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Sharp Corp 半導体素子の製造方法
JPH09260681A (ja) * 1996-03-23 1997-10-03 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JPH11243057A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Sony Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JPH11330000A (ja) * 1998-05-13 1999-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非単結晶薄膜のレーザーアニール方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01276621A (ja) * 1988-04-27 1989-11-07 Mitsubishi Electric Corp ビームアニール装置
JPH06252398A (ja) * 1993-02-25 1994-09-09 Nec Corp 薄膜集積回路およびその製造方法
JPH088179A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Sharp Corp 半導体素子の製造方法
JPH09260681A (ja) * 1996-03-23 1997-10-03 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JPH11243057A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Sony Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JPH11330000A (ja) * 1998-05-13 1999-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非単結晶薄膜のレーザーアニール方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1300825C (zh) * 2004-07-21 2007-02-14 友达光电股份有限公司 制造多晶硅层的方法
JP2008536314A (ja) * 2005-04-06 2008-09-04 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 薄膜の直線走査連続横方向凝固
KR101407143B1 (ko) 2005-04-06 2014-06-13 더 트러스티이스 오브 콜롬비아 유니버시티 인 더 시티 오브 뉴욕 박막의 라인 스캔 순차적 횡방향 고형화
JP2014123763A (ja) * 2005-04-06 2014-07-03 Trustees Of Columbia Univ In The City Of New York 薄膜の直線走査連続横方向凝固
US8367564B2 (en) 2010-03-12 2013-02-05 Samsung Display Co., Ltd. Crystallization method of amorphous silicon layer
US8697585B2 (en) 2010-03-12 2014-04-15 Samsung Display Co., Ltd. Crystallization method of amorphous silicon layer
KR101278045B1 (ko) 2012-02-17 2013-06-24 주식회사 엘티에스 레이저 리프트 오프 방법
CN106449356A (zh) * 2015-08-07 2017-02-22 三星显示有限公司 激光退火装置
KR20170018238A (ko) * 2015-08-07 2017-02-16 삼성디스플레이 주식회사 레이저 어닐링 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조방법
US9812471B2 (en) 2015-08-07 2017-11-07 Samsung Display Co., Ltd. Laser annealing apparatus and method of manufacturing display apparatus by using the same
CN106449356B (zh) * 2015-08-07 2022-02-08 三星显示有限公司 激光退火装置
KR102388723B1 (ko) * 2015-08-07 2022-04-21 삼성디스플레이 주식회사 레이저 어닐링 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조방법
JP2017079318A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. レーザアニーリング装置、及びそれを利用したディスプレイ装置の製造方法
CN106611703A (zh) * 2015-10-21 2017-05-03 三星显示有限公司 激光退火设备以及通过使用其制造显示设备的方法
KR20170046849A (ko) * 2015-10-21 2017-05-04 삼성디스플레이 주식회사 레이저 어닐링 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조방법
US9966392B2 (en) 2015-10-21 2018-05-08 Samsung Display Co., Ltd. Laser annealing apparatus and method of manufacturing display apparatus by using the same
KR102463885B1 (ko) * 2015-10-21 2022-11-07 삼성디스플레이 주식회사 레이저 어닐링 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조방법
TWI676214B (zh) * 2017-04-27 2019-11-01 財團法人大邱慶北科學技術院 藉由局部熱處理恢復電晶體特性的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8284375B2 (en) Liquid crystal display device and manufacturing method thereof
JP4211967B2 (ja) マスクを利用したシリコンの結晶化方法
JP4592855B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3897965B2 (ja) レーザー装置及びレーザーアニール方法
KR19980701267A (ko) 액티브 매트릭스 기판, 액티브 매트릭스 기판 제조 방법, 액정 표시 장치 및 전자 기기(active matrix substrate, method of producing an active matrix substrate, liquid crystal deisplay device, and elecronic equipment)
US7033434B2 (en) Mask for crystallizing, method of crystallizing amorphous silicon and method of manufacturing array substrate using the same
KR100531416B1 (ko) Sls 장비 및 이를 이용한 실리콘 결정화 방법
JP2000315652A (ja) 半導体薄膜の結晶化方法及びレーザ照射装置
JP2000306834A (ja) レーザ照射方法およびレーザ照射装置および半導体装置
TW200407593A (en) Laser irradiation method
JP2001332493A (ja) レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法
JP3477888B2 (ja) 薄膜半導体装置の製造方法
US7482552B2 (en) Laser crystallizing device and method for crystallizing silicon
JP2002075904A (ja) レーザアニール装置および多結晶シリコンの製造方法
JP2001338893A (ja) レーザアニール装置および薄膜トランジスタの製造方法
KR20040035381A (ko) 레이저 조사 장치 및 이를 이용한 다결정 규소 박막트랜지스터의 제조 방법
JP2002033293A (ja) レーザアニール装置および薄膜トランジスタの製造方法
JP2001338892A (ja) レーザアニール装置および薄膜トランジスタの製造方法
JP4637333B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002299237A (ja) 多結晶半導体膜の製造方法
JP3920065B2 (ja) 薄膜トランジスタの作製方法
KR20050019276A (ko) 레이저 조사 장치 및 이를 이용한 실리콘 결정화 방법
JP3478806B2 (ja) 薄膜トランジスタの作製方法
JP3902101B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3920066B2 (ja) 薄膜トランジスタの作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070521

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100928